JP7120124B2 - 流体作動機械 - Google Patents

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本開示は、流体作動機械に関する。
従来、クランクシャフトの周囲に放射状に配置され、クランクシャフトの回転に伴って容積が周期的に変化する複数の作動流体室と、各作動流体室と低圧流路との間の作動流体の流れを調整するための低圧バルブと、各作動流体室と高圧流路との間の作動流体の流れを調整するための高圧バルブと、低圧バルブおよび高圧バルブの開閉を制御するコントローラと、を備える流体作動機械が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特表2015-535906号公報
特許文献1に記載の流体作動機械では、各作動流体室を、アイドリングモード、部分モード、および、フルモードのいずれかで作動させることで、容量の調整を行っていた。
特許文献1に記載の流体作動機械では、予め定められた順序で、各作動流体室の動作モードが決定される。その結果、特定の作動流体室が高い頻度でフルモードまたは部分モードになる可能性があり、各作動流体室の耐久性にバラツキが生じる可能性があるという問題があった。
本開示の目的は、各作動流体室の耐久性にバラツキが生じることを抑制することができる流体作動機械を提供することである。
本開示の一態様に係る流体作動機械は、偏心カムと、前記偏心カムが一回転する期間内で前記偏心カムの回転に連動して互いに異なる時間位相にて往復動するように構成された複数のピストンと、前記ピストンとともに複数の作動流体室を形成する複数のシリンダと、それぞれの前記シリンダに対応して設けられ、前記偏心カムの回転エネルギーと前記作動流体室内の圧力エネルギーとの間でのエネルギー変換を行うアクティブ状態と、前記エネルギー変換を行わない非アクティブ状態との間で前記作動流体室の状態を切り替える切替ユニットと、前記切替ユニットを制御するコントローラと、を備え、複数の前記シリンダは、前記偏心カムの回転サイクル上で等間隔に配置された複数の前記シリンダごとの複数のグループにグループ分けされており、前記コントローラは、前記グループごとに、前記偏心カムが一回転する期間内における動作モードを、前記作動流体室の状態をアクティブ状態とし続けるフルモード、前記作動流体室の状態を非アクティブ状態とし続けるアイドリングモード、および、前記作動流体室の状態を部分的にアクティブ状態とする部分モードのいずれにするか、を判断し、前記動作モードの判断が行われる前記グループは、前記偏心カムの角度と、前記偏心カムの回転サイクル上で所定時期に設定された判断タイミングとに基づいて決定される、流体作動機械である。
本開示に係る流体作動機械によれば、各作動流体室の耐久性にバラツキが生じることを抑制することができる。
図1は、実施形態に係る油圧ポンプモータを模式的に示した図である。 図2は、油圧ポンプモータにおけるシリンダのグループ分けについて説明するための図である。 図3は、実施形態に係る油圧ポンプモータにおけるコントローラの動作の一例を示すフローチャートである。 図4は、クランク角および各グループの目標容量の推移を示すタイムチャートである。 図5は、クランク角および各グループの目標容量の推移を示すタイムチャートである。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は一例であり、本開示はこの実施形態により限定されるものではない。以下で説明する実施形態の構成要素は適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。
なお、以下の説明において、同種の要素を区別して説明する場合には、数字からなる共通番号とアルファベットからなる追番号との組み合わせで構成される参照符号を用いて、例えば「シリンダ4a」、「シリンダ4b」と表現する。また、同種の要素を区別しないで包括的に説明する場合には、参照符号のうちの共通番号のみを用いて、例えば、「シリンダ4」と表現する。
(油圧ポンプモータ1)
図1を参照して、本実施形態に係る油圧ポンプモータ1について説明する。以下の説明では、流体作動機械の一例として、油圧ポンプモータを例に説明を行うが、流体作動機械は油圧ポンプモータには限定されない。
油圧ポンプモータ1は、押し除け容量をゼロから最大容量Q1まで変化させることのできる可変容量型のポンプモータである。図1は、油圧ポンプモータ1を模式的に示した図である。図1に示すように、油圧ポンプモータ1は、不図示の駆動源に接続されたクランクシャフト2のクランクカム3の周囲に、放射状に、かつ、容積変動サイクル上で等間隔(30°ごと)に配置された12個のシリンダ4を有する。なお、容積変動サイクルを、以下、単に「サイクル」という場合がある。また、図1では1バンクに12個のシリンダ4が設けられているが、バンク数および1バンクあたりのシリンダ数については適宜変更可能である。
作動油室5は、シリンダ4の内側表面と、クランクカム3によって駆動され、作動油室5の容積を周期的に変化させるようにシリンダ4内を往復運動するピストン6と、によって画定される。
作動油室5は、高圧バルブ7を介して高圧油路8と接続されるとともに、低圧バルブ9を介して低圧油路10と接続されている。高圧バルブ7は、シリンダ4から外側に向かって開く逆止弁である。高圧バルブ7は、不図示のバネによって閉弁方向へ付勢されている。低圧バルブ9は、シリンダ4に向かって内側に開く逆止弁である。低圧バルブ9は、不図示のバネによって開弁方向へ付勢されている。
各シリンダ4に対応して、コントローラ12に接続され、高圧バルブ7および低圧バルブ9の開閉を制御するソレノイドバルブ13が設けられている。コントローラ12の制御の下、ソレノイドバルブ13に通電されることで、低圧バルブ9が閉弁方向へ付勢され、高圧バルブ7が開弁方向へ付勢される。
高圧バルブ7、低圧バルブ9およびソレノイドバルブ13によって、クランクシャフト2(すなわち、クランクカム3)の回転エネルギーと作動油室5内の油圧エネルギーとの間でのエネルギー変換を行うアクティブ状態と、上記エネルギー変換を行わない非アクティブ状態と、を切り替える切替ユニット14が構成される。すなわち、コントローラ12は、切替ユニット14を制御している。なお、切替ユニット14は、高圧バルブ7および低圧バルブ9を単一のソレノイドバルブ13で動作させるものには限られない。
コントローラ12は、ハードウェアとして、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を有する。以下において説明するコントローラ12の各機能は、CPUがROMから読み出したコンピュータプログラムをRAM上で実行することにより実現される。
コントローラ12は、容積変動サイクルの1サイクルの期間内における動作モードを、作動油室5の状態をアクティブ状態とし続けるフルモード、作動油室5の状態を非アクティブ状態とし続けるアイドリングモード、および、作動油室5の状態を部分的にアクティブ状態とする部分モード、のいずれかとすることができる。すなわち、コントローラ12は、作動油室5をフルモード、アイドリングモードおよび部分モードのいずれかで作動させることができる。
作動油室5をアイドリングモードで作動させる場合、コントローラ12は、作動油室5の吸入および排油の全行程で、高圧バルブ7を閉弁させ、かつ、低圧バルブ9を開弁させる。これにより、作動油は低圧油路10から作動油室5内へ吸入され、低圧油路10へ排出される。
作動油室5をフルモードで作動させる場合、コントローラ12は、排油行程から吸入行程へ差し掛かる直前のタイミングで、閉弁状態の高圧バルブ7を開弁させ、かつ、開弁状態の低圧バルブ9を閉弁させる。これにより、吸入行程において、作動油は高圧油路8から作動油室5内へ吸入される。また、コントローラ12は、吸入行程から排油行程へ差し掛かる直前のタイミングで、開弁状態の高圧バルブ7を閉弁させ、かつ、閉弁状態の低圧バルブ9を開弁させる。これにより、排油行程において、作動油は作動油室5内から低圧油路10へ排出される。
作動油室5を部分モードで作動させる場合、コントローラ12は、排油行程における所定タイミングで、閉弁状態の高圧バルブ7を開弁させ、かつ、開弁状態の低圧バルブ9を閉弁させる。これにより、排油行程において、上記所定タイミングまでは、作動油は低圧油路10から作動油室5内へ吸入され、上記所定タイミング後は、作動油は高圧油路8から作動油室5内へ吸入される。また、コントローラ12は、吸入行程から排油行程へ差し掛かる直前のタイミングで、開弁状態の高圧バルブ7を閉弁させ、かつ、閉弁状態の低圧バルブ9を開弁させる。これにより、排油行程において、作動油は作動油室5内から低圧油路10へ排出される。
以上のような構成を有する油圧ポンプモータ1において、所望のトルクを得るために、以下に説明する制御が行われる。
(シリンダ4のグループ分け)
ここで、図2を参照して、シリンダ4のグループ分けについて説明する。図2は、油圧ポンプモータ1におけるシリンダ4のグループ分けについて説明するための図であり、各シリンダ4の位置がクランクシャフト2の回転軸に関する回転座標系で模式的に示されている。
クランクシャフト2の回転方向は、図2において時計回りとする。また、図2における上向き(クランクシャフト2の回転軸Oからシリンダ4gへ向かう向き)を、絶対角0°とする。また、回転座標系は、図2における時計回りの方向をプラス方向とし、反時計回りの方向をマイナス方向とする。図2における下向き(クランクシャフト2の回転軸Oからシリンダ4aへ向かう向き)を、絶対角+180°とする。
シリンダ4は、グループA、グループB、グループCおよびグループDの4つのグループにグループ分けされる。各グループに属する3つのシリンダ4は、それぞれ、容積変動サイクル上等間隔に配置されている。
本実施形態では、グループAには、絶対角+180°のシリンダ4aと、絶対角+60°のシリンダ4eと、絶対角-60°のシリンダ4jと、の3シリンダが含まれる。グループBには、絶対角+150°のシリンダ4bと、絶対角+30°のシリンダ4fと、絶対角-90°のシリンダ4kと、の3シリンダが含まれる。
グループCには、絶対角+120°のシリンダ4cと、絶対角0°のシリンダ4gと、絶対角-120°のシリンダ4mと、の3シリンダが含まれる。グループDには、絶対角+90°のシリンダ4dと、絶対角-30°のシリンダ4hと、絶対角-150°のシリンダ4nと、の3シリンダが含まれる。
なお、グループの個数およびひとつのグループに含まれるシリンダ4の個数については上述の例には限定されず、バンク数およびシリンダ数に応じて適宜変更可能であることはいうまでもない。
(コントローラ12の動作)
次に、図3を参照して、コントローラ12の動作について説明する。図3は、実施形態に係る油圧ポンプモータ1におけるコントローラ12の動作の一例を示すフローチャートである。図3に示す処理は、任意の所定のタイミングで開始される。
フローチャートの説明に先立って、フローチャートで用いられている各記号について簡単に説明する。ステップS1等で用いられている「TargetQ」は、油圧ポンプモータ1の最大容量に対する目標容量の割合である。「TargetQ」は、0以上100以下の値(単位:%)を取り得る。
ステップS2等で用いられている「Qgroup」は、油圧ポンプモータ1の最大容量に対する、1グループあたりの最大容量の割合である。本実施形態では、グループの数が4であるため、「Qgroup」は、25(単位:%)である。なお、例えば、グループの数が2である場合、「Qgroup」は50となる。また、ステップS2等で用いられている「i」は、判断対象となるグループ番号である。なお、「i」の初期値は「0」とされる。
ステップS5等で用いられている「GroupNumber」は、グループの数である。本実施形態では、「GroupNumber」は4である。ステップS10等で用いられている「Qpart」は、所定グループを部分モードで動作させる場合の、油圧ポンプモータ1の最大容量に対する当該所定グループの目標容量の割合である。「Qpart」は、0より大きく、かつ、上述の「Qgroup」よりも小さな値(単位:%)を取り得る。本実施形態では、「Qpart」は、0より大きく、25よりも小さな値を取り得る。
なお、ステップS1の処理演算は、(360°/GroupNumber)の角度毎に行われ、(360°/GroupNumber)の角度毎に、対応するグループに属するシリンダ4の動作モード(アイドリングモード、部分モード、および、フルモード)が判断され、当該グループの目標容量が決定される。
まず、ステップS0で、コントローラ12は、動作モードをフルモード、アイドリングモードおよび部分モードのいずれにするかの判断対象とするグループの順序を決定すべく、各グループにグループ番号を付与する(グループ番号を決定する)。
具体的には、まず、コントローラ12は、不図示のクランク角センサからクランクシャフト2のクランク角(すなわち、クランクカム3の上死点の絶対角)に関する情報を入手する。次に、コントローラ12は、次の判断タイミングにおいてクランクカム3の上死点が向く方向に位置するシリンダ4が含まれるグループのグループ番号を「1」とする。
さらに、コントローラ12は、グループ番号を「1」としたグループに含まれるシリンダ4から(360°/GroupNumber)だけ進角した位置にあるシリンダ4が含まれるグループのグループ番号を「2」とする。以下同様にして、すべてのグループに対して、グループ番号が付与される。以下、グループ番号が「j」であるグループを、「第(j)グループ」と呼ぶ。
続くステップS1で、コントローラ12は、外部装置等から受け取ったTargetQを、Qtrgとする(Qtrg=TargetQ)。
続くステップS2で、コントローラ12は、以下の式(1)が満たされるか否かを判定する。
trg-(i×Qgroup)≧Qgroup (1)
なお、制御開始時、i=0である。そのため、最初の制御周期では、ステップS2において、以下の式(2)が満たされるか否かを判定することになる。
trg≧Qgroup (2)
ステップS2で、式(1)が満たされると判断された場合(ステップS2:YES)、処理はステップS3へ進む。そして、ステップS3で、コントローラ12は、第(i+1)グループに属するシリンダ4をフルモードで動作させる(Group(i+1)=Full)。ステップS3の処理の後、処理はステップS4へ進む。
一方、ステップS2で、式(1)が満たされないと判断された場合(ステップS2:NO)、処理はステップS8へ進む。そして、ステップS8で、コントローラ12は、以下の式(3)が満たされるか否かを判定する。
trg-(i×Qgroup)≦0 (3)
ステップS8で、式(3)が満たされると判断された場合(ステップS8:YES)、処理はステップS9へ進む。そして、ステップS9で、コントローラ12は、第(i+1)グループに属するシリンダ4をアイドリングモードで動作させる(Group(i+1)=idle)。ステップS9の処理の後、処理はステップS4へ進む。
一方、ステップS8で、式(3)が満たされないと判断された場合(ステップS8:NO)、処理はステップS10へ進む。そして、ステップS10で、コントローラ12は、第(i+1)グループに属するシリンダ4を部分モードで動作させる。当該部分モードにおける目標容量は、以下の式(4)に基づいて決定される。
part=Qtrg-(i×Qgroup) (4)
ステップS10の処理の後、処理はステップS4へ進む。ステップS4で、コントローラ12は、判断対象となるグループ番号をインクリメントする(i=i+1)。
ステップS4に続くステップS5で、コントローラ12は、以下の式(5)が満たされるか否か(すなわち、判断対象となるグループ番号がグループの数に達したか否か)を判定する。
i≧GroupNumber (5)
ステップS5で、式(5)が満たされると判断された場合(ステップS5:YES)、処理はステップS6へ進む。一方、ステップS5で、式(5)が満たされないと判断された場合(ステップS5:NO)、処理はステップS7へ進む。
ステップS6で、コントローラ12は、判断対象となるグループ番号をリセットする(i=0)。ステップS6の処理の後、処理はステップS7へ進む。
ステップS7で、コントローラ12は、本アルゴリズムを継続するか否かを判定する。ステップS7で、本アルゴリズムを継続すると判断された場合(ステップS7:YES)、処理はステップS1へ進む。一方、ステップS7で、本アルゴリズムを継続しないと判断された場合(ステップS7:NO)、処理は終了する。
(クランク角が135°のタイミングで本アルゴリズムが開始された場合)
次に、図4を参照して、クランク角が135°のタイミングでTargetQが0%から72%に変化したことに伴い、処理がスタートした場合の油圧ポンプモータ1の動作について説明する。
図4は、クランク角および各グループの目標容量の推移を示すタイムチャートである。なお、動作モードの判断タイミングは、クランク角(クランクカム3の上死点の絶対角)が-90°、0°、90°および180°のタイミングであるとする。
時刻tまでは、TargetQ=0%(油圧ポンプモータ1の目標容量=0)である。そのため、各グループ(グループA~グループD)の目標容量も、0とされる。
時刻tで、TargetQ=72%となると、次の判断タイミングがクランク角の180°となるタイミングであることに伴い、グループAが第1グループに決定される。また、さらに次の判断タイミングがクランク角の-90°となるタイミングであることに伴い、グループBが第2グループに決定される。
また、さらに次の判断タイミングがクランク角の0°となるタイミングであることに伴い、グループCが第3グループに決定される。また、さらに次の判断タイミングがクランク角の90°となるタイミングであることに伴い、グループDが第4グループに決定される。
そして、クランク角が180°となるタイミング(時刻t)で、第1グループであるグループAを対象として、グループに属するシリンダ4の動作モード(アイドリングモード、部分モード、および、フルモード)が判断され、当該グループの目標容量が決定される。
グループAについては、ステップS2→ステップS3と処理が進む。そのため、グループAに属するシリンダ4の動作モードは「フルモード」となる。また、グループAの目標容量は、25%(ひとつのグループでの最大容量)である。
続いて、クランク角が-90°となるタイミング(時刻t)で、第2グループであるグループBを対象として、グループに属するシリンダ4の動作モード(アイドリングモード、部分モード、および、フルモード)が判断され、当該グループの目標容量が決定される。
グループBについては、第1グループであるグループAと同様、ステップS2→ステップS3と処理が進む。そのため、グループBに属するシリンダ4の動作モードは「フルモード」となる。また、グループBの目標容量は、25%(ひとつのグループでの最大容量)である。
続いて、クランク角が0°となるタイミング(時刻t)で、第3グループであるグループCを対象として、グループに属するシリンダ4の動作モード(アイドリングモード、部分モード、および、フルモード)が判断され、当該グループの目標容量が決定される。
グループCについては、ステップS2→ステップS8→ステップS10と処理が進む。そのため、グループCに属するシリンダ4の動作モードは「部分モード」となる。また、グループCの目標容量は、油圧ポンプモータ1の目標流量(72%)から、第1グループであるグループAの目標流量(25%)および第2グループであるグループBの目標流量(25%)を差し引いた、22%に決定される。
続いて、クランク角が90°となるタイミング(時刻t)で、第4グループであるグループDを対象として、グループに属するシリンダ4の動作モード(アイドリングモード、部分モード、および、フルモード)が判断され、当該グループの目標容量が決定される。
グループDについては、ステップS2→ステップS8→ステップS9と処理が進む。そのため、グループDに属するシリンダ4の動作モードは「アイドリングモード」となる。また、グループDの目標容量は、0%である。
(クランク角が-90°のタイミングで本アルゴリズムが開始された場合)
次に、図5を参照して、クランク角が-90°のタイミングでTargetQが0%から29%に変化したことに伴い、処理がスタートした場合の油圧ポンプモータ1の動作について説明する。
図5は、クランク角および各グループの目標容量の推移を示すタイムチャートである。なお、動作モードの判断タイミングは、クランク角(クランクカム3の上死点の向く方向)が-90°、0°、90°および180°のタイミングであるとする。
時刻t10までは、TargetQ=0%(油圧ポンプモータ1の目標容量=0)である。そのため、各グループ(第1グループ~第4グループ)の目標容量も、0とされる。
時刻t10で、TargetQ=29%となると、そのときのクランク角が-90°であることに伴い、グループBが第1グループに決定される。また、次の判断タイミングがクランク角の0°となるタイミングであることに伴い、グループCが第2グループに決定される。
また、さらに次の判断タイミングがクランク角の90°となるタイミングであることに伴い、グループDが第3グループに決定される。また、さらに次の判断タイミングがクランク角の180°となるタイミングであることに伴い、グループAが第4グループに決定される。
さらに、時刻t10において、第1グループであるグループBを対象として、グループに属するシリンダ4の動作モード(アイドリングモード、部分モード、および、フルモード)が判断され、当該グループの目標容量が決定される。
グループBについては、ステップS2→ステップS3と処理が進む。そのため、グループBに属するシリンダ4の動作モードは「フルモード」となる。また、グループBの目標容量は、25%(ひとつのグループでの最大容量)である。
続いて、クランク角が0°となるタイミング(時刻t11)で、第2グループであるグループCを対象として、グループに属するシリンダ4の動作モード(アイドリングモード、部分モード、および、フルモード)が判断され、当該グループの目標容量が決定される。
グループCについては、ステップS2→ステップS8→ステップS10と処理が進む。そのため、グループCに属するシリンダ4の動作モードは「部分モード」となる。また、グループCの目標容量は、油圧ポンプモータ1の目標流量(29%)から、第1グループであるグループBの目標流量(25%)を差し引いた、4%に決定される。
続いて、クランク角が90°となるタイミング(時刻t12)で、第3グループであるグループDを対象として、グループに属するシリンダ4の動作モード(アイドリングモード、部分モード、および、フルモード)が判断され、当該グループの目標容量が決定される。
グループDについては、ステップS2→ステップS8→ステップS9と処理が進む。そのため、グループDに属するシリンダ4の動作モードは「アイドリングモード」となる。また、グループDの目標容量は、0%である。
続いて、クランク角が180°となるタイミング(時刻t13)で、第4グループであるグループAを対象として、グループに属するシリンダ4の動作モード(アイドリングモード、部分モード、および、フルモード)が判断され、当該グループの目標容量が決定される。
グループAについては、ステップS2→ステップS8→ステップS9と処理が進む。そのため、グループAに属するシリンダ4の動作モードは「アイドリングモード」となる。また、グループAの目標容量は、0%である。
以上のようにして、本実施形態では、クランク角が所定角度となるタイミングごとに、グループごとに動作モードが判断され、当該グループの目標容量が決定されることで、油圧ポンプモータ1全体としての容量の調整が行われる。このように、所定間隔(本実施形態では、120°間隔)に発生するトルクを均等にすることで、流量の変動幅を抑えることができ、もって、トルク変動を抑えることができる。
さらに、本実施形態では、制御が開始されるたびに、制御開始時のクランク角に応じて、グループ番号が付与される。そのため、特定の作動流体室が高い頻度でフルモードまたは部分モードになることを抑制し、もって、各作動流体室の耐久性にバラツキが生じることを抑制することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る油圧ポンプモータ1は、クランクカム3と、クランクカム3が一回転する期間内でクランクカム3の回転に連動して互いに異なる時間位相にて往復動するように構成された複数のピストン6と、ピストン6とともに複数の作動油室5を形成する複数のシリンダ4と、それぞれのシリンダ4に対応して設けられ、クランクカム3の回転エネルギーと作動油室5内の圧力エネルギーとの間でのエネルギー変換を行うアクティブ状態と、上記エネルギー変換を行わない非アクティブ状態との間で作動油室5の状態を切り替える切替ユニット14と、切替ユニット14を制御するコントローラ12と、を備え、複数のシリンダ4は、クランクカム3の回転サイクル上で等間隔に配置された複数のシリンダ4ごとの複数のグループにグループ分けされており、コントローラ12は、上記グループごとに、クランクカム3が一回転する期間内における動作モードを、作動油室5の状態をアクティブ状態とし続けるフルモード、作動油室5の状態を非アクティブ状態とし続けるアイドリングモード、および、作動油室5の状態を部分的にアクティブ状態とする部分モードのいずれにするか、を判断し、動作モードの判断が行われるグループは、クランクカム3の角度と、クランクカム3の回転サイクル上で所定時期に設定された判断タイミングとに基づいて決定される、油圧ポンプモータ1である。
これにより、流量の変動幅を抑えることができ、もって、トルク変動を抑えることができる。
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形して実施することが可能である。
上述の実施形態では、クランク角が所定角度となるタイミングごとに(すなわち、グループの数に基づいてクランクカムの回転サイクル上で等間隔に設定された判断タイミングごとに)、グループの動作モードが判断されるものを例に説明を行ったが、これに限定されない。
例えば、全てのグループについて同時に動作モードの判断が行われてもよい。具体的には、例えば、コントローラ12は、第1~第4グループについての動作モードの判断を、クランク角が0°となるタイミングで同時に行ってもよい。
また、例えば、全てのグループについて同時に動作モードの判断を行うことによる処理負荷を軽減するため、各グループの判断タイミングをずらしてもよい。具体的には、例えば、コントローラ12は、第1~第4グループについての判断を、クランク角が0°、5°、10°および15°となるタイミングでそれぞれ行ってもよい。
すなわち、コントローラ12は、グループごとの動作モードの判断を、クランクカム3の回転サイクル上で所定時期に設定されたタイミングで行ってもよい。
本開示の油圧ポンプモータ1によれば、トルク変動を抑えることができ、産業上の利用可能性は多大である。
1 油圧ポンプモータ
2 クランクシャフト
3 クランクカム
4 シリンダ
5 作動油室
6 ピストン
7 高圧バルブ
8 高圧油路
9 低圧バルブ
10 低圧油路
12 コントローラ
13 ソレノイドバルブ
14 切替ユニット

Claims (5)

  1. 偏心カムと、
    前記偏心カムが一回転する期間内で前記偏心カムの回転に連動して互いに異なる時間位相にて往復動するように構成された複数のピストンと、
    前記ピストンとともに複数の作動流体室を形成する複数のシリンダと、
    それぞれの前記シリンダに対応して設けられ、前記偏心カムの回転エネルギーと前記作動流体室内の圧力エネルギーとの間でのエネルギー変換を行うアクティブ状態と、前記エネルギー変換を行わない非アクティブ状態との間で前記作動流体室の状態を切り替える切替ユニットと、
    前記切替ユニットを制御するコントローラと、を備え、
    複数の前記シリンダは、前記偏心カムの回転サイクル上で等間隔に配置された複数の前記シリンダごとの複数のグループにグループ分けされており、
    前記コントローラは、前記グループごとに、前記偏心カムが一回転する期間内における動作モードを、前記作動流体室の状態をアクティブ状態とし続けるフルモード、前記作動流体室の状態を非アクティブ状態とし続けるアイドリングモード、および、前記作動流体室の状態を部分的にアクティブ状態とする部分モードのいずれにするか、を判断し、
    前記動作モードの判断が行われる前記グループは、前記偏心カムの角度と、前記偏心カムの回転サイクル上で所定時期に設定された判断タイミングとに基づいて決定される、
    流体作動機械。
  2. 前記動作モードの判断が行われる前記グループは、前記偏心カムの角度と、前記グループの数に基づいて前記偏心カムの回転サイクル上で等間隔に設定された判断タイミングとに基づいて決定される、
    請求項1に記載の流体作動機械。
  3. 前記動作モードの判断が行われる前記グループは、前記判断タイミングで前記偏心カムの上死点が向く方向に位置する前記シリンダが含まれるグループである、
    請求項1または2に記載の流体作動機械。
  4. 前記コントローラは、前記上死点が所定の方向を向く所定のタイミングにおいて、動作モードの判断を行う前記グループの順序を決定する、
    請求項3のいずれか一項に記載の流体作動機械。
  5. 前記コントローラは、前記所定のタイミング以後に最初に迎える前記判断タイミングで前記上死点が向く方向に位置する前記シリンダが含まれる前記グループを、最初に前記動作モードの判断を行うグループであると決定する、
    請求項4に記載の流体作動機械。
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