JP7129022B2 - 画像形成装置、画像形成方法及び画像形成プログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成方法及び画像形成プログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像形成装置、画像形成方法及び画像形成プログラムに関し、特に校正処理に関する。
タッチダウン現像方式の画像形成装置では、ベタ画像において感光体の周速方向の後端部に後端溜りが発生しやすい。このような問題に対して、たとえば特許文献1は、ドット面積率を低下させた状態でベタ画像を再現することで後端溜りを抑制する方法を提案している。具体的には、特許文献1が提案する技術は、ドット面積率を低下させたパッチであるハーフパッチの初期面積率を決定し、現像バイアス又はレーザーパワーの上限値以内の範囲で制御値を段階的に変化させることで、初期面積率のハーフパッチを中間転写体に複数形成させる。本技術は、次に、複数のハーフパッチのトナー濃度と、各ハーフパッチの形成に使用された制御値との関係を示すテーブルを作成し、制御値とハーフパッチの初期面積率とを、ベタ画像の印刷に用いる制御値として登録する。
特開2016-51006号公報
しかしながら、本願発明者は、現像バイアス又はレーザーパワー上限値以内の範囲であってもパッチ画像の濃度検出誤差に起因して、過大な間引き率低減に起因するジャギーや後端溜まりが発生することがあった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、パッチ画像の濃度検出誤差に起因する画質劣化を抑制する技術を提供することを目的とする。
本発明の画像形成装置は、非飽和状態でベタ画像を形成する回転可能な感光体と、入力階調値に基づいて前記感光体に露光して静電潜像を形成する露光部と、磁気ローラと、現像ローラとを有し、前記磁気ローラと前記現像ローラとの間のトナー層形成電位差に応じた厚さのトナー層を前記現像ローラに形成し、前記現像ローラの電位である現像バイアス電位と前記静電潜像とに基づいて前記トナー層から前記感光体にトナーを付着させる現像部と、前記感光体から前記トナーが転写され、前記転写されたトナーを画像形成媒体上に転写する中間転写ベルトと、前記中間転写ベルトに転写されたトナーの濃度を検出する濃度センサと、原稿上の画像を読み取って画像データを生成する画像読取部と、所定のドット面積率でベタ画像を形成するための前記現像部の現像バイアス電位を調整する校正処理部と、予め設定されているパッチ画像を前記感光体から前記中間転写ベルトに転写し、前記転写されたパッチ画像の濃度を前記濃度センサで検出して濃度センサ検出値を生成し、前記中間転写ベルトから前記画像形成媒体上に転写され、前記パッチ画像と同一の濃度を有する濃度計測用画像を前記画像読取部で計測して濃度計測値を生成し、前記濃度センサ検出値と前記濃度計測値の相関関係に基づいて、前記ベタ画像の濃度として予め設定されている濃度計測値に対応するセンサ出力特性値を取得するセンサ特性取得部とを備え、前記校正処理部は、前記センサ出力特性値を前記濃度センサ検出値の目標値として使用して前記現像バイアス電位を調整する。
本発明の画像形成方法は、非飽和状態でベタ画像を形成する回転可能な感光体と、入力階調値に基づいて前記感光体に露光して静電潜像を形成する露光部と、磁気ローラと、現像ローラとを用い、前記磁気ローラと前記現像ローラとの間のトナー層形成電位差に応じた厚さのトナー層を前記現像ローラに形成し、前記現像ローラの電位である現像バイアス電位と前記静電潜像とに基づいて前記トナー層から前記感光体にトナーを付着させる現像工程と、中間転写ベルトを用い、前記トナーを前記感光体から前記中間転写ベルトに転写し、前記転写されたトナーを画像形成媒体上に転写する中間転写工程と、濃度センサを用い、前記中間転写ベルトに転写されたトナーの濃度を前記濃度センサで検出する濃度検出工程と、原稿上の画像を読み取って画像データを生成する画像読取工程と、所定のドット面積率でベタ画像を形成するための前記現像工程の現像バイアス電位を調整する校正処理工程と、予め設定されているパッチ画像を前記感光体から前記中間転写ベルトに転写し、前記転写されたパッチ画像の濃度を前記濃度センサで検出して濃度センサ検出値を生成し、前記中間転写ベルトから前記画像形成媒体上に転写され、前記パッチ画像と同一の濃度を有する濃度計測用画像を前記画像読取工程で計測して濃度計測値を生成し、前記濃度センサ検出値と前記濃度計測値の相関関係に基づいて、前記ベタ画像の濃度として予め設定されている濃度計測値に対応するセンサ出力特性値を取得するセンサ特性取得工程とを備え、前記校正処理工程は、前記センサ出力特性値を前記濃度センサ検出値の目標値として使用して前記現像バイアス電位を調整する。
本発明は、画像形成装置を制御するための画像形成プログラムを提供する。前記画像形成装置は、非飽和状態でベタ画像を形成する回転可能な感光体と、入力階調値に基づいて前記感光体に露光して静電潜像を形成する露光部と、磁気ローラと、現像ローラとを有し、前記磁気ローラと前記現像ローラとの間のトナー層形成電位差に応じた厚さのトナー層を前記現像ローラに形成し、前記現像ローラの電位である現像バイアス電位と前記静電潜像とに基づいて前記トナー層から前記感光体にトナーを付着させる現像部と、前記感光体から前記トナーが転写され、前記転写されたトナーを画像形成媒体上に転写する中間転写ベルトと、前記中間転写ベルトに転写されたトナーの濃度を検出する濃度センサと、原稿上の画像を読み取って画像データを生成する画像読取部とを備え、前記画像形成プログラムは、所定のドット面積率でベタ画像を形成するための前記現像部の現像バイアス電位を調整する校正処理部、及び予め設定されているパッチ画像を前記感光体から前記中間転写ベルトに転写し、前記転写されたパッチ画像の濃度を前記濃度センサで検出して濃度センサ検出値を生成し、前記中間転写ベルトから前記画像形成媒体上に転写され、前記パッチ画像と同一の濃度を有する濃度計測用画像を前記画像読取部で計測して濃度計測値を生成し、前記濃度センサ検出値と前記濃度計測値の相関関係に基づいて、前記ベタ画像の濃度として予め設定されている濃度計測値に対応するセンサ出力特性値を取得するセンサ特性取得部として前記画像形成装置を機能させ、前記校正処理部は、前記センサ出力特性値を前記濃度センサ検出値の目標値として使用して前記現像バイアス電位を調整する。
本発明によれば、パッチ画像の濃度検出誤差に起因する画質劣化を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の機能構成を示すブロックダイアグラムである。 一実施形態に係る画像形成装置1の全体構成を示す断面図である。 一実施形態に係る現像部100kの構造を示した側面断面図である。 一実施形態に係る現像工程において後端溜まりが発生する様子を示す概念図である。 一実施形態に係るセンサ特性取得処理の内容を示すフローチャートである。 一実施形態に係るセンサ特性取得処理で使用されるガンマ調整用パッチを示す説明図である。 一実施形態に係る濃度センサ検出値と濃度計測値の相関関係を示すグラフである。 一実施形態に係る印刷校正処理の内容を示すフローチャートである。 一実施形態に係る画像形成装置1で使用される光量調整用パッチ及びバイアス電圧設定用パッチを示す説明図である。 一実施形態に係るドット面積率調整処理の内容を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という)を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の機能構成を示すブロックダイアグラムである。画像形成装置1は、制御部10と、画像形成部20と、記憶部40と、画像読取部50と、定着部80とを備えている。画像読取部50は、原稿から画像を読み取ってRGBのデジタルデータである画像データIDを生成する。画像読取部50は、予め所定の校正処理が行われていて正確に0乃至255のRGBの各階調を読み取れるものとする。
画像形成部20は、色変換処理部21と、ハーフトーン処理部22と、校正用濃度センサ28と、露光部29と、アモルファスシリコン感光体である感光体ドラム(像担持体)30c~30kと、現像部100c~100k、帯電部25c~25kとを有している。色変換処理部21は、RGBデータである画像データIDをCMYKデータに色変換する。色変換処理部21は、ガンマ補正部としても機能し、入出力ガンマ補正値を使用してガンマ補正を実行する。ハーフトーン処理部22は、CMYKデータにハーフトーン処理を実行してCMYKのハーフトーンデータを含む印刷データPDを生成する。ハーフトーンデータは、CMYKの各トナーによって形成されるドットの形成状態を表し、ドットデータとも呼ばれる。校正用濃度センサ28は、単に濃度センサとも呼ばれる。
制御部10は、RAMやROM等の主記憶手段、及びMPU(Micro Processing Unit)やCPU(Central Processing Unit)等の制御手段を備えている。また、制御部10は、各種I/O、USB(ユニバーサル・シリアル・バス)、バス、その他ハードウェア等のインターフェイスに関連するコントローラ機能を備え、画像形成装置1全体を制御する。制御部10は、センサ特性取得部11と校正処理部12とを備えている。センサ特性取得部11及び校正処理部12の機能については後述する。
記憶部40は、非一時的な記録媒体であるハードディスクドライブやフラッシュメモリー等からなる記憶装置で、制御部10が実行する処理の制御プログラムやデータを記憶する。記憶部40は、本実施形態では、さらに校正用データ記憶領域R1及びセンサ特性データ記憶領域R2を有している。
図2は、一実施形態に係る画像形成装置1の全体構成を示す断面図である。本実施形態の画像形成装置1は、タンデム型のカラープリンターである。画像形成装置1は、その筐体70内に、マゼンタ、シアン、イエロー、及びブラックの各色に対応させて感光体ドラム(像担持体)30m、30c、30y及び30kが一列に配置されている。感光体ドラム30m、30c、30y及び30kのそれぞれに隣接して、現像部100m、100c、100y及び100kが配置されている。
感光体ドラム30m、30c、30y及び30kには、露光部29から各色用のレーザー光Lm、Lc、Ly及びLkが照射(露光)される。この照射によって、感光体ドラム30m、30c、30y及び30kに静電潜像が形成される。現像部100m、100c、100y及び100kは、トナーを攪拌しながら、感光体ドラム30m、30c、30y及び30kの表面に形成された静電潜像にトナーを付着させる。これにより、現像工程が完了し、感光体ドラム30c~30kの表面に各色のトナー像が形成される。
画像形成装置1は、無端状の中間転写ベルト27を有している。中間転写ベルト27は、テンションローラ24、駆動ローラ26a及び従動ローラ26bに張架されている。中間転写ベルト27は、駆動ローラ26aの回転によって循環駆動させられる。
感光体ドラム30kの上流位置において、中間転写ベルト27を挟んで従動ローラ26bに対抗する位置にクリーニング装置200が配置されている。クリーニング装置200は、微細な繊維が植えられ、高速回転するファーブラシ210を有している。ファーブラシ210は、ブラシ先端の掻き取り力で中間転写ベルト27上のトナーを機械的に除去することができる。このように、画像形成装置1は、中間転写ベルト27に当接するファーブラシ210を使用するブラシクリーニング方式を採用し、使用済みのトナーを掻き取って廃棄している。
たとえば感光体ドラム30k上のブラックのトナー像は、感光体ドラム30kと1次転写ローラ23kとで中間転写ベルト27を挟み、中間転写ベルト27が循環駆動させられることによって中間転写ベルト27に1次転写される。この点は、シアン、イエロー、マゼンタの3色についても同様である。
中間転写ベルト27の表面には、所定のタイミングで相互に重ね合わせられるように1次転写が行われることによってフルカラートナー像が形成される。校正用濃度センサ28は、1次転写が完了し、2次転写の前のトナー像の濃度が検出できる位置に配置されている。
フルカラートナー像は、その後、給紙カセット60から供給された印刷用紙Pに2次転写され、定着部80の定着ローラ対81によって印刷用紙Pに定着される。クリーニング装置200は、校正パッチについても中間転写ベルト27に残留する残留トナーを中間転写ベルト27から除去することができる。印刷媒体は、画像形成媒体とも呼ばれる。
図3は、一実施形態に係る現像部100kの構造を示した側面断面図である。現像部100m、100c及び100yは、現像部100kと同一の構成を有し、これらは単に現像部100とも呼ばれる。現像部100は、2本の攪拌搬送部材141,142と、磁気ローラ143と、現像ローラ(現像剤担持体)144と、現像容器145と、規制ブレード146とを備えている。
現像容器145は、現像部100の外郭を構成している。現像容器145の下部には、仕切り部145bが設けられている。仕切り部145bは、現像容器145の内部を第1搬送室145aと第2搬送室145cとに仕切っている。第1搬送室145a及び第2搬送室145cは、図3に垂直な方向に柱状に延びており、磁性キャリアとブラックトナーからなる2成分現像剤(単に現像剤とも呼ばれる。)を収容する。
現像容器145は、さらに磁気ローラ143及び現像ローラ144を保持している。現像容器145には、現像ローラ144を感光体ドラム30(30k)に向けて露出させる開口147が形成されている。
2本の攪拌搬送部材141,142は、それぞれ第1搬送室145a及び第2搬送室145cの内部で現像剤を攪拌しつつ循環的に移動させている。攪拌搬送部材142は、磁気ブラシとして、正に帯電した現像剤を磁気ローラ143に供給する。磁気ローラ143は、非磁性の回転スリーブ143aと、回転スリーブ143aの内部に固定されている固定マグネット体143bとを有している。磁気ローラ143と現像ローラ144とは、所定のクリアランスで対向している。規制ブレード146は、磁気ブラシを予め設定されている所定の高さに調整する。
現像ローラ144は、回転可能な非磁性の現像スリーブ144aと、現像スリーブ144aの内部で固定されている現像ローラ側磁極144bとを有している。磁気ローラ143には、磁気ローラ電位Vmagが印加されている。現像ローラ144には、現像バイアス電位Vslvが印加されている。
本実施形態において、感光体ドラム30では、表面電位が20Vに設定され、現像ローラ144との間に現像電界を形成している。一方、現像ローラ144には、現像バイアス電位Vslvとしての直流電位20~80Vと、周波数2kHzのピークツーピーク値2000Vの正弦波電位とが重畳された交番バイアスが印加されている。磁気ローラ143には、現像時において、磁気ローラ電位Vmagとして直流電位200Vが印加され、非現像時において、直流電位-200Vが印加される。
これにより、現像時においては、現像バイアス電位Vslv<磁気ローラ電位Vmag(トナーが現像ローラ144に供給される電位状態)の時間が長くなってトナーが現像ローラ144に供給される時間が長くなり、非現像時においては、現像バイアス電位Vslv>磁気ローラ電位Vmag(トナーが現像ローラ144から回収される電位状態)の時間が長くなってトナーが現像ローラ144から回収される時間が長くなる。
さらに、磁気ローラ143に現像時と非現像時に印加される磁気ローラ電位Vmagを調整することによって、現像バイアス電位Vslvと磁気ローラ電位Vmagとの間の現像時のトナー層形成電位差ΔVを変化させることができる。これにより、現像ローラ144には、現像バイアス電位Vslvと磁気ローラ電位Vmagとの間のトナー層形成電位差ΔVに応じた厚さD(後述の図4(a)参照)のトナー薄層(単にトナー層とも呼ばれる。)が形成される。
現像ローラ144は、感光体ドラム30との間に所定のクリアランスを有する対向部分(現像ニップ)を介して感光体ドラム30にトナーを付着させて、トナー像を感光体ドラム30の表面に形成する。トナー像は、感光体ドラム30の表面における静電潜像の電位と現像ローラ144に印加される現像バイアス電位Vslvの電位差に基づいて形成される。
アモルファスシリコン感光体は、有機感光体(OPC)に比べ比誘電率が3倍程度高く、現像コントラスト電位に対して、感光体が保持できるトナー量が多いという特徴を有している。このため、アモルファスシリコン感光体は、通常使用するベタ濃度よりも多くのトナーを保持することが可能である。したがって、アモルファスシリコン感光体は、飽和状態で使用すると、ベタ濃度に必要な量を超えて保持してしまうことになる。よって、本実施形態では、アモルファスシリコン感光体は、ベタ濃度においても非飽和状態において使用され、現像ローラ144上に形成されたトナーがほぼすべて感光体に現像されて現像が終了することでベタ濃度が決定されるように使用される。
図4は、一実施形態に係る現像工程において後端溜まりが発生する様子を示す概念図である。図4(a)は、画像の先端部と中央部において画像を形成している様子を示している。図4(b)は、画像の後端部において画像を形成している様子を示している。本明細書では、先端部、中央部及び後端部は、感光体ドラム30の進行方向を基準にして、進行方向から順に先端部、中央部及び後端部と定義されている。
本実施形態では、図4(a)に示されるように、感光体ドラム30は、潜像画像の電位を中和しつつ、現像ローラ144の現像スリーブ144aからトナーの供給を受けている。この際、現像工程は、電位の飽和ではなく、非飽和状態において現像スリーブ144a上に形成されたトナー薄層が消費尽くされることによって完了するように構成されている。トナー薄層の厚さDは、画像形成におけるベタ現像時の最高濃度を達成するための厚さT1を有するように設定されている。
図4(b)に示されるように、現像スリーブ144aは、周速Vsを有し、周速Vdの感光体ドラム30を追い越しながら画像を形成するように構成されている。このため、ベタ現像時にベタの後端部の近傍には、トナーが未消費の現像スリーブ144aの表面が存在することになる。このトナーが未消費の表面は、アモルファスシリコン感光体30におけるベタの潜像画像の後端部を追い越していくことになる。
この際、アモルファスシリコン感光体としての感光体ドラム30が非飽和状態なので、トナーが未消費の現像スリーブ144aの表面から、さらにトナーが現像されてしまうことになる。この現像によって、予め想定されている濃度よりも高いベタ濃度としての後端溜まり(厚さT2)が顕在化することになる。
図4(c)は、一例としてベタ画像TPの画像形成時におけるトナーの付着状態(積層状態)を示している。ベタ画像TPでは、画像形成時において後端部においてトナー層が盛り上がっている。このトナー層の盛り上がりは、後端溜まりと呼ばれる。
このような後端溜まりの問題は、ドット面積率を低下させたパッチ画像であるハーフパッチでベタを表現することによって抑制することができる。この例では、画像形成装置1は、70%乃至90%のドット面積率のハーフパッチでベタ濃度を表現するものとする。本実施形態では、ハーフパッチによるベタ濃度は、現像部100m、100c、100y及び100kの印加電位である現像バイアス電位Vslvやドット面積率の調整によって校正される。
このように、後端溜まりの問題は、間引き率低減によるジャギーの発生と後端溜まりの発生との間のトレードオフの結果として予め設定されているドット面積率でベタ濃度を表現することよって実現されている。したがって、ベタ濃度の判定に誤差が発生すると、その誤差に起因してジャギーの発生や後端溜まりの発生といった画質の劣化が発生し得ることになる。
図5は、一実施形態に係るセンサ特性取得処理(S100)の内容を示すフローチャートである。図6は、一実施形態に係るセンサ特性取得処理で使用されるガンマ調整用パッチを示す説明図である。センサ特性取得処理では、センサ特性取得部11は、ガンマ調整用パッチを使用(流用)して校正用濃度センサ28の調整を実行する。センサ特性取得処理は、たとえば画像形成装置1のサービスマン(画像形成装置のメインテナンス担当者)や製造担当者、あるいはユーザーによる所定の操作で開始することができる。以下、サービスマン等と呼ばれる。
ステップS110では、センサ特性取得部11は、ガンマ調整用パッチを中間転写ベルト27上に形成する。ガンマ調整用パッチには、図6に示されるように、ドット面積率20%のハーフパッチP20、ドット面積率40%のハーフパッチP40、ドット面積率60%のハーフパッチP60、ドット面積率80%のハーフパッチP80及びドット面積率100%のソリッドパッチP100が含まれている。この例では、センサ特性取得部11は、Kの色材のパッチ画像を形成するが、CMYについても同様に処理を行うことができる。
ステップS120では、センサ特性取得部11は、濃度検出処理を実行する。濃度検出処理では、センサ特性取得部11は、校正用濃度センサ28を使用して各ドット面積率のパッチ画像の濃度を検出する。センサ特性取得部11は、各パッチ画像に対する校正用濃度センサ28の出力値(たとえば電圧のAD変換値)を濃度センサ検出値としてセンサ特性データ記憶領域R2に記憶する。
本実施形態では、校正用濃度センサ28は、たとえばLED(図示せず)から赤外光を出射し、P波のみを透過させる偏光フィルタを透過させて赤外光のP波をパッチ画像に照射し、受光素子で検出した反射光のP波とS波の比率に基づいて濃度を検出する。なお、校正用濃度センサ28には、パッチ画像からの正反射光を検出する正反射方式やパッチ画像からの拡散反射光を検出する拡散反射方式もある。
ステップS130では、センサ特性取得部11は、画像形成部20に画像出力処理を実行させる。画像出力処理では、画像形成部20は、印刷用紙Pを給紙し、校正用濃度センサ28によって検出されたガンマ調整用パッチ画像を濃度計測用画像として、印刷用紙Pに2次転写し、定着部80の定着ローラ対81によって印刷用紙Pに定着する。
なお、通例では、校正用濃度センサ28によって検出されたガンマ調整用パッチ画像は、印刷用紙P上に2次転写されることなく、クリーニング装置200で除去される。しかしながら、センサ特性取得部11は、校正用濃度センサ28によって検出されたガンマ調整用パッチ画像を印刷用紙P上に2次転写することができる。なお、センサ特性取得部11は、パッチ画像と同一の濃度を有する画像を濃度計測用画像として、上述のパッチ画像とは別個に印刷用紙P上に形成してもよい。
ステップS140では、サービスマン等は、画像読取処理を実行する。画像読取処理では、画像読取部50は、印刷用紙P上にガンマ調整用パッチが表された原稿から画像を読み取ってデジタルデータである画像データIDを生成する。画像データIDは、0乃至255の256階調のRGBデータである。
ステップS150では、センサ特性取得部11は、濃度計測処理を実行する。濃度計測処理では、色変換処理部21は、RGBデータである画像データIDをCMYKデータに色変換する。この例では、CMYの階調値が略0である一方、Kの階調値が各パッチ画像の濃度に応じて変動することになる。この例では、センサ特性取得部11は、色変換処理部21からKの階調値を濃度計測値として取得する。
ステップS160では、センサ特性取得部11は、センサ特性データ取得処理を実行する。センサ特性データ取得処理では、センサ特性取得部11は、校正用濃度センサ28の濃度センサ検出値と画像読取部50の濃度計測値の相関関係を解析して、予め設定されている濃度計測値を有する狙いの濃度(255階調のベタ)に対応する校正用濃度センサ28のセンサ出力特性値SCDを表すセンサ特性データを生成する(後述の図7参照)。これにより、本実施形態では、校正処理部12は、センサ出力特性値SCDを使用して校正処理を実行ことができる。
図7は、一実施形態に係る濃度センサ検出値と濃度計測値の相関関係を示すグラフである。図7において、横軸は、濃度計測値であり、縦軸は、濃度センサ検出値である。図7には、ハーフパッチP20のプロットP2と、ハーフパッチP40のプロットP4と、ハーフパッチP60のプロットP6と、ハーフパッチP80のプロットP8と、ソリッドパッチP100のプロットP10とが示されている。この例では、濃度計測値は、ハーフパッチP80のプロットP8において255階調のベタに飽和している。
センサ特性取得部11は、たとえば最小二乗法を使用する解析によって、濃度センサ検出値と濃度計測値の相関関係を近似的に表す近似曲線Cを生成する。近似曲線Cは、たとえば二次曲線や対数曲線といった非線形の曲線を利用可能である。この例では、センサ特性取得部11は、近似曲線Cとして二次曲線を選択し、各項の定数を算出する。センサ特性取得部11は、近似曲線Cを使用して狙いの濃度(255階調のベタ)における校正用濃度センサ28のセンサ出力特性値SCDを取得する。このような処理は、CMYについても実行される。
このように、画像形成装置1は、予め所定の校正処理が行われていて正確に0乃至255の階調を読み取れる画像読取部50を使用して、校正用濃度センサ28のセンサ出力特性値SCDを取得することができる。これにより、画像形成装置1は、校正用濃度センサ28の固有の特性(個体差)を減殺することができるので、校正用濃度センサ28の個体差に起因する誤差が抑制された印刷校正処理を実行することができる。
図8は、一実施形態に係る印刷校正処理(ステップS200)の内容を示すフローチャートである。図9は、一実施形態に係る画像形成装置1で使用される光量調整用パッチ及びバイアス電圧設定用パッチを示す説明図である。印刷校正処理は、たとえば予め設定されている印刷枚数毎やトナーの補給毎に自動的に実行される。
ステップS210では、校正処理部12は、光量校正処理を実行する。光量校正処理では、校正処理部12は、予め設定されている複数の段階で段階的に変更した複数の光量のレーザー光で露光部29に露光させて複数の光量調整用パッチPLを有するチャートを中間転写ベルト27に形成する。光量調整用パッチPLを表す画像データは、記憶部40の校正用データ記憶領域R1に記憶されている。
校正処理部12は、複数の相違する光量のレーザー光で光量調整用パッチPLを形成するように感光体ドラム30c~30kを露光する。この例では、光量調整用パッチPLは、光量調整に適切なドット面積率として25%のドット面積率を有している。
校正処理部12は、調整データを使用して校正用濃度センサ28で各色(たとえばブラック(K))のパッチの濃度を検出する。校正処理部12は、複数の相違する光量のレーザー光で露光された複数の光量調整用パッチPLの反射光を使用して、たとえば内挿計算を実行して予め設定された目標濃度となるような光量である校正光量を設定する。校正処理部12は、校正光量を記憶部40の校正用データ記憶領域R1に記憶する。
画像形成装置1は、近似曲線Cを使用して光量調整用パッチPLの狙いの濃度に対応する濃度センサ検出値を目標値として使用することによって、校正用濃度センサ28の個体差に起因する誤差が抑制された濃度センサ検出値を使用することができる。これにより、画像形成装置1は、校正用濃度センサ28の個体差に起因する誤差の小さい校正光量を設定することができる。これにより、画像形成装置1は、校正光量の誤差に起因する過大な間引き率低減によるジャギーや後端溜まりの発生を抑制することができる。
ステップS220では、校正処理部12は、現像バイアス校正処理を実行する。現像バイアス校正処理では、校正処理部12は、ハーフパッチP80を使用し、現像バイアス電位Vslvを予め設定されている複数の段階で段階的に変更した複数のパッチ画像を有するチャートを中間転写ベルト27に形成する。ハーフパッチP80は、間引き率低減によるジャギーの発生と後端溜まりの発生との間のトレードオフの結果として予め設定されている80%のドット面積率を有するパッチである。
現像バイアス電位Vslvを段階的に変更した複数のパッチ画像を使用するのは、トナー像は、感光体ドラム30の表面の静電潜像の電位と現像ローラ144に印加される現像バイアス電位Vslvの電位差に基づいて形成されるからである。複数のハーフパッチは、CMYKのそれぞれについて形成される。以下では、シアン(C)のハーフパッチを例として説明する。
具体的には、校正処理部12は、現像バイアス電位Vslvが段階的に変更されている複数のシアン(C)のハーフパッチの中から校正用濃度センサ28の濃度センサ検出値がセンサ出力特性値SCDに達しているパッチ画像が存在する場合には、そのパッチ画像に対応する現像バイアス電位Vslvを選択することによって実行される。すなわち、校正処理部12は、P波とS波の比率が予め設定されている閾値以下のハーフパッチが存在する場合には、そのハーフパッチの中で最も低い現像バイアス電位Vslvを校正後の現像バイアスの電位に調整する。
画像形成装置1は、センサ出力特性値SCDを使用することができるので、校正用濃度センサ28の個体差に起因する誤差が抑制された現像バイアス電位Vslvを設定することができる。これにより、画像形成装置1は、現像バイアス電位Vslvの誤差に起因する過大な間引き率低減によるジャギーや後端溜まりの発生を抑制することができる。
ステップS230(図7)では、校正処理部12は、ハーフパッチの校正が現像バイアスの調整範囲内で可能である場合には、処理をステップS250に進め、ハーフパッチの校正が現像バイアス電位Vslvの調整範囲内で可能でない場合には、処理をステップS240に進める。
ハーフパッチの校正が現像バイアスの調整範囲内で可能でない場合とは、複数のシアン(C)のパッチ画像の中から予め設定されているベタ画像目標濃度に達しているパッチ画像が存在しないことを意味している。通例では、複数のハーフパッチのいずれかがベタ画像目標濃度に達するが、たとえば環境変動などによってトナー帯電量が増加している状態においてベタ画像目標濃度に到達しないこともある。
本願発明者は、たとえば校正用濃度センサ28の個体差に起因してベタ画像目標濃度に到達しているにも拘わらず到達していないと判定すると、ドット面積率を過度に大きくして後端溜まりの原因となる一方、ベタ画像目標濃度に到達していないにも拘わらず到達していると判定すると、現像バイアス電位Vslvを過度に小さくしてジャギーを発生させ得ることを見いだした。一実施形態に係る画像形成装置1は、センサ出力特性値SCDを使用することができるので、このような問題を抑制することができる。
図10は、一実施形態に係るドット面積率調整処理(ステップS240)の内容を示すフローチャートである。ステップS241では、校正処理部12は、現像バイアス電位Vslvを最大値に設定し、ドット面積率を調整して校正する処理を開始する。現像バイアス電位Vslvの最大値は、電位制限値とも呼ばれ、たとえば現像バイアスの出力限界や画像への悪影響(かぶりなど)の観点から設定される。
ステップS242では、校正処理部12は、ドット面積率を段階的に変更した複数のハーフパッチ画像を有するチャートを中間転写ベルト27に形成する。
ステップS243では、校正処理部12は、濃度検出処理を実行する。濃度検出処理では、校正処理部12は、調整データを使用して校正用濃度センサ28でシアン(C)のパッチ画像の濃度を検出する。校正用濃度センサ28は、P波とS波の比率を検出する。MYKについても同様に処理が行われる。
ステップS244では、校正処理部12は、ドット面積率設定処理を実行する。具体的には、校正処理部12は、P波とS波の比率が予め設定されている閾値以下のハーフパッチが存在する場合には、そのハーフパッチの中で最も低いドット面積率のハーフパッチのドット面積率を校正用データとして取得する。
ステップS250(図8参照)では、校正処理部12は、ガンマ調整用パッチ(図6参照)を使用してガンマ設定処理を実行する。これにより、校正処理部12は、0乃至255(濃度0%~100%)の入力階調値に対してリニアに0乃至255(濃度0%~100%)の画像濃度としての出力階調値を実現するための入出力ガンマを設定することができる。入出力ガンマの設定は、近似曲線Cを使用してガンマ調整用パッチの狙いの濃度に対応する濃度センサ検出値を特定し、特定された濃度センサ検出値を目標値として使用できるのでジャギーや後端溜まりを抑制するだけでなく、ジャギー等の抑制のための校正処理によって階調表現の忠実性をも高めることができる。
ステップS260では、校正処理部12は、調整後のドット面積率及び現像バイアス電位Vslvの最大値として校正用データを取得し、記憶部40の校正用データ記憶領域R1に記憶する。校正用データは、調整データを使用して調整された校正用濃度センサ28の濃度センサ検出値を使用して取得されているので、校正用濃度センサ28の個体差に起因する階調差の小さい画像形成を実現することができる。
このように、一実施形態に係る画像形成装置1では、非飽和状態の感光体でベタ濃度を再現する画像形成装置において、ジャギーや後端溜まりを抑制するともに階調表現の忠実性も高めることができる。
本発明は、上記実施形態だけでなく、以下のような変形例でも実施することができる。
変形例1:上記実施形態では、画像読取部は、予め所定の校正処理が行われていて正確に0乃至255の階調を読み取れるものとしているが、画像読取部の校正と画像形成部の校正とを一体として実行するようにしてもよい。
具体的には、画像形成装置は、たとえば予めRGBの画像読取処理の校正用に準備されている画像読取校正用チャートと、印刷媒体上に形成された濃度計測用画像とを同時(あるいは別々に)に読み取って、画像読取部の調整と濃度センサ検出値の調整とを一体として自動的に実行する作動モードを有するように構成してもよい。こうすれば、画像形成装置は、画像読取部や校正用濃度センサの経年変化による変動や個体差を効率的且つ効果的に抑制することができる。
変形例2:上記実施形態では、アモルファスシリコン感光体が使用されているが、本発明は、アモルファスシリコン感光体の使用に限定されない。本発明は、一般に非飽和状態の感光体でベタ濃度を再現する画像形成装置に適用することができる。
1 画像形成装置
10 制御部
11 センサ特性取得部
12 校正処理部
20 画像形成部
21 色変換処理部
28 校正用濃度センサ
29 露光部
40 記憶部
50 画像読取部
60 給紙カセット
70 筐体

Claims (6)

  1. 非飽和状態でベタ画像を形成する回転可能な感光体と、入力階調値に基づいて前記感光体に露光して静電潜像を形成する露光部と、磁気ローラと、現像ローラとを有し、前記磁気ローラの電位である磁気ローラ電位と前記現像ローラの電位である現像バイアス電位との間のトナー層形成電位差に応じた厚さのトナー層を前記現像ローラに形成し、前記現像バイアス電位と前記静電潜像とに基づいて前記トナー層から前記感光体にトナーを付着させる現像部と、
    前記感光体から前記トナーが転写され、前記転写されたトナーを画像形成媒体上に転写する中間転写ベルトと、
    前記中間転写ベルトに転写されたトナーの濃度を検出する濃度センサと、
    原稿上の画像を読み取って画像データを生成する画像読取部と、
    入出力ガンマ補正値を使用して、入力階調値に応じて出力階調値を決定するガンマ補正部と、
    所定のドット面積率でベタ画像を形成するための前記現像部の現像バイアス電位を調整する校正処理部と、
    ハーフパッチとソリッドパッチを含む予め設定されているガンマ調整用パッチ画像を前記感光体から前記中間転写ベルトに転写し、前記転写されたガンマ調整用パッチ画像の濃度を前記濃度センサで検出して濃度センサ検出値を生成し、前記中間転写ベルトから前記画像形成媒体上に転写され、前記ガンマ調整用パッチ画像と同一の濃度を有する濃度計測用画像を前記画像読取部で計測して濃度計測値を生成し、前記濃度センサ検出値と前記濃度計測値の相関関係に基づいて、前記厚さのトナー層で形成されるベタ画像の最高濃度として予め設定されている濃度計測値に対応するセンサ出力特性値を取得するセンサ特性取得部と、
    を備え、
    前記ガンマ補正部は、前記相関関係に基づいて前記出力階調値に対応する前記濃度センサ検出値を特定し、前記特定された濃度センサ検出値に基づいて前記入出力ガンマ補正値を設定し、
    前記校正処理部は、ハーフパッチを使用し、前記現像バイアス電位を段階的に変更した複数のバイアス電圧設定用パッチ画像を前記感光体から前記中間転写ベルトに転写し、前記転写されたバイアス電圧設定用パッチ画像の濃度を前記濃度センサで検出して濃度センサ検出値を生成し、前記複数のバイアス電圧設定用パッチ画像のうち前記濃度センサ検出値が前記センサ出力特性値に達しているバイアス電圧設定用パッチ画像が存在する場合には、前記センサ出力特性値に達しているバイアス電圧設定用パッチ画像の中で最も低い現像バイアス電位を校正後の現像バイアスの電位に調整する画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置であって、
    前記センサ特性取得部は、前記濃度センサ検出値が生成されたガンマ調整用パッチ画像を前記中間転写ベルトから前記画像形成媒体上に転写することによって、前記濃度計測用画像を前記画像形成媒体上に形成する作動モードを有する画像形成装置。
  3. 請求項1又は2に記載の画像形成装置であって、
    前記センサ特性取得部は、画像読取処理の校正用に準備されている画像読取校正用チャートと、画像形成媒体上に形成された濃度計測用画像とを前記画像読取部で読み取って、前記画像読取部の調整と前記濃度センサ検出値の調整とを一体として実行する作動モードを有する画像形成装置。
  4. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像形成装置であって、
    前記感光体は、アモルファスシリコン感光体であり、
    前記アモルファスシリコン感光体は、非飽和状態でベタ画像を形成する画像形成装置。
  5. 非飽和状態でベタ画像を形成する回転可能な感光体と、入力階調値に基づいて前記感光体に露光して静電潜像を形成する露光部と、磁気ローラと、現像ローラとを用い、前記磁気ローラの電位である磁気ローラ電位と前記現像ローラの電位である現像バイアス電位との間のトナー層形成電位差に応じた厚さのトナー層を前記現像ローラに形成し、前記現像バイアス電位と前記静電潜像とに基づいて前記トナー層から前記感光体にトナーを付着させる現像工程と、
    中間転写ベルトを用い、前記トナーを前記感光体から前記中間転写ベルトに転写し、前記転写されたトナーを画像形成媒体上に転写する中間転写工程と、
    濃度センサを用い、前記中間転写ベルトに転写されたトナーの濃度を前記濃度センサで検出する濃度検出工程と、
    原稿上の画像を読み取って画像データを生成する画像読取工程と、
    入出力ガンマ補正値を使用して、入力階調値に応じて出力階調値を決定するガンマ補正工程と、
    所定のドット面積率でベタ画像を形成するための前記現像工程の現像バイアス電位を調整する校正処理工程と、
    ハーフパッチとソリッドパッチを含む予め設定されているガンマ調整用パッチ画像を前記感光体から前記中間転写ベルトに転写し、前記転写されたガンマ調整用パッチ画像の濃度を前記濃度センサで検出して濃度センサ検出値を生成し、前記中間転写ベルトから前記画像形成媒体上に転写され、前記ガンマ調整用パッチ画像と同一の濃度を有する濃度計測用画像を前記画像読取工程で計測して濃度計測値を生成し、前記濃度センサ検出値と前記濃度計測値の相関関係に基づいて、前記厚さのトナー層で形成されるベタ画像の最高濃度として予め設定されている濃度計測値に対応するセンサ出力特性値を取得するセンサ特性取得工程と、
    を備え、
    前記ガンマ補正工程は、前記相関関係に基づいて前記出力階調値に対応する前記濃度センサ検出値を特定し、前記特定された濃度センサ検出値に基づいて前記入出力ガンマ補正値を設定し、
    前記校正処理工程は、ハーフパッチを使用し、前記現像バイアス電位を段階的に変更した複数のバイアス電圧設定用パッチ画像を前記感光体から前記中間転写ベルトに転写し、前記転写されたバイアス電圧設定用パッチ画像の濃度を前記濃度センサで検出して濃度センサ検出値を生成し、前記複数のバイアス電圧設定用パッチ画像のうち前記濃度センサ検出値が前記センサ出力特性値に達しているバイアス電圧設定用パッチ画像が存在する場合には、前記センサ出力特性値に達しているバイアス電圧設定用パッチ画像の中で最も低い現像バイアス電位を校正後の現像バイアスの電位に調整する工程を含む画像形成方法。
  6. 画像形成装置を制御するための画像形成プログラムであって、
    前記画像形成装置は、非飽和状態でベタ画像を形成する回転可能な感光体と、入力階調値に基づいて前記感光体に露光して静電潜像を形成する露光部と、磁気ローラと、現像ローラとを有し、前記磁気ローラの電位である磁気ローラ電位と前記現像ローラの電位である現像バイアス電位との間のトナー層形成電位差に応じた厚さのトナー層を前記現像ローラに形成し、前記現像バイアス電位と前記静電潜像とに基づいて前記トナー層から前記感光体にトナーを付着させる現像部と、前記感光体から前記トナーが転写され、前記転写されたトナーを画像形成媒体上に転写する中間転写ベルトと、前記中間転写ベルトに転写されたトナーの濃度を検出する濃度センサと、原稿上の画像を読み取って画像データを生成する画像読取部とを備え、
    前記画像形成プログラムは、
    入出力ガンマ補正値を使用して、入力階調値に応じて出力階調値を決定するガンマ補正部、
    所定のドット面積率でベタ画像を形成するための前記現像部の現像バイアス電位を調整する校正処理部、及び
    ハーフパッチとソリッドパッチを含む予め設定されているガンマ調整用パッチ画像を前記感光体から前記中間転写ベルトに転写し、前記転写されたガンマ調整用パッチ画像の濃度を前記濃度センサで検出して濃度センサ検出値を生成し、前記中間転写ベルトから前記画像形成媒体上に転写され、前記ガンマ調整用パッチ画像と同一の濃度を有する濃度計測用画像を前記画像読取部で計測して濃度計測値を生成し、前記濃度センサ検出値と前記濃度計測値の相関関係に基づいて、前記厚さのトナー層で形成されるベタ画像の最高濃度として予め設定されている濃度計測値に対応するセンサ出力特性値を取得するセンサ特性取得部として前記画像形成装置を機能させ、
    前記ガンマ補正部は、前記相関関係に基づいて前記出力階調値に対応する前記濃度センサ検出値を特定し、前記特定された濃度センサ検出値に基づいて前記入出力ガンマ補正値を設定し、
    前記校正処理部は、ハーフパッチを使用し、前記現像バイアス電位を段階的に変更した複数のバイアス電圧設定用パッチ画像を前記感光体から前記中間転写ベルトに転写し、前記転写されたバイアス電圧設定用パッチ画像の濃度を前記濃度センサで検出して濃度センサ検出値を生成し、前記複数のバイアス電圧設定用パッチ画像のうち前記濃度センサ検出値が前記センサ出力特性値に達しているバイアス電圧設定用パッチ画像が存在する場合には、前記センサ出力特性値に達しているバイアス電圧設定用パッチ画像の中で最も低い現像バイアス電位を校正後の現像バイアスの電位に調整する画像形成プログラム。
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