JP7114000B1 - 消弧室、真空遮断器及び消弧室の組立方法 - Google Patents

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Abstract

消弧室(23)は、ベローズ(25)を備えた真空インタラプタ(4)と、導電性材料で形成された筒状のコンタクトケース(8)と、可動リード(11)の端部に固定され、コンタクトケース(8)の筒内に配置されて、コンタクトケース(8)と可動リード(11)とを電気的に接続するコンタクト(33)と、可動リード(11)に接続され、可動リード(11)を移動させるシールロッド(14)と、底面にシールロッド(14)が貫通する穴が形成されたシリンダ状である可動側サポート(7)とを備え、ベローズ(25)、コンタクトケース(8)及び可動側サポート(7)で囲まれて密閉された閉鎖空間の内部の気圧は、開極状態では大気圧であり、閉極状態では大気圧未満である。

Description

本開示は、ベローズを備えた消弧室、真空遮断器及び消弧室の組立方法に関するものである。
真空遮断器は、真空インタラプタを有する消弧室内で接点の開閉が行われる。真空インタラプタは、筒状の真空容器と、真空容器の内部に設置された固定側リードと、真空容器の端部を貫通する可動側リードと、可動側リードと真空容器とを接続するベローズとを有する。真空容器の内部は真空となっている。可動側リードの端部には可動側接点が設けられており、固定側リードの端部には固定側接点が設けられている。可動側リードが真空容器の軸方向に移動することにより、可動側接点と固定側接点とが接触する閉極状態と、可動側接点と固定側接点とが離れた開極状態とが切り替わる。
可動側リードの動きに合わせてベローズが伸縮することによって真空容器内を真空に保ったまま閉極状態と開極状態とが切り替えられる。
特許文献1には、ブッシング内に配置される可動側の導体をパイプ状とし、可動側の導体の内部の空間とベローズ内の空間とをつなげ、可動側の導体内の空間を介してベローズ内の空間を大気に開放することにより、ベローズ内の空間の気圧を大気圧とした真空遮断器が開示されている。
特開2007-306701号公報
真空容器内かつベローズの外の空間の気圧とベローズ内の空間の気圧との差が大きい程、ベローズが中膨れた状態で伸縮を繰り返すことになり、ベローズの耐久性が低くなる。特許文献1に開示される真空遮断器は、ベローズ内の空間の気圧が常時大気圧であるため、ベローズの中膨れを抑えることが難しく、ベローズの耐久性を高めることが難しかった。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、ベローズの耐久性を高めた消弧室を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示に係る消弧室は、可動側接点及び固定側接点と、可動側接点に電気的に接続された可動リードと、固定側接点に電気的に接続された固定リードと、可動側接点、固定側接点及び固定リードを収容し、可動リードが一端部から外部へ突出する真空容器と、真空容器と可動リードとを接続し、可動側接点と固定側接点とが接触する閉極状態では伸張し、可動側接点と固定側接点とが離れる開極状態では伸縮するベローズとを備えた真空インタラプタを備える。消弧室は、導電性材料で形成された筒状のコンタクトケースと、可動リードの端部に固定され、コンタクトケースの筒内に配置されて、コンタクトケースと可動リードとを電気的に接続するコンタクトと、可動リードに接続され、可動リードを移動させるシールロッドと、底面にシールロッドが貫通する穴が形成されたシリンダ状である可動側サポートとを備える。ベローズ、コンタクトケース及び可動側サポートで囲まれて密閉された閉鎖空間の内部の気圧は、開極状態では大気圧であり、閉極状態では大気圧未満である。
本開示によれば、ベローズの耐久性を高めた消弧室を得られる、という効果を奏する。
実施の形態1に係る真空遮断器の断面図 実施の形態1に係る真空遮断器の断面図 実施の形態1に係る消弧室の真空インタラプタに固定側付属板を取り付けた状態を示す図 実施の形態1に係る消弧室の真空インタラプタを組立治具に固定した状態を示す図 実施の形態1に係る消弧室の真空インタラプタにコンタクトケースを連結した状態を示す図 実施の形態1に係る消弧室の可動リードにシールロッドを連結した状態を示す図 実施の形態1に係る消弧室のコンタクトケースに可動側サポートを配置した状態を示す図 実施の形態1に係る消弧室のシールロッドの可動側の端部に開極治具を取り付けた状態を示す断面図 実施の形態1に係る消弧室の真空インタラプタの可動側接点と固定側接点とを離した状態を示す図 実施の形態1に係る消弧室の可動側サポートとコンタクトケースとを連結した状態を示す図 実施の形態1に係る消弧室の断面図 実施の形態2に係る真空遮断器の断面図 実施の形態2に係る消弧室の可動リードにシールロッドを連結した状態を示す図 実施の形態2に係る真空インタラプタの可動側に一体型可動側サポートを配置した状態を示す図 実施の形態2に係る消弧室のシールロッドの可動側の端部に開極治具を取り付けた状態を示す断面図 実施の形態2に係る消弧室の真空インタラプタの可動側接点と固定側接点とを離した状態を示す図 実施の形態2に係る消弧室の真空インタラプタと一体型可動側サポートとを連結した状態を示す図 実施の形態2に係る消弧室の断面図 実施の形態3に係る真空遮断器の断面図
以下に、実施の形態に係る消弧室、真空遮断器及び消弧室の組立方法を図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態1.
図1及び図2は、実施の形態1に係る真空遮断器の断面図である。図1では、真空遮断器50は、可動側接点5aと固定側接点5bとが接触した閉極状態であり、図2では、真空遮断器50は、可動側接点5aと固定側接点5bとが離れた開極状態である。図1及び図2に示すように、実施の形態1に係る真空遮断器50は、絶縁ガスが充填された筒状のタンク1と、タンク1内に絶縁支持され、可動側接点5a及び固定側接点5bを備えた真空インタラプタ4と、タンク1の上方に延びた1対のブッシング22内に配置された可動側外部導体34及び固定側外部導体36とを備える。真空遮断器50は、可動側接点5aが移動可能となっており、可動側接点5aが移動することによって開極状態と閉極状態とが切り替わる。タンク1の可動側の端部には、支持板3aが設置されており、タンク1の固定側の端部には、支持板3bが設置されている。支持板3aは、中央に穴が形成された円盤状である。支持板3bは、穴の無い円盤状である。なお、可動側接点5aと固定側接点5bとの配列方向において、固定側接点5bから可動側接点5aに向かう方向を「可動側」といい、可動側接点5aから固定側接点5bに向かう方向を「固定側」という。
真空インタラプタ4は、可動リード11と、固定リード13と、可動リード11及び固定リード13を収容する真空容器15と、ベローズ25とを備える。真空容器15は、筒状である。可動リード11は、可動側接点5aに電気的に接続されている。可動リード11は、真空容器15の可動側の端部を貫通して真空容器15の外まで延び、コンタクトケース8の筒内まで達している。固定リード13は、固定側接点5bに電気的に接続されている。ベローズ25は、可動リード11と真空容器15とを接続している。
また、真空遮断器50は、可動側外部導体34の下端を可動リード11に電気的に接続するコンタクトケース8と、コンタクトケース8を支持する可動側サポート7と、固定側外部導体36の下端を固定リード13に電気的に接続する固定側サポート16と、可動側接点5aを操作するためにタンク1外に設置された不図示の操作装置のシャフト6に連結された絶縁ロッド12と、可動側サポート7を支持板3aに絶縁支持する可動側絶縁支持筒17と、固定側サポート16を支持板3bに絶縁支持する固定側絶縁支持筒10とを有する。
支持板3aの穴は、シャフト6が貫通する穴が形成された蓋2で覆われている。蓋2の穴の内周面には、摺動シール41が配置されている。可動側サポート7、コンタクトケース8及び真空インタラプタ4を連結した消弧室23は、タンク1に収容されている。消弧室23は、真空インタラプタ4と、コンタクトケース8と、コンタクト33と、シールロッド14と、可動側サポート7とを有する。真空インタラプタ4は、可動側絶縁支持筒17及び固定側サポート16のそれぞれに固定されている。
可動側接点5aは、シャフト6、絶縁ロッド12及び可動リード11を介して不図示の操作装置の駆動力が伝達されるようになっており、不図示の操作装置の駆動力を受けて固定側接点5bに接触する閉極状態と、固定側接点5bから離れた開極状態とを取り得る。
コンタクトケース8は導電性材料で形成された筒状である。コンタクトケース8の筒内にはコンタクト33が設置されている。コンタクト33は、導電性の円柱であり、外周面にはリング状のバネ33aが設置されており、コンタクトケース8の内周面に接している。コンタクト33は、可動リード11の端部にねじ込まれたシールロッド14によって可動リード11に固定されている。シールロッド14は、可動側サポート7の底面に形成された穴を貫通して絶縁ロッド12に接続されている。底面は、可動側サポート7のうち可動側の端面である。可動側外部導体34は、コンタクトケース8及びコンタクト33を介して可動リード11と導通している。可動側サポート7は、シリンダ状であり、底面にはシールロッド14が貫通する穴が形成されている。可動側サポート7の底面の穴には、摺動シール40が配置されている。可動側サポート7は、絶縁材料で形成されてもよいし、導電性材料で形成されてもよい。
真空インタラプタ4とコンタクトケース8との間には、シール部材38が配置されている。また、コンタクトケース8と可動側サポート7との間には、シール部材37が配置されている。また、可動側サポート7の底面の穴には摺動シール40が配置されている。したがって、ベローズ25、コンタクトケース8及び可動側サポート7で囲まれた空間は、密閉された閉鎖空間となっている。閉鎖空間内の気圧は、ベローズ25が最も縮んだ開極状態では大気圧であり、ベローズ25が伸張した閉極状態では大気圧以下となっている。ベローズ25が伸びることにより、閉鎖空間内の気圧は、大気圧の85%から90%程度に低下する。
次に、消弧室23の組立手順について説明する。まず、真空インタラプタ4の固定側の端部に固定側付属板47を取り付ける。図3は、実施の形態1に係る消弧室の真空インタラプタに固定側付属板を取り付けた状態を示す図である。固定側付属板47は、真空容器15の固定側の端面に設けられている固定側サポート16への固定用のねじ穴を利用して真空インタラプタ4に取り付けられる。真空容器15の内部は真空状態であるため、大気圧によってベローズ25が伸張し、可動側接点5aと固定側接点5bとが接触した閉極状態が維持されている。
次に、固定側付属板47を取付済の真空インタラプタ4を組立治具42に固定する。図4は、実施の形態1に係る消弧室の真空インタラプタを組立治具に固定した状態を示す図である。組立治具42は、固定板42aと、中間枠42bと、可動側枠42cと、連結棒42dとを有する。固定板42a、中間枠42b及び可動側枠42cは、連結棒42dで連結されている。連結棒42dは、固定板42aと中間枠42bとの間の第1連結棒421dと、中間枠42bと可動側枠42cとの間の第2連結棒422dとに分割可能となっており、中間枠42bは、第1連結棒421dと第2連結棒422dとに挟み込まれている。なお、以下の手順は、固定板42aが下方となるように組立治具42を立てた状態で行う。
次に、真空インタラプタ4の可動側の端部にコンタクトケース8を連結する。図5は、実施の形態1に係る消弧室の真空インタラプタにコンタクトケースを連結した状態を示す図である。真空インタラプタ4の可動側の端部にシール部材38を挟んでコンタクトケース8を連結することにより、コンタクトケース8の筒内の空間とベローズ25の内部の空間とが繋がる。
次に、可動リード11の可動側の端部にコンタクト33を配置し、可動リード11にシールロッド14を連結する。図6は、実施の形態1に係る消弧室の可動リードにシールロッドを連結した状態を示す図である。シールロッド14は、コンタクト33の中心に形成されている穴に嵌められてコンタクト33に固定される。
次に、コンタクトケース8の可動側に可動側サポート7を配置する。図7は、実施の形態1に係る消弧室のコンタクトケースに可動側サポートを配置した状態を示す図である。可動側サポート7の底面の穴にシールロッド14を貫通させる。可動側サポート7とコンタクトケース8との間には隙間が開いている。
次に、組立治具42の可動側枠42cに開極治具49を設置し、シールロッド14の可動側の端部に開極治具49を取り付ける。図8は、実施の形態1に係る消弧室のシールロッドの可動側の端部に開極治具を取り付けた状態を示す断面図である。開極治具49は、組立治具42に固定する治具固定部49aと、シールロッド14に固定するロッド固定部49bと、治具固定部49aとロッド固定部49bとの距離を調整するジャッキ部49cとを備えている。治具固定部49aは、組立治具42の可動側枠42cに架け渡されている。
開極治具49のロッド固定部49bをシールロッド14の可動側の端部に取り付けた後、ジャッキ部49cにより治具固定部49aにロッド固定部49bを引き寄せる。図9は、実施の形態1に係る消弧室の真空インタラプタの可動側接点と固定側接点とを離した状態を示す図である。真空容器15内の真空がベローズ25を引き延ばす力に打ち勝ってベローズ25が縮められ、真空インタラプタ4は、可動側接点5aと固定側接点5bとが離れた開極状態となる。コンタクトケース8と可動側サポート7との間には隙間が空いているため、ベローズ25が縮んでも、ベローズ25内の空間の気圧は大気圧のままである。
その後、真空インタラプタ4を開極状態に維持したまま可動側サポート7とコンタクトケース8とを連結する。図10は、実施の形態1に係る消弧室の可動側サポートとコンタクトケースとを連結した状態を示す図である。真空インタラプタ4を開極状態に維持したまま可動側サポート7とコンタクトケース8とを連結することにより、ベローズ25、コンタクトケース8及び可動側サポート7で囲まれる空間は、開極状態において大気圧で閉鎖空間となる。
その後、組み立てが完了した消弧室23から開極治具49、組立治具42及び固定側付属板47を取り外す。図11は、実施の形態1に係る消弧室の断面図である。開極治具49、組立治具42及び固定側付属板47を取り外すことにより、ベローズ25を縮める力が無くなり、真空容器15内の真空によってベローズ25が引き延ばされ、可動側接点5aと固定側接点5bとが接触した閉極状態となる。ベローズ25が延びることにより、ベローズ25、コンタクトケース8及び可動側サポート7で囲まれた閉鎖空間内の気圧は、大気圧未満となる。
消弧室23をタンク1に組み込む手順は、一般的な真空遮断器と同様であるため、詳細な説明は省略する。
実施の形態1に係る真空遮断器50の消弧室23は、ベローズ25が縮んだ開極状態においてベローズ25内の空間の気圧が大気圧であるため、ベローズ25が延びた閉極状態おいてはベローズ25、コンタクトケース8及び可動側サポート7で囲まれた閉鎖空間内の空間の気圧は大気圧未満となる。したがって、消弧室23は、ベローズ25、コンタクトケース8及び可動側サポート7で囲まれた閉鎖空間内の空間の気圧が常時大気圧以下である。一方、ベローズ、コンタクトケース及び可動側サポートで囲まれた閉鎖空間が閉極状態において大気圧である消弧室は、ベローズが縮むとベローズ、コンタクトケース及び可動側サポートで囲まれた閉鎖空間の気圧は大気圧を超える。真空容器15内かつベローズ25の外の空間の気圧とベローズ25、コンタクトケース8及び可動側サポート7で囲まれた閉鎖空間の気圧との差が大きい程、ベローズ25が中膨れた状態で伸縮を繰り返すことになり、ベローズ25の耐久性が低くなる。したがって、実施の形態1に係る真空遮断器50の消弧室23は、ベローズ、コンタクトケース及び可動側サポートで囲まれた閉鎖空間の気圧が閉極状態で大気圧である消弧室と比較すると、ベローズ25の耐久性が高い。
実施の形態2.
図12は、実施の形態2に係る真空遮断器の断面図である。実施の形態2に係る真空遮断器50は、コンタクトケース8及び可動側サポート7の代わりに一体型可動側サポート9を備える点で実施の形態1に係る真空遮断器50と相違する。一体型可動側サポート9は、実施の形態1に係る真空遮断器50のコンタクトケース8と可動側サポート7とを一体化した形状である。
消弧室23の組み立て手順について説明する。まず、実施の形態1と同様に、真空インタラプタ4の固定側の端部に固定側付属板47を取り付け、さらに、固定側付属板47を取付済の真空インタラプタ4を組立治具42に固定する。そして、可動リード11の可動側の端部にコンタクト33を配置し、可動リード11にシールロッド14を連結する。図13は、実施の形態2に係る消弧室の可動リードにシールロッドを連結した状態を示す図である。組立治具42は、実施の形態1と同様に、固定板42aと、中間枠42bと、可動側枠42cと、連結棒42dとを有する構造のものを使用できる。
次に、真空インタラプタ4の可動側に一体型可動側サポート9を配置する。図14は、実施の形態2に係る真空インタラプタの可動側に一体型可動側サポートを配置した状態を示す図である。一体型可動側サポート9の底面の穴にシールロッド14を貫通させる。真空インタラプタ4と一体型可動側サポート9との間には隙間が開いている。
次に、組立治具42の可動側枠42cに開極治具49を設置し、シールロッド14の可動側の端部に開極治具49を取り付ける。図15は、実施の形態2に係る消弧室のシールロッドの可動側の端部に開極治具を取り付けた状態を示す断面図である。開極治具49は、実施の形態1と同様に、治具固定部49aと、ロッド固定部49bと、ジャッキ部49cとを有する構造のものを使用できる。開極治具49のロッド固定部49bをシールロッド14の可動側の端部に取り付けた後、ジャッキ部49cにより治具固定部49aにロッド固定部49bを引き寄せる。図16は、実施の形態2に係る消弧室の真空インタラプタの可動側接点と固定側接点とを離した状態を示す図である。真空インタラプタ4と一体型可動側サポート9との間には隙間が空いているため、ベローズ25が縮んでも、ベローズ25内の空間の気圧は大気圧のままである。
その後、真空インタラプタ4を開極状態に維持したまま真空インタラプタ4と一体型可動側サポート9とを接触させる。真空インタラプタ4と一体型可動側サポート9とを接触させることにより、真空インタラプタ4と一体型可動側サポート9との間の隙間が消失する。その後、真空インタラプタ4を開極状態に維持したまま真空インタラプタ4と一体型可動側サポート9とを連結する。図17は、実施の形態2に係る消弧室の真空インタラプタと一体型可動側サポートとを連結した状態を示す図である。真空インタラプタ4を開極状態に維持したまま真空インタラプタ4と一体型可動側サポート9とを連結することにより、ベローズ25及び一体型可動側サポート9で囲まれる空間は、開極状態において大気圧で閉鎖空間となる。
その後、組み立てが完了した消弧室23から開極治具49、組立治具42及び固定側付属板47を取り外す。図18は、実施の形態2に係る消弧室の断面図である。開極治具49、組立治具42及び固定側付属板47を取り外すことにより、ベローズ25を縮める力が無くなり、真空容器15内の真空によってベローズ25が引き延ばされ、可動側接点5aと固定側接点5bとが接触した閉極状態となる。ベローズ25が延びることにより、ベローズ25及び一体型可動側サポート9で囲まれた閉鎖空間内の気圧は、大気圧未満となる。
消弧室23をタンク1に組み込む手順は、一般的な真空遮断器と同様であるため、詳細な説明は省略する。
実施の形態2に係る真空遮断器50の消弧室23は、ベローズ25が縮んだ開極状態においてベローズ25内の空間の気圧が大気圧であるため、ベローズ25が延びた閉極状態おいてはベローズ25及び一体型可動側サポート9で囲まれた閉鎖空間内の空間の気圧は大気圧未満となる。したがって、消弧室23は、ベローズ25及び一体型可動側サポート9で囲まれた閉鎖空間内の空間の気圧が常時大気圧以下である。一方、ベローズ及び一体型可動側サポートで囲まれた閉鎖空間が閉極状態において大気圧である消弧室は、ベローズが縮むとベローズ及び一体型可動側サポートで囲まれた閉鎖空間の気圧は大気圧を超える。真空容器15内かつベローズ25の外の空間の気圧とベローズ25及び一体型可動側サポート9で囲まれた閉鎖空間の気圧との差が大きい程、ベローズ25が中膨れた状態で伸縮を繰り返すことになり、ベローズ25の耐久性が低くなる。したがって、実施の形態2に係る真空遮断器50の消弧室23は、ベローズ及び一体型可動側サポートで囲まれた閉鎖空間の気圧が閉極状態で大気圧である消弧室と比較すると、ベローズ25の耐久性が高い。
実施の形態3.
図19は、実施の形態3に係る真空遮断器の断面図である。実施の形態3に係る真空遮断器50は、可動側絶縁支持筒17と可動側サポート7との間にシール部材43が配置されており、可動側絶縁支持筒17と支持板3aとの間にシール部材44が配置されている。可動側絶縁支持筒17の内部の空間は、可動側絶縁支持筒17の内部かつタンク1の外部の空間とは隔離されている。可動側絶縁支持筒17の内部の空間の気圧は、可動側絶縁支持筒17の内部かつタンク1の外部の空間の気圧よりも低くなっている。また、可動側絶縁支持筒17の内部の空間の気圧は、ベローズ25、コンタクトケース8及び可動側サポート7で囲まれた閉鎖空間内の空間の気圧よりも高くなっている。なお、可動側絶縁支持筒17の内部の空間のガスは、可動側絶縁支持筒17の内部かつタンク1の外部の空間に充填された絶縁ガスと同種のガスであってもよいし、異なるガスであってもよい。
可動側絶縁支持筒17と可動側サポート7との間、及び可動側絶縁支持筒17と支持板3aとの間にシール部材が配置されていない実施の形態1に係る真空遮断器50では、可動側絶縁支持筒17の内外の気圧は同じである。したがって、可動側サポート7の底面の穴に配置された摺動シール40には、タンク1に充填された絶縁ガスと、ベローズ25、コンタクトケース8及び可動側サポート7で囲まれた閉鎖空間内の真空との圧力差により常時力が加わり、シールロッド14が摺動することによって、可動側絶縁支持筒17内の絶縁ガスが、ベローズ25、コンタクトケース8及び可動側サポート7で囲まれた閉鎖空間内に入り込みやすくなる。実施の形態3に係る真空遮断器50は、可動側絶縁支持筒17の内部の空間の気圧が、可動側絶縁支持筒17の内部かつタンク1の外部の空間の気圧よりも低いため、シールロッド14が摺動しても摺動シール40とシールロッド14との間から、ベローズ25、コンタクトケース8及び可動側サポート7で囲まれた閉鎖空間内にガスが侵入しにくい。したがって、ベローズ25が中膨れしにくい状態を長期間保つことができ、ベローズ25の耐久性をより高めることができる。
以上の実施の形態に示した構成は、内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 タンク、2 蓋、3a,3b 支持板、4 真空インタラプタ、5a 可動側接点、5b 固定側接点、6 シャフト、7 可動側サポート、8 コンタクトケース、9 一体型可動側サポート、10 固定側絶縁支持筒、11 可動リード、12 絶縁ロッド、13 固定リード、14 シールロッド、15 真空容器、16 固定側サポート、17 可動側絶縁支持筒、22 ブッシング、23 消弧室、25 ベローズ、33 コンタクト、33a バネ、34 可動側外部導体、36 固定側外部導体、37,38,43,44 シール部材、40,41 摺動シール、42 組立治具、42a 固定板、42b 中間枠、42c 可動側枠、42d 連結棒、47 固定側付属板、49 開極治具、49a 治具固定部、49b ロッド固定部、49c ジャッキ部、50 真空遮断器、421d 第1連結棒、422d 第2連結棒。

Claims (5)

  1. 可動側接点及び固定側接点と、前記可動側接点に電気的に接続された可動リードと、前記固定側接点に電気的に接続された固定リードと、前記可動側接点、前記固定側接点及び前記固定リードを収容し、前記可動リードが一端部から外部へ突出する真空容器と、前記真空容器と前記可動リードとを接続し、前記可動側接点と前記固定側接点とが接触する閉極状態では伸張し、前記可動側接点と前記固定側接点とが離れる開極状態では伸縮するベローズとを備えた真空インタラプタと、
    導電性材料で形成された筒状のコンタクトケースと、
    前記可動リードの端部に固定され、前記コンタクトケースの筒内に配置されて、前記コンタクトケースと前記可動リードとを電気的に接続するコンタクトと、
    前記可動リードに接続され、前記可動リードを移動させるシールロッドと、
    底面に前記シールロッドが貫通する穴が形成されたシリンダ状である可動側サポートとを備え、
    前記ベローズ、前記コンタクトケース及び前記可動側サポートで囲まれて、前記ベローズの伸縮に伴う気体の流出入が生じないように密閉された閉鎖空間の内部の気圧は、前記開極状態では大気圧であり、前記閉極状態では大気圧未満であることを特徴とする消弧室。
  2. 前記コンタクトケースと前記可動側サポートとは、一体であることを特徴とする請求項1に記載の消弧室。
  3. 請求項1又は2に記載の消弧室を収容し、内部に絶縁ガスが充填されたタンクと、
    前記タンクの上方に延びた1対のブッシング内に配置された可動側外部導体及び固定側外部導体と、
    前記固定側外部導体を前記固定リードに電気的に接続する固定側サポートと、
    前記可動側サポートを前記タンクに絶縁支持する可動側絶縁支持筒と、
    前記固定側サポートを前記タンクに絶縁支持する固定側絶縁支持筒とを備え、
    前記コンタクトケースには、前記可動側外部導体の下端が接続されていることを特徴とする真空遮断器。
  4. 前記可動側絶縁支持筒の筒内の気圧は、前記タンク内かつ前記消弧室の外の空間の気圧よりもく、前記閉鎖空間の気圧よりも高いことを特徴とする請求項3に記載の真空遮断器。
  5. 可動側接点及び固定側接点と、前記可動側接点に電気的に接続された可動リードと、前記固定側接点に電気的に接続された固定リードと、前記可動側接点、前記固定側接点及び前記固定リードを収容し、前記可動リードが一端部から外部へ突出する真空容器と、前記真空容器と前記可動リードとを接続し、前記可動側接点と前記固定側接点とが接触する閉極状態では伸張し、前記可動側接点と前記固定側接点とが離れる開極状態では伸縮するベローズとを備えた真空インタラプタと、導電性材料で形成された筒状のコンタクトケースと、前記可動リードの端部に固定され、前記コンタクトケースの筒内に配置されて、前記コンタクトケースと前記可動リードとを電気的に接続するコンタクトと、前記可動リードに接続され、前記可動リードを移動させるシールロッドと、底面に前記シールロッドが貫通する穴が形成されたシリンダ状である可動側サポートとを備えた消弧室の組立方法であって、
    前記開極状態において、前記コンタクトケースと前記可動側サポートとを連結することを特徴とする消弧室の組立方法。
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