JP7094585B1 - 調剤支援プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】薬品の投与量を正確に計量し、人為的ミスに起因する医療事故を未然に防止することができる調剤支援方法、及び調剤支援システムを提供することを目的とする。【解決手段】調剤支援システム1は、ログイン認証部10、処方情報記憶部20、重量記憶部30、薬品量判定部40、及び輸液量判定部50から主に構成されている。患者に投与する注射薬を調剤する際、作業者は調剤する薬品容器や輸液容器を計量装置で計量する。計量した結果は重量記憶部30にそれぞれ記憶され、該計量結果に基づいて薬品量や輸液量が処方情報に基づいて適正な範囲であるか否かが薬品量判定部40、或いは輸液量判定部50で判定される。判定の結果、薬品量、及び輸液量が適量である場合には患者への投与が許可される。【選択図】図1

Description

本発明は、調剤支援方法、及び調剤支援システムに関する。詳しくは、薬品の投与量を正確に計量し、人為的ミスに起因する医療事故を未然に防止することができる調剤支援方法、及び調剤支援システムである。
従来より、病院等において、患者名、診療科名、薬品の種類、或いは薬品の服用方法等の処方情報を、コンピュータの記憶部に記憶して管理することは一般的に行われている。記憶部に記憶された処方情報については、その都度コンピュータの記憶部から読み出されて処方確認等のために用いることができる。
また、入院患者に対する抗がん剤治療等においては、医師が作成した処方情報に基づいて、バイアルやアンプルの容器に収容された薬品をシリンジで吸引し、吸引した薬品を輸液(例えば生理食塩液)が収容された輸液バッグ等に注入する調剤作業が行われている。
係る調剤作業においては、例えば調剤を担当する薬剤師や看護師(以下、単に「作業者」という。)が調剤に用いる薬品をシリンジで吸引する際に、処方箋で指定された容量となるようにシリンジの目盛を目視で読み取りながら作業を行っているため、微量な誤差が発生して高精度な調剤を行うことが困難であった。特に、処方薬としての抗がん剤の使用量は少量であるため、決められた容量を吸引するには熟練した技量が求められていた。
また、抗がん剤を取り扱う場合には作業者の被曝の問題が生じることから、実際に調剤を行う作業者と、調剤された薬品の量を計量する作業者の少なくとも2名による分担作業が求められているため、医療現場において負担の大きい作業となっている。
そこで、調剤で用いる薬品の量を正確かつ容易に得ることができ、高精度な調剤を可能とする調剤支援システムの開発が望まれていた。例えば特許文献1には、バイアルから薬品を吸引する前のシリンジの重量と、バイアルから薬品を吸引した後のシリンジの重量をそれぞれ電子天秤により計量して、その重量の差分と処方箋により指示された薬品の重量を比較して、シリンジに吸引された薬品の量が適正量であるか否かを判断するシステムが開示されている。
また、特許文献2にはシリンジの外観を撮像装置により撮像したうえで、画像処理によりシリンジ内に吸引されている薬品の量を正確に計量する調剤支援システムが開示されている。
特開2010-179039号公報 特開2015-024012号公報
前記特許文献1、及び前記特許文献2に係る調剤支援システムによると、電子天秤、或いは画像診断により、シリンジに吸引された薬品量を定量的に把握することができるため、輸液に注入すべき薬品量を正確に把握することができるとともに、薬品の吸引から計量、さらには吸引した薬品の輸液バッグへの注入に至る一連の作業を一人の作業者が行うことができるものとなっている。
しかしながら、特許文献1、及び特許文献2に係る従来技術においては、吸引された薬品量が適正であるか否かを判定するのみであって、薬品と輸液を混合した際の総重量の計量については何ら示唆がされていない。
また、従来技術においては、計量対象が吸引前後のシリンジであるため、例えば複数のバイアルから少量ずつの薬品を吸引する場合に、複数のバイアルのそれぞれからどの程度の薬品量を吸引したのかを把握することができず、正確な薬品管理を行うことができないという課題がある。
さらに、従来技術が対象とするものは、液状の薬品を輸液に注入して希釈することを前提とするものであり、例えば薬品として固形や粉末状の薬品を使用する場合の溶解液の計量等については何ら想定されたものではない。
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであって、薬品の投与量を正確に計量することで、人為的ミスに起因する医療事故を未然に防止することができる調剤支援方法、及び調剤支援システムを提供することを目的とするものである。
前記の目的を達成するために、本発明に係る調剤支援方法は、患者に投与する薬品の処方情報が記憶された処方箋ラベルを読み取る読取工程と、薬品が充填された薬品容器の重量である第1の薬品容器重量を計量して記憶部に記憶する工程と、前記薬品容器から所定量の薬品を吸引する工程と、薬品の吸引後の前記薬品容器の重量である第2の薬品容器重量を計量して記憶部に記憶する工程と、前記第1の薬品容器重量と前記第2の薬品容器重量の差分が前記処方情報に含まれる薬品量に対して適正か否かを判定する工程と、輸液が充填された輸液容器の重量である第1の輸液容器重量を計量して記憶部に記憶する工程と、吸引した薬品を前記輸液容器に注入して希釈する工程と、薬品の注入後の前記輸液容器の重量である第2の輸液容器重量を計量して記憶部に記憶する工程と、前記第2の輸液容器重量と前記第1の輸液容器重量の差分が前記薬品量に対して適正か否かを判定する工程とを備える。
ここで、薬品容器内に充填される薬品の吸引前後の薬品容器の重量を計量してその差分を演算することにより、薬品容器から吸引した薬品量を求めることができる。そして吸引した薬品量が、処方情報に含まれる薬品量に対して適正か否かを判定することで、薬品容器から吸引した薬品量を正確に把握することができる。
また、輸液が充填されている輸液容器において、薬品の注入前後の輸液容器の重量を計量してその差分を演算することにより、輸液容器に注入した薬品量を求めることができる。そして注入した薬品量が、処方情報に含まれる薬品量に対して適正か否かを判定することで、輸液容器に注入した薬品量を正確に把握することができる。
以上のように、請求項1に係る発明によれば、薬品容器からの薬品の吸引時と輸液容器への薬品の注入時のそれぞれの段階において薬品量が適正であるか否かを判定するため、患者に投与する薬品量を間違えるといった人為的ミスに起因する医療事故が発生する可能性を大幅に低減することができる。
前記の目的を達成するために、本発明に係る調剤支援方法は、患者に投与する薬品の処方情報が記憶された処方箋ラベルを読み取る読取工程と、薬品が充填された薬品容器の重量である第1の薬品容器重量を計量して記憶部に記憶する工程と、前記薬品容器から所定量の薬品を吸引する工程と、薬品の吸引後の前記薬品容器の重量である第2の薬品容器重量を計量して記憶部に記憶する工程と、前記第1の薬品容器重量と前記第2の薬品容器重量の差分が前記処方情報に含まれる薬品量に対して適正か否かを判定する工程と、輸液が充填された輸液容器の重量である第1の輸液容器重量を計量して記憶部に記憶する工程と、前記輸液容器から所定量の輸液を吸引する工程と、輸液の吸引後の前記輸液容器の重量である第2の輸液容器重量を計量して記憶部に記憶する工程と、前記第1の輸液容器重量と前記第2の輸液容器重量の差分が前記処方情報に含まれる輸液量に対して適正か否かを判定する工程と、吸引した薬品を前記輸液容器に注入して希釈する工程と、薬品の注入後の前記輸液容器の重量である第3の輸液容器重量を計量して記憶部に記憶する工程と、前記第3の輸液容器重量と前記第2の輸液容器重量の差分が前記薬品量に対して適正か否かを判定する工程とを備える。
ここで、薬品容器内に充填される薬品の吸引前後の薬品容器の重量を計量してその差分を演算することにより、薬品容器から吸引した薬品量を求めることができる。そして吸引した薬品量が、処方情報に含まれる薬品量に対して適正か否かを判定することで、薬品容器から吸引した薬品量を正確に把握することができる。
また、輸液が充填されている輸液容器において、薬品注入前の輸液の吸引前後の輸液容器の重量を計量してその差分を演算することにより、輸液容器から吸引した輸液量を求めることができる。そして吸引した輸液量が、処方情報に含まれる輸液量に対して適正か否かを判定することで、その後の工程で注入する薬品量に対する希釈量を正確に把握することができる。
また、輸液の一部が吸引された輸液容器において、薬品の注入前後の輸液容器の重量を計量してその差分を演算することにより、輸液容器に注入した薬品量を求めることができる。そして注入した薬品量が、処方情報に含まれる薬品量に対して適正か否かを判定することで、輸液容器に注入した薬品量を正確に把握することができる。
以上のように、請求項2に係る発明によれば、希釈量が決められている薬品を使用する場合において、薬品容器からの薬品の吸引時、輸液容器からの輸液の吸引時、及び輸液容器への薬品の注入時のそれぞれの段階において薬品量、或いは輸液量が適正であるか否かを判定するため、患者に投与する薬品量とその希釈率を間違えるといった人為的ミスに起因する医療事故が発生する可能性を大幅に低減することができる。
前記の目的を達成するために、本発明に係る調剤支援方法は、患者に投与する薬品の処方情報が記憶された処方箋ラベルを読み取る読取工程と、薬品が充填された薬品容器の重量である第1の薬品容器重量を計量して記憶部に記憶する工程と、前記薬品容器から所定量の薬品を吸引する工程と、薬品の吸引後の前記薬品容器の重量である第2の薬品容器重量を計量して記憶部に記憶する工程と、前記第1の薬品容器重量と前記第2の薬品容器重量の差分が前記処方情報に含まれる薬品量に対して適正か否かを判定する工程と、輸液が充填された輸液容器の重量である第1の輸液容器重量を計量して記憶部に記憶する工程と、前記輸液容器に所定量の輸液を注入する工程と、前記輸液の注入後の前記輸液容器の重量である第2の輸液容器重量を計量して記憶部に記憶する工程と、前記第2の輸液容器重量と前記第1の輸液容器重量の差分が前記処方情報に含まれる輸液量に対して適正か否かを判定する工程と、吸引した薬品を前記輸液容器に注入して希釈する工程と、薬品の注入後の前記輸液容器の重量である第3の輸液容器重量を計量して記憶部に記憶する工程と、前記第3の輸液容器重量と前記第2の輸液容器重量の差分が前記薬品量に対して適正か否かを判定する工程とを備える。
ここで、薬品容器内に充填される薬品の吸引前後の薬品容器の重量を計量してその差分を演算することにより、薬品容器から吸引した薬品量を求めることができる。そして吸引した薬品量が、処方情報に含まれる薬品量に対して適正か否かを判定することで、薬品容器から吸引した薬品量を正確に把握することができる。
また、輸液が充填されている輸液容器において、薬品注入前の輸液の注入前後の輸液容器の重量を計量してその差分を演算することにより、輸液容器に注入した輸液量を求めることができる。そして注入した輸液量が、処方情報に含まれる輸液量に対して適正か否かを判定することで、その後の工程で注入する薬品量に対する希釈量を正確に把握することができる。
また、輸液が注入された輸液容器において、薬品の注入前後の輸液容器の重量を計量してその差分を演算することにより、輸液容器に注入した薬品量を求めることができる。そして注入した薬品量が、処方情報に含まれる薬品量に対して適正か否かを判定することで、輸液容器に注入した薬品量を正確に把握することができる。
以上のように、請求項3に係る発明によれば、希釈量が決められている薬品を使用する場合において、薬品容器からの薬品の吸引時、輸液容器への輸液の注入時、及び輸液容器への薬品の注入時のそれぞれの段階において薬品量、或いは輸液量が適正であるか否かを判定するため、患者に投与する薬品量とその希釈率を間違えるといった人為的ミスに起因する医療事故が発生する可能性を大幅に低減することができる。
前記の目的を達成するために、本発明に係る調剤支援方法は、患者に投与する薬品の処方情報が記憶された処方箋ラベルを読み取る読取工程と、薬品が充填された薬品容器に所定量の溶解液を注入して薬品を溶解する工程と、前記溶解液が注入された前記薬品容器の重量である第1の薬品容器重量を計量して記憶部に記憶する工程と、前記薬品容器から所定量の薬品を吸引する工程と、薬品の吸引後の前記薬品容器の重量である第2の薬品容器重量を計量して記憶部に記憶する工程と、前記第1の薬品容器重量と前記第2の薬品容器重量の差分が前記処方情報に含まれる薬品量に対して適正か否かを判定する工程と、輸液が充填された輸液容器の重量である第1の輸液容器重量を計量して記憶部に記憶する工程と、前記輸液容器から所定量の輸液を吸引する工程と、輸液の吸引後の前記輸液容器の重量である第2の輸液容器重量を計量して記憶部に記憶する工程と、前記第1の輸液容器重量と前記第2の輸液容器重量の差分が前記処方情報に含まれる輸液量に対して適正か否かを判定する工程と、吸引した薬品を前記輸液容器に注入して希釈する工程と、薬品の注入後の前記輸液容器の重量である第3の輸液容器重量を計量して記憶部に記憶する工程と、前記第3の輸液容器重量と前記第2の輸液容器重量の差分が前記薬品量に対して適正か否かを判定する工程とを備える。
ここで、薬品容器内に充填された溶解済みの薬品の吸引前後の薬品容器の重量を計量してその差分を演算することにより、薬品容器から吸引した薬品量を求めることができる。そして吸引した薬品量が、処方情報に含まれる薬品量に対して適正か否かを判定することで、薬品容器から吸引した薬品量を正確に把握することができる。
また、輸液が充填されている輸液容器において、薬品注入前の輸液の吸引前後の輸液容器の重量を計量してその差分を演算することにより、輸液容器から吸引した輸液量を求めることができる。そして吸引した輸液量が、処方情報に含まれる輸液量に対して適正か否かを判定することで、その後の工程で注入する薬品量に対する希釈量を正確に把握することができる。
また、輸液の一部が吸引された輸液容器において、薬品の注入前後の輸液容器の重量を計量してその差分を演算することにより、輸液容器に注入した薬品量を求めることができる。そして注入した薬品量が、処方情報に含まれる薬品量に対して適正か否かを判定することで、輸液容器に注入した薬品量を正確に把握することができる。
以上のように、請求項4に係る発明によれば、溶解が必要であって、かつ希釈量が決められている薬品を使用する場合において、薬品容器からの溶解済みの薬品の吸引時、輸液容器からの輸液の吸引時、及び輸液容器への薬品の注入時のそれぞれの段階において薬品量、或いは輸液量が適正であるか否かを判定するため、患者に投与する薬品量とその希釈率を間違えるといった人為的ミスに起因する医療事故が発生する可能性を大幅に低減することができる。
前記の目的を達成するために、本発明に係る調剤支援方法は、患者に投与する薬品の処方情報が記憶された処方箋ラベルを読み取る読取工程と、溶解液が充填された溶解液容器から所定量の溶解液を吸引する工程と、薬品が充填された薬品容器に、吸引した前記溶解液を注入して溶解する工程と、前記溶解液が注入された前記薬品容器の重量である第1の薬品容器重量を計量して記憶部に記憶する工程と、前記薬品容器から所定量の薬品を吸引する工程と、薬品の吸引後の前記薬品容器の重量である第2の薬品容器重量を計量して記憶部に記憶する工程と、前記第1の薬品容器重量と前記第2の薬品容器重量の差分が前記処方情報に含まれる薬品量に対して適正か否かを判定する工程と、前記溶解液容器に残存する溶解液の全てを吸引する工程と、前記溶解液の全てを吸引して空容器となった前記溶解液容器の空重量である第1の溶解液容器重量を計量して記憶部に記憶する工程と、前記第1の溶解液容器重量が予め登録されている所定の重量に対して適正か否かを判定する工程と、空容器となった前記溶解液容器に前記吸引した薬品を注入する工程と、薬品の注入後の前記溶解液容器の重量である第2の溶解液容器重量を計量して記憶部に記憶する工程と、前記第2の溶解液容器重量と前記第1の溶解液容器重量の差分が前記薬品量に対して適正か否かを判定する工程とを備える。
ここで、薬品容器内に充填された溶解済みの薬品の吸引前後の薬品容器の重量を計量してその差分を演算することにより、薬品容器から吸引した薬品量を求めることができる。そして吸引した薬品量が、処方情報に含まれる薬品量に対して適正か否かを判定することで、薬品容器から吸引した薬品量を正確に把握することができる。
また、薬品を溶解するための溶解液が充填されていた空状態の溶解液容器において、溶解液容器への薬品の注入前後の溶解液容器の重量を計量してその差分を演算することにより、溶解液容器に注入した薬品量を求めることができる。そして注入した薬品量が、処方情報に含まれる薬品量に対して適正か否かを判定することで、溶解液容器に注入した薬品量を正確に把握することができる。
以上のように、請求項5に係る発明によれば、溶解液容器から吸引した溶解液を利用して薬品容器内で薬品を溶解した後に、溶解済みの薬品を吸引して空状態となっている溶解液容器に薬品を注入するような場合に、薬品容器からの溶解済みの薬品の吸引時、溶解液容器への薬品の注入時のそれぞれの段階において薬品量が適正であるか否かを判定するため、患者に投与する薬品量やその溶解率を間違えるといった人為的ミスに起因する医療事故が発生する可能性を大幅に低減することができる。
前記の目的を達成するために、本発明に係る調剤支援方法は、患者に投与する薬品の処方情報が記憶された処方箋ラベルを読み取る読取工程と、薬品が充填された薬品容器の重量である第1の薬品容器重量を計量して記憶部に記憶する工程と、前記薬品容器から所定量の薬品を吸引する工程と、薬品の吸引後の前記薬品容器の重量である第2の薬品容器重量を計量して記憶部に記憶する工程と、前記第1の薬品容器重量と前記第2の薬品容器重量の差分が前記処方情報に含まれる薬品量に対して適正か否かを判定する工程と、輸液で希釈後の薬品を患者に投与するためのポンプ容器の重量であって、前記薬品の注入前の空重量である第1のポンプ容器重量を計量して記憶部に記憶する工程と、輸液容器から所定量の輸液を吸引する工程と、吸引した前記輸液を前記ポンプ容器に注入する工程と、輸液が注入された前記ポンプ容器の重量である第2のポンプ容器重量を計量して記憶部に記憶する工程と、吸引した薬品を、輸液が充填された前記ポンプ容器に注入して希釈する工程と、薬品の注入後の前記ポンプ容器の重量である第3のポンプ容器重量を計量して記憶部に記憶する工程と、前記第3のポンプ容器重量と前記第2のポンプ容器重量の差分が前記処方情報に含まれる薬品量に対して適正か否かを判定する工程とを備える。
ここで、薬品容器内に充填される薬品の吸引前後の薬品容器の重量を計量してその差分を演算することにより、薬品容器から吸引した薬品量を求めることができる。そして吸引した薬品量が、処方情報に含まれる薬品量に対して適正か否かを判定することで、薬品容器から吸引した薬品量を正確に把握することができる。
また、患者への薬品投与のための輸液が充填されたポンプ容器において、薬品の注入前後のポンプ容器の重量を計量してその差分を演算することにより、ポンプ容器に注入した薬品量を求めることができる。そして注入した薬品量が、処方情報に含まれる薬品量に対して適正か否かを判定することで、ポンプ容器に注入した薬品量を正確に把握することができる。
以上のように、請求項6に係る発明によれば、希釈量が決められている薬品を使用する場合において、薬品容器からの薬品の吸引時、輸液が充填されたポンプ容器への薬品の注入時のそれぞれの段階において薬品量が適正であるか否かを判定するため、患者に投与する薬品量を間違えるといった人為的ミスに起因する医療事故が発生する可能性を大幅に低減することができる。
前記の目的を達成するために、本発明に係る調剤支援システムは、患者に投与する薬品の処方情報が記憶された処方情報記憶部と、薬品が充填された薬品容器から所定量の薬品を吸引する前後の前記薬品容器の重量の差分、及び輸液が充填された輸液容器に前記薬品容器から吸引した薬品を注入する前後の前記輸液容器の重量の差分、が前記処方情報に含まれる薬品量に対して適正か否かを判定する薬品量判定部とを備える。
ここで、薬品容器から所定量の薬品を吸引する前後の薬品容器の重量の差分、及び輸液容器に薬品容器から吸引した薬品を注入する前後の輸液容器の重量の差分、が処方情報に含まれる薬品量に対して適正か否かを判定する薬品量判定部を備えることにより、薬品容器からの薬品の吸引時と輸液容器への薬品の注入時のそれぞれの段階において薬品量が適正であるか否かを判定するため、患者に投与する薬品量を間違えるといった人為的ミスに起因する医療事故が発生する可能性を大幅に低減することができる。
さらに、輸液容器から所定量の輸液を吸引、又は注入する前後の輸液容器の重量の差分が、処方情報に含まれる輸液量に対して適正か否かを判定する輸液量判定部を有する場合には、薬品を希釈するための輸液量を正確に把握することができるため、薬品の希釈率を間違えるといった人為的ミスに起因する医療事故が発生する可能性を大幅に低減することができる。
本発明に係る調剤支援方法、及び調剤支援システムは、薬品の投与量を正確に計量し、人為的ミスに起因する医療事故を未然に防止することができる。
本発明の実施形態に係る調剤支援システムのブロック図である。 実施例1においてモニタに表示される薬品詳細情報の一例を示す図である。 実施例2においてモニタに表示される薬品詳細情報の一例を示す図である。 実施例3においてモニタに表示される薬品詳細情報の一例を示す図である。 実施例4においてモニタに表示される薬品詳細情報の一例を示す図である。 実施例5においてモニタに表示される薬品詳細情報の一例を示す図である。 実施例6においてモニタに表示される薬品詳細情報の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参酌しながら説明し、本発明の理解に供する。本発明に係る調剤支援システムは、主に入院患者、或いは外来患者の両方を診療する病院において、複数の患者の夫々に投与する注射薬の調剤を支援するためのシステムである。
まず、本発明の実施形態に係る調剤支援システム1のシステム構成について説明する。図1に示すように、調剤支援システム1は、ログイン認証部10、処方情報記憶部20、重量記憶部30、薬品量判定部40、及び輸液量判定部50から主に構成され、係る調剤支援システム1には図示しない表示装置としてのモニタ、入力装置としてのキーボード、或いはバーコードリーダー等が接続されている。
ログイン認証部10は、予め調剤支援システム1に各作業者の氏名や所属、識別番号等が登録されており、各作業者が保有するネームプレートに表示されているバーコードを図示しないバーコードリーダーで読み取った際に、バーコードに記憶されている情報と調剤支援システムに登録されている情報の一致/不一致を判定し、一致する場合には作業者の調剤支援システム1へのログインを許可するものである。
ここで、必ずしも、ログイン認証部10の判定方法として、作業者のネームプレートに表示されているバーコードを読み取る方式である必要はない。例えばIDとパスワードを入力する方式や生体認証により判別する方式であってもよい。
処方情報記憶部20は、患者の夫々に投与すべき薬品の処方情報(薬品の種類、処方方法、投与量)が記憶された記憶装置である。処方情報は予め医師により登録がされており、調剤を担当する作業者は、上記の処方情報が記憶されたバーコード(処方箋ラベル)をバーコードリーダーで読み込むと、バーコード情報に記憶された処方情報に対応する情報が処方情報記憶部20から読み出されて図示しないモニタに表示される。
重量記憶部30は、薬品容器重量記憶部31、輸液容器重量記憶部32、溶解液容器重量記憶部33、及びポンプ容器重量記憶部34から構成されている。重量記憶部30に記憶された重量に基づいて、後記する薬品量判定部40や輸液量判定部50において、患者に投与する薬品量、或いは薬品の溶解度を高めるための輸液量が適量であるか否かが判定される。
薬品量判定部40は、前記した薬品容器重量記憶部31に記憶をされている薬品容器重量に基づいて薬品量を演算し、演算結果が処方情報記憶部20に記憶されている薬品の投与量の所定の範囲内であるか否かを判定する機能を有している。判定の結果、薬品重量から換算した薬品量が処方情報記憶部20に記憶されている薬品の投与量の所定の範囲である場合には、調剤された薬品量は適量であるとして、その旨がモニタに表示される。一方、判定の結果、薬品重量から換算した薬品量が処方情報記憶部20に記憶されている薬品量に対して所定に重い/軽い場合には、調剤された薬品量が適当でないとして、モニタに警告が表示される。
輸液量判定部50は、前記した輸液容器重量記憶部32に記憶されている輸液容器重量に基づいて輸液量を演算し、演算結果が処方情報記憶部20に記憶されている輸液量の所定の範囲内であるか否かを判定する機能を有している。判定の結果、輸液容器重量から換算した輸液量が処方情報記憶部20に記憶されている輸液量の所定の範囲である場合には、調剤された輸液量は適量であるとして、その旨がモニタに表示される。一方、判定の結果、輸液容器重量から換算した輸液量が処方情報記憶部20に記憶されている輸液量に対して所定に重い/軽い場合には、調剤された輸液量が適当でないとして、モニタに警告が表示される。
ここで、必ずしも、薬品量判定部40、及び輸液量判定部50による判定の結果、処方情報記憶部20に記憶されている薬品量や輸液量に対して適当でないと判定された場合に、モニタを通じて警告する必要はない。例えば警告音のように音声で作業者に対して通知するようにしてもよい。
以上が本発明の実施形態に係る調剤支援システム1の構成である。次に、調剤支援システム1を使用した調剤支援方法について、各実施例に基づいて説明する。
[実施例1]
実施例1に係る調剤支援方法は、輸液の本数が整数値になる場合で、輸液の種類のみを判定する場合において、薬品が充填されている薬品容器(バイアルやアンプル)から所定量の薬品をシリンジ等の吸引装置で吸引し、吸引した薬品を輸液が充填されている輸液容器に注入する調剤工程からなる。以下、各工程について詳細に説明する。
<STEP1-1:ログイン認証>
作業者は調剤支援システム1にログインするために、作業者のネームプレートに表示されているバーコードをバーコードリーダーで読み取り、作業者本人であることが確認されると、調剤支援システム1へのログインが許可される。
<STEP1-2:処方情報の読み込み>
調剤支援システム1へのログインが許可されると、作業者は調剤すべき薬品の処方情報が記憶されているバーコードを読み取る。バーコードを読み取ることで、処方情報記憶部20から対応する情報が読み出される。図2は、実施例1に係るモニタに表示される患者に投与する薬品の処方情報(以下、「薬品詳細情報」という。)の一例を示す。薬品詳細情報としては、投与する薬品名称と輸液名称、及びそれらの正規の容量(オーダ内容)、さらには調剤する際の薬品と輸液のそれぞれの下限値、及び上限値が表示されている。なお、薬品と輸液の上限値と下限値については、医師が入力してもよく、或いは投与量に基づいて自動的に設定されるようにしてもよい。
<STEP1-3:第1の薬品容器重量の計量>
作業者は薬品容器に表示されているバーコードをバーコードリーダーで読み取った後に、図示しない計量装置に薬品容器を設置して、薬品吸引前の薬品容器の重量である第1の薬品容器重量を計量する。第1の薬品容器重量の計量結果は薬品容器重量記憶部31の所定の記憶領域に記憶され、薬品詳細情報の「ベバシズマブ注射液」の「混合前/実重量」の項目(A)に自動的に表示される。
<STEP1-4:第2の薬品容器重量の計量>
作業者は、処方情報に従って、薬品容器から投与する薬品量を吸引する。そして吸引後の薬品容器を再度計量装置に設置し、薬品吸引後の薬品容器の重量である第2の薬品容器重量を計量する。第2の薬品容器重量の計量結果は薬品容器重量記憶部31の所定の記憶領域に記憶され、薬品詳細情報の「ベバシズマブ注射液」の「混合後/実重量」の項目(B)に自動的に表示される。
<STEP1-5:薬品量判定部による判定>
第1の薬品容器重量と第2の薬品容器重量がそれぞれ登録されると、第1の薬品容器重量と第2の薬品容器重量の差分が演算され、その結果が薬品詳細情報の「ベバシズマブ注射液」の「最終結果/実質量」の項目(C)に表示される。さらに、使用する薬品の比重を考慮した換算値が「ベバシズマブ注射液」の「最終結果/換算値」の項目(D)に表示される。換算値については、使用する薬品の容量表示に従った所定の換算式が予め記憶されており、該換算式に基づいた換算値が表示される。
換算値が計算されると、薬品量判定部40により換算値が予め設定された許容範囲の上下限値の範囲内であるか否かが判定され、許容範囲内であれば薬品詳細情報の「判定」の項目(E)に「OK」の表示がされ、許容範囲外であれば「NG」の表示がされる。「OK」の判定がされると、次の工程に進むことができるが、「NG」の判定がされると以後の工程に進むことができず、STEP1-1に戻って再スタートとなる。
<STEP1-6:第1の輸液容器重量の計量>
STEP1-5において「OK」の判定がされると、作業者は輸液が充填された輸液容器に表示されたバーコードをバーコードリーダーで読み取った後に、図示しない計量装置に輸液容器を設置して、薬品注入前の輸液容器の重量である第1の輸液容器重量を計量する。第1の輸液容器重量の計量結果は輸液容器重量記憶部32の所定の記憶領域に記憶され、薬品詳細情報の「総量」の「混合前/実重量」の項目(F)に自動的に表示される。
<STEP1-7:第2の輸液容器重量の計量>
作業者は、STEP1-4において吸引した薬品を輸液容器に注入する。そして注入後の輸液容器を再度計量装置に設置し、薬品注入後の輸液容器の重量である第2の輸液容器重量を計量する。第2の輸液容器重量の計量結果は輸液容器重量記憶部32の所定の記憶領域に記憶され、薬品詳細情報の「総量」の「混合後/実重量」の項目(G)に自動的に表示される。
<STEP1-8:薬品量判定部による判定>
第1の輸液容器重量と第2の輸液容器重量がそれぞれ登録されると、第2の輸液容器重量と第1の輸液容器重量の差分が演算され、その結果が薬品詳細情報の「総量」の「最終結果/実質量」の項目(H)に表示される。そしてSTEP1-5と同じく、使用する薬品の比重を考慮した換算値が「総量」の「最終結果/換算値」の項目(I)に表示される。
換算値が計算されると、薬品量判定部40により、換算値が予め設定された許容範囲の上下限値の範囲内であるか否かが判定され、許容範囲内であれば薬品詳細情報の「判定」の項目(J)に「OK」の表示がされ、許容範囲外であれば「NG」の表示がされる。「OK」の判定がされると調剤が完了となり患者への投与が許可される。一方、「NG」の判定がされると調剤が不成立となり、患者への投与が制限され、再度STEP1―1から再スタートとなる。
なお、薬品量判定部40において「NG」の判定がされた場合には、必ずしもSTEP1-1から再スタートする必要はなく、再スタートとなる工程は任意に選択することができるものとする。
以上の実施例1によれば、輸液による希釈濃度が決まっている薬品の調剤において、薬品量について薬品量判定部40による2段階の判定により、薬品量の取り違えに起因する医療事故を未然に防止することができる。
[実施例2]
実施例2に係る調剤支援方法は、輸液による希釈濃度が決まっている薬品を使用する場合において、薬品が充填されている薬品容器(バイアルやアンプル)から所定量の薬品をシリンジ等の吸引装置で吸引するとともに、輸液容器からも所定量の輸液を吸引し、吸引した薬品を所定量の輸液を吸引した後の輸液容器に注入する調剤工程からなる。以下、各工程について詳細に説明する。
<STEP2-1:ログイン認証>
作業者は調剤支援システム1にログインするために、作業者のネームプレートに表示されているバーコードをバーコードリーダーで読み取り、作業者本人であることが確認されると、調剤支援システム1へのログインが許可される。
<STEP2-2:処方情報の読み込み>
調剤支援システム1へのログインが許可されると、作業者は調剤すべき薬品の処方情報が記憶されているバーコードを読み取る。バーコードを読み取ることで、処方情報記憶部20から対応する情報が読み出される。図3は、実施例2に係る薬品詳細情報の一例を示す。
<STEP2-3:第1の薬品容器重量の計量>
作業者は薬品容器に表示されているバーコードをバーコードリーダーで読み取った後に、図示しない計量装置に薬品容器を設置して、薬品吸引前の薬品容器の重量である第1の薬品容器重量を計量する。第1の薬品容器重量の計量結果は薬品容器重量記憶部31の所定の記憶領域に記憶され、薬品詳細情報の「リツキシマブ注射液」の「混合前/実重量」の項目(A)に自動的に表示される。
<STEP2-4:第2の薬品容器重量の計量>
作業者は、処方情報に従って、薬品容器から投与する薬品量を吸引する。そして吸引後の薬品容器を再度計量装置に設置し、薬品吸引後の薬品容器の重量である第2の薬品容器重量を計量する。第2の薬品容器重量の計量結果は薬品容器重量記憶部31の所定の記憶領域に記憶され、薬品詳細情報の「リツキシマブ注射液」の「混合後/実重量」の項目(B)に自動的に表示される。
<STEP2-5:薬品量判定部による判定>
第1の薬品容器重量と第2の薬品容器重量がそれぞれ登録されると、第1の薬品容器重量と第2の薬品容器重量の差分が演算され、その結果が薬品詳細情報の「リツキシマブ注射液」の「最終結果/実質量」の項目(C)に表示される。さらに、使用する薬品の比重を考慮した換算値が「リツキシマブ注射液」の「最終結果/換算値」の項目(D)に表示される。換算値については、使用する薬品の容量表示に従った所定の換算式が予め記憶されており、該換算式に基づいた換算値が表示される。
換算値が計算されると、薬品量判定部40により換算値が予め設定された許容範囲の上下限値の範囲内であるか否かが判定され、許容範囲内であれば薬品詳細情報の「判定」の項目(E)に「OK」の表示がされ、許容範囲外であれば「NG」の表示がされる。「OK」の判定がされると、次の工程に進むことができるが、「NG」の判定がされると以後の工程に進むことができず、STEP2-1に戻って再スタートとなる。
<STEP2-6:第1の輸液容器重量の計量>
STEP2-5において「OK」の判定がされると、作業者は輸液が充填された輸液容器に表示されたバーコードをバーコードリーダーで読み取った後に、図示しない計量装置に輸液容器を設置して、輸液吸引前であって薬品注入前の輸液容器の重量である第1の輸液容器重量を計量する。第1の輸液容器重量の計量結果は輸液容器重量記憶部32の所定の記憶領域に記憶され、薬品詳細情報の「生理食塩液」の「混合前/実重量」の項目(F)に自動的に表示される。
<STEP2-7:第2の輸液容器重量の計量>
第1の輸液容器重量を計量した後に、作業者は処方情報に従って所定量の輸液を輸液容器から吸引する。その後、輸液吸引後の輸液容器を再度計量装置に設置して、輸液吸引後であって薬品注入前の輸液容器の重量である第2の輸液容器重量を計量する。第2の輸液容器重量の計量結果は輸液容器重量記憶部32の所定の記憶領域に記憶され、薬品詳細情報の「生理食塩液」の「混合後/実重量」の項目(G)に自動的に表示される。
<STEP2-8:輸液量判定部による判定>
第1の輸液容器重量と第2の輸液容器重量がそれぞれ登録されると、第1の輸液容器重量と第2の輸液容器重量の差分が演算され、その結果が薬品詳細情報の「生理食塩液」の「最終結果/実質量」の項目(H)に表示される。さらに、使用する輸液の比重を考慮した換算値が「生理食塩液」の「最終結果/換算値」の項目(I)に表示される。換算値については、使用する薬品の容量表示に従った所定の換算式が予め記憶されており、該換算式に基づいた換算値が表示される。
換算値が計算されると、輸液量判定部50により換算値が予め設定された許容範囲の上下限値の範囲内であるか否かが判定され、許容範囲内であれば薬品詳細情報の「判定」の項目(J)に「OK」の表示がされ、許容範囲外であれば「NG」の表示がされる。「OK」の判定がされると、次の工程に進むことができるが、「NG」の判定がされると以後の工程に進むことができず、STEP2-6に戻って第1の輸液容器重量の計量から再スタートとなる。
<STEP2-9:第3の輸液容器重量の計量>>
STEP2-8において「OK」の判定となると、作業者はSTEP2-4において吸引した薬品を輸液容器に注入する。そして薬品を注入後の輸液容器を再度計量装置に設置し、輸液吸引後であって薬品注入後の輸液容器の重量である第3の輸液容器重量を計量する。第3の輸液容器重量の計量結果は輸液容器重量記憶部32の所定の記憶領域に記憶され、薬品詳細情報の「総量」の「混合後/実重量」の項目(L)に自動的に表示される。なお、薬品詳細情報の「総量」の「混合前/実重量」の項目(K)には、第2の輸液容器重量の計量結果がそのまま反映して表示される。
<STEP2-10:薬品量判定部による判定>
第2の輸液容器重量と第3の輸液容器重量がそれぞれ登録されると、第3の輸液容器重量と第2の輸液容器重量の差分が演算され、その結果が薬品詳細情報の「総量」の「最終結果/実質量」の項目(M)に表示される。そしてSTEP2-5と同じく、使用する薬品の比重を考慮した換算値が「総量」の「最終結果/換算値」の項目(N)に表示される。
換算値が計算されると、薬品量判定部40により換算値が予め設定された許容範囲の上下限値の範囲内であるか否かが判定され、許容範囲内であれば薬品詳細情報の「判定」の項目(O)に「OK」の表示がされ、許容範囲外であれば「NG」の表示がされる。「OK」の判定がされると調剤が完了となり患者への投与が許可される。一方、「NG」の判定がされると調剤が不成立となり、患者への投与が制限されてSTEP2―1から再スタートとなる。
なお、薬品量判定部40、及び輸液量判定部50において「NG」の判定がされた場合には、必ずしもSTEP2-1、或いはSTEP2-6から再スタートする必要はなく、「NG」の判定がされた場合の再スタートする工程はそれぞれ任意に選択することができるものとする。
以上の実施例2によれば、輸液による希釈濃度が決まっている薬品の調剤において、薬品量については薬品量判定部40による2段階の判定を行い、輸液量については輸液量判定部50により判定するため、薬品量や輸液量の取り違えに起因する医療事故を未然に防止することができる。
[実施例3]
実施例3に係る調剤支援方法は、輸液による希釈濃度が決まっている薬品を使用する場合において、薬品が充填されている薬品容器(バイアルやアンプル)から所定量の薬品をシリンジ等の吸引装置で吸引するとともに、輸液容器に所定量の輸液を注入し、吸引した薬品を所定量の輸液を注入した後の輸液容器に注入する調剤工程からなる。以下、各工程について詳細に説明する。
<STEP3-1:ログイン認証>
作業者は調剤支援システム1にログインするために、作業者のネームプレートに表示されているバーコードをバーコードリーダーで読み取り、作業者本人であることが確認されると、調剤支援システム1へのログインが許可される。
<STEP3-2:処方情報の読み込み>
調剤支援システム1へのログインが許可されると、作業者は調剤すべき薬品の処方情報が記憶されているバーコードを読み取る。バーコードを読み取ることで、処方情報記憶部20から対応する情報が読み出される。図4は、実施例3に係る薬品詳細情報の一例を示す。
<STEP3-3:第1の薬品容器重量の計量>
作業者は薬品容器に表示されているバーコードをバーコードリーダーで読み取った後に、図示しない計量装置に薬品容器を設置して、薬品吸引前の薬品容器の重量である第1の薬品容器重量を計量する。第1の薬品容器重量の計量結果は薬品容器重量記憶部31の所定の記憶領域に記憶され、薬品詳細情報の「リツキシマブ注射液」の「混合前/実重量」の項目(A)に自動的に表示される。
<STEP3-4:第2の薬品容器重量の計量>
作業者は、処方情報に従って、薬品容器から投与する薬品量を吸引する。そして吸引後の薬品容器を再度計量装置に設置し、薬品吸引後の薬品容器の重量である第2の薬品容器重量を計量する。第2の薬品容器重量の計量結果は薬品容器重量記憶部31の所定の記憶領域に記憶され、薬品詳細情報の「リツキシマブ注射液」の「混合後/実重量」の項目(B)に自動的に表示される。
<STEP3-5:薬品量判定部による判定>
第1の薬品容器重量と第2の薬品容器重量がそれぞれ登録されると、第1の薬品容器重量と第2の薬品容器重量の差分が演算され、その結果が薬品詳細情報の「リツキシマブ注射液」の「最終結果/実質量」の項目(C)に表示される。さらに、使用する薬品の比重を考慮した換算値が「リツキシマブ注射液」の「最終結果/換算値」の項目(D)に表示される。換算値については、使用する薬品の容量表示に従った所定の換算式が予め記憶されており、該換算式に基づいた換算値が表示される。
換算値が計算されると、薬品量判定部40により換算値が予め設定された許容範囲の上下限値の範囲内であるか否かが判定され、許容範囲内であれば薬品詳細情報の「判定」の項目(E)に「OK」の表示がされ、許容範囲外であれば「NG」の表示がされる。「OK」の判定がされると、次の工程に進むことができるが、「NG」の判定がされると以後の工程に進むことができず、STEP3-1に戻って再スタートとなる。
<STEP3-6:第1の輸液容器重量の計量>
STEP3-5において「OK」の判定がされると、作業者は輸液が充填された輸液容器に表示されたバーコードをバーコードリーダーで読み取った後に、図示しない計量装置に輸液容器を設置して、輸液注入前であって薬品注入前の輸液容器の重量である第1の輸液容器重量を計量する。第1の輸液容器重量の計量結果は輸液容器重量記憶部32の所定の記憶領域に記憶され、薬品詳細情報の「生理食塩液」の「混合前/実重量」の項目(F)に自動的に表示される。
<STEP3-7:第2の輸液容器重量の計量>
第1の輸液容器重量を計量した後に、作業者は処方情報に従って所定量の輸液を輸液容器に注入する。その後、輸液注入後の輸液容器を再度計量装置に設置して、輸液注入後であって薬品注入前の輸液容器の重量である第2の輸液容器重量を計量する。第2の輸液容器重量の計量結果は輸液容器重量記憶部32の所定の記憶領域に記憶され、薬品詳細情報の「生理食塩液」の「混合後/実重量」の項目(G)に自動的に表示される。
<STEP3-8:輸液量判定部による判定>
第1の輸液容器重量と第2の輸液容器重量がそれぞれ登録されると、第2の輸液容器重量と第1の輸液容器重量の差分が演算され、その結果が薬品詳細情報の「生理食塩液」の「最終結果/実質量」の項目(H)に表示される。さらに、使用する輸液の比重を考慮した換算値が「生理食塩液」の「最終結果/換算値」の項目(I)に表示される。換算値については、使用する薬品の容量表示に従った所定の換算式が予め記憶されており、該換算式に基づいた換算値が表示される。
換算値が計算されると、輸液量判定部50により換算値が予め設定された許容範囲の上下限値の範囲内であるか否かが判定され、許容範囲内であれば薬品詳細情報の「判定」の項目(J)に「OK」の表示がされ、許容範囲外であれば「NG」の表示がされる。「OK」の判定がされると、次の工程に進むことができるが、「NG」の判定がされると以後の工程に進むことができず、STEP3-6に戻って第1の輸液容器重量の計量から再スタートとなる。
<STEP3-9:第3の輸液容器重量の計量>
STEP3-8において「OK」の判定がされると、作業者は、STEP3-4において吸引した薬品を輸液容器に注入する。そして薬品を注入後の輸液容器を再度計量装置に設置し、輸液注入後であって薬品注入後の輸液容器の重量である第3の輸液容器重量を計量する。第3の輸液容器重量の計量結果は輸液容器重量記憶部32の所定の記憶領域に記憶され、薬品詳細情報の「総量」の「混合後/実重量」の項目(L)に自動的に表示される。なお、薬品詳細情報の「総量」の「混合前/実重量」の項目(K)には、第2の輸液容器重量の計量結果がそのまま反映して表示される。
<STEP3-10:薬品量判定部による判定>
第2の輸液容器重量と第3の輸液容器重量がそれぞれ登録されると、第3の輸液容器重量と第2の輸液容器重量の差分が演算され、その結果が薬品詳細情報の「総量」の「最終結果/実質量」の項目(M)に表示される。そしてSTEP3-5と同じく、使用する薬品の比重を考慮した換算値が「総量」の「最終結果/換算値」の項目(N)に表示される。
換算値が計算されると、薬品量判定部40により換算値が予め設定された許容範囲の上下限値の範囲内であるか否かが判定され、許容範囲内であれば薬品詳細情報の「判定」の項目(O)に「OK」の表示がされ、許容範囲外であれば「NG」の表示がされる。「OK」の判定がされると調剤が完了となり患者への投与が許可される。一方、「NG」の判定がされると調剤が不成立となり、患者への投与が制限され、再度STEP3―1から再スタートとなる。
なお、薬品量判定部40、及び輸液量判定部50において「NG」の判定がされた場合には、必ずしもSTEP3-1、或いはSTEP3-6から再スタートする必要はなく、「NG」の判定がされた場合の再スタートする工程はそれぞれ任意に選択することができるものとする。
以上の実施例3によれば、輸液による希釈濃度が決まっている薬品の調剤において、薬品量については薬品量判定部40による2段階の判定を行い、輸液量については輸液量判定部50により判定するため、薬品量や輸液量の取り違えに起因する医療事故を未然に防止することができる。
[実施例4]
実施例4に係る調剤支援方法は、患者の体重量に関わらず、総量(全液量)が固定されている薬品を使用する場合において、溶解済みの薬品が充填されている薬品容器(バイアルやアンプル)から所定量の薬品をシリンジ等の吸引装置で吸引するとともに、輸液容器からも所定量の輸液を吸引し、吸引した薬品を所定量の輸液を吸引した後の輸液容器に注入する調剤工程からなる。以下、各工程について詳細に説明する。
<STEP4-1:ログイン認証>
作業者は調剤支援システム1にログインするために、作業者のネームプレートに表示されているバーコードをバーコードリーダーで読み取り、作業者本人であることが確認されると、調剤支援システム1へのログインが許可される。
<STEP4-2:処方情報の読み込み>
調剤支援システム1へのログインが許可されると、作業者は調剤すべき薬品の処方情報が記憶されているバーコードを読み取る。バーコードを読み取ることで、処方情報記憶部20から対応する情報が読み出される。図5は、実施例4に係るモニタに表示される薬品詳細情報の一例を示す。バーコードを読み取ると、まず、全液量と薬品量の差分である生理食塩液の液量が、医師がオーダした液量と合致するか否かが判定される。このとき、医師がオーダした液量と異なる生理食塩液が登録されていると、モニタ画面上に警告(例えば、該当セルを赤く表示する等)が発せられる。
<STEP4-3:第1の薬品容器重量の計量>
STEP4-2において、生理食塩液の液量が適当と判断されると、作業者は、生理食塩液作業者は薬品容器に表示されているバーコードをバーコードリーダーで読み取り、処方情報に従って所定量の溶解液を薬品容器に注入して薬品を溶解したうえで、図示しない計量装置に薬品容器を設置して、溶解液注入後であって薬品吸引前の薬品容器の重量である第1の薬品容器重量を計量する。第1の薬品容器重量の計量結果は薬品容器重量記憶部31の所定の記憶領域に記憶され、薬品詳細情報の「ベンダムスチン注射液」の「混合前/実重量」の項目(A)に自動的に表示される。
<STEP4-4:第2の薬品容器重量の計量>
作業者は、処方情報に従って、薬品容器から投与する薬品量を吸引する。そして吸引後の薬品容器を再度計量装置に設置し、薬品吸引後の薬品容器の重量である第2の薬品容器重量を計量する。第2の薬品容器重量の計量結果は薬品容器重量記憶部31の所定の記憶領域に記憶され、薬品詳細情報の「ベンダムスチン注射液」の「混合後/実重量」の項目(B)に自動的に表示される。
<STEP4-5:薬品量判定部による判定>
第1の薬品容器重量と第2の薬品容器重量がそれぞれ登録されると、第1の薬品容器重量と第2の薬品容器重量の差分が演算され、その結果が薬品詳細情報の「ベンダムスチン注射液」の「最終結果/実質量」の項目(C)に表示される。さらに、使用する薬品の比重を考慮した換算値が「ベンダムスチン注射液」の「最終結果/換算値」の項目(D)に表示される。換算値については、使用する薬品の容量表示に従った所定の換算式が予め記憶されており、該換算式に基づいた換算値が表示される。
換算値が計算されると、薬品量判定部40により換算値が予め設定された許容範囲の上下限値の範囲内であるか否かが判定され、許容範囲内であれば薬品詳細情報の「判定」の項目(E)に「OK」の表示がされ、許容範囲外であれば「NG」の表示がされる。「OK」の判定がされると、次の工程に進むことができるが、「NG」の判定がされると以後の工程に進むことができず、STEP4-1に戻って再スタートとなる。
<STEP4-6:第1の輸液容器重量の計量>
STEP4-5において「OK」の判定がされると、作業者は輸液が充填された輸液容器に表示されたバーコードをバーコードリーダーで読み取った後に、図示しない計量装置に輸液容器を設置して、輸液吸引前であって薬品注入前の輸液容器の重量である第1の輸液容器重量を計量する。第1の輸液容器重量の計量結果は輸液容器重量記憶部32の所定の記憶領域に記憶され、薬品詳細情報の「生理食塩液」の「混合前/実重量」の項目(F)に自動的に表示される。
<STEP4-7:第2の輸液容器重量の計量>
第1の輸液容器重量を計量した後に、作業者は処方情報に従って所定量の輸液を輸液容器から吸引する。その後、輸液吸引後の輸液容器を再度計量装置に設置して、輸液吸引後であって薬品注入前の輸液容器の重量である第2の輸液容器重量を計量する。第2の輸液容器重量の計量結果は輸液容器重量記憶部32の所定の記憶領域に記憶され、薬品詳細情報の「生理食塩液」の「混合後/実重量」の項目(G)に自動的に表示される。
<STEP4-8:輸液量判定部による判定>
第1の輸液容器重量と第2の輸液容器重量がそれぞれ登録されると、第2の輸液容器重量と第1の輸液容器重量の差分が演算され、その結果が薬品詳細情報の「生理食塩液」の「最終結果/実質量」の項目(H)に表示される。さらに、使用する輸液の比重を考慮した換算値が「生理食塩液」の「最終結果/換算値」の項目(I)に表示される。換算値については、使用する薬品の容量表示に従った所定の換算式が予め記憶されており、該換算式に基づいた換算値が表示される。
換算値が計算されると、輸液量判定部50により換算値が予め設定された許容範囲の上下限値の範囲内であるか否かが判定され、許容範囲内であれば薬品詳細情報の「判定」の項目(J)に「OK」の表示がされ、許容範囲外であれば「NG」の表示がされる。「OK」の判定がされると、次の工程に進むことができるが、「NG」の判定がされると以後の工程に進むことができず、STEP4-6に戻って第1の輸液容器重量の計量から再スタートとなる。
<STEP4-9:第3の輸液容器重量の計量>
STEP4-8において「OK」の判定となると、作業者はSTEP4-4において吸引した薬品を輸液容器に注入する。そして薬品を注入後の輸液容器を再度計量装置に設置し、輸液吸引後であって薬品注入後の輸液容器の重量である第3の輸液容器重量を計量する。第3の輸液容器重量の計量結果は輸液容器重量記憶部32の所定の記憶領域に記憶され、薬品詳細情報の「総量」の「混合後/実重量」の項目(L)に自動的に表示される。なお、薬品詳細情報の「総量」の「混合前/実重量」の項目(K)には、第2の輸液容器重量の計量結果がそのまま反映して表示される。
<STEP4-10:薬品量判定部による判定>
第2の輸液容器重量と第3の輸液容器重量がそれぞれ登録されると、第3の輸液容器重量と第2の輸液容器重量の差分が演算され、その結果が薬品詳細情報の「総量」の「最終結果/実質量」の項目(M)に表示される。そしてSTEP4-5と同じく、使用する薬品の比重を考慮した換算値が「総量」の「最終結果/換算値」の項目(N)に表示される。
換算値が計算されると、薬品量判定部40により換算値が予め設定された許容範囲の上下限値の範囲内であるか否かが判定され、許容範囲内であれば薬品詳細情報の「判定」の項目(O)に「OK」の表示がされ、許容範囲外であれば「NG」の表示がされる。「OK」の判定がされると調剤が完了となり患者への投与が許可される。一方、「NG」の判定がされると調剤が不成立となり、患者への投与が制限され、再度STEP4―1から再スタートとなる。
なお、薬品量判定部40、及び輸液量判定部50において「NG」の判定がされた場合には、必ずしもSTEP4-1、或いはSTEP4-6から再スタートする必要はなく、「NG」の判定がされた場合の再スタートする工程はそれぞれ任意に選択することができるものとする。
以上の実施例4によれば、輸液による希釈濃度が決まっており溶解を要する薬品の調剤において、薬品量については薬品量判定部40による2段階の判定を行い、輸液量については輸液量判定部50により判定するため、薬品量や輸液量の取り違えに起因する医療事故を未然に防止することができる。
[実施例5]
実施例5に係る調剤支援方法は、溶解液で溶解を要する薬品を使用する場合において、溶解液が充填されている溶解液容器から吸引した溶解液で薬品を溶解後に、溶解済みの薬品が充填されている薬品容器(バイアルやアンプル)から所定量の薬品をシリンジ等の吸引装置で吸引するとともに、吸引した薬品を再度溶解液容器に注入する調剤工程からなる。以下、各工程について詳細に説明する。
<STEP5-1:ログイン認証>
作業者は調剤支援システム1にログインするために、作業者のネームプレートに表示されているバーコードをバーコードリーダーで読み取り、作業者本人であることが確認されると、調剤支援システム1へのログインが許可される。
<STEP5-2:処方情報の読み込み>
調剤支援システム1へのログインが許可されると、作業者は調剤すべき薬品の処方情報が記憶されているバーコードを読み取る。バーコードを読み取ることで、処方情報記憶部20から対応する情報が読み出される。図6は、実施例5に係るモニタに表示される薬品詳細情報の一例を示す。
<STEP5-3:第1の薬品容器重量の計量>
作業者は薬品容器に表示されているバーコードをバーコードリーダーで読み取った後に、処方情報に従って所定量の溶解液を溶解液容器から吸引する。続けて吸引した溶解液を薬品容器に注入して薬品を溶解したうえで、薬品容器を図示しない計量装置を設置して、溶解液注入後であって薬品吸引前の薬品容器の重量である第1の薬品容器重量を計量する。第1の薬品容器重量の計量結果は薬品容器重量記憶部31の所定の記憶領域に記憶され、薬品詳細情報の「アルブミン懸濁パクリタキセル注射液」の「混合前/実重量」の項目(A)に自動的に表示される。
<STEP5-4:第2の薬品容器重量の計量>
作業者は、処方情報に従って、薬品容器から投与する薬品量を吸引する。そして吸引後の薬品容器を再度計量装置に設置し、薬品吸引後の薬品容器の重量である第2の薬品容器重量を計量する。第2の薬品容器重量の計量結果は薬品容器重量記憶部31の所定の記憶領域に記憶され、薬品詳細情報の「アルブミン懸濁パクリタキセル注射液」の「混合後/実重量」の項目(B)に自動的に表示される。
<STEP5-5:薬品量判定部による判定>
第1の薬品容器重量と第2の薬品容器重量がそれぞれ登録されると、第1の薬品容器重量と第2の薬品容器重量の差分が演算され、その結果が薬品詳細情報の「アルブミン懸濁パクリタキセル注射液」の「最終結果/実質量」の項目(C)に表示される。さらに、使用する薬品の比重を考慮した換算値が「アルブミン懸濁パクリタキセル注射液」の「最終結果/換算値」の項目(D)に表示される。換算値については、使用する薬品の容量表示に従った所定の換算式が予め記憶されており、該換算式に基づいた換算値が表示される。
換算値が計算されると、薬品量判定部40により換算値が予め設定された許容範囲の上下限値の範囲内であるか否かが判定され、許容範囲内であれば薬品詳細情報の「判定」の項目(E)に「OK」の表示がされ、許容範囲外であれば「NG」の表示がされる。「OK」の判定がされると、次の工程に進むことができるが、「NG」の判定がされると以後の工程に進むことができず、STEP5-1に戻って再スタートとなる。
<STEP5-6:第1の溶解液容器重量の計量>
STEP5-5において「OK」の判定がされると、作業者は溶解液容器に残存している溶解液の全てを吸引し、空となった溶解液容器に表示されているバーコードをバーコードリーダーで読み取った後に、図示しない計量装置に溶解液容器を設置して、溶解液容器の空の重量である第1の溶解液容器重量を計量する。第1の溶解液容器重量の計量結果は溶解液容器重量記憶部33の所定の記憶領域に記憶され、薬品詳細情報の「生理食塩液の空容器」の「混合後/実重量」の項目(F)に自動的に表示される。このとき、予め記憶されている空の溶解液容器の重量と第1の溶解液容器重量が対比され、略同一であれば判定の項目(G)に「OK」の表示がされ、許容範囲外であれば「NG」の表示がされる。「OK」の判定がされると、同重量が薬品詳細情報の「総量」の「混合前/実重量」の項目(H)に表示されて次の工程に進むことができるが、「NG」の判定がされると以後の工程に進むことができず、STEP5-6に戻って、溶解液容器に残存する溶解液を全て吸引した後に、再度溶解液容器を計量する。
<STEP5-7:第2の溶解液容器重量の計量>>
STEP5-6において「OK」の判定となると、作業者はSTEP5-4において吸引した薬品を空の溶解液容器に注入する。そして薬品を注入後の溶解液容器を再度計量装置に設置し、薬品注入後の溶解液容器の重量である第2の溶解液容器重量を計量する。第2の溶解液容器重量の計量結果は溶解液容器重量記憶部33の所定の記憶領域に記憶され、薬品詳細情報の「総量」の「混合後/実重量」の項目(I)に自動的に表示される。
<STEP5-8:薬品量判定部による判定>
第1の溶解液容器重量と第2の溶解液容器重量がそれぞれ登録されると、第2の溶解液容器重量と第1の溶解液容器重量の差分が演算され、その結果が薬品詳細情報の「総量」の「最終結果/実質量」の項目(J)に表示される。そしてSTEP5-5と同じく、使用する薬品の比重を考慮した換算値が「総量」の「最終結果/換算値」の項目(K)に表示される。
換算値が計算されると、薬品量判定部40により換算値が予め設定された許容範囲の上下限値の範囲内であるか否かが判定され、許容範囲内であれば薬品詳細情報の「判定」の項目(L)に「OK」の表示がされ、許容範囲外であれば「NG」の表示がされる。「OK」の判定がされると調剤が完了となり患者への投与が許可される。一方、「NG」の判定がされると調剤が不成立となり、患者への投与が制限され、再度STEP5―1から再スタートとなる。
なお、薬品量判定部40において「NG」の判定がされた場合には、必ずしもSTEP5-1、或いはSTEP5-6から再スタートする必要はなく、「NG」の判定がされた場合の再スタートする工程はそれぞれ任意に選択することができるものとする。
以上の実施例5によれば、溶解液で溶解を要する薬品の調剤において、薬品量について薬品量判定部40による2段階の判定により、薬品量の取り違えに起因する医療事故を未然に防止することができる。
[実施例6]
実施例6に係る調剤支援方法は、特定の手技(例えば抗悪性腫瘍剤局所持続注入)による判断を行い、事前に登録した表を用いて計算を行う場合において、薬品が充填されている薬品容器(バイアルやアンプル)から所定量の薬品をシリンジ等の吸引装置で吸引するとともに、輸液容器からも所定量の輸液を吸引し、吸引した薬品と輸液を、患者が携帯して使用するインフューザポンプ容器(以下、単に「ポンプ容器」という。)に注入する調剤工程からなる。以下、各工程について詳細に説明する。
<STEP6-1:ログイン認証>
作業者は調剤支援システム1にログインするために、作業者のネームプレートに表示されているバーコードをバーコードリーダーで読み取り、作業者本人であることが確認されると、調剤支援システム1へのログインが許可される。
<STEP6-2:処方情報の読み込み>
調剤支援システム1へのログインが許可されると、作業者は調剤すべき薬品の処方情報が記憶されているバーコードを読み取る。バーコードを読み取ることで、処方情報記憶部20から対応する情報が読み出される。図7は、実施例6に係るモニタに表示される薬品詳細情報の一例を示す。なお、本実施例では薬品の投与量に対して薬品量、及び薬品の希釈に用いる生理食塩液の比率(希釈比率)が予め決まっており、オーダ内容に表示される生理食塩液の液量は、医師のオーダによるものではなく、薬品の量に対する希釈比率に基づいた量が表示される。
<STEP6-3:第1の薬品容器重量の計量>
作業者は薬品容器に表示されているバーコードをバーコードリーダーで読み取った後に、図示しない計量装置に薬品容器を設置して、薬品吸引前の薬品容器の重量である第1の薬品容器重量を計量する。第1の薬品容器重量の計量結果は薬品容器重量記憶部31の所定の記憶領域に記憶され、薬品詳細情報の「フルオロウラシル注射液」の「混合前/実重量」の項目(A)に自動的に表示される。
<STEP6-4:第2の薬品容器重量の計量>
作業者は、処方情報に従って、薬品容器から投与する薬品量を吸引する。そして吸引後の薬品容器を再度計量装置に設置し、薬品吸引後の薬品容器の重量である第2の薬品容器重量を計量する。第2の薬品容器重量の計量結果は薬品容器重量記憶部31の所定の記憶領域に記憶され、薬品詳細情報の「フルオロウラシル注射液」の「混合後/実重量」の項目(B)に自動的に表示される。
<STEP6-5:薬品量判定部による判定>
第1の薬品容器重量と第2の薬品容器重量がそれぞれ登録されると、第1の薬品容器重量と第2の薬品容器重量の差分が演算され、その結果が薬品詳細情報の「フルオロウラシル注射液」の「最終結果/実質量」の項目(C)に表示される。さらに、使用する薬品の比重を考慮した換算値が「フルオロウラシル注射液」の「最終結果/換算値」の項目(D)に表示される。換算値については、使用する薬品の容量表示に従った所定の換算式が予め記憶されており、該換算式に基づいた換算値が表示される。
換算値が計算されると、薬品量判定部40により換算値が予め設定された許容範囲の上下限値の範囲内であるか否かが判定され、許容範囲内であれば薬品詳細情報の「判定」の項目(E)に「OK」の表示がされ、許容範囲外であれば「NG」の表示がされる。「OK」の判定がされると、次の工程に進むことができるが、「NG」の判定がされると以後の工程に進むことができず、STEP6-1に戻って再スタートとなる。
<STEP6-6:第1のポンプ容器重量の計量>
STEP6-5において「OK」の判定がされると、作業者は輸液が充填された輸液容器に表示されたバーコードをバーコードリーダーで読み取った後に、図示しない計量装置に空のポンプ容器の重量である第1のポンプ容器重量を計量する。第1のポンプ容器重量の計量結果は輸液容器重量記憶部32の所定の記憶領域に記憶され、薬品詳細情報の「生理食塩液(ポンプ容器)」の「混合前/実重量」の項目(F)に自動的に表示される。
<STEP6-7:第のポンプ容器重量の計量>
第1のポンプ容器重量を計量した後に、作業者は処方情報に従って所定量の輸液を輸液
容器から吸引し、吸引した輸液をポンプ容器に注入する。その後、輸液注入後であって薬
品注入前のポンプ容器の重量である第2のポンプ容器重量を計量する。第2のポンプ容器
重量の計量結果はポンプ容器重量記憶部34の所定の記憶領域に記憶され、薬品詳細情報
の「生理食塩液(ポンプ容器)」の「混合後/実重量」の項目(G)に自動的に表示され
る。
<STEP6-8:輸液量判定部による判定>
第1のポンプ容器重量と第2のポンプ容器重量がそれぞれ登録されると、第2のポンプ容器重量と第1のポンプ容器重量の差分が演算され、その結果が薬品詳細情報の「生理食塩液」の「最終結果/実質量」の項目(H)に表示される。さらに、使用する輸液の比重を考慮した換算値が「生理食塩液(ポンプ容器)」の「最終結果/換算値」の項目(I)に表示される。換算値については、使用する薬品の容量表示に従った所定の換算式が予め記憶されており、該換算式に基づいた換算値が表示される。
換算値が計算されると、輸液量判定部50により換算値が予め設定された許容範囲の上下限値の範囲内であるか否かが判定され、許容範囲内であれば薬品詳細情報の「判定」の項目(J)に「OK」の表示がされ、許容範囲外であれば「NG」の表示がされる。「OK」の判定がされると、次の工程に進むことができるが、「NG」の判定がされると以後の工程に進むことができず、STEP6-6に戻り第1のポンプ容器重量の計量から再スタートとなる。
<STEP6-9:第3のポンプ容器重量の計量>
STEP6-8で「OK」の判定がされると、作業者はSTEP6-4において吸引した薬品をポンプ容器に注入する。そして薬品を注入後のポンプ容器を再度計量装置に設置し、輸液注入後であって薬品注入後のポンプ容器の重量である第3のポンプ容器重量を計量する。第3のポンプ容器重量の計量結果はポンプ容器重量記憶部34の所定の記憶領域に記憶され、薬品詳細情報の「総量」の「混合後/実重量」の項目(L)に自動的に表示される。なお、薬品詳細情報の「総量」の「混合前/実重量」の項目(K)には、第2のポンプ容器重量の計量結果がそのまま反映して表示される。
<STEP6-10:薬品量判定部による判定>
第2のポンプ容器重量と第3のポンプ容器重量がそれぞれ登録されると、第3の輸液容器重量と第2の輸液容器重量の差分が演算され、その結果が薬品詳細情報の「総量」の「最終結果/実質量」の項目(M)に表示される。そしてSTEP6-5と同じく、使用する薬品の比重を考慮した換算値が「総量」の「最終結果/換算値」の項目(N)に表示される。
換算値が計算されると、薬品量判定部40により換算値が予め設定された許容範囲の上下限値の範囲内であるか否かが判定され、許容範囲内であれば薬品詳細情報の「判定」の項目(O)に「OK」の表示がされ、許容範囲外であれば「NG」の表示がされる。「OK」の判定がされると調剤が完了となり患者への投与が許可される。一方、「NG」の判定がされると調剤が不成立となり、患者への投与が制限され、再度STEP6―1から再スタートとなる。
なお、薬品量判定部40、及び輸液量判定部50において「NG」の判定がされた場合には、必ずしもSTEP6-1、或いはSTEP6-6から再スタートする必要はなく、「NG」の判定がされた場合の再スタートする工程はそれぞれ任意に選択することができるものとする。
以上の実施例6によれば、輸液による希釈濃度が決まっている薬品の調剤において、薬品量については薬品量判定部40による2段階の判定を行い、輸液量については輸液量判定部50により判定するため、薬品量や輸液量の取り違えに起因する医療事故を未然に防止することができる。
以上、本発明に係る調剤支援方法、及び調剤支援システムは、薬品の投与量を正確に計量し、人為的ミスに起因する医療事故を未然に防止することができるものとなっている。
1 調剤支援システム
10 ログイン認証部
20 処方情報記憶部
30 重量記憶部
31 薬品容器重量記憶部
32 輸液容器重量記憶部
33 溶解液容器重量記憶部
34 ポンプ容器重量記憶部
40 薬品量判定部
50 輸液量判定部

Claims (1)

  1. 患者に投与する薬品の処方情報を読み出すステップと、
    溶解液容器から吸引された溶解液により溶解された薬品が充填された薬品容器の重量である第1の薬品容器重量を記憶するステップと、
    前記薬品を吸引後の前記薬品容器の重量である第2の薬品容器重量を記憶するステップと、
    前記第1の薬品容器重量と前記第2の薬品容器重量の差分について、前記薬品の比重を考慮した換算値が前記処方情報に含まれる薬品量に対して適正か否かを判定するステップと、
    前記溶解液の全てを吸引して空容器となった前記溶解液容器の空重量である第1の溶解液容器重量を記憶するステップと、
    前記第1の溶解液容器重量が予め登録されている所定の重量に対して適正か否かを判定するステップと、
    前記薬品を注入後の前記溶解液容器の重量である第2の溶解液容器重量を記憶するステップと、
    前記第2の溶解液容器重量と前記第1の溶解液容器重量の差分について、前記薬品の比重を考慮した換算値が前記薬品量に対して適正か否かを判定するステップと、をコンピュータに実行させる
    調剤支援プログラム。
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