JP7108835B2 - 対物レンズ、光ヘッド装置、光情報装置、光ディスクシステム及び対物レンズの検査方法 - Google Patents

対物レンズ、光ヘッド装置、光情報装置、光ディスクシステム及び対物レンズの検査方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば光ディスクなどの光情報媒体上に記憶される情報の記録・再生あるいは消去を行う光ヘッド装置及び光情報装置および、光情報装置における記録再生方法、そして、これらを応用した光ディスクシステムに関するもの、そしてまた、前記光ヘッド装置に用いる対物レンズに関するものである。
高密度・大容量の記憶媒体として、ピット状パターンを有する光ディスクを用いる光メモリ技術は、ディジタルオーディオディスク、ビデオディスク、文書ファイルディスク、さらにはデータファイルと用途を拡張しつつ、実用化されてきている。微小に絞られた光ビームを介して、光ディスクへの情報記録再生が高い信頼性のもとに首尾よく遂行される機能は、回折限界の微小スポットを形成する集光機能、光学系の焦点制御(フォーカスサーボ)とトラッキング制御、及びピット信号(情報信号)検出に大別される。
近年、光学系設計技術の進歩と光源である半導体レーザの短波長化により、従来以上の高密度の記憶容量を持つ光ディスクの開発が進んでいる。高密度化のアプローチとしては、光ディスク上へ光ビームを微小に絞る集光光学系の光ディスク側開口数(以降、NA)を大きくすることが検討されている。
インターネットの拡大により、世界で生み出され蓄積すべきデータは増大し続けている。それらのデータを長期間安全に、かつ、低消費電力で保存する媒体として光ディスクの重要性はますます高まっている。従って、光ディスクを大容量化しより多くの情報を光ディスクに蓄積可能とすることが必要である。そのため、対物レンズのNAをさらに高くすることが望まれる。高NAの対物レンズを単レンズ構成で実現した例が提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
そしてまた、光ディスク1枚あたりの情報容量を多くするため、記録層をより多く備えた多層ディスクも検討されている。
多層ディスクにおいて信号再生する記録層と隣接する記録層との間隔が薄いと、隣接記録層からの不要な反射光が信号光と大差ない光路を通って信号検出器に入射する。このため、反射率のより低い記録層を再生する際に不要光が相対的に強くなるなどの要因が重なると不要光が信号検出器上において再生信号と干渉を起こし、信号が乱れる場合がある。この課題を回避するためには、隣接記録層間の間隔のより広い多層ディスク構造が好ましい。ただし、記録層間隔を厚くするために最も奥の記録層と表面の厚みを厚くすると、ディスク傾きによる光の乱れ(収差)が大きくなり記録再生特性が劣化する。そこで、最も手前の層と表面の厚み(カバー層の厚み)を薄くすることが有効である。
光ディスクの記録層に対して光を回折限界にまで絞り、記録再生を行う対物レンズは、開口数が高いほど光を小さく絞ることができる。Blu-ray(登録商標)では開口数は0.85である。そして、さらに記録密度を高くするためには開口数を0.9以上にすることが好ましい。例えば開口数を0.91にしたければ、開口数の精度を高めるために用いる開口制限(アパーチャ)と対物レンズの中心ズレの余裕を考慮して対物レンズそのものの開口数は0.92程度以上にすることが望ましい。このような高い開口数の対物レンズを精度良く製造するためには略平行な光ビームを対物レンズに入射させてその対物レンズで絞り、その収束スポットが収差なく絞れているかを測定することが望ましい。
図9に示すように、光ディスク用の対物レンズ561は、光ディスク401の透明基材t1~t4を通して記録面(401a、401b、401c、401d)上に光を絞る必要がある。略平行な光ビーム701入射時に3次の球面収差が最小になる基準基材厚みは1つの対物レンズに対し1種しか選べない。基準基材厚みと異なる基材厚に対しては3次球面収差を低減するために、光ピックアップの光学系では対物レンズに入射させる光の平行度を変化させて非平行にするが、その際高次の球面収差である5次球面収差が発生する。特許文献3には、略平行な光ビーム入射時に3次球面収差が最小になる基材厚をtc、最も厚い基材厚をt0、最も薄い基材厚をteとして、tc>(t0+te)/2となる対物レンズが開示されている。なお、図9ではt0=t1+t2+t3+t4、te=t1である。また、特許文献4には、略平行な光ビームが入射した時に、3次の球面収差が最小になる基準基材厚の決め方として、最も厚い基材厚に対して3次の球面収差を補正した際に発生する5次の球面収差の変位量の絶対値と、最も薄い基材厚に対して3次の球面収差補正した際に発生する5次の球面収差の変位量の絶対値とが同等となるようにする対物レンズが開示されている。そして、特許文献5には最も厚い基材厚の85%~110%の厚みの基材厚に対して対物レンズに略平行な光ビームを入射させた際の球面収差が最小となる対物レンズが開示されている。このように、記録あるいは再生の対象とする光ディスクの基材厚の平均値程度の基材厚において対物レンズ入射光ビームを略平行な光ビームとしたときに3次の球面収差と5次の球面収差が同時に最小になるよう対物レンズを設計することによって収差の発生量を抑えている。
特開2003-279851号公報 特開2008-293633号公報 国際公開第2010/047093号 国際公開第2008/149522号 国際公開第2011/065276号
上述のように最も手前の層と表面の厚み(カバー層の厚み)を薄くすることにより記録層間隔を広げることが多層ディスクにおいて有効である。従来の光ディスクとして、すでに市販されている多層光ディスクにはBDXLがある。BDXLには3層と4層の2種類がある。3層ディスクの基材厚の標準は、最も薄い基材厚が57μm、最も厚い基材厚が100μmである。4層ディスクの基材厚の標準は、最も薄い基材厚が53.5μm、最も厚い基材厚が100μmである。最も薄い基材厚と最も厚い基材厚の平均値は、3層ディスクでは78.5μm、4層ディスクでは76.75μmなので、これらに対応する対物レンズは基準基材厚taを75~80μmの間に設計することになる。収差測定時には対物レンズによる収束光を厚みtaの基材に通す必要がある。
一方、背景技術において述べたとおり、隣接記録層間の不要な反射光による信号品質低下回避には、記録層間隔を広げることが望ましい。我々は4層の記録面を持つ光ディスクでは例えば図1のような構造において、カバー層厚みを標準値46μmにして、記録層間隔の最も薄い標準値を14μmにする基材厚構造が望ましいと考えた。このアプローチは再生信号のノイズ/信号比の向上につながるので、特に記録密度を高くして光ディスクの容量を高める際に効果が高い。なお、図1において、光ディスク40は、表面40zに近い側から順に、第1情報記録面40a、第2情報記録面40b、第3情報記録面40c、第4情報記録面40dを有する。
光ディスク40は、さらに、カバー層42、第1中間層43、第2中間層44、第3中間層45を有している。カバー層42の厚みt1は、表面40zから第1情報記録面40aまでの間の基材の厚みを表し、第1中間層43の厚みt2は、第1情報記録面40aから第2情報記録面40bまでの間の基材の厚みを表し、第2中間層44の厚みt3は、第2情報記録面40bから第3情報記録面40cまでの間の基材の厚みを表し、第3中間層45の厚みt4は、第3情報記録面40cから第4情報記録面40dまでの間の基材の厚みを表している。
また、表面40zから第1情報記録面40aまでの距離をd1(≒t1)、表面40zから第2情報記録面40bまでの距離をd2(≒t1+t2)、表面40zから第3情報記録面40cまでの距離をd3(≒t1+t2+t3)、表面40zから第4情報記録面40dまでの距離をd4(≒t1+t2+t3+t4)とする。これらを基材厚と呼ぶ。
図1ではL0とL3の基材厚の平均値が73μmである、この4層ディスクに対応する対物レンズは、先に挙げた特許文献3から5に挙げた先行技術に従えば、基準基材厚tbを70~75μmの間に設計することになる。このディスクに対応する対物レンズの収差測定時には対物レンズによる収束光を厚みtbの基材に通す必要がある。
一方左記に述べたように、市販されているBDXLでは3層ディスクのL0とL2の平均基材厚が78.5μm、4層では76.75μmなので、これらに対応する対物レンズは基準基材厚taを75~80μmの間に設計することになる。収差測定時には対物レンズによる収束光を厚みtaの基材に通す必要がある。この従来型対物レンズをより薄い基材厚の光ディスクに適用した場合は5次以上の球面収差が大きくなりすぎるという課題が発生する。図10は約80μmの基材厚に最適設計した従来型対物レンズの特性図である。対物レンズに略平行な光ビームを入射させ、約80μmの基材厚を通したときに球面収差が最小になる。図10において横軸は基材厚、縦軸は収差である。横軸が約80μmと異なる場合は対物レンズに入射させる光ビームの平行度を変化させて主に3次の球面収差を低減している。しかし横軸が約80μmと異なる場合は高次の球面収差が残存し、特に基材厚の薄い側の残存収差が顕著に増大するという課題がある。基材厚46μmでは、15mλ(λは波長、値はrms値)の収差が残存している。これだけで記録再生性能が得られなくなるほどの大きな量ではないが、製造誤差や入射光の平行度調整誤差などのマージンが減ってしまう。基材厚の厚い側100μmでは10mλしか収差が残存していないことを鑑みるとバランスが悪い状態と言わざるを得ない。従って、従来型の対物レンズをそのままカバー層を、例えば46μmにまで、薄くした光ディスクに転用することは望ましくない。
このように従来のBDXLに対応する対物レンズに略平行な光ビームを入射させて収差を測定する基準基材厚taと新規4層ディスクに対応する対物レンズに略平行な光ビームを入射させて収差を測定する基準基材厚tbが異なると、それぞれの対物レンズの収差測定のためには、異なる厚み基材を通して収差測定しなければならない。すると、夫々の対物レンズの検査のために基材の交換作業が生じる。基材の傾きはコマ収差を発生させるので、光軸に垂直になるよう正確に調整する必要がある。その公差は0.05°以下望ましくは0.01°の公差で調整が必要である。このように高精度の傾き調整が必要なので、基材の入れ替えは測定の工程において時間的に大きな負担となるという課題が生じる。
本発明では上述の課題を解決するため、以下のような対物レンズ、光ヘッド装置、光情報装置、光ディスクシステムを構成する。また、以下の測定方法によって対物レンズを検査する。
(1)単レンズ構成の対物レンズであって、開口数(NA)は0.85以上であり、前記対物レンズに略平行な光ビームを入射させたときに3次の球面収差が最小になる基材厚thと、前記対物レンズに入射させる光ビームの平行度を平行な状態から変化させて3次の球面収差を最小にした際に全収差が最小になる基材厚tmが異なることを特徴とする対物レンズ。
(2)
(1)に記載の対物レンズであって、
前記基材厚thは前記基材厚tmより厚いことを特徴とする対物レンズ。
(3)
(2)に記載の対物レンズであって、
前記基材厚thは75μmより厚く、前記基材厚tmは75μmより薄いことを特徴とする対物レンズ。
(4)
単レンズ構成の対物レンズであって、開口数(NA)は0.85以上であり、前記対物レンズに略平行な光ビームを入射させたときに3次の球面収差が最小になる基材厚thと、前記対物レンズに入射させる光ビームの平行度を平行な状態から変化させて3次の球面収差を最小にした際の5次の球面収差が最小になる基材厚tm5が異なることを特徴とする対物レンズ。
(5)
(4)に記載の対物レンズであって、
前記基材厚thは前記基材厚tm5より厚いことを特徴とする対物レンズ。
(6)
(5)に記載の対物レンズであって、
前記基材厚thは75μmより厚く、前記基材厚tm5は75μmより薄いことを特徴とする対物レンズ。
(7)
(1)~(6)に記載のいずれかの対物レンズであって、
前記開口数(NA)は0.9以上であることを特徴とする対物レンズ。
(8)
光ビームを出射するレーザ光源と、前記レーザ光源から出射される光ビームを受けて光ディスクの記録面上へ微小スポットに集光する(1)~(7)に記載のいずれかの対物レンズと、前記光ディスクの記録面上で反射した光ビームを受けてその光量に応じて電気信号を出力する光検出部を形成した光検出器とを具備することを特徴とする光ヘッド装置。
(9)
(8)に記載の光ヘッド装置と、
光ディスクを回転するモータと、前記光ヘッド装置から得られる信号を受け、前記モータや前記対物レンズや前記レーザ光源を制御および駆動する電器回路を具備する光情報装置。
(10)
光ヘッド装置と、
光ディスクを回転するモータと、前記光ヘッド装置から得られる信号を受け、前記モータや前記対物レンズや前記レーザ光源を制御および駆動する電器回路を具備する光情報装置であって、
前記光ヘッド装置は、
第1の光源と、前記第1の光源から出射される光ビームを受けて基材厚t1の基材を通して光ディスクの記録面上へ微小スポットに集光する請求項1~7記載のいずれかの対物レンズと、前記光ディスクの記録面上で反射した光ビームを受けてその光量に応じて電気信号を出力する光検出部を形成した光検出器と、前記対物レンズを光軸方向に駆動して前記微小スポットを前記光ディスクの記録面上へ焦点あわせするアクチュエータを具備し、
前記光検出器から、焦点誤差信号を検出するための電気信号を検出し、
前記アクチュエータによって前記対物レンズを光軸方向に駆動することによって、前記微小スポットを前記光ディスクの記録面上へ焦点あわせすることを特徴とする光情報装置。
(11)
(9)または(10)に記載のいずれかの光情報装置と、
情報を入力するための入力装置あるいは入力端子と、
前記入力装置あるいは入力端子から入力された情報や前記光情報装置から再生された情報に基づいて演算を行う演算装置と、
前記入力装置あるいは入力端子から入力された情報や前記光情報装置から再生された情報や、前記演算装置によって演算された結果を表示あるいは出力するための出力装置あるいは出力端子を備えた光ディスクシステム。
(12)
(9)または(10)に記載のいずれかの光情報装置と、
前記光情報装置から得られる情報信号を画像に変換する情報から画像へのデコーダーを有する光ディスクシステム。
(13)
(9)または(10)に記載のいずれかの光情報装置と、
画像情報を前記光情報装置によって記録する情報に変換する画像から情報へのエンコーダーを有する光ディスクシステム。
(14)
(9)または(10)に記載のいずれかの光情報装置と、
外部との情報のやりとりを行う入出力端子を備えた光ディスクシステム。
(15)
略平行な光ビームを対物レンズに入射させ一定の基材厚を通したときの収差を測定し、全収差と基準値、あるいは、5次球面収差と基準値の差分がある一定範囲であることを良品の条件とすることを特徴とする対物レンズの検査方法。
(16)
(1)~(7)に記載のいずれかの対物レンズの検査方法であって、略平行な光ビームを前記対物レンズに入射させ一定の基材厚を通したときの収差を測定し、全収差と基準値、あるいは、5次球面収差と基準値の差分がある一定範囲であることを良品の条件とすることを特徴とする対物レンズの検査方法。
本発明の実施形態にかかる対物レンズは、高密度かつ多層の記録層を有して大容量の光ディスクに記録再生できると共に、従来の対物レンズとの検査工程の共用化が可能で安価に製造可能である。
図1は、本発明の実施の形態1に係る光ディスクの概略構成を示す図である。 図2は、本発明の実施の形態1に係る対物レンズの構成図である。 図3は、実施例1の対物レンズの波面収差を示す図である。 図4は、実施例2の対物レンズの波面収差を示す図である。 図5は、本発明の実施の形態2に係る光ヘッド装置を示す構成図である。 図6は、本発明の実施の形態3に係る光情報装置を示す構成図である。 図7は、本発明の実施の形態4に係る光ディスクシステムを示す構成図である。 図8は、本発明の実施の形態5に係る光ディスクシステムを示す構成図である。 図9は、従来の光ディスクの概略構成を示す図である。 図10は、従来の対物レンズの波面収差を示す図である。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。ただし、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になることを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面及び以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
(実施の形態1)
図2は本発明の実施の形態1に係る対物レンズ100の構成図である。図2において、対物レンズ100は、入射光線を受ける面である第一面102と、その第一面102に対向する面である第二面103を有する。光ディスク101は、基板104、基材105、基板104と基材105に挟まれた情報記録面106を有する。光ビーム107は、対物レンズ100の第一面102に入射し、第二面103を通り、光ディスク101の情報記録面106に収束される。ここで、光ビーム107が情報記録面106に収束されている状態での第二面103と光ディスク101の基材105の表面(図2の下側面)との距離をワーキングディスタンス(以降、Wd)と呼ぶ。また、対物レンズ100の第一面102と第二面103の光軸における間隔をdLとする。
本発明の具体的な実施の形態について、実施例を用いてさらに詳細に説明する。各実施例において、以下に示す符号を共通とする。また、設計波長λを405nm、対物レンズ屈折率は1.623918を中心とした。
f:対物レンズの焦点距離
NA:対物レンズのNA
R1:対物レンズの第1面の曲率半径
R2:対物レンズの第2面の曲率半径
d:対物レンズのレンズ厚み
n:対物レンズの屈折率
Wd:対物レンズの第2面から光ディスクまでの距離
なお、NAと屈折率は無単位であり、他の単位はmmである。
また、非球面形状は、以下の(数1)で与えられる。
Figure 0007108835000001
ただし各符号の意味は以下の通りである。
X:光軸からの高さがhの非球面上の点の非球面頂点の接平面からの距離
h:光軸からの高さ(図2では横方向の距離)
Cj:対物レンズの第j面の非球面頂点の曲率(Cj=1/Rj)
Kj:対物レンズの第j面の円錐定数
Aj,n:対物レンズの第j面のn次の非球面係数ただしj=1,2
(実施例1)
本実施例は図1において標準値が、t1=46(μm)、t2=14(μm)、t3=22(μm)、t4=18(μm)の4層光ディスクに対応する対物レンズである。基材厚(d1からd4)の標準値は46μmから100μmなので、その平均値は73μmである。
実施例1の対物レンズの具体的数値を以下に示す。実施例1は、硝材の屈折率n=1.6239179286、焦点距離f=1.310、開口数NA=0.92、作動距離Wd=0.2603の単レンズを設計した例である。
f=1.310
NA= 0.92
R1= 0.94914648
R2= -1.3904864
d= 1.8864562
n= 1.6239179286
Wd= 0.2603
K1= -0.61235467
A1,4= 0.032559077
A1,6= -055916593
A1,8= 0.29336836
A1,10= -0.57792146
A1,12= 0.39248980
A1,14= 0.47987226
A1,16= -0.94526819
A1,18= 0.39272824
A1,20= -0.034749112
A1,22= 0.356603999
A1,24= -0.31438861
A1,26= -0.14056863
A1,28= 0.24740123
A1,30= -0.083558657
A1,32= 0.0049478558
A1,34= -0.00016143088
A1,36= -0.00022107185
A1,38= -0.000051205268
A1,40= 0.00016909200
K2= -34.615191
A2,4= 1.5669936
A2,6= -9.1540096
A2,8= 32.319289
A2,10= -71.473950
A2,12= 77.578476
A2,14= 26.924457
A2,16= -196.43080
A2,18= 233.52641
A2,20= -94.340941
A2,22= -4.5551101
A2,24= -15.293308A2,26= 16.666311
A2,28= 3.3677085
A2,30= 6.2658324
A2,32= -2.0560474
A2,34= -0.040157121
A2,36= -5.1751801
A2,38= -9.5649736
A2,40= 10.077867
図3は本実施例の対物レンズについての特性図である。横軸は光ディスク表面から情報の記録再生面までの透明基材の厚み、すなわち基材厚である。縦軸は収束スポットの波面収差である。横軸の基材厚に応じて、縦軸の収差が最小になるよう対物レンズへ入射させる光ビームの収束度を調整している。
本実施例の対物レンズに略平行な光ビームを入射させると、約80μmの基材厚を通したときに3次の球面収差が最小になる。一方、高次収差まで含めた全収差が最小になるのは対物レンズにやや収束する光ビームを入射させ、73μmの基材厚を通したときになるよう設計するところが本願の特徴である。図3に示されるとおり、薄い基材厚、例えば46μmでも、残存する収差は12mλ(λは波長、値はrms値、NAは0.91)以下に収まっている。基材厚の厚い側では100μmでも12mλ以下しか収差が残存しておらず、バランスが良くなっている。製造誤差や入射光の平行度調整誤差などに対する収差のマージンが確保できる。
なお、残存する収差の最も大きな成分は5次の球面収差である。従って、本願の特徴は対物レンズに略平行な光ビームを入射させたときに3次の球面収差が最小になる基材厚と、対物レンズに入射させる光ビームの平行度を平行な状態から変化させて3次の球面収差を最小にした際に5次の球面収差が最小になる基材厚が異なるように設計することでもある。本実施例では対物レンズに略平行な光ビームを入射させたときに3次の球面収差が最小になる基材厚が80μmであり、対物レンズに入射させる光ビームの平行度を平行な状態から変化させて3次の球面収差を最小にした際に5次の球面収差が最小になる基材厚は約73μmである。5次の球面収差が最小になる状態では対物レンズに入射させる光ビームはやや収束光になっている。
本願の対物レンズは、略平行な光ビームを入射させ約80μmの基材厚を通したときには3次の球面収差が最小で、5次の球面収差を含む高次の球面収差も5mλに満たないので、全収差や5次の球面収差を基準値として基準値からの差分を収差の検査基準値と決めれば精度良く収差を検査できる。すなわち、略平行な光ビームを対物レンズに入射させ一定の基材厚を通したときの収差を測定し、全収差と基準値、あるいは、測定結果の5次球面収差と基準値の差分がある一定範囲であることを良品の条件とすることにより、精度良く収差を検査できる。
従って、より薄い基材厚への対応と従来型対物レンズと同じ条件での測定という2種の条件を同時に満足するという顕著な効果を得ることができる。
もし仮に73μmの基材厚において対物レンズに略平行な光ビームを入射したときに全収差が最小になるように設計したとすると80μmの基材厚において対物レンズに略平行な光ビームを入射したときに開口数0.91の範囲で75mλ(rms値)以上の収差が発生し、収差測定の精度が得られないことと比較すると、本発明の効果が顕著であることがよくわかる。
また、光ディスク用の対物レンズは開口数NAを設計通りの値で用いるために開口制限を併用することが多い。例えば図1において対物レンズ100の略平行な光ビーム入射側(図1の下方)に開口制限あるいは絞り(図示は省略)を配置して対物レンズ100への光ビーム107の光束径を所望の値にして、正確な開口数NAを実現する。この際に絞りと対物レンズ100位置関係は設計との誤差が発生し公差が必要である。この公差は20μmあれば十分である。図1の左右前後方向の交差20μmを焦点距離1mm程度の対物レンズにおいて許容するためには0.02mm÷NA≒0.02なので、開口数が0.02程度大きな範囲まで、少なくとも軸上において収差が小さくなるように延伸設計することが望ましい。本実施例においても、NAは0.92+0.02=0.94まで、軸上収差を抑えられるよう非球面を延長設計して、光ピックアップに実装する際には絞り(アパーチャ)によって、NAを0.9~0.92に制限して使用することが想定される。
(実施例2)
本実施例は図1において標準値が、t1=43(μm)、t2=19(μm)、t3=15(μm)、t4=23(μm)の光ディスクに対応する対物レンズである。基材厚の標準値は43μmから100μmなので、その平均値は71.5μmである。
実施例1は、硝材の屈折率n=1.6239179286、開口数NA=0.92、作動距離Wd=0.2603の単レンズである。焦点距離f=1.31052である。
NA= 0.92
R1= 0.94932135
R2= -1.3922442
d= 1.8873592
n= 1.6239179286
Wd= 0.2603
K1= -0.61232519
A1,4= 0.03265204
A1,6= -0.05999135
A1,8= 0.29352737
A1,10= -0.57804149
A1,12= 0.39250540
A1,14= 0.47988186
A1,16= -0.94521185
A1,18= 0.39272473
A1,20= -0.034758187
A1,22= 0.35658655
A1,24= -0.31439476
A1,26= -0.14056305
A1,28= 0.24740927
A1,30= -0.083557218
A1,32= 0.0049445696
A1,34= -0.00016176460
A1,36= -0.00022157979
A1,38= -0.000050986197
A1,40= 0.00016926398
K2= -34.965455
A2,4= 1.5666847
A2,6= -9.1558998
A2,8= 32.319013
A2,10= -71.471494
A2,12= 77.584089
A2,14= 26.925612A2,16= -196.44056
A2,18= 233.51653
A2,20= -94.344153
A2,22= -4.5521940
A2,24= -15.272508
A2,26= 16.691023
A2,28= 3.3801034
A2,30= 6.2370814
A2,32= -2.1114694
A2,34= -0.025926053
A2,36= -5.1920593
A2,38= -9.5406082
A2,40= 0.102341
図4は本実施例の対物レンズについての特性図である。横軸は光ディスク表面から情報の記録再生面までの透明基材の厚み、すなわち基材厚である。縦軸は収束スポットの波面収差である。横軸の基材厚に応じて、縦軸の収差が最小になるよう対物レンズへ入射させる光ビームの収束度を調整している。
本実施例の対物レンズに略平行な光ビームを入射させると、約80μmの基材厚を通したときに3次の球面収差が最小になる。しかし、高次収差まで含めた全収差が最小になるのは対物レンズにやや収束する光ビームを入射させ、71.5μmの基材厚を通したときになるよう設計するところが本願の特徴である。図4に示されるとおり、薄い基材厚の43μmでも、残存する収差は12mλ(λは波長、値はrms値、NAは0.91)程度に収まっている。基材厚の厚い側100μmでも12mλ程度しか収差が残存しておらず、バランスが良くなっている。製造誤差や入射光の平行度調整誤差などに対する収差のマージンが確保できる。
なお、残存する収差の最も大きな成分は5次の球面収差である。従って、本願の特徴は対物レンズに略平行な光ビームを入射させたときに3次の球面収差が最小になる基材厚と、対物レンズに入射させる光ビームの平行度を平行な状態から変化させて3次の球面収差を最小にした際に5次の球面収差が最小になる基材厚が異なるように設計することでもある。本実施例では対物レンズに略平行な光ビームを入射させ、3次の球面収差が最小になる基材厚が80μmであり、対物レンズに入射させる光ビームの平行度を平行な状態から変化させて3次の球面収差を最小にした際に5次の球面収差が最小になる基材厚は約71.5μmである。5次の球面収差が最小になる状態では対物レンズに入射させる光ビームはやや収束光になっている。
本願の対物レンズは、略平行な光ビームを入射させ約80μmの基材厚を通したときには3次の球面収差が最小で、5次の球面収差を含む高次の球面収差も5mλに満たないので、全収差や5次の球面収差を基準値として基準値からの差分を収差の検査基準値と決めれば精度良く収差を検査できる。すなわち、略平行な光ビームを対物レンズに入射させ一定の基材厚を通したときの収差を測定し、全収差と基準値、あるいは、測定結果の5次球面収差と基準値の差分がある一定範囲であることを良品の条件とすることにより、精度良く収差を検査できる。
従って、より薄い基材厚への対応と従来型対物レンズと同じ条件での測定という2種の条件を満足するという顕著な効果を得ることができる。
もし仮に71.5μmの基材厚において対物レンズに略平行な光ビームを入射したときに全収差が最小になるように設計したとすると80μmの基材厚において対物レンズに略平行な光ビームを入射したときに開口数0.91の範囲で90mλ(rms値)以上の収差が発生し、収差測定の精度が得られないことと比較すると、本発明の効果が顕著であることがよくわかる。
また、本実施例でもNAは0.94程度まで、軸上収差を抑えられるよう非球面を延長設計して、光ピックアップに実装する際には絞り(開口制限あるいはアパーチャ)によって、NAを0.9~0.92に制限して使用することが想定される。
(実施の形態2)
図5は、実施の形態2にかかる光ヘッド装置1300を示す構成図である。図5において、光ヘッド装置1300は、レーザ光源1301、リレーレンズ1302、ビームスプリッタ1303、コリメートレンズ(第1の凸レンズ)1304、立ち上げミラー1305、1/4波長板1306、対物レンズ100、駆動手段1307、回折素子1308、検出レンズ1309、第1の光検出器1310、集光レンズ1311、第2の光検出器1312を備える。光ディスク101は、基材厚みt1が約0.1mm(製造誤差を含め0.11mm以下の基材厚を約0.1mmと呼ぶ)あるいはより薄い基材厚みを有し、波長λ1の光ビームによって記録・再生をされる。レーザ光源1301は、波長λ1(390nm~415nm:標準的には405nmぐらい)の青色光の光ビーム107を出射する。光ディスク101は、例えば図1に示したように、光の入射面から記録面までの基材105に加え、厚み1.1mm程度の基板(保護材)104と張り合わせて機械的強度を補強し外形を1.2mm程度にする。以降、本発明の図面では、簡単のため、基板は省略する。
レーザ光源1301は、好ましくは半導体レーザ光源とすることにより光ヘッド装置、及びこれを用いた光情報装置を小型、軽量、低消費電力にすることができる。
光ディスク101の記録再生を行う際には、レーザ光源1301から出射した波長λ1の光ビーム107は、リレーレンズ1302を介してビームスプリッタ1303によって反射され、コリメートレンズ1304によって略平行な光ビームにされ、さらに立ち上げミラー1305によって光軸を折り曲げられ、1/4波長板1306によって円偏光になる。対物レンズ100によって光ディスク101の厚さ約0.1mmの基材を通して光ビーム107が情報記録面106に収束される。リレーレンズ1302により、レーザ光源1301からの光利用効率や遠視野像(far field pattern)を好ましいものに設定できるが、特に必要ない場合は省略も可能である。ここで、図面の都合上、立ち上げミラー1305は光ビームを図面の上方に曲げるように記述したが実際には図面から手前(あるいは奥)へ図面に対して垂直な方向へ光ビーム光軸を折り曲げる構成とする。ここまでの光路を往路と呼ぶ。
情報記録面で反射した光ビーム107は、もとの光路を逆にたどって(復路)、1/4波長板1306によって初期とは直角方向の直線偏光になり、ビームスプリッタ1303をほぼ全透過し、検出レンズ1309によって焦点距離を伸ばされて、第1の光検出器1310に入射する。第1の光検出器1310の出力を演算することによって、焦点制御やトラッキング制御に用いるサーボ信号及び、情報信号を得る。なお、復路中に回折素子1308を設けることにより高精度で安定なサーボ信号検出を実現することも出来る。上記のようにビームスプリッタ1303は、波長λ1の光ビーム107に関しては、1方向の直線偏光を全反射し、それと直角方向の直線偏光を全透過する偏光分離膜を具備する。なお再生専用機など光ヘッド装置1300の用途によっては、ビームスプリッタ1303は偏光依存性をなくし、1/4波長板1306を省略することも可能である。
ここで、対物レンズ100は、実施の形態1の対物レンズであり、従来型の対物レンズと共用の基材を使って収差検査することができ、低コストに生産できるので、光ヘッド装置1300は薄い基材厚に対応して多層の光ディスクの記録再生ができる上に低コストで製造可能であるという効果を持つ。
また、コリメートレンズ1304を光軸方向(図5の左右方向)へ動かすことにより光ビームの平行度を変化させる。基材の厚さ誤差や、光ディスク101が多層ディスクの場合に層間厚さに起因する基材厚さがあると球面収差が発生するが、このようにコリメートレンズ1304を光軸方向に動かすことによってその球面収差を補正することができる。このように、コリメートレンズ1304を動かすことによる球面収差の補正は、±30μm以上の基材厚さを補正することもできる。
さらに、ビームスプリッタ1303を、レーザ光源1301から出射する直線偏光の光を一部(例えば10%程度)透過するようにして、透過した光ビーム107をさらに集光レンズ1311によって第2の光検出器1312へ導くと、第2の光検出器1312から得られる信号を用いて光ビーム107の発光光量変化をモニターしたり、さらに、その光量変化をフィードバックして、光ビーム107の発光光量を一定に保つ制御を行うこともできる。
(実施の形態3)
図6は、実施の形態3に係る光情報装置1400の構成図である。図6において、光情報装置1400は、光ヘッド装置1300、駆動装置1401、電気回路1402、モータ1403、ターンテーブル1404、クランパ1405を備える。光ヘッド装置1300は、実施の形態2で説明したものである。
光ディスク101は、ターンテーブル1404に乗せられ、クランパ1405で固定された状態でモータ1403によって回転される。光ヘッド装置1300は、光ディスク101の所望の情報の存在するトラックのところまで、駆動装置1401によって粗動される。
光ヘッド装置1300は、光ディスク101との位置関係に対応して、フォーカスエラー(焦点誤差)信号やトラッキングエラー信号を電気回路1402へ送る。電気回路1402はこの信号に対応して、光ヘッド装置1300へ、対物レンズ100を微動させるための信号を送る。この信号によって、光ヘッド装置1300は、光ディスク101に対してフォーカス制御や、トラッキング制御を行い、光ヘッド装置1300によって、情報の読み出し、または書き込み(記録)や消去を行う。
本実施の形態の光情報装置1400は、光ヘッド装置として実施の形態2で説明した光ヘッド装置1300を用いるので、低コストで構成できる上に、多層の大容量光ディスクに対応することができるという効果を有する。
(実施の形態4)
実施の形態3に記した光情報装置1400を具備した、あるいは、上述の記録・再生方法を採用したコンピュータや、光ディスクプレーヤ、光ディスクレコーダ、サーバ、車両等は、異なる種類の光ディスクを安定に記録あるいは再生できるので、広い用途に使用できるという効果を有するものとなる。また、これらは、光ヘッド装置を用いて光ディスクから情報を再生するという意味では共通のものなので、すべてを総称して光ディスクシステムということもできる。
図7は、実施の形態4に係る光ディスクシステム1500を示す構成図である。光ディスクシステム1500は、実施の形態3の光情報装置1400、演算装置1501を備える。光ディスクシステム1500は、入力装置1502を接続する入力端子、出力装置1503を接続する出力端子を備える。
入力装置1502は、情報の入力を行う。例えば、キーボードあるいはマウス、タッチパネルは、入力装置1502の一例である。演算装置1501は、入力装置1502から入力された情報や、光情報装置1400から読み出した情報などに基づいて演算を行う。例えば、中央演算装置(CPU)は、演算装置1501の一例である。出力装置1503は、演算装置1501によって演算された結果などの情報を表示する。例えば、ブラウン管や液晶表示装置、プリンターは、出力装置1503の一例である。
本実施の形態の光ディスクシステムは、光ヘッド装置として、実施の形態3の光ヘッド装置を用いるので、低コストで構成できる上に、多層の大容量光ディスクを用いて大容量のシステムを構築できるという効果を有する。
なお、演算装置1501は、光情報装置1400から得られる情報信号を静止画や動画を含む画像に変換する変換装置であっても良い。また、また、演算装置1501は、光情報装置1400から得られる静止画や動画を含む画像を情報に変換する変換装置であっても良い。また、光情報装置1400から得られる情報信号を静止画や動画を含む画像に変換するとともに、光情報装置1400から得られる静止画や動画を含む画像を情報に変換することができる変換装置であっても良い。また、入力装置1502や出力装置1503は、光ディスクシステム1500に一体に構成されていても良い。
(実施の形態5)
図8は、実施の形態5に係る光ディスクシステム1600の構成図である。光ディスクシステム1600は、実施の形態3の光ディスクシステム1500に対して、さらに入出力端子1601を備える。入出力端子1601は、光情報装置1400に記録する情報を取り込んだり、光情報装置1400によって読み出した情報を外部ネットワーク1602に出力する有線または無線の通信端子である。これによって、ネットワーク、すなわち、複数の機器、例えば、コンピュータ、電話、テレビチューナ等と情報をやりとりし、これら複数の機器から共有の情報サーバとして利用することが可能となる。実施の形態5における光情報装置は、異なる種類の光ディスクを安定に記録あるいは再生できるので、広い用途に使用できる効果を有するものとなる。さらに、情報を表示するブラウン管や液晶表示装置、プリンターなどの出力装置1503を備えてもよい。
さらに、複数の光ディスクを光情報装置1400に出し入れすることができるチェンジャーを具備することにより、多くの情報を記録・蓄積できる効果を得ることができ、データセンターにおける情報蓄積装置として好適である。
本実施の形態の光情報装置は、光ヘッド装置として、本発明で上述した光ヘッド装置を用いるので、低コストで構成できる上に、多層の大容量光ディスクを用いて大容量のシステムを構築できるという効果を有する。
なお、実施の形態4及び5において図15及び図16には出力装置1503を示したが、出力端子を備えて出力装置1503は持たず、別売りとする商品形態があり得ることはいうまでもない。また、実施の形態4及び5において、入力装置は別売りとして入力端子のみを持った形態も可能である。
本発明にかかる対物レンズ、光ヘッド装置は低コストで構成できる上に、多層の大容量光ディスクに対応することができる、さらに、この光ヘッド装置を用いた光情報装置は、低コストで構成できる上に、多層の大容量光ディスクを用いて大容量のシステムを構築できる。また、コンピュータ、光ディスクプレーヤ、光ディスクレコーダ、カーナビゲーションシステム、編集システム、データサーバー、AVコンポーネント、車両など、情報を蓄えるあらゆるシステムに応用展開可能を期待される。
40 光ディスク
40a 第1情報記録面
40b 第2情報記録面
40c 第3情報記録面
40d 第4情報記録面
100 対物レンズ
101 光ディスク
102 第一面
103 第二面
104 基板
105 基材
106 情報記録面
107 光ビーム
401 光ディスク
561 対物レンズ
701 光ビーム
1300 光ヘッド装置
1301 レーザ光源
1302 リレーレンズ
1303 ビームスプリッタ
1304 コリメートレンズ
1305 立ち上げミラー
1306 1/4波長板
1307 駆動手段
1308 回折素子
1309 検出レンズ
1310 第1の光検出器
1311 集光レンズ
1312 第2の光検出器
1400 光情報装置
1401 駆動装置
1402 電気回路
1403 モータ
1404 ターンテーブル
1405 クランパ
1500 光ディスクシステム
1501 演算装置
1502 入力装置
1503 出力装置
1600 光ディスクシステム
1601 入出力端子
1602 外部ネットワーク

Claims (14)

  1. 単レンズ構成の対物レンズであって、開口数は0.以上であり、前記対物レンズに略平行な光ビームを入射させたときに3次の球面収差が最小になる基材厚thと、前記対物レンズに入射させる光ビームの平行度を平行な状態から変化させて3次の球面収差を最小にした際に全収差が最小になる基材厚tmが異なることを特徴とする対物レンズ。
  2. 請求項1記載の対物レンズであって、
    前記基材厚thは前記基材厚tmより厚いことを特徴とする対物レンズ。
  3. 請求項2記載の対物レンズであって、
    前記基材厚thは75μmより厚く、前記基材厚tmは75μmより薄いことを特徴とする対物レンズ。
  4. 単レンズ構成の対物レンズであって、前記対物レンズに略平行な光ビームを入射させたときに3次の球面収差が最小になる基材厚thと、前記対物レンズに入射させる光ビームの平行度を平行な状態から変化させて3次の球面収差を最小にした際の5次の球面収差が最小になる基材厚tm5が異なることを特徴とする対物レンズ。
  5. 請求項4記載の対物レンズであって、
    前記基材厚thは前記基材厚tm5より厚いことを特徴とする対物レンズ。
  6. 請求項5記載の対物レンズであって、
    前記基材厚thは75μmより厚く、前記基材厚tm5は75μmより薄いことを特徴とする対物レンズ。
  7. 光ビームを出射するレーザ光源と、前記レーザ光源から出射される光ビームを受けて光ディスクの記録面上へ微小スポットに集光する請求項1~記載のいずれかの対物レンズと、前記光ディスクの記録面上で反射した光ビームを受けてその光量に応じて電気信号を出力する光検出部を形成した光検出器とを具備することを特徴とする光ヘッド装置。
  8. 請求項記載の光ヘッド装置と、
    光ディスクを回転するモータと、前記光ヘッド装置から得られる信号を受け、前記モータや前記対物レンズや前記レーザ光源を制御および駆動する電器回路を具備する光情報装置。
  9. 1の光源と、前記第1の光源から出射される光ビームを受けて基材厚t1の基材を通して光ディスクの記録面上へ微小スポットに集光する請求項1~記載のいずれかの対物レンズと、前記光ディスクの記録面上で反射した光ビームを受けてその光量に応じて電気信号を出力する光検出部を形成した光検出器と、前記対物レンズを光軸方向に駆動して前記微小スポットを前記光ディスクの記録面上へ焦点あわせするアクチュエータを具備し、
    前記光検出器から、焦点誤差信号を検出するための電気信号を検出し、
    前記アクチュエータによって前記対物レンズを光軸方向に駆動することによって、前記微小スポットを前記光ディスクの記録面上へ焦点あわせすることを特徴とする光情報装置。
  10. 請求項または記載のいずれかの光情報装置と、
    情報を入力するための入力装置あるいは入力端子と、
    前記入力装置あるいは入力端子から入力された情報や前記光情報装置から再生された情報に基づいて演算を行う演算装置と、
    前記入力装置あるいは入力端子から入力された情報や前記光情報装置から再生された情報や、前記演算装置によって演算された結果を表示あるいは出力するための出力装置あるいは出力端子を備えた光ディスクシステム。
  11. 請求項または記載のいずれかの光情報装置と、
    前記光情報装置から得られる情報信号を画像に変換する情報から画像へのデコーダーを有する光ディスクシステム。
  12. 請求項または記載のいずれかの光情報装置と、
    画像情報を前記光情報装置によって記録する情報に変換する画像から情報へのエンコーダーを有する光ディスクシステム。
  13. 請求項または記載のいずれかの光情報装置と、
    外部との情報のやりとりを行う入出力端子を備えた光ディスクシステム。
  14. 請求項1~記載のいずれかの対物レンズの検査方法であって、略平行な光ビームを前記対物レンズに入射させ一定の基材厚を通したときの収差を測定し、全収差と基準値、あるいは、5次球面収差と基準値の差分がある一定範囲であることを良品の条件とすることを特徴とする対物レンズの検査方法。
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