JP7127294B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
リアクトルを有するバッテリ用コンバータの出力側に外部給電ユニットとバッテリとを備え、コンバータの入力側に燃料電池を備える、燃料電池システムが知られている(例えば、特許文献1)。
特開2015-220961号公報
このような燃料電池システムでは、コンバータのバッテリ側とインバータ側との電圧の差を小さくすることによって、リアクトルの発熱量が大きくなる事を抑制している。一方で、燃料電池においては、電極の電位が高くなりすぎると、白金等の触媒金属の溶出が起こり、電極触媒が形態変化することが知られている。このような電極触媒の形態変化が進行すると、燃料電池の性能の低下が引き起こされ得る。特許文献1の燃料電池システムでは、バッテリ用コンバータよりも入力側に更に別のバッテリを備え、燃料電池を含めた複数の電源を備える態様は考慮されていない。発明者は、例えば、リアクトルの発熱量を抑制するために、別のバッテリからの電力の供給を制限せず、燃料電池からの電力の供給を制限することによってコンバータへの電力の供給が制限される場合、燃料電池から電流を取り出して燃料電池の劣化を抑制すること(以下、「高電位回避」とも呼ぶ)ができなくなるという問題を見出した。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[形態1]
本開示の一形態によれば、燃料電池システムが提供される。この燃料電池システムは、モータを駆動するための電力を供給可能な第一バッテリと、リアクトルを備え、前記第一バッテリに接続される第一バッテリコンバータと、前記第一バッテリに対して前記第一バッテリコンバータと並列に接続され、外部負荷へ電力を供給するための外部給電部と、前記第一バッテリコンバータに前記第一バッテリが接続されている側とは逆側に接続される燃料電池と、前記燃料電池と前記第一バッテリコンバータとの間に接続され、前記燃料電池の出力電圧の変換を行う燃料電池用コンバータと、前記モータを駆動するための電力を供給可能な第二バッテリと、前記第二バッテリに接続される第二バッテリコンバータと、制御部と、を備える。前記第二バッテリコンバータは、前記第二バッテリと接続されている側とは逆の側において、前記燃料電池用コンバータに対して前記第一バッテリコンバータと並列に接続されている。前記制御部は、前記第二バッテリから供給される電力の値を、前記リアクトルの発熱量が予め定められた上限値以下の状態を維持して前記第一バッテリコンバータを連続的に使用するための電力の上限値である連続定格値から、前記燃料電池から供給される電力の値を引いた値よりも小さくなるように前記第二バッテリコンバータを制御する。
[形態2]
本開示の一形態によれば、燃料電池システムが提供される。この燃料電池システムは、モータを駆動するための電力を供給可能な第一バッテリと、リアクトルを備え、前記第一バッテリに接続される第一バッテリコンバータと、前記第一バッテリと、前記第一バッテリコンバータとの間において前記第一バッテリに対して前記第一バッテリコンバータと並列に接続され、外部負荷へ電力を供給するための外部給電部と、前記第一バッテリコンバータに前記第一バッテリが接続されている側とは逆側に接続される燃料電池と、前記燃料電池と前記第一バッテリコンバータとの間に接続され、前記燃料電池の出力電圧の変換を行う燃料電池用コンバータと、前記モータを駆動するための電力を供給可能な第二バッテリと、前記第二バッテリに接続される第二バッテリコンバータと、制御部と、を備える。前記第二バッテリコンバータは、前記第二バッテリと接続されている側とは逆の側において、前記燃料電池用コンバータに対して前記第一バッテリコンバータと並列に接続されている。前記制御部は、前記燃料電池および前記第二バッテリの両方から前記第一バッテリまたは前記外部給電部へ電力を供給する場合に、前記第二バッテリから供給される電力の値が、前記リアクトルの発熱量が予め定められた上限値以下の状態を維持して前記第一バッテリコンバータを連続的に使用するための電力の上限値である連続定格値から、前記燃料電池から供給される電力の値を引いた値よりも小さくなるように前記第二バッテリコンバータを制御する。
本開示の一形態によれば、燃料電池システムが提供される。この燃料電池システムは:第一バッテリと;リアクトルを備え、前記第一バッテリに接続される第一バッテリコンバータと;第一バッテリに対して前記第一バッテリコンバータと並列に接続され、外部負荷へ電力を供給するための外部給電部と;前記第一バッテリコンバータに前記第一バッテリが接続されている側とは逆側に接続される燃料電池と;前記燃料電池と前記第一バッテリコンバータとの間に接続され、前記燃料電池の出力電圧の変換を行う燃料電池用コンバータと;第二バッテリと;前記第二バッテリに接続される第二バッテリコンバータと;制御部と;を備える。前記第二バッテリコンバータは、前記第二バッテリと接続されている側とは逆の側において、前記燃料電池用コンバータに対して前記第一バッテリコンバータと並列に接続されている。前記制御部は、前記第二バッテリから供給される電力の値を、前記リアクトルの発熱量が予め定められた上限値以下の状態を維持して前記第一バッテリコンバータを連続的に使用するための電力の上限値である連続定格値から、前記燃料電池から供給される電力の値を引いた値よりも小さくなるように前記第二バッテリコンバータを制御する。
この形態の燃料電池システムによれば、第二バッテリから供給される電力の値を調節することによって、第一バッテリコンバータに供給される電力の値を第一バッテリコンバータの連続定格値よりも小さくできる。したがって、第一バッテリコンバータのリアクトルの発熱量が大きくなることを抑制できる。また、この形態の燃料電池システムによれば、燃料電池から供給される電力の値は制限されない。したがって、燃料電池の触媒金属の溶出を抑制するために燃料電池から電流を取り出す高電位回避を行うことができる。すなわち、本実施形態の燃料電池システムによれば、リアクトルの発熱量を抑制しつつ、燃料電池の高電位回避を行うことができる。
上述した本発明の各形態の有する複数の構成要素はすべてが必須のものではなく、上述の課題の一部または全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部または全部を達成するために、適宜、前記複数の構成要素の一部の構成要素について、その変更、削除、新たな他の構成要素との差し替え、限定内容の一部削除を行うことが可能である。また、上述の課題の一部または全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部または全部を達成するために、上述した本発明の一形態に含まれる技術的特徴の一部または全部を上述した本発明の他の形態に含まれる技術的特徴の一部または全部と組み合わせて、本発明の独立した一形態とすることも可能である。
本開示の一実施形態としての燃料電池システム100を備える燃料電池車両10の構成を示す概略図である。 本実施形態の燃料電池システムの制御部180によって実行される制御のフロー図である。
A.第一実施形態:
図1は、本開示の一実施形態の燃料電池システム100を備える燃料電池車両10の構成を示す概略図である。燃料電池システム100は、燃料電池110と、第一バッテリ140と、第二バッテリ160と、燃料電池用コンバータ120と、パワーコントロールユニット(以下、「PCU」とも呼ぶ)130と、モータ136と、エアーコンプレッサー(以下、「ACP」とも呼ぶ)138と、制御部180と、を備える。PCU130は、第一バッテリコンバータ134と、第二バッテリコンバータ164と、モータインバータ132と、ACPインバータ137と、を備える。
燃料電池車両10は、燃料電池110と、第一バッテリ140と、第二バッテリ160とが出力する電力を駆動力として走行する。本実施形態の燃料電池車両10は、外部給電システムとしても機能し、停車中に外部負荷(図示しない)に対して電力を供給する。
本明細書における「燃料電池車両10の停車中」とは、燃料電池110、第一バッテリ140および第二バッテリ160から後述するモータ136に電力を供給していない状態を表す。パーキングブレーキ(いわゆる、サイドブレーキ)によって、燃料電池車両10の移動が制限された状態も、この状態に含まれる。「燃料電池車両10の停車中」には、アクセル操作によって加速が開始され得る状態である、いわゆるアイドリング状態は含まれない。「燃料電池車両10の走行時」とは、燃料電池110、第一バッテリ140および第二バッテリ160のうち少なくとも一つの電力を利用して、モータ136を駆動させている状態を表す。「燃料電池車両10の走行時」には、上記のアイドリング状態が含まれる。
燃料電池110は、反応ガスとして水素と空気(具体的には、酸素)の供給を受けて発電する固体高分子形燃料電池である。第一バッテリ140および第二バッテリ160は、例えばニッケル水素電池やリチウムイオン電池によって構成される蓄電池である。燃料電池110は、固体高分子形燃料電池に限らず、他の種々のタイプの燃料電池を採用できる。第一バッテリ140および第二バッテリ160は、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池に限らず、他の種々のタイプの充放電可能な電池を採用できる。
制御部180は、CPUやROM、RAM等を備えるマイクロコンピュータによって構成されている。制御部180は、運転者による運転モード切り替えスイッチ(図示しない)による切り替え操作を受け付け、燃料電池車両10の運転モードを切り替える。ここで、本実施形態の燃料電池車両10は、運転モードとして、「通常走行モード」と、「電力供給モード」とを有している。
「通常運転モード」は、燃料電池車両10を運転者の操作に基づき走行させるためのモードである。通常運転モードが選択されているときには、制御部180は、運転者によるアクセル操作などの操作を受け付け、その操作内容に応じて、燃料電池110の発電、第一バッテリ140および第二バッテリ160の充放電を制御する。一方、「電力供給モード」とは、燃料電池車両10が停止した状態で、燃料電池車両10を、外部負荷に電力を供給する燃料電池システム100として機能させるモードである。
燃料電池110は、燃料電池用コンバータ120を介して高圧直流配線DCHに接続され、高圧直流配線DCHを介してPCU130に含まれるモータインバータ132及びACPインバータ137に接続されている。第一バッテリ140は、PCU130に含まれる第一バッテリコンバータ134に、低圧直流配線DCL1を介して接続されている。第一バッテリコンバータ134は、高圧直流配線DCHに接続されている。第二バッテリ160は、PCU130に含まれる第二バッテリコンバータ164に、低圧直流配線DCL2を介して接続されている。第二バッテリコンバータ164は、高圧直流配線DCHに接続されている。
すなわち、燃料電池110は、第一バッテリコンバータ134に第一バッテリ140が接続される側とは逆側に接続される。燃料電池用コンバータ120は、燃料電池110と第一バッテリコンバータ134との間に接続される。第二バッテリコンバータ164は、第二バッテリ160と接続される。第二バッテリコンバータ164は、第二バッテリ160と接続されている側とは逆の側において、燃料電池用コンバータ120に対して第一バッテリコンバータ134と並列に接続される。
燃料電池用コンバータ120と、第一バッテリコンバータ134と、第二バッテリコンバータ164とは、DC/DCコンバータによって構成されている。燃料電池用コンバータ120は、燃料電池110の出力電圧VFCをモータインバータ132及びACPインバータ137で利用可能な高圧電圧VHに昇圧する。燃料電池用コンバータ120は、制御部180からの指令に応じて、内部のスイッチング素子のスイッチング周波数を変更することで、燃料電池110の電流値を調整する。本実施形態において、燃料電池用コンバータ120は、FC電力検出部122を備えている。
FC電力検出部122は、高圧直流配線DCHを介して第一バッテリコンバータ134に供給される電力値Pfを計測するセンサである。FC電力検出部122は、燃料電池用コンバータ120に備えられる電圧センサ(図示しない)によって検出された電圧の値と、燃料電池110から取り出された電流値とを取得して、第一バッテリコンバータ134に供給される電力値Pfを検出する。FC電力検出部122によって検出された電力値Pfは、制御部180に送信される。
モータインバータ132は、三相インバータ回路によって構成される。モータインバータ132は、車輪(図示しない)を駆動するモータ136に接続されている。モータインバータ132は、燃料電池用コンバータ120を介して供給される燃料電池110の出力電力と、第一バッテリコンバータ134を介して供給される第一バッテリ140および第二バッテリコンバータ164を介して供給される第二バッテリ160とから出力された電力とを、三相交流電力に変換してモータ136に供給する。モータ136は、三相コイルを備える同期モータによって構成されている。
ACP138は、モータ136と同様に、三相コイルを備える同期モータによって駆動される。ACP138は、ACPインバータ137に接続されている。ACPインバータ137は、モータインバータ132と同様に、三相インバータ回路によって構成される。ACPインバータ137は、燃料電池110が出力する電力と、第一バッテリ140および第二バッテリ160が出力する電力とを三相交流電力に変換してACP138に供給する。ACP138は、モータの回転に応じて燃料電池110に空気を供給する。
制御部180は、通常走行モードのときには、モータインバータ132と、第一バッテリコンバータ134と、第二バッテリコンバータ164とに、アクセル開度に応じた駆動信号を送信する。モータインバータ132は、制御部180の駆動信号に応じて交流電圧のパルス幅を調整し、モータ136にアクセル開度に応じた回転駆動をさせる。これにより、燃料電池車両10の走行が行われる。
第一バッテリコンバータ134は、内部にリアクトル135を備え、制御部180からの駆動信号に応じて高圧直流配線DCHの電圧を調整し、第一バッテリ140の充電/放電の状態を切り替える。第一バッテリコンバータ134は、第一バッテリ140が放電状態の場合には、二次電池の出力電圧VBATをモータインバータ132で利用可能な高圧電圧VHに変換する。第一バッテリコンバータ134は、第一バッテリ140が充電状態の場合には、燃料電池用コンバータ120および第二バッテリコンバータ164から出力される高圧電圧VHを第一バッテリ140に充電可能な低圧電圧VLに変換する。例えば、第二バッテリコンバータ164がオフの状態で、モータ136において回生電力が発生する場合には、その回生電力は、モータインバータ132によって直流電力に変換され、第一バッテリコンバータ134を介して第一バッテリ140に充電される。第一バッテリコンバータ134は、制御部180からの指令に応じて、内部のスイッチング素子のスイッチング周波数を変更することで、燃料電池110の電流値を調整する。第一バッテリコンバータ134には、リアクトル135の発熱量が予め定められた上限値以下の状態を維持して第一バッテリコンバータ134を連続的に使用するための電力の上限値(以下、「連続定格値」とも呼ぶ)Pcが設定されている。
第二バッテリコンバータ164は、制御部180からの駆動信号に応じて高圧直流配線DCHの電圧を調整し、第二バッテリ160の充電/放電の状態を切り替える。第二バッテリコンバータ164は、第二バッテリ160が放電状態の場合には、二次電池の出力電圧VBATをモータインバータ132で利用可能な高圧電圧VHに変換する。第二バッテリコンバータ164は、第二バッテリ160が充電状態の場合には、燃料電池用コンバータ120および第一バッテリ140から出力される高圧電圧VHを第二バッテリ160に充電可能な低圧電圧VLに変換する。例えば、第一バッテリコンバータ134がオフの状態で、モータ136において回生電力が発生する場合には、その回生電力は、モータインバータ132によって直流電力に変換され、第二バッテリコンバータ164を介して第二バッテリ160に充電される。本実施形態において、第二バッテリコンバータ164は、第二バッテリ電力検出部162を備えている。
第二バッテリ電力検出部162は、高圧直流配線DCHを介して第一バッテリコンバータ134に供給される電力値Pbを計測するセンサである。第二バッテリ電力検出部は、第二バッテリコンバータ164に備えられる電圧センサ(図示しない)によって検出された電圧の値と、第二バッテリ160から取り出された電流の値とを取得して、第二バッテリコンバータ164から第一バッテリコンバータ134に供給される電力値Pbを検出する。第二バッテリ電力検出部162によって検出された電力値Pbは、制御部180に送信される。
制御部180は、FC電力検出部122によって検出された電力値Pfと、第二バッテリ電力検出部162によって検出された電力値Pbとを取得し、取得した電力値に基づいて、第一バッテリコンバータ134に供給される電力の値を求めることができる。制御部180は、第二バッテリコンバータ164の制御において、第一バッテリコンバータ134に対して供給する電力の上限値を設定している。より具体的には、制御部180は、第二バッテリ160から供給される電力値Pbを、第一バッテリコンバータ134に設定される連続定格値Pcから燃料電池110から供給される電力値Pfを引いた値よりも小さくする制御を第二バッテリコンバータ164に対して実行する。
外部給電部170は、外部負荷へ電力を供給するための給電機器である。外部給電部170は、低圧直流配線DCL1に接続されている。すなわち、外部給電部170は、第一バッテリに対して第一コンバータと並列に接続される。外部給電部170は、燃料電池110、第一バッテリ140および第二バッテリ160から電力の一部が供給されて駆動される。外部給電部170は、低圧直流配線DCL1からの直流電力を外部給電装置174に供給する。
外部給電部170には、交流電力によって作動する外部負荷を接続させるための外部給電装置174が接続可能である。外部給電装置174が外部給電部170に接続されることによって、燃料電池車両10は、外部給電システムとして機能し、燃料電池110、第一バッテリ140および第二バッテリ160から、外部給電装置174に接続された外部負荷(図示しない)に電力を供給する。外部給電装置174は、外部給電部170から供給される直流電力を交流100Vの交流電力に変換し、商用電源用コンセントに接続された外部負荷へ電力を供給する。
図2は、本実施形態の燃料電池システムの制御部180によって実行される制御のフロー図である。制御部180は、車両のイグニションキーをONにすることによって起動されて制御を開始する。制御部180は、FC電力検出部122によって検出された電力値Pfと、第二バッテリ電力検出部162によって検出された電力値Pbとを取得する(ステップS10)。
ステップS20において、制御部180は、第一バッテリコンバータ134に設定された連続定格値Pcと、取得した電力値Pfおよび電力値Pbとを用いて、第二バッテリコンバータ164を介して第一バッテリ140または外部給電装置174に供給される電力の値を制御する。より具体的には、制御部180は、第二バッテリ160から供給される電力値Pbを、第一バッテリコンバータ134に設定される連続定格値Pcから燃料電池110から供給される電力値Pfを引いた値よりも小さくする制御を実行する。
電力値Pbが、第一バッテリコンバータ134に設定される連続定格値Pcから燃料電池110から供給される電力値Pfを引いた値に予め定められた係数を乗じて設定された閾値よりも大きい場合(S20:NO)、制御部180は、内部のスイッチング素子のスイッチング周波数の変更によって電流値を調整して電力値Pbの値が小さくなるように第二バッテリコンバータ164を制御する(ステップS30)。
電力値Pbが、第一バッテリコンバータ134に設定される連続定格値Pcから燃料電池110から供給される電力値Pfを引いた値に予め定められた係数を乗じて設定された閾値よりも小さい場合(S20:YES)、制御部180による制御を終了する条件が満たされたか否かを確認する(ステップS40)。例えば、車両のイグニションキーがOFFにされることによって、制御部180による制御は終了される(S40:YES)。制御を終了する条件が満たされない場合(S40:NO)、制御部180は、ステップS10の処理に戻り、電力値Pfと電力値Pbとを取得する。
以上のように、本実施形態の燃料電池システム100によれば、第二バッテリ160から供給される電力値Pbを調節することによって、第一バッテリコンバータ134に供給される電力値を第一バッテリコンバータ134の連続定格値Pcよりも小さくできる。したがって、第一バッテリコンバータ134のリアクトル135の発熱量が大きくなることを抑制できる。また、燃料電池システム100によれば、燃料電池110から供給される電力値Pfは制限されない。したがって、燃料電池110の触媒金属の溶出を抑制するために燃料電池110から電流を取り出す高電位回避を行うことができる。すなわち、本実施形態の燃料電池システム100によれば、リアクトル135の発熱量を抑制しつつ、燃料電池110の高電位回避を行うことができる。
B.他の実施形態:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような形態での実施も可能である。
B1.他の形態1:
(1)上記実施形態において、燃料電池システム100は、第一バッテリ140と、第二バッテリ160との二つのバッテリを備える。しかし、燃料電池システムは、これに限定されず、三つ以上のバッテリを備える態様とすることもできる。このような態様においては、一つのバッテリとの間に外部給電部を備える一つのバッテリコンバータの連続定格値から燃料電池から供給される電力値を引いた値よりも、その他の複数のバッテリから供給される電力値の総和が小さくなるように制御すればよい。
(2)上記実施形態において、燃料電池システム100の制御部180は、内部のスイッチング素子のスイッチング周波数の変更によって電流値を調整して電力値Pbの値が小さくなるように第二バッテリコンバータ164を制御する。しかし、制御部は、第二バッテリコンバータの電圧値を調整して電力値Pbの値が小さくなるように制御してもよい。
(3)上記実施形態において、燃料電池システム100の制御部180は、第二バッテリコンバータ164を制御して電力値Pbを小さくする制御を行う。しかし、制御部は、第二バッテリコンバータにおいて、第二バッテリからの電力の供給を停止する制御を行ってもよい。
(4)上記実施形態において、燃料電池用コンバータ120はFC電力検出部122を備え、第二バッテリコンバータ164は第二バッテリ電力検出部162を備えている。しかし、燃料電池用コンバータは、FC電力検出部を備えず、第二バッテリコンバータは、第二バッテリ電力検出部を備えない態様であってもよい。このような態様においては、制御部は、第二バッテリコンバータへの指令に応じた電力の値を、第一バッテリコンバータの連続定格値から、燃料電池用コンバータへの指令に応じた電力の値を引いた値よりも小さくなるように第二バッテリコンバータを制御する態様とすることができる。
本開示は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…燃料電池車両
100…燃料電池システム
110…燃料電池
120…燃料電池用コンバータ
122…FC電力検出部
132…モータインバータ
134…第一バッテリコンバータ
135…リアクトル
136…モータ
137…ACPインバータ
140…第一バッテリ
160…第二バッテリ
162…第二バッテリ電力検出部
164…第二バッテリコンバータ
170…外部給電部
174…外部給電装置
180…制御部
DCH…高圧直流配線
DCL1…低圧直流配線
DCL2…低圧直流配線
Pb…電力値
Pc…連続定格値
Pf…電力値
VBAT…出力電圧
VFC…出力電圧
VH…高圧電圧
VL…低圧電圧

Claims (1)

  1. 燃料電池システムであって、
    モータを駆動するための電力を供給可能な第一バッテリと、
    リアクトルを備え、前記第一バッテリに接続される第一バッテリコンバータと、
    前記第一バッテリと、前記第一バッテリコンバータとの間において前記第一バッテリに対して前記第一バッテリコンバータと並列に接続され、外部負荷へ電力を供給するための外部給電部と、
    前記第一バッテリコンバータに前記第一バッテリが接続されている側とは逆側に接続される燃料電池と、
    前記燃料電池と前記第一バッテリコンバータとの間に接続され、前記燃料電池の出力電圧の変換を行う燃料電池用コンバータと、
    前記モータを駆動するための電力を供給可能な第二バッテリと、
    前記第二バッテリに接続される第二バッテリコンバータと、
    制御部と、を備え、
    前記第二バッテリコンバータは、前記第二バッテリと接続されている側とは逆の側において、前記燃料電池用コンバータに対して前記第一バッテリコンバータと並列に接続されており、
    前記制御部は、前記燃料電池および前記第二バッテリの両方から前記第一バッテリまたは前記外部給電部へ電力を供給する場合に、前記第二バッテリから供給される電力の値が、前記リアクトルの発熱量が予め定められた上限値以下の状態を維持して前記第一バッテリコンバータを連続的に使用するための電力の上限値である連続定格値から、前記燃料電池から供給される電力の値を引いた値よりも小さくなるように前記第二バッテリコンバータを制御する、燃料電池システム。
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