JP7099742B2 - 誤接続判定装置、誤接続判定方法、プログラム - Google Patents
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Description
図1は本実施形態による情報処理システムの概略構成図である。
図1で示すように、情報処理システム100は、誤接続判定装置10の機能を備えたネットワーク機器1と接続先機器2とが通信ケーブルを介して接続されている。図1には接続先機器として接続先機器21~25がそれぞれ接続されている様子を示している。
ネットワーク機器1は図2で示すように、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、データベース104、通信モジュール105等の各ハードウェアを備えたコンピュータである。なお図1で示したファームウェア処理部13、OS処理部14はCPU101が対応するプログラムを起動することによりネットワーク機器1に備わる機能である。また接続先機器リスト15は、不揮発性メモリに記憶される。
ファームウェア処理部13は、接続先情報取得部131(接続先情報取得手段)、リスト生成部132(リスト生成手段)、誤接続判定部133(誤接続判定手段)、接続管理部134(接続管理手段)、遮断制御部135(遮断制御手段)の各機能を備える。
リスト生成部132は、通信ケーブル3が接続されている接続ポートPの識別情報と当該接続ポートPに接続されている通信ケーブル3を介して接続されている接続先機器2の識別情報とが対応付けて記録された接続先機器リスト15を生成する。
誤接続判定部133は、接続先機器リスト15に、通信ケーブル3の新たな接続を検知した接続ポートPの識別情報とその通信ケーブル3を介して取得した接続先機器2の識別情報とが対応づいて記録されているかを判定する。
接続管理部134は、接続先機器リスト15に、新たな接続を検知した接続ポートPの識別情報とその通信ケーブルを介して取得した接続先機器2の識別情報とが対応づいて記録されていない場合に、誤接続を示す誤接続情報を出力する。
遮断制御部135は、新たな接続を検知した接続ポートPの識別情報とその接続ポートPに接続される通信ケーブル3を介して取得した接続先機器2の識別情報とが接続先機器リスト15に対応づいて記録されていない場合に、当該新たな接続を検知した接続ポートPにおける通信ケーブル3の電気的な接続を遮断する。
接続先機器リスト15は図4で示すように、通信ケーブル3が接続されている接続ポートPの識別情報と当該接続ポートPに接続されている通信ケーブル3を介して接続されている接続先機器2の識別情報とが対応付けて記録したデータテーブルである。具体的には、接続ポートPの識別情報としてのネットワーク機器に設けられたNIC番号と接続ポート番号の組み合わせの情報と、接続先機器2の識別情報としてIPアドレスとMACアドレスとの組み合わせの情報と、が対応付けられて記録されている。一例として、接続先機器リスト15には、一つ目の登録を示す登録番号1に対応づく情報に基づいて、NIC番号(NIC11)/ポート番号(P11)の接続ポートPの識別情報で示される接続ポートPに接続された通信ケーブル3(31)と、IPアドレス192.168.11.12/MACアドレス12-34-56-aa-bb-ccの識別情報で特定できる接続先機器2(21)とが対応付けて記録されている。これにより接続ポートP11が通信ケーブル3(31)により接続先機器21と通信接続していることを認識することができる。
他の接続先機器リスト15に記録されている情報の説明は省略する。
図5はネットワーク機器の通常運用時の第一の処理概要を示す図である。
今、ネットワーク機器1が、接続ポートP11に通信ケーブル31が接続されることにより接続先機器21と直接に接続されているとする。なお接続ポートP11と接続先機器21との通信の中間には、通信パケットの送信元のIPアドレスやMACアドレスを変換せずに送信先へ転送する中継装置が接続されていてよいが、送信元のIPアドレスやMACアドレスを変換して送信先へ転送するような中継装置は接続されていないものとする。
また図5を用いて説明したリスト生成部132の処理は、送信要求を送信した結果、その接続先機器2から受信した応答に含まれる当該接続先機器2の識別情報と、その接続先機器2に接続される通信ケーブル3が接続された接続ポートPの識別情報とが対応付けて記録されて接続先機器リスト15を生成する処理の一態様である。
ユーザは、ネットワーク機器1に対して何等かタイミングで保守作業を施す。ユーザは、当該保守作業において、ネットワーク機器1の各接続ポートPに接続されている通信ケーブルを外す必要がある場合、ネットワーク機器1を操作して保守モード移行を指示する。例えばユーザは、ネットワーク機器1に専用端末を接続して管理画面を専用端末に出力させ、当該管理画面のインタフェースに表示されている保守モード移行のボタンなどをマウス等の入力装置を用いて押下操作する。これによりネットワーク機器1のファームウェア処理部13は、保守モード移行を検知して、接続先機器リスト15を書き込みや消去ができないようロックする(S61)。ロックとは、例えばファームウェア処理部13における接続先機器リスト15への書き込みや消去の制御の停止を言う。これにより、ファームウェア処理部13は、保守モードに移行している間は、通信ケーブルの接続ポートPからの抜き差しや、ネットワーク機器1の電源OFF/ONを行っても、接続先機器リスト15に記録された情報が更新されないよう制御する。
ユーザは保守作業が完了すると、保守作業を行うにあたりネットワーク機器1から外した通信ケーブル3を、元の接続されていた接続ポートPに再接続する。ユーザはロックを解除する作業行う。例えばユーザはネットワーク機器1が電源OFFとなっている場合には電源ONとなるよう操作する。またユーザは、ネットワーク機器1がONの状態で、ネットワーク機器1を操作して保守モード終了を指示する。この時、例えばユーザは、ネットワーク機器1に専用端末を接続して管理画面を専用端末に出力させ、当該管理画面のインタフェースに表示されている保守モード終了のボタンなどをマウス等の入力装置を用いて押下操作する。これによりネットワーク機器1のファームウェア処理部13は、保守モード終了を検知して、接続先機器リスト15のロックを解除する。ロックの解除とは、例えばファームウェア処理部13における接続先機器リスト15への書き込みや消去の制御の再開を言う。
誤接続判定部133は接続ポートP11において受信したARP応答をNIC11から取得する(S81)。すると誤接続判定部133は、ARP応答に含まれる接続先機器21(ターゲット)のMACアドレスを取得する(S82)。また誤接続判定部133は、接続先機器リスト15に接続ポートP11のポート番号に紐づいて記録されているMACアドレスを取得する(S83)。誤接続判定部133は、それら2つのMACアドレスを比較して一致するかを判定する(S84)。
また図8を用いて説明した接続管理部134の発光素子40を点滅させる制御は、接続先機器リスト15に、新たな接続を検知した接続ポートPの識別情報とその通信ケーブル3を介して取得した接続先機器2の識別情報とが対応づいて記録されていない場合に、誤接続を示す誤接続情報を出力する処理対象の一例である。
図9で示すように、保守作業の完了後に、接続ポートP11に保守作業前に接続されていた通信ケーブル31ではなく通信ケーブル32が接続されたとする。この場合、誤接続判定部133は、接続先機器21のIPアドレス192.168.11.12に対するARP要求を送信制御することとなる。しかしながら図9のように通信ケーブル32が接続ポートP11に接続されていると、IPアドレス192.168.11.12に対するARP要求は接続先機器22では受信を破棄するため、接続先機器22はARP応答を送信しない。従って、ネットワーク機器1の接続ポートP11ではARP応答を受信できない。
図9の様な場合、ファームウェア処理部13の接続管理部134は、ARP要求を送信した時刻から所定の期間経過してもARP応答が取得できない。このような場合には、接続管理部134は、発光素子40を点滅させる制御(S101)を行ってもよい。これにより、ユーザは発光素子40が点滅しているため誤接続と認識することができる。
接続管理部134は、誤接続判定部133が誤接続を判定した場合に、以下の処理により正しい接続先の接続先ポートPをユーザに知らせるようにしてもよい。例えば、接続管理部134は、接続ポートP11への通信ケーブルの接続が誤接続と判定された場合、その接続ポートP11の発光素子を点滅発光に制御し、その後、その接続ポートP11から他の接続先機器2に対するARP要求を送信し、その結果受信したARP要求に基づいて、正しい接続先の接続先ポートPをユーザに知らせるようにしてもよい。
ネットワーク機器1のファームウェア処理部13において接続管理部134は、接続ポートP11を備えるNIC11からAPR応答を取得する(S121)。接続管理部134は、ARP応答を解析し、送信元MACアドレスを取得する(S122)。接続管理部134は、その送信元MACアドレスと接続先機器リスト15に記録されているMACアドレスとを比較して(S123)、送信元MACアドレスに紐づいて接続先機器リスト15に記録されている接続ポートPのポート番号を読み取る。そして、接続管理部134は、そのポート番号が示す接続ポートPに隣接して物理的に配置されているLED等の発光素子41を点灯制御する(S124)。これによりユーザは、発光素子40が点滅発光している接続ポートP11への通信ケーブルの接続が誤接続であり、発光素子41が点灯発光している接続ポートP12への通信ケーブルの接続が正しいと認識することができる。
また上述のネットワーク機器1によれば、作業者が通信ケーブルを任意に接続した接続ポートPが誤接続であっても、ネットワーク機器1のファームウェア処理部13がその接続ポートPのリンクをダウンさせるため、誤接続したネットワークに悪影響を与えずに運用を継続することができる。
また上述のネットワーク機器1によれば、誤接続かどうかのチェックをARP要求という既存のネットワークプロトコルを使って行う為、接続先機器2やネットワークに特別な機構を設ける必要が無く、接続先機器2や通信ケーブル3をそのまま利用することができる。
また上述のネットワーク機器1によれば、通常運用中に自動的に接続情報を収集する為、予め正しい接続情報をネットワーク機器1内に設定する必要がない。
図14は最小構成の誤接続判定装置における処理フローを示す図である。
誤接続判定装置10は少なくとも誤接続判定部133と、接続管理部134とを備えればよい。
誤接続判定部133は、接続先機器リスト15に、通信ケーブルの新たな接続を検知した接続ポートPの識別情報とその通信ケーブルを介して取得した接続先機器2の識別情報とが対応づいて記録されているかを判定する(ステップS141)。
接続管理部134は、接続先機器リスト15に、新たな接続を検知した接続ポートPの識別情報とその通信ケーブルを介して取得した接続先機器2の識別情報とが対応づいて記録されていない場合に、誤接続を示す誤接続情報を出力する(ステップS142)。
2・・・接続先機器
3・・・通信ケーブル
10・・・誤接続判定装置
11,12・・・NIC
P,P11,P12,P21,P22・・・接続ポート
13・・・ファームウェア処理部
14・・・OS処理部
131・・・接続先情報取得部
132・・・リスト生成部
133・・・誤接続判定部
134・・・接続管理部
135・・・遮断制御部
Claims (7)
- 保守移行モードの操作を検知した場合に、接続先機器が接続されていない接続ポートを認識し、当該接続ポートを通知する接続管理手段と、
通信ケーブルが接続されている接続ポートの識別情報と当該接続ポートに接続されている通信ケーブルを介して接続されている接続先機器の識別情報とが対応付けて記録された接続先機器リストに、通信ケーブルの新たな接続を検知した接続ポートの識別情報とその通信ケーブルを介して取得した接続先機器の識別情報とが対応づいて記録されているかを判定する誤接続判定手段と、を備え
前記接続管理手段は、前記接続先機器リストに、前記新たな接続を検知した接続ポートの識別情報とその通信ケーブルを介して取得した接続先機器の識別情報とが対応づいて記録されていない場合に、誤接続を示す誤接続情報を出力する
を備える誤接続判定装置。 - 前記通信ケーブルを介して接続されている前記接続先機器の識別情報の送信要求を当該接続先機器に送信する接続先情報取得手段と、
前記送信要求を送信した結果、その接続先機器から受信した応答に含まれる当該接続先機器の識別情報と、その接続先機器に接続される通信ケーブルが接続された接続ポートの識別情報とが対応付けて記録されて前記接続先機器リストを生成するリスト生成手段と
を備える請求項1に記載の誤接続判定装置。 - 前記新たな接続を検知した接続ポートの識別情報とその接続ポートに接続される通信ケーブルを介して取得した接続先機器の識別情報とが前記接続先機器リストに対応づいて記録されていない場合に、当該新たな接続を検知した接続ポートにおける通信ケーブルの電気的な接続を遮断する遮断制御手段と、
を備える請求項2に記載の誤接続判定装置。 - 前記接続管理手段は、前記応答に含まれる接続先機器の識別情報を特定し、その接続先機器の識別情報に対応付けて前記接続先機器リストに記録される接続ポートを、通信ケーブルの正しい接続先と判定し、当該正しい接続先の接続ポートを示す正接続情報を出力する
請求項2または請求項3の何れか一項に記載の誤接続判定装置。 - 前記接続管理手段は、前記接続先機器リストに、前記新たな接続を検知した接続ポートの識別情報とその通信ケーブルを介して取得した複数の全ての接続先機器の識別情報とが対応づいて記録されている場合に、その接続ポートに前記通信ケーブルが正しく再接続されたことを判定する
請求項1から請求項4の何れか一項に記載の誤接続判定装置。 - 保守移行モードの操作を検知した場合に、接続先機器が接続されていない接続ポートを認識し、当該接続ポートを通知し、
通信ケーブルが接続されている接続ポートの識別情報と当該接続ポートに接続されている通信ケーブルを介して接続されている接続先機器の識別情報とが対応付けて記録された接続先機器リストに、通信ケーブルの新たな接続を検知した接続ポートの識別情報とその通信ケーブルを介して取得した接続先機器の識別情報とが対応づいて記録されているかを判定し、
前記接続先機器リストに、前記新たな接続を検知した接続ポートの識別情報とその通信ケーブルを介して取得した接続先機器の識別情報とが対応づいて記録されていない場合に、誤接続を示す誤接続情報を出力する
誤接続判定方法。 - 誤接続判定装置のコンピュータを、
保守移行モードの操作を検知した場合に、接続先機器が接続されていない接続ポートを認識し、当該接続ポートを通知する接続管理手段、
通信ケーブルが接続されている接続ポートの識別情報と当該接続ポートに接続されている通信ケーブルを介して接続されている接続先機器の識別情報とが対応付けて記録された接続先機器リストに、通信ケーブルの新たな接続を検知した接続ポートの識別情報とその通信ケーブルを介して取得した接続先機器の識別情報とが対応づいて記録されているかを判定する誤接続判定手段、として機能させ、
前記接続管理手段は、前記接続先機器リストに、前記新たな接続を検知した接続ポートの識別情報とその通信ケーブルを介して取得した接続先機器の識別情報とが対応づいて記録されていない場合に、誤接続を示す誤接続情報を出力する
プログラム。
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JP2019118081A (ja) | 2017-12-27 | 2019-07-18 | 富士通株式会社 | ネットワーク装置、ポート識別子応答方法及びポート識別子応答プログラム |
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