JP7127395B2 - 焼結用原料の前処理方法 - Google Patents
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Description
-A(Mr+Mc)+Ar・Mr+Ac・Mc≦0 (1)
数式(1)において、Aは主部造粒物に含まれる-0.25mm粒子の減少割合を示す係数であり、Arはバイパス対象返鉱に含まれる-0.25mm粒子の質量%を示す定数であり、Mrはバイパス対象返鉱の質量%を示す変数であり、Acはバイパス対象鉄鉱石に含まれる-0.25mm粒子の質量%を示す定数であり、Mcはバイパス対象鉄鉱石の質量%を示す変数である。
本発明者は、上記課題を解決するための技術について鋭意検討し、この結果、本実施形態に係る焼結用原料の前処理方法に想到した。そこで、まず、本発明者が行った検討内容について説明する。
本発明者は、まず、比較用の基準値を特定するために、焼結用原料のバイパスを行わず、焼結用原料の全量を造粒した。焼結用原料には、上述した鉄含有原料、副原料、炭材、及び返鉱が含まれる。また、鉄含有原料には、中間粒子高含有鉄鉱石が含まれる。また、水分量は、造粒対象の原料(ここには焼結用原料の全量)の総質量に対して7.8質量%とした。ここに、水分量の質量%は、いわゆる外数である。水分量の定義は以下の各試験でも同様とした。これにより得られた配合原料(すなわち、全量造粒物)に含まれる-0.25mm粒子の質量%は、4.5質量%であった。すなわち、この場合、配合原料中-0.25mm比率は、以下の数式(2)で示される。
Y=Y0 (2)
本発明者は、つぎに、返鉱のみをバイパスした場合について検討した。具体的には、本発明者は、焼結用原料を構成する返鉱の少なくとも一部をバイパス対象原料とした。そして、本発明者は、バイパス対象原料以外の焼結用原料、すなわち主部原料を造粒することで、造粒物を作製した。ついで、造粒物にバイパス対象原料である返鉱を混合した。これにより、配合原料を作製した。そして、バイパス対象原料の質量%と造粒物中-0.25mm比率との対応関係を検証した。さらに、バイパス対象原料の質量%と配合原料中-0.25mm比率との対応関係を検証した。この結果、造粒物中-0.25mm比率及び配合原料中-0.25mm比率は、いずれもバイパス対象原料の質量%の一次関数で表されることが判明した。具体的には、造粒物中-0.25mm比率は以下の数式(3)で示され、配合原料中-0.25mm比率は、以下の数式(4)で示されることが明らかとなった。
Y’=Y0-A・Mr (3)
Y=Y’+Ar・Mr
=Y0-A・Mr+Ar・Mr
=Y0-(A-Ar)・Mr (4)
本発明者は、つぎに、中間粒子高含有鉄鉱石のみをバイパスした場合について検討した。具体的には、本発明者は、焼結用原料を構成する中間粒子高含有鉄鉱石の少なくとも一部をバイパス対象原料とした。そして、本発明者は、バイパス対象原料以外の焼結用原料(返鉱はこちらに含まれる。)、すなわち主部原料を造粒することで、造粒物を作製した。ついで、造粒物にバイパス対象原料である中間粒子高含有鉄鉱石を混合した。これにより、配合原料を作製した。そして、バイパス対象原料の質量%と造粒物中-0.25mm比率との対応関係を検証した。さらに、バイパス対象原料の質量%と配合原料中-0.25mm比率との対応関係を検証した。この結果、造粒物中-0.25mm比率及び配合原料中-0.25mm比率は、いずれもバイパス対象原料の質量%の一次関数で表されることが判明した。具体的には、造粒物中-0.25mm比率は以下の数式(5)で示され、配合原料中-0.25mm比率は、以下の数式(6)で示されることが明らかとなった。
Y’=Y0-A・Mc (5)
Y=Y’+Ac・Mc
=Y0-A・Mc+Ac・Mc
=Y0-(A-Ac)・Mc (6)
上述したように、返鉱のみをバイパスさせた場合、造粒改善効果が得られたが、中間粒子高含有鉄鉱石のみをバイパスさせた場合には、造粒改善効果が得られなかった。そこで、本発明者は、つぎに、返鉱及び中間粒子高含有鉄鉱石をバイパスした場合について検討した。具体的には、本発明者は、焼結用原料を構成する返鉱及び中間粒子含有鉄鉱石の少なくとも一部をバイパス対象原料とした。そして、本発明者は、バイパス対象原料以外の焼結用原料、すなわち主部原料を造粒することで、造粒物を作製した。ついで、造粒物にバイパス対象原料である返鉱及び中間粒子高含有鉄鉱石を混合した。これにより、配合原料を作製した。そして、バイパス対象原料の質量%と造粒物中-0.25mm比率との対応関係を検証した。さらに、バイパス対象原料の質量%と配合原料中-0.25mm比率との対応関係を検証した。この結果、造粒物中-0.25mm比率及び配合原料中-0.25mm比率は、いずれもバイパス対象原料の質量%の一次関数で表されることが判明した。具体的には、造粒物中-0.25mm比率は以下の数式(7)で示され、配合原料中-0.25mm比率は、以下の数式(8)で示されることが明らかとなった。
Y’=Y0-A・(Mr+Mc) (7)
Y=Y’+Ar・Mr+Ac・Mc
=Y0-A・(Mr+Mc)+Ar・Mr+Ac・Mc
=Y0-(A-Ar)・Mr-(A-Ac)・Mc (8)
Y-Y0=-A(Mr+Mc)+Ar・Mr+Ac・Mc≦0 (1)
本実施形態に係る焼結用原料の前処理方法は、焼結用原料の一部を主部原料として造粒することで主部造粒物を作製する第1の工程と、焼結用原料の残部をバイパス対象原料として主部造粒物に混合することで、配合原料を作製する第2の工程と、を含む。図5は、本実施形態による前処理方法の概要を示す。
-A(Mr+Mc)+Ar・Mr+Ac・Mc<0 (1)
(1-1.主部造粒物の作製)
次に、本発明の実施例について説明する。本実施例では、図5に示す前処理方法を行った。具体的には、焼結用原料の一部を配合して造粒した。原料の組成を表2に示す。表2中の数値は質量%である。また、造粒はドラムミキサーを用いて行った。造粒時の水分量は、配合原料の総質量に対して8.3質量%(外数)とした。また、本実施例では、10質量部の北米鉱A及び10質量部の返鉱をバイパス対象原料とした。
ついで、主部造粒物およびバイパス対象原料をドラムミキサーに投入し、15秒間混合した。実際の製造ラインでは、主部造粒物およびバイパス対象原料はベルトコンベア上で合流し、ベルトコンベアの乗り継ぎやサージホッパー内で軽く混合される。これを模擬する為、上記操作を行い、配合原料を作製した。配合原料の総質量に対する水分量の質量%(外数)は、バイパス対象原料を主部造粒物に混合したことに伴い、減少した。具体的には、水分量は、配合原料の総質量に対して7.0質量%となった。また、配合原料を鍋試験に供する前に、配合原料中の-0.25mm粒子及び0.25-5.0mm粒子の質量%を主部造粒物の粒度分布を測定した方法と同様の方法により測定した。結果を表2に示す。
ついで、配合原料70kgを高さ600mm、直径300mmの焼結鍋を用いて吸引負圧11.8kPaで焼成した。焼結鍋には予め2kgの床敷鉱を敷設した。焼成後のシンターケーキを、地面から2mの高さから4回落下させた。これにより得られた焼結鉱を、目開き5mmの篩で分級して篩上を焼結鉱(成品)、篩下を返鉱として回収した。ついで、製品の質量等に基づいて、生産率(t/d・m2)を測定したところ、生産率は31.7t/d・m2となった。
比較例1では、実施例で用いた焼結用原料の全量を配合原料として造粒することで、主部造粒物を作製した。造粒に使用した水分の質量は実施例と同様とした。比較例1では、水分量に対して造粒の対象となる原料の質量が大きいので、造粒時の水分量は、配合原料の総質量に対して7.8質量%(外数)となった。ついで、主部造粒物の粒度分布を実施例と同様の方法で測定した。ついで、主部造粒物を実施例での配合原料として、実施例と同様に搬送過程での混合を模擬した15秒間のドラムミキサー混合操作を行った。ついで、搬送後の配合原料の粒度分布を実施例と同様の方法により測定した。結果を表2に示す。前処理方法の概要を図6に示す。
その後、実施例と同様の鍋試験を行い、生産率を測定した。生産率は29.2t/d・m2であった。
実施例で使用した焼結用原料のうち、10質量部の返鉱をバイパス対象原料とした他は実施例と同様の処理を行った。結果を表2に示す。また、前処理方法の概要を図7に示す。
実施例で使用した焼結用原料のうち、10質量部の北米鉱をバイパス対象原料とした他は、実施例と同様の処理を行った。結果を表2に示す。また、前処理方法の概要を図8に示す。
比較例1~3では、水分量に対する主部原料の質量が実施例に比べて増加したため、造粒時の水分量の質量%が実施例に比べて低下した。この結果、比較例1~3では、主部造粒物中-0.25mm比率が増大した。実施例の配合原料中-0.25mm比率は、比較例1、2と同程度であったが、実施例の0.25-0.50mm比率は比較例1~3よりも改善した。したがって、実施例では、比較例1~3よりも造粒性が改善した。すなわち、実施例では、高い造粒改善効果が得られた。この結果、実施例では、比較例1~3よりも成品の生産率、すなわち焼結鉱の生産性が改善された。
Claims (2)
- 焼結用原料の一部を主部原料として造粒することで主部造粒物を作製する工程と、
前記焼結用原料の残部をバイパス対象原料として前記主部造粒物に混合することで、配合原料を作製する工程と、を含み、
前記バイパス対象原料には、バイパス対象返鉱と、粒度が0.25mm以上1.0mm未満の粒子を70質量%以上の質量比で含むバイパス対象鉄鉱石とが含まれ、
前記配合原料が焼結機に装入される直前に含まれる-0.25mm粒子の質量%は、前記焼結用原料を全て造粒することで得られる全量造粒物が焼結機に装入される直前に含まれる-0.25mm粒子の質量%以下となることを特徴とする、焼結用原料の前処理方法。 - 以下の数式(1)が満たされることを特徴とする、請求項1記載の焼結用原料の前処理方法。
-A(Mr+Mc)+Ar・Mr+Ac・Mc≦0 (1)
数式(1)において、Aは前記主部造粒物に含まれる-0.25mm粒子の減少割合を示す係数であり、Arは前記バイパス対象返鉱に含まれる-0.25mm粒子の質量%を示す定数であり、Mrは前記バイパス対象返鉱の質量%を示す変数であり、Acは前記バイパス対象鉄鉱石に含まれる-0.25mm粒子の質量%を示す定数であり、Mcは前記バイパス対象鉄鉱石の質量%を示す変数である。
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