JP7123352B2 - はんだホルダおよび自動はんだ付け装置 - Google Patents
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Description
この自動はんだ付け装置では、はんだ接続場所の正確な位置決めがなされなければならない。しかし、最近のはんだ付けの対象物は互いに立体位置関係(例えば垂直関係)にある場合があり、このような場合にも確実に自動はんだ付けが行われるような装置が求められている。
特許文献1に記載の技術は、溶融したはんだをはんだホルダから射出するために圧力ガスを用いて、この圧力ガスの圧力を圧力センサで検出する。そして、はんだ付け装置内部の圧力が所定の値に達すると、半導体レーザ光源をオン制御してやや強いレーザ光をはんだに照射する。このとき、ガスバルブを閉じる制御も同時に行い、はんだがホルダから射出された後に、はんだに弱いレーザ光を所定時間照射して、その後半導体レーザ光源をオフ制御している。
このボールはんだがはんだホルダ先端部までに到達する時間のばらつきは、はんだホルダの内部が円錐状に構成されているため、ボールはんだの供給装置からはんだホルダにボールはんだを供給する際に、ボールはんだがはんだホルダに落ち込む位置と方向の違いによるものと考えられる。
これに対して、ボールはんだが鉛直線に近い状態で、はんだホルダ先端に向かう直線方向で供給される場合には、走行距離が短くなるので、極めて短時間で先端部に達することになる。
この時間差は、おおむね1.5~2倍程度、つまり、らせん状に落ちていく場合は直線状に落ちていく場合の1.5~2倍の時間を要する。
そして、本発明の自動はんだ付け装置におけるはんだ供給装置は、所定の径を有するボールはんだをはんだホルダに供給する。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
以下、図1~図6を参照して、従来例と比較しつつ、本発明の第一および第二の実施の形態例であるはんだホルダおよび自動はんだ付け装置について説明する。
図1は、本発明の第一の実施形態例のはんだホルダの構造を模式的に示した図である。
図2は、図1に示す第一の実施形態のはんだホルダを直線X-X’で切断したときの断面図である。また図3は、本発明の第二の実施形態であるはんだホルダの構造を模式的に示した図である。
この自動はんだ付け装置10の構成と動作は特許文献1に開示されているので、詳細な説明は省くが、以下、図4の装置は、本発明のベースとなる装置なので、簡単にその構成と動作を説明しておく。
また、本体部13の先端には、はんだホルダ16が設けられ、このはんだホルダ16に半導体レーザ光源11からのレーザ光が供給される。
さらに、略円錐形状のホルダ保持部17には、圧縮された窒素ガス(圧力ガス)が供給されるガス導入口20が設けられている。そして、このガス導入口20からは、圧縮窒素ガスが導入され、レーザ光によって溶融したボールはんだ30をはんだホルダ16から吐出させる。
図5は、図4のはんだホルダ16の従来型の構造を示した図である。図5に示すように、はんだホルダ16は底面部16aと先端部16bを持ち、その内部には円錐状の孔が形成されている。そして、その孔が形成されたはんだホルダ16の内壁16cは滑らかな円錐状の曲面になっている。
略円錐形状のはんだホルダ16の内部には、先端に向かって細くなるテーパ状空間が形成されている。このテーパ状空間16eの内壁は、ボールはんだ30を確実にはんだホルダ16の先端へ導く。なお、このはんだホルダ16の先端部の構造は本発明においても同じ構成となっている。
D1<SR<D2
このため、導管19を通じてはんだホルダ16に落とし込まれたボールはんだ30は、はんだホルダ16内のテーパ状空間16eにおいて、その内壁16cに滑り込むように円筒状空間16fに嵌まり込み、はんだ係止部16gではんだホルダ16に留め置かれる。ボールはんだ30がはんだ係止部16gに到達すると、吐出口16hは、ボールはんだ30によって塞がれる。
図1は、本発明の第一の実施形態例のはんだホルダの構造を示した模式図である。図1に示すはんだホルダ26は、その内部構造以外は、図5に示した従来のはんだホルダ16と同じものである。図2は、図1(B)に示すはんだホルダ26の直線X-X’における断面図である。
図1に示すように、はんだホルダ26は、円周の底面部26aから先端部26bに向かって、内径が徐々に小さくなっている。そして、内径が小さくなる円錐状の壁面部26cに円周の底面部26aから先端部26bに向かって直線状に伸びた3本のリブ26dが形成されている。このリブ26dは、ボールはんだ30がリブ26dに対して斜め方向に入ってきたときにこれを直線方向に戻す機能を持っている。
図1では、リブ26dは3本になっているが、必ずしも3本に限定されない。リブ26dは、あくまでもボールはんだ30が斜め方向に入ってきたときにこれを直線方向に戻すためのものであるから、その数は3本以外の複数本にしてもよいし、図3で後述するように1本にしてもよい。すなわち、リブ26dの数は、設計者が任意に設定することができるものである。
Claims (3)
- 自動はんだ付け装置に適用されるはんだホルダであって、
先端に向かって内径が小さくなるように円錐状の孔を有するように構成され、
前記円錐状の孔を形成した壁面部には、底面部から先端部に向かって、直線状に伸びる所定高さのリブが少なくとも一つ設けられ、
前記リブの高さは、前記底面部から前記先端部に向かって徐々に低くなるように構成されており、
前記リブに沿って、ボールはんだを前記底面部から前記先端部に向かって直線状に落下させる、はんだホルダ。 - 前記リブの高さは、前記底面部においてボールはんだの半径以上で、かつボールはんだの半径の2.0倍以内である、
請求項1に記載のはんだホルダ。 - はんだホルダと、
前記はんだホルダにはんだを供給するはんだ供給装置と、
はんだ付け対象物にはんだを溶融させるために、前記はんだに所定時間、レーザ光を照射する半導体レーザ光源と、
溶融したはんだを前記はんだホルダから射出するための圧力ガスを前記はんだホルダに注入するためのガス導入口を具備する自動はんだ付け装置であって、
前記はんだ供給装置は、所定の径を有するボールはんだをはんだホルダに供給し、
前記はんだホルダは、
先端に向かって内径が小さくなるように円錐状の孔を有するように構成され、
前記円錐状の孔を形成するはんだホルダの壁面部には、前記はんだホルダの底面部から前記はんだホルダの先端部に向かって、直線状に伸びる所定高さのリブが少なくとも一つ設けられ、
前記リブの高さは、前記底面部から前記先端部に向かって徐々に低くなるように構成されており、
前記ボールはんだは、前記リブに沿って、前記はんだホルダの前記底面部から前記はんだホルダの前記先端部に向かって落下する、
自動はんだ付け装置。
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JP2021016899A JP2021016899A (ja) | 2021-02-15 |
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US20160258685A1 (en) | 2013-10-17 | 2016-09-08 | Hatch Pty Ltd. | A dispersion apparatus |
WO2019065065A1 (ja) | 2017-09-27 | 2019-04-04 | 株式会社堀内電機製作所 | はんだ付けシステム及びはんだ付け方法 |
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WO2019065065A1 (ja) | 2017-09-27 | 2019-04-04 | 株式会社堀内電機製作所 | はんだ付けシステム及びはんだ付け方法 |
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