JP3653232B2 - パチンコ機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は遊技機に関し、特に遊技球を遊技領域内に打ち込んで遊技するパチンコ機などの遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機などの遊技機は、略円形の遊技領域内に遊技球発射装置から遊技者が調節可能な発射強度で遊技球を打ち込むことにより遊技が開始する。発射装置から球通路に沿って遊技領域内に打ち込まれた遊技球は、遊技領域内の全面に植設された多数の釘などに衝突して経路を複雑に変えながら流下する。
【0003】
遊技領域内には、複数の入賞口、ゲート、始動領域および大入賞口などの複数の装置が設けられている。遊技領域内を流下する遊技球が入賞口に入賞すると、遊技機内の賞球払出装置から、予め決められた個数の賞球が遊技者に払い出される。
【0004】
一方、遊技球がゲートを通過すると、一般に複数(例えば3個)のLED(発光ダイオード)により形成された普通図柄表示装置による普通図柄の変動を開始して、「当り」又は「外れ」が演出表示される。「当り」の場合には、始動領域に形成された電動役物が一定時間開放して、遊技球の始動領域への通過を容易にする。
【0005】
また、遊技球が始動領域を通過すると、一般にカラー液晶表示装置で形成された特別図柄表示装置の複数の図柄表示領域に表示される特別図柄の変動を開始して、演出表示して「大当り」または「外れ」を決定する。「大当り」の場合には、大入賞口を一定時間だけ開放して遊技球の入賞を容易にする遊技者に有利な大当りラウンドを所定回数消化する。
【0006】
上述するような遊技機にあっては、例えば入賞口などに遊技球が詰まってしまい、後続の遊技球の入賞が不可能な状態になってしまったり、大入賞口にUエラー(遊技球カウントスイッチによるエラー)が発生する場合がある。
【0007】
このようなエラー発生時に、遊技者は、遊技店の店員を呼び遊技盤の前面のガラス枠を開放してエラーを修復する必要がある。また、Uエラーの場合には、大入賞口の特定領域へ遊技球を1個手で入賞させる必要がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の遊技機にあっては、遊技者が発射ハンドルを握った状態では、タッチセンサが動作して、発射装置から遊技球を発射し続ける。そこで、遊技者が発射ハンドルを握ったままで店員がエラー修復のために遊技盤のガラス枠を開放する場合があり得る。
【0009】
ガラス枠を開放した状態で遊技球が遊技領域内に打ち込まれると、遊技球が遊技領域から前面(外部)へ飛散してしまう。そして、遊技機の周りに飛散した遊技球の回収作業が大変面倒であった。また、エラー発生時に遊技球を発射し続けると、遊技球を無駄に浪費することとなり、遊技者に不利益を生じる。
【0010】
本発明は、従来の遊技機の上述した課題を解決するために考えられたものであり、遊技機が上述した特定状態のとき、遊技球発射装置から発射された遊技球が遊技領域内に打ち込まれるのを阻止可能な遊技機を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明のパチンコ機は、遊技球発射装置から連続的に発射される遊技球を球通路に沿って遊技盤の遊技領域に打ち込んで遊技するものであって、水平に対し略垂直な平板部およびその上部の遊技球発射装置側に遊技球を遊技盤側へ反発させるよう遊技球衝突面が斜めに形成された鍵状部を含む略倒立した「レ」字状に形成され、遊技盤の盤面内側に形成された収容室内に収容されて、遊技盤前面のガラス枠に向けてばね偏奇され、前記ガラス枠の開放時に自動的に前記球通路内に突出し、前記遊技球発射装置から発射された遊技球を前記平板部および鍵状部に衝突させてファール球排出口に誘導し、該遊技球が外部へ飛散するのを阻止する遊技球阻止部を、前記球通路の下端部に設けたことを特徴とする。
【0012】
請求項2に係る発明のパチンコ機は、遊技球発射装置から連続的に発射される遊技球を球通路に沿って遊技盤の遊技領域に打ち込んで遊技するパチンコ機において、水平に対し略垂直な平板部およびその上部の遊技球発射装置側に遊技球を遊技盤側へ反発させるよう遊技球衝突面が斜めに形成された鍵状部を含む略倒立した「レ」字状に形成され、遊技盤の盤面内側に形成された収容室内に収容されて、遊技盤面の後方に配置した駆動手段により駆動され、該遊技機のエラー発生時に前記球通路内に突出し、前記遊技球発射装置から発射された遊技球を前記平板部および鍵状部に衝突させてファール球排出口に誘導する遊技球阻止部を、前記球通路の下端部に設けたことを特徴とする。
【0013】
請求項3に係る発明のパチンコ機は、上記請求項1、2に係る発明のパチンコ機において、遊技球阻止部の鍵状部は、衝突した遊技球を遊技盤側へ向けて導くよう遊技球衝突面が円弧状に凹んだ形状に形成されていることを特徴とする。また、請求項4に係る発明のパチンコ機は、上記請求項1、2に係る発明のパチンコ機において、遊技球阻止部の遊技球衝突面には、緩衝部材が設けられることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による遊技機の好適な実施形態の構成および動作を、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0015】
図1は、本発明による遊技機の第1実施形態の遊技盤の正面図を示す。この遊技盤10は略正方形であり、内部に略円形の遊技領域20を有する。この遊技領域20内には、左右1対のゲート21、複数の入賞口22、23、始動領域24、大入賞口25、特別図柄表示装置26、普通図柄表示装置27、遊技領域20の最下部のアウト口28および全面にわたり複雑な幾何学模様に植設された多数の釘29が設けられている。例えば、特別図柄表示装置26はカラー液晶表示パネルにより形成され、普通図柄表示装置27は複数(3個)のLED(発光ダイオード)により形成されている。
【0016】
また、遊技領域20内の左側には、内レール31および外レール32を含む球通路30が形成されている。遊技盤10の下方に配置された遊技球発射装置(図示せず)から発射された遊技球は、この球通路30に沿って遊技領域20の上部へ打ち込まれることにより遊技する。
【0017】
この球通路30の基部(または下端部)には、遊技球阻止部(または発射球阻止片)40が形成されている。この遊技球阻止部40は、通常状態(または遊技機にエラーのない正常状態)では遊技盤面に形成された収納室35内に収納され、所定状態のとき球通路30内に突出するように形成されている。
【0018】
上述した遊技球発射装置は、遊技者が発射ハンドル(図示せず)を握ることにより、例えば1分間に約100個の遊技球を連続的に発射するように構成されている。遊技球の発射強度は、遊技者が発射ハンドルを回転することにより、その回転角度に応じて調節可能である。遊技球発射装置から発射される遊技球は、遊技領域20内の釘などに衝突して反発しながら遊技領域20内を複雑な経路で流下する。
【0019】
遊技領域20を流下する遊技球が入賞口22、23の何れかに入賞すると、遊技機内に設けられた賞球払出装置(図示せず)から所定個数の賞球が遊技者に払い出される。遊技球がゲート21を通過すると、普通図柄表示装置27の図柄を変動させて、「当り」または「外れ」を決定する。「当り」の場合には、始動領域24に関連して設けられた電動役物を開放して、遊技球の始動領域24への通過を容易にする。
【0020】
遊技球が始動領域24を通過すると、上述した特別図柄表示装置26に設定された複数の図柄表示領域に表示される、例えば「0」〜「9」の表示図柄を変動(スクロール)させ、「大当り」または「ハズレ」を演出表示する。これら複数の図柄表示領域に確定(又は停止)表示される図柄が「大当り図柄」の場合には、広い遊技球入口を有する大入賞口25が一定時間開放して、複数回の大当り動作(ラウンド)を行う。
【0021】
なお、遊技領域20内に打ち込まれた遊技球のうち入賞口22、23、始動領域24または開放状態の大入賞口25に入賞または通過しなかった遊技球は、アウト口28へ導かれる。このアウト口28へ導かれた遊技球は、機外(例えば多数の遊技機を設置する遊技店の島設備)へ移送される。
【0022】
遊技機の通常状態では、上述した遊技球阻止部40は、収容室35内に収容され(引っ込み)、遊技球発射装置から発射される遊技球の球通路30内の通過を阻止しない。しかし、遊技店の店員が遊技盤10の前面のガラス枠を開放するなどの所定状態のときには、遊技球阻止部40が球通路30内に自動的に突出する。その結果、遊技球発射装置から連続的に発射された遊技球が、球通路30に沿って遊技領域20内に進入するのを効果的に阻止し、ファール球排出口に誘導され、下受皿へ排出されるので、遊技球が機外へ散乱するのを避ける。
【0023】
次に、図2および図3は、本発明による遊技機の第1実施形態の主要部を示す。図2および図3に示す遊技球阻止部40は、遊技店の店員が遊技機の遊技盤10の前面に設けられたガラス枠37を開閉した場合の本発明による遊技機の構成および動作を示し、図2はガラス枠37を閉鎖した通常状態であり、図3はガラス枠37を開放した状態である。図2および図3において、(A)は断面図、(B)はガラス枠37を除いた斜視図である。
【0024】
遊技球阻止部40は、略垂直な平板部およびその上部の鍵状部を含む略倒立した「レ」字状の一体部材であり、金属またはプラスチックなどにより形成される。この遊技球阻止部40は、遊技盤面36の収容室35内に摺動(スライド)可能に収容される寸法である。また、この遊技球阻止部40の平板部の前面から押止部43が前方に延び、背面には、例えば2個の切り込み42が形成され、それぞれコイルばね44の一端を受容する。コイルばね44の他端は、遊技盤面36に形成された収容室35に取付ねじ45により固定されている。
【0025】
まず、図2に示すガラス枠37を閉鎖した通常状態について説明する。この通常状態では、遊技盤の前面を覆うガラス板38およびその周囲に取付けられたガラス枠37は、遊技盤36から一定間隔に保持され、上述した遊技球が、この間隔内部を流下する。ガラス枠37が閉じられていると、図2(A)に最も良く示すように、遊技球阻止部40の押止部43が、ガラス枠37の背面により押されて遊技球阻止部40の本体は、コイルばね44の弾性に抗して収容室35内に押し込まれている。すなわち、遊技球阻止部40の本体部は、遊技盤面36の前面と略面位置であり、球通路30内に突出しないので、遊技球発射装置から発射された遊技球は、遊技球阻止部40により阻止されることなく、球通路30に沿って遊技領域20内へ打ち出される。
【0026】
一方、ガラス枠37の開放状態では、図3に示すように、ガラス枠37は、遊技球阻止部40の押止部43から離れるので、遊技球阻止部40は、コイルばね44の弾性により前方の球通路30内へ突出する。従って、遊技球発射装置から発射された遊技球は、遊技球阻止部40の平板部および鍵状部に衝突して跳ね返され、ファール球排出口に誘導され、下受皿へ排出されるので、球通路30に沿って遊技領域20内への進入を阻止する。
【0027】
次に、図4を参照して本発明による遊技機の第2実施形態を説明する。なお、第1実施形態の構成要素に対応する構成要素には、説明の便宜上、同様の参照符号を使用している。上述した本発明による遊技機の第1実施形態では、遊技球阻止部40は、コイルばね44の弾性を利用して、ガラス枠37の開閉に応じて遊技球阻止部40を球通路30内に選択的に突出させていた。しかし、本発明の第2実施形態では、遊技球阻止部40aを、遊技盤面36の後方に配置したソレノイド50によりアーム52を介して駆動する。従って、この遊技球阻止部40aには、押出部43およびコイルばね44などは不要である。
【0028】
図4(A)は、遊技機が通常状態であり、遊技球阻止部40aは、遊技盤36の収容室35内に収容され、球通路30内に突出していない。従って、遊技球発射装置から発射された遊技球は、球通路30に沿って遊技領域20内へ打ち込まれ、遊技者は遊技を行うことが可能である。
【0029】
一方、図4(B)は、遊技機のエラー発生時、例えば大入賞口(図1の25参照)に設けられている遊技球カウントスイッチからのエラー信号が主基板へ送られ、主基板からの制御信号によりソレノイド50が作動した状態を示す。この状態では、アーム52が伸びて、遊技球阻止部40aを球通路30内に突出させる。そこで、遊技球発射装置から発射された遊技球は、ファール球排出口に誘導され、下受皿へ排出されるので、遊技領域20内に進入するのを阻止することができる。上述したエラーが復帰すると、ソレノイド50により、遊技球阻止部40aを図4(A)の通常状態へ復帰させる。
【0030】
以上、本発明による遊技機の好適な実施形態の構成および動作を詳述した。しかし、これら実施形態は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではない。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能である。例えば、遊技球阻止部40の形状は、図2〜図4を参照して上述した特定形状に限定されず、図5(A)〜(C)のように構成してもよい。
【0031】
図5(A)に示す変形例では、遊技球阻止部40の上部を、遊技球衝突面が斜めに形成された鍵状部41aとし、その斜めに形成された遊技球衝突面が遊技球発射装置から発射された遊技球60を、遊技盤36側に反発する。これにより、ファール球排出口に確実に誘導する。また、図5(B)に示す変形例では、遊技球阻止部40の上部の遊技球60との接触面を図5(A)と同様に斜めに形成すると共に円弧状の鍵状部41bとする。さらに、図5(C)に示す変形例では、遊技球阻止部40の遊技球衝突面にゴムなどの緩衝部材(または弾性部材)46を被着する。これにより、遊技球の衝突による遊技球阻止部40の衝撃を低下させ、破損を防止すると共に衝撃音を低減することが可能である。
【0032】
また、遊技球阻止部40は、球通路30内にヒンジ部により取付けられ、通常状態では球通路30に沿って横たわり、上述した所定状態時に起立して発射装置から発射された遊技球を阻止するヒンジ型であっても良い。
【0033】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の遊技機によると、次のような実用上の顕著な効果を奏することができる。遊技機の球通路基部に、突出可能に遊技球阻止部を設けることにより、万一遊技球発射装置から遊技球が発射されている状態で、遊技機のガラス枠を開放しても、発射された遊技球はファール球排出口に誘導され、下受皿へ排出されるので、(遊技球発射装置の発射モータを停止することなく)遊技球が外部に飛散するのを効果的に阻止することができる。
【0034】
また、遊技機のエラー発生時には、エラー検出信号により遊技球阻止部を駆動して遊技球が遊技領域内に進入するのを阻止し、ファール球排出口に誘導され、下受皿へ排出されるので、、無駄な遊技球を発射し続けて遊技球を浪費することによる遊技者の不満を解消することが可能である。また、遊技球阻止部は、比較的構成が簡単であり、遊技機の構成を大幅に変更することなく安価に実現可能である。
【0035】
さらに、例えばガラス枠を開放時に、遊技者は、遊技球発射ハンドルから手を離す必要がないので、一度調節した発射ハンドルの回転角度を再調整する必要性がない。また、遊技球阻止部の遊技球衝突面を特定形状に選定し、さらに緩衝部材を被着することにより、遊技球を所定方向へ導くと共に衝撃を低減することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による遊技機の好適な実施形態における遊技盤の正面図である。
【図2】図1に示す遊技機のガラス枠を閉じた状態を示し、(A)は断面図であり、(B)はガラス枠を除いた斜視図である。
【図3】図1に示す遊技機のガラス枠を開放した状態を示し、(A)は断面図であり、(B)はガラス枠を除いた斜視図である。
【図4】本発明による遊技機の第2実施形態の主要部断面図を示し、(A)は通常状態であり、(B)はエラー発生時である。
【図5】本発明の遊技機における遊技球阻止部の各種変形例を示す。
【符号の説明】
10、36 遊技盤
30 球通路
35 収容室
37 ガラス枠
40、40a 遊技球阻止部
44 ばね
46 緩衝部材
50 ソレノイド(駆動手段)
Claims (4)
- 遊技球発射装置から連続的に発射される遊技球を球通路に沿って遊技盤の遊技領域に打ち込んで遊技するパチンコ機において、
水平に対し略垂直な平板部およびその上部の遊技球発射装置側に遊技球を遊技盤側へ反発させるよう遊技球衝突面が斜めに形成された鍵状部を含む略倒立した「レ」字状に形成され、遊技盤の盤面内側に形成された収容室内に収容されて、遊技盤前面のガラス枠に向けてばね偏奇され、前記ガラス枠の開放時に自動的に前記球通路内に突出し、前記遊技球発射装置から発射された遊技球を前記平板部および鍵状部に衝突させてファール球排出口に誘導し、該遊技球が外部へ飛散するのを阻止する遊技球阻止部を、前記球通路の下端部に設けたことを特徴とするパチンコ機。 - 遊技球発射装置から連続的に発射される遊技球を球通路に沿って遊技盤の遊技領域に打ち込んで遊技するパチンコ機において、
水平に対し略垂直な平板部およびその上部の遊技球発射装置側に遊技球を遊技盤側へ反発させるよう遊技球衝突面が斜めに形成された鍵状部を含む略倒立した「レ」字状に形成され、遊技盤の盤面内側に形成された収容室内に収容されて、遊技盤面の後方に配置した駆動手段により駆動され、該遊技機のエラー発生時に前記球通路内に突出し、前記遊技球発射装置から発射された遊技球を前記平板部および鍵状部に衝突させてファール球排出口に誘導する遊技球阻止部を、前記球通路の下端部に設けたことを特徴とするパチンコ機。 - 前記遊技球阻止部の鍵状部は、衝突した遊技球を遊技盤側へ向けて導くよう遊技球衝突面が円弧状に凹んだ形状に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のパチンコ機。
- 前記遊技球阻止部の遊技球衝突面には、緩衝部材が設けられることを特徴とする請求項1、2または3に記載のパチンコ機。
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