JP7118594B2 - 止瀉剤組成物 - Google Patents
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Description
項1. (A)整腸生菌成分及び(B)痛止め剤を含有することを特徴とする、止瀉剤組成物。項2. (A)整腸生菌成分100個当たり、前記(B)痛止め剤を0.000000067~15mgの比率で含む、項1に記載の止瀉剤組成物。
項3. 前記整腸生菌成分が、ビフィズス菌及び/又は乳酸菌である、項1又は2に記載の止瀉剤組成物。
項4. 経口投与によって投与される、項1~3のいずれかに記載の止瀉剤組成物。
項5. 固形状製剤である、項1~4のいずれかに記載の止瀉剤組成物。
本発明の止瀉剤組成物は、(A)整腸生菌成分、及び(B)痛止め剤を含有することを特徴とする。以下、本発明の止瀉剤組成物について詳述する。
本発明の止瀉剤組成物は、整腸生菌成分((A)成分と表記することもある)を含有する。本発明の止瀉剤組成物において、整腸生菌成分は、腸内で有機酸を産生することによる悪玉菌の生育抑制、消化管の蠕動運動の活性化、消化吸収促進等の作用により、腸内環境を健全にし、止瀉作用を示す。
本発明の止瀉剤組成物では、整腸生菌成分と共に、痛止め剤((B)成分と表記することもある)を含有する。このように、整腸生菌成分と共に痛止め剤を組み合わせて使用することによって、整腸生菌成分の止瀉作用を向上させることが可能になる。
本発明の止瀉剤組成物には、前述する成分以外に、必要に応じて、他の薬理成分を含んでいてもよい。このような薬理成分の種類については、特に制限されないが、例えば、(A)成分以外の腸管運動改善剤、制酸剤、健胃剤、消化剤、整腸剤、鎮痙剤、粘膜修復剤、抗炎症剤、収れん剤、鎮吐剤、鎮咳剤、去痰剤、消炎酵素剤、鎮静催眠剤、抗ヒスタミン剤、強心利尿剤、抗菌剤、血管収縮剤、血管拡張剤、局所麻酔剤、生薬、生薬エキス末、ビタミン類、カフェイン類、メントール類等が挙げられる。これらの薬理成分は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。また、これらの薬理成分の含有量については、使用する薬理成分の種類や止瀉剤組成物の剤型等に応じて適宜設定すればよい。
本発明の止瀉剤組成物の投与形態としては、経口投与(内服)又は経腸投与が挙げられるが、好ましくは経口投与である。
前述するように、痛止め剤には、副作用として下痢が知られているにも拘わらず、整腸生菌成分と併用すると、その止瀉作用を向上させることができる。また、痛止め剤には、鎮痛作用だけでなく消炎作用や解熱作用があり、消化不良や食べ過ぎ飲みすぎによる胃腸の不快感;精神的なストレスによる胃腸の痛み;腸感染症等による胃腸の痛み;筋肉の炎症;偏頭痛;及び腹痛、吐気、食欲不振、のどの痛み、悪寒、発熱、頭痛、関節の痛み、筋肉の痛み等のかぜの諸症状等を緩和することもできる。そのため、整腸生菌成分と痛止め剤の併用は、消化不良、ストレス性胃炎、腸感染症、筋肉痛、偏頭痛、かぜに伴う諸症状の緩和等を目的とした医薬組成物において、優れた止瀉作用という付加的効果を備えさせることができる。
本発明の医薬組成物は、整腸生菌成分((A)成分と表記することもある)を含有する。本発明の医薬組成物において、整腸生菌成分は、腸内で有機酸を産生することによる悪玉菌の生育抑制、消化管の蠕動運動の活性化、消化吸収促進等の作用により、腸内環境を健全にし、止瀉作用を示す。
本発明の医薬組成物では、整腸生菌成分と共に、痛止め剤を含有する。このように、整腸生菌成分と共に痛止め剤を組み合わせて使用することによって、整腸生菌成分の止瀉作用を向上させるだけでなく、痛止め剤による効能(消化不良や食べ過ぎ飲みすぎによる胃腸の不快症状、精神的なストレスによる胃腸の痛み、腸感染症などによる胃腸の痛み、筋肉の炎症、偏頭痛、及びかぜの諸症状の緩和等)を備えさせることが可能になる。
本発明の医薬組成物には、前述する成分以外に、必要に応じて、他の薬理成分を含んでいてもよい。このような薬理成分の種類については、特に制限されないが、例えば、(A)成分以外の腸管運動改善剤、制酸剤、健胃剤、消化剤、整腸剤、鎮痙剤、粘膜修復剤、抗炎症剤、収れん剤、鎮吐剤、鎮咳剤、去痰剤、消炎酵素剤、鎮静催眠剤、抗ヒスタミン剤、強心利尿剤、抗菌剤、血管収縮剤、血管拡張剤、局所麻酔剤、生薬、生薬エキス末、ビタミン類、カフェイン類、メントール類等が挙げられる。これらの薬理成分は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。また、これらの薬理成分の含有量については、使用する薬理成分の種類や医薬組成物の剤型等に応じて適宜設定すればよい。
本発明の医薬組成物の投与形態としては、経口投与(内服)又は経腸投与が挙げられるが、好ましくは経口投与である。
1.試験液の調製
表1に示す組成の試験液を調製した。具体的には、所定量のカルボキシメチルセルロースナトリウムを添加して溶解させた水溶液に、所定量のビフィズス菌(生菌)製剤及び痛止め剤を添加することにより、試験液を調製した。
本試験では、ラット(SPF、Slc:SD、日本エスエルシー株式会社より入手)を用いた。6週齢で入手後、8日間の検疫・馴化期間を設け、体重推移及び一般状態に異常の認められない7週齢となったラットを試験に用いた。表1に示す各試験液を各ラットに対して5ml/kg-体重となるように、1mlのディスポーザブルシリンジ(株式会社JMS)及びディスポーザブル経口ゾンデ(有限会社フチガミ器械)を用いて経口投与し、投与60分後にラットをイソフルラン(商品名「エスカイン吸入麻酔液」、マイラン製薬株式会社製)で麻酔し、左右の上肢を含む胸部を粘着テープ(5cm×30cmを2枚使用)で包んで上半身を固定し拘束ストレスの負荷を与えた。粘着テープで固定したラットを直ちに観察用のケージに1匹ずつ入れ、その後2時間の糞便個数を測定した。本試験では、各群6匹のラットを用いて行い、糞便個数の平均値を算出した。
得られた結果を図1に示す。この結果、ビフィズス菌を単独で投与した場合(比較例1)に比べて、ビフィズス菌と痛止め剤を併用した場合(実施例1~4)では、ストレス誘発下痢モデルラットにおける糞便個数が減少しており、痛止め剤には、ビフィズス菌の止潟作用を向上させる作用があることが明らかとなった。また、ビフィズス菌と痛止め剤を併用した場合(実施例1~4)において、糞便の性状も正常化していることも確認された。
1.試験液の調製
表2に示す組成の試験液を調製した。具体的には、所定量のカルボキシメチルセルロースナトリウムを添加して溶解させた水溶液に、所定量のビフィズス菌(生菌)製剤、フェカリス菌(生菌)製剤、アシドフィルス菌(生菌)製剤、及び痛止め剤を添加することにより、試験液を調製した。
前記試験例1と同様の方法で、各試験液の止瀉効果を評価した。
表3~20に示す組成の錠剤(1錠当たり333mg)を常法に従って調製した。表3~20において、各含有成分の含有量は、単位が重量(mg)であり、1日当たりの投与量(1日3回の頻度で1回3錠)に該当している。
ビフィズス菌製剤:商品名「局外規ビフィズス菌」(天野エンザイム株式会社製)を使用した。当該ビフィズス菌製剤は、ビフィドバクテリウム・ロンガムを純粋培養した後、遠心分離により生菌菌体を集め乾燥した生菌を主成分とする粉末の生菌製剤であり、菌数規格は、10×108~900×108個/gである。
フェリカス菌製剤:商品名「局外規ラクトミン(フェリカス菌-100)」(天野エンザイム株式会社製)を使用した。当該フェリカス菌製剤は、ストレプトコッカス・フェリカスを純粋培養した後、遠心分離により生菌菌体を集め乾燥した生菌を主成分とする粉末の生菌製剤であり、菌数規格は、50×108~250×108個/gである。
アシドフィルス菌製剤:商品名「局外規ラクトミン(アシドフィルス菌)」(天野エンザイム株式会社製)を使用した。当該ラクトミン菌製剤は、ラクトバチルス・アシドフィルスを純粋培養した後、遠心分離により生菌菌体を集め乾燥した生菌を主成分とする粉末の生菌製剤であり、菌数規格は、10×108~900×108個/gである。
バチルス菌製剤:商品名「コアルス」(セティ株式会社製)を使用した。当該バチルス菌製剤は、バチルス・コアギュランスを含む粉末の生菌製剤であり、菌数規格は、8×109個/g以上である。
Claims (5)
- (A)ビフィズス菌、乳酸菌、酪酸菌、納豆菌、及びビスパン菌からなる群より選択される1種又は2種以上の整腸生菌成分と、(B)ロキソプロフェン及びその塩、イブプロフェン、並びにアセトアミノフェンからなる群より選択される解熱消炎鎮痛剤とを含有し、
(A)成分が少なくともビフィズス菌を含むことを特徴とする、止瀉剤組成物。 - (A)整腸生菌成分100個当たり、前記(B)解熱消炎鎮痛剤を0.000000067~15mgの比率で含む、請求項1に記載の止瀉剤組成物。
- 前記整腸生菌成分が、ビフィズス菌及び乳酸菌である、請求項1又は2に記載の止瀉剤組成物。
- 経口投与によって投与される、請求項1~3のいずれかに記載の止瀉剤組成物。
- 固形状製剤である、請求項1~4のいずれかに記載の止瀉剤組成物。
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