JP7123264B2 - Scy-635のマレイン酸塩、及び医学におけるその使用 - Google Patents

Scy-635のマレイン酸塩、及び医学におけるその使用 Download PDF

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Description

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なし
本発明は、医学の分野に属する。具体的には、本発明は、(3S,6S,9S,12R,15S,18S,21S,24S,27R,30S,33S)-27-((2-(ジメチルアミノ)エチル)チオ)-30-エチル-33-((1R,2R,E)-1-ヒドロキシ-2-メチルヘキサ-4-エン-1-イル)-24-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-6,9,18-トリイソブチル-3,21-ジイソプロピル-1,4,7,10,12,15,19,25,28-ノナメチル-1,4,7,10,13,16,19,22,25,28,31-ウンデカアザシクロトリトリアコンタン-2,5,8,11,14,17,20,23,26,29,32-ウンデカオン(I)(SCY-635)のマレイン酸塩及びその医薬組成物に関する。更に、本発明は、医薬の製造、特に患者の慢性C型肝炎及びC型肝炎感染を予防、管理、治療、又は軽減するための医薬の製造における、その塩及び医薬組成物の使用に関する。
SCY-635(式(I)の化合物)は、インビトロでC型肝炎ウイルス(HCV)の複製に強力な抑制を示す、新規な非免疫抑制性シクロスポリン系アナログである。SCY-635は、ナノモル濃度でシクロフィリンAのペプチジルプロリルイソメラーゼ活性を阻害したが、2μMまでの濃度では、カルシニューリンホスファターゼ活性の検出可能な阻害を示さなかった。代謝研究から、SCY-635が、主要なチトクロームP450酵素1A2、2B6、及び3A4を誘導しないことが示された。SCY-635は、弱い阻害剤であり、P糖タンパク質の基質として不十分であった。刺激されたJurkat細胞及び刺激されたヒト末梢血単核細胞を用いた機能的アッセイは、SCY-635が、シクロスポリンよりもインターロイキン-2の分泌に対してより弱い阻害剤であることを示した。一連の2剤併用研究が、インビトロで行われた。SCY-635は、アルファインターフェロン2bと相乗的な抗ウイルス活性を示し、リバビリンと相加的な抗ウイルス活性を示した。SCY-635は、複数の動物種で経口で生物学的に利用可能であることが示されており、バイシストロン性con1b由来レプリコンアッセイで決定された50%有効量を超える親薬物の血中濃度及び肝臓中の濃度を達成した。これらの結果は、SCY-635が、HCVに慢性的に感染している個体の治療のための新たな治療薬としての更なる研究に値することを示唆している。
本発明者らは、前記化合物が、溶解性が低く、生物学的利用性に乏しい固体であり、その後の製剤開発に多くの不便をもたらすことを見出した。
薬学的に活性な成分の塩が異なると、性質が異なる場合がある。塩が異なることによる性質の変化は、溶解速度又は安定性及び保管期間の改善など、改善された製剤を提供することができる。各種塩によってもたらされる性質変化が、例えば、曝露、生物学的利用性、又は半減期を延ばすことができる場合、係る変化は、最終的な剤形を改善することもできる。したがって、化合物に関する塩の研究は、後の前記化合物の医薬的使用の基礎を提供することができる。
より優れた薬学的性質を有する式(I)の化合物のより優れた塩を見出すために、本発明者らは、多くの実験的研究を通して、式(I)の化合物の塩を1種だけ得た。式(I)の化合物の前記塩、その薬物代謝特性及び物理化学的特性などが研究され、良好な水溶性、安定性、及び薬物動態特性などを有することを見出した。
本発明は、(3S,6S,9S,12R,15S,18S,21S,24S,27R,30S,33S)-27-((2-(ジメチルアミノ)エチル)チオ)-30-エチル-33-((1R,2R,E)-1-ヒドロキシ-2-メチルヘキサ-4-エン-1-イル)-24-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-6,9,18-トリイソブチル-3,21-ジイソプロピル-1,4,7,10,12,15,19,25,28-ノナメチル-1,4,7,10,13,16,19,22,25,28,31-ウンデカアザシクロトリトリアコンタン-2,5,8,11,14,17,20,23,26,29,32-ウンデカオン(I)(SCY-635)のマレイン酸塩及びその医薬組成物に関する。
更に、本発明は、医薬の製造、特にC型肝炎感染を予防、管理、治療、又は軽減するための医薬の製造におけるマレイン酸塩及びその医薬組成物の使用に関する。
一態様において、式(I)の化合物の塩であって、前記塩がマレイン酸塩である塩が、本明細書に提供される。
Figure 0007123264000001
本発明者らは、様々な塩のスクリーニング及び様々な溶媒のスクリーニングを含む多くの実験を行い、最終的に、前記塩のみが式(I)の化合物をより安定な塩にすることができることを見出した。本開示の実施例によれば、式(I)の化合物のマレイン酸塩は、式(I)の化合物それ自体よりも良好な水溶性、安定性、及び薬物動態特性を有する。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物のマレイン酸塩における、式(I)の化合物対マレイン酸のモル比は、1:0.9~1:1.2である。本発明者らは、式(I)の化合物が、マレイン酸塩に許容され得る第三級アミンを有することを見出した。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物のマレイン酸塩における、式(I)の化合物対マレイン酸のモル比は、1:1である。
別の態様において、前記式(I)の化合物の前記塩と、薬学的に許容される賦形剤とを含む医薬組成物が、本明細書に提供される。本開示の実施例によれば、前記医薬組成物はより安定であり、患者の慢性C型肝炎及びC型肝炎感染の予防、管理、治療、又は軽減に使用することができる。
別の態様において、患者の慢性C型肝炎及びC型肝炎感染を予防、管理、治療、又は軽減するための医薬の製造における前記塩又は前記医薬組成物の使用が、本明細書に提供される。
別の態様において、慢性C型肝炎及びC型肝炎感染を予防、管理、治療、又は軽減する方法であって、係る治療を必要とする患者に、前記塩又は前記医薬組成物の治療有効量を投与することを含む方法が、本明細書に提供される。
別の態様において、患者の慢性C型肝炎及びC型肝炎感染の予防、管理、治療、又は軽減における使用のための前記塩又は前記医薬組成物が、本明細書に提供される。
図1は、式(I)の化合物のマレイン酸塩のH NMRを示す。 図2は、式(I)の化合物のマレイン酸塩のHPLCを示す。 図3は、式(I)の化合物のリン酸塩のイオンクロマトグラム(IC)を示す。 図4は、式(I)の化合物のリン酸塩のHPLCを示す。 図5は、式(I)の化合物の硫酸塩のイオンクロマトグラム(IC)を示す。 図6は、式(I)の化合物の硫酸塩のHPLCを示す。 図7は、式(I)の化合物のナパジシル酸塩のH NMRを示す。 図8は、RTでの水中における動力学的溶解度プロファイルを示す。 図9は、RTでのFaSSIF中における動力学的溶解度プロファイルを示す。
本発明は、特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲内に含まれ得る全ての変形、修正、及び同等物を包含することが意図される。当業者であれば、本明細書に記載されるものと類似又は同等な、本発明の実施に使用することができる多くの方法及び材料を認識する。本発明は、本明細書に記載の方法及び材料に何ら限定されない。援用される文献、特許、及び類似資料の1以上が、限定されるものではないが、定義される用語、用語の用法、記載される技術などにおいて本願と異なる又は矛盾する場合、本願が優先される。
本発明においては、式(I)の化合物、そのマレイン酸塩は、溶媒を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、本明細書において含まれる溶媒は、そのマレイン酸塩の内部安定性に寄与する。一般的な溶媒は、水、エタノール、メタノール、イソプロパノール、アセトン、イソプロピルエーテル、エチルエーテル、酢酸イソプロピル、n-ヘプタン、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、酢酸エチルなどを含む。本発明に係る式(I)で表される化合物の前記マレイン酸塩において、本発明の範囲内に含まれることが意図される。
明確性のために、別々の実施形態の文脈で記載される本発明の特定の特徴は、1つの実施形態で組み合わせることができることが更に理解される。反対に、簡潔性のために、1つの実施形態の文脈で記載される本発明の様々な特徴は、別々に又は任意の好適なサブコンビネーションで提供することもできる。
特段の断りがない限り、本明細書で使用される技術用語及び科学用語はいずれも、本発明が属する技術分野の当業者によって一般に理解される意味と同一の意味を有する。本明細書中で言及される特許及び刊行物はいずれも、参照によりその全体を援用する。本明細書に記載のものと類似又は同等の多くの方法及び材料を、本発明の実施又は試験に使用することができるが、好ましい方法、機器、及び材料は本発明に記載される。
定義及び一般的な用語
用語「含む(comprise)」はオープンな表現であり、本明細書に開示された内容を含むことを意味するが、他の内容を排除しない。
本明細書においては、「室温(RT)」は、約10℃~約40℃の温度を意味する。いくつかの実施形態では、「室温」は、約20℃~約30℃の温度を意味する。他の実施形態では、「室温」は、約25℃~約30℃の温度を意味する。
本明細書においては、用語「薬学的に許容される」は、薬学的適用のための毒物学の観点から許容可能であり、活性成分と負の相互作用をしない物質を意味する。
本明細書で使用される用語「多結晶形態」又は「多形」は、同一の化学分子に対して少なくとも2つの異なる結晶配列が存在し得ると定義される。「アモルファス」又は「アモルファス形態」とは、3次元空間において非周期的に配列された粒子(例えば、分子、原子、イオン)によって形成される物質であり、シャープなピークを有しない粉末X線回折パターンを示すことを特徴とする。アモルファス性は、固体物質の特殊な物理的形態であり、アモルファス物質の一部分における規則的な構造特性は、アモルファス物質と結晶物質との間に無数の結合があることを意味し得る。物質のアモルファス形態は、当技術分野で知られている多くの方法によって得ることができる。これらの方法としては、急速凍結法、貧溶媒凝集法、ボールミル法、噴霧乾燥法、凍結乾燥法、湿式造粒法、及び固体分散法などが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書においては、用語「溶媒」は、別の物質、典型的には固体を、完全に又は部分的に溶解することができる物質、典型的には液体を意味する。本発明の実施のための溶媒としては、水、酢酸、エチルエーテル、イソプロピルエーテル、石油エーテル、酢酸イソプロピル、メチルtert-ブチルエーテル、n-ヘプタン、アセトン、アセトニトリル、ベンゼン、クロロホルム、テトラクロロメタン、ジクロロメタン、ジメチルスルホキシド、1,4-ジオキサン、エタノール、酢酸エチル、n-ブタノール、tert-ブタノール、N,N-ジメチルアセトアミド、N,N-ジメチルホルムアミド、ホルムアミド、ギ酸、ヘキサン、イソプロパノール、メタノール、メチルエチルケトン、1-メチル-2-ピロリドン、メシチレン、ニトロメタン、ポリエチレングリコール、n-プロパノール、2-アセトン、ピリジン、テトラヒドロフラン、トルエン、キシレン、それらの混合物などが挙げられるが、これらに限定されない。
用語「当量」又は「eq.」は、化学反応当量関係にしたがって必要とされる他の原料の当量であり、各段階で塩基性原料が塩基(1当量)として使用される。
特段の断りがない限り、本明細書に示される構造は、当該構造の全ての異性体(例えば、エナンチオマー、ジアステレオマー、及び幾何(又は立体配座)異性体の各形態、例えば、各不斉中心についてのR及びS配置、(Z)及び(E)二重結合異性体、及び(Z)及び(E)立体配座異性体を含むことが意図される。したがって、本化合物の1つの立体化学異性体、並びにエナンチオマー、ジアステレオマー、又は幾何学的混合物は、本明細書に開示の範囲内である。
本明細書で使用される立体化学的な定義及び慣習は、一般に、S. P. Parker, Ed., McGraw-Hill Dictionary of Chemical Terms (1984) McGraw-Hill Book Company, New York; and Eliel, E. and Wilen, S., “Stereochemistry of Organic Compounds”, John Wiley&Sons, Inc., New York, 1994にしたがう。本明細書に開示される化合物は、不斉中心又はキラル中心を含んでいてもよく、したがって、異なる立体異性体形態で存在し得る。限定するものではないが、ジアステレオマー、エナンチオマー及びアトロプ異性体、並びにラセミ混合物などのそれらの混合物を含む本明細書に開示される化合物の全ての立体異性体形態が、本発明の一部を構成することが意図される。多くの有機化合物は光学的に活性な形態で存在する。即ち、それらは、平面偏光の面を回転させる能力を有する。光学活性化合物について記述するとき、接頭辞D及びL又はR及びSは、そのキラル中心の周りの分子の絶対配置を示すために使用される。接頭辞d及びl又は(+)及び(-)は、化合物による平面偏光の回転の符号を示すために使用され、(-)又はlは、化合物が左旋性であることを意味する。(+)又はdを接頭辞として有する化合物は、右旋性である。所定の化学構造について、これらの立体異性体は、互いに鏡像である点を除き同一である。特定の立体異性体は、エナンチオマーと呼ばれることもあり、そのような異性体の混合物はしばしばエナンチオマー混合物と呼ばれる。エナンチオマーの50:50混合物は、ラセミ混合物又はラセミ体と呼ばれ、化学反応又はプロセスで立体選択又は立体特異性がない場合に生成することがある。
本明細書においては、「患者」は、ヒト(成人及び小児を含む)又は他の動物を意味する。一実施形態では、「患者」は、ヒトを意味する。
本明細書においては、任意の疾患又は障害を「治療する(treat,treating)」又は任意の疾患又は障害の「治療(treatment)」という用語は、一実施形態では、疾患又は障害(即ち、疾患又はその疾患の臨床症状の少なくとも1つ)を改善することを意味する。別の実施形態では、「治療する」又は「治療」という用語は、患者が識別できない可能性があるものを含む少なくとも1つの物理的パラメータを緩和又は改善することを意味する。更に別の実施形態では、「治療する」又は「治療」は、物理的に(例えば、識別可能な症状の安定化)、生理学的に(例えば、物理的パラメータの安定化)、又はそれらの両方の態様で調節することを意味する。更に別の実施形態では、「治療する」又は「治療」は、疾患又は障害の発生、発症、又は進行を予防又は遅延することを意味する。
本発明の塩を含む医薬組成物
前述したように、本明細書に開示される薬学的に許容される組成物は、更に、薬学的に許容される賦形剤を含み、これには、本明細書においては、所望の具体的な剤形に適した、あらゆる溶媒、固体賦形剤、希釈剤、接着剤、崩壊剤、又は他の液体ビヒクル、分散液、矯味剤又は懸濁助剤、界面活性剤、等張剤、増粘又は乳化剤、保存剤、固体結合剤、流動促進剤、潤滑剤などが含まれる。Troy et al., Remington: The Science and Practice of Pharmacy, 21st ed., 2005, Lippincott Williams & Wilkins, Philadelphia及びSwarbrick et al., Encyclopedia of Pharmaceutical Technology, eds. 1988-1999, Marcel Dekker, New York(いずれも、参照によりその全体を本明細書に援用する)は、薬学的に許容される組成物を製するときに使用される様々な賦形剤及びその調製のための公知技術を開示する。望ましくない生物学的効果をもたらす又は薬学的に許容される組成物の他の成分と相互作用し不利益をもたらすなどによって、本明細書に開示される化合物と適合しない従来の賦形剤を除き、その使用は、本発明の範囲内であるとみなす。
薬学的に許容される賦形剤として機能することができる材料のいくつかの非限定的な例としては、イオン交換体;アルミニウム;ステアリン酸アルミニウム;レシチン;ヒト血清アルブミンなどの血清タンパク質;リン酸塩などの緩衝物質;グリシン;ソルビン酸;ソルビン酸カリウム;飽和植物性脂肪酸の部分グリセリド混合物;水;硫酸プロタミン、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素カリウム、塩化ナトリウム、及び亜鉛塩などの塩又は電解質;コロイダルシリカ;三ケイ酸マグネシウム;ポリビニルピロリドン;ポリアクリレート;ワックス;ポリエチレン-ポリオキシプロピレン-ブロックポリマー;羊毛脂;ラクトース、グルコース、及びスクロースなどの糖類;コーンスターチ及びポテトスターチなどのスターチ;カルボキシメチルセルロースナトリウム、エチルセルロース、及び酢酸セルロースなどのセルロース及びその誘導体;粉末状トラガント;麦芽;ゼラチン;タルク;ココアバター及び坐剤ワックスなどの賦形剤;落花生油、綿実油、紅花油、胡麻油、オリーブ油、コーン油、及び大豆油などの油類;プロピレングリコール及びポリエチレングリコールなどのグリコール類;オレイン酸エチル及びラウリン酸エチルなどのエステル類;寒天;水酸化マグネシウム及び水酸化アルミニウムなどの緩衝剤;アルギン酸;パイロジェンフリー水;等張生理食塩水;リンゲル液;エチルアルコール;及びリン酸緩衝液、並びにラウリル硫酸ナトリウム及びステアリン酸マグネシウムなどの非毒性の適合性潤滑剤、並びに着色剤、離型剤、コーティング剤、甘味剤、矯味料、及び矯臭剤、保存剤、及び抗酸化剤が挙げられる。
本明細書に開示される化合物、塩、又は医薬組成物は、感染性肝炎の急性及び慢性ウイルス感染症の治療に適しており、特にC型肝炎ウイルス(HCV)を効果的に阻害することができ、患者のウイルス、特に慢性HCV感染によって誘発される疾患を治療又は軽減するのに適している。
本明細書に開示される化合物、塩、又は医薬組成物は、以下の経路のいずれかで投与することができる。即ち、経口投与、スプレーによる吸入、局所投与、経直腸投与、経鼻投与、経膣投与、皮下、静脈内、筋肉内、腹腔内、髄腔内、心室内、胸骨内などの非経口、又は頭蓋内注射若しくは注入により投与することができる、又は外植されたリザーバを利用して投与することができる。経口、筋肉内、腹腔内、又は静脈内注射による投与経路が好ましい。
化合物、その塩、又は薬学的に許容される組成物は、単位剤形で投与することができる。剤形は、液体形態又は固体形態であることができる。液体形態は、真溶液、コロイド、粒子、懸濁液を含む。他の剤形は、錠剤、カプセル剤、点滴剤、エアロゾル、丸剤、散剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤、坐剤、凍結乾燥散剤注射剤などを含む。
経口錠剤及びカプセルは、例えば、シロップ、アラビアゴム、ソルビトール、トラガカント、又はポリビニルピロリドンなどの結合剤、ラクトース、スクロース、コーンスターチ、リン酸カルシウム、ソルビトール、グリシンなどの充填剤、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ポリエチレングリコール、シリカなどの潤滑剤、ポテトスターチなどの崩壊剤、又はラウリル硫酸ナトリウムなどの許容される保湿剤などの賦形剤を含むことができる。錠剤は、薬剤学において公知の方法を用いてコーティングすることができる。
経口液剤は、水と油の懸濁液、溶液、乳液、シロップ、又はエリキシル剤として製造する、又は使用前に水又は他の好適な媒体を添加した乾燥製品として製造することができる。この液体製剤は、慣用の添加剤、例えば、懸濁剤、ソルビトール、セルロースメチルエーテル、グルコースシロップ、ゲル、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ステアリン酸アルミニウムゲル、水素添加食用グリース;レシチン、ソルビタンモノオレエート(sorbitan monoleate)、アラビアガムなどの乳化剤;又はアーモンド油、グリース(例えば、グリセリン、エチレングリコール、又はエタノール)などの非水性担体(食用油を含み得る);p-ヒドロキシ安息香酸メチル又はプロピル、ソルビン酸などの防腐剤を含むことができる。必要に応じて、矯味剤又は着色剤を添加することができる。
坐剤は、ココアバター又は他のグリセリドなどの従来の坐剤基剤を含むことができる。
非経口投与の場合、液体剤形は通常、化合物及び滅菌担体から製造される。好ましい担体は、水である。選択した担体と薬物濃度の違いによって、化合物を担体に溶解させる又は上清溶液とすることができる。注射用液剤とする場合は、まず水に溶解させ、濾過、滅菌した後、密閉ボトル又はアンプルに充填する。
皮膚に局所適用するために、本明細書に開示される化合物の塩は、有効成分が1以上の担体に懸濁又は溶解された、軟膏、ローション、又はクリームの適切な形態とすることができる。軟膏製剤に使用される担体としては、限定されるものではないが、鉱油、液体ワセリン、白色ワセリン、プロピレングリコール、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、乳化ワックス、及び水が挙げられ、ローション及びクリームに使用される担体としては、限定されるものではないが、鉱油、モノステアリン酸ソルビタン、Tween60、セチルエステルワックス、ヘキサデシレン芳香族アルコール、2-オクチルドデカノール、ベンジルアルコール、及び水が挙げられる。
本明細書で提供される医薬組成物は、更に、抗HCV薬を含み、前記抗HCV薬は、HCVポリメラーゼ阻害剤、免疫調節剤、又はインターフェロンである。
本発明の化合物、塩、又は医薬組成物の使用
別の態様において、患者のHCV疾患を予防、管理、治療、又は軽減するための医薬の製造における、本明細書に開示される化合物、塩、又は医薬組成物の使用であって、患者に薬学的に許容される有効量を投与することを含む使用が、本明細書に提供される。HCV疾患は、C型肝炎ウイルス感染又はC型肝炎感染により引き起こされる肝疾患であり、急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、及び肝細胞癌を含む。急性C型肝炎ウイルス感染の症状は、無症状の場合もあれば、急性肝炎の症状として現れる場合もある。慢性ウイルス感染症の患者は、肝硬変や肝癌に進行する可能性のある活動性疾患を罹患している。
本明細書に開示される化合物、塩、結晶形、複合体、又は薬学的に許容される組成物の「有効量」、「治療有効量」、又は「有効用量」は、前記障害の1以上の重篤度を治療又は軽減するのに有効な量である。複合体及び薬学的に許容される組成物は、かなり広い用量範囲で有効に投与される。例えば、一日用量は、一人当たり約0.1mg~1000mgであり、化合物又は薬学的に許容される組成物は、1日1回又は数回に分けて投与することができる。本明細書に開示される方法に係る塩及び組成物は、障害又は疾患の重篤度を治療又は軽減するのに有効な任意の量及び任意の投与経路を使用して投与することができる。正確な必要量は、対象ごとに異なり、対象の種、年齢、及び全身的な状態、感染の重篤度、具体的な薬剤、その投与様式などに応じて、対象ごとに異なる。本明細書に開示される化合物、塩、又は医薬組成物は、前記した1以上の他の治療薬と共に投与することもできる。
好ましい実施形態の説明
本発明の実施形態を詳細に記載し、実施形態の一例を図面に示す。図面を参照して以下に記載する実施形態は、例示であり、本発明を理解するために使用されることが意図されており、本発明を限定するものとして理解し得ない。
一般的な調製及び検出方法
本発明の特徴及び利点は、以下の詳細な説明を読むことにより、当業者に明らかとなるであろう。明確性のために、別々の実施形態の文脈で記載される本発明の特定の特徴は、1つの実施形態で組み合わせることができることを理解すべきである。反対に、簡潔性のために、1つの実施形態の文脈で記載される本発明の様々な特徴は、任意の好適なサブコンビネーションで提供することもできる。本明細書に開示される以下の実施例は、本発明を更に説明するために示される。しかし、これらの例は、本発明の範囲又は精神を、記載される特定の工程に限定するために使用されるべきではない。
以下に記載する例では、特段の断りがない限り、温度はいずれも、摂氏(℃)で示される。試薬は、Aladdin、Sinopharm Chemical Reagent、Adamas-betaなどの商業的サプライヤーから購入し、特段の断りがない限り、更に精製することなく使用した。一般的な溶媒は、Sinopharm Chemical Reagent及びShanghai Titan Scientificなどの商業的サプライヤーから購入した。
H NMRスペクトルは、Bruker Avance 400分光計又はBruker Avance III HD600分光計によって、CDCl、DMSO-d6、CDOD、又はアセトン-d6(ppm単位で報告)を溶媒として使用し、TMS(0ppm)又はクロロホルム(7.26ppm)を参照標準として使用して、記録した。ピーク多重度を報告する場合、次の略語が使用される。s(シングレット)、s,s(シングレット,シングレット)、d(ダブレット)、t(トリプレット)、m(マルチプレット)、br(ブロード)、dd(ダブレットのダブレット)、ddd(ダブレットのダブレットのダブレット)、dt(トリプレットのダブレット)、ddt(トリプレットのダブレットのダブレット)、td(ダブレットのトリプレット)、br.s(ブロードシングレット)。結合定数Jは、与えられるときは、ヘルツ(Hz)単位で報告した。
「XRPD」は、粉末X線回折を意味する。結晶形の変化、結晶化度、結晶構造状態などのいくつかの情報は、結晶形の同定に使用される一般的な方法であるX線粉末回折(XRPD)の検出によって得ることができる。用語「粉末X線回折パターン」又は「XRPDパターン」は、実験的に観察された回折図又はそれに由来するパラメータを意味する。X線粉末回折(XRPD)は、ピーク位置(横軸)とピーク強度(縦軸)とによって特徴付けられる。XRPDパターンのピーク位置は、主に結晶構造に依存し、実験の細部には比較的影響されず、相対的なピーク高さは、サンプル調製と機器のジオメトリに関連する多くの要因に依存する。したがって、いくつかの実施形態では、本明細書に開示される結晶形態は、特定の位置にいくつかのピークを有するX線粉末回折パターンを特徴とし、これは、本発明の添付図面に提供されるXRPDパターンと実質的に同一である。
純度の測定には、Agilent 1100 HPLCを使用し、その方法について表1に示す。
表1:純度試験のHPLC法
Figure 0007123264000002
化学量論比を決定するための対イオン含量測定のためのIC法について、以下の表2に示した。
表2:対イオン含量測定のためのIC法
Figure 0007123264000003
本明細書に開示される以下の実施例は、本発明を更に記載するために示される。しかし、これらの実施例は、本発明の範囲を限定するために使用されるべきではない。
式(I)の化合物(SCY-635)は、任意の合理的な合成方法に記載されている方法を参照して、又は商業的な購入によって調製することができる。
実施例1:塩スクリーニング
初期の塩スクリーニングでは、24種の塩形成剤と5種の溶媒系を使用した。
約15mgの遊離塩基を、ガラスバイアル中の選択した溶媒に分散させ、対応する塩形成剤をモル仕込み比1:1で添加した(HCl/遊離塩基の場合、1:1と2:1の両方の2つの比を使用した)。遊離塩基と酸との混合物を、RTで4時間攪拌した後、5℃で約4日間攪拌した。できる限り多くの結晶形態(crystalline hits)を同定する可能性を最大限にするために、攪拌後に得られた透明溶液を貧溶剤添加又はRTでの緩やかな蒸発に移した。得られた固体を単離し、XRPDによって分析した。表3にまとめられているように、新たな結晶性固体は単離されなかった。表3に示すように、非ムチン酸塩が得られた。即ち、化合物Iの塩形成性は、選択性を有する。
表3:初期の塩スクリーニングのまとめ
Figure 0007123264000004
Figure 0007123264000005
:固体が、貧溶媒添加により得られた。**:固体が、スラリーを介して直接得られた。弱結晶性:単離した固体から、強度が低い微弱な回折ピークが観測された。その他:RTで緩やかな蒸発。
実施例2:硫酸塩及びリン酸塩
約50mgのアモルファス硫酸塩とリン酸塩を調製した。調製手順を表4にまとめた。表5及び図3に示すように、硫酸塩について77%という低いHPLC純度が観測された。リン酸塩については、高純度が観測された(表6及び図2)。
表4:硫酸塩及びリン酸塩の調製手順
Figure 0007123264000006
表5:硫酸塩のHPLC不純物表
Figure 0007123264000007
表6:リン酸塩のHPLC不純物表
Figure 0007123264000008
実施例3:マレイン酸塩
高純度のマレイン酸塩が観測された(表7及び図2)。
表7:マレイン酸塩のHPLC不純物表
Figure 0007123264000009
実施例4:塩形態(salt hits)の調製及び特徴付け
H NMR及びICによって特徴付けられるように、マレイン酸塩、ナパジシル酸塩、硫酸塩、及びリン酸塩を含む4種のアモルファス塩が生成された。図1は、式(I)の化合物のマレイン酸塩のH NMR(DMSO-d6)を示し、図3は、式(I)の化合物のリン酸塩のイオンクロマトグラム(IC)を示し、図5は、式(I)の化合物の硫酸塩のイオンクロマトグラム(IC)を示し、図7は、式(I)の化合物のナパジシル酸塩のH NMR(DMSO-d6)を示す。結果として、アモルファスの硫酸塩とリン酸塩を、表8にまとめた特性で再度調製することに成功した。
表8:塩形態の性質のまとめ
Figure 0007123264000010
**:様々なバッチからのサンプルで検出された様々な化学量論。N/A:測定されず。
実験結果は、マレイン酸塩、ナパジシル酸塩、硫酸塩、及びリン酸塩のみが生成されたことを示し、SCY-635の前記4種の塩は、SCY-635それ自体よりも優れた溶解性及び安定性を示した。一方、マレイン酸塩は、SCY-635の前記4種の塩の中で、最も高い純度、バッチ間で一貫した化学量論比、及び少量の残留EtOAcを示し、更なる評価のための主要な塩として選択できる。
結晶性マレイン酸塩が主要な塩として推奨され、動力学的溶解度と物理化学的安定性について更に評価した。結果に示されるように、アモルファス及び結晶性の遊離塩基の両方と比較して、水中とFaSSIF中で有意な溶解度の改善が見られ(図8~図9及び図9~図10に示される)、少なくとも1週間の25℃/60%RH及び40℃/75%RHの両条件下で、良好な化学的安定性が証明された(表11を参照)。
表9:RTでの水中における動力学的溶解度
Figure 0007123264000011
表10:RTでのFaSSIF中における動力学的溶解度
Figure 0007123264000012
:mg/mL単位での溶解度、:上清の最終pH、:XRPDを使用して測定された固体形態の変化。N/A:該当データなし。
表9~表10に結果が示されているように、結晶性遊離塩基及びアモルファス遊離塩基の両方と比較して、マレイン酸塩は、水中(≧9.6mg/mL)及びFaSSIF中(≧8.3mg/mL)で溶解度の向上を示した。
結晶性マレイン酸塩の物理化学的安定性は、25℃/60%RH-開放及び40℃/75%RH-開放下で、1週間評価した。
表11:マレイン酸塩の1週間安定性評価
Figure 0007123264000013
表11に結果が示されているように、選択した両条件下で良好な化学的安定性が示された。
前記実施形態では、遊離塩基タイプAのXRPDデータを、表12に示した。
Figure 0007123264000014
本明細書全体を通して、「実施形態」、「いくつかの実施形態」、「一実施形態」、「別の実施例」、「実施例」、「特定の実施例」、又は「いくつかの実施例」との表現は、実施形態又は実施例に関連して記載される特定の特徴、構造、材料、又は特性が、本開示の少なくとも1つの実施形態又は実施例に含まれることを意味する。したがって、本明細書中の様々な箇所における「いくつかの実施形態では」、「一実施形態では」、「実施形態では」、「別の実施例では」、「実施例では」、「特定の実施例では」、又は「いくつかの実施例では」などの句の使用は、必ずしも、本開示の同一の実施形態又は実施例を意味するとは限らない。更に、特定の特徴、構造、材料、又は特性は、1以上の実施形態又は実施例において任意の好適な方法で組み合わせることができる。

Claims (6)

  1. 式(I):
    Figure 0007123264000015
    の化合物の塩であって、前記塩がマレイン酸塩であることを特徴とする塩。
  2. 前記式(I)の化合物のマレイン酸塩において、前記式(I)の化合物対マレイン酸のモル比が、1:0.9~1:1.2である請求項1に記載の塩。
  3. 前記式(I)の化合物のマレイン酸塩において、前記式(I)の化合物対マレイン酸のモル比が、1:1である請求項1に記載の塩。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の塩と、薬学的に許容される賦形剤とを含むことを特徴とする医薬組成物。
  5. 患者の慢性C型肝炎及びC型肝炎感染を予防、管理、治療、又は軽減するための医薬の製造における、請求項1から3のいずれかに記載の塩又は請求項4に記載の医薬組成物の使用。
  6. 患者の慢性C型肝炎及びC型肝炎感染の予防、管理、治療、又は軽減における使用のための、請求項1から3のいずれかに記載の塩又は請求項4に記載の医薬組成物。
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