JP7096096B2 - 歩行分析方法及び歩行分析装置 - Google Patents

歩行分析方法及び歩行分析装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7096096B2
JP7096096B2 JP2018142404A JP2018142404A JP7096096B2 JP 7096096 B2 JP7096096 B2 JP 7096096B2 JP 2018142404 A JP2018142404 A JP 2018142404A JP 2018142404 A JP2018142404 A JP 2018142404A JP 7096096 B2 JP7096096 B2 JP 7096096B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
foot pressure
foot
pressure distribution
distribution information
superimposed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018142404A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020018366A (ja
Inventor
真澄 富崎
元喜 須藤
優美 岩上
一哉 今泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2018142404A priority Critical patent/JP7096096B2/ja
Publication of JP2020018366A publication Critical patent/JP2020018366A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7096096B2 publication Critical patent/JP7096096B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、歩行を分析する技術に関する。
特許文献1には、透明板上に置かれた足をその透明板の裏面側から撮像し、撮像された画像情報から足裏形状を計測する手法が開示されている。
特許文献2には、被計測者が圧力分布センサ上で静止したときの、その圧力分布センサ上における被計測者の荷重状態を検知し、その検知結果に基づいて、被計測者の足型を、歩行に関する運動能力の指標となる、扁平型、回内足型、外側荷重足型、回外足型、凹足型、土踏まず変形足型及び正常な足型に分類する手法が開示されている。
特許文献3には、足圧分布検出センサにより計測された被検者の足圧分布を表す指標に基づいて算出された被検者の評価値を、被検者の足部の外反母趾角度及び内反小趾角度に関するデータに基づいて補正した値により、被検者の整形疾患を引き起こすリスクを判定する手法が開示されている。
特許文献4には、足圧分布検出センサにより歩行時の被検者の足圧分布が計測され、その計測結果に基づいて被検者の足の重心移動の湾曲具合を算出し、その湾曲具合を用いて、被検者の整形疾患を引き起こすリスクを判定する手法が開示されている。
特許文献5には、足圧分布検出センサにより直立した被検者の足圧分布が計測され、その計測結果に基づいて被検者の足の足裏部分の面積や足の重心位置を算出し、それらを用いて算出される第1及び第2の指標の評価値に基づいて、被検者の整形疾患を引き起こすリスクを判定する手法が開示されている。
特開2004-219404号公報 特開2010-69229号公報 国際公開第2013/46515号 国際公開第2013/153806号 特開2014-223097号公報
上述の特許文献4を除く各文献で開示される手法は、透明板上や圧力センサ上に被検者を立たせて計測される静止状態の被検者の足の状態に基づいて、足型や足型に由来する整形疾患の発症リスクを判定している。
一方で、特許文献4の開示手法は、計測された歩行時の被検者の足圧分布の中から足の重心位置の移動軌跡を解析する対象領域をユーザに指定させ、その指定された解析領域の足圧分布に基づいて足の重心位置及びその重心位置の移動軌跡が算出される。
本発明は、歩行時の被検者の足圧を用いて被検者の歩行状態を分析する技術に関する。
本発明の態様では、上述した課題を解決するために、それぞれ以下の構成を採用する。
本発明の態様に係る歩行分析方法は、歩行時の被検者における少なくとも一方の足の複数歩分の足圧分布情報を取得する取得工程と、前記取得された足圧分布情報における一歩ごとの足圧領域を特定する特定工程と、前記特定された一歩ごとの足圧領域を重畳し足し合わせることで重畳足圧分布情報を生成する生成工程と、を含む。
なお、本発明の別態様は、例えば、上記態様に係る歩行分析方法を実行する歩行分析装置(情報処理装置、コンピュータ)に関するものであり、上記態様に係る歩行分析方法をコンピュータに実行させるプログラムに関するものであり、このようなプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体に関するものである。この記録媒体は、非一時的な有形の媒体を含む。
上記態様によれば、歩行時の被検者の足圧を用いて被検者の歩行状態を分析する技術を提供することができる。
本実施形態に係る歩行分析方法の概要を示すフローチャートである。 足圧分布画像の例を示す図である。 重畳足圧分布情報の生成例を示す図である。 本実施形態に係る歩行分析方法を示すフローチャートである。 歩行状態情報の出力例を示す図である。 本実施形態における歩行状態分析装置のハードウェア構成例を概念的に示す図である。
以下、本発明の好ましい実施形態の例(以降、本実施形態と表記する)について説明する。なお、以下に挙げる実施形態は例示であり、本発明は以下の実施形態の構成に限定されない。
まず、本実施形態に係る歩行分析方法(以下、本方法と表記する場合もある)の概要について図1を用いて説明する。
図1は、本実施形態に係る歩行分析方法の概要を示すフローチャートである。
本方法は、図1に示されるように、大きく捉えると、足圧分布情報を取得する取得工程(S11)と、一歩ごとの足圧領域を特定する特定工程(S13)と、重畳足圧分布情報を生成する生成工程(S15)と、を含む。
本方法は、主に、後述する歩行分析装置10のような一以上のコンピュータにより実行される。但し、本方法は、各工程において人によるコンピュータ操作が介在することを排除するものではない。以降、本方法の主たる実行主体となる一以上のコンピュータを本コンピュータと表記するものとする。
取得工程(S11)において、本コンピュータは、歩行時の被検者における少なくとも一方の足の複数歩分の足圧分布情報を取得する。取得工程(S11)で取得される足圧分布情報は、歩行時の被検者の右足若しくは左足のいずれか一方又は両方が踵で接地してからつま先で蹴り離床するまでに歩行面に掛ける圧力の平面分布を示す情報であり、右足複数歩分若しくは左足複数歩分又はその両方の情報である。また、足圧分布情報は、足裏からの圧力が検出された位置及びその圧力値に係る情報のみならず、当該圧力が検出されなかった位置及び圧力値(0(ゼロ))に係る情報を含んでもよい。
この足圧分布情報は、例えば、歩行面に敷設するシート式圧力センサ(後述の圧力センサシート18)で計測された情報から取得することができる。この場合の足圧分布情報の具体的生成手法については後述する。その他、被検者の靴下の足裏部や靴底やインソールに平面的に設けられたウェアラブル圧力センサからの情報により当該足圧分布情報が取得されてもよい。
本明細書において「足圧分布」との表記は、特別な説明がある場合を除き、歩行時の被検者の右足若しくは左足のいずれか一方又は両方が歩行面に掛ける圧力の平面分布を意味し、取得工程(S11)で取得された足圧分布情報により示される。
「足圧」とは、歩行時の被検者の右足若しくは左足のいずれか一方又は両方が歩行面に掛ける圧力を意味する。
また、本明細書において「足裏」とは、人の足の裏側の全体を意味するものとし、足指部と足底部とに区別可能である。「足底部」は、足裏のうち足指部を除いた残りの部分を意味するものとする。
取得工程(S11)における足圧分布情報の取得手法には様々な手法が利用可能である。
例えば、本コンピュータが足圧の平面分布を検出可能な圧力センサに接続されており、本コンピュータが、その圧力センサから得られる信号に基づいて足圧分布情報を生成してもよい。また、本コンピュータが、他のコンピュータや可搬型記録媒体から足圧分布情報を取得してもよいし、足圧分布情報の元となるデータを取得し、そのデータに基づいて足圧分布情報を生成してもよい。
また、取得工程(S11)で取得される足圧分布情報の形式についても様々な態様があり得る。例えば、圧力値が画素値として示される足圧分布画像が足圧分布情報として取得され得る。その足圧分布画像は、カラー画像であってもよいし、グレースケール画像であってもよい。その他、二次元平面上の位置とその位置で計測された圧力値とを対応付け可能な状態で含む二次元配列データなどが足圧分布情報として取得されてもよい。
図2は、足圧分布画像の例を示す図である。
図2の例における足圧分布画像は、圧力センサシート18の検出領域に対応する画像領域WAを有し、その画像領域WA内に、右足の複数歩分の足圧領域W2、W4及びW6と、左足の複数歩分の足圧領域W1、W3及びW5とを含んでいる。
特定工程(S13)では、取得工程(S11)で取得された足圧分布情報における一歩ごとの足圧領域を特定する。
ここで「一歩ごとの足圧領域」とは、右足又は左足の一立脚期の間にその足が歩行面に掛ける圧力が分布する平面領域を意味し、立脚期は、一方の足における足裏のどこか(例えば踵)が接地してから足裏が完全に離床するまでの間を示す。図2の例では、個々の足圧領域W1からW6が一歩ごとの足圧領域に相当する。特定される足圧領域は、足裏からの圧力が検出された位置及びその圧力値に係る情報のみならず、当該圧力が検出されなかった位置及び圧力値(0(ゼロ))に係る情報を含んでもよい。
特定工程(S13)における足圧領域の特定手法には様々な手法が採用可能である。
例えば、予め定められた形状及びサイズの切出し窓を用いて足圧分布画像から一歩ごとの足圧領域を切り出す手法がある。この手法では、本コンピュータは、足圧分布画像内の所定閾値(例えば1)以上の圧力値を持つ領域群がその切出し窓内に収まる位置を検出し、足圧分布画像内のその検出された位置からその切出し窓内の画像を一歩分の足圧領域として切り出すことができる。
また、本コンピュータは、足圧分布画像内の一歩分の足圧領域を操作者に指定させるユーザインタフェースを出力し、そのユーザインタフェースでの指定により一歩分の足圧領域を特定するようにしてもよい。
本方法は、特定工程(S13)における足圧領域の特定手法を限定しない。
特定工程(S13)で行われる「特定」とは、本コンピュータにより何らかの形で一歩ごとの足圧領域が把握可能な状態とされることを意味する。このため、特定工程(S13)では、足圧分布情報とは別に、一歩ごとの足圧領域を示す情報が複数歩分それぞれ生成されてもよいし、足圧分布情報で示される足圧分布の中の一歩ごとの足圧領域の位置情報が取得されてもよい。
生成工程(S15)では、特定工程(S13)で特定された一歩ごとの足圧領域を重畳し足し合わせることで重畳足圧分布情報を生成する。
具体的には、本コンピュータは、同一足の一歩ごとの足圧領域をそれぞれ重ね合せたと仮定した場合における重なり合った位置の圧力値どうしを加算することで、当該重畳足圧分布情報を生成する。例えば、足圧領域Aと足圧領域Bとを重畳し足し合わせる場合、重なり合った位置の圧力値が足圧領域Aでは0(ゼロ)であり、足圧領域Bでは1以上である場合には、重畳足圧分布情報におけるその位置の圧力値は、足圧領域Bの圧力値となる。
重畳足圧分布情報の形式には様々な態様があり得る。例えば、圧力値が画素値として示される重畳足圧分布画像が重畳足圧分布情報として取得され得る。その重畳足圧分布画像は、カラー画像であってもよいし、グレースケール画像であってもよい。その他、二次元平面上の位置とその位置で計測された圧力値とを対応付け可能な状態で含む二次元配列データなどが重畳足圧分布情報として生成されてもよい。
当該重畳足圧分布情報の生成手法には様々な手法が採用可能である。
図3は、重畳足圧分布情報の生成例を示す図である。図3の例では、本コンピュータは、一歩ごとの足圧領域(W10及びW11)の重心位置(J1及びJ2)をそれぞれ決定し、決定された重心位置(J1及びJ2)を用いて各足圧領域(W10及びW11)を向きを合わせることなく位置合わせを行う。本コンピュータは、このような位置合わせにより重心位置(J1及びJ2)を一致させた上で、足圧領域(W10及びW11)を重畳し足し合わせることで、重畳足圧分布画像VWを生成することができる。
但し、各足圧領域の位置合わせの手法は、このような重心を用いた手法のみに制限されず、重心以外の基準位置を用いた手法としてもよい。
このように向き合わせを行うことなく位置合わせを行い重畳することで、重畳足圧分布情報において一歩ごとの各足の向きのバラつきを示すことができる。
一方で、向き合わせと位置合わせとの両方を行った上で各足圧領域を重畳することで、重畳足圧分布情報を生成することも可能である。このように生成された重畳足圧分布情報であっても、少なくとも歩行時の各足の荷重のバラつきを分析することができる。
各足圧領域の向き合わせの手法についても制限されない。各足圧領域の方向を所定の方法によって決定し、各足圧領域の方向が一致するように一以上の足圧領域を回転させることで、各足圧領域の向き合わせを実現することができる。
各足圧領域の方向は、足圧領域の最上位点と最下位点とを結ぶ方向としてもよいし、各足圧領域の画像の2次重心モーメントを用いてもよい。後者の場合、各足圧領域の画像を二値化し、その二値化された画像の2次重心モーメントを算出すればよい。2次重心モーメントの求め方は周知であるため、ここでは説明を省略する。また、足圧領域が画像情報である場合には、アフィン変換等の周知の手法を用いて、足圧領域を回転させることができる。
一方で、靴下や靴に設けられたウェアラブルな圧力センサで計測された情報に基づいて上述の足圧分布情報が取得される場合のように、上述の位置合わせや向き合わせが不要となる場合があり得る。このような場合には、本コンピュータは、一歩ごとの足圧領域を単純に重畳し足し合わせることで、重畳足圧分布情報を生成することができる。
このように本実施形態では、複数歩分の足圧分布情報から一歩ごとの足圧領域が特定され、同一足の各足圧領域を重畳し足し合わせることで重畳足圧分布情報が生成される。
この重畳足圧分布情報によれば、歩行時の右足及び左足それぞれについての方向又は荷重のバラつきを容易に把握することができる。即ち、本実施形態によれば、歩行時の被検者の足圧を用いて被検者の歩行状態を容易に分析することができる。
以下、本方法について図4を用いてより詳細に説明する。
図4は、本実施形態に係る歩行分析方法(本方法)を示すフローチャートである。
本方法は、図4に示されるように、工程(S21)から工程(S27)を含み、後述する歩行分析装置10により実行される。
工程(S21)は、上述の取得工程(S11)と同様である。
例えば、直線状の歩行評価エリアを設け、被検者にその歩行評価エリアを直線的に歩行させ、その歩行評価エリア内に設置された後述の圧力センサシート18により複数歩分の被検者の足圧が計測される。
圧力センサシート18は、100Hzサンプリング周期で圧力値の分布情報(足圧センシングデータと表記される)を出力し、歩行分析装置10は、当該サンプリング周期の間隔で出力される足圧センシングデータを逐次取得することで、図2に示されるような足圧分布画像を取得する。例えば、歩行分析装置10は、足圧センシングデータを積算し、出力数(フレーム数)で除することで、当該足圧分布画像を生成することができる。
ここで、片足のみが分析対象とされる場合には、工程(S21)では、非分析対象の足の足圧領域を削除したものを足圧分布情報とすることもできる。
工程(S22)は、上述の特定工程(S13)と同様である。
ここでは、右足及び左足のそれぞれについて一歩ごとの足圧領域が複数歩分特定されるものとする。図2の例によれば、一歩ごとの足圧領域W1からW6がそれぞれ特定される。
工程(S23)は、工程(S22)で特定された一歩ごとの足圧領域の重心位置をそれぞれ決定する工程である。図3の例によれば、足圧領域W10に関し重心位置J1が決定され、足圧領域W11に関して重心位置J2が決定される。
重心位置の決定手法には様々な手法が利用可能である。例えば、各足圧領域の画像を二値化し、その二値化された画像の0次及び1次の画像モーメントを算出し、それら画像モーメントを用いて各足圧領域の重心位置を決定することができる。足圧領域が複数の島で形成されている場合には、島ごとに重心を求め、各島の重心との距離が最短となる位置が重心位置に決定されてもよい。他の方法として、足圧領域における最上位位置及び最下位位置並びに最左位置及び最右位置を特定し、足圧領域を当該各位置間の距離を一辺とする四角形と仮定し、その四角形の重心位置を当該足圧領域の重心位置に決定することもできる。このように工程(S23)での重心位置の決定手法は制限されない。
工程(S24)は、工程(S23)で決定された重心位置を用いて、工程(S22)で特定された一歩ごとの足圧領域を位置合わせする工程である。具体的には、工程(S23)で決定された重心位置が同一足の各足圧領域においてそれぞれ一致するように、同一足の各足圧領域の位置合わせを行う。
ここでの位置合わせは、例えば、同一足の各足圧領域の間で足圧領域内の位置どうしを対応付けることで実現される。足圧領域が画像領域として特定されている場合には、足圧領域の画像間の画素どうしが対応付けられる。
工程(S24)における位置合わせでは、各足圧領域の向き合わせは行わないことが好ましい。このようにすることで、重畳足圧分布情報において一歩ごとの各足の向きのバラつきを示すことができる。
工程(S25)は、工程(S24)で行われた重心位置による位置合わせに基づいて、重畳足圧分布情報を生成する工程である。
ここでは、工程(S24)での位置合わせにより、同一足の一歩ごとの足圧領域の間で対応付けられた位置の圧力値どうしを加算することで、当該重畳足圧分布情報が生成される。このとき、加算された結果の圧力値を最大圧力値で正規化することで、重畳足圧分布情報とされてもよい。
工程(S26)は、工程(S25)で生成された重畳足圧分布情報における重心を示す位置を特定し、特定された位置に基づいて歩行年齢情報を生成する工程である。
歩行時の足裏荷重が、加齢に伴い、足裏前方(つま先側)から足裏後方(踵側)に移行することが知られている。このため、重心を示す足圧の位置が足裏前方か足裏後方かにより、当該重畳足圧分布情報で示される足圧分布を年齢情報に変換することができる。
この場合、年齢層ごとの被検者群から本方法を用いて予め重畳足圧分布情報をそれぞれ生成し、それら重畳足圧分布情報群に基づいて、年齢層ごとの重心を示す平均的な位置を予め求めておけばよい。工程(S26)で特定された位置がどの年齢層の平均的な位置と近いかを判定することで、被検者の歩行年齢情報を生成することができる。
工程(S27)は、工程(S25)で生成された重畳足圧分布情報及び工程(S26)で生成された歩行年齢情報を歩行状態情報として出力する工程である。
このとき、重畳足圧分布情報は、圧力の大きさに応じて着色された重畳足圧分布画像であり、特定被検者群の足圧分布情報母集団から生成された参照用重畳足圧分布画像と共に相互に対比可能な状態で出力されることが好ましい。
重畳足圧分布画像は、カラー画像であってもよいし、無彩色なグレースケール画像であってもよい。
参照用重畳足圧分布画像は、年齢層別、性別などの属性ごとの被検者群の足圧分布情報母集団から生成された重畳足圧分布画像群に基づく平均画像として予め生成しておけばよい。
後述の歩行分析装置10は、このような歩行状態情報を出力装置15から出力することができる。歩行状態情報の出力態様は、特に制限されず、表示装置への表示であってもよいし、印刷媒体への印刷であってもよい。
図5は、歩行状態情報の出力例を示す図である。
図5の例では、歩行年齢D1及び平均足圧D2が歩行状態情報として出力されている。
平均足圧D2では、被検者について生成された重畳足圧分布画像D21と、被検者と同性及び同年代の参照用重畳足圧分布画像D22とが左右に並べて配置されている。このような配置により、重畳足圧分布画像と参照用重畳足圧分布画像とが相互に対比可能な状態とされているが、それらは他の形態で出力されてもよい。
例えば、被検者の重畳足圧分布画像と参照用重畳足圧分布画像とは別媒体でそれぞれ出力されてもよい。具体的には、被検者の重畳足圧分布画像は表示装置に表示し、参照用重畳足圧分布画像は年齢層別、性別などの属性ごとに印刷媒体に予め印刷されていてもよい。これにより、被検者又は評価者は、表示された被検者の重畳足圧分布画像と印刷された参照用重畳足圧分布画像とを見比べることができる。
相互に対比可能な状態はこのような例のみに制限されない。
[変形例]
上述した実施形態は内容的に支障のない範囲で様々に変形可能である。
例えば、上述の重畳足圧分布情報から次のような歩行状態情報を生成することができる。即ち、上述の本方法は、重畳足圧分布情報における足圧領域の大きさを算出し、算出された足圧領域の大きさに基づく歩行状態情報を生成することを含んでもよい。
上述したとおり、重畳足圧分布情報を生成するにあたり、一歩ごとの足圧領域の向き合わせを行っていない。このため、重畳足圧分布情報で示される足圧領域の幅方向の広がりは、一歩ごとの各足の向きのバラつきを示すということができる。
そこで、上述したように、重畳足圧分布情報における足圧領域の大きさを求めることで、一歩ごとの各足の軌道のバラつきに関する歩行状態を分析することができる。求めた当該足圧領域の大きさの程度によって足の軌道のバラつき度合を決定し、このバラつき度合を歩行状態情報としてもよい。
〔歩行状態分析装置〕
図6は、本実施形態における歩行状態分析装置(以降、単に分析装置と表記する場合もある)10のハードウェア構成例を概念的に示す図である。
分析装置10は、いわゆるコンピュータであり、例えば、バスで相互に接続される、CPU(Central Processing Unit)11、メモリ12、入出力インタフェース(I/F)13、通信ユニット14等を有する。分析装置10を形成する各ハードウェア要素の数はそれぞれ制限されず、これらハードウェア要素は情報処理回路と総称することもできる。また、分析装置10は、図5に図示されないハードウェア要素を含んでもよく、そのハードウェア構成は制限されない。
CPU11は、一般的なCPU以外に、特定用途向け集積回路(ASIC)、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphics Processing Unit)等で構成してもよい。
メモリ12は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、補助記憶装置(ハードディスク等)である。
入出力I/F13は、出力装置15、入力装置16等のユーザインタフェース装置と接続可能である。出力装置15は、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイのような、CPU11等により処理された描画データに対応する画面を表示する装置、印刷装置などの少なくとも一つである。入力装置16は、キーボード、マウス等のようなユーザ操作の入力を受け付ける装置である。出力装置15及び入力装置16は一体化され、タッチパネルとして実現されてもよい。
通信ユニット14は、他のコンピュータとの通信網を介した通信や、他の機器との信号のやりとり等を行う。通信ユニット14には、可搬型記録媒体等も接続され得る。
入出力I/F13には、圧力センサシート18が接続される。
圧力センサシート18としては、例えば、アニマ社製のシート式下肢加重計シリーズウォークWayや、AMTI社製の床反力計などを使用することができる。
圧力センサシート18は、2m以上5m以下の検出領域の長さを有していることが好ましい。これにより、様々な体型或いは年齢の被検者を対象に、複数歩分の足圧分布情報を得ることができる。
但し、歩行時の被検者の足圧は、圧力センサシート18以外の手段で計測されてもよい。例えば、足裏部分の繊維に圧力センサを仕込んだ靴下或いは靴底に圧力センサが装着された靴を被検者に履かせ、その圧力センサにより足圧が計測されてもよい。もちろん、分析装置10は、他のコンピュータ又は可搬型記録媒体から通信ユニット14を介して足圧分布情報を取得することもできる。
本実施形態に係る分析装置10は、メモリ12に格納されるコンピュータプログラムがCPU11により読み出され実行されることにより、図1又は図4に示される歩行状態分析方法を実行することができる。そのコンピュータプログラムは、CD(Compact Disc)、メモリカード等のような可搬型記録媒体やネットワーク上の他のコンピュータから入出力I/F13又は通信ユニット14を介してインストールされ、メモリ12に格納されてもよいし、予めメモリ12にインストールされていてもよい。
分析装置10は、図1又は図4に示される各工程を実行することができる。分析装置10は、各工程を全て自動で実行してもよいし、一以上の工程において人による操作を要求することもできる。
例えば、工程(S11)及び工程(S21)において、分析装置10は、足圧分布情報又は足圧分布情報の元となるデータの存在する場所(例えば、ネットワーク上の位置やファイルシステム上の位置など)を操作者に指定させるユーザインタフェースを出力装置15に出力させてもよい。また、工程(S13)及び工程(S22)において、分析装置10は、足圧分布画像内の一歩分の足圧領域を操作者に指定させるユーザインタフェースを出力し、そのユーザインタフェースでの指定により一歩分の足圧領域を特定するようにしてもよい。更に、分析装置10は、歩行状態情報として生成すべき情報の種別(歩行年齢や平均足圧など)を操作者に選択させるユーザインタフェースを出力装置15に表示させてもよい。
10 歩行分析装置(分析装置)
11 CPU11
12 メモリ
13 入出力I/F
14 通信ユニット
15 出力装置
16 入力装置
18 圧力センサシート

Claims (6)

  1. 一以上のコンピュータにより実行される歩行分析方法であって、
    前記コンピュータが、
    歩行時の被検者における少なくとも一方の足の複数歩分の足圧分布情報を取得する取得工程と、
    前記取得された足圧分布情報における一歩ごとの足圧領域を特定する特定工程と、
    前記特定された一歩ごとの足圧領域を重畳し足し合わせることで重畳足圧分布情報を生成する生成工程と、
    実行し、
    前記生成工程では、前記コンピュータが、前記重畳足圧分布情報における重心を示す位置を特定し、特定された位置と、年齢層ごとの重畳足圧分布情報群から予め求めた年齢層ごとの重心の位置との判定に基づいて、歩行年齢情報を生成する、
    行分析方法。
  2. 一以上のコンピュータにより実行される歩行分析方法であって、
    前記コンピュータが、
    歩行時の被検者における少なくとも一方の足の複数歩分の足圧分布情報を取得する取得工程と、
    前記取得された足圧分布情報における一歩ごとの足圧領域を特定する特定工程と、
    前記特定された一歩ごとの足圧領域を重畳し足し合わせることで重畳足圧分布情報を生成する生成工程と、
    実行し、
    前記生成工程では、前記コンピュータが、前記特定された一歩ごとの足圧領域の重心位置をそれぞれ決定し、決定された重心位置を用いて各足圧領域を向きを合わせることなく位置合わせを行う、
    行分析方法。
  3. 前記コンピュータが、
    前記生成工程で生成された前記重畳足圧分布情報を出力する出力工程、
    を更に実行し
    前記出力工程で出力される重畳足圧分布情報は、圧力の大きさに応じて着色された重畳足圧分布画像であり、
    前記出力工程では、前記コンピュータが、特定被検者群の足圧分布情報母集団から生成された参照用重畳足圧分布画像と、前記被検者の前記重畳足圧分布画像とを相互に対比可能な状態で出力する、
    請求項1又は2に記載の歩行分析方法。
  4. 前記生成工程では、前記コンピュータが、前記重畳足圧分布情報における足圧領域の大きさを算出し、算出された足圧領域の大きさに基づく一歩ごとの各足の向きのバラつきを示す歩行状態情報を生成する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の歩行分析方法。
  5. 前記生成工程では、前記コンピュータが、前記特定された一歩ごとの足圧領域を位置合わせと向き合わせとの両方を行った上で重畳し足し合わせることで前記重畳足圧分布情報を生成する、
    請求項1に記載の歩行分析方法。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の歩行分析方法を実行する歩行分析装置。
JP2018142404A 2018-07-30 2018-07-30 歩行分析方法及び歩行分析装置 Active JP7096096B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018142404A JP7096096B2 (ja) 2018-07-30 2018-07-30 歩行分析方法及び歩行分析装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018142404A JP7096096B2 (ja) 2018-07-30 2018-07-30 歩行分析方法及び歩行分析装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020018366A JP2020018366A (ja) 2020-02-06
JP7096096B2 true JP7096096B2 (ja) 2022-07-05

Family

ID=69590069

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018142404A Active JP7096096B2 (ja) 2018-07-30 2018-07-30 歩行分析方法及び歩行分析装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7096096B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002233517A (ja) 2001-02-09 2002-08-20 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 歩行の美しさ評価装置および方法
JP2011506022A (ja) 2007-12-21 2011-03-03 ユライブ エンタープライゼズ リミテッド 画像処理
WO2014049639A1 (ja) 2012-09-25 2014-04-03 テルモ株式会社 足圧分布計測システムおよび情報処理装置
JP2014094069A (ja) 2012-11-08 2014-05-22 Kao Corp 歩行年齢表示システム

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06137974A (ja) * 1992-09-11 1994-05-20 Fujitsu Ltd 物体の画像解析装置
JP3298793B2 (ja) * 1995-07-19 2002-07-08 日本電信電話株式会社 歩行パターン処理方法及びその装置
JP3403308B2 (ja) * 1997-02-18 2003-05-06 日本電信電話株式会社 歩行パターン処理装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002233517A (ja) 2001-02-09 2002-08-20 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 歩行の美しさ評価装置および方法
JP2011506022A (ja) 2007-12-21 2011-03-03 ユライブ エンタープライゼズ リミテッド 画像処理
WO2014049639A1 (ja) 2012-09-25 2014-04-03 テルモ株式会社 足圧分布計測システムおよび情報処理装置
JP2014094069A (ja) 2012-11-08 2014-05-22 Kao Corp 歩行年齢表示システム

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
嶌田聡, 大塚作一, 伴野明, 新井雅信,歩行指導のための足圧時系列画像からの足領域自動切出し法,電子情報通信学会論文誌 D-II,日本,2003年04月,Vol. J86-D-II, No.4,pp.501-510

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020018366A (ja) 2020-02-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7617068B2 (en) Method for determining relative mobility or regions of an object
JP5421437B2 (ja) 足の診断装置およびそれを用いた靴またはインソールのフィッティング・ナビゲーション・システム
JP4137942B2 (ja) 靴選択支援システムおよび靴選択支援方法
KR100909350B1 (ko) 3차원 생체역학 데이터와 파라메터 분석 방법 및 그 방법을 이용한 장치
US8382684B2 (en) Method and apparatus for displaying 3D images of a part of the skeleton
McPoil et al. Use of the longitudinal arch angle to predict dynamic foot posture in walking
JP7153495B2 (ja) 足状態分析方法
CN110313916A (zh) 一种糖尿病足患者足底压力特征识别方法
Booth et al. STAPP: spatiotemporal analysis of plantar pressure measurements using statistical parametric mapping
Ostadabbas et al. A knowledge-based modeling for plantar pressure image reconstruction
JP6193847B2 (ja) 整形疾患リスク評価システム及び情報処理装置
US11744486B2 (en) Biometric system and method
JP7096096B2 (ja) 歩行分析方法及び歩行分析装置
Samson et al. Foot roll-over evaluation based on 3D dynamic foot scan
Barisch-Fritz et al. The effects of gender, age, and body mass on dynamic foot shape and foot deformation inchildren and adolescents
JP5918381B2 (ja) 足圧分布計測システムおよび情報処理装置
TWM545407U (zh) 自動化足部檢測分析系統
JP5937604B2 (ja) 整形疾患リスク評価システム及び情報処理装置
EP3438601B1 (en) Measurement device, measurement method, and computer program
WO2013108306A1 (ja) 尖足度合い評価システム及び情報処理装置
KR20090059095A (ko) 3차원 생체역학 데이터와 파라메터 분석 방법 및 그 방법을 이용한 장치
Hannah et al. Relationship between sagittal plane kinematics, foot morphology and vertical forces applied to three regions of the foot
Moore et al. Simple foot strike angle calculation from three-dimensional kinematics: A methodological comparison
TWI629972B (zh) Automated foot detection and analysis system
MacWilliams et al. Center of pressure metrics derived from spatially registered typically developing data

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210604

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220407

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220426

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220616

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220621

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220623

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7096096

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151