JP7106031B2 - ジェスチャ検出装置及びジェスチャ検出方法 - Google Patents

ジェスチャ検出装置及びジェスチャ検出方法 Download PDF

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Description

本開示は、ジェスチャ検出装置及びジェスチャ検出方法に関する。
近年、撮像装置で撮像された画像から、人の手などの身体部分によって行われたジェスチャを検出するジェスチャ検出装置が提案されている(例えば特許文献1)。
特開2017-91496号公報
画像の全領域に対応する撮像領域からジェスチャを検出すると、ユーザが意図していないジェスチャまで検出されてしまうことがある。そのようなジェスチャの誤検出を抑制するために、撮像領域の一部である検出領域のみジェスチャを検出するジェスチャ検出装置が考えられる。
また、検出領域内で一の種類のジェスチャを連続的に仮検出した回数が閾値以上である場合に、当該一の種類のジェスチャを検出し、検出領域外でジェスチャを仮検出した場合に、上記回数をリセットするジェスチャ検出装置が考えられる。このようなジェスチャ検出装置によれば、ジェスチャの誤検出をさらに抑制することができる。
しかしながら、仮検出を行うジェスチャ検出装置において、検出領域の縁部でジェスチャが行われると、撮像装置への振動などにより、ジェスチャを行う身体部分が検出領域から出入りして上記リセットが行われてしまうことがある。その結果、検出領域の縁部で行われているはずのジェスチャを検出できないという問題があった。
そこで、本開示は、上記のような問題点を鑑みてなされたものであり、ジェスチャを適切に検出可能な技術を提供することを目的とする。
本開示に係るジェスチャ検出装置は、画像を取得する取得部と、取得部で取得された画像に基づいて、画像の撮像領域内で身体部分によって行われたジェスチャの種類を仮検出し、当該仮検出の結果に基づいて、撮像領域の一部である検出領域内で一の種類のジェスチャを仮検出した検出領域回数または検出領域時間が予め定められた閾値以上である場合に、一の種類のジェスチャを検出する検出部とを備え、検出部は、検出領域内で一の種類のジェスチャを仮検出した後に、検出領域外であり撮像領域内の領域である残領域内で一の種類のジェスチャを仮検出し、かつ、仮検出について予め定められた条件が満たされた場合、一の種類のジェスチャの検出領域回数または検出領域時間をリセットしない。
本開示によれば、検出領域内で一の種類のジェスチャを仮検出した後に、残領域内で一の種類のジェスチャを仮検出し、かつ、仮検出について予め定められた条件が満たされた場合、一の種類のジェスチャの検出領域回数または検出領域時間をリセットしない。このような構成によれば、ジェスチャを適切に検出することができる。
本開示の目的、特徴、態様及び利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。
関連装置の動作を説明するための図である。 関連装置の動作を説明するための図である。 関連装置の動作を説明するための図である。 実施の形態1に係るジェスチャ検出装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係るジェスチャ検出装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係るジェスチャ検出装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態2に係るジェスチャ検出装置の動作を説明するための図である。 その他の変形例に係るジェスチャ検出装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 その他の変形例に係るジェスチャ検出装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 その他の変形例に係るサーバの構成を示すブロック図である。 その他の変形例に係る通信端末の構成を示すブロック図である。
<関連装置>
まず、本開示の実施の形態に係るジェスチャ検出装置について説明する前に、これと関連する先行技術ではないジェスチャ検出装置(以下「関連装置」と記す)について説明する。
図1は、関連装置の動作を説明するための図である。関連装置は、カメラなどの撮像装置から画像を取得する。画像の全領域に対応する領域が撮像領域41として規定され、撮像領域41の一部が、検出領域42として規定される。説明の便宜上、以下の説明では、検出領域42外であり撮像領域41内である領域を「残領域」と記し、その領域に「43」の符号を付すこともある。
関連装置は、撮像装置から取得された画像に基づいて、撮像領域41内で身体部分によって行われたジェスチャの種類を仮検出する。以下、関連装置が検出領域42内で一の種類のジェスチャを仮検出した回数を、「検出領域回数」と記して説明する。
関連装置は、一の種類のジェスチャの検出領域回数が予め定められた閾値以上である場合に、当該一の種類のジェスチャを検出する。図1の例では、閾値は「3」であり、手によるサムズアップが一の種類のジェスチャとして3回仮検出されている。この場合、関連装置はサムズアップというジェスチャを検出する。
一方、1回目に検出領域42でジェスチャが仮検出された後に、図2に示すように2回目に検出領域42ではなく残領域43でジェスチャが仮検出された場合、関連装置は、サムズアップの検出領域回数を「0」にリセットする。また、1回目に検出領域42内で仮検出されたジェスチャがサムズアップであり、図3に示すように2回目に検出領域42内で仮検出されたジェスチャがパーである場合、関連装置は、パーの検出領域回数をカウントして「1」に設定し、サムズアップの検出領域回数を「0」にリセットする。
以上のような関連装置であれば、検出領域42内で一の種類のジェスチャを連続的に仮検出した場合に、当該一の種類のジェスチャを検出する。これにより、ユーザが意図していなかったジェスチャを検出してしまう誤検出を抑制することが可能となる。
しかしながら、関連装置において検出領域42の縁部でジェスチャが行われると、画像を撮像する撮像装置への振動などにより、ジェスチャを行う身体部分が検出領域42から出入りして上記リセットが行われてしまうことがある。その結果、関連装置では、検出領域42の縁部で行われているはずのジェスチャを検出できないという問題があった。これに対して、以下で説明する本開示の実施の形態に係るジェスチャ検出装置によれば、このような問題を解決することが可能となっている。
<実施の形態1>
図4は、本実施の形態1に係るジェスチャ検出装置の構成を示すブロック図である。なお、本実施の形態1に係る構成要素のうち、上述の構成要素と同じまたは類似する構成要素については同じまたは類似する参照符号を付し、異なる構成要素について主に説明する。図4のジェスチャ検出装置1は、取得部11と、検出部12とを備える。なお本実施の形態1では、ジェスチャ検出装置1は車両に搭載されているものとして説明するが、後述するように車両に搭載されていなくてもよい。
取得部11は、画像を取得する。取得部11には、例えば、カメラなどの撮像装置、または、このインターフェースなどが用いられる。
検出部12は、取得部11で取得された画像に基づいて、画像の撮像領域41内で身体部分によって行われたジェスチャの種類を仮検出する。そして、検出部12は、検出領域42内で一の種類のジェスチャを仮検出した検出領域回数が予め定められた閾値以上である場合に、当該一の種類のジェスチャを検出する。つまり、図1を用いて説明した検出と実質的に同じ検出を行う。
ここで、検出部12が、検出領域42内で一の種類のジェスチャを仮検出した後に、残領域43内で当該一の種類のジェスチャを仮検出した場合を想定する。この場合、関連装置では、上記一の種類のジェスチャの検出領域回数をリセットした。これに対して、関連装置では、この場合であっても、仮検出について予め定められた条件(以下「緩和条件」と記す)が満たされた場合には、上記一の種類のジェスチャの検出領域回数をリセットしない。ここでいう緩和条件は、検出領域42外の残領域43内で一の種類のジェスチャが仮検出されても、検出領域42内で当該一の種類のジェスチャが仮検出されているとみなすことができる条件である。この緩和条件の例については、実施の形態2などで説明する。
<実施の形態1のまとめ>
本実施の形態1に係るジェスチャ検出装置1では、検出領域42内で一の種類のジェスチャを仮検出した後に、残領域43内で当該一の種類のジェスチャを仮検出し、かつ、緩和条件が満たされた場合、当該一の種類のジェスチャの検出領域回数をリセットしない。このような構成によれば、ジェスチャを行う身体部分が検出領域42から多少出入りしても、検出領域42の縁部で行われているはずのジェスチャを検出することができるので、ジェスチャを適切に検出することができる。
<実施の形態1の変形例>
実施の形態1において、検出領域42内で一の種類のジェスチャを仮検出した回数である検出領域回数の代わりに、検出領域42内で一の種類のジェスチャを仮検出した時間である検出領域時間を用いるように検出部12は構成されてもよい。
つまり、検出部12は、検出領域42内で一の種類のジェスチャを仮検出した検出領域時間が予め定められた閾値以上である場合に、当該一の種類のジェスチャを検出してもよい。また、検出部12は、検出領域42内で一の種類のジェスチャを仮検出した後に、残領域43内で当該一の種類のジェスチャを仮検出し、かつ、緩和条件が満たされた場合、当該一の種類のジェスチャの検出領域時間をリセットしないように構成されてもよい。
このような構成でも、実施の形態1と同様の検出を行うことができる。なお、この変形例は実施の形態2などにおいても同様に適用することができる。
<実施の形態2>
図5は、本実施の形態2に係るジェスチャ検出装置の構成を示すブロック図である。なお、本実施の形態2に係る構成要素のうち、上述の構成要素と同じまたは類似する構成要素については同じまたは類似する参照符号を付し、異なる構成要素について主に説明する。
図5のジェスチャ検出装置1は、取得部11と、第1検出部12a及び第2検出部12bを含む検出部12とを備える。ジェスチャ検出装置1は、撮像部21と接続され、かつ、制御部22を介して車載機器23と接続されている。本実施の形態2では、撮像部21は車両に搭載されているものとして説明するが、これに限ったものではない。例えば、撮像部21は、FA(Factory Automation)の工場、及び、監視装置など、撮像部21に振動が加わりやすい場所に設けられてもよい。
撮像部21は、車両室内の画像を撮像する。撮像部21には、例えば、運転席、助手席、及び、後部座席の画像を撮像可能な広角カメラなどの撮像装置が用いられる。なお、撮像部21に、このような広角カメラが用いられる場合には、検出領域42は、撮像領域41のうち、例えば運転席、助手席、及び、後部座席などに対応する複数の箇所に規定されてもよい。そして、各検出領域42において検出領域回数がカウントされてもよい。
取得部11は、撮像部21で撮像された画像を取得する。この画像は、例えば、車両室内の画像などを含む。
第1検出部12aは、取得部11で取得された画像に基づいて、画像の撮像領域41内で身体部分によって行われたジェスチャの種類を仮検出する。例えば、第1検出部12aは、上記画像から、予め定められた身体部分の骨格を抽出するパターン認識を行い、抽出した骨格の動きから、当該骨格に予め定められた種類のジェスチャを抽出するパターン認識を行う。予め定められた身体部分は、例えば、人の手、腕、頭などを含む。予め定められた複数種類のジェスチャは、例えば、サムズアップ、パー、手の揺動、頭の揺動などを含む。なお、予め定められた身体部分、及び、予め定められた複数種類のジェスチャには、AI(artificial intelligence)の学習が用いられてもよい。
第2検出部12bは、第1検出部12aでの仮検出の結果に基づいて、検出領域42内で一の種類のジェスチャを仮検出した検出領域回数が予め定められた閾値以上であると判定した場合に、当該一の種類のジェスチャを検出する。
また、第2検出部12bは、検出領域42内で一の種類のジェスチャを仮検出した後に、残領域43内で当該一の種類のジェスチャを仮検出し、かつ、緩和条件が満たされた場合、当該一の種類のジェスチャの検出領域回数をリセットしない。ここで本実施の形態2に係る緩和条件は、検出領域42内で一の種類のジェスチャの検出領域回数が、予め定められた時間以内に変更されるという条件である。このため、第2検出部12bが、検出領域42内で一の種類のジェスチャを仮検出して、残領域43内で当該一の種類のジェスチャを仮検出した後、予め定められた時間以内に検出領域42内で当該一の種類のジェスチャを仮検出した場合、当該一の種類のジェスチャの検出領域回数をリセットしない。
一方、第2検出部12bは、検出領域42内で一の種類のジェスチャを仮検出した後に、残領域43内で当該一の種類のジェスチャを仮検出し、かつ、緩和条件が満たされなかった場合、当該一の種類のジェスチャの検出領域回数をリセットする。ここで本実施の形態2に係る緩和条件は、上述したように、検出領域42内で一の種類のジェスチャの検出領域回数が、予め定められた時間以内に変更されるという条件である。このため、第2検出部12bが、検出領域42内で一の種類のジェスチャを仮検出して、残領域43内で当該一の種類のジェスチャを仮検出した後、予め定められた時間以内に検出領域42内で当該一の種類のジェスチャを仮検出しなかった場合、当該一の種類のジェスチャの検出領域回数をリセットする。
制御部22は、第2検出部12bひいては検出部12で検出された一の種類のジェスチャに基づいて、車載機器23を制御する。例えば、車載機器23が方向指示器を含み、一の種類のジェスチャが手を右に振るジェスチャであった場合には、制御部22は、右側の方向指示器を点滅させる制御を行う。
<動作>
図6は、本実施の形態2に係るジェスチャ検出装置1の動作を示すフローチャートである。
まずステップS1にて、取得部11は画像を取得する。
ステップS2にて、第1検出部12aは、撮像領域41内でジェスチャが行われたか否かを判定する。撮像領域41内でジェスチャが行われたと判定された場合には処理がステップS3に進み、撮像領域41内でジェスチャが行われなかったと判定された場合には処理がステップS10に進む。
ステップS3にて、第1検出部12aは、撮像領域41内で行われたジェスチャの種類を仮検出する。
ステップS4にて、第2検出部12bは、第1検出部12aでジェスチャが仮検出された領域が検出領域42であるか否かを判定する。ジェスチャが仮検出された領域が検出領域42である判定された場合には処理がステップS5に進む。ジェスチャが仮検出された領域が検出領域42でないと判定された場合、つまり上記領域が残領域43であると判定された場合には処理がステップS9に進む。
ステップS5にて、第2検出部12bは、第1検出部12aが前回仮検出したジェスチャの種類と、第1検出部12aが今回仮検出したジェスチャの種類とが同じであるか否かを判定する。両者のジェスチャの種類が同じであると判定された場合には処理がステップS6に進み、両者のジェスチャの種類が異なると判定された場合には処理がステップS11に進む。
ステップS6にて、第2検出部12bは、ステップS3で仮検出された一の種類のジェスチャの検出領域回数をカウントしてインクリメントする。
ステップS7にて、第2検出部12bは、ステップS3で仮検出された一の種類のジェスチャの検出領域回数が、予め定められた閾値以上であるか否かを判定する。検出領域回数が予め定められた閾値以上であると判定された場合には処理がステップS8に進み、検出領域回数が予め定められた閾値未満であると判定された場合には処理がステップS1に戻る。
ステップS8にて、第2検出部12bは、ステップS3で仮検出された一の種類のジェスチャを検出し、その検出結果を制御部22に出力する。その後、処理がステップS1に戻る。
ステップS4からステップS9に進んだ場合、第2検出部12bは、緩和条件が満たされたか否かを判定する。緩和条件が満たされたと判定された場合には、検出領域回数がリセットされずに処理がステップS1に戻り、緩和条件が満たされなかったと判定された場合には、処理がステップS10に進む。
ステップS2またはステップS9からステップS10に進んだ場合、第2検出部12bは、一の種類のジェスチャの検出領域回数を「0」にリセットする。その後、処理がステップS1に戻る。
ステップS5からステップS11に進んだ場合、第2検出部12bは、ステップS3で仮検出された一の種類のジェスチャの検出領域回数をカウントして「1」に設定する。また、ステップS3で仮検出された一の種類のジェスチャ以外のジェスチャの検出領域回数を「0」にリセットする。その後、処理がステップS1に戻る。
なお、図6のステップの順番は適宜変更されてもよく、例えば、ステップS4とステップS5との順番は入れ替えてもよい。
ここで、検出領域42内、残領域43内、及び、検出領域42内の順にジェスチャの種類を仮検出した一連の仮検出が行われた場合を想定する。
上記一連の仮検出において、検出領域42内で1回目に仮検出したジェスチャの種類と、検出領域42内で2回目に仮検出したジェスチャの種類とが同じである場合、ステップS5の処理の後、ステップS6の処理が行われることになる。このため、以上のような場合には、第2検出部12bは、1回目及び2回目に仮検出されたジェスチャの検出領域回数をカウントしてインクリメントすることになる。
一方、上記一連の仮検出において、検出領域42内で1回目に仮検出したジェスチャの種類と、検出領域42内で2回目に仮検出したジェスチャの種類とが異なる場合、ステップS5の処理の後、ステップS11の処理が行われることになる。このため、以上のような場合には、第2検出部12bは、2回目に仮検出されたジェスチャの検出領域回数をカウントして「1」に設定し、1回目に仮検出されたジェスチャの検出領域回数を「0」にリセットすることになる。この結果、図3を用いて説明した動作と実質的に同じ動作を行うことができる。
図7は、本実施の形態2に係るジェスチャ検出装置1の動作を説明するための図である。なお、この図7の例でも、図1の例と同様に、一の種類のジェスチャを検出するための閾値は「3」であるものとする。
図7の例では、1回目及び2回目の仮検出にて検出領域42内でサムズアップが仮検出されているため、第2検出部12bは、サムズアップの検出領域回数をカウントして「1」から「2」にインクリメントする。3回目の仮検出にて残領域43内でサムズアップが仮検出されているが、予め定められた時間以内に4回目の仮検出にて検出領域42内でサムズアップが仮検出されている。この場合、緩和条件が満たされるため、第2検出部12bは、3回目の仮検出にてサムズアップの検出領域回数をリセットせずに、4回目の仮検出にてサムズアップの検出領域回数をカウントして「2」から「3」にインクリメントする。その結果、サムズアップの検出領域回数が閾値以上となるため、第2検出部12bは、サムズアップというジェスチャを検出する。
<実施の形態2のまとめ>
本実施の形態2に係るジェスチャ検出装置1では、緩和条件は、検出領域42内で一の種類のジェスチャの検出領域回数が、予め定められた時間以内に変更されることである。このような構成によれば、ジェスチャを行う身体部分が検出領域42から多少出入りしても、検出領域42の縁部で行われているはずのジェスチャを検出することができるので、ジェスチャを適切に検出することができる。なお、このような検出は、撮像部21に振動が加わりやすい場所に設けられている場合などに特に有効である。また、撮像部21として、車両のダッシュボード部などの中央部に搭載された近赤外線の広角カメラ及び投光器(IR-LED)が用いられてもよい。具体的には、1つ以上のLEDが、運転席と助手席の一部とを照射し、広角カメラが、1つ以上のLEDの照射範囲を含む領域を撮像領域41の画像として撮像してもよい。この場合、広角カメラの撮像領域41の一部(例えば上記照射範囲)のみがジェスチャの検出領域42として用いられ、その結果、手が検出領域42からはみ出しやすくなるので、本実施の形態2に係るジェスチャ検出装置1は特に有効である。
<実施の形態2の変形例1>
実施の形態2では、緩和条件は、検出領域42内で一の種類のジェスチャの検出領域回数が、予め定められた時間以内に変更されることであったが、これに限ったものではない。
例えば、緩和条件は、残領域43内で一の種類のジェスチャを仮検出した残領域回数または残領域時間が、予め定められた閾値以下であることであってもよい。この場合、残領域43におけるジェスチャの残領域回数または残領域時間が比較的小さい場合には、検出領域回数のリセットが行われなくなるので、実施の形態2と同様の効果を得ることができる。
また例えば、緩和条件は、一の種類のジェスチャが検出領域42内で仮検出されてから残領域43内で仮検出されるまでの身体部分の移動量が、予め定められた閾値以下であることであってもよい。この場合、身体部分が検出領域42と残領域43との間の境界付近しか移動しないような場合にはリセットが行われなくなるので、実施の形態2と同様の効果を得ることができる。
<実施の形態2の変形例2>
1回目にジェスチャを仮検出した後に2回目にジェスチャを仮検出した一連の仮検出において、身体部分の大きさの変化が、予め定められた閾値以上であった場合を想定する。このような場合に、第2検出部12bは、2回目に仮検出されたジェスチャの検出領域回数をカウントし、1回目に仮検出されたジェスチャの検出領域回数をリセットするように構成されてもよい。
このような構成によれば、ある人の身体部分のジェスチャを仮検出していた後に、別の人の身体部分のジェスチャを仮検出してしまった場合に、ある人の仮検出結果が、別の人の仮検出結果に反映されることを抑制することができる。なお、上記のようなリセットは、ジェスチャが仮検出された領域が検出領域42であるか否かに関わらずに行われてもよい。
また同様に、1回目にジェスチャを仮検出した後に2回目にジェスチャを仮検出した一連の仮検出において、身体部分の移動量が、予め定められた閾値以上であった場合を想定する。このような場合に、第2検出部12bは、2回目に仮検出されたジェスチャの検出領域回数をカウントし、1回目に仮検出されたジェスチャの検出領域回数をリセットするように構成されてもよい。
このような構成でも、上記と同様に、ある人の仮検出結果が、別の人の仮検出結果に反映されることを抑制することができる。なお、上記のようなリセットは、ジェスチャが仮検出された領域が検出領域42であるか否かに関わらずに行われてもよい。
<その他の変形例>
上述した図4の取得部11及び検出部12を、以下「取得部11等」と記す。取得部11等は、図8に示す処理回路81により実現される。すなわち、処理回路81は、画像を取得する取得部11と、取得部11で取得された画像に基づいて、画像の撮像領域41内で身体部分によって行われたジェスチャの種類を仮検出し、当該仮検出の結果に基づいて、検出領域42内で一の種類のジェスチャを仮検出した検出領域回数または検出領域時間が予め定められた閾値以上である場合に、一の種類のジェスチャを検出する機能を有し、検出領域42内で一の種類のジェスチャを仮検出した後に、残領域43内で一の種類のジェスチャを仮検出し、かつ、仮検出について予め定められた条件が満たされた場合、一の種類のジェスチャの検出領域回数または検出領域時間をリセットしない機能を有する検出部12と、を備える。処理回路81には、専用のハードウェアが適用されてもよいし、メモリに格納されるプログラムを実行するプロセッサが適用されてもよい。プロセッサには、例えば、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSP(Digital Signal Processor)などが該当する。
処理回路81が専用のハードウェアである場合、処理回路81は、例えば、単1回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものが該当する。取得部11等の各部の機能それぞれは、処理回路を分散させた回路で実現されてもよいし、各部の機能をまとめて一つの処理回路で実現されてもよい。
処理回路81がプロセッサである場合、取得部11等の機能は、ソフトウェア等との組み合わせにより実現される。なお、ソフトウェア等には、例えば、ソフトウェア、ファームウェア、または、ソフトウェア及びファームウェアが該当する。ソフトウェア等はプログラムとして記述され、メモリに格納される。図9に示すように、処理回路81に適用されるプロセッサ82は、メモリ83に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、各部の機能を実現する。すなわち、ジェスチャ検出装置1は、処理回路81により実行されるときに、画像を取得するステップと、取得された画像に基づいて、画像の撮像領域41内で身体部分によって行われたジェスチャの種類を仮検出し、当該仮検出の結果に基づいて、検出領域42内で一の種類のジェスチャを仮検出した検出領域回数または検出領域時間が予め定められた閾値以上である場合に、一の種類のジェスチャを検出するステップと、検出領域42内で一の種類のジェスチャを仮検出した後に、残領域43内で一の種類のジェスチャを仮検出し、かつ、仮検出について予め定められた条件が満たされた場合、一の種類のジェスチャの検出領域回数または検出領域時間をリセットしないステップと、が結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリ83を備える。換言すれば、このプログラムは、取得部11等の手順や方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。ここで、メモリ83は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などの、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、HDD(Hard Disk Drive)、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD(Digital Versatile Disc)、そのドライブ装置等、または、今後使用されるあらゆる記憶媒体であってもよい。
以上、取得部11等の各機能が、ハードウェア及びソフトウェア等のいずれか一方で実現される構成について説明した。しかしこれに限ったものではなく、取得部11等の一部を専用のハードウェアで実現し、別の一部をソフトウェア等で実現する構成であってもよい。例えば、取得部11については専用のハードウェアとしての処理回路81、インターフェース及びレシーバなどでその機能を実現し、それ以外についてはプロセッサ82としての処理回路81がメモリ83に格納されたプログラムを読み出して実行することによってその機能を実現することが可能である。
以上のように、処理回路81は、ハードウェア、ソフトウェア等、またはこれらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
また、以上で説明したジェスチャ検出装置1は、DMS(Driver Monitoring System)などの車両装置と、携帯電話、スマートフォン及びタブレットなどの携帯端末を含む通信端末と、車両装置及び通信端末の少なくとも1つにインストールされるアプリケーションの機能と、サーバとを適宜に組み合わせてシステムとして構築されるジェスチャ検出システムにも適用することができる。この場合、以上で説明したジェスチャ検出装置1の各機能あるいは各構成要素は、前記システムを構築する各機器に分散して配置されてもよいし、いずれかの機器に集中して配置されてもよい。
図10は、本変形例に係るサーバ91の構成を示すブロック図である。図10のサーバ91は、通信部91aと制御部91bとを備えており、車両92のDMS装置などの車両装置93と無線通信を行うことが可能となっている。
取得部である通信部91aは、車両装置93と無線通信を行うことにより、車両装置93で取得された画像を受信する。
制御部91bは、サーバ91の図示しないプロセッサなどが、サーバ91の図示しないメモリに記憶されたプログラムを実行することにより、図4の検出部12と同様の機能を有している。つまり、制御部91bは、通信部91aで受信された画像に基づいて、画像の撮像領域41内で身体部分によって行われたジェスチャの種類を仮検出し、当該仮検出の結果に基づいて、検出領域42内で一の種類のジェスチャを仮検出した検出領域回数または検出領域時間が予め定められた閾値以上である場合に、一の種類のジェスチャを検出する機能を有し、検出領域42内で一の種類のジェスチャを仮検出した後に、残領域43内で一の種類のジェスチャを仮検出し、かつ、仮検出について予め定められた条件が満たされた場合、一の種類のジェスチャの検出領域回数または検出領域時間をリセットしない機能を有する。そして、通信部91aは、制御部91bの検出結果を車両装置93に送信する。このように構成されたサーバ91によれば、実施の形態1で説明したジェスチャ検出装置1と同様の効果を得ることができる。
図11は、本変形例に係る通信端末96の構成を示すブロック図である。図11の通信端末96は、通信部91aと同様の通信部96aと、制御部91bと同様の制御部96bとを備えており、車両97の車両装置98と無線通信を行うことが可能となっている。なお、通信端末96には、例えば車両97の運転者が携帯する携帯電話、スマートフォン、及びタブレットなどの携帯端末が適用される。このように構成された通信端末96によれば、実施の形態1で説明したジェスチャ検出装置1と同様の効果を得ることができる。
なお、各実施の形態及び各変形例を自由に組み合わせたり、各実施の形態及び各変形例を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
上記した説明は、すべての態様において、例示であって、本開示がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、本開示の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
1 ジェスチャ検出装置、11 取得部、12 検出部、12a 第1検出部、12b 第2検出部、41 撮像領域、42 検出領域、43 残領域。

Claims (11)

  1. 画像を取得する取得部と、
    前記取得部で取得された前記画像に基づいて、前記画像の撮像領域内で身体部分によって行われたジェスチャの種類を仮検出し、当該仮検出の結果に基づいて、前記撮像領域の一部である検出領域内で一の種類のジェスチャを仮検出した検出領域回数または検出領域時間が予め定められた閾値以上である場合に、前記一の種類のジェスチャを検出する検出部と
    を備え、
    前記検出部は、
    前記検出領域内で前記一の種類のジェスチャを仮検出した後に、前記検出領域外であり前記撮像領域内の領域である残領域内で前記一の種類のジェスチャを仮検出し、かつ、仮検出について予め定められた条件が満たされた場合、前記一の種類のジェスチャの前記検出領域回数または前記検出領域時間をリセットしない、ジェスチャ検出装置。
  2. 請求項1に記載のジェスチャ検出装置であって、
    前記検出部は、
    前記検出領域内で前記一の種類のジェスチャを仮検出した後に、前記残領域内で前記一の種類のジェスチャを仮検出し、かつ、前記予め定められた条件が満たされなかった場合、前記一の種類のジェスチャの前記検出領域回数または前記検出領域時間をリセットする、ジェスチャ検出装置。
  3. 請求項1に記載のジェスチャ検出装置であって、
    前記予め定められた条件は、
    前記一の種類のジェスチャの前記検出領域回数または前記検出領域時間が、予め定められた時間以内に変更されることを含む、ジェスチャ検出装置。
  4. 請求項1に記載のジェスチャ検出装置であって、
    前記予め定められた条件は、
    前記残領域内で前記一の種類のジェスチャを仮検出した残領域回数または残領域時間が、予め定められた閾値以下であることを含む、ジェスチャ検出装置。
  5. 請求項1に記載のジェスチャ検出装置であって、
    前記予め定められた条件は、
    前記一の種類のジェスチャが前記検出領域内で仮検出されてから前記残領域内で仮検出されるまでの前記身体部分の移動量が、予め定められた閾値以下であることを含む、ジェスチャ検出装置。
  6. 請求項1に記載のジェスチャ検出装置であって、
    前記検出部は、
    1回目にジェスチャを仮検出した後に2回目にジェスチャを仮検出した一連の仮検出において、前記身体部分の大きさの変化が、予め定められた閾値以上である場合に、2回目に仮検出されたジェスチャの前記検出領域回数または前記検出領域時間をカウントする、ジェスチャ検出装置。
  7. 請求項1に記載のジェスチャ検出装置であって、
    前記検出部は、
    1回目にジェスチャを仮検出した後に2回目にジェスチャを仮検出した一連の仮検出において、前記身体部分の移動量が、予め定められた閾値以上である場合に、2回目に仮検出されたジェスチャの前記検出領域回数または前記検出領域時間をカウントする、ジェスチャ検出装置。
  8. 請求項1に記載のジェスチャ検出装置であって、
    前記検出部は、
    前記検出領域内、前記残領域内、及び、前記検出領域内の順にジェスチャの種類を仮検出した一連の仮検出において、前記検出領域内で1回目に仮検出したジェスチャの種類と、前記検出領域内で2回目に仮検出したジェスチャの種類とが同じである場合、1回目及び2回目に仮検出されたジェスチャの前記検出領域回数または前記検出領域時間をカウントする、ジェスチャ検出装置。
  9. 請求項1に記載のジェスチャ検出装置であって、
    前記検出部は、
    前記検出領域内、前記残領域内、及び、前記検出領域内の順にジェスチャの種類を仮検出した一連の仮検出において、前記検出領域内で1回目に仮検出したジェスチャの種類と、前記検出領域内で2回目に仮検出したジェスチャの種類とが異なる場合、2回目に仮検出されたジェスチャの前記検出領域回数または前記検出領域時間をカウントする、ジェスチャ検出装置。
  10. 請求項1に記載のジェスチャ検出装置であって、
    前記検出部は、
    前記取得部で取得された前記画像に基づいて、前記撮像領域内で身体部分によって行われたジェスチャの種類を仮検出する第1検出部と、
    前記第1検出部での仮検出の結果に基づいて、前記検出領域内で一の種類のジェスチャを仮検出した検出領域回数または検出領域時間が予め定められた閾値以上であると判定した場合に、前記一の種類のジェスチャを検出する第2検出部と
    を含む、ジェスチャ検出装置。
  11. 画像を取得し、
    取得された前記画像に基づいて、前記画像の撮像領域内で身体部分によって行われたジェスチャの種類を仮検出し、当該仮検出の結果に基づいて、前記撮像領域の一部である検出領域内で一の種類のジェスチャを仮検出した検出領域回数または検出領域時間が予め定められた閾値以上である場合に、前記一の種類のジェスチャを検出し、
    前記検出領域内で前記一の種類のジェスチャを仮検出した後に、前記検出領域外であり前記撮像領域内の領域である残領域内で前記一の種類のジェスチャを仮検出し、かつ、仮検出について予め定められた条件が満たされた場合、前記一の種類のジェスチャの前記検出領域回数または前記検出領域時間をリセットしない、ジェスチャ検出方法。
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