JP7093222B2 - 水栓柱 - Google Patents

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Description

本発明は、水栓柱に関する。
近年のガーデニング趣向の高まり等に伴って、戸建て住宅或いはマンション等の集合住宅等、住宅環境に関係なく植栽が盛んに行われ始めている。この種の植栽を行うにあたって、日常的に植物等への水やり(以下、潅水と称する)を行う必要があるが、例えば、戸建て住宅において長期に家を空ける場合、或いは集合住宅において管理人が常駐していないような場合等には、潅水を適切に行うことができなくなってしまう。
さらには、植栽を行うにあたって、植物等への潅水の手間を極力減らしたいというニーズも高まりつつある。
そこで上述した背景を鑑みて、潅水の自動化に向けた技術開発が行われている。
例えば下記特許文献1には、地下に埋設された、いわゆる地下式水栓に立設パイプを取り付け、立設パイプの吐水口に自動潅水装置を装着した構成が開示されている。下記特許文献2には、例えば水栓柱の蛇口に自動潅水装置を装着した構成が開示されている。下記特許文献3には、水栓柱の上端部に配置された給水栓から分水用垂下管を分岐させ、分水用垂下管の途中に自動潅水装置を取り付けた構成が開示されている。なお自動潅水装置は、水栓柱に一体に設けられたボックス内に収容されている。
特開2001-279735号公報 特開2000-236761号公報 特開2004-204463号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の自動潅水装置の場合には、地下式水栓に取り付けた立設パイプに装着しているので、自動潅水装置の設置位置が低くなってしまう。そのため、自動潅水装置を操作する場合には、使用者は例えばしゃがんだ姿勢、或いは腰を屈めた姿勢等、体勢を低くしながら操作する必要があり、操作性が悪かった。
これに対して、上記特許文献2、3に記載の自動潅水装置の場合には、特許文献1に記載の自動潅水装置よりも設置位置を高くすることが可能であるので、操作性を改善できることが期待できる。
しかしながら、特許文献2に記載の自動潅水装置の場合には、蛇口に装着しているので、蛇口から吐水された水が潅水専用となってしまい、潅水以外の用途に利用することが難しくなってしまう。従って、使い勝手が悪く、改善の余地があった。さらに、一定の容積を具備する自動潅水装置を蛇口に装着するので、水栓柱自体の意匠性、デザイン性に影響を与え易く、水栓柱の美観を低下させてしまう。
なお、蛇口から吐水された水が潅水専用となることを防止するために、蛇口に対して、例えば2口以上、すなわち分岐した複数の吐水口を有する分岐継手等を後付けで接続すると共に、自動潅水装置を接続した吐水口以外の吐水口に、潅水以外の用途で使用するための給水栓を接続することが考えられる。
しかしながらこの場合には、分岐継手が多くの接続箇所を有しているため、例えば漏水或いは接続不良等といった不具合を引き起こし易くなってしまう。特に、施工が不慣れな使用者が分岐継手を後付けで接続する場合には、接続作業を適切に行うことが難しいうえ、上述の不具合のリスクが高くなり易い。
また特許文献3に記載の自動潅水装置の場合には、該自動潅水装置を収容するためのボックスを水栓柱に一体に設ける必要があるので、見た目が悪く、水栓柱の美観を低下させてしまう。さらには、水栓柱の内部に分水用垂下管等を設ける必要があるので、内部配管構造が複雑化してしまい、改善の余地があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、自動潅水に対応可能であると共に、配管構造の簡略化及び漏水リスクの低減化を図ることができ、且つ優れた意匠性を具備する水栓柱を提供することである。
(1)本発明に係る水栓柱は、内部が中空とされた枠壁部を有し、前記枠壁部の内部に、給水された液体が前記枠壁部に開口する吐水口に向けて内部を流れる給水管が配設された柱状の外郭ケースと、前記外郭ケースに隣接して配置された水栓パンと、前記給水管から前記外郭ケースの外部に配設された潅水用配管に向けて、前記給水管内の液体を通水させると共に、通水する液体の流れを制御する潅水制御装置と、を備え、前記潅水制御装置は、前記給水管内と前記潅水用配管内との連通を許容する許容状態と、前記給水管内と前記潅水用配管内との連通を遮断する遮断状態と、を切り換える切換弁と、前記切換弁の切り換えを制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記外郭ケースの外部から入力操作可能とされていると共に、前記外郭ケースの内部であって、且つ前記給水管よりも上方に配置され、前記切換弁は、前記水栓パンに形成された収容空間内に配置されている
本発明に係る水栓柱によれば、蛇口等の給水栓を開操作することで、吐水口を通じて給水栓から液体を吐水することができる。そのため、給水栓を利用して任意に液体を吐水することができ、潅水以外の用途に使用することができる。
ところで給水管内に給水された液体は、その一部が分岐部を通じて潅水用配管側に通水可能とされている。このとき、制御部によって切換弁を遮断状態から許容状態に切り換えることで、給水管側から潅水用配管側に液体の一部を通水することができ、潅水用配管から吐水される液体を、例えば植物等に潅水させることができる。その反対に、制御部によって切換弁を許容状態から遮断状態に切り換えることで、給水管側から潅水用配管側への液体の一部の通水を遮断できるので、潅水を停止させることができる。
従って、制御部を利用して、例えば切換弁の切り換えタイミングや、許容状態或いは遮断状態を維持する時間等、切換弁の制御を適宜行うことで、植物等への潅水を例えば任意の時間帯で行うことができる。従って、自動潅水に対応可能な水栓柱として利用することができる。
なお、給水管に給水される液体の一部を分岐させて潅水に利用しているので、潅水を行っている場合であっても、給水栓から液体を吐水することができる。従って、潅水に影響されることなく給水栓から液体を吐水することができ、潅水以外の用途に使用することができる。
特に、制御部は外郭ケースの内部であって、且つ給水管よりも上方に配置されているので、切換弁の制御設定等を行うために制御部の操作を行う際、使用者は体勢を低くしなくても操作を行うことが可能である。そのため、良好な操作性を具備した水栓柱とすることができる。さらに、制御部と切換弁とを別体に構成しているうえ、切換弁が設けられた分岐部を給水管に接続させるだけの簡略な構成で済むので、従来とは異なり、外郭ケース内に複数の配管を複雑に構成する必要がない。そのため、外郭ケース内における配管構造の簡略化を図ることができ、収まりの良い構造の水栓柱とすることができる。
さらに、制御部を外郭ケース内に配設しているので、外郭ケースの外観性に影響を与え難い。従って、外郭ケース及び給水栓を多種多様なデザインに設計する等して、優れた意匠性を具備する水栓柱とすることができる。さらに、後付けで接続する従来の自動潅水装置とは異なり、施工が不慣れな使用者が関与する必要がないうえ、上述のように配管構造を簡略化でき、分岐箇所を少なくすることができるので、漏水リスクを低減することができる。
(2)前記潅水用配管は、前記水栓パンの側壁から外部に向けて延びるように配置されても良い。
(3)前記制御部は、外部から入力操作可能な操作部を備え、前記操作部を操作することにより、自動潅水時間帯の設定が可能とされても良い。
本発明に係る水栓柱によれば、自動潅水に対応可能であると共に、配管構造の簡略化及び漏水リスクの低減化を図ることができ、且つ優れた意匠性を具備することができる。
本発明に係る水栓柱の第1実施形態を示す外観斜視図である。 図1に示す操作扉を開けた状態を示す水栓柱の外観斜視図である。 図1に示す水栓柱の縦断面図である。 図3に示す電磁弁及び接続部材の縦断面図である。 図4に示す状態から電磁弁を開弁させた状態を示す縦断面図である。 本発明に係る水栓柱の第2実施形態を示す外観斜視図である。 図6に示す水栓柱の縦断面図である。 第2実施形態の変形例を示す水栓柱の部分縦断面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る水栓柱の実施形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態の水栓柱1は、例えば庭、車庫、公園等の屋外に設置される。具体的には、水栓柱1は、屋外に設けられた水栓パンPに隣接して配置されると共に、設置面Sに対して略垂直に立設した状態で設置されている。また、水栓柱1は、その一部が地中に埋設された状態で設置されている。
ただし、この場合に限定されるものではなく、例えば水栓パンPに関係なく水栓柱1を設置しても構わない。
図1~図3に示すように、水栓柱1は、内部が中空とされた柱状の外郭ケース2と、外郭ケース2の内部に配設され、給水された液体W(図4等参照)が内部を流れる給水管3と、外郭ケース2に装着され、後述する吐水口43を開放可能に閉塞する蛇口(給水栓)4と、給水管3から外郭ケース2の外部に配設された潅水用配管5に向けて給水管3内の液体Wを通水させると共に、通水する液体Wの流れを制御する潅水制御装置6と、を備えている。
(外郭ケース)
外郭ケース2は、4つの枠壁部10を有し、上方及び下方にそれぞれ開口した横断面正方形状に形成されている。ただし、外郭ケース2の形状は、この場合に限定されるものではなく、例えば横断面視矩形状、四角以外の多角形状、楕円状或いは円形状等でも良く、適宜変更して構わない。
4つの枠壁部10のうち、水栓パンP側を向いた枠壁部10を前壁部11といい、前壁部11に対して向い合う枠壁部10を後壁部12といい、互いに向い合う残り2つの枠壁部10を側壁部13という。なお、枠壁部10は、例えば硬質塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン樹脂等の樹脂製であっても構わないし、アルミニウム、ステンレス等の金属製であっても構わない。
なお、本実施形態では前壁部11と後壁部12とが互いに向い合う方向を前後方向Lといい、前後方向Lのうち前壁部11側を前方、後壁部12側を後方という。さらに、横断面視で外郭ケース2の中心を通り、且つ上下に延びる軸線を水栓柱1の中心軸線O1という。
外郭ケース2における上端部には、上端開口部を閉塞する有頂筒状のトップキャップ15が装着されている。トップキャップ15は、外郭ケース2に対して、例えば嵌合、接着、溶着等によって一体的に固定され、上端開口部をシールした状態で閉塞している。
外郭ケース2のうち地中に埋設された下端部には、下端開口部を閉塞する有底筒状のボトムキャップ16が装着されている。ボトムキャップ16は、トップキャップ15と同様に、外郭ケース2に対して一体的に固定され、下端開口部をシールした状態で閉塞している。
外郭ケース2の前壁部11には、該前壁部11を前後方向Lに貫通する第1取付孔17及び第2取付孔18が形成されている。
第1取付孔17は、蛇口4を取り付けるための取付孔であって、前壁部11の上部側に形成されている。第2取付孔18は、後述する分岐配管73を取り付けるための取付孔であって、前壁部11のうち地中に埋設された下部側に形成されている。
さらに外郭ケース2の前壁部11には、第1取付孔17及び蛇口4よりも上方に位置する部分に、後述する操作部130を露出させるための操作窓19が前壁部11を前後方向Lに貫通するように形成されている。操作窓19は、上下方向に長い縦長の正面視矩形状に形成されている。ただし、操作窓19の形状は、この場合に限定されるものではなく、適宜変更して構わない。
外郭ケース2の後壁部12には、該後壁部12を前後方向Lに貫通する第3取付孔20が形成されている。第3取付孔20は、後述する給水配管60を取り付けるための取付孔であって、後壁部12のうち地中に埋設された下部側に形成されている。
なお、前壁部11に形成された第2取付孔18と後壁部12に形成された第3取付孔20とは、前後方向Lに向い合うように形成されていると共に、共通の前後軸線O2上に配置されている。
(給水管)
図3に示すように、給水管3は、上下方向に延在した直管30と、直管30の上端部に組み合わされた上部継手31と、直管30の下端部に組み合わされた下部継手32と、を備えている。給水管3には、後述する給水口56を通じて給水配管60から給水された液体Wが、後述する吐水口43に向けて内部を流れる。
直管30は、例えば硬質塩化ビニル樹脂等の樹脂製パイプとされ、外郭ケース2の内部において、第1取付孔17と第2取付孔18との間に配置されている。なお直管30は、外郭ケース2の中心軸線O1と同軸上に配置されている。
ただし、この場合に限定されるものではなく、中心軸線O1からずれた位置に直管30を配置しても構わない。
上部継手31は、例えば直管30と同様に、硬質塩化ビニル樹脂等の樹脂製部品とされ、略90度に屈曲したL形のエルボ継手とされている。
上部継手31は、前方に向けて開口すると共に、その一部が第1取付孔17の内側に外郭ケース2の内側から固定された固定筒40と、固定筒40の後端部から後方に向かうにしたがって下方に向けて略90度屈曲した屈曲筒41と、屈曲筒41の下端部から下方に向けて延びると共に、下方に向けて開口した連結筒42と、を備えている。
固定筒40は、その一部が第1取付孔17の内側に例えば密に嵌合、接着或いは係止等によって固定されている。これにより、上部継手31は、固定筒40を介して外郭ケース2の前壁部11に対して接続されている。固定筒40の内側は、前壁部11に開口した吐水口43とされている。
固定筒40内には、その内周面にねじ部44(例えば雌ねじ部)が形成された環状のブッシング45が例えば圧入によって組み込まれている。ただし、ブッシング45は必須なものではなく、具備しなくても構わない。この場合には、例えば固定筒40の内周面にねじ部44を形成すれば良い。
連結筒42は、中心軸線O1と同軸に配置されている。連結筒42と屈曲筒41との接続部分には、下方を向いた環状のストッパ壁46を有する段差部が形成されている。
上述のように構成された上部継手31の固定筒40には、ねじ部44を介して蛇口4が螺着されている。これにより、蛇口4は上部継手31を介して外郭ケース2の前壁部11に取り付けられ、吐水口43を開閉操作することが可能とされている。
下部継手32は、例えば上部継手31と同様に、硬質塩化ビニル樹脂等の樹脂製部品とされ、T形のチーズ継手とされている。
下部継手32は、前方及び後方に向けて開口すると共に前後軸線O2と同軸に配置された第1筒50と、第1筒50における前後方向Lの中間部分から上方に向けて延びると共に、中心軸線O1と同軸に配置された第2筒51と、を備えている。
第1筒50のうち第2筒51よりも前方側に位置する前方筒52は、例えば前壁部11に対して外郭ケース2の内側から接触しており、その内側は第2取付孔18に連通している。ただし、この場合に限定されるものではなく、例えば前方筒52の一部を第2取付孔18の内側に、例えば密に嵌合、接着或いは係止等によって固定しても構わない。
前方筒52の内側は、前壁部11に開口した分岐口53とされている。また前方筒52の内側には、前方を向いた環状のストッパ壁54を有する段差部が形成されている。
第1筒50のうち第2筒51よりも後方側に位置する後方筒55は、例えば後壁部12に対して外郭ケース2の内側から接触しており、その内側は第3取付孔20に連通している。ただし、この場合に限定されるものではなく、例えば後方筒55の一部を第3取付孔20の内側に、例えば密に嵌合、接着或いは係止等によって固定しても構わない。
後方筒55の内側は、後壁部12に開口した給水口56とされている。また後方筒55の内側には、後方を向いた環状のストッパ壁57を有する段差部が形成されている。
第2筒51は、上方に向けて開口していると共に、その内側には上方を向いた環状のストッパ壁58を有する段差部が形成されている。
上述のように構成された直管30、上部継手31及び下部継手32は、互いに分離可能に組み合わされている。
具体的には、直管30の上端部は、上部継手31の連結筒42の内側に下方から挿入されていると共に、例えば密に嵌合されている。これにより、直管30の外周面と連結筒42の内周面との間には、一定のシール性が確保されている。直管30の上端部が連結筒42の内側に嵌合されていることで、直管30と上部継手31とは分離可能に組み合わされている。
なお、直管30の上端開口縁は、ストッパ壁46に対して下方から当接している。従って、直管30と上部継手31とは上下方向に適切に位置決めされた状態で一体に組み合わされている。
直管30の下端部は、下部継手32における第2筒51の内側に上方から挿入されていると共に、例えば密に嵌合されている。これにより、直管30の外周面と第2筒51の内周面との間には、一定のシール性が確保されている。直管30の下端部が第2筒51の内側に嵌合されていることで、直管30と下部継手32とは分離可能に組み合わされている。なお、直管30の下端開口縁は、ストッパ壁58に対して上方から当接している。従って、直管30と下部継手32とは上下方向に適切に位置決めされた状態で一体に組み合わされている。
上述のことにより、直管30、上部継手31及び下部継手32は、互いに分離可能に組み合わされている。
さらに、下部継手32における第1筒50の後方筒55には、給水配管60が外郭ケース2の外側から第3取付孔20を通じて挿入されていると共に、例えば密に嵌合している。これにより、給水配管60の外周面と後方筒55の内周面との間には、一定のシール性が確保されている。また、給水配管60が後方筒55の内側に嵌合されていることで、下部継手32は給水配管60を介して外郭ケース2の後壁部12に対して一体に組み合わされた状態とされている。
なお、給水配管60の開口縁は、ストッパ壁57に対して後方から当接している。従って、給水配管60と下部継手32とは左右方向に適切に位置決めされた状態で一体に組み合わされている。
給水配管60は、地中に埋設された状態で、図示しない給水源に接続されている。これにより、給水配管60から給水口56を通じて下部継手32内に液体Wを給水することができると共に、吐水口43側に向けて、給水管3内及び上部継手31内を流れるように液体Wを給水することが可能とされている。
なお、本実施形態では、直管30、上部継手31及び下部継手32を互いに分離可能に組み合わせたが、この場合に限定されるものではなく、例えば直管30、上部継手31及び下部継手32を互いに接着等によって分離不能に固定しても構わない。この場合には、例えば上部継手31に、ストッパ壁46を有する段差部を形成する必要はない。同様に、下部継手32に、ストッパ壁58を有する段差部を形成する必要はない。
さらに、下部継手32に、ストッパ壁54を有する段差部、及びストッパ壁57を有する段差部を形成する必要はない。この場合には、例えば給水配管60を下部継手32の後方筒55の内側に接着等によって一体に固定し、且つ後述する分岐配管73を下部継手32の前方筒52の内側に接着等によって一体に固定しても良い。
(潅水制御装置)
図1~図3に示すように、潅水制御装置6は、給水管3と潅水用配管5とを接続すると共に、給水管3内に給水される液体Wの一部を潅水用配管5に向けて通水させる分岐部70と、分岐部70に設けられ、給水管3内と潅水用配管5内との連通を許容する許容状態と、給水管3内と潅水用配管5内との連通を遮断する遮断状態と、を切り換える電磁弁(切換弁)71と、電磁弁71の切り換えを制御する制御部72と、を備えている。
図3及び図4に示すように、分岐部70は、上述した下部継手32における第1筒50の前方筒52と、前方筒52に接続される分岐配管73と、分岐配管73と潅水用配管5とを接続する接続部材74と、を備えている。
なお、本実施形態の下部継手32は、給水された液体Wを蛇口4に向けて通水させる給水管3としての機能と、給水された液体Wの一部を分岐させて、潅水用配管5に向けて通水させる分岐部70としての機能と、を有する。
分岐配管73は、前後方向Lに延びると共に、前方及び後方に開口した直線状の配管とされ、地中に埋設された状態で前後軸線O2と同軸に配置されている。
分岐配管73の後端部は、外郭ケース2の外側から第2取付孔18を通じて下部継手32における前方筒52内に挿入されていると共に、前方筒52の内側に例えば密に嵌合している。これにより、分岐配管73の外周面と前方筒52の内周面との間には、一定のシール性が確保されている。また、分岐配管73が前方筒52の内側に嵌合されていることで、下部継手32は分岐配管73を介して外郭ケース2の前壁部11に対して一体に組み合わされた状態とされている。
なお、分岐配管73の後端開口縁は、ストッパ壁54に対して前方から当接している。従って、分岐配管73と下部継手32とは左右方向に適切に位置決めされた状態で一体に組み合わされている。前方筒52の内側に分岐配管73が嵌合されていることで、給水管3内に給水される液体Wの一部を、分岐口53を通じて分岐配管73内に通水させることが可能とされている。
接続部材74は、地中に埋設された状態で外郭ケース2における前壁部11の前方側に配設され、例えば合成樹脂材料によりブロック状に形成されている。
図4に示すように、接続部材74には、後方側に開口した第1接続孔80と、前方側に開口した第2接続孔81と、第1接続孔80内に連通する第1流路82と、第2接続孔81内に連通する第2流路83と、第1流路82内及び第2流路83内に連通すると共に、上方に開口した連通室84と、が形成されている。
第1接続孔80及び第2接続孔81は、それぞれ側面視円形状に形成され、前後軸線O2と同軸に配置されている。
第1接続孔80内には、分岐配管73の前端部が後方から挿入されている。分岐配管73の前端部は、第1接続孔80の内側に例えば密に嵌合している。これにより、分岐配管73の外周面と第1接続孔80の内周面との間には、一定のシール性が確保されている。また、分岐配管73が第1接続孔80の内側に嵌合されていることで、分岐配管73と接続部材74とは一体に組み合わされた状態とされている。
第2接続孔81内には、潅水用配管5が前方から挿入されている。潅水用配管5の端部は、第2接続孔81の内側に例えば密に嵌合している。これにより、潅水用配管5の外周面と第2接続孔81の内周面との間には、一定のシール性が確保されている。また、潅水用配管5が第2接続孔81の内側に嵌合されていることで、潅水用配管5と接続部材74とは一体に組み合わされた状態とされている。
潅水用配管5は、例えば地中に埋設された状態で図示しない植物等の潅水対象物まで延びている。この潅水用配管5には、例えばスプリンクラー、滴下ノズル等の各種の潅水部が接続される。これにより、潅水用配管5内を流れる液体Wを、潅水対象物に潅水させることが可能となる。
なお、潅水用配管5は地中に埋設したままである必要はなく、例えば潅水対象物に向かう途中で地上に露出させて、そのまま地上を這うように敷設しても構わない。
第1流路82は、第1接続孔80から前方に向けて延びた後、上方に向けて延びると共に連通室84内に連通している。第2流路83は、第2接続孔81から後方に向けて延びた後、上方に向けて延びると共に連通室84内に連通している。
連通室84は、接続部材74の上面から例えば平面視円形状に凹むように形成されている。連通室84の底面のうち、第1流路82と第2流路83との間に位置する部分は、後述するダイヤフラム90の弁軸部101が上方に向けて離反可能に当接する着座面85とされている。
上述のように構成された接続部材74は、図3に示すように、地中に埋設された状態で外郭ケース2の前壁部11に例えば一体的に組み合わされた収容ボックス61内に収容されている。ただし、収容ボックス61は必須なものではなく、具備しなくても構わない。
電磁弁71は、接続部材74に対して一体に組み合わされた状態で収容ボックス61内に収容されている。
電磁弁71は、連通室84を通じた第1流路82内と第2流路83内との連通を遮断する遮断状態(図4参照)と、連通室84を通じた第1流路82内と第2流路83内との連通を許容する許容状態(図5参照)と、を切り換える、いわゆる2方向電磁弁とされている。これにより、電磁弁71は、給水管3内と潅水用配管5内との連通を遮断する遮断状態(図4参照)と、給水管3内と潅水用配管5内との連通を許容する許容状態(図5参照)と、を切り換えることが可能とされている。
図4に示すように、電磁弁71は、連通室84内に配設されたダイヤフラム90と、ダイヤフラム90の上方に配置され、上下動可能とされた可動鉄心である可動プランジャ91と、可動プランジャ91を駆動する駆動ユニット92と、を備えている。
ダイヤフラム90は、連通室84を画成する周壁の内側に例えば密に嵌合された環状の枠部100と、枠部100の内側に配設され、着座面85に対して上方から離反可能に当接する弁軸部101と、弁軸部101の外周面と枠部100の内周面とを接続する環状の弾性膜部102と、を備え、連通室84の中心を上下に貫く上下軸線O3と同軸に配置されている。
ダイヤフラム90は、枠部100が連通室84を画成する周壁の内側に嵌合されていることで、連通室84を上方から閉塞している。弾性膜部102は、弁軸部101を着座面85から離間する上方に向けて付勢していると共に、弁軸部101を下方移動可能に弾性支持している。
駆動ユニット92は、接続部材74の上面に配設され、鉄等の磁性材で形成された円筒状の磁気フレーム110と、磁気フレーム110内に配置され、合成樹脂製等で形成された円筒状のボビン111と、磁気フレーム110とボビン111との間に配置され、ボビン111に巻回されたコイル112と、ボビン111の上方に配置されると共に、磁気フレーム110の内側に固定された固定コア113と、可動プランジャ91と固定コア113との間に配設されたコイルばね114と、を備えている。
なお、磁気フレーム110及び固定コア113は、非磁性材で有頂筒状に形成された保護カバー115によって覆われている。ただし、保護カバー115は、必須なものではなく、具備しなくても構わない。
可動プランジャ91は、円柱状に形成されると共に上下軸線O3と同軸に配置され、ボビン111の内側に、上下方向に移動可能にガイドされた状態で収容されている。可動プランジャ91の下端部は、ダイヤフラム90における弁軸部101に対して上方から接触している。
上述のように可動プランジャ91と固定コア113との間には、コイルばね114が配置されている。
コイルばね114は、圧縮状態で配設され、自身の弾性復元力(付勢力)により可動プランジャ91を下方に向けて付勢している。そのため、ダイヤフラム90の弁軸部101は、可動プランジャ91によって押し下げられており、着座面85に対して当接している。つまり、電磁弁71は閉弁状態とされている。
これにより、図4に示すように、コイル112に駆動電流が供給されない非通電時においては、ダイヤフラム90及び可動プランジャ91によって、連通室84を通じた第1流路82内と第2流路83内との連通を遮断することが可能とされている。
これに対して、可動プランジャ91は、コイル112に駆動電流が供給された通電時においては、図5に示すように、電磁力によってコイルばね114の付勢力に抗して上方に向けて移動する。これにより、弁軸部101は、弾性膜部102の弾性復元力によって上方に移動して、着座面85から離間する。そのため、電磁弁71が開弁状態となり、連通室84を通じた第1流路82内と第2流路83内との連通を許容することが可能とされている。
上述のように、コイル112への通電と非通電とを切り換えることで、電磁弁71を開弁或いは閉弁させることができ、連通室84を通じた第1流路82内と第2流路83内との連通を許容する許容状態と、連通室84を通じた第1流路82内と第2流路83内との連通を遮断する遮断状態と、を切り換えることが可能とされている。
上述のように構成された電磁弁71には、図示しないコネクタ等の電気接続端子が形成されている。図3に示すように、電気接続端子には、制御部72に接続された第1配線(電力供給線及び信号線を含む)120が接続されている。これにより、電磁弁71は、第1配線120を介して制御部72に電気的に接続され、制御部72によって作動が制御されている。
図1~図3に示すように、制御部72は、外郭ケース2の内部であって、給水管3よりも上方に確保された収納空間R内に配置されている。
制御部72は、外部から入力操作可能な操作部130と、図示しない各種の電子部品を有し、操作部130による入力操作に基づいて少なくとも電磁弁71を制御する図示しない制御部本体と、を備えている。
図2に示すように、操作部130は、外郭ケース2の前壁部11に形成された操作窓19を通じて操作可能に配置され、各種のスイッチ、ボタン等の入力部131が形成された操作パネル132を備えている。図示の例では、操作パネル132には、入力部131を利用して入力した各種の情報を表示する表示部133が設けられている。
使用者は、入力部131を介して例えば潅水に必要な各種の設定を行うことが可能とされ、電磁弁71を任意に制御することが可能とされている。
上述のように構成された制御部72は、図3に示すように外郭ケース2の内部に主に配設された第2配線(配線部)121を通じて、図示しない外部電源に対して電気的に接続されている。第2配線121は、主に電力供給線を含んでいる。なお、先に説明した第1配線120も同様に、外郭ケース2の内部に主に配設されている。
図1~図3に示すように、外郭ケース2の前壁部11には、操作窓19を開放可能に閉塞する操作扉135がヒンジ部136を介して接続されている。操作扉135は、ヒンジ部136を介して例えば左右方向に回動可能な片開き扉とされている。
ただし、この場合に限定されるものではなく、例えば上方に向けて開くように操作扉135を形成しても構わないし、前壁部11から取り外し可能に操作扉135を形成しても構わない。さらに操作扉135は、必須なものではなく、具備しなくても構わない。
(水栓柱の作用)
次に、上述のように構成された水栓柱1を利用する場合の作用について説明する。
なお、初期状態として、制御部72からコイル112への通電がされておらず、電磁弁71が閉弁状態に設定されているものとする。
このような初期状態において、例えば図1に示す蛇口4を開操作することで、吐水口43を通じて蛇口4から液体Wを吐水することができる。そのため、蛇口4を利用して任意に液体Wを吐水することができ、潅水以外の各種用途に使用することができる。
なお、給水配管60から給水口56を通じて下部継手32内に給水された液体Wは、その一部が分岐口53を通じて分岐配管73内に流れると共に、図4に示すように、分岐配管73内から第1流路82内に流れる。しかしながら、電磁弁71が閉弁しているので、ダイヤフラム90の弁軸部101がコイルばね114の付勢力を受けた可動プランジャ91によって下方に押し下げられて着座面85に当接している。
これにより、電磁弁71は、連通室84を通じた第1流路82内と第2流路83内との連通が遮断された遮断状態となっている。つまり、電磁弁71は、給水管3内と潅水用配管5内との連通を遮断する遮断状態となっている。従って、第1流路82内に流れた液体Wは、第2流路83内に流れることなく連通室84における第1流路82側に留まっている。
次に、制御部72によってコイル112に通電を行って駆動電流を供給した場合には、図5に示すように、可動プランジャ91を、電磁力によってコイルばね114の付勢力に抗して上方に向けて移動させることができる。そのため、ダイヤフラム90の弁軸部101を、弾性膜部102の弾性復元力によって上方に移動させて、着座面85から離間させることができる。これにより、電磁弁71を開弁させることができ、連通室84を通じた第1流路82内と第2流路83内との連通が遮断された遮断状態から、連通室84を通じた第1流路82内と第2流路83内との連通を許容する許容状態に切り換えることができる。つまり、電磁弁71を、給水管3内と潅水用配管5内との連通を許容する許容状態に切り換えることができる。
従って、第1流路82内の液体Wを、連通室84を通じて第2流路83内に流すことができると共に、潅水用配管5内に流すことができる。つまり、給水管3側から液体Wの一部を潅水用配管5側に通水することができる。そのため、潅水用配管5から吐水される液体Wを、植物等の潅水対象物に対して潅水させることができる。
また、上述した潅水を行っている際、制御部72からコイル112への通電を停止して、非通電とした場合には、図4に示すように、可動プランジャ91はコイルばね114の付勢力(弾性復元力)によって再び下方に押し下げられる。これにより、可動プランジャ91を介してダイヤフラム90の弁軸部101を押し下げて、着座面85に当接させることができる。従って、電磁弁71を閉弁させることができ、連通室84を通じた第1流路82内と第2流路83内との連通が許容された許容状態から、連通室84を通じた第1流路82内と第2流路83内との連通を遮断した遮断状態に切り換えることができる。
その結果、給水管3側から潅水用配管5側への液体Wの一部の通水を再び遮断することができ、潅水を停止させることができる。
上述のように、制御部72を利用してコイル112への通電と非通電とを切り換えることで、電磁弁71を開弁或いは閉弁させるように制御することができる。そのため、操作部130を利用して、例えば電磁弁71の切り換えタイミングや、許容状態或いは遮断状態を維持する時間等、電磁弁71の制御を適宜行うことで、植物等の潅水対象物への潅水を例えば任意の時間帯で行うことができる。従って、自動潅水に対応可能な水栓柱1として利用することができる。
具体的な一例としては、例えば毎朝、午前5時にコイル112への通電を開始し、午前6時にコイル112への通電を停止するように制御部72を介して電磁弁71を制御することで、午前5時~6時までの1時間の時間帯だけ自動で潅水を行うことができる。このように、使用者の所望する時間帯での自動潅水を行うことが可能である。
なお、給水管3に給水される液体Wの一部を分岐させて潅水に利用しているので、潅水を行っている場合であっても、蛇口4から液体Wを吐水させることができる。従って、潅水に影響されることなく、潅水以外の用途に液体Wを使用することができる。
特に、図1~図3に示すように、制御部72は外郭ケース2の内部であって、且つ給水管3よりも上方の収納空間Rに配置されているので、電磁弁71の制御設定等を行うために制御部72の操作を行う際、使用者は体勢を低くしなくても操作を行うことが可能である。そのため、良好な操作性を具備した水栓柱1とすることができる。
しかも、操作扉135を開けるだけで、操作窓19を通じて外郭ケース2の外側から操作部130を容易且つ適切に操作することができるので、さらに良好な操作性を具備することができる。
さらに、制御部72と電磁弁71とを別体に構成しているうえ、電磁弁71が設けられた分岐部70を給水管3に接続させるだけの簡略な構成で済むので、従来とは異なり、外郭ケース2内に複数の配管を複雑に構成する必要がない。そのため、外郭ケース2内における配管構造の簡略化を図ることができ、収まりの良い構造の水栓柱1とすることができる。
さらに、制御部72を外郭ケース2内に配設しているので、外郭ケース2の外観性に影響を与え難い。従って、外郭ケース2及び蛇口4を多種多様なデザインに設計する等して、優れた意匠性を具備する水栓柱1とすることができる。
さらに、後付けで接続する従来の自動潅水装置とは異なり、施工が不慣れな使用者が関与する必要がないうえ、上述のように配管構造を簡略化でき、分岐箇所を少なくすることができるので、漏水リスクを低減することができる。
以上説明したように、本実施形態の水栓柱1によれば、自動潅水に対応可能であると共に、配管構造の簡略化及び漏水リスクの低減化を図ることができ、且つ優れた意匠性を具備することができる。
さらに、電磁弁71を外郭ケース2の外側に配置するので、外郭ケース2をよりコンパクトに設計することができる。また、電磁弁71を設置面Sよりも下方に配設するので、電磁弁71を目立ち難くすることができ、外郭ケース2の外観性により一層影響を与え難い。従って、優れた意匠性を具備させ易い。
さらに、制御部72は第2配線121を通じて外部電源に接続されているので、外部電源から安定的な電力供給を受けることができ、長期に亘って安定した自動潅水を行うことができる。さらに、電池等の内部電源を備える必要がないので、その分の構成をさらに省略することができ、よりコンパクトな水栓柱1とすることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る水栓柱の第2実施形態について図面を参照して説明する。
なお、第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。
第1実施形態では、電磁弁71を地中に埋設させた状態で配置したが、本実施形態では電磁弁71を地上に配置している。
図6及び図7に示すように、本実施形態の水栓柱140は、電磁弁71が設置面Sよりも上方に配置されている。具体的には、水栓パンPのうち外郭ケース2の前方に位置する部分に後方に向けて開口した収容空間R1を形成し、この収容空間R1内に電磁弁71を配置している。これにより、水栓パンPを利用して電磁弁71を隠すことができ、電磁弁71を目立ち難くしている。
電磁弁71の位置に対応して、第2取付孔18は、外郭ケース2の前壁部11のうち設置面Sよりも上方に形成されている。
さらに本実施形態の給水管3は、上部継手31、下部継手141、中間継手142、第1直管143及び第2直管144を備えている。
下部継手141は、上部継手31と同様に、硬質塩化ビニル樹脂等の樹脂製部品とされ、略90度に屈曲したL形のエルボ継手とされている。
下部継手141は、後方に向けて開口すると共に、後壁部12に対して外郭ケース2に内側から接触し、且つ第3取付孔20に連通した固定筒150と、固定筒150の前端部から前方に向かうにしたがって上方に向けて略90度屈曲した屈曲筒151と、屈曲筒151の上端部から上方に向けて延びると共に上方に向けて開口した連結筒152と、を備えている。なお、連結筒152は外郭ケース2の中心軸線O1と同軸に配置されている。
固定筒150の内側は、後壁部12に開口した給水口56とされている。この固定筒150には、給水配管60が外郭ケース2の外側から第3取付孔20を通じて挿入されていると共に、例えば密に嵌合している。また、給水配管60が固定筒150の内側に嵌合されていることで、下部継手141は給水配管60を介して外郭ケース2の後壁部12に対して一体に組み合わされた状態とされている。
中間継手142は、上部継手31と下部継手141との間に配置されている。中間継手142は、硬質塩化ビニル樹脂等の樹脂製部品とされ、T形のチーズ継手とされている。
中間継手142は、上方及び下方に向けて開口すると共に中心軸線O1と同軸に配置された第1中間筒160と、前方に向けて開口すると共に、第1中間筒160における上下方向の中間部分から前方に向けて延びた第2中間筒161と、を備えている。
第1中間筒160のうち第2中間筒161よりも上方に位置する上筒163は、上方に向けて開口している。第1中間筒160のうち第2中間筒161よりも下方に位置する下筒164は、下方に向けて開口している。
第2中間筒161は、例えば前壁部11に対して外郭ケース2の内側から接触しており、その内側は第2取付孔18に連通している。第2中間筒161の内側は、前壁部11に開口した分岐口53とされている。
第1直管143は、上部継手31と中間継手142との間に配置され、中心軸線O1と同軸に配置されている。第1直管143の上端部は、上部継手31における連結筒42内に下方から挿入されていると共に、連結筒42の内側に密に嵌合されている。また、第1直管143が連結筒42の内側に嵌合されていることで、上部継手31と第1直管143とは分離可能に組み合わされている。なお、第1直管143の上端部を連結筒42の内側に例えば接着等によって固定することで、上部継手31と第1直管143とを分離不能に一体に固定しても構わない。
第1直管143の下端部は、中間継手142における上筒163内に上方から挿入されていると共に、上筒163の内側に密に嵌合されている。また、第1直管143が上筒163の内側に嵌合されていることで、第1直管143と中間継手142とは分離可能に組み合わされている。なお、第1直管143の下端部を上筒163の内側に例えば接着等によって固定することで、中間継手142と第1直管143とを分離不能に一体に固定しても構わない。
第2直管144は、中間継手142と下部継手141との間に配置され、中心軸線O1と同軸に配置されている。第2直管144の上端部は、中間継手142における下筒164内に下方から挿入されていると共に、下筒164の内側に密に嵌合されている。また、第2直管144が下筒164の内側に嵌合されていることで、中間継手142と第2直管144とは分離可能に組み合わされている。なお、第2直管144の上端部を下筒164の内側に例えば接着等によって固定することで、中間継手142と第2直管144とを分離不能に一体に固定しても構わない。
第2直管144の下端部は、下部継手141における連結筒152内に上方から挿入されていると共に、連結筒152の内側に密に嵌合されている。また、第2直管144が連結筒152の内側に嵌合されていることで、第2直管144と下部継手141とは分離可能に組み合わされている。なお、第2直管144の下端部を連結筒152の内側に例えば接着等によって固定することで、下部継手141と第2直管144とを分離不能に一体に固定しても構わない。
分岐配管73は、水栓パンPの収容空間R1内に配置された電磁弁71に接続されていると共に、第2取付孔18を通じて中間継手142における第2中間筒161内に前方から挿入され、第2中間筒161の内側に密に嵌合されている。
これにより、給水管3内に給水される液体Wの一部を、分岐口53を通じて分岐配管73内に通水させて、電磁弁71側に通水させることが可能とされている。
本実施形態では、中間継手142における第2中間筒161、分岐配管73、及び分岐配管73と潅水用配管5とを接続する接続部材74が分岐部70として機能する。
なお中間継手142は、給水された液体Wを蛇口4に向けて通水させる給水管3としての機能と、給水された液体Wの一部を分岐させて、潅水用配管5に向けて通水させる分岐部70としての機能と、を有する。なお、潅水用配管5は、例えば図6に示すように水栓パンPの側壁から外部に向けて延びるように配置することが可能である。
上述のように構成された本実施形態の水栓柱140の場合であっても、第1実施形態と同様の作用効果を奏功することができる。
それに加え、本実施形態の場合には、電磁弁71を地中に埋設する必要がないので、施工が容易であるうえ、例えばメンテナンス等も容易に対応することが可能である。しかも、水栓パンPを利用して電磁弁71を目立ち難くしているので、良好な意匠性を維持することができる。
(第2実施形態の変形例)
上記第2実施形態において、例えば図8に示すように、電磁弁71を外郭ケース2の内部に配置した水栓柱170としても構わない。
この場合には、電磁弁71自体を外郭ケース2の内部に配置して隠すことができるので、外郭ケース2の外観性により一層影響を与え難い。従って、さらに優れた意匠性を具備する水栓柱170とすることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。各実施形態は、その他様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことが可能である。また、各実施形態には、例えば当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、均等の範囲のものなどが含まれる。
例えば、上記各実施形態では、給水栓として蛇口4を採用したが、蛇口4に限定されるものではなく、開閉操作可能とされ、吐水口43を開放可能に閉塞できるものであれば蛇口4以外のものを採用しても構わない。例えば、給水栓として単水栓や混合水栓等を採用しても構わない。
さらに上記各実施形態では、外郭ケース2の前壁部11に蛇口4を取り付け、前壁部11側に電磁弁71を配置し、後壁部12側に給水配管60を接続した構成としたが、これらの位置関係はこの場合に限定されるものではなく、適宜変更して構わない。例えば、後壁部12側に電磁弁71を配置、或いは前壁部11側に給水配管60を接続する構成を採用しても構わない。
さらには、蛇口4が取り付けられた前壁部11に操作窓19を形成したが、この場合に限定されるものではなく、操作窓19の位置は適宜変更して構わない。例えば、後壁部12側に操作窓19を形成しても構わない。
さらに、電磁弁71の構成は上記各実施形態に限定されるものではなく、公知の他の電磁弁71の構成を採用しても構わない。いずれにしても、制御部72からの指示に基づいて、給水管3内と潅水用配管5内との連通を許容する許容状態と、給水管3内と潅水用配管5内との連通を遮断する遮断状態が切り換わる電磁弁(切換弁)であれば良い。
1、140、170…水栓柱
2…外郭ケース
3…給水管
4…蛇口(給水栓)
5…潅水用配管
6…潅水制御装置
10…枠壁部
19…操作窓
43…吐水口
70…分岐部
71…電磁弁(切換弁)
72…制御部
121…第2配線(配線部)
130…操作部

Claims (3)

  1. 内部が中空とされた枠壁部を有し、前記枠壁部の内部に、給水された液体が前記枠壁部に開口する吐水口に向けて内部を流れる給水管が配設された柱状の外郭ケースと、
    前記外郭ケースに隣接して配置された水栓パンと、
    前記給水管から前記外郭ケースの外部に配設された潅水用配管に向けて、前記給水管内の液体を通水させると共に、通水する液体の流れを制御する潅水制御装置と、を備え、
    前記潅水制御装置は、
    前記給水管内と前記潅水用配管内との連通を許容する許容状態と、前記給水管内と前記潅水用配管内との連通を遮断する遮断状態と、を切り換える切換弁と、
    前記切換弁の切り換えを制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記外郭ケースの外部から入力操作可能とされていると共に、前記外郭ケースの内部であって、且つ前記給水管よりも上方に配置され
    前記切換弁は、前記水栓パンに形成された収容空間内に配置されている、水栓柱。
  2. 請求項1に記載の水栓柱において、
    前記潅水用配管は、前記水栓パンの側壁から外部に向けて延びるように配置されている、水栓柱。
  3. 請求項1又は2に記載の水栓柱において、
    前記制御部は、外部から入力操作可能な操作部を備え、
    前記操作部を操作することにより、自動潅水時間帯の設定が可能である、水栓柱。
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