JP7115703B2 - 圧縮試験装置 - Google Patents

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Description

本発明は、圧縮試験装置に関する。
例えば、特許文献1には、支持フレームに支持された構造体(以下、「供試体」という)に対して、ジャッキにより負荷治具(以下、「加圧部」という)を介して荷重を負荷し、供試体の強度試験を行う強度試験装置に関する技術が開示されている。この先行技術は、ジャッキ数が少なく簡単かつコンパクトな構造となっており、コストも安く、さらには任意の場所において、軸荷重、せん断荷重、曲げ荷重等、あらゆる荷重に対応する強度試験の実施が可能となっている。
特開2006-242587号公報
しかしながら、上記先行技術では、どのような試験態様においても加圧部の負荷面と供試体の被負荷面が平行になっているため、供試体に対して加圧部が傾いた状態で試験を行うことはできない。
本発明は、上記の事実を考慮し、加圧部が傾いた状態で供試体に対して圧縮試験を行うことが可能となる圧縮試験装置を得ることを目的とする。
上記目的を達成するために、第1の態様に係る圧縮試験装置は、鉛直方向に沿って配設され、鉛直方向に沿って荷重を負荷する荷重負荷装置と、水平方向に沿って配置され、長手方向の一方側が鉛直方向に沿って回動可能に支持されたアームと、前記アームの長手方向の他方側に設けられ、かつ当該アームが水平方向に沿って配置された基準状態で水平面に沿う負荷面が設けられ、前記荷重負荷装置により荷重が負荷される供試体において水平面に沿って形成された被負荷面に対して、前記負荷面を介して、前記荷重負荷装置による荷重を伝達する加圧部と、を有している。
第1の態様に係る圧縮試験装置では、鉛直方向に沿って荷重負荷装置が配設されており、当該荷重負荷装置によって、鉛直方向に沿って荷重が負荷される。一方、アームは、水平方向に沿って配置されており、長手方向の一方側が鉛直方向に沿って回動可能に支持されている。また、アームの長手方向の他方側には、加圧部が設けられており、アームが水平方向に沿って配置された基準状態で、加圧部には水平面に沿う負荷面が設けられている。また、荷重負荷装置により荷重が負荷される供試体には、水平面に沿って被負荷面が形成されており、当該被負荷面には、加圧部の負荷面を介して荷重負荷装置による荷重が伝達される。
ここで、アームの長手方向の一方側は、鉛直方向に沿って回動可能に支持されているが、アームを支持する支持部の高さと供試体の被負荷面の高さが略同じ場合は、当該アームは水平方向に沿って配置された状態(基準状態)となる。すなわち、アームは、水平面に対して回動していない状態である。なお、この状態では、加圧部の負荷面は、水平面に沿って配置されることとなる。このため、当該負荷面は、供試体の被負荷面に対して略面接触可能となる。
一方、アームの支持部の高さが供試体の被負荷面の高さよりも高い位置にある場合、アームは、当該アームの長手方向の一方側を中心に、アームの長手方向の他方側が下方側へ回動することとなる。このように、アームが水平面に対して回動すると(傾くと)、加圧部の負荷面は、水平面に対して傾いた状態となる。つまり、加圧部の負荷面は、供試体の被負荷面に対して傾いた状態となり、この状態のまま、供試体の被負荷面は押圧されることとなる。すなわち、供試体の被負荷面に対して、加圧部の負荷面が傾いた状態で当該負荷面を介して、鉛直方向に沿って荷重が負荷される。
なお、ここでの、「鉛直」とは、完全な鉛直に限定されるものではなく、いわゆる「略鉛直」を意味し、製造上の誤差等として予め許容された範囲を含むものである。また、「水平」についてもこれと同様であり、「略水平」を意味する。さらに、ここでの「アームの長手方向の一方側」、「アームの長手方向の他方側」について、アームの長手方向に沿った二つの異なる点を示すものであり、アームの長手方向の一端部、アームの長手方向の他端部を意味するものではない。
第2の態様に係る圧縮試験装置は、第1の態様に係る圧縮試験装置において、前記アームを支持する支持体と前記アームの長手方向の一方側との間に、当該アームを回動可能に支持する第1回動支持部が設けられている。
第2の態様に係る圧縮試験装置では、アームを支持する支持体とアームの長手方向の一方側との間に第1回動支持部が設けられており、当該第1回動支持部により、アームが鉛直方向に沿って回動可能に支持される。これにより、アームは、第1回動支持部を中心にアームの長手方向の他方側が鉛直方向に沿って回動可能となる。
第3の態様に係る圧縮試験装置は、第2の態様に係る圧縮試験装置において、前記荷重負荷装置と前記アームの長手方向の他方側との間に設けられ、前記アームの基準状態に対して当該アームが回動したときに生じる回動角度差分を吸収する第2回動支持部をさらに有している。
第3の態様に係る圧縮試験装置では、荷重負荷装置とアームの長手方向の他方側との間に第2回動支持部が設けられている。この第2回動支持部によって、アームの基準状態に対して、当該アームが回動したときに生じる回動角度差分が吸収される。
そもそも荷重負荷装置は鉛直方向に沿って配置され、アームは水平方向に沿って配置(基準状態)されている。つまり、荷重負荷装置とアームとで成す角度は、約90度となっている。一方、アームの長手方向の他方側が下方側へ回動するとなると、荷重負荷装置とアームとで成す角度は、90度よりも小さくなってしまう。
このため、仮に、荷重負荷装置とアームとが固定された場合、アームは回動することができない。したがって、本態様では、荷重負荷装置とアームの長手方向の他方側との間に第2回動支持部を設けている。そして、アームの基準状態に対して、当該アームが回動したときに生じる回動角度差分(回動量)を当該第2回動支持部により吸収することで、アームは基準状態に対して回動することが可能となる。
第4の態様に係る圧縮試験装置は、第2の態様又は第3の態様に係る圧縮試験装置において、前記アームの基準状態で前記負荷面と前記被負荷面の間に隙間が設けられるように、前記第1回動支持部における鉛直方向の位置が設定されている。
第4の態様に係る圧縮試験装置では、第1回動支持部における鉛直方向の位置は、アームの基準状態で負荷面と被負荷面の間に隙間が設けられるように設定されている。これにより、アームは、加圧部の負荷面が供試体の被負荷面に当接した状態で、アームの基準状態に対して下方側へ回動した状態となる。すなわち、アームの長手方向の他方側に設けられた加圧部は、供試体に対して傾いた状態で当該供試体上に載置されることとなり、この状態で、当該加圧部を介して供試体に対して荷重負荷装置により荷重が負荷される。
第5の態様に係る圧縮試験装置は、第1の態様~第4の態様の何れか1の態様に係る圧縮試験装置において、前記アームの長手方向の一方側は、当該アームの長手方向の一端部であり、前記アームの長手方向の他方側は、当該アームの長手方向の他端部である。
第5の態様に係る圧縮試験装置では、アームの長手方向の一端部が回動可能に支持されており、アームの長手方向の他端部には、当該アームが水平方向に沿って配置された基準状態で水平面に沿う負荷面が設けられている。
以上説明したように、本態様に係る圧縮試験装置は、加圧部が傾いた状態で供試体に対して圧縮試験を行うことができる、という優れた効果を有する。
本実施の形態に係る圧縮試験装置の一部を構成するアームの基準状態を示す側面図である。 本実施の形態に係る圧縮試験装置の一部を構成するアームが回動した状態を示す側面図である。 本実施の形態に係る圧縮試験装置で基礎に対して圧縮試験を行った状態を示す側面図である。 比較例として示す圧縮試験装置の側面図である。 (A)は、本実施の形態に係る圧縮試験装置を示す模式図であり、(B)は、本実施の形態に係る圧縮試験装置の変形例1を示す模式図である。 (A)は、本実施の形態に係る圧縮試験装置の変形例2を示す模式図であり、(B)は、本実施の形態に係る圧縮試験装置の変形例3を示す模式図である。 (A)は、本実施の形態に係る圧縮試験装置を示す模式図であり、(B)は、本実施の形態に係る圧縮試験装置の変形例4を示す模式図、(C)は、本実施の形態に係る圧縮試験装置の変形例5を示す模式図である。 (A)は、本実施の形態に係る圧縮試験装置の変形例6を示す模式図であり、(B)は、本実施の形態に係る圧縮試験装置の変形例7を示す模式図である。 (A)は、本実施の形態に係る圧縮試験装置の変形例8を示す模式図、(B)は、本実施の形態に係る圧縮試験装置の変形例9を示す模式図であり、(C)は、本実施の形態に係る圧縮試験装置の変形例10を示す模式図である。
(圧縮試験装置の構成)
まず、本発明の実施形態に係る圧縮試験装置の構成について説明する。
図1には、本発明の一実施形態に係る圧縮試験装置10が示されている。この圧縮試験装置10は、油圧ジャッキ(荷重負荷装置)12と、H形鋼のアーム14と、を備えている。
油圧ジャッキ12は、当該圧縮試験装置10の上方側に配設された取付部材16の下面16Aに対して、図示しないボルト等によって固定されており、当該取付部材16の下面16Aから垂下されている。これにより、当該油圧ジャッキ12は、略鉛直方向に沿って配置されている。
また、油圧ジャッキ12には、図示はしないがポンプが接続されており、ポンプを作動させると、シリンダ12A内の圧力が増大し、油圧ジャッキ12による加圧が可能とされている。つまり、当該油圧ジャッキ12により、鉛直方向に沿って荷重が負荷される。当該シリンダ12Aに対して出入するロッド12Bの先端部には、ロードセル18が取付けられている。このロードセル18により、油圧ジャッキ12によって負荷される荷重(軸力)が検出されるようになっている。
一方、アーム14は、水平方向に沿って配置(基準状態)されるようになっており、アーム14の長手方向の一端部(長手方向の一方側)14Aは、略鉛直方向に沿って立設する支持体20に対して回動可能に支持されている。なお、支持体20は、取付部材16に対して一体的に設けられている。また、「アーム14の長手方向の一端部14A」について、本実施形態では、単にアーム14の一端部14Aという。
当該支持体20について具体的に説明すると、支持体20の側面20Aには、図1の奥行方向に沿って一対となる軸受部22が固定されている。この一対の軸受部22に対して、軸部24が回動可能に支持される。当該軸部24が軸受部22に支持された状態で、軸部24は支持体20の側面20Aと対向して水平方向に沿って配置される。
ここで、当該アーム14は、上下方向に対向する上壁部26、下壁部28と、上壁部26と下壁部28を繋ぐ側壁部30と、を含んで構成されている。アーム14の一端部14Aには、側壁部30において孔部32が形成されており、当該孔部32に軸部24が嵌合(固定)されている。つまり、アーム14と軸部24は一体となっている。
当該軸部24は、前述のように、一対の軸受部22に対して回動可能に支持されているため、当該軸部24を介して、アーム14は、一端部14Aを中心に回動可能とされる(支持部(第1回動支持部)35)。なお、軸部24は、一対の軸受部22に対して固定されてもよい。この場合、当該軸部24の周りを、孔部32を介してアーム14が回動することとなる。
また、アーム14の長手方向の他端部(長手方向の他方側)14Bには、上壁部26の上面26A側において、図1の奥行方向に沿って一対となる軸受部34が固定されている。この一対の軸受部34に対して、後述する軸部36がアーム14の上壁部26と対向して配置される。なお、「アーム14の長手方向の他端部14B」について、本実施形態では、単にアーム14の他端部14Bという。
前述したロードセル18の下側には、連結部38が設けられている。この連結部38には、孔部40が形成されており、当該孔部40には、軸部36が嵌合(固定)される。そして、当該軸部36に対して、一対の軸受部34が回動可能に支持される(支持部(第2回動支持部)45)。
これにより、アーム14が支持部35(軸部24)を中心に回動しようとすると、軸部36を介して一対の軸受部34が連結部38に対して回動する。すなわち、軸部24(支持部35)及び当該軸部36(支持部45)を介して、アーム14は、一端部14Aを中心に回動可能とされる。
さらに、アーム14の他端部14Bには、加圧部材(加圧部)42が当該アーム14とは別体に設けられている。この加圧部材42は、鋼製で角筒状を成しており、溶接などによりアーム14の他端部14Bに結合されている。また、加圧部材42は、上端及び下端が閉塞されており、加圧部材42自体の変形が抑制されるようになっている。
なお、加圧部材42の下端を閉塞するプレート44の下面側が後述する負荷面44Aとされており、当該負荷面44Aは、アーム14の基準状態で水平面に沿うように設けられている。そして、この加圧部材42により、油圧ジャッキ12によって負荷された荷重が、下方側へ伝達されることとなる。
一方、アーム14の上壁部26には、アーム14の長手方向に沿って一対の変位計48と水準器50が設けられており、当該一対の変位計48及び水準器50により、水平面に対するアーム14の傾斜度を測定できるようにしている。また、加圧部材42には、一対の変位計52が設けられており、当該変位計52による変位量によって、基礎(供試体)46のひずみが測定されるようになっている。なお、変位計48、水準器50等について、図1以外の図面では図示を省略している。
当該基礎46は、例えば、コンクリートで形成された布基礎であり、略鉛直方向に立設する立上がり部54を備えている。この立上がり部54は、垂直方向に沿った断面形状が直方体状を成しており、立上がり部54の上面には、荷重が負荷される被負荷面54Aが設けられている。この被負荷面54Aは、略水平面に沿って形成されており、当該被負荷面54Aには、加圧部材42の負荷面44Aが当接可能とされている。
(圧縮試験装置の作用及び効果)
次に、本発明の実施形態に係る圧縮試験装置の作用及び効果について説明する。
図1に示されるように、本実施の形態に係る圧縮試験装置10では、油圧ジャッキ12によって、鉛直方向に沿って荷重が負荷されるようになっている。一方、前述のように、アーム14の一端部14Aには、支持部35が設けられており、当該アーム14は、支持部35を介して回動可能とされている。
そして、本実施形態では、当該アーム14の他端部14Bには、加圧部材42が設けられており、アーム14が水平方向に沿って配置された状態(基準状態)で、当該加圧部材42には、水平面に沿う負荷面44Aが設けられている。さらに、本実施形態では、油圧ジャッキ12により荷重が負荷される基礎46の立上がり部54には、水平面に沿って被負荷面54Aが形成されており、当該被負荷面54Aには、加圧部材42の負荷面44Aを介して、油圧ジャッキ12による荷重が伝達されるようになっている。
ここで、比較例として、図4に示されるように、アーム14を支持する支持部35と基礎46の被負荷面54Aの高さが略同じ場合、当該アーム14は略水平方向に沿って配置された状態(基準状態)となる。この場合、アーム14の他端部14Bに設けられた加圧部材42の負荷面44Aは、略水平面に沿って配置され、当該負荷面44Aは、基礎46の被負荷面54Aに対して略面接触することとなる。なお、水平面と略平行な面をPで示す。
一方、図2に示されるように、アーム14の支持部35が基礎46の被負荷面54Aの高さよりも高い位置にある場合、アーム14は、当該支持部35を中心に他端部14B側が下方側へ回動することとなる。このように、アーム14が水平面に対して回動すると(傾くと)、加圧部材42の負荷面44Aは、水平面に対して傾いた状態となる。なお、水平面と略平行な面をPで示す。
このため、加圧部材42の負荷面44Aは、基礎46の被負荷面54Aに対して略線接触(点接触を含む)することとなる。つまり、基礎46の被負荷面54Aに対して、加圧部材42の負荷面44Aが傾いた状態で当該負荷面44Aを介して、油圧ジャッキ12により鉛直方向に沿って荷重が負荷されることとなる。したがって、本態様における圧縮試験装置10では、加圧部材42が傾いた状態で基礎46に対して圧縮試験を行うことができる。
一般に、基礎46の圧縮強度(耐力)を測定する場合、図4に示されるように、アーム14の基準状態において、油圧ジャッキ12により加圧部材42を介して基礎46側へ荷重が負荷される。つまり、基礎46の被負荷面54Aに対して加圧部材42の負荷面44Aが略面接触した状態で荷重が負荷され、基礎46のひずみが検出され、当該基礎46の圧縮強度が求められる。
しかしながら、建物において、地震や強風等により、図示はしないが、基礎46に対して柱が傾いた場合、当該基礎46の上面には、傾いた柱を介して荷重応力が集中してしまう。このように、基礎46の上面において、荷重応力が集中すると、その分、基礎46の圧縮強度は低くなってしまう。つまり、基礎46において、設定された圧縮強度を満足しない結果となってしまう。
このため、本実施形態では、図2、図3に示されるように、加圧部材42が傾いた状態で基礎46に対して圧縮試験を行うことで、基礎46側において、柱を介して荷重応力が集中した状態で、基礎46の圧縮強度を測定することが可能となる。これにより、基礎46において必要とされる圧縮強度を有する材質の設定が可能となる。なお、図3において、油圧ジャッキ12から加圧部材42を介して基礎46側へ伝達される荷重Fが矢印で示されている。
また、本実施形態では、図1に示されるように、油圧ジャッキ12と加圧部材42の間には、支持部45が設けられており、図2に示されるように、アーム14が基準状態に対して回動したときに生じる回動角度差分が、当該支持部45により吸収されるようになっている。
図1に示されるように、本実施形態では、前述したように、油圧ジャッキ12は鉛直方向に沿って配置されており、アーム14は水平方向に沿って配置(基準状態)されている。つまり、油圧ジャッキ12とアーム14とで成す角度は、約90度となっている。一方、アーム14の他端部14Bが下方側へ回動するとなると、油圧ジャッキ12とアーム14とで成す角度は、90度よりも小さくなってしまう。
このため、図示はしないが、仮に、油圧ジャッキ12とアーム14とが固定された場合、アーム14は回動することができない。したがって、本実施形態では、油圧ジャッキ12とアーム14の他端部14Bとの間に支持部45を設けている。換言すると、アーム14の基準状態に対して、当該アーム14が回動したときに生じる回動角度差分(回動量)を当該支持部45により吸収することで、アーム14は基準状態に対して回動することが可能となる。
さらに、本実施形態では、アーム14の支持部35における鉛直方向の位置は、当該アーム14の基準状態で加圧部材42の負荷面44Aと基礎46の被負荷面54Aの間に隙間が設けられるように設定されている。これにより、アーム14は、加圧部材42の負荷面44Aが基礎46の被負荷面54Aに当接した状態で、アーム14の基準状態に対して下方側へ回動した状態となる。すなわち、加圧部材42は、基礎46に対して傾いた状態で当該基礎46上に載置されることとなる。
そして、前述したように、基礎46に対して加圧部材42が傾いた状態で、当該加圧部材42を介して基礎46に対して油圧ジャッキ12により荷重が負荷されることで、図3に示されるように、基礎46側において、柱を介して荷重応力が集中した状態で、基礎46の圧縮強度を測定することが可能となる。なお、アーム14の支持部35における鉛直方向の位置を、当該アーム14の基準状態で加圧部材42の負荷面44Aが基礎46の被負荷面54Aに当接するように設定することで、一般的な基礎46の圧縮強度を測定することもできる。
(本実施形態の変形例)
次に、本実施形態の変形例について説明する。
図5(A)には、図1に示す本実施形態に係る圧縮試験装置10が模式化された状態で図示されている。なお、以下で説明する図5(B)~図9(A)~(C)においても図5(A)と同様に、圧縮試験装置10が模式化された状態で図示されている。
図5(A)に示されるように、本実施形態では、アーム14の他端部14B側において、加圧部材42が設けられると共に当該加圧部材42の直上側から油圧ジャッキ12により荷重が負荷されるように設定されているが、加圧部材42の位置について特に限定されるものではない。
変形例1として、図5(B)に示されるように、アーム14の他端部14Bよりも中央部14C側に加圧部材42が設けられるように設定されてもよい。なお、油圧ジャッキ12は、アーム14の他端部14B側において荷重が負荷されるようになっている。この場合、てこの原理を利用して、図5(A)で示す実施形態と比較して、油圧ジャッキ12により負荷される荷重が同じ場合、加圧部材42に負荷される荷重を大きくすることができる。
また、油圧ジャッキ12の位置においても、図5(A)、(B)に示されるように、アーム14の他端部14B側に限るものではない。例えば、変形例2として、図6(A)に示されるように、アーム14の他端部14Bよりも中央部14C側に加圧部材42が設けられると共に、当該加圧部材42の直上側から油圧ジャッキ12により荷重が負荷されるように設定されてもよい。
ここで、図1に示されるように、油圧ジャッキ12は、取付部材16に固定され、アーム14は支持部35を介して支持体20に支持されるようになっている。このため、図6(A)に示されるように、油圧ジャッキ12と支持部35が近づくことにより、図1に示す取付部材16及び支持体20を含む圧縮試験装置10をコンパクトにすることが可能となる。
さらに、変形例3では、図6(B)に示されるように、油圧ジャッキ12の位置を加圧部材42よりもアーム14の支持部35側に配置してもよい。これにより、さらに圧縮試験装置10をコンパクトにすることが可能となる。
また、本実施形態では、図7(A)に示されるように、アーム14の他端部14B側に設けられた加圧部材42は、角筒状を成し上端及び下端は閉塞されているが、油圧ジャッキ12による荷重を基礎46側へ伝達することができればよいため、加圧部材の形状はこれに限るものではない。
例えば、変形例4として、図7(B)に示されるように、アーム14の他端部14Bに直方体状を成す加圧部材56を用いてもよい。また、変形例5として、図7(C)に示されるように、アーム14の他端部14Bに板状を成す加圧部材58を用いてもよい。この場合、加圧部材58は、アーム14の下壁部28の下面側に結合される。なお、結合方法は、溶接に限るものではなく、接着剤による結合であってもよい。
また、これらの実施形態では、アーム14とは別に加圧部材42(図7(A)参照)、56(図7(B)参照)、58がそれぞれ設けられているが、本発明における実施形態はこれに限るものではない。例えば、荷重を負荷した際、基礎46側からの反力に対して変形しない程度にアームの剛性が得られる場合、変形例6として、図8(A)に示されるように、アーム60自体の所定の部位を加圧部60Aとし、当該加圧部60Aによって基礎46側に荷重を伝達させるようにしてもよい。この場合、アーム60自体に加圧部を兼用させることになる。
さらに、本実施形態では、図7(A)に示されるように、アーム14の他端部14B側に角筒状の加圧部材42が設けられ、アーム14の一端部14Aが支持部35を介して回動可能に支持されるように設定されるが、本発明における実施形態はこれに限るものではない。
例えば、変形例7として、図8(B)に示されるように、例えば、アーム14の他端部14Bに加圧部材42を設け、支持部35は、アーム14の一端部14Aよりも中央部14C側に設けられるようにしてもよい。この場合、前述のように、油圧ジャッキ12と支持部35が近づくことになるため、圧縮試験装置10をコンパクトにすることが可能となる。なお、ここでの加圧部材は板状を成しているが、形状について特に限定されるものではないため、加圧部材42として以下説明する。
また、本実施形態では、図5(A)に示されるように、油圧ジャッキ12とアーム14の他端部14Bとの間に支持部45を設け、アーム14の他端部14B側が下方側へ回動した際に、油圧ジャッキ12と加圧部材42との間で生じる回動角度差を吸収するようにしている。しかし、これは、アーム14の傾きが大きい場合、油圧ジャッキ12とアーム14との接点がずれて荷重に影響を及ぼす可能性があるためである。換言すると、アーム14の傾きが小さい場合は、変形例8として、図9(A)に示されるように、油圧ジャッキ12とアーム14の他端部14Bとの間に、当該支持部45(図5(A)参照)は必ずしも必要ではない。
その一方で、図1に示されるように、軸受部34及び軸部36を含んで構成される支持部45に代えて、変形例9として、図9(B)に示されるように、ローラ状の支持部62を設けてもよい。当該支持部62では、アーム14の他端部14B側が下方側へ回動した際に、油圧ジャッキ12とアーム14との接点のずれに合わせて油圧ジャッキ12の先端が当該支持部62に対して当接する位置を変えることで、油圧ジャッキ12と加圧部材42との間で生じる回動角度差を吸収する。
また、変形例10として、図9(C)に示されるように、複数のローラ64で構成された支持部66を設け、油圧ジャッキ12とアーム14との接点のずれに合わせてローラ64が転がり、当該油圧ジャッキ12と加圧部材42との間で生じる回動角度差を吸収するようにしてもよい。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に限定されるものでなく、一実施形態及び各種の変形例を適宜組み合わせて用いても良いし、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
10 圧縮試験装置
12 油圧ジャッキ(荷重負荷装置)
14 アーム
14A 一端部(アームの長手方向の一方側)
14B 他端部(アームの長手方向の他方側)
20 支持体
22 軸受部(第1回動支持部)
24 軸部(第1回動支持部)
34 軸受部(第2回動支持部)
35 支持部(第1回動支持部)
36 軸部(第2回動支持部)
42 加圧部材(加圧部)
44A 負荷面
45 支持部(第2回動支持部)
46 基礎(供試体)
54 立上がり部(供試体)
54A 被負荷面
56 加圧部材(加圧部)
58 加圧部材(加圧部)
60 アーム
60A 加圧部
62 支持部(第2回動支持部)
64 ローラ(第2回動支持部)
66 支持部(第2回動支持部)

Claims (5)

  1. 鉛直方向に沿って配設され、鉛直方向に沿って荷重を負荷する荷重負荷装置と、
    圧縮試験装置本体の一部を構成し鉛直方向に沿って配置された支持体に対して長手方向の一方側が鉛直方向に沿って回動可能に支持され、水平方向に沿って配置可能なアームと、
    前記荷重負荷装置により荷重が負荷される供試体の被負荷面に対して、前記アームの長手方向の他方側に設けられ前記被負荷面と対向する負荷面を介して、前記アームの回動角度に応じて前記荷重負荷装置による荷重を伝達する加圧部と、
    を有する圧縮試験装置。
  2. 前記支持体の側面において、前記アームの長手方向の一方側との間に当該アームを回動可能に支持する第1回動支持部が設けられている請求項1に記載の圧縮試験装置。
  3. 前記荷重負荷装置と前記アームの長手方向の他方側との間に設けられ、前記アームの基準状態に対して当該アームが回動したときに生じる回動角度差分を吸収する第2回動支持部をさらに有する請求項2に記載の圧縮試験装置。
  4. 前記アームの基準状態で前記負荷面と前記被負荷面の間に隙間が設けられるように、前記第1回動支持部における鉛直方向の位置が設定されている請求項2又は請求項3に記載の圧縮試験装置。
  5. 前記アームの長手方向の一方側は、当該アームの長手方向の一端部であり、前記アームの長手方向の他方側は、当該アームの長手方向の他端部である請求項1~請求項4の何れか1項に記載の圧縮試験装置。
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