NRでは、既存のLTEシステム(例えば、LTE Rel.8-13)より広い帯域幅(例えば、100~800MHz)のキャリア(コンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)、セル又はシステム帯域等ともいう)を割り当てることが検討されている。
また、NRでは、当該キャリア全体で送信及び/又は受信(送受信)する能力(capability)を有するユーザ端末(Wideband(WB) UE、single carrier WB UE等ともいう)と、当該キャリア全体で送受信する能力を有しないユーザ端末(BW(Bandwidth) reduced UE等ともいう)とが混在することが想定される。
このように、将来の無線通信システムでは、サポートする帯域幅において複数のユーザ端末が混在すること(various BW UE capabilities)が想定されるため、キャリア内に一以上の部分的な周波数帯域を準静的に設定(configure)することが検討されている。当該キャリア内の各周波数帯域(例えば、50MHz又は200MHzなど)は、部分帯域又は帯域幅部分(BWP:Bandwidth part)等と呼ばれる。
図1は、BWPの設定シナリオの一例を示す図である。図1Aでは、1キャリア内に1BWPがユーザ端末に設定されるシナリオ(Usage scenario#1)が示される。例えば、図1Aでは、800MHzのキャリア内に200MHzのBWPが設定される。当該BWPのアクティブ化(activation)又は非アクティブ化(deactivation)は制御されてもよい。
ここで、BWPのアクティブ化とは、当該BWPを利用可能な状態である(又は当該利用可能な状態に遷移する)ことであり、BWPの設定情報(configuration)(BWP設定情報)のアクティブ化又は有効化等とも呼ばれる。また、BWPの非アクティブ化とは、当該BWPを利用不可能な状態である(又は当該利用不可能な状態に遷移する)ことであり、BWP設定情報の非アクティブ化又は無効化等とも呼ばれる。BWPがスケジューリングされることで、このBWPがアクティブ化されることになる。
図1Bでは、1キャリア内に複数のBWPがユーザ端末に設定されるシナリオ(Usage scenario#2)が示される。図1Bに示すように、当該複数のBWP(例えば、BWP#1及び#2)の少なくとも一部は重複してもよい。例えば、図1Bでは、BWP#1は、BWP#2の一部の周波数帯域である。
また、当該複数のBWPの少なくとも一つのアクティブ化又は非アクティブ化が制御されてもよい。例えば、図1Bでは、データの送受信が行われない場合、BWP#1がアクティブ化され、BWP#2を用いるデータの送受信が行われる場合、BWP#2がアクティブ化されてもよい。具体的には、BWP#2で送受信されるデータが発生すると、BWP#1からBWP#2への切り替えが行われ、データの送受信が終了した後所定の時間BWP#2でのスケジューリングがなくタイマーが満了するかBWP#1を用いるデータの送受信が発生すると、BWP#2からBWP#1への切り替えが行われてもよい。これにより、ユーザ端末は、BWP#1よりも帯域幅の広いBWP#2を常に監視する必要がないので、消費電力を抑制できる。
図1Cでは、1キャリア内の異なる帯域に複数のBWPが設定されるシナリオ(Usage scenario#3)が示される。図1Cに示すように、当該複数のBWPには異なるニューメロロジーが適用されてもよい。ここで、ニューメロロジーは、サブキャリア間隔、シンボル長、スロット長、サイクリックプレフィックス(CP)長、スロット(伝送時間間隔(TTI:Transmission Time Interval))長、スロットあたりのシンボル数などの少なくとも1つであってもよい。
例えば、図1Cでは、キャリア全体で送受信する能力を有するユーザ端末に対して、ニューメロロジーが異なるBWP#1及び#2が設定される。図1Cでは、ユーザ端末に対して設定される少なくとも一つのBWPのアクティブ化又は非アクティブ化され、ある時間において一以上のBWPがアクティブであってもよい。
なお、DL通信に利用されるBWPは、DL BWP(DL用周波数帯域)と呼ばれてもよく、UL通信に利用されるBWPは、UL BWP(UL用周波数帯域)と呼ばれてもよい。DL BWP及びUL BWPは、少なくとも一部の周波数帯域が重複してもよい。以下、DL BWP及びUL BWPを区別しない場合は、BWPと総称する。
図2を参照し、BWPのアクティブ化及び/又は非アクティブ化(アクティブ化/非アクティブ化又は切り替え(switching)、決定等ともいう)の制御について説明する。図2では、1つのBWPをアクティブ化する場合(アクティブ化するBWPを切り替える場合)の制御例を示す図である。なお、図2では、図1Bに示すシナリオを想定するが、BWPのアクティブ化/非アクティブ化の制御は、図1A、1Cに示すシナリオ等にも適宜適用可能である。
また、図2では、BWP#1内にDL制御チャネル(DCI)の割当て候補となる制御リソース領域(CORESET#1)が設定され、BWP#2内にCORESET#2が設定されるものとする。CORESET#1及びCORESET#2には、それぞれ、一以上のサーチスペースが設けられる。例えば、CORESET#1において、BWP#1用のDCI及びBWP#2用のDCIは、同一のサーチスペース内に配置されてもよいし、又は、それぞれ異なるサーチスペースに配置されてもよい。
また、図2において、BWP#1がアクティブ状態である場合、ユーザ端末は、所定周期(例えば、一以上のスロット毎、一以上のミニスロット毎又は所定数のシンボル毎)のCORESET#1内のサーチスペースを監視(ブラインド復号)して、当該ユーザ端末に対するDCIを検出する。
当該DCIは、どのBWPに対するDCIであるかを示す情報(BWP情報)を含んでもよい。当該BWP情報は、例えば、BWPのインデックスであり、DCI内の所定フィールド値であればよい。また、当該BWPインデックス情報は、下りのスケジューリング用のDCIに含まれていてもよいし、上りのスケジューリング用のDCIに含まれていてもよいし、又は共通サーチスペースのDCIに含まれていてもよい。ユーザ端末は、DCI内のBWP情報に基づいて、当該DCIによってPDSCH又はPUSCHがスケジューリングされるBWPを決定してもよい。
ユーザ端末は、CORESET#1内でBWP#1用のDCIを検出する場合、当該BWP#1用のDCIに基づいて、BWP#1内の所定の時間及び/又は周波数リソース(時間/周波数リソース)にスケジューリングされた(割り当てられた)PDSCHを受信する。
また、ユーザ端末は、CORESET#1内でBWP#2用のDCIを検出する場合、BWP#1を非アクティブ化(ディアクティベート)して、BWP#2をアクティブ化する(アクティベートする)。ユーザ端末は、CORESET#1で検出された当該BWP#2用のDCIに基づいて、DL BWP#2の所定の時間/周波数リソースにスケジューリングされたPDSCHを受信する。
BWP#2がアクティブ化されると、ユーザ端末は、所定周期(例えば、一以上のスロット毎、一以上のミニスロット毎又は所定数のシンボル毎)のCORESET#2内のサーチスペースを監視(ブラインド復号)して、BWP#2用のDCIを検出する。ユーザ端末は、CORESET#2で検出されたBWP#2用のDCIに基づいて、BWP#2の所定の時間/周波数リソースにスケジューリングされたPDSCHを受信してもよい。
また、アクティブ化されたBWPにおいてデータチャネル(例えば、PDSCH及び/又はPUSCH)が所定期間スケジューリングされない場合、当該BWPを非アクティブ化してもよい。例えば、図2では、ユーザ端末は、DL BWP#2においてPDSCHが所定期間スケジューリングされないので、BWP#2を非アクティブ化して、BWP#1をアクティブ化する。
キャリアあたりに設定可能なBWPの最大数は、予め定められていてもよい。例えば、周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)(paired spectrum)では、1キャリアあたり最大4つのDL BWPと最大4つのUL BWPがそれぞれ設定されてもよい。UEは、基地局から設定された最大N(例えば、N=4)個のBWPのうち、アクティブ化状態のBWP(例えば、1つのBWP)を利用してデータ等の受信を行う。
また、ユーザ端末には、デフォルトのBWP(デフォルトBWP)が定められていてもよい。デフォルトBWPは、上述の初期アクティブBWPであってもよいし、又は、上位レイヤシグナリング(例えば、RRCシグナリング)により設定されてもよい。
このように、BWP毎に異なる周波数位置及び帯域幅を設定することができる。UEは、アクティブ化されたBWP(例えば、DL BWP)の周波数位置及び帯域幅にあわせて受信周波数と帯域幅をチューニングする。
キャリア全体をサポートするユーザ端末は、アクティブ化されたBWP外で信号を受信及び/又は送信することがある程度は可能となる。一方で、受信周波数及び帯域幅は、アクティブ化されたBWPにあわせて設定されるため、当該BWPの帯域外で送信される信号又はチャネルの受信は制限される。
例えば、UEは、アクティブDL BWPの範囲外の周波数領域で送信される同期信号ブロック(SSB:Synchronization Signal Block)を利用したメジャメント(例えば、RRMメジャメント(Radio Resource Management Measurement))を行うことが考えられる。この場合、当該SSBを利用したメジャメントは、メジャメントギャップを利用して行うため、メジャメントギャップ内ではサービングセルからのデータ受信等が制限される。
SSBは、同期信号(SS:Synchronization Signal)及びブロードキャストチャネル(ブロードキャスト信号、PBCH、NR-PBCHなどともいう)を含む信号ブロックであり、SS/PBCHブロックなどと呼ばれてもよい。
SSBに含まれるSSは、プライマリ同期信号(PSS:Primary Synchronization Signal)、セカンダリ同期信号(SSS:Secondary Synchronization Signal)などを含んでもよい。SSBは、1以上のシンボル(例えば、OFDMシンボル)によって構成される。SSB内では、PSS、SSS及びPBCHがそれぞれ異なる1以上のシンボルに配置されてもよい。例えば、SSBは、1シンボルのPSS、1シンボルのSSS、及び2又は3シンボルのPBCHを含む、計4又は5シンボルによって構成されてもよい。
一方で、DCIを受信するためにPDCCHのモニタリングはアクティブBWP内のCORESET及びサーチスペースで行う必要がある。また、無線リンクモニタリング(RLM:Radio Link Monitoring)、SSBを用いたビームマネジメント(Beam management)、ビーム失敗検出(Beam failure detection)等は、アクティブBWP内の参照信号(例えばSSBまたはCSI-RS)で行う必要がある。
そのため、SSBを用いた無線リンクモニタリング、ビームマネジメント、ビーム失敗検出等は、BWPにSSBが含まれる場合しか行うことができない。つまり、UEは、SSBが含まれないDL BWPでは、これらの動作についてSSBを利用して行うことができない。
ところで、SSBは、キャリア内の複数の周波数位置で送信すること考えられる。初期アクセス(スタンドアローン)に対応したセルでは、少なくとも一つの周波数でSSB及び所定のシステム情報(例えば、SIB1等のRMSI)が送信される。当該SSBは、初期アクセス時にUEがサーチする同期ラスタ(sync raster)で送信される。
初期アクセス非対応(非スタンドアローン)のセルでは、所定のシステム情報(RMSI)は送信されない構成であってもよく、基地局は上位レイヤ(例えば、RRCシグナリング等)を用いてSSBの周波数位置を1つUEに通知する。
現状では、RRMメジャメント用にSSBを利用することが検討されているが、RRMメジャメント目的以外にもSSBを利用することが考えられる。例えば、以下の動作の少なくとも一つにSSBを利用することが考えられる。
(1)無線リンクモニタリング(RLM)
(2)ビームリカバリ(Beam recovery)
(3)ビーム管理(Beam management)
(4)送信構成指標(TCI:Transmission Configuration Indicator)の状態(TCI state)
ビームリカバリは、ビーム失敗検出(beam failure detection)、及び候補ビーム検出(candidate beam detection)の少なくとも一つを含んでいてもよい。ビーム管理は、L1-RSRP(物理レイヤにおける参照信号受信電力(RSRP:Reference Signal Received Power)のための測定であってもよい。
TCI状態(TCI state)は、疑似コロケーション(QCL:Quasi-Co-Location)状態に相当する。また、TCI状態は、PDCCH用のTCI状態と、PDSCH用のTCI状態に大別される。TCI状態は、例えば、対象となるチャネル(又は当該チャネル用の参照信号(RS:Reference Signal))と、別の信号(例えば、別の下り参照信号(DL-RS:Downlink Reference Signal))とのQCLに関する情報であってもよい。例えば、TCI状態は、PDCCH又はPDSCH用のDMRSと、他のDL信号(例えば、SSB又はCSI-RS)とのspatial QCL(QCL type-Dと呼ばれてもよい)に関する情報であってもよく、PDCCHやPDSCHを受信する際の受信ビームパターンの決定に利用されてもよい。
このように、SSBを利用して上記(1)-(4)の動作(以下、各種動作とも記す)を行う場合、どのように制御するかが問題となる。
現状では、サービングセルのSSBとして、基地局は、上位レイヤ(例えば、RRCシグナリング)を利用して1つの周波数をUEに通知することがサポートされている。基地局は、所定の情報要素(ServingCellConfigCommon内のfrequencyInfoDL)を利用してUEに1つのSSBの周波数を指定する。
しかし、UEに対して複数のBWPが設定され、且つ当該設定された複数のBWPの中にSSBが送信される周波数領域が含まれるBWPと含まれないBWPが存在する場合も想定される。かかる場合、SSBが含まれるBWPと、SSBが含まれないBWPを切り替える場合(例えば、アクティブBWPをスイッチする場合)に各種動作をどのように制御するかが問題となる(図3A参照)。図3Aでは、SSBが含まれるBWP#0から、SSBが含まれないBWP#1にアクティブ状態が切り替わる場合を示している。
あるいは、設定された複数のBWPのそれぞれの帯域内でSSBが送信可能となる場合も考えられる。しかし、所定の情報要素(ServingCellConfigCommon)でSSB周波数位置が1つしか指定されない場合、当該SSBを含むBWPから、当該SSBを含まないBWPがアクティブ化された場合にUEはSSBの周波数位置が把握できなくなるおそれがある(図3B参照)。図3Bでは、所定の情報要素で周波数位置が通知されるSSBを含むBWP#0から、当該SSBが含まれない(所定の情報要素で通知されない別のSSBが含まれる)BWP#1にアクティブ状態が切り替わる場合を示している。
本発明者等は、設定されるBWP又はアクティブ化されるBWPにおけるSSBの有無、又はSSBの種別(例えば、所定の情報要素で通知されるSSBであるか否か)に着目し、基地局から通知される情報に基づいて各種動作に対する前記同期信号ブロックの適用有無を決定することを着想した。
以下、本開示に係る実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。各実施の態様は、それぞれ単独で適用されてもよいし、組み合わせて適用されてもよい。また、以下の説明では、各種動作として上記(1)-(4)を例に挙げて説明するが、SSBを利用する動作は(1)-(4)の少なくとも一つであればよい。また、各種動作は、上記(1)-(4)に限られない。
(第1の態様)
第1の態様は、SSBが含まれるDL BWP(以下、単にBWPとも記す)では、当該BWPのSSBを利用して各種動作を行うように制御する。
基地局は、SSB周波数位置とBWPの対応に関する情報をUEに通知してもよい。例えば、基地局が複数のBWPをUEに設定する場合、SSBの周波数が含まれるBWPについて、当該BWPに対応するSSBの周波数位置に関する情報をUEに通知する。
一例として、基地局は、上位レイヤで通知するBWP情報要素(BWP IE)において、SSBが含まれるBWP(所定BWPインデックス)に対して、SSBの周波数位置を示す情報(例えば、absoluteFrequencySSB)を含めて通知する。
UEは、アクティブ化されているBWPについて、当該BWPに関連するSSBの周波数位置に関する情報(例えば、BWP IE内のabsoluteFrequencySSB)を参照して、SSBを利用して各種動作を行う。UEは、下り制御情報又はタイマー満了等によりアクティブBWPが切り替えられた場合に、各種動作で参照するSSBも切り替えるように制御する(図4A参照)。
図4Aでは、UEに対してSSBが含まれるBWP#0と、別のSSBが含まれるBWP#1が設定され、BWP#0とBWP#1の間でアクティブ化されるBWPが切り替えられる場合を示している。BWP#0に対応するSSBの周波数位置に関する情報と、BWP#1に対応する別のSSBの周波数位置に関する情報は、基地局からUEに上位レイヤ(例えば、BWP情報要素)で通知されてもよい。
なお、所定の情報要素(ServingCellConfigCommon内のfrequencyInfoDL)を利用して基地局からUEに通知される1つのSSBの周波数位置に関する情報が通知される場合、当該SSBの周波数位置に関する情報は、別途BWP情報要素で通知しなくてもよい。あるいは、所定の情報要素で通知されるSSBの周波数位置に関する情報に関わらず、各BWPと対応するSSBの周波数位置に関する情報が基地局からUEに通知される構成としてもよい。この場合、UEは、BWP情報要素に基づいて各BWPとSSブロックの対応関係を容易に把握することができる。
図4Aでは、UEは、BWP#0がアクティブ状態の場合には、BWP#0において少なくともSSBを利用して各種動作を行う。アクティブ状態のBWPがBWP#0からBWP#1に切り替えられた場合には、UEは、BWP#1において少なくとも別のSSBを利用して各種動作を行えばよい。
このように、SSBが含まれるBWPについて、BWPに対応するSSBの周波数位置に関する情報をUEに通知することにより、BWPに含まれるSSBを利用して各種動作を行うことが可能となる。
なお、SSBが含まれないBWP(SSB周波数位置に関する情報が含まれないBWP)が設定され且つアクティブ状態となった場合、UEは、SSB以外のDL信号(例えば、CSI-RS等)を利用して各種動作を行ってもよい(図4B参照)。
図4Bでは、UEに対してSSBが含まれるBWP#0と、SSBが含まれないBWP#1が設定され、BWP#0とBWP#1の間でアクティブ化されるBWPが切り替えられる場合を示している。BWP#0に対応するSSBの周波数位置に関する情報は、基地局からUEに上位レイヤ(例えば、BWP情報要素)で通知されてもよい。
図4Bでは、UEは、BWP#0がアクティブ状態の場合には、BWP#0において少なくともSSBを利用して各種動作を行う。アクティブ状態のBWPがBWP#0からBWP#1に切り替えられた場合には、UEは、BWP#1においてSSB以外のDL信号(例えば、CSI-RS)を利用して各種動作を行えばよい。
あるいは、特定の動作に対してSSB周波数位置をBWPに対応づけてUEに通知してもよい。この場合、当該SSBを別の動作に対しても適用してもよい。例えば、UEは、所定のBWPにおいて、特定の動作向けに通知されたSSBの周波数位置に関する情報を、別の動作に対しても参照してもよい。
一例として、無線リンクモニタリング用の参照信号(RLM-RS)としてSSBを指定する場合、RLM-RSに対応するSSBの周波数位置に関する情報(例えば、absoluteFrequencySSB)をUEに指定する。一方で、他の動作向けの参照信号(例えば、ビーム失敗検出用の参照信号(BFD(Beam Failure Detection)-RS)等)となるSSBについて周波数位置を明示的にUEには通知しない。
この場合、UEは、アクティブBWPに対応するSSBの周波数位置に関する情報(例えば、RadioLinkMonitoringConfig情報要素内のabsoluteFrequencySSB)を参照し、当該アクティブBWP内でSSBを利用してRLM行う。さらに、UEは、RLM用のSSBの周波数位置として通知された情報に基づいて、他の動作についてもSSBを利用してもよい。UEは、下り制御情報又はタイマー満了等によりアクティブBWPが切り替えられた場合に、RLMに加えて他の動作で参照するSSBも切り替えるように制御してもよい。
これにより、特定の動作に対して(又は、特定の動作用の参照信号として)利用するSSBの周波数位置に関する情報を他の動作に対しても利用することにより、基地局からUEに通知する際のオーバーヘッドを低減することができる。また、特定の動作に対応する他の動作は仕様であらかじめ定義してもよいし、基地局からUEにあらかじめ設定してもよい。
なお、ここでは、特定の動作としてRLMを例に挙げたが、特定の動作はRLMに限られず、ビームリカバリ、ビーム管理、又は送信構成指標であってもよい。例えば、特定の動作がビーム管理である場合、当該ビーム管理(例えば、L1-RSRP)用の参照信号としてSSBを指定すればよい。
あるいはSSB周波数位置が設定された特定動作のみに対してSSBを利用し、SSB周波数位置が設定されない他の動作向けにはSSB以外の参照信号(例えば、CSI-RS)を用いてもよい。例えば、RLM-RSに対応するSSBの周波数位置に関する情報(例えば、absoluteFrequencySSB)が通知された場合(特定の動作がRLMである場合)、UEは、SSBを利用してRLMを行う。一方で、UEは、SSBの利用が指定されない他の動作(例えば、ビームリカバリ、ビーム管理等)については他の参照信号(例えば、CS-RS)を利用して行ってもよい。これにより、SSBを利用する動作を詳細に指定することができるため、各種動作に適用するSSB又は参照信号等を柔軟に設定して制御することが可能となる、
このように、SSB周波数位置に関する情報をBWPに対応づけてUEに通知することにより、SSBを利用した各種動作をBWP設定の柔軟性(フレキシビリティ)を維持したまま実現することが可能となる。
(第2の態様)
第2の態様は、SSBを利用した各種動作は、基地局からサービングセルで共有に通知される所定の情報要素(例えば、ServingCellConfigCommon)で通知されるSSB周波数位置を含むBWPがアクティブ状態の場合に限定する。
基地局は、所定の情報要素(ServingCellConfigCommon)を利用して、サービングセルにおける所定のSSB(例えば、1つのSSB)の周波数位置をUEに通知する。一方で、基地局は、UEに設定する複数のBWPにおいてSSBが含まれる場合であっても、所定のSSB以外の周波数位置の情報は通知しなくてよい。
UEは、アクティブ化されているBWPの種別(例えば、周波数位置が通知されたSSBが含まれるか否か)に基づいて、各種動作にSSBを適用するか否かを制御する(図5参照)。図5では、所定の情報要素(ServingCellConfigCommon)で周波数位置が通知されるSSBを含むBWP#0から、当該SSBが含まれないBWP#1にアクティブ状態が切り替わる場合を示している。
図5において、UEは、BWP#0がアクティブ状態の場合には、BWP#0において少なくとも所定の情報要素で周波数位置が通知されたSSBを利用して各種動作を行う。一方で、アクティブ状態のBWPがBWP#0からBWP#1に切り替えられた場合には、UEは、BWP#1に含まれる他のDL信号(例えば、CSI-RS)を利用して各種動作を行えばよい。
この場合、BWP#1に他のSSBが含まれる場合であっても、UEは当該他のSSBの周波数位置を把握できないため、他のDL信号を利用して各種動作を行う。また、UEは、BWPを切り替えるDCIの指示又はタイマー満了があった場合に、各種動作に適用するSSBと他のDL信号の切り替え動作を暗示的(implicit)に認識して行えばよい。
所定動作(例えば、L1-RSRPを利用したビーム管理)について、SSBを利用した測定と、CSI-RSを利用した測定を設定できる構成とする。その上で、UEは、アクティブBWPの種別(又は、アクティブBWPの変更)に基づいて、測定対象の参照信号を切り替えて適用する。
このように、SSBを利用した各種動作を、基地局から所定の情報要素で通知されるSSB周波数位置を含むBWPがアクティブ状態の場合に限定することにより、UEがBWP毎のSSB周波数位置を把握できない場合でも、各種動作に適用する参照信号を適切に決定することができる。
(第3の態様)
第3の態様は、SSBを利用した各種動作は、基地局から所定の情報要素(例えば、ServingCellConfigCommon)で通知されるSSB周波数位置を含むBWPのみが設定される場合に限定する。
基地局は、所定の情報要素(ServingCellConfigCommon)を利用して、サービングセルにおける所定のSSB(例えば、1つのSSB)の周波数位置をUEに通知する。また、基地局は、所定の情報要素で通知するSSB周波数位置を含むBWPのみが設定されている場合に、SSBを利用した各種動作を設定してもよい。
所定の情報要素で通知されるSSB周波数位置が含まれるBWPのみが設定される場合とは、UEに設定されるBWPが1つの場合(例えば、図6A参照)がある。また、設定されるBWPが1つの場合だけでなく、周波数帯域の少なくとも一部が重複する複数のBWPが設定される場合(例えば、図6B参照)も含まれる。
UEは、SSBを利用した各種動作が設定された場合、BWPがいずれに切り替わってもSSBの周波数はBWP帯域内に含まれると想定して、SSBの周波数位置を切り替えずに各種動作を行う。
また、UEは、SSBを利用した各種動作が設定された場合、SSBを含まないBWPは設定されているとは想定せずに各種動作を行ってもよい。あるいは、UEは、SSBを含まないBWPが設定された場合、いずれのBWPにおいても当該SSBを利用した各種動作は行わないと想定してもよい。
なお、第3の態様は、UE毎に適用有無を制御してもよい。例えば、少なくとも一部のUE(例えば、Rel.15のUE)は、SSBを利用した各種動作が設定された場合にSSBを含まないBWPは設定されないと想定してもよい。
<バリエーション>
第1の態様又は第2の態様の適用可否(BWPとして所定の情報要素で通知されるSSBを含まないBWPを設定すると共に、一部のBWPにおいてSSBを利用した各種動作を設定すること)をUE能力情報(UE capability)として規定してもよい。例えば、第1の態様に示す動作をサポートするUEは、ネットワーク(例えば、基地局)にその旨をUE能力情報として通知する。一方で、第1の態様に示す動作をサポートしない(第2の態様に示す動作を適用可能な)UEは、基地局にその旨をUE能力情報として通知する。
基地局は、UEから通知された能力情報に基づいて、UE毎に所定BWPにおいてSSBを利用した各種動作の設定有無を制御すればよい。
(無線通信システム)
以下、本開示の一実施形態に係る無線通信システムの構成について説明する。この無線通信システムでは、本開示の上記各実施形態に係る無線通信方法のいずれか又はこれらの組み合わせを用いて通信が行われる。
図7は、一実施形態に係る無線通信システムの概略構成の一例を示す図である。無線通信システム1では、LTEシステムのシステム帯域幅(例えば、20MHz)を1単位とする複数の基本周波数ブロック(コンポーネントキャリア)を一体としたキャリアアグリゲーション(CA)及び/又はデュアルコネクティビティ(DC)を適用することができる。
なお、無線通信システム1は、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、LTE-B(LTE-Beyond)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4G(4th generation mobile communication system)、5G(5th generation mobile communication system)、NR(New Radio)、FRA(Future Radio Access)、New-RAT(Radio Access Technology)などと呼ばれてもよいし、これらを実現するシステムと呼ばれてもよい。
無線通信システム1は、比較的カバレッジの広いマクロセルC1を形成する無線基地局11と、マクロセルC1内に配置され、マクロセルC1よりも狭いスモールセルC2を形成する無線基地局12(12a-12c)と、を備えている。また、マクロセルC1及び各スモールセルC2には、ユーザ端末20が配置されている。各セル及びユーザ端末20の配置、数などは、図に示す態様に限定されない。
ユーザ端末20は、無線基地局11及び無線基地局12の双方に接続することができる。ユーザ端末20は、マクロセルC1及びスモールセルC2を、CA又はDCを用いて同時に使用することが想定される。また、ユーザ端末20は、複数のセル(CC)を用いてCA又はDCを適用してもよい。
ユーザ端末20と無線基地局11との間は、相対的に低い周波数帯域(例えば、2GHz)で帯域幅が狭いキャリア(既存キャリア、legacy carrierなどとも呼ばれる)を用いて通信を行うことができる。一方、ユーザ端末20と無線基地局12との間は、相対的に高い周波数帯域(例えば、3.5GHz、5GHzなど)で帯域幅が広いキャリアが用いられてもよいし、無線基地局11との間と同じキャリアが用いられてもよい。なお、各無線基地局が利用する周波数帯域の構成はこれに限られない。
また、ユーザ端末20は、各セルで、時分割複信(TDD:Time Division Duplex)及び/又は周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)を用いて通信を行うことができる。また、各セル(キャリア)では、単一のニューメロロジーが適用されてもよいし、複数の異なるニューメロロジーが適用されてもよい。
ニューメロロジーとは、ある信号及び/又はチャネルの送信及び/又は受信に適用される通信パラメータであってもよく、例えば、サブキャリア間隔、帯域幅、シンボル長、サイクリックプレフィックス長、サブフレーム長、TTI長、TTIあたりのシンボル数、無線フレーム構成、送受信機が周波数領域で行う特定のフィルタリング処理、送受信機が時間領域で行う特定のウィンドウイング処理などの少なくとも1つを示してもよい。例えば、ある物理チャネルについて、構成するOFDMシンボルのサブキャリア間隔が異なる場合及び/又はOFDMシンボル数が異なる場合には、ニューメロロジーが異なると称されてもよい。
無線基地局11と無線基地局12との間(又は、2つの無線基地局12間)は、有線(例えば、CPRI(Common Public Radio Interface)に準拠した光ファイバ、X2インターフェースなど)又は無線によって接続されてもよい。
無線基地局11及び各無線基地局12は、それぞれ上位局装置30に接続され、上位局装置30を介してコアネットワーク40に接続される。なお、上位局装置30には、例えば、アクセスゲートウェイ装置、無線ネットワークコントローラ(RNC)、モビリティマネジメントエンティティ(MME)などが含まれるが、これに限定されない。また、各無線基地局12は、無線基地局11を介して上位局装置30に接続されてもよい。
なお、無線基地局11は、相対的に広いカバレッジを有する無線基地局であり、マクロ基地局、集約ノード、eNB(eNodeB)、送受信ポイント、などと呼ばれてもよい。また、無線基地局12は、局所的なカバレッジを有する無線基地局であり、スモール基地局、マイクロ基地局、ピコ基地局、フェムト基地局、HeNB(Home eNodeB)、RRH(Remote Radio Head)、送受信ポイントなどと呼ばれてもよい。以下、無線基地局11及び12を区別しない場合は、無線基地局10と総称する。
各ユーザ端末20は、LTE、LTE-Aなどの各種通信方式に対応した端末であり、移動通信端末(移動局)だけでなく固定通信端末(固定局)を含んでもよい。
無線通信システム1においては、無線アクセス方式として、下りリンクに直交周波数分割多元接続(OFDMA:Orthogonal Frequency Division Multiple Access)が適用され、上りリンクにシングルキャリア-周波数分割多元接続(SC-FDMA:Single Carrier Frequency Division Multiple Access)及び/又はOFDMAが適用される。
OFDMAは、周波数帯域を複数の狭い周波数帯域(サブキャリア)に分割し、各サブキャリアにデータをマッピングして通信を行うマルチキャリア伝送方式である。SC-FDMAは、システム帯域幅を端末ごとに1つ又は連続したリソースブロックによって構成される帯域に分割し、複数の端末が互いに異なる帯域を用いることで、端末間の干渉を低減するシングルキャリア伝送方式である。なお、上り及び下りの無線アクセス方式は、これらの組み合わせに限らず、他の無線アクセス方式が用いられてもよい。
無線通信システム1では、下りリンクのチャネルとして、各ユーザ端末20で共有される下り共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)、ブロードキャストチャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel)、下りL1/L2制御チャネルなどが用いられる。PDSCHによって、ユーザデータ、上位レイヤ制御情報、SIB(System Information Block)などが伝送される。また、PBCHによって、MIB(Master Information Block)が伝送される。
下りL1/L2制御チャネルは、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)、EPDCCH(Enhanced Physical Downlink Control Channel)、PCFICH(Physical Control Format Indicator Channel)、PHICH(Physical Hybrid-ARQ Indicator Channel)などを含む。PDCCHによって、PDSCH及び/又はPUSCHのスケジューリング情報を含む下り制御情報(DCI:Downlink Control Information)などが伝送される。
なお、DLデータ受信をスケジューリングするDCIは、DLアサインメントと呼ばれてもよいし、ULデータ送信をスケジューリングするDCIは、ULグラントと呼ばれてもよい。
PCFICHによって、PDCCHに用いるOFDMシンボル数が伝送される。PHICHによって、PUSCHに対するHARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)の送達確認情報(例えば、再送制御情報、HARQ-ACK、ACK/NACKなどともいう)が伝送される。EPDCCHは、PDSCH(下り共有データチャネル)と周波数分割多重され、PDCCHと同様にDCIなどの伝送に用いられる。
無線通信システム1では、上りリンクのチャネルとして、各ユーザ端末20で共有される上り共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)、上り制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)、ランダムアクセスチャネル(PRACH:Physical Random Access Channel)などが用いられる。PUSCHによって、ユーザデータ、上位レイヤ制御情報などが伝送される。また、PUCCHによって、下りリンクの無線品質情報(CQI:Channel Quality Indicator)、送達確認情報、スケジューリングリクエスト(SR:Scheduling Request)などが伝送される。PRACHによって、セルとの接続確立のためのランダムアクセスプリアンブルが伝送される。
無線通信システム1では、下り参照信号として、セル固有参照信号(CRS:Cell-specific Reference Signal)、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS:Channel State Information-Reference Signal)、復調用参照信号(DMRS:DeModulation Reference Signal)、位置決定参照信号(PRS:Positioning Reference Signal)などが伝送される。また、無線通信システム1では、上り参照信号として、測定用参照信号(SRS:Sounding Reference Signal)、復調用参照信号(DMRS)などが伝送される。なお、DMRSはユーザ端末固有参照信号(UE-specific Reference Signal)と呼ばれてもよい。また、伝送される参照信号は、これらに限られない。
(無線基地局)
図8は、一実施形態に係る無線基地局の全体構成の一例を示す図である。無線基地局10は、複数の送受信アンテナ101と、アンプ部102と、送受信部103と、ベースバンド信号処理部104と、呼処理部105と、伝送路インターフェース106と、を備えている。なお、送受信アンテナ101、アンプ部102、送受信部103は、それぞれ1つ以上を含むように構成されればよい。
下りリンクによって無線基地局10からユーザ端末20に送信されるユーザデータは、上位局装置30から伝送路インターフェース106を介してベースバンド信号処理部104に入力される。
ベースバンド信号処理部104では、ユーザデータに関して、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤの処理、ユーザデータの分割・結合、RLC(Radio Link Control)再送制御などのRLCレイヤの送信処理、MAC(Medium Access Control)再送制御(例えば、HARQの送信処理)、スケジューリング、伝送フォーマット選択、チャネル符号化、逆高速フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)処理、プリコーディング処理などの送信処理が行われて送受信部103に転送される。また、下り制御信号に関しても、チャネル符号化、逆高速フーリエ変換などの送信処理が行われて、送受信部103に転送される。
送受信部103は、ベースバンド信号処理部104からアンテナごとにプリコーディングして出力されたベースバンド信号を無線周波数帯に変換して送信する。送受信部103で周波数変換された無線周波数信号は、アンプ部102によって増幅され、送受信アンテナ101から送信される。送受信部103は、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるトランスミッター/レシーバー、送受信回路又は送受信装置から構成することができる。なお、送受信部103は、一体の送受信部として構成されてもよいし、送信部及び受信部から構成されてもよい。
一方、上り信号については、送受信アンテナ101で受信された無線周波数信号がアンプ部102で増幅される。送受信部103はアンプ部102で増幅された上り信号を受信する。送受信部103は、受信信号をベースバンド信号に周波数変換して、ベースバンド信号処理部104に出力する。
ベースバンド信号処理部104では、入力された上り信号に含まれるユーザデータに対して、高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)処理、逆離散フーリエ変換(IDFT:Inverse Discrete Fourier Transform)処理、誤り訂正復号、MAC再送制御の受信処理、RLCレイヤ及びPDCPレイヤの受信処理がなされ、伝送路インターフェース106を介して上位局装置30に転送される。呼処理部105は、通信チャネルの呼処理(設定、解放など)、無線基地局10の状態管理、無線リソースの管理などを行う。
伝送路インターフェース106は、所定のインターフェースを介して、上位局装置30と信号を送受信する。また、伝送路インターフェース106は、基地局間インターフェース(例えば、CPRI(Common Public Radio Interface)に準拠した光ファイバ、X2インターフェース)を介して他の無線基地局10と信号を送受信(バックホールシグナリング)してもよい。
なお、送受信部103は、SSB、CSI-RS、RLM-RS及びL1-RSの少なくとも1つを送信する。具体的に、送受信部103は、所定の帯域幅部分(BWP:Bandwidth part)において同期信号ブロック及び所定の参照信号の少なくとも一つを送信する。また、送受信部103は、所定の情報要素(ServingCellConfigCommon内のfrequencyInfoDL)を利用してUEに所定のSSB(例えば、1つのSSB)の周波数に関する情報を送信してもよい。また、送受信部103は、BWPに関連するSSBの周波数位置に関する情報(例えば、BWP IE内のabsoluteFrequencySSB)を送信してもよい。
図9は、本開示の一実施形態に係る無線基地局の機能構成の一例を示す図である。なお、本例では、本実施形態における特徴部分の機能ブロックを主に示しており、無線基地局10は、無線通信に必要な他の機能ブロックも有すると想定されてもよい。
ベースバンド信号処理部104は、制御部(スケジューラ)301と、送信信号生成部302と、マッピング部303と、受信信号処理部304と、測定部305と、を少なくとも備えている。なお、これらの構成は、無線基地局10に含まれていればよく、一部又は全部の構成がベースバンド信号処理部104に含まれなくてもよい。
制御部(スケジューラ)301は、無線基地局10全体の制御を実施する。制御部301は、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるコントローラ、制御回路又は制御装置から構成することができる。
制御部301は、例えば、送信信号生成部302における信号の生成、マッピング部303における信号の割り当てなどを制御する。また、制御部301は、受信信号処理部304における信号の受信処理、測定部305における信号の測定などを制御する。
制御部301は、システム情報、下りデータ信号(例えば、PDSCHで送信される信号)、下り制御信号(例えば、PDCCH及び/又はEPDCCHで送信される信号。送達確認情報など)のスケジューリング(例えば、リソース割り当て)を制御する。また、制御部301は、上りデータ信号に対する再送制御の要否を判定した結果などに基づいて、下り制御信号、下りデータ信号などの生成を制御する。
制御部301は、同期信号(例えば、PSS(Primary Synchronization Signal)/SSS(Secondary Synchronization Signal))、下り参照信号(例えば、CRS、CSI-RS、DMRS)などのスケジューリングの制御を行う。
制御部301は、上りデータ信号(例えば、PUSCHで送信される信号)、上り制御信号(例えば、PUCCH及び/又はPUSCHで送信される信号。送達確認情報など)、ランダムアクセスプリアンブル(例えば、PRACHで送信される信号)、上り参照信号などのスケジューリングを制御する。
制御部301は、UEに対して、サービングセルで共通に通知される同期信号ブロックの周波数位置に関する情報、及びBWPにおける同期信号ブロックの周波数位置に関する情報の少なくとも一方の通知を制御する。
送信信号生成部302は、制御部301からの指示に基づいて、下り信号(下り制御信号、下りデータ信号、下り参照信号など)を生成して、マッピング部303に出力する。送信信号生成部302は、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される信号生成器、信号生成回路又は信号生成装置から構成することができる。
送信信号生成部302は、例えば、制御部301からの指示に基づいて、下りデータの割り当て情報を通知するDLアサインメント及び/又は上りデータの割り当て情報を通知するULグラントを生成する。DLアサインメント及びULグラントは、いずれもDCIであり、DCIフォーマットに従う。また、下りデータ信号には、各ユーザ端末20からのチャネル状態情報(CSI:Channel State Information)などに基づいて決定された符号化率、変調方式などに従って符号化処理、変調処理が行われる。
マッピング部303は、制御部301からの指示に基づいて、送信信号生成部302で生成された下り信号を、所定の無線リソースにマッピングして、送受信部103に出力する。マッピング部303は、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるマッパー、マッピング回路又はマッピング装置から構成することができる。
受信信号処理部304は、送受信部103から入力された受信信号に対して、受信処理(例えば、デマッピング、復調、復号など)を行う。ここで、受信信号は、例えば、ユーザ端末20から送信される上り信号(上り制御信号、上りデータ信号、上り参照信号など)である。受信信号処理部304は、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される信号処理器、信号処理回路又は信号処理装置から構成することができる。
受信信号処理部304は、受信処理によって復号された情報を制御部301に出力する。例えば、HARQ-ACKを含むPUCCHを受信した場合、HARQ-ACKを制御部301に出力する。また、受信信号処理部304は、受信信号及び/又は受信処理後の信号を、測定部305に出力する。
測定部305は、受信した信号に関する測定を実施する。測定部305は、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される測定器、測定回路又は測定装置から構成することができる。
例えば、測定部305は、受信した信号に基づいて、RRM(Radio Resource Management)測定、チャネル推定などを行ってもよい。測定部305は、受信電力(例えば、RSRP(Reference Signal Received Power))、受信品質(例えば、RSRQ(Reference Signal Received Quality)、SINR(Signal to Interference plus Noise Ratio)、SNR(Signal to Noise Ratio))、信号強度(例えば、RSSI(Received Signal Strength Indicator))、伝搬路情報(例えば、CSI(Channel State Information))などについて測定してもよい。測定結果は、制御部301に出力されてもよい。
(ユーザ端末)
図10は、一実施形態に係るユーザ端末の全体構成の一例を示す図である。ユーザ端末20は、複数の送受信アンテナ201と、アンプ部202と、送受信部203と、ベースバンド信号処理部204と、アプリケーション部205と、を備えている。なお、送受信アンテナ201、アンプ部202、送受信部203は、それぞれ1つ以上を含むように構成されればよい。
送受信アンテナ201で受信された無線周波数信号は、アンプ部202で増幅される。送受信部203は、アンプ部202で増幅された下り信号を受信する。送受信部203は、受信信号をベースバンド信号に周波数変換して、ベースバンド信号処理部204に出力する。送受信部203は、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるトランスミッター/レシーバー、送受信回路又は送受信装置から構成することができる。なお、送受信部203は、一体の送受信部として構成されてもよいし、送信部及び受信部から構成されてもよい。
ベースバンド信号処理部204は、入力されたベースバンド信号に対して、FFT処理、誤り訂正復号、再送制御の受信処理などを行う。下りリンクのユーザデータは、アプリケーション部205に転送される。アプリケーション部205は、物理レイヤ及びMACレイヤより上位のレイヤに関する処理などを行う。また、下りリンクのデータのうち、ブロードキャスト情報もアプリケーション部205に転送されてもよい。
一方、上りリンクのユーザデータについては、アプリケーション部205からベースバンド信号処理部204に入力される。ベースバンド信号処理部204では、再送制御の送信処理(例えば、HARQの送信処理)、チャネル符号化、プリコーディング、離散フーリエ変換(DFT:Discrete Fourier Transform)処理、IFFT処理などが行われて送受信部203に転送される。
送受信部203は、ベースバンド信号処理部204から出力されたベースバンド信号を無線周波数帯に変換して送信する。送受信部203で周波数変換された無線周波数信号は、アンプ部202によって増幅され、送受信アンテナ201から送信される。
なお、送受信部203は、SSB、CSI-RS、RLM-RS及びL1-RSの少なくとも1つを受信する。具体的には、送受信部203は、所定の帯域幅部分(BWP:Bandwidth part)において同期信号ブロック及び所定の参照信号の少なくとも一つを受信する。また、送受信部203は、所定の情報要素(ServingCellConfigCommon内のfrequencyInfoDL)を利用して所定のSSB(例えば、1つのSSB)の周波数に関する情報を受信してもよい。また、送受信部203は、BWPに関連するSSBの周波数位置に関する情報(例えば、BWP IE内のabsoluteFrequencySSB)を受信してもよい。また、送受信部203は、SSB及び所定の参照信号の少なくとも一つを利用した各種動作に対する報告用の情報を送信してもよい。
図11は、一実施形態に係るユーザ端末の機能構成の一例を示す図である。なお、本例においては、本実施形態における特徴部分の機能ブロックを主に示しており、ユーザ端末20は、無線通信に必要な他の機能ブロックも有すると想定されてもよい。
ユーザ端末20が有するベースバンド信号処理部204は、制御部401と、送信信号生成部402と、マッピング部403と、受信信号処理部404と、測定部405と、を少なくとも備えている。なお、これらの構成は、ユーザ端末20に含まれていればよく、一部又は全部の構成がベースバンド信号処理部204に含まれなくてもよい。
制御部401は、ユーザ端末20全体の制御を実施する。制御部401は、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるコントローラ、制御回路又は制御装置から構成することができる。
制御部401は、例えば、送信信号生成部402における信号の生成、マッピング部403における信号の割り当てなどを制御する。また、制御部401は、受信信号処理部404における信号の受信処理、測定部405における信号の測定などを制御する。
制御部401は、無線基地局10から送信された下り制御信号及び下りデータ信号を、受信信号処理部404から取得する。制御部401は、下り制御信号及び/又は下りデータ信号に対する再送制御の要否を判定した結果などに基づいて、上り制御信号及び/又は上りデータ信号の生成を制御する。
制御部401は、ベースバンド信号処理部204におけるデジタルBF(例えば、プリコーディング)及び/又は送受信部203におけるアナログBF(例えば、位相回転)を用いて、送信ビーム及び/又は受信ビームを形成する制御を行ってもよい。制御部401は、下り伝搬路情報、上り伝搬路情報などに基づいて、ビームを形成する制御を行ってもよい。これらの伝搬路情報は、受信信号処理部404及び/又は測定部405から取得されてもよい。
また、制御部401は、サービングセルで共通に通知される同期信号ブロックの周波数位置に関する情報、及びBWPにおける同期信号ブロックの周波数位置に関する情報の少なくとも一方に基づいて、所定動作に対する同期信号ブロックの適用有無を決定してもよい。
例えば、制御部401は、所定のBWPに対応する同期信号ブロックの周波数位置に関する情報が通知された場合、同期信号ブロックを利用して所定動作を行うように制御してもよい。あるいは、制御部401は、第1の動作に対して同期信号ブロックの周波数位置が所定のBWPに対応づけて通知された場合、所定のBWPにおける第2の動作にも同期信号ブロックを利用してもよい。
あるいは、制御部401は、サービングセルで共通に通知される同期信号ブロックの周波数位置が所定のBWPに含まれる場合に同期信号ブロックを利用して所定動作を行い、他のBWPにおいて所定の参照信号を利用して所定動作を行うように制御してもよい。あるいは、制御部401は、サービングセルで共通に通知される同期信号ブロックの周波数位置を含むBWPのみが設定された場合に、同期信号ブロックを利用して所定動作を行うように制御してもよい。
送信信号生成部402は、制御部401からの指示に基づいて、上り信号(上り制御信号、上りデータ信号、上り参照信号など)を生成して、マッピング部403に出力する。送信信号生成部402は、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される信号生成器、信号生成回路又は信号生成装置から構成することができる。
送信信号生成部402は、例えば、制御部401からの指示に基づいて、送達確認情報、チャネル状態情報(CSI)などに関する上り制御信号を生成する。また、送信信号生成部402は、制御部401からの指示に基づいて上りデータ信号を生成する。例えば、送信信号生成部402は、無線基地局10から通知される下り制御信号にULグラントが含まれている場合に、制御部401から上りデータ信号の生成を指示される。
マッピング部403は、制御部401からの指示に基づいて、送信信号生成部402で生成された上り信号を無線リソースにマッピングして、送受信部203へ出力する。マッピング部403は、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるマッパー、マッピング回路又はマッピング装置から構成することができる。
受信信号処理部404は、送受信部203から入力された受信信号に対して、受信処理(例えば、デマッピング、復調、復号など)を行う。ここで、受信信号は、例えば、無線基地局10から送信される下り信号(下り制御信号、下りデータ信号、下り参照信号など)である。受信信号処理部404は、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される信号処理器、信号処理回路又は信号処理装置から構成することができる。また、受信信号処理部404は、本開示に係る受信部を構成することができる。
受信信号処理部404は、受信処理によって復号された情報を制御部401に出力する。受信信号処理部404は、例えば、ブロードキャスト情報、システム情報、RRCシグナリング、DCIなどを、制御部401に出力する。また、受信信号処理部404は、受信信号及び/又は受信処理後の信号を、測定部405に出力する。
測定部405は、受信した信号に関する測定を実施する。測定部405は、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される測定器、測定回路又は測定装置から構成することができる。
例えば、測定部405は、受信した信号に基づいて、RRM測定、チャネル推定などを行ってもよい。測定部405は、受信電力(例えば、RSRP)、受信品質(例えば、RSRQ、SINR、SNR)、信号強度(例えば、RSSI)、伝搬路情報(例えば、CSI)などについて測定してもよい。測定結果は、制御部401に出力されてもよい。
(ハードウェア構成)
なお、上記実施形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。
例えば、本開示の一実施形態における無線基地局、ユーザ端末などは、本開示の無線通信方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図12は、一実施形態に係る無線基地局及びユーザ端末のハードウェア構成の一例を示す図である。上述の無線基地局10及びユーザ端末20は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。無線基地局10及びユーザ端末20のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
例えば、プロセッサ1001は1つだけ図示されているが、複数のプロセッサがあってもよい。また、処理は、1のプロセッサによって実行されてもよいし、処理が同時に、逐次に、又はその他の手法を用いて、2以上のプロセッサによって実行されてもよい。なお、プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。
無線基地局10及びユーザ端末20における各機能は、例えば、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004を介する通信を制御したり、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)によって構成されてもよい。例えば、上述のベースバンド信号処理部104(204)、呼処理部105などは、プロセッサ1001によって実現されてもよい。
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003及び通信装置1004の少なくとも一方からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施形態において説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、ユーザ端末20の制御部401は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001において動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)、RAM(Random Access Memory)、その他の適切な記憶媒体の少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本開示の一実施形態に係る無線通信方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、フレキシブルディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD-ROM(Compact Disc ROM)など)、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、リムーバブルディスク、ハードディスクドライブ、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブ)、磁気ストライプ、データベース、サーバ、その他の適切な記憶媒体の少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。
通信装置1004は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置1004は、例えば周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)及び時分割複信(TDD:Time Division Duplex)の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。例えば、上述の送受信アンテナ101(201)、アンプ部102(202)、送受信部103(203)、伝送路インターフェース106などは、通信装置1004によって実現されてもよい。
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LED(Light Emitting Diode)ランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
また、プロセッサ1001、メモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007によって接続される。バス1007は、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。
また、無線基地局10及びユーザ端末20は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアを用いて各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
(変形例)
なお、本開示において説明した用語及び本開示の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル及びシンボルの少なくとも一方は信号(シグナリング)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。参照信号は、RS(Reference Signal)と略称することもでき、適用される標準によってパイロット(Pilot)、パイロット信号などと呼ばれてもよい。また、コンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)は、セル、周波数キャリア、キャリア周波数などと呼ばれてもよい。
無線フレームは、時間領域において1つ又は複数の期間(フレーム)によって構成されてもよい。無線フレームを構成する当該1つ又は複数の各期間(フレーム)は、サブフレームと呼ばれてもよい。さらに、サブフレームは、時間領域において1つ又は複数のスロットによって構成されてもよい。サブフレームは、ニューメロロジー(numerology)に依存しない固定の時間長(例えば、1ms)であってもよい。
ここで、ニューメロロジーとは、ある信号又はチャネルの送信及び受信の少なくとも一方に適用される通信パラメータであってもよい。例えば、サブキャリア間隔(SCS:SubCarrier Spacing)、帯域幅、シンボル長、サイクリックプレフィックス長、送信時間間隔(TTI:Transmission Time Interval)、TTIあたりのシンボル数、無線フレーム構成、送受信機が周波数領域において行う特定のフィルタリング処理、送受信機が時間領域において行う特定のウィンドウイング処理などの少なくとも1つを示してもよい。
スロットは、時間領域において1つ又は複数のシンボル(OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボル、SC-FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)シンボルなど)によって構成されてもよい。また、スロットは、ニューメロロジーに基づく時間単位であってもよい。
スロットは、複数のミニスロットを含んでもよい。各ミニスロットは、時間領域において1つ又は複数のシンボルによって構成されてもよい。また、ミニスロットは、サブスロットと呼ばれてもよい。ミニスロットは、スロットよりも少ない数のシンボルによって構成されてもよい。ミニスロットより大きい時間単位で送信されるPDSCH(又はPUSCH)は、PDSCH(PUSCH)マッピングタイプAと呼ばれてもよい。ミニスロットを用いて送信されるPDSCH(又はPUSCH)は、PDSCH(PUSCH)マッピングタイプBと呼ばれてもよい。
無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルは、いずれも信号を伝送する際の時間単位を表す。無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルは、それぞれに対応する別の呼称が用いられてもよいし、互いに読み替えられてもよい。
例えば、1サブフレームは送信時間間隔(TTI:Transmission Time Interval)と呼ばれてもよいし、複数の連続したサブフレームがTTIと呼ばれてよいし、1スロット又は1ミニスロットがTTIと呼ばれてもよい。つまり、サブフレーム及びTTIの少なくとも一方は、既存のLTEにおけるサブフレーム(1ms)であってもよいし、1msより短い期間(例えば、1-13シンボル)であってもよいし、1msより長い期間であってもよい。なお、TTIを表す単位は、サブフレームではなくスロット、ミニスロットなどと呼ばれてもよい。
ここで、TTIは、例えば、無線通信におけるスケジューリングの最小時間単位のことをいう。例えば、LTEシステムでは、無線基地局が各ユーザ端末に対して、無線リソース(各ユーザ端末において使用することが可能な周波数帯域幅、送信電力など)を、TTI単位で割り当てるスケジューリングを行う。なお、TTIの定義はこれに限られない。
TTIは、チャネル符号化されたデータパケット(トランスポートブロック)、コードブロック、コードワードなどの送信時間単位であってもよいし、スケジューリング、リンクアダプテーションなどの処理単位となってもよい。なお、TTIが与えられたとき、実際にトランスポートブロック、コードブロック、コードワードなどがマッピングされる時間区間(例えば、シンボル数)は、当該TTIよりも短くてもよい。
なお、1スロット又は1ミニスロットがTTIと呼ばれる場合、1以上のTTI(すなわち、1以上のスロット又は1以上のミニスロット)が、スケジューリングの最小時間単位となってもよい。また、当該スケジューリングの最小時間単位を構成するスロット数(ミニスロット数)は制御されてもよい。
1msの時間長を有するTTIは、通常TTI(LTE Rel.8-12におけるTTI)、ノーマルTTI、ロングTTI、通常サブフレーム、ノーマルサブフレーム、ロングサブフレーム、スロットなどと呼ばれてもよい。通常TTIより短いTTIは、短縮TTI、ショートTTI、部分TTI(partial又はfractional TTI)、短縮サブフレーム、ショートサブフレーム、ミニスロット、サブスロット、スロットなどと呼ばれてもよい。
なお、ロングTTI(例えば、通常TTI、サブフレームなど)は、1msを超える時間長を有するTTIで読み替えてもよいし、ショートTTI(例えば、短縮TTIなど)は、ロングTTIのTTI長未満かつ1ms以上のTTI長を有するTTIで読み替えてもよい。
リソースブロック(RB:Resource Block)は、時間領域及び周波数領域のリソース割当単位であり、周波数領域において、1つ又は複数個の連続した副搬送波(サブキャリア(subcarrier))を含んでもよい。
また、RBは、時間領域において、1つ又は複数個のシンボルを含んでもよく、1スロット、1ミニスロット、1サブフレーム又は1TTIの長さであってもよい。1TTI、1サブフレームは、それぞれ1つ又は複数のリソースブロックによって構成されてもよい。
なお、1つ又は複数のRBは、物理リソースブロック(PRB:Physical RB)、サブキャリアグループ(SCG:Sub-Carrier Group)、リソースエレメントグループ(REG:Resource Element Group)、PRBペア、RBペアなどと呼ばれてもよい。
また、リソースブロックは、1つ又は複数のリソースエレメント(RE:Resource Element)によって構成されてもよい。例えば、1REは、1サブキャリア及び1シンボルの無線リソース領域であってもよい。
なお、上述した無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルなどの構造は例示に過ぎない。例えば、無線フレームに含まれるサブフレームの数、サブフレーム又は無線フレームあたりのスロットの数、スロット内に含まれるミニスロットの数、スロット又はミニスロットに含まれるシンボル及びRBの数、RBに含まれるサブキャリアの数、並びにTTI内のシンボル数、シンボル長、サイクリックプレフィックス(CP:Cyclic Prefix)長などの構成は、様々に変更することができる。
また、本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。例えば、無線リソースは、所定のインデックスによって指示されてもよい。
本開示においてパラメータなどに使用する名称は、いかなる点においても限定的な名称ではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式などは、本開示において明示的に開示したものと異なってもよい。様々なチャネル(PUCCH(Physical Uplink Control Channel)、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)など)及び情報要素は、あらゆる好適な名称によって識別できるので、これらの様々なチャネル及び情報要素に割り当てている様々な名称は、いかなる点においても限定的な名称ではない。
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
また、情報、信号などは、上位レイヤから下位レイヤ及び下位レイヤから上位レイヤの少なくとも一方へ出力され得る。情報、信号などは、複数のネットワークノードを介して入出力されてもよい。
入出力された情報、信号などは、特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報、信号などは、上書き、更新又は追記をされ得る。出力された情報、信号などは、削除されてもよい。入力された情報、信号などは、他の装置へ送信されてもよい。
情報の通知は、本開示において説明した態様/実施形態に限られず、他の方法を用いて行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、下り制御情報(DCI:Downlink Control Information)、上り制御情報(UCI:Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、ブロードキャスト情報(マスタ情報ブロック(MIB:Master Information Block)、システム情報ブロック(SIB:System Information Block)など)、MAC(Medium Access Control)シグナリング)、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。
なお、物理レイヤシグナリングは、L1/L2(Layer 1/Layer 2)制御情報(L1/L2制御信号)、L1制御情報(L1制御信号)などと呼ばれてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRCConnectionSetup)メッセージ、RRC接続再構成(RRCConnectionReconfiguration)メッセージなどであってもよい。また、MACシグナリングは、例えば、MAC制御要素(MAC CE(Control Element))を用いて通知されてもよい。
また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的な通知に限られず、暗示的に(例えば、当該所定の情報の通知を行わないことによって又は別の情報の通知によって)行われてもよい。
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真(true)又は偽(false)で表される真偽値(boolean)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
本開示において使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用され得る。
本開示においては、「基地局(BS:Base Station)」、「無線基地局」、「固定局(fixed station)」、「NodeB」、「eNodeB(eNB)」、「gNodeB(gNB)」、「アクセスポイント(access point)」、「送信ポイント(transmission point)」、「受信ポイント(reception point)」、「送受信ポイント(transmission/reception point)」、「セル」、「セクタ」、「セルグループ」、「キャリア」、「コンポーネントキャリア」、「帯域幅部分(BWP:Bandwidth Part)」などの用語は、互換的に使用され得る。基地局は、マクロセル、スモールセル、フェムトセル、ピコセルなどの用語で呼ばれる場合もある。
基地局は、1つ又は複数(例えば、3つ)のセル(セクタとも呼ばれる)を収容することができる。基地局が複数のセルを収容する場合、基地局のカバレッジエリア全体は複数のより小さいエリアに区分でき、各々のより小さいエリアは、基地局サブシステム(例えば、屋内用の小型基地局(RRH:Remote Radio Head))によって通信サービスを提供することもできる。「セル」又は「セクタ」という用語は、このカバレッジにおいて通信サービスを行う基地局及び基地局サブシステムの少なくとも一方のカバレッジエリアの一部又は全体を指す。
本開示においては、「移動局(MS:Mobile Station)」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(UE:User Equipment)」、「端末」などの用語は、互換的に使用され得る。
移動局は、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
基地局及び移動局の少なくとも一方は、送信装置、受信装置などと呼ばれてもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、移動体に搭載されたデバイス、移動体自体などであってもよい。当該移動体は、乗り物(例えば、車、飛行機など)であってもよいし、無人で動く移動体(例えば、ドローン、自動運転車など)であってもよいし、ロボット(有人型又は無人型)であってもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、必ずしも通信動作時に移動しない装置も含む。
また、本開示における無線基地局は、ユーザ端末で読み替えてもよい。例えば、無線基地局及びユーザ端末間の通信を、複数のユーザ端末間の通信(例えば、D2D(Device-to-Device)、V2X(Vehicle-to-Everything)などと呼ばれてもよい)に置き換えた構成について、本開示の各態様/実施形態を適用してもよい。この場合、上述の無線基地局10が有する機能をユーザ端末20が有する構成としてもよい。また、「上り」、「下り」などの文言は、端末間通信に対応する文言(例えば、「サイド(side)」)で読み替えられてもよい。例えば、上りチャネル、下りチャネルなどは、サイドチャネルで読み替えられてもよい。
同様に、本開示におけるユーザ端末は、無線基地局で読み替えてもよい。この場合、上述のユーザ端末20が有する機能を無線基地局10が有する構成としてもよい。
本開示において、基地局によって行われるとした動作は、場合によってはその上位ノード(upper node)によって行われることもある。基地局を有する1つ又は複数のネットワークノード(network nodes)を含むネットワークにおいて、端末との通信のために行われる様々な動作は、基地局、基地局以外の1つ以上のネットワークノード(例えば、MME(Mobility Management Entity)、S-GW(Serving-Gateway)などが考えられるが、これらに限られない)又はこれらの組み合わせによって行われ得ることは明らかである。
本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、本開示において説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
本開示において説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、LTE-B(LTE-Beyond)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4G(4th generation mobile communication system)、5G(5th generation mobile communication system)、FRA(Future Radio Access)、New-RAT(Radio Access Technology)、NR(New Radio)、NX(New radio access)、FX(Future generation radio access)、GSM(登録商標)(Global System for Mobile communications)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi-Fi(登録商標))、IEEE 802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切な無線通信方法を利用するシステム、これらに基づいて拡張された次世代システムなどに適用されてもよい。また、複数のシステムが組み合わされて(例えば、LTE又はLTE-Aと、5Gとの組み合わせなど)適用されてもよい。
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
本開示において使用する「第1の」、「第2の」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量又は順序を全般的に限定しない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本開示において使用され得る。したがって、第1及び第2の要素の参照は、2つの要素のみが採用され得ること又は何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
本開示において使用する「判断(決定)(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。例えば、「判断(決定)」は、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)などを「判断(決定)」することであるとみなされてもよい。
また、「判断(決定)」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)などを「判断(決定)」することであるとみなされてもよい。
また、「判断(決定)」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などを「判断(決定)」することであるとみなされてもよい。つまり、「判断(決定)」は、何らかの動作を「判断(決定)」することであるとみなされてもよい。
また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」などで読み替えられてもよい。
本開示において使用する「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的であっても、論理的であっても、あるいはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。
本開示において、2つの要素が接続される場合、1つ以上の電線、ケーブル、プリント電気接続などを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域、光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も同様に解釈されてもよい。
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びこれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳によって冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
以上、本開示に係る発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示に係る発明が本開示中に説明した実施形態に限定されないということは明らかである。本開示に係る発明は、請求の範囲の記載に基づいて定まる発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とし、本開示に係る発明に対して何ら制限的な意味をもたらさない。