JP7105110B2 - 移送モビリティサービスの提案方法及び移送モビリティサービスの提案装置 - Google Patents

移送モビリティサービスの提案方法及び移送モビリティサービスの提案装置 Download PDF

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Description

本発明は、移送モビリティサービスの提案方法及び移送モビリティサービスの提案装置に関するものである。
鉄道、バスなどの公共交通機関は、大勢の利用者が安価に移動できる交通手段として、広く利用されている。一方、公共交通機関を用いて円滑に移動できない場合に、公共交通機関に代替する移送モビリティサービスとして、タクシーなどの移送モビリティサービスも知られている。
移送モビリティサービスに関して、効率的に利用者を獲得するための配車管理装置が知られている(特許文献1参照)。特許文献1の配車管理装置は、コンサートや催しなどの行事情報を取得し、この行事情報をもとに配車需要を予測し、予測した配車需要(需要予測情報)をタクシーなどの車両に向け送信する。
特開2007-72784号公報
特許文献1は、移送モビリティサービスへの需要が高まる事由として、人出が増加する行事のみを想定している。しかし、移送モビリティサービスへの需要が高まる事由はこれに限らない。つまり、特許文献1が想定する前記した事由では、配車需要を精度良く予測するためには不十分である。
本発明は、上記課題に鑑みて成されたものであり、その目的は、ユーザの移動の遅延を回避してユーザに快適な移動を提案する移送モビリティサービスの提案方法及び移送モビリティサービスの提案装置を提供することである。
本発明の一態様は、ユーザの移動の目的を達成するための移送モビリティサービスを提案する提案方法である。提案方法では、ユーザ言動情報からユーザの属性を算出し、ユーザの属性及びユーザ位置情報に基づいてユーザの移動の目的を推測する。そして、ユーザ遅延情報を検索し、ユーザ遅延情報に基づいてユーザの中から、移動に遅延が生じるユーザを特定し、ユーザの移動の目的を公共交通機関とは異なる移動手段を用いて達成するための移送モビリティサービスを探索して、ユーザに提案する。
本発明の一態様によれば、ユーザの移動の遅延を回避してユーザに快適な移動を提案することができる。
図1は、第1実施形態に係わる移送モビリティサービスの提案装置を含む移送モビリティサービスシステム全体の概略構成を示すブロック図である。 図2は、図1に示すサービスセンター50を用いた移送モビリティサービスの提案方法の一例を示すフローチャートである。 図3は、第1実施形態の第1実施例に係わる、公共交通機関の遅延、或いは人の混雑又は集中が発生するシーン、及び当該シーンにおけるサービスセンター50の動作例を説明する模式図である。 図4は、第1実施形態の第2実施例に係わる、公共交通機関の遅延、或いは人の混雑又は集中が発生するシーン、及び当該シーンにおけるサービスセンター50の動作例を説明する模式図である。 図5は、第1実施形態の第3実施例に係わる、公共交通機関の遅延、或いは人の混雑又は集中が発生するシーン、及び当該シーンにおけるサービスセンター50の動作例を説明する模式図である。 図6は、第1実施形態の第4実施例に係わる、公共交通機関の遅延、或いは人の混雑又は集中が発生するシーン、及び当該シーンにおけるサービスセンター50の動作例を説明する模式図である。 図7は、第1実施形態の第5実施例に係わる、公共交通機関の遅延、或いは人の混雑又は集中が発生するシーン、及び当該シーンにおけるサービスセンター50の動作例を説明する模式図である。 図8は、第1実施形態の第6実施例に係わる、公共交通機関の遅延、或いは人の混雑又は集中が発生するシーンを説明する模式図である。 図9は、第2実施形態に係わる移送モビリティサービスの提案装置を含む移送モビリティサービスシステム全体の概略構成を示すブロック図である。 図10は、図9に示すサービスセンター50を用いた移送モビリティサービスの提案方法の一例を示すフローチャートである。 図11は、第2実施形態に係わる、サービス車両321の数がステップS111で特定されたユーザ320の数よりも少ないシーンの一例を示す模式図である。 図12Aは、図11に示す7人のユーザ320の移動にかかる時間を示すグラフである。 図12Bは、図12A、図13~16のグラフにおける時間の配分を説明するための図である。 図13は、第2実施形態の第7実施例に係わるユーザ1の選択方法或いは選択基準によって選択されるユーザを示すグラフである。 図14は、第2実施形態の第8実施例に係わるユーザ1の選択方法或いは選択基準によって選択されるユーザを示すグラフである。 図15は、第2実施形態の第9実施例に係わるユーザ1の選択方法或いは選択基準によって選択されるユーザを示すグラフである。 図16は、第2実施形態の第10実施例に係わるユーザ1の選択方法或いは選択基準によって選択されるユーザを示すグラフである。 図17は、第2実施形態に係わる、サービス車両321、335、337の数がステップS111で特定されたユーザ320、323、330の数よりも少ないシーンの他の例を示す模式図である。
図面を参照して、実施形態を説明する。図面の記載において同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
(第1実施形態)
図1を参照して、第1実施形態に係わる移送モビリティサービスの提案装置を含む移送モビリティサービスシステム全体の概略構成を説明する。移送モビリティサービスシステムには、インターネット2を介し相互に無線通信可能に接続された、ユーザ1が所有又は所持する通信端末19、移送モビリティサービスをユーザ1に提供する時のユーザ1の移動手段の一例である1又は2以上のサービス車両51、及び実施形態に係わる移送モビリティサービスの提案装置の一例であるサービスセンター50が含まれる。「移送モビリティサービス」とは、ユーザ1の現在の希望を満たす移動を実現するための輸送サービスである。換言すれば、ユーザ1をサービス車両51に乗せ、ユーザ1を輸送することで、ユーザ1の現在の希望を満たす移動を実現する。
ユーザ1は、移送モビリティサービスを利用するために予め登録された者である。ユーザ1の登録情報としては、例えば、氏名、性別、年齢、職業、住所、電話番号、電子メールアドレス、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のユーザ名、アカウント名、ID、ニックネーム、顔写真が含まれる。これらの登録情報は、後述するサービスセンター50が備える記憶部(メモリ)に記憶される。
ユーザ1は、日々、携帯端末を含む様々な通信端末19を用いて、インターネット2を通じて様々な情報を発信し、或いは様々な情報を検索している。ユーザ1が発信する情報、検索する情報の一部はインターネット上で開示され、外部から閲覧可能である。例えば、SNS上で発言する言動の一部は、テキストデータ又は画像データとしてインターネット2上に開示される。このように、ユーザ1は、インターネット上において、様々な言動を発信し、公開している。なお、インターネット上におけるユーザ1の言動を移送モビリティサービスシステムが利用するために、システム上に予め登録されているユーザ1の登録情報が利用される。
ユーザ1が使用する通信端末19には、通話機能を備える携帯電話、スマートフォンなどの携帯端末が含まれる。本システムは、既知の音声認識処理技術を用いることにより、インターネット上のみならず、現実においてユーザ1が発信する、人間の五感で感じることが出来る言動をも、利用することが可能である。更には、本システムは、既知の画像認識処理技術を用いることにより、ユーザ1が携帯端末などで撮影する画像データ或いは監視カメラ(CCVT)の移るユーザ1の画像データ等に基づいて、ユーザ1及びその他の人又は物体を認識してもよい。ユーザ言動情報には、これらのカメラの画像データも含まれる。「ユーザ言動情報」とは、現実及びインターネット上の少なくとも一方におけるユーザの言動を示す情報である。
なお、本システムがインターネット上及び現実の双方で発信するユーザ1の言動を同時に利用する実施例を説明するが、いずれか一方のみを用いても構わない。
ユーザ1が使用する通信端末19には、ユーザ1が携帯している携帯端末であって、自己位置を検索或いは計測する機能(GPS機能を含む)を備える端末が含まれる。
サービスセンター50は、インターネット2を通じて、ユーザ言動情報及びユーザ1の現在位置を示す情報(ユーザ位置情報)を収集する。更に、サービスセンター50は、インターネット2を通じて、ユーザ1の移動に遅延が生じる状況を示す「ユーザ遅延情報」を検索する。サービスセンター50は、ユーザ言動情報、ユーザ位置情報、及びユーザ遅延情報に基づいて、公共交通機関とは異なる移動手段を用いてユーザ1の移動の目的を達成するための移送モビリティサービスを提案する。ここで、移送モビリティサービスを提案するユーザ1は、公共交通機関を利用して移動している者、又は公共交通機関を利用して移動することが見込まれる者の少なくとも一方からなる。公共交通機関には、鉄道、電車、バス、路面電車、フェリーが含まれる。
サービスセンター50は、制御部(コントローラ)の一例であるCPU(中央処理装置)、メモリ(主記憶装置)、及び入出力部を備えるマイクロコンピュータを用いて実現可能である。マイクロコンピュータをサービスセンター50として機能させるためのコンピュータプログラム(移送モビリティサービスプログラム)を、マイクロコンピュータにインストールして実行する。これにより、マイクロコンピュータのCPUは、サービスセンター50が備える複数の情報処理部(4、5、7、8、10、11、12、15、16、20、24、25)として機能する。なお、ここでは、ソフトウェアによってサービスセンター50を実現する例を示すが、もちろん、各情報処理を実行するための専用のハードウェアを用意して、サービスセンター50を構成することも可能である。専用のハードウェアには、実施形態に記載された機能を実行するようにアレンジされた特定用途向け集積回路(ASIC)や従来型の回路部品のような装置を含む。また、サービスセンター50に含まれる複数の情報処理部(4、5、7、8、10、11、12、15、16、20、24、25)を個別のハードウェアにより構成してもよい。サービスセンター50は、マイクロコンピュータのみならず、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリ、等の補助記憶装置(6、13、18)と、無線又は優先によりインターネット2に接続する通信装置17とを備える。
サービスセンター50は、複数の情報処理部として、ユーザ言動取得部4と、ユーザ属性分析部5と、ユーザ位置取得部7と、移動目的推測部8と、交通遅延探索部10と、混雑状況探索部11と、イベント探索部12と、遅延範囲推定部15と、遅延ユーザ特定部16と、ルート設定部20と、代替移動サービス探索部24と、サービス提案部25と、を備える。
サービスセンター50は、補助記憶装置として、ユーザ属性情報データベース(DB)6と、探索式DB13と、道路地図情報DB18と、を備える。
ユーザ言動取得部4、ユーザ属性分析部5、及びユーザ属性情報データベースDB6は、ユーザ属性部3を構成する。交通遅延探索部10、混雑状況探索部11、イベント探索部12、及び探索式DB13は、ユーザ遅延検索部9を構成する。遅延範囲推定部15、遅延ユーザ特定部16、代替移動サービス探索部24、及びサービス提案部25は、提案部14を構成する。
ユーザ言動取得部4は、インターネット2を通じて、ユーザ言動情報を収集する。例えば、ユーザ属性情報DB6には、本システム上に予め登録されたユーザ1の登録情報が記憶されている。ユーザ言動取得部4は、ユーザ1の登録情報に基づいて、ユーザ1にリンクしたユーザ言動情報を収集することができる。ユーザ言動情報には、例えば、ユーザ1がSNS上で開示するテキスト情報及び画像情報、通話機能を有する携帯端末から発信するユーザ1の音声情報、が含まれる。
ユーザ属性情報DB6(記憶部)には、ユーザ言動情報とユーザ1の属性との関係を示すユーザ属性テーブルが予め記憶されている。ユーザ属性分析部5は、ユーザ属性情報DB6に記憶されているユーザ属性テーブルを参照して、ユーザ言動取得部4が収集したユーザ言動情報からユーザの属性を算出する。ユーザ属性分析部5は、収集したユーザ言動情報から、ユーザ属性テーブルを参照して、「ユーザ言動情報」に対応する「ユーザの属性」を出力する。出力されたユーザの属性は、ユーザ属性情報DB6に、記憶される。なお、「ユーザの属性」とは、ユーザ1の性別、年齢、職業などのほかに、基本的な性格、行動性向、思考性向、趣味、嗜好、日常的な関心事、また最近の関心事など、ユーザ1の生活全般、又はユーザ1の行動全般を特徴づける諸々の短期的な属性を指す。ユーザ属性テーブルは、既知の人工知能(AI)、機械学習又はディープラーニングの手法を用いて構築することができる。具体的には、インターネット2を介して収集される大規模なデータを統計的なアルゴリズムのもとで分析することにより、入力データとこれに応じて出力される出力データとの「相関」を導きだし、この相関をテーブルとして記憶することができる。
ユーザ位置取得部7は、インターネット2を通じて、ユーザ1の現在位置を示す情報を取得する。具体的には、ユーザ1の現在位置を示す情報は、ユーザ1が携帯している携帯端末であって、自己位置を検索或いは計測する機能(GPS機能を含む)を備える端末を介して、取得することが出来る。更に、ユーザ位置取得部7は、現在位置の時間変化から、ユーザ1の現在の活動状況を示す情報を取得する。具体的には、「ユーザ1の現在の活動状況」には、移動中であるか否か、移動中である場合、どの移動手段(徒歩、自転車、バス、自動車、電車)を利用しているか、移動中でない場合、現在位置でどんな活動中(学校、仕事、外食、自宅)であるか、が含まれる。勿論、ユーザ位置取得部7は、ユーザ1の現在位置及びその時間変化に対して、ユーザ属性情報DB6に記憶されているユーザ1の属性を組み合わせて、ユーザ1の現在の活動状況を推定することもできる。例えば、ユーザ属性テーブルと同様にして、「ユーザの現在位置及びその時間変化」及び「ユーザの属性」の組合せと「ユーザの現在の活動状況」とを一対一に対応付けたテーブルを用意し、ユーザ位置取得部7は、当該テーブルを参照して、ユーザ1の現在の活動状況を推定することができる。このテーブルは、既知の人工知能(AI)、機械学習又はディープラーニングの手法を用いて構築することができる。具体的には、インターネット2を介して収集される大規模なデータを統計的なアルゴリズムのもとで分析することにより、入力データとこれに応じて出力される出力データとの「相関」を導きだし、この相関をテーブルとして記憶することができる。
更に、監視カメラ(CCTV)の映像データを入手することができる場合、ユーザ位置取得部7は、監視カメラの映像データからユーザ1の現在位置及び現在の活動状況を取得或いは推測してもよい。具体的には、映像データを既知の画像認識技術を用いて解析することにより、映像からユーザ1を特定し、監視カメラの設置位置からユーザ1の現在位置を特定し、ユーザ1の様子、例えば、普段着又は正装、姿勢の良し悪し、持ち物の有無、その種類を特定する。ユーザ1の登録情報に含まれるユーザ1の外見を示すデータを用いることで、映像からユーザ1を特定することができる。更には、同伴者の有無及びその数、同伴者及びその属性を特定してもよい。このように、ユーザ位置取得部7は、監視カメラの映像データから特定可能なユーザ1の様子から、ユーザ1の現在位置及び現在の活動状況を取得或いは推測してもよい。なお、ユーザ1の現在の活動状況には、電車、バス等の特定の移動手段で移動中、学校、会社から自宅に移動中、等のユーザの現在の移動状況が含まれる。
移動目的推測部8は、ユーザ1の属性及びユーザ位置情報に基づいて、ユーザ1の移動の目的を推測する。例えば、ユーザ属性テーブルと同様にして、「ユーザ1の属性」及び「ユーザ位置情報」の組合せと「ユーザ1の移動の目的」とを一対一に対応付けたテーブルを用意し、移動目的推測部8は、当該テーブルを参照して、ユーザ1の移動の目的を推定することができる。このテーブルは、既知の人工知能(AI)、機械学習又はディープラーニングの手法を用いて構築することができる。具体的には、インターネット2を介して収集される大規模なデータを統計的なアルゴリズムのもとで分析することにより、入力データとこれに応じて出力される出力データとの「相関」を導きだし、この相関をテーブルとして記憶することができる。
交通遅延探索部10、混雑状況探索部11、及びイベント探索部12の各々は、探索式DB13に記憶されている検索式を用いて、ユーザ遅延情報を、インターネット2を通じて検索する。探索式DB13は、ユーザ遅延情報を検索するための検索式を記憶する。「ユーザ遅延情報」とは、ユーザ1の移動に遅延が生じる状況であって、且つ公共交通機関又はイベントに係わる前記状況を示す情報である。「ユーザ1の移動に遅延が生じる状況であって、且つ公共交通機関又はイベントに係わる前記状況」とは、公共交通機関の遅延、又は公共交通機関を利用する者の集中の少なくとも一方であり、以後、単に「ユーザ遅延状況」と略して表記する。「ユーザ遅延状況」は、公共交通機関又はイベントに係わる状況であって、ユーザ1の各々に固有な状況は除かれる。「公共交通機関を利用する者の集中」には、イベントの開催に起因して発生する人出の集中が含まれる。例えば、イベントの開始前のイベント会場の最寄り駅、終了後のイベント会場の周辺には、多くのユーザ1が集中する。
公共交通機関の運行に遅延が生じる、或いは、公共交通機関を利用する者が集中することにより、公共交通機関の運行(交通容量の供給)と乗客数(交通需要)のバランスが崩れ、ユーザ1の円滑な移動が困難となる。これにより、公共交通機関を利用するユーザ1の移動に遅延が生じる。
交通遅延探索部10は、検索式を用いて、ユーザ遅延情報の一例として、公共交通機関の遅延を示す情報を検索する。「公共交通機関の遅延を示す情報」には、公共交通機関が開示する公共交通機関の運行状況を示す情報、SNS上に開示される運行状況を示す情報、及びユーザ位置情報の少なくとも1つが含まれる。具体的には、交通遅延探索部10は、ユーザ位置情報から、ユーザ1が公共交通機関を利用しているか否かを判断できる。交通遅延探索部10は、公共交通機関を利用しているユーザ1の移動速度から公共交通機関が遅延するか否かを判断できる。このように、交通遅延探索部10は、公共交通機関の遅延を示す情報に基づいて、公共交通機関の遅延が発生しているか否かを判断する。なお、交通遅延探索部10は、道路交通の流れの状況を示す情報も同様にして収集し分析してもよい。
混雑状況探索部11は、検索式を用いて、人の動きに関する公開情報、人の動きに関するSNS情報、及びユーザ位置情報の少なくとも1つを検索する。混雑状況探索部11は、検索した人の動きに関する公開情報、人の動きに関するSNS情報、及びユーザ位置情報をもとに、人の混雑状況を分析し、人の混雑が発生するか否かを判断する。
イベント探索部12は、検索式を用いて、各種のイベント情報を、インターネット2を通じて検索する。「イベント情報」には、イベントに関してイベント主催者が開示する公開情報、及びイベントに関してSNS上に開示される情報の少なくとも一方が含まれる。イベント探索部12は、イベントの開催場所、開始時刻、終了時刻を含む各種のイベント情報をもとに、人が集中する場所及び時間帯を分析し、人の集中が発生するか否かを判断する。
遅延範囲推定部15は、検索されたユーザ遅延情報に基づいて、ユーザ1の移動に遅延が生じる範囲(遅延推定範囲)を算出する。具体的に、遅延範囲推定部15は、公共交通機関が遅延する、或いは、人の混雑又は集中が発生すると判断された場合、公共交通機関の遅延又は人の混雑又は集中が影響する地理的な範囲を推定する。例えば、公共交通機関の遅延の程度、復旧の見込み、人の集中による乗車の困難や遅延の見込み、解消までの見込みから、ユーザ1の移動に遅延が生じる範囲を推定する。詳細には、電車の軽微な遅延であれば、遅延が発生した駅の前後数駅の範囲を推定できる。30分の遅延であれば、当該遅延が生じている路線全体をユーザ1の移動に遅延が生じる範囲として推定できる。復旧の見込みが無ければ、当該遅延が生じている路線全体のみならず、当該路線上の駅に接続するバスの路線の全体或いは一部を含む範囲を推定できる。遅延推定範囲の例はこれに限らず、その他の推定方法又は推定範囲であっても構わない。
例えば、ユーザ属性テーブルと同様にして、「ユーザ遅延情報」と「遅延推定範囲」とを一対一に対応付けたテーブルを用意し、遅延範囲推定部15は、当該テーブルを参照して、ユーザ1の移動に遅延が生じる範囲を推定することができる。このテーブルは、既知の人工知能(AI)、機械学習又はディープラーニングの手法を用いて構築することができる。具体的には、インターネット2を介して収集される大規模なデータを統計的なアルゴリズムのもとで分析することにより、入力データとこれに応じて出力される出力データとの「相関」を導きだし、この相関をテーブルとして記憶することができる。
遅延ユーザ特定部16は、遅延範囲推定部15により推定された遅延推定範囲に基づいて、公共交通機関を利用して移動している者、又は公共交通機関を利用して移動することが見込まれる者の少なくとも一方からなるユーザ1の中から、移動に遅延が生じるユーザ1を特定する。具体的に、遅延ユーザ特定部16は、ユーザ位置情報をもとに、遅延推定範囲内に居るユーザ1を、移動に遅延が生じるユーザ1として特定する。例えば、遅延推定範囲の大きさに応じて、遅延する電車に既に乗っているユーザ1、これから当該電車に乗ろうとして駅で待っているユーザ1、その駅に向かうバスに乗っているユーザ1、このバスをバス停で待っているユーザ1を特定することができる。
代替移動サービス探索部24は、遅延ユーザ特定部16により特定されたユーザ1の移動の目的を、公共交通機関とは異なる移動手段を用いて達成するための移送モビリティサービスを探索する。「移送モビリティサービス」とは、公共交通機関とは異なる移動手段の一例としてのサービス車両51にユーザ1を乗せて移送するサービスである。
サービス提案部25は、代替移動サービス探索部24により探索された移送モビリティサービスを、遅延ユーザ特定部16により特定されたユーザ1に提案する。具体的には、公共交通機関とは異なる移動手段による移動の実現によって、ユーザ1の移動の目的が達成されることをユーザ1に対して案内する。更に、移動する経路(移動ルート)、移動のための所要時間などを案内する。例えば、サービス提案部25は、通信装置17を制御して、上記した提案に係わる種々の情報を、インターネット2を介して、通信端末19に送信する。
サービス提案部25による移送モビリティサービスの提案に対して、通信装置17がユーザ1の通信端末19から移送モビリティサービスのリクエストを受信した場合、ルート設定部20は、ユーザ1の移動の目的を達成するための移動ルートを設定する。ルート設定部20は、道路地図情報DB18に記憶されている地図データを参照して、地図上における移動ルートを検索し、設定する。ルート設定部20は、通信装置17を制御して、設定した移動ルートに沿って走行するサービス車両51の配車をサービス車両51に対してリクエストする。配車のリクエストと共に、ルート設定部20は、設定した移動ルートを示す情報をサービス車両51へ送信する。サービス車両51は、配車のリクエスト及び移動ルートに応じて、ユーザ1に対して、ユーザ1の移動の目的を達成するための移送モビリティサービスを提供することができる。
サービス車両51には、例えば、車両の走行制御の全てを人間(運転者)が行う有人タクシー又は相乗り(シェアライド)を希望する自家用車、車両の走行制御の全て又は一部を車両自らが自律的に行う無人タクシー又はロボタクシー等が含まれる。図1には、サービス車両51の例として、自動運転機能を備える無人のタクシー、ロボタクシーの構成を示している。サービス車両51は、インターネット2を介してユーザ1及びサービスセンター50と無線通信可能な通信装置21と、サービスセンター50により設定された移動ルートに沿って自律走行を行うために走行を制御する車両走行制御部22と、設定された移動ルートに対するサービス車両51の相対位置を認識するために必要な地図データを記憶する道路地図情報DB23とを備える。なお、「公共交通機関とは異なる移動手段」には、自動車(サービス車両)のみならず、船舶、航空機(飛行機、ヘリコプター、飛行船、ドローン)、人力車、等、ユーザを乗せて移送することが可能なあらゆる移動手段が含まれる。
図2を参照して、図1に示すサービスセンター50を用いた移送モビリティサービスの提案方法の一例を説明する。図2のフローは、サービスセンター50が稼働している間、繰り返し実行される。
先ずステップS100において、ユーザ位置取得部7は、インターネット2を通じて、ユーザ位置情報、及びユーザ1の現在の活動状況を示す情報を取得する。ステップS101に進み、サービスセンター50は、ユーザ1の属性及びユーザ位置情報に基づいて、ユーザの移動の目的を推測する。具体的には、先ず、ユーザ言動取得部4は、インターネット2を通じて、ユーザ言動情報を収集する。ユーザ属性分析部5は、収集したユーザ言動情報をもとに、ユーザ属性テーブルを参照して、「ユーザ言動情報」に対応する「ユーザの属性」を算出する。そして、移動目的推測部8は、ユーザ1の属性及びユーザ位置情報に基づいて、ユーザ1の移動の目的を推測する。移動目的推測部8は、更に、ユーザ1の現在の活動状況を考慮して、ユーザ1の移動の目的を推測してもよい。
ステップS102に進み、交通遅延探索部10は、探索式DB13に記憶されている検索式を用いて、ユーザ遅延情報の一例として、公共交通機関の遅延を示す情報を、インターネット2を通じて収集する。
ステップS103に進み、混雑状況探索部11及びイベント探索部12の各々は、探索式DB13に記憶されている検索式を用いて、ユーザ遅延情報の他の例として、「人の動きに係わる情報」を、インターネット2を通じて収集する。具体的に、混雑状況探索部11は、検索式を用いて、人の動きに係わる情報の一例として、人の動きに関する公開情報、人の動きに関するSNS情報、及びユーザ位置情報を収集する。イベント探索部12は、検索式を用いて、人の動きに係わる情報の他の例として、各種のイベント情報を、インターネット2を通じて収集する。
ステップS104に進み、交通遅延探索部10は、公共交通機関の遅延を示す情報をもとに、公共交通機関が遅延するか否かを判断する。公共交通機関が遅延すると判断した場合(S104でYES)、ステップS110に進み、公共交通機関が遅延しないと判断した場合(S104でNO)、ステップS105に進む。
ステップS105に進み、混雑状況探索部11は、人の動きに関する公開情報、人の動きに関するSNS情報、及びユーザ位置情報をもとに、人の混雑が発生するか否かを判断する。また、イベント探索部12は、イベントの開催場所、開始時刻、終了時刻を含む各種のイベント情報をもとに、人の集中が発生するか否かを判断する。人の混雑又は集中が発生すると判断した場合(S105でYES)、ステップS110に進み、人の混雑又は集中が発生しないと判断した場合(S105でNO)、ステップS106に進む。ステップS106において、サービスセンター50が稼働中であれば(S106でNO)、ステップS100に戻り、ユーザ1の状況と交通機関の運行状況、人の集中の状況を継続的に監視する。サービスセンター50が稼働中でなければ(S106でYES)、図2のフローチャートは終了する。
ステップS110に進み、遅延範囲推定部15は、検索されたユーザ遅延情報に基づいて、ユーザ1の移動に遅延が生じる範囲(遅延推定範囲)を算出する。ステップS111に進み、遅延ユーザ特定部16は、遅延推定範囲に基づいて、公共交通機関を利用して移動している者、又は公共交通機関を利用して移動することが見込まれる者の少なくとも一方からなるユーザ1の中から、移動に遅延が生じるユーザ1を特定する。
ステップS112に進み、代替移動サービス探索部24は、遅延ユーザ特定部16により特定されたユーザ1の移動の目的を、公共交通機関とは異なる移動手段の一例であるサービス車両51を用いて達成するための移送モビリティサービスを探索する。移送モビリティサービスを探索できた場合、つまり、ユーザ1の移動の目的を達成するための移送モビリティサービスが存在する場合(S113でYES)、ステップS114へ進む。ユーザ1の移動の目的を達成するための移送モビリティサービスが存在しない場合(S113でNO)、ステップS117へ進む。
ステップS114において、サービス提案部25は、代替移動サービス探索部24により探索された移送モビリティサービスを、公共交通機関に代替するサービスとして、遅延ユーザ特定部16により特定されたユーザ1に提案する。
サービス提案部25による移送モビリティサービスの提案に対して、通信装置17がユーザ1の通信端末19から移送モビリティサービスのリクエストを受信した場合(ステップS115でYES)、ユーザ1は移送モビリティサービスの提案を受諾したと判断できる。よって、ステップS116に進み、ルート設定部20は、通信装置17を制御して、設定した移動ルートに沿って走行するサービス車両51の配車をサービス車両51に対してリクエストする。これにより、ユーザ1に、サービス車両51を手配することができる。その後、ステップS117へ進む。
ステップS117において、ステップS111において特定されたユーザ1の全員について、移送モビリティサービスを探索したか否かを判断する。未だ探索していないユーザ1があれば(S117でNO)、ステップS112へ戻り、ユーザ1の全員について探索が完了していれば(S117でYES)、ステップS106で進む。
ここで、ステップS110~S117は、公共交通機関の遅延、或いは人の混雑又は集中が発生する場合の処理ルーチンに相当する。
(第1実施例)
図3を参照して、第1実施形態の第1実施例に係わる、公共交通機関の遅延、或いは人の混雑又は集中が発生するシーン、及び当該シーンにおけるサービスセンター50の動作例を説明する。鉄道路線200上には、A駅201、B駅202、C駅203、及び図中に示さないその他の駅が存在する。ユーザ204は、移動ルート207に沿って移動する予定である。移動ルート207は、B駅202で電車205に乗ってC駅203まで移動し、C駅203から徒歩で自宅206に移動する帰宅ルートである。つまり、ユーザ204の移動の目的は、「自宅206への帰宅」である。ユーザ204はB駅202で電車205に乗ったが、電車205の事故又は故障が発生し、電車205はB駅202で停車している。
サービスセンター50の交通遅延探索部10は、探索式DB13に記憶されている検索式を用いて、鉄道路線200での電車205の停止を検知する。そして、遅延範囲推定部15は、30分程度は復旧しないと推定する。遅延ユーザ特定部16は、電車205の遅延の影響を被るユーザとして、電車205に乗っているユーザ204を特定する。移動目的推測部8は、ユーザ204の属性及びユーザ位置情報に基づいて、ユーザ204の移動の目的を「自宅206への帰宅」と推測する。
代替移動サービス探索部24は、ユーザ204が、電車205の復旧を待つよりも早く自宅206まで移動できる移送モビリティサービスを探索する。その結果、代替移動サービス探索部24は、B駅202からサービス車両209に乗り、道路交通で自宅206まで移動する代替ルート208を検知できた。サービス提案部25は、電車205の復旧を待つよりも早く帰宅できる代替ルート208をユーザ204に提案する。ユーザ204が提案を受諾した場合、サービス車両209をB駅202へ配車する。ユーザ204は、サービス車両209に乗って代替ルート208に沿って自宅206まで移動する。これにより、ユーザ204は、電車205の復旧を待って、当初の移動ルート207に沿って帰宅するよりも、早く帰宅できる。このように、サービスセンター50は、ユーザ204の移動の遅延を回避してユーザ204に快適な移動を提案することができる。
(第2実施例)
図4を参照して、第1実施形態の第2実施例に係わる、公共交通機関の遅延、或いは人の混雑又は集中が発生するシーン、及び当該シーンにおけるサービスセンター50の動作例を説明する。本実施例では、電車205の遅延の影響の大きさを、まだ電車205に乗っていないユーザまで広げた事例である。
ユーザ204は、移動ルート207に沿って移動する予定である。つまり、ユーザ204の移動の目的は、「自宅206への帰宅」である。ユーザ204はB駅202で電車205を待っている。B駅202よりも上流側のA駅201で、ユーザ204が乗ろうとしている電車205の事故又は故障が発生し、電車205はA駅201で停車している。
交通遅延探索部10は、探索式DB13に記憶されている検索式を用いて、鉄道路線200での電車205の停止を検知する。そして、遅延範囲推定部15は、30分程度は復旧しないと推定する。遅延ユーザ特定部16は、電車205の遅延の影響を被るユーザとして、B駅204で電車205に乗ろうとしているユーザ204を特定する。その後のサービスセンター50の動作は、第1実施例と共通であり、記載を省略する。
このように、遅延範囲推定部15により算出された遅延推定範囲、すなわち、電車205の遅延の影響を被る範囲に応じて、遅延ユーザ特定部16により特定されるユーザの範囲も変化する。具体的には、遅延推定範囲が広がった結果、電車205に乗っているユーザのみならず、電車205に乗ろうとしているユーザ204も、移動に遅延が生じるユーザとして特定することができる。これにより、更に広い範囲のユーザに対して移送モビリティサービスを提案することができる。
(第3実施例)
図5を参照して、第1実施形態の第3実施例に係わる、公共交通機関の遅延、或いは人の混雑又は集中が発生するシーン、及び当該シーンにおけるサービスセンター50の動作例を説明する。本実施例は、電車205の遅延の影響を受ける範囲を、第2実施例よりも更に広げた事例である。
ユーザ204は、移動ルート207に沿って移動中である。移動ルート207は、バス停210でバスに乗ってB駅202まで移動し、B駅202で電車205に乗ってC駅203まで移動し、C駅203から徒歩で自宅206に移動する帰宅ルートである。ユーザ204の移動の目的は、「自宅206への帰宅」である。ユーザ204はバス停210でバスを待っている。A駅201でユーザ204が乗ろうとしている電車205の事故又は故障が発生し、電車205はA駅201で停車している。
交通遅延探索部10は、探索式DB13に記憶されている検索式を用いて、鉄道路線200での電車205の停止を検知する。そして、遅延範囲推定部15は、30分程度は復旧しないと推定する。遅延ユーザ特定部16は、電車205の遅延の影響を被るユーザとして、電車205に乗ろうとしているユーザ204を特定する。
代替移動サービス探索部24は、バス停210からサービス車両209に乗り、道路交通で自宅206まで移動する代替ルート208を検知する。サービス提案部25は、電車205の復旧を待つよりも早く帰宅できる代替ルート208をユーザ204に提案する。ユーザ204が提案を受諾した場合、サービス車両209をバス停210へ配車する。ユーザ204は、サービス車両209に乗って代替ルート208に沿って移動する。これにより、ユーザ204は、電車205の復旧を待って、当初の移動ルート211に沿って帰宅するよりも、早く帰宅できる。
このように、遅延推定範囲が第2実施例よりも更に広がった結果、鉄道路線200上のB駅202で電車205を待つユーザのみならず、B駅202から離れたバス停210に居るユーザ204も、移動に遅延が生じるユーザとして特定することができる。なぜなら、ユーザ204は、バス停210からバスに乗ってB駅202まで移動し、B駅202で電車205に乗ろうとしているからである。これにより、サービスセンター50は、ユーザ204の移動の遅延を回避してユーザ204に快適な移動を提案することができる。
(第4実施例)
図6を参照して、第1実施形態の第4実施例に係わる、公共交通機関の遅延、或いは人の混雑又は集中が発生するシーン、及び当該シーンにおけるサービスセンター50の動作例を説明する。本実施例では、人の混雑又は集中が発生したため、公共交通機関を利用するユーザ1の移動に遅延が生じるシーンについて説明する。
ユーザ204は、移動ルート207に沿って移動する予定である。ユーザ204が乗る予定の電車205は、B駅202よりも上流側のA駅201を出発し、順調に運行している。しかし、B駅202の近くで大きなイベントがあり、当該イベントが終了したため、大勢の乗客213がB駅202に集中し、B駅202での乗車が制限されている。
サービスセンター50のイベント探索部12は、当該イベントの開催場所、開始時刻、終了時刻を含む各種のイベント情報を収集し、収集した情報をもとに、人が集中する場所及び時間帯を分析する。その結果、B駅202付近で人の集中が発生することを検知する。混雑状況探索部11は、人の動きに関する公開情報、人の動きに関するSNS情報、及びユーザ位置情報を収集し、収集した情報をもとに、人の混雑状況を分析する。その結果、B駅202での乗車制限を検知する。そして、遅延範囲推定部15は、ユーザ204がB駅202で電車に乗れるまでに30分程度かかると推定する。遅延ユーザ特定部16は、人の混雑又は集中の影響を被るユーザとして、B駅202で電車205に乗ろうとしているユーザ204を特定する。サービス提案部25は、B駅202で電車へ乗ることを待つよりも早く帰宅できる代替ルート208をユーザ204に提案する。代替ルート208は、B駅202からサービス車両209に乗り、道路交通で自宅206まで移動するルートである。その後のサービスセンター50の動作は、第1実施例と共通であり、記載を省略する。
このように、サービスセンター50は、イベント情報をもとに、人の混雑又は集中、駅での乗車規制を検知することができる。この検知に基づき、ユーザ204の移動の目的を達成するための移送モビリティサービスを提案することができる。これにより、更に広い範囲のユーザに対して移送モビリティサービスを提案することができる。
(第5実施例)
図7を参照して、第1実施形態の第5実施例に係わる、公共交通機関の遅延、或いは人の混雑又は集中が発生するシーン、及び当該シーンにおけるサービスセンター50の動作例を説明する。本実施例で、「ユーザの移動の目的」が“ユーザの特定の行為”である場合に、サービスセンター50が、当初の移動先(目的地)とは異なるが、ユーザの移動の目的(特定の行為)が達成できる他の移動先(目的地)への移動をユーザに提案する。
実施形態において、「ユーザの移動の目的」は、図3~図6に示した自宅206等の、特定の場所又は代替不可能な場所へ移動することだけに限らない。「ユーザの移動の目的」には、映画を見る、買い物をする、友人に合う等の“ユーザの特定の行為”も含まれる。この場合、ユーザの移動の目的(特定の行為)が達成できる限りにおいて、移動先(目的地)を、当初の予定地から変更することは可能である。
ユーザ214は、移動ルート216に沿って移動する予定である。移動ルート216は、B駅202で電車205に乗ってC駅203まで移動し、C駅203の近くにある映画館215まで移動するルートである。ユーザ214は、映画館215で、「○○○○」というタイトルの映画を見ることを予定している。つまり、ユーザ214の移動の目的は、「特定の映画の鑑賞」である。ユーザ214は、B駅202で電車205を待っている。B駅202よりも上流側のA駅201で、ユーザ214が乗ろうとしている電車205の事故又は故障が発生し、電車205はA駅201で停車している。
交通遅延探索部10は、鉄道路線200での電車205の停止を検知する。そして、遅延範囲推定部15は、30分程度は復旧しないと推定する。遅延ユーザ特定部16は、電車205の遅延の影響を被るユーザとして、B駅204で電車205に乗ろうとしているユーザ214を特定する。移動目的推測部8は、ユーザ214の属性及びユーザ位置情報に基づいて、ユーザ214の移動の目的を「○○○○という映画の鑑賞」と推測する。
代替移動サービス探索部24は、ユーザ214が、「○○○○」というタイトルの映画を鑑賞するための移送モビリティサービスを探索する。具体的には、「○○○○」というタイトルの映画を上映中の他の映画館を検索する。その結果、「○○○○」というタイトルの映画を上映中の他の映画館217を検知できた。更に、C駅203までサービス車両209で移動すると、上映開始前に映画館215到達できないこと、B駅202から近い他の映画館217までサービス車両209で移動すると、上映開始前に映画館215到達できることを検知できた。これにより、代替移動サービス探索部24は、B駅202からサービス車両209に乗り、道路交通で映画館215(当初の目的地)とは異なる他の映画館217まで移動する代替ルート218を検知する。
サービス提案部25は、電車205の復旧を待つよりも早く目的を達成できる代替ルート218をユーザ214に提案する。ユーザ214が提案を受諾した場合、サービス車両209をB駅202へ配車する。ユーザ214は、サービス車両209に乗って代替ルート208に沿って他の映画館217まで移動する。これにより、ユーザ214は、「○○○○」というタイトルの映画を最初から鑑賞することができる。このように、サービスセンター50は、ユーザ214の移動の遅延を回避してユーザ214に快適な移動を提案することができる。
(第6実施例)
図8を参照して、第1実施形態の第6実施例に係わる、公共交通機関の遅延、或いは人の混雑又は集中が発生するシーンを説明する。
「ユーザ遅延状況」とは、ユーザ1の移動に遅延が生じる状況であって、且つ公共交通機関又はイベントに係わる前記状況である。ユーザ遅延状況は、公共交通機関又はイベントの運営主体から発信される公式の情報のみならず、SNS上に開示される公共交通機関又はイベントに関する情報も含まれる。
公共交通機関の運行情報について、運営主体(電鉄会社など)219から発信される公式情報220のみならず、実際に電車205に乗っている乗客221が発信するSNS情報などを参照することができる。例えば、「車内で急病人が発生」「安全確認のために止まった」などのコメントなら、比較的短い停車であることが推測できる。「人身事故が発生」のようなコメントなら、事故処理に時間を要することが推測できる。「風で止まった」「雪で止まった」などのコメントだと、復旧にどれくらいの時間を要するか、気象情報と併せることで推測することができる。また、乗客221のプローブ位置情報(ユーザ位置情報)の動きを監視することにより、電車205の本来の動きでない動き(たとえば、駅間での停車、駅を発進しない、など)を察知することができる。他の公共交通機関についても同様にして運行情報を収集できる。
例えば、「ユーザ遅延情報」と「遅延推定範囲」とを一対一に対応付けたテーブルにおいて、「急病人」「安全確認」「人身事故」等のキーワードを、「ユーザ遅延情報」として登録しておく。これに、これらのキーワードを含むメッセージを発信する携帯端末の位置情報に関連付けることにより、遅延範囲推定部15は、遅延推定範囲を算出することができる。
イベントに起因する人出の集中についても、イベントの運営主体(コンサート主催者、球場運営者など)223から発信される情報224から、人出の規模や人出が集中する時間帯などを推定することができる。また、イベントの参加者225のSNS情報226から、たとえば、アンコールの連続で終演時刻が予定より大幅に遅くなっている、一気に人が出てきて歩けない、などの混雑の状況を把握することができる。
以上説明したように、第1実施形態によれば、以下の作用効果が得られる。
鉄道、バスなどの公共交通機関は、大勢のユーザが安価に移動できる交通手段であるため、広く用いられている。平時には、公共交通機関の運行(交通容量の供給)と乗客数(交通需要)がバランスしており、ユーザは円滑に移動することができる。しかし、車両の故障又は事故などにより、しばらくの間、公共交通機関の運行が止まると、交通容量が不足する。これにより、交通容量の需給バランスが崩れるため、ユーザは円滑に移動できなくなる。また、イベント、行楽などで公共交通機関に人出が集中すると、交通需要が過多となり、交通容量の需給バランスが崩れ、移動は円滑ではなくなる。いずれの場合にも、ユーザは、当初計画通りの移動ができなくなり、遅延することになる。
このような状況への対応として、タクシーなどの他の移送モビリティサービスによって、公共交通機関の交通容量の需給バランスの崩れを補完することが考えらえる。本実施形態のサービスセンター50は、移動に遅延が生じるユーザ1を特定し、ユーザ1の属性及びユーザ位置情報に基づいて、ユーザ1の移動の目的を推測する。特定されたユーザ1の移動の目的を、サービス車両51を用いて達成するための移送モビリティサービスを探索し、探索された移送モビリティサービスを、特定されたユーザ1に提案する。提案した移送モビリティサービスに係わる移動ルートに沿って、ユーザ1を乗せたサービス車両51を走行させることにより、移送モビリティサービスをユーザ1に提供することができる。ユーザ1の移動の遅延を回避してユーザ1に快適な移動を提案することができる。
特許文献1では、配車需要情報をタクシーに送信しているが、配車情報をユーザに提供していない。このため、ユーザ1は駅やイベント会場の近傍で実際にタクシーが配車されているのかどうかわからないため、計画が立てられず不便である。これに対して、本実施形態で、サービス提案部25は、移動する経路(移動ルート)、移動のための所要時間をユーザ1に対して案内する。これにより、ユーザ1は、移動計画を容易に立てることが出来る。また、特許文献1では、配車情報が提供されても、個々のユーザ1が予約できなければ、実際に乗車できるかどうかわからないため、やはり確実性の高い計画が立てられない。本実施形態によれば、ユーザ1が提案を受諾する事により、当該ユーザ1に対して、サービス車両51が配車される。よって、ユーザ1は、計画的に、サービス車両51による移送モビリティサービスを享受できる。
現実及びインターネット上の少なくとも一方におけるユーザ1の言動を示すユーザ言動情報を検索し、ユーザ言動情報に基づいて、ユーザ1の移動の目的を推測する。ユーザ1の移動の目的を、過去又は最近のインターネット上、又は現実社会における言動から分析することが出来る。よって、ユーザ1の移動の目的を精度良く推定ができ、ユーザ1への提案の精度を高めることができる。
ユーザ1の移動に遅延が生じる状況であって、且つ公共交通機関又はイベントに係わる状況とは、公共交通機関の遅延、又は公共交通機関を利用する者の集中の少なくとも一方である。移動に遅延が発生する事由として、公共交通の遅延および利用者の集中という交通容量の需給バランスが崩れる二大要因を扱っている。このため、移動の遅延の察知・予測の確実性を高めることができる。
ユーザ遅延情報は、公共交通機関が開示する公共交通機関の運行状況を示す情報、ソーシャル・ネットワーキング・サービス上に開示される運行状況を示す情報、イベントに関して開示される情報、ソーシャル・ネットワーキング・サービス上に開示されるユーザ1の移動に関する情報、又はユーザ1の位置情報の少なくとも1つである。移動の遅延を察知又は予測のための情報源として、公開情報とSNS情報、またユーザ位置情報を用いる。これにより、移動の遅延の察知・予測の確実性を高めることができる。
移送モビリティサービスとは、公共交通機関とは異なる移動手段としての自動車(サービス車両51)に特定されたユーザを乗せて移送するサービスである。これにより、代替移動モビリティサービスとして、サービス車両51を配車することができる。よって、他の交通機関(鉄道路線、バスなど)への乗り換えと比べて、ユーザ1は快適に移動することができる。
(第2実施形態)
上記した第1実施形態では、移動に遅延が生じることが予測されるユーザ1全員に対してサービス車両51を提供できることを前提としていた。しかし、現実には、対象となるユーザ1の数の方が、移送モビリティサービスを提供することができるサービス車両51の数よりも多い場合も考えられる。
たとえば、移送モビリティサービスが普及する途中段階で十分な台数のサービス車両51が市場に投入されていない時期である場合が考えられる。また、荒天候などにより広い範囲で公共交通の遅延が発生した場合、遅延が予測されるユーザ1が短時間に大量に発生することが考えられる。それ以前の移送の結果として、対象ユーザ1のいるエリアにサービス車両51が十分に存在していない場合も考えらえる。このような場合には、モビリティサービスセンター50は、どのユーザ1にどのサービス車両51を配車するかを決定する必要がある。第2実施形態では、遅延ユーザ特定部16により特定された、移動に遅延が生じるユーザ1の数と、提供可能なサービス車両51の台数が、(1)式を満たす場合の配車方法を説明する。ここで、N objective_userは、移動に遅延が生じるユーザの数を示し、N providable_servuce_vehicleは、提供可能なサービス車両51の台数を示す。
Figure 0007105110000001
図9を参照して、第2実施形態に係わる移送モビリティサービスの提案装置を含む移送モビリティサービスシステム全体の概略構成を説明する。図9のサービスセンター50は、図1に示すサービスセンター50と比較して、ユーザ選択部26を更に備える点が相違するが、その他の点については同一である。また、ユーザ1が所有する通信端末19、及びサービス車両51の構成も、図1のそれらを同じである。よって、説明を省略する。
ユーザ選択部26は、サービスセンター50に含まれる複数の情報処理部の一部であって、提案部14の一部である。ユーザ選択部26は、(1)式が成立するか否かを判断し、(1)式が成立する場合に、どのユーザ1にどのサービス車両51を配車するかを選択する。
図10を参照して、図9に示すサービスセンター50を用いた移送モビリティサービスの提案方法の一例を説明する。図2のフローは、サービスセンター50が稼働している間、繰り返し実行される。
ステップS100~S106、ステップS110、及びステップS111は、図2に示すフローチャートと同じである。ステップS111の後に、ステップS310に進み、ユーザ選択部26は、ステップS111で特定されたユーザ1の周囲に居り、且つ提供可能なサービス車両51の台数を算出する。
ステップS311に進み、代替移動サービス探索部24は、遅延ユーザ特定部16により特定されたユーザ1の移動の目的を、サービス車両51を用いて達成するための移送モビリティサービスを探索する。代替移動サービス探索部24は、ステップS111で特定されたユーザ1全員について、移送モビリティサービスを探索する。
ステップS312に進み、サービス車両51の数がステップS111で特定されたユーザの数よりも少ない場合、ユーザ選択部26は、ステップS111で特定されたユーザ1の中から、移送モビリティサービスを提案するユーザ1を選択する。具体的なユーザ1の選択方法或いは選択基準は、後述する。
ステップS114に進み、サービス提案部25は、ステップS311において探索された移送モビリティサービスを、ステップS312において選択されたユーザ1に提案する。図2のステップS114では、ステップS111で特定されたユーザ1に提案した。しかし、第2実施形態では、(1)式が成り立つ。即ち、サービス車両51の数がステップS111で特定されたユーザの数よりも少ない。よって、図10では、S111で特定されたユーザののうちステップS312で選択されたユーザに限定して移送モビリティサービスを提案する。
その後のステップS116は、図2と同じである。ステップS313において、提供可能なサービス車両41が全て手配されたか否かを確認する。全て手配された場合(S313でYES)、ステップS106に進み、全て手配されていない場合(S313でNO)、ステップS312に戻り、残りのサービス車両41について、ステップS312、S114、S116を繰り返し、実施する。
図11を参照して、第2実施形態の第7実施例に係わる、サービス車両321の数がステップS111で特定されたユーザ320の数よりも少ないシーンの一例を説明する。第7実施形態における「ユーザ遅延状況」は、図3に示す状況と同じである。つまり、B駅202で電車320の事故又は故障が発生したため、B駅202で電車320が停車している。復旧までに30分程度かかることが予測されている。電車320には、7人のユーザ320が乗っている。また、B駅202の前にはサービス車両321が4台待機している。
図12Aを参照して、図11に示す7人のユーザ320の移動に要する時間を説明する。図12Bは、図12A、図13~16のグラフにおける時間の配分を説明するための図である。Taは、ユーザ1の移動に要する時間(所要時間)であって、遅延が発生する前の当初の所要時間を示す。つまり、Taは、電車が遅延無く順調に運行した場合に目的を達成までに要する所要時間を示す。Tbは、遅延が発生した時の所要時間の増加分を示す。つまり、TaとTbを足した値が、遅延が発生した時に公共交通機関に乗り続けた場合の所要時間を示す。Tb1は、予測される電車の遅延時間を示し、Tb2は、遅延によって発生する乗り継ぎの時間及びその他の時間を示す。TaにTbを足した時間が、現在停車している電車に継続して乗っている場合の目的達成までに要する所要時間である。
Tcは、サービス車両51による移送モビリティサービスにおける所要時間を示す。Tdは、TcからTaを減算した時間である。このように、サービス車両による移送時間(Tc)は、電車が遅延無く順調に運行した場合の所要時間(Ta)より長くなる。しかし、サービス車両による移送時間(Tc)は、TaにTbを足した時間よりも短くなる場合がある。この場合、移送モビリティサービスを利用することにより、所要時間を短縮することができる。そこで、サービスセンター50は、移送モビリティサービスを検索することができる。
図12Aに示す7人のユーザ1~ユーザ7の全員について、サービス車両による移送時間(Tc)は、TaにTbを足した時間よりも短くなる。よって、ステップS311において、代替移動サービス探索部24は、ユーザ1~ユーザ7の全員について、移送モビリティサービスを探索する。
次に、図13(第7実施例)~図16(第10実施例)を参照して、(1)式が成立する場合の具体的なユーザ1の選択方法或いは選択基準の例を説明する。
(第7実施例)
図13は、第7実施例に係わるユーザ1の選択方法或いは選択基準によって選択されるユーザを示すグラフである。本実施例で、ユーザ選択部26は、遅延が生じた場合の移動に要する時間(所要時間Tc)のユーザ全員の総和が最も小さくなるように、移送モビリティサービスを提案するユーザ1を選択する。ここでの「ユーザ全員」は、ステップS111で特定されたユーザ全員である。
具体的には、ユーザ選択部26は、移送モビリティサービスを提案するユーザについて、所要時間(Tc)と所要時間(Ta)との差(Tc―Ta)の第1の総和を算出する。ユーザ選択部26は、代替移送サービスを提案しないユーザについて、遅延が発生した時の所要時間の増加分(Tb)の第2の総和を算出する。そして、ユーザ選択部26は、第1の総和と第2の総和を合算した全体値が最小になるように、ユーザを選択する。(2)式は、第7実施例に係わる選択基準を示す式である。
Figure 0007105110000002
ここで、
i=1~imax:対象となるユーザ1~ユーザ7のインデックス
j=1~jmax:提供可能なサービス車両のインデックス
k(j) :サービス車両jを提供するユーザのインデックス
ti,O :ユーザiの当初予定の目的達成までの所要時間(Ta)
ti,R :ユーザiの遅延発生時の目的達成までの所要時間(Ta+Tb)
ti,A :ユーザiの移送サービスによる目的達成までの所要時間(Tc)
である。人数(imax)の対象ユーザから、提供可能な台数(jmax)分のユーザが選ばれる。よって、ユーザ選択部26は、iCj個の組み合わせの中から(2)式の条件項(下段)が最小となる組み合わせを選べばよい。
図13に示す例では、ユーザ1、4、6、7が選択される。
(第8実施例)
図14は、第8実施例に係わるユーザ1の選択方法或いは選択基準によって選択されるユーザを示すグラフである。本実施例で、ユーザ選択部26は、所要時間(Ta)に対する所要時間(Ta+Tb又はTc)の割合のユーザ全員の総和が最も小さくなるようにユーザを選択する。所要時間(Ta)は、遅延が生じない場合の移動に要する時間である。所要時間(Ta+Tb又はTc)は、遅延が生じた場合の移動に要する時間である。ここでの「ユーザ全員」は、ステップS111で特定されたユーザ全員である。
具体的には、ユーザ選択部26は、移送モビリティサービスを提案するユーザについて、所要時間(Ta)に対する所要時間(Tc)の割合の第3の総和を算出する。移送モビリティサービスを提案するユーザとは、ユーザ選択部26により選択されるユーザである。一方、ユーザ選択部26は、代替移送サービスを提案しないユーザについて、所要時間(Ta)に対する所要時間(Ta+Tb)の割合の第4の総和を算出する。代替移送サービスを提案しないユーザとは、ユーザ選択部26により選択されるユーザである。そして、ユーザ選択部26は、第3の総和と第4の総和を合算した全体値が最小になるように、ユーザを選択する。(3)式は、第8実施例に係わる選択基準を示す式である。
Figure 0007105110000003
人数(imax)の対象ユーザから、提供可能な台数(jmax)分のユーザが選ばれる。よって、ユーザ選択部26は、iCj個の組み合わせの中から(3)式の条件項(下段)が最小となる組み合わせを選べばよい。
図14に示す例では、ユーザ1、2、3、4が選択される。
(第9実施例)
図15は、第9実施例に係わるユーザ1の選択方法或いは選択基準によって選択されるユーザを示すグラフである。本実施例で、収益を最大化するように、移送モビリティサービスを提供するユーザを選択することを考える。一般に、移送料金は従量制と均一制の2通りの課金方法がある。従量制は、移送に要した時間及び距離(移送時間及び移送距離)などに応じて課金する方法であり、移送距離に長短がある場合に用いられることが多い。均一制は、移送時間及び移送距離に関わらず一定料金とする方法であり、移送距離が短い限定的なエリアでの移送モビリティサービスに用いられることが多い。本実施例では、移送料金が従量制の場合に収益を最大化することを考える。
具体的に、ユーザ選択部26は、移送モビリティサービスの利用料金のユーザ全員の総和が最も大きくなるように、移送モビリティサービスを提案するユーザ1を選択する。ここでの「ユーザ全員」は、ステップS312で選択されるユーザ全員である。
移送モビリティサービスの利用料金(移送料金:Tariffi,A)は、(4)式に示すように、移送距離(Disti,A)と移送時間(ti,A=Tc)の関数で表現できる。
Figure 0007105110000004
(5)式は、第9実施例に係わる選択基準を示す式である。
Figure 0007105110000005
人数(imax)の対象ユーザから、提供可能な台数(jmax)分のユーザが選ばれる。よって、ユーザ選択部26は、iCj個の組み合わせの中から(5)式の条件項(下段)が最小となる組み合わせを選べばよい。
図15に示す例では、ユーザ2、4、5、6が選択される。
(第10実施例)
図16は、第10実施例に係わるユーザ1の選択方法或いは選択基準によって選択されるユーザを示すグラフである。本実施例で、移送料金が均一制の場合に、収益を最大するように移送モビリティサービスを提供する対象ユーザを選択することを考える。一回の移送料金が一定なので、移送コストの合計を最小化することで、収益を最大することができる。
具体的に、ユーザ選択部26は、移送モビリティサービスの移送コストのユーザ全員の総和が最も小さくなるように、移送モビリティサービスを提案するユーザ1を選択する。ここでの「ユーザ全員」は、ステップS312で選択されるユーザ全員である。
移送モビリティサービスの移送コスト(Costi,A)は、(6)式に示すように、移送距離(Disti,A)と移送時間(ti,A=Tc)の関数で表現できる。
Figure 0007105110000006
(7)式は、第10実施例に係わる選択基準を示す式である。
Figure 0007105110000007
人数(imax)の対象ユーザから、提供可能な台数(jmax)分のユーザが選ばれる。よって、ユーザ選択部26は、iCj個の組み合わせの中から(7)式の条件項(下段)が最小となる組み合わせを選べばよい。
図16に示す例では、ユーザ1、2、3、4が選択される。
(第11実施例)
図11に示すシーンでは、複数の対象ユーザ320は一つの駅(B駅202)に居て、提供可能なサービス車両321も同駅(B駅202)の付近に集まっている。複数のサービス車両321が一箇所に集まっていれば、その中のどの車両を用いて移送モビリティサービスを提供しても同じ便益が得られる。
しかし、図17に示すように、実際、移動に遅延が生じるユーザに、鉄道路線200の上流側及び下流側の複数の駅(201、202、203)に散在しているユーザ(320、322、323)が含まれることが考えられる。また、移動に遅延が生じるユーザに、駅から離れたバス停からバスに乗って駅に行き、電車320を利用しようとしているユーザ330、及び、自宅を出てバス停まで歩いているユーザ331が含まれる場合もある。駅到着時に電車320が停車したままであれば、遅延の影響を受けるユーザとして特定される。
また、サービス車両(321、335、336、337)も、複数の駅の近くや、また駅から離れた場所など、エリア内に散在していることが考えられる。
このように、移動に遅延が生じるユーザ及び提供可能なサービス車両の少なくとも一方が、エリア内の複数箇所に散在している場合であっても、第1~第6実施例で述べたように、散在しているユーザ及びサービス車両を特定する。これにより、全てのユーザ1に対して、ユーザ1の移動の目的を達成するための移送モビリティサービスを提案することができる。
更に、(1)式が成立する場合、ユーザ選択部26は、(2)式、(3)式、(5)式又は(7)式に基づいて、移送モビリティサービスを提案するユーザを選択する。ただし、(2)式、(3)式、(5)式又は(7)式における、ユーザとサービス車両の組合せの数は、iCj個ではなく、iPj個の順列となる。
以上説明したように、第2実施形態によれば、以下の作用効果が得られる。
サービス車両51の数が、特定されたユーザ51の数よりも少ない場合、ユーザ選択部26は、特定されたユーザ1の中から、移送モビリティサービスを提案するユーザを選択する。ユーザ1の数がサービス車両51の数より多い場合であっても、適切なユーザに移送モビリティサービスを提案することができる。
ユーザ選択部26は、遅延が生じた場合の移動に要する時間のユーザ全員の総和が最も小さくなるように、移送モビリティサービスを提案するユーザを選択する。これにより、大幅な遅延が予想されるユーザ1から移送モビリティサービスを提案することができる。
ユーザ選択部26は、遅延が生じない場合の移動に要する時間に対する遅延が生じた場合の移動に要する時間の割合のユーザ全員の総和が最も小さくなるように、移送モビリティサービスを提案するユーザ1を選択する。これにより、当初予定していた所要時間が短いユーザ1に移送モビリティサービスを提供することができる。
ユーザ選択部26は、移送モビリティサービスの利用料金のユーザ全員の総和が最も大きくなるように、移送モビリティサービスを提案するユーザ1を選択する。これにより、移送料金が距離及び時間によって変化する従量制である場合に、運用収益を高めることができる。
ユーザ選択部26は、移送モビリティサービスの移送コストのユーザ全員の総和が最も小さくなるように、移送モビリティサービスを提案するユーザ1を選択する。これにより、移送料金が距離及び時間によらず一定な均一制である場合に、運用収益を高めることができる。
また、第1実施形態で述べた作用効果が第2実施形態でも得られることは言及するまでもない。
上述の各実施形態で示した各機能は、1又は複数の処理回路により実装され得る。処理回路は、電気回路を含む処理装置等のプログラムされた処理装置を含む。処理装置は、また、実施形態に記載された機能を実行するようにアレンジされた特定用途向け集積回路(ASIC)や従来型の回路部品のような装置を含む。
なお、上述の実施形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、この実施形態以外の形態であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計などに応じて種々の変更が可能であることは言うまでもない。
以上、説明してきたように、上述の実施形態によれば、公共交通機関の停止、遅延、また人の混雑又は集中などの事由によって、公共交通機関を利用しての移動が、当初計画より遅延することが察知・予測することができる。そして、サービスセンター50は、移動の遅延が察知・予測された場合、遅延の程度及び遅延の影響範囲を推定し、影響を被るユーザ1を特定する。移動の目的を達成する代替移送サービスを探索し提案する。ユーザ1にサービス車両51が配車することにより、ユーザ1の時間的ロスを削減し、ユーザ満足度、利便性、またクオリティ・オブ・ライフ(Quality of Life)の向上を図ることができる。
1、204、214、320、322、323、330、331 ユーザ
4 ユーザ言動取得部(制御部)
5 ユーザ属性分析部(制御部)
6 ユーザ属性情報DB(記憶部)
7 ユーザ位置取得部(制御部)
8 移動目的推測部(制御部)
10 交通遅延探索部(制御部)
11 混雑状況探索部(制御部)
12 イベント探索部(制御部)
13 探索式DB(記憶部)
15 遅延範囲推定部(制御部)
16 遅延ユーザ特定部(制御部)
24 代替移動サービス探索部(制御部)
25 サービス提案部(制御部)
26 ユーザ選択部(制御部)
51、209、321、335、337 サービス車両(公共交通機関とは異なる移動手段)
205、320 電車(公共交通機関)

Claims (10)

  1. 制御部と記憶部とを備えるコンピュータを用いて、ユーザの移動の目的を達成するための移送モビリティサービスを提案する移送モビリティサービスの提案方法であって、
    前記記憶部には、
    公共交通機関を利用して移動している者、又は前記公共交通機関を利用して移動することが見込まれる者の少なくとも一方からなる前記ユーザの移動に遅延が生じる状況であって、且つ前記公共交通機関又はイベントに係わる前記状況を示すユーザ遅延情報をインターネットを通じて検索するための検索式と、
    現実及び前記インターネット上の少なくとも一方における前記ユーザの言動を示すユーザ言動情報と前記ユーザの属性との関係を示すユーザ属性テーブルと、が記憶され、
    前記制御部が、
    前記インターネットを通じて、前記ユーザ言動情報を収集し、
    前記ユーザ属性テーブルを参照して、収集した前記ユーザ言動情報から前記ユーザの属性を算出し、
    前記インターネットを通じて、前記ユーザの現在位置を示すユーザ位置情報を取得し、
    前記ユーザの属性及び前記ユーザ位置情報に基づいて、前記ユーザの移動の目的を推測し、
    前記検索式を用いて、前記インターネットを通じて、前記ユーザ遅延情報を検索し、
    検索された前記ユーザ遅延情報に基づいて、前記ユーザの移動に遅延が生じる範囲を算出し、
    前記範囲に基づいて、前記公共交通機関を利用して移動している者、又は前記公共交通機関を利用して移動することが見込まれる者の少なくとも一方からなる前記ユーザの中から、前記移動に遅延が生じる前記ユーザを特定し、
    特定された前記ユーザの移動の目的を、前記公共交通機関とは異なる移動手段を用いて達成するための前記移送モビリティサービスを探索し、
    探索された前記移送モビリティサービスを、前記特定されたユーザに提案する
    移送モビリティサービスの提案方法。
  2. 前記ユーザの移動に遅延が生じる状況であって、且つ前記公共交通機関又はイベントに係わる前記状況とは、前記公共交通機関の遅延、又は前記公共交通機関を利用する者の集中の少なくとも一方である請求項1に記載の移送モビリティサービスの提案方法。
  3. 前記ユーザ遅延情報は、前記公共交通機関が開示する前記公共交通機関の運行状況を示す情報、ソーシャル・ネットワーキング・サービス上に開示される前記運行状況を示す情報、前記イベントに関して開示される情報、ソーシャル・ネットワーキング・サービス上に開示される前記ユーザの移動に関する情報、又は前記ユーザの位置情報の少なくとも1つである請求項1又は2に記載の移送モビリティサービスの提案方法。
  4. 前記移動手段の数が前記特定されたユーザの数よりも少ない場合、前記特定されたユーザの中から、前記移送モビリティサービスを提案するユーザを選択する
    請求項1~3のいずれか一項に記載の移送モビリティサービスの提案方法。
  5. 前記遅延が生じた場合の前記移動に要する時間の前記特定されたユーザ全員の総和が最も小さくなるように、前記移送モビリティサービスを提案するユーザを選択する請求項4に記載の移送モビリティサービスの提案方法。
  6. 前記遅延が生じない場合の前記移動に要する時間に対する前記遅延が生じた場合の前記移動に要する時間の割合の前記特定されたユーザ全員の総和が最も小さくなるように、前記移送モビリティサービスを提案するユーザを選択する請求項4に記載の移送モビリティサービスの提案方法。
  7. 前記移送モビリティサービスの利用料金の前記選択されるユーザ全員の総和が最も大きくなるように、前記移送モビリティサービスを提案するユーザを選択する請求項4に記載の移送モビリティサービスの提案方法。
  8. 前記移送モビリティサービスの移送コストの前記選択されるユーザ全員の総和が最も小さくなるように、前記移送モビリティサービスを提案するユーザを選択する請求項4に記載の移送モビリティサービスの提案方法。
  9. 前記移送モビリティサービスとは、前記公共交通機関とは異なる前記移動手段としての自動車に前記特定されたユーザを乗せて移送するサービスである請求項4~8の何れか一項に記載の移送モビリティサービスの提案方法。
  10. 制御部と記憶部とを備えるコンピュータを用いて、ユーザの移動の目的を達成するための移送モビリティサービスを提案する移送モビリティサービスの提案装置であって、
    前記記憶部には、
    公共交通機関を利用して移動している者、又は前記公共交通機関を利用して移動することが見込まれる者の少なくとも一方からなる前記ユーザの移動に遅延が生じる状況であって、且つ前記公共交通機関又はイベントに係わる前記状況を示すユーザ遅延情報をインターネットを通じて検索するための検索式と、
    現実及び前記インターネット上の少なくとも一方における前記ユーザの言動を示すユーザ言動情報と前記ユーザの属性との関係を示すユーザ属性テーブルと、が記憶され、
    前記制御部は、
    前記インターネットを通じて、前記ユーザ言動情報を収集し、
    前記ユーザ属性テーブルを参照して、収集した前記ユーザ言動情報から前記ユーザの属性を算出し、
    前記インターネットを通じて、前記ユーザの現在位置を示すユーザ位置情報を取得し、
    前記ユーザの属性及び前記ユーザ位置情報に基づいて、前記ユーザの移動の目的を推測し、
    前記検索式を用いて、前記インターネットを通じて、前記ユーザ遅延情報を検索し、
    検索された前記ユーザ遅延情報に基づいて、前記ユーザの移動に遅延が生じる範囲を算出し、
    前記範囲に基づいて、前記公共交通機関を利用して移動している者、又は前記公共交通機関を利用して移動することが見込まれる者の少なくとも一方からなる前記ユーザの中から、前記移動に遅延が生じる前記ユーザを特定し、
    特定された前記ユーザの移動の目的を、前記公共交通機関とは異なる移動手段を用いて達成するための前記移送モビリティサービスを探索し、
    探索された前記移送モビリティサービスを、前記特定されたユーザに提案する
    移送モビリティサービスの提案装置。
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