JP7116614B2 - 火災感知器 - Google Patents
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Description
しかしながら、火災感知器の中央には煙導入部やサーミスタ等からなる熱感知部が下方に突出して設けられるため、確認灯が火災感知器の外周面の一カ所に設けられていたのでは、下方から見上げたときにも煙導入部や熱感知部によって確認灯が隠れ、視認性が悪いという問題を有していた。
前記本体部の天面板より大径で、かつ前記開口部の全周に亘ると共に前記開口部から外方に向けて張り出すように設けられ、外周端面が確認灯として機能するライトガイドを備えたことを特徴とするものである。
また、以下の説明において、方向を表す「上」「下」は火災感知器を天井面に取り付けた状態における方向であり、「上」とは天井面側であり、「下」とは床側である。例えば、図2において、図の上側が「上」であり、図の下側が「下」となる。
以下、各構成を詳細に説明する。
本体部5は、天井面等の取付面に固定されるベース3に着脱可能に取り付けられるものである。本体部5は、図3に示すように、下面に円形の開口15を有しており、本体部5の開口部7の内側には、ラビリンス等によって構成される検煙部17が設けられている。検煙部17の上端面には基板19が設けられ、基板19の下面外周縁部には、確認灯の光源となるLED21が2個設置されている。
また、検煙部17の外周部には図示しない防虫網が設けられている。
ライトガイド9は、天面板13よりも大径のドーナツ状の板状体からなり、本体部5の開口部7に支持部25を介して取り付けられている。ライトガイド9は、透明又は半透明のアクリル板によって形成されており、LED21の光を導入及びガイドして周端面が光る確認灯としての機能を有している。このため、ライトガイド9は、LED21が設けられている位置に対応してLED21の光を導光するための光ガイド脚部27が設けられている。
また、ライトガイド9は、開口部7の高さ方向のほぼ中間位置に空中に浮いた状態で、かつ天面板13の張り出し面に対向配置されており、天面板13と協働して開口部7に煙を導く機能も有している。即ち、天面板13とライトガイド9で挟まれる空間を、煙又は熱気流等の気流を本体部5の内部に導くための導気空間としている。
なお、ライトガイド9は、本体部5から離れている必要はなく、本体部5に当接していてもよい。また、ライトガイド9が空中に浮いた状態で配置する場合には、ライトガイド9に開口孔を設けて、ライトガイド9の上方から気流が上記導気空間に流入するようにしてもよい。
その一方で、ライトガイド9を透明にすれば、形状が大きくても目立たず、本体部5と天面板13によって構成される全体意匠を阻害することもない。また、透明であれば、本体部5や天面板13の色を統一したり、模様を付したりした場合にも、これらを視覚的に遮ることがなく、全体意匠の障害になることもない。
本実施の形態の火災感知器1の本体部5の取り外しに用いる着脱器29は、図7に示すように、棒体31の先端部にゴム等の弾性部材によって形成された係合部33を有するものが考えられる。係合部33は、先端が開口した筒状をしており、端部の周縁に所定間隔でスリット35が設けられており、径方向の内外に撓むことができるようになっている。
また、ライトガイド9を天面板13よりも大径の板材によって形成したことで、ライトガイド9に対して着脱器29の係合部33を係合させることができる。
火災感知器は、天井に設置されたベースに本体部が着脱可能に取り付けられる構造になっており、ベースが高所に位置するため、点検等の際には操作棒の先端に係合部が取り付けられた着脱器を用いて火災感知器の着脱が行われる。
ベースと本体は回転嵌合するものが一般的であり、そのため、着脱器の係合部は、本体部を回転させることができるように係合する必要がある。
しかし、着脱器の係合部を本体部に係合して回転させる必要から、本体部には着脱器が係合できる外観が要求される。
その一例が、開口部に設けられるフィン等である。
防災機器の一種である火災感知器は、天井面等に設置されるものであるが、天井面等の意匠的な観点からは、火災感知器は、目立たない方が好まれる。そして、一般に天井面等が白色であることから、火災感知器を目立たないようにするために、火災感知器の筐体は天井面等と同一色である白色、あるいは白色に近い色になっている。
しかしながら、フィンに対して係合部を係止する従来の火災感知器では、フィンが見える状態にする必要がある。
また、開口部の内側には防虫網が設けられる場合があるが、防虫網が銀色であり、この場合も、全体の統一感が失われ、意匠性が阻害されるという問題がある。
以上のように、着脱器の係合部がフィンに係止できる構造では、フィンの内側の開口部が外部から見えることになり、意匠性を害するという問題がある。
これにより、火災感知器の外観の自由度を高くでき、本実施の形態では、図1~図3に示すように、天面板13を外方に張り出すようにして、天面板13に種々の機能を持たせている。
以下、天面板13の具体的な形状、機能について詳細に説明する。
天面板13は、本体部5の下方に支柱11を介して設けられた平坦な円形板からなるものである。もっとも、天面板13は平坦であることは必須ではく、湾曲した形状でもよいが、本体部5と同様に、インクジェットプリンタ等のプリンタで模様等を印刷できるようにするという観点からは、平坦面であることが好ましい。
張り出し長さLをこのように設定することで、火災感知器1を下方から見た際に、開口部7が天面板13によって隠れて見えにくくなり、開口部7が外観を阻害することがなくなり、火災感知器1の外観を意匠的に優れたものにすることが可能となる。
火災感知器1を下方から見上げる場合の視線の位置と見え方について検討する。
そして、火災感知器1を見上げる場合、αが45度以下の状態が通常であると想定されることから、αが45度以下のときに、開口部7が見えにくくするには、張り出し長さLを開口部7の高さH以上に設定すればよい。
また、凹凸部37を設けることで、表面積を増すことができ、湯気等の本来流入させたくないものを捕捉する機能を持たせることもできる。
なお、天面板13の上面に設ける凹凸部37は外部からは見えないので、意匠性を気にすることなく、機能面から形状、配置等を決めることができる。
また、上記の実施の形態は煙感知器を例に挙げて説明したが、本発明の火災感知器1は煙感知器に限らず、熱気流を検知して火災を検知する熱感知器も含む。
熱感知器の場合には、防虫網は設けられないので、天面板13の張り出し長さは、支柱11を基準に決めればよい。
3 ベース
5 本体部
7 開口部
9 ライトガイド
11 支柱
13 天面板
15 開口
17 検煙部
19 基板
21 LED
23 張出面
25 支持部
27 光ガイド脚部
29 着脱器
31 棒体
33 係合部
35 スリット
37 凹凸部
39 リブ
41 ディンプル
Claims (2)
- 取付面に取り付けられて、煙や熱気流を導入して火災を感知する火災感知器であって、
検煙部が設けられた本体部と、該本体部の下方に支柱を介して設けられた天面板と、前記本体部と前記天面板に挟まれた位置に設けられて煙や熱気流を導入する開口部と、該開口部に位置して、該開口部から外方に向けて張り出すように設けられ、前記天面板より大径で、外周端面が確認灯として機能するライトガイドとを備え、
前記ライトガイドは板状体からなり、前記天面板を該ライトガイドの下方に外方に張り出すと共に前記ライトガイドに対向して設け、該天面板と前記ライトガイドで挟まれる空間を、煙又は熱気流等の気流を前記本体部の内部に導くための導気空間としたことを特徴とする火災感知器。 - 前記ライトガイドにおける前記天面板に対向する面及び/又は前記天面板における前記ライトガイドに対向する面に、気流の流れをガイドする凹凸部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の火災感知器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018139116A JP7116614B2 (ja) | 2018-07-25 | 2018-07-25 | 火災感知器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018139116A JP7116614B2 (ja) | 2018-07-25 | 2018-07-25 | 火災感知器 |
Publications (2)
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JP2020017040A JP2020017040A (ja) | 2020-01-30 |
JP7116614B2 true JP7116614B2 (ja) | 2022-08-10 |
Family
ID=69581491
Family Applications (1)
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2001014570A (ja) | 1999-04-28 | 2001-01-19 | Nittan Co Ltd | 火災感知器 |
JP2013054455A (ja) | 2011-09-01 | 2013-03-21 | New Cosmos Electric Corp | 煙感知器 |
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2018
- 2018-07-25 JP JP2018139116A patent/JP7116614B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013054455A (ja) | 2011-09-01 | 2013-03-21 | New Cosmos Electric Corp | 煙感知器 |
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