JP6155115B2 - 加力試験装置 - Google Patents

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本発明は、試験体に水平力や鉛直力を加えて試験体の耐力や変形性状等の特性値を計測する加力試験装置に関する。
加力試験装置は、実構造物に近い条件を試験室等で模擬し、試験体に水平力や鉛直力を加えて試験体の耐力や変形性状等の特性値を計測する装置である。従来の加力試験装置として、例えば、特許文献1に記載の建研式加力試験装置が知られている。
図2の(a)は、特許文献1の建研式加力試験装置を示す概略図である。図2の(a)に示すように、建研式加力試験装置100は、一対のL字状のフレーム101,102と、水平力導入ジャッキ103と、鉛直力導入ジャッキ104と、平行保持手段105とで主に構成されている。試験体Sは、フレーム101,102の間に設置されている。平行保持手段105は、パンタグラフ機構で構成されており、載荷中におけるフレーム101の基部101aとフレーム102の基部102aとの平行を維持する手段である。
建研式加力試験装置100は、十分な剛性を有する平行保持手段105を形成し、当該平行保持手段105をフレーム101,102に確実に固定する必要があるため、装置の設計・製造が煩雑になるという問題がある。また、平行保持手段105のパンタグラフ機構によって装置が大型化し、広い設置面積が必要になるという問題がある。
一方、図2の(b)は非特許文献1等の従来の加力試験装置を示す概略図である。図2の(b)に示すように、従来の加力試験装置200は、L字状のフレーム201,202と、水平力導入部203と、鉛直力導入部204,204とで主に構成されている。
水平力導入部203は、水平力導入アクチュエータ211と、水平力導入アクチュエータ211に作用する軸力を計測するロードセル212と、水平力導入アクチュエータ211とフレーム201とをピン接合により連結するクレビス213と、ロードセル212とフレーム202とをピン接合により連結するクレビス214と、で構成されている。
鉛直力導入部204は、鉛直力導入アクチュエータ221と、鉛直力導入アクチュエータ221に作用する軸力を計測するロードセル222と、鉛直力導入アクチュエータ221とフレーム201とをピン接合により連結するクレビス223と、ロードセル222とフレーム202とをピン接合により連結するクレビス224と、で構成されている。
鉛直力導入アクチュエータ221は、試験体Sに対して圧縮荷重及び引張荷重の両方を載荷することができる装置である。鉛直力導入アクチュエータ221,221は、フレーム201,202間の距離δ1と距離δ2とが等しくなるように制御される。また、鉛直力導入部204,204の両端には、それぞれクレビス223,224が設置されている。このため、フレーム201,202間の平行を維持することができる。また、従来の加力試験装置200は、パンタグラフ機構は不要となるため、装置のコンパクト化を図ることができる。
加力試験装置200において、試験体Sに水平力を載荷すると試験体Sにせん断力Qが作用するが、このせん断力Qは、水平力導入部203に作用する軸力Pと同等になると考えられるため、水平力導入部203のロードセル212によってせん断力Qを計測することができる。なお、本明細書では、試験体に作用するせん断力とは、試験体の材軸と直角方向から加わる外荷重を意味している。
実公平4−16195号公報 平石久廣ほか:鉄筋コンクリート造柱の曲げ降伏後の限界変形に関する研究(その1)柱の中心圧縮実験、純曲げ実験および曲げせん断実験とその相関、日本建築学会構造系論文報告集、第410号、PP.27〜PP.39,1990.4
しかし、試験体Sに水平力と鉛直力とを同時に載荷すると、鉛直力導入部204のクレビス223,224に回転摩擦が発生する。特に、実大に近い大型試験体や高強度材料を用いた試験体の試験を行う場合には、大きな鉛直力を作用させる必要があるため、クレビス223,224の回転摩擦が無視できなくなる。
クレビス223,224に回転摩擦が作用すると、クレビス223,224に水平方向成分の力が発生するため、鉛直力導入部204もせん断力の一部を負担することになる。これにより、水平力導入部203の軸力Pは試験体Sに作用するせん断力Qと同値とはならず、測定値の信頼性が低下する。クレビス223,224の回転摩擦を無視できる程度に低減できればよいが、特に、大規模加力試験装置に適用できる程度に大型で、かつ、回転摩擦が極小のクレビスは非常に高価となり現実的ではない。
このような観点から、本発明は、試験体の特性値を高い精度で計測することができるとともにコンパクトな加力試験装置を提供することを課題とする。
このような課題を解決する本発明は、試験体の軸方向において前記試験体を挟んで配置される支持部及び載荷部と、前記支持部及び前記載荷部を介して前記試験体に前記軸方向に対して垂直な第一方向力を導入する第一方向力導入手段を備えた第一方向力導入部と、前記支持部及び前記載荷部を介して前記試験体の前記軸方向と平行な第二方向力を導入する第二方向力導入手段を備えた複数の第二方向力導入部と、を有し、前記第一方向力導入部は、前記第一方向力導入手段に作用する軸力を計測する第一計測手段を有し、前記第二方向力導入部は、前記支持部との間及び前記載荷部との間にそれぞれ介設されるピン接合部と、前記第二方向力導入手段の先端に設置される軸力及びせん断力を計測する第二計測手段と、を有し、前記第一計測手段及び前記第二計測手段に接続された制御部を備えており、前記制御部では、前記第一計測手段で計測された軸力から前記第二計測手段で計測されたせん断力が減算されることを特徴とする。
かかる構成によれば、試験体に作用するせん断力は、第一方向力導入部に作用する軸力から複数の第二方向力導入手段に作用するせん断力を減算した値と推定することができる。これにより、試験体の特性値を高い精度で計測することができる。また、両端にピン接合部を有する第二方向力導入手段を支持部と載荷部との間に設けたことにより、支持部と載荷部との平行を維持することができる。これにより、簡易かつコンパクトな構成にすることができる。
本発明の加力試験装置によれば、試験体の特性値を高い精度で計測することができるとともに装置全体をコンパクトにすることができる。
本発明の実施形態に係る加力試験装置を示す概略図である。 (a)は特許文献1の建研式加力試験装置を示す概略図であり、(b)は非特許文献1等の従来の加力試験装置を示す概略図である。 図2の(b)の従来の加力試験装置を用いて大きな軸力を作用させた加力試験において、試験体のせん断力−部材角の関係を示す正側包絡線である。
本実施形態に係る加力試験装置について図面を参照して詳細に説明する。図1に示すように、本実施形態に係る加力試験装置1は、試験体に水平力及び鉛直力を同時に載荷して、試験体に作用するせん断力等の特性値を計測する装置である。本実施形態における水平力は、特許請求の範囲の「第一方向力」に相当する。また、鉛直力は、特許請求の範囲の「第二方向力」に相当する。なお、説明における「上下」、「左右」は図1の矢印に従う。また、説明における「前後」は、図1の紙面表裏方向を意味する。
加力試験装置1は、第一フレーム2と、第二フレーム3と、水平力導入部4と、鉛直力導入部5,5と、制御部6とで主に構成されている。
第一フレーム2は、加力試験装置1の土台となる部位であり、正面視L字状を呈する。第一フレーム2は、特許請求の範囲の「支持部」に相当する。第一フレーム2には、試験体Sや鉛直力導入部5等が配置される。第一フレーム2は、例えば鋼板等で形成されており、試験時の鉛直力に耐え得る耐力剛性を備えている。第一フレーム2は、基礎部2aと、基礎部2aの端部から立ち上がる柱状の立上り部2bとで構成されている。なお、加力試験装置1の土台となる部位を、本実施形態ではフレーム状としているが、試験室の床や壁を利用して試験体S等を配置するようにしてもよい。
第二フレーム3は、正面視L字状を呈し、第一フレーム2に対向して配置されている。第二フレーム3は、特許請求の範囲の「載荷部」に相当する。第二フレーム3は、例えば鋼板等で形成されており、試験時の鉛直力に耐え得る耐力剛性を備えている。第二フレーム3は、載荷梁3aと、載荷梁3aの端部から耐力床2aに向かって延設された延設部3bとで構成されている。延設部3bは、立上り部2bと平行になっている。載荷梁3aの左右方向の寸法は、耐力床2aの左右方向の寸法の半分程度になっている。
試験体Sは、基礎部2aと載荷梁3aとの間に配置されている。試験体Sの形状は特に制限されないが、本実施形態では柱状を呈する。試験体Sの軸方向は、鉛直方向と平行になっている。
水平力導入部4は、第一フレーム2及び第二フレーム3を介して試験体Sに水平力を導入する部位である。水平力導入部4は、特許請求の範囲の「第一方向力導入部」に相当する。水平力導入部4は、立上り部2bと延設部3bとの間において、水平に設置されている。また、水平力導入部4は、その中心軸の延長線が試験体Sの断面中心を通る位置に設置されている。水平力導入部4は、水平力導入手段10と、第一計測手段11と、クレビス12,13とを含んで構成されている。
水平力導入手段10は、本実施形態では油圧シリンダで構成されている。水平力導入手段10は、特許請求の範囲の「第一方向力導入手段」に相当する。水平力導入手段10は、試験体Sに水平力を導入できる装置であれば特に制限されるものではない。水平力導入手段10は、例えば、空圧シリンダや電動シリンダ等他のアクチュエータを用いることもできる。水平力導入手段10は、制御部6に電気的に接続されている。水平力導入手段10は、制御部6からの制御信号に基づいて作動する。
第一計測手段11は、水平力導入手段10の載荷によって水平力導入手段10に作用する軸力を計測可能な装置である。第一計測手段11は、本実施形態では水平力導入手段10のピストンロッドの先端に設置されている。第一計測手段11は、例えば、一軸ロードセルを用いることができる。本実施形態では、軸力(一軸)のみ計測できる装置を用いているが、二軸以上を計測可能な装置を用いてもよい。第一計測手段11で計測された計測データは、制御部6に記憶されるようになっている。
クレビス12は、立上り部2bと水平力導入手段10との間に設置されており、ピン接合部(ピン節点)となる部位である。クレビス12は、前後方向に延設する軸12aを備えており、立上り部2bに対する水平力導入手段10の回転を許容する。
クレビス13は、第一計測手段11と延設部3bとの間に設置されており、ピン接合部(ピン節点)となる部位である。クレビス13は、前後方向に延設する軸13aを備えており、延設部3bに対する水平力導入手段10の回転を許容する。
鉛直力導入部5,5は、第一フレーム2及び第二フレーム3を介して試験体Sに鉛直力を導入するとともに、第一フレーム2と第二フレーム3間の平行を維持する部位である。鉛直力導入部5は、特許請求の範囲の「第二方向力導入部」に相当する。鉛直力導入部5,5は、試験体Sを挟んで左右両側に設置されている。初期状態の鉛直力導入部5は、基礎部2aと載荷梁3aとの間において、基礎部2a及び載荷梁3aに対してそれぞれ垂直になっている。鉛直力導入部5,5はそれぞれ同じ構成からなるが、両者を区別する場合には、「5A」、「5B」の符号を付す。鉛直力導入部5は、鉛直力導入手段20と、第二計測手段21と、クレビス22,23とを含んで構成されている。
鉛直力導入手段20は、本実施形態では試験体Sに圧縮及び引張を付与することができる油圧シリンダで構成されている。鉛直力導入手段20は、特許請求の範囲の「第二方向力導入手段」に相当する。鉛直力導入手段20は、試験体Sに鉛直力を導入できる装置であれば特に制限されるものではない。鉛直力導入手段20は、例えば、空圧シリンダ、電動シリンダ等他のアクチュエータを用いることもできる。鉛直力導入手段20は、制御部6に電気的に接続されている。鉛直力導入手段20は、制御部6からの制御信号に基づいて作動する。なお、以下の説明では、鉛直力導入手段20,20のうち、一方の鉛直力導入部5Aに対応する方に符号「20A」を付し、他方の鉛直力導入部5Bに対応する方に符号「20B」を付す。
第二計測手段21は、水平力導入手段10及び鉛直力導入手段20の載荷によって、鉛直力導入手段20に作用する軸力、せん断力を計測可能な装置である。第二計測手段21は、本実施形態では鉛直力導入手段20のピストンロッドの先端に設置されている。第二計測手段21は、例えば、公知の六軸力覚センサー等を用いることができる。本実施形態では、三軸方向の力および各軸回りのモーメントを計測できる装置を用いているが、少なくともせん断力及び軸力の二軸を計測可能な装置を用いてもよい。第二計測手段21で計測された計測データは、制御部6に記憶されるようになっている。
クレビス22は、基礎部2aと鉛直力導入手段20との間に設置されており、ピン接合部(ピン節点)となる部位である。クレビス22は、前後方向に延設する軸22aを備えており、基礎部2aに対する鉛直力導入手段20の回転を許容する。
クレビス23は、載荷梁3aと第二計測手段21との間に設置されており、ピン接合部(ピン節点)となる部位である。クレビス23は、前後方向に延設する軸23aを備えており、載荷梁3aに対する鉛直力導入手段20の回転を許容する。
制御部6は、加力試験装置1の全体の動作を制御する部位である。制御部6は、CPU、記憶手段、入力手段、表示手段等を含んで構成されている。制御部6は、水平力導入手段10、第一計測手段11、鉛直力導入手段20、第二計測手段21とそれぞれ電気的に接続されている。制御部6では、第一計測手段11及び第二計測手段21から送信された計測データを演算して、試験体Sに作用するせん断力等を算出する。
また、具体的な図示は省略するが、制御部6は、基礎部2aと載荷梁3aとの平行を維持する平行維持手段を備えている。平行維持手段は、変位計と、鉛直力導入手段20,20とを含んで構成されている。変位計は、鉛直力導入部5Aが設置された部位における基礎部2aと載荷梁3aとの間の距離LAと、鉛直力導入部5Bが設置された部位における基礎部2aと載荷梁3aとの間の距離LBを計測する。変位計は、例えば、レーザー変位計を用いることができる。変位計で得られた計測データは、制御部6に記憶されるようになっている。
制御部6は、変位計から送られてきた距離LAと距離LBとの差を演算する。距離LAと距離LBとの差がゼロでなかった場合、当該差がゼロになるように、鉛直力導入手段20A又は鉛直力導入手段20Bに制御信号を送信する。これにより、応力を載荷しているときにおいて、基礎部2aと載荷梁3aとの平行を維持することができる。なお、平行維持手段は、前記した構成に限定されるものではない。例えば、鉛直力導入手段20のピストンロッドの変位量を計測可能な計測装置を設け、当該ピストンロッドの変位量の差に基づいて基礎部2aと載荷梁3aとの平行を維持するようにしてもよい。
本実施形態に係る加力試験装置1で、試験体Sに対してせん断加力試験を行う場合には、第一フレーム2と第二フレーム3との間に試験体Sを設置した後、水平力導入手段10及び鉛直力導入手段20を作動させて試験体Sに水平力と鉛直力とを付与する。この際、平行維持手段によって、基礎部2aと載荷梁3aとの平行は維持されながら、水平力が付与される。
試験体に作用するせん断力をせん断力Qとし、水平力導入手段10に作用する軸力を軸力Pとする。また、鉛直力導入手段20Aに作用するせん断力をせん断力Q20Aとし、鉛直力導入手段20Bに作用するせん断力をせん断力Q20Bとする。せん断力Qは、式1で算出することができる。式1の演算は、本実施形態では、制御部6で行っている。
せん断力Q=軸力P−(せん断力Q20A+せん断力Q20B) (式1)
ここで、従来では、クレビス22,23に作用する回転摩擦によって、水平方向成分の応力が発生するため、軸力P≠せん断力Qとなり、計測されたせん断力の信頼性は低いものであった。図3は、図2の(b)の加力試験装置200を用いて大きな軸力を作用させた加力試験(以下、「参考試験」という。)において、試験体Sのせん断力−部材角の関係を示す正側包絡線である。当該参考試験では、設計基準強度が200N/mmの超高強度コンクリート柱を用いた。
当該参考試験では、試験体の表面に貼付したひずみゲージの計測値を用いて複雑な解析を行い、試験体のせん断力を算出している。図3の実線D1は、ひずみゲージ計測値を元に解析されたせん断力を示している。一方、図3の点線D2は、ロードセル212(図2(b)参照)によって計測された軸力を示している(水平力導入アクチュエータ211に作用する軸力=試験体Sのせん断力)。また、図3の差分Eは、クレビス223,224の摩擦によって鉛直力導入部204が負担するせん断力を示している。
図3の差分Eに示すように、水平力導入アクチュエータ211によって計測した試験体Sのせん断力の中に、クレビス223,224の摩擦によって負担されるせん断力が含まれことは明らかであり、最大で28%程度を占めている。つまり、試験体に大きな軸力を載荷する場合、試験体のせん断力の計測精度は著しく低下することがわかる。
しかし、本実施形態では、軸力及びせん断力を計測可能な第二計測手段21,21を備えているため、水平力導入手段10に作用する軸力Pから、一対の鉛直力導入手段20A,20Bにそれぞれ作用するせん断力Q20A,Q20Bを差し引いた値を試験体に作用するせん断力と推定することができる。これにより、試験体Sの特性値を複雑な解析を行うことなく高い精度で計測することができる。また、本実施形態では、前記した式1の演算を制御部6で行うようにしたため、簡易な構成でせん断力を算出することができる。
また、本実施形態では、第一フレーム2及び第二フレーム3と鉛直力導入部5(5A,5B)とをピン接合で接合するとともに、平行維持手段を備えているため、基礎部2a,2bの平行状態が維持される。これにより、試験体Sに対してバランスよく水平力を付与することができる。また、従来のようにパンタグラフ機構を備える必要がないので、装置全体をコンパクトにすることができる。
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明の趣旨に反しない範囲において適宜設計変更が可能である。例えば、本実施形態では、断面L字状のフレームの形状を用いたが、他の形状のフレームを用いてもよい。また、本実施形態ではピン接合部としてクレビスを用いたが、部材同士をピン節点で連結可能な治具であれば他の治具を用いてもよい。また、鉛直力導入部5は、本実施形態では2体用いたが、3体以上設けてもよい。
また、本実施形態では、延設部3bを設けて水平力導入部4を設置しているが、延設部3bを省略するとともに、立上り部2bを延設して載荷梁3aの端面に水平力導入部4を設置してもよい。
また、本実施形態では、試験体Sの軸方向が鉛直方向と平行となるように設置しているが、加力試験装置1を90°回転させて、試験体Sの軸方向が水平方向と平行となるように設置してもよい。
1 加力試験装置
2 第一フレーム(支持部)
2a 基礎部
2b 立上り部
3 第二フレーム(載荷部)
3a 載荷梁
3b 延設部
4 水平力導入部(第一方向力導入部)
5 鉛直力導入部(第二方向力導入部)
6 制御部
10 水平力導入手段(第一方向力導入手段)
11 第一計測手段
12 クレビス(ピン接合部)
13 クレビス(ピン接合部)
20 鉛直力導入手段(第二方向力導入手段)
21 第二計測手段
22 クレビス(ピン接合部)
23 クレビス(ピン接合部)
S 試験体

Claims (1)

  1. 試験体の軸方向において前記試験体を挟んで配置される支持部及び載荷部と、
    前記支持部及び前記載荷部を介して前記試験体に前記軸方向に対して垂直な第一方向力を導入する第一方向力導入手段を備えた第一方向力導入部と、
    前記支持部及び前記載荷部を介して前記試験体の前記軸方向と平行な第二方向力を導入する第二方向力導入手段を備えた複数の第二方向力導入部と、を有し、
    前記第一方向力導入部は、前記第一方向力導入手段に作用する軸力を計測する第一計測手段を有し、
    前記第二方向力導入部は、前記支持部との間及び前記載荷部との間にそれぞれ介設されるピン接合部と、前記第二方向力導入手段の先端に設置される軸力及びせん断力を計測する第二計測手段と、を有し、
    前記第一計測手段及び前記第二計測手段に接続された制御部を備えており、
    前記制御部では、前記第一計測手段で計測された軸力から前記第二計測手段で計測されたせん断力が減算されることを特徴とする加力試験装置。
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