JP7121841B1 - 臨床試験支援端末、臨床試験支援方法及び臨床試験支援プログラム - Google Patents

臨床試験支援端末、臨床試験支援方法及び臨床試験支援プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP7121841B1
JP7121841B1 JP2021138097A JP2021138097A JP7121841B1 JP 7121841 B1 JP7121841 B1 JP 7121841B1 JP 2021138097 A JP2021138097 A JP 2021138097A JP 2021138097 A JP2021138097 A JP 2021138097A JP 7121841 B1 JP7121841 B1 JP 7121841B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clinical trial
authentication
unit
function unit
biometric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021138097A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2023032153A (ja
Inventor
基 伊東
陽子 小野
亮平 ▲高▼橋
宏一 富樫
美咲 佐藤
Original Assignee
Epsホールディングス株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Epsホールディングス株式会社 filed Critical Epsホールディングス株式会社
Priority to JP2021138097A priority Critical patent/JP7121841B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7121841B1 publication Critical patent/JP7121841B1/ja
Publication of JP2023032153A publication Critical patent/JP2023032153A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Medical Treatment And Welfare Office Work (AREA)

Abstract

【課題】インターネット経由の臨床試験における不正行為の可能性を可及的に抑制する。【解決手段】臨床試験支援端末は、臨床試験事業者から臨床試験参加者に渡される臨床試験支援端末である。本臨床試験支援端末は、臨床試験に係る臨床試験支援機能部と、ユーザーの生体情報を取得する取得部と、上記取得部によって取得される上記生体情報と、上記臨床試験事業者によって登録された上記臨床試験参加者の生体情報のデータである認証データとを用いた生体認証に成功している間は、上記臨床試験支援機能部におけるユーザー入力を許可する認証部と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、臨床試験支援端末、臨床試験支援方法及び臨床試験支援プログラムに関する。
新しく見出された医薬品、化粧品、健康食品等(以下、「医薬品等」と称する)の安全性及び有効性を確認するために治験が行われる。治験は、治験参加者の安全性や治験の信頼性等を考慮して所定の基準を満たした医療機関(以下、「治験医療機関」と称する)にて行われる。近年では、治験の一部をインターネット経由で行うことも検討されている。
特許第4463300号公報
治験では、例えば、治験参加者の体調変化等を記録する患者日誌の作成、医師の診察、治験参加者への治験薬の手配といった様々な作業が行われる。また、治験には高い信頼性が求められる。よって、治験に関わる作業では、他人が治験参加者に成り済ますといった各種の不正行為を防ぐために、本人確認を行うことが肝要である。しかし、治験をインターネット経由で実現しようとする場合、このような不正行為を排除することが容易でない。
開示の技術の1つの側面は、インターネット経由の臨床試験における不正行為の可能性を可及的に抑制することを課題とする。
開示の技術の1つの側面は、次のような臨床試験支援端末によって例示される。本臨床試験支援端末は、臨床試験事業者から臨床試験参加者に渡される臨床試験支援端末である。本臨床試験支援端末は、臨床試験に係る臨床試験支援機能部と、ユーザーの生体情報を取得する取得部と、上記取得部によって取得される上記生体情報と、上記臨床試験事業者によって登録された上記臨床試験参加者の生体情報のデータである認証データとを用いた生体認証に成功している間は、上記臨床試験支援機能部におけるユーザー入力を許可する認証部と、を備える。
上記臨床試験支援端末によれば、臨床試験機能部におけるユーザー入力は生体認証に成功している間に限られる。すなわち、臨床試験参加者以外のユーザーによる入力は抑制される。そのため、上記臨床試験端末によれば、インターネット経由の臨床試験における不正行為の可能性を可及的に抑制することができる。
なお、生体認証に成功している間とは、連続して実行される生体認証に成功する状態が維持される場合に限定されず、所定間隔等で断続的に実行される生体認証の夫々で生体認証に成功する場合が含まれる。また、臨床試験としては、例えば、治験、臨床研究、医薬品の製造販売後における調査等を挙げることができる。
本臨床試験支援端末は、さらに、次の特徴を備えてもよい。上記臨床試験支援機能部は、臨床試験参加者の同意を取得する同意機能部を含み、上記同意機能部は、上記同意に係
る文章の表示後に実行される上記認証部による上記生体認証に成功している間に、上記臨床試験参加者の同意を取得する。本臨床試験支援端末は、このような特徴を備えることで、臨床試験参加者ではない他人によって同意が行われることを抑制できる。
本臨床試験支援端末は、さらに、次の特徴を備えてもよい。上記臨床試験支援機能部は、臨床試験期間中に病院に通院する日程を管理する日程管理機能部を含み、上記日程管理機能部は、上記臨床試験期間中に通院する全体回数に対する実際に通院した回数の割合を示す符号を表示する。本臨床試験支援端末は、このような特徴を備えることで、治験期間中に通院する回数に対する実際に通院した回数の割合を視覚的に理解させることができ、ひいては、臨床試験参加者の通院する意欲を高めることができる。
本臨床試験支援端末は、さらに、次の特徴を備えてもよい。上記臨床試験支援機能部は、上記臨床試験に係るアンケートに対する回答を受け付けるアンケート機能部を含み、上記アンケート機能部は、上記アンケート機能部の起動後に実行される上記認証部による上記生体認証に成功している間は、上記アンケートに対する回答の入力を受け付け、受け付けた上記回答を上位サーバに送信する。本臨床試験支援は、このような特徴を備えることで、臨床試験参加者ではない他人によってアンケートに回答されることを抑制できる。
本臨床試験支援端末は、さらに、次の特徴を備えてもよい。上記臨床試験支援機能部は、配送された臨床試験薬の受け取り手続きに用いられる受取支援機能部を含み、上記受取支援機能部は、上記受取支援機能部の起動後に実行される上記認証部による上記生体認証に成功すると、上記臨床試験薬の配送を行う配送業者の端末に読み取らせる認証情報を出力する。本臨床試験支援は、このような特徴を備えることで、生体認証に成功した場合に表示される認証情報によって治験薬を受け取る人物が臨床試験参加者本人であることを確認可能とすることができる。
以上説明した技術は、臨床試験支援方法、臨床試験支援プログラム及び臨床試験支援システムの側面から把握することも可能である。
開示の技術によれば、インターネット経由の臨床試験における不正行為の可能性を可及的に抑制することができる。
図1は、実施形態に係る治験支援システムの一例を示す図である。 図2は、実施形態に係るタブレット端末及びサーバのハードウェア構成の一例を示す図である。 図3は、実施形態に係るサーバの処理ブロックの一例を示す図である。 図4は、実施形態に係るタブレット端末の処理ブロックの一例を示す図である。 図5は、実施形態において管理データベースに記憶される追加認証管理テーブルの一例を示す図である。 図6は、実施形態において治験薬配送アプリの使用例を示す図である。 図7は、実施形態において訪問記録アプリの使用例を示す図である。 図8は、実施形態に係るサーバの処理フローの一例を示す図である。 図9は、実施形態に係るタブレット端末の初期設定フローの一例を示す図である。 図10は、実施形態に係るタブレット端末の処理フローの一例を示す図である。 図11は、実施形態に係るタブレット端末の追加認証の処理フローの一例を示す図である。 図12は、治験支援システムの適用例を模式的に示す図である。
<実施形態>
以下に示す実施形態の構成は例示であり、開示の技術は実施形態の構成に限定されない。図1は、実施形態に係る治験支援システム600の一例を示す図である。治験支援システム600は、タブレット端末100及びサーバ500を含む。タブレット端末100及びサーバ500は、コンピュータネットワークN1によって相互に通信可能に接続される。治験支援システム600は、「臨床試験支援システム」の一例である。
タブレット端末100は、可搬型の情報処理装置である。タブレット端末100は、例えば、治験を実施する治験事業者から治験に参加する治験参加者に渡される端末である。タブレット端末100では、スピーカー111、マイクロフォン112、ディスプレイ113、タッチパネル114及びカメラ115が筐体110の前面に設けられる。タッチパネル114は、ディスプレイ113に重畳して設けられる。タッチパネル114は、ディスプレイ113の全面を覆うように設けられることが好ましい。治験事業者は、「臨床試験事業者」の一例である。治験参加者は、「臨床試験参加者」の一例である。
タブレット端末100には、インターネット経由で治験を行う際に用いられる複数のアプリケーションプログラム(以下、本明細書において「アプリ」とも記載)がインストールされる。インストールされたアプリを示すアイコンは、ディスプレイ113に表示される。図1では、患者日誌アプリを示す患者日誌アイコン201、オンライン診療アプリを示すオンライン診療アイコン202、治験薬配送アプリを示す治験薬配送アイコン203、訪問記録アプリを示す訪問記録アイコン204、電子同意アプリを示す電子同意アイコン205、アンケートアプリを示すアンケートアイコン206及びヘルプデスクアプリを示すヘルプデスクアイコン207がディスプレイ113に表示された状態が例示される。タブレット端末100は、「臨床試験支援端末」の一例である。
サーバ500は、情報処理装置である。サーバ500は、例えば、治験事業者によって管理される。サーバ500は、治験事業者の事業所内に設置されてもよい。また、サーバ500は、インターネット上に設置されるサーバ(例えば、クラウドサーバ)であってもよい。サーバ500には、製薬企業や大学病院等からの要求に応じた治験の内容を示す治験情報が登録される。また、サーバ500は、治験参加者の各種情報をタブレット端末100から受信する。サーバ500は、「上位サーバ」の一例である。
コンピュータネットワークN1は、情報処理装置を相互に通信可能に接続する。コンピュータネットワークN1は、例えば、インターネットである。
図2は、実施形態に係るタブレット端末100及びサーバ500のハードウェア構成の一例を示す図である。まず、タブレット端末100のハードウェア構成について説明する。タブレット端末100は、CPU101、主記憶部102、補助記憶部103、通信部104、スピーカー111、マイクロフォン112、ディスプレイ113、タッチパネル114及びカメラ115を備える。CPU101、主記憶部102、補助記憶部103、通信部104、スピーカー111、マイクロフォン112、ディスプレイ113、タッチパネル114及びカメラ115は、接続バスB1によって相互に接続される。
CPU101は、マイクロプロセッサーユニット(MPU)、プロセッサーとも呼ばれる。CPU101は、単一のプロセッサーに限定される訳ではなく、マルチプロセッサー構成であってもよい。また、単一のソケットで接続される単一のCPU101がマルチコ
ア構成を有していてもよい。CPU101が実行する処理のうち少なくとも一部は、CPU101以外のプロセッサー、例えば、Digital Signal Processor(DSP)、Graphics Processing Unit(GPU)、数値演算プロセッサー、ベクトルプロセッサー、画像処理プロセッサー等の専用プロセッサーで行われてもよい。また、CPU101が実行する処理のうち少なくとも一部は、集積回路(IC)、その他のデジタル回路によって実行されてもよい。また、CPU101の少なくとも一部にアナログ回路が含まれてもよい。集積回路は、Large Scale Integrated circuit(LSI)、Application Specific Integrated Circuit(ASIC)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)を含む。PLDは、例えば、Field-Programmable Gate Array(FPGA)を含む。CPU101は、プロセッサーと集積回路との組み合わせであってもよい。組み合わせは、例えば、マイクロコントローラーユニット(MCU)、System-on-a-chip(SoC)、システムLSI、チップセットなどと呼ばれる。
主記憶部102は、CPU101から直接アクセスされる記憶部として例示される。主記憶部102は、Random Access Memory(RAM)及びRead Only Memory(ROM)を含む。
補助記憶部103は、各種のプログラム及び各種のデータを読み書き自在に記録媒体に格納する。補助記憶部103は外部記憶装置とも呼ばれる。補助記憶部103には、オペレーティングシステム(Operating System、OS)、各種プログラム、各種テーブル等が格納される。OSは、通信部104を介して接続される外部装置等とのデータの受け渡しを行う通信インターフェースプログラムを含む。外部装置等には、例えば、コンピュータネットワーク等で接続された、他の情報処理装置及び外部記憶装置が含まれる。なお、補助記憶部103は、例えば、ネットワーク上のコンピュータ群であるクラウドシステムの一部であってもよい。
補助記憶部103は、例えば、Erasable Programmable ROM(EPROM)、ソリッドステートドライブ(Solid State Drive、SSD)、ハードディスクドライブ(Hard Disk Drive、HDD)等である。
通信部104は、例えば、コンピュータネットワークN1とのインターフェースである。通信部104とコンピュータネットワークN1との接続は、有線であっても無線であってもよい。通信部104は、コンピュータネットワークN1を介して外部の装置と通信を行う。
スピーカー111は、音を出力する音源である。スピーカー111は、タブレット端末100を用いた通話において、通話相手の音声等の音を出力する。マイクロフォン112は、通話や動画の音声取得に用いられるマイクロフォンである。
ディスプレイ113は、CPU101で処理されるデータや主記憶部102に記憶されるデータを表示する。ディスプレイ113は、例えば、Liquid Crystal Display(LCD)、Plasma Display Panel(PDP)、Electroluminescence(EL)パネル、有機ELパネルである。
タッチパネル114は、ユーザーの指等によるタッチ操作を検知する。タッチパネル114がタッチ操作を検知する方式に限定は無い。タッチパネル114がタッチ操作を検知する方式としては、例えば、静電容量方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式等を挙げること
ができる。スマートフォン100は、ディスプレイ113にタッチパネル114が重畳して設けられることで、直感的な操作環境をユーザーに提供することができる。
カメラ115は、Charge Coupled Device(CCD)イメージセンサーやComplementary Metal Oxide Semiconductor(CMOS)イメージセンサーを有するデジタルカメラである。カメラ115は、静止画像及び動画像を撮影可能である。
続いて、サーバ500のハードウェア構成について説明する。サーバ500は、CPU101、主記憶部102、補助記憶部103及び通信部104を備える。サーバ500は、スピーカー111やディスプレイ113を備えてもよい。また、サーバ500は、キーボードやマウス等の入力装置を備えてもよい。
<サーバ500の処理ブロック>
図3は、実施形態に係るサーバ500の処理ブロックの一例を示す図である。サーバ500は、受付部501、端末管理部502及び収集部503を備える。サーバ500は、主記憶部102に実行可能に展開されたコンピュータプログラムをCPU101が実行することで、上記サーバ500の、受付部501、端末管理部502及び収集部503等の各部としての処理を実行する。
受付部501は、治験の実施を希望する製薬企業や大学病院等の申込事業者が要求する治験内容の入力を受け付ける。治験内容としては、対象となる治験薬、治験薬の服用方法、対象となる治験参加者の年代、治験を実施する治験期間等を挙げることができる。受付部501は、「受付部」の一例である。治験薬は、「臨床試験薬」の一例である。
端末管理部502は、受付部501が受け付けた治験内容のうち、タブレット端末100を使用する治験参加者に関わる情報をタブレット端末100に提供する。端末管理部502は、例えば、治験内容が示す治験で使用されるアプリの一覧をディスプレイ113に表示する。端末管理部502は、例えば、治験内容の各項目とアプリとの対応をテーブルで管理し、そのテーブルを参照して治験内容に対応するアプリを特定すればよい。また、端末管理部502は、治験参加者が参加する治験で使用されるアプリをタブレット端末100にインストールしてもよい。また、端末管理部502は、例えば、タブレット端末100にインストールしたヘルプデスクアプリに、治験対象となる治験薬、治験薬の服用方法、治験期間等の情報を登録してもよい。端末管理部502は、「端末管理部」の一例である。
収集部503は、タブレット端末100から送信された情報を受信する。収集部503は、例えば、タブレット端末100から収集した情報を治験の実施を希望する製薬企業や大学病院等に提供してもよい。収集部503は、「収集部」の一例である。
<タブレット端末100の処理ブロック>
図4は、実施形態に係るタブレット端末100の処理ブロックの一例を示す図である。タブレット端末100は、治験支援機能部301、取得部302、認証部303、生体情報データベース304及び管理データベース305(図中では、「データベース」を「DB」と記載)を備える。タブレット端末100は、主記憶部102に実行可能に展開されたコンピュータプログラムをCPU101が実行することで、上記タブレット端末100の、治験支援機能部301、取得部302、認証部303、生体情報データベース304、管理データベース305等の各部としての処理を実行する。
生体情報データベース304には、治験事業者によって治験参加者の生体情報が記憶さ
れる。本実施形態では、認証部303による生体認証に顔認証が用いられる。そのため、タブレット端末100が治験参加者に渡される際に、治験事業者によって治験参加者の顔が撮影され、撮影された治験参加者の顔を示す生体情報が生体情報データベース304に登録される。登録された生体情報は、治験事業者以外の者に消去、変更されないように、パスワード認証や生体認証等によって保護される。治験参加者の顔を示す生体情報は、「認証データ」の一例である。
管理データベース305では、認証部303による生体認証が行われるタイミングをアプリに対応付けて管理する。後述するように、認証部303は、アプリの起動時に生体認証を行うとともに、アプリの実行中にもバックグランドで生体認証を行う。しかしながら、バックグランドで行われる生体認証が断続的に実行される場合、生体認証を行いたいタイミングと生体認証が実行されるタイミングとが一致するとは限らない。そこで、管理データベース305では、アプリの夫々について生体認証を追加で実行するタイミングを管理する。
図5は、実施形態において管理データベース305に記憶される追加認証管理テーブル305aの一例を示す図である。追加認証管理テーブル305aは、「アプリ」及び「追加タイミング」の各項目を含む。「アプリ」には、治験支援機能部301に含まれる患者日誌アプリ3011、オンライン診療アプリ3012、治験薬配送アプリ3013、訪問記録アプリ3014。電子同意アプリ3015、アンケートアプリ3016及びヘルプデスクアプリ3017の夫々を示す情報が格納される。「追加タイミング」には、追加で生体認証を実行するタイミングを示す情報が格納される。すなわち、追加認証管理テーブル305aは、治験支援機能部301に含まれる各アプリと、追加で生体認証が行われるタイミングとを対応付けるテーブルである。
図4に戻り、治験支援機能部301は、インターネット経由で治験を行う際に用いられる複数のアプリを含む。治験支援機能部301は、例えば、患者日誌アプリ3011、オンライン診療アプリ3012、治験薬配送アプリ3013、訪問記録アプリ3014。電子同意アプリ3015、アンケートアプリ3016及びヘルプデスクアプリ3017を含む。
患者日誌アプリ3011は、治験に参加した治験参加者が服薬した治験薬の種類や量、体調の日々の変化等を記録するアプリである。オンライン診療アプリ3012は、治験参加者がインターネット経由で医師の診察を受診する際に用いられるアプリである。治験薬配送アプリ3013は、配送された治験薬を受け取る際の本人確認に用いられるアプリである。電子同意アプリ3015は、治験に係る様々な留意事項に対する治験参加者の同意取得に用いられるアプリである。アンケートアプリ3016は、タブレット端末100を用いた治験に係るアンケートを行うアプリである。ヘルプデスクアプリ3017は、タブレット端末100や治験支援機能部301についての問い合わせに用いられるアプリである。患者日誌アプリ3011、オンライン診療アプリ3012、治験薬配送アプリ3013、訪問記録アプリ3014。電子同意アプリ3015及びヘルプデスクアプリ3017に入力された情報は、例えば、コンピュータネットワークN1を介してサーバ500に送信される。治験支援機能部301は、「臨床試験支援機能部」の一例である。
取得部302は、タブレット端末100のユーザーの生体情報を取得する。本実施形態では認証部303による生体認証として顔認証が用いられる。そのため、取得部302は、カメラ115によってタブレット端末100のユーザーの顔を撮影し、撮影したユーザーの顔画像からユーザーの顔を示す生体情報を取得する。取得部302は、「取得部」の一例である。
認証部303は、取得部302によって取得された生体情報と生体情報データベース304に登録済みの生体情報とを基に、生体認証を行う。本実施形態では、認証部303は、生体認証として顔認証を行う。認証部303は、生体認証に成功すると、治験支援機能部301に対する入力を許可する。また、認証部303は、生体認証に失敗すると、治験支援機能部301に対する入力を禁止する。
認証部303は、治験支援機能部301の実行中においても、バックグランドでユーザーの生体認証を継続的に実行する。ここで、継続的にとは、常に生体認証を実行し続けることに限定されず、所定間隔等で断続的に生体認証を実行することを含む。そして、認証部303は、バックグランドで実行した生体認証に失敗すると、治験支援機能部301に対する入力を禁止する。なお、取得部302及び認証部303は、実行中の治験支援機能部301によって適宜呼び出されてもよい。
認証部303は、さらに、追加認証管理テーブル305aを参照して、実行中のアプリに対して追加で生体認証を実行するタイミングを取得する。認証部303は、例えば、電子同意アプリ3015については、起動時及び実行中に加えて、同意文書に署名する前のタイミングでも生体認証が実行する。また、認証部303は、例えば、オンライン診療アプリ3012については、起動時及び実行中に生体認証を実行するものの、追加で生体認証を実行するタイミングは無い。認証部303は、「認証部」の一例である。
図6は、実施形態において治験薬配送アプリ3013の使用例を示す図である。治験薬配送アプリ3013は、例えば、配送業者等によって配送された治験薬を受け取る際の本人確認に使用される。治験薬配送アプリ3013が起動されると、認証部303による生体認証が実行される。認証部303による生体認証に成功すると、治験薬配送アプリ3013はタブレット端末100を使用する治験参加者を示す二次元コード3013aをディスプレイ113に表示させる。配送業者が読み取り端末で二次元コード3013aを読み取ることで、治験薬を治験参加者本人が受け取ったことが確認される。なお、認証部303による生体認証に失敗すると、治験薬配送アプリ3013は二次元コード3013aを表示することなく終了される。
図7は、実施形態において訪問記録アプリ3014の使用例を示す図である。訪問記録アプリ3014は、例えば、治験に係る診察で通院したことの記録に使用される。訪問記録アプリ3014が起動されると、認証部303による生体認証が実行される。認証部303による生体認証に成功すると、訪問記録画面3014aがディスプレイ113に表示される。訪問記録画面3014aは、日付表示3014bと、日付表示3014bに対応付けられたマーク表示欄3014cを含む。訪問記録アプリ3014では、通院したことが検出されると、通院した日付に対応するマーク表示欄3014cに訪問マーク3014dを表示させる。なお、訪問記録アプリ3014は、例えば、病院に設置された病院端末との通信が確認されたときに通院したことを検出する。訪問マーク3014dは、「符号」の一例である。
<サーバ500の処理フロー>
図8は、実施形態に係るサーバ500の処理フローの一例を示す図である。以下、図8を参照して、実施形態に係るサーバ500の処理フローの一例について説明する。
S11では、受付部501は、治験内容の入力を受け付ける。受け付けた治験内容は、例えば、サーバ500の補助記憶部103に記憶される。
S12では、端末管理部502は、S11で受け付けた治験内容をタブレット端末100に提供する。S12は、例えば、S11で受け付けた治験内容を基に選択されたアプリ
をタブレット端末100にインストールする。S11及びS12の処理は、タブレット端末100が治験参加者に渡される前に実行される。
S13では、収集部503は、タブレット端末100から送信される情報を受信する。タブレット端末100は、例えば、治験参加者によって治験支援機能部301に各種情報が入力され、入力された情報をサーバ500に送信する。収集部503は、治験参加者によって入力された情報をタブレット端末100から受信すると、補助記憶部103に記憶させる。S13の処理は、タブレット端末100が治験参加者に渡された後に実行される。
<タブレット端末100の処理フロー>
図9は、実施形態に係るタブレット端末100の初期設定フローの一例を示す図である。図9の初期設定フローは、タブレット端末100が治験参加者に渡されるときに行われる。図9の初期設定フローが実行される場所は、例えば、治験事業者の事業所内で行われる。以下、図9を参照して、タブレット端末100の初期設定フローの一例について説明する。
S21では、タブレット端末100に治験支援機能部301がインストールされる。この処理は、例えば、図8のS12に対応する。すなわち、図8のS12の処理を実行するサーバ500によって、治験支援機能部301がタブレット端末100にインストールされる。
S22では、治験事業者によって撮影された治験参加者の顔を示す生体情報が生体情報データベース304に登録される。治験参加者の顔の撮影には、タブレット端末100のカメラ115が用いられてもよいし、他のカメラが用いられてもよい。
図10は、実施形態に係るタブレット端末100の処理フローの一例を示す図である。図10の処理フローは、治験参加者がタブレット端末100を操作するときに実行される処理フローの一例である。以下、図10を参照して、実施形態に係るタブレット端末100の処理フローの一例について説明する。
S31では、治験支援機能部301のうちのいずれかのアプリが起動される。アプリの起動は、例えば、ディスプレイ113に表示されたアイコンへのタップ操作で行われる。
S32では、取得部302は、タブレット端末100を操作するユーザーの顔をカメラ115に撮影させ、ユーザーの顔を示す生体情報を取得する。認証部303は、取得部302が取得した生体情報と生体情報データベース304に登録済みの生体情報とを基に生体認証を行う。生体認証に成功した場合(S33でYES)、処理はS34に進められる。生体認証に失敗した場合(S33でNO)、処理はS37に進められ、起動されたアプリは終了される。
S34では、S31で起動された治験支援機能部301に対する操作が行われる。治験支援機能部301に対する操作が行われているバックグランドでは、取得部302によるユーザーの顔の撮影及び生体情報の取得及び取得された生体情報に基づく認証部303による生体認証が継続的に行われる。なお、追加認証管理テーブル305aにおいて追加タイミングが指定されているアプリにおける追加認証については、図11を参照して後述する。
治験支援機能部301に対する操作が終了した場合(S35でYES)、処理はS37に進められ、起動されたアプリは終了される。治験支援機能部301に対する操作の終了
が検知されるときは、例えば、終了ボタンに対するタップ操作が検知されたときである。治験支援機能部301に対する操作が終了していない場合(S35でNO)、処理はS36に進められる。
図11は、実施形態に係るタブレット端末100の追加認証の処理フローの一例を示す図である。図11の処理は、図10のS34において実行される。以下、図11を参照して、実施形態に係るタブレット端末100の追加認証の処理フローの一例について説明する。
S41では、認証部303は、管理データベース305の追加認証管理テーブル305aを参照して、図10のS31で起動されたアプリに対応付けられた追加認証タイミングを取得する。
S42では、認証部303は、実行中のアプリが追加認証タイミングであるか否かを判定する。追加認証タイミングである場合(S42でYES)、処理はS43に進められる。追加認証タイミングではない場合(S42でNO)、処理はS44に進められる。
S43では、認証部303は、生体認証を実行する。生体認証に成功した場合(S43でYES)、処理はS44に進められる。生体認証に失敗した場合(S43でNO)、処理はS45に進められる。
S44では、図10のS35に処理は進められる。S45では、図10のS37に処理は進められる。
バックグランドで認証部303によって実行される生体認証に成功した場合(S36でYES)、処理はS34に進められ、引き続きアプリに対する操作の継続が可能となる。一方、バックグランドで認証部303によって実行される生体認証に失敗した場合(S36でNO)、処理はS37に進められ、起動されたアプリは終了される。
<治験支援システム600の適用例>
以上説明した治験支援システム600の適用例について説明する。図12は、治験支援システム600の適用例を模式的に示す図である。以下、図12を参照して、治験支援システム600の適用例について説明する。
T1では、製薬企業2から治験事業者1に対して治験の実施が依頼される。製薬企業2は、対象となる治験薬、治験薬の服用方法、対象となる治験参加者の年代、治験を実施する治験期間等によって例示される治験内容を治験事業者1に伝える。
T2では、治験事業者職員11は、製薬企業2から伝えられた治験内容をサーバ500に入力する(図8のS11)。サーバ500の端末管理部502は、例えば、治験内容が示す治験で使用されるアプリをタブレット端末100にインストールする(図9のS21)。治験事業者職員11は、治験内容に示される年代等の条件を満たす治験参加者31の顔を撮影し、治験参加者31の顔を示す生体情報をタブレット端末100の生体情報データベース304に登録する(図9のS22)。治験参加者31は、治験に係るアプリがインストールされ、治験参加者31の顔を示す生体情報が登録されたタブレット端末100を自宅3に持ち帰る。
T3では、治験参加者31は、自宅3において治験薬を服用する。治験参加者31は、例えば、治験薬の服用時間、日々の体調の変化等を患者日誌アプリ3011に入力する。患者日誌アプリ3011は、起動されると認証部303による生体認証を実行し、生体認
証に成功した場合に患者日誌アプリ3011が閲覧可能な状態となる(図10のS31-S37)。認証部303は、追加認証管理テーブル305aにおいて患者日誌アプリ3011の追加認証タイミングが日誌入力前とされていることから、患者日誌に対する入力操作が行われる前に生体認証を行う(図11)。なお、患者日誌の入力中であっても認証部303による生体認証はバックグランドで実行され、生体認証に失敗した場合には患者日誌アプリ3011が終了される(図10のS34-S37)。
治験参加者31は、指定されたタイミングや体調に不安を感じた場合等に、オンライン診療アプリ3012を起動する。オンライン診療アプリ3012においても患者日誌アプリ3011と同様に起動時及び実行中に認証部303による生体認証が行われる。そのため、他人が治験参加者31に成り済ましてオンライン診療を受診することが抑制される。オンライン診療アプリ3012によってインターネット経由で診察を受けることが可能となる。なお、追加認証管理テーブル305aにおいてオンライン診療アプリ3012の追加認証タイミングは無しとされていることから、起動時及びバックグランド以外での認証部303による生体認証は行われない(図11のS42で「NO」)。
治験参加者31は、配送された治験薬を自宅3等で受け取る際には、治験薬配送アプリ3013を起動する。治験薬配送アプリ3013は、起動時における認証部303による生体認証に成功すると二次元コード3013aを表示する(図6、図10のS31-S34)。また、治験薬配送アプリ3013は、起動時における認証部303による生体認証に失敗すると二次元コード3013aを表示することなく終了される(図10のS33「NO」からS37)。なお、追加認証管理テーブル305aにおいて治験薬配送アプリ3013の追加認証タイミングは無しとされていることから、起動時及びバックグランド以外での認証部303による生体認証は行われない(図11のS42で「NO」)。治験薬配送アプリ3013は、「受取支援機能部」の一例である。
治験参加者31は、指定されたタイミングや体調に不安を感じた場合等に、治験において指定された病院4に通院することができる。病院4は、例えば、治験支援システム600に対応する病院のうち、自宅3から最寄りの病院が指定される。通院する際には、訪問記録アプリ3014が起動され、図7に例示されるような訪問記録画面3014aにマーク表示欄3014cが記録される。なお、訪問記録アプリ3014においても患者日誌アプリ3011と同様に起動時及び実行中に認証部303による生体認証が行われる。なお、追加認証管理テーブル305aにおいて訪問記録アプリ3014の追加認証タイミングは無しとされていることから、起動時及びバックグランド以外での認証部303による生体認証は行われない(図11のS42で「NO」)。訪問記録アプリ301は、「日程管理機能部」の一例である。
治験参加者31は、治験参加中にタブレット端末100の操作等に不明点が生じた場合には、ヘルプデスクアプリ3017を起動し、治験事業者1のヘルプデスクに問い合わせることができる。タブレット端末100にインストールされた治験支援機能部301は治験事業者1が管理している。そのため、タブレット端末100の問い合わせをヘルプデスクアプリ3017に一元化することができる。なお、ヘルプデスクアプリ3017においても患者日誌アプリ3011と同様に起動時及び実行中に認証部303による生体認証が行われる。そのため、他人が治験参加者31に成り済まして治験事業者1のヘルプデスクに問い合わせすることが抑制される。なお、追加認証管理テーブル305aにおいてヘルプデスクアプリ3017の追加認証タイミングは無しとされていることから、起動時及びバックグランド以外での認証部303による生体認証は行われない(図11のS42で「NO」)。
治験開始時や治験期間中には、治験に係る同意を治験参加者31から得る場合がある。
このような場合、電子同意アプリ3015が起動される。電子同意アプリ3015においても、患者日誌アプリ3011と同様に起動時及び実行中に認証部303による生体認証が行われる。そのため、他人が治験参加者31に成り済まして同意することが抑制される。また、認証部303は、追加認証管理テーブル305aにおいて電子同意アプリ3015の追加認証タイミングが署名前とされていることから、同意内容を説明する同意文書を表示した後、かつ、治験参加者31の署名が記入される直前にも生体認証を行う(図11)。そのため、署名を行った人物が治験参加者31であることがより強く保証される。電子同意アプリ3015は、「同意機能部」の一例である。
治験終了時や治験期間中には、治験に係るアンケートが行われる。アンケートでは、例えば、治験への参加のしやすさ、電子同意アプリ3015によって表示される同意文書のわかりやすさ、オンライン診療の利便性の高さ、治験に参加したことによる体調等の変化、タブレット端末100の運用上の不便の有無、等が確認される。アンケートアプリ3016が起動されると、患者日誌アプリ3011と同様に起動時及び実行中に認証部303による生体認証が行われる。また、認証部303は、追加認証管理テーブル305aにおいてアンケートアプリ3016の追加認証タイミングが回答入力前とされていることから、アンケートに回答する前(例えば、アンケート回答画面に遷移した直後)に、生体認証を行う(図11)。そして、アンケートアプリ3016は、例えば、アンケートに対する回答をサーバ500に送信する。
なお、アンケートアプリ3016によるアンケートは、治験期間中に複数回行われてもよい。アンケートアプリ3016は、例えば、治験期間中の第1回目のアンケートでは選択式のアンケートを出力し、第2回目のアンケートでは第1回目よりも詳細な回答を求める記述式のアンケートを実施する。そして、アンケートアプリ3016は、治験期間終了時におけるアンケートでは、インターネットを経由したオンラインミーティングのような対面式のアンケートを案内してもよい。アンケートアプリ3016は、「アンケート機能部」の一例である。
<実施形態の作用効果>
インターネット経由で行われる治験に係るアプリは様々なベンダーから提供され、使用される端末も統一されていなかった。そのため、治験参加者31にとっては、使用する端末もアプリの問い合わせ先も統一されておらず、非常に使いづらいものであった。本実施形態では、患者日誌アプリ3011、オンライン診療アプリ3012、治験薬配送アプリ3013、訪問記録アプリ3014、電子同意アプリ3015、アンケートアプリ3016及びヘルプデスクアプリ3017といった治験に係るアプリが1台のタブレット端末100にインストールされる。そのため、治験参加者31は、治験に用いる端末や治験に係る問い合わせ先を一元化することができ、治験参加者31の治験参加に係る労力を低減することができる。
本実施形態では、治験支援機能部301の起動時及び実行中に認証部303による生体認証が実行される。そして、生体認証に失敗した場合は、治験支援機能部301が終了される。そのため、本実施形態によれば、他人が治験参加者31に成り済まして治験支援機能部301に対して入力することを抑制することができる。
本実施形態では、電子同意アプリ3015は、同意文書を表示した後、かつ、治験参加者31の署名が記入される直前にも認証部303による生体認証を実行する。そのため、本実施形態によれば、他人が治験参加者31に成り済まして同意することが抑制される。
本実施形態では、訪問記録アプリ3014は、通院した日付に対応するマーク表示欄3014cに訪問マーク3014dを表示させる。この訪問マーク3014dによって、治
験期間中に通院する回数(マーク表示欄3014cの数)に対する実際に通院した回数の割合が視覚的に理解できる。このような訪問マーク3014dの表示によって、治験参加者31が通院する意欲を高めることができる。なお、訪問マーク3014dとしては、子供に人気のあるキャラクターが採用されてもよい。また、訪問記録アプリ3014の起動時及び実行中にも認証部303による生体認証が行われるため、他人が治験参加者31に成り済ましてタブレット端末100を携帯して病院4に通院しても訪問記録画面3014aにマーク表示欄3014cが記録されることが抑制される。
本実施形態では、アンケートアプリ3016は、起動時及び実行中に認証部303による生体認証が行われる。さらに、アンケートアプリ3016においては、アンケートの回答前にも認証部303による生体認証が行われる。そのため、本実施形態によれば、治験参加者31ではない他人によるアンケートへの回答を抑制することができる。
本実施形態では、サーバ500は、治験参加者が治験支援機能部301に入力し、収集部503によって収集した情報を製薬企業2に提供してもよい。ここで、本実施形態では、治験支援機能部301の起動時及び実行中における認証部303による生体認証によって、治験支援機能部301に入力された情報が治験参加者31本人によって入力された情報であることがより確実なものとできる。すなわち、本実施形態によれば、インターネット経由で実施される治験であっても、他人による治験参加者31への成り済まし等が排除された、治験参加者31本人によって入力されたことがより確実な治験に係る情報を製薬企業2に提供することができる。また、サーバ500から製薬企業2に提供される情報には、治験参加者31本人によって入力された情報であることを保証する保証マークをサーバ500が付してもよい。保証マークは、例えば、製薬企業2に提供される情報にウォーターマークとして付されてもよい。
本実施形態では、治験薬配送アプリ3013は、起動時の認証部303による生体認証に成功すると二次元コード3013aをディスプレイ113に表示する。そして、治験薬を配送した配送業者の読み取り端末によって、二次元コード3013aが読み取られることで、治験薬を受け取った人物が治験参加者31であることが確認される。そのため、本実施形態によれば、他人が治験参加者31に成り済まして治験薬を受け取ることが抑制される。
<変形例>
以上説明した実施形態では生体認証として顔認証が採用されたが、顔認証以外の生体認証が採用されてもよい。顔認証以外の生体認証としては、例えば、虹彩認証や指紋認証を挙げることができる。
以上説明した実施形態ではタブレット端末100が採用されたが、タブレット端末100に代えてスマートフォンが採用されてもよい。
以上説明した実施形態では、認証部303は、治験支援機能部301の実行中に生体認証に失敗すると治験支援機能部301が終了したが、生体認証に失敗しても治験支援機能部301を終了しなくともよい。認証部303は、例えば、生体認証に失敗した場合に治験支援機能部301への入力を禁止してもよい。認証部303は、治験支援機能部301への入力を禁止するときに、警告メッセージを出力してもよい。
以上説明した実施形態では、認証部303が、追加認証管理テーブル305aを参照して追加認証のタイミングを取得して、追加認証を行った。しかしながら、追加認証のタイミングは追加認証管理テーブル305aによって管理されなくともよい。例えば、治験支援機能部301に含まれるアプリの夫々が、自アプリの追加認証のタイミングを管理し、
追加認証のタイミングで認証部303を呼び出して生体認証を実行させてもよい。
以上で開示した実施形態や変形例はそれぞれ組み合わせることができる。
<コンピュータが読み取り可能な記録媒体>
コンピュータその他の機械、装置(以下、コンピュータ等)に上記いずれかの機能を実現させる情報処理プログラムをコンピュータ等が読み取り可能な記録媒体に記録することができる。そして、コンピュータ等に、この記録媒体のプログラムを読み込ませて実行させることにより、その機能を提供させることができる。
ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体をいう。このような記録媒体のうちコンピュータ等から取り外し可能なものとしては、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、Compact Disc Read Only Memory(CD-ROM)、Compact Disc-Recordable(CD-R)、Compact Disc-ReWriterable(CD-RW)、Digital Versatile Disc(DVD)、ブルーレイディスク(BD)、Digital Audio Tape(DAT)、8mmテープ、フラッシュメモリーなどのメモリーカード等がある。また、コンピュータ等に固定された記録媒体としてハードディスクやROM等がある。
1・・治験事業者
2・・製薬企業
3・・自宅
4・・病院
11・・治験事業者職員
31・・治験参加者
41・・医師
100・・タブレット端末
101・・CPU
102・・主記憶部
103・・補助記憶部
104・・通信部
110・・筐体
111・・スピーカー
112・・マイクロフォン
113・・ディスプレイ
114・・タッチパネル
115・・カメラ
201・・患者日誌アイコン
202・・オンライン診療アイコン
203・・治験薬配送アイコン
204・・訪問記録アイコン
205・・電子同意アイコン
206・・アンケートアイコン
207・・ヘルプデスクアイコン
301・・治験支援機能部
302・・取得部
303・・認証部
304・・生体情報データベース
305・・管理データベース
305a・・追加認証管理テーブル
500・・サーバ
600・・治験支援システム
3011・・患者日誌アプリ
3012・・オンライン診療アプリ
3013・・治験薬配送アプリ
3014・・訪問記録アプリ
3015・・電子同意アプリ
3016・・アンケートアプリ
3017・・ヘルプデスクアプリ
3013a・・二次元コード
3014a・・訪問記録画面
3014b・・日付表示
3014c・・マーク表示欄
3014d・・訪問マーク
501・・受付部
502・・端末管理部
503・・収集部
B1・・接続バス
N1・・コンピュータネットワーク

Claims (9)

  1. 臨床試験事業者から臨床試験参加者に渡される臨床試験支援端末であって、
    臨床試験に係る処理を実行する臨床試験支援機能部と、
    ユーザーの生体情報を取得する取得部と、
    前記臨床試験支援機能部が実行されている間は前記取得部によって取得される前記生体情報と、前記臨床試験事業者によって登録された前記臨床試験参加者の生体情報のデータである認証データとを用いた生体認証を継続的に実行し、前記継続的に実行される前記生体認証に成功している間のみ、前記臨床試験支援機能部におけるユーザー入力を許可する認証部と、を備える、
    臨床試験支援端末。
  2. 前記臨床試験支援機能部は、臨床試験参加者の同意を取得する同意機能部を含み、
    前記同意機能部は、前記同意に係る文章の表示後に実行される前記認証部による前記生体認証に成功している間に、前記臨床試験参加者の同意を取得する、
    請求項1に記載の臨床試験支援端末。
  3. 前記臨床試験支援機能部は、臨床試験期間中に病院に通院する日程を管理する日程管理機能部を含み、
    前記日程管理機能部は、前記臨床試験期間中に通院する全体回数に対する実際に通院した回数の割合を示す符号を表示する、
    請求項1または2に記載の臨床試験支援端末。
  4. 前記臨床試験支援機能部は、前記臨床試験に係るアンケートに対する回答を受け付けるアンケート機能部を含み、
    前記アンケート機能部は、
    前記アンケート機能部の起動後に実行される前記認証部による前記生体認証に成功している間は、前記アンケートに対する回答の入力を受け付け、
    受け付けた前記回答を上位サーバに送信する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の臨床試験支援端末。
  5. 前記臨床試験支援機能部は、配送された臨床試験薬の受け取り手続きに用いられる受取支援機能部を含み、
    前記受取支援機能部は、前記受取支援機能部の起動後に実行される前記認証部による前記生体認証に成功すると、前記臨床試験薬の配送を行う配送業者の端末に読み取らせる認証情報を出力する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の臨床試験支援端末。
  6. 前記臨床試験支援機能部と追加認証のタイミングとの対応関係を記憶する記憶部をさらに備え、
    前記認証部は、前記記憶部において前記臨床試験支援機能部に対応付けられた前記タイミングで前記生体情報と前記認証データとを用いた追加認証を行い、前記追加認証に失敗すると前記生体認証に成功している間であっても、前記臨床試験支援機能部に対する前記ユーザー入力を禁止する、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の臨床試験支援端末。
  7. 臨床試験事業者から臨床試験参加者に渡されるコンピュータが、
    ユーザーの生体情報を取得する取得処理と、
    前記コンピュータが実現する機能部である臨床試験支援機能部が実行されている間は前記取得処理で取得される前記生体情報と、前記臨床試験事業者によって登録された前記臨床試験参加者の生体情報のデータである認証データとを用いた生体認証を継続的に実行し、前記継続的に実行される前記生体認証に成功している間のみ、前記臨床試験支援機能部におけるユーザー入力を許可する認証処理と、を実行する、
    臨床試験支援方法。
  8. 臨床試験事業者から臨床試験参加者に渡されるコンピュータに、
    ユーザーの生体情報を取得する取得処理と、
    前記コンピュータが実現する機能部である臨床試験支援機能部が実行されている間は前記取得処理で取得される前記生体情報と、前記臨床試験事業者によって登録された前記臨床試験参加者の生体情報のデータである認証データとを用いた生体認証を継続的に実行し、前記継続的に実行される前記生体認証に成功している間のみ、前記臨床試験支援機能部におけるユーザー入力を許可する認証処理と、を実行する、
    臨床試験支援プログラム。
  9. 臨床試験事業者が管理する臨床試験支援システムであって、
    臨床試験の実施を希望する申込事業者が要求する臨床試験内容の入力を受け付ける受付部と、
    前記臨床試験内容のうち臨床試験参加者に関わる情報を臨床試験者端末へ提供する端末管理部と、
    前記臨床試験者端末が実現する機能部である臨床試験支援機能部が実行されている間は前記臨床試験者端末で取得されるユーザーの生体情報と、前記臨床試験事業者によって登録された前記臨床試験参加者の生体情報のデータである認証データとを用いた生体認証を継続的に実行し、前記継続的に実行される前記生体認証に成功している間のみユーザー入力を受け付ける前記臨床試験者端末から、前記ユーザー入力の情報を臨床試験情報として収集する収集部と、を備える、
    臨床試験支援システム。
JP2021138097A 2021-08-26 2021-08-26 臨床試験支援端末、臨床試験支援方法及び臨床試験支援プログラム Active JP7121841B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021138097A JP7121841B1 (ja) 2021-08-26 2021-08-26 臨床試験支援端末、臨床試験支援方法及び臨床試験支援プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021138097A JP7121841B1 (ja) 2021-08-26 2021-08-26 臨床試験支援端末、臨床試験支援方法及び臨床試験支援プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP7121841B1 true JP7121841B1 (ja) 2022-08-18
JP2023032153A JP2023032153A (ja) 2023-03-09

Family

ID=82897998

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021138097A Active JP7121841B1 (ja) 2021-08-26 2021-08-26 臨床試験支援端末、臨床試験支援方法及び臨床試験支援プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7121841B1 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005267618A (ja) 2004-02-18 2005-09-29 Bank Of Tokyo-Mitsubishi Ltd 電子商取引支援装置及びプログラム
JP2005534082A (ja) 2001-11-02 2005-11-10 シーメンス メディカル ソリューションズ ユーエスエー インコーポレイテッド 治験のための患者データマイニング
JP2008108248A (ja) 2006-10-25 2008-05-08 General Electric Co <Ge> 規制されたアクションの前に2因子ユーザ認証を有する電子臨床システムおよび使用方法
JP2008152489A (ja) 2006-12-15 2008-07-03 Bandai Networks Co Ltd 治験モニタリングシステム及び治験モニタリングサーバ
JP2016118832A (ja) 2014-12-18 2016-06-30 株式会社野村総合研究所 プロジェクト管理システムおよびプロジェクト管理プログラム
US20200043576A1 (en) 2018-06-29 2020-02-06 Crf Box Oy Continuous user identity verification in clinical trials via voice-based user interface
JP2021075860A (ja) 2019-11-06 2021-05-20 日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 本人確認システム及び本人確認方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005534082A (ja) 2001-11-02 2005-11-10 シーメンス メディカル ソリューションズ ユーエスエー インコーポレイテッド 治験のための患者データマイニング
JP2005267618A (ja) 2004-02-18 2005-09-29 Bank Of Tokyo-Mitsubishi Ltd 電子商取引支援装置及びプログラム
JP2008108248A (ja) 2006-10-25 2008-05-08 General Electric Co <Ge> 規制されたアクションの前に2因子ユーザ認証を有する電子臨床システムおよび使用方法
JP2008152489A (ja) 2006-12-15 2008-07-03 Bandai Networks Co Ltd 治験モニタリングシステム及び治験モニタリングサーバ
JP2016118832A (ja) 2014-12-18 2016-06-30 株式会社野村総合研究所 プロジェクト管理システムおよびプロジェクト管理プログラム
US20200043576A1 (en) 2018-06-29 2020-02-06 Crf Box Oy Continuous user identity verification in clinical trials via voice-based user interface
JP2021075860A (ja) 2019-11-06 2021-05-20 日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 本人確認システム及び本人確認方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2023032153A (ja) 2023-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11798660B2 (en) Methods and systems for data analysis
Irwin et al. A cost-benefit analysis of a potential supervised injection facility in San Francisco, California, USA
US20050075907A1 (en) Emergency station kiosk and related methods
Matimba et al. Tele-ophthalmology: opportunities for improving diabetes eye care in resource-and specialist-limited Sub-Saharan African countries
WO2010118327A2 (en) Targeted health care content delivery system
CN109478425A (zh) 按需全点远程医疗会诊的系统和方法
JP2008529718A (ja) 統合された電子的医療記録を伴う多機能遠距離医療ソフトウェア
US11728031B2 (en) Software application for patient care and related device, system, and method
JP6570691B1 (ja) 個人医療情報集約システム
WO2018098722A1 (zh) 一种医院医疗信息的处理方法、及装置
Elwy et al. Participating in complementary and integrative health approaches is associated with veterans’ patient-reported outcomes over time
Brinker et al. A face-aging app for smoking cessation in a waiting room setting: pilot study in an HIV outpatient clinic
JP2008518365A (ja) 疾病リスク低減、教育および評価のためのシステム、メソッドおよびコンピューター製品
EP3425586A1 (en) Apparatus and method for assisting in medical consultation
JP7121841B1 (ja) 臨床試験支援端末、臨床試験支援方法及び臨床試験支援プログラム
CN112000775A (zh) 一种基于分诊的数据处理方法及装置
JP6661045B1 (ja) 医療関係者マッチングシステム
Kairy et al. Evaluating the implementation process of a new telerehabilitation modality in three rehabilitation settings using the normalization process theory: study protocol
JP2021117936A (ja) 診療管理システム、方法及びプログラム
Steinhardt et al. Diabetes self-management education and support culturally tailored for African Americans: COVID-19-related factors influencing restart of the TX STRIDE study
Mallipeddi et al. Telepractice in the Treatment of Speech and Voice Disorders: What Could the Future Look Like?
WO2019130494A1 (ja) コンピュータシステム、アラート方法及びプログラム
Olmsted et al. Patient experience with, and use of, an electronic monitoring system to assess vaccination responses
Han et al. A scenario-based study of doctors and patients on video conferencing appointments from home
Jones et al. My wound and I: patients’ perspective

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211014

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20211014

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220308

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220427

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220726

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220805

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7121841

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150