したがって、方向性無線通信についての隠れノード問題を回避または緩和するD2D通信技法が必要である。代替的にまたは追加として、無線リソースをより効率的に使用するD2D通信技法が必要である。
第1の方法態様に関して、無線通信において、第1の無線デバイスにおいて第2の無線デバイスからデータを受信する方法が提供される。本方法は、第1の無線デバイスにおいて受信された無線信号に基づいて1つまたは複数の無線リソースを決定するステップを含むかまたは始動し得る。1つまたは複数の無線リソースは、第1の無線デバイスにおいて受信可能な異なる空間ストリームのうちの少なくとも1つの空間ストリームを含み得る。本方法は、第2の無線デバイスに、1つまたは複数の決定された無線リソースを指示するステータスメッセージを送信するステップをさらに含むかまたは始動し得る。本方法は、送信されたステータスメッセージ中で指示された1つまたは複数の無線リソースに依存する少なくとも1つの無線リソース上で第1の無線デバイスにおいて第2の無線デバイスからデータを受信するステップをさらに含むかまたは始動し得る。
第1の無線デバイスと第2の無線デバイスとの間の無線通信は、デバイスツーデバイス(D2D)通信であり得る。第1の無線デバイスは、データ受信側無線デバイスと呼ばれることもある。第2の無線デバイスは、データ送信側無線デバイスと呼ばれることもある。
実施形態は、データ受信側の第1の無線デバイスが、ステータスメッセージによって、第2の無線デバイスから第1の無線デバイスへのデータ送信の無線リソースおよび/またはパラメータに影響を及ぼし、それらを決定し、および/またはそれらを制御することを可能にする。第1の無線デバイスにおいて受信された無線信号に基づいて、同じまたはさらなる実施形態は、少なくとも1つの空間ストリームをステータスメッセージ中で指示することによって、無線通信についての、特に方向性無線通信についての隠れノード問題を回避または緩和することができる。
第1の無線デバイスは、受信された無線信号に基づいて、第1の無線デバイスにおける無線リソース衝突を検出および/または回避し得る。第2の無線デバイスにステータスメッセージを送信することによって、データ送信のために使用される少なくとも1つの無線リソースが、衝突検出の場合および/または衝突回避のために、補正および/または制御され得る。
代替的にまたは追加として、実施形態は、たとえば、第2の無線デバイスがデータ送信のために1つまたは複数の指示された無線リソースに依拠し得るので、無線通信のレイテンシを低減し、および/または無線リソースをより効率的に使用することができる。より詳細には、たとえば、データ送信のために、ステータスメッセージに依存する少なくとも1つの無線リソースを使用することによって、競合解消機構または競合ウィンドウが回避され得る。
本技法は、2つ以上の無線デバイス間のD2Dまたは直接通信として実装され得る。無線ネットワークは、第1の無線デバイスと第2の無線デバイスとを備え得る。無線ネットワークは、車両ネットワークおよび/またはアドホックネットワークであり得る。無線ネットワークは、複数の無線デバイスを備え得る。
ステータスメッセージは、(たとえば、スロット、サブフレームまたは遅延に関する)時間における1つまたは複数の無線リソース、(たとえば、サブキャリアに関する)周波数における1つまたは複数の無線リソース、および/または(たとえば、プリコーディング、コヒーレント組合せ(coherent combining)または空間ストリームに関する)空間における1つまたは複数の無線リソース、あるいは(たとえば、少なくとも1つの空間ストリームの各々のためのリソースブロックに関する)それらの組合せを指示し得る。
無線信号は、第1の無線デバイスにおいて、干渉物、無線ネットワークの1つまたは複数の無線デバイス、第1の無線デバイス以外の無線ソース、および/または無線ネットワークの外部の無線ソースから受信され得る。そのような受信された無線信号に基づいて決定された無線リソースは、除外されるものとしてステータスメッセージ中で指示され得る。代替的にまたは追加として、無線信号は、第1の無線デバイスにおいて第2の無線デバイスから受信され、たとえば、前に送信されたデータまたは参照信号を搬送し得る。そのような受信された無線信号に基づいて決定された無線リソースは、選好されるものとしてステータスメッセージ中で指示され得る。
無線デバイスのうちの少なくとも1つ、たとえば、第1の無線デバイスおよび/または第2の無線デバイスは、インターネットおよび/またはホストコンピュータとデータを交換するように、またはインターネットおよび/またはホストコンピュータとの間でデータをフォワーディングするように設定され得る。無線デバイスのうちの少なくとも1つ、たとえば、第1の無線デバイスおよび/または第2の無線デバイスは、インターネットおよび/またはホストコンピュータに対するゲートウェイとして機能し得る。たとえば、データは、ホストコンピュータから第2の無線デバイスを通して第1の無線デバイスに送られ得る。ホストコンピュータからのデータは、メディアストリーム(たとえば、ビデオまたは音楽)、ネットワークフィード(たとえば、画像およびテキストのシーケンス)、検索エンジン結果(たとえば、ユニバーサルリソースロケータのリスト)、音声認識サービス(ホストコンピュータに送られた記録されたオーディオストリームに応答するホストコンピュータからの合成ボイスのオーディオストリーム)、ロケーション固有情報(たとえば、拡張現実をレンダリングするためのオブジェクト)、および/または(たとえば、モバイルアプリケーションまたは「アプリ」のための)プログラムコードを含み得る。
第1の無線デバイスおよび/または第2の無線デバイスは、アンテナアレイを備え得る。第1の無線デバイスは、決定のための無線信号を受信するために、および/またはデータを受信するために、アンテナアレイを使用し得る。第2の無線デバイスは、データを送信するためにアンテナアレイを使用し得る。無線通信は、多入力多出力(MIMO)チャネルを使用し得る。
無線通信は方向性無線通信であり得る。方向性無線通信は、方向性送信および/または方向性受信を含み得る。方向性無線送信のための例は、送信側無線デバイスにおいて(たとえば、ビームフォーミング送信のために)アンテナアレイをプリコーディングすることと、受信側無線デバイスにおいて(たとえば、ビームフォーミング受信のために)アンテナアレイをコヒーレントに組み合わせる(combine)ことと、送信側デバイス間でシャドーイングすること(たとえば、妨害された無線伝搬)とのうちの少なくとも1つを含み得る。
第1の方法態様は、送信リソースおよび/または受信リソースを、1つまたは複数の指示された無線リソースとして選択する方法として実装され得る。第1の方法態様は、第1の無線デバイスが、決定された1つまたは複数の無線リソースと、1つまたは複数の他の(たとえば、周囲の)第2の無線デバイスに対するいくつかの送信パラメータとを、ステータスメッセージによって、提案または推奨するための、および/あるいは拒絶または冷遇するための方法として実装され得る。本明細書では、無線リソースは、いくつかの送信パラメータおよび/または受信パラメータ、たとえば、第2の無線デバイスからのデータ送信のための方向性利得の無線伝搬方向またはプリコーディング行列、および/あるいは第1の無線デバイスにおけるデータ受信のための方向性利得または組合せベクトル(combining vector)を包含し得る。送信パラメータおよび/または受信パラメータは、少なくとも1つの空間ストリームを規定し得る。
ステータスメッセージ中で指示された1つまたは複数の無線リソースに依存する少なくとも1つの無線リソースは、第2の無線デバイスにおいて実施されるチャネル検知プロシージャの結果にさらに依存し得る。
第2の無線デバイスからのデータ送信のために、またはそれぞれ第1の無線デバイスにおけるデータ受信のために使用される、少なくとも1つの無線リソースは、送信されたステータスメッセージ中で指示された1つまたは複数の無線リソースに依存し得る。たとえば、ステータスメッセージ中で指示された1つまたは複数の無線リソースは、データ通信のために使用される少なくとも1つの無線リソースを含み得る。ステータスメッセージ中で指示された1つまたは複数の無線リソースは、データ通信のための、局所的に空いている、所定の、および/または選好される無線リソースを含み得る。代替的にまたは追加として、データ通信のために使用される少なくとも1つの無線リソースは、ステータスメッセージ中で指示された無線リソースとは異なるか、ステータスメッセージ中で指示された無線リソースのサブセットであるか、またはステータスメッセージ中で指示されたすべての無線リソースであり得る。ステータスメッセージ中で指示された1つまたは複数の無線リソースは、データ通信のための、局所的に占有される、除外される、および/または不利な無線リソースを含み得る。本明細書では、「局所的に」は、第1の無線デバイスのロケーションまたは近辺を指し得る。代替的にまたは追加として、「局所的に」は、第1の無線デバイスにおける無線信号受信の結果を指し得る。たとえば、指示された空間ストリームは、受信側の第1の無線デバイスにおける信号対雑音および/または干渉の最大比を有し得る。
第1の無線デバイスは、複数のアンテナポートを備え得る。異なる空間ストリームは、第1の無線デバイスにおけるビームフォーミング受信のための異なる組合せベクトルによる複数のアンテナポートからの信号の組合せに対応し得る。
信号の組合せは、受信されたアンテナ信号またはベースバンド信号のコヒーレント組合せを含み得る。信号は、アンテナポートに対応する適用される組合せベクトルの成分を信号の各々に乗算し、乗算された信号を加算することによって組み合わせられ得る。成分を乗算することは、位相シフトまたは複素利得に対応し得る。組合せベクトルは、第1の無線デバイスのアナログ領域において(たとえば、位相シフタによって)、および/またはデジタル領域において(たとえば、信号プロセッサによって)適用され得る。代替的にまたは追加として、異なる空間ストリームは、第1のデバイスにおける異なる方向性利得に対応し得る。
第1の無線デバイスにおけるビームフォーミング受信は、第2の無線デバイスから第1の無線デバイスへの無線通信のためのMIMOチャネルまたは単入力多出力(SIMO)チャネルの受信端であり得る。
ステータスメッセージは、第1の無線デバイスにおけるビームフォーミング受信の空間自由度(DoF)を指示することによって、第1の無線デバイスにおけるビームフォーミング受信に対応する少なくとも1つの空間ストリームを指示し得る。
ステータスメッセージは、たとえば、データ受信の方向以外の方向において、および/または干渉を抑制する方向において、第1の無線デバイスに到着する干渉の存在下で、第1の無線デバイスにおける受信のための無線通信の(たとえば、最大または選好される)ランクまたは空間自由度(DoF)、および/あるいは第1の無線デバイスにおけるビームフォーミングまたは方向性受信のための準備を指示することによって、少なくとも1つの空間ストリームを指示し得る。
第2の無線デバイスは、複数のアンテナポートを備え得る。異なる空間ストリームは、第2の無線デバイスにおけるビームフォーミング送信のための複数のアンテナポートに適用される異なるプリコーディングベクトルに対応し得る。
送信されるべき信号は、コヒーレントアンテナ信号にスプリットされ、各々が、適用されるプリコーディングベクトルの1つの成分によって乗算され、アンテナポートのうちの対応する1つを通して送信され得る。成分を乗算することは、位相シフトまたは複素利得に対応し得る。プリコーディングベクトルは、第2の無線デバイスのアナログ領域において(たとえば、位相シフタによって)、および/またはデジタル領域において(たとえば、信号プロセッサによって)適用され得る。代替的にまたは追加として、異なる空間ストリームは、第2のデバイスにおける異なる方向性利得に対応し得る。
第1の無線デバイスおよび/または第2の無線デバイスにおけるアンテナポートは、それぞれの無線デバイスにおけるアンテナアレイのアンテナエレメントに対応し得る。たとえば、各アンテナポートは、異なるアンテナエレメントに対応し得るか、またはアンテナエレメントの独立セットのうちの1つに結合され得る。
第1の無線デバイスと第2の無線デバイスとの間の多入力多出力(MIMO)チャネルは、異なる空間ストリームを含み得る。
決定のために第1の無線デバイスにおいて受信された無線信号は、第2の無線デバイス以外の無線ソースからの無線信号を含み得る。1つまたは複数の決定された無線リソースは、他の無線ソースからの無線信号を抑制し得るか、または他の無線ソースからの無線信号によって干渉されないことがある。
1つまたは複数の決定された無線リソースは、時間、周波数および/または空間ストリームにおいて他の無線ソースからの無線信号を迂回することによって、他の無線ソースからの無線信号を抑制し得る。
1つまたは複数の決定された無線リソース中に含まれる少なくとも1つの空間ストリームの各々の組合せベクトルが、他の無線ソースからの無線信号に対応する組合せベクトルに直交し得る。
他の無線ソースからの無線信号は、第1の無線デバイスにおいて第1の方向において受信され得る。1つまたは複数の決定された無線リソース中に含まれる空間ストリームは、第1の無線デバイスにおいて第2の方向において最大受信機利得を有し得る。第2の方向は、第1の方向とは異なり得る。より詳細には、1つまたは複数の決定された無線リソース中に含まれる空間ストリームは、第1の方向において最小である方向性アンテナ利得に対応し得る。
決定のために第1の無線デバイスにおいて受信された無線信号は、参照信号または干渉を含み得る。1つまたは複数の無線リソースは、第1の無線デバイスにおいて測定された無線信号の受信電力に基づいて決定され得る。
受信電力は、参照信号受信電力(RSRP)と、参照信号強度インジケータ(RSSI)と、雑音電力レベルと、干渉電力レベルとのうちの少なくとも1つを含み得る。
他の無線ソースからの無線信号の受信電力は、他の無線ソースからの無線信号を抑制するか、または他の無線ソースからの無線信号によって干渉されない、1つまたは複数の決定された無線リソースの各々上で、第1の無線デバイスにおいて測定され得る。
ステータスメッセージは、2つまたはそれ以上の無線リソースを指示し、および指示された無線リソースの各々に関連付けられた数値選好または選好レベルを指示し得る。数値選好または選好レベルは、対応する無線リソース上で測定された受信電力、および/または対応する無線リソース上で測定された干渉に依存し得る。
ステータスメッセージは、データ受信のために選好される1つまたは複数の無線リソースを指示し得る。
ステータスメッセージは、1つまたは複数の選好される無線リソースの各々のための選好レベルを指示し得る。
ステータスメッセージは、データ受信のために選好される1つまたは複数の無線リソースを、それぞれの1つまたは複数の選好される無線リソース上で測定された受信電力が、あらかじめ規定されたしきい値よりも小さい場合に指示し得る。
ステータスメッセージは、選好される無線リソースのうちの1つまたは複数上で送信されるべき別の無線ソースからの他のデータの優先度をさらに指示し得る。
他のデータ(または対応するデータパケット)の優先度は、他のデータの基礎をなすサービスのタイプと、他のデータのためのサービス品質(QoS)クラス識別子(QCI)と、他のデータの宛先とのうちの少なくとも1つに依存し得る。第1の無線デバイスは、他の無線デバイスから送信されたブッキングメッセージから優先度を導出し得る。第2の無線デバイスは、送信されるべきそのデータの優先度が、ステータスメッセージ中で指示された優先度よりも小さい場合、第2の無線デバイスの送信を延期するか、または(たとえば、指示された無線リソースのうちの)別の無線リソースを使用し得る。
ステータスメッセージは、データ受信のために除外される1つまたは複数の無線リソースを指示し得る。
選好される無線リソースは、正の選好レベルに関連付けられ得る。除外される無線リソースは、負の選好レベルに関連付けられ得る。
ステータスメッセージは、データ受信のために除外される1つまたは複数の無線リソースを、それぞれの1つまたは複数の除外される無線リソース上で測定された受信電力が、あらかじめ規定されたしきい値よりも大きい場合に指示し得る。
ステータスメッセージは、たとえば、選好される無線リソースのための、および/または除外される無線リソースのためのしきい値、あるいはその両方のための共通値をさらに指示し得る。
決定のために第1の無線デバイスにおいて受信された無線信号は、スケジュールされた送信を指示するブッキングメッセージ(または他のスケジューリング告知)を含み得る。1つまたは複数の無線リソースは、たとえば、第1の無線デバイスにおいてブッキングメッセージを復号することによって、スケジュールされた送信に基づいて決定される。
ブッキングメッセージによって指示されたスケジュールされた送信は、第1の無線デバイスにおける将来の干渉に関し得る。1つまたは複数の決定された無線リソースは、時間および/または周波数において、スケジュールされた送信を迂回し得る。ブッキングメッセージは、第1の無線デバイスにおいて、第2の無線デバイス以外の無線ネットワークの無線デバイスから受信され得る。
決定のために第1の無線デバイスにおいて受信された無線信号は、第2の無線デバイスからの参照信号を含み得る。(たとえば、1つまたは複数の決定された無線リソース中に含まれる)少なくとも1つの空間ストリームの各々の組合せベクトルが、第2の無線デバイスからの無線信号の最大比組合せ(MRC:maximum-ratio combining)に対応し得る。
第1の無線デバイスにおいて受信機ビームフォーミングのために使用される組合せベクトルは、第1の無線デバイスにおいて第2の無線デバイスから受信された無線信号について測定された組合せベクトルに対応し得る。
決定のために第2の無線デバイスから受信された異なる無線信号は、異なるプリコーディングベクトルによってプリコーディングされ得る。異なるプリコーディングベクトルは、異なる無線信号中で符号化された異なる信号識別子に関連付けられ得る。ステータスメッセージは、(1つまたは複数の決定された無線リソース中に含まれる)少なくとも1つの空間ストリームを、対応する1つまたは複数の信号識別子への参照を含むことによって指示し得る。
信号識別子は、たとえば、時間および/または周波数において、異なる信号シーケンスおよび/または異なる無線リソースパターンを使用して、第2の無線デバイスからの無線信号中で符号化され得る。
決定されたおよび/または指示された1つまたは複数の無線リソースは、少なくとも1つの空間ストリームと、時間領域と周波数領域とのうちの少なくとも1つにおける制約との組合せであり得る。たとえば、各決定されたおよび/または指示された無線リソースは、1つの空間ストリーム(また、空間無線リソース、たとえば、1つのプリコーディングベクトル、1つの組合せベクトル、またはその両方)と、1つの周波数レンジ(たとえば、1つまたは複数のサブキャリア)と、1つの時間期間(たとえば、1つまたは複数のサブフレームまたはスロット)との組合せを規定し得る。制約は、第1の無線デバイスにおいて受信された無線信号、および/または第1の無線デバイスの受信機能力に依存し得る。
時分割多重化(TDM)パターン、および/または周波数分割多重化(FDM)パターンが、時間領域と周波数領域とのうちの少なくとも1つにおける制約を指示し得る。制約を指示するパターンは、少なくとも1つの空間ストリームをも(たとえば、それぞれ、2つのビットフィールド中で)指示する、ステータスメッセージ中で、または別個のステータスメッセージ中で送信され得る。
無線通信は、第1の無線デバイスと第2の無線デバイスとの間の半二重通信リンクを含み得る。第1の無線デバイスは、第1の無線デバイスから第2の無線デバイスへの送信のために、1つまたは複数の指示された無線リソースから時間リソースを除外し得る。
無線ネットワークは、第1の無線デバイスの複数の実施形態、および/または第2の無線デバイスの複数の実施形態を備え得る。異なる空間ストリームを指示する異なるステータスメッセージが、異なる第2の無線デバイスに送信され得る。
第1の無線デバイスは、最大数の独立した無線信号を同時に受信することが可能であり得る。1つまたは複数の無線リソースの決定は、受信された無線信号に基づいて利用可能な無線リソースを決定することと、最大数の同時に受信可能な無線信号を実現する利用可能な無線リソースのサブセットを選択することとを含み得る。
ステータスメッセージは、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)上で、および/またはサイドリンク制御情報(SCI)を使用して送信され得る。ステータスメッセージは、1つまたは複数の決定された無線リソースを指示する、1つまたは複数のビットフィールドを含み得る。
ステータスメッセージは、SCIの情報フィールドと、物理サイドリンクデータチャネルと、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)と、ステータスメッセージを送信するために特別に設計された特殊または個別物理チャネルとのうちの少なくとも1つにおいて送信され得る。代替的にまたは追加として、ステータスメッセージ、またはステータスメッセージのコピーは、アップリンク物理チャネル上で基地局に送信され得る。
本方法は、第1の無線デバイスから第2の無線デバイスにユーザデータを送信するステップをさらに含むかまたは始動し得る。ステータスメッセージおよびユーザデータは、第1の無線デバイスから第2の無線デバイスに送信される同じデータパケット中に含まれ得る。
ステータスメッセージは、(たとえば、第2の無線デバイスから)周期的に送信されるか、および要求時に送信されるかのうちの少なくとも1つであり得る。
ステータスメッセージは、ユニキャストモード、マルチキャストモード、およびブロードキャストモードのうちの少なくとも1つにおいて送信され得る。たとえば、ステータスメッセージは、周期的にブロードキャストされ得る。代替的にまたは追加として、ステータスメッセージは、第2の無線デバイスから受信された要求に応答して、第2の無線デバイスにユニキャストモードで送信され得る。
ステータスメッセージの送信は、たとえば、第2の無線デバイスに対して前に指示された1つまたは複数の無線リソースと比較した、1つまたは複数の決定された無線リソースの変化によってトリガされ得る。
1つまたは複数の無線リソースの決定のための無線信号は、第1の無線デバイスにおけるチャネル検知プロシージャにおいて受信され得る。ステータスメッセージは、第1の無線デバイスにおけるチャネル検知プロセスを実施する能力をさらに指示し得る。
ステータスメッセージは、第1の無線デバイスによって実施されるチャネル検知プロシージャの範囲、たとえば、フル検知が実施されるのか、部分検知が実施されるのかを指示し得る。フル検知と部分検知とは、チャネル検知の持続時間(たとえば、検知ウィンドウ)および/または無線帯域幅に関して異なり得る。
第2の方法態様に関して、無線通信において第2の無線デバイスから第1の無線デバイスにデータを送信する方法が提供される。本方法は、第1の無線デバイスから、第1の無線デバイスにおいて受信された無線信号に基づいて1つまたは複数の無線リソースを指示するステータスメッセージを受信するステップを含むかまたは始動し得る。1つまたは複数の無線リソースは、第1の無線デバイスにおいて受信可能な異なる空間ストリームのうちの少なくとも1つの空間ストリームを含み得る。本方法は、受信されたステータスメッセージ中で指示された1つまたは複数の無線リソースに基づいて少なくとも1つの無線リソースを決定するステップをさらに含むかまたは始動し得る。本方法は、決定された少なくとも1つの無線リソースを使用して第1の無線デバイスにデータを送信するステップをさらに含むかまたは始動し得る。
第2の方法態様は、第2の無線デバイスが、データ送信のための少なくとも1つの無線リソースを決定する(たとえば、選択する)とき、ステータスメッセージ中で指示された1つまたは複数の無線リソースを考慮に入れるための方法として実装され得る。受信されたステータスメッセージは、指示された無線リソースのうちの1つまたは複数を提案または推奨し、および/あるいは拒絶または冷遇し得る。随意に、第2の無線デバイスは、たとえば、データ送信のための第2の無線デバイスにおける、無線リソース選択プロセス(手短に言えば、検知ベース無線リソース選択)中に、または無線リソース選択プロセスの一部において、ステータスメッセージ中で指示された提案を、自体の局所検知プロシージャ(手短に言えば、チャネル検知)の結果と組み合わせ得る。
第2の無線デバイスは、たとえば、データ送信の(たとえば、アドレス指定されたまたは潜在的な)受信機としての複数の第1の無線デバイスから、複数のステータスメッセージを受信し得る。言い換えれば、第2の無線デバイスは、複数の提案を獲得し得る。第2の無線デバイスは、少なくとも1つの無線リソースを決定するために、複数の提案をそれ自体の局所検知プロシージャの結果と組み合わせ得る。
少なくとも1つの無線リソースは、データ送信の時間(たとえば、送信のために使用される1つまたは複数のスロットまたはサブフレーム)、データ送信の周波数(たとえば、送信のために使用される1つまたは複数のサブキャリア)、および/またはデータ送信のために使用される空間ストリームに関し得る。たとえば、少なくとも1つの無線リソースを決定するステップは、送信すべきかまたは送信を遅延させるべきか、ならびに/あるいは送信リソースおよび/または送信パラメータを判断すべきかを決定することを含み得る。
本方法は、第2の無線デバイスにおいて受信された無線信号に基づいて1つまたは複数の無線リソースを決定するステップをさらに含むかまたは始動し得る。送信のために使用される少なくとも1つの無線リソースの決定は、第1の無線デバイスによって指示された無線リソースと第2の無線デバイスによって決定された無線リソースとの組合せに依存し得る。
第2の無線デバイスにおいて受信された無線信号に基づく、1つまたは複数の無線リソースの決定は、第2の無線デバイスによって実施される、チャネル検知プロシージャ(また、局所検知)、特に検知ベース無線リソース割り当ての一部であり得る。少なくとも1つの無線リソースは、ステータスメッセージ中で指示された1つまたは複数の無線リソースに基づいて、および、局所検知の結果、すなわち、第1の無線デバイスによって指示された無線リソースと第2の無線デバイスによって決定された無線リソースとの組合せにさらに基づいて、決定され得る。
ステータスメッセージは、ステータスメッセージ中で指示された(たとえば、選好される)無線リソースのうちの1つまたは複数上で送信されるべき他のデータの優先度をさらに指示し得る。データの送信のために使用される少なくとも1つの無線リソースの決定は、第2の無線デバイスによって送信されるデータに関連付けられた優先度と、ステータスメッセージ中で指示された優先度との比較に依存し得る。関連付けられた優先度が、指示された優先度よりも高い場合(たとえば、その場合のみ)、データは送信され得る。
データ送信のための少なくとも1つの無線リソースの決定は、ステータスメッセージの受信とデータ送信との間の時間ギャップが、あらかじめ規定されたしきい値よりも小さい場合(たとえば、その場合のみ)、ステータスメッセージ中で指示された1つまたは複数の無線リソースに基づき得る。たとえば、ステータスメッセージまたは各指示された無線リソースは、満了時間に関連付けられ得る。
そのようなステータスメッセージは、複数のそのような第1の無線デバイスから受信され得る。送信のために使用される少なくとも1つの無線リソースの決定は、複数の第1の無線デバイスによって指示された無線リソースの組合せに依存し得る。
代替的にまたは追加として、そのようなステータスメッセージは、メッシュ無線ネットワークの複数の第1の無線デバイスから受信され得る。本方法は、ステータスメッセージに基づいて、複数の第1の無線デバイスのうちでデータの送信のための第1の無線デバイスを選択するステップをさらに含むかまたは始動し得る。第2の無線デバイスから、選択された第1の無線デバイスへの無線通信は、データのマルチホップ無線通信におけるホップを提供し得る。
代替的にまたは追加として、そのようなステータスメッセージは、(たとえば、データの意図された受信機である)複数の第1の無線デバイスから受信される。決定は、ステータスメッセージによって指示された選好される無線ソースの重複に応じて、データ送信のためにユニキャスティングモードとマルチキャスティングモードとのうちで送信モードを決定することを含み得る。たとえば、決定は、ユニキャストモードにおける送信のために、複数の第1の無線デバイスによって指示された空間ストリームからプリコーディングベクトルを導出することを含み得る。
第2の方法態様は、第1の方法態様、あるいはそれに対応する特徴またはステップのコンテキストにおいて開示される、任意の特徴をさらに含み得るか、あるいは任意のステップを含むかまたは始動し得る。その上、第1の方法態様は、第1の無線デバイスにおいて実施されるか、または第1の無線デバイスによって実施され得る。代替的にまたは組み合わせて、第2の方法態様は、第2の無線デバイスにおいて実施されるか、または第2の無線デバイスによって実施され得る。第1の無線デバイスと第2の無線デバイスとは離間され得る。第1の無線デバイスと第2の無線デバイスとは、もっぱら無線通信によってデータ通信または信号通信していることがある。
任意の態様では、第1の無線デバイスおよび第2の無線デバイスは、無線ネットワークを形成し得るか、または無線ネットワークの一部であり得る。無線ネットワークは、たとえば、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)による、または規格ファミリーIEEE802.11(Wi-Fi)による、車両、アドホックおよび/またはメッシュネットワークであり得る。第1の方法態様は、無線ネットワーク中の第1の無線デバイスの1つまたは複数の実施形態によって実施され得る。第2の方法態様は、無線ネットワーク中の第2の無線デバイスの1つまたは複数の実施形態によって実施され得る。
第1および第2の無線デバイスのいずれも、モバイルまたはワイヤレス無線デバイス、たとえば、3GPPユーザ機器(UE)またはWi-Fi局(STA)であり得る。第1の無線デバイスおよび/または第2の無線デバイスは、モバイルまたはポータブル局、マシン型通信(MTC)のためのデバイス、狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)のためのデバイス、あるいはそれらの組合せであり得る。UEおよび移動局のための例は、モバイルフォンと、タブレットコンピュータと、自動運転車両とを含む。ポータブル局のための例は、ラップトップコンピュータとテレビ受像機とを含む。MTCデバイスまたはNB-IoTデバイスのための例は、たとえば、製造、自動車通信およびホームオートメーションにおける、ロボット、センサーおよび/またはアクチュエータを含む。MTCデバイスまたはNB-IoTデバイスは、製造工場、家庭用器具およびコンシューマエレクトロニクスにおいて実装され得る。
無線デバイスのいずれも、送信および受信ポイント(TRP)、無線アクセスノードまたはアクセスポイント(AP)とも呼ばれる、基地局と、(たとえば、無線リソース制御(RRC)状態またはアクティブモードに従って)無線で接続されるか、または接続可能であり得る。無線アクセスネットワーク(RAN)は、基地局のうちの1つまたは複数を含み得る。本明細書では、基地局は、第1および第2の無線デバイスのうちのいずれかに無線アクセスを提供するように設定された任意の局を包含し得る。代替的にまたは追加として、無線デバイスのうちの少なくとも1つは、特に、データを提供するホストコンピュータへのデータリンクのために、無線ネットワークとRANおよび/またはインターネットとの間のゲートウェイとして機能し得る。基地局のための例は、3G基地局またはノードBと、4G基地局またはeノードBと、5G基地局またはgノードBと、Wi-Fi APと、(たとえば、Bluetooth、ZigBeeまたはZ-Waveによる)ネットワークコントローラとを含み得る。
RANは、モバイル通信用グローバルシステム(GSM)、Universal Mobile Telecommunications System(UMTS)、3GPP Long Term Evolution(LTE)、および/または3GPP新無線(New Radio:NR)に従って実装され得る。
第1および第2の無線デバイスの任意の実施形態は、たとえば、無線通信の第1の無線デバイスおよび/または第2の無線デバイスが、RANのカバレッジの外側にある場合、自律リソース選択または分散型スケジューリングのためのモードにおいて、対応する方法態様を選択的に実施し得る。
無線通信は、分散型スケジューリングをもつ、および/または3GPP SL送信モード4による、D2Dサイドリンク(SL、たとえば、3GPP D2D SL)であり得る。本技法は、文書3GPP TS24.386、たとえばバージョン14.3.0と、文書3GPP TS23.303、たとえばバージョン14.1.0と、文書3GPP TS23.285、たとえばバージョン14.5.0と、文書3GPP TS22.185、たとえばバージョン14.3.0とのうちの少なくとも1つに適合するか、またはそれらを拡張し得る。
本技法の任意の態様は、無線通信のためのプロトコルスタックの物理レイヤ(PHY)、媒体アクセス制御(MAC)レイヤ、無線リンク制御(RLC)レイヤ、および/または無線リソース制御(RRC)レイヤ上で実装され得る。
別の態様に関して、コンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は、そのコンピュータプログラム製品が1つまたは複数のコンピューティングデバイスによって実行されたとき、本明細書で開示される方法態様のステップのいずれか1つを実施するためのプログラムコード部分を含む。コンピュータプログラム製品は、コンピュータ可読記録媒体に記憶され得る。コンピュータプログラム製品はまた、無線ネットワーク、RAN、インターネットおよび/またはホストコンピュータを介したダウンロードのために提供され得る。代替的にまたは追加として、本方法は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)および/または特定用途向け集積回路(ASIC)において符号化され得るか、あるいは、機能性が、ハードウェア記述言語によってダウンロードのために提供され得る。
第1のデバイス態様に関して、無線通信において、第1の無線デバイスにおいて第2の無線デバイスからデータを受信するための第1の無線デバイスが提供される。第1の無線デバイスは、第1の方法態様のステップのいずれか1つを実施するように設定され得る。代替的にまたは追加として、第1の無線デバイスは、第1の無線デバイスにおいて受信された無線信号に基づいて1つまたは複数の無線リソースを決定するように設定された決定ユニットを備え得、1つまたは複数の無線リソースは、第1の無線デバイスにおいて受信可能な異なる空間ストリームのうちの少なくとも1つの空間ストリームを含む。代替的にまたは追加として、第1の無線デバイスは、第2の無線デバイスに、1つまたは複数の決定された無線リソースを指示するステータスメッセージを送信するように設定された送信ユニットを備え得る。代替的にまたは追加として、第1の無線デバイスは、送信されたステータスメッセージ中で指示された1つまたは複数の無線リソースに依存する少なくとも1つの無線リソース上で第1の無線デバイスにおいて第2の無線デバイスからデータを受信するように設定された受信ユニットを備え得る。
第2のデバイス態様に関して、無線通信において第2の無線デバイスから第1の無線デバイスにデータを送信するための第2の無線デバイスが提供される。第2の無線デバイスは、第2の方法態様のステップのいずれか1つを実施するように設定され得る。代替的にまたは追加として、第2の無線デバイスは、第1の無線デバイスから、第1の無線デバイスにおいて受信された無線信号に基づいて1つまたは複数の無線リソースを指示するステータスメッセージを受信するように設定された受信ユニットを備え得、1つまたは複数の無線リソースは、第1の無線デバイスにおいて受信可能な異なる空間ストリームのうちの少なくとも1つの空間ストリームを含む。代替的にまたは追加として、第2の無線デバイスは、受信されたステータスメッセージ中で指示された1つまたは複数の無線リソースに基づいて少なくとも1つの無線リソースを決定するように設定された決定ユニットを備え得る。代替的にまたは追加として、第2の無線デバイスは、決定された少なくとも1つの無線リソースを使用して第1の無線デバイスにデータを送信するように設定された送信ユニットを備え得る。
さらなる第1のデバイス態様に関して、無線通信において、第1の無線デバイスにおいて第2の無線デバイスからデータを受信するための第1の無線デバイスが提供される。第1の無線デバイスは、少なくとも1つのプロセッサとメモリとを備える。前記メモリは、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令を備え得、それにより、第1の無線デバイスは、第1の無線デバイスにおいて受信された無線信号に基づいて、1つまたは複数の無線リソースを決定するように動作可能であり、1つまたは複数の無線リソースは、第1の無線デバイスにおいて受信可能な異なる空間ストリームのうちの少なくとも1つの空間ストリームを含む。命令の実行は、第1の無線デバイスが、第2の無線デバイスに、1つまたは複数の決定された無線リソースを指示するステータスメッセージを送信するように動作可能であることをさらに引き起こし得る。命令の実行は、第1の無線デバイスが、送信されたステータスメッセージ中で指示された1つまたは複数の無線リソースに依存する少なくとも1つの無線リソース上で第1の無線デバイスにおいて第2の無線デバイスからデータを受信するように動作可能であることをさらに引き起こし得る。
さらなる第2のデバイス態様に関して、無線通信において第2の無線デバイスから第1の無線デバイスにデータを送信するための第2の無線デバイスが提供される。第2の無線デバイスは、少なくとも1つのプロセッサとメモリとを備える。前記メモリは、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令を備え得、それにより、第2の無線デバイスは、第1の無線デバイスから、第1の無線デバイスにおいて受信された無線信号に基づいて、1つまたは複数の無線リソースを指示するステータスメッセージを受信するように動作可能であり、1つまたは複数の無線リソースは、第1の無線デバイスにおいて受信可能な異なる空間ストリームのうちの少なくとも1つの空間ストリームを含む。命令の実行は、第2の無線デバイスが、受信されたステータスメッセージ中で指示された1つまたは複数の無線リソースに基づいて少なくとも1つの無線リソースを決定するように動作可能であることをさらに引き起こし得る。命令の実行は、第2の無線デバイスが、決定された少なくとも1つの無線リソースを使用して第1の無線デバイスにデータを送信するように動作可能であることをさらに引き起こし得る。
またさらなる態様に関して、ホストコンピュータを含む通信システムが提供される。ホストコンピュータは、たとえば、位置特定ステップにおいて決定されたUEのロケーションに依存する、ユーザデータを提供するように設定された処理回路要素を備え得る。ホストコンピュータは、ユーザ機器(UE)への送信のためにセルラーネットワークにユーザデータをフォワーディングするように設定された通信インターフェースをさらに備え得、UEは、無線インターフェースと処理回路要素とを備え、セルラーネットワークの処理回路要素は、第1および/または第2の方法態様のステップのいずれか1つを実行するように設定される。
通信システムは、UEをさらに含み得る。代替的にまたは追加として、セルラーネットワークは、第1の方法態様および/または第2の方法態様を使用して、UEと通信するように、および/またはUEとホストコンピュータとの間のデータリンクを提供するように設定された、1つまたは複数の基地局および/またはゲートウェイをさらに含み得る。
ホストコンピュータの処理回路要素は、ホストアプリケーションを実行し、それにより、ユーザデータおよび/または本明細書で説明される任意のホストコンピュータ機能性を提供するように設定され得る。代替的にまたは追加として、UEの処理回路要素は、ホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行するように設定され得る。
第1および第2の無線デバイス(たとえば、UE)、基地局、システム、あるいは本技法を具現するための任意のノードまたは局は、方法態様のコンテキストにおいて開示される任意の特徴をさらに含み得、その逆も同様である。特に、ユニットおよびモジュールのうちのいずれか1つ、あるいは専用ユニットまたはモジュールは、方法態様のステップのうちの1つまたは複数を実施または始動するように設定され得る。
本技法の実施形態のさらなる詳細が、同封の図面を参照しながら説明される。
以下の説明では、限定ではなく説明の目的で、本明細書で開示される技法の完全な理解を提供するために、特定のネットワーク環境など、特定の詳細が記載される。本技法が、これらの特定の詳細から逸脱する他の実施形態において実施され得ることが、当業者には明らかであろう。その上、以下の実施形態は、主に、新無線(NR)または5G実装形態のために説明されるが、本明細書で説明される技法はまた、規格ファミリーIEEE802.11による無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)における3GPP LTE(たとえば、LTEアドバンスト、またはMulteFireなどの関係する無線アクセス技法)を含む任意の他の無線通信技法のために、Bluetooth Special Interest Group(SIG)、特に、Bluetooth低エネルギー、BluetoothメッシュネットワーキングおよびBluetoothブロードキャスティングによる、Bluetoothのために、Z-Wave AllianceによるZ-Waveのために、またはIEEE802.15.4に基づくZigBeeのために実装され得ることが容易に明らかである。
その上、本明細書で説明される機能、ステップ、ユニットおよびモジュールは、プログラムされたマイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、または、たとえば、高度RISCマシン(ARM)を含む汎用コンピュータとともに機能するソフトウェアを使用して実装され得ることを、当業者は諒解されよう。以下の実施形態は、主に、方法およびデバイスを伴うコンテキストにおいて説明されるが、本発明はまた、コンピュータプログラム製品において実施され、ならびに少なくとも1つのコンピュータプロセッサと少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリとを備えるシステムにおいて実施され得、メモリは、機能およびステップを実施するか、または本明細書で開示されるユニットおよびモジュールを実装し得る、1つまたは複数のプログラムで符号化されることも諒解されよう。
さらに、本明細書で説明される実施形態は、たとえば部分的にまたは完全に、組合せ可能である。たとえば、同様の参照符号によって指示される特徴は、前記特徴の等価物または代替実装形態に対応し得、本明細書で説明される実施形態間で個々に交換可能であり得る。本技法の実施形態は、V2X通信のコンテキストにおいて説明されるが、そのような実施形態は、たとえば、D2D通信を伴う他のシナリオにおける、無線デバイス間の任意の他の直接通信に容易に適用可能である。
図1は、第2の無線デバイスからデータを受信するための第1の無線デバイスのブロック図を概略的に示す。第1の無線デバイスは、総称的に、参照符号100によって参照される。
第1の無線デバイス100は、受信側デバイスまたは受信機と手短に呼ばれることがある。第2の無線デバイスは、送信側デバイスまたは送信機と手短に呼ばれることがある。受信側デバイス100と送信側デバイスとは、少なくとも受信側デバイス100におけるデータ受信のために無線通信している。
受信側デバイス100は、受信側デバイス100において受信された無線信号に基づいて1つまたは複数の無線リソースを決定するリソース決定モジュール102を備える。1つまたは複数の決定された無線リソースは、受信側デバイス100において受信可能な複数の空間ストリームのうちの少なくとも1つの空間ストリームを含む。受信側デバイス100は、送信側デバイスに、1つまたは複数の決定された無線リソースを指示するステータスメッセージを送信するステータス送信モジュール104をさらに備える。受信側デバイス100は、送信されたステータスメッセージ中で指示された1つまたは複数の無線リソースに依存する少なくとも1つの無線リソース上で送信側デバイスからデータを受信するデータ受信モジュール106をさらに備える。
受信側デバイス100のモジュールのいずれも、対応する機能性を提供するように設定されたユニットによって実装され得る。
図2は、第1の無線デバイスにデータを送信するための第2の無線デバイスのブロック図を概略的に示す。第2の無線デバイスは、総称的に、参照符号200によって参照される。
第1の無線デバイスは、受信側デバイスまたは受信機と手短に呼ばれることがある。第2の無線デバイス200は、送信側デバイスまたは送信機と手短に呼ばれることがある。受信側デバイスと送信側デバイス200とは、少なくとも送信側デバイス200からのデータ送信のために無線通信している。
送信側デバイス200は、受信側デバイスから、受信側デバイスにおいて受信された無線信号に基づいて1つまたは複数の無線リソースを指示するステータスメッセージを受信するステータス受信モジュール202を備える。1つまたは複数の指示された無線リソースは、受信側デバイスにおいて受信可能な複数の空間ストリームのうちの少なくとも1つの空間ストリームを含む。送信側デバイス200は、受信されたステータスメッセージ中で指示された1つまたは複数の無線リソースに基づいて少なくとも1つの無線リソースを決定するリソース決定モジュール204をさらに備える。送信側デバイス200は、決定された少なくとも1つの無線リソースを使用して受信側デバイスにデータを送信するデータ送信モジュール206をさらに備える。
デバイス200のモジュールのいずれも、対応する機能性を提供するように設定されたユニットによって実装され得る。
受信側デバイス100および/または送信側デバイス200の実施形態は、無線通信のために使用されるべき送信リソースおよび/またはいくつかの送信パラメータを選択し得る。本技法の一態様は、受信側デバイス100が、たとえば、それ自体の検知ベース無線リソース選択の結果を使用して、ステータスメッセージによって、他の無線デバイスに、送信リソースおよび/または送信パラメータを提案することを可能にする。本技法の別の態様は、送信側デバイス200が、たとえば、それ自体の検知ベース無線リソース選択内に、他の無線デバイスからの提案を考慮に入れることによって、送信リソースおよび/または送信パラメータを選択することを可能にする。
図3は、無線通信において受信側デバイスにおいて送信側デバイスからデータを受信する方法300のためのフローチャートを示す。方法300は、受信側デバイスにおいて受信された無線信号に基づいて1つまたは複数の無線リソースを決定するステップ302を含むかまたは始動する。1つまたは複数の無線リソースは、受信側デバイスにおいて受信可能な異なる空間ストリームのうちの少なくとも1つの空間ストリームを含む。方法300は、送信側デバイスに、1つまたは複数の決定された無線リソースを指示するステータスメッセージを送信するステップ304をさらに含むかまたは始動する。その上、方法300は、少なくとも1つの無線リソース上で送信側デバイスからデータを受信するステップ306をさらに含むかまたは始動する。少なくとも1つの無線リソースは、送信されたステータスメッセージ中で指示された1つまたは複数の無線リソースに依存する。
方法300は、受信側デバイス100によって実施され得る。たとえば、モジュール102、104および106は、それぞれ、ステップ302、304および306を実施し得る。
図4は、無線通信において送信側デバイスから受信側デバイスにデータを送信する方法400のためのフローチャートを示す。方法400は、受信側デバイスから、受信側デバイスにおいて受信された無線信号に基づいて1つまたは複数の無線リソースを指示するステータスメッセージを受信するステップ402を含むかまたは始動し、1つまたは複数の無線リソースは、受信側デバイスにおいて受信可能な複数の空間ストリームのうちの少なくとも1つの空間ストリームを含む。方法400は、受信されたステータスメッセージ中で指示された1つまたは複数の無線リソースに基づいて少なくとも1つの無線リソースを決定するステップ404をさらに含むかまたは始動する。その上、方法400は、決定された少なくとも1つの無線リソースを使用して受信側デバイスにデータを送信するステップ406をさらに含むかまたは始動する。
方法400は、送信側デバイス200によって実施され得る。たとえば、モジュール202、204および206は、それぞれ、ステップ402、404および406を実施し得る。
本明細書では、任意の無線デバイス、たとえば、受信側デバイス100および/または送信側デバイス200は、RANまたは別の無線デバイスに無線で接続可能な、モバイルまたはポータブル局、あるいは無線デバイスであり得る。任意の無線デバイスは、ユーザ機器(UE)、マシン型通信(MTC)のためのデバイス、および/または(たとえば、狭帯域)モノのインターネット(IoT)のためのデバイスであり得る。
本技法は、UE間の任意の直接通信に適用され得る。方法300または400は、たとえば、送信および/または受信パラメータを含む、送信リソースおよび/または受信リソースを選択するためにUEによって実施され得る。
方法300は、受信側UE100によって実装され得、受信側UE100は、ステップ304において、たとえば送信側UE200を含む、他の(たとえば、周囲の)UEに、ステータスメッセージ中で、送信および/または受信リソース、ならびに、随意に、いくつかの送信および/または受信パラメータを提案または推奨する。
方法400は、送信側UE200によって実装され得、送信側UE200は、その無線リソース選択プロセス404中に、受信されたステータスメッセージ中で指示された無線リソース提案を考慮に入れる(および、随意に、受信された提案をそれ自体の局所検知プロシージャの結果と組み合わせる)。その上、複数の提案(たとえば、異なるUE100からの複数のステータスメッセージ)を獲得する送信側UE200は、送信すべきかまたは送信を遅延させるべきか、ならびに/あるいは送信リソースおよびパラメータを判断すべきかを決定するために、複数の提案をそれ自体の局所検知プロシージャの成果と組み合わせ得る。
図5は、無線デバイス100および/または200の実施形態を含む、無線ネットワーク500の一実施形態、たとえばLTE実装形態の説明図である。無線ネットワーク500の実施形態は、V2Xシナリオを含む。無線デバイス100および200の実施形態は、直接V2V機能性を含む車両通信のために設定される。随意に、無線デバイス100および200は、V2P機能性またはV2I機能性を含む、V2X通信のためにさらに設定される。
V2V通信では、送信側無線デバイス200および受信側デバイス100は、車両上に取り付けられるか、または車両に組み込まれる。車両上に取り付けられるか、または車両に組み込まれる、受信側デバイス100または送信側デバイス200の一実施形態は、車両UE(または略してV-UE)と呼ばれることもある。V2P通信は、無線デバイス100および200の実施形態として、V-UEと歩行者UE(または略してP-UE)とを伴う。P-UEの例は、ハンドヘルドデバイスとウェアラブルデバイスとを含む。
P-UEとV-UEとは、要件および制約の異なるセットを有し得る。たとえば、P-UEはエネルギー制約を受けるが、V-UEは、車両エンジンまたは牽引エネルギー蓄積(たとえば、高電圧バッテリ)によって電力供給され、したがって、V-UEの無線チェーンまたは信号処理について電源制約を有しない。これは、V-UEとP-UEとが、V2X通信をハンドリングするための異なる能力を有することを暗示する。たとえば、V-UEは、限られた能力を有し得るP-UEと比較して高度の無線デバイスである。その上、P-UEは、異なるカテゴリー、たとえば、SL Rx/Tx(サイドリンク受信または送信)能力をもつP-UE、およびSL Rx/Tx能力をもたないP-UEをさらに含み得る。受信側デバイス100は、SL Rx/Tx能力をもつP-UEによって具現され得る。
無線ネットワーク500は、RANカバレッジのエリアを備え得る。たとえば、無線ネットワーク500は、少なくとも1つの基地局502を含む固定RANを備える。各基地局502は、少なくとも1つのセル504をサーブする。基地局502は、エボルブドノードB(eノードBまたはeNB)または次世代ノードB(gノードBまたはgNB)であり得る。
V2X動作は、RANカバレッジを伴って、およびRANカバレッジを伴わずに可能であり、無線デバイス100および200ならびに/またはRANの間の異なる度合の直接対話を伴って可能である。RANカバレッジの外部で、無線デバイス100および200は、スタンドアロンまたはRANなしの動作において、それぞれ、方法300および400を実施し得る。方法300および400は、無線デバイス100および/または200が、基地局502によってサーブされるセル504の外側にある場合、選択的に実施され得る。しかしながら、方法300および400はまた、無線デバイス100および/または200が、基地局502によってサーブされるセル504の内部にあるとき、実施され得る。
たとえば、3GPP SL送信モード3による、RANカバレッジを伴うD2D通信の場合、RANは、無線リソースを割り当てることを担当する。たとえば、3GPP SL送信モード4による、RANカバレッジを伴わないD2D通信の場合、送信側デバイス200は、それ自体の送信406のために無線リソースを自律的に選択する。
本技法は、3GPP SL送信モード4の特徴を使用して実装され得る。すなわち、無線デバイス100と無線デバイス200との間の無線通信は、D2D通信のための3GPP SL送信モード4を使用し得る。3GPP SL送信モード4では、無線リソースの分散型選択が採用される。スケジューリングのための中央ノードがなく、無線デバイスが、自律リソース選択において同じ役割を果たす。
3GPP新無線(NR)によるV2X通信、および/または3GPP LTEの将来のリリースは、ブロードキャストサービスのみをサポートするのではない。たとえば、ユニキャストおよびマルチキャストV2X送信が、いくつかの向上されたV2X(eV2X)使用事例、たとえば、隊列走行(platooning)、シースルーおよび協働操作のために重要である。
ユニキャストおよびマルチキャスト送信の場合、方向性無線通信が、ソース無線デバイスから少なくとも1つのターゲット無線デバイスへのデータ送信を改善するために有益である。たとえば、送信側デバイス200からの方向性送信は、ターゲット無線デバイス、たとえば、データ送信のターゲットとしての受信側デバイス100の少なくとも1つの実施形態における、データ受信を改善し得る。さらに、受信側デバイス100における方向性受信が、データ受信を改善し得る。代替的にまたは追加として、送信側デバイス200からの方向性送信は、データ送信のターゲット無線デバイスでない他の無線デバイスにおける干渉を低減し得る。さらに、受信側デバイス100における方向性受信は、受信側デバイス100をターゲットにしない他の送信によって引き起こされる干渉を低減し得る。
方向性通信は、方向性送信および/または方向性受信を含み得る。方向性送信は、送信側デバイス200において、アンテナアレイまたは任意の他のマルチアンテナ設定を使用して実装され得る。方向性受信は、受信側デバイス100において、アンテナアレイまたは任意の他のマルチアンテナ設定を使用して実装され得る。
3GPP SL送信モード4は、2つの機能性、すなわち、半永続的送信と無線リソースの検知ベース割り当て(また、選択)とを含む。2つの機能性のうちの少なくとも1つは、方法300および/または400と組み合わせられ得る。たとえば、決定404は、送信側デバイス200におけるチャネル検知と、受信側デバイス100から受信されたステータスメッセージ中で指示された1つまたは複数の無線リソースとの両方の組合せに基づき得る。
無線リソースの検知ベース割り当てを実装するために、送信側デバイス200は、ステップ404に従って少なくとも1つの無線リソースに対するトリガを選択または再選択するためのトリガに先行する、ある程度の持続時間の間(たとえば、検知ウィンドウ中に)、チャネル(たとえば、ステータスメッセージ中で選好されるものとして指示される無線リソース)を検知し得る。チャネル検知は、チャネル上でエネルギーを測定すること、および/またはチャネル上でブッキングメッセージを復号することを含み得る。たとえば、送信側デバイス200は、無線ネットワーク500中の他の無線デバイス(たとえば、送信側デバイス200の他の実施形態)からブッキングメッセージを集め得る。
できるだけまたは必要なだけ多くのブッキングメッセージを受信するための検知ウィンドウが長いほど、(たとえば、送信側デバイス200における観測に基づいて衝突を正常に検出または回避するための)性能が良くなる。検知ウィンドウのサイズは、最長の可能なブッキングメッセージを(たとえば、ほぼ)カバーするのに十分に長くなり得、これは、フル検知プロシージャと呼ばれる。長い検知ウィンドウは、チャネル検知(たとえば、ブッキングメッセージの受信)のためにより多くのエネルギー消費を必要とし得るので、および/または、長い検知ウィンドウは、送信側デバイス200が複雑な動作(たとえば、ブッキングメッセージの復号)を迅速に実施することを必要とし得るので、能力および/またはエネルギーに関して制限を受けるいくつかのタイプの送信側デバイス200(たとえば、P-UE)について、チャネル検知が回避され得、および/または検知ウィンドウの長さが制約され得る。
限られた能力をもつ送信側デバイス200の実施形態の場合、無線リソースの検知ベース割り当ては、部分検知プロシージャおよび/またはランダムリソース選択を使用して実装され得る。部分検知プロシージャでは、送信側デバイス200は、フル検知プロシージャの検知ウィンドウ内で無線リソースの(適切な)サブセットのみ、たとえば、ステータスメッセージ中で指示された1つまたは複数の無線リソースの(適切な)サブセットのみを検知し得る。ランダムリソース選択では、少なくとも1つの無線リソースが、ランダムに送信側デバイス200によって選択され(すなわち、ステップ404において決定され)得、すなわち、チャネル検知は使用されない。たとえば、少なくとも1つの無線リソースが、ステータスメッセージ604中で指示された1つまたは複数の無線リソースのうちで、ステップ404においてランダムに選択され得る。本明細書では、部分検知に関与する複雑さは、(たとえば、より短い検知ウィンドウを使用して)時間領域において、(たとえば、より小さい帯域幅を使用して)周波数領域において、(たとえば、より少ないアンテナエレメントを使用して)空間領域において、またはそれらの組合せにおいて、フル検知に対して低減され得る。
(たとえば、ステップ404における検知ベース割り当て中に)代替的にまたはチャネル検知に加えて、送信側デバイス200の各実施形態は、随意に、ステップ406を半永続的送信として実施し得る。半永続的送信は、送信側デバイス200から通知メッセージを送信することを含む。通知メッセージは、受信側デバイス100に送信されるか、または無線ネットワーク500の(たとえば、データ送信406のレンジ中の)すべての無線デバイスにブロードキャストされる。
通知メッセージは、無線デバイス(たとえば、たとえばステップ302において、通知メッセージを受信する受信側デバイス100の他の実施形態)に、ステップ406に従って後の時点において少なくとも1つの無線リソースを使用して送信するという送信側デバイス200の意図について通知する。少なくとも1つの無線リソースが、時間、周波数および/または空間において指定され得る。たとえば、データの送信406のために使用される周波数および/または空間(すなわち、送信の方向、たとえば、プリコーディングベクトル)は、通知メッセージの送信のために使用される周波数および/または空間に対応し得る。たとえば、時間Tにおいて通知メッセージを送信する送信側デバイス200は、通知メッセージの受信機に、送信側デバイス200が時間T+100msにおいて同じ周波数リソースを使用して送信することになることを通知し得る。通知メッセージの送信は、リソース予約またはリソースブッキングと呼ばれることもある。通知メッセージは、ブッキングメッセージと呼ばれることもある。リソースブッキングは、パケットの周期送信に依拠する車両適用例(たとえば、3GPP LTEリリース14によってターゲットにされるもの)のために有益であり得る。
半永続的送信、たとえば、ステップ302に従って受信される無線信号の一例としてのブッキングメッセージの受信は、無線デバイス、たとえば、受信側デバイス100の一実施形態が、将来において無線リソースの利用を予測することを可能にする。すなわち、別の無線デバイス(たとえば、送信側デバイス200の一実施形態、および、必ずしもそうではないが、場合によっては、ブッキングメッセージを受信する受信側デバイス100と無線通信しているもの)の現在の送信をリッスンすることによって、受信側デバイス100は、潜在的な将来の送信に関する情報を取得する。この情報は、受信側デバイス100によって、それ自体のリソースを選択するときに衝突を回避するために、および/または1つまたは複数の指示された無線リソースの決定302のために、使用され得る。
たとえば、受信側デバイス100は、受信された1つまたは複数のブッキングメッセージを復号する(すなわち、読み取る)ことによって、1つまたは複数の無線リソースの将来の利用を予測する。1つまたは複数のブッキングメッセージに基づいて、受信側デバイス100は、ブックメッセージを送信している無線デバイスによって使用される同じ無線リソースを使用することを回避するために、受信側デバイス100の現在の送信(たとえば、データ受信306への応答)をスケジュールし、および/またはステップ302において1つまたは複数の指示された無線リソースを決定し得る。これは、検知ベース無線リソース選択と呼ばれることもある。
受信側デバイス100および/または送信側デバイス200の任意の実施形態は、たとえば、それぞれ、ステップ302および404において、検知ベースリソース選択を実装し得る。検知ベースリソース選択は、3GPPリリース14以降、たとえば、文書3GPP TS36.213、バージョン14.5.0中のセクション14.1.1.6に従って実装され得る。
代替的にまたは追加として、検知ベース無線リソース選択の例示的な実装形態は、以下の検知ステップのうちの少なくとも1つを含み得る。第1の検知ステップにおいて、すべての無線リソース(たとえば、対応する無線デバイスにおいて受信可能なすべての無線リソース)が利用可能と見なされる。第2の検知ステップにおいて、無線デバイス100および/または200は、チャネル検知に基づいて無線リソースを除外する。チャネル検知は、たとえばセル504内の場合は基地局502からの、それぞれの無線リソースのためのスケジューリング割り振り(SA)、および/または1つまたは複数のブッキングメッセージを復号することと、それぞれの無線リソースに関してエネルギーを検知すること(または測定すること)と、随意に追加の条件とのうちの少なくとも1つを含み得る。無線リソースは、その無線リソースが、復号されたSAによって指示または予約される場合、除外される。代替的にまたは追加として、無線リソースは、無線リソースのエネルギーまたは電力が、あらかじめ規定されたしきい値よりも大きい場合、除外される。たとえば、無線リソースは、関連付けられた無線リソースにおける物理(PHY)サイドリンク共有チャネル(PSSCH)上で測定された無線リソースの参照信号受信電力(RSRP)が、あらかじめ規定されたしきい値を上回る場合、除外される。第3の検知ステップにおいて、無線デバイスは、受信信号強度指示(RSSI)の測定に基づいて残りのPSSCHリソースを測定およびランク付けし、サブセットを選択する。サブセットは、最も低い総受信エネルギーをもつ候補無線リソースのセットである。サブセットのサイズは、選択ウィンドウ内の総リソースの、たとえば20%である。得られた少なくとも1つの無線リソースは、送信側デバイス200によってステップ406のために使用されるか、または得られた1つまたは複数の無線リソースは、受信側デバイス100によってステップ304に従って指示される。
本技法の実施形態によって達成可能な利点が、図6Aおよび図6Bを参照しながら説明される。
図6Aは、従来の無線デバイス10、20および30、たとえば既存のV-UEを含む、無線環境の比較例を概略的に示す。従来の自律リソース選択、たとえば、V2Xのための3GPP LTEリリース14によるモード4 UEのためのリソース割り当て方式では、リソースは、送信側UEによって、それ自体の検知成果に基づいて選択される。この機構は、たとえば、3GPP LTEのために指定された、SLブロードキャストについてうまく働く。しかしながら、従来のUEのうちの1つまたは複数が方向性通信を使用する場合、たとえば方向性送信の場合、従来の自律リソース選択は、間違ったリソースが送信側UEによって選定されることにつながることがあるので、適切でないことがある。現在既存の自律リソース選択方式によって、衝突が引き起こされ得る。
方向性送信の場合、従来の自律リソース選択方式は、うまく働かないことがあり、すなわち、送信側デバイスによって選択されたリソースが、受信側デバイスにおける信号受信に適していないことがある。衝突の一例が、図6Aに概略的に示されている。この例では、無線デバイス30は、無線デバイス30の送信のために、リソースX、すなわち、時間周波数領域における無線ブロック(RB)のセットを使用することを意図し、(たとえば、対応するブッキングメッセージを送信することによって)SAを通して他のUEにリソース予約を通知する。しかしながら、デバイス20は、デバイス30の通信レンジの外側にあり、したがって、通知に気づいていない。結果として、デバイス20も、デバイス10への送信のために、デバイス20の検知成果に基づいてリソースXを選択することが起こり得る。この場合、デバイス10における信号受信は、デバイス10がデバイス30の通信レンジ中にあるということにより、デバイス30によって引き起こされる干渉によって著しく劣化され得る。これは、隠れノード問題(HNP)の方向性通信についての特定の場合を成立させ得る。
図6Bは、方向性無線通信における、受信側デバイス100の少なくとも1つの実施形態と、送信側デバイス200の少なくとも1つの実施形態とを備える、無線ネットワーク500の一実施形態を概略的に示す。無線ネットワーク500は、無線ネットワーク500の別の送信側デバイスであり得る、干渉物250をさらに備える。
干渉物250から受信された無線信号602に従って、1つまたは複数の無線リソースが、受信側デバイス100において占有され得る。受信された無線信号602は、干渉(たとえば、何らかの他のデータ送信)を含み得るか、または、占有される無線リソース、たとえば、ブッキングメッセージ(たとえば、占有される無線リソースのうちの少なくともいくつか)を指示し得る。受信された無線信号は、受信側デバイス100が、ステップ302において1つまたは複数の無線リソース606を決定することを可能にする。
本明細書では、空間ストリームは、方向性送信の方向またはパラメータと、方向性受信の方向またはパラメータと、多入力多出力(MIMO)チャネルまたはMIMOチャネルのパラメータとのうちの少なくとも1つに関し得る。空間ストリームは、空間無線リソースと呼ばれることもある。
占有される無線リソースは、時間、周波数、空間ストリーム、あるいはそれらの任意の組合せまたは部分組合せに関して規定され得る。1つまたは複数の指示された無線リソース606は、時間、周波数、空間ストリーム、あるいはそれらの任意の組合せまたは部分組合せに関して規定され得る。たとえば、1つまたは複数の指示された無線リソース606は、占有される無線リソースを、除外されるリソースとして含み得る。特に、ステータスメッセージ604は、占有される空間ストリームを、除外されるものとして指示し得る。代替的にまたは追加として、1つまたは複数の指示された無線リソース606は、受信側デバイス100において受信可能であり、受信された無線信号602に基づいて占有されていない、無線リソースを含み得る。特に、ステータスメッセージ604は、占有されていない空間ストリームを、選好されるものとして指示し得る。
受信側デバイス100は、ステップ304において、1つまたは複数の決定された無線リソースを指示するステータスメッセージ604を送信する。送信側デバイス200は、ステップ406において、データ610を送信するために、1つまたは複数の指示された無線リソース606を使用する。
無線ネットワーク500は、3GPP NR実装形態であり得る。送信側デバイス200と受信側デバイス100との間の無線通信は、SLユニキャストおよび/またはSLマルチキャストを採用し得る。ユニキャストまたはマルチキャストの場合、方向性送信は、ビームフォーミング利得、および/または無線通信に参加していない他のUE250に対するより小さい干渉に関して、より効率的である。より詳細には、SLユニキャストまたはSLマルチキャストの場合、SA(たとえば、ブッキングメッセージ)および/またはデータは、1つまたは複数のターゲットUE、たとえば受信側デバイス100の実施形態に、方向的に送信され得る。
以下、とりわけ、受信側UE100の一実施形態における、または受信側UE100の一実施形態のための、方法300の3GPP実装形態が説明される。方法300は、他のUEに無線リソースを提案する方法として実装され得る。
図6B中のUE1によって例示される受信側UE100は、たとえば、ステップ302におけるそれ自体の局所チャネル検知から(すなわち、受信された無線信号に基づいて)取得された、受信側UE100の観点から選好される無線リソース606のセットを有し得る。本明細書では、選好される無線リソース606は、受信側UE100によって、アイドル、空いている、または占有されていないとして解釈される、無線リソースを包含し得る。受信側UE100は、他のUE200から受信側UE100への送信406のための無線リソース提案604として、他のUE200に、受信306のための受信側UE100の最新の選好される無線リソース606を指示することができる。
受信306のための受信側UE100における選好される無線リソースのセットはまた、eNBまたはgNB502によってあらかじめ設定されるかまたは設定され得る、ある期間にわたる無線リソースにおける測定された干渉レベル(たとえば、RSRPまたはRSSIまたは輻輳測定に関して表される平均干渉)を指示する測定値のセットに関連付けられ得る。
方法300の一実装形態では、受信側UE100は、少なくとも1つの空間ストリームと併せた、選好される時間周波数リソース、すなわち、測定された干渉602が、あらかじめ規定されたしきい値よりも低い、少なくとも1つの無線ストリーム上の無線リソースのみを指示し得、それにより、そのような情報604を受信したUE200は、そのような無線リソース606上の送信406を優先させるものとする。一実装形態と組合せ可能である、別の実装形態では、受信側UE100は、干渉が、あらかじめ規定されたしきい値を上回る無線リソース606のみを指示し、その場合、そのような情報604を受信したUE200は、そのような無線リソース606上の送信を優先させないものとする。
少なくとも1つの空間ストリームが、ステータスメッセージ604によって暗示され得る。たとえば、受信側デバイス100は、別の方向において受信側デバイス100に到着する干渉602の存在下で、(たとえば、同じ周波数上でおよび/または同時に)方向受信306を使用してデータ610を受信することが可能であると、ステップ302において決定する場合。随意に、受信側UE100は、たとえば、選好される無線リソースとしての、または、差し迫った将来における送信および/または受信のために無線リソースがブッキングされる場合は、除外される無線リソースとしての、特定の無線リソース606における、MIMO受信306のための残りの自由度を、ステータスメッセージによってシグナリングし得る。
たとえば、受信側UE100が、2つの受信アンテナを使用してリソースX上でデータストリームを受信しており、2つのさらなる(すなわち、未使用の)受信アンテナを有する場合、受信側UE100は、2つの残された自由度を、考えられる受信306および復号に対して関連付けることができる。ステータスメッセージ604は、未使用の空間自由度の数を指示し得る。
任意の実施形態または実装形態では、ステータスメッセージ604は、無線リソース606を指示するために(たとえば、専用の)フィールドをサイドリンク制御情報(SCI)中に含めることによって、ステップ304において送信され得る。すなわち、ステータスメッセージ604は、サイドリンク制御チャネル中で送信される制御シグナリングによって実装され得る。ステータスメッセージ604を実装するこのリソース提案フィールドは、他のUE200が、受信側UE100への将来の送信406のための無線リソースを選択するのを支援するために使用される。ステータスメッセージ604は、たとえば従来のSCI中の、リソース予約のための既存のフィールドとは異なり、その既存のフィールドは、送信側UE200によって送信され、および/またはUE100自体の将来の送信(たとえば、データ610のためのトリガまたはデータ610に対する応答)のためにUE100によって予約されるリソースを指示するために使用される。
いくつかの実施形態では、受信側UE100は、1つまたは複数の選好されるリソース606またはそれらのサブセットを、局所的に利用可能な無線リソースのその候補から除外する。
代替的にまたは追加として、1つまたは複数の指示された無線リソース606は、受信側UE100の他のデータ(すなわち、図7中の608)とともに送信される。たとえば、ステータスメッセージ604は、PSSCH中で受信側UE100によって送信されるデータパケット中でピギーバックされる。
図7は、たとえば、受信側デバイス100から送信側デバイス200へのデータ送信608中に含まれる、ステータスメッセージ604を実装するための概略シグナリング図700を示す。受信側UE100は、送信側UE200にパケット608を送信することを意図する。受信側UE100は、パケット608中で、1つまたは複数の決定された無線リソース606の指示、すなわちステータスメッセージ604をピギーバックすることができる。
任意の実施形態では、ステップ404における送信側デバイス200におけるチャネル702の検知は、ステップ302における受信側デバイス100における無線信号602の受信302と同様に実装され得る。相違、たとえば唯一の相違は、ステップ302の結果が、ステップ304においてステータスメッセージ604によって送信側デバイス200に送信されることであり得、ステータスメッセージ604は、送信側デバイス200においてステップ402において受信される。送信側デバイス200におけるチャネル702の検知の結果は、ステップ404においてステータスメッセージ604中で指示された1つまたは複数の無線リソース606と組み合わせられ、ステップ406において送信側デバイス200において使用される少なくとも1つの無線リソースを生じ得る。
代替的にまたは追加として、受信側UE100から送信側UE200に送信されるべきデータパケット608がなくても、受信側UE100は、PSSCH上で他のUE200にリソース提案606を送信することができる。これは、事前設定された周期性に基づいて行われるか、または他のUE200からの要求によってトリガされ得る。
任意の実施形態または実装形態では、1つまたは複数の無線リソース606の指示604は、無線通信のために前に使用された無線リソースと比較して(たとえば、受信側UE100から送信された前のサブフレームと比較して)、1つまたは複数の(たとえば、選好されるまたは除外される)決定された無線リソースの変化がある場合のみ、送信され得る。その変化は、(たとえば、周期無線フレーム構造に対する)時間における変化、周波数における変化、および/または無線リソースの少なくとも1つの空間ストリームにおける変化を含み得る。代替的にまたは追加として、1つまたは複数の無線リソース606の指示604は、1つまたは複数の無線リソース(たとえば、時間、周波数または空間リソース)の測定(たとえば、干渉測定)が、前の指示604と比較して著しく変化する場合のみ、送信される。たとえば、ステータスメッセージ604は、前に指示された無線リソース606のRSRPおよび/またはRSSIの変化に応答して、たとえば、現在測定された同じ(または時間的に対応する)無線リソースのRSRPおよび/またはRSSIが、前の測定に対して(たとえば、絶対または相対)しきい値を超える、および/または下回る場合、送信され得る。
代替的にまたは追加として、1つまたは複数の決定された無線リソース606を指示するステータスメッセージ604(たとえば、提案および/または除外)は、特殊または個別チャネル中で送信される。そのチャネルは、ステータスメッセージ604の送信304、すなわち、1つまたは複数の無線リソース606と随意に他の関係する情報との指示の任意の実装形態のために、特別にまたは排他的に、規定または予約され得る。
任意の実施形態または実装形態では、ステータスメッセージ604は、ある空間ストリームを少なくとも1つの空間ストリームとして暗示し得る。たとえば、無線通信のために前に使用された空間ストリーム、および/または受信側デバイス100における送信側デバイス200からの方向性受信のためのパラメータが、ステータスメッセージ604によって暗示され得る。代替的にまたは追加として、ステータスメッセージ604は、時間周波数領域におけるリソースロケーションに関して、1つまたは複数の無線リソース606を明確に指示し得る。たとえば、少なくとも1つの空間ストリームが暗示される場合、ステータスメッセージ604は、時間周波数領域おけるリソースロケーションのみを明確に指示し得る。
少なくとも1つの空間ストリームは、受信側デバイス100が受信306のために使用することが可能である空間自由度(DoF)によって、ステータスメッセージ604中で指示され得る。すなわち、(たとえば、無線リソース推奨として)ステータスメッセージ604中で指示される、少なくとも1つの空間ストリームは、無線通信の(たとえば、最大または選好される)ランク、または少なくとも1つの空間ストリームの(たとえば、最大または選好される)数を備え得る。たとえば、無線通信は、MIMOチャネルまたはSIMOチャネルを備え得る。DoFは、受信側デバイス100の端部におけるチャネルの(たとえば、最大または選好される)ランクに対応し得る。無線通信のためのSIMOチャネルの場合、指示されたDoFは1であり得る。SIMOチャネルは、受信側デバイス100における方向受信306によって実装され得る。ステータスメッセージ604の送信304は、DoFが1に等しいか、または1よりも大きいことを暗示し得る。たとえば、ステータスメッセージ604の送信304は、受信側デバイス100が受信306の準備ができていることを暗示し得、方向性受信によって受信側デバイス100においける干渉が抑制される。
任意の実施形態または実装形態では、1つまたは複数の指示された無線リソース604(たとえば、無線リソース提案)は、少なくとも1つの空間ストリームだけでなく、時間周波数領域におけるリソースロケーションおよび/または他の関係する情報をも含み得る。関係する情報は、(たとえば、受信可能な帯域幅、サブキャリアの数、受信機チェーンの数などに関する)受信側UE100の能力、受信側UE100におけるステップ302のためのチャネル検知において使用されるしきい値(たとえば、上述の第2の検知ステップにおいて使用されるしきい値)、ステップ302において(たとえば、信号602を受信することによって)測定された時間および/または周波数リソースに関連付けられたキャリアおよび/または周波数などを、それらに限られることなしに含み得る。
ステータスメッセージ604中で、受信側UE100は、たとえば、1つまたは複数の指示された無線リソース606とともに、優先度をシグナリングし得る。優先度は、別の無線デバイス(たとえば、無線デバイス250、送信側UE200の別の実施形態、または無線ネットワーク500中の任意の無線デバイス)から、対応する無線リソース606上で送信されるようにスケジュールされた、他のデータを指示し得る。たとえば、優先度は、1つまたは複数の無線リソース606の各々に関連付けられ得る。優先度は、絶対優先度またはランキング、他のデータのタイプ、サービスのタイプ、データおよび/またはサービスのためのサービス品質(QoS)クラス識別子(QCI)、他のデータの宛先などのうちの少なくとも1つに依存し得る。優先度は、データおよび/または他のデータを送信する他の無線デバイスの特徴であり得る。
受信側UE100は、他の無線デバイスから受信されたSA、ブッキングメッセージまたはSCIに基づいて、1つまたは複数の指示された無線リソース(たとえば、いくつかの時間周波数リソース)のうちの少なくとも1つを使用して送信されることになる他のデータの優先度を決定し得る。代替的にまたは追加として、バッファステータス報告が、他の無線デバイスによって送信されるべき他のデータのサイズを指示し得、優先度はそのサイズに依存し得る。
異なる優先度の他のデータが、1つまたは複数の指示された無線リソースのうちの1つ上でスケジュールされる場合、ステータスメッセージ604は、異なる優先度のうちの最も高い優先度を指示し得る。
他のデータが受信側UE100における受信のためにスケジュールされ(すなわち、UE100は他のデータの受信機でもある)、受信側UE100は、異なる空間ストリーム上のデータ610および他のデータを(たとえば、同じ時間および周波数において)受信することが可能である場合、受信側UE100は、(たとえば、他のデータの優先度を指示することなしに)データ610の受信306のために残っている空間DoFを送信側UE200に指示し得る。代替的にまたは追加として、異なるステータスメッセージ604が、ステップ304において、同じ時間および周波数のためにスケジュールされた送信側UE200の異なる実施形態にユニキャストされ得、異なるステータスメッセージ604は、受信側UE100において独立して受信可能である異なる空間ストリームを指示する。
任意の実施形態または実装形態では、受信側UE100は、たとえば、受信側UE100の能力に依存して、および/または(たとえば、ステップ302の一部として)フル検知プロシージャが実施される場合、方法300、特にステップ304を選択的に実施し得る。たとえば、受信側UE100は、受信側UE100が、フル検知が可能であり、フル検知を実際に実施した場合のみ、無線リソース提案を実施する。代替的にまたは追加として、RANカバレッジの期間中に、RAN500、たとえば、サービング基地局502は、方法300(すなわち、リソース提案)を実施するようにUE(またはUEの適切なサブセット)を設定し得る。任意のUE100は、たとえば、それぞれのUE100の能力、および/または無線リソースのプールの設定に基づいて、方法300を実施するように選択的に設定され得る。無線リソースのプールは、SL通信のために無線ネットワーク500中で利用可能な無線リソースを含み得る。
受信側UE100の任意の実施形態では、ステップ304は、ユニキャストまたはマルチキャストモードにおける無線リソース提案604の送信を実装し得る。代替的にまたは追加として、ステップ304は、ブロードキャストモードにおける無線リソース提案604の送信を実装し得る。
たとえば無線通信についての半二重制限を伴う、受信側UE100の任意の実施形態では、受信側UE100は、ステップ302において、利用可能な無線リソース606のセットを、選好される無線リソースとして決定するとき、チャネル測定のみを考慮に入れるのではないことがある。たとえば、受信側UE100は、受信側UE100からの別の送信(たとえば、データ610のトリガまたはデータ610に対する応答)が予想またはスケジュールされる時間リソースXを考慮に入れ得る。受信側UE100は、たとえば、送信側UE200へのステータスメッセージ604中で指示される利用可能なまたは選好される無線リソース606のリスト中で、受信側UE100がそれ自体の送信を実施することを予想するサブフレームXを指示しない。例として、受信側UE100が、それ自体の送信のためにサブフレームX中のいくつかの周波数リソースをすでに予約した(たとえば、SCI中ですでにシグナリングした)場合、受信側UE100は、利用可能なまたは選好される無線リソース606のリストからサブフレームX中のすべての無線リソースを除外し、および/または、サブフレームX中の無線リソース606を、除外される無線リソース606として指示する。
受信側UE100における、または受信側UE100によってサポートされる(たとえば、独立して動作可能な)受信機チェーン(RXチェーン)の数は限られ得る。言い換えれば、受信側UE100の一実施形態は、ある数のサイドリンクキャリアまたはサイドリンクチャネルを同時に受信することが可能であり得る。ステップ304において送信側UE200に送信される、1つまたは複数の選好される無線リソースのセットを指示するステータスメッセージ604は、RXチェーンの数を考慮に入れる。
一実装例では、受信側UE100は、選好される無線リソース606のセットにおいて、所与の周波数Aのためのいくつかのサブフレームを指示し得る。受信側UE100における限られた数のRXチェーンにより、そのようなサブフレームは、受信側UE100が周波数Aと同時に受信することが可能でないすべての周波数上のデータ受信306について、選好される無線リソースのセットから除外され得る。そのようなサブフレーム(たとえば、周波数Aのために排他的に利用可能なサブフレーム)のセットは、時分割多重化(TDM)パターンによって表され得る。TDMパターンは、同じステータスメッセージ604中で(たとえば、別のフィールド中で)、または、(アイドルまたは占有されていないとも呼ばれる)空いているとステップ302において検知される無線リソース(たとえば、少なくとも1つの空間ストリームの各々のための時間周波数リソース)とは別々に、さらなるステータスメッセージ604中で、シグナリングされ得る。
別の実装例では、空いているとステップ302において決定される1つまたは複数の無線リソース606は、受信側UE100の限られたRX能力によるRX競合を除外することによって低減される。言い換えれば、ステータスメッセージ604中で指示される1つまたは複数の無線リソース606は、限られたRX能力により受信側UE100が受信するために利用可能でないTDMパターンと、空いていると測定された時間周波数リソースとを一緒に考慮する。たとえば、ある時間周波数リソースが空いていると測定された場合でも、その時間周波数リソースは、受信側UE100が、限られたRX能力により前記無線リソース上で受信することが可能でない場合、ステータスメッセージ604中で指示される選好される無線リソース606のリストから除外される。
以下、とりわけ、送信側UE200の一実施形態における、または送信側UE200の一実施形態のための、方法400の3GPP実装形態が説明される。方法400は、1つまたは複数の無線リソースについての受信された提案および/または除外を考慮に入れることによって無線リソースを選択する方法として実装され得る。
受信側UE100以外のUE200の1つまたは複数の実施形態が、ステップ402において受信側UE100から(たとえば、無線リソース提案を指示する)ステータスメッセージ604を受信するとき、UE200は、ステップ404におけるそれ自体のリソース選択プロセス中に、1つまたは複数の指示された無線リソース(たとえば、無線リソース提案)を考慮に入れることができる。図6Bおよび図7は、UE200の一実施形態を概略的に示す。UE200は、受信側UE100にデータ610を送信するかまたは選択的に送信するので、UE200は送信側UE200と呼ばれることがある。
随意に、送信側UE200は、ステップ402において、UE100の複数の実施形態の各々からステータスメッセージ604を受信する。UE200の一実施形態によって実施されるステップ404は、複数のUE100から受信された複数のステータスメッセージ604中で指示された無線リソースに基づいて、少なくとも1つの無線リソースを決定し得る。たとえば、少なくとも1つの無線リソースは、ステップ406においてデータ610がマルチキャストされるべきである、複数のUE100によって指示された、1つまたは複数の無線リソースのセットの交差部を含み得る。
1つまたは複数の指示された無線リソース(たとえば、無線リソース提案)をどのように考慮するかは、たとえば、送信側UE200の能力、送信側UE200の1つまたは複数の意図された受信機、送信側UE200における受信402と送信側UE200からの送信406との間の時間ギャップ、1つまたは複数の指示された無線リソース(たとえば、提案されたまたは選好される無線リソース)とステップ404において送信側UE200において実施されるチャネル検知の結果との間の比較、およびいくつかの周囲のUE100からの複数のステータスメッセージ604(たとえば、獲得された提案)の組合せのうちの少なくとも1つを含む、多くのファクタに依存し得る。
送信側UE200のいくつかの実施形態は、受信側UE100からのステータスメッセージ604中で指示された1つまたは複数の(たとえば、選好される)無線リソース606のみを考慮し得る。たとえば、P-UEは、受信された無線リソース提案に依拠し得る。
送信側UE200のいくつかの代替実施形態は、高度UE、たとえば、V-UEを含む。高度UE200は、ステップ404においてフル検知ベース無線リソース選択を実装する能力を有し得る。この場合、送信側UE200は、受信側UE100によって指示(たとえば、提案)された1つまたは複数の無線リソース606を、送信側UE200の局所チャネル検知から得られたそれ自体の選好される無線リソース(たとえば、局所的に空いている無線リソース)と比較することができる。
リソースの2つのセット間に交差部がある場合、送信側UE200は、受信側UE100への送信側UE200の送信406のために交差部内の少なくとも1つの無線リソースを選択することができる。随意に、複数の交差した無線リソースがある場合、送信側UE200は、たとえば、ある基準に基づいて、またはランダムに(たとえば、擬似ランダム生成器によって)、それらのうちの1つを選択することができる。
図6Bに示されている例では、送信側UE200は、ステップ404において、リソースYを、受信側UE100への送信側UE200の送信406のための少なくとも1つの無線リソースとして、決定(たとえば、選択)する。このようにして、信号受信306は、干渉UE250の送信602によって干渉されないので、受信側UE100における信号受信306の品質、たとえば、信号対雑音比(SINR)が改善され得る。
一変形態では、受信側UE100の選好されるリソースと送信側UE200の選好されるリソースとの(すなわち、ステータスメッセージ604中で指示された1つまたは複数の選好される無線リソースのセットと、ステップ404における局所チャネル検知から得られる1つまたは複数の選好される無線リソースのセットとの)2つのセット間に交差部(すなわち、重複)がない場合、送信側UE200は、それ自体の選好のみを考慮することによって、少なくとも1つの無線リソースを決定(たとえば、選択)し得る。別の変形態では、交差部がない場合、送信側UE200は、たとえば、ステップ402に従ってさらなるステータスメッセージ604が受信されるまで、送信しない。さらなる変形態では、交差部がない場合、送信側UE200は、2つのセット中のあまり干渉されないまたは最も干渉されない無線リソースから少なくとも1つの無線リソースを決定(たとえば、選択)する。言い換えれば、送信側UE200は、干渉が増加する順序(たとえば、両方のセットをマージするある順序)において、2つのセット中の利用可能な無線リソースをソートし得る。送信側UE200は、そのような順序付けられたリストから、たとえばMAC PDUに適応するために、データ610を送信するのに必要な無線リソースの量を選び得る。また別の変形態では、送信側UE200は、2つのセットからランダムに選択されたいくつかのリソースにおいて送信する。
任意の実施形態または実装形態では、たとえば、受信側デバイス100の前の実施形態のうちのいくつかのコンテキストにおいて開示されているように、受信側UE100は、あまり選好されないまたは除外される無線リソース606をシグナリングする。たとえば、ステータスメッセージ604は、受信側UE100においてより干渉されるまたは最も干渉される1つまたは複数の無線リソースのセットを指示し得る。この場合、送信側UE200は、(たとえば、ステップ404における送信側UE200の局所チャネル検知から得られる)送信側無線リソースのそのセットから、除外または干渉されるものとして受信側UE100からのステータスメッセージ604中で指示された1つまたは複数の無線リソースを除外または回避する。言い換えれば、送信側UE200は、ステップ404において、決定された無線リソースのための局所候補を生じる、送信側UE200における局所検知を実施することによって、リソースを決定(または選択)する。少なくとも1つの無線リソースのための局所候補のセットが、除外されるものとして受信側UE100によって指示された1つまたは複数の無線リソース606と重複する場合、そのような重複する無線リソースは、局所候補のセットから除外される。少なくとも1つの無線リソースのための局所候補の全セットが、除外される無線リソースと重複する場合、送信側UE200は、好ましくは、たとえば、さらなるステータスメッセージ604の受信402まで、送信しない。
代替的にまたは追加として、送信側UE200は、たとえば、送信側UE200が送信することを意図するかまたは送信するようにスケジュールされる時間および/または周波数リソースが、選好される無線リソース606として受信側UE100によってシグナリングされる場合、無線リソースの局所候補のそのセットから、送信側UE200が受信側UE100以外の何らかのUEに送信することを意図するかまたは送信するようにスケジュールされる無線リソースを除外する。すなわち、送信側UE200は、受信側UE100によって指示されたそのような1つまたは複数の選好される無線リソース(たとえば、選好または提案)を無視する。
任意の実施形態では、送信側UE200は、ステップ404に従って少なくとも1つの無線リソースを決定するとき、ステータスメッセージ604中で指示された1つまたは複数の無線リソースの各々の選好レベルを考慮に入れ得る。代替的にまたは追加として、たとえば、ステップ404において、送信側UE200は、少なくとも1つの決定された無線リソースを使用してステップ406において送信されることになる、データ610の(または対応するデータパケットの)優先度を考慮に入れ得る。データ610の優先度は、たとえば、受信側UE100の前の実施形態のうちのいくつかのコンテキストにおいて開示されているように、対応する無線リソースにおける送信のためにスケジュールされた他のデータの優先度と比較され得る。ステータスメッセージ604中で受信側デバイス100によって指示されたいくつかの無線リソース606に関連付けられた優先度が、送信側UE200が送信することを意図するかまたは送信するようにスケジュールされるデータ610の優先度よりも高い場合、送信側UE200は、送信406のための少なくとも1つの無線リソースのための候補のセットから、そのような無線リソースを除外する。場合によっては、送信側UE200は、ステータスメッセージ604がより優先度の低いデータを指示する無線リソースを、候補のセットにおいて含むかまたは除外しないことがある。
代替的にまたは追加として、送信側UE200は、限られた能力および/またはエネルギー制約をもつUE、たとえば、P-UEである。そのようなUE200は、たとえば、部分検知ベース無線リソース選択、純粋なランダムリソース選択、および(たとえば、無線リソース選択プロシージャ中のいくつかの検知ステップを省略することによる)低減された複雑さを伴うフル検知ベース無線リソース選択のうちの少なくとも1つを含む、ステップ404における簡略化されたリソース選択プロセスのみを実施し得る。
いくつかの実装形態では、送信側UE200は、ステップ404において、1つまたは複数の指示された無線リソース606とともに部分チャネル検知(手短に言えば、部分検知)に基づいて、リソース選択を実施する。部分検知は、送信側UE200が、無線リソース候補の限られたセット、たとえば、セットEまたは検知された候補のみを検知する(たとえば、および、それのみを検知することができる)ことを意味し、ステップ404に従ってセットE内の少なくとも1つの無線リソースを決定(たとえば、選択)する。受信側UE100から受信されたステータスメッセージ604中で指示された1つまたは複数の選好される無線リソース606(手短に言えば、UE100の指示された候補)と、送信側UE200における部分検知から得られる1つまたは複数の無線リソース(手短に言えば、検知候補のサブセットである、UE200の局所候補)との間に交差部がある場合、送信側UE200は、受信側UE100への送信406のために交差部内の少なくとも1つの無線ソースを決定(たとえば、選択)する。随意におよびさらに、セットE中の検知候補のすべてが、送信側UE200において占有されると知覚される(たとえば、高いエネルギーを伴って、すなわち、送信406のためにこれらのリソースを使用することによって深刻な干渉が生成されることになる)場合、送信側UE200は、受信側UE100の指示された候補のうちで、送信406のための少なくとも1つの無線リソースを、たとえば、その少なくとも1つの無線リソースが送信側UE200の元の検知候補に属さなくても(すなわち、セットE中になくても)、決定(たとえば、選択)し得る。
代替的にまたは追加として、送信側UE200は、いかなる局所検知プロシージャをもまったく考慮しない、無線リソースの純粋にランダムな選択を実装する。送信側UE200は、ステップ404において、受信側UE100からのステータスメッセージ604中で指示された1つまたは複数の選好される無線リソース(手短に言えば、UE100の指示された候補)から、少なくとも1つの無線リソースを選択し、これは、少なくとも受信側UE100によってアイドルであるように見えた無線リソースである。このようにして、たとえば、送信側UE200の局所候補のうちの送信側UE200における純粋なランダムリソース選択と比較して、無線ネットワーク500全体における干渉状況が改善され得る。
代替的にまたは追加として、送信側UE200は、ステップ404において、受信側UE100の指示された候補とともにフル検知プロシージャに基づいて、リソース選択方式を実装する。随意に、複雑さを低減するために、検知ステップのうちの1つまたは複数が省略される。1つまたは複数の検知ステップを省略する場合、送信側UE200は、受信側UE100によって指示された1つまたは複数の選好される無線リソース(すなわち、提案)を利用して、検知ステップ、たとえば、上述の第3の検知ステップをスキップし得る。より詳細には、送信側UE200は、上述の第2の検知ステップから得られる利用可能な無線リソースを、受信側UE100からのステータスメッセージ604中で指示された1つまたは複数の選好される無線リソース(すなわち、提案されたリソース)と比較し得る。比較することは、(たとえば、現存する場合)それらの交差部を見つけることを含み得る。
任意の実施形態または実装形態では、ステータスメッセージ604の受信402(たとえば、リソース提案の受信)と、データ610の送信406(たとえば、送信側UE200が受信側UE100に送信することを開始する)との間の時間ギャップがしきい値よりも小さい場合、送信側UE200は、ステップ404の無線リソース選択プロセス中に、受信側UE100から受信されたステータスメッセージ604(たとえば、提案)中で指示された1つまたは複数の無線リソース606を考慮に入れ得る。
任意の実施形態または実装形態では、ステータスメッセージ604の受信402(たとえば、リソース提案の受信)と、データ610の送信406(たとえば、送信側UE200が受信側UE100に送信することを開始する)との間で、しきい値(たとえば、上述のしきい値)よりも大きい場合、送信側UE200は、好ましくは、ステップ404の無線リソース選択プロセス中に、ステータスメッセージ604(たとえば、提案)中で指示された1つまたは複数の無線リソース606を考慮に入れない。
任意の実施形態または実装形態では、受信側UE100が送信側UE200の意図された受信機である場合、送信側UE200は、それ自体のリソース選択プロシージャ中に、たとえば、受信側UE100以外の無線デバイスへの送信のためにも、受信側UE100によって指示された1つまたは複数の選好される無線リソース(たとえば、リソース提案)を考慮する。代替的にまたは追加として、受信側UE100が送信側UE200の意図された受信機でない場合、または送信側UE200が(たとえば、マルチキャストまたはブロードキャスト送信モードで)複数の受信機をターゲットにする場合、受信側UE100からのステータスメッセージ604(たとえば、リソース提案)は随意に考慮に入れられない。
任意の実施形態または実装形態では、ステータスメッセージ604は、ステータスメッセージ604中に(たとえば、空間無線リソース推奨として)少なくとも1つの(たとえば、選好される)空間無線通信パラメータを含めることによって、少なくとも1つの空間ストリームを指示し得る。空間無線通信パラメータは、空間送信パラメータおよび/または空間受信パラメータを含み得る。空間無線通信パラメータ、たとえば、空間受信パラメータは、受信側UE100におけるDoFを含み得る。
例として、ステータスメッセージ604は、受信側UE100が受信306のために使用し得るDoFを含めることによって、少なくとも1つの空間ストリームを指示し得る。
少なくとも1つの空間ストリームの各々について、ステータスメッセージ604は、1つまたは複数の空間無線通信パラメータを指示し得る。随意に、少なくとも1つの空間ストリームの各々について、ステータスメッセージ604は、時間および/または周波数に関して少なくとも1つの無線リソースを指示し得る。すなわち、ステータスメッセージ604は、少なくとも1つの空間ストリームの各々に関連付けられた、少なくとも1つの時間および/または周波数リソースを指示し得る。たとえば、ステータスメッセージ604は、1つまたは複数の時間および/または周波数リソースに関連付けられた(たとえば、少なくとも1つの空間制御パラメータおよび/または空間DoFを含む)パラメータのリストを含み得る。
ステータスメッセージ604中で指示されたDoFに基づいて、送信側UE200は、ステップ404において送信ランクを決定し得る。送信側UE200は、複数の送信アンテナ、たとえば、アンテナアレイのアンテナエレメントを装備し得る。たとえば、受信側UE100によって指示されたDoFはNであり、送信側UE200は、NおよびMの最大値、すなわち、max(N,M)までの送信ランクを選択し得、Mは、送信側UE200における送信アンテナの数である。
さらに、受信側UE100からのステータスメッセージ604は、(たとえば、DoFに従っていくつかのアンテナエレメントをコヒーレントに組み合わせるときに)少なくとも1つの空間ストリームとともに時間および/または周波数リソースZにおける低い測定された干渉を指示し得る。ステップ402中で受信されたステータスメッセージ604とステップ404において決定された送信ランクとに基づいて、送信側UE200は、時間および/または周波数リソースZを使用して、決定されたランクをもつMIMO送信406のためにプリコーダを適用し得る。代替的にまたは追加として、受信側UE100の一実施形態のステータスメッセージ604中のリソース提案によって暗黙的にまたは明示的に指示された干渉レベルに基づいて、送信側UE200は、ステップ404において、受信側UE100への送信側UE200の送信406のための適切な変調符号化方式(MCS)を決定(たとえば、選択)し得る。
送信側UE200のいくつかの実施形態は、ステップ404において、無線ネットワーク500中の受信側UE100の複数の(たとえば、数個の)実施形態からの複数の受信されたステータスメッセージ604(たとえば、獲得された提案)を一緒に考慮することによって、少なくとも1つの無線リソースを決定(たとえば、選択)するように設定される。一緒に考慮することは、それぞれのステータスメッセージ604中で指示された1つまたは複数の選好される無線リソース606の複数のセットの交差部を決定することによって実装され得る。代替的にまたは追加として、一緒に考慮することは、それぞれのステータスメッセージ604中で指示された1つまたは複数の除外される無線リソース606の複数のセットの和集合を決定することによって実装され得る。
代替的にまたは追加として、送信側UE200は、各々がデータ610の受信306のための候補である、受信側UE100の複数の実施形態からの複数の受信されたステータスメッセージ604(たとえば、獲得された提案または受信された推奨)を一緒に考慮することによって、意図された受信機を、無線通信の受信側UE100として決定(たとえば、選択)する。たとえば、受信側UE100の複数の実施形態は、メッシュ無線ネットワーク500の複数の周囲のUEを含み得る。この場合、送信側UE200のための特定のアプリオリな受信機はない。たとえば、送信側UE200は、データ610のマルチホップ通信のためのネクストホップを決定する。
代替的にまたは追加として、送信側UE200は、2つ以上のサイドリンク通信セッションに関与し得る。すなわち、送信側UE200の無線通信は、複数のサイドリンク通信セッションを含む。サイドリンク通信セッションの各々は、受信側UE100の一実施形態(すなわち、それぞれの意図された受信機)に関連付けられる。送信側UE200は、意図された受信機のうちのいくつかまたは意図された受信機の各々から、ステップ402に従ってステータスメッセージ604を受信する。送信側UE200は、ステップ404におけるそれ自体のリソース選択プロセス中に、利用可能な場合、意図された受信機のすべてからの受信されたステータスメッセージ604(たとえば、リソース提案)を考慮する。たとえば、送信側UE200は、それぞれ受信されたステータスメッセージ604中で指示された1つまたは複数の無線リソース606の複数のセットにわたる、無線リソースの重複するセットから、少なくとも1つの無線リソースを決定(たとえば、選択)し得る。
代替的にまたは追加として、送信側UE200は、ステップ404において、複数の意図された受信機の(たとえば、現在の)ロケーションにおける相関を考慮に入れて、受信側UE100の複数の実施形態(手短に言えば、意図された受信機)から受信された複数のステータスメッセージ604に基づいて、少なくとも1つの無線リソースを決定し得る。複数の意図された受信機の各々に送信されるべきそれぞれのデータ610は、異なる意図された受信機について異なることも異ならないこともある。たとえば、送信側UE200は、たとえば、時間および/または周波数リソースに関して、無線リソースのクリーンなまたは均一な使用の選択を補強するために、それぞれの意図された受信機から受信されたそれぞれのステータスメッセージ604中で指示された1つまたは複数の選好される無線リソースのセットを一緒に考慮し得る。例として、送信側UE200は、無線ネットワーク500中の複数の(たとえば、3つの)UE100(すなわち、意図された受信機)を有する。意図された受信機100は、UE200の周囲のまたは近隣のUE100であり得る。すべてのまたは大多数の意図された受信機100が、無線リソースXを、選好されるものとして指示する。たとえば、意図された受信機100の各々(または意図された受信機100の大部分の各々)からのそれぞれのステータスメッセージ604が、Xを、選好される無線リソース606として指示する。さらに、意図された受信機100のうちの少数(たとえば、3つのうちの1つ)が、無線リソースYを、選好される無線リソース606として指示する。この場合、送信側UE200は、無線リソースXを、送信406のための少なくとも1つの無線リソースとして決定する。
代替的にまたは追加として、送信側UE200は、各々が受信側UE100を具現する、それぞれの意図された受信機からの1つまたは複数の無線リソースのセットを一緒に考慮することに依存して、ステップ406においてマルチキャストモードで送信するのか、ユニキャストモードで送信するのかを決定し得る。たとえば、送信側UE200が、同じデータ610(たとえば、同じデータパケット)を複数の3つのUEに送信することを希望し、すべての3つのUEが、同じリソースを提案する場合、送信側UE200は、効率的な無線リソース利用のためにマルチキャストモードを選定し得る。
図8は、受信側デバイス100において送信側デバイス200からデータ610を受信するために少なくとも1つの空間ストリームを使用する方向性無線通信における、受信側デバイス100、すなわち、第1の無線デバイスと、送信側デバイス200、すなわち、第2の無線デバイスとの実施形態を概略的に示す。
少なくとも1つの空間ストリームが、受信側デバイス100において形成される。受信側デバイス100は、ステップ302において受信側デバイス100において受信された無線信号に基づいて、1つまたは複数の無線リソース606-R1を決定する。決定302の基礎をなす無線信号は、送信側デバイス200から受信された無線信号と、何らかの他の無線ソース、たとえば、ブッキングメッセージまたは干渉602から受信された無線信号とのうちの少なくとも1つを含む。たとえば、送信側デバイス200から受信される無線信号は、何らかの前に送信されたデータを搬送する。
1つまたは複数の無線リソース606-R1は、ステップ302において、受信側デバイス100において受信された無線信号に基づいて、第1の方向性受信によって規定された空間ストリーム606-R1として決定され、第1の方向性受信は、送信側デバイス200から受信される無線信号を増幅し、および/または干渉602を抑制する。したがって、1つまたは複数の決定された無線リソースは、受信側デバイス100において受信可能な異なる空間ストリーム606-R1および606-R2のうちの少なくとも1つの空間ストリーム606-R1を含む。他の受信可能な空間ストリーム606-R2は、干渉602によって規定された第2の方向性受信に対応する。
空間ストリームの各々は、それぞれの方向性受信のためにアンテナエレメントの無線信号をコヒーレントに組み合わせるための複素数値利得を含む組合せベクトルに関連付けられ得る。方法300の簡略化された実装形態では、空間ストリーム606-R1の第1の方向性受信のための組合せベクトルのみが、送信側デバイス200のための受信の方向への方向性利得を最大にすることによって、および/または送信側デバイス200から受信される無線信号についてのRSRPまたはRSSIを最大にすることによって算出される。高度の実装形態では、それぞれ、送信側デバイス200および干渉602に対応する組合せベクトルが、複素数値ベクトル空間において相互に直交するという追加の制約を使用して、送信側デバイス200からの無線信号および干渉602の各々についての組合せベクトルが決定される。
1つまたは複数の決定された無線リソース606-R1を指示するステータスメッセージ604が、ステップ304において送信側デバイス200に送信される。たとえば、ステータスメッセージ604は、空間ストリーム606-R1上で受信するために受信側デバイス100において利用可能な(たとえば、1に等しい)空間DoFを(たとえば、明確にまたは暗黙的に)指示する。
例として、送信側デバイス200は、干渉602を観測することができる。従来の送信機は、干渉602によって占有される時間および/または周波数リソース上で受信機100にデータ610を送信することを控え得るが、ステータスメッセージ604は、受信側デバイス100がステップ306において空間ストリーム606-R1上でデータ610を受信する能力を、たとえば、同じ時間および/または周波数リソースが使用される場合でも指示する。これは、受信側デバイス100が干渉602の存在下で受信306のために利用可能な少なくとも1つの空間DoFを有するので可能である。
したがって、データ610は、DoFを指示することによって、送信されたステータスメッセージ604中で指示された1つまたは複数の無線リソース606-R1に対応する、少なくとも1つの無線リソースとしての空間ストリーム606-R1上で、ステップ306において、受信側デバイス100において送信側デバイス200から受信される。
図8の実施形態に関して例示されるように、方法300は、受信機100における方向性受信(また、ビームフォーミング受信306)を選択する方法として実装され得る。方法400は、ブロードキャストまたは全方向性送信406の方向性受信306を指示するステータスメッセージ受信402に基づいて、干渉602の存在下でブロードキャストまたは全方向性送信406を実施する方法として実装され得る。
図9は、受信側デバイス100において送信側デバイス200からデータ610を受信するために少なくとも1つの空間ストリームを使用する方向性無線通信における、受信側デバイス100、すなわち、第1の無線デバイスと、送信側デバイス200、すなわち、第2の無線デバイスとの実施形態を概略的に示す。
少なくとも1つの空間ストリーム606-T1が、送信側デバイス200において形成される。受信側デバイス100は、ステップ302において受信側デバイス100において受信された無線信号904に基づいて、1つまたは複数の無線リソース606-T1および606-T2を決定する。
決定302の基礎をなす無線信号904は、送信側デバイス200からの異なる方向性送信について異なる空間プリコーダを使用して送信される。少なくとも、異なる方向性送信のサブセットが、受信側デバイス100において受信可能であり、したがって、受信側デバイス100において受信可能な異なる空間ストリーム606-T1および606-T2を規定する。
異なる方向性送信の無線信号904は、異なる信号識別子906で符号化される。すなわち、異なるプリコーディングベクトルが、送信側デバイス200から送信される無線信号904に適用され、異なるプリコーディングベクトルは、無線信号904中で符号化される異なる信号識別子906に一意に対応する。
ステータスメッセージ604は、対応する1つまたは複数の信号識別子906を参照することによって、1つまたは複数の決定された無線リソース606-T1および606-T2を指示する。随意に、図9に概略的に示されているように、ステータスメッセージ604は、1つまたは複数の指示された無線リソース606-T1および606-T2の各々に関連付けられた選好レベル902をさらに指示する。
図9の実施形態に関して例示されるように、方法300は、受信機100における方向性送信(また、ビームフォーミング送信406)を選択する方法として実装され得る。方法400は、方向性送信406を指示するステータスメッセージ受信402に基づいて方向性送信406を実施する方法として実装され得る。
図10は、受信側デバイス100において送信側デバイス200からデータ610を受信するために少なくとも1つの空間ストリームを含むMIMOチャネルを使用する無線通信における、受信側デバイス100、すなわち、第1の無線デバイスと、送信側デバイス200、すなわち、第2の無線デバイスとの実施形態を概略的に示す。
図10中のデバイス100の実施形態とデバイス200の実施形態とは、それぞれ、図8と図9の両方からのデバイス100の実施形態の特徴とデバイス200の実施形態の特徴とを組み合わせることによって実装され得る。
少なくとも1つの空間ストリームは、図10の例では、2つの空間ストリーム606-1および606-2を含む。少なくとも1つの空間ストリームの各々は、受信側デバイス100と送信側デバイス200の両方において、それぞれ、アンテナエレメントをプリコーディングし、コヒーレントに組み合わせることによって形成される。受信側デバイス100は、ステップ302において受信側デバイス100において受信された参照信号(RS、たとえば、モビリティRSまたは復調RS)に基づいて、空間ストリーム606-1および606-2のうちの少なくとも1つを含む無線リソースのうちの1つまたは複数を決定する。
ステータスメッセージ604は、1つまたは複数の決定された空間無線リソース、すなわち、1つまたは複数の空間ストリーム606-1および606-2を指示する。たとえば、ステータスメッセージ604は、1つまたは複数の空間ストリーム606-1および606-2を含むMIMOチャネルのためのランクを指示する。
図10の実施形態に関して例示されるように、方法300は、MIMOチャネルのために受信機100において1つまたは複数の空間ストリーム606-1および606-2を選択する方法として実装され得る。方法400は、MIMOチャネル、たとえば、MIMO送信406のために使用されるべきランクおよび/またはプリコーディング行列を指示する、ステータスメッセージ受信402に基づいて、MIMO送信406を実施する方法として実装され得る。
図11は、デバイス100の一実施形態のための概略ブロック図を示す。デバイス100は、方法300を実施するための1つまたは複数のプロセッサ1104と、プロセッサ1104に結合されたメモリ1106とを備える。たとえば、メモリ1106は、モジュール102、104および106のうちの少なくとも1つを実装する命令で符号化され得る。
1つまたは複数のプロセッサ1104は、単体で、またはメモリ1106などのデバイス100の他の構成要素と併せてのいずれかで、受信機機能性を提供するように動作可能な、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理ユニット、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または任意の他の好適なコンピューティングデバイス、リソースのうちの1つまたは複数の組合せ、あるいはハードウェア、マイクロコードおよび/または符号化された論理の組合せであり得る。たとえば、1つまたは複数のプロセッサ1104は、メモリ1106に記憶された命令を実行し得る。そのような機能性は、本明細書で開示される利益のうちのいずれかを含む、本明細書で説明される様々な特徴およびステップを提供することを含み得る。「デバイスはアクションを実施するように動作可能である」という表現は、デバイス100がアクションを実施するように設定されることを示し得る。
図11に概略的に示されているように、デバイス100は、たとえば、受信側UEとして機能する、第1の無線デバイス1100によって具現され得る。第1の無線デバイス1100は、1つまたは複数の無線デバイスおよび/または1つまたは複数の他の基地局との無線通信のために、デバイス100に結合された無線インターフェース1102を備える。
図12は、デバイス200の一実施形態のための概略ブロック図を示す。デバイス200は、方法400を実施するための1つまたは複数のプロセッサ1204と、プロセッサ1204に結合されたメモリ1206とを備える。たとえば、メモリ1206は、モジュール202、204および206のうちの少なくとも1つを実装する命令で符号化され得る。
1つまたは複数のプロセッサ1204は、単体で、またはメモリ1206などのデバイス200の他の構成要素と併せてのいずれかで、送信機機能性を提供するように動作可能な、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理ユニット、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または任意の他の好適なコンピューティングデバイス、リソースのうちの1つまたは複数の組合せ、あるいはハードウェア、マイクロコードおよび/または符号化された論理の組合せであり得る。たとえば、1つまたは複数のプロセッサ1204は、メモリ1206に記憶された命令を実行し得る。そのような機能性は、本明細書で開示される利益のうちのいずれかを含む、本明細書で説明される様々な特徴およびステップを提供することを含み得る。「デバイスはアクションを実施するように動作可能である」という表現は、デバイス200がアクションを実施するように設定されることを示し得る。
図12に概略的に示されているように、デバイス200は、たとえば、送信側UEとして機能する、第2の無線デバイス1200によって具現され得る。第2の無線デバイス1200は、1つまたは複数の無線デバイスおよび/または1つまたは複数の他の基地局との無線通信のために、デバイス200に結合された無線インターフェース1202を備える。
図13を参照すると、一実施形態によれば、通信システム1300が、無線アクセスネットワークなどのアクセスネットワーク1311とコアネットワーク1314とを備える、3GPPタイプセルラーネットワークなどの通信ネットワーク1310を含む。アクセスネットワーク1311は、NB、eNB、gNBまたは他のタイプの無線アクセスポイントなど、複数の基地局1312a、1312b、1312cを備え、各々が、対応するカバレッジエリア1313a、1313b、1313cを規定する。各基地局1312a、1312b、1312cは、有線接続または無線接続1315を介してコアネットワーク1314に接続可能である。カバレッジエリア1313c中に位置する第1のユーザ機器(UE)1391が、対応する基地局1312cに無線で接続するか、または対応する基地局1312cによってページングされるように設定される。カバレッジエリア1313a中の第2のUE1392が、対応する基地局1312aに無線で接続可能である。この例では複数のUE1391、1392が示されているが、開示される実施形態は、唯一のUEがカバレッジエリア中にある状況、または唯一のUEが対応する基地局1312に接続している状況に等しく適用可能である。
通信ネットワーク1310は、それ自体、ホストコンピュータ1330に接続され、ホストコンピュータ1330は、スタンドアロンサーバ、クラウド実装サーバ、分散型サーバのハードウェアおよび/またはソフトウェアにおいて、あるいはサーバファーム中の処理リソースとして具現され得る。ホストコンピュータ1330は、サービスプロバイダの所有または制御下にあり得るか、あるいはサービスプロバイダによってまたはサービスプロバイダの代わりに動作され得る。通信ネットワーク1310とホストコンピュータ1330との間の接続1321、1322が、コアネットワーク1314からホストコンピュータ1330まで直接延び得るか、または随意の中間ネットワーク1320を介して進み得る。中間ネットワーク1320は、公衆ネットワーク、プライベートネットワークまたはホストされたネットワークのうちの1つ、あるいはそれらのうちの2つ以上の組合せであり得、中間ネットワーク1320は、もしあれば、バックボーンネットワークまたはインターネットであり得、特に、中間ネットワーク1320は、2つまたはそれ以上のサブネットワーク(図示せず)を備え得る。
図13の通信システム1300は、全体として、接続されたUE1391、1392のうちの1つとホストコンピュータ1330との間のコネクティビティを可能にする。コネクティビティは、オーバーザトップ(OTT)接続1350として説明され得る。ホストコンピュータ1330および接続されたUE1391、1392は、アクセスネットワーク1311、コアネットワーク1314、任意の中間ネットワーク1320および可能なさらなるインフラストラクチャ(図示せず)を媒介として使用して、OTT接続1350を介して、データおよび/またはシグナリングを通信するように設定される。OTT接続1350は、OTT接続1350が通過する関与する通信デバイスが、アップリンク通信およびダウンリンク通信のルーティングに気づいていないという意味で、透過的であり得る。たとえば、基地局1312は、接続されたUE1391にフォワーディング(たとえば、ハンドオーバ)されるべき、ホストコンピュータ1330から発生したデータを伴う着信ダウンリンク通信の過去のルーティングについて、通知されないことがあるかまたは通知される必要がない。同様に、基地局1312は、UE1391から発生してホストコンピュータ1330に向かう発信アップリンク通信の将来ルーティングに気づいている必要がない。
次に、一実施形態による、前の段落において説明されたUE、基地局およびホストコンピュータの例示的な実装形態が、図14を参照しながら説明される。通信システム1400では、ホストコンピュータ1410は、通信システム1400の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線接続または無線接続をセットアップおよび維持するように設定された通信インターフェース1416を含む、ハードウェア1415を備える。ホストコンピュータ1410は、記憶能力および/または処理能力を有し得る、処理回路要素1418をさらに備える。特に、処理回路要素1418は、命令を実行するように適応された、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイまたはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。ホストコンピュータ1410は、ホストコンピュータ1410に記憶されるかまたはホストコンピュータ1410によってアクセス可能であり、処理回路要素1418によって実行可能である、ソフトウェア1411をさらに備える。ソフトウェア1411はホストアプリケーション1412を含む。ホストアプリケーション1412は、UE1430およびホストコンピュータ1410において終端するOTT接続1450を介して接続するUE1430など、リモートユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。リモートユーザにサービスを提供する際に、ホストアプリケーション1412は、OTT接続1450を使用して送信されるユーザデータを提供し得る。ユーザデータは、ステップ206において決定されたUE1430のロケーションに依存し得る。ユーザデータは、UE1430に配信される補助情報または高精度広告(precision advertisements)(また、広告)を含み得る。ロケーションは、たとえばOTT接続1450を使用して、UE1430によってホストコンピュータに報告され、および/または、たとえば接続1460を使用して、基地局1420によって報告され得る。
通信システム1400は、通信システム中に提供される基地局1420をさらに含み、基地局1420は、基地局1420がホストコンピュータ1410およびUE1430と通信することを可能にするハードウェア1425を備える。ハードウェア1425は、通信システム1400の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線接続または無線接続をセットアップおよび維持するための通信インターフェース1426、ならびに基地局1420によってサーブされるカバレッジエリア(図14に図示せず)中に位置するUE1430との少なくとも無線接続1470をセットアップおよび維持するための無線インターフェース1427を含み得る。通信インターフェース1426は、ホストコンピュータ1410への接続1460を容易にするように設定され得る。接続1460は直接であり得るか、あるいは接続1460は、通信システムのコアネットワーク(図14に図示せず)を、および/または通信システムの外部の1つまたは複数の中間ネットワークを通過し得る。図示の実施形態では、基地局1420のハードウェア1425は、処理回路要素1428をさらに含み、処理回路要素1428は、命令を実行するように適応された、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。基地局1420は、内部的に記憶されるかまたは外部接続を介してアクセス可能なソフトウェア1421をさらに有する。
通信システム1400は、すでに言及されたUE1430をさらに含む。UE1430のハードウェア1435は、UE1430が現在位置するカバレッジエリアをサーブする基地局との無線接続1470をセットアップおよび維持するように設定された、無線インターフェース1437を含み得る。UE1430のハードウェア1435は、処理回路要素1438をさらに含み、処理回路要素1438は、命令を実行するように適応された、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。UE1430は、UE1430に記憶されるかまたはUE1430によってアクセス可能であり、処理回路要素1438によって実行可能である、ソフトウェア1431をさらに備える。ソフトウェア1431はクライアントアプリケーション1432を含む。クライアントアプリケーション1432は、ホストコンピュータ1410のサポートを伴って、UE1430を介して人間のまたは人間でないユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。ホストコンピュータ1410では、実行しているホストアプリケーション1412は、UE1430およびホストコンピュータ1410において終端するOTT接続1450を介して、実行しているクライアントアプリケーション1432と通信し得る。ユーザにサービスを提供する際に、クライアントアプリケーション1432は、ホストアプリケーション1412から要求データを受信し、要求データに応答してユーザデータを提供し得る。OTT接続1450は、要求データとユーザデータの両方を転送し得る。クライアントアプリケーション1432は、クライアントアプリケーション1432が提供するユーザデータを生成するためにユーザと対話し得る。
図14に示されているホストコンピュータ1410、基地局1420およびUE1430は、それぞれ、図13のホストコンピュータ1330、基地局1312a、1312b、1312cのうちの1つ、およびUE1391、1392のうちの1つと同等であり得ることに留意されたい。つまり、これらのエンティティの内部の働きは、図14に示されているようなものであり得、別個に、周囲のネットワークトポロジーは、図13のものであり得る。
図14では、OTT接続1450は、仲介デバイスとこれらのデバイスを介したメッセージの正確なルーティングとへの明示的言及なしに、基地局1420を介したホストコンピュータ1410とユーザ機器1430との間の通信を示すために抽象的に描かれている。ネットワークインフラストラクチャが、ルーティングを決定し得、ネットワークインフラストラクチャは、UE1430からまたはホストコンピュータ1410を動作させるサービスプロバイダから、またはその両方からルーティングを隠すように設定され得る。OTT接続1450がアクティブである間、ネットワークインフラストラクチャは、さらに、ネットワークインフラストラクチャが、(たとえば、ネットワークの負荷分散考慮または再設定に基づいて)ルーティングを動的に変更する決定を行い得る。
UE1430と基地局1420との間の無線接続1470は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従う。様々な実施形態のうちの1つまたは複数は、無線接続1470が最後のセグメントを形成するOTT接続1450を使用して、UE1430に提供されるOTTサービスの性能を改善する。より正確には、これらの実施形態の教示は、レイテンシを低減し、データレートを改善し、それにより、より良い応答性などの利益を提供し得る。
1つまたは複数の実施形態が改善する、データレート、レイテンシおよび他のファクタを監視する目的での、測定プロシージャが提供され得る。測定結果の変動に応答して、ホストコンピュータ1410とUE1430との間のOTT接続1450を再設定するための随意のネットワーク機能性がさらにあり得る。測定プロシージャおよび/またはOTT接続1450を再設定するためのネットワーク機能性は、ホストコンピュータ1410のソフトウェア1411においてまたはUE1430のソフトウェア1431において、またはその両方において実装され得る。実施形態では、OTT接続1450が通過する通信デバイスにおいてまたはそれに関連して、センサー(図示せず)が展開され得、センサーは、上記で例示された監視された量の値を供給すること、またはソフトウェア1411、1431が監視された量を算出または推定し得る他の物理量の値を供給することによって、測定プロシージャに参加し得る。OTT接続1450の再設定は、メッセージフォーマット、再送信セッティング、好ましいルーティングなどを含み得、再設定は、基地局1420に影響を及ぼす必要がなく、再設定は、基地局1420に知られていないかまたは知覚不可能であり得る。そのようなプロシージャおよび機能性は、当技術分野において知られ、実施され得る。いくつかの実施形態では、測定は、スループット、伝搬時間、レイテンシなどのホストコンピュータ1410の測定を容易にするプロプライエタリUEシグナリングを伴い得る。測定は、ソフトウェア1411、1431が、伝搬時間、エラーなどを監視しながら、ソフトウェア1411、1431が、OTT接続1450を使用して、メッセージ、特に、空のまたは「ダミー」メッセージを送信させるという点で実装され得る。
図15は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図13および図14を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータ、基地局およびUEを含む。本開示の簡単のために、図15への図面参照のみがこのセクションに含まれる。方法の第1のステップ1510において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。第1のステップ1510の随意のサブステップ1511において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。第2のステップ1520において、ホストコンピュータは、UEにユーザデータを搬送する送信を始動する。随意の第3のステップ1530において、基地局は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ホストコンピュータが始動した送信において搬送されたユーザデータをUEに送信する。随意の第4のステップ1540において、UEは、ホストコンピュータによって実行されたホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行する。
図16は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図13および図14を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータ、基地局およびUEを含む。本開示の簡単のために、図16への図面参照のみがこのセクションに含まれる。方法の第1のステップ1610において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。随意のサブステップ(図示せず)において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。第2のステップ1620において、ホストコンピュータは、UEにユーザデータを搬送する送信を始動する。送信は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局を介して進み得る。随意の第3のステップ1630において、UEは、送信において搬送されたユーザデータを受信する。
任意の実施形態では、受信側無線デバイスが、他のUEにリソースを提案または推奨し得る。送信側デバイスが、送信側デバイスのリソース選択プロシージャ中にリソース提案を利用し得る。
上記の説明から明らかになったように、本技法の実施形態は、適切な送信リソースの選択を可能にし、これは、改善された信号受信、リソース利用の改善された効率、および/または低減されたリソース選択の複雑さに関して利点を有し得、これは、限られた能力をもつ無線デバイスにとって特に有益である。
限られた能力をもつUE、たとえば、P-UEの場合、ステータスメッセージ中で指示された1つまたは複数の無線リソースに基づく部分検知、またはステータスメッセージ中で指示された1つまたは複数の無線リソースに基づくランダムリソース選択が適用され得る。この場合、限られたおよび/または不完全な数の無線リソースが候補と見なされる場合でも、ならびに/あるいは純粋にランダムな選択機構が使用される場合でも、適切な送信リソースが選択され得る。
本発明の多くの利点は上記の説明から十分に理解され、本発明の範囲から逸脱することなく、および/または本発明の利点のすべてを犠牲にすることなしに、ユニットおよびデバイスの形式、設定および構成において様々な変更が行われ得ることは明らかであろう。本発明が多くのやり方で変化され得るので、本発明は以下の特許請求の範囲によってのみ限定されるべきであることを認識されよう。