JP7109622B1 - バルブの故障検出方法 - Google Patents

バルブの故障検出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7109622B1
JP7109622B1 JP2021080075A JP2021080075A JP7109622B1 JP 7109622 B1 JP7109622 B1 JP 7109622B1 JP 2021080075 A JP2021080075 A JP 2021080075A JP 2021080075 A JP2021080075 A JP 2021080075A JP 7109622 B1 JP7109622 B1 JP 7109622B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
value
voltage
current
initial
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021080075A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022173960A (ja
Inventor
文虎 王
英偉 郭
賜賢 宋
Original Assignee
咸瑞科技股▲分▼有限公司
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 咸瑞科技股▲分▼有限公司 filed Critical 咸瑞科技股▲分▼有限公司
Priority to JP2021080075A priority Critical patent/JP7109622B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7109622B1 publication Critical patent/JP7109622B1/ja
Publication of JP2022173960A publication Critical patent/JP2022173960A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lighting Device Outwards From Vehicle And Optical Signal (AREA)

Abstract

【課題】高電力のバルブ及び低電力のバルブを故障検出するとともに仮負荷の増設による消費電力の向上及びコストの増加といった課題を解消することができるバルブの故障検出方法を提供する。【解決手段】少なくとも一つのバルブを備えるバルブ群れの作動電圧値及び作動総電流値を算出することと、作動総電流値と基準電圧電流表現式における前記作動電圧値に対応する基準総電流値とを比較して作動総電流値と基準総電流値との作動オフセット値を算出することと、作動オフセット値が初期オフセット値と少なくとも一つのバルブの予め決められた電流値との和より小さいかを判断することと、肯定である場合、バルブ群れにバルブの故障があると判断するとともに警示信号を出力することと、否定である場合、バルブ群れが正常であると判断することとを含む、コントローラにより実行される方法によってバルブの故障を検出する。【選択図】図5

Description

本発明は故障検出方法に関し、特にバルブの故障検出方法に関する。
車両は現代の主な交通機関の一つであり、一般車両はヘッドランプ、ターンランプ、ストップランプ、リアランプ等の発光部材を備えているので、車内の電気回路に複数のタングステンバルブ或いはLEDバルブ等が並列に接続されており、各バルブの作動状況を検出し、バルブの故障によって運転者の運転安全に影響しないように、車両のコントローラは各バルブの作動時の電気回路における総電流値の変動を検出することで、同一の電気回路に並列に接続されたバルブが故障になったかを判断することができる。
しかしながら、電気回路にタングステンバルブ及びLEDバルブが同時に並列に接続された場合、タングステンバルブとLEDバルブとを比較すると、タングステンバルブは高電力負荷であるので、タングステンバルブが故障になると、電気回路における総電流値の変動が明らかになり、コントローラは電流値の変動により電気回路におけるバルブの故障の発生を判断できるが、LEDバルブは低電力負荷なので、LEDバルブの故障時に生じた総電流値の変動が小さくて、タングステンバルブの作動時の正常な電流値のばらつきとして見做されやすく、コントローラは電気回路におけるLEDバルブの故障状態を判断しにくくなり、よって、タングステンバルブが損壊して低電力のLEDバルブに置き換わる場合、電力全体の差が大きくなるので、コントローラはタングステンバルブが損壊したと判定して間違った警示信号を出力してしまう。
コントローラが電流値の変動に基づき電気回路における高電力バルブ(タングステンバルブ)と低電力バルブ(LEDバルブ)の故障状態を同時に検出できるために、LEDバルブの電気回路において例えばレジスターなどの仮負荷を増設することで、該仮負荷によりLEDバルブの電力全体を向上させ、LEDバルブの作動のために必要な電流値を増加させ、LEDバルブの故障時の電流値の変動がコントローラに検出されるようにするメーカがある。
台湾特許出願公開第201306155号
しかしながら、仮負荷が増設されたバルブを用いることで、電気回路全体の消費電力が増加する一方で、車両には特別な仕様のバルブが適用されなければならず、車両に使用される部材のコストが嵩むので、バルブの故障検出方法についてさらに改良しなければならない。
本発明は上記に鑑みて高電力のバルブ及び低電力のバルブを故障検出するとともに仮負荷の増設による消費電力の向上及びコストの増加といった課題を解消することができるバルブの故障検出方法を提供する。
上記の目的を達成するために、本発明のバルブの故障検出方法はコントローラに実行される方法であって、
少なくとも一つのバルブを備えるバルブ群れの作動電圧値及び作動総電流値を検出することと、
前記作動総電流値と基準電圧電流表現式における前記作動電圧値に対応する基準総電流値とを比較して、前記作動総電流値と前記基準総電流値との作動オフセット値を算出することと、
前記作動オフセット値が初期オフセット値と前記少なくとも一つのバルブの予め決められた電流値との和より小さいかを判断することと、
肯定である場合、前記バルブ群れにバルブの故障があると判断するとともに、警示信号を出力することと、
否定である場合、前記バルブ群れが正常であると判断することとを含む。
本発明のバルブの故障検出方法において、該コントローラは、該バルブ群れの該作動総電流値と該基準電圧電流表現式における該作動電圧値に対応する該基準総電流値との比較により、該作動オフセット値を算出し、且つ該作動オフセット値が該初期オフセット値と該予め決められた電流値との和より小さいかを判断し、該作動オフセット値が該予め決められた電流値と該初期オフセット値との和より小さい場合、電気回路の消費電力の変化による総電流変化以外、該予め決められた電流値より小さい電流変化が存在することを表し、該コントローラは警示信号を出力し、ユーザに注意させる。これにより、本発明では、該少なくとも一つのバルブが電力の異なるバルブを備える場合、電力の異なるバルブを同時に故障検出することができるとともに、従来技術のように低電力バルブに仮負荷を増設する必要がなく、仮負荷の増設による消費電力の向上及びコストの増加といった課題を解消することができる。
本発明の検出方法を実施可能な装置の電気回路のブロック図。 本発明における一つの高電力バルブに対応する基準電圧電流表現式の概略図。 本発明における二つの高電力バルブに対応する基準電圧電流表現式の概略図。 本発明における三つの高電力バルブに対応する基準電圧電流表現式の概略図。 本発明のバルブの故障検出方法の初期オフセット値の設置手順のフローチャート。 本発明における基準電圧電流表現式で算出された初期オフセット値の概略図。 本発明のバルブの故障検出方法の手順のフローチャート。 本発明における基準電圧電流表現式で算出された作動オフセット値の概略図。
図1に示すように、本発明のバルブの故障検出方法はコントローラ10で実行可能であり、該コントローラ10によりバルブ群れ20に対してバルブの故障検出が行われ、該バルブ群れ20が少なくとも一つのバルブ21を備え、該少なくとも一つのバルブ21が少なくとも一つの高電力バルブ22でもよいし或いは少なくとも一つの低電力バルブ23でもよいが、該少なくとも一つのバルブ21が複数のバルブ21である場合、該少なくとも一つのバルブ21は少なくとも一つの高電力バルブ22と少なくとも一つの低電力バルブ23でもよく、即ち、該バルブ群れ20について、該少なくとも一つの高電力バルブ22と該少なくとも一つの低電力バルブ23とも適用される。本実施例は車両のコントローラ10に本発明が適用されることを例とし、該コントローラ10は第一センサ11と第二センサ12とを備えるとともに該車両の危険警示スイッチ30、キースイッチ40、ターンランプスイッチ50及びアナンシエータ60に電気的に接続され、該第一センサ11及び該第二センサ12がそれぞれバルブ群れ20に電気的に接続され、該第一センサ11が該車両の左側に位置する該バルブ群れ20に電気的に接続され、該第二センサ12が該車両の右側に位置する該バルブ群れ20に電気的に接続され、言い換えると、該コントローラ10は異なるセンサで該車両の複数のバルブ群れ20に接続されるとともに、該第一センサ11及び該第二センサ12に接続される各該バルブ群れ20が少なくとも一つの高電力バルブ22と少なくとも一つの低電力バルブ23を備えてもよい。本実施例において、該車両が機関車或いは自動車でもよく、該少なくとも一つの高電力バルブ22がタングステンバルブでもよく、該少なくとも一つの低電力バルブ23がLEDバルブでもよいが、該車両、該少なくとも一つの高電力バルブ22或いは該少なくとも一つの低電力バルブ23の種類は本実施例に限定されていない。
該コントローラ10の内部にはそれぞれ該バルブ群れ20における各該バルブ21の電圧電流情報が記憶されており、言い換えると、該コントローラ10には各該高電力バルブ22及び/又は各該低電力バルブ23の電圧電流情報が記憶されることができ、且つ該コントローラ10は記憶された該電圧電流情報に基づき、数量の異なる該少なくとも一つのバルブ21が異なる電圧で対応する電流の合理的な区間を算出し、また図2A~図2Cに示すように数量の異なる該少なくとも一つのバルブ21に対応する基準電圧電流表現式Sを算出することができ、ただし、該バルブ群れ20は電力の異なる該少なくとも一つのバルブ21を備える場合、該コントローラ10は該少なくとも一つのバルブ21における最大電力であるバルブ21の数量及び最大電力であるバルブ21の該電圧電流情報に基づき、該基準電圧電流表現式Sを算出する。例えば、該バルブ群れ20は該少なくとも一つの高電力バルブ22のみを備えるかあるいは該少なくとも一つの高電力バルブ22及び該少なくとも一つの低電力バルブ23を同時に備える場合、該コントローラ10は該少なくとも一つの高電力バルブ22の該電圧電流情報に基づき、数量の異なる該少なくとも一つの高電力バルブ22に対応する該基準電圧電流表現式Sを算出し、該バルブ群れ20は該少なくとも一つの低電力バルブ23のみを備える場合、該コントローラ10は該少なくとも一つの低電力バルブ23の該電圧電流情報に基づき、数量の異なる該少なくとも一つの低電力バルブ23に対応する該基準電圧電流表現式Sを算出する。
以下の表1に、各該高電力バルブ22(タングステンバルブ)の該電圧電流情報を示し、該電圧電流情報として、異なる電圧値の場合における高電力バルブ22に対応する基準電流値を記録することができる。例えば、該バルブ群れ20の電圧は22V~30Vの間に固定されている場合、該バルブ群れ20は一つの高電力バルブ22を備えると、該合理的な電流区間は914~1082mAであり、該バルブ群れ20は二つの高電力バルブ22を備えると、該合理的な電流区間は914*2~1082*2mAであり、即ち1882~2164mAであり、その他の数量の場合、このように推論することができるので、該コントローラ10は該バルブ群れ20の総電流値がどの合理的な電流区間に収まるかを判断することで、該バルブ群れ20における該少なくとも一つの高電力バルブ22の数量を判断することができ、ただし、該車両のバッテリーは該車両の待機時に開始電圧を有するが、該車両が起動すると、該車両内部のチャージモータが該車両のバッテリーを同時に充電するので、該車両のバッテリーの出力電圧が該開始電圧より大きくなり、以下の表1は異なる電圧値の場合における単一のバルブに対するバッテリーの電流値を示す。
Figure 0007109622000002
図2A~図2Cに示すように、該基準電圧電流表現式Sは該バルブ群れ20における該少なくとも一つのバルブ21の数量と関わり、該バルブ群れ20における数量の異なる該少なくとも一つのバルブ21の電圧と総電流との関係からなり、数量の異なる該少なくとも一つのバルブ21が異なる該基準電圧電流表現式Sに対応する。該基準電圧電流表現式Sは、該バルブ群れ20が少なくとも一つの高電力バルブ22のみを備えるか或いは該少なくとも一つの高電力バルブ22及び該少なくとも一つの低電力バルブ23を同時に備える場合、該バルブ群れ20における数量の異なる該少なくとも一つの高電力バルブ22の電圧と総電流との関係からなり、該バルブ群れ20が該少なくとも一つの低電力バルブ23のみを備える場合、該バルブ群れ20における数量の異なる該少なくとも一つの低電力バルブ23の電圧と総電流との関係からなる。上記の表1に基づき、例えば、図2Aに示すように、該バルブ群れ20は一つの高電力バルブ22を備え、該コントローラ10は該電圧電流情報のうち、異なる電圧値と該開始電圧との電圧差及び電流値に基づき、Y=21X+914といった第一基準電圧電流表現式S1を求めることができ、該第一基準電圧電流表現式S1の傾きMが21であり、図2Bに示すように、該バルブ群れ20は二つの高電力バルブ22を備え、各該高電力バルブ22が互いに並列に接続されているので、各該高電力バルブ22の電圧が同じであり、該少なくとも一つの高電力バルブ22の総電流値が各該高電力バルブ22のそのものの電流値の総計であるので、該コントローラ10は該電圧電流情報のうち異なる電圧値と該開始電圧との電圧差及び総電流値に基づき、Y=42X+1828といった第二基準電圧電流表現式S2を求めることができ、該第二基準電圧電流表現式S2の傾きMが42であり、同様に、図2Cに示すように、該バルブ群れ20が三つの高電力バルブ22を備え、各該高電力バルブ22の電圧値が変わらない場合、該少なくとも一つの高電力バルブ22の総電流値が各該高電力バルブ22の数量によって逓倍され、言い換えると、該基準電圧電流表現式S3の傾きMと該少なくとも一つの高電力バルブ22の数量とは正比例になり、従って該コントローラ10は該電圧電流情報のうち、異なる電圧値と該開始電圧との電圧差及び総電流値に基づき、Y=63X+2742といった第三基準電圧電流表現式S3求めることができ、該第三基準電圧電流表現式S3の傾きMが63であり、その他の数量について、このように推論することができる。これにより、上記した該第一基準電圧電流表現式S1は一つの高電力バルブ22の該開始電圧との電圧差と総電流値との関係を表し、該第二基準電圧電流表現式S2は二つの高電力バルブ22の該開始電圧との電圧差と総電流値との関係を表し、該第三基準電圧電流表現式S3は三つの高電力バルブ22の該開始電圧との電圧差と総電流値との関係を表す。
一方、該コントローラ10は該バルブ群れ20における各該バルブ21の該電圧電流情報に基づき、異なる電圧での各該バルブ21に対応する該基準電流値を判断するとともに該基準電流値を予め決められた電流値として記憶することができ、ただし、該バルブ群れ20が電力の異なる該少なくとも一つのバルブ21を備える場合、該コントローラ10は該少なくとも一つのバルブ21における最小電力のバルブ21の該電圧電流情報に基づき、異なる電圧での最小電力のバルブ21に対応する該基準電流値を判断するとともに、該基準電流値を該予め決められた電流値として記憶することができ、例えば、該バルブ群れ20は該少なくとも一つの低電力バルブ23のみを備えるか或いは該少なくとも一つの高電力バルブ22及び該少なくとも一つの低電力バルブ23を同時に備える場合、該コントローラ10は該少なくとも一つの低電力バルブ23の該電圧電流情報に基づき、該基準電流値を判断し、該バルブ群れ20は該少なくとも一つの高電力バルブ22のみを備える場合、該コントローラ10は該少なくとも一つの高電力バルブ22の該電圧電流情報に基づき、該基準電流値を判断する。
図3に示すように、それ以外、後続のバルブの故障検出を行うように、該コントローラ10内に初期オフセット値Qが記憶されることができ、本発明のバルブの故障検出方法において、該初期オフセット値Qは該コントローラ10によりバルブの故障検出が実行される前に予め算出されておき、該初期オフセット値Qの設置プロセスは該コントローラ10により実行され、
S11:該バルブ群れ20の初期電圧値V及び初期総電流値Iを検出することと、
S12:該初期電圧値V、該初期総電流値I及び記憶された該少なくとも一つのバルブ21の該電圧電流情報に基づき、該バルブ群れ20に対応する該基準電圧電流表現式Sを算出することと、
S13:該初期総電流値Iと、該基準電圧電流表現式Sにおける該初期電圧値Vと該開始電圧との初期電圧差に対応する該基準総電流値とを比較して、該初期総電流値Iと該基準総電流値との該初期オフセット値Qを算出することとを含む。
該車両の該バルブ群れ20に対してバルブの故障検出を行うために、該コントローラ10は、該バルブ群れ20の初期状態時の該初期電圧値V及び該初期総電流値Iを検出し、該初期オフセット値Qを算出し、後続の車両操作時の比較用に供するように記憶する必要があり、例えば、該車両の該キースイッチ40がオンしていない(車両が起動していない)場合、使用者は該危険警示スイッチ30を操作することで、該コントローラ10を介して該車両の該バルブ群れ20が二重点滅警示を行うように制御することができ、このとき、車両の左側及び右側に位置する各該バルブ群れ20における該少なくとも一つの高電力バルブ22及び/又は該少なくとも一つの低電力バルブ23がすべて点滅し、該コントローラ10がステップS11を実行し、該第一センサ11及び該第二センサ12により該バルブ群れ20の二重点滅警示時の該初期電圧値V及び該初期総電流値Iを検出して記憶し、該初期電圧値V及び該初期総電流値Iが検出された後で、該コントローラ10は該初期電圧値Vに対応する該合理的な電流区間に基づき、該バルブ群れ20に対応する該基準電圧電流表現式Sを算出する。
例えば、該コントローラ10は該第一センサ11により該バルブ群れ20の該初期電圧値Vが23.5Vであり、該初期総電流値Iが3220Maであることを検出し、該電圧電流情報における該開始電圧が22Vであることを例とする。上記の表1に対照すると、該初期総電流値Iは3220mAであり、三つの高電力バルブ22に対応する該合理的な電流区間の914*3~1082*3mA、即ち2742~3246mAの間に収まるので、該コントローラ10は該バルブ群れ20が三つの高電力バルブ22を備えると判断する。さらに図4に示すように、該コントローラ10は該少なくとも一つの高電力バルブ22の数量が三つであると判断した上で、三つの高電力バルブ22に対応する該第三基準電圧電流表現式S3で該バルブ群れ20の該初期オフセット値Qを算出し、該初期電圧値23.5Vと該開始電圧22Vとの初期電圧差1.5Vを該第三基準電圧電流表現式S3に入れて、該コントローラ10は対応する該基準総電流値2836.5mAを算出することができ、該基準総電流値と該初期総電流値Iとの電流差値が該初期オフセット値Qであり、すなわち、本実施例において、該初期オフセット値Qが383.5mAであり、ただし、該第三基準電圧電流表現式S3が一般の状態での該バルブ群れ20の電圧と総電流との関係を表すが、電気回路の電力等の要因は該バルブ群れ20の総電流値と該第三基準電圧電流表現式S3によるものとの違いを起こす可能性があり、該初期オフセット値Qは該バルブ群れ20の初期状態時の該初期総電流値Iと該基準総電流値との差を示し、該コントローラ10は該初期オフセット値Qより大きい電流値の変化を、バルブの故障と判定せず、電気回路による正常のばらつきとして看做すことができる。
さらに図5に示すように、該バルブ群れ20における該少なくとも一つの高電力バルブ22の数量に対応する該基準電圧電流表現式S及び該初期オフセット値Qを算出した後で、該コントローラ10はバルブの故障検出を行うことができ、本発明のバルブの故障検出方法は、
S21:少なくとも一つの高電力バルブ22及び/又は少なくとも一つの低電力バルブ23を備える該バルブ群れ20の作動電圧値V及び作動総電流値Iを検出することと、
S22:該作動総電流値Iと、該基準電圧電流表現式Sにおける該作動電圧値Vと開始電圧との電圧差に対応する基準総電流値とを比較し、該作動総電流値Iと該基準総電流値との作動オフセット値Rを算出することと、
S23:該作動オフセット値Rが初期オフセット値Qと該少なくとも一つの低電力バルブ23の該予め決められた電流値との和より小さいかを判断することと、
S24:肯定である場合、該バルブ群れ20にバルブの故障があると判断するとともに、警示信号Wを出力することと、
S25:否定である場合、該バルブ群れ20が正常であると判断することとを含む。
ステップS23において、電力が異なるので、該少なくとも一つの低電力バルブの電流値が該少なくとも一つの高電力バルブの電流値より小さくなり、該少なくとも一つの高電力バルブの電流値をバルブの故障検出の判断基準とすると、該コントローラ10により該少なくとも一つの低電力バルブの電流のばらつきが判断できなくなるため、本発明では、異なる電圧での該少なくとも一つの低電力バルブ23に対応する該基準電流値を該予め決められた電流値とし、該作動オフセット値Rが該初期オフセット値Qと該予め決められた電流値との和より小さいと、該バルブ群れ20の電流のばらつきが初期状態で記録された電流のばらつきより大きく、且つ該バルブ群れ20における少なくとも一つの低電力バルブ23或いは一つの高電力バルブ22が故障することを表し、該コントローラ10はバルブが故障したと判断するとともに、警示信号Wを出力する。
以下、該コントローラ10が該第一センサ11に接続される該バルブ群れ20の故障状態を検出することを例とし、該車両の該キースイッチ40がオンし(該車両が起動し)、且つ該車両の該ターンランプスイッチ50がオンすると、このとき該バルブ群れ20における該少なくとも一つの高電力バルブ22及び/又は該少なくとも一つの低電力バルブ23がすべて点滅し、該コントローラ10はステップS11を実行し、該第一センサ11を介して該バルブ群れ20の該作動電圧値V及び該作動総電流値Iを検出し、本実施例において、該作動電圧値Vが26Vであり、該作動総電流値Iが3400mAである。
図6に示すように、該コントローラ10は該初期オフセット値Qの算出プロセスに基づき、該第一センサ11に接続された該バルブ群れ20が三つの高電力バルブ22を備えていると判断したので、該コントローラ10は三つの高電力バルブ22に対応する該第三基準電圧電流表現式S3に基づき、ステップS12での該作動オフセット値Rの演算を実行する。該コントローラ10は該作動電圧値Vを該第三基準電圧電流表現式S3に入れて、本実施例において、該開始電圧が22Vであり、該作動電圧値Vが26Vである時に対応する該電圧差が4Vであると算出され、該電圧差に対応する該基準総電流値が2994mAであり、該作動総電流値Iと該基準総電流値との電流差値が406mAであり、即ち該作動オフセット値Rが406mAである。
以下の表2に該少なくとも一つの低電力バルブ23の該電圧電流情報を示し、本実施例において、該少なくとも一つの低電力バルブ23が定電流のLEDバルブであり、該コントローラ10は該バルブ群れ20における各該低電力バルブ23の該基準電圧電流情報に基づき、該作動電圧値Vが26Vである時における各該低電力バルブ23に対応する基準電流値が156mAであると算出するとともに、該基準電流値を該予め決められた電流値とする。
Figure 0007109622000003
ステップS23において、該コントローラ10は該作動オフセット値Rを算出した後で、該作動オフセット値Rが406mAであり、該初期オフセット値Q(383.5mA)と該予め決められた電流値(156mA)との和の539.5mAより小さいと判断し、これは該バルブ群れ20における少なくとも一つのバルブに故障が発生したことを表し、該コントローラ10は該車両の該アナンシエータ60に警示信号Wを出力し、該アナンシエータ60により使用者に警示が与えられうる。なお、該アナンシエータ60が該車両のブザーまたはインストラメント・パネルに設置された警示ランプでもよい。
また、該初期オフセット値QはステップS11~S13を経た上で該コントローラ10の内部に記憶されているので、該コントローラ10がバルブの故障があると判断して該警示信号Wを出力した後で、ユーザは故障になったバルブを置き換えせず該車両を直接にシャット・ダウンする場合、次回の該車両の起動時に、該コントローラ10は該作動オフセット値Rが該初期オフセット値Qと該予め決められた電流値との和より小さいかとの算出を行うと、初期状態の該初期オフセット値Qで算出することから、バルブが置き換わない場合、該コントローラ10は該警示信号Wを引き続き出力する。
図5に示すように、上述手順以外、該バルブの故障検出方法は、
S26:該作動電圧値Vが電圧警示値より小さいかを判断することと、
S27:肯定である場合、該バルブ群れ20の該作動電圧値Vが異常になると判断し、電圧警示信号Fを発生することと、
S28:否定である場合、該バルブ群れ20の該作動電圧値Vが正常であると判断することと、をさらに含む。
該コントローラ10はステップS21を実行した後でステップS26を実行し、該作動電圧値Vに基づき電力供給が正常であるかを判断することができ、該作動電圧値Vが該電圧警示値より小さいと、該作動電圧値Vが低すぎることを表し、該コントローラ10は該車両の該アナンシエータ60に該電圧警示信号Fを送信し、該アナンシエータ60はユーザに該作動電圧値Vの異常を警示し、否定である場合、該コントローラ10は該作動電圧値Vが正常であると判断する。
以上により、本発明のバルブの故障検出方法において、該コントローラ10は該バルブ群れ20の該作動電圧値Vが該基準電圧電流表現式Sに入れられることで、該作動電圧値Vに対応する該基準総電流値を算出し、該作動総電流値Iと該基準総電流値との電流差に基づき、該作動オフセット値Rを算出するとともに、該作動オフセット値Rが該初期オフセット値Qと該予め決められた電流値との和より小さいかを判断することで、該バルブ群れ20におけるバルブの故障によって該バルブ群れ20の総電流値の変動が大きすぎるようになるかを判断する。該バルブ群れ20は少なくとも一つの高電力バルブ22及び/又は少なくとも一つの低電力バルブ23を備える場合、高電力バルブ22の故障時における該バルブ群れ20の総電流の変化が低電力バルブ23の故障時における該バルブ群れ20の総電流の変化より遥かに小さいので、該コントローラ10は低電力バルブ23の該電圧電流情報に基づき、該デフォルト電流値を算出するとともに、該バルブ群れ20の初期作動状態に基づき、該初期オフセット値Qを算出し、該作動オフセット値Rが該予め決められた電流値と該初期オフセット値Qとの和より小さいと、電力の変化による総電流の変化以外、少なくとも一つの低電力バルブ23の故障による総電流の変化があることを表し、該コントローラ10は警示信号Wを発生し、ユーザに注意させ、従来技術と比べると、本発明は該少なくとも一つの高電力バルブ22及び該少なくとも一つの低電力バルブ23に対して同時に故障検出を行うとともに、該少なくとも一つの低電力バルブ23に仮負荷を増設する必要がなく、仮負荷の増設による消費電力の向上及びコストの増加といった課題を解消することができる。
10:コントローラ
11:第一センサ
12:第二センサ
20:バルブ群れ
21:バルブ
22:高電力バルブ
23:低電力バルブ
30:危険警示スイッチ
40:キースイッチ
50:ターンランプスイッチ
60:アナンシエータ
:初期電圧値
:作動電圧値
:初期総電流値
:作動総電流値
F:電圧警示信号
M:傾き
Q:初期オフセット値
R:作動オフセット値
S1、S2、S3:基準電圧電流表現式
W:警示信号

Claims (10)

  1. 少なくとも一つのバルブを備える前記バルブ群れの作動電圧値及び作動総電流値を算出することと、
    前記作動総電流値と基準電圧電流表現式における前記作動電圧値に対応する基準総電流値とを比較して前記作動総電流値と前記基準総電流値との作動オフセット値を算出することと、
    前記作動オフセット値が初期オフセット値と前記少なくとも一つのバルブの予め決められた電流値との和より小さいかを判断することと、
    肯定である場合、前記バルブ群れにバルブの故障があると判断するとともに警示信号を出力することと、
    否定である場合、前記バルブ群れが正常であると判断することとを含む、コントローラにより実行されるバルブの故障検出方法。
  2. 前記少なくとも一つのバルブは少なくとも一つの高電力バルブ或いは少なくとも一つの低電力バルブである請求項1に記載のバルブの故障検出方法。
  3. 前記少なくとも一つのバルブは複数のバルブであるとともに少なくとも一つの高電力バルブ及び少なくとも一つの低電力バルブを備える請求項1に記載のバルブの故障検出方法。
  4. 前記初期オフセット値の設置プロセスは前記コントローラにより実行され、
    前記バルブ群れの初期電圧値及び初期総電流値を検出することと、
    前記初期電圧値、前記初期総電流値及び記憶された前記少なくとも一つのバルブの電圧電流情報に基づき、前記バルブ群れに対応する前記基準電圧電流表現式を算出することと、
    前記初期総電流値と前記基準電圧電流表現式における前記初期電圧値に対応する前記基準総電流値とを比較して、前記初期総電流値と前記基準総電流値との前記初期オフセット値を算出することと、を含む請求項1に記載のバルブの故障検出方法。
  5. 前記コントローラは内部に記憶された前記少なくとも一つのバルブの電圧電流情報に基づき、異なる電圧時における数量の異なる前記少なくとも一つのバルブに対応する合理的な電流区間を算出するとともに、前記初期電圧値に対応する前記合理的な電流区間に基づき、数量の異なる前記少なくとも一つのバルブに対応する前記基準電圧電流表現式を算出する請求項4に記載のバルブの故障検出方法。
  6. 前記コントローラは内部に記憶された前記少なくとも一つのバルブの電圧電流情報に基づき、前記作動電圧値での各前記バルブに対応する基準電流値を算出し、前記基準電流値を前記予め決められた電流値とする請求項1に記載のバルブの故障検出方法。
  7. 前記作動電圧値が電圧警示値より小さいかを判断することと、
    肯定である場合、前記バルブ群れの前記作動電圧値が異常になると判断し、電圧警示信号を発生することと、
    否定である場合、前記バルブ群れの前記作動電圧値が正常であると判断することとをさらに含む請求項1に記載のバルブの故障検出方法。
  8. 前記コントローラは前記作動電圧値と前記電圧電流情報における開始電圧との電圧差を前記基準電圧電流表現式に入れて、前記基準電圧電流表現式における前記作動電圧値に対応する前記基準総電流値を算出する請求項1に記載のバルブの故障検出方法。
  9. 前記コントローラは車両に設置され、前記警示信号を前記車両のアナンシエータに出力する請求項1に記載のバルブの故障検出方法。
  10. 前記コントローラは車両に設置され、前記車両のキースイッチがオンしていないが危険警示スイッチがオンすると、前記コントローラは前記バルブ群れが二重点滅警示をするように制御し、且つ前記バルブ群れの二重点滅警示時の前記初期電圧値及び前記初期総電流値を検出する請求項4に記載のバルブの故障検出方法。
JP2021080075A 2021-05-10 2021-05-10 バルブの故障検出方法 Active JP7109622B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021080075A JP7109622B1 (ja) 2021-05-10 2021-05-10 バルブの故障検出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021080075A JP7109622B1 (ja) 2021-05-10 2021-05-10 バルブの故障検出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP7109622B1 true JP7109622B1 (ja) 2022-07-29
JP2022173960A JP2022173960A (ja) 2022-11-22

Family

ID=82652283

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021080075A Active JP7109622B1 (ja) 2021-05-10 2021-05-10 バルブの故障検出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7109622B1 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005536849A (ja) * 2002-08-21 2005-12-02 フリースケール セミコンダクター インコーポレイテッド 閉ループ電流制御回路及びその方法
JP2018046597A (ja) * 2016-09-12 2018-03-22 日立化成株式会社 車両用電源システムおよび自動車

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005536849A (ja) * 2002-08-21 2005-12-02 フリースケール セミコンダクター インコーポレイテッド 閉ループ電流制御回路及びその方法
JP2018046597A (ja) * 2016-09-12 2018-03-22 日立化成株式会社 車両用電源システムおよび自動車

Also Published As

Publication number Publication date
JP2022173960A (ja) 2022-11-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4715253B2 (ja) 電源システムの監視装置
WO2007013481A1 (ja) 車両用電源装置
CN104769809A (zh) 用于控制车辆中的电气系统的方法
JP2007099033A (ja) 電流センサの異常検出装置
JPH0861051A (ja) エンジンの2次エアーポンプ制御装置
US20060071548A1 (en) Method and system for early detecting the defects of an electrically controlled brake system
JP2751174B2 (ja) 車両の充電制御装置
CN109689438A (zh) 继电器装置
JP2004322987A (ja) 車両用電源装置
US20040061475A1 (en) Method and device for determinig available electric power in an instrument panel
US11338748B2 (en) In-vehicle power source control device and in-vehicle power source system
JP7109622B1 (ja) バルブの故障検出方法
JP2004289892A (ja) 車載電源システム
KR102642100B1 (ko) 릴레이의 고장 진단 방법
TWI759116B (zh) 燈泡故障偵測方法
JP4362675B2 (ja) 点火システム
JP2018093633A (ja) 車載電源装置
SE520025C2 (sv) En avbrotts- och kortslutningsdetekteringskrets
JP6794657B2 (ja) 電気自動車の電源システム
JP2022526136A (ja) 並列接続セルの接続故障検出方法及びシステム
US20200086814A1 (en) In-vehicle power supply device
JP2020202662A (ja) 電子制御装置
KR100536334B1 (ko) 충전상태 표시기능을 가진 자동차 배터리의 충방전 시스템
JP2537057Y2 (ja) 内燃機関停止装置
JP5277819B2 (ja) 蓄電装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210510

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20220601

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220602

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20220601

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220712

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220719

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7109622

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150