JP7096067B2 - 燃料電池観察装置 - Google Patents

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本発明は、燃料電池観察装置に関する。
中性子線を照射して物質内部の水分量を検知する技術が、特許文献1などにより知られている。燃料電池の研究開発において、この技術を、発電動作中での燃料電池の内部における生成水の分布の観察に適用する試みがなされている。
特開2002-014171号公報
観察対象の燃料電池セルは、予め冷凍庫などで低温に冷やされ、低温状態から発電動作を行う。低温状態の燃料電池セルの表面には、周囲環境における飽和蒸気圧温度との差に応じた量の結露が生じる。燃料電池セルの表面に結露が生じると、燃料電池セル内部における生成水の観察精度が低下するという問題があった。
本発明は、以上の背景に鑑みなされたものであり、結露の発生に起因する燃料電池セル内部における生成水の観察精度の低下を防止することができる燃料電池観察装置を提供することを目的とする。
本発明は、中性子線を照射して燃料電池セルの内部に生成した水の分布を観察する燃料電池観察装置であって、前記燃料電池セルに対して中性子線を照射する中性子線照射装置と、表面結露防止用ガスを噴射するガス噴射機構と、を備え、前記ガス噴射機構が、前記燃料電池セルの内部に生成した水の分布の観察時に、前記燃料電池セルの表面に対して前記表面結露防止用ガスを噴射するものである。
観察対象の燃料電池セルは、予め冷凍庫などで低温に冷やされているが、表面結露防止用ガスの噴射により燃料電池セルの表面付近の水蒸気を持ち去るようにすることで、結露の発生を抑制することができる。これにより、結露の発生に起因する燃料電池セル内部における生成水の観察精度の低下を防止することができる。
前記燃料電池セルの表面の温度と前記燃料電池セルの周囲の露点温度とを測定する温湿度計をさらに備え、前記燃料電池セルの内部に生成した水の分布の観察中に、前記温湿度計で測定した前記燃料電池セルの表面の温度が、前記温湿度計で測定した前記露点温度より高くなった場合、前記ガス噴射機構が、前記燃料電池セルの表面に対する前記表面結露防止用ガスの噴射を停止するようにしてもよい。
前記ガス噴射機構におけるガス噴射ノズルの開口の長手方向における幅を、前記燃料電池セルの長手方向における幅よりも長くしてもよい。これにより、ガス噴射ノズルから噴射させた表面結露防止用ガスを、燃料電池セルの表面に対してより均等に吹き付けることができる。
燃料電池セルの内部に生成した水の分布の観察において、前記燃料電池セルの鉛直方向に対する傾斜角度を適宜変更することが可能な可動機構をさらに備えていてもよい。
本発明によれば、結露の発生に起因する燃料電池セル内部における生成水の観察精度の低下を防止することができる。
本実施の形態にかかる燃料電池観察装置の概略構成を示す模式図である。 本実施の形態にかかる燃料電池観察装置の支持部の可動機構を、図1における矢印Aの方向から見た矢視図である。 本実施の形態にかかる燃料電池観察装置の噴射機構におけるガス噴射ノズルの形状を示す模式図である。 噴射機構から噴射される表面結露防止用気体の噴射制御方法における処理の流れについて示すフローチャートである。 中性子線照射による観察を開始してからの経過時間と燃料電池セルの観察表面の温度との関係を模式的に示すグラフである。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、特許請求の範囲に係る発明を以下の実施形態に限定するものではない。また、実施形態で説明する構成の全てが課題を解決するための手段として必須であるとは限らない。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
まず、図1を参照して本実施の形態にかかる燃料電池観察装置1の概略構成について説明する。ここで、燃料電池観察装置1は、燃料電池セル20の内部に生成した水の分布を可視化して観察するための装置である。図1は、本実施の形態にかかる燃料電池観察装置1の概略構成を示す模式図である。なお、図1は中性子線の発射位置の方から燃料電池セル20の観察表面20aを見ている。図1に示すように、燃料電池観察装置1は、支持部2と、フード3と、ガス噴射機構4と、温湿度計5と、データロガー6と、制御部7と、中性子線照射装置8と、を備えている。
中性子線照射装置8は、燃料電池セル20に対して中性子線を照射するための装置である。燃料電池セル20の観察表面20aに向けて中性子線を発射し、内部の生成水を透過した中性子線や内部の生成水によって散乱された中性子線を計測することにより燃料電池セル20の内部における生成水の分布を可視化することができる。
支持部2は、燃料電池セル20を自立させ、支持するものである。支持部2によって、燃料電池セル20の観察表面20aの姿勢を維持することができる。また、支持部2は、燃料電池セル20を傾斜させるための可動機構を備えている。
図2は、支持部2の可動機構を、図1における矢印Aの方向から見た矢視図である。図2中の矢印Bは中性子線の照射方向を示している。図2に示すように、支持部2は、支持具2aと、台座部2bと、を有する。
支持具2aは、燃料電池セル20を固定支持し、燃料電池セル20を固定支持している側と反対側には断面視で半円弧状の凸部2aAを有する。台座部2bは、支持部2における接地部分で、接地面の反対側には断面視で半円状の凹部2bAが形成されている。凸部2aAは、凹部2bAと摺動可能に嵌め合う。
図2の上段には、燃料電池セル20の観察表面20aが鉛直方向に対して平行になっている状態を示されている。図2の中段には、燃料電池セル20を、中性子線を照射する側にθ傾斜させた状態を示されている(θ>0)。図2の下段には、燃料電池セル20を、中性子線を照射する側にθ傾斜させた状態を示されている(θ<0)。支持部2の可動機構によって燃料電池セル20を傾斜させると、燃料電池セル20の観察表面20aの結露水が流れ落ちるのを促進することができる。
なお、傾斜角度θは、鉛直方向を基準として±45°未満に設定する。傾斜角度θをこのように設定するのは、燃料電池セル20をこれ以上傾けても燃料電池セル20の観察表面20aの結露水が流れ落ちる効果が促進されない上、かえって、中性子線照射による燃料電池セル20内部の観察の妨げになるというデメリットが生じるためである。
再び図1を参照し、フード3は、燃料電池セル20の周囲を覆うもので、燃料電池セル20が破損等したときに破片の飛散を防止する役割を果たす。フード3は、半減期の比較的短い材質、例えば、アルミニウム材やチタン材により形成されている。ここで、半減期が比較的短い、とは、半減期が、数分オーダーまたは数時間オーダー(例えば2時間)であることを意味する。フード3の鉛直方向下方にはドレンパン12が配置されている。ドレンパン12には排水ポンプ11が設けられており、排水ポンプ11によりドレンパン12内に溜まった排水を建屋排水管へと排出させる。
燃料電池セル20には、燃料空気入口3a、燃料空気出口3b、冷却ガス入口3cと、冷却ガス出口3d、燃料水素入口3e及び燃料水素出口3fが設けられている。このため、フード3には、燃料空気入口3a、燃料空気出口3b、冷却ガス入口3cと、冷却ガス出口3d、燃料水素入口3e及び燃料水素出口3fをそれぞれ通すための貫通穴が形成されている。燃料空気入口3a、燃料空気出口3bには、それぞれ、燃料水素の供給配管、排気配管が接続される。燃料空気入口3a、燃料空気出口3bには、それぞれ、燃料空気の供給配管、排気配管が接続される。冷却ガス入口3c、冷却ガス出口3dには、それぞれ、冷却ガスの供給配管、排気配管が接続される。燃料電池セル20の冷却に用いる冷却ガスは、中性子線による観察の妨げとならないガス、例えば空気を用いる。
ガス噴射機構4は、表面結露防止用気体の噴射を行うためのもので、表面結露防止用ガスが高圧で封入されたガスボンベ40、ガス噴射ノズル41を含む。表面結露防止用気体は、例えば、窒素やアルゴンなどの不活性ガスや乾燥空気である。ガスボンベ40とガス噴射ノズル41とは接続配管42によって接続されており、接続配管42の途中には供給圧を調節するためのレギュレータ43が設けられている。なお、表面結露防止用気体として乾燥空気を用いる場合にも、表面結露防止用気体と冷却ガスとは共通のラインにせず、それぞれ別ラインにする。これは、結露防止用気体と冷却ガスとを共通ラインにした場合、エアコンプレッサが過大になるためである。
図3は、ガス噴射機構4におけるガス噴射ノズル41の形状を示す模式図である。図3の左側が中性子線の発射位置から燃料電池セル20の観察表面20aを見た図(図1と同じ)、図3の右側が図1における矢印Aの方向から見た図である。図3に示すように、ガス噴射ノズル41の開口41aの長手方向における幅W1は、燃料電池セル20の観察表面20aの長手方向における幅W2より長く設定する(W1>W2)。これにより、ガス噴射ノズル41の燃料電池セル20の観察表面20aに対して、表面結露防止用ガスを均等に吹き付けることができる。
ガス噴射ノズル41の開口41aの厚みtは所定の風量Q以上が確保できるように設定する。開口41aの、表面結露防止用ガスの噴出方向に垂直な面への投影の面積S(S=W×t)をあまり大きくすると、表面結露防止用ガスの風速が低下し、燃料電池セル20の観察表面20aに発生した結露水を表面結露防止用ガスで吹き飛ばす効果が低減する。よって、開口41aの寸法(幅W、厚みt)は実験などによって最適な値になるように設定する。また、図3の右側に示すように、ガス噴射ノズル41は、先端部分の角度αを鋭角(90°未満)にするのが望ましい。これにより、ガス噴射ノズル41から噴射させた表面結露防止用ガスの流れにおいて、燃料電池セル20の観察表面20aに向かう速度成分を増やすことができるので、燃料電池セル20の観察表面20aに表面結露防止用ガスを効率的に当てることができる。
再び図1を参照し、温湿度計5は、燃料電池セル20の観察表面20aの温度と、燃料電池セル20の周囲の露点温度を測定するものである。温湿度計5は、燃料電池セル20の観察表面20aの温度を測定する温度計5a、フード3内(燃料電池セル20の周囲)の温度を測定する温度計5b、フード3内の湿度を測定する湿度計5cからなる。露点温度は、温度計5bにより測定したフード3内の温度及び湿度計5cにより測定したフード3内の湿度から算出される。温湿度計5で測定したデータはデータロガー6に記憶される。制御部7は、表面結露防止用ガスの噴射制御を行う。なお、噴射制御方法の詳細は後述する。
次に、表面結露防止用ガスの風量の制御について説明する。以下の説明では、適宜図3を参照する。
燃料電池セル20の観察表面20aの温度が露点温度より低い領域、すなわち燃料電池セル20の観察表面20aに結露が生じうる状態では、表面結露防止用ガス(以下、乾燥空気として説明する)の風量Qが、Q=W2/W0[m/min]となるようにする。
ここで、W0は、乾燥空気が含むことができる水蒸気量[kg/m]である。なお、W0は温度によって変化する。このため、供給する乾燥空気の温度が温湿度計5で測定したフード3内の空気温度に等しいと仮定し、W0を、温湿度計5で測定したフード3内の空気温度で乾燥空気が含むことのできる水蒸気量とした。乾燥空気と飽和水蒸気量との関係は理科年表に記載の値を用いる。
W2は、燃料電池セル20の観察表面20aに結露しうる水分量[kg]で、W2=W1(X2-X1)ある。X2は、燃料電池セル20の観察表面20aに接触したフード3内の空気(フード3の出口付近の空気)の絶対湿度[kg/kg(DA)]であり、X2=Xfc+(X1-Xfc)×BFである。ここで、単位[kg/kg(DA)]は、1kgの乾燥空気(DA:Dry Air)が含むことができる水分量[kg]である。X1は、燃料電池セル20の観察表面20aに接触していないフード3内の空気(フード3の入口付近の空気)の絶対湿度[kg/kg(DA)]であり、温湿度計5により測定した湿度の値を用いる。Xfcは、燃料電池セル20の観察表面20aの温度に相当する飽和空気の絶対湿度[kg/kg(DA)]であり、温湿度計5にて測定した温度の値を用いて算出する。BFは、燃料電池セル20の観察表面20aに接触しない空気の割合(バイパスファクター)[%]である。BFの正確な値は不明であるため、ここでは1~20[%]と仮定した。W1は、フード3内の空気の質量[kg]である。W1は、フード3内の空気の体積V[m]と湿り空気の比容積v[kg/m]を用いて、W1=V×vより算出される。Vはフード3の設計値により定まる値を用い、vは1.2kg/mを用いる。
次に、表面結露防止用気体の噴射制御方法について説明する。なお、以下の説明では、図1についても適宜参照する。
図4は、表面結露防止用気体の噴射制御方法における処理の流れについて示すフローチャートである。図4に示すように、まず、燃料電池セル20を冷凍庫内で予め冷却する(ステップS1)。冷凍庫内は所望の温度に設定されている。続いて、燃料電池セル20を冷凍庫内より取り出し、フード3内にセットする(ステップS2)。具体的には、燃料空気入口3aと燃料空気出口3bに燃料空気の供給配管と排気配管を取り付け、冷却ガス入口3cと冷却ガス出口3dに冷却ガスの供給配管と排気配管を取り付け、燃料水素入口3eと燃料水素出口3fに燃料水素の供給配管と排気配管を取り付ける。また、燃料電池セル20の観察表面20a及びフード3内に温湿度計5をセットする。
続いて、中性子線照射により燃料電池セル20の内部の観察を開始する(ステップS3)。続いて、燃料電池セル20の観察表面20aに表面結露防止用ガスの噴射を開始または継続する(ステップS4)。続いて、燃料電池セル20に燃料ガス及び冷却ガスを供給して発電を開始または継続する(ステップS5)。
続いて、温湿度計5により測定した燃料電池セル20の観察表面20aの温度が露点温度より高くなったか否かを判定する(ステップS6)。ステップS6において、燃料電池セル20の観察表面20aの温度が露点温度より高くなった場合(YESの場合)、表面結露防止用ガスの噴射を停止する(ステップS7)。ステップS6において、燃料電池セル20の観察表面20aの温度が露点温度以下の場合(NOの場合)、処理をS4に戻す。
ステップS7に続き、所定時間が経過したか否か判断する(ステップS8)。ここで、所定時間とは、燃料電池セル20の内部で発生する生成水の観察に必要な時間である。ステップS8で所定時間が経過したと判断された場合(YESの場合)、燃料電池セル20の発電を停止し(ステップS9)、中性子線照射を停止して燃料電池セル20の内部の観察を終了する(ステップS10)。
図5は、中性子線照射による観察を開始してからの経過時間と燃料電池セル20の観察表面20aの温度との関係を模式的に示すグラフである。ここで、横軸は経過時間[sec]、縦軸は燃料電池セル20の観察表面20aにおける温度[℃]である。図5に示すように、中性子線を照射して観察を開始し、続いて発電を開始する。発電を開始した後、燃料電池セル20の観察表面20aの温度は上昇する。燃料電池セル20の内部に生成した水の分布の観察中に、燃料電池セル20の観察表面20aの温度が、露点温度(ここでは20℃付近)より高くなった場合、表面結露防止用ガスの噴射を停止する。燃料電池セル20の観察表面20aの温度は、ある程度の温度(60℃前後)まで上昇したところでバランスし、ほぼ一定の温度を保ちながら推移する。そして、発電を停止すると燃料電池セル20の観察表面20aの温度が低下する。所定の時間が経過したところで中性子線の照射を停止し、観察を終了する。
以上、本実施の形態にかかる燃料電池観察装置1は、燃料電池セル20に対して中性子線を照射する中性子線照射装置8と、表面結露防止用ガスを噴射するガス噴射機構4と、を備える。そして、ガス噴射機構4が、燃料電池セル20の内部に生成した水の分布の観察時に、燃料電池セル20の表面に対して表面結露防止用ガスを噴射する。観察対象の燃料電池セル20は、予め冷凍庫などで低温に冷やされているが、表面結露防止用ガスの噴射により燃料電池セル20の表面付近の水蒸気を持ち去るようにすることで、結露の発生を抑制することができる。また、表面結露防止用ガスの気流により燃料電池セル20の表面付近の空気温度が下がるが、この作用によっても結露の発生を抑制する効果が高まると考えられる。さらに、燃料電池セル20の表面に対し表面結露防止用ガスを噴射すると、仮に、燃料電池セル20の表面に結露水が生じても表面結露防止用ガスの気流によって当該結露水が吹き飛ばされると考えられる。これらにより、結露の発生に起因する燃料電池セル内部における生成水の観察精度の低下を防止することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
1 燃料電池観察装置
2 支持部
2a 支持具
2aA 凸部
2b 台座部
2bA 凹部
3 フード
3a 燃料空気入口
3b 燃料空気出口
3c 冷却ガス入口
3d 冷却ガス出口
3e 燃料水素入口
3f 燃料水素出口
4 ガス噴射機構
5 温湿度計
5a、5b 温度計
5c 湿度計
6 データロガー
7 制御部
8 中性子線照射装置
11 排水ポンプ
12 ドレンパン
20 燃料電池セル
20a 観察表面
40 ガスボンベ
41 ガス噴射ノズル
41a 開口
42 接続配管
43 レギュレータ

Claims (3)

  1. 中性子線を照射して燃料電池セルの内部に生成した水の分布を観察する燃料電池観察装置であって、
    前記燃料電池セルに対して中性子線を照射する中性子線照射装置と、
    表面結露防止用ガスを噴射するガス噴射機構と、を備え、
    前記ガス噴射機構が、前記燃料電池セルの内部に生成した水の分布の観察時に、前記燃料電池セルの表面に対して前記表面結露防止用ガスを噴射し、
    前記燃料電池セルの表面の温度と前記燃料電池セルの周囲の露点温度とを測定する温湿度計をさらに備え、前記燃料電池セルの内部に生成した水の分布の観察中に、前記温湿度計で測定した前記燃料電池セルの表面の温度が、前記温湿度計で測定した前記露点温度より高くなった場合、前記ガス噴射機構が、前記燃料電池セルの表面に対する前記表面結露防止用ガスの噴射を停止する
    燃料電池観察装置。
  2. 前記ガス噴射機構におけるガス噴射ノズルの開口の長手方向における幅を、前記燃料電池セルの長手方向における幅よりも長くする、請求項に記載の燃料電池観察装置。
  3. 燃料電池セルの内部に生成した水の分布の観察において、前記燃料電池セルの鉛直方向に対する傾斜角度を適宜変更することが可能な可動機構をさらに備える、請求項1又は2に記載の燃料電池観察装置。
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