以下、図面を用いて、本発明の一実施形態である遊技台耐久性試験機について詳細に説明する。
まず、本実施形態の遊技台耐久性試験機で耐久性試験を行うことができる遊技台、すなわち、遊技台耐久性試験システムを構成する遊技台としては、弾球遊技機(パチンコ機)や封入式遊技機や回胴遊技機(スロットマシン)に代表される遊技台があげられる。なおここにいう封入式のものとは、遊技機内に封入された遊技球を循環使用する封入式遊技機等のことをいう。
図1は、遊技台耐久性試験システムを構成する一例であるスロットマシンを正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
このスロットマシン1000は、本体1001と、本体1001の正面に取付けられ、本体1001に対して開閉可能な前面扉1002と、を備える。本体1001の中央内部には、(図1において図示省略)外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール1010、中リール1011、右リール1012)収納され、スロットマシン1000の内部で回転できるように構成されている。これらのリール1010乃至1012はステッピングモータ等の駆動手段により回転駆動される。
図1に示すスロットマシン1000では、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール1010乃至1012が構成されている。リール1010乃至1012上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓1013から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール1010乃至1012を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。つまり、各リール1010乃至1012は複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示手段として機能する。なお、このような表示手段としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、図1に示すスロットマシン1000では、3個のリールをスロットマシン1000の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
各々のリール1010乃至1012の裏面には、図柄表示窓1013に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(図1において図示省略)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン1000内部において各々のリール1010乃至1012の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール1010乃至1012を停止させる。
入賞ライン表示ランプ1020は、有効となる入賞ライン1014を示すランプである。有効となる入賞ラインは、遊技媒体としてベットされたメダルの数によって予め定まっている。入賞ライン1014は5ラインあり、例えば、メダルが1枚ベットされた場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚ベットされた場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚ベットされた場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5ラインが入賞ラインとして有効になる。なお、入賞ライン1014の数については5ラインに限定されるものではなく、また、例えば、メダルが1枚ベットされた場合に、中段の水平入賞ライン、上段水平入賞ライン、下段水平入賞ライン、右下り入賞ラインおよび右上り入賞ラインの5ラインを入賞ラインとして有効としてもよい。
告知ランプ1023は、例えば、内部抽選において特定の入賞役(具体的には、ボーナス)に内部当選していること、または、ボーナス遊技中であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ1024は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ1022は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ1028は演出用のランプである。
ベットボタン1030乃至1032は、スロットマシン1000に電子的に貯留されているメダル(クレジットという。)を所定の枚数分投入するためのボタンである。図1に示すスロットマシン1000においては、ベットボタン1030が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、ベットボタン1031が押下されると2枚投入され、ベットボタン1032が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、ベットボタン1032はMAXベットボタンとも言う。なお、遊技メダル投入ランプ1029は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ1021が点灯する。
メダル投入口1034は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、ベットボタン1030乃至1032により電子的に投入することもできるし、メダル投入口1034から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。貯留枚数表示器1025は、スロットマシン1000に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器1026は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器1027は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。
スタートレバー1035は、リール1010乃至1012の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口1034に所望するメダル枚数を投入するか、ベットボタン1030乃至1032を操作して、スタートレバー1035を操作すると、リール1010乃至1012が回転を開始することとなる。スタートレバー1035に対する操作を遊技の開始操作と言う。このスロットマシン1000では、スタートレバー1035が操作されたことに基づいて、複数種類の役のうち、いずれの役に当選しているか否かの抽選を行う内部抽選処理が実行され、スロットマシン1000を遊技者にとって相対的に有利な状態とするかあるいは相対的に不利な状態にするかが決定される。
ストップボタンユニット1036には、ストップボタン1037乃至1039が設けられている。ストップボタン1037乃至10310は、スタートレバー1035の操作によって回転を開始したリール1010乃至1012を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール1010乃至1012に対応づけられている。以下、ストップボタン1037乃至1039に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作という。なお、各ストップボタン1037乃至1039の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン1037乃至1039の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
メダル返却ボタン1033は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン1043は、スロットマシン1000に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口1055から排出するためのボタンである。ドアキー孔1040は、スロットマシン1000の前面扉1002のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。メダル払出口1055は、メダルを払出すための払出口である。
また、図1に示すスロットマシン1000には、操作キーユニット1090が、MAXベットボタン1032とメダル投入口1034の間に設けられている。この操作キーユニット1090は、十字キーとOKボタンとキャンセルボタンを有する。さらに、その操作キーユニット1090の横には、演出ボタン1091が設けられている。
音孔1060はスロットマシン1000内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉1002の左右各部に設けられたサイドランプ1044は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉1002の上部には演出装置1080が配設されている。この演出装置1080は、水平方向に開閉自在な2枚の右扉1063a、左扉1063bからなる扉(シャッタ)部材1063と、この扉部材1063の奥側に配設された液晶表示装置1057(図示省略)を備えており、2枚の右扉1063a、左扉1063bが液晶表示装置1057の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置1057(図示省略)の表示画面がスロットマシン1000正面(遊技者側)に出現する構造となっている。なお、液晶表示装置でなくとも、種々の演出画像や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクスディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、或いは、プロジェクタとスクリーンとからなる表示装置等でもよい。また、表示画面は、方形をなし、その全体を遊技者が視認可能に構成している。図1に示すスロットマシン1000では、表示画面は長方形の平坦面であるが、正方形の平坦面でもよい。また、表示画面の周縁に不図示の装飾物を設けて、表示画面の周縁の一部が該装飾物に隠れる結果、表示画面が異形に見えるようにすることもできる。さらに、表示画面は曲面をなしていてもよい。
以上説明したスロットマシン1000では、操作部(操作手段)としては、ベットボタン1030~1032、スタートレバー1035、ストップボタン1037~1039等の他、操作キーユニット1090や演出ボタン1091があげられる。さらに、図1に示すスロットマシン1000では、機器のタイトル等を表示した表示パネル1070が、前側に向かって突出可能である。また、表示パネル1070内部には、発光ダイオード(LED)が内蔵されている。図1に示す表示パネル1070は初期位置にある。この表示パネル1070は、前側に向かって突出してきた場合には、押し込み操作を行うことができ、表示パネル1070は、操作部(ボタン)として機能し、操作部の一例に相当するとともに、可動部の一例にも相当する。また、操作キーユニット1090の各ボタンや、演出ボタン1091や、表示パネル1070は振動可能である。ただし、操作キーユニット1090の各ボタンは振動しないものであってもよい。
図2は、遊技台耐久性試験システムを構成する他の一例であるパチンコ機を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機2000は、外部的構造として、外枠2102と、本体2104と、前面枠扉2106と、球貯留皿付扉2108と、発射装置2110と、遊技盤2200と、を備える。外枠2102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。本体2104は、内枠と呼ばれ、外枠2102の内部に備えられ、ヒンジ部2112を介して外枠2102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体2104は、枠状に形成され、内側に空間を有している。また、本体2104が開放された場合、本体2104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉2106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機2000の前面側となる本体2104の前面に対しヒンジ部2112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。なお、この前面枠扉2106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材2118が設けられ、前面側には、スピーカ2120や、枠ランプ2122が取り付けられている。前面枠扉2106の後面と遊技盤2200の前面とで遊技領域を区画形成する。また、前面枠扉2106が開放された場合、前面枠扉2106の開放を検出する扉開放センサを備える。
球貯留皿付扉2108は、パチンコ機2000の前面において本体2104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉2108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置2110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿2126と、上皿2126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿2128と、遊技者の操作によって上皿2126に貯留された遊技球を下皿2128へと排出させる球抜ボタン2130と、遊技者の操作によって下皿2128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー2132と、遊技者の操作によって発射装置2110へと案内された遊技球を遊技盤2200の遊技領域へと打ち出す球発射ハンドル2134と、遊技者の操作によって各種演出装置の演出態様に変化を与える第一のチャンスボタン2136と、第一のチャンスボタン2136を発光させるチャンスボタンランプ2138と、遊技者の操作によって各種演出装置の演出態様に変化を与える第二のチャンスボタン2137と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン2140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン2142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部(不図示)と、を備える。第一のチャンスボタン2136も第二のチャンスボタン2137も演出ボタンであって、操作部の一例に相当する。また、下皿2128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。さらに、操作レバー2190も備えている。
発射装置2110は、本体2104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル2134が遊技者に操作されることによって回動する不図示の発射杆と、遊技球を発射杆の先端で打突する不図示の発射槌と、を備える。この発射装置2110は、遊技者に球発射ハンドル2134が継続的に発射操作されている間は、所定の発射期間(例えば0.6秒)の経過ごとに遊技球を遊技盤の遊技領域へ向けて発射し、発射手段の一例に相当する。なお、球発射ハンドル2134が操作された状態で押下操作されることにより発射強度を最大にすることが可能な右打ちボタンを備えてもよい。
遊技盤2200は、前面に遊技領域を有し、本体2104の空間に臨むように、所定の固定部材を用いて本体2104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域は、遊技盤2200を本体2104に装着した後、開口部から観察することができる。
以上説明したパチンコ機2000では、操作部(操作手段)としては、球抜ボタン2130、球排出レバー2132、球発射ハンドル2134、第一のチャンスボタン2136、第二のチャンスボタン2137、球貸操作ボタン2140、返却操作ボタン2142、操作レバー2190があげられる。
なお、前面枠扉2106に、透過部ユニットを設けてもよい。この透過部ユニットは、透明板部材2118とは別の、遊技領域を覆う透過部を備え、その透過部が、下部に設けられた駆動軸を中心に、前後方向に回動可能である。透過部が前側に向かって回動してきた場合には、押し込み操作を行うことができ、透過部は、操作部(ボタン)として機能し、操作部の一例に相当するとともに、可動部の一例にも相当する。また、第一のチャンスボタン2136、第二のチャンスボタン2137や、操作レバー2190や、透過部は振動可能であってもよい。
続いて、本実施形態の遊技台耐久性試験機について説明する。
図3は、本実施形態の遊技台耐久性試験機を示す斜視図である。
図3に示す遊技台耐久性試験機1は、固定手段11と、衝撃付与ユニット12と、第1連結部材13と、第2連結部材14と、土台15を備えている。図3では、第2連結部材14は衝撃付与ユニット12の陰になって見えていない。
固定手段11は、図1に示すスロットマシン1000、あるいは図2に示すパチンコ機2000等の遊技台を固定するものである。図3では、図1に示したスロットマシン1000を簡略化した形で示している。スロットマシン1000は、図柄表示窓1013が設けられた正面が衝撃付与ユニット12側を向き、遊技に供されるときと同じ縦置きで固定されている。したがって、ベットボタン1030乃至1032(図1参照)等が設けられた面1000uが上方を向き、ストップボタン1037乃至1039(図1参照)等が設けられた面1000fが前方を向いた姿勢で固定されている。
なお、図2に示したパチンコ機2000の場合には、前面枠扉2106の透明板部材2118が設けられた正面が衝撃付与ユニット12側を向き、パチンコ機2000でも遊技に供されるときと同じ縦置きで固定される。したがって、第一のチャンスボタン2136等が設けられた面2000U(図2参照)が上方を向き、第二のチャンスボタン2137等が設けられた面2000f(図2参照)が前方を向いた姿勢で固定される。
固定手段11には、載置面110と、横ブラケット111と、縦ブラケット112と、背面板113が設けられている。横ブラケット111は上下方向に移動可能であり、縦ブラケット112は左右方向に移動可能である。載置面110に遊技台の底面を載せ、横ブラケット111を遊技台の天面Uに接するまで下げるとともに、縦ブラケット112を遊技台の右側面Sに接するまで左側に移動させる。この結果、遊技台は、横ブラケット111によって上下方向にズレることが規制され、縦ブラケット112によって左右方向にズレることが規制され、固定手段11に固定される。なお、必要であれば、遊技台をさらに、背面板113に釘等によって固定してもよい。
衝撃付与ユニット12は、フレーム121に、衝撃付与手段122が取り付けられている。図3に示す衝撃付与手段122は、後側カバー部材122bc(図6,図7参照)が取り除かれている。
図4は、衝撃付与手段122を示す図である。
図4に示す衝撃付与手段122は、後側カバー部材122bc(図6,図7参照)の他、前側カバー部材122fc(図3等参照)および中間カバー部材122mc(図3等参照)も取り除かれている。衝撃付与手段122は、ショックレスハンマ1221、ハンマブラケット1222、検知部1223、被検知部1224、スプリング1225、ウェイト1226、およびカム板1227を備えている。ショックレスハンマ1221は、遊技台の操作部(例えば、スロットマシン1000のベットボタン1032)に打撃を加えるものである。このショックレスハンマ1221は、ハンマブラケット1222に設けられた回動中心Cを中心に回動する。以下、回動中心Cを基準にして、ショックレスハンマ1221が設けられた側を前側、反対側を後側と称する場合があり、図4の左右方向を前後方向と称する場合がある。カム板1227は、回動中心Cよりも後側に配置されており、そのカム板1227には、180度間隔でカムフォロワCFが2つ設けられている。ハンマブラケット1222には、カム板1227のカムフォロワCFと対向する面に突起CPが設けられている。図4では、突起CPは裏面に設けられていることになる。また、この突起CPも回動中心Cよりも後側に設けられている。ハンマブラケット1222の後側には、スプリング1225の一端が係止されており、スプリング1225の他端は、上部に設けられたスプリング係止部122Sに係止されている。スプリング1225は、引張バネである。また、ハンマブラケット1222の後側には、ウェイト1226が位置調整可能に設けられている。このウェイト1226は、スプリング1225を取り除いた状態(スプリング1225が係止されていない状態)でハンマブラケット1222が水平姿勢を保つようにバランス調整を行うためのものである。図4に実線で示すハンマブラケット1222は、スプリング1225が取り付けられた状態であるが、スプリング1225を取り除いた状態でも水平姿勢を保つ。図4に実線で示すショックレスハンマ1221は初期姿勢にある。
以下、衝撃付与手段122の動作について説明する。カム板1227は、不図示のモータ(駆動手段の一例に相当)によって図4に示す矢印R方向に回転する。カム板1227が回転すると、カム板1227のカムフォロワCFがハンマブラケット1222に設けられた突起CPに当接し、スプリング1225の引張り方向の付勢力に抗してハンマブラケット1222の後側は下方に押されることになり、前側のショックレスハンマ1221は持ち上げられる。図4では2点鎖線を用いて、ショックレスハンマ1221が最も高く持ち上げられたときの様子を示している。図4に2点鎖線で示すハンマブラケット1222は、打撃準備姿勢(衝撃付与準備姿勢)にある。2点鎖線で示すカムフォロワCFは、カム板1227がさらに矢印R方向に回転すると、突起CPとの当接が解かれ、スプリング1225の引張り方向の付勢力によって、ハンマブラケット1222の後側は上方に引き戻されことになり、これまで持ち上げられていた前側のショックレスハンマ1221は振り下ろされ、実線で示した初期姿勢に復帰する。ショックレスハンマ1221の先端に設けられた打撃部1221Kは、固定手段11に固定された遊技台(ここではスロットマシン1000)の操作部(例えば、ベットボタン1032)に、ショックレスハンマ1221が振り下ろされることで衝撃(打撃)を加える。すなわち、押し操作を一回行ったことになる。ショックレスハンマ1221の打撃部1221Kが遊技台の操作部に加える衝撃の大きさ(打撃力)は、スプリング1225の引張り方向の付勢力によって決まる。スプリング1225の他端が係止されるスプリング係止部122Sの取り付け箇所122SPは、上下方向に複数(この例では6カ所)用意されており、スプリング係止部122Sを上側の取り付け箇所122SPに取り付けておくほど、スプリング1225の引張り方向の付勢力が高まり、遊技台の操作部に強い衝撃を与えることができる。
以上の説明では、ショックレスハンマ1221が、初期姿勢から持ち上げられて打撃準備姿勢(衝撃付与準備姿勢)になり、続いて、振り下ろされて操作部に打撃を加える(衝撃を付与する)縦方向の回動動作であったが、後述するように、ショックレスハンマ1221は、水平方向の回動動作を行う場合もある。さらには、ショックレスハンマに、斜め方向の回動動作を行わせてもよく、以下の説明では、ショックレスハンマ1221の回動方向に関係なく、ショックレスハンマ1221が初期姿勢から打撃準備姿勢(衝撃付与準備姿勢)になった後、操作部に打撃を加える回動動作を打撃動作(衝撃付与動作)と称する。本実施形態では、この打撃動作(衝撃付与動作)は、カム板1227が1回転する間に2回行われる。これは、カム板1227に180度間隔でカムフォロワCFが2つ設けられていることによるものである。カム板1227に120度間隔でカムフォロワCFを3つ設けておけば、カム板1227が1回転する間に打撃動作(衝撃付与動作)が3回行われることになり、カム板1227に設けられたカムフォロワCFの数だけ、カム板1227が1回転する間に打撃動作(衝撃付与動作)が行われることになる。
検知部1223は、透過型フォトセンサである。一方、被検知部1224は、ハンマブラケット1222に取り付けられた円弧状のセンサドグであり、取り付け位置を調整可能である。ショックレスハンマ1221が振り下ろされ、ハンマブラケット1222が水平姿勢になった状態で、被検知部1224の先端部が、検知部1223に検知されるように、被検知部1224の取付位置が調整される。検知部1223は、ショックレスハンマ1221による操作部への衝撃付与回数(打撃回数)をカウントするためのものであり、1回衝撃を加えると、被検知部1224を一回検知する。しかしながら、ショックレスハンマ1221が振り下ろされ、遊技台の操作部に衝撃を加えた反動で、ショックレスハンマ1221(打撃部1221K)がバウンドしてしまうことがある。いわゆるチャタリングの発生である。このバウンドは、操作部に強い衝撃を与えるほど生じやすく、また、操作部に強い衝撃を与えるほど複数回のバウンドになりやすい。バウンドが生じると、1回衝撃を加えただけであるのに、被検知部1224が複数回検知されてしまう場合がある。このため、被検知部1224の先端1224Eをショックレスハンマ1221が振り下ろされる方向(この例では後側)に延在させておき、バウンドによってショックレスハンマ1221が持ち上げられる方向に戻ったとしても、被検知部1224の先端部が、検知部1223の検知領域に留まるようにして、バウンドが生じても複数回検知されないようにしてある。例えば、ハンマブラケット1222が水平姿勢を保った状態で、被検知部1224の先端1224Eが、ショックレスハンマ1221が振り下ろされる方向に検知部1223を超える長さ(ここではLの長さ)まで、その先端1224Eを延在させておく。
ショックレスハンマ1221は、ハンマブラケット1222に対して進退可能である。固定手段11に固定された遊技台(ここではスロットマシン1000)の操作部(例えば、ベットボタン1032)にショックレスハンマ1221の打撃部1221Kが振り下ろされるように、打撃部1221Kの前後方向の位置を調整して、ショックレスハンマ1221は、ハンマブラケット1222に固定される。
図3では、衝撃付与ユニット12は、土台15に、4つの第1連結部材13によって取り付けられている。すなわち、第1連結部材13は、衝撃付与ユニット12のフレーム121のうち図3では下端に位置している第1フレーム部材121aで画定された第1面120aと、土台15の取付面151を連結するものである。なお、第1面120aとはいっても、実際には、第1フレーム部材121aで囲まれた矩形の空き領域である。4つの第1連結部材13は、第1面120aの頂点部分にそれぞれ設置されている。一方、図3では見えない、第2連結部材14は、衝撃付与ユニット12のフレーム121のうち図3では紙面奥側に位置している第2フレーム部材121bで画定された第2面120bと、土台15の取付面151を連結するものである。なお、第1面120aと同じく、第2面120bとはいっても、実際には、第2フレーム部材121bで囲まれた矩形の空き領域である。4つの第2連結部材14は、第2面120bの頂点部分にそれぞれ設置されている。さらに、フレーム121の他の面に、第3連結部材、第4連結部材を設けてもよい。あるいは、第1連結部材13と第2連結部材14を共通化し、連結部材を、第1面120aの頂点部分と第2面120bの頂点部分との間で付け替えるようにしてもよい。
第1連結部材13は、防振パッド131、位置調整金具132、スペーサ133、防振パッド押さえ134、脚部金具135、および六角ボルトBTを有する部材である。なお、図3は、防振パッド131や六角ボルトBTを示すため、スペーサ133および防振パッド押さえ134を省略した図面になっている。
図5は、第1連結部材13を示す図である。
土台15の取付面151は、土台15の上面に相当する。図5(a)は、土台15を平上方から見た図であり、取付面151が示されている。
図5(a)に示す第1連結部材13は、防振パッド131と脚部金具135が取り除かれている。また、スペーサ133は防振パッド押さえ134に覆われて見えなくなっている。図5(a)に示す2点鎖線の矩形は、衝撃付与ユニット12を表す線であり、その矩形の各頂点に脚部金具135が位置することになる。
図5(a)に示す土台15の取付面151には、固定用穴151hが縦方向にも横方向にも5個ずつ、合計25個設けられている。
位置調整金具132には、長手方向に長孔1321が設けられている。この長孔1321から固定用穴151hに固定ボルト1322が挿通される。位置調整金具132は、25個設けられた固定用穴151hのうちいずれの固定用穴151hを用いるか、また長孔1321のいずれの位置から固定用穴151hに固定ボルト1322を挿通させるかによって、土台15の取付面151に対する、位置調整金具132の取付位置を調整することができる。さらに、長孔1321から固定用穴151hに挿通させた固定ボルト1322を回動中心にして位置調整金具132を回動させることによって、位置調整金具132の向きを調整することができる。位置調整金具132の取付位置や向きを調整することによって、ショックレスハンマ1221の打撃位置の前後方向や左右方向の位置調整を行うことができる。すなわち、初期姿勢にあるショックレスハンマ1221の打撃部1221Kの前後左右方向の位置を調整することができる。
図5(b)の上方には、第1連結部材13の平面図が示され、下方には、第1連結部材13の側面図の一部が示されている。
位置調整金具132の先端には、円弧状部1323が設けられている。防振パッド131は、二重構造であり、外側に円筒状のゴム体131G、内側に金属リング131Mが配置されている。すなわち、円筒状のゴム体131Gの内周面に金属リング131Mが挿入されている。ゴム体131Gは、振動を逃がしつつ位置ずれを防止するためのものである。また、この金属リング131Mの内周面にはネジ溝が設けられており、金属リング131Mにはネジ孔が形成されている。防振パッド131は、先端の円弧状部1323の内周面に上下方向から嵌め込まれる。図5(b)の側面図に示すように、円弧状部1323の厚さ(高さ)よりも防振パッド131の厚さ(高さ)の方が厚く(高く)、防振パッド131の上端部分は円弧状部1323から突出している。
脚部金具135は、ボルト部材であり、衝撃付与ユニット12側になる一端(上端)は、フレーム121に設けられたボルト孔(不図示)に螺合され、土台15側になる他端(下端)は、防振パッド131における金属リング131Mのネジ孔に螺合される。4つの第1連結部材13それぞれの脚部金具135であるボルト部材ごとに、フレーム121に設けられたボルト孔(不図示)にどれだけボルト部材の一端を螺合させるか、防振パッド131における金属リング131Mのネジ孔にどれだけボルト部材の他端を螺合させるかによって、ショックレスハンマ1221の打撃位置の高さ調整を行うことができる。すなわち、初期姿勢にあるショックレスハンマ1221の打撃部1221Kの高さ位置を調整することができる。また、水平度を調整することもできる。さらに、脚部金具135の土台15側には六角ボルトBTが設けられ、その六角ボルトBTが金属リング131Mに向けて締め込まれ、脚部金具135が防振パッド131から抜けてしまうことを防止している。
スペーサ133は、防振パッド131の、円弧状部1323から突出した高さに相当する厚さの板部材である。位置調整金具132の円弧状部1323に防振パッド131を嵌め込んだ後、位置調整金具132の上面132Uにスペーサ133を載せ、その上から防振パッド押さえ134をスペーサ133とともに位置調整金具132にネジ止めする。こうすることで、防振パッド押さえ134が、防振パッド131の、円弧状部1323から突出した上端面1310に接し、防振パッド131は、防振パッド押さえ134によって上方から押さえ込まれる。
以上、第1連結部材13の構成について詳細に説明したが、第2連結部材14も同様の構成である。ただし、第2連結部材14の脚部金具の方が、第1連結部材13の脚部金具135よりも短い。
続いて、土台15への衝撃付与ユニット12の設置方法について説明する。
本実施形態では、衝撃付与ユニット12を、土台15の取付面151に、縦方向に立った向きで取り付けられる場合(以下、「縦置き」と称する。)と、横方向に寝かせた向きで取り付けられる場合(以下、「横置き」と称する。)とがある。
図3に示す遊技台耐久性試験機1は、衝撃付与ユニット12が縦置きされたものである。衝撃付与ユニット12を縦置きで取り付ける場合には、土台15の取付面151に対して、衝撃付与ユニット12のフレーム121における第1面120aを対向させ、4つの第1連結部材13を用いて、衝撃付与ユニット12と土台15の取付面151を連結する。
図6は、衝撃付与ユニット12を、土台15の取付面151に縦置きで取り付けた遊技台耐久性試験機1を示す図である。
図6(a)は、衝撃付与ユニット12を縦置きで取り付けた遊技台耐久性試験機1を左側から見た側面図であり、同図(b)は、同図(a)に示す遊技台耐久性試験機1を上方から見た図である。図6に示す遊技台耐久性試験機1の固定手段11には、図1に示すスロットマシン1000が固定されている。
この図6では、図4では取り外されていた、前側カバー部材122fc、中間カバー部材122mc、後側カバー部材122bcが取り付けられており、図4に示したハンマブラケット1222やカム板1227等は見えなくなっているが、打撃動作(衝撃付与動作)を行うショックレスハンマ1221は見えている(図7においても同じ。)。縦置きの場合、ショックレスハンマ1221は、上下方向に回動し、操作部OPに対して図6(a)に示す矢印K1方向に打撃を加える。縦置きの場合には、上方を向いた面1000u(水平方向に拡がる面)に設けられた操作部OP(例えば、図1に示すベットボタン1030乃至1032等)に対して打撃を加えることができる。また、図2に示すパチンコ機2000が固定されている場合には、上方を向いた面2000U(図2参照)に設けられた操作部(例えば、図2に示す第一のチャンスボタン2136等)に対して打撃を加えることができる。
なお、図6(b)には、第2連結部材14が示されている。
一方、横置きする場合には、土台15の取付面151に対して、衝撃付与ユニット12のフレーム121における第2面120bを対向させ、4つの第2連結部材14を用いて、衝撃付与ユニット12と土台15の取付面151を連結する。
図7は、衝撃付与ユニット12を、土台15の取付面151に横置きで取り付けた遊技台耐久性試験機1を示す図である。図7に示す遊技台耐久性試験機1の固定手段11にも、図1に示すスロットマシン1000が固定されている。
図7(a)は、衝撃付与ユニット12を横置きで取り付けた遊技台耐久性試験機1を正面から見た図(正面図)であり、同図(b)は、同図(a)に示す遊技台耐久性試験機1を上方から見た図である。
先に説明した縦置きの場合には、固定手段11の正面に衝撃付与ユニット12が配置されていたが、横置きの場合には、固定手段11の左側方(図1に示す縦ブラケット112が設けられた側と反対側の側方)に衝撃付与ユニット12が配置されている。また、横置きの場合、ショックレスハンマ1221は、水平方向に回動し、操作部OPに対して図7(b)に示す矢印K2方向に打撃を加える。横置きの場合には、前方を向いた面1000f(垂直方向に拡がる面)設けられた操作部OP(例えば、図1に示すストップボタン1037乃至1039等)に対して打撃を加えることができる。また、図2に示すパチンコ機2000が固定されている場合には、前方を向いた面2000f(図2参照)に設けられた操作部(例えば、図2に示す第二のチャンスボタン2137等)に対して打撃を加えることができる。
なお、図7(b)には、第1連結部材13が示されている。
縦置きにしても横置きにしても、固定手段11と土台15は接続されている。この接続方法は、ボルトで接続する方法であったり、バンドを両者にかけて接続する方法であったり、係止具を係止させて接続する方法等、様々な方法をとることができるが、カム板1227を回転駆動するモータ(不図示)が駆動することによって発生する振動が、固定手段11に固定された遊技台に伝わることを防止する振動吸収部材が、固定手段11と土台15の接続箇所に設けられている。振動吸収部材としては、ゴム板やシリコン板等の弾性板を用いることができ、その弾性板を挟んで固定手段11と土台15は接続される。なお、モータが駆動することによって発生する振動の他、上述したチャタリングの発生(ショックレスハンマ1221(打撃部1221K)のバウンド)による振動も、この弾性板によって吸収され、固定手段11に固定された遊技台に伝わることが防止される。
図8は、衝撃付与ユニット12の設置方法の変形例を示す図である。
図8の左側に示す同図(a)は、これまで説明した縦置きの場合の設置方法によって設置された衝撃付与ユニット12の打撃動作を示す概念図である。
すなわち、図8(a)では、4つの第1連結部材13それぞれの脚部金具135であるボルト部材ごとに、フレーム121に設けられたボルト孔(不図示)にどれだけボルト部材の一端を螺合させるか、防振パッド131における金属リング131Mのネジ孔にどれだけボルト部材の他端を螺合させるかによって、衝撃付与ユニット12を、水平な取付面151に沿って水平に設置している。この結果、打撃時の打撃部1221Kにおける打撃面1221Sも水平になり、水平な操作部OPに対して、略垂直方向の衝撃を繰り返し加えることができる。また、打撃面1221S全面で、水平な操作部OPに打撃を加えることができる場合もある。
一方、遊技台の操作部OPが設けられた面は、水平面とは限らず、傾斜面である場合がある。あるいは、遊技台の操作部OP自体が傾斜している場合もある。いずれの場合も、耐久試験に供される操作部OPの操作面が傾斜していることになる。
図8の右側に示す同図(b)は、操作部OPの、傾斜している操作面に対応させた、縦置きの場合の設置方法によって設置された衝撃付与ユニット12の打撃動作を示す概念図である。
この図8(b)では、4つの第1連結部材13それぞれの脚部金具135であるボルト部材ごとに、フレーム121に設けられたボルト孔(不図示)への螺合量と、防振パッド131における金属リング131Mのネジ孔への螺合量を調整することで、衝撃付与ユニット12を、操作部OPの操作面の傾斜に合わせた傾斜角度で、水平な取付面151に対して斜めに設置している。すなわち、固定手段11側である前側の2つの第1連結部材13それぞれの脚部金具135であるボルト部材の螺合量を相対的に少なくして全長を長くし、反対側である後側の2つの第1連結部材13それぞれの脚部金具135であるボルト部材の螺合量を相対的に多くして全長を短くする。この結果、打撃時の打撃部1221Kにおける打撃面1221Sが、操作部OPの傾斜した操作面と平行になり、操作面が傾斜していても、その操作面に対して、略垂直方向の衝撃を繰り返し加えることができる。また、ショックレスハンマ1221の打撃ストロークの量を図8(a)の場合と同程度確保することができる。さらに、打撃面1221S全面で、傾斜した操作面に打撃を加えることができる場合もある。本実施形態の遊技台耐久性試験機1によれば、上述した螺合量の調整により、様々な傾斜に対応することができ、このことは、第2連結部材14を用いる横置きの場合においても同様である。なお、本実施形態の遊技台耐久性試験機1では、操作面の傾斜に、衝撃付与ユニット12の設置方法で対応可能であるが、固定手段11自体を傾斜させたり、固定手段11に遊技台を傾斜させた姿勢で固定することでも、操作面の傾斜に対応可能である。
以上の記載では、
『 遊技台[例えば、図1に示すスロットマシン1000、あるいは図2に示すパチンコ機2000]の耐久性試験を行う遊技台耐久性試験機[例えば、図3等に示す遊技台耐久性試験機1]であって、
遊技者によって押される操作部[例えば、ベットボタン1030~1032、スタートレバー1035、ストップボタン1037~1039等の他、操作キーユニット1090や演出ボタン1091、球抜ボタン2130、球排出レバー2132、球発射ハンドル2134、第一のチャンスボタン2136、第二のチャンスボタン2137、球貸操作ボタン2140、返却操作ボタン2142、操作レバー2190]を有する遊技台を固定する固定手段[例えば、図3に示す固定手段11]と、
前記固定手段に固定された遊技台の前記操作部に衝撃を一方向から繰り返し加える衝撃付与手段[例えば、図3に示す衝撃付与手段122]が設けられた衝撃付与ユニット[例えば、図3に示す衝撃付与ユニット12]と、
前記衝撃付与ユニットが取付向きを変えて着脱自在に取付けられる土台[例えば、図3に示す土台15]と、
前記衝撃付与ユニットと前記土台の取付面[例えば、図5等に示す取付面151]を連結する連結部材[例えば、図6(a)等に示す第1連結部材13や、図7(a)に示す第2連結部材14]と、
を備え、
前記土台に前記衝撃付与ユニットを、第一の取付向きで取付けた場合[例えば、縦置きの場合]と、第二の取付向きで取付けた場合[例えば、横置きの場合]とでは、前記衝撃付与手段による衝撃の付与方向[例えば、縦方向(上下方向や垂直方向とも言える)、水平方向]が異なり、
前記衝撃付与ユニットを前記第一の取付向き[例えば、縦置き]で前記土台に取付ける場合には、前記取付面と該衝撃付与ユニットの第一の面[例えば、図6(a)等に示す第1面120a]が前記連結部材[例えば、図6(a)等に示す第1連結部材13]によって連結され、
前記衝撃付与ユニットを前記第二の取付向き[例えば、横置き]で前記土台に取付ける場合には、前記取付面と該衝撃付与ユニットの第二の面[例えば、図7(a)等に示す第2面120b]が前記連結部材[例えば、図7(a)に示す第2連結部材14]によって連結され、
前記取付面は、前記連結部材を固定する固定箇所[例えば、図5(a)に示す固定用穴151h]が縦方向にも横方向にも複数設けられた面であり、
前記連結部材は、前記固定箇所に固定される位置調整金具[例えば、図5(b)に示す位置調整金具132]と、該位置調整金具から高さ方向に延び前記衝撃付与ユニットに接続する脚部金具[例えば、図5(b)に示す脚部金具135であるボルト部材]とを有する部材であり、
前記位置調整金具は、前記固定箇所に固定される固定具[例えば、図5(a)に示す固定ボルト1322]が挿通される位置調整用の長孔[例えば、図5に示す長孔1321]が設けられた金具である、
ことを特徴とする遊技台耐久性試験機。』
について説明した。
また、以上の記載では、
『 遊技台[例えば、図1に示すスロットマシン1000、あるいは図2に示すパチンコ機2000]の耐久性試験を行う遊技台耐久性試験機[例えば、図3等に示す遊技台耐久性試験機1]であって、
遊技者によって押される操作部[例えば、ベットボタン1030~1032、スタートレバー1035、ストップボタン1037~1039等の他、操作キーユニット1090や演出ボタン1091、球抜ボタン2130、球排出レバー2132、球発射ハンドル2134、第一のチャンスボタン2136、第二のチャンスボタン2137、球貸操作ボタン2140、返却操作ボタン2142、操作レバー2190]を有する遊技台を固定する固定手段[例えば、図3に示す固定手段11]と、
前記固定手段に固定された遊技台の前記操作部に衝撃を一方向から繰り返し加える衝撃付与手段[例えば、図3に示す衝撃付与手段122]が設けられた衝撃付与ユニット[例えば、図3に示す衝撃付与ユニット12]と、
前記衝撃付与ユニットが取付向きを変えて着脱自在に取付けられる土台[例えば、図3に示す土台15]とを備え、
前記土台に前記衝撃付与ユニットを、第一の取付向きで取付けた場合[例えば、縦置きの場合]と、第二の取付向きで取付けた場合[例えば、横置きの場合]とでは、前記衝撃付与手段による衝撃の付与方向[例えば、縦方向(上下方向や垂直方向とも言える)、水平方向]が異なる、
ことを特徴とする遊技台耐久性試験機。』
についても説明した。
すなわち、前記土台に対して前記衝撃付与ユニットを第一の方法で取り付けた場合と第二の方法で取り付けた場合とで、前記固定手段に固定された遊技台における、前記衝撃付与手段によって衝撃が加えられる面が、異なることになる。
前記衝撃付与手段による衝撃の付与方向は、第一の取付向きで取付けた場合であっても第二の取付向きで取付けた場合であっても、操作部の操作面に対して略垂直方向になる。
この遊技台耐久性試験機によれば、多様化してきている操作部に対応して、遊技台の耐久性試験を行うことができる。すなわち、操作面が異なる方向を向いた複数種類の操作部であっても一台の遊技台耐久性試験機で耐久試験を正確に実施することができる。
また、
『 前記衝撃付与ユニットと前記土台の取付面[例えば、図5等に示す取付面151]を連結する連結部材[例えば、図6(a)等に示す第1連結部材13や、図7(a)に示す第2連結部材14]を備え、
前記衝撃付与ユニットを前記第一の取付向き[例えば、縦置き]で前記土台に取付ける場合には、前記取付面と該衝撃付与ユニットの第一の面[例えば、図6(a)等に示す第1面120a]が前記連結部材[例えば、図6(a)等に示す第1連結部材13]によって連結され、
前記衝撃付与ユニットを前記第二の取付向き[例えば、横置き]で前記土台に取付ける場合には、前記取付面と該衝撃付与ユニットの第二の面[例えば、図7(a)等に示す第2面120b]が前記連結部材[例えば、図7(a)に示す第2連結部材14]によって連結される、
ことを特徴とする遊技台耐久性試験機。』
についても説明した。
すなわち、前記衝撃付与ユニットは、前記土台に、前記連結部材によって取り付けられる。なお、前記連結部材は、前記衝撃付与ユニットの異なる面ごとに設けられたものであってもよいし、共通の連結部材を異なる面ごとに付け替えて用いる態様であってもよい。
また、
『 前記取付面は、前記連結部材を固定する固定箇所[例えば、図5(a)に示す固定用穴151h]が縦方向にも横方向にも複数設けられた面であり、
前記連結部材は、前記固定箇所に固定される位置調整金具[例えば、図5(b)に示す位置調整金具]と、該位置調整金具から高さ方向に延び前記衝撃付与ユニットに接続する脚部金具[例えば、図5(b)に示す脚部金具135であるボルト部材]とを有する部材であり、
前記位置調整金具は、前記固定箇所に固定される固定具[例えば、図5(a)に示す固定ボルト1322]が挿通される位置調整用の長孔[例えば、図5に示す長孔1321]が設けられた金具である、
ことを特徴とする遊技台耐久性試験機。』
についても説明した。
前記位置調整金具は、前記長孔を挿通した前記固定具を中心に回動可能であって向きを調整することができる。また、前記位置調整金具は、前記長孔のどの位置に前記固定具を挿通させて該固定具を前記固定箇所に固定するかによって前記脚部金具の位置を調整することができる。
また、
『 前記衝撃付与ユニットは、前記衝撃付与手段を駆動する駆動手段[例えば、モータ]を有するユニットであり、
前記固定手段と前記土台は接続されており、
前記駆動手段が駆動することによって発生する振動が、前記固定手段に固定された遊技台に伝わることを防止する振動吸収部材[例えば、ゴム板やシリコン板等の弾性板]が、該固定手段と前記土台の接続箇所に設けられている、
ことを特徴とする遊技台耐久性試験機。』
についても説明した。
なお、前記衝撃付与ユニットは、前記土台の前記取付面に対して傾斜した姿勢で該取付面に取付け可能であってもよい。また、前記衝撃付与手段による衝撃の付与方向が、前記操作部の操作面に対して略垂直になるように調整可能であってもよい。例えば、前記取付面への前記衝撃付与ユニットの取付角度を変更したり、前記固定手段自体を傾斜させたり、前記固定手段に遊技台を傾斜させた姿勢で固定することでも、調整可能である。
また、以上の記載では、
『 遊技者によって押される操作部を有する遊技台を固定する固定手段[例えば、図3に示す固定手段11]と、
前記固定手段に固定された遊技台の前記操作部に衝撃を一方向から繰り返し加える衝撃付与手段[例えば、図3に示す衝撃付与手段122]が設けられた衝撃付与ユニット[例えば、図3に示す衝撃付与ユニット12]と、
前記衝撃付与ユニットが取付向きを変えて着脱自在に取付けられる土台[例えば、図3に示す土台15]とを備え、
前記土台に前記衝撃付与ユニットを、第一の取付向きで取付けた場合[例えば、縦置きの場合]と、第二の取付向きで取付けた場合[例えば、横置きの場合]とでは、前記衝撃付与手段による衝撃の付与方向[例えば、縦方向(上下方向や垂直方向とも言える)、水平方向]が異なる遊技台耐久性試験機[例えば、図3等に示す遊技台耐久性試験機1]、および、
前記固定手段に固定された遊技台からなり、
前記遊技台が、スロットマシン[例えば、図1に示すスロットマシン1000]であり、
前記操作部として、遊技者によって第一の方向に押されるベットボタン[例えば、図1に示すベットボタン1030~1032]と、遊技者によって第二の方向に押されるストップボタン[例えば、図1示すストップボタン1037~1039]とを有し、
前記土台に前記衝撃付与ユニットを前記第一の取付向きで取付けた場合には、前記衝撃付与手段によって前記ベットボタンに前記第一の方向[例えば、縦方向(上下方向や垂直方向とも言える)]の衝撃が繰り返し加えられ、
前記土台に前記衝撃付与ユニットを前記第二の取付向きで取付けた場合には、前記衝撃付与手段によって前記ストップボタンに前記第二の方向[例えば、水平方向]の衝撃が繰り返し加えられる、
ことを特徴とする遊技台耐久性試験システム。』
についても説明した。
この遊技台耐久性試験機によれば、前記ベットボタンの耐久試験と前記ストップボタンの耐久試験を一台の遊技台耐久性試験機で正確に実施することができる。
さらに、以上の記載では、
『 遊技者によって押される操作部を有する遊技台を固定する固定手段[例えば、図3に示す固定手段11]と、
前記固定手段に固定された遊技台の前記操作部に衝撃を一方向から繰り返し加える衝撃付与手段[例えば、図3に示す衝撃付与手段122]が設けられた衝撃付与ユニット[例えば、図3に示す衝撃付与ユニット12]と、
前記衝撃付与ユニットが取付向きを変えて着脱自在に取付けられる土台[例えば、図3に示す土台15]とを備え、
前記土台に前記衝撃付与ユニットを、第一の取付向きで取付けた場合[例えば、縦置きの場合]と、第二の取付向きで取付けた場合[例えば、横置きの場合]とでは、前記衝撃付与手段による衝撃の付与方向[例えば、縦方向(上下方向や垂直方向とも言える)、水平方向]が異なる遊技台耐久性試験機[例えば、図3等に示す遊技台耐久性試験機1]、および、
前記固定手段に固定された遊技台からなり、
前記遊技台が、パチンコ機[例えば、図2に示すパチンコ機2000]であり、
前記操作部として、遊技者によって第一の方向に押される第一のチャンスボタン[例えば、図2示す第一のチャンスボタン2136]と、遊技者によって第二の方向に押される第二のチャンスボタン[例えば、図2示す第二のチャンスボタン2137]とを有し、
前記土台に前記衝撃付与ユニットを前記第一の取付向きで取付けた場合には、前記衝撃付与手段によって前記第一のチャンスボタンに前記第一の方向[例えば、縦方向(上下方向や垂直方向とも言える)]の衝撃が繰り返し加えられ、
前記土台に前記衝撃付与ユニットを前記第二の取付向きで取付けた場合には、前記衝撃付与手段によって前記第二のチャンスボタンに前記第二の方向[例えば、水平方向]の衝撃が繰り返し加えられる、
ことを特徴とする遊技台耐久性試験システム。』
について説明した。
この遊技台耐久性試験機によれば、前記第一のチャンスボタンの耐久試験と前記第二のチャンスボタンの耐久試験を一台の遊技台耐久性試験機で正確に実施することができる。