JP7121319B2 - 冷凍装置 - Google Patents
冷凍装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7121319B2 JP7121319B2 JP2021008702A JP2021008702A JP7121319B2 JP 7121319 B2 JP7121319 B2 JP 7121319B2 JP 2021008702 A JP2021008702 A JP 2021008702A JP 2021008702 A JP2021008702 A JP 2021008702A JP 7121319 B2 JP7121319 B2 JP 7121319B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- refrigerant
- polymer
- air conditioner
- compressor
- heat exchanger
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Compressor (AREA)
Description
本開示の実施形態に係る冷凍装置としての空気調和装置1について説明する。図1は、空気調和装置1の冷媒回路図である。空気調和装置1は、圧縮機2と、捕捉機構7と、室外熱交換器4と、膨張機構5と、室内熱交換器6とが環状に接続された冷凍サイクルを備える。空気調和装置1は、冷房運転のみを行うことができる冷房専用機器である。図1において、実線の矢印は、空気調和装置1の運転時において、冷凍サイクルを循環する冷媒の流れ方向を表す。
空気調和装置1において、圧縮機2の吐出口(出口側)と、室外熱交換器4の流入口(入口側)との間の配管には、捕捉機構7が取り付けられている。捕捉機構7は、圧縮機2によって圧縮された冷媒が内部を通過する構成を有する。捕捉機構7は、空気調和装置1の配管への取り付け、および、空気調和装置1の配管からの取り外しが容易に行える構造を有することが好ましい。この場合、捕捉機構7の交換を容易に実施することができる。
次に、冷凍サイクルに封入されている冷凍機油の組成について説明する。冷凍機油は、主として、基油、酸捕捉剤、極圧剤および酸化防止剤からなる。
空気調和装置1は、冷媒分子の重合反応により生成された重合体を捕捉するための捕捉機構7を備える。空気調和装置1の圧縮機2は、内部が高温および高圧になるため、冷媒分子の重合反応が進行しやすい構成要素である。冷媒分子の重合反応によって生成された重合体は、固体であり、冷凍サイクルの配管等に付着すると、冷媒流路が重合体で詰まるおそれがある。空気調和装置1の冷媒流路が重合体で詰まると、冷凍サイクルの冷媒の流れが阻害され、重合体で詰まった部分の上流側において冷媒が圧縮されるおそれがある。その結果、冷凍サイクルの一部が高温および高圧となり爆発する危険性がある。また、冷媒の重合反応により生成された重合体が、空気調和装置1の摺動部(圧縮機2の圧縮機構等)に噛み込まれると、その摺動部が破損して、空気調和装置1の安全性および性能が低下するおそれがある。そのため、空気調和装置1を長期間運転させると、冷媒分子の重合反応により生成された重合体によって、空気調和装置1の運転効率および安全性が低下するおそれがある。特に、HFO-1123のように、冷媒が、炭素―炭素不飽和結合を1以上有する分子式で表される化合物である場合熱による重合反応が進行しやすいので、冷媒の重合反応により生成された重合体に起因する問題が発生しやすい。
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示の具体的構成は、本開示の要旨を逸脱しない範囲内で変更可能である。以下、本開示の実施形態に適用可能な変形例について説明する。
実施形態では、空気調和装置1は、冷房専用機器である。しかし、空気調和装置1は、冷房機能および暖房機能の両方を備える機器でもよい。図3は、本変形例における空気調和装置1の冷媒回路図である。空気調和装置1は、主として、圧縮機2と、捕捉機構7と、四方切替弁3と、室外熱交換器4と、膨張機構5と、室内熱交換器6とから構成される。図3において、実線の矢印は、冷房運転時における冷媒の流れを表し、点線の矢印は、暖房運転時における冷媒の流れを表す。
実施形態では、捕捉機構7のフィルター部12は、メッシュ13から構成されている。しかし、フィルター部12は、メッシュ13以外の多孔質部材を含んでもよい。例えば、フィルター部12は、繊維状フィルターを含んでもよい。
実施形態では、捕捉機構7のフィルター部12は、メッシュ13から構成されている。しかし、メッシュ13の代わりにパンチングメタルが用いられてもよい。パンチングメタルは、薄い金属板に多数の孔が形成された部材である。パンチングメタルの孔径は任意であるが、重合体で容易に塞がりにくい程度に大きく、かつ、重合体が適度に捕捉される程度に小さいことが好ましい。
実施形態では、捕捉機構7は、冷媒に含まれる重合体を物理的に捕捉するフィルター部12を備える。しかし、捕捉機構7は、冷媒に含まれる重合体を化学的に捕捉するドライヤーを備えてもよい。例えば、捕捉機構7は、吸着式のドライヤーであってもよい。この場合、捕捉機構7は、重合体を吸着する吸着剤を内部に有する。捕捉機構7を通過する冷媒に混ざっている重合体は、吸着剤に吸着されて捕捉される。
変形例Aでは、空気調和装置1は、四方切替弁3を備える。しかし、空気調和装置1は、四方切替弁3の代わりにブリッジ回路を備えてもよい。四方切替弁3は、摺動部を有するので、摺動部における摩擦熱によって冷媒分子の重合反応が促進されるおそれがある。そのため、四方切替弁3の代わりに、摺動部を有さないブリッジ回路を空気調和装置1に採用することで、冷媒の重合反応による重合体の生成が抑制され、重合体の詰まりがより効果的に抑制される。
実施形態では、空気調和装置1の膨張機構5は、例えば、キャピラリーチューブである。しかし、膨張機構5は、キャピラリーチューブではなく電動弁であってもよい。キャピラリーチューブの内径は小さいため、重合体が詰まりやすいおそれがある。そのため、キャピラリーチューブの代わりに、冷媒流路面積がより大きい電動弁を採用することで、重合体の詰まりがより効果的に抑制される。
―むすび―
以上、本開示の実施形態を説明したが、特許請求の範囲に記載された本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
2 圧縮機
4 室外熱交換器(凝縮器、蒸発器)
5 膨張機構
6 室内熱交換器(蒸発器、凝縮器)
7 捕捉機構(重合体キャッチャー)
Claims (3)
- 圧縮機と凝縮器と膨張機構と蒸発器とが環状に接続される冷凍サイクルを備える冷凍装置であって、
前記圧縮機の出口側と前記凝縮器の入口側とを接続する配管に取り付けられ、前記冷凍サイクルを循環する冷媒の重合体を化学的に捕捉するための重合体キャッチャーを備え、
前記冷媒は、炭素―炭素不飽和結合を1以上有する分子式で表される化合物を含み、
前記重合体キャッチャーは、前記重合体を吸着する吸着剤を有するドライヤーを備え、
前記凝縮器は、前記冷媒が流れる扁平多穴管を有する、
冷凍装置。 - 前記配管に取り付けられる四方切替弁をさらに備え、
前記重合体キャッチャーは、前記圧縮機の出口側と前記四方切替弁の入口側との間に取り付けられている、
請求項1に記載の冷凍装置。 - 前記ドライヤーは、安定剤および酸化防止剤をさらに有する、
請求項1または2に記載の冷凍装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021008702A JP7121319B2 (ja) | 2021-01-22 | 2021-01-22 | 冷凍装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021008702A JP7121319B2 (ja) | 2021-01-22 | 2021-01-22 | 冷凍装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016016586A Division JP2017133813A (ja) | 2016-01-29 | 2016-01-29 | 冷凍装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021060194A JP2021060194A (ja) | 2021-04-15 |
JP7121319B2 true JP7121319B2 (ja) | 2022-08-18 |
Family
ID=75381305
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021008702A Active JP7121319B2 (ja) | 2021-01-22 | 2021-01-22 | 冷凍装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7121319B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003181229A (ja) | 2001-12-19 | 2003-07-02 | Nippon Kanaami Shoko Kk | フィルターエレメントのような線材製多孔材及びその製造方法 |
JP2009270727A (ja) | 2008-04-30 | 2009-11-19 | Sanden Corp | 冷凍回路 |
WO2013038706A1 (ja) | 2011-09-16 | 2013-03-21 | パナソニック株式会社 | 冷凍装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06159866A (ja) * | 1992-11-25 | 1994-06-07 | Toshiba Corp | 冷凍サイクル |
-
2021
- 2021-01-22 JP JP2021008702A patent/JP7121319B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003181229A (ja) | 2001-12-19 | 2003-07-02 | Nippon Kanaami Shoko Kk | フィルターエレメントのような線材製多孔材及びその製造方法 |
JP2009270727A (ja) | 2008-04-30 | 2009-11-19 | Sanden Corp | 冷凍回路 |
WO2013038706A1 (ja) | 2011-09-16 | 2013-03-21 | パナソニック株式会社 | 冷凍装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2021060194A (ja) | 2021-04-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11661540B2 (en) | Refrigeration apparatus | |
JP6583390B2 (ja) | 冷凍装置 | |
WO2011132362A1 (ja) | 冷凍装置 | |
JP6924888B1 (ja) | 冷凍サイクル装置 | |
JP6906102B1 (ja) | 空気調和機 | |
JP7121319B2 (ja) | 冷凍装置 | |
JP6021077B2 (ja) | 冷凍装置 | |
WO2017145278A1 (ja) | 冷凍装置 | |
KR20090010211A (ko) | 밀폐형 압축기 및 냉동 장치 | |
JPH07208819A (ja) | 冷媒循環システム | |
CN113531931B (zh) | 冷冻循环装置 | |
JP2023078840A (ja) | 冷凍サイクル装置 | |
JP2009264709A (ja) | 冷凍装置 | |
JP2001317822A (ja) | 冷凍空調装置 | |
JP2002156164A (ja) | 冷凍空調装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210122 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210122 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20211222 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220104 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220224 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220705 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220718 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 7121319 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |