JP7131139B2 - 情報処理装置及び情報処理プログラム - Google Patents
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Description
本発明は、ユーザーの脱退等のイベントが将来発生する場合は、そのイベントに関連するユーザー等に対してアクション要請を通知することができる情報処理装置及び情報処理プログラムを提供することを目的としている。
請求項1の発明は、複数のユーザーが参加するコミュニティ内のユーザー間における、該コミュニティ内のコミュニケーション又は該コミュニティにおける成果への関与の度合いの差を検出する検出手段と、予め定められたイベントが将来発生する場合は、前記検出手段によって検出された差に基づいて、該イベントに関連する第1のユーザー又は該第1のユーザーとの差がある第2のユーザーへアクション要請を通知する通知手段を有する情報処理装置である。
図1は、本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するという意味である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係、ログイン等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態にしたがって、又はそれまでの状況・状態にしたがって定まることの意を含めて用いる。「予め定められた値」が複数ある場合は、それぞれ異なった値であってもよいし、2以上の値(もちろんのことながら、全ての値も含む)が同じであってもよい。また、「Aである場合、Bをする」という記載は、「Aであるか否かを判断し、Aであると判断した場合はBをする」の意味で用いる。ただし、Aであるか否かの判断が不要である場合を除く。また、「A、B、C」等のように事物を列挙した場合は、断りがない限り例示列挙であり、その1つのみを選んでいる場合(例えば、Aのみ)を含む。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unit)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
情報処理装置100は、脱退予定メンバー用ユーザー端末150、メンバー用ユーザー端末170と接続されている。なお、脱退予定メンバー用ユーザー端末150、メンバー用ユーザー端末170は、それぞれ複数あってもよい。脱退予定メンバー用ユーザー端末150は、脱退予定であるメンバー152によって用いられる端末である。メンバー用ユーザー端末170は、脱退予定メンバー152以外のメンバー172によって用いられる端末である。
なお、脱退予定メンバー用ユーザー端末150とメンバー用ユーザー端末170を区別する必要はなく、脱退予定メンバー用ユーザー端末150内のワークスペースアクセスモジュール160とメンバー用ユーザー端末170内のワークスペースアクセスモジュール175は同等のものであり、脱退予定メンバー用ユーザー端末150内の引き継ぎ情報確認モジュール165とメンバー用ユーザー端末170内の引き継ぎ情報確認モジュール180は同等のものであり、メンバー用ユーザー端末170内にメンバー脱退通知モジュール155を含めてもよい。また、脱退等をすることを通知する必要が生じたときに、メンバー152の操作によって、メンバー脱退通知モジュール155、に相当するプログラムを脱退予定メンバー用ユーザー端末150内にダウンロードしてきてもよい。
脱退予定メンバー用ユーザー端末150、メンバー用ユーザー端末170は、情報処理装置100との通信が可能であり、例えば、パーソナルコンピュータ(ノートPCを含む)、携帯情報通信機器(携帯電話、スマートフォン、モバイル機器、ウェアラブルコンピュータ等を含む)等である。
情報処理装置100は、コミュニティに属するあるメンバーによってコミュニティから脱退する予定が通知されると、そのメンバーが関わったコミュニケーション(ワークスペース、メッセージスレッド等)又は成果物について、他のメンバーがそれらとどのように関わったかを判定する。そして、その判定に基づいて、そのメンバーないし他のメンバーに対して、情報処理装置100が脱退予定前に引き継ぎのコミュニケーション又は資料作成を行うように促す。
引き継ぎを促す判定は、そのメンバーが他のメンバーに較べて、
(1)成果物への貢献が大きい(筆頭著者、担当ページ数が多い、レビュワーを担当等)
(2)コミュニケーションへの関与が大きい(投稿数、質問に対する有効な回答数、ファシリテーターを担当など)
ということから行われる。
また、メンバー脱退等の通知を受信したときは、そのメンバーの情報を引き継ぎ指示モジュール120へ渡す。
また、引き継ぎ指示モジュール120から引き継ぎ情報を渡されたときは、その情報に含まれるメンバーに対して引き継ぎ情報を通知する機能を持つ。
ワークスペースに関する情報とは、ワークスペース名、ワークスペースのメンバー、ワークスペースで交わされたメッセージや文書、メンバーに対する認証情報、メッセージや文書に対するワークスペース参加者の認可情報等の情報が含まれている。
関与度差異検出モジュール115では、あるメンバーの関与が他のメンバーを上回るケースを保存している(図8の例を用いて後述する)。このケースを利用して、メンバー間の関与差を検出する。
少しでも差があれば検出してもよいし、重み付けや閾値(関数)を設けてある程度の差が生じたときに検出してもよい。
通知を行う時期として、予め定められたイベントが将来発生することを検知した場合(例えば、検知したらすぐに)であってもよいし、将来発生する日時の予め定められた期間前(例えば、イベント発生の1週間前等)であってもよい。
「予め定められたイベント」として、コミュニティからの脱退又は長期の離脱がある。そして、「第1のユーザー」は、脱退者又は長期の離脱者である。「長期の離脱」として、例えば、長期の休暇等が該当する。なお、長期は、予め定められた期間を越える場合としてもよい。その場合の閾値としての期間は、コミュニティ、スケジュール(スケジュール内のフェーズ)等によって異なる値としてもよい。例えば、スケジュールにおいて、納期直前の場合は短い期間(例えば、2日間等)を閾値とし、計画策定の場合は長期の期間(例えば、7日間等)を閾値としてもよい。
また、第2のユーザーは、第1のユーザーよりも関与の度合いが低いユーザーとしてもよい。つまり、脱退者の知見を、その知見を有していないメンバーに伝承することになる。
また、引き継ぎ指示モジュール120は、第2のユーザーとして、第1のユーザーとコミュニケーションを行ったことがあるユーザー、又は、第1のユーザーとともに成果に関与したユーザーを選出するようにしてもよい。
そして、引き継ぎ指示モジュール120は、さらに、第2のユーザーとして、第1のユーザーに対して予め定められた動作を行ったユーザーであることを条件としてもよい。
また、引き継ぎ指示モジュール120は、メンテナンス又は伝承が不要なスレッドや成果物については、アクション要請を実施しないようにしてもよい。例えば、古い資料(作成された日時から予め定められた期間が経過している成果物、既に公開されている成果物等)が該当する。つまり、知見の消失を防ぐ必要がないものについてはアクションが不要となる。
・脱退するメンバーのIDと氏名
次から列挙するものは1組の情報となる。脱退するメンバーに対して複数組存在する場合がある。
・関連するメンバーのIDと氏名[複数の場合あり]
・関連する文書のIDと文書名、又は、メッセージスレッドのIDとメッセージ名
・アクション要請が記載された文章(図9の例を用いて後述する)
メンバー脱退通知モジュール155は、情報処理装置100のアクセス制御モジュール105と接続されている。メンバー脱退通知モジュール155は、メンバーの操作に応じて、コラボレーションシステム(情報処理装置100)のグループのメンバーから脱退することを、コラボレーションシステム(情報処理装置100)へ通知する機能を持つ。
ワークスペースアクセスモジュール160は、情報処理装置100のアクセス制御モジュール105と接続されている。ワークスペースアクセスモジュール160は、コラボレーションシステム(情報処理装置100)のワークスペースにメンバーがアクセスして、他のメンバーとのメッセージ交換、文書の登録・編集・削除ができる機能を持つ。
引き継ぎ情報確認モジュール165は、情報処理装置100のアクセス制御モジュール105と接続されている。引き継ぎ情報確認モジュール165は、コラボレーションシステム(情報処理装置100)から通知された引き継ぎ情報を、メンバーが確認する機能を持つ。引き継ぎ情報は、引き継ぎ指示モジュール120によって生成されるものである。
ワークスペースアクセスモジュール175は、情報処理装置100のアクセス制御モジュール105と接続されている。ワークスペースアクセスモジュール175は、ワークスペースアクセスモジュール160と同等の機能を有しており、コラボレーションシステム(情報処理装置100)のワークスペースにメンバーがアクセスして、他のメンバーとのメッセージ交換、文書の登録・編集・削除ができる機能を持つ。
引き継ぎ情報確認モジュール180は、情報処理装置100のアクセス制御モジュール105と接続されている。引き継ぎ情報確認モジュール180は、引き継ぎ情報確認モジュール165と同等の機能を有しており、コラボレーションシステム(情報処理装置100)から通知された引き継ぎ情報を、メンバーが確認する機能を持つ。引き継ぎ情報は、引き継ぎ指示モジュール120によって生成されるものである。
1.脱退予定メンバー用ユーザー端末150からアクセス制御モジュール105へ脱退通知が行われる。アクセス制御モジュール105は、脱退するメンバーの情報(ワークスペース情報保存モジュール110内の情報)を関与度差異検出モジュール115へ渡す。
2.関与度差異検出モジュール115は、引き継ぐべきユーザー(脱退するメンバーよりも関与の度合いが低いユーザー)を抽出する。
3-1.引き継ぎ指示モジュール120は、関与度差異検出モジュール115から返された情報のうち「関連の種類」(図8の例に示す関与度差異検出テーブル800の関連の種類欄820、図9の例に示す引き継ぎ指示テンプレートテーブル900の関連の種類欄905)から、アクション要請の記述を生成する。
3-2.引き継ぎ指示モジュール120は、脱退するメンバーの情報と、関与度差異検出モジュール115から返された情報と、生成されたアクション要請の記述から、引き継ぎ指示情報を作成する。
4.引き継ぎ指示モジュール120は、アクセス制御モジュール105へ引き継ぎ指示情報を渡す。アクセス制御モジュール105は、脱退予定メンバー用ユーザー端末150(メンバー152)、引き継ぐべきユーザーに該当するメンバー用ユーザー端末170(メンバー172)に引き継ぎ指示情報を送信する。
情報処理装置100、脱退予定メンバー用ユーザー端末150、メンバー用ユーザー端末170A、メンバー用ユーザー端末170B、メンバー用ユーザー端末170C、メンバー用ユーザー端末170D、スレッド管理装置210、文書管理装置220は、通信回線290を介してそれぞれ接続されている。通信回線290は、無線、有線、これらの組み合わせであってもよく、例えば、通信インフラとしてのインターネット、イントラネット等であってもよい。また、情報処理装置100、スレッド管理装置210、文書管理装置220による機能は、クラウドサービスとして実現してもよい。
メンバー152、メンバー172等によってコミュニティが形成されており、情報処理装置100でそのコミュニティにおけるコミュニケーション処理が行われる。そして、文書管理装置220によって、そのコミュニティにおける成果物である文書が管理され、スレッド管理装置210によって、そのコミュニティにおけるコミュニケーションが管理されている。なお、文書(ファイルともいわれる)とは、テキストデータ、数値データ、図形データ、画像データ、動画データ、音声データ等、又はこれらの組み合わせであり、記憶、編集及び検索等の対象となり、システム又は利用者間で個別の単位として交換できるものをいい、これらに類似するものを含む。具体的には、文書は、文書作成プログラム(いわゆるワープロソフト)によって作成された文書、画像読取装置(スキャナ等)で読み込まれた画像、Webページ等を含む。
メンバー152(脱退予定メンバー用ユーザー端末150)から脱退の通知を受け取った場合は、メンバー152の知見が他のメンバー172に伝承されるように、情報処理装置100は引き継ぎを行うように促すアクション要請を通知する。
メンバー管理テーブル300は、ユーザーID欄305、ユーザー名欄310、所属グループ数欄315、グループID欄320、グループ名欄325を有している。ユーザーID欄305は、本実施の形態において、ユーザーを一意に識別するための情報(ユーザーID:IDentification)を記憶している。ユーザー名欄310は、そのユーザーの名前を記憶している。所属グループ数欄315は、そのユーザーが所属しているグループの数を記憶している。この後、所属グループ数欄315内の数だけ、グループID欄320とグループ名欄325の組が続く。グループID欄320は、本実施の形態において、グループを一意に識別するための情報(グループID)を記憶している。グループ名欄325は、そのグループの名前を記憶している。この他に、ユーザー認証のための情報等を記憶していてもよい。
スレッド管理テーブル400は、スレッドID欄405、スレッド件名欄410、日時欄415、作成者ID欄420、グループID欄425、コメント者ID欄430、参照者ID欄435を有している。スレッドID欄405は、本実施の形態において、スレッドを一意に識別するための情報(スレッドID)を記憶している。スレッド件名欄410は、そのスレッドの件名を記憶している。日時欄415は、そのスレッドが作成された日時(年、月、日、時、分、秒、秒以下、又はこれらの組み合わせであってもよい)を記憶している。作成者ID欄420は、そのスレッドを作成した作成者のユーザーIDを記憶している。グループID欄425は、グループIDを記憶している。コメント者ID欄430は、そのスレッドに対してコメントを行ったコメント者のユーザーIDを記憶している。参照者ID欄435は、そのスレッドを参照した参照者のユーザーIDを記憶している。作成者ID欄420、コメント者ID欄430、参照者ID欄435から、脱退者と関係を有していたユーザーを抽出することができるようになる。具体的には、作成者ID欄420、コメント者ID欄430、参照者ID欄435から脱退者のユーザーIDを検索し、そのスレッドにおける作成者ID欄420、コメント者ID欄430、参照者ID欄435から他のユーザーのユーザーIDを抽出すればよい。
成果物管理テーブル500は、成果物ID欄505、成果物名称欄510、日時欄515、作成者ID欄520、グループID欄525、共同作成者ID欄530、承認者ID欄535、参照者ID欄540を有している。成果物ID欄505は、本実施の形態において、成果物を一意に識別するための情報(成果物ID)を記憶している。成果物名称欄510は、その成果物の名称を記憶している。日時欄515は、その成果物が作成された日時を記憶している。作成者ID欄520は、その成果物を作成した作成者のユーザーIDを記憶している。グループID欄525は、グループIDを記憶している。共同作成者ID欄530は、その成果物を作成した共同作成者のユーザーIDを記憶している。承認者ID欄535は、その成果物を承認した承認者のユーザーIDを記憶している。参照者ID欄540は、その成果物を参照した参照者のユーザーIDを記憶している。作成者ID欄520、共同作成者ID欄530、承認者ID欄535、参照者ID欄540から、脱退者と関係を有していたユーザーを抽出することができるようになる。具体的には、作成者ID欄520、共同作成者ID欄530、承認者ID欄535、参照者ID欄540から脱退者のユーザーIDを検索し、その成果物における作成者ID欄520、共同作成者ID欄530、承認者ID欄535、参照者ID欄540から他のユーザーのユーザーIDを抽出すればよい。
ログ管理テーブル600は、ユーザーID欄605、日時欄610、対象ID欄615、操作欄620を有している。ユーザーID欄605は、ユーザーIDを記憶している。日時欄610は、そのユーザーによって行われた操作の日時を記憶している。対象ID欄615は、対象となったID(例えば、スレッドID、成果物ID)を記憶している。操作欄620は、そのユーザーがその対象に対して行った操作(例えば、スレッド又は成果物の作成、コメント付与、承認、参照等)を記憶している。
ログ管理テーブル600を用いて、脱退者と関係を有していたユーザーを抽出することができるようになる。具体的には、脱退者が操作対象としたスレッド、成果物と同じものに対して、操作を行ったユーザーを抽出すればよい。
ステップS702では、アクセス制御モジュール105は、メンバーAから脱退通知を受け取る。
ステップS704では、関与度差異検出モジュール115は、メンバーAが関連するスレッド、成果物を特定する。具体的には、スレッド管理テーブル400、成果物管理テーブル500を用いて、メンバーAが関連したスレッド、成果物を抽出すればよい。
ステップS706では、関与度差異検出モジュール115は、ステップS704で特定したスレッド、成果物に関わるメンバーB(一般的には、複数あり)を特定する。具体的には、スレッド管理テーブル400、成果物管理テーブル500、ログ管理テーブル600を用いて、メンバーAが関連したスレッド、成果物に関わったメンバーBを抽出すればよい。
関与度差異検出テーブル800は、対象欄805、前提欄810、状況欄815、関連の種類欄820を有している。対象欄805は、対象(例えば、メッセージ、メッセージスレッド、まとめメッセージ、文書等)を記憶している。前提欄810は、状況欄815を適用するための前提を記憶している。状況欄815は、状況を記憶している。関連の種類欄820は、関連の種類を記憶している。この関連の種類欄820は、対象欄805、前提欄810、状況欄815に合致した場合のメンバーM1とメンバーM2の関連の種類を示している。図9の例に示す引き継ぎ指示テンプレートテーブル900の関連の種類欄905で用いられる。
関与度差異検出モジュール115は、対象欄805の対象に対して、前提欄810の条件が満たされ、かつ、状況欄815の条件を満たすメンバーM2を抽出する。つまり、関与度差異検出テーブル800は、「第2のユーザーとして、第1のユーザーとコミュニケーションを行ったことがあるユーザー、又は、第1のユーザーとともに成果に関与したユーザー」を規則としたもの、又は、「第1のユーザーに対して予め定められた動作を行ったユーザーであることを条件」の一例を示している。
関与度差異検出テーブル800の2行目は、「メッセージorメッセージスレッド」を対象とし、「M1書き込み、M2読む」を前提とし、「M1がスタートさせたスレッドorM1が書き込んだメッセージを、M2が複数回読んでいる。読む頻度、お気に入り登録があれば重みを大きくする」を状況とし、「参照」を関連の種類としている。
関与度差異検出テーブル800の3行目は、「まとめメッセージ」を対象とし、「まとめの参照先にM1が書き込み、M2読む」を前提とし、「まとめメッセージを、M2が複数回読んでいる。読む頻度、お気に入り登録があれば重みを大きくする」を状況とし、「参照」を関連の種類としている。
関与度差異検出テーブル800の4行目は、「文書」を対象とし、「M1,M2ともに書き込み」を前提とし、「著者順がM1の方がM2より先」を状況とし、「共著」を関連の種類としている。
関与度差異検出テーブル800の5行目は、「文書」を対象とし、「M1,M2ともに書き込み」を前提とし、「M2が作成した文書を、M1が承認している」を状況とし、「承認」を関連の種類としている。
関与度差異検出テーブル800の6行目は、「文書」を対象とし、「M1書き込み、M2読む」を前提とし、「M1が作成した文書を、M2が複数回読んでいる。読む頻度、お気に入り登録があれば重みを大きくする」を状況とし、「参照」を関連の種類としている。
スレッド管理テーブル400、成果物管理テーブル500、ログ管理テーブル600を参照して、状況欄815の条件に合致しているか否かを判断することができる。
ステップS712では、引き継ぎ指示モジュール120は、メンバーAとメンバーBに対して、ステップS704で特定したスレッド、成果物に関する引き継ぎを行うように通知する。例えば、引き継ぎ指示テンプレートテーブル900を用いて通知用の文章を生成する。
引き継ぎ指示テンプレートテーブル900は、関連の種類欄905、他のメンバー欄910、対象欄915、アクションの文章欄920を有している。関連の種類欄905は、関連の種類を記憶している。他のメンバー欄910は、他のメンバーを記憶している。対象欄915は、対象を記憶している。アクションの文章欄920は、アクション要請の文章を記憶している。
引き継ぎ指示テンプレートテーブル900には、関与度差異検出モジュール115から返される「関連の種類」(図8の例に示した関与度差異検出テーブル800の関連の種類欄820)とアクション要請の文章のテンプレートとが、関連づけて保存されている。
アクションの文章欄920内のテンプレートは、文章の一部が変数(つまり、穴埋め式)になっていて、関与度差異検出モジュール115から返されるユーザーの名前、文書又はメッセージスレッドが変数の値になる。
なお、アクションの文章欄920内のテンプレートは、メンバーM1が脱退するメンバーとする。そして、テンプレート中の{x}は、変数として文章が置き換わることを示している。
引き継ぎ指示テンプレートテーブル900の2行目は、関連の種類が「参照」であって、他のメンバーが「M2,M3,・・,Mn」であって、対象が「文書」である場合に、アクション要請の文章として「{M1の氏名}が関わった文書{文書ID}:“{メッセージスレッドの件名}”に対して{M2,・・,Mn}が参照しています。この件について引き継ぎが必要であればこれらのメンバーとコンタクトしてください。」を表示する。
引き継ぎ指示テンプレートテーブル900の3行目は、関連の種類が「承認」であって、他のメンバーが「M2,M3,・・,Mn」であって、対象が「文書」である場合に、アクション要請の文章として「{M1の氏名}が承認した文書{文書ID}:“{メッセージスレッドの件名}”には{M2,・・,Mn}が関わっています。この件について引き継ぎが必要であればこれらのメンバーとコンタクトしてください。」を表示する。
図10(a)の例に示すメッセージ1000Aは、脱退予定メンバー用ユーザー端末150の表示装置に表示される。
メッセージ1000Aには、例えば、「富士太郎さん あなたは、メッセージスレッドID:S0001「ABC」について、富士花子さん、東京次郎さんへコメントしています。この件について引き継ぎが必要であれば、これらのメンバーとコンタクトしてください。」が表示される。
図10(b)の例に示すメッセージ1000Bは、メンバー用ユーザー端末170の表示装置に表示される。
メッセージ1000Bには、例えば、「富士花子さん 富士太郎さんは、メッセージスレッドID:S0001「ABC」について、あなた、東京次郎さんへコメントしています。この件について引き継ぎが必要であれば、これらのメンバーとコンタクトしてください。」が表示される。
まず、ToDo情報は少なくとも次のものを含む。また、このToDo情報は、ワークスペース情報保存モジュール110に記憶されている。
・期限
・実施/未実施[いずれか一つ]
・ToDoの記述(つまり、やるべきことを記述した文章)
・ToDoを実施するユーザーのID[複数の場合あり]
・ToDoを設定したユーザーのID
・ToDoに関連する文書又はメッセージスレッドのID[未設定の場合あり]
・ToDoの実施を確認するユーザーのID[未設定の場合あり]
検索されたToDoから次のような規則にしたがって差異を検出する。
・「実施を確認するユーザー」は「実施するユーザー」よりも関与の度合いが高い。
・「実施を設定したユーザー」は「実施するユーザー」よりも関与の度合いが高い。
・「実施するユーザー」かつ「関連する文書ないしメッセージスレッドがある」かつ「ToDoの記述が「レビュー」「コメント」「承認」等」である場合、「実施するユーザー」は「関連する文書ないしメッセージスレッド中のユーザー」よりも関与の度合いが高い。
・実施するユーザーが複数であって、関連する文書又はメッセージスレッドがあるときは、それらから複数ユーザーの関与の差異を検出する。
なお、図11に示すハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、本実施の形態は、図11に示す構成に限らず、本実施の形態において説明したモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、一部のモジュールを専用のハードウェア(例えば特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)等)で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続している形態でもよく、さらに図11に示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。また、特に、パーソナルコンピュータの他、携帯情報通信機器、情報家電、ロボット、複写機、ファックス、スキャナ、プリンタ、複合機(スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)などに組み込まれていてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通等のために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD-R、DVD-RW、DVD-RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD-ROM)、CDレコーダブル(CD-R)、CDリライタブル(CD-RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu-ray(登録商標) Disc)、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、SD(Secure Digital)メモリーカード等が含まれる。
そして、前記のプログラムの全体又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、又は無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分若しくは全部であってもよく、又は別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化等、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
105…アクセス制御モジュール
110…ワークスペース情報保存モジュール
115…関与度差異検出モジュール
120…引き継ぎ指示モジュール
150…脱退予定メンバー用ユーザー端末
152…メンバー
155…メンバー脱退通知モジュール
160…ワークスペースアクセスモジュール
165…引き継ぎ情報確認モジュール
170…メンバー用ユーザー端末
172…メンバー
175…ワークスペースアクセスモジュール
180…引き継ぎ情報確認モジュール
210…スレッド管理装置
220…文書管理装置
290…通信回線
Claims (6)
- 複数のユーザーが参加するコミュニティ内のユーザー間における、該コミュニティ内のコミュニケーション又は該コミュニティにおける成果への関与の度合いの差を検出する検出手段と、
予め定められたイベントが将来発生する場合は、前記検出手段によって検出された差に基づいて、該イベントに関連する第1のユーザー又は該第1のユーザーとの差がある第2のユーザーへアクション要請を通知する通知手段
を有し、
前記イベントは、前記コミュニティからの脱退又は長期の離脱であり、
前記第1のユーザーは、脱退者又は長期の離脱者である、
情報処理装置。 - 前記第2のユーザーは、前記第1のユーザーよりも関与の度合いが低いユーザーである、
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記通知手段は、前記第1のユーザーよりも関与の度合いが高いユーザーへの通知は行わない、
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記通知手段は、前記第2のユーザーとして、前記第1のユーザーとコミュニケーションを行ったことがあるユーザー、又は、前記第1のユーザーとともに前記成果に関与したユーザーを選出する、
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記通知手段は、さらに、前記第2のユーザーとして、前記第1のユーザーに対して予め定められた動作を行ったユーザーであることを条件とする、
請求項4に記載の情報処理装置。 - コンピュータを、
複数のユーザーが参加するコミュニティ内のユーザー間における、該コミュニティ内のコミュニケーション又は該コミュニティにおける成果への関与の度合いの差を検出する検出手段と、
予め定められたイベントが将来発生する場合は、前記検出手段によって検出された差に基づいて、該イベントに関連する第1のユーザー又は該第1のユーザーとの差がある第2のユーザーへアクション要請を通知する通知手段
として機能させ、
前記イベントは、前記コミュニティからの脱退又は長期の離脱であり、
前記第1のユーザーは、脱退者又は長期の離脱者である、
情報処理プログラム。
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