JP7124196B1 - 塗装装置および塗装方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】管の直部の内面の塗装において塗膜の厚さの均一化の実現が可能な塗料装置の提供。【解決手段】管の直部の内面を塗装する塗装装置(1)は、管(11)の内部に塗料およびエアを導入する導入機構(2)と、管(11)の内部のエアを吸引する吸引機構(3)と、エアにより形成される旋回流の回転方向と逆方向に管を回転させる回転機構(51、52)を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、管の直部の内面を塗装する塗装装置および塗装方法に関する。
特許文献1には、被処理パイプの内部エアを排気用空気エゼクターにより吸引し、被処理パイプの内部に圧入口を介して導入されたエアを利用して被処理パイプの内面に塗料を塗布する塗布装置が記載されている。
特許文献2には、導入エアにより形成される旋回流の回転方向と逆方向に被塗布管を回転させることによって、被塗布管の始点における塗料の大量蓄積が回避される、塗装装置が記載されている。
特開昭57-42378号公報(1982年3月9日公開) 米国特許第4698241号明細書(1987年10月6日公開)
しかしながら、特許文献1の塗装装置は、管の直部の内面全体に形成される塗膜の厚さを均一にすることは達成されていない。また、特許文献2の塗装装置も、被塗布管の始点よりも奥方向の塗布対象領域(例えば、管の直部の内面)全体について塗膜の厚さを均一にすることについては達成されていない。
本発明は、前記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、管の直部の内面の塗装において塗膜の厚さの均一化の実現が可能な塗装装置および塗装方法を提供することにある。
前記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る塗装装置は、管の直部の内面を塗装する塗装装置であって、前記管の一端において前記管の内部のエアを吸引する吸引機構と、前記管の他端において前記管の内部に塗料およびエアを導入する導入機構と、を備え、前記導入機構は、前記管の管軸に向かう方向から外れた方向に延伸する導入路を有しており、前記管の内部のエアを前記吸引機構により吸引し、前記管の内部に前記導入路を介して導入されたエアを利用して前記管の直部の内面に前記塗料を塗布し、前記導入路を介して導入されたエアにより形成される旋回流の回転方向と逆方向に前記管を回転させる回転機構を備えている、ことを特徴としている。
前記の構成によれば、旋回流の回転方向と逆方向に管を回転させることによって、管の直部の内面に形成される塗膜の厚さを均一にすることができる。また、旋回流の回転方向と管の回転方向とを反対方向にすることによって、旋回流と管直部の内面との相対速度が大きくなり、その結果、螺旋状の旋回流の管軸方向のピッチが細かくなるので、塗膜厚を均一にすることができる。さらに、旋回流の回転方向と逆方向に管を回転させて、塗布対象領域である管の直部において旋回流の回転方向と管の回転方向とが逆になっていることにより、管の直部の内面全体に形成される塗膜の厚さを均一にすることができる。
本発明の一態様に係る塗装装置において、前記塗料は熱硬化性樹脂であってもよい。
前記の構成によれば、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂を塗料として用いても、管の直部の内面に形成される塗膜の厚さを均一にすることができる。
本発明の一態様に係る塗装装置において、前記回転機構は、前記管の直部の外面を支持するように配置されていてもよい。
前記の構成によれば、前記管の他端を前記導入機構からの固定を解除した状態で管を回転させることができるため、前記管の他端に溜まった余分な塗料を除去し、均一な塗膜を形成させることができる。
また、前記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る塗装方法は、管の直部の内面を塗装する塗装方法であって、前記管の一端において前記管の内部のエアを吸引しながら、前記管の他端において前記管の内部に塗料およびエアを導入し、前記管の管軸に向かう方向から外れた方向に延伸する導入路を介して導入されたエアを利用して前記管の直部の内面に前記塗料を塗布し、前記導入路を介して導入されたエアにより形成される旋回流の回転方向と逆方向に前記管を回転させる、ことを特徴とする。
前記の構成によれば、旋回流の回転方向と逆方向に管を回転させることによって、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂を塗料として用いても、管の直部の内面に形成される塗膜の厚さを均一にすることができる。また、旋回流の回転方向と管の回転方向とを反対方向にすることによって、旋回流と管直部の内面との相対速度が大きくなり、その結果、螺旋状の旋回流の管軸方向のピッチが細かくなるので、塗膜厚を均一にすることができる。さらに、旋回流の回転方向と逆方向に管を回転させて、塗布対象領域である管の直部において旋回流の回転方向と管の回転方向とが逆になっていることにより、管の直部の内面全体に形成される塗膜の厚さを均一にすることができる。
本発明の一態様に係る塗装装置において、塗料を導入しながら前記管の内部のエアを吸引する第1吸引工程と、前記第1吸引工程後に前記管の内部のエアの吸引を停止する第1インターバル工程と、前記第1インターバル工程後に塗料を導入しながら前記管の内部のエアを吸引する第2吸引工程と、を含んでいてもよい。
前記の構成によれば、吸引工程を少なくとも2回行うことにより、管の両端付近の内部に形成される塗膜の厚さが均一になる。
また、本発明に係る塗装方法では、前記管の内面の塗装中に前記管を回転させる第1回転工程と、前記管の内面の塗装後に前記管を回転させる第2回転工程と、を含むことが好ましい。
前記の構成によれば、管を回転させることによって、管の直部の内面に導入された塗料を均等に分散させることができ、管の直部の内面に形成される塗膜の厚さが均一になる。また、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂を塗料として用いても、管の直部の内面に形成される塗膜の厚さを均一にすることができる。
また、本発明に係る塗装方法では、前記第2回転工程における前記管の回転数は、前記第1回転工程における前記管の回転数よりも大きいことが好ましい。
前記の構成によれば、第1回転工程における管の回転を低速にすることにより、第1吸引工程および第2吸引工程におけるエアの吸引量を維持することができる。また、第2回転工程における管の回転を高速にすることにより、管の直部の内面の塗膜をより均一にすることができる。
また、前記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る塗装方法は、管の内面を塗装する塗装方法であって、前記管の一端において前記管の内部のエアを吸引しながら、前記管の他端において前記管の内部に塗料およびエアを導入し、前記管の管軸に向かう方向から外れた方向に延伸する導入路を介して導入されたエアを利用して前記管の内面に前記塗料を塗布し、塗料を導入しながら前記管の内部のエアを吸引する第1吸引工程と、前記第1吸引工程後に前記管の内部のエアの吸引を停止する第1インターバル工程と、前記第1インターバル工程後に塗料を導入しながら前記管の内部のエアを吸引する第2吸引工程と、を含むことを特徴とする。
前記の構成によれば、管の管軸に向かう方向から外れた方向に延伸する導入路を導入機構に備えることによって、導入路を介して管の内部に導入されたエアは旋回流を形成する。この旋回流によって、管の直部の内面に導入された塗料の歩留が高くなる。そして、高効率で管の直部の内面を塗装することができる。塗料の歩留が高くなることにより、塗装時間が短時間になり、塗料の変質を抑制することができる。塗料の変質を抑制することができることにより、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂を塗料として用いることができる。また、吸引工程を少なくとも2回行うことにより、管の両端付近の内部に形成される塗膜の厚さが均一になる。
本発明によれば、管の直部の内面の塗装において塗膜の厚さの均一化の実現が可能な塗装装置および塗装方法を提供することができるという効果を奏する。
本発明の実施形態1に係る塗装装置の要部構成を示す図である。 管11の一態様を示す正面図である。 図1の矢印a方向から見た吸引機構の構成を示す断面図である。 図3のB-B’断面図である。 本発明の実施形態2に係る塗装装置の要部構成を示す図である。 塗装装置1を使用した塗装方法の工程の一例を示すフローチャートである。 塗装装置100を使用した塗装方法の工程の一例を示すフローチャートである。
〔実施形態1〕
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は本実施形態1に係る塗装装置1の要部構成を示す図である。塗装装置1は、管11の直部の内面を塗装するための装置である。管11としては、特に限定されず、例えば、水道用耐震管等として利用される公知のダクタイル鉄管を使用することができる。
(塗装対象の管11の構成)
図2は管11の一態様を示す正面図である。説明の便宜上、一部分が破断図になっている。図2においてハッチングを施した部分は管11の切断面を表す。図2に示すように、管11は、直部11aと受口部11bとを備えている。直部11aは、端部に挿し口部11cが形成されている。受口部11bは、直部11aに連続して形成されるものであり、後述するように、他の管の挿し口部を挿入させたり、ロックリングが装着されるものである。本明細書では、受口部11b以外の管11の部分を直部11aと示す。直部11aは、管における略一直線に延びた部分であり、内周面の径が管軸に沿って略一定である部分を示す。
受口部11bは、他の管の挿し口部を挿入する形状を有する。また、受口部11bの内周面には、管11が他の管と連結された際に離脱することを防止するためのロックリングを装着するための環状溝が形成されている。受口部11bおよび挿し口部11cによって、管11を他の管と連結することができる。
管11は、防錆または水質への影響の抑制のため、その内周面を塗装する必要があり、本実施形態1の塗装装置1は、その塗装のために用いることができる。塗装装置1の塗装対象領域は直部11aの内面である。受口部11bの内面は塗装装置1の塗装対象領域に含まれない。受口部11bの内面は例えば、マスキング部材を使うことによって塗料の付着を防ぐことができる。
(塗装装置1の構成)
図1に示す塗装装置1は、導入機構2と吸引機構3と回転機構51、52とを備えている。管11はクランプ機構により導入機構2および吸引機構3に固定されている。
吸引機構3は、吸引側管接続部32と排出部33とを備える。吸引機構3は、排出部33から吸引側管接続部32に向かって流路断面積が徐々に増加するテーパ状の部分を有している。吸引側管接続部32には管の一端(受口部11b)がクランプされることで固定されている。排出部33は配管74を介して集塵機4と接続している。吸引機構3は、管の内部のエアを吸引することによって、後述する導入機構2から導入される塗料およびエアを管の一端(受口部11b)側に導入する。
導入機構2は、導入側管接続部23と塗料導入部24とを備える。導入機構2は、塗料導入部24から導入側管接続部23に向かって流路断面積が徐々に増加するテーパ状の部分を有している。導入側管接続部23には管11の他端(挿し口部11c)がクランプされることで固定されている。塗料導入部24は配管72を介して流動槽21と接続している。導入機構2は、管11の内部に塗料およびエアを導入する。
流動槽21には、配管71を介してエアが導入される。流動槽21中の塗料は導入されたエアによって流動化されている。配管72のバルブ61を開くことによって、流動槽21中の流動化された塗料が管11の内部に導入される。配管72は、流動槽21において塗料の密度が均一な箇所から塗料を導入機構2に供給できるように流動槽21内に設置されていることが好ましい。塗料の密度が均一な箇所とは、例えば、流動槽21の中央付近である。
集塵機4は配管75を介してポンプ41が接続している。ポンプ41を駆動させることによって、塗装装置1内を真空にする。そして、ポンプ41の駆動によって、吸引機構3は管11の内部のエアを吸引する。ポンプ41の例として、ルーツブロワ等が挙げられる。
塗装装置1内を真空にすることにより、塗料を管11の内部に高供給速度で導入することができ、生産性が高くなる。
導入機構2に接続される配管73のバルブ62を開くことによって、管11の内部に残存する塗料を吸引機構3の排出部33から吸引し、配管74、集塵機4、および配管76を介して流動槽21に回収される。
導入機構2および吸引機構3にはそれぞれ回転機構51および52が設けられている。回転機構51および52については後述する。
(導入機構2の詳細)
図3は、図1の矢印a方向から見た導入機構2の構成を示す断面図である。図4は、図2のB-B’断面図である。図3および4に示すように、導入機構2には、管11の管軸Cに向かう方向から外れた方向に延伸する導入路22が円周方向に等間隔に4つ設けられている。導入路22の一端にはエア導入口25が設けられている。導入路22の他端にはエア取込口(図示せず)が設けられている。導入路22はエア取込口からエア導入口25に向かって導入機構2を貫通するように設けられている。つまり、エア導入口25は導入機構2の内周側に開口し、エア取込口は導入機構2の外周側に開口している。導入路22は管11の周方向に均等になるように複数あることが望ましい。
ポンプ41による吸引によって、エア(外気)がエア取込口から取り込まれる。そして、取り込まれたエアは導入路22を介してエア導入口25から管11の内部に導入される。さらに、ポンプ41による吸引によって、管11の内部に導入されたエアは、管11の内面に沿って円弧を描くように旋回流を形成する。旋回流は導入機構2から吸引機構3に向かって流れていくので、詳細には螺旋状となる。この旋回流によって、流動槽21から導入された塗料は管11の直部の内面に塗布される。この旋回流を利用することによって、塗料の管11の内面への歩留が向上する。
導入路22は、図1の矢印a方向から見たときに、管軸Cに直交する断面内において管11の管軸Cに向かう方向から外れた方向に延伸している。「管11の管軸Cに向かう方向」とは、導入側管接続部23の外周から中心(管11の管軸C)への方向のことである。導入路22から導入されたエアが旋回流を形成することができれば、図1の矢印a方向から見たときの導入路22の形状は特に限定されない。
導入路22の数ならびにエア導入口25およびエア取込口の口径および位置は管11の口径等の寸法に応じて適宜選択することができる。旋回流の形成し易さ等の点で、導入路22の数が2つ以上であることが好ましく、3つ以上であることがより好ましく、4つ以上であることがさらに好ましい。また、旋回流の形成し易さ等の点で、エア導入口25を2つ以上設ける場合は、エア導入口25が管軸Cに直交する断面内において同一円上に設けられていることが好ましい。
図3および4においては、導入路22は図1の矢印a方向から見て旋回流が時計回りに回転するように形成されている。導入路22は、図1の矢印a方向から見て旋回流が反時計回りに回転するように形成されていてもよい。
(回転機構51および52の詳細)
導入路22を介して導入されたエアにより形成された旋回流の回転方向とは逆方向に管11が回転するように、導入機構2および吸引機構3にそれぞれ設けられている回転機構51および52を駆動させる。旋回流の回転方向と管の回転方向とを反対方向にすることによって、旋回流と管内面との相対速度が大きくなり、その結果、螺旋状の旋回流の管軸方向のピッチが細かくなるので、塗装対象領域101である管11の直部11aの内面の塗膜厚を均一にすることができる。
塗装装置1は上述のように、塗料の歩留が高いことにより、塗装時間を短縮することができる。よって、従来の塗装装置では変質し易く均一の塗膜形成が困難であったエポキシ樹脂塗料等の熱硬化性樹脂の塗料でも、変質が抑制され、均一の塗膜形成が可能である。熱可塑性樹脂塗料による塗装にも塗装装置1を使用してもよい。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
図5は、本発明の実施形態2に係る塗装装置100の要部構成を示す図である。塗装装置100は、回転機構53および54の設置箇所が実施形態1に係る塗装装置1と異なっている。また、管押さえ機構81および82をさらに備える点でも、実施形態1に係る塗装装置1と異なっている。以下、回転機構53および54の設置箇所および管押さえ機構81および82について説明する。それ以外の構成については、実施形態1と同じであるため、その説明を省略する。
(回転機構53および54の詳細)
塗装装置100において、回転機構53および54は、管11の直部11aの外面を支持するように、管11の直下に設けられている。回転機構53および54には、管11を回転させるローラが備えられている。管11の直部11aの外面とローラを接触させることによって、旋回流の回転方向と逆方向に管11を回転させる。管11の直部11aの外面を支持するように回転機構を設けることによって、管11の他端(挿し口部11c)を導入機構2から外した状態で管11を回転させることができる。そして、当該回転によって、管11の他端(挿し口部11c)に溜まった余分な塗料を除去し、均一な塗膜を形成させることができる。
(管押さえ機構81および82の詳細)
塗装装置100において、管押さえ機構81および82は、管11の直部11aの外面を支持するように、管11の直上に設けられている。管押さえ機構81および82によって、回転機構53および54による管11の回転時に塗装装置100からの管11の振動または落下を防止することができる。
塗装装置100は回転機構および管押さえ機構をそれぞれ2つ備えるが、管11の寸法に応じて回転機構および管押さえ機構の数を適宜選択すればよい。
(塗装装置1を用いた塗装方法)
図6は、塗装装置1を用いた塗装方法の工程の一例を示すフローチャートである。なお、塗装方法を実施する前に、管11を予め加熱しておく。
ステップS11の第1回転工程において、導入機構2および吸引機構3の間に固定した管11を回転させる。回転速度は、塗装対象の管11の口径等に応じて適宜選択すればよい。第1回転工程における管11の回転数(単位時間あたりの回転数)は後述する第1吸引工程と同じにしてもよい。その場合、均一の塗装膜厚を得る等の点で、口径が大きいほど、低速で回転することが好ましい。
ステップS11に続き、ポンプ41を駆動させることによって、管11の内部のエアを吸引する。さらに、ポンプ41による吸引によって、エア(外気)が導入路22を介して管の内部に導入される。そして、導入されたエアは、旋回流を形成しながら、導入機構2から吸引機構3に向かって流れていく。その後、ステップS12の第1吸引工程を行う。第1吸引工程においては、バルブ61を開状態およびバルブ62を閉状態にして、導入機構2から塗料を管11の内部に導入する。なお、ポンプ41の駆動は、ステップ11の前に実施してもよい。
第1吸引工程後、ステップS13の第1インターバル工程を行う。第1インターバル工程においては、バルブ61を閉状態およびバルブ62を開状態にして、管の内部への塗料の導入を停止する。
第1インターバル工程後、ステップS14の第2吸引工程を行う。第2吸引工程は第1吸引工程と同様に、バルブ61を開状態およびバルブ62を閉状態にして、導入機構2から塗料を管11の内部に導入する。このとき、ポンプ41による吸引によって導入されたエアは、旋回流を形成しながら、導入機構2から吸引機構3に向かって流れていく。第2吸引工程を行うことにより、管11の導入機構2側と吸引機構3側における塗装膜厚が均一になる。
第2吸引工程後、ステップS15の第2インターバル工程を行う。第2インターバル工程においては、バルブ61を閉状態およびバルブ62を開状態にして、管の内部への塗料の導入を停止する。
第2インターバル工程後、ステップS16の第2回転工程を行う。第2回転工程において、バルブ61を閉状態およびバルブ62を開状態にして、管の内部への塗料の導入を停止する。第2回転工程における管11の回転数が、第1回転工程における管11の回転数よりも大きいと、塗装膜厚がより均一になる。なお、ポンプ41は第1回転工程と第2回転工程において、停止させてもよい。また、第2回転工程後に、第2回転工程よりも回転数を小さくして管11を回転させる第3回転工程(ステップS17)を行ってもよい。
第2回転工程後に、管11の内部に残存する塗料を回収するために、空吸引工程を行ってもよい。空吸引工程では、バルブ61を閉状態およびバルブ62を開状態にして、管11の内部に残存する塗料を吸引機構3の排出部33から吸引し、配管74、集塵機4、および配管76を介して流動槽21に回収する。
(塗装装置100を用いた塗装方法)
図7は、塗装装置100を用いた塗装方法の工程の一例を示すフローチャートである。塗装装置100を用いた塗装方法においては、第2インターバル工程後に、ステップS26のアンクランプ工程を行う。図7のステップS21~S25およびS27~S28はそれぞれ、図6のステップS11~S17と同じであるため、その説明を省略する。
アンクランプ工程において、管の他端(挿し口部11c)を導入機構2からアンクランプすることによって、導入機構2から管の他端(挿し口部11c)の固定を外す。アンクランプ工程後、ステップS27の第2回転工程を行う。
塗装装置100による塗装方法の場合、アンクランプ工程後に第2回転工程を行うことによって、管11の他端(挿し口部11c)に溜まった余分な塗料を除去し、均一な塗膜を形成させることができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1、100 塗装装置
2 導入機構
3 吸引機構
4 集塵機
11 管
11a 直部
11b 受口部
11c 挿し口部
21 流動槽
22 導入路
23 導入側管接続部
24 塗料導入部
25 エア導入口
32 吸引側管接続部
33 排出部
41 ポンプ
51、52、53、54 回転機構
61、62 バルブ
71、72、73、74、75、76 配管
81、82 管押さえ機構
101 塗装対象領域
C 管軸

Claims (8)

  1. 管の直部の内面を塗装する塗装装置であって、
    前記管の一端において前記管の内部のエアを吸引する吸引機構と、
    前記管の他端において前記管の内部に塗料およびエアを導入する導入機構と、を備え、
    前記導入機構は、前記管の管軸に向かう方向から外れた方向に延伸する導入路を有しており、
    前記管の内部のエアを前記吸引機構により吸引し、前記管の内部に前記導入路を介して導入されたエアを利用して前記管の直部の内面に前記塗料を塗布し、
    前記導入路を介して導入されたエアにより形成される、管の直部における旋回流の回転方向と逆方向に前記管を回転させる回転機構を備えている、ことを特徴とする塗装装置。
  2. 前記塗料は熱硬化性樹脂である、ことを特徴とする請求項1に記載の塗装装置。
  3. 前記回転機構は、前記管の直部の外面を支持するように配置されている、ことを特徴とする請求項1または2に記載の塗装装置。
  4. 管の直部の内面を塗装する塗装方法であって、
    前記管の一端において前記管の内部のエアを吸引しながら、前記管の他端において前記管の内部に塗料およびエアを導入し、
    前記管の管軸に向かう方向から外れた方向に延伸する導入路を介して導入されたエアを利用して前記管の直部の内面に前記塗料を塗布し、
    前記導入路を介して導入されたエアにより形成される、管の直部における旋回流の回転方向と逆方向に前記管を回転させる、ことを特徴とする塗装方法。
  5. 塗料を導入しながら前記管の内部のエアを吸引する第1吸引工程と、
    前記第1吸引工程後に前記管の内部のエアの吸引を停止する第1インターバル工程と、
    前記第1インターバル工程後に塗料を導入しながら前記管の内部のエアを吸引する第2吸引工程と、
    を含むことを特徴とする請求項4に記載の塗装方法。
  6. 前記管の直部の内面の塗装中に前記管を回転させる第1回転工程と、
    前記管の直部の内面の塗装後に前記管を回転させる第2回転工程と、
    を含むことを特徴とする請求項4または5に記載の塗装方法。
  7. 前記第2回転工程における前記管の回転数は、前記第1回転工程における前記管の回転数よりも大きい、
    ことを特徴とする請求項6に記載の塗装方法。
  8. 管の内面を塗装する塗装方法であって、
    前記管の一端において前記管の内部のエアを吸引しながら、前記管の他端において前記管の内部に塗料およびエアを導入し、
    前記管の管軸に向かう方向から外れた方向に延伸する導入路を介して導入されたエアを利用して前記管の内面に前記塗料を塗布し、
    塗料を導入しながら前記管の内部のエアを吸引する第1吸引工程と、
    前記第1吸引工程後に前記管の内部のエアの吸引を停止する第1インターバル工程と、
    前記第1インターバル工程後に塗料を導入しながら前記管の内部のエアを吸引する第2吸引工程と、
    を含むことを特徴とする、塗装方法。
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