JP3079857U - 展示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】運搬及び取扱いが容易な展示装置を提供する。 【解決手段】２個のフレーム１を揺動具５により各上端
で揺動可能とする。各フレーム１は、逆Ｕ字形状をなす
フレーム本体２と、フレーム本体２の幅方向及び長さ方
向に延びる複数の仕切棒３、４とを有する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案が属する技術分野】

本考案は、各種の案内、標示等の展示物を展示可能な展示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の一般的な展示装置は、４本の支柱と、これら支柱に設けられ、２本の支 柱により形成される平面に展示物を支持可能な支持部とを有している。この展示 装置は、支持部に各種の案内、標示等の展示物が取り付けられ、その展示物を展 示可能になっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記従来の展示装置は、支柱が中実の金属又は木材等からなるため、 ある程度の重量を有している。また、それは、支柱が通常折り畳むことができな い構造となっており、常にある程度の容積を有している。これらのことから、従 来の展示装置は運搬及び取扱いが不便である。

【０００４】 本考案は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、運搬及び取扱いが 容易な展示装置を提供することを解決すべき課題としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の展示装置は、折り畳まれて平面状となり、展開されて起立可能な少な くとも２本のパイプ状の支柱と、 該支柱に設けられ、２本の該支柱により形成される平面に展示物を支持可能な 支持部とを有することを特徴とする。

【０００６】 本考案の展示装置は、支柱が折り畳まれて平面状となることから、運搬に際し てさほどの容積を必要としない。この間、この展示装置は、支柱がパイプ状であ るため、軽量である。したがって、本考案の展示装置では、運搬及び取扱いが容 易である。そして、この展示装置は、支柱を展開して起立させれば、支柱に設け られた支持部に支持した展示物の展示が可能となる。

【０００７】 本考案の展示装置では、２本の支柱を逆Ｕ字形状のフレームにより構成するこ とができる。これにより、２本の支柱を簡単に構成することができるとともに、 ２本の支柱により展示物を支持可能な平面を容易に形成することができる。かか るフレームとしては、登録実用新案公報第３０２３８３８号に記載されている園 芸植物用支持フレームを採用することができる。

【０００８】 また、本考案の展示装置では、フレームには幅方向又は長さ方向に延びる仕切 棒が設けられていることが好ましい。これにより、仕切棒を支持部の一部とし、 支持部に展示物を容易に支持することができる。また、仕切棒により展示装置の 強度が増す。さらに、展示物が仕切棒により支えられ、風等により展示装置から 展示物が外れるのを防止することができる。

【０００９】 仕切棒はフレームに対して位置変更が可能であることが好ましい。こうであれ ば、展示物の大きさに応じて仕切棒の位置を変え、展示物を好適に展示すること が可能である。仕切棒がフレームから脱着可能であれば、仕切棒を一旦フレーム から取り外し、これに展示物を取り付けた後、再度フレームに取り付けることが できるため、作業性が向上する。かかる効果は、特に、大量の展示物を展示した い場合に著しい。

【００１０】 全ての支柱が２個のフレームにより構成され、両フレームは上端で揺動可能に することが好ましい。２個のフレームの揺動を戻せば容易に折り畳むことが可能 であり、２個のフレームを揺動させれば、容易に展開して起立させることができ るからである。

【００１１】 本考案の展示装置では、過剰な展開を規制する規制手段が設けられていること が好ましい。これにより、展示装置を安定して起立させることができるからであ る。

【００１２】 また、本考案の展示装置はウェイトが設けられ得るようになっていることが好 ましい。展示装置自体は上記のように軽量であるため、こうしてウェイトを設け ることにより、風等により展示装置が転倒したりすること等を防止することがで きる。ウェイトとしては、レンガ、コンクリートブロック、石、材木、水等を入 れたペットボトル等を使用することができる。

【００１３】 本考案の展示装置は、金属又は竹からなる支柱本体と、この支柱本体の外周に 被覆された樹脂からなる腐食防止層とからなる支柱を採用することができる。こ れにより、展示装置を雨や雪が降る天候不順時に使用したとしても、支柱が腐食 することを防止できる。また、展示装置を使用した後、汚れを簡単にふき取るこ とができる。このため、展示装置の寿命を長くし、長期間美観を保持することが できる。

【００１４】

【考案の実施の形態】

以下、本考案を具体化した実施形態１〜５を図面を参照しつつ説明する。

【００１５】 （実施形態１） 実施形態１の展示装置は、図１及び図２に示すように、２個のフレーム１と、 ２本の安定棒１１と、ウェイト１２と、懐中電灯１３とから構成されている。

【００１６】 各フレーム１は第１ビニール（株）製「フラワースクリーン」である。両フレ ーム１の上端には断面トラック形状の揺動具５が一対設けられており、これら揺 動具５により両フレーム１は上端で揺動可能になっている。

【００１７】 これらのフレーム１は、逆Ｕ字形状をなす２本のフレーム本体２と、両フレー ム本体２の幅方向に延びる４本の仕切棒３と、両フレーム本体２の長さ方向に延 びる２本の仕切棒４とを有している。各フレーム本体２の両足が２本の支柱２ａ である。各支柱２ａの下端には塩化ビニール樹脂製のキャップ２ｂが設けられて いる。各フレーム本体２は、図３に示すように、金属パイプからなる支柱本体２ ｃと、この支柱本体２ｃの外周に被覆された塩化ビニール樹脂製の腐食防止層２ ｄとからなる。

【００１８】 仕切棒３、４は金属線に塩化ビニール樹脂製の腐食防止層を被覆したものであ る。各仕切棒３、４は両端に軸方向に開く塩化ビニール樹脂製のグリップ３ａ、 ４ａを有している。図１及び図２に示す下端の仕切棒３のグリップ３ａは接着剤 により各フレーム本体２に固定され、他の仕切棒３、４のグリップ３ａ、４ａは 各フレーム本体２に嵌合している。また、この展示装置では、上方から１本目と ３本目との２本の仕切棒３に支持部の残部としての図３に示す止め具６がそれぞ れ一対脱着可能に設けられている。さらに、図１及び図２に示すように、一方の フレーム１における下端の仕切棒３の中央には係止具３ｂがループ状に固定され ている。

【００１９】 安定棒１１も金属線に塩化ビニール樹脂製の腐食防止層を被覆したものであり 、これらの安定棒１１も両端に軸方向に開く塩化ビニール樹脂製のグリップ１１ ａを有している。安定棒１１が両フレーム１の過剰な展開を規制する規制手段で ある。

【００２０】 上記のように構成された実施形態１の展示装置は、図１に示すように、両フレ ーム１を折り畳むことにより、平面状となっている。このため、この展示装置は 、運搬に際してさほどの容積を必要としない。この間、この展示装置は、フレー ム本体２がパイプ状であるため、軽量である。したがって、この展示装置では、 運搬及び取扱いが容易である。

【００２１】 そして、この展示装置は、図２に示すように、両フレーム１を展開し、両フレ ーム１の下端の仕切棒３にグリップ１１ａにより２本の安定棒１１を嵌合する。 これにより、展示装置が安定して起立する。こうして、この展示装置では、２個 のフレーム１により４本の支柱２ａを簡単に構成することができるとともに、１ 個のフレーム１により展示物７を支持可能な平面を容易に形成することができる 。この後、止め具６に展示物７を支持する。

【００２２】 この際、フレーム１が幅方向及び長さ方向に延びる仕切棒３、４を有している ため、止め具６に展示物７を容易に支持することができる。こうして、展示物７ の展示が可能となる。また、仕切棒３、４により展示装置の強度が増している。 さらに、展示物７が仕切棒３、４により支えられ、風等により展示装置から展示 物が外れるのを防止することができる。

【００２３】 仮に、他の展示物７を展示したい場合、仕切棒３、４の位置をフレーム１に対 して変更したり、止め具６の位置を仕切棒３、４に対して変更すれば、その展示 物７を好適に展示することが可能である。

【００２４】 しかも、この展示装置では、仕切棒３、４（下端の仕切棒３は除く。）がフレ ーム１から脱着可能であるため、仕切棒３、４を一旦フレーム１から取り外し、 これに展示物７を取り付けた後、再度フレーム１に取り付けることができるため 、作業性が向上する。かかる効果は、特に、大量の展示物７を展示したい場合に 著しい。

【００２５】 また、両仕切棒１１上にウェイト１２を載置すれば、風等により展示装置が転 倒したりすること等を防止することができる。また、夜間において、係止具３ｂ に懐中電灯１３を係止すれば、暗闇でも展示物７の視認が可能となる。

【００２６】 さらに、この展示装置では、フレーム本体２が金属パイプ製の支柱本体２ｃと 、この支柱本体２ｃの外周に被覆された腐食防止層２ｄとからなるため、天候不 順時に使用されらとしても、フレーム本体２等が腐食することがない。また、こ の展示装置を使用した後、汚れを簡単にふき取ることができる。このため、この 展示装置の寿命は長く、長期間優れた美観を奏することができる。 なお、実施形態１の展示装置では、仕切棒３、４に透明又は網状のポリエチレ ン製等の袋を取り付け、この袋の中に展示物７を入れることもできる。

【００２７】 （実施形態２） 実施形態２の展示装置は、図４に示すように、１個のフレーム１と、懐中電灯 １３と、支持具２０とから構成されている。フレーム１と懐中電灯１３とは実施 形態１と同様のものである。

【００２８】 支持具２０は、鉄製の角型パイプ２１、２２がＨ形に溶接され、両側の角型パ イプ２１の中央に鉄製の丸型パイプ２３が溶接によって起立されている。

【００２９】 上述のように構成された実施形態２の展示装置では、使用しない場合、フレー ム１と支持具２０とを分離することができるため、運搬に際して容積を小さくす ることができる。一方、この展示装置を使用する場合、フレーム１の支柱２ａを 丸型パイプ２３の穴２３ａに挿入することにより、フレーム１を起立させること ができる。

【００３０】 このため、実施形態２の展示装置によっても、実施形態１の展示装置と同様の 作用、効果が得られる。

【００３１】 なお、角型パイプ２１及び丸型パイプ２３はアルミニウム製とすることもでき る。

【００３２】 （実施形態３） 実施形態３の展示装置は、図５及び図６に示すように、３本の支持棒３１と、 ２本のリング３２、３３と、複数のクリップ３４とを有している。支持棒３１、 リング３２、３３及びクリップ３４はすべて市販品であり、支持棒３１は、上記 実施形態１のフレーム本体２と同様のものであり、下端には塩化ビニール樹脂製 のキャップ３１ａが設けられている。リング３２、３３及びクリップ３４はステ ンレス製である。

【００３３】 各支持棒３１の下方に位置するリング３２はその上方に位置するリング３３よ り大径である。図７にも示すように、各支持棒３１には２個のクリップ３４が取 り付けられており、各クリップ３４の穴３４ａにリング３２、３３が通されてい る。各リング３２、３３には上記実施形態１の止め具６と同様の止め具３５が脱 着可能に設けられている。

【００３４】 上述のように構成された実施形態３の展示装置では、使用しない場合、図５に 示すように、各支持棒３１を平行に重ね合わせ、リング３２、３３とともに平面 状とすることができるため、運搬に際して容積を小さくすることができる。一方 、この展示装置を使用する場合、図６に示すように、各支持棒３１をリング３２ 、３３の周を３等分する位置に配置することにより、起立させることができる。 この状態において、複数の止め具３５により、２本の支持棒３１とリング３２、 ３３とにより形成される平面に展示物２６を取り付けることができる。

【００３５】 このため、この実施形態３の展示装置によっても、実施形態１の展示装置と同 様の作用、効果が得られる。

【００３６】 （実施形態４） 実施形態４の展示装置は、図８に示すように、フレーム１と、２本の脚４１と 、２個の揺動具４２とから構成されている。フレーム１は実施形態１と同様のも のである。脚４１は実施形態３の支持棒と同様のものである。フレーム１の上端 の両側にはピンをもつＵ字形状をなすブラケット４２が設けられており、各ピン は脚４１の上端に挿通され、これにより各脚４１がフレーム１に対して揺動可能 とされている。

【００３７】 上述のように構成された実施形態４の展示装置では、使用しない場合、各支柱 ２ａと各脚４１とを重ね合わせて平面状とすることができる。一方、展示装置を 使用する場合、各支柱２ａの下端と各脚４１の下端とを互いに離反させることに より、展示装置を起立させることができる。

【００３８】 この実施形態４の展示装置によっても、実施形態１の展示装置と同様の作用、 効果が得られる。

【００３９】 （実施形態５） 実施形態５の展示装置は、図９〜１１に示すように、２個から４個のフレーム １と、複数の揺動具５とから構成されている。フレーム１及び揺動具５は実施形 態１と同様のものであり、各フレーム１は揺動具５により揺動可能とされている 。ただし、図９及び図１０においては、一組の支柱２ａには揺動具５が取り付け られていない。 これらの実施形態５の展示装置によっても、実施形態１の展示装置と同様の作 用、効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施形態１に係る展示装置の斜視図である。

【図２】実施形態１に係る展示装置の斜視図である。

【図３】実施形態１に係る展示装置の拡大斜視図であ
る。

【図４】実施形態２に係る展示装置の斜視図である。

【図５】実施形態３に係る展示装置の斜視図である。

【図６】実施形態３に係る展示装置の斜視図である。

【図７】実施形態３に係る展示装置の拡大斜視図であ
る。

【図８】実施形態４に係る展示装置の斜視図である。

【図９】実施形態５に係る展示装置の斜視図である。

【図１０】実施形態５に係る展示装置の斜視図である。

【図１１】実施形態５に係る展示装置の斜視図である。

【符号の説明】

２ａ…支柱 ３、４、６、３５…支持部（３、４…仕切棒、６、３５
…止め具） ７…展示物 １…フレーム ２…フレーム本体 ２ｃ…支柱本体 ２ｄ…腐食防止層 １１…規制手段（安定棒） １２…ウェイト

Claims (8)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】折り畳まれて平面状となり、展開されて起
   立可能な少なくとも２本のパイプ状の支柱と、 該支柱に設けられ、２本の該支柱により形成される平面
   に展示物を支持可能な支持部とを有することを特徴とす
   る展示装置。
2. 【請求項２】２本の支柱が逆Ｕ字形状のフレームにより
   構成されていることを特徴とする請求項１記載の展示装
   置。
3. 【請求項３】フレームには幅方向又は長さ方向に延びる
   仕切棒が設けられていることを特徴とする請求項２記載
   の展示装置。
4. 【請求項４】仕切棒はフレームに対して位置変更が可能
   であることを特徴とする請求項３記載の展示装置。
5. 【請求項５】全ての支柱が２個のフレームにより構成さ
   れ、両該フレームは上端で揺動可能に設けられているこ
   とを特徴とする請求項２、３又は４記載の展示装置。
6. 【請求項６】過剰な展開を規制する規制手段が設けられ
   ていることを特徴とする請求項１、２、３、４又は５記
   載の展示装置。
7. 【請求項７】ウェイトが設けられ得ることを特徴とする
   請求項１、２、３、４、５又は６記載の展示装置。
8. 【請求項８】支柱は、金属又は竹からなる支柱本体と、
   該支柱本体の外周に被覆された樹脂からなる腐食防止層
   とからなることを特徴とする請求項１、２、３、４、
   ５、６又は７記載の展示装置。