JP7126480B2 - タイミング同期装置 - Google Patents

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Description

本発明は、時分割多元接続(TDMA)方式の通信の同期を取るタイミング同期装置に関する。
時分割多元接続(TDMA)方式の通信では、複数のユーザーが同一周波数を用いて時分割で通信を行うことができるように、システム全体でフレームタイミング(無線フレームタイミング)の同期が取られる。このフレームタイミングの同期が崩れた場合、前後のスロットの信号同士が干渉し、正しく通信を行うことができなくなる。
そこで、TDMA通信を行うシステムにおいてフレームタイミングの同期を取るための技術が様々に提案されている。例えば特許文献1には、フレームタイミングの誤差が一度に解消できるように、誤差検出後のサンプリングクロックの時間幅を大きく伸縮する、フレームタイミングの同期技術が提案されている。
特開平10-126333号公報
しかしながら特許文献1の技術では、サンプリングクロックの位相が急激に変化する部分が発生してしまい、伝送特性が劣化してしまうという問題点があった。
なお、内部の動作クロックを高速にし、フレームタイミングの誤差の検出頻度を高くすれば、上記劣化を抑制することは可能である。しかしながら、装置の消費電力が高くなったり、高速クロックを精度良く実装することにより装置コストが上昇したりするという新たな問題が生じる。
そこで、本発明は、上記のような問題点を鑑みてなされたものであり、伝送特性の劣化を抑制可能な技術を提供することを目的とする。
本発明に係るタイミング同期装置は、第1通信局に設けられ、前記第1通信局と第2通信局との間で行う時分割多元接続方式の通信の同期を取るタイミング同期装置であって、前記同期の基準となるフレームタイミングを取得するフレームタイミング取得部と、前記フレームタイミング取得部で取得された前記フレームタイミングと、前記第1通信局が前記第2通信局に送信している信号の無線フレームのタイミングとの誤差に基づいて、サンプリングクロック列のうちの複数のサンプリングクロックのそれぞれの時間幅を、前記サンプリングクロックを規定するシステムクロックの1つ分だけ増加または減少する制御を、1つの前記サンプリングクロックの時間幅よりも大きい間隔で行うサンプリングクロック制御部と、前記サンプリングクロック制御部で制御された前記サンプリングクロック列に基づいて前記第2通信局に送信される信号を生成する送信部とを備える。
本発明によれば、取得されたフレームタイミングと、第1通信局が第2通信局に送信している信号の無線フレームのタイミングとの誤差に基づいて、サンプリングクロック列のうちの1つ以上のサンプリングクロックのそれぞれの時間幅を、サンプリングクロックを規定するシステムクロックの1つ分だけ増加または減少する制御を行う。このような構成によれば、サンプリングクロックの急激な変化を抑制することができるので、伝送特性の劣化を抑制することができる。
実施の形態1に係る無線通信システムの構成を示す図である。 実施の形態1に係る無線フレームのフォーマットを示す図である。 実施の形態1に係る基地局の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る移動局の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係るフレームタイミング同期装置の動作を説明するための図である。 実施の形態1に係るフレームタイミング同期装置の動作を説明するための図である。 実施の形態1に係るフレームタイミング同期装置の動作を説明するための図である。 実施の形態1の変形例に係るフレームタイミング同期装置の動作を説明するための図である。 実施の形態2に係る基地局の構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る移動局の構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係るフレームタイミング同期装置の動作を説明するための図である。
<実施の形態1>
本発明の実施の形態1に係るタイミング同期装置は、時分割多元接続(TDMA)方式の通信の同期を取る装置であり、フレームタイミング(無線フレームタイミング)の同期を取るフレームタイミング同期装置である。
図1は、基地局1及び移動局2を含む無線通信システムの構成を示す図である。図1の例では、基地局1及び移動局2のいずれにも、本実施の形態1に係るフレームタイミング同期装置が設けられており、それぞれにおいて基地局1と移動局2との間の無線フレームタイミングの同期を取ることが可能となっている。基地局1に設けられたフレームタイミング同期装置の第1通信局及び第2通信局は、それぞれ基地局1及び移動局2である。移動局2に設けられたフレームタイミング同期装置の第1通信局及び第2通信局は、それぞれ移動局2及び基地局1である。なお、本実施の形態1に係るフレームタイミング同期装置は、必ずしも基地局1及び移動局2の両方に設けられる必要はなく、一方のみに設けられてもよい。
図1の無線通信システムでは、駅等の地上に設けられている複数の基地局1と、移動体としての列車に設けられている複数の移動局2との間で相互にTDMA方式の無線通信が行われる。
基地局1と移動局2との間には無線伝送が用いられ、基地局1から送信された信号は、移動局2である列車の沿線に敷設されたLCX(Leaky CoaXial cable)3を経由して、無線信号(無線の電波)として移動局2へ伝達される。LCX3を伝播する信号ひいては電波は、比較的遠方まで伝播されるように、沿線にほぼ等間隔に設けられている中継局4によって増幅される。
なお、本実施の形態1に係るフレームタイミング同期装置は、TDMA方式の無線通信を用いる無線通信システムであれば、図1の列車無線システム以外の無線通信システムにも利用可能である。
図2は、本実施の形態1に係る無線フレームのフォーマットを示す図である。第1~第nスロットがユーザーごとに割り当てられることにより、複数ユーザーの通信が時分割で行われる。本実施の形態1では、第1~第nスロットを順に繰り返す通信が行われており、一連のスロットの1周期は無線フレームまたはフレームと呼ばれる。複数ユーザーの信号同士の衝突ひいては干渉を抑制するために、本実施の形態1に係るフレームタイミング同期装置は、以下で説明するように、基地局1と移動局2との間でフレーム及びスロットのタイミングの同期を取るように構成されている。
図3は、本実施の形態1に係る基地局1の構成を示すブロック図であり、図4は、本実施の形態1に係る移動局2の構成を示すブロック図である。本実施の形態1では、基地局1で生成されるフレームタイミングを基準として基地局1及び移動局2の間の同期が取られる。以下、同期の基準となるフレームタイミングを「基準フレームタイミング」と記すこともある。なお、移動局2が基準フレームタイミングを生成可能である場合には、当該基準フレームタイミングを基準として基地局1及び移動局2の間の同期が取られてもよい。その場合には、以下の説明において基地局1及び移動局2を互いに読み替えるとともに、図3を移動局2の図面に読み替え、図4を基地局1の図面に読み替えればよい。
図3の基地局1は、送信機5と、受信機6と、フレームタイミング生成部7とを備える。送信機5は、サンプリングクロック生成部9と、変調処理部11と、DA変換部13と、直交変調部14と、LPF(Low Pass Filter)15と、増幅部16とを備える。
フレームタイミング取得部であるフレームタイミング生成部7は、フレームタイミング生成部7が任意のタイミングで設定した基準フレームタイミングを生成(取得)する。基準フレームタイミングは、基地局1で用いられるだけでなく、基準フレームタイミングを含む信号が基地局1から図1のLCX3などを経由して移動局2に送信されることで、移動局2でも用いられる。
サンプリングクロック制御部であるサンプリングクロック生成部9は、送信機5及び受信機6が現在使用している無線フレームのタイミングから、基地局1が移動局2に送信している信号の無線フレームのタイミングを検出する。なお、基地局1と図1の中継局4との間における信号の遅延が無視できない場合には、サンプリングクロック生成部9は、中継局4から移動局2に送信されている信号の無線フレームのタイミングを、基地局1が移動局2に送信している信号の無線フレームのタイミングとして検出してもよい。
サンプリングクロック生成部9は、フレームタイミング生成部7で生成された基準フレームタイミングと、検出された無線フレームのタイミングとの誤差に基づいて、デジタル-アナログ変換に用いられるサンプリングクロックの生成及び制御を行う。なお、サンプリングクロックの制御については後で詳細に説明する。
変調処理部11は、移動局2などの外部装置へ送信する送信データをデジタル変調した変調信号を生成する。DA変換部13は、サンプリングクロック生成部9で生成及び制御されたサンプリングクロックを用いて、変調処理部11で生成された変調信号をデジタル-アナログ変換することによってアナログ信号を生成する。
直交変調部14は、DA変換部13で生成されたアナログ信号を直交変調して直交変調信号を生成する。LPF15は、直交変調部14で生成された直交変調信号のうち低域周波数の信号のみを通過させる。増幅部16は、LPF15から通過された信号を増幅する。増幅部16で増幅された信号は、アンテナや図1のLCX3などを経由して、送信データを含む無線信号として移動局2に送信される。以上により、変調処理部11、DA変換部13、直交変調部14、LPF15、及び、増幅部16を含む送信部は、サンプリングクロック生成部9で生成及び制御されたサンプリングクロック列に基づいて、移動局2に送信される信号を生成する。
次に図4の移動局2について説明する。図4の移動局2は、送信機17と、受信機18とを備える。送信機17は、サンプリングクロック生成部21と、変調処理部23と、DA変換部25と、直交変調部26と、LPF27と、増幅部28とを備える。受信機18は、フレームタイミング抽出部19を備える。
受信機18は、基地局1から送信された信号を受信する。本実施の形態1では、基地局1から送信された信号は、LCX3などを経由して送信された無線信号である。
フレームタイミング取得部であるフレームタイミング抽出部19は、基地局1から受信機18で受信された無線信号から、基地局1で生成された基準フレームタイミングを抽出(取得)する。サンプリングクロック制御部であるサンプリングクロック生成部21は、フレームタイミング抽出部19で抽出された基準フレームタイミングと、移動局2が基地局1に送信している信号の無線フレームのタイミングとの誤差に基づいて、サンプリングクロックの生成及び制御を行う。
変調処理部23、DA変換部25、直交変調部26、LPF27、及び、増幅部28は、変調処理部11、DA変換部13、直交変調部14、LPF15、及び、増幅部16とそれぞれ同様であるため、これらの説明については省略する。
<動作>
次に、本実施の形態1に係るフレームタイミング同期装置の動作について、図5~図7を用いて説明する。
図3のフレームタイミング生成部7は、フレームタイミング生成部7の内部で決定したタイミングで、図5~図7のようにパルス信号をサンプリングクロック生成部9に出力することで、サンプリングクロック生成部9に基準フレームタイミングを指示する。
一方、図4のフレームタイミング抽出部19は、受信機18で受信された無線信号から、基地局1で生成された基準フレームタイミングを1フレームごとに抽出する。そして、フレームタイミング抽出部19は、抽出した基準フレームタイミングで、図5~図7のようにパルス信号をサンプリングクロック生成部21に出力することで、サンプリングクロック生成部21に基準フレームタイミングを指示する。
これ以外の移動局2の動作は、基地局1の動作において基地局1及び移動局2を互いに読み替えた動作と実質的に同じであることから、以下では基地局1の動作についてのみ説明する。
図3のサンプリングクロック生成部9は、フレームタイミング生成部7から指示された基準フレームタイミングと、基地局1が移動局2に現在送信している信号の無線フレームのタイミングとの誤差を算出する。以下、基地局1が移動局2に送信している信号の無線フレームを「送信フレーム」と記すこともあり、送信フレームのタイミングを「送信フレームタイミング」と記すこともある。なお、図5~7では便宜上、サンプリングクロック生成部9は、各送信フレームの先頭のタイミングで上記誤差を算出しているが、これに限ったものではない。
サンプリングクロック生成部9は、算出した誤差に基づいて、サンプリングクロック列のうちの1つ以上のサンプリングクロックのそれぞれの時間幅を制御する。具体的には、サンプリングクロック生成部9は、算出した誤差の正負に基づいて、1つ以上のサンプリングクロックのそれぞれの時間幅を、1つのシステムクロック分だけ伸長(増加)または収縮(減少)する制御(調整)を行う。ここで、サンプリングクロックはシステムクロックによって規定される。以下では、通常のサンプリングクロックは、6つのシステムクロックによって規定されるものとするが、これに限ったものではない。
まず、図5のように、フレームタイミング生成部7から指示された基準フレームタイミングのパルス信号の立ち上がりと、送信フレームタイミングとが一致している場合(タイミング同士に誤差がない場合)について説明する。この場合、サンプリングクロック生成部9は、送信フレームタイミングの時間幅を調整せずに、6つのシステムクロックの時間幅に維持する。
次に、図6のように、フレームタイミング生成部7から指示された基準フレームタイミングのパルス信号の立ち上がりが、送信フレームタイミングよりも遅い場合(タイミング同士に誤差がある場合)について説明する。この場合、サンプリングクロック生成部9は、誤差の絶対値に時間幅の合計値が最も近くなるシステムクロックの数(図6ではm個)を、調整が行われるシステムクロックの数として決定する。そして、サンプリングクロック生成部9は、決定した数と同じ数(図6ではm個)のサンプリングクロックのそれぞれの時間幅を、システムクロックの1つ分だけ伸長して、7つのシステムクロックの時間幅と同じにする。
図6に示される例では、サンプリングクロック生成部9は、概ね間隔Tごとにサンプリングクロックの時間幅を伸長する。これにより、サンプリングクロックの伸長は、概ね間隔Tごとに1回ずつ行われ、概ね間隔m×Tの間にm回行われる。以上のような本実施の形態1によれば、送信フレームタイミングを少しずつ遅らせて、フレームタイミング生成部7から指示された基準フレームタイミングに少しずつ近づけることによって、両者の同期を取ることが可能となる。
なお、図6の例において、m回伸長する前に次の基準フレームタイミングが指示された場合には、サンプリングクロック生成部9は、送信フレームタイミングと、当該次の基準フレームタイミングとの誤差に基づいて上記動作と同様の動作を行えばよい。
次に、図7のように、フレームタイミング生成部7から指示された基準フレームタイミングのパルス信号の立ち上がりが、送信フレームタイミングよりも早い場合(タイミング同士に誤差がある場合)について説明する。この場合、サンプリングクロック生成部9は、誤差の絶対値に時間幅の合計値が最も近くなるシステムクロックの数(図7ではn個)を、調整が行われるシステムクロックの数として決定する。そして、サンプリングクロック生成部9は、決定した数と同じ数(図7ではn個)のサンプリングクロックのそれぞれの時間幅を、システムクロックの1つ分だけ収縮して、5つのシステムクロックの時間幅と同じにする。
図7に示される例では、サンプリングクロック生成部9は、概ね間隔Tごとにサンプリングクロックの時間幅を収縮する。これにより、サンプリングクロックの収縮は、概ね間隔Tごとに1回ずつ行われ、概ね間隔n×Tの間にn回行われる。以上のような本実施の形態1によれば、送信フレームタイミングを少しずつ早めて、フレームタイミング生成部7から指示された基準フレームタイミングに少しずつ近づけることによって、両者の同期を取ることが可能となる。
なお、図7の例において、n回収縮する前に次の基準フレームタイミングが指示された場合には、サンプリングクロック生成部9は、送信フレームタイミングと、当該次の基準フレームタイミングとの誤差に基づいて上記動作と同様の動作を行えばよい。
また、基準フレームタイミングと送信フレームタイミングとの誤差に最大許容量が設けられている場合、サンプリングクロック生成部9は、算出した誤差がその最大許容量の範囲内にある場合にのみ、上記1つのシステムクロック単位の制御を行ってもよい。そして、サンプリングクロック生成部9は、算出した誤差が最大許容量を超えている場合には、上記1つのシステムクロック単位の制御の代わりに、複数のシステムクロック単位の制御を行ってもよい。このような構成によれば、通信が継続できないほど誤差が大きい場合には、即座に、基準フレームタイミングと送信フレームタイミングとを一致させることが可能となる。
<実施の形態1のまとめ>
本実施の形態1に係るフレームタイミング同期装置によれば、同期の基準となるフレームタイミングと、第1通信局が第2通信局に送信している信号の無線フレームのタイミングとの誤差に基づいて、サンプリングクロックの時間幅をシステムクロックの1つ分だけ伸長または収縮する制御を行う。このような構成によれば、サンプリングクロックの位相が急激に変化することを抑制することができるので、サンプリングクロックの周波数ずれを抑制することができる。これにより、フレームタイミングの同期における、無線信号の歪み、ひいては伝送特性の劣化を抑制することができる。
<変形例>
図6及び図7に示される間隔Tが短くなるほどフレームタイミングの追従が早くなるが、サンプリングクロックの局所的な変化が急激になる。一方、間隔Tが長くなるほどフレームタイミングの追従が遅くなるが、サンプリングクロックの局所的な変化が緩慢になる。このため、間隔Tは、システムに要求されるフレームタイミングの追従速度とサンプリングクロックの精度とのトレードオフによって決定すればよい。
サンプリングクロックの局所的な変化が許容されるのであれば、図8に示すように、間隔Tは概ね1つのサンプリングクロックの時間幅であってもよい。つまり、サンプリングクロック生成部9は、サンプリングクロックに関して連続的に、サンプリングクロックの時間幅を制御してもよい。なお、この変形例は、後述する実施の形態2においても同様に適用可能である。
<実施の形態2>
OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式の無線通信やSCBT(Single Carrier Block Transmission)方式の無線通信では、周波数利用効率が高くなるように、互いに直交したサブキャリアを使用することによって、周波数方向に密にサブキャリアを配置している。OFDM方式やSCBT方式の通信局は、TDMAと同様に時分割多重を用いるので、当該通信局に実施の形態1と同様の構成を適用することもできる。しかしながら、OFDM方式やSCBT方式の通信では、周波数誤差に対する伝送特性の劣化の影響が大きいため、周波数誤差がより小さくなるように制御が行われることが望ましい。
そこで本発明の実施の形態2では、CP(サイクリックプレフィックス:Cyclic Prefix)を持つOFDMやSCBTなどの通信方式において、実施の形態1と同様にサンプリングクロックの時間幅を制御することにより周波数ずれ(周波数誤差)を抑制する。なお、CPとは、OFDMやSCBTなどの通信方式において、遅延波のある環境でシンボル間干渉やサブキャリア間干渉を抑制するために設ける区間であり、ガードインターバルとも呼ばれる。
図9は、実施の形態2に係る基地局1の構成を示すブロック図であり、図10は、本実施の形態2に係る移動局2の構成を示すブロック図である。以下、本実施の形態2に係る構成要素のうち、上述の構成要素と同じまたは類似する構成要素については同じまたは類似する参照符号を付し、異なる構成要素について主に説明する。
図9及び図10の構成では、図3及び図4の構成に、変調処理部11,23からサンプリングクロック生成部9,21に対してCPのタイミングを出力する機構が追加されている。そして、本実施の形態2に係るサンプリングクロック生成部9,21は、サイクリックプレフィックスのタイミングに対応するサンプリングクロックに、実施の形態1で説明した制御を行うように構成されている。
例えば図11のように、指示された基準フレームタイミングが送信フレームタイミングよりも遅い場合には、サンプリングクロック生成部9,21は、CPに対応するサンプリングクロックの時間幅を、システムクロックの1つ分だけ伸長する。なお図11の例では、サンプリングクロック生成部9,21は、1つのCPにおける複数のサンプリングクロックのそれぞれの時間幅を制御しているが、例えば1つCPにおける1つのサンプリングクロックの時間幅を制御してもよい。
<実施の形態2のまとめ>
受信機6,18での復調処理において、CP部分は、主にタイミングの推定に使用され、CP部分以外の別部分は、送信側から受信側に送信したいデータに使用される。そのため、当該別部分の時間幅が変更されるとデータ誤りが生じる可能性があるが、CP部分の時間幅が変更されてもデータに直接影響しないため、通信品質(ビット誤り率などの無線性能)に影響する可能性が小さい。
そこで本実施の形態2に係るフレームタイミング同期装置によれば、サイクリックプレフィックスのタイミングに対応するサンプリングクロックに、実施の形態1で説明した制御を行うように構成されている。これにより、サンプリングクロックの調整がCP内で行われるので、当該調整が通信品質に対して与える影響を抑制しつつ、実施の形態1と同様にフレームタイミングの同期における伝送特性の劣化を抑制することができる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態及び各変形例を自由に組み合わせたり、各実施の形態及び各変形例を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
1 基地局、2 移動局、7 フレームタイミング生成部、9,21 サンプリングクロック生成部、11,23 変調処理部、13,25 DA変換部、14,26 直交変調部、15,27 LPF、16,28 増幅部、19 フレームタイミング抽出部。

Claims (5)

  1. 第1通信局に設けられ、前記第1通信局と第2通信局との間で行う時分割多元接続方式の通信の同期を取るタイミング同期装置であって、
    前記同期の基準となるフレームタイミングを取得するフレームタイミング取得部と、
    前記フレームタイミング取得部で取得された前記フレームタイミングと、前記第1通信局が前記第2通信局に送信している信号の無線フレームのタイミングとの誤差に基づいて、サンプリングクロック列のうちの複数のサンプリングクロックのそれぞれの時間幅を、前記サンプリングクロックを規定するシステムクロックの1つ分だけ増加または減少する制御を、1つの前記サンプリングクロックの時間幅よりも大きい間隔で行うサンプリングクロック制御部と、
    前記サンプリングクロック制御部で制御された前記サンプリングクロック列に基づいて前記第2通信局に送信される信号を生成する送信部と
    を備える、タイミング同期装置。
  2. 第1通信局に設けられ、前記第1通信局と第2通信局との間で行う時分割多元接続方式の通信の同期を取るタイミング同期装置であって、
    前記同期の基準となるフレームタイミングを取得するフレームタイミング取得部と、
    前記フレームタイミング取得部で取得された前記フレームタイミングと、前記第1通信局が前記第2通信局に送信している信号の無線フレームのタイミングとの誤差に基づいて、サンプリングクロック列のうちの1つ以上のサンプリングクロックのそれぞれの時間幅を、前記サンプリングクロックを規定するシステムクロックの1つ分だけ増加または減少する第1制御を行うサンプリングクロック制御部と、
    前記サンプリングクロック制御部で制御された前記サンプリングクロック列に基づいて前記第2通信局に送信される信号を生成する送信部と
    を備え
    前記サンプリングクロック制御部は、
    前記誤差が予め定められた許容量の範囲内である場合に、前記第1制御を行い、
    前記誤差が前記許容量の範囲外である場合に、前記1つ以上のサンプリングクロックのそれぞれの時間幅を、2つ以上の前記システムクロックだけ増加または減少する第2制御を行う、タイミング同期装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のタイミング同期装置であって、
    前記フレームタイミング取得部は、
    前記第2通信局から受信した信号から前記フレームタイミングを取得する、タイミング同期装置。
  4. 請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載のタイミング同期装置であって、
    前記サンプリングクロック制御部は、
    サイクリックプレフィックスのタイミングに対応するサンプリングクロックに前記制御を行う、タイミング同期装置。
  5. 請求項1から請求項のうちのいずれか1項に記載のタイミング同期装置であって、
    前記サンプリングクロック制御部は、
    前記誤差の絶対値に基づいて、前記制御が行われる前記サンプリングクロックの数を決定する、タイミング同期装置。
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