JP7096495B2 - 置局設計方法、置局設計装置、及びプログラム - Google Patents

置局設計方法、置局設計装置、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、置局設計方法、置局設計装置、及びプログラムに関する。
通信インフラ(Telecommunications Infrastructure)においてミリ波帯の電波を活用する場合のユースケースが、IEEE802.11ayにおいて提案されている(非特許文献1)。また、当該ユースケースを検討するプロジェクトとして、TIP(Telecom Infra Project)が立ち上げられている(非特許文献2)。一方、通信インフラの監視において、3D(Three-Dimensional;3次元)点群データを活用する技術の検討が進められている(非特許文献3)。
ところで、従来、複数の無線端末局の設置位置を指定して、無線基地局の設置位置の候補を評価する技術がある。例えば、特許文献1に記載の技術は、無線基地局の個数を最少にするように、伝搬損失量と無線基地局の故障発生率とをパラメータとして無線基地局の設置位置を評価する置局設計方法に関する。このような技術においては、無線基地局の設置位置の候補を予め指定することが必要である。
また、従来、無線基地局と無線端末局との間の見通しの有無を判定する技術がある。例えば、特許文献2に記載の技術は、予め設置位置が指定された無線局と、当該無線局に対向する無線局との間の見通しの有無を判定する。
特許第6377666号公報 特許第4295746号公報
D. Tujkovic, et al.、"Changes to IEEE 802.11ay in support of mmW Distribution Network Use Cases"、[online]、2017年7月10日、doc.:IEEE 802.11-17/1022r0, Djordje Tujkovic Facebook、[平成30年12月26日検索]、インターネット〈URL:https://mentor.ieee.org/802.11/dcn/17/11-17-1022-00-00ay-changes-to-ieee-802-11ay-in-support-of-mmw-mesh-network-use-cases.pptx> S. Sawhney, et al.、"Millimeter Wave (mmWave) Networks"、[online]、Telecom Infra Project、[平成30年12月26日検索]、インターネット〈URL:https://telecominfraproject.com/mmwave/> "ヒトを支援するAI B-10 設備保守作業支援を推進する空間状態推定技術 3D点群解析技術で実世界をデータベース化します"、[online]、NTT R&D Forum 2017、[平成30年12月26日検索]、インターネット〈URL:http://www.ntt.co.jp/RD/active/201702/jp/pdf_jpn/02/B-10_j.pdf> "MetroLinqTM 2.5G 60 Beamforming Sector, Datasheet"、[online]、IgniteNet、[平成30年12月26日検索]、インターネット〈URL:https://www.ignitenet.com/downloads/datasheets/MetroLinq-2.5G-60-BF-sector-datasheet.pdf>
特許文献1に記載の技術を、特に見通しの確保が必要な通信方式を利用する無線通信システムに対して適用する場合において、無線基地局の最適な設置位置を選定するためには、膨大な数の無線基地局の設置位置の候補を予め指定して、それぞれについて評価を行わなければならないという課題がある。また、特許文献2に記載の技術を用いて無線局の最適な設置位置を選定するためには、想定しうる全ての無線局の組合せを予め指定して、それぞれについて評価を行わなければならないという課題がある。
本発明は、上記のような技術的背景に鑑みてなされたものであり、複数の無線端末局に対して最適な無線基地局の設置位置の候補を容易に選定することができる技術を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、指定された無線基地局の設置位置条件に従って点群データから前記無線基地局の設置位置の候補を抽出するステップと、指定された複数の無線端末局のそれぞれと前記無線基地局の設置位置の候補との間の見通しの有無を前記点群データに基づいて判定し、前記無線基地局の設置位置の候補と、前記無線基地局の設置位置の候補との間において見通しが有ると判定された前記無線端末局と、が対応付けられた情報を含む第1のリストを生成するステップと、前記第1のリストに基づいて、全ての前記無線端末局を収容可能となる前記無線基地局の設置位置の候補の組合せを示す情報を含む第2のリストを生成するステップと、前記無線基地局の設置位置の候補の個数が少ない順に前記第2のリストをソートするステップと、を有する置局設計方法である。
また、本発明の一態様は、上記の置局設計方法であって、前記無線基地局の設置位置の候補との間において前記見通しが無いと判定された無線端末局に対して、前記見通しが無い場合に通信可能な通信方式が用いられた場合の伝送速度を推定し、推定された前記伝送速度が所定値以上である前記無線端末局と前記無線基地局の設置位置の候補とが対応付けられた情報を含む第3のリストを生成するステップ、を更に有する。
また、本発明の一態様は、上記の置局設計方法であって、前記見通しが有ると判定された前記無線端末局と推定された前記伝送速度が前記所定値以上である無線端末局との和集合であって、全ての前記無線端末局を収容可能な前記無線基地局の設置位置の候補の組合せを示す情報を含む第4のリストを生成するステップと、前記第4のリストを、前記無線基地局の設置位置の候補の個数が少ない順にソートするステップと、を更に有する。
また、本発明の一態様は、上記の置局設計方法であって、前記第4のリストに含まれる前記無線基地局の設置位置の候補の組合せに基づく無線基地局であって、前記無線基地局が収容する全ての前記無線端末局における伝送速度の値の総和を算出し、前記伝送速度の値の総和が大きい順に前記第4のリストをソートするステップ、を更に有する。
また、本発明の一態様は、上記の置局設計方法であって、前記無線基地局の設置位置の候補に基づくそれぞれの前記無線基地局が収容する無線端末局の個数の偏差が小さい順に前記第2のリストをソートするステップ、を更に有する。
また、本発明の一態様は、上記の置局設計方法であって、前記第1のリストにおいて、前記無線基地局の設置位置の候補との間において見通しが有ると判定された全ての前記無線端末局のそれぞれが、前記無線基地局の設置位置の候補に基づく前記無線基地局のうち少なくも2つ以上の無線基地局によって収容可能であるように前記無線基地局の設置位置の候補を追加するステップ、を更に有する。
また、本発明の一態様は、指定された無線基地局の設置位置条件に従って点群データから前記無線基地局の設置位置の候補を抽出する点群データ抽出部と、指定された複数の無線端末局のそれぞれと前記無線基地局の設置位置の候補との間の見通しの有無を前記点群データに基づいて判定し、前記無線基地局の設置位置の候補と、前記無線基地局の設置位置の候補との間において見通しが有ると判定された前記無線端末局と、が対応付けられた情報を含む第1のリストを生成し、前記第1のリストに基づいて、全ての前記無線端末局を収容可能となる前記無線基地局の設置位置の候補の組合せを示す情報を含む第2のリストを生成し、前記無線基地局の設置位置の候補の個数が少ない順に前記第2のリストをソートするリスト生成部と、を備える置局設計装置である。
また、本発明の一態様は、上記の置局設計方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
本発明により、複数の無線端末局に対して最適な無線基地局の設置位置の候補を容易に選定することができる。
本発明の第1の実施形態に係る置局設計装置1の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る置局設計装置1による無線端末局の設置位置の特定方法の一例について説明するための図である。 本発明の第1の実施形態に係る置局設計装置1による無線基地局の設置位置に関する条件の指定方法の一例について説明するための図である。 本発明の第1の実施形態に係る置局設計装置1によって生成されるリストL1の構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る置局設計装置1によって生成されるリストL2の構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る置局設計装置1によって生成されるリストL3の構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る置局設計装置1の動作を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る置局設計装置1の動作を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る置局設計装置1の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る置局設計装置1によって生成されるリストL4の構成の一例を示す図である。 第2の実施形態に係る置局設計装置1のリスト生成部17の動作を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る通信システムの全体構成の一例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る置局設計装置1bの機能構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る置局設計装置1によって生成されるリストL5の構成の一例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る置局設計装置1によって生成されるリストL6の構成の一例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る置局設計装置1によって生成されるリストL7の構成の一例を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る置局設計装置1のリスト生成部17の動作を示すフローチャートである。
<第1の実施形態>
以下、本発明の第1の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
[置局設計装置の機能構成]
以下、置局設計装置1の機能構成について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る置局設計装置1の機能構成を示すブロック図である。置局設計装置1は、複数の無線端末局に対して最適な無線基地局の設置位置の候補を選定するための装置である。置局設計装置1は、例えば汎用コンピュータ等の情報処理装置を含んで構成される。
図1に示すように、置局設計装置1は、地図情報記憶部11と、無線端末局位置入力部12と、無線基地局設置条件入力部13と、点群データ記憶部14と、点群データ抽出部15と、点群データ一時記憶部16と、リスト生成部17と、見通し評価部18と、リスト出力部19と、を含んで構成される。
地図情報記憶部11は、予め地図情報D1を記憶する。地図情報記憶部11は、例えば、ROM(Read Only Memory;読み出し専用メモリ)、RAM(Random Access Memory;読み書き可能なメモリ)、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、及びHDD(Hard Disk Drive)等の記憶媒体、又はこれらの記憶媒体の任意の組み合わせによって構成される。地図情報D1は、建物を識別する情報と、当該建物の位置を示す位置情報(例えば、住所情報、又は緯度・経度等)と、が対応付けられた情報のデータベースを含む。
無線端末局位置入力部12は、地図情報D1に基づき、予め定められた全ての無線端末局の設置位置を指定する。無線端末局位置入力部12は、指定された全ての無線端末局の設置位置を示す情報を点群データ抽出部15に入力する。
なお、無線端末局位置入力部12は、例えば、以下のような方法によって無線端末局の設置位置を指定する。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る置局設計装置1による無線端末局の設置位置の指定方法の一例について説明するための図である。図2に示すように、無線端末局位置入力部12は、例えば、地図情報D1に基づく地図の一部を切り取り、所定のルールに従って無線端末局の設置位置を指定する。所定のルールとは、例えば図2に示すように、それぞれの建物の道路側の壁面の中心を無線端末局の設置位置と仮定する、等の予め定められたルールであってもよい。なお、上記の指定方法では、2次元の地図を使用しているため、無線端末局の高さ方向の設置位置は考慮されていない。この場合、無線端末局の設置位置の高さは、例えば、一律の値とする、あるいは別途個別に指定される値とするようにしてもよい。
再び図1に戻って説明する。
無線基地局設置条件入力部13は、無線基地局の設置位置に関する条件を指定する。無線基地局設置条件入力部13は、指定された無線基地局の設置位置に関する条件を示す情報を点群データ抽出部15に入力する。
なお、無線基地局設置条件入力部13は、例えば、以下のような方法によって無線基地局の設置位置に関する条件を指定する。
図3は、本発明の第1の実施形態に係る置局設計装置1による無線基地局の設置位置に関する条件の指定方法の一例について説明するための図である。図3に示すように、無線基地局設置条件入力部13は、例えば、電柱、及び電線に取り付けられたクロージャ等を無線基地局の設置位置の候補とする、という条件を指定する。なお、無線基地局の設置位置の候補が、予め用意された候補一覧の中から選択されることによって指定されるような指定方法が用いられてもよい。
再び図1に戻って説明する。
点群データ記憶部14は、予め点群データD2を記憶する。点群データ記憶部14は、例えば、RAM、フラッシュメモリ、EEPROM、及びHDD等の記憶媒体、又はこれらの記憶媒体の任意の組み合わせによって構成される。点群データD2は、地図上の各地点を表す点群データのデータベースを含む。
点群データ抽出部15は、無線端末局位置入力部12により入力された、全ての無線端末局の設置位置を示す情報を取得する。点群データ抽出部15は、点群データ記憶部14に記憶された点群データD2において、各無線端末局の設置位置をマーキングし、点群データD2の中から各無線端末局の設置位置周辺の点群データを抽出する。点群データ抽出部15は、抽出された各無線端末局の設置位置周辺の点群データを点群データ一時記憶部16に記憶させる。
なお、点群データの抽出範囲は、予め設定された条件に基づいて抽出されるようにしてもよい。例えば、予め200メートルという距離が指定され、無線端末局の設置位置を中心とした半径200メートルの球内の点群データが抽出されるようにしてもよい。
また、点群データ抽出部15は、無線基地局設置条件入力部13により入力された、無線基地局の設置位置に関する条件を示す情報を取得する。点群データ抽出部15は、無線基地局の設置位置に関する条件に従って、点群データ一時記憶部16に記憶された各無線端末局の設置位置周辺の点群データの中から無線基地局の設置位置の候補となる点群データを抽出し、マーキングする。点群データ抽出部15は、無線基地局の設置位置の候補を示す情報をリスト生成部17へ出力する。
なお、一般に、各無線端末局の設置位置から見通し可能な全ての無線基地局の設置位置の候補に対して見通し評価を行う場合には、処理量が膨大になることがある。しかしながら、本実施形態に係る置局設計装置1によれば、各無線端末局の設置位置と予め抽出された無線基地局の設置位置の候補との間のみについての見通し評価を行うだけでよいため、見通し評価の処理量が削減される。
点群データ一時記憶部16は、上述したように、点群データ抽出部15から出力された各無線端末局の設置位置周辺の点群データを一時的に記憶する。点群データ記憶部14は、例えば、RAM、フラッシュメモリ、EEPROM、及びHDD等の記憶媒体、又はこれらの記憶媒体の任意の組み合わせによって構成される。
リスト生成部17は、点群データ抽出部15から出力された、無線基地局の設置位置の候補を示す情報を取得する。リスト生成部17は、取得した情報に基づいて、無線基地局の設置位置の候補のリストを示すリストL1を生成する。リスト生成部17は、生成されたリストL1を、見通し評価部18へ出力する。
図4は、本発明の第1の実施形態に係る置局設計装置1によって生成されるリストL1の構成の一例を示す図である。
見通し評価部18は、リスト生成部17から出力されたリストL1を取得する。見通し評価部18は、点群データ一時記憶部16に記憶された、各無線端末局の設置位置周辺の点群データを参照し、リストL1に含まれる全ての無線基地局の設置位置の候補と、各無線端末局との間において見通しが確保できるか否かについての評価を行う。見通し評価部18は、上記の見通し評価における評価結果を示す情報を、リスト生成部17へ出力する。
なお、例えば、見通し評価部18は、無線端末局の設置位置としてマーキングされたポイント(点群データ)と、無線基地局の設置位置の候補としてとしてマーキングされたポイント(点群データ)との間における遮蔽物の存在の有無を確認することにより、見通し評価を行う。すなわち、見通し評価部18は、見通しが確保できると判定した場合(すなわち、遮蔽物が存在しない場合)には見通し有と評価し、見通しを確保できないと判定した場合(すなわち、遮蔽物が存在する場合)には見通し無と評価する。
リスト生成部17は、見通し評価部18から出力された、見通し評価の評価結果を示す情報を取得する。リスト生成部17は、取得した情報と、図4に示したリストL1とに基づいて、リストL2を生成する。
図5は、本発明の第1の実施形態に係る置局設計装置1によって生成されるリストL2の構成の一例を示す図である。図5に示すように、リストL2は、「評価順」と、「無線基地局の設置位置の候補」と、「見通し有の無線端末局数」と、「見通し有の無線端末局」と、「見通し無の無線端末局数」と、「見通し無の無線端末局」と、の6個の項目が対応付けられたデータである。
「評価順」の値は、「見通し有の無線端末局数」の値が大きいものから順に順位付けがなされた値を表す。
「無線基地局の設置位置の候補」の値は、無線基地局の設置位置の候補を識別する情報を表す。
「見通し有の無線端末局数」の値は、全ての無線端末局(の設置位置)のうち、各無線基地局の設置位置の候補からの見通しが確保される無線端末局の個数を表す。
「見通し有の無線端末局」は、各無線基地局の設置位置の候補からの見通しが確保される無線端末局を識別する情報を表す。
「見通し無の無線端末局数」の値は、全ての無線端末局(の設置位置)のうち、各無線基地局の設置位置の候補からの見通しが確保されない無線端末局の個数を表す。、
「見通し無の無線端末局」は、各無線基地局の設置位置の候補からの見通しが確保されない無線端末局を識別する情報を表す。
図5に示すように、リストL2では、「見通し有の無線端末局数」の値が大きい順に、「無線基地局の設置位置の候補」がソートされる。これにより、予め指定された各無線端末局の設置位置と無線基地局の設置位置の候補との間の見通しの有無に基づく、それぞれの無線基地局の設置位置の候補についての評価を、容易に行うことが可能になる。
次に、リスト生成部17は、上記のリストL2に基づいて、全ての無線端末局の設置位置がそれぞれ少なくとも1つの無線基地局の設置位置の候補との見通しが確保されるという条件を満たす、無線基地局の設置位置の候補の組合せパターン(すなわち、全ての無線端末局を収容できる無線基地局の設置位置の候補の組合せパターン)を全て特定する。リスト生成部17は、特定された無線基地局の設置位置の候補の組合せパターンのリストであるリストL3を生成する。リスト生成部17は、生成されたリストL3をリスト出力部19へ出力する。
図6は、本発明の第1の実施形態に係る置局設計装置1によって生成されるリストL3の構成の一例を示す図である。図6に示すように、リストL3は、「評価順」と、「無線基地局の設置位置の候補の組合せ」と、の項目が対応付けられたデータである。図8に示すように、リストL3は、「無線基地局の設置位置の候補の組合せ」に含まれる無線基地局の設置位置の候補の個数が少ない順にソートされる。そして、「評価順」の値は、当該個数が少ないものから順に順位付けがなされた値を表す。
リスト出力部19は、リスト生成部17から出力されたリストL3取得する。リスト出力部19は、取得したリストL3を外部の装置へ出力する。なお、リスト出力部19は、リストL3を、置局設計装置1が備える、例えばディスプレイ等の表示部(図示せず)に出力するようにしてもよい。
[置局設計装置の動作]
以下、置局設計装置1の動作の一例について説明する。
図7~9は、本発明の第1の実施形態に係る置局設計装置1の動作を示すフローチャートである。
まず図7を参照しながら説明する。
無線端末局位置入力部12は、地図情報D1に基づき、予め定められた無線端末局の設置位置を指定する(ステップS001)。設置位置の指定がなされていない無線端末局が存在する場合(ステップS002・No)、無線端末局位置入力部12は、引き続き当該無線端末局の設置位置を指定する(ステップS001)。
全ての無線局の設置位置が指定された場合(ステップS002・No)、点群データ抽出部15は、点群データ記憶部14に記憶された点群データD2において、各無線端末局の設置位置をマーキングし、点群データD2の中から各無線端末局の設置位置周辺の点群データを抽出する(ステップS003)。点群データ抽出部15は、抽出された各無線端末局の設置位置周辺の点群データを点群データ一時記憶部16に記憶させる。
無線基地局設置条件入力部13は、無線基地局の設置位置に関する条件を指定する(ステップS004)。点群データ抽出部15は、無線基地局設置条件入力部13により入力された、無線基地局の設置位置に関する条件を示す情報を取得する。点群データ抽出部15は、無線基地局の設置位置に関する条件に従って、点群データ一時記憶部16に記憶された無線端末局の設置位置周辺の点群データの中から無線基地局の設置位置の候補となる点群データ抽出し、マーキングを行う(ステップS005)。
無線基地局の設置位置の候補が他にもある場合(ステップS006・Yes)、点群データ抽出部15は、引き続き当該無線基地局の設置位置の候補となる点群データを抽出し、マーキングを行う(ステップS005)。無線基地局の設置位置の候補が他にはない場合(ステップS006・No)、リスト生成部17は、点群データ抽出部15から出力された、無線基地局の設置位置の候補を示す情報に基づいて、無線基地局の設置位置の候補のリストを示すリストL1を生成する(ステップS007)。
次に図8を参照しながら説明する。
見通し評価部18は、リスト生成部17から取得したリストL1の中から無線基地局の設置位置の候補を1つ選択する(ステップS008)。見通し評価部18は、点群データ一時記憶部16に記憶された、無線端末局の設置位置周辺の点群データを参照し、選択された無線基地局の設置位置の候補と無線端末局との間において見通しが確保できるか否かについての評価を行う。見通しが確保できる場合(ステップS009・Yes)、見通し評価部18は、上記リストL2の「見通し有の無線端末局数」に相当する値に1を加算する(ステップS010)。見通しが確保できる場合(ステップS009・No)、見通し評価部18は、上記リストL2の「見通し無の無線端末局数」に相当する値に1を加算する(ステップS011)。
未評価の無線端末局がある場合(ステップS012・No)、見通し評価部18は、引き続き、選択された無線基地局の設置位置の候補と当該無線端末局との間において見通しが確保できるか否かについての評価を行う(ステップS009)。未評価の無線端末局がない場合(ステップS012・Yes)、見通し評価部18は、全ての無線基地局の設置位置の候補について評価を行ったか否かを確認する。
評価を行っていない無線基地局の設置位置の候補がある場合(ステップS013・No)、見通し評価部18は、引き続き、リストL1の中から当該無線基地局の設置位置の候補を1つ選択する(ステップS008)。全ての無線基地局の設置位置の候補について評価を行った場合(ステップS013・Yes)、リスト生成部17は、見通し評価部18から取得した見通し評価の評価結果を示す情報とリストL1とに基づいて、リストL2を生成する。そして、リスト生成部17は、「見通し有の無線端末局数」の値が大きい順に、無線基地局の設置位置の候補のリストであるリストL2をソートする(ステップS014)。
次に図9を参照しながら説明する。
リスト生成部17は、上記のリストL2に基づいて、全ての無線端末局を収容できる無線基地局の設置位置の候補の組合せパターンを特定する(ステップS015)。特定されていない組合せパターンがある場合(ステップS016・No)、リスト生成部17は、引き続き、全ての無線端末局を収容できる無線基地局の設置位置の候補の組合せパターンの特定を行う(ステップS015)。全ての組合せパターンが特定された場合(ステップS016・Yes)、リスト生成部17は、特定された無線基地局の設置位置の候補の組合せパターンのリストであるリストL3を生成し、全ての無線端末局を収容できる無線基地局の設置位置の候補の個数が少ない順にリストL3をソートする(ステップS017)。
そして、リスト出力部19は、リスト生成部17からリストL3を取得し、当該リストL3を出力する。以上で、図7~9のフローチャートが示す置局設計装置1の動作が終了する。
以上説明したように、本発明の第1の実施形態に係る置局設計装置1は、全ての無線端末局を収容できる無線基地局の設置位置の候補の個数が少ない順にソートされた、無線基地局の設置位置の候補の組合せパターンのリストを出力することができる。これにより、本発明の第1の実施形態に係る置局設計装置1は、より少ない無線基地局数で全ての無線端末局の収容を可能にする無線基地局の設置位置の候補の組合せパターンを提示することができる。
<第2の実施形態>
以下、本発明の第2の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
上述した第1の実施形態では、置局設計装置1のリスト生成部17は、全ての無線端末局を収容できる無線基地局の設置位置の候補の個数が少ない順にソートしたリストL3をリスト出力部19へ出力し、処理を終了する。
但し、図6に一例として示したリストL3のように、評価順が同一の順位である(無線基地局の設置位置の候補の)組合せパターンが複数存在する場合がある。例えば、図6に示したリストL6では、全ての無線端末局を収容できる無線基地局の設置位置の候補の最も少ない個数は3個である。そして、当該個数が3個である組合せパターンは、[H,G,B]、[H,G,C][H,G,D]、及び[H,E,B]の4通りが存在し、これら4通りの組合せパターンに対して共に1位の評価順が与えられている。
一方、無線通信システムにおいては、電波は有限のリソースであり、複数の無線端末局の間で共有して利用される。そのため、収容される無線端末局の個数が多い無線基地局と、収容される無線端末局の個数が多い無線基地局とが存在する場合には、それぞれの無線端末局が利用可能なリソースに偏りが生じる場合がある。したがって、公平性等の観点から、無線基地局に収容される無線端末局の個数の偏りがより小さいことが望ましい。
第2の実施形態に係るリスト生成部17は、各無線基地局の設置位置の候補に収容される無線端末局の個数の偏りを評価する。図5に示したリストL2において、無線基地局の設置位置の候補「H」及び「G」に対して、無線端末局「5」,「6」,「12」はいずれも見通し有の無線端末局である。したがって、無線基地局の設置位置の候補「H」及び「G」に基づく無線基地局はいずれも、無線端末局「5」,「6」,「12」を収容することができる。このような場合、各無線基地局に収容される無線端末局の割り当てには複数のパターン存在し、複数のパターンの中から選択することが可能である。
第2の実施形態では、各無線基地局が収容する無線端末局の割り当てのパターンを変えて、各無線基地局に収容される無線端末局の個数の標準偏差をそれぞれ算出する。そして、リスト生成部17は、算出された標準偏差が最も小さくなる割り当てのパターンを特定する。
図10は、本発明の第2の実施形態に係る置局設計装置1によって生成されるリストL4の構成の一例を示す図である。第2の実施形態に係るリスト生成部17は、上記の標準偏差の算出結果に基づいて、図6に示したリストL3において評価順が同一順位であった無線基地局の設置位置の候補の組合せパターンを再評価する。そして、リスト生成部17は、再評価の結果に基づいて再び順位付けを行うことにより、例えば図10に示すようようなリストL4を得る。
上述したように、図6に示したリストL3においては、評価順が1位である組合せパターンは4つ存在した。一方、図10に示すように、第2の実施形態に係るリスト生成部17は、各無線基地局に収容される無線端末局の個数を考慮することによって、これら4つの組合せパターンに対して更に順位付けを行うことができる。
例えば、図10に示すように、無線基地局の設置位置の候補の組合せが[H,G,B]ある場合、「H」,「G」,「B」に対応する無線基地局に収容される無線端末局の個数をそれぞれ6個、5個、5個とすることができる。一方、無線基地局の設置位置の候補の組合せが[H,G,C]ある場合、「H」,「G」,「C」に対応する無線基地局に収容される無線端末局の個数は、最も偏差を小さくした場合であっても、それぞれ6個、7個、3個である。これにより、無線基地局の設置位置の候補の組合せが[H,G,B]ある場合と[H,G,C]である場合とでは、標準偏差がそれぞれ「0.47」と「1.70」となり、異なる値となる。
このように、第2の実施形態に係る置局設計装置1は、全ての無線端末局を収容できる無線基地局の設置位置の候補の個数が同数であるパターンが複数存在する場合であっても、各無線基地局に収容される無線端末局の個数の偏差を考慮することによって、より適切な無線基地局の設置位置の候補の組合せパターンを提示することができる。
[リスト生成部の動作]
以下、第2の実施形態に係るリスト生成部17の動作の一例について説明する。
図11は、第2の実施形態に係る置局設計装置1のリスト生成部17の動作を示すフローチャートである。なお、本フローチャートが示すリスト生成部17の動作は、図7~9にフローチャートを示した第1の実施形態に係る置局設計装置1の動作が終了した時に開始される。
リスト生成部17は、図6に示したリストL3に含まれる、無線基地局の設置位置の候補の組合せパターンを1つ選択する。リスト生成部17は、選択された組合せパターンに含まれる各無線基地局の設置位置の候補にそれぞれ収容させる無線端末局の割り当てを行う(ステップS101)。
リスト生成部17は、各無線基地局の設置位置の候補にそれぞれ割り当てがなされた無線端末局の個数の標準偏差を算出し、記録する(ステップS102)。リスト生成部17は、評価を行っていない(すなわち、標準偏差を算出していない)割り当てパターンがある場合(ステップS103・No)、当該評価を行っていない割り当てパターンについて評価を行う(ステップS101~ステップS102)。リスト生成部17は、全ての割り当てパターンについて評価を行った場合(ステップS103・Yes)、標準偏差の値が最小となる割り当てパターンを出力する(ステップS104)。
以上で、図11のフローチャートが示すリスト生成部17の動作が終了する。なお、上記の動作は、図6に示したリストL3に含まれる、無線基地局の設置位置の候補の組合せパターンについてそれぞれ行われる。
<第3の実施形態>
以下、本発明の第3の実施形態について、図面を参照しながら説明する。まず、第3の実施形態において前提とする通信システムの全体構成について説明する。
図12は、本発明の第3の実施形態に係る通信システムの全体構成の一例を示す図である。
図12に示すように、本実施形態において前提としている通信システムは、例えば60GHz帯の電波を利用した無線方式1と、例えば5GHz帯の電波を利用した無線方式2と、を選択して使用することができる通信システムである。無線方式1は、通信速度は高速であるが、無線基地局と無線端末局との間の見通しの確保が必要な通信方式である。一方、無線方式2は、通信速度は低速であるが、無線基地局と無線端末局との間の見通しの確保が不要な通信方式である。なお、このような通信システムを実現する製品として、例えば非特許文献4に記載の製品がある。
上記のような通信システムによれば、無線基地局と無線端末局との間が見通し有の場合には無線方式1を使用し、無線基地局と無線端末局との間が見通し無の場合には無線方式2を使用することにより、端末局装置が設置された全ての建物に対して無線サービスを提供することが可能になる。
ところで、無線通信では一般に伝送距離が長くなるほど受信時の電力が減衰し、かつ、例えばIEEE802.11で標準化されている無線技術においては電力に応じて適応変調する技術が採用されている。こうしたことから、無線基地局と無線端末局との間における見通しの有無に関する条件が同じであっても、伝送距離に応じて通信可能な伝送速度が異なる場合がある。
[置局設計装置の機能構成]
以下、上記のような通信システムに対して置局設計を行う置局設計装置1bの機能構成について説明する。
図13は、本発明の第3の実施形態に係る置局設計装置1bの機能構成を示すブロック図である。
置局設計装置1bと図1に示した第1の実施形態に係る置局設計装置1の機能構成との相違点は、リスト生成部17(17b)及び見通し評価部18(18b)の機能が異なる点、及び、伝送距離・伝送速度評価部20が新たに追加されている点である。なお、第1の実施形態に係る置局設計装置1に含まれる機能部と同一の機能を有する機能部については、同一の名称及び同一の符号を付し、説明を省略する。
見通し評価部18bは、見通し評価と併せて、無線基地局の設置位置の候補と無線端末局の設置位置との間の伝送距離の測定を行う。見通し評価部18bは、見通し評価の結果が見通し有である場合には、見通し有であること示す評価結果をリスト生成部17bへ出力する。また、見通し評価部18bは、見通し評価の結果が見通し無である場合には、伝送距離の測定結果を示す情報をリスト生成部17bへ出力する。
リスト生成部17bは、見通し評価部18bから出力された伝送距離の測定結果を示す情報を取得した場合、当該伝送距離の測定結果を示す情報を、伝送距離・伝送速度評価部20へ出力する。
伝送距離・伝送速度評価部20は、リスト生成部17bから出力された伝送距離の測定結果を示す情報を取得する。伝送距離・伝送速度評価部20は、取得した情報に基づく伝送距離に対して通信可能な伝送速度を算出(推定)する。そして、伝送距離・伝送速度評価部20は、算出された伝送速度が所定の閾値以上(又は所定の閾値未満)である無線端末局を選定する。伝送距離・伝送速度評価部20は、伝送速度が閾値以上である無線端末局と当該伝送速度、及び、閾値未満の無線端末局を示す情報をリスト生成部17へ出力する。
リスト生成部17bは、見通し評価部18b及び伝送距離・伝送速度評価部20から取得した情報に基づいて、例えば図14に示すリストL5を生成する。
図14は、本発明の第3の実施形態に係る置局設計装置1によって生成されるリストL5の構成の一例を示す図である。図14に示すように、リスト生成部17bは、見通し評価の評価結果が見通し有である無線端末局、見通し評価の評価結果が見通し無である無線端末局うち伝送速度が閾値以上である無線端末局、及び、見通し評価の評価結果が見通し無である無線端末局うち伝送速度が閾値未満である無線端末局がそれぞれ示されたリストL5(第3のリスト)を生成する。
次に、リスト生成部17bは、見通し評価の評価結果が見通し無である無線端末局うち、伝送速度が閾値未満である無線端末局については、無線基地局が収容することができない無線端末局であるものと判定する。そして、リスト生成部17bは、この判定結果等に基づいて、無線基地局の設置位置の候補の組合せパターンのリストであるリストL6(第4のリスト)を生成する。すなわち、リストL6は、見通しが有ると判定された無線端末局と、算出(推定)された伝送速度が所定の閾値以上である無線端末局と、の和集合であって、これら全ての無線端末局を収容可能な無線基地局の設置位置の候補の組合せを示すリストである。
図15は、本発明の第3の実施形態に係る置局設計装置1によって生成されるリストL6の構成の一例を示す図である。
リスト生成部17bは、伝送距離・伝送速度評価部20から取得した伝送速度を示す情報に基づき、生成されたリストL6に含まれる各組合せパターンに含まれる無線端末局のそれぞれの伝送速度を特定する。そして、リスト生成部17bは、生成されたリストL6に含まれる各組合せパターンごとに伝送速度の総和を算出し、リストL7を生成する。
図16は、本発明の第3の実施形態に係る置局設計装置1によって生成されるリストL7の構成の一例を示す図である。図16に示すように、リストL7では、伝送速度の総和の値が大きい順に、評価順が順位付けられる。
このように、第3の実施形態に係る置局設計装置b1は、通信システム全体の伝送速度に基づいて、無線基地局の設置位置の候補を評価することができる。
<第4の実施形態>
以下、本発明の第4の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
本実施形態において前提としている通信システムは、例えば無線基地局に障害が発生した場合等に、無線端末局が通信接続する無線基地局を他の無線基地局に切り替えるような通信システムである。したがって、本実施形態においては、全ての無線端末局は、少なくとも2つの無線基地局に収容可能になるように、無線基地局の設置位置の候補が選定される必要がある。
例えば、図6に示した[H,G,B]の組合せパターンに対して評価を行う場合を考える。無線端末局「5」,「6」,「12」は、無線基地局の設置位置の候補である「H」及び「G」のいずれにも収容されうる無線端末局である。また、無線端末局「7」,「8」,「9」,「15」は、無線基地局の設置位置の候補である「G」及び「B」のいずれにも収容されうる無線端末局である。一方で、無線端末局「1」,「2」,「3」,「4」,「10」,「11」,「13」,「14」,「16」は、無線基地局の設置位置の候補である「H」,「G」,「B」のうち、いずれか1つにのみ収容されうる無線端末局である。
この場合、リスト生成部17は、いずれか1つにのみ収容されうる上記の無線端末局を収容することができる他の無線基地局(すなわち、[H],[G][B]以外の無線基地局)の設置位置の候補を、上記の組合せパターンに追加する。これにより、全ての無線端末局が、少なくとも2つの無線基地局に収容可能になる。例えば、上記の例の場合、例えば、無線基地局の設置位置の候補である「F」,「A」,「C」,「E」が追加され、[H,G,B,F,A,C,E]の組合せパターンになることにより、全ての無線端末局のそれぞれが、少なくとも2つの無線基地局によって収容可能な無線端末局になる。
[リスト生成部の動作]
以下、第4の実施形態に係るリスト生成部17の動作の一例について説明する。
図17は、第4の実施形態に係る置局設計装置1のリスト生成部17の動作を示すフローチャートである。なお、本フローチャートが示すリスト生成部17の動作は、図7~9にフローチャートを示した第1の実施形態に係る置局設計装置1の動作が終了した時に開始される。
リスト生成部17は、図6に示したリストL3に含まれる、無線基地局の設置位置の候補の組合せパターンを1つ選択する。リスト生成部17は、選択された組合せパターンに含まれる各無線基地局の設置位置の候補にそれぞれ収容させる無線端末局の割り当てを行う(ステップS201)。
リスト生成部17は、割り当てられた全ての無線端末局が、少なくとも2つの無線基地局が収容されうるか否かを確認する。割り当てられた全ての無線端末局のうち、収容されうる無線基地局が1つのみである無線端末局がある場合(ステップS202・No)、リスト生成部17は、収容されうる無線基地局が1つのみである無線端末局に対し、当該無線端末局を収容可能な他の無線基地局の設置位置の候補を新たに追加する(ステップS203)。そして、リスト生成部17は、割り当てられた全ての無線端末局が、少なくとも2つの無線基地局が収容されうるか否かを再び確認する(ステップS202)。
割り当てられた全ての無線端末局が少なくとも2つの無線基地局に収容されうる場合(ステップS202・Yes)、図17のフローチャートが示すリスト生成部17の動作が終了する。なお、上記の動作は、図6に示したリストL3に含まれる、無線基地局の設置位置の候補の組合せパターンについてそれぞれ行われる。
そして、リスト生成部17は、全ての組合せパターンについて、割り当てられた全ての無線端末局が少なくとも2つの無線基地局に収容されうるように無線基地局の設置位置の候補の追加を行った後、当該無線基地局の設置位置の候補の個数が少ない順にリスト(図示せず)をソートする。リスト生成部17は、ソートされたリストをリスト出力部19へ出力し、リスト出力部19は当該リストを出力する。
以上説明したように、上述した実施形態に係る置局設計装置1(1b)は、指定された無線基地局の設置位置条件に従って点群データから前記無線基地局の設置位置の候補を抽出する点群データ抽出部15と、指定された複数の無線端末局のそれぞれと前記無線基地局の設置位置の候補との間の見通しの有無を前記点群データに基づいて判定し、前記無線基地局の設置位置の候補と、前記無線基地局の設置位置の候補との間において見通しが有ると判定された前記無線端末局と、が対応付けられた情報を含む第1のリスト(リストL2)を生成し、前記第1のリストに基づいて、全ての前記無線端末局を収容可能となる前記無線基地局の設置位置の候補の組合せを示す情報を含む第2のリスト(リストL3)を生成し、前記無線基地局の設置位置の候補の個数が少ない順に前記第2のリストをソートするリスト生成部17と、を備える。
上記のような構成を備えることにより、上述した実施形態に係る置局設計装置1(1b)は、複数の無線端末局に対して最適な無線基地局の設置位置の候補を容易に選定することができる。
なお、上述した実施形態における置局設計装置は、コンピュータとプログラムによって実現することもできる。この場合、プログラムは、記録媒体に記録されるように構成されてもよいし、ネットワークを介して提供されるように構成されてもよい。
なお、上述した実施形態における置局設計装置は、ネットワークを介して通信可能に接続された複数台の情報処理装置を用いて実装されてもよい。この場合、置局設計装置が備える各機能部は、複数の情報処理装置に分散して実装されてもよい。例えば、点群データ抽出部15とリスト生成部17とはそれぞれ異なる情報処理装置に実装されてもよい。
上述した実施形態における置局設計装置1(1b)の一部又は全部を、コンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに上述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、PLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されるものであってもよい。
以上、図面を参照して本発明の実施形態を説明してきたが、上記実施形態は本発明の例示に過ぎず、本発明が上記実施形態に限定されるものではないことは明らかである。したがって、本発明の技術思想及び要旨を逸脱しない範囲で構成要素の追加、省略、置換、及びその他の変更を行ってもよい。
1(1b)…置局設計装置、11…地図情報記憶部、12…無線端末局位置入力部、13…無線基地局設置条件入力部、14…点群データ記憶部、15…点群データ抽出部、16…点群データ一時記憶部、17(17b)…リスト生成部、18(18b)…見通し評価部、19…リスト出力部、20…伝送距離・伝送速度評価部

Claims (8)

  1. 指定された無線基地局の設置位置条件に従って点群データから前記無線基地局の設置位置の候補を抽出するステップと、
    指定された複数の無線端末局のそれぞれと前記無線基地局の設置位置の候補との間の見通しの有無を前記点群データに基づいて判定し、前記無線基地局の設置位置の候補と、前記無線基地局の設置位置の候補との間において見通しが有ると判定された前記無線端末局と、が対応付けられた情報を含む第1のリストを生成するステップと、
    前記第1のリストに基づいて、全ての前記無線端末局を収容可能となる前記無線基地局の設置位置の候補の組合せを示す情報を含む第2のリストを生成するステップと、
    前記無線基地局の設置位置の候補の個数が少ない順に前記第2のリストをソートするステップと、
    を有する置局設計方法。
  2. 前記無線基地局の設置位置の候補との間において前記見通しが無いと判定された無線端末局に対して、前記見通しが無い場合に通信可能な通信方式が用いられた場合の伝送速度を推定し、推定された前記伝送速度が所定値以上である前記無線端末局と前記無線基地局の設置位置の候補とが対応付けられた情報を含む第3のリストを生成するステップ、
    を更に有する請求項1に記載の置局設計方法。
  3. 前記見通しが有ると判定された前記無線端末局と推定された前記伝送速度が前記所定値以上である無線端末局との和集合であって、全ての前記無線端末局を収容可能な前記無線基地局の設置位置の候補の組合せを示す情報を含む第4のリストを生成するステップと、
    前記第4のリストを、前記無線基地局の設置位置の候補の個数が少ない順にソートするステップと、
    を更に有する請求項2に記載の置局設計方法。
  4. 前記第4のリストに含まれる前記無線基地局の設置位置の候補の組合せに基づく無線基地局であって、前記無線基地局が収容する全ての前記無線端末局における伝送速度の値の総和を算出し、前記伝送速度の値の総和が大きい順に前記第4のリストをソートするステップ、
    を更に有する請求項3に記載の置局設計方法。
  5. 前記無線基地局の設置位置の候補に基づくそれぞれの前記無線基地局が収容する無線端末局の個数の偏差が小さい順に前記第2のリストをソートするステップ、
    を更に有する請求項1に記載の置局設計方法。
  6. 前記第1のリストにおいて、前記無線基地局の設置位置の候補との間において見通しが有ると判定された全ての前記無線端末局のそれぞれが、前記無線基地局の設置位置の候補に基づく前記無線基地局のうち少なくも2つ以上の無線基地局によって収容可能であるように前記無線基地局の設置位置の候補を追加するステップ、
    を更に有する請求項1に記載の置局設計方法。
  7. 指定された無線基地局の設置位置条件に従って点群データから前記無線基地局の設置位置の候補を抽出する点群データ抽出部と、
    指定された複数の無線端末局のそれぞれと前記無線基地局の設置位置の候補との間の見通しの有無を前記点群データに基づいて判定し、前記無線基地局の設置位置の候補と、前記無線基地局の設置位置の候補との間において見通しが有ると判定された前記無線端末局と、が対応付けられた情報を含む第1のリストを生成し、前記第1のリストに基づいて、全ての前記無線端末局を収容可能となる前記無線基地局の設置位置の候補の組合せを示す情報を含む第2のリストを生成し、前記無線基地局の設置位置の候補の個数が少ない順に前記第2のリストをソートするリスト生成部と、
    を備える置局設計装置。
  8. 請求項1から請求項6のうちいずれか一項に記載の置局設計方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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