JP7094567B2 - 神経堤細胞および交感神経細胞の製造方法 - Google Patents
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Description
そこで、本発明は、多能性幹細胞から交感神経細胞を効率良く製造することを一つの課題とする。
[1]多能性幹細胞をFGF(Fibroblast growth factor)2、レチノイン酸およびBMP(Bone morphogenetic protein)4を含む培養液中で培養する工程を含む、神経堤細胞の製造方法。
[2]FGF2の濃度が1ng/ml~100ng/mlであり、レチノイン酸の濃度が10nM~10μMであり、BMP4の濃度が5 ng/ml~150 ng/mlである、[1]に記載の神経堤細胞の製造方法。
[3]多能性幹細胞をGSK(Glycogen synthase kinase)3β阻害剤およびTGF(Transforming growth factor)β阻害剤を含む培養液中で培養し、その後、FGF2、レチノイン酸およびBMP4を含む培養液中で培養する、[1]または[2]に記載の神経堤細胞の製造方法。
[4]前記培養は浮遊培養で行われる、[1]~[3]のいずれかに記載の神経堤細胞の製造方法。
[5]CD49dによる選別工程を含む、[1]~[4]のいずれかに記載の神経堤細胞の製造方法。
[6]多能性幹細胞が人工多能性幹細胞である、[1]~[5]のいずれかに記載の神経堤細胞の製造方法。
[7]神経堤細胞をサイトカインおよびBMP4を含む培養液中で培養し、交感神経前駆細胞を誘導する工程を含む、交感神経前駆細胞の製造方法。
[8]サイトカインがEGF(Epidermal growth factor)およびFGF2である、[7]に記載の交感神経前駆細胞の製造方法。
[9]BMP4の濃度が5 ng/ml~150 ng/mlであり、EGFの濃度が1ng/ml~100ng/mlであり、FGF2の濃度が1ng/ml~100ng/mlである、[8]に記載の交感神経前駆細胞の製造方法。
[10]前記培養は浮遊培養で行われる、[7]~[9]のいずれかに記載の交感神経前駆細胞の製造方法。
[11]神経堤細胞が[1]~[6]のいずれかに記載の方法によって得られた、[7]~[10]のいずれかに記載の交感神経前駆細胞の製造方法。
[12][1]~[6]のいずれかに記載の方法によって神経堤細胞を製造し、得られた神経堤細胞を用いて[7]~[10]のいずれかに記載の方法によって交感神経前駆細胞を製造する、交感神経前駆細胞の製造方法。
[13][7]~[12]のいずれかに記載の方法により交感神経前駆細胞を製造する工程、および得られた交感神経前駆細胞を神経栄養因子を含有する培養液中で培養して交感神経前駆細胞を交感神経細胞に成熟させる工程を含む、交感神経細胞の製造方法。
[14]前記神経栄養因子は、NGF(Nerve growth factor)、BDNF(Brain-derived neurotrophic factor)およびGDNF(Glial cell line-derived neurotrophic factor)である、[13]に記載の方法。
[15][13]または[14]に記載の方法によって得られた交感神経細胞。
[16][13]または[14]に記載の方法によって得られた交感神経細胞を含む交感神経障害治療用組成物。
(2)神経堤細胞から交感神経前駆細胞を誘導する工程、および
(3)交感神経前駆細胞から交感神経細胞を誘導する工程、を含む。
以下、説明する。
多能性幹細胞とは、生体に存在する多くの細胞に分化可能である多能性を有し、かつ、増殖能をも併せもつ幹細胞であり、少なくとも本発明で使用される造血前駆細胞に誘導される任意の細胞が包含される。多能性幹細胞は哺乳動物由来であることが好ましく、ヒト由来であることがより好ましい。
多能性幹細胞には、特に限定されないが、例えば、胚性幹(ES)細胞、核移植により得られるクローン胚由来の胚性幹(ntES)細胞、精子幹細胞(「GS細胞」)、胚性生殖細胞(「EG細胞」)、人工多能性幹(iPS)細胞、培養線維芽細胞や臍帯血由来の多能性幹細胞、骨髄幹細胞由来の多能性細胞(Muse細胞)などが含まれる。好ましい多能性幹細胞は、製造工程において胚、卵子等の破壊をしないで入手可能であるという観点から、iPS細胞であり、より好ましくはヒトiPS細胞である。
神経堤(neural crest)とは、脊椎動物の発生における神経管形成時、神経外胚葉と表皮外胚葉との境界に現れる一過的組織のことをいい、ここから脱上皮化して遊走する細胞群のことを神経堤由来細胞neural crest cellsという(J Cell Biochem 107, 1046-52 (2009))。
神経堤由来細胞は、例えば、神経堤マーカーであるSOX10とFOXD3などの存在により定義付けられる。
(i)多能性幹細胞をTGFβ阻害剤およびGSK3β阻害剤を含む培養液中で培養する工程、
(ii)得られた細胞をFGF2、レチノイン酸およびBMP4を含む培地で培養する工程。
浮遊培養とは、細胞を培養容器へ非接着の状態で培養することであり、特に限定はされないが、細胞との接着性を向上させるための人工的処理(例えば、細胞外マトリックス等によるコーティング処理)がされていない培養容器、若しくは、人工的に接着を抑制する処理(例えば、ポリヒドロキシエチルメタクリル酸(poly-HEMA)または非イオン性の界面活性ポリオール(Pluronic F-127等)によるコーティング処理)した培養容器を使用して行うことができる。浮遊培養の際には、胚様体(EB)を形成させて培養することが好ましい。
本発明において、交感神経前駆細胞とは、神経栄養因子を添加して培養することにより交感神経に分化しうる細胞を意味し、例えば、PHOX2B(Nature 399, 366-370 (1999))およびCD49dが陽性であることによって認識することができる。
基礎培地には、上記と同様の培地が使用できる。
EGFの濃度は、例えば、1ng/ml~100ng/ml、好ましくは5ng/ml~50ng/ml、より好ましくは10ng/ml~30ng/mlである。
FGF2の濃度は、例えば、1ng/ml~100ng/ml、好ましくは5ng/ml~50ng/ml、より好ましくは10ng/ml~30ng/mlである。
交感神経細胞は、例えば、チロシンヒドロキシラーゼ(TH)および/またはドーパミンβヒドロキシラーゼ(DBH)の陽性細胞として特定され、好ましくはさらにペリフェリン(PRPH)陽性である。
ここで、神経栄養因子は、運動ニューロンの生存と機能維持に重要な役割を果たしている膜受容体へのリガンドであり、例えば、Nerve Growth Factor (NGF)、Brain-derived Neurotrophic Factor (BDNF)、Neurotrophin 3 (NT-3)、Neurotrophin 4/5 (NT-4/5)、Neurotrophin 6 (NT-6)、Glia cell line-derived Neurotrophic Factor (GDNF)、Ciliary Neurotrophic Factor (CNTF)およびLIFなどが挙げられる。好ましい神経栄養因子は、NGF、BDNFおよびGDNFから成るグループより選択される因子である。
本発明の方法によって得られた交感神経細胞は、交感神経障害治療用化合物(例えば医薬化合物、溶媒、小分子、ペプチド、またはポリヌクレオチド)のスクリーニングに用いることもできる。例えば、候補医薬化合物を、交感神経細胞に加え、当該細胞の形態または機能的な変化により、評価を行うことができる。機能的な変化の例として当該細胞から産生されるノルエピネフリンの量を計測することで評価することができる。ここで、交感神経細胞が由来する人工神経前駆細胞は、治療対象となる交感神経障害と同様の表現型を呈する細胞が好ましく、特に好ましくは、交感神経障害に侵された体細胞から作製された人工多能性幹細胞である。
本発明の方法によって得られた交感神経細胞は、損傷した交感神経系組織の正常化のために再生医療の分野で有効に使用し得る。それゆえ、この細胞は、あらゆる交感神経系細胞の障害に関係する疾患(交感神経の損傷や自律神経失調症など)の治療用細胞になり得る。
研究承認
日本の文部科学省(MEXT)によってヒトESCの使用が承認された。京都大学の組換えDNA実験安全委員会によって組換えDNA研究の研究計画が承認された。
KhES1とKhES3のhESC株は末盛博文博士(京都大学再生医科学研究所)から提供していただいた。409B2と604A1のヒトiPS細胞株は山中伸弥博士(京都大学iPS細胞研究所)から提供していただいた。これらの細胞株は、mTeSR1培地(STEMCELL Technologies社)を含むグロースファクター・リデューストMatrigelマトリックス(Corning社)被覆細胞培養プレート上で維持された。
転写活性化因子様エフェクターヌクレアーゼ(TALEN)プラスミドの構築のためにTAL Effector Nucleotide Targeter 2.0(https://tale-nt.cac.cornell.edu/)を使用してTALEN反復可変二残基(RVD)をデザインした。Golden Gate TALENおよびTAL Effector Kit 2.0とTALENコードプラスミドの組立てのためのそのプロトコル(Addgene)を使用してTALENコードプラスミドを組み立てた。改変型FokIを含む哺乳類発現ベクターは広島大学の山本卓博士から頂戴した。
ターゲティングベクターの構築のためにloxP-neo-loxPカセットベクターの3’側に1kbpのPCR増幅ホモロジーアームをクローン化した。次にIn-Fusion HDクローニングキット(Clontech社)を使用して1kbpの5’側ホモロジーアーム(PCR増幅物)、T2Aペプチド配列(オリゴヌクレオチド対をアニールした物)およびeGFPオープン・リーディング・フレーム(第1ATGを含まないORF;PCR増幅物)をloxP-neo-loxPカセットベクターの5’側に継目なくクローン化した。PCR増幅にPrimeSTAR GXL DNAポリメラーゼ(TaKaRa社)を使用し、PCR増幅された全てのDNA断片をクローニングした後にそれらの配列を完全にシーケンス解析した。
Cre発現ベクターの構築のために核移行シグナルを含むCre(NLS-Cre)のORFをpLV-EF1a-MCS-IRES-RFP-Puroベクター(BiOSETTIA社)のマルチクローニング部位にクローン化した。
TALENによるゲノム編集のためにスーパーエレクトロポレーターNEPA21(ネッパジーン株式会社)を製造業者の指示に従って使用して形質移入を実施した。具体的にはStemProアキュターゼ細胞解離試薬(Gibco)を使用して細胞を個々の細胞に解離させた。次に1つのキュベットの中で100万個の細胞に2μgの各TANENプラスミドと6μgのターゲティングベクタープラスミドを形質移入し、そして50μMのY27632(Merck Millipore社)が添加されたmTeSR1培地を含むグロースファクター・リデューストMatrigelマトリックス被覆6cm細胞培養ディッシュ(BD Falcon社)にすぐに再播種した。形質移入から24~48時間後にY27632(10μM)を使用して細胞生存を促進した。100mg/mlのG418(和光純薬工業株式会社)を使用する選択を形質移入から3日後に開始して細胞を選択した。薬剤選択から10~14日後に生存クローンを単離し、その後の実験のために増殖させた。
Cre-loxPの欠失のために3.5cmディッシュ内でhPSCを通常通りに継代処理した(BD Falcon社)。2日後、FuGene HD形質移入試薬(Promega社)を製造業者の指示に従って使用して3μgのCre発現プラスミドを形質移入した。500ng/mlのピューロマイシン(InvioGen社)を使用する選択を形質移入から2日後に開始して細胞を選択した。形質移入から4日後に生存細胞を解離させ、5ng/mLのFGF2(和光純薬工業株式会社)および10μMのY27632が添加された霊長類ES細胞用培地(株式会社リプロセル)を含む有糸分裂が不活性化されたSNLフィーダー細胞上にそれらの生存細胞を継代処理した。次の日にY27632を除去した。継代処理から14日後に個々のコロニーを単離し、その後の実験のために増殖させた。
QIAamp DNA Blood Mini Kit(QIAGEN社)を製造業者の指示に従って使用してゲノムDNAを抽出した。PrimSTAR GXL DNAポリメラーゼを使用して標的部位でのゲノムへの組込みを検出するためのゲノムPCRを実施した。
NMP様細胞誘導のためにStemProアキュターゼ細胞解離試薬を使用して維持されていたhPSCを個々の細胞に解離させ、96ウェル・ウルトラロウ・アタッチメント・マルチウォールプレート(Corning社)を使用して10μMのSB431542(シグマ・アルドリッチ社)、様々な濃度のCHIR99021(Merck Millipore社)および10μMのY27632が添加された100μLのEssential6培地(Gibco)の中でそれらの細胞をすぐに再凝集させた(10000細胞/ウェル)。1日目に10μMのSB431542(シグマ・アルドリッチ社)および0日目と同じ濃度のCHIR99021が添加された50μLのEssential6培地をそれらの96ウェルプレートの各ウェルに添加した。
背腹軸の改変のために1.5μM、2.0μM、または3.0μMのCHIR99021で処理された3日目の凝集体を20ng/mLのFGF2および/またはレチノイン酸(RA、全トランス型、シグマ・アルドリッチ社)が添加されたEssential6培地の中で培養した。BMP4(50ng/mL;R&D Systems社)または1μMのPurmorphamine(Tocris Bioscience社)を表示されている条件に加えた。培地を一日おきに10日目まで交換した。
頭蓋運動神経細胞分化のために1.5μMのCHIR99021で処理された3日目の凝集体を20ng/mLのFGF2、1μMのRAおよび1μMのPurmorphamineが添加されたEssential6培地の中で10日目まで培養した。培地を一日おきに交換した。10日目にStemProアキュターゼ細胞解離試薬を使用してそれらの細胞を個々の細胞に解離させ、蛍光活性化細胞選別(FACS、下記参照)によってeGFP+CD49d-細胞を選別した。1×Glutamax I(Gibco)、N2およびB27サプリメント(Gibco)、100nMのコンパウンドE(Abcam社)、10ng/mLのBDNF(R&D Systems社)、10ng/mLのGDNF(R&D Systems社)が添加されたNeurobasal培地(Gibco)を含むグロースファクター・リデューストMatrigelマトリックス被覆培養プレート上で選別済みの細胞を培養し、20μMのY27632を選別後の最初の2日の間に添加した。培地を一日おきに交換し、選別後の7~10日の時点でそれらの細胞を一度継代処理した。
交感神経系NCCおよびSN(Sympathetic neurons)の分化のために2.0μMのCHIR99021で処理された3日目の凝集体を20ng/mLのFGF2、100nMのRAおよび50ng/mLのBMP4が添加されたEssential6培地の中で10日目まで培養した。培地を一日おきに交換した。10日目にStemProアキュターゼ細胞解離試薬を使用してそれらの細胞凝集体を個々の細胞に解離させ、FACSによってeGFP+CD49d+細胞を選別した。ウルトラロウ・アタッチメント・ディッシュ(10cm)またはマルチウォールプレート(6ウェル)(Corning社)の中の1×Glutamax I(Gibco)、N2およびB27サプリメント、20ng/mLのFGF2、20ng/mLのEGF(R&D Systems社)、50ng/mLのBMP4および2μg/mLのヘパリン(シグマ・アルドリッチ社)が添加されたNeurobasal培地の中で選別済みの細胞を500000細胞/mLの密度で培養した。培地を3~4日毎に交換し、0.05%のトリプシンと10μg/mLのDNaseI(STEMCELL Technologies社)を使用し、続いて穏やかにピペッティングして細胞を解離させることにより細胞塊を7日毎に継代処理した。
神経細胞の成熟のために1×Glutamax I(Gibco)、N2およびB27サプリメント、神経栄養因子(NF)であるNGF(R&D Systems社)、BDNFおよびGDNF(10ng/mlずつ)が添加されたNeurobasal培地を含むウルトラロウ・アタッチメント・ディッシュまたはマルチウォールプレート上に細胞塊を移した。培地を3~4日毎に交換した。NF処理から14日後に0.05%トリプシンおよび10μg/mLのDNaseIとそれに続く穏やかなピペッティングによってそれらの細胞塊を解離させた。グロースファクター・リデューストMatrigelマトリックス被覆培養プレートまたはガラスボトムディッシュ(松浪硝子工業株式会社)上の10%(体積/体積)のFBS(Hyclone)、1×Glutamax I(Gibco)、NF(10ng/mLずつ)および20μMのY27632が添加されたDMEM(ナカライテスク株式会社)の中に解離済みの細胞を播種した。その後、Y27632を含まない培地で前記培地の半分を交換することにより2日毎にそれらの培養物に栄養供給した。
BZ-X700蛍光顕微鏡(株式会社キーエンス)を使用して培養細胞の画像を取得した。
PE結合マウス抗CD49d抗体(BioLegend社)、Alexa Fluor488ラット抗GFP抗体(BioLegend社)およびAlexa Fluor647マウス抗クラスIIIベータチューブリン(TUBBIII)抗体(BDバイオサイエンス社)を製造業者のプロトコルに従って使用した。MACSQuant Analyzer 10(ミルテニーバイオテク社)を使用してフローサイトメトリーを実施した。BD FACSAria II(BDバイオサイエンス社)によってFACSを実施した。全ての実験において対照集団としてアイソタイプ対照を使用した。
RNeasy Mini kit(QIAGEN社)を使用して細胞からの全RNA抽出を実施した。PrimeScript RT Master Mix(TaKaRa社)を使用する逆転写に全RNA(1μg)を使用した。Ex Taq Hot Startバージョン(TaKaRa社)またはPrimeStar GXL DNAポリメラーゼ(TaKaRa社)を使用してRT-PCRを実施した。
4%のパラホルムアルデヒド中で細胞を室温で20分間にわたって固定し、0.2%のトリトンX-100中でそれらの細胞を室温で10分間にわたって透過処理した。次にあらゆる非特異的な結合を防止するためにBlock Ace(DSファーマバイオメディカル社)と共にそれらの細胞を定温放置した後にそれらの細胞を一次抗体と共に4℃で12時間または室温で2時間にわたって定温放置した。FITC、Alexa647、Cy-3(Jackson ImmunoResearch社;1/200)またはAlexa555(Invitrogen;1/1000)のどれかに結合している適切な種特異的抗血清を使用して二次抗体との定温放置を1時間にわたって実施した。DAPI(シグマ・アルドリッチ社;1/1000)で細胞核を染色した後にFV1000またはFV10i共焦点顕微鏡(オリンパス株式会社)を使用して細胞像を取得した。全ての抗体がBlock Ace中に希釈された。次の一次抗体を表示されている濃度で使用した:ニワトリ抗GFP(Abcam社;1/5000)、ヤギ抗PHOX2B(Santa Cruz社;1/200)、ヤギ抗ChAT(Millipore社;1/200)、マウス抗TUBBIII(Biolegend社;1/1000)、ウサギ抗SOX10(Abcam社;1/200)、マウス抗HOXB7(R&D Systems社;1/50)、ウサギ抗TH(Millipore社;1/1000)、ウサギ抗DBH(Immunostar社;1/400)、ヤギ抗PRPH(Santa Cruz社;1/200)、マウス抗α平滑筋アクチン(Abcam社;1:400)。
同一のゲインと露光の設定で試料の画像を取得した。DAPI+細胞、PHOX2B+細胞、SOX10+細胞、eGFP+細胞、HOXB7+細胞、またはTH+細胞の平均数を算出するためにImageJソフトウェアプログラムを使用して調製物当たり9視野を自動計測した。ChAT+細胞、PRPH+細胞、またはDBH+細胞の平均数を算出するために調製物当たり9視野を手動計測した。
Cell Stem Cell 19, 95-106 (2016)に報告されたようにして培養上清中のノルエピネフリン濃度を測定した。培養されたSNをHBSS(Gibco)を用いて15分間培養した。対照としてその培地を収集した。それらの細胞を50mMのKClを含むHBSS中でさらに15分間にわたって培養し、その後で培地を収集した。培地収集後に培地を300gで5分間にわたって遠心分離して細胞または細胞破片を排除した。ノルエピネフリンの分解を防止するために1mMのEDTA(Gibco)と4mMのメタ重亜硫酸ナトリウム(ナカライテスク株式会社)をそれらの試料に添加し、分析までそれらの試料を-80℃で貯蔵した。エピネフリン/ノルエピネフリンELISAキット(Abnova社)を製造業者の指示に従って使用して試料中の総ノルエピネフリンレベルを定量した。対照試料における計算されたエピネフリンレベルを50mMのKClで処理した試料のエピネフリンレベルから減算してノルエピネフリン放出レベルを決定した。
統計分析のためにMicrosoft Excel 2013ソフトウェアプログラムを使用した。結果が平均値±標準誤差(SEM)として表されている。スチューデントのt検定を用いて統計的有意性を決定した。「n」は独立した実験の数を表している。
レポーターを利用して分化中のPHOX2B発現を追跡することにした。PHOX2Bはマウスにおける交感神経節、副交感神経節および腸管神経節などの自律神経系神経堤派生物の発生に必須の転写因子である。長期持続性のPHOX2B発現(交感神経系NCCから成熟神経細胞まで)を考慮して、PHOX2B発現の追跡が分化プロトコルの最適化に有用であり得るとの仮説を立てた。PHOX2B座位の3’UTR領域を標的とし、2種類のhPSCクローン、すなわちヒト胚性幹細胞(hESC、細胞株:KhES1)およびヒト人工多能性幹細胞(hiPSC、細胞株:409B2)からPHOX2B::eGFPノックインレポーター株を生成した(図5a、b)。
前後軸決定のレベルはWNTシグナル量によって決定されることが幾つかのこれまでの報告に記載された。これと一致して我々の実験ではCHIR濃度が高くなるほど細胞がより後方に規定された。1.5μMでのCHIR処理によって細胞が後脳および頸髄領域(HOXB4+HOXB8+HOXC9-)に割り当てられ、一方で2.0μMのCHIR処理によって細胞が頸髄から胸髄の領域(HOXB4-HOXB8+HOXC9+)に割り当てられた(図1d)。
その延長された凝集培養の間にSOX10の発現が急速に低下し、14日後にSOX10を発現する細胞はほとんど無かった(図3dおよび図9b)。SOX10の喪失と共にPHOX2Bの維持により交感神経系NCCが神経細胞分化系列決定に導かれることを考慮すると、BMP4を使用するニューロスフィア培養は交感神経系NCCを選択的に増殖させるようであり、それらの交感神経系NCCの発生を神経細胞へと促す。実際にBMP4を使用するとTUBIIIB+細胞の数が培養の最初の14日の間に増加した(図9c、d)。接着培養ではBMP4の存在下でも大半の細胞がeGFP発現を喪失し、NC由来筋線維芽細胞のマーカーであるα平滑筋アクチンを発現する細胞もあった(図9e)。このことは神経細胞系譜への決定に凝集体の浮遊培養が重要であることを示している。まとめると、我々はPHOX2B発現を維持しながら交感神経系譜細胞を増殖させる培養系の確立に成功した。
Claims (12)
- 神経堤細胞をEGF(Epidermal growth factor)、FGF(Fibroblast growth factor)2およびBMP(Bone morphogenetic protein)4を含む培養液中で培養し、交感神経前駆細胞を誘導する工程を含む、交感神経前駆細胞の製造方法。
- BMP4の濃度が5 ng/ml~150 ng/mlであり、EGFの濃度が1ng/ml~100ng/mlであり、FGF2
の濃度が1ng/ml~100ng/mlである、請求項1に記載の交感神経前駆細胞の製造方法。 - 前記培養は浮遊培養で行われる、請求項1または2に記載の交感神経前駆細胞の製造方法。
- 前記神経堤細胞が、多能性幹細胞をFGF2、レチノイン酸およびBMP4を含む培養液中で培養する工程を含む方法によって得られた神経堤細胞である、請求項1~3のいずれか一項に記載の交感神経前駆細胞の製造方法。
- 前記多能性幹細胞から神経堤細胞を得る方法において、FGF2の濃度が1ng/ml~100ng/mlであり、レチノイン酸の濃度が10nM~10μMであり、BMP4の濃度が5 ng/ml~150 ng/mlで
ある、請求項4に記載の交感神経前駆細胞の製造方法。 - 前記多能性幹細胞から神経堤細胞を得る方法は、多能性幹細胞をGSK(Glycogen synthase
kinase)3β阻害剤およびTGF(Transforming growth factor)β阻害剤を含む培養液中
で培養し、その後、FGF2、レチノイン酸およびBMP4を含む培養液中で培養する方法である、請求項4または5に記載の交感神経前駆細胞の製造方法。 - 前記多能性幹細胞から神経堤細胞を得る方法において、前記多能性幹細胞の培養は浮遊培養で行われる、請求項4~6のいずれか一項に記載の交感神経前駆細胞の製造方法。
- 前記多能性幹細胞から神経堤細胞を得る方法は、CD49dによる選別工程を含む、請求項4
~7のいずれか一項に記載の交感神経前駆細胞の製造方法。 - 前記多能性幹細胞が人工多能性幹細胞である、請求項4~8のいずれか一項に記載の交感神経前駆細胞の製造方法。
- 多能性幹細胞をFGF2、レチノイン酸およびBMP4を含む培養液中で培養する工程を含む方法によって神経堤細胞を製造し、得られた神経堤細胞を用いて請求項1~3のいずれか一項に記載の方法によって交感神経前駆細胞を製造する、交感神経前駆細胞の製造方法。
- 請求項1~10のいずれか一項に記載の方法により交感神経前駆細胞を製造する工程、および得られた交感神経前駆細胞を神経栄養因子を含有する培養液中で培養して交感神経前駆細胞を交感神経細胞に成熟させる工程を含む、交感神経細胞の製造方法。
- 前記神経栄養因子は、NGF(Nerve growth factor)、BDNF(Brain-derived neurotrophic
factor)およびGDNF(Glial cell line-derived neurotrophic factor)である、請求項11に記載の方法。
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