JP7124208B2 - 蒸着装置、および表示装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、蒸着装置、および表示装置の製造方法に関する。
特許文献1,2には、蒸着マスクとマグネットとの間に基板が配置され、マグネットの磁力によって、蒸着マスクが基板に密着する蒸着装置が開示されている。
日本国特許公報「特許第6302150号(2018年03月28日発行)」 日本国再公表特許(A1)「国際公開番号WO2017/154234(2017年09月14日国際公開)」
ところで、上記のような従来の蒸着装置では、基板は、蒸着処理を受けた後、蒸着マスクおよびタッチプレートから分離されて、蒸着装置から搬出される。
ところが、上記のような従来の蒸着装置では、タッチプレートから基板を分離するときに、基板とタッチプレートとが互いに密着して分離しないことがあった。このため、従来の蒸着装置では、蒸着マスクから密着した基板及びタッチプレートを当該蒸着マスクの上方に離間させた後、基板がその自重によってタッチプレートから分離することがあり、基板が蒸着マスクに接して、基板に割れを生じることがあった。この結果、従来の蒸着装置では、表示装置の製造歩留りが低下するという問題があった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、表示装置の製造歩留りが低下するのを防止することができる蒸着装置および表示装置の製造方法を実現することにある。
本発明の一実施形態に係る蒸着装置は蒸着源と、マスクシート及びマスクフレームを有する蒸着マスクと、前記マスクシートを基板に密接させるためのマグネットと、前記基板と前記マグネットとの間に配置されるタッチプレートと、前記蒸着マスクに対して、前記基板を昇降する昇降装置と、前記蒸着マスクと前記基板とのアライメントを行うアライメント装置と、を備えた蒸着装置であって、前記タッチプレートには、前記基板と当該タッチプレートとを分離するときに、前記基板と当接する複数の凸部が設けられている、構成である。
本発明の一実施形態に係る表示装置の製造方法は、基板を有する表示装置の製造方法であって、蒸着マスクを用いて、前記基板に蒸着処理を行う蒸着工程を備え、前記蒸着工程には、前記基板に対して前記蒸着マスクの反対側に設けられたタッチプレートによって前記基板を前記蒸着マスク側に押圧する第1工程と、前記蒸着処理を前記基板に施して、当該基板に蒸着膜を成膜する成膜工程と、前記基板から前記タッチプレートを分離する第2工程と、を含み、前記第2工程において、前記タッチプレートに設けられた複数の凸部を介して前記基板から前記タッチプレートを分離する、方法である。
本発明の幾つかの態様によれば、表示装置の製造歩留りが低下するのを防止することができる蒸着装置および表示装置の製造方法を実現することができる。
表示デバイスの製造方法の一例を示すフローチャートである。 表示デバイスの表示領域の構成を示す断面図である。 比較例の蒸着装置の概略構成を示す、基板の長手方向に沿った断面図である。 図3に示した比較例の蒸着装置が備えるタッチプレートの基板側表面の概略形状を示す拡大側面図である。 図3に示した比較例の蒸着装置における蒸着工程を概略的に示すフロー図である。 図5に示した蒸着工程の一部分を概略的に示す、基板の長手方向に沿った断面図である。 図5に示した蒸着工程の一部分を概略的に示す、基板の長手方向に沿った別の断面図である。 図5に示した蒸着工程の一部分を概略的に示す、基板の長手方向に沿った別の断面図である。 図5に示した蒸着工程の一部分を概略的に示す、基板の長手方向に沿った別の断面図である。 図5に示した蒸着工程の一部分を概略的に示す、基板の長手方向に沿った別の断面図である。 図5に示した蒸着工程の一部分を概略的に示す、基板の長手方向に沿った別の断面図である。 本発明の一実施形態に係る蒸着装置の概略構成の一例を示す、基板の長手方向に沿った断面図である。 図12に示した蒸着装置の概略構成を示す、斜視図である。 図12に示した蒸着装置が備えるアライメント装置の概略構成の一例を示すブロック図である。 図14に示したアライメントマークおよび撮像用貫通孔および視認孔の重畳を概略的に示す断面図および平面図である。 図12に示した蒸着装置が備え得るタッチプレートの概略構成の一例を示す部分断面図である。 図12に示した蒸着装置が備え得るタッチプレートの概略構成の別の一例を示す部分断面図である。 図12に示した蒸着装置における蒸着工程の一例を概略的に示すフロー図である。 図19の(a)は、図12に示した蒸着装置のアライメント時の状態を概略的に示す、基板の長手方向に沿った断面図である。また、図19の(b)は、図19の(a)の部分拡大図である。 図20の(a)は、図12に示した蒸着装置のタッチプレート分離の最中の状態を概略的に示す、基板の長手方向に沿った断面図である。また、図20の(b)は、図20の(a)の部分拡大図である。 は、図12に示した蒸着装置の一変形例の概略構成の一例を示す、基板の長手方向に沿った断面図である。 本発明の別の一実施形態に係る蒸着装置の概略構成の一例を示す、基板の長手方向に沿った断面図である。 図22に示した蒸着装置が備え得るタッチプレートの基板側表面の一例の概略構成を示す平面図である。 図23のAA断面図である。 図22に示した蒸着装置のアライメント時の状態を概略的に示す、基板の長手方向に沿った断面図である。 図22に示した蒸着装置のタッチプレート分離の最中の状態を概略的に示す、基板の長手方向に沿った断面図である。 図22に示した蒸着装置が備え得る変形例のタッチプレートの基板側表面の一例の概略構成を示す平面図である。
(表示デバイスの製造方法及び構成)
以下においては、「同層」とは同一のプロセス(成膜工程)にて形成されていることを意味し、「下層」とは、比較対象の層よりも先のプロセスで形成されていることを意味し、「上層」とは比較対象の層よりも後のプロセスで形成されていることを意味する。
図1は表示デバイスの製造方法の一例を示すフローチャートである。図2は、表示デバイス2の表示領域の構成を示す断面図である。
フレキシブルな表示デバイスを製造する場合、図1および図2に示すように、まず、透光性の支持基板(例えば、マザーガラス)上に樹脂層12を形成する(ステップS1)。次いで、バリア層3を形成する(ステップS2)。次いで、TFT層4を形成する(ステップS3)。次いで、トップエミッション型の発光素子層5を形成する(ステップS4)。次いで、封止層6を形成する(ステップS5)。次いで、封止層6上に上面フィルムを貼り付ける(ステップS6)。
次いで、レーザ光の照射等によって支持基板を樹脂層12から剥離する(ステップS7)。次いで、樹脂層12の下面に下面フィルム10を貼り付ける(ステップS8)。次いで、下面フィルム10、樹脂層12、バリア層3、TFT層4、発光素子層5、封止層6を含む積層体を分断し、複数の個片を得る(ステップS9)。次いで、得られた個片に機能フィルム39を貼り付ける(ステップS10)。次いで、複数のサブ画素が形成された表示領域よりも外側(非表示領域、額縁領域)の一部(端子部)に電子回路基板(例えば、ICチップおよびFPC)をマウントする(ステップS11)。なお、ステップS1~S11は、表示デバイス製造装置(ステップS1~S5の各工程を行う成膜装置を含む)が行う。
樹脂層12の材料としては、例えばポリイミド等が挙げられる。樹脂層12の部分を、二層の樹脂膜(例えば、ポリイミド膜)およびこれらに挟まれた無機絶縁膜で置き換えることもできる。
バリア層3は、水、酸素等の異物がTFT層4および発光素子層5に侵入することを防ぐ層であり、例えば、CVD法により形成される、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜、あるいは酸窒化シリコン膜、またはこれらの積層膜で構成することができる。
TFT層4は、半導体膜15と、半導体膜15よりも上層の無機絶縁膜16(ゲート絶縁膜)と、無機絶縁膜16よりも上層の、ゲート電極GEおよびゲート配線GHと、ゲート電極GEおよびゲート配線GHよりも上層の無機絶縁膜18と、無機絶縁膜18よりも上層の容量電極CEと、容量電極CEよりも上層の無機絶縁膜20と、無機絶縁膜20よりも上層のソース配線SHと、ソース配線SHよりも上層の平坦化膜21(層間絶縁膜)とを含む。
半導体膜15は、例えば低温ポリシリコン(LTPS)あるいは酸化物半導体(例えばIn-Ga-Zn-O系の半導体)で構成され、半導体膜15およびゲート電極GEを含むようにトランジスタ(TFT)が構成される。図2では、トランジスタがトップゲート構造で示されているが、ボトムゲート構造でもよい。
ゲート電極GE、ゲート配線GH、容量電極CE、およびソース配線SHは、例えば、アルミニウム、タングステン、モリブデン、タンタル、クロム、チタン、および銅の少なくとも1つを含む金属の単層膜あるいは積層膜によって構成される。図2のTFT層4には、一層の半導体層および三層のメタル層が含まれる。
無機絶縁膜16・18・20は、例えば、CVD法によって形成された、酸化シリコン(SiOx)膜あるいは窒化シリコン(SiNx)膜またはこれらの積層膜によって構成することができる。平坦化膜21は、例えば、ポリイミド、アクリル等の塗布可能な有機材料によって構成することができる。
発光素子層5は、平坦化膜21よりも上層のアノード22(陽極)と、アノード22のエッジを覆う絶縁性のエッジカバー23と、エッジカバー23よりも上層のEL(エレクトロルミネッセンス)する活性層24と、活性層24よりも上層のカソード25(陰極)とを含む。エッジカバー23は、例えば、ポリイミド、アクリル等の有機材料を塗布した後にフォトリソグラフィよってパターニングすることで形成される。
サブ画素ごとに、島状のアノード22、活性層24、およびカソード25を含み、QLEDである発光素子ES(電界発光素子)が発光素子層5に形成され、発光素子ESを制御するサブ画素回路がTFT層4に形成される。
活性層24は、例えば、下層側から順に、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、電子注入層を積層することで構成される。発光層は、蒸着法あるいはインクジェット法によって、エッジカバー23の開口(サブ画素ごと)に、島状に形成される。他の層は、島状あるいはベタ状(共通層)に形成する。また、正孔注入層、正孔輸送層、電子輸送層、電子注入層のうち1以上の層を形成しない構成も可能である。
QLEDの発光層は、例えば、量子ドットを分散させた溶媒をインクジェット塗布することで、島状の発光層(1つのサブ画素に対応)を形成することができる。
アノード22は、例えばITO(Indium Tin Oxide)とAg(銀)あるいはAgを含む合金との積層によって構成されたり、AgまたはAlを含む材料から構成されたりして、光反射性を有する反射電極である。カソード(陰極)25は、Ag、Au、Pt、Ni、Irの薄膜、MgAg合金の薄膜、ITO、IZO(Indium zinc Oxide)等の透光性の導電材で構成された透明電極である。表示デバイスがトップエミッション型でなく、ボトムエミッション型の場合、下面フィルム10および樹脂層12が透光性であり、アノード22が透明電極であり、カソード25が反射電極である。
発光素子ESでは、アノード22およびカソード25間の駆動電流によって正孔と電子が発光層内で再結合し、これによって生じたエキシトンが、量子ドットの伝導帯準位(conduction band)から価電子帯準位(valence band)に遷移する過程で光(蛍光)が放出される。
封止層6は透光性であり、カソード25を覆う無機封止膜26と、無機封止膜26よりも上層の有機バッファ膜27と、有機バッファ膜27よりも上層の無機封止膜28とを含む。発光素子層5を覆う封止層6は、水、酸素等の異物の発光素子層5への浸透を防いでいる。
無機封止膜26および無機封止膜28はそれぞれ無機絶縁膜であり、例えば、CVD法により形成される、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜、あるいは酸窒化シリコン膜、またはこれらの積層膜で構成することができる。有機バッファ膜27は、平坦化効果のある透光性有機膜であり、アクリル等の塗布可能な有機材料によって構成することができる。有機バッファ膜27は例えばインクジェット塗布によって形成することができるが、液滴を止めるためのバンクを非表示領域に設けてもよい。
下面フィルム10は、支持基板を剥離した後に樹脂層12の下面に貼り付けることで柔軟性に優れた表示デバイスを実現するための、例えばPETフィルムである。機能フィルム39は、例えば、光学補償機能、タッチセンサ機能、および保護機能の少なくとも1つを有する。
以上にフレキシブルな表示デバイスについて説明したが、非フレキシブルな表示デバイスを製造する場合は、一般的に樹脂層の形成、基材の付け替え等が不要であるため、例えば、ガラス基板上にステップS2~S5の積層工程を行い、その後ステップS9に移行する。また、非フレキシブルな表示デバイスを製造する場合は、封止層6を形成する代わりに或いは加えて、透光性の封止部材を、封止接着剤によって、窒素雰囲気下で接着してもよい。透光性の封止部材は、ガラスおよびブラスチックなどから形成可能であり、凹形状であることが好ましい。
本発明の一実施形態は、特に、上述した表示デバイス(表示装置)の製造方法のうち、ステップS4における蒸着処理に関する。また、本発明の一実施形態は、特に、蒸着処理に用いられる蒸着装置に関する。
(比較例)
図3は、比較例の蒸着装置1100の概略構成を示す、基板1120の長手方向に沿った断面図である。なお、簡便のために図示を省略するが、蒸着装置1100は、基板1120を搬送するための搬送機構、真空チャンバー、および制御機構などを備える。また、以後の図面においても同様に図示を省略する。
図3に示すように、比較例の蒸着装置1100は、蒸着源1160と、蒸着マスク1110を保持するマスクホルダー1113と、基板1120を昇降可能に保持する昇降装置1130と、マグネット1140と、タッチプレート1101と、を備え、
前記蒸着マスク1110はマスクシート1111とマスクフレーム1112とを含む。
図4は、図3に示した比較例の蒸着装置1100が備えるタッチプレート1101の基板側表面1104の概略形状を示す拡大側面図である。
図4に示すように、比較例のタッチプレート1101の基板側表面1104は、平坦面1150に陥凹も突起も設けられておらず、平滑な表面である。このため、タッチプレート1101は基板1120に、基板側表面1104全体で当接(面接触)できる。
タッチプレート1101は、例えば、チタン合金またはステンレス鋼から形成される。これに対して、基板1120は、例えば、ガラス基板である。このため、基板1120の可撓性は、タッチプレート1101の可撓性よりも、高い。
図5は、図3に示した比較例の蒸着装置1100における蒸着工程を概略的に示すフロー図である。図6~図11は、図5に示した蒸着工程の各部分を概略的に示す、基板の長手方向に沿った断面図である。
図5に示すように、基板1120は、蒸着装置1100内に搬入される(ステップS31)と、昇降装置1130のフック1131とタッチプレート1101との間に挟まれる。そして、挟まれた状態で、基板1120は、蒸着マスク1110の直上に、蒸着マスク1110から離間するように、運ばれる。
そして、図6に示すように、基板1120を蒸着マスク1110に近づけて、基板1120を蒸着マスク1110に対してアライメントするアライメントが行われる(ステップS32)。図5に示すように、アライメントを行うアライメント装置は、まず、カメラで蒸着マスク1110および基板1120のアライメントマークを撮像して、撮像データから蒸着マスク1110のアライメントマークに対する基板1120のアライメントマークのズレ量を測定する(ステップS33)。そして、判別部でズレ量が閾値範囲(第1許容範囲)内か判別する(ステップS34)。閾値範囲内で無かった(No)場合、アライメント装置の制御部は、ズレ量0を目標に制御して、アライメント駆動機構に基板1120を水平移動させる(ステップS35)。続いて、アライメント装置はステップS33,S34を繰り返す。ステップS34でズレ量が閾値範囲内であった(Yes)場合、アライメント装置はアライメント(ステップS32)を終了する。
アライメント(ステップS32)の間、タッチプレート1101は自重によって、基板1120をマスクシート1111側に押圧している。そのため、タッチプレート1101および基板1120は、自重によって一緒に、重力方向である下向きに凸に撓んでいる。
本比較例において「アライメント」は、基板1120が蒸着マスク1110のマスクシート1111から離間している状態で、(i)蒸着マスク1110のアライメントマークに対する基板1120のアライメントマークのズレ量を測定し、(ii)該ズレ量が閾値範囲内か判別し、(iii)ズレ量0を目標に制御して、基板1120を水平方向に移動することを意味する。また、基板1120がタッチプレート1101に当接している状態で基板1120を蒸着マスク1110の上に降ろす(ステップS36)ので、アライメント(ステップS32)も、基板1120がタッチプレート1101に当接している状態で行われる。
図7に示すように、アライメント終了後、基板1120は、タッチプレート1101と共に撓んだ状態で、蒸着マスク1110の上に降ろされる(ステップS36)。この間、タッチプレート1101は自重によって、基板1120を蒸着マスク1110側に押圧し続けている。
続いて、図8に示すように、マグネット1140をタッチプレート1101に近づける(ステップS37)。これによって、マスクシート1111に作用するマグネット1140の磁力が大きくなるので、マスクシート1111は引き上げられる。また、タッチプレート1101は自重によって、基板1120を蒸着マスク1110側に押圧し続けている。これらの結果、マスクシート1111は基板1120と密着する。そして、アライメントマークの位置を確認するアライメント位置確認が行われる(ステップS38)。アライメント位置確認を行うアライメント装置は、カメラでアライメントマークを撮像してズレ量を測定し(ステップS39)、判別部でズレ量が閾値範囲(第2許容範囲)内か判別する(ステップS40)。閾値範囲内で無かった(No)場合、基板1120とタッチプレート1101とマグネット1140とを引き上げることによって、蒸着マスク1110から基板1120を離間させて(ステップS41)、アライメント(ステップS32)に戻り、ステップS35・S33・S34が再度行われる。
本比較例において「アライメント位置確認」は、昇降装置1130のフック1131を下して、基板1120が蒸着マスク1110に当接している状態で、(i)蒸着マスク1110のアライメントマークに対する基板1120のアライメントマークのズレ量を測定し、(ii)ズレ量を閾値範囲内か判別することを意味する。アライメント位置確認における閾値範囲は、アライメントにおける閾値範囲よりも、広い。
図8に示した状態において、マグネット1140の磁力によって、蒸着マスク1110のマスクシート1111は引き上げられ、タッチプレート1101の自重によって、基板1120は押さえつけられる。このため、マスクシート1111が基板1120に密着している。そして、ステップS40で閾値範囲内であった(Yes)場合、このように密着した状態で、基板1120に蒸着材料を蒸着することによって成膜を行う(ステップS42)。
図9に示すように、蒸着完了後、マグネット1140を持ち上げて、タッチプレート1101からマグネット1140を分離するマグネット分離を行う(ステップS43)。これによって、蒸着マスク1110に作用するマグネット1140からの磁力が弱まるため、マスクシート1111が基板1120に密着しなくなる。
続いて、図10に示すように、マグネット1140をさらに持ち上げることによって、タッチプレート1101を持ち上げて、基板1120からタッチプレート1101を分離するタッチプレート分離を行う(ステップS44)。これによって、タッチプレート1101は、基板1120を押圧しなくなる。そして、図11に示すように、基板1120を持ち上げて(ステップS45)、基板1120を搬出する(ステップS46)。
このため、タッチプレートから基板を容易に分離できる別の構成および方法が求められている。本発明の幾つかの実施形態は、比較例2から異なる、タッチプレートから基板を容易に分離できる蒸着装置および表示装置の製造方法を実現することができる。
このような蒸着装置1100では、ステップS44においてタッチプレート1101から基板1120を分離するときに、基板1120とタッチプレート1101とが互いに密着して分離しないことがあった。このため、蒸着装置1100では、互いに密着した基板1120及びタッチプレート1101を蒸着マスク1110から当該蒸着マスク1110の上方に離間させた後、基板1120がその自重によってタッチプレート1101から分離して落下することがある。落下した基板1120が蒸着マスク1110に接して、基板1120に割れが生じることがあった。この結果、従来の蒸着装置1100では、表示装置の製造歩留りが低下するという問題を生じることがあった。
〔実施形態1〕
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。ただし、図面に示されている形状,寸法および相対配置などはあくまで例示に過ぎず、これらによってこの発明の範囲が限定解釈されるべきではない。
図12は、本発明の実施形態1に係る蒸着装置600の概略構成の一例を示す、基板120の長手方向に沿った断面図である。なお、簡便のために図示を省略するが、蒸着装置600は、基板120を搬送するための搬送機構、真空チャンバー、および制御機構などを備える。また、なお、図12では、凸部としての可動突起部652を大きく図示する。後掲の図面においても同様に、可動突起部652を大きく図示する。
図13は、図12に示した蒸着装置600の概略構成を示す斜視図である。なお、図示の簡便のために、マグネット140、タッチプレート601、基板120、蒸着マスク110、およびフック131のみを示し、その他の構成の図示を省略している。
図12および図13に示すように、蒸着装置600は、蒸着材料を気化または昇華するための蒸着源160と、マスクシート111とマスクフレーム112とを含む蒸着マスク110と、マスクシート111を基板120に密接させるためのマグネット140と、基板120とマグネット140との間に配置されるタッチプレート601と、蒸着マスク110に対して、基板120を昇降する昇降装置130と、カメラ171(撮像部)を用いて蒸着マスク110と基板120とのアライメントを行うアライメント装置170(後述の図14参照)と、を備えた蒸着装置である。
昇降装置130は、基板120の周囲に設けられた複数のフック131(支持部材)と、各フック131に対応する複数のフック駆動機構132(駆動機構)とを備える。各フック131は、基板120の周囲に設けられるとともに、先端部131aで基板120の被蒸着面以外の非蒸着領域に当接して、基板120を支持する。各フック駆動機構132は、対応するフック131に連結され、対応するフック131をその他のフック131から独立して、昇降方向に駆動できる。フック駆動機構132は、例えば、モータなどの駆動部材を含む。
マスクフレーム112には、フック131の先端部131aを収容可能な複数の凹部115が設けられている。先端部131aは、凹部115に各々収容されることによって、基板120がマスクシート111に当接することを妨げない。
マグネット140は、永久磁石および/または電気磁石を含む。マグネットのサイズは、基板120と同等、または基板120よりも大きいことが好ましい。マグネット140は、アーム141を介してマグネット駆動機構142によって、昇降可能である。
タッチプレート601は、弾性変形可能な1枚のシート部材である。タッチプレート601は、例えば、チタン合金またはステンレス鋼から形成され、タッチプレート601の厚みは、例えば、5mm~15mmである。タッチプレート601は、タッチプレート601がマグネット140に対して昇降方向に移動可能なように、マグネット140に連結される。より具体的には、図19~図20に例示するように、タッチプレート601は、タッチプレート601が自重によって、基板120をマスクシート111に向って押圧できるように、マグネット140から吊下げられている。一例として、タッチプレート601の上面には側面視T字型の連結具161がT字の縦棒の下端で係合されており、マグネット140には連結用貫通孔144が設けられており、連結具161のT字の縦棒が連結用貫通孔144を通るように、タッチプレート601はマグネット140から吊下げられている。なお、これに限らず、タッチプレート601をマグネット140と独立して昇降するための駆動機構を、蒸着装置600はさらに備えてもよい。
タッチプレート601には、可動突起部652および突起部駆動機構653(駆動機構)が設けられており、その詳細は後述する。
基板120は、ガラス基板などの透明基板である。基板120は、被蒸着基板であり、蒸着装置600における蒸着処理の対象である。基板120は、蒸着マスク110側の蒸着面の中央部が蒸着領域であり、蒸着面の周辺部が非蒸着領域である。被蒸着領域は、フック131の先端部131aが当接するための領域、およびアライメントマークを設けるための領域として、利用されている。
(アライメント装置)
図14は、図12に示した蒸着装置600が備えるアライメント装置170の概略構成の一例を示すブロック図である。
図14に示すように、アライメント装置170は、カメラ171と、アライメント駆動機構172と、記憶装置173と、アライメント制御機構180と、を備える。
カメラ171は、蒸着マスク110および基板120の各隅に設けられた後述のアライメントマークを撮像可能なように、マグネット140より上方に設けられている。カメラ171は、アライメントでの撮像用とアライメント位置確認での撮像用とに、各隅に2つずつ設けられてもよい。好ましくは、カメラ171は、アライメントおよびアライメント位置確認の両方でアライメントマークを撮像可能なように被写界深度を調整されて、各隅に1つずつ設けられる。
アライメント駆動機構172はアライメントおよびアライメント位置確認において、複数のフック131に支持されている基板120を基板120の長手方向および短手方向に移動させる。なお、アライメント装置170がアライメント駆動機構172を備える代わりに、昇降装置130に複数のフック131を基板120の長手方向および短手方向に移動させる機構を付加してもよい。
記憶装置173には、アライメントおよびアライメント位置確認における閾値範囲が記憶されている。なお、記憶装置173は、アライメント装置170の外部に設けられてもよい。あるいは、記憶装置173の代わりに、第1判別部181および第2判別部182に各閾値範囲が組み込まれていてもよい。
アライメント制御機構180は、CPU(central processing unit)およびMPU(microprocessor unit)などのハードウェアによって実現されている。図14の(a)に示すアライメント制御機構180は、アライメント(ステップS32)における判別(ステップS34)を行う第1判別部181と、密着状態でのアライメント位置確認(ステップS38)における判別(ステップS40)を行う第2判別部182と、アライメント駆動機構172およびカメラ171を制御するための制御部186と、を含む。
(アライメントマークおよび撮像用貫通孔)
図15は、図14に示したアライメントマーク114,125および撮像用貫通孔106および視認孔143の重畳を概略的に示す(a)断面図および(b)平面図である。
図14に示すように、マスクフレーム112および基板120の各隅に、アライメントマーク114(マスクアライメントマーク)およびアライメントマーク125(基板アライメントマーク)が設けられている。図15に示すように、基板120のアライメントマーク125は、マスクフレーム112のアライメントマーク114に対応する位置に、設けられている。基板120は透明なので、基板120越しに、カメラ171はマスクフレーム112のアライメントマーク114を撮像可能である。
図14に同様に示すように、タッチプレート601およびマグネット140の各隅には、撮像用貫通孔106および視認孔143が設けられている。図15に示すように、撮像用貫通孔106および視認孔143は、マスクフレーム112のアライメントマーク114に重畳する位置に設けられている。このため、図15に示すように、タッチプレート601およびマグネット140越しに、撮像用貫通孔106および視認孔143を通して、カメラ171はマスクフレーム112および基板120のアライメントマーク114,125を撮像可能である。
(タッチプレート)
図16は、図12に示した蒸着装置600が備え得るタッチプレート601の概略構成の一例を示す部分断面図である。図17は、図12に示した蒸着装置600が備え得るタッチプレート601の概略構成の別の一例を示す部分断面図である。図16および図17の(a)は、当接状態を示し、図16および図17の(b)は、離間状態を示す。
図16および図17に示すように、タッチプレート601は、可動突起部652と、可動突起部652を移動させる突起部駆動機構653と、を含み、タッチプレート601の基板120側の基板側表面604には、可動突起部652が出入りするための開口654が設けられている。
可動突起部652は、図16に示すように、タッチプレート601のチャック側表面605を貫通していても、図17に示すように、タッチプレート601のチャック側表面605を貫通していなくてもよい。可動突起部652は、(i)基板側表面604から基板120に向って突出して、その頭頂部652aで基板120と当接する当接状態と、(ii)タッチプレート601の開口654の内部に収容されて、基板120から離間する離間状態と、に切替ることができればよい。また、図示を省略するが、可動突起部652が伸縮可能であってもよい。
これにより、基板120からタッチプレート601を分離するときに、可動突起部652を離間状態から当接状態に切り替えて、基板120のタッチプレート601に対する密着度を、アライメント~成膜(ステップS32~S36)の間よりも低減することができる。密着度の低減によって、基板120とタッチプレート601とが分離しないことを防止でき、ひいては、基板120がタッチプレート601と一緒に持ち上げられた後にタッチプレート601から分離して、落下した基板120が蒸着マスク110に接して基板120に割れを生じることを防止できる。この結果、本実施形態に係る蒸着装置600では、基板120の蒸着処理の製造造歩留りが低下するのを防止できるので、基板120を有する表示装置の製造歩留りが低下するのを防止することができる。
突起部駆動機構653は、図16および図17の(a)のように当接状態と、図16および図17の(b)のように離間状態と、に可動突起部652を駆動する。突起部駆動機構653は、例えば、モータなどの駆動部材(図示略)を含む1つの駆動機構本体653aと、複数の可動突起部652を前記1つの駆動機構本体653aに連結する1つまたは1組の連結部材653bと、を含む。突起部駆動機構653は、駆動機構本体653aが連結部材653bを操作することによって、可動突起部652を上述のように駆動することができる。これに限らず、図示しないが例えば、突起部駆動機構653は、複数の駆動機構本体653aと、1つ以上の可動突起部652を対応する駆動機構本体653aに連結する複数または複数組の連結部材653bと、を含んでもよい。また、突起部駆動機構653の駆動機構本体653aは、図16に示すように、タッチプレート601の外部(チャック側)に設けられていても、図17に示すように、タッチプレート601の内部に設けられていてもよく、図示しないが、タッチプレート601以外の部材に設けられていてもよい。
さらに、タッチプレート601および可動突起部652は、接地用配線に接続されていることが好ましい。その配線によって少なくとも、タッチプレート601の基板側表面604および可動突起部652の頭頂部652aが接地されることが好ましい。このような接地は、基板120がタッチプレート601に静電気によって貼りつくことを防止する。この結果、基板120からタッチプレート601を分離するときに、基板120とタッチプレート601とが分離しないことをより確実に防止でき、基板120を有する表示装置の製造歩留りが低下するのをより確実に防止することができる。
また、タッチプレート601および可動突起部652は、接地状態と非接地状態とに切り替え可能であることがより好ましい。この切り替えによって、タッチプレート601の基板120に対する密着度を高くしたいときに、タッチプレート601および可動突起部652を非接地状態にして、基板120をタッチプレート601に引き寄せる静電気力を利用することができる。一方、タッチプレート601の基板120に対する密着度を低くしたいときに、タッチプレート601および可動突起部652を接地状態にして、基板120をタッチプレート601に引き寄せる静電気力を消失させることができる。
(蒸着処理)
図18は、図12に示した蒸着装置600における蒸着工程の一例を概略的に示すフロー図である。図19の(a)は、図12に示した蒸着装置600のアライメント時の状態を概略的に示す、基板120の長手方向に沿った断面図であり、図19の(b)は、図19の(a)の部分拡大図である。図20の(a)は、図12に示した蒸着装置600のタッチプレート分離の最中の状態を概略的に示す、基板120の長手方向に沿った断面図であり、図20の(b)は、図20の(a)の部分拡大図である。
本実施形態および後述の実施形態において「アライメント」は、基板120が蒸着マスク110のマスクシート111から離間している状態で、(i)蒸着マスク110のアライメントマーク114に対する基板120のアライメントマーク125のズレ量を測定し、(ii)該ズレ量が閾値範囲内か判別し、(i)ズレ量0を目標に制御して、基板120を水平方向に移動することを意味する。
本実施形態および後述の実施形態において「アライメント位置確認」は、基板120が全面的にマスクシート111に当接した状態で、(i)基板120に設けられたアライメントマーク125の、蒸着マスク110のアライメントマーク114に対するズレ量を測定し、(ii)該ズレ量を閾値範囲内か判別することを意味する。アライメント位置確認における閾値範囲は、アライメントにおける閾値範囲よりも、広い。
図18に示すように、アライメント装置170(図14参照)は、基板搬入(ステップS31)後、アライメントを行う(ステップS32)。アライメントを行うアライメント装置170は、まず、カメラ171でマスクフレーム112および基板120のアライメントマーク114,125を撮像し、撮像データから蒸着マスク110のアライメントマーク114に対する基板120のアライメントマーク125のズレ量を測定する(ステップS33)。そして、第1判別部181でズレ量が閾値範囲(第1許容範囲)内か判別する(ステップS34)。閾値範囲内で無かった(No)場合、アライメント装置170のアライメント制御機構180の制御部186は、ズレ量0を目標に制御して、アライメント駆動機構172に基板120を水平移動させる(ステップS35)。続いて、アライメント装置170は、ステップS33,S34を繰り返す。ステップS34でズレ量が閾値範囲内であった(Yes)場合、アライメント装置170はアライメント(ステップS32)を終了する。
図19に示すように、アライメント(ステップS32)の間、可動突起部652は離間状態であり、タッチプレート601は自重によって、基板120をマスクシート111側に押圧している。このため、タッチプレート601の基板側表面604は、基板120に接触(面接触)している。このように、アライメント(ステップS32)の間、タッチプレート601の基板側表面604が基板120に接触(面接触)しているため、基板120のタッチプレート601に対する密着度は高い。したがって、この間、タッチプレート601は基板120の撓みを抑制できる。
そして、蒸着装置600は、基板120およびタッチプレートの下降(ステップS36)、マグネット140の下降(ステップS37)、アライメント位置確認(ステップS38)、蒸着マスク110を用いて基板120に蒸着処理を施して、基板120に蒸着膜を成膜する成膜工程(ステップS42)も続いて、可動突起部652が離間状態であり、タッチプレート601が自重によって基板120をマスクシート111側に押圧している状態で行う。換言すると、タッチプレート601が自重によって基板120を蒸着マスク110側に押圧している(第1工程)間に、ステップS32~S42を行う。
成膜完了後、蒸着装置600は、タッチプレート601および可動突起部652を接地する(ステップS71,接地工程)。タッチプレート601の基板側表面604を通じて基板120も接地されるため、基板120をタッチプレート601に引き寄せる静電気力が消失し、基板120のタッチプレート601に対する密着度が低減する。この時点で、後述のマグネット分離(ステップS43)は未だ行われていないため、マスクシート111の基板120に対する密着度は高い。
続いて、マグネット分離(ステップS43)を行うと、マグネット140からの磁力によって引き上げられていたマスクシート111は、垂れ下がるように撓む。このとき、マスクシート111の基板120に対する密着度は高いが、タッチプレート601の基板120に対する密着度は低いので、基板120はマスクシート111に追従しやすい。基板120がマスクシート111に追従することによって、基板120のタッチプレート601に対する密着度がさらに低減する。
図20に示すように、そして、突起部駆動機構653は、接地された可動突起部652が離間状態から当接状態に切り替わるように、可動突起部652を駆動する(ステップS72)。可動突起部652が基板側表面604から突出して、基板120に当接する。この結果、タッチプレート601の基板側表面604は可動突起部652を介して基板120から分離して、タッチプレート601は可動突起部652の頭頂部652aで基板120に接触(点接触または線接触)する。このため、図19に示すように面接触している場合と比較して、基板120のタッチプレート601に対する密着度がより一層低減する。また、可動突起部652は接地されているため、基板120をタッチプレート601に引き寄せる静電気力の発生が防止されている。
続いて、蒸着装置600は、マグネット140をさらに持ち上げることによってタッチプレート601を持ち上げる(ステップS44)。このとき、ステップS71,S43,S72において前述のように、基板120のタッチプレート601に対する密着度が低減しているため、基板120からタッチプレート601が分離しないことは防止されている。したがって、基板120は蒸着マスク110の上に載ったまま、タッチプレート601のみが持ち上げられる。故に、基板120がタッチプレート601に密着した状態で一緒に持ち上げられて落下し、基板120が蒸着マスク110に接して、基板120に割れが生じることを防止できる。
このように、本実施形態では、基板120からタッチプレート601を分離するタッチプレート分離(第2工程)を、ステップS72およびステップS44の2段階を踏んで完了する。この結果、上述のように基板120に割れが生じることを防止できる。さらに、本実施形態では、マグネット分離(ステップS43)より前にタッチプレート601および可動突起部652を接地する(ステップS71)する。この結果、上述のように基板120に割れが生じることをより確実に防止できる。
そして、蒸着装置600は、基板120を持ち上げて蒸着マスク110から基板120を離間し(ステップS45,第3工程)、基板1120を搬出し(ステップS46)、その間に、突起部駆動機構653は、可動突起部652をタッチプレート601内部に収容するように駆動して、可動突起部652を当接状態から離間状態に切り替える(ステップS73)。なお、ステップS72は、タッチプレート分離(ステップS44)から次の基板120の搬入(ステップS31)までの何時に行われてもよい。
(変形例)
蒸着装置600が1つのタッチプレート601を備える例を上述したが、実施形態1に係る例はこれに限らない。蒸着装置600において、タッチプレートが複数のシート部材であってもよい。
図21は、図12に示した蒸着装置600の一変形例の概略構成の一例を示す、基板120の長手方向に沿った断面図である。
図21に示すように、蒸着装置600は、4つのタッチプレート601a、601b、601c、601cを備えることもできる。タッチプレート601aは、基板120の長手方向の第1端部に対応し、可動突起部652を基板側表面に備える。
タッチプレート601bは、基板120の長手方向の(第1端部の反対側の)第2端部に対応し、可動突起部652を基板側表面に備える。2つのタッチプレート601c、601cは、基板120の長手方向の(第1端部と第2端部との間の)中間部に対応し、可動突起部652を基板側表面に備える。
〔実施形態2〕
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
図22は、本発明の実施形態2に係る蒸着装置700の概略構成の一例を示す、基板120の長手方向に沿った断面図である。
図22に示すように、実施形態2に係る蒸着装置700は、前述の実施形態1に係る蒸着装置600と異なり、可動突起部752および突起部駆動機構753に加えて固定突起部751が設けられたタッチプレート701を備える。その他の構成は、実施形態2に係る蒸着装置700は、実施形態1に係る蒸着装置700と同様である。
図23は、図22に示した蒸着装置700が備え得るタッチプレート701の基板側表面704の一例の概略構成を示す平面図である。なお、図23では、可動突起部752および固定突起部751を大きく図示する。後掲の図面においても同様に、可動突起部752および固定突起部751を大きく図示する。図24は、図23のAA断面図であり、図24の(a)は、可動突起部752の当接状態を示し、図24の(b)は、可動突起部752の離間状態を示す。
図23に示すように、タッチプレート701の基板120側の基板側表面704には、固定突起部751と、可動突起部752が出入りするための開口754と、が設けられている。
固定突起部751は、基板側表面704の少なくとも一部領域に固定して設けられている。固定突起部751は、基板側表面704のうちの周辺領域755にのみに設けられていることが好ましい。周辺領域755は、アライメントから基板120の下降まで(ステップS32およびステップS36)において、基板120のうちの、フック131の先端部で下側から支持される周辺部に対応する。このため、周辺領域755においてタッチプレート701と基板120との密着度が低くても、精密アライメント~基板下降において、基板120はタッチプレート701から剥離し難い。
可動突起部752は、基板側表面704の少なくとも一部領域に設けられている。可動突起部752は、基板側表面704のうちの少なくとも中央領域756に設けられていることが好ましい。中央領域756は、周辺領域755に囲まれており、アライメントから基板120の下降まで(ステップS32およびステップS36)において、基板120のうちの、フック131の先端部で下側から支持されない中央部に対応する。このため、周辺領域755においてタッチプレート701と基板120との密着度が低い場合、精密アライメント~基板下降において、基板120はタッチプレート701から剥離し易い。
なお、固定突起部751および可動突起部752の配置は、図24に示す配置に限らない。また、当接状態における可動突起部752の基板側表面704からの高さは、固定突起部751の基板側表面704からの高さと同一であっても、より低くても、より高くてもよい。
図24に示すように、突起部駆動機構753は、図24の(a)のように当接状態と、図24の(b)のように離間状態と、に可動突起部752を駆動する。突起部駆動機構753は、例えば、モータなどの駆動部材(図示略)を含む1つの駆動機構本体753aと、複数の可動突起部652を前記1つの駆動機構本体653aに連結する1つまたは1組の連結部材753bと、を含む。
さらに、タッチプレート701および可動突起部752は、接地用配線に接続されていることが好ましい。その接地用配線によって少なくとも、固定突起部751の頭頂部751aおよび可動突起部752の頭頂部752aが接地されることが好ましい。また、タッチプレート701および可動突起部752は、接地状態と非接地状態とに切り替え可能であることがより好ましい。
(蒸着処理)
本実施形態に係る蒸着装置700は、前述の実施形態に係る蒸着装置600と同様の蒸着工程(図18参照)で蒸着処理を基板120に施す。
図25は、図22に示した蒸着装置700のアライメント時の状態を概略的に示す、基板120の長手方向に沿った断面図である。なお、図25では、可動突起部752および固定突起部751を大きく図示していることに起因して、タッチプレート701が周辺領域755と中央領域756との境界部で明らかに撓んでいるように図示するが、実際には、タッチプレート701はほぼ平坦である。
図25に示すように、アライメント(ステップS32)の間、可動突起部752は離間状態であり、タッチプレート701は自重によって、基板120をマスクシート111側に押圧している。このため、タッチプレート701の基板側表面704は、周辺領域755において、固定突起部751の頭頂部751aで基板120に接触(点接触または線接触)し、中央領域756において、基板側表面704で基板120に接触(面接触)する。そして、基板120およびタッチプレートの下降(ステップS36)、マグネット140の下降(ステップS37)、アライメント位置確認(ステップS38)、成膜工程(ステップS42)も続いて、可動突起部752が離間状態であり、タッチプレート701が自重によって基板120をマスクシート111側に押圧している状態で行う。タッチプレート701が基板120をマスクシート111に向って押圧している間(第1工程)、基板120の中央部はタッチプレート701に密着できるので、タッチプレート701は基板120の撓みを抑制できる。
図26は、図22に示した蒸着装置700のタッチプレート分離の最中の状態を概略的に示す、基板120の長手方向に沿った断面図である。
図26に示すように、タッチプレート601を持ち上げる(ステップS44)前に、突起部駆動機構753は、接地された可動突起部752が離間状態から当接状態に切り替わるように、可動突起部752を駆動する(ステップS72)。これによって、前述の実施形態1と同様に、基板120に割れが生じることを防止できる。
また、前述の実施形態1と比較して、本実施形態2では、タッチプレート701が基板120をマスクシート111側に押圧している間、固定突起部751が基板120に常に当接している。このため、タッチプレート上昇時に、固定突起部751が設けられている周辺領域755を起点に、タッチプレート701の中央領域756が面接触から点接触または線接触に遷移しやすい。
(変形例)
蒸着装置700が1つのタッチプレート701を備える例を上述したが、実施形態2に係る例はこれに限らない。蒸着装置700では、タッチプレートが複数のシート部材であってもよい。
図27は、図22に示した蒸着装置700が備え得る変形例のタッチプレート701a、701b、701cの基板側表面の一例の概略構成を示す平面図である。
図27に示すように、蒸着装置700は、3つのタッチプレート701a、701b、701cを備えることもできる。タッチプレート701aは、基板120の長手方向の第1端部に対応し、固定突起部751を備える。タッチプレート701bは、基板120の長手方向の(第1端部の反対側の)第2端部に対応し、固定突起部751を備える。タッチプレート701cは、基板120の長手方向の(第1端部と第2端部との間の)中間部に対応し、固定突起部751と可動突起部752との両方を備える。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る蒸着装置は、蒸着源と、マスクシート及びマスクフレームを有する蒸着マスクと、前記マスクシートを基板に密接させるためのマグネットと、前記基板と前記マグネットとの間に配置されるタッチプレートと、前記蒸着マスクに対して、前記基板を昇降する昇降装置と、前記蒸着マスクと前記基板とのアライメントを行うアライメント装置と、を備えた蒸着装置であって、前記タッチプレートには、前記基板と当該タッチプレートとを分離するときに、前記基板と当接する複数の凸部が設けられている、構成である。
本発明の態様1に係る蒸着装置は、蒸着源と、マスクシート及びマスクフレームを有する蒸着マスクと、前記マスクシートを基板に密接させるためのマグネットと、前記基板と前記マグネットとの間に配置されるタッチプレートと、前記蒸着マスクに対して、前記基板を昇降する昇降装置と、前記蒸着マスクと前記基板とのアライメントを行うアライメント装置と、を備えた蒸着装置であって、前記タッチプレートには、前記基板と当該タッチプレートとを分離するときに、前記基板と当接する複数の凸部が設けられている、構成である。
本発明の態様2に係る蒸着装置は、前記態様1において、前記複数の凸部には、前記タッチプレートの前記基板側の基板側表面から当該基板に向かって突出可能な可動突起部が含まれている構成としてもよい。
本発明の態様3に係る蒸着装置は、前記態様2において、前記基板と当接する当接状態と、前記基板から離間する離間状態との何れかの状態に、前記可動突起部を駆動する駆動機構を、さらに備える構成としてもよい。
本発明の態様4に係る蒸着装置は、前記態様1~3の何れか1態様において、前記タッチプレートには、前記基板に常に当接するように、前記基板側表面に固定された固定突起部が設けられている構成としてもよい。
本発明の態様5に係る蒸着装置は、前記態様4において、前記固定突起部は、前記基板側表面のうちの、周辺領域にのみに設けられている構成としてもよい。
本発明の態様6に係る蒸着装置は、前記態様1~5の何れか1態様において、前記可動突起部は、前記基板側表面のうちの、少なくとも中央領域に設けられている構成としてもよい。
本発明の態様7に係る蒸着装置は、前記態様1~6の何れか1態様において、前記タッチプレートは、弾性変形可能な1枚のシート部材である構成としてもよい。
本発明の態様8に係る蒸着装置は、前記態様1~7の何れか1態様において、前記タッチプレートは、複数のシート部材である構成としてもよい。
本発明の態様9に係る蒸着装置は、前記態様1~8の何れか1態様において、前記タッチプレートおよび前記凸部は、接地用配線に接続されている構成としてもよい。
本発明の態様10に係る表示装置の製造方法は、基板を有する表示装置の製造方法であって、蒸着マスクを用いて、前記基板に蒸着処理を行う蒸着工程を備え、前記蒸着工程には、前記基板に対して前記蒸着マスクの反対側に設けられたタッチプレートによって前記基板を前記蒸着マスク側に押圧する第1工程と、前記蒸着処理を前記基板に施して、当該基板に蒸着膜を成膜する成膜工程と、前記基板から前記タッチプレートを分離する第2工程と、を含み、前記第2工程において、前記タッチプレートに設けられた複数の凸部を介して前記基板から前記タッチプレートを分離する、方法である。
本発明の態様11に係る表示装置の製造方法は、前記態様10において、前記蒸着工程は、前記蒸着マスクから前記基板を離間する第3工程をさらに含み、前記第3工程は、前記第2工程の後に行われる方法としてもよい。
本発明の態様12に係る表示装置の製造方法は、前記態様11において、前記第1工程において、前記タッチプレートの前記基板側の基板側表面に固定された固定突起部は、当該固定突起部が前記基板に常に当接するように、前記基板と接触している方法としてもよい。
本発明の態様13に係る表示装置の製造方法は、前記態様12において、
前記成膜工程において、前記固定突起部が前記基板に当接している方法としてもよい。
本発明の態様14に係る表示装置の製造方法は、前記態様10~13の何れか1態様において、前記成膜工程と前記第2工程との間に、前記タッチプレート及び前記凸部を接地する接地工程を行う方法としてもよい。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
2 表示デバイス(表示装置)
600、700 蒸着装置
601、701、701a、701b、701c タッチプレート
110 蒸着マスク
111 マスクシート
112 マスクフレーム
113 マスクホルダー
120 基板
130 昇降装置
140 マグネット
160 蒸着源
604、704 基板側表面
652、752 可動突起部
652a、751a、752a 頭頂部
653、753 突起部駆動機構(駆動機構)
654、754 開口
751 固定突起部
755 周辺領域
756 中央領域

Claims (7)

  1. 蒸着源と、マスクシート及びマスクフレームを有する蒸着マスクと、前記マスクシートを基板に密接させるためのマグネットと、前記基板と前記マグネットとの間に配置されるタッチプレートと、前記蒸着マスクに対して、前記基板を昇降する昇降装置と、前記蒸着マスクと前記基板とのアライメントを行うアライメント装置と、を備えた蒸着装置であって、
    前記タッチプレートには、前記基板と当該タッチプレートとを分離するときに、前記基板と当接する複数の凸部が設けられており
    前記複数の凸部には、前記タッチプレートの前記基板側の基板側表面から当該基板に向かって突出可能な可動突起部が含まれており、
    前記基板と当接する当接状態と、前記基板から離間する離間状態との何れかの状態に、前記可動突起部を駆動する駆動機構を、さらに備える蒸着装置。
  2. 前記タッチプレートには、前記基板に常に当接するように、前記基板側表面に固定された固定突起部が設けられていることを特徴とする請求項に記載の蒸着装置。
  3. 前記固定突起部は、前記基板側表面のうちの、周辺領域にのみに設けられていることを特徴とする請求項に記載の蒸着装置。
  4. 前記可動突起部は、前記基板側表面のうちの、少なくとも中央領域に設けられていることを特徴とする請求項1~の何れか1項に記載の蒸着装置。
  5. 前記タッチプレートは、弾性変形可能な1枚のシート部材であることを特徴とする請求項1~の何れか1項に記載の蒸着装置。
  6. 前記タッチプレートは、複数のシート部材であることを特徴とする請求項1~の何れか1項に記載の蒸着装置。
  7. 前記タッチプレートおよび前記凸部は、接地用配線に接続されていることを特徴とする請求項1~の何れか1項に記載の蒸着装置。
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