JP7115497B2 - 無線通信システムおよび基地局 - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信システム、制御局および端末に関する。
従来、LTE(Long Term Evolution)やLTE-advancedなどの移動体通信が知られている(たとえば、下記非特許文献1~11,15参照。)。また、端末間での直接通信を可能にするProSe(Proximity-based Services:端末間直接通信機能)が検討されている(たとえば、下記非特許文献12,14参照。)。
また、EPC(Evolved Packet Core)などのパケットコア網を経由せずに基地局で折り返す経路により端末間で通信を行うeICBD(enhancements for Infrastructure based data Communication Between Devices)が検討されている(たとえば、下記非特許文献13参照。)。
また、通信相手端末あての送信パケットを、通信を管理する制御装置を介さない第1のパケットと制御装置を介する第2のパケットとに分割して送信する技術が知られている(たとえば、下記特許文献1参照。)。
また、ある無線基地局が隣接する無線基地局と比較し、呼量が偏って集中している場合、呼量の多い無線基地局の移動体に対して無線中継器を通して隣接する呼量の少ない無線基地局にパスを張る技術が知られている(たとえば、下記特許文献2参照。)。
特開2012-110035号公報 特開2000-333257号公報
3GPP TS36.300 V12.1.0、2014年3月 3GPP TS36.211 V12.1.0、2014年3月 3GPP TS36.212 V12.0.0、2013年12月 3GPP TS36.213 V12.1.0、2014年3月 3GPP TS36.321 V12.0.0、2013年12月 3GPP TS36.322 V11.0.0、2012年9月 3GPP TS36.323 V11.2.0、2013年3月 3GPP TS36.331 V12.0.0、2013年12月 3GPP TS36.413 V12.0.0、2013年12月 3GPP TS36.423 V12.0.0、2013年12月 3GPP TR36.842 V12.0.0、2013年12月 3GPP TR36.843 V12.0.0、2014年3月 3GPP TR22.807 v1.0.0、2014年6月 3GPP TS33.303 v12.0.0、2014年6月 3GPP TS24.301 v12.6.0、2014年9月
上述したパケットコア網を経由せずに基地局で折り返す経路による端末間の通信を行うためには、端末間の地理的な近さを基地局において判定することを要する。しかしながら、上述した従来技術では、たとえば対象の各端末が異なる基地局に接続している場合など、端末間の地理的な近さを基地局において判定することが困難であり、パケットコア網のトラフィックを軽減することができない場合がある。
1つの側面では、本発明は、パケットコア網におけるトラフィックの軽減を図ることができる無線通信システム、制御局および端末を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明の一側面によれば、基地局と、第1の端末と、第2の端末と、を含む無線アクセス網と、パケットコア網と、を含む無線通信システムであって、前記第1の端末は、前記パケットコア網を含む第1経路を用いて前記第2の端末と通信を行う、または、前記第1経路と異なる前記パケットコア網を含まない第2経路を用いて前記第2の端末と通信を行う、ように制御する第1制御部を備え、前記無線通信システムにおける制御局は、前記第1の端末と前記第2の端末の各識別子を取得し、取得した前記各識別子および通信の遅延量に基づき設定される判定基準に応じて、前記第2経路により前記第1の端末と前記第2の端末との間で通信を実行させるように制御を行う第2制御部を備え、前記第2制御部は、前記判定基準が満たされる場合に、前記第2経路で前記第1の端末と前記第2の端末間の通信を実行させるように制御し、前記制御局は、前記端末間の通信において前記第2経路を使用するか否かの最終的な判断を行うことができる無線通信システム、制御局および端末が提案される。
本発明の一側面によれば、パケットコア網におけるトラフィックの軽減を図ることができるという効果を奏する。
図1Aは、実施の形態1にかかる無線通信システムの一例を示す図である。 図1Bは、図1Aに示した無線通信システムにおける信号の流れの一例を示す図である。 図1Cは、実施の形態1にかかる無線通信システムの変形例を示す図である。 図2は、実施の形態2にかかる無線通信システムの一例を示す図である。 図3は、基地局の一例を示す図である。 図4は、端末の一例を示す図である。 図5は、基地局のハードウェア構成の一例を示す図である。 図6は、端末のハードウェア構成の一例を示す図である。 図7は、eICBDによる端末間の通信の一例を示す図である。 図8は、ProSeによる端末間の通信の一例を示す図である。 図9Aは、無線通信システムにおける処理の例1(その1)を示すシーケンス図である。 図9Bは、無線通信システムにおける処理の例1(その2)を示すシーケンス図である。 図10は、無線通信システムにおける処理の例1における切り戻りの一例を示すシーケンス図である。 図11は、無線通信システムにおける処理の例2を示すシーケンス図である。 図12は、無線通信システムにおける処理の例3を示すシーケンス図である。 図13は、eNBによる処理の一例を示すフローチャートである。
以下に図面を参照して、本発明にかかる無線通信システム、制御局および端末の実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
(実施の形態1にかかる無線通信システム)
図1Aは、実施の形態1にかかる無線通信システムの一例を示す図である。図1Bは、図1Aに示した無線通信システムにおける信号の流れの一例を示す図である。図1A,図1Bに示すように、実施の形態1にかかる無線通信システム100は、パケットコア網101と、無線アクセス網102と、を含む。無線アクセス網102は、基地局110と、端末120,130と、を含む。パケットコア網101は、基地局110を含まない通信網であって、たとえば基地局110より上位の通信網である。
無線通信システム100においては、パケットコア網101を含む第1経路による端末間の通信が可能である。第1経路は、たとえば、基地局110で折り返す経路である。また、無線通信システム100においては、パケットコア網101などのパケットコア網を含まない第2経路による端末間の通信も可能である。第2経路は、たとえば基地局110およびパケットコア網101を経由する経路である。
基地局110(制御局)は、端末120,130との間で無線通信を行うことにより、端末120,130の間の通信を中継する。たとえば、基地局110は、通信部111と、制御部112と、を備える。
通信部111は、端末間の近接通信サービスに関する処理が可能である。また、通信部111は、近接通信サービスに関する処理によって、端末120,130の各識別子と、端末120,130の各位置に関する位置情報と、を取得する。そして、通信部111は、取得した端末120,130の各識別子および位置情報を制御部112へ出力する。位置情報は、たとえば、端末120,130が互いに近接しているか否かを判定可能な情報である。位置情報については後述する。
端末間の近接通信サービスは、一例としてはProSeである。端末間の近接通信サービスに関する処理は、たとえば、近接通信サービスを提供する通信装置にアクセスする処理である。近接通信サービスを提供する通信装置は、一例としてはProSeファンクション(ProSe Function)である。たとえば、通信部111は、ProSeレイヤの処理部を有することで、端末間の近接通信サービスに関する処理が可能である。
制御部112は、端末120,130の間の通信を制御する。たとえば、制御部112は、端末120,130へ制御信号を送信することにより、端末120,130の間の通信を制御する。制御部112が端末120,130へ送信する制御信号は、たとえば、端末120,130から基地局110への通信要求への応答や、端末120,130が基地局110との間の無線通信で使用する無線リソースなどを示す情報である。
また、制御部112は、通信部111から出力された端末120,130の各識別子および位置情報に基づいて、パケットコア網101を経由しない第2経路により端末120,130の間で通信を実行させる制御を行う。たとえば、制御部112は、端末120,130の位置情報に基づいて、端末120,130が互いに近接している場合は、パケットコア網101を経由しない第2経路により端末120,130の間で通信を実行させる。また、制御部112は、端末120,130が互いに近接していない場合は、パケットコア網101を経由する第1経路により端末120,130の間で通信を実行させる。
端末120,130は、基地局110と無線通信を行う移動局である。たとえば、端末120は、通信部121と、制御部122と、を備える。通信部121は、他の端末(たとえば端末130)との間で通信が可能である。制御部122は、基地局110から送信された制御信号に基づいて、通信部121による通信を制御する。端末120の構成について説明したが、端末130の構成についても端末120の構成と同様である。
このように、実施の形態1によれば、端末間の近接通信サービスに関する処理を基地局110に実装し、基地局110が、近接通信サービスに関する処理を利用して端末間の近さを把握することができる。これにより、互いに近い端末間(たとえば端末120,130の間)で基地局折り返し通信を実行させ、パケットコア網101のトラフィックの軽減を図ることができる。
図1Cは、実施の形態1にかかる無線通信システムの変形例を示す図である。図1Cにおいて、図1A,図1Bに示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図1Cに示すように、実施の形態1において、無線アクセス網102には基地局110,140が含まれ、端末130は基地局140に接続していてもよい。基地局140は、たとえばX1インタフェースなどにより基地局110と接続されている。
この場合は、上述した端末120,130との間の第1経路は、基地局110、パケットコア網101および基地局140を経由する経路である。また、上述した端末120,130との間の第2経路は、基地局110および基地局140を経由する経路である。第2経路において、基地局110および基地局140の間では、パケットコア網101を介さずに、直接、または他の基地局などを介して通信が行われる。
このように、各端末が異なる基地局に接続している場合であっても、基地局110が近接通信サービスに関する処理を利用することで端末間の近さを把握することができる。これにより、互いに近い端末間(たとえば端末120,130の間)で、複数の基地局(たとえば基地局110,140)を経由する基地局折り返し通信を実行させ、パケットコア網101のトラフィックの軽減を図ることができる。
<位置情報について>
位置情報は、たとえば、端末120,130の各位置の間の距離が所定距離以上であるか否かを判定可能な情報である。端末120,130の各位置の間の距離が所定距離以上であるか否かを判定可能な情報は、たとえば、端末120,130の各位置の間の距離を特定可能な情報である。または、端末120,130の各位置の間の距離が所定距離以上であるか否かを判定可能な情報は、端末120,130の各位置の間の距離が所定距離以上であるか否かを示す情報であってもよい。端末120,130の各位置の間の距離を特定可能な情報は、たとえば、端末120,130の各位置(たとえば位置座標)を示す情報であってもよいし、端末120,130の各位置の間の距離(たとえば直線距離)を示す情報であってもよい。
たとえば、位置情報が端末120,130の各位置の間の距離を特定可能な情報である場合は、制御部112は、位置情報から端末120,130の各位置の間の距離を特定する。そして、制御部112は、特定した距離が所定距離以上である場合は、パケットコア網101を経由する第1経路により端末120,130の間で通信を実行させる。また、制御部112は、特定した距離が所定距離未満である場合は、パケットコア網101を経由しない第2経路により端末120,130の間で通信を実行させる。
ただし、位置情報はこれに限らず、端末120,130の各位置に関する各種の情報であって、たとえば、パケットコア網101を経由しない第2経路を使用するか否かを判断可能な情報であればよい。
たとえば、位置情報は、端末120,130が位置する各エリアが同一または互いに近接する各エリアであるか否かを判定可能な情報であってもよい。端末120,130が位置する各エリアが同一または互いに近接する各エリアであるか否かを判定可能な情報は、たとえば、端末120,130が位置する各エリアを示す情報である。または、端末120,130が位置する各エリアが同一または互いに近接する各エリアであるか否かを判定可能な情報は、端末120,130が位置する各エリアが同一または互いに近接する各エリアであるか否かを示す情報であってもよい。
たとえば、位置情報が、端末120,130が位置する各エリアを示す情報である場合は、制御部112は、位置情報から端末120,130が位置する各エリアを特定する。そして、制御部112は、特定した各エリアが同一または互いに近接する各エリアである場合は、パケットコア網101を経由しない第2経路により端末120,130の間で通信を実行させる。また、制御部112は、特定した各エリアが同一ではなく互いに近接する各エリアでもない場合は、パケットコア網101を経由する第1経路により端末120,130の間で通信を実行させる。特定した各エリアが互いに近接する各エリアであるか否かは、たとえば互いに近接する各エリアを示す情報を用いて判断することができる。互いに近接する各エリアを示す情報は、基地局110のメモリに記憶された情報であってもよいし、基地局110が外部から受信した情報であってもよい。
また、位置情報は、端末120,130が接続中の各基地局(たとえば基地局110)が同一または互いに近接する各基地局であるか否かを判定可能な情報であってもよい。端末120,130が接続中の各基地局が同一または互いに近接する各基地局であるか否かを判定可能な情報は、たとえば、端末120,130が接続中の各基地局を示す情報である。または、端末120,130が接続中の各基地局が同一または互いに近接する各基地局であるか否かを判定可能な情報は、端末120,130が接続中の各基地局が同一または互いに近接する各基地局であるか否かを示す情報であってもよい。
たとえば、位置情報が、端末120,130が接続中の各基地局を示す情報である場合は、制御部112は、位置情報から端末120,130が接続中の各基地局を特定する。そして、制御部112は、特定した各基地局が同一または互いに近接する各基地局である場合は、パケットコア網101を経由しない第2経路により端末120,130の間で通信を実行させる。また、制御部112は、特定した各基地局が同一ではなく互いに近接する各基地局でもない場合は、パケットコア網101を経由する第1経路により端末120,130の間で通信を実行させる。特定した各基地局が互いに近接する各基地局であるか否かは、たとえば互いに近接する各基地局を示す情報を用いて判断することができる。互いに近接する各基地局を示す情報は、基地局110のメモリに記憶された情報であってもよいし、基地局110が外部から受信した情報であってもよい。
また、位置情報は、端末120,130が接続中の各セル(たとえば基地局110のセル)が同一または互いに近接する各セルであるか否かを判定可能な情報であってもよい。端末120,130が接続中の各セルが同一または互いに近接する各セルであるか否かを判定可能な情報は、たとえば、端末120,130が接続中の各セルを示す情報である。または、端末120,130が接続中の各セルが同一または互いに近接する各セルであるか否かを判定可能な情報は、端末120,130が接続中の各セルが同一または互いに近接する各セルであるか否かを示す情報であってもよい。
たとえば、位置情報が、端末120,130が接続中の各セルを示す情報である場合は、制御部112は、位置情報から端末120,130が接続中の各セルを特定する。そして、制御部112は、特定した各セルが同一または互いに近接する各セルである場合は、パケットコア網101を経由しない第2経路により端末120,130の間で通信を実行させる。また、制御部112は、特定した各セルが同一ではなく互いに近接する各セルでもない場合は、パケットコア網101を経由する第1経路により端末120,130の間で通信を実行させる。特定した各セルが互いに近接する各セルであるか否かは、たとえば互いに近接する各セルを示す情報を用いて判断することができる。互いに近接する各セルを示す情報は、基地局110のメモリに記憶された情報であってもよいし、基地局110が外部から受信した情報であってもよい。
また、位置情報は、端末120,130が接続中の各基地局の各位置の間の距離が所定距離以上であるか否かを判定可能な情報である。各基地局の各位置の間の距離が所定距離以上であるか否かを判定可能な情報は、たとえば、各基地局の各位置の間の距離を特定可能な情報であってもよいし、各基地局の各位置の間の距離が所定距離以上であるか否かを示す情報であってもよい。各基地局の各位置の間の距離を特定可能な情報は、たとえば、各基地局の各位置(たとえば位置座標)を示す情報であってもよいし、各基地局の各位置の間の距離(たとえば直線距離)を示す情報であってもよい。
たとえば、位置情報が、端末120,130が接続中の各基地局の各位置の間の距離を特定可能な情報である場合は、制御部112は、端末120,130が接続中の各基地局の各位置の間の距離を位置情報から特定する。そして、制御部112は、特定した距離が所定距離以上である場合は、パケットコア網101を経由する第1経路により端末120,130の間で通信を実行させる。また、制御部112は、特定した距離が所定距離未満である場合は、パケットコア網101を経由しない第2経路により端末120,130の間で通信を実行させる。
また、位置情報は、端末120,130が接続中の各基地局の間の中継数(たとえばX1インタフェースの数)が所定数以上であるか否かを判定可能な情報である。各基地局の間の中継数が所定数以上であるか否かを判定可能な情報は、たとえば、各基地局の間の中継数を特定可能な情報であってもよいし、各基地局の間の中継数が所定数以上であるか否かを示す情報であってもよい。
たとえば、位置情報が、端末120,130が接続中の各基地局の間の中継数を特定可能な情報である場合は、制御部112は、端末120,130が接続中の各基地局の間の中継数を位置情報から特定する。そして、制御部112は、特定した中継数が所定数以上である場合は、パケットコア網101を経由する第1経路により端末120,130の間で通信を実行させる。また、制御部112は、特定した中継数が所定数未満である場合は、パケットコア網101を経由しない第2経路により端末120,130の間で通信を実行させる。
これらの各種の位置情報は、基地局110に近接通信サービスに関する処理部を設けることにより、たとえば近接通信サービスを提供する通信装置から基地局110が取得可能になる情報である。
<第2経路を使用するか否かの判定基準>
パケットコア網101を経由しない第2経路を使用するか否かの判定基準としては、たとえば、パケットコア網101を経由しない第2経路を使用した場合の端末120,130の間の通信の遅延量が所定量未満となるか否かによって設定することができる。すなわち、上述した所定距離、互いに近接する各エリアを示す情報、互いに近接する各基地局を示す情報または互いに近接する各セルを示す情報などは、たとえば第2経路を使用した場合の端末120,130の間の通信の遅延量に基づき設定することができる。
なお、最終的にどのノードが基地局折り返しを実現するかは、パケットコア網のノードが判断することもできる。たとえば、パケットコア網101においては、伝送路であるベアラを管理するMME221(制御局)が起点となって折り返し通信を始動する。
MME221とProSeファンクション224は、HSS223を介してS6aおよびPC4aインタフェースで接続されているため、ProSeファンクションが把握した位置情報をMME221が取得し、位置情報を基に基地局折り返し通信を実現するか否かを決定することができる。折り返し通信を実現する場合は、通信経路の設定やベアラの設定が行われる。あるいは、MME221と各eNBはS1-Cインタフェースで接続されているため、基地局が把握している位置情報をMME221が取得し、位置情報を基に基地局折り返し通信を実現するか否かを決定することができる。折り返し通信を実現する場合は、通信経路の設定やベアラの設定が行われる。
(実施の形態2)
(実施の形態2にかかる無線通信システム)
図2は、実施の形態2にかかる無線通信システムの一例を示す図である。図2に示すように、実施の形態2にかかる無線通信システム200は、無線アクセス網210と、EPC220と、を含む。無線アクセス網210は、無線通信が行われる通信網である。たとえば、無線アクセス網210は、UE201,202(User Equipment:ユーザ端末)と、eNB211~213(evolved Node B)と、を含む。
EPC220は、無線通信システム200におけるパケットコア網である。たとえば、EPC220は、MME221(Mobility Management Entity:移動性管理エンティティ)と、ゲートウェイ222(S/PGW)と、HSS223(Home Subscriber Server:ホーム加入者サーバ)と、ProSeファンクション224と、を含む。
UE201,202のそれぞれは、eNB211~213の少なくともいずれかとの間で無線通信を行うことにより、eNB211~213の少なくともいずれかを介してEPC220との間で通信が可能である。また、UE201,202は、eNB211~213の少なくともいずれかを介して互いに通信が可能である。
eNB211~213のそれぞれは、UE201,202との間で無線通信を行うことにより、UE201,202とEPC220との間の通信を中継する基地局である。また、eNB211~213のそれぞれは、S1インタフェースを介してMME221に接続されている。また、eNB211~213のそれぞれは、PC3インタフェースを介してProSeファンクション224に接続されている。
MME221は、eNB211~213を収容し、ネットワーク制御のC-plane(Control plane)の処理を行う。
ゲートウェイ222は、EPC220におけるゲートウェイである。たとえば、ゲートウェイ222は、ユーザデータのユーザプレーン(User-plane)を処理するS-GW(Serving Gateway)や、外部のネットワークや企業イントラネットなどに接続するためのP-GW(Packet data network Gateway)などを含む。
HSS223は、サービス制御や加入者データの処理を行うサーバである。
ProSeファンクション224は、UE201,202におけるProSe(近接通信サービス)に関する処理を行う通信装置である。たとえば、ProSeファンクション224は、ProSeを提供するために、UE201,202の各位置に関する位置情報を取得可能である。
たとえば、ProSeファンクション224は、位置情報をUE201,202からの報告情報に基づいて取得することができる。報告情報は、一例としては、UE201,202におけるGPS(Global Positioning System:全地球測位システム)ユニットにより得られたUE201,202の各位置座標の測定結果を示す情報である。または、報告情報は、UE201,202が接続中の基地局やセルの識別情報などであってもよい。ProSeファンクション224は、独立した通信装置であってもよいし、他の通信装置に設けられていてもよい。
また、eNB211やeNB212には、ProSeプロトコルが実装されている。また、eNB213にもProSeプロトコルが実装されてもよい。ProSeプロトコルは、たとえば、PHY(物理層)プロトコル、L2(レイヤ2)プロトコルおよびRRC(Radio Resource Control:無線リソース制御)プロトコルの上位レイヤとして実装される。
これにより、eNB211~213は、ProSeファンクション224のProSeプロトコルにアクセスすることが可能になる。このアクセスには、たとえばPC3インタフェースを用いることができる。これにより、eNB211~213は、ProSeプロトコルを用いて、UE201,202の位置に関する位置情報をProSeファンクション224から取得することが可能になる。
図1A~図1Cに示したパケットコア網101は、たとえばEPC220により実現することができる。図1A~図1Cに示した無線アクセス網102は、たとえば無線アクセス網210により実現することができる。図1A~図1Cに示した基地局110,140は、たとえばeNB211~213により実現することができる。図1A~図1Cに示した端末120,130は、たとえばUE201,202により実現することができる。
(基地局)
図3は、基地局の一例を示す図である。eNB211~213のそれぞれは、たとえば図3に示す基地局300により実現することができる。図3に示すように、基地局300は、たとえば、無線通信部310と、制御部320と、記憶部330と、通信部340と、を備える。無線通信部310は、無線送信部311と、無線受信部312と、を備える。これらの各構成は、一方向または双方向に、信号やデータの入出力が可能なように接続されている。
無線送信部311は、ユーザデータや制御信号を、アンテナを介して無線通信で送信する。無線送信部311が送信する無線信号には、任意のユーザデータや制御情報など(符号化や変調等がなされる)を含めることができる。無線受信部312は、ユーザデータや制御信号を、アンテナを介して無線通信で受信する。無線受信部312が受信する無線信号には、任意のユーザデータや制御信号など(符号化や変調等がなされる)を含めることができる。なお、アンテナは送信と受信で共通でもよい。
制御部320は、他の無線局へ送信するユーザデータや制御信号を無線送信部311に出力する。また、制御部320は、無線受信部312によって受信されたユーザデータや制御信号を取得する。制御部320は、後述する記憶部330との間でユーザデータ、制御情報、プログラムなどの入出力を行う。また、制御部320は、後述する通信部340との間で、他の通信装置などとの間で送受信するユーザデータや制御信号の入出力を行う。制御部320は、これら以外にも、基地局300における種々の制御を行う。
記憶部330は、ユーザデータ、制御情報、プログラムなどの各種情報の記憶を行う。通信部340は、たとえば有線信号によって、他の通信装置との間でユーザデータや制御信号を送受信する。
図1A~図1Cに示した基地局110の通信部111は、たとえば制御部320および通信部340により実現することができる。図1A~図1Cに示した基地局110の制御部112は、たとえば無線通信部310、制御部320および通信部340により実現することができる。
(端末)
図4は、端末の一例を示す図である。UE201,202は、たとえば図4に示す端末400により実現することができる。端末400は、無線通信部410と、制御部420と、記憶部430と、を備える。無線通信部410は、無線送信部411と、無線受信部412と、を備える。これらの各構成は、一方向または双方向に、信号やデータの入出力が可能なように接続されている。
無線送信部411は、ユーザデータや制御信号を、アンテナを介して無線通信で送信する。無線送信部411が送信する無線信号には、任意のユーザデータや制御情報など(符号化や変調等がなされる)を含めることができる。無線受信部412は、ユーザデータや制御信号を、アンテナを介して無線通信で受信する。無線受信部412が受信する無線信号には、任意のユーザデータや制御信号など(符号化や変調等がなされる)を含めることができる。なお、アンテナは送信と受信で共通でもよい。
制御部420は、他の無線局へ送信するユーザデータや制御信号を無線送信部411に出力する。また、制御部420は、無線受信部412によって受信されたユーザデータや制御信号を取得する。制御部420は、後述する記憶部430との間でユーザデータ、制御情報、プログラムなどの入出力を行う。また、制御部420は、後述する通信部との間で、他の通信装置などとの間で送受信するユーザデータや制御信号の入出力を行う。制御部420は、これら以外にも、端末400における種々の制御を行う。
記憶部430は、ユーザデータ、制御情報、プログラムなどの各種情報の記憶を行う。
図1A~図1Cに示した端末120の通信部121は、たとえば無線通信部410により実現することができる。図1A~図1Cに示した端末120の制御部122は、たとえば無線通信部410および制御部420により実現することができる。
(基地局のハードウェア構成)
図5は、基地局のハードウェア構成の一例を示す図である。図3に示した基地局300は、たとえば図5に示す基地局500により実現することができる。基地局500は、アンテナ511と、RF回路512と、プロセッサ513と、メモリ514と、ネットワークIF515と、を備える。これら各構成要素は、たとえばバスを介して各種信号やデータの入出力が可能なように接続されている。
アンテナ511は、無線信号を送信する送信アンテナと、無線信号を受信する受信アンテナと、を含む。また、アンテナ511は、無線信号を送受信する共用アンテナであってもよい。RF回路512は、アンテナ511によって受信された信号や、アンテナ511によって送信される信号のRF(Radio Frequency:高周波)処理を行う。RF処理には、たとえばベースバンド帯とRF帯との周波数変換が含まれる。
プロセッサ513は、たとえばCPU(Central Processing Unit:中央処理装置)やDSP(Digital Signal Processor)などである。また、プロセッサ513は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、LSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)などのデジタル電子回路により実現してもよい。
メモリ514は、たとえばSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)などのRAM(Random Access Memory:ランダムアクセスメモリ)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリにより実現することができる。メモリ514は、たとえばユーザデータ、制御情報、プログラムなどを格納する。
ネットワークIF515は、たとえば有線によってネットワークとの間で通信を行う通信インタフェースである。ネットワークIF515は、たとえば基地局間で有線通信を行うためのXnインタフェースを含んでもよい。
図3に示した無線通信部310は、たとえばRF回路512、あるいはアンテナ511およびRF回路512により実現することができる。図3に示した制御部320は、たとえばプロセッサ513およびメモリ514により実現することができる。図3に示した記憶部330は、たとえばメモリ514により実現することができる。図3に示した通信部340は、たとえばネットワークIF515により実現することができる。
(端末のハードウェア構成)
図6は、端末のハードウェア構成の一例を示す図である。端末400は、たとえば図6に示す端末600により実現することができる。端末600は、たとえば、アンテナ611と、RF回路612と、プロセッサ613と、メモリ614と、を備える。これら各構成要素は、たとえばバスを介して各種信号やデータの入出力が可能なように接続されている。
アンテナ611は、無線信号を送信する送信アンテナと、無線信号を受信する受信アンテナと、を含む。また、アンテナ611は、無線信号を送受信する共用アンテナであってもよい。RF回路612は、アンテナ611によって受信された信号や、アンテナ611によって送信される信号のRF処理を行う。RF処理には、たとえばベースバンド帯とRF帯との周波数変換が含まれる。
プロセッサ613は、たとえばCPUやDSPなどである。また、プロセッサ613は、ASIC、FPGA、LSIなどのデジタル電子回路により実現してもよい。
メモリ614は、たとえばSDRAMなどのRAM、ROM、フラッシュメモリにより実現することができる。メモリ614は、たとえばユーザデータ、制御情報、プログラムなどを格納する。
図4に示した無線通信部410は、たとえばRF回路612、あるいはアンテナ611およびRF回路612により実現することができる。図4に示した制御部420は、たとえばプロセッサ613、メモリ614により実現することができる。図4に示した記憶部430は、たとえばメモリ614により実現することができる。
(eICBDによる端末間の通信)
図7は、eICBDによる端末間の通信の一例を示す図である。図7において、図2に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。UE201~203は、eNB211のセルに在圏するUEである。UE204は、eNB211とは異なるeNB(たとえば図2に示したeNB212)のセルに在圏するUEである。
図7に示す例では、UE201およびUE202が、eNB211で折り返す経路であって、EPC220を経由しない経路によって互いに通信を行っている。すなわち、UE201およびUE202のそれぞれは、eNB211との間で無線通信を行うことで、eNB211を介して通信を行っている。
これにより、EPC220を経由しない経路によってUE201およびUE202が互いに通信を行うことができるため、EPC220のトラフィック流量の低減を図ることができる。また、図7に示す例では1つのeNB(eNB211)を経由するeICBDの例について説明したが、複数のeNBを経由するeICBDを行ってもよい。この場合に、複数のeNBの間の経路には、たとえばX2インタフェースを用いることができる。
(ProSeによる端末間の通信)
図8は、ProSeによる端末間の通信の一例を示す図である。図8において、図7に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図8に示す例では、eNB211のセルに在圏するUE201およびUE202が、eNB211の制御によって互いに直接無線通信を行っている。
また、図8に示す例では、eNB211に在圏するUE203と、eNB211とは異なるeNB(たとえば図2に示したeNB212)のセルに在圏するUE204とが、eNB211の制御によって互いに直接無線通信を行っている。
たとえばeNB211は、図8に示すProSeの機能を有し、ProSeの機能を利用することで各UEの位置情報を取得することができる。そして、eNB211は、取得した位置情報に基づいて、各端末が互いに近接しているか否かを判定し、互いに近接している端末間で図7に示したeICBDによる通信を実行させることができる。
(無線通信システムにおける処理の例1)
図9Aは、無線通信システムにおける処理の例1(その1)を示すシーケンス図である。図9Aにおいては、UE201,202がともにeNB211に接続しており、UE201からUE202へのデータ送信を行う場合について説明する。
まず、UE201(UE_1)およびUE202(UE_2)が、ProSeファンクション224との間でサービス承認を行う(ステップS901)。ステップS901は、たとえばUE201およびUE202のProSeプロトコルにより行われる。また、ステップS901は、eNB211を介して行われる。
つぎに、UE201が、UE登録要求(UE Registration Request)をProSeファンクション224へ送信する(ステップS902)。ステップS902により送信されるUE登録要求には、たとえばUE201のIMSI(International Mobile Subscriber Identity:国際移動体加入者識別子)であるIMSI_1が含まれる。ステップS902は、たとえばUE201のProSeプロトコルにより行われる。また、ステップS902は、eNB211を介して行われる。
つぎに、ProSeファンクション224が、HSS223との間でUE201の通信についての承認(Authorization)を行う(ステップS903)。つぎに、ProSeファンクション224が、ステップS902により送信されたUE登録要求に対するUE登録応答(UE Registration Response)をUE201へ送信する(ステップS904)。ステップS904により送信されるUE登録応答には、たとえばUE201に付されたEPUID(EPC ProSe User ID)であるEPUID_1が含まれる。ステップS904により送信されたUE登録応答は、たとえばUE201のProSeプロトコルにおいて終端される。また、ステップS904は、eNB211を介して行われる。
つぎに、UE202が、UE登録要求をProSeファンクション224へ送信する(ステップS905)。ステップS905により送信されるUE登録要求には、たとえばUE202のIMSIであるIMSI_2が含まれる。ステップS905は、たとえばUE202のProSeプロトコルにより行われる。また、ステップS905は、eNB211を介して行われる。
つぎに、ProSeファンクション224が、HSS223との間でUE202の通信についての承認を行う(ステップS906)。つぎに、ProSeファンクション224が、ステップS905により送信されたUE登録要求に対するUE登録応答をUE202へ送信する(ステップS907)。ステップS907により送信されるUE登録応答には、たとえばUE202に付されたEPUIDであるEPUID_2が含まれる。ステップS907により送信されたUE登録応答は、たとえばUE202のProSeプロトコルにおいて終端される。また、ステップS907は、eNB211を介して行われる。
つぎに、UE201が、NAS(Non Access Stratum:非アクセス層)アタッチおよびNASサービスリクエスト(NAS Service Attach/Request)をMME221へ送信する(ステップS908)。ステップS908により送信されるNASサービスリクエストには、基地局折り返しによる経路最適化を要求するROP(Routing Optimization Preference)が含まれる。また、ステップS908により送信されるNASサービスリクエストには、IMSI_1やEPUID_1などのUE201の識別情報が含まれる。ステップS908は、たとえばUE201およびMME221のNASプロトコルにより行われる。また、ステップS908は、eNB211を介して行われる。
つぎに、MME221が、HSS223との間で、UE201のROPを用いた通信についての承認を行う(ステップS909)。ステップS909は、MME221のNASプロトコルにより行われる。
つぎに、UE202が、NASアタッチおよびNASサービスリクエストをMME221へ送信する(ステップS910)。ステップS910により送信されるNASサービスリクエストには、基地局折り返しによる経路最適化を要求するROPが含まれる。また、ステップS910により送信されるNASサービスリクエストには、IMSI_2やEPUID_2などのUE202の識別情報が含まれる。ステップS910は、たとえばUE202およびMME221のNASプロトコルにより行われる。また、ステップS910は、eNB211を介して行われる。
つぎに、MME221が、HSS223との間で、UE202のROPを用いた通信についての承認を行う(ステップS911)。ステップS911は、MME221のNASプロトコルにより行われる。
つぎに、MME221が、UE201,202についての基地局折り返しによる経路最適化を要求するROPをProSeファンクション224へ送信する(ステップS912)。ステップS912は、ステップS908,S910によりUE201,202から送信されたNASサービスリクエストに基づいて、MME221のNASプロトコルにより行われる。ステップS912により送信されるROPには、IMSI_1,IMSI_2やEPUID_1,EPUID_2などのUE201,202の識別情報が含まれる。
つぎに、ProSeファンクション224が、UE201,202が近接しているか否かのプロキシミティチェックを行う(ステップS913)。プロキシミティチェックには、たとえばUE201,202のIMSI(IMSI_1,IMSI_2)、ProSe UE ID(EPUID_1,EPUID_2)、LCS(LoCation Service:ロケーションサービス)情報が用いられる。UE201,202のLCS情報は、UE201,202の地理的な位置を示す情報である。
ProSeファンクション224は、UE201,202のProSeをサポートするために、UE201,202のLCS情報を取得可能である。ProSeファンクション224は、たとえばUE201,202のLCS情報を予め(たとえば定期的に)取得しておく。または、ProSeファンクション224は、UE201,202のLCS情報を、ステップS912によりROPを受信してから取得してもよい。
UE201,202のLCS情報は、たとえば、UE201,202の各位置座標を示す情報である。または、UE201,202のLCS情報は、UE201,202が位置するエリアの識別情報を示す情報であってもよい。または、UE201,202のLCS情報は、UE201,202が接続中の基地局(たとえばeNB211)の識別情報であってもよい。または、UE201,202のLCS情報は、UE201,202が接続中のセル(たとえばeNB211のセル)の識別情報であってもよい。
また、UE201,202のLCS情報は、たとえばUE201,202によって、UE201,202が接続中の基地局(たとえばeNB211)を介してEPC220の通信装置(たとえばProSeファンクション224)へ報告された情報である。
図9Aに示す例では、プロキシミティチェックにより、UE201,202が互いに近接していると判断されたとする。この場合は、ProSeファンクション224は、UE201,202が互いに近接していること(OK)を示すプロキシミティアラート(Proximity Alert)をeNB211へ送信する(ステップS914)。プロキシミティアラートには、UE201,202の識別情報(たとえばIMSI_1,IMSI_2やEPUID_1,EPUID_2)が含まれる。
ステップS914により送信されたプロキシミティアラートは、たとえばeNB211のProSeプロトコルにおいて終端される。これにより、eNB211は、UE201,202の各識別子と、UE201,202の各位置に関する位置情報と、をProSeファンクション224から取得することができる。
つぎに、eNB211が、ProSeプロトコルの処理部からU-Planeプロトコルの処理部へROPを出力する(ステップS915)。そして、eNB211は、UE201,202の通信のルート最適化を行う(ステップS916)。ステップS916は、eNB211のProSeプロトコルおよびU-Planeプロトコルにより行われる。
図9Bは、無線通信システムにおける処理の例1(その2)を示すシーケンス図である。図9Bに示すルート最適化は、たとえば図9Aに示したステップS916によるルート最適化である。図9Bに示す例では、ルート最適化により、UE201,202の間の通信経路が、eNB211で折り返す通信経路に設定されたとする。
まず、UE201が、U-Planeプロトコルにより、UE202へのユーザデータ(User Plane Data)をeNB211へ送信する。つぎに、eNB211が、U-Planeプロトコルにより、最適化したルートによるルーティング処理を行い、UE201から受信したユーザデータをUE202へ送信する。
ルーティングは、上述したように、たとえばMME221が通信経路やベアラの設定を制御することによって実施することができる。あるいは、双方の基地局が、通信している対向局の基地局の識別子(宛先)と移動局のProSe IDを対応付けるテーブルを記憶しておき、該テーブルが示す対応関係でルーティングを実施することもできる。
このように、図9A,図9Bに示す例では、eNB211は、EPC220を経由しない経路による通信をUE201,202の間で実行させる。これにより、EPC220のトラフィックを低減することができる。
図9A,図9Bに示す例では、ProSeファンクション224が、UE201,202が互いに近接していると判断する場合について説明したが、UE201,202が互いに近接していないとProSeファンクション224が判断する場合もある。
この場合は、ProSeファンクション224は、UE201,202が互いに近接していないこと(NG)を示すプロキシミティアラートをeNB211へ送信する。この場合は、UE201,202の間で、eNB211およびEPC220(たとえばゲートウェイ222)を経由する経路での通信が開始される。
(無線通信システムにおける処理の例1における切り戻り)
図10は、無線通信システムにおける処理の例1における切り戻りの一例を示すシーケンス図である。図10において、図9Aに示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。
ステップS913のプロキシミティチェックにより、UE201,202が互いに近接していると判断された場合に、ProSeファンクション224は、その後も継続的に(たとえば定期的に)プロキシミティチェックを行ってもよい(ステップS1001~S1003)。図10に示す例では、ステップS1001,S1002のプロキシミティチェックによりUE201,202が互いに近接している(OK)と判断されたとする。そして、ステップS1003のプロキシミティチェックによりUE201,202が互いに近接していない(NG)と判断されたとする。
この場合は、ProSeファンクション224は、UE201,202が互いに近接していないこと(NG)を示すプロキシミティアラートをeNB211へ送信する(ステップS1004)。この場合は、UE201,202の間で、図9Bに示したEPC220を経由しない経路での通信が停止され、eNB211およびEPC220を経由する経路での通信が開始される。
なお、ステップS1001,S1002のプロキシミティチェックによりUE201,202が互いに近接している(OK)と判断されるごとに、ProSeファンクション224がプロキシミティアラート(OK)をeNB211へ送信してもよい。
(無線通信システムにおける処理の例2)
図11は、無線通信システムにおける処理の例2を示すシーケンス図である。図11においては、UE201,202がともにeNB211に接続しており、UE201,202の間で音声通信(通話)を行う場合について説明する。図11に示すステップS1101~S1107は、図9Aに示したステップS901~S907と同様である。
ステップS1107のつぎに、UE201が、NASアタッチ(NAS Attach)をMME221へ送信する(ステップS1108)。ステップS1108は、たとえばUE201およびMME221のNASプロトコルにより行われる。また、ステップS1108は、eNB211を介して行われる。
また、UE202が、NASアタッチをMME221へ送信する(ステップS1109)。ステップS1109は、たとえばUE202およびMME221のNASプロトコルにより行われる。また、ステップS1109は、eNB211を介して行われる。
つぎに、UE201が、UE202への発呼を要求するNASサービスリクエスト(NAS Service Request)をMME221へ送信する(ステップS1110)。ステップS1110により送信されるNASサービスリクエストには、基地局折り返しによる経路最適化を要求するROPが含まれる。また、ステップS1110により送信されるNASサービスリクエストには、IMSI_1やEPUID_1などのUE201の識別情報が含まれる。ステップS1110は、たとえばUE201およびMME221のNASプロトコルにより行われる。また、ステップS1110は、eNB211を介して行われる。
つぎに、MME221が、HSS223との間で、UE201,202の間のROPを用いた音声通信についての承認を行う(ステップS1111)。ステップS1111は、MME221のNASプロトコルにより行われる。
つぎに、MME221が、UE201,202についての基地局折り返しによる経路最適化を要求するROPをProSeファンクション224へ送信する(ステップS1112)。ステップS1112は、ステップS1110によりUE201から送信されたNASサービスリクエストに基づいて、MME221のNASプロトコルにより行われる。ステップS1112により送信されるROPには、IMSI_1,IMSI_2やEPUID_1,EPUID_2などのUE201,202の識別情報が含まれる。
つぎに、ProSeファンクション224が、UE201,202が近接しているか否かのプロキシミティチェックを行う(ステップS1113)。ステップS1113におけるプロキシミティチェックは、たとえば図9AのステップS913に示したプロキシミティチェックと同様である。図11に示す例では、プロキシミティチェックにより、UE201,202が互いに近接していると判断されたとする。この場合は、ProSeファンクション224は、UE201,202が互いに近接していることを示すACK(ACKnowledgement)をMME221へ送信する(ステップS1114)。ステップS1114により送信されたACKは、たとえばMME221のNASプロトコルにおいて終端される。
つぎに、MME221が、UE201,202が互いに近接していることを示すACKを含むページング(Paging)をeNB211へ送信する(ステップS1115)。ステップS1115により送信されるページングには、UE201,202の識別情報(たとえばIMSI_1,IMSI_2やEPUID_1,EPUID_2)が含まれる。これにより、eNB211は、UE201,202の各識別子と、UE201,202の各位置に関する位置情報とを、MME221を介してProSeファンクション224から取得することができる。
つぎに、eNB211が、ステップS1115により送信されたページングをUE202へ送信する(ステップS1116)ことにより、UE202の呼び出しを行う。ステップS1116は、eNB211およびUE202のS1AP(S1 Application Protocol:S1アプリケーションプロトコル)により行われる。
つぎに、UE202が、UE201との音声通信を要求するNASサービスリクエストをMME221へ送信する(ステップS1117)。ステップS1117は、たとえばUE202のNASプロトコルにより行われる。また、ステップS1117は、たとえばeNB211を介して行われる。
これにより、たとえば図9Bに示したように、UE201,202の間で、eNB211で折り返す経路による通信が開始される。ただし、図11に示す例ではUE201,202の間で音声通信が行われるため、UE201,202の間の通信は双方向の音声通信となる。
なお、図11に示す例では、ProSeファンクション224が、UE201,202が互いに近接していると判断する場合について説明したが、UE201,202が互いに近接していないとProSeファンクション224が判断する場合もある。この場合は、ProSeファンクション224は、UE201,202が互いに近接していないことを示すNACK(Negative ACKnowledgement)を含むページングを、MME221を介してeNB211へ送信する。この場合は、UE201,202の間で、eNB211およびEPC220を経由する経路での音声通信が開始される。
また、図11に示す例では、ProSeファンクション224が、UE201,202が互いに近接していることを示すACKを、MME221を介してeNB211へ送信する処理について説明したが、このような処理に限らない。たとえば、ProSeファンクション224は、UE201,202が互いに近接していることを示すプロキシミティアラートをeNB211へ直接送信してもよい。これにより、UE201,202が互いに近接しており、UE201,202の間で基地局折り返し通信による通信が可能であることをeNB211へ通知することができる。
(無線通信システムにおける処理の例3)
図12は、無線通信システムにおける処理の例3を示すシーケンス図である。図12においては、UE201,202がそれぞれeNB211,212に接続しており、UE201,202の間で音声通信(通話)を行う場合について説明する。
図12に示すステップS1201~S1213は、図11に示したステップS1101~S1113と同様である。ただし、ステップS1201において、UE202は、eNB212を介してサービス承認を行う。また、ステップS1205,S1207,S1209は、eNB212を介して行われる。
ステップS1213の後に、ProSeファンクション224が、UE201,202が互いに近接していることを示すプロキシミティアラートをeNB211へ送信する(ステップS1214)。プロキシミティアラートには、UE201,202の識別情報が含まれる。これにより、eNB211は、UE201,202の各識別子と、UE201,202の各位置に関する位置情報と、をProSeファンクション224から取得することができる。
また、ProSeファンクション224は、UE201,202が互いに近接していることを示すACKをMME221へ送信する(ステップS1215)。ステップS1215により送信されたACKは、たとえばMME221のNASプロトコルにおいて終端される。
つぎに、MME221が、UE201,202が互いに近接していることを示すACKを含むページングをeNB212へ送信する(ステップS1216)。ステップS1216により送信されるページングには、UE201,202の識別情報が含まれる。これにより、eNB212は、UE201,202の各識別子と、UE201,202の各位置に関する位置情報とを、MME221を介してProSeファンクション224から取得することができる。
つぎに、eNB212が、ステップS1216により送信されたページングをUE202へ送信する(ステップS1217)ことにより、UE202の呼び出しを行う。ステップS1217は、eNB212およびUE202のS1APにより行われる。
つぎに、UE202が、UE201との音声通信を要求するNASサービスリクエストをMME221へ送信する(ステップS1218)。これにより、たとえば図9Bに示したように、UE201,202の間で、無線基地局で折り返す経路による通信が開始される。ただし、図12に示す例ではUE201,202の間で音声通信が行われるため、UE201,202の間の通信は双方向の音声通信となる。また、図12に示す例では、UE202はeNB212に接続しているため、UE201,202の間の通信は、eNB211,212を介した通信となる。この場合のeNB211,212の間の通信は、たとえばX2インタフェースを用いて行われる。
なお、図12に示す例では、ProSeファンクション224が、UE201,202が互いに近接していると判断する場合について説明したが、UE201,202が互いに近接していないとProSeファンクション224が判断する場合もある。この場合は、ProSeファンクション224は、UE201,202が互いに近接していないこと(NG)を示すプロキシミティアラートをeNB211へ送信する。また、ProSeファンクション224は、UE201,202が互いに近接していないことを示すNACKを含むページングを、MME221を介してeNB212へ送信する。この場合は、UE201,202の間で、eNB211およびEPC220を経由する経路での音声通信が開始される。
また、図12に示す例では、ProSeファンクション224が、UE201,202が互いに近接していることを示すACKを、MME221を介してeNB212へ送信する処理について説明したが、このような処理に限らない。たとえば、ProSeファンクション224は、UE201,202が互いに近接していることを示すプロキシミティアラートをeNB212へ直接送信してもよい。これにより、UE201,202が互いに近接しており、UE201,202の間で基地局折り返し通信による通信が可能であることをeNB212へ通知することができる。
(eNBによる処理)
図13は、eNBによる処理の一例を示すフローチャートである。eNB211は、たとえば図13に示す各ステップを実行する。ここではeNB211による処理について説明するが、eNB212,213もeNB211と同様の処理を行ってもよい。
まず、eNB211は、互いに通信を行うUE201,202(各UE)についての位置情報をProSeファンクション224から受信する(ステップS1301)。位置情報は、たとえば、上述したプロキシミティアラートや、MME221を介して受信するACK/NACKなどである。
つぎに、eNB211は、ステップS1301により受信した位置情報に基づいて、UE201,202が互いに近接しているか否かを判断する(ステップS1302)。UE201,202が互いに近接していると判断した場合(ステップS1302:Yes)は、eNB211は、UE201,202の間の通信について、EPC220を経由しない経路(第2経路)によりルート最適化を行う(ステップS1303)。
ステップS1302において、UE201,202が互いに近接していないと判断した場合(ステップS1302:No)は、eNB211は、ステップS1304へ移行する。すなわち、eNB211は、UE201,202の間の通信について、EPC220を経由する経路(第1経路)によりルート最適化を行う(ステップS1304)。
つぎに、eNB211は、ステップS1303またはステップS1304によるルート最適化の結果に基づいて、UE201,202の間の通信の中継を行い(ステップS1305)、一連の処理を終了する。
このように、実施の形態2によれば、ProSeプロトコルをeNB211~213に実装し、eNB211~213が、ProSeプロトコルを利用してUE間の近さを把握することができる。これにより、互いに近いUE間(たとえばUE201,202の間)でeICBD(基地局折り返し通信)を実行させることができる。これにより、たとえばEPC220にパケットを経由させずに通信を行い、EPC220のトラフィックの軽減を図ることができる。
以上説明したように、無線通信システム、制御局および端末によれば、パケットコア網におけるトラフィックの軽減を図ることができる。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)パケットコア網と、基地局および端末を含む無線アクセス網と、を含み、前記パケットコア網を含む第1経路による端末間の通信と、パケットコア網を含まない第2経路による端末間の通信と、が可能な無線通信システムであって、
複数の端末と、
端末間の近接通信サービスに関する処理が可能であり、前記複数の端末の各識別子と、前記複数の端末の各位置に関する位置情報と、を前記近接通信サービスに関する処理によって取得し、取得した前記各識別子および前記位置情報に基づいて、前記第2経路により前記複数の端末の間で通信を実行させる制御局と、
を含むことを特徴とする無線通信システム。
(付記2)前記制御局は、前記近接通信サービスに関する処理によって、前記近接通信サービスを提供する通信装置から前記各識別子および前記位置情報を受信することを特徴とする付記1に記載の無線通信システム。
(付記3)前記位置情報は、前記複数の端末の各位置の間の距離を特定可能な情報であり、
前記制御局は、前記位置情報に基づいて特定した前記距離が所定距離以上である場合に前記第1経路により前記複数の端末の間で通信を実行させ、前記位置情報に基づいて特定した前記距離が前記所定距離未満である場合に前記第2経路により前記複数の端末の間で通信を実行させる、
ことを特徴とする付記1または2に記載の無線通信システム。
(付記4)パケットコア網と、基地局および端末を含む無線アクセス網と、を含み、前記パケットコア網を含む第1経路による端末間の通信と、パケットコア網を含まない第2経路による端末間の通信と、が可能な無線通信システムの制御局であって、
端末間の近接通信サービスに関する処理が可能であり、複数の端末の各識別子と、前記複数の端末の各位置に関する位置情報と、を前記近接通信サービスに関する処理によって取得する通信部と、
前記通信部によって取得された前記各識別子および前記位置情報に基づいて、前記第2経路により前記複数の端末の間で通信を実行させる制御部と、
を備えることを特徴とする制御局。
(付記5)パケットコア網と、基地局および端末を含む無線アクセス網と、を含み、前記パケットコア網を含む第1経路による端末間の通信と、パケットコア網を含まない第2経路による端末間の通信と、が可能な無線通信システムの端末であって、
他の端末との間で通信が可能な通信部と、
端末間の近接通信サービスに関する処理が可能な制御局であって、複数の端末の各識別子と、前記複数の端末の各位置に関する位置情報と、を前記近接通信サービスに関する処理によって取得し、取得した前記各識別子および前記位置情報に基づいて、前記第2経路により前記複数の端末の間で通信を実行させる制御局からの制御信号に基づいて、前記通信部による通信を制御する制御部と、
を含むことを特徴とする端末。
100,200 無線通信システム
101 パケットコア網
102,210 無線アクセス網
110,140,300,500 基地局
111,121,340 通信部
112,122,320,420 制御部
120,130,400,600 端末
201~204 UE
211~213 eNB
220 EPC
221 MME
222 ゲートウェイ
223 HSS
224 ProSeファンクション
310,410 無線通信部
311,411 無線送信部
312,412 無線受信部
330,430 記憶部
511,611 アンテナ
512,612 RF回路
513,613 プロセッサ
514,614 メモリ
515 ネットワークIF


Claims (8)

  1. 基地局と、第1の端末と、第2の端末と、を含む無線アクセス網と、パケットコア網と、を含む無線通信システムであって、
    前記第1の端末は、
    前記パケットコア網を含む第1経路を用いて前記第2の端末と通信を行う、または、前記第1経路と異なる、前記基地局を含み前記パケットコア網を含まない第2経路を用いて前記第2の端末と通信を行う、ように制御する第1制御部を備え、
    前記無線通信システムにおける前記基地局で実現される制御局は、
    前記第1の端末と前記第2の端末の各識別子を取得し、取得した前記各識別子および通信の遅延量に基づき設定される判定基準に応じて、前記パケットコア網の制御によらない前記第2経路のルーティングを行い、前記第2経路により前記第1の端末と前記第2の端末との間で通信を実行させるように制御を行う第2制御部を備え、
    前記第2制御部は、前記判定基準が満たされる場合に、前記第2経路で前記第1の端末と前記第2の端末間の通信を実行させるように制御し、
    前記パケットコア網のノードで実現される制御局は、前記端末間の通信において前記第2経路を使用するか否かの最終的な判断を行うことができる、
    ことを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記基地局で実現される制御局は、前記第1の端末と前記第2の端末の位置情報を取得し、
    前記判定基準は、前記通信の遅延量が所定量未満か否かによって設定される所定距離に応じており、前記第1の端末と前記第2の端末との距離が前記所定距離以下の場合、前記判定基準が満たされる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記基地局で実現される制御局は、前記判定基準が満たされる場合に、前記第2経路を用いる際の経由するノードを設定することを特徴とする請求項1または2に記載の無線通信システム。
  4. 基地局と、第1の端末と、第2の端末と、を含む無線アクセス網と、パケットコア網と、を含む無線通信システムにおける前記基地局であって、
    前記パケットコア網を含む第1経路を用いて通信を行う、または、前記第1経路と異なる、前記基地局を含み前記パケットコア網を含まない第2経路を用いて通信を行う、前記第1の端末と前記第2の端末の各識別子を取得する通信部と、
    前記通信部によって取得された前記各識別子および通信の遅延量に基づき設定される判定基準に応じて、前記パケットコア網の制御によらない前記第2経路のルーティングを行い、前記第2経路により前記第1の端末と前記第2の端末との間で通信を実行させる制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記判定基準が満たされる場合に、前記第2経路で前記第1の端末と前記第2の端末間の通信を実行させ、
    前記パケットコア網のノードにおいて、前記第1の端末と前記第2の端末間の通信において前記第2経路を使用するか否かの最終的な判断を行うことができる、
    ことを特徴とする基地局。
  5. 前記制御部は、前記第1の端末と前記第2の端末間の近接通信サービスに関する処理を行うプロトコルを有し、前記プロトコルを用いて、前記近接通信サービスの制御を行うことを特徴とする請求項4に記載の基地局。
  6. 前記判定基準は、前記通信の遅延量が所定量未満か否かによって設定される所定距離に応じており、前記第1の端末と前記第2の端末との距離が前記所定距離以下の場合、前記判定基準が満たされる、
    ことを特徴とする請求項4または5に記載の基地局。
  7. 前記通信部は、前記第1の端末と前記第2の端末の位置情報を取得し、前記位置情報から前記第1の端末と前記第2の端末との距離を特定する請求項6に記載の基地局。
  8. 前記制御部は、前記判定基準が満たされる場合に、前記第2経路を用いる際の経由するノードを設定することを特徴とする請求項4乃至7のうち何れか1つに記載の基地局。
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