JP7121978B2 - 広告表示具 - Google Patents

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Description

特許法第30条第2項適用 平成29年12月20日に、国立大学法人香川大学 幸町キャンパス:キャリアセンター付近(香川県高松市幸町1番1号)に設置して公開した。
特許法第30条第2項適用 平成29年12月20日に、国立大学法人香川大学 林町キャンパス:学食前(香川県高松市林町2217-20)に設置して公開した。
特許法第30条第2項適用 平成30年4月1日に、国立大学法人徳島大学 常三島キャンパス:学食前(徳島市南常三島町1丁目1番地)に設置して公開した。
本発明は、ポスター等をフレーム枠体に平面ファスナーによって脱着自在に取付支持させることで掲示させる自立式の広告表示具に関する。
ポスター等を掲示する手段として、四角い木枠などにポスターを貼って看板状とし、これを電柱等の支柱に針金などで締結することで立てかける、立て看板が知られている。しかし、立て看板は壁や電柱などに立てかける掲示手段であるから、看板自身が自立しておらず、何がしかに立てかけられる性格上、掲示面が傾斜していることも多く、看板を目にする人と正対するように垂直に立設されているとは限らない。また、その固定方法も雑然としており、不安定であったり、どことなく安っぽい印象を与えてしまうなどしており、美観的にも美しい掲示方法とはいえないことから、洗練された印象の広告といった遡及効果を求める手段としては、十分とはいえなかった。
また、自立式の掲示板として、下方にキャスターを備えた水平な脚杆を、左右平行に離間対向して配し、これら脚杆の中央に取り付けられたコの字形の腕金治具には脚杆の対向面側に突出部が設けられており、その突出部上に矩形の立設フレーム枠体の左右の縦の支枠をそれぞれ立設させるようにしてボルトで締結されたものであって、側面からみて、逆T字状となる掲示板が提案されている(たとえば、特許文献1、第1図参照。)。
実開昭59-94370号公報
上述の特許文献1に記載の手段は、ポスター等を掲示する自立した掲示手段であって、構造的には角柱をボルト締結によって組み立てる簡易な構造である。しかしながら、立設させるフレーム枠の左右の下端を左右の脚杆の中央部のコの字形の腕金治具で挟持してボルトで固定するのみであって、左右下端で挟持されるだけの構造であるから、構造的には前後に倒れやすく、ぐらつきが生じやすい構造である。また、特許文献1の第1図にみられるように、左右の脚杆は、立設フレームの横幅よりも外方向に突出して位置することとなるので、掲示物を正面視したときに脚杆フレームが目立ち、すっきりした印象とはいえないものであった。
すると、特許文献1に記載の手段の掲示具を用いて、複数の掲示物を連続的に並べても、脚杆の分だけ隣接する掲示物との間に隙間が生じてしまうこととなる。そこで、一体的にすっきりと表示させようとしても、連続的にすることができず、一体的な表示をさせることは物理的に不可能であるから、大きな掲示物を複数枚のパネルで表示させることには適さず、また、美観的なすっきりした印象を醸成することができず、洗練された掲示をするには不向きであった。
特許文献1では、脚杆も立設フレームも、構造的に簡易な角柱であるから製造は容易だが、一方で、同質な角柱で構成されていることから、自立させた立設フレームのバランスが悪く、前後に倒れやすいものであって、サイズを大きく、特に高さを高くした縦長な掲示に用いるには不向きであった。すなわち、重心が腰高となりやすいので、そのままでは倒れやすく不安定となる。脚杆の長さを長くすれば倒れにくくなるが、脚杆が前後に大きく突き出すこととなるので、背面側を壁に寄せて立たせることができず、掲示空間にかぎりがある場合、たとえば廊下などに置く場合、歩行空間を狭めてしまうなど、不都合が生じやすいこととなる。脚杆を短めなままに転倒しにくくするためには、脚杆の上に重しとなる重量物を載せ置いたりすることも可能であるが、そうした重しを別途載せ置いた外観は非常に不格好であるから、脚周りの見た目がすっきりしたものとはなり難く、広告のメッセージ性を損ないかねないものとなっていた。
ところで、従来のポスター等の掲示では、ポスターの裏面外周に接着剤を塗布して、フレーム枠に接着固定したり、フレーム枠に周囲をくるっと巻き回して表面を張るようにしてからホッチキス等で固定する、といった固定方法が一般的であるが、ポスターに張力をかけて貼る作業には、慣れやコツといった習熟が必要であったり、フレーム枠体がホッチキスの針が通る木製である必要があるので、強化な金属フレームにおいては用いることが困難であった。また、接着剤を用いる場合も、その固化までには時間を要することから、必ずしも作業性に優れるものとはいえなかった。また金属製の枠体による強固な表示具である場合には、数カ月、半年、1年と長期に掲示した後、新たなポスターに貼り替えるなどして何度も利用することができるので、接着剤による固着では繰り返しの作業性が悪く、十分とはいえなかった。
また、ポスターを掲示する掲示板や表示具は、立った人と正対するものであるから、立てられた状態であるが、掲示物を取り付けるには、掲示板が安定しておりぐらつかないことのほか、立てた状態であることで作業がしにくいことがある。とりわけ、本発明の場合は、高さ2mになる位置から掲示することも可能であるが、こうした高さは脚立等がなければ立てた状態では作業ができなくなることから、掲示物の取り付け作業性に優れる表示具が望まれている。
そこで、本発明の解決しようとする課題は、ポスター掲示に適した美観に優れかつ安定的に自立する広告表示具であって、また高さやサイズが大きい広告にも適用可能であって、容易に複数台を並列配置させることができ、掲示物の前後のスペースを少なくしつつ、さらにポスター等の掲示物の掲示作業性にも優れ、繰り返しの利用にも適した、広告表示具を提供することである。
上記の課題を解決するための本発明の第1の手段は、底面に金属製の底板を備えた基台と、該基台の底板中央部上に立設された矩形のフレーム枠体を備えた自立式広告表示具であって、該フレーム枠体は、離間平行する左縦柱と右縦柱とこれらの縦柱の上端間に配される上部横柱と下端間に配される底部横柱とによって形成された矩形の外枠と、底部横柱の上方に底部横柱と離間平行して底部横桟を備えているものであって、前記基台の底板中央部には、上方に突出する垂直ボルトが複数本立設され、前記底部横柱と該底部横桟とを各垂直ボルトが連通しうるように、該底部横柱と該底部横桟には上下方向に開口する貫通孔が複数開口され、前記底板から底部横柱を経て底部横桟まで貫通させた垂直ボルトに底部横桟を固定させることで、該基台の底板中央部上にフレーム枠体を立設させ、前記矩形のフレーム枠体の前面あるいは裏面の少なくともいずれか一方の矩形表面をポスター掲示面として、上部横柱と底部横桟と左縦柱および右縦柱の間にポスター等の掲示物を掲示可能としたこと、を特徴とする、自立式広告表示具である。
本発明の第2の手段は、基台は底板の前端及び後端から底部横桟の下端部まで傾斜板で被覆されていること、を特徴とする、第1の手段に記載の自立式広告表示具である。
本発明の第3の手段は、フレーム枠体のポスター掲示面上に平面ファスナーのループ部を設け、ポスター等の掲示物の裏面対向位置に貼付された平面ファスナーのフック部と圧着可能としたことでポスターを脱着自在に保持可能としたこと、を特徴とする、第1または第2の手段に記載の自立式広告表示具である。
本発明の第4の手段は、フレーム枠体のポスター掲示面上に平面ファスナーのフック部を設け、ポスター等の掲示物の裏面対向位置に貼付された平面ファスナーのループ部と圧着可能としたことでポスターを脱着自在に保持可能としたこと、を特徴とする、第1または第2の手段に記載の自立式広告表示具である。
本発明の第5の手段は、底板が鋼板からなり、フレーム枠体がアルミニウム製角材からなることを特徴とする、第1から4のいずれか1の手段に記載の自立式広告表示具である。
本発明の第6の手段は、脱着自在に保持されるポスター等の掲示物がポリプロピレンを主原料とする耐水性の紙状シート材からなるポスターであること、を特徴とする第3から第5のいずれか1の手段に記載の自立式広告表示具である。
本発明の第1の手段によれば、単にポスター等の掲示物を自立して表示させることができるのみならず、さらにフレーム枠体の矩形の横幅いっぱいにポスターを取り付けて掲示可能となることから、フレームレスな全面的な掲示が可能となるので、余計な枠を意識させることなく、ポスター画像の広告物を呈示することが可能となる。そして、脚杆のような部位がないので、基台が横にはみ出すことがないことから、全画面表示のような美観に優れることに加えて、さらに本発明の広告表示具を複数基並べおくと、ポスターが連続的なものとなり、一体的に表示させることもできるので、横幅の大きい掲示にも組み合わせて適用することが可能となる。
また、基台の底板を金属製の重量物とすることができるので、脚杆のように前後に大きく脚を突き出すことなく、基台の底板を前後に張り出す長さを抑制させつつ、倒れにくいバランスとすることができ、スタイルよく保つことができる。
基台の中央から、ボルトを上向きに複数本突出させ、これに底部横柱、底部横桟を挿通させることで、安定的にフレーム枠体を立設させることができ、また、重量物を分解した状態で搬送して、現場で組み立てることが簡易にできるので、梱包や配送の負荷が少なく、また収納時にも分解できるので場所をとらない。
さらに、ポスター等の掲示物をあらかじめフレーム枠体に取り付けてから基台中央に立てることができるので、立てた状態でフレーム枠体に取り付けるような手間や作業負荷が不要となるので、作業性がよく短時間で取り付けができ、平置きした状態で取り付けることができるので、取り付け時の皺や浮きといったものを避けることが容易となるので、仕上がりよく取り付けることができる。
本発明の第2の手段のように、基台の上部を傾斜板で覆うことで、基台中央が高く基台の周囲が低いすっきりした基台形状となり、足元のごたついた感じがなくなり、スタイリッシュとなることで、掲示物となる広告に視線が集中しやすくなる。
本発明の第3、あるいは第4の手段のように、掲示物のポスターの裏面外周に平面ファスナー(ループあるいはフック)を貼り付け、これを対向するフレーム枠体の位置に取り付けた対となる平面ファスナー(フックあるいはループ)に圧着させることで脱着自在にフレーム枠体に取り付けることができると、取り付け作業性がよく、一人でも弛まずに、ぴんと張ることが容易にできる。また、一定期間掲示後に取り替える際に、フレーム枠体側の平面ファスナーを再利用できるので、再掲示の際に清掃の手間がかからず、スピーディーに付け替え作業を進めることができる。
また、フレーム枠体の上部横柱か底部横桟までの間に掲示物となるポスターを取り付けるので、底部横桟から下の傾斜板の上部はすべて一枚のポスターがフレームレスに全画面表示されるものとなるので、スタイリッシュとなり、連続的に並べれば、継ぎ目が目立たずさらに大きな広告等とすることもでき、掲示物を使用後に剥がす際には、底部横桟から上の掲示物だけをめくることができるので、フレーム枠体を立てた状態のまま、分解せずとも脱離させることもできる。
第5の手段によると、底板を重量物の鋼板とする一方で、掲示物を取り付ける矩形のフレーム枠体はアルミ製の軽量な角材とすることができる。立てられた掲示物の重量が軽くなるので、重い鋼板によって支承しやすく、倒れにくいものとなるうえに、全体の重量を軽量化できるので、自立式広告表示具全体を持ち運ぶ作業性が向上する。
たとえば、基台重量が10kg程度、フレーム枠体が5kg程度で、幅82cm、高さ2m程度の大きさの表示具を実用的に(屋内使用で転倒しないレベルで)得ることができる。そこで、成人男性が1人いれば、十分に持ち運ぶことができる。キャスターなどを利用して搬送自在とすると、転倒リスクが増えたり、風にあおられて自走してしまうトラブルも生じやすいが、自立しているだけなので、そうした心配がなく、倒れにくく、安定して大型の掲示物を自立させることができる一方で、搬送も容易なので、清掃や位置変更の際に一人で移動作業を簡便にすることができ、軽い分だけ事故等も招来しにくいものとなっている。
第6の手段のように、ポリプロピレンを主原料とする耐水性の紙状シート材からなるポスターは、印刷時の見映えや、長期の耐久性、取り付け作業性に優れ、また、取り外し時にも破れることなく、取り外せるので、上部が破れて剥がせずに残ってしまうといったトラブルも避けることができ、繰り返しの利用に適した広告表示具とすることができる。
本発明の自立式広告表示具にポスターを掲示する様子の模式図である。 本発明の自立式広告表示具にポスターをフレームレスに掲示する様子を示す図である。 本発明の自立式広告表示具のフレーム枠体と基台との分解説明図である。 本発明の自立式広告表示具の(a)フレーム枠体と基台が組み上がった図、(b)フレーム枠体に平面ファスナーが貼り付けられた図である。 本発明の自立式広告表示具の(a)側面図、(b)正面図、(c)平面図、(d)背面図である。 本発明の自立式広告表示具にポスターが掲示された例である。(a)は図1~図6と同じ実施例であり、(b)は横幅の広いの他の実施例である。
本発明の実施の形態について、適宜図面を参照しつつ以下に説明する。
まず、図1、図2及び図6(a)に示すのは、ポスター(14)を掲示した本発明の自立式広告表示具の外観である。図6(b)に示すように本発明の自立式広告表示具の横幅や高さはバリエーションをもたせることができるが、以下の説明では、図1の実施の形態を例に説明する。
図1では、自立式広告表示具(1)のフレーム枠体(2)の矩形の外枠(9)の一方の面(以下では「前面」という。)に、掲示物のポスター(14)が平面ファスナー(16)で圧着されて脱着自在に取り付けられている。ポスター(14)の裏面(26)の外周縁には、平面ファスナー(16)のフック部(17)が貼り付けられている。また、フレーム枠体(2)の左縦柱(4)、右縦柱(5)、上部横柱(6)、底部横桟(8)で形成される矩形の外枠(9)の前面側に、平面ファスナー(16)のループ部(18)が貼り付けられている。対向する位置のフック部(17)とループ部(18)が圧着されることで、図2に示すようにポスターがフレームレスとなるような、全面表示された状態となっており、所望の期間の経過後に、掲示物(14)を取り外して、別なポスター(14)を圧着して取り付けることで簡易に差し替える可能となっている。
なお、平面ファスナー(16)は、ポスターの裏面にループ部を、フレーム枠体(3)にフック部を設けることもできる。ループ部(18)をフレーム枠体(3)に取り付けるほうが脱着を繰り返す際の扱いが容易であり、掲示物(14)を取り外した状態での持ち運び時にも縦柱を把持する手が痛くなりにくい。そこで、図面では、ループ部(18)をフレーム枠体(3)に取り付けた例で説明している。
また、図面では、前面のみに掲示物(14)のポスターを配して説明しているが、裏面側にもポスターを同様に配することができるので、両面広告とすることもできるので、双方の空間に訴求することができ、広告空間を無駄にすることもない。
図3に、図1の自立式広告表示具(1)の分解説明図を示す。アルミ製の角形のフレーム枠体(3)を基台(2)の鋼製の底板(10)の底板中央部(11)上の中央部スリット(25)に立たせ、底板(10)の下方から垂直に突きたてた4本の垂直ボルト(12)に、底部横柱(7)の上下方向に開口した貫通孔(15)及び底部横桟(8)の上下方向に開口した貫通孔(15)を挿通させ、締結具(13)で締結することで、図4(a)に示すように、フレーム枠体(3)は基台(2)の鋼製の底板(10)の上に立設されるようになっている。
垂直ボルト(12)は、底部横柱(7)のみならず、これと離間平行してその直上に水平に走っている底部横桟(8)にも挿通されており、2本の横支柱を複数のボルトが縦に貫くこととなる。そこで、2本の横支柱と縦柱とで形成される四角形の面が複数の垂直ボルトで拘束された状態となる。すると、回転モーメントが生じにくいものとなるので、姿勢がずれにくいものとなる。そこで、底部横柱1本のみの場合と比較すると、格段に安定性がよく、ぐらついたり前後に傾倒したりしにくいものとなるので、垂直姿勢を安定的に保持し易いものとなっている。
そして、基台(2)とフレーム枠体(3)とは分解して持ち運ぶことができ、その場で組み立てることもできるので、搬送も容易である。また、基台(2)の底板は鋼製であり重量があるものの、横幅82cmの場合は、10kg程度である。フレーム枠体(3)はアルミニウム製の幅3cm角の角柱(角管)を、係止具(22)を用いて組み合わせて矩形に形成しているが、その重量は高さ2mのもので約5kgである。
すなわち、全体の重量でも15kg程度であるから、成人男性であれば、組み上げ後に所望の位置に移動させることも可能である。また、前後の奥行きは40cm程度であるから、底板中央部の位置は壁から約20cmであり、比較的壁際に近い位置に掲示物を掲示させることができる。なお、こうした重量バランスであれば、屋内で使用するかぎりは、前後に転倒することなく安定して自立した状態で用いることができるので、棒状の脚杆を長く前後に突き出す必要がない。仮に屋外等で使用する場合には、基台の底板の鋼板の厚みを増加させるなどして、重量をさらに重くしたり、掲示物(14)に風を逃すためのスリットを設けたり、あるいは基台(2)の傾斜板(19)と底板(10)の間に水の入ったウエイトを配置するなど、風対策を十分に講じることも可能である。
さて、図3、図5(a)、(b)のように、実施例では、3センチ角のアルミ製角柱(角管)を用いた矩形のフレーム枠体(3)は、左縦柱(4)、右縦柱(5)の間に、水平な支柱が渡されることで矩形が形成されている。すなわち、両縦柱の上端の間に上部横柱(6)を、下端の間に底部横柱(7)を、底部横柱(7)から15cmほど離間平行した位置に底部横桟(8)が設けられている。また、矩形の外枠(9)は図面では縦長長方形なので、その半分ぐらいの距離、すなわち、2mの全高であれば1m程度の位置に、補助横桟(24)を配している。
なお、補助横桟(24)は、表示具のサイズに応じて適宜本数を設けることができる。基台(2)には、底板(10)の前端(20)あるいは後端(21)から底板中央部(11)に向かって斜め上にせり上がるプラスチック樹脂製の傾斜板(19)を化粧板として配することができる。底板中央部(11)の上平面には、底部横柱(7)が載せ置かれるので、基台は、底板(10)の上方を中央部スリット(26)の空間としている。
また、基台を側面視したとき、傾斜板と底板との間の三角形の空隙を、同様にプラスチック樹脂製の化粧板で覆っておくことができる。この空隙の内部にバランサーとなる重しを挿し入れてもよい。このバランサーは、三角柱状の内部に水等を収容できる水筒状のタンクなどを用いることができ、傾斜板(19)で覆われていることから、仮にバランサーを用いる場合でも、外部からは目立たずすっきりした美観を保持しうる。
本発明のポスター(14)は、掲示後差し替えられるまでの間、半年から1年程度の期間そのまま掲示され続けることが想定されるものである。そこで、ポスターの材料としては、コート紙、合成紙、ターポリンなどが挙げられる。
そして、本発明では、とりわけ、ポスターの材質は、合成樹脂を主原料とする紙状シートの合成紙として、ポリプロピレンを主原料とする耐水性のフィルム法合成紙が、高い白色度と平滑性、印刷特性、強度、耐久性、耐水性、軽量性の観点から好適である。こうしたポリプロピレンを主原料とするフィルム法合成紙としては、基層の上下を表層で被覆した三層構造のユポ(登録商標)があげられる。
また、ターポリン幕といった横断幕や垂れ幕に用いられている、ポリエステル繊維等の基布を軟質の合成樹脂フィルムでサンドイッチした複合シートもポスターの素材として適用することも可能である。
(組立てと使用の一例)
本発明の実施例では、基台(2)の底板(10)側から垂直ボルト(12)を4本垂直に突きたてた状態で、所望の場所(たとえば設置場所あるいは設置場所の近くの組み立て場所)に基台を配置する。次に、フレーム枠体(3)の横柱や縦柱、横桟を組み合わせて係止具(22)で固定し、矩形の外枠(9)を形成させる。もちろん、フレーム枠体(3)はあらかじめ矩形に組み上がった状態のものであってもよい。実施例では、L型金具をアルミ角柱のフレーム柱にねじ止めしているが、あらかじめ矩形に溶接したものフレーム枠体であってもよい。
フレーム枠体(3)の前面あるいは裏面に、掲示物の位置に応じて、平面ファスナーのループ部(18)を貼り付ける。その際、底面横柱(7)ではなく、底面横柱(8)にループ部(18)の平面ファスナーを貼り付ける。ここに、平面ファスナーの部材を貼り付けるのは、平面ファスナーのループ部の裏面には、あらかじめ接着材が配されており、離形紙を剥がして持ちるようなテープ状の部材を用いることができるからである。
フレーム枠体(3)を横倒しした状態で、上に平面ファスナーのループ部(18)を貼り付けた後、フレーム枠を横倒しした状態のまま、あらかじめポスター(14)の裏面(26)外周縁に平面ファスナーのフック部(17)を貼り付けたポスターを載せおいて、平面ファスナー部を圧着してフレーム枠体(3)上にポスター(14)を固定する。
次いで、フレーム枠体を上部横柱(6)が上になるように立ててから、ポスターが掲示された状態のまま、基台の底板(10)の中央部スリット部の垂直ボルトに底面横柱(7)、底面横桟(8)を差入れて、締結具(13)で緊締する。すると、ポスターを掲示する際には、脚立等を必要とせず、一人でも作業ができるものとなる。
底面横桟(8)の下端に傾斜板(19)が当接する位置になるので、ポスターの下端はスリット内に潜りすぎることもないが、ポスターの下端の傾斜板(19)がほぼ重なるので、ポスターの下端がめくれ上がりにくいものとなっている。一方で、平面ファスナーであるから、所望の期間が経過した際には、ポスター(14)の下端をフレーム枠体(3)を垂直に立てた状態のままでも、剥がすことができる。加えて、底面横桟の平面ファスナー部は、傾斜板よりも上方に位置していることから、剥がす前にフレーム枠体を取り外す必要がない。フレーム枠体を外すには、裏面側から締結具(13)を弛めることもできるが、ポスターを剥がしてから、必要に応じて分解することができ、次回の掲示作業に移行することができる。
1 自立式広告表示具
2 フレーム枠体
3 基台
4 左縦柱
5 右縦柱
6 上部横柱
7 底部横柱
8 底部横桟
9 矩形の外枠
10 底板
11 底板中央部
12 垂直ボルト
13 締結具
14 ポスター(掲示物)
15 貫通孔
16 平面ファスナー
17 フック部
18 ループ部
19 傾斜板
20 前端
21 後端
22 係止具
23 足底パッド
24 補助横桟
25 中央部スリット
26 掲示物(ポスター)の裏面

Claims (6)

  1. 底面に金属製の底板を備えた基台と、該基台の底板中央部上に立設された矩形のフレーム枠体を備えた自立式広告表示具であって、
    該フレーム枠体は、離間平行する左縦柱と右縦柱とこれらの縦柱の上端間に配される上部横柱と下端間に配される底部横柱とによって形成された矩形の外枠と、底部横柱の上方に底部横柱と離間平行して底部横桟を備えているものであって、
    前記基台の底板中央部には、上方に突出する垂直ボルトが複数本立設され、
    前記底部横柱と該底部横桟とを各垂直ボルトが連通しうるように、該底部横柱と該底部横桟には上下方向に開口する貫通孔が複数開口され、
    前記底板から底部横柱を経て底部横桟まで貫通させた垂直ボルトに底部横桟を固定させることで、該基台の底板中央部上にフレーム枠体を立設させ、
    前記矩形のフレーム枠体の前面あるいは裏面の少なくともいずれか一方の矩形表面をポスター掲示面として、上部横柱と底部横桟と左縦柱および右縦柱の間にポスター等の掲示物を掲示可能としたこと、を特徴とする、自立式広告表示具。
  2. 基台は底板の前端及び後端から底部横桟の下端部まで傾斜板で被覆されていること、を特徴とする、請求項1に記載の自立式広告表示具。
  3. フレーム枠体のポスター掲示面上に平面ファスナーのループ部を設け、ポスター等の掲示物の裏面対向位置に貼付された平面ファスナーのフック部と圧着可能としたことでポスターを脱着自在に保持可能としたこと、を特徴とする、請求項1または2に記載の自立式広告表示具。
  4. フレーム枠体のポスター掲示面上に平面ファスナーのフック部を設け、ポスター等の掲示物の裏面対向位置に貼付された平面ファスナーのループ部と圧着可能としたことでポスターを脱着自在に保持可能としたこと、を特徴とする、請求項1または2に記載の自立式広告表示具。
  5. 底板が鋼板からなり、フレーム枠体がアルミニウム製角材からなることを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載の自立式広告表示具。
  6. 脱着自在に保持されるポスター等の掲示物がポリプロピレンを主原料とする耐水性の紙状シート材からなるポスターであること、を特徴とする請求項3または5のいずれか1項に記載の自立式広告表示具。
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JP2000512038A (ja) 1997-03-24 2000-09-12 マーケティング ディスプレイズ,インコーポレイテッド 転がり基盤を備えた標識スタンド

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