JP7099100B2 - 作業機械、作業機械管理装置、作業機械管理方法 - Google Patents

作業機械、作業機械管理装置、作業機械管理方法 Download PDF

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Description

本発明は、排気ガスのフィルターに蓄積されている微粒子を燃焼させる再生処理を実行する作業機械およびその作業機械を管理する作業機械管理装置、並びに作業機械管理方法に関する。
クレーンなどの作業機械は、ディーゼルエンジンおよびDPF(Diesel Particulate Filter)を備える。前記作業機械において、前記ディーゼルエンジンは比較的低負荷の状態で動作することが多い。前記ディーゼルエンジンの負荷が小さい場合、排気ガスの温度が前記微粒子の燃焼に必要な温度まで上昇しない。
そこで、前記作業機械が、前記DPFの再生処理を実行する制御装置を備える場合がある。前記再生処理は、前記ディーゼルエンジンの負荷を増大させる制御を行うことによって前記DPFに蓄積されている微粒子を燃焼させる処理である(例えば、特許文献1参照)。
前記制御装置は、前記DPFにおける前記微粒子の蓄積レベルが所定レベルに達した場合に、自動的に前記再生処理を実行する。前記再生処理において、前記ディーゼルエンジンの負荷が増大することにより、排気ガスの温度が前記微粒子の燃焼に必要な温度へ上昇する。これにより、前記DPFにおける前記微粒子が燃焼する。
前記再生処理が完了すると、前記DPFにおける前記微粒子の蓄積レベルが下がる。この場合、前記微粒子の蓄積レベルが再び前記所定レベルに達するまでは、前記再生処理は不要である。
特開2011-112004号公報
ところで、前記制御装置が、前記再生処理を中止する場合がある。例えば、操縦者によって操作装置に再生中止操作が行われた場合に、前記制御装置は前記再生処理を中止する。
また、装置の異常が発生した場合などにも、前記制御装置は前記再生処理を中止する。
前記再生処理が途中で中止された後に前記ディーゼルエンジンが動作し続けると、前記DPFにおける前記微粒子の蓄積レベルがより高くなる場合がある。例えば、前記排気ガスの温度が前記微粒子の燃焼に必要な温度に至らない状況下で、前記ディーゼルエンジンが動作し続けると、前記微粒子が蓄積しやすい。
前記DPFにおける前記微粒子の蓄積レベルが高くなりすぎると、前記再生処理によって前記DPFを再生することができない。また、前記微粒子の蓄積による前記DPFの閉塞が、前記ディーゼルエンジンを動作させることができない事態を引き起こすこともある。
そこで、前記DPFにおける前記微粒子の蓄積レベルがより高くなったときに、メインコントローラー31が、操縦者に前記再生処理の開始操作を促す通知をすること、或いは、自動的に再び前記再生処理を実行することなどが考えられる。
しかしながら、前記再生処理が途中で中止された原因によっては、前記操縦者に前記再生処理の開始操作を促す通知を行うことが適切でない場合がある。
本発明の目的は、フィルターに蓄積されている微粒子を燃焼させる再生処理が途中で中止されることに起因して前記フィルターにおける前記微粒子の蓄積レベルが上昇する場合に、原因に応じて適切な処理を実行できる作業機械、作業機械管理装置および作業機械管理方法を提供することにある。
本発明の一の局面に係る作業機械は、煤レベル出力装置と、操作装置と、制御装置と、イベントデータ取得装置と、原因判定装置と、通知処理装置と、を備える。前記煤レベル出力装置は、エンジンの排気ガス中の微粒子を捕集するフィルターにおける前記微粒子の蓄積の程度を表す煤レベルを出力する。前記操作装置は、操縦者の操作を受け付ける。前記制御装置は、予め定められた中レベルを表す前記煤レベルが前記煤レベル出力装置から出力されるときに、前記エンジンの負荷を増大させる制御を行うことによって前記フィルターに蓄積されている前記微粒子を燃焼させる再生処理を自動的に実行し、前記再生処理を実行中に、前記操作装置に再生中止操作が行われたという中止操作イベントが発生したときに前記再生処理を中止する。前記イベントデータ取得装置は、作業機械における前記再生処理に関連する稼働状況を表し前記煤レベルのデータおよび前記中止操作イベントのデータを含むイベントデータを取得する。前記原因判定装置は、前記中レベルを上回る予め定められた高レベルを表す前記煤レベルが前記煤レベル出力装置から出力される高煤レベル状態が発生するときに、前記イベントデータが、前記中止操作イベントの発生回数の条件を含む予め定められた中止操作条件を満たすか否かを判定する。前記通知処理装置は、前記高煤レベル状態が発生するときに、前記イベントデータが前記中止操作条件を満たすと判定される場合とそうでない場合とで異なる通知を出力する。
本発明の他の局面に係る作業機械管理装置は、前記煤レベル出力装置と、前記操作装置と、前記制御装置と、を備える作業機械を管理する装置である。前記作業機械管理装置は、前記イベントデータ取得装置と、前記原因判定装置と、前記通知処理装置と、を備える。
本発明の他の局面に係る作業機械管理方法は、以下に示される3つの工程を含む。前記3つの工程のうちの1つは、プロセッサーが、前記作業機械における前記再生処理に関連する稼働状況を表し前記煤レベルのデータおよび前記中止操作イベントのデータを含むイベントデータを前記作業機械から取得する工程である。前記3つの工程のうちの他の1つは、前記プロセッサーが、前記中レベルを上回る予め定められた高レベルを表す前記煤レベルが前記煤レベル出力装置から出力される高煤レベル状態が発生するときに、前記イベントデータが、前記中止操作イベントの発生回数の条件を含む予め定められた中止操作条件を満たすか否かを判定する工程である。前記3つの工程のうちの他の1つは、前記プロセッサーが、前記高煤レベル状態が発生するときに、前記イベントデータが前記中止操作条件を満たすと判定される場合とそうでない場合とで異なる通知を出力する工程である。
本発明によれば、フィルターに蓄積されている微粒子を燃焼させる再生処理が途中で中止されることに起因して前記フィルターにおける前記微粒子の蓄積レベルが上昇する場合に、原因に応じて適切な処理を実行できる作業機械、作業機械管理装置および作業機械管理方法を提供することが可能になる。
図1は、第1実施形態に係るクレーンの一例の概略外観図である。 図2は、第1実施形態に係るクレーンにおけるフィルター再生処理に関連する機器のブロック図である。 図3は、第1実施形態に係るクレーンにおける主要データ処理装置のブロック図である。 図4は、第1実施形態に係るクレーンと通信可能な管理装置のブロック図である。 図5は、第1実施形態に係るクレーンにおけるフィルター管理処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図6は、第1実施形態に係るクレーンにおける中煤レベル対応処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図7は、第1実施形態に係るクレーンにおける高煤レベル対応処理の手順の一例を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格を有さない。
[第1実施形態:クレーン10の概略構成]
第1実施形態に係るクレーン10は、不図示の吊荷を吊り上げつつ移動させる作業機械である。以下、クレーン10が移動式のクローラクレーンである場合の例について説明する。なお、クレーン10が、天井クレーン、ジブクレーン、デリッククレーン、ホイールクレーンまたはトラッククレーンなど他のタイプのクレーンであることも考えられる。
図1に示されるように、クレーン10は、下部基体101、上部旋回体102、キャブ103、ブーム104、ウインチ105、ガントリ106、起伏ロープ107、カウンタウェイト108、吊りロープ109およびフック装置110などを備える。ウインチ105は、第1ウインチ105aおよび第2ウインチ105bを含む。
下部基体101は、上部旋回体102を支える台座部分である。図1に示されるクレーン10は移動式クレーンであため、下部基体101は、走行可能な走行体である。図1は、下部基体101がクローラ式の走行体である例を示す。
上部旋回体102は、下部基体101によって旋回可能に支持されている。キャブ103、ブーム104、ウインチ105、ガントリ106およびカウンタウェイト108、は、上部旋回体102によって支持されており、上部旋回体102に連動して旋回する。
キャブ103は、操縦室である。第1ウインチ105aおよびガントリ106は、起伏ロープ107を介してブーム104を支える。また、第2ウインチ105bは、ブーム104の先端部のシーブ1041に掛けられた吊りロープ109を介してフック装置110を支える。
第1ウインチ105aは、起伏ロープ107の巻き取り、または、繰り出しを行うことにより、ブーム104の傾斜角度を変更する。第2ウインチ105bは、吊りロープ109の巻き取り、または、繰り出しを行うことにより、フック装置110を昇降させる。
前記吊荷は、フック装置110に吊される。カウンタウェイト108は、ブーム104、フック装置110および前記吊荷の荷重とのバランスをとる。
図2に示されるように、クレーン10は、エンジン11、油圧ポンプ12および油圧制御弁13などの駆動系の機器およびDPF14を備える。さらに、クレーン10は、ECU(Engine Control Unit)21、モーメントリミッター22、メインコントローラー31および表示装置32などの制御系の機器、各種のセンサー81およびキースイッチ82なども備える。
各種のセンサー81の検出結果は、ECU21、モーメントリミッター22およびメインコントローラー31へ入力される。また、キースイッチ82は、キー82aの挿入または不図示のエンジン始動ボタンに対する操作に応じてエンジン作動信号をECU21およびメインコントローラー31などへ出力する。キー82aは、いわゆるエンジンキーである。
エンジン11は、油圧ポンプ12を駆動するディーゼルエンジンである。油圧制御弁13が、ECU21またはメインコントローラー31からの制御信号に従って不図示の油圧モーターなどの目的の駆動部へ圧縮油を供給する。前記駆動部は、ウインチ105などの作動対象物を駆動する。
DPF14は、エンジン11の排気ガス中の微粒子を捕集するフィルターである。センサー81は、DPF14における排気ガスの入口と出口との間の差圧を検出する差圧センサーを含む。前記差圧センサーの検出結果は、DPF14における前記微粒子の蓄積の程度を表す。
ECU21、モーメントリミッター22、メインコントローラー31および表示装置32は、CAN(Controller Area Network)などのネットワークを通じて相互に通信可能である。
例えば、ECU21、モーメントリミッター22、メインコントローラー31および表示装置32は、CAN-BUSなどのバス9を通じて通信する。
ECU21は、各種のセンサー81の検出結果に応じて、または、メインコントローラー31からの制御指令に従って、エンジン11および油圧制御弁13の一部を制御する。
例えば、キースイッチ82がアクティブな前記エンジン作動信号を出力したときに、ECU21は、エンジン11を作動させる。エンジン11が作動することにより、油圧ポンプ12が作動する。
また、キースイッチ82がネガティブな前記エンジン作動信号を出力したときに、ECU21は、エンジン11を停止させる。
また、ECU21は、前記差圧センサーの検出結果に応じてDPF14における前記微粒子の蓄積の程度を表す煤レベルを判定する。
例えば、ECU21は、前記差圧センサーの検出結果に応じて0~9までの10段階の前記煤レベルを判定し、バス9を通じて前記煤レベルをメインコントローラー31へ出力する。なお、ECU21は、前記煤レベルを出力する煤レベル出力装置の一例である。
さらに、メインコントローラー31は、エンジン11の負荷を増大させる制御を行うことによってDPF14に蓄積されている前記微粒子を燃焼させる再生処理を実行する。前記再生処理は、エンジン11の負荷を増大させる制御を行うことによって排気ガスの温度を前記微粒子の燃焼に必要な温度へ上昇させる処理であるともいえる。
例えば、油圧制御弁13は、前記油圧モーターなどの前記駆動部への給油を制御する油圧制御弁13と油圧ポンプ12との間の配管に設けられた負荷掛け弁13aを含む。負荷掛け弁13aが絞られることにより、油圧ポンプ12の負荷が増大し、ひいてはエンジン11の負荷が増大する。
また、エンジン11への吸気ラインの弁が絞られた場合も、エンジン11の負荷が増大する。
メインコントローラー31は、前記再生処理において、エンジン11への吸気ラインの弁を絞る制御、または、負荷掛け弁13aを絞る制御などを実行することにより、エンジン11の負荷を増大させる。
エンジン11の負荷が増大することにより、エンジン11の回転数が予め定められた基準回転数を超えるまで上昇する。エンジン11が前記基準回転数を超える速度で回転すると、前記排気ガスの温度が前記微粒子の燃焼に必要な温度、即ち、前記再生処理に必要な温度になる。
メインコントローラー31は、前記再生処理を実行する制御装置の一例である。なお、ECU21が前記再生処理を実行することも考えられる。
操作装置33は、キャブ103内において、操縦者の操作を受け付ける装置である。例えば、操作装置33は、操作レバーおよび操作ボタンなどを含む。また、操作装置33が、表示装置32と一体に構成されたタッチパネルを含む場合もある。
表示装置32は、メインコントローラー31の制御に従ってクレーン10の状態を表示する。例えば、表示装置32は、表示灯、表示計器およびパネルディスプレーのうちの1つまたは複数を含む。
メインコントローラー31は、操縦者による操作装置33に対する操作を検出する。さらに、メインコントローラー31は、操作装置33に対する操作内容、各種のセンサー81の検出結果およびECU21から出力される前記煤レベルなどのクレーン10の状態情報に応じて、油圧制御弁13の一部などの機器を制御する。
例えば、メインコントローラー31は、バス9を通じてECU21から前記煤レベルを随時取得する。例えば、メインコントローラー31は、予め定められた一定の周期で前記煤レベルをECU21から取得する。
さらに、メインコントローラー31は、前記煤レベルが予め定められた複数のランクのいずれに該当するかを判定する。例えば、前記複数のランクが、低レベル、中レベル、高レベルおよび過大レベルの4段階であることが考えられる。メインコントローラー31は、前記煤レベルまたは前記煤レベルのランクの判定結果を表示装置32に表示させる。
前記煤レベルが0~9の10段階の値のいずれかである場合、メインコントローラー31は、0~2の前記煤レベルを前記低レベルと判定し、3~4の前記煤レベルを前記中レベルと判定し、5~7の前記煤レベルを前記高レベルと判定し、8~9の前記煤レベルを前記過大レベルと判定することが考えられる。
メインコントローラー31は、前記中レベルを表す前記煤レベルがECU21から出力されるときに、自動的に前記再生処理を実行する。
また、メインコントローラー31は、操作装置33に対して予め定められた再生開始操作が行われたときにも前記再生処理を実行する。
但し、メインコントローラー31は、クレーン10の状態が再生許容状態であることを必要条件として、前記再生処理を実行する。即ち、メインコントローラー31は、クレーン10の状態が前記再生許容状態ではない場合には、前記煤レベルが前記中レベルである場合、または、前記再生開始操作が操作装置33に行われた場合でも、前記再生処理を実行しない。
前記再生許容状態は、クレーン10の状態が予め定められた再生禁止状態に該当しない状態である。本実施形態において、前記再生禁止状態は、クレーン10に前記再生処理を実行できない異常が生じている装置異常状態と、クレーン10が予め定められた優先処理を実行している優先処理実行状態とを含む。
例えば、前記装置異常状態は、冷却水温度異常状態および油温度異常状態の一方または両方を含む。前記冷却水異常状態は、エンジン11の冷却水の温度が予め定められた冷却水標準温度範囲を超えているという状態である。前記油温度異常状態は、油圧系の油の温度が予め定められた油標準温度範囲を超えているという状態である。
例えば、メインコントローラー31は、センサー81から前記冷却水の温度および前記油の温度を取得する。
前記優先処理は、前記再生処理と並行して実行できない処理である。前記優先処理は、
メインコントローラー31によるウインチ微速処理などを含む。
前記ウインチ微速処理は、メインコントローラー31がウインチ105の回転速度を予め定められたしきい速度以下に制限する処理である。メインコントローラー31は、操作装置33に対して予め定められた微速開始操作が行われてから微速解除操作が行われるまで、前記ウインチ微速処理を実行する。
さらに、メインコントローラー31は、前記ウインチ微速処理を実行したことを示すデータをバス9へ出力する。操縦者は、前記吊荷の高さを高い精度で調節したい場合に、操作装置33に前記微速開始操作を行う。
前記メインコントローラー31が前記ウインチ微速処理を実行している場合、エンジン11の回転速度が制限される。そのため、前記ウインチ微速処理は、前記再生処理と並行して実行できない処理である。
通常、前記再生処理が完了すると、前記煤レベルが前記低レベルまで下がる。この場合、前記煤レベルが再び前記中レベルに達するまでは、前記再生処理は不要である。
モーメントリミッター22は、ブーム104の傾斜角度の検出値、および、ブーム104に加わる荷重の検出値などからクレーン10に加わる計測モーメントを算出する。センサー81の一部が、ブーム104の傾斜角度およびブーム104に加わる荷重などを検出する。
さらに、モーメントリミッター22は、予め定められた限界モーメントと前記計測モーメントとの差に応じて、警報信号、緊急停止信号または緊急停止解除信号を出力する。
例えば、モーメントリミッター22は、前記警報信号、前記緊急停止信号または前記緊急停止解除信号を、バス9を通じてメインコントローラー31へ出力する。
メインコントローラー31は、前記警報信号を受信したときに、表示装置32および不図示の音響出力装置を通じて過大荷重の警報を出力する。
さらに、メインコントローラー31は、前記緊急停止信号を受信したときに、ブーム104、フック装置110および上部旋回体102の動作に関連するウインチ105その他の油圧機器を停止させる。
そして、メインコントローラー31は、前記緊急停止解除信号を受信するまで、ブーム104、フック装置110および上部旋回体102の動作に関連する油圧機器を停止状態に維持する。
図3に示されるように、ECU21、モーメントリミッター22およびメインコントローラー31は、それぞれMPU(Micro Processing Unit)201、RAM(Random Access Memory)202、不揮発性メモリー203、信号インターフェイス204およびバスインターフェイス205などを備える。
MPU201は、予め不揮発性メモリー203に記憶されたプログラムを実行することにより、各種のデータ処理および制御を実行するプロセッサーである。RAM202は、MPU201によって実行される前記プログラムおよびMPU201が導出もしくは参照するデータを一時記憶する揮発性のメモリーである。
例えば、メインコントローラー31のMPU201は、前記プログラムを実行することにより、機器制御部31a、状態判定部31b、通知処理部31cおよび原因判定部31dなどとして動作する(図2参照)。
機器制御部31aは、油圧制御弁13などの機器、ECU21およびデータロガー34を制御する。機器制御部31aは、前記再生処理も実行する。機器制御部31aは、前記再生処理を実行する制御装置の一例である。
状態判定部31bは、クレーン10が備える機器の状態を判定する処理を実行する。通知処理部31cは、表示装置32などを通じて操縦者に対する各種の通知を出力する処理を実行する。原因判定部31dについては後述する。
不揮発性メモリー203は、MPU201によって実行される前記プログラムおよびMPU201が参照するデータを予め記憶する。例えば、不揮発性メモリー203がEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)またはフラッシュメモリーなどであることが考えられる。
信号インターフェイス204は、センサー81の検出信号をデジタルデータへ変換してMPU201へ伝送する。さらに、信号インターフェイス204は、MPU201が出力する制御指令を電流信号または電圧信号などの制御信号へ変換し、制御対象の機器へ出力する。
バスインターフェイス205は、自装置のMPU201と他装置のMPU201との間のバス9を通じたデータ通信を中継する。
ところで、機器制御部31aが、前記再生処理を中止する場合がある。例えば、操縦者によって操作装置33に再生中止操作が行われた場合に、機器制御部31aは前記再生処理を中止する。
前記再生中止操作は、例えば前記再生処理の中止に専用の操作ボタンに対する操作、または、前記タッチパネルにおける再生中止アイコンに対する操作などである。
以下の説明において、前記再生中止操作が操作装置33に行われるというイベントのことを中止操作イベントと称する。機器制御部31aは、前記中止操作イベントが発生したときに、前記再生処理を中止する。
また、クレーン10が備える装置の異常が発生した場合にも、機器制御部31aは、前記再生処理を中止する。以下の説明において、前記再生処理の中止に繋がる装置の異常が発生するというイベントのことを異常イベントと称する。
さらに、機器制御部31aは、前記再生処理が行われている途中で前記優先処理が開始される場合に、前記再生処理を中止する。例えば、機器制御部31aは、前記微速開始操作が操作装置33に対して行われる場合に、前記再生処理を中止し、前記ウインチ微速処理を実行する。以下の説明において、前記優先処理が実行されるというイベントのことを優先イベントと称する。
さらに、機器制御部31aは、前記再生処理が行われている途中でキースイッチ82からネガティブな前記エンジン作動信号を入力した場合にも、前記再生処理を中止する。
前記再生処理が途中で中止された後にエンジン11が動作し続けると、DPF14における前記微粒子の蓄積レベルである前記煤レベルがより高くなる場合がある。例えば、前記排気ガスの温度が前記微粒子の燃焼に必要な温度に至らない状況下で、エンジン11が動作し続けると、前記煤レベルが上昇しやすい。
DPF14における前記煤レベルが高くなりすぎると、前記再生処理によってDPF14を再生することができない。また、前記微粒子の蓄積によるDPF14の閉塞が、エンジン11を動作させることができない事態を引き起こすこともある。
そこで、前記煤レベルがより高くなったときに、操縦者に前記再生処理の開始操作を促す通知をすること、或いは、自動的に再び前記再生処理を実行することなどが考えられる。
しかしながら、前記再生処理が途中で中止された原因によっては、前記操縦者に前記再生処理の開始操作を促す通知を行うことが適切でない場合がある。
一方、クレーン10は、後述するデータロガー34を備える(図2参照)。さらに、メインコントローラー31が後述するフィルター管理処理を実行する(図5参照)。これらにより、クレーン10は、前記再生処理が途中で中止されることに起因してDPF14の前記煤レベルが上昇する場合に、原因に応じて適切な処理を実行できる。
図2に示されるように、クレーン10は、データロガー34、補助記憶装置35および第1通信装置36をさらに備える。データロガー34は、ECU21、モーメントリミッター22およびメインコントローラー31と同様に、MPU201、RAM202、不揮発性メモリー203、信号インターフェイス204およびバスインターフェイス205などを備える(図3参照)。
データロガー34は、各種のセンサー81の検出信号およびキースイッチ82が出力する前記エンジン作動信号を入力する。さらに、データロガー34は、ECU21およびメインコントローラー31がバス9を通じて出力する各種のデータを取得する。
そして、データロガー34は、各種のセンサー81の検出信号に対応するセンサー検出データ、前記エンジン作動信号に対応するエンジン作動データおよびECU21およびメインコントローラー31がバス9を通じて出力する各種のデータをイベントデータD1として取得し、補助記憶装置35に記憶させる。
イベントデータD1は、クレーン10における前記再生処理に関連する稼働状況を表す再生関連データと前記再生関連データが得られた日時を表す日時データとを含む。前記再生関連データは、前記煤レベルのデータおよび前記中止操作イベントのデータを含む。
データロガー34は、イベントデータD1を取得するイベントデータ取得装置の一例である。
さらに、前記再生関連データは、前記装置異常状態が発生したことを表す前記異常イベントのデータ、前記優先処理が実行されたことを表す前記優先イベントのデータ、およびキースイッチ82がネガティブな前記エンジン作動信号を出力したことを表すイグニッションオフイベントのデータなども含む。
状態判定部31bは、前記装置異常状態および前記優先処理実行状態のそれぞれが発生しているか否かを随時判定し、判定結果を表すデータをバス9へ出力する。
データロガー34は、不図示のバッテリーから常時給電されている。そして、データロガー34は、キースイッチ82からアクティブな前記エンジン作動信号が出力されてからネガティブな前記エンジン作動信号が出力されるまで、イベントデータD1を随時取得する。例えば、データロガー34は、予め定められた周期でイベントデータD1を取得する。
また、データロガー34は、キースイッチ82からネガティブな前記エンジン作動信号が出力されてからアクティブな前記エンジン作動信号が出力されるまで、省電力モードで待機する。
補助記憶装置35は、EEPROMまたはフラッシュメモリーなどの不揮発性の記憶装置である。データロガー34の不揮発性メモリー203が、補助記憶装置35を兼ねてもよい。
第1通信装置36は、無線通信により携帯電話回線網100にアクセスし、携帯電話回線網100を通じて管理装置7と通信する装置である。データロガー34は、第1通信装置36を通じて管理装置7へイベントデータD1を送信する。
図4に示されるように、管理装置7は、CPU(Central Processing Unit)71、RAM72、二次記憶装置73、第2通信装置74および表示装置75などを備える情報処理装置である。
二次記憶装置73は、ハードディスクドライブまたはSSD(Solid State Drive)などの不揮発性の記憶装置である。表示装置75は、例えば液晶表示装置などのパネル表示装置である。
CPU71は、予め二次記憶装置73に記憶されたプログラムを実行することにより、第2通信装置74を通じてデータロガー34からイベントデータD1を取得する処理を実行する。RAM72は、CPU71によって実行されるプログラムおよびCPU71が導出もしくは参照するデータを一時記憶する揮発性のメモリーである。
[フィルター管理処理]
以下、図5に示されるフローチャートを参照しつつ、前記フィルター管理処理の手順の一例について説明する。
メインコントローラー31は、アクティブな前記エンジン作動信号がキースイッチ82から出力されたときに前記フィルター管理処理を開始する。以下の説明において、S101,S102,…は、前記フィルター管理処理における複数の工程の識別符号を表す。
<工程S101>
まず、工程S101において、状態判定部31bは、バス9を通じてECU21から前記煤レベルを取得し、前記煤レベルが前記複数のランクのいずれに該当するかを判定する。
そして、状態判定部31bは、前記煤レベルが前記低レベルであると判定する場合は、工程S101からの処理を繰り返す。
また、状態判定部31bは、前記煤レベルが前記中レベルであると判定する場合に、処理を工程S102へ移行させ、前記煤レベルが前記高レベルであると判定する場合に、処理を工程S103へ移行させる。
また、状態判定部31bは、前記煤レベルが前記過大レベルであると判定する場合に、処理を工程S104,S105へ移行させる。
<工程S102>
工程S102において、メインコントローラー31の状態判定部31bおよび通知処理部31cは、後述する中煤レベル対応処理を実行する(図6参照)。その後、状態判定部31bは、工程S101からの処理を繰り返す。
<工程S103>
工程S103において、メインコントローラー31の機器制御部31a、状態判定部31b、原因判定部31dおよび通知処理部31cが、後述する高煤レベル対応処理を実行する(図7参照)。その後、状態判定部31bは、工程S101からの処理を繰り返す。
<工程S104,S105>
工程S104において、機器制御部31aが、バス9を通じてECU21へエンジン停止指令を出力する。ECU21は、前記エンジン停止指令に従ってエンジン11を停止させる。なお、工程S104および工程S105が並行して実行されること、または、工程S104および工程S105の一方が他方よりも先に実行されることが考えられる。
さらに、工程S105において、通知処理部31cが、表示装置32および不図示の音響出力装置を通じて、作動禁止通知を出力する。前記作動禁止通知は、DPF14の詰まりによってエンジン11の作動を続行できない旨の通知である。その後、通知処理部31cは、前記フィルター管理処理を終了させる。
[中煤レベル対応処理]
次に、図6に示されるフローチャートを参照しつつ、前記中煤レベル対応処理の手順の一例について説明する。以下の説明において、S201,S202,…は、前記中煤レベル対応処理における複数の工程の識別符号を表す。
<工程S201>
まず、工程S201において、状態判定部31bが、センサー81の検出結果およびバス9を通じて得られるイベントデータD1に基づいて、クレーン10の状態が前記再生許容状態であるか否かを判定する。
前述したように、前記再生許容状態は、クレーン10の状態が予め定められた前記再生禁止状態に該当しない状態である。また、前記再生禁止状態は、前記装置異常状態と、前記優先処理実行状態とを含む。
さらに、本実施形態において、前記再生禁止状態は、中止後待機状態も含む。前記中止後待機状態は、操作装置33に対する前記再生中止操作に応じて前記再生処理が中止されてから予め定められた待機時間が経過するまでの状態である。
さらに、状態判定部31bは、クレーン10の状態が前記再生許容状態であると判定する場合に処理を工程S202へ移行させ、そうでない場合に処理を工程S209へ移行させる。
<工程S202>
まず、工程S202において、機器制御部31aが、自動的に前記再生処理を実行する。その後、機器制御部31aは、処理を工程S203へ移行させる。
<工程S203>
工程S203において、通知処理部31cが、表示装置32を通じて前記再生処理が自動的に開始された旨の通知を出力する。その後、通知処理部31cは、処理を工程S204,S205へ移行させる。なお、工程S202および工程S203の処理が並行して実行されること、または、工程S203の処理が工程S202の処理よりも先に実行されることも考えられる。
<工程S204,S205>
さらに、原因判定部31dが、工程S204において予め定められた再生中止イベントが発生するか否かを判定しつつ、工程S205において前記再生処理が終了したか否かを確認する。
本実施形態において、前記再生中止イベントは、前記中止操作イベント、前記異常イベント、前記優先イベントまたは前記イグニッションオフイベントである。原因判定部31dは、前記再生処理が終了する前に前記再生中止イベントが発生したと判定する場合、処理を工程S206へ移行させる。
また、原因判定部31dは、前記再生中止イベントが発生したと判定しないまま前記再生処理が終了したことを確認すると、処理を工程S208へ移行させる。
<工程S206>
工程S206において、機器制御部31aは、前記再生処理を中止する。その後、機器制御部31aは、処理を工程S207へ移行させる。
<工程S207>
工程S207において、機器制御部31aは、イベントデータD1を補助記憶装置35に記憶させる処理をデータロガー34に実行させる。その後、機器制御部31aは、処理を工程S207から工程S201へ移行させる。
例えば、データロガー34は、予め定められた周期でイベントデータD1を取得する。さらに、最新の予め定められた監視時間分のイベントデータD1をデータロガー34のRAM202に保持する。
例えば、データロガー34は、RAM202に前記監視時間分のイベントデータD1を格納可能なリングバッファーを設定し、前記リングバッファーに最新の前記監視時間分のイベントデータD1を格納する。
そして、データロガー34は、機器制御部31aからイベントデータD1の記録指令を受けたときに、最新の前記監視時間分のイベントデータD1を補助記憶装置35に記憶させる。これにより、前記再生中止イベントが発生した時点から前記監視時間遡った時点までのイベントデータD1が補助記憶装置35に記録される。
なお、データロガー34が、前記再生中止イベントが発生した時点から前記監視時間経過する時点までのイベントデータD1をさらに補助記憶装置35に記憶させることも考えられる。
<工程S208>
工程S208において、機器制御部31aが、工程S207と同様に、イベントデータD1を補助記憶装置35に記憶させる処理をデータロガー34に実行させる。その後、機器制御部31aは、前記中煤レベル対応処理を終了させる。
<工程S209>
工程S209において、通知処理部31cが、前記再生処理の実行が可能になるまで待っている状態である旨の通知を表示装置32へ出力する。そして、通知処理部31cは、処理を工程S210へ移行させる。
<工程S210>
工程S210において、状態判定部31bが、図5の工程S101と同様に、ECU21から前記煤レベルを取得し、前記煤レベルが前記複数のランクのいずれに該当するかを判定する。
そして、状態判定部31bは、前記煤レベルが前記高レベルであると判定する場合に、処理を図5の工程S103へ移行させ、前記煤レベルが前記過大レベルであると判定する場合に、処理を図5の工程S104へ移行させ、その他の場合は工程S201からの処理を繰り返す。
[高煤レベル対応処理]
次に、図7に示されるフローチャートを参照しつつ、前記高煤レベル対応処理の手順の一例について説明する。以下の説明において、S301,S302,…は、前記高煤レベル対応処理における複数の工程の識別符号を表す。
<工程S301>
まず、工程S301において、メインコントローラー31の原因判定部31dが、イベントデータD1が、予め定められた中止操作条件、優先処理条件および異常条件のいずれを満たすかを判定する。
前記中止操作条件は、前記中止操作イベントの発生回数の条件を含む。前記優先処理条件は、前記優先イベントの発生回数または発生期間の条件を含む。前記異常条件は、前記異常イベントの発生回数または発生期間の条件を含む。
前記中止操作条件は、前記煤レベルが前記高レベルに達した主な原因が前記中止操作イベントの発生にあることを特定する条件である。前記優先処理条件は、前記煤レベルが前記高レベルに達した主な原因が前記優先イベントの発生にあることを特定する条件である。前記異常条件は、前記煤レベルが前記高レベルに達した主な原因が前記異常イベントの発生にあることを特定する条件である。
以下の説明において、前記煤レベルが前記中レベルに達してから前記低レベルに下がることなく前記高レベルに達するまでの期間のことを原因判定期間と称する。
例えば、前記中止操作条件は、前記原因判定期間における前記中止操作イベントの発生回数が予め定められた回数を超えているという第1中止操作条件を含む。
また、前記中止操作条件が、前記原因判定期間における前記中止操作イベントの発生回数が、前記原因判定期間における前記優先イベントおよび前記異常イベントの発生回数よりも多いという第2中止操作条件を含むことも考えられる。この場合、前記第1中止操作条件および前記第2中止操作条件の論理和または論理積が前記中止操作条件である。
同様に、前記優先処理条件は、前記原因判定期間における前記優先イベントの発生回数が予め定められた回数を超えているという第1優先処理条件を含む。
また、前記優先処理条件が、前記原因判定期間における前記優先イベントの発生回数が、前記原因判定期間における前記中止操作イベントおよび前記異常イベントの発生回数よりも多いという第2優先処理条件を含むことも考えられる。
また、前記優先処理条件が、前記原因判定期間における前記優先イベントの発生期間が予め定められた時間よりも長い期間であるという第3優先処理条件を含むことも考えられる。上記の場合、前記第1優先処理条件、前記第2優先処理条件および前記第3優先処理条件の論理和または論理積が前記優先処理条件である。
同様に、前記異常条件は、前記原因判定期間における前記異常イベントの発生回数が予め定められた回数を超えているという第1異常条件を含む。
また、前記異常条件が、前記原因判定期間における前記異常イベントの発生回数が、前記原因判定期間における前記中止操作イベントおよび前記優先イベントの発生回数よりも多いという第2異常条件を含むことも考えられる。
また、前記異常条件が、前記原因判定期間における前記異常イベントの発生期間が予め定められた時間よりも長い期間であるという第3異常条件を含むことも考えられる。上記の場合、前記第1異常条件、前記第2異常条件および前記第3異常条件の論理和または論理積が前記異常条件である。
原因判定部31dは、イベントデータD1が、前記中止操作条件を満たすと判定する場合に処理を工程S303へ移行させる。また、原因判定部31dは、イベントデータD1が、前記優先処理条件を満たすと判定する場合に処理を工程S304へ移行させる。また、原因判定部31dは、イベントデータD1が、前記異常条件を満たすと判定する場合に処理を工程S302へ移行させる。
<工程S302>
工程S302において、通知処理部31cが、表示装置32に予め定められた点検奨励通知を出力する。その後、通知処理部31cは、機器制御部31aによって自動的に前記再生処理が実行されることなく、前記高煤レベル対応処理を終了させる。
前記点検奨励通知は、クレーン10における前記異常イベントに対応する機器を点検することを促す通知である。
<工程S303>
工程S303において、通知処理部31cが、表示装置32に予め定められたフィルター詰まり通知を出力する。その後、通知処理部31cは、処理を工程S304へ移行させる。
前記フィルター詰まり通知は、DPF14の詰まりが生じていることを警告する通知である。なお、前記フィルター詰まり通知が、DPF14の詰まりの原因が前記再生中止操作の頻度が高いことである旨を表す情報を含むことも考えられる。
<工程S304>
工程S304において、状態判定部31bが、図6の工程S201と同様に、クレーン10の状態が前記再生許容状態であるか否かを判定する。
前述したように、前記再生許容状態は、クレーン10の状態が予め定められた前記再生禁止状態に該当しない状態である。また、前記再生禁止状態は、前記装置異常状態と、前記優先処理実行状態と、前記中止後待機状態とを含む。
そして、状態判定部31bは、クレーン10の状態が前記再生許容状態であると判定する場合に処理を工程S305へ移行させ、そうでない場合に処理を工程S311へ移行させる。
<工程S305>
工程S305において、機器制御部31aが、図6の工程S202と同様に、自動的に前記再生処理を実行する。その後、機器制御部31aは、処理を工程S306へ移行させる。
<工程S306>
工程S306において、通知処理部31cが、図6の工程S203と同様に、表示装置32を通じて前記再生処理が自動的に開始された旨の通知を出力する。その後、通知処理部31cは、処理を工程S307,S308へ移行させる。なお、工程S305および工程S306が並行して実行されること、または、工程S306が工程S305よりも先に実行されることも考えられる。
<工程S307,S308>
工程S307,S308において、原因判定部31dが、図6の工程S204,S205と同じ処理を実行する。
即ち、原因判定部31dは、工程S307において前記再生中止イベントが発生するか否かを判定しつつ、工程S308において前記再生処理が終了したか否かを確認する。前述したように、前記再生中止イベントは、前記中止操作イベント、前記異常イベント、前記優先イベントまたは前記イグニッションオフイベントである。
原因判定部31dは、前記再生処理が終了する前に前記再生中止イベントが発生したと判定する場合、処理を工程S309へ移行させる。
また、原因判定部31dは、前記再生中止イベントが発生したと判定しないまま前記再生処理が終了したことを確認すると、処理を工程S311へ移行させる。
<工程S309>
工程S309において、機器制御部31aが、前記再生処理を中止する。その後、機器制御部31aは、処理を工程S310へ移行させる。
<工程S310>
工程S310において、機器制御部31aが、図6の工程S207と同様に、イベントデータD1を補助記憶装置35に記憶させる処理をデータロガー34に実行させる。その後、機器制御部31aは、処理を工程S310から工程S304へ移行させる。
<工程S311>
工程S311において、機器制御部31aが、工程S207と同様に、イベントデータD1を補助記憶装置35に記憶させる処理をデータロガー34に実行させる。その後、機器制御部31aは、前記高煤レベル対応処理を終了させる。
<工程S312>
工程S312において、通知処理部31cが、図6の工程S209と同様に、前記再生処理の実行が可能になるまで待っている状態である旨の通知を表示装置32へ出力する。そして、通知処理部31cは、処理を工程S313へ移行させる。
<工程S313>
工程S313において、状態判定部31bが、図5の工程S101と同様に、ECU21から前記煤レベルを取得し、前記煤レベルが前記複数のランクのいずれに該当するかを判定する。
そして、状態判定部31bは、前記煤レベルが前記過大レベルであると判定する場合に、処理を図5の工程S103へ移行させ、その他の場合に、工程S304からの処理を繰り返す。
以上に示されるように、メインコントローラー31は、前記中レベルを上回る前記高レベルを表す前記煤レベルがECU21から出力される高煤レベル状態が発生するときに、前記高煤レベル対応処理を実行する(図5の工程S101,S103)。
前記高煤レベル対応処理において、原因判定部31dは、イベントデータD1が、前記中止操作イベントの発生回数の条件を含む前記中止操作条件を満たすか否かを判定する(図7の工程S301)。
より具体的には、工程S301において、原因判定部31dは、前記高煤レベル状態が発生するときに、イベントデータD1が前記複数の原因条件のいずれを満たすかを判定する。前記複数の原因条件は、前記中止操作条件と、前記異常イベントの発生回数または発生期間の条件を含む前記異常条件と、前記優先イベントの発生回数または発生期間の条件を含む前記優先処理条件とを含む。
さらに、図7の工程S302,S303において、通知処理部31cは、前記高煤レベル状態が発生するときに、イベントデータD1が前記中止操作条件を満たすと判定される場合と前記異常条件を満たすと判定される場合とで異なる通知を出力する。
従って、クレーン10は、前記再生処理が途中で中止されることに起因してDPF14における前記煤レベルが上昇する場合に、原因に応じて適切な通知を出力することができる。
また、前記異常条件および前記優先処理条件が判定されることにより、前記再生処理の中止が前記操縦者の意図的な中止操作以外で生じている場合の具体的な原因を特定することができる。その結果、前記再生処理の中止の頻度を低減するために有効な対策を講じやすい。
例えば、前記優先処理条件の判定結果に応じて、前記ウインチ微速処理などの前記優先処理が実行される頻度またはタイミングを見直す、などの対策を講じることが考えられる。
なお、通知処理部31cが、前記高煤レベル状態が発生した原因の判定結果に応じて表示色、表示パターンもしくは通知音、またはそれらの組合せなどの通知態様が異なる通知を出力することも考えられる。
なお、工程S301の処理を実行するメインコントローラー31の原因判定部31dは原因判定装置の一例である。また、工程S302,S303の処理を実行するメインコントローラー31の通知処理部31cは通知処理装置の一例である。
また、機器制御部31aは、前記再生処理を実行中に、前記中止操作イベントおよび前記異常イベントを含む複数の前記再生中止イベントのいずれかが発生したときに前記再生処理を中止する(図6の工程S206,図7の工程S309参照)。
そして、機器制御部31aは、前記高煤レベル状態が発生するときに、イベントデータD1が前記異常条件を満たさず前記中止操作条件を満たすと判定される場合には自動的に前記再生処理を実行する(図7の工程S305)。
より具体的には、機器制御部31aは、前記高煤レベル状態が発生するときに、イベントデータD1が前記異常条件を満たさず前記中止操作条件または前記優先処理条件を満たすと判定される場合には自動的に前記再生処理を実行する(図7の工程S305)。
一方、機器制御部31aは、前記高煤レベル状態が発生するときに、イベントデータD1が前記異常条件を満たすと判定される場合には自動的に前記再生処理を実行する(図7の工程S302参照)。
従って、クレーン10は、前記再生処理が途中で中止されることに起因してDPF14における前記煤レベルが上昇する場合に、自動的に前記再生処理を再開するか否かの制御を原因に応じて適切に実行できる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る管理装置7について説明する。本実施形態においても、管理装置7のCPU71は、クレーン10から携帯電話回線網100を通じてイベントデータD1を随時取得する。例えば、CPU71は、第2通信装置74を通じて、予め定められた周期でクレーン10からイベントデータD1を取得する。
さらに、本実施形態におけるCPU71は、取得したイベントデータD1を管理装置7の二次記憶装置73に記憶させる。
さらに、CPU71は、取得したイベントデータD1に前記高レベルを表す前記煤レベルのデータが含まれる場合に、図7に示される前記高煤レベル対応処理のうち、前記再生処理の実行および中止に関連しない一部の処理を実行する。
具体的には、本実施形態におけるCPU71は、図7に示される前記高煤レベル対応処理のうち、工程S301~S303および工程S307,S308,S310,S311の処理を実行する。
また、CPU71は、図7の工程S302,S303において、管理装置7の表示装置75、クレーン10および第2通信装置74が通信可能な他の情報端末のうちの一部または全部に対して通知を出力する。
また、CPU71は、図7の工程S310,S311において、イベントデータD1を管理装置7の二次記憶装置73に記憶させる。
なお、本実施形態において、工程S301の処理を実行するCPU71が原因判定装置の一例である。また、工程S302,S303の処理を実行するCPU71が通知処理装置の一例である。
また、本実施形態において、CPU71は、前記高煤レベル状態が発生するときに、工程S301における前記原因条件の判定の結果に応じて、以下の3種類の通知を出力する。
即ち、CPU71は、イベントデータD1が前記中止操作条件を満たすと判定される場合に、前記操作注意通知を出力する(図7の工程S303参照)。また、CPU71は、イベントデータD1が前記異常条件を満たすと判定される場合に、前記点検奨励通知を出力する(図7の工程S302参照)。
さらに、CPU71は、イベントデータD1が前記優先処理条件を満たすと判定される場合に、前記操作注意通知および前記点検奨励通知とは異なる状況報告通知を出力する。
例えば、前記状況報告通知は、前記ウインチ微速処理などの前記優先処理がDPF14の詰まりの原因になっていることを報告する通知である。
以上に示されるように、本実施形態における管理装置7は、前記再生処理が途中で中止されることに起因してDPF14における前記煤レベルが上昇する場合に、原因に応じて適切な通知を出力することができる。
[第1応用例]
次に、第1実施形態に係るクレーン10の第1応用例について説明する。本応用例において、メインコントローラー31の原因判定部31dは、図7の工程S301における前記原因条件の判定実績を補助記憶装置35に記憶させる。
そして、機器制御部31aは、図5の工程S101において、前記煤レベルが前記低レベルであると判定される場合に、以下に示される再生条件緩和制御を実行する。
前記再生条件緩和制御において、機器制御部31aは、前記原因条件の判定実績において、イベントデータD1が前記異常条件を満たさず前記中止操作条件を満たすと判定された実績が予め定められた頻度を超えているという緩和条件が成立しているか否かを判定する。
そして、機器制御部31aは、前記緩和条件が成立していると判定する場合に、前記中レベルを下回る予め定められた準中レベルを表す前記煤レベルがECU21から出力されるときにも、自動的に前記再生処理を実行する。
但し、機器制御部31aは、前記準中レベルを表す前記煤レベルがECU21から出力されるときに、クレーン10の状態が前記再生許容状態であることを必要条件として、自動的に前記再生処理を実行する。
例えば、前記煤レベルが0~9の10段階の値のいずれかであり、0~2の前記煤レベルが前記低レベルである場合に、前記煤レベルが2である状態を前記準低レベルとすることが考えられる。
本応用例において、操縦者による前記再生中止操作に起因してDPF14の前記煤レベルが上昇した実績がある場合に、前記煤レベルが前記レベルに達する前の早期に、機器制御部31aが前記再生処理を実行する。
従って、本応用例によれば、操縦者による前記再生中止操作に起因してDPF14の前記煤レベルが上昇してしまうことを回避できる可能性が高くなる。
[第2応用例]
次に、第1応用例に係るクレーン10の応用例である第2応用例について説明する。本応用例においても、機器制御部31aは、第1応用例と同様に前記再生条件緩和制御を実行する。
本応用例における前記再生条件緩和制御において、機器制御部31aは、前記原因条件の判定実績において、イベントデータD1が前記異常条件および前記中止操作条件を満たさず前記優先処理条件を満たすと判定された実績が予め定められた頻度を超えているという第2の緩和条件が成立しているか否かにつても判定する。
そして、機器制御部31aは、前記第2の緩和条件が成立していると判定する場合にも、前記準中レベルを表す前記煤レベルがECU21から出力されるときに、自動的に前記再生処理を実行する。
但し、機器制御部31aは、前記準中レベルを表す前記煤レベルがECU21から出力されるときに、クレーン10の状態が前記再生許容状態であることを必要条件として、自動的に前記再生処理を実行する。
本応用例が採用される場合も、第1応用例が採用される場合と同様の効果が得られる。さらに、本応用例によれば、操縦者による意図的な前記再生中止操作以外の原因に起因してDPF14の前記煤レベルが上昇してしまうことを回避できる可能性も高くなる。
[第3応用例]
原因判定部31dが、図7の工程S301において、前記中止操作イベントの回数の条件および前記イグニッションオフイベントの発生回数の条件を、前記中止操作条件として判定することも考えられる。
また、前記原因条件が、前記中止操作条件とは別に前記イグニッションオフイベントの発生回数の条件を含むことも考えられる。
本応用例によれば、操縦者が前記再生処理を中止させる意図を持たずにキースイッチ82を操作することが、前記再生処理の中止に繋がったという状況を特定することができる。
[その他]
前記第1実施形態、前記第2実施形態、前記第1応用例、前記第2応用例および前記第3応用例に示される前記再生処理に関連する構成が、クレーン以外の作業機械に適用されてもよい。前記作業機械は、例えば、基礎工事または土木工事に用いられる、アースドリル、パイルドライバまたは杭打ち機などを含む。これらの作業機械は、クレーン10と比較して、本体部分が同じであるが、特殊な専用のアタッチメントが取り付けられている点においてクレーン10と異なる。
7 :管理装置
9 :バス
10 :クレーン
11 :エンジン
12 :油圧ポンプ
13 :油圧制御弁
21 :ECU
22 :モーメントリミッター
31 :メインコントローラー
32 :表示装置
33 :操作装置
34 :データロガー
35 :補助記憶装置
36 :第1通信装置
71 :CPU
72 :RAM
73 :二次記憶装置
74 :第2通信装置
75 :表示装置
81 :センサー
82 :キースイッチ
82a :キー
100 :携帯電話回線網
101 :下部基体
102 :上部旋回体
103 :キャブ
104 :ブーム
105 :ウインチ
105a :第1ウインチ
105b :第2ウインチ
106 :ガントリ
107 :起伏ロープ
108 :カウンタウェイト
109 :吊りロープ
110 :フック装置
201 :MPU
202 :RAM
203 :不揮発性メモリー
204 :信号インターフェイス
205 :バスインターフェイス
1041 :シーブ
D1 :イベントデータ

Claims (9)

  1. エンジンの排気ガス中の微粒子を捕集するフィルターにおける前記微粒子の蓄積の程度を表す煤レベルを出力する煤レベル出力装置と、
    操縦者の操作を受け付ける操作装置と、
    予め定められた中レベルを表す前記煤レベルが前記煤レベル出力装置から出力されるときに、前記エンジンの負荷を増大させる制御を行うことによって前記フィルターに蓄積されている前記微粒子を燃焼させる再生処理を自動的に実行し、前記再生処理を実行中に、前記操作装置に再生中止操作が行われたという中止操作イベントが発生したときに前記再生処理を中止する制御装置と、
    作業機械における前記再生処理に関連する稼働状況を表し前記煤レベルのデータおよび前記中止操作イベントのデータを含むイベントデータを取得するイベントデータ取得装置と、
    前記中レベルを上回る予め定められた高レベルを表す前記煤レベルが前記煤レベル出力装置から出力される高煤レベル状態が発生するときに、前記イベントデータが、前記中止操作イベントの発生回数の条件を含む予め定められた中止操作条件を満たすか否かを判定する原因判定装置と、
    前記高煤レベル状態が発生するときに、前記イベントデータが前記中止操作条件を満たすと判定される場合とそうでない場合とで異なる通知を出力する通知処理装置と、を備える作業機械。
  2. 前記制御装置は、前記再生処理を実行中に、前記中止操作イベントおよび装置の異常イベントを含む複数の再生中止イベントのいずれかが発生したときに前記再生処理を中止し、
    前記イベントデータが、前記異常イベントのデータをさらに含み、
    前記原因判定装置は、前記高煤レベル状態が発生するときに、前記イベントデータが、前記異常イベントの発生回数または発生期間の条件を含む予め定められた異常条件と前記中止操作条件とを含む複数の原因条件のいずれを満たすかを判定する、請求項1に記載の作業機械。
  3. 前記高煤レベル状態が発生するときに、前記制御装置は、前記イベントデータが前記異常条件を満たさず前記中止操作条件を満たすと判定される場合には自動的に前記再生処理を実行し、前記イベントデータが前記異常条件を満たすと判定される場合には自動的に前記再生処理を実行しない、請求項2に記載の作業機械。
  4. 前記イベントデータが、前記作業機械が前記再生処理と並行して実行できない予め定められた優先処理を実行したことを示す優先イベントのデータをさらに含み、
    前記複数の原因条件は、前記優先イベントの発生回数または発生期間の条件を含む予め定められた優先処理条件をさらに含み、
    前記高煤レベル状態が発生するときに、前記制御装置は、前記イベントデータが前記異常条件を満たさず前記中止操作条件または前記優先処理条件を満たすと判定される場合には自動的に前記再生処理を実行し、前記イベントデータが前記異常条件を満たすと判定される場合には自動的に前記再生処理を実行しない、請求項2に記載の作業機械。
  5. 前記制御装置は、前記原因条件の判定実績において、前記イベントデータが前記異常条件を満たさず前記中止操作条件を満たすと判定された実績が予め定められた頻度を超えている場合に、前記中レベルを下回る予め定められたレベルを表す前記煤レベルが前記煤レベル出力装置から出力されるときにも、自動的に前記再生処理を実行する、請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の作業機械。
  6. エンジンの排気ガス中の微粒子を捕集するフィルターにおける前記微粒子の蓄積の程度を表す煤レベルを出力する煤レベル出力装置と、
    操縦者の操作を受け付ける操作装置と、
    予め定められた中レベルを表す前記煤レベルが前記煤レベル出力装置から出力されるときに、前記エンジンの負荷を増大させる制御を行うことによって前記フィルターに蓄積されている前記微粒子を燃焼させる再生処理を自動的に実行し、前記再生処理を実行中に、前記操作装置に再生中止操作が行われたという中止操作イベントが発生したときに前記再生処理を中止する制御装置と、を備える作業機械と通信可能な作業機械管理装置であって、
    前記作業機械における前記再生処理に関連する稼働状況を表し前記煤レベルのデータおよび前記中止操作イベントのデータを含むイベントデータを前記作業機械から取得するイベントデータ取得装置と、
    前記中レベルを上回る予め定められた高レベルを表す前記煤レベルが前記煤レベル出力装置から出力される高煤レベル状態が発生するときに、前記イベントデータが、前記中止操作イベントの発生回数の条件を含む予め定められた中止操作条件を満たすか否かを判定する原因判定装置と、
    前記高煤レベル状態が発生するときに、前記イベントデータが前記中止操作条件を満たすと判定される場合とそうでない場合とで異なる通知を出力する通知処理装置と、を備える作業機械管理装置。
  7. 前記イベントデータが、前記作業機械における装置の異常イベントのデータをさらに含み、
    前記原因判定装置は、前記高煤レベル状態が発生するときに、前記イベントデータが、前記異常イベントの発生回数または発生期間の条件を含む予め定められた異常条件と前記中止操作条件とを含む複数の原因条件のいずれを満たすかを判定する、請求項6に記載の作業機械管理装置。
  8. 前記イベントデータが、前記作業機械が前記再生処理と並行して実行できない予め定められた優先処理を実行したことを示す優先イベントのデータをさらに含み、
    前記複数の原因条件は、前記優先イベントの発生回数または発生期間の条件を含む予め定められた優先処理条件をさらに含み、
    前記通知処理装置は、前記高煤レベル状態が発生するときに、前記イベントデータが前記中止操作条件を満たすと判定される場合と前記異常条件を満たすと判定される場合と前記優先処理条件を満たすと判定される場合とでそれぞれ異なる通知を出力する、請求項7に記載の作業機械管理装置。
  9. エンジンの排気ガス中の微粒子を捕集するフィルターにおける前記微粒子の蓄積の程度を表す煤レベルを出力する煤レベル出力装置と、
    操縦者の操作を受け付ける操作装置と、
    予め定められた中レベルを表す前記煤レベルが前記煤レベル出力装置から出力されるときに、前記エンジンの負荷を増大させる制御を行うことによって前記フィルターに蓄積されている前記微粒子を燃焼させる再生処理を実行し、前記再生処理を実行中に、前記操作装置に再生中止操作が行われたという中止操作イベントが発生したときに前記再生処理を中止する制御装置と、を備える作業機械を管理する作業機械管理方法であって、
    プロセッサーが、前記作業機械における前記再生処理に関連する稼働状況を表し前記煤レベルのデータおよび前記中止操作イベントのデータを含むイベントデータを前記作業機械から取得する工程と、
    前記プロセッサーが、前記中レベルを上回る予め定められた高レベルを表す前記煤レベルが前記煤レベル出力装置から出力される高煤レベル状態が発生するときに、前記イベントデータが、前記中止操作イベントの発生回数の条件を含む予め定められた中止操作条件を満たすか否かを判定する工程と、
    前記プロセッサーが、前記高煤レベル状態が発生するときに、前記イベントデータが前記中止操作条件を満たすと判定される場合とそうでない場合とで異なる通知を出力する工程と、を含む作業機械管理方法。
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