JP7121965B2 - マスク - Google Patents

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本発明は、マスクに関する。
近年、疾病の予防あるいは健康意識の向上から、マスクの着用が拡大している。マスクは、主に不織布で形成されており、顔面の一部を覆うことにより、口や鼻孔から体内への病原菌や異物の侵入を防止する。一方、マスクは、顔面の一部を覆うことから、口や鼻からの呼気が上側つまり目側へ抜けやすい。そのため、眼鏡を併用する場合、マスクと顔面との間を通過した呼気によって眼鏡が曇りやすいという問題がある。
そこで、市販のマスクでは、次のような手段で呼気の通過を低減している。
マスクの上方の内側にスポンジを設け、顔面との間の隙間を埋める。
マスクの上方にワイヤや針金などを設け、マスクの上端を顔面の形状に合わせる。
マスクの上方に突出する不織布を設け、顔面側へ折り返すことにより隙間を埋める。
しかしながら、上記のいずれの手段も以下のような理由により、十分に呼気を遮断することはできない。
予め形状が決定しているスポンジや不織布は、個々に異なる顔面の形状に合わない。
ワイヤや針金などは、大まかな形状維持しかできず、顔面の詳細な形状に合わない。
上記以外にも従来のマスクのスポンジを装着したマスクは、嵩張りやすく携帯性が悪化する。また、マスクに各種の部材を装着した場合、全体的に体格が大型化し、機能的なケースに収めにくいだけでなく、スポンジ、ワイヤ、針金、不織布などの他の部材が必要になる。その結果、接着や装着といったマスクの製造以外の工程が必要となり、生産性の悪化を招く。
特開2007-252854号公報
そこで、本発明の目的は、他の部材を必要とすることなく顔面の形状に沿って隙間が埋められ、携帯性も高いマスクを提供することにある。
請求項1記載のマスクは、多孔性の発泡ポリウレタンで形成されており、本体部、耳掛け部および突出部を有している。顔面の少なくとも口および鼻孔を覆う本体部と、耳に掛けられる開口を有する掛け部とは、継ぎ目なく一体に接続している。また、本体部から目側に突出する突出部は、本体部と継ぎ目なく一体に接続している。そのため、突出部は、本体部の顔面側へ折り返し可能である。これにより、本体部から突出した部分が折り返された突出部は、本体部と顔面との間に形成される隙間を埋める。そして、突出部は、多孔性の発泡ポリウレタンで形成されていることから、適度な弾性を有している。そのため、突出部は、顔面側へ折り返すことにより、自身の弾性によって顔面に押し付けられた状態で接する。また、突出部は、多孔性の発泡ポリウレタンで形成されていることから、柔軟性を有している。そのため、突出部は、顔面側へ折り返すことにより、顔面の形状に沿って柔軟に形状が変化する。さらに、突出部に限らず本体部が多孔性の発泡ポリウレタンで形成されているため、不織布で形成された従来のマスクと比較して通気性が高く、本来的に上側への呼気の流量が小さい。これらにより、本体部の上方への呼気の通過は、突出部を設けること、および発泡ポリウレタンの特性によって大きく低減される。したがって、顔面の形状に沿って隙間を埋めることができ、呼気の通過を低減し、眼鏡の曇りを抑えることができる。
また、突出部は、本体部と継ぎ目なく一体に形成されている。そのため、本体部と顔面との間の隙間を塞ぐ部材、あるいは本体部の形状を顔面に沿って維持するための部材は、不要である。そのため、構造が簡略化され、部品点数の増加や工数の増加を招かない。また、部品の追加にともなう嵩張りもなく、折り畳み時の体格が小型化される。したがって、携帯性を向上することができる。
請求項2記載のマスクでは、突出部は、一対の突出半部を有している。これら一対の突出半部は、本体部の中心を顔面の上下方向へ延びる仮想的な直線を対称軸として左右対称に設けられている。これにより、突出部は、顔面の中央に隆起する鼻の左右両側にそれぞれ設けられる。そのため、本体部と顔面との間の隙間を塞ぐ突出部は、それぞれ独立して左右の顔面に接する。したがって、突出部が顔面の形状に沿って変形してより確実に隙間を埋めることができ、呼気の通過を低減することができる。
請求項3記載のマスクでは、突出半部と突出半部とは、間にV字形状の切り欠きを形成している。そのため、顔面で隆起する鼻は、突出半部と突出半部との間に収まり、突出部の変形に与える影響が低減される。これにより、本体部と顔面との間の隙間を塞ぐ突出部は、鼻の影響を受けることなく左右の顔面に接する。したがって、突出部が顔面の形状に沿って変形してより確実に隙間を埋めることができ、呼気の通過を低減することができる。
請求項4記載のマスクは、同一形状に形成された2枚のシート状の半体を本体部の中心で接合することにより形成されている。そのため、半体を接合して形成したマスクは、本体部の中心を通る対称軸に沿ってシート状に折り畳まれる。したがって、未使用時の体格を大幅に低減することができ、携帯性をさらに向上することができる。
一実施形態によるマスクを示す概略図 図1の矢印II方向から見た概略図 一実施形態によるマスクを展開し、図1の矢印III方向から見た概略図 一実施形態によるマスクを展開し、突出部を折り返した状態を示す概略的な斜視図 一実施形態によるマスクを顔面に装着した状態を示す概略的な斜視図 一実施形態によるマスクを顔面に装着した状態を示す模式的な部分断面図 一実施形態によるマスクの突出部の近傍を拡大した概略図 一実施形態によるマスクの変形例による突出部の近傍を拡大した概略図
以下、マスクの一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1~図4に示すように一実施形態によるマスク10は、本体部11、掛け部12および突出部13を備えている。このマスク10は、全体が多孔性の発泡ポリウレタンで一体に形成されている。すなわち、マスク10は、本体部11と掛け部12との間、本体部11と突出部13との間にそれぞれ継ぎ目が形成されることなく、一体となっている。
本実施形態の場合、マスク10は、図2および図3に示すようにシート状の半体21と半体22とを2枚重ねることによって形成されている。図3に示すように2枚の半体21および半体22は、それぞれ同一の形状に形成されている。すなわち、半体21は、多孔性の発泡ポリウレタンで継ぎ目なく一体に形成されており、本体半部211、耳掛け半部212および突出半部213に区分される。同様に、半体22は、多孔性の発泡ポリウレタンで継ぎ目なく一体に形成されており、本体半部221、耳掛け半部222および突出半部223に区分される。
そして、2枚の半体21と半体22とは、本体半部211、221の耳掛け半部212、222とは反対の端部側に位置する接合部23において、例えば熱溶着などによって接合されている。本体部11は、顔面とは反対側に突出する湾曲状に形成されている。2枚の半体21と半体22とを接合する接合部23は、この湾曲状の本体部11の周縁に沿って設けられている。
マスク10は、未使用時において、図2に示すように2枚の半体21と半体22とが重ねられ、接合部23で接合されたシート状となっている。一方、マスク10を使用するとき、重ねられている耳掛け半部212と耳掛け半部222とを互いに引き剥がすように反対側へ引っ張ることにより、マスク10は図3~図5に示すように顔面に装着可能な形状に展開される。このように接合された2枚の半体21と半体22とから形成されたマスク10を展開することにより、本体部11、掛け部12および突出部13が一体となったマスク10が形成される。当然、マスク10は、装着のために展開していないとき、図2に示すように2枚の半体21と半体22とが接合部23で折り畳まれたシート状となっている。
本体部11は、半体21および半体22の湾曲状の周縁に沿って接合することにより、マスク10として展開したとき、接合部23側が緩やかに前方へ突出した形状となる。すなわち、半体21の本体半部211および半体22の本体半部221は、接合して展開することにより、マスク10の本体部11を構成する。これにより、マスク10を顔面に装着したとき、図5に示すように本体部11は顔面24の口および鼻孔の周辺を覆うとともに、本体部11と顔面24との間には適度な空間が形成される。また、本体部11は、マスク10を顔面24に装着したとき、図3に示すように接合部23が顔面24の上下方向に延びた状態となる。この接合部23は、本体部11の中心を顔面24の上下方向に延びる仮想的な直線とほぼ一致する。この本体部11の中心を上下方向へ延びる仮想的な直線は、マスク10の中心となる対称軸Lとなる。マスク10は、この対称軸Lを中心として、左右対称な形状となる。
掛け部12は、この本体部11の両端からそれぞれ耳側へ向けて延びている。すなわち、半体21の耳掛け半部212および半体22の耳掛け半部222は、半体21および半体22を接合して展開することにより、マスク10の本体部11の両端からそれぞれ延びる掛け部12を構成する。掛け部12は、本体部11から遠い端部側に開口25を有している。図5に示すように使用者の耳26がこの開口25に挿入されることにより、掛け部12は使用者の耳26の後方に引っ掛けられる。これにより、マスク10は、使用者の顔面24に保持される。マスク10を形成する発泡ポリウレタンは、適度な伸縮性、柔軟性および弾性を有している。そのため、マスク10を使用者の顔面24に装着する場合、マスク10は本体部11を含む掛け部12の伸縮を利用して掛け部12が耳26の後方まで引っ張られるとともに、例えばゴム紐などを用いることなく自身の弾性力で顔面24に保持される。
突出部13は、装着時における本体部11の上方、すなわち顔面24の目側に向けて突出している。上述のようにマスク10を構成する2枚の半体21および半体22は、図3に示すようにそれぞれ突出半部213、223を有している。これにより、2枚の半体21および半体22を接合して展開したマスク10は、2つの突出部13を有している。具体的には、突出部13は、上述の対称軸Lを中心として左右対称に設けられている。すなわち、突出部13は、顔面24に向かって左側の突出半部213と、顔面24に向かって右側の突出半部223を有している。これら突出半部213と突出半部223とは、間にV字形状の切り欠き27を形成している。すなわち、突出半部213と突出半部223とは連続しておらず、対称軸Lに相当する位置において切断されるとともに、V字状の切り欠き27を形成している。マスク10は、同一形状の2枚の半体21および半体22で構成されている。そのため、突出半部213と突出半部223とは、対称軸Lを中心として左右対称な形状となっている。以下、単に突出部13と称する場合、突出半部213および突出半部223の双方を指すものとする。
突出部13は、本体部11から上方へ突出している。そのため、図4~図6に示すようにマスク10を顔面24に装着したとき、突出部13は本体部11との境界部付近で折り曲げることにより、顔面24側へ折り返すことができる。顔面24側へ折り返された突出部13は、発泡ポリウレタンの弾性によって元の形状に戻ろうとする反力が働く。これにより、折り返された突出部13は、元の形状に戻ろうとする反力によって顔面24に接する。そして、突出部13は、反力によって顔面24の頬の部分に軽く押し付けられ、マスク10の上方において顔面24と本体部11との間に形成される隙間を塞ぐ。
次に、突出部13の形状について詳細に説明する。
(突出部の角度)
突出部13は、上述のように2枚の半体21および半体22からマスク10を構成することにより、突出半部213および突出半部223を有している。この突出半部213と突出半部223との間は、切り欠き27によって切断されている。これにより、突出半部213は、突出半部223側に端部31を有している。また、突出半部223は、突出半部213側に端部32を有している。切り欠き27は、この突出半部213の端部31と突出半部223の端部32との間に形成されている。
図7に示すように、この突出半部213の端部31と突出半部223の端部32とがなす角度は、角度Aとする。この角度Aは、概ね0°<A<180°の範囲に設定することが好ましい。但し、角度Aが過小になると、突出部13を顔面24側へ折り返す際に、突出半部213と突出半部223とが干渉し、折り込みにくくなる。また、角度Aが過小になると、折り返された突出半部213と突出半部223とが重なり合い、顔面24との間に隙間を生じやすくなる。なお、例えば図8に示すように突出半部213および突出半部223の上端側の形状を工夫することにより、互いの干渉および重なり合いを低減できる。また、突出半部213および突出半部223の形状は、図8に示す例に限らず、干渉を低減可能な形状であれば任意に設定することができる。
一方、角度Aの上限は180°まで設定できるものの、角度Aが過大になると突出部13を折り返した際に顔面24の鼻付近で隙間が形成されやすくなる。すなわち、角度Aが過大になると、顔面24の鼻付近と突出部13との接触面積が小さくなり、マスク10と顔面24との間に隙間が形成されやすい。そのため、角度Aは、A<140°程度に設定することが好ましい。さらに、角度Aは、A<90°程度に設定することにより、鼻と突出部13との接触面積が良好に確保される。その結果、鼻の周辺におけるマスク10と顔面24との接触が図られ、呼気の抜けを低減することができる。
(突出部の高さ率)
図1に示すように本体部の11上端から下端までの全長はマスク高さh1とし、図7に示すように突出部13の上端から下端までの全長は突出部高さh2とする。突出部13の下端は、本体部11の上端に一致する。そして、突出部13の高さ率H(%)は、H=h2/h1×100で算出される。この高さ率Hは、10%<H<50%の範囲に設定することが好ましい。高さ率HがH≦10%になると、顔面24側へ折り返される突出部13が小さくなりすぎ、突出部13は顔面24側へ折り返しにくくなる。また、高さ率HがH≦10%になると、折り返された突出部13と顔面24との接触面積が小さくなる。そのため、折り返された突出部13と顔面24との間に働く摩擦が小さくなり、折り返された突出部13は発泡ウレタン自身の弾性力によって元に戻りやすくなる。
一方、高さ率Hが50%≦Hになると、顔面24側へ折り返される突出部13が大きくなりすぎる。そのため、折り返された突出部13が顔面24の頬の大きな部分に接する。これにより、折り返された突出部13は頬によって必要以上に本体部11側へ押し付けられ、本体部11と顔面24との間に隙間が生じやすくなる。また、突出部13が大きくなりすぎると、折り返された突出部13が口の周囲まで達する。そのため、使用者の不快感が増大するおそれがある。さらに、突出部13が大きくなりすぎると、折り返された突出部13が本体部11の下端まで達し、下端から露出するおそれもある。そのため、美観が損なわれるだけでなく、マスク10としての機能も低下を招くおそれがある。
以上のような理由から、高さ率Hは、10%<H<50%程度の範囲に設定することが好ましい。また、高さ率Hは、15%<H<40%の範囲に設定することにより、突出部13が小さくなりすぎ、あるいは突出部13が大きくなりすぎによる問題が低減される。さらに、高さ率Hは、20%<H<35%の範囲に設定することにより、折り返しによる呼気の抜けを低減する効果と装着感の向上とを両立することができる。但し、突出部13の先端すなわち折り返された突出部13の先端の形状を工夫することにより、口や頬との干渉を低減できる。この場合、高さ率Hは、上記の範囲に限らず設定することができる。
(突出部の幅率)
図1に示すように半体21、22の接合部23から耳掛け半部212、222の開口25までの全幅はマスク幅w1とし、図7に示すように突出部13の接合部23側から反対側までの全幅は突出部幅w2とする。そして、突出部13の幅率W(%)は、W=w2/w1×100で算出される。この幅率Wは、15%<W<90%の範囲に設定することが好ましい。幅率WがW≦15%になると、顔面24側へ折り返される突出部13が小さくなりすぎ、折り返された突出部13が顔面24との間を十分に塞ぐことができないおそれがある。一方、幅率Wが90%≦Wになると、顔面24側へ折り返される突出部13が大きくなりすぎる。そのため、折り返された突出部13が掛け部12の開口25から露出しやすくなる。その結果、美観が損なわれるだけでなく、マスク10としての機能も低下を招くおそれがある。
以上のような理由から、幅率Wは、15%<W<90%程度の範囲に設定することが好ましい。また、幅率Wは、20%<W<85%の範囲に設定することにより、突出部13が小さくなりすぎ、あるいは突出部13が大きくなりすぎによる問題が低減される。さらに、幅率Wは、25%<W<80%の範囲に設定することにより、折り返しによる呼気の抜けを低減する効果と装着感の向上とを両立することができる。但し、高さ率Hと同様に、突出部13の先端の形状を工夫することにより、開口25からの露出を低減できる。この場合、幅率Wは、上記の範囲に限らず設定することができる。
以上説明した一実施形態のマスク10では、本体部11から顔面24の目側に突出している突出部13は、本体部11の顔面24側へ折り返し可能である。これにより、折り返された突出部13は、本体部11と顔面24との間に形成される隙間を埋める。そして、突出部13は、多孔性の発泡ポリウレタンで形成されていることから、適度な弾性を有している。そのため、突出部13は、顔面24側へ折り返すことにより、自身の弾性によって顔面24に軽く押し付けられた状態で接する。また、突出部13は、多孔性の発泡ポリウレタンで形成されていることから、柔軟性を有している。そのため、突出部13は、顔面24側へ折り返すことにより、顔面24の形状に沿って柔軟に形状が変化する。さらに、突出部13に限らず本体部11が多孔性の発泡ポリウレタンで形成されているため、不織布で形成された従来のマスクと比較して通気性が高く、本来的に上側への呼気の流量が小さい。これらにより、本体部11の上方への呼気の通過は、突出部13を設けること、および発泡ポリウレタンの特性によって大きく低減される。したがって、顔面24の形状に沿って隙間を埋めることができ、呼気の通過を低減し、顔面24に装着された眼鏡の曇りを抑えることができる。
また、突出部13は、本体部11と継ぎ目なく一体に形成されている。そのため、本体部11と顔面24との間の隙間を塞ぐ部材、あるいは本体部11の形状を顔面24に沿って維持するための部材は、不要である。そのため、構造が簡略化され、部品点数の増加や加工工数の増加を招かない。また、部品の追加にともなう嵩張りもなく、折り畳み時の体格が小型化される。したがって、携帯性を向上することができる。
一実施形態のマスク10では、突出半部213および突出半部223は、対称軸Lを中心として左右対称に設けられている。これにより、突出部13は、顔面24の中央に隆起する鼻の左右両側にそれぞれ設けられる。そのため、本体部11と顔面24との間の隙間を塞ぐ突出部13は、それぞれ独立して左右の顔面24に接する。したがって、突出部13が顔面24の形状に沿って変形して隙間を埋めることができ、呼気の通過を低減することができる。
一実施形態のマスク10では、突出半部213と突出半部223とは、間にV字形状の切り欠き27を形成している。そのため、顔面24で隆起する鼻は、突出半部213と突出半部223との間に収まり、突出部13の変形に与える影響が低減される。これにより、本体部11と顔面24との間の隙間を塞ぐ突出部13は、鼻の影響を受けることなく左右の顔面24に接する。したがって、突出部13が顔面24の形状に沿って変形してより確実に隙間を埋めることができ、呼気の通過を低減することができる。
一実施形態のマスク10は、同一形状に形成された2枚のシート状の半体21および半体22を本体部11の中心で接合することにより形成されている。そのため、半体21および半体22を接合して形成したマスク10は、未使用時に本体部11の中心を通る対称軸Lに沿ってシート状に折り畳まれる。したがって、未使用時の体格を大幅に低減することができ、携帯性をさらに向上することができる。
以上説明した本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。
例えば、突出部13の形状は、図1~図3で示したような台形状に限らない。突出部13の形状は、図8に示すように切り欠き27側の上端が面取りされた形状であってもよい。他にも、突出部13は、例えば半円形状、三角形状、長方形状、あるいはその他多角形状であってもよく、これら複数の図形を組み合わせた形状であってもよい。すなわち、突出部13は、顔面24側に折り返すことができ、顔面24で保持されることにより、上方への呼気の抜けを低減できる形状であれば任意に設定することができる。
本開示は、実施例に準拠して記述されたが、本開示は当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
図面中、10はマスク、11は本体部、12は掛け部、13は突出部、21、22は半体、24は顔面、27は切り欠き、213、223は突出半部を示す。

Claims (3)

  1. 多孔性の発泡ポリウレタンで同一の形状に形成された2枚のシート状の半体を接合することにより、顔面の上下方向へ延びる仮想的な直線を対称軸として前記対称軸に沿ってシート状に折り畳み可能なマスクであって、
    中心が前記対称軸に一致し、前記顔面の少なくとも口および鼻孔を覆うとともに、前記顔面と反対側の端部において前記対称軸に沿って前記顔面の上下方向に延びつつ前記顔面の反対側に突出して前記シート状の半体を接合する接合部を有する本体部と、
    前記本体部の前記接合部と反対側の端部から前記本体部と継ぎ目なく一体に接続して顔面の耳側へ向けて延びるとともに前記シート状の半体が折り畳まれた状態における上端側において前記本体部との境界に屈曲点を形成し、耳に掛けられる開口を有する掛け部と、
    前記接合部の上端と、前記屈曲点とを結ぶ仮想的な仮想直線よりも上側に、前記本体部と継ぎ目なく一体に接続して顔面の目側に突出して設けられ、前記本体部の顔面側へ折り返し可能であり、自身の弾性により顔面に接する突出部と、
    を備え、
    前記接合部の最も上方の位置に相当する前記本体部の上端から前記接合部の最も下方の位置に相当する前記本体部の下端までの全長をマスク高さh1とし、
    前記仮想直線と平行であって前記突出部の最も上方に位置する上端を通る直線と、前記本体部の上端であって前記突出部の下端に相当する前記仮想直線との距離を突出部高さh2としたとき、
    前記突出部の高さ率H(%)は、H=h2/h1×100で算出され、
    前記高さ率Hは、10%<H<50%であるマスク。
  2. 前記突出部は、前記対称軸を中心として左右対称に設けられている1対の突出半部を有する請求項1記載のマスク。
  3. 前記突出半部と前記突出半部とは、間にV字形状の切り欠きを形成している請求項2記載のマスク。
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