JP7090197B2 - 偏光フィルムの製造方法 - Google Patents
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Description
α=(a-b)/a・・・(1)
0.28≦αmax≦0.42・・・(2)
(式(1)において、aは、n番目(nは1~Nまでにいずれかの整数)の延伸処理前の上記ポリビニルアルコール系フィルムの幅方向における厚みの平均値[μm]を表し、bは上記n番目の延伸処理後の上記ポリビニルアルコール系フィルムの幅方向における厚みの平均値[μm]を表し、上記幅方向の厚みの平均値は、上記ポリビニルアルコール系フィルムの幅方向における中央部の厚みと両端部の厚みの平均値である。式(2)において、αmaxは、上記N個の延伸処理に対して求められたN個のαの最大値である。)
0.1≦Δa/Δb≦1.1・・・(3)
(式(3)中、Δaは、上記n番目の延伸処理前における上記ポリビニルアルコール系フィルムの幅方向における厚みの最大値と最小値との差を表し、Δbは、上記n番目の延伸処理後における上記ポリビニルアルコール系フィルムの幅方向における厚みの最大値と最小値との差を表す)
α=(a-b)/a・・・(1)
0.28≦αmax≦0.42・・・(2)
式(1)において、aは、n番目(nは1~Nまでのいずれかの整数)の延伸処理前のフィルム2の幅方向における厚みの平均値[μm]を表し、bはn番目の延伸処理後のフィルム2の幅方向における厚みの平均値[μm]を表す。
幅方向の厚みの平均値は、図2に示したようにフィルム2の幅方向における中央部の厚みと両端部の厚みの平均値である。図2は、フィルム2の幅方向における厚みの測定位置を説明するための図面であり、フィルム2の長尺方向に直交する断面を模式的に示している。図2に例示したように、上記中央部の厚みは、フィルム2の幅方向において、中央の位置より5%以下の範囲内(図2においてハッチングで示した領域A1内)にある1地点における厚みでよく、上記両端部それぞれの厚みも、フィルム2の幅方向において、一対の縁より5%以下の範囲内(図2においてハッチングで示した領域A2および領域A3)にある1地点における範囲の厚みでよい。
式(2)において、αmaxは、N個の延伸処理に対して求められたN個のαの最大値である。
0.1≦Δa/Δb≦1.1・・・(3)
式(3)中、Δaは、n番目の延伸処理前におけるフィルム2の幅方向における厚みの最大値と厚みの最小値との差を表し、Δbは、n番目の延伸処理後におけるフィルム2の幅方向における厚みの最大値と厚みの最小値との差を表す。
<偏光フィルムの製造>
長尺のフィルム2として厚み75μmのポリビニルアルコールフィルム(クラレ株式会社製ポバールフィルムVF-PS#7500、重合度2,400、ケン化度99.9モル%以上)を用いて、以下の方法で偏光フィルムを作製した。
偏光フィルムの製造中、非接触式厚み測定器(キーエンス社製SI―T80)を用いて、各工程の前後でフィルム幅方向における中央部および両端部の3箇所で搬送中のフィルム2の厚みを測定した。染色工程、第1架橋工程、第2架橋工程および第3架橋工程それぞれにおける処理後のフィルム2の厚みの測定結果は図4に示したとおりであった。図4中の「初期厚み」は、偏光フィルム製造のために用意したフィルム2の厚み(膨潤処理前のフィルム2の厚み)であり、各工程における「厚み」は、上記3箇所の厚みの平均値であった。図4に示した各工程の「厚み」は、同じタイミングで取得された厚みであった。
式(1)に基づいて、第1架橋工程、第2架橋工程および第3架橋工程で実施された延伸処理に対応するαを算出した。第1架橋工程で実施された延伸処理に対応するα(以下「α1」と称す)は、式(1)のaおよびbとして染色工程後のフィルム2の厚みおよび第1架橋工程後のフィルム2の厚みを使用して算出した。同様に、第2架橋工程で実施された延伸処理に対応するα(以下「α2」と称す)は、式(1)のaおよびbとして第1架橋工程後のフィルム2の厚みおよび第2架橋工程後のフィルム2の厚みを使用して算出した。同様に、第3架橋工程で実施された延伸処理に対応するα(以下「α3」と称す)は、式(1)のaおよびbとして第2架橋工程後のフィルム2の厚みおよび第3架橋工程後のフィルム2の厚みを使用して算出した。算出されたα1、α2およびα3と、それらのうちの最大値であるαmaxは図5に示したとおりであった。
上記厚み測定で説明したように、染色工程、第1架橋工程、第2架橋工程および第3架橋工程それぞれにおける処理後において得られたフィルム幅方向における中央部および両端部の3箇所の測定結果のうち最大値と最小値の差Δt1、差Δt2、差Δt3および差Δt4を算出した。算出結果は、図4に示したとおりであった。図4に示した差Δt1、差Δt2、差Δt3および差Δt4を用いて第1架橋工程、第2架橋工程および第3架橋工程で実施された延伸処理に対応するΔa/Δbを算出した。以下、Δa/Δbをβと称す。
製造された偏光フィルムを暗室内で直線偏光フィルタに対してクロスニコル状態に配置した。その後、6000cd/m2のバックライトを、上記直線偏光フィルタを介して偏光フィルムに照射し、偏光フィルムの色ムラを目視観察した。そして、目視による官能検査で色ムラのレベル(強度)を「1」、「2」、「3」の3段階で判定した。評価「1」は最もムラが弱いことを示しており、評価「3」は最もムラが強いことを示しており、評価「2」は、評価「1」と評価「3」の中間を示している。上記官能検査では、色ムラのレベル(強度)に応じて定められたレベル見本サンプルと比較することによって色ムラを上記のように3段階で評価した。実施例1で製造した偏光フィルムは評価「1」であった。
<偏光フィルムの製造>
フィルム2として厚み30μmのポリビニルアルコールフィルム(クラレ株式会社製 ポバールフィルムVF-PE#3000、重合度2,400、ケン化度99.9モル%以上)を用いた点以外は、実施例1と同様にして偏光フィルムを得た。偏光フィルムの製造中にフィルムの破断は発生しなかった。
実施例1と同様にして、各工程の前後でフィルム幅方向における中央部および両端部の3箇所で搬送中のフィルム2の厚みを測定した。染色工程、第1架橋工程、第2架橋工程および第3架橋工程それぞれにおける処理後のフィルム2の厚みの測定結果は図4に示したとおりであった。図4中の各工程の厚みが平均厚みであることは実施例1の場合と同様である。
実施例1と同様にして、第1架橋工程、第2架橋工程および第3架橋工程で実施された延伸処理に対応するα1,α2およびα3を算出した。算出されたα1,α2およびα3と、それらのうちの最大値であるαmaxは図5に示したとおりであった。
実施例1と同様にして、差Δt1、差Δt2、差Δt3および差Δt4を算出するとともに、第1架橋工程、第2架橋工程および第3架橋工程で実施された延伸処理に対応するβ1,β2およびβ3を算出した。算出結果は、図4および図5に示したとおりであった。
製造した偏光フィルムの色ムラを実施例1と同様にして評価した。実施例2で製造した偏光フィルムの評価結果は「1」であった。
<偏光フィルムの製造>
第1架橋工程および第2架橋工程における水溶液Aの温度を58℃に変更した点以外は、実施例1と同様にして偏光フィルムを製造した。偏光フィルムの製造中にフィルム2の破断は発生しなかった。
実施例1と同様にして、各工程の前後でフィルム幅方向における中央部および両端部の3箇所で搬送中のフィルム2の厚みを測定した。染色工程、第1架橋工程、第2架橋工程および第3架橋工程それぞれにおける処理後のフィルム2の厚みの測定結果は図4に示したとおりであった。図4中の各工程の厚みが平均厚みであることは実施例1の場合と同様である。
実施例1と同様にして、第1架橋工程、第2架橋工程および第3架橋工程で実施された延伸処理に対応するα1,α2およびα3を算出した。算出されたα1,α2およびα3と、それらのうちの最大値であるαmaxは図5に示したとおりであった。
実施例1と同様にして、差Δt1、差Δt2、差Δt3および差Δt4を算出するとともに、第1架橋工程、第2架橋工程および第3架橋工程で実施された延伸処理に対応するβ1,β2およびβ3を算出した。算出結果は、図4および図5に示したとおりであった。
製造した偏光フィルムの色ムラを実施例1と同様にして評価した。実施例3で製造した偏光フィルムの評価結果は「1」であった。
<偏光フィルムの製造>
第1架橋工程および第2架橋工程における水溶液Aの温度を62℃に変更した点以外は、実施例1と同様にして偏光フィルムを製造した。偏光フィルムの製造中にフィルム2の破断は発生しなかった。
実施例1と同様にして、各工程の前後でフィルム幅方向における中央部および両端部の3箇所で搬送中のフィルム2の厚みを測定した。染色工程、第1架橋工程、第2架橋工程および第3架橋工程それぞれにおける処理後のフィルム2の厚みの測定結果は図4に示したとおりであった。図4中の各工程の厚みが平均厚みであることは実施例1の場合と同様である。
実施例1と同様にして、第1架橋工程、第2架橋工程および第3架橋工程で実施された延伸処理に対応するα1,α2およびα3を算出した。算出されたα1,α2およびα3と、それらのうちの最大値であるαmaxは図5に示したとおりであった。
実施例1と同様にして、差Δt1、差Δt2、差Δt3および差Δt4を算出するとともに、第1架橋工程、第2架橋工程および第3架橋工程で実施された延伸処理に対応するβ1,β2およびβ3を算出した。算出結果は、図4および図5に示したとおりであった。
製造した偏光フィルムの色ムラを実施例1と同様にして評価した。実施例4で製造した偏光フィルムの評価結果は「2」であった。
<偏光フィルムの製造>
第1架橋工程および第2架橋工程においてヨウ化カリウム/ホウ酸/水の重量比を12/2/100とした水溶液を用いた点以外は実施例1と同様にして偏光フィルムを製造した。偏光フィルムの製造中にフィルム2の破断は発生しなかった。比較例1の第1架橋工程および第2架橋工程において使用した水溶液を水溶液Bと称す。
実施例1と同様にして、各工程の前後でフィルム幅方向における中央部および両端部の3箇所で搬送中のフィルム2の厚みを測定した。染色工程、第1架橋工程、第2架橋工程および第3架橋工程それぞれにおける処理後のフィルム2の厚みの測定結果は図4に示したとおりであった。図4中の各工程の厚みが平均厚みであることは実施例1の場合と同様である。
実施例1と同様にして、第1架橋工程、第2架橋工程および第3架橋工程で実施された延伸処理に対応するα1,α2およびα3を算出した。算出されたα1,α2およびα3と、それらのうちの最大値であるαmaxは図5に示したとおりであった。
実施例1と同様にして、差Δt1、差Δt2、差Δt3および差Δt4を算出するとともに、第1架橋工程、第2架橋工程および第3架橋工程で実施された延伸処理に対応するβ1,β2およびβ3を算出した。算出結果は、図4および図5に示したとおりであった。
製造した偏光フィルムの色ムラを実施例1と同様にして評価した。比較例1で製造した偏光フィルムの評価結果は「3」であった。
<偏光フィルムの製造>
第1架橋工程および第2架橋工程においてヨウ化カリウム/ホウ酸/水の重量比が12/6.5/100である水溶液を用いた点以外は実施例1と同様にして偏光フィルムを製造した。比較例2の第1架橋工程および第2架橋工程において使用した上記水溶液を水溶液Cと称す。偏光フィルムの製造中にフィルム2の破断が頻発し、安定して偏光フィルムを得ることができなかった。比較例2では、フィルム2の破断が生じた場合、原反ロールから再度フィルム2を繰り出し、次の破断が生じるまで偏光フィルムの製造を継続した。
実施例1と同様にして、各工程の前後でフィルム幅方向における中央部および両端部の3箇所で搬送中のフィルム2の厚みを測定した。染色工程、第1架橋工程、第2架橋工程および第3架橋工程それぞれにおける処理後のフィルム2の厚みの測定結果は図4に示したとおりであった。図4中の各工程の厚みが平均厚みであることは実施例1の場合と同様である。
実施例1と同様にして、第1架橋工程、第2架橋工程および第3架橋工程で実施された延伸処理に対応するα1,α2およびα3を算出した。算出されたα1,α2およびα3と、それらのうちの最大値であるαmaxは図5に示したとおりであった。
実施例1と同様にして、差Δt1、差Δt2、差Δt3および差Δt4を算出するとともに、第1架橋工程、第2架橋工程および第3架橋工程で実施された延伸処理に対応するβ1,β2およびβ3を算出した。算出結果は、図4および図5に示したとおりであった。
フィルム2の破断が生じるまでに製造された偏光フィルムの色ムラを実施例1と同様にして評価した。比較例2において製造された偏光フィルムの評価結果は「1」であった。
<偏光フィルムの製造>
フィルム2として実施例2で使用したポリビニルアルコールフィルムを用いた点と、水溶液Bを用いて第1架橋工程および第2架橋工程を実施した点以外は、実施例1と同様にして偏光フィルムを製造した。偏光フィルムの製造中にフィルム2の破断は発生しなかった。
実施例1と同様にして、各工程の前後でフィルム幅方向における中央部および両端部の3箇所で搬送中のフィルム2の厚みを測定した。染色工程、第1架橋工程、第2架橋工程および第3架橋工程それぞれにおける処理後のフィルム2の厚みの測定結果は図4に示したとおりであった。図4中の各工程の厚みが平均厚みであることは実施例1の場合と同様である。
実施例1と同様にして、第1架橋工程、第2架橋工程および第3架橋工程で実施された延伸処理に対応するα1,α2およびα3を算出した。算出されたα1,α2およびα3と、それらのうちの最大値であるαmaxは図5に示したとおりであった。
実施例1と同様にして、差Δt1、差Δt2、差Δt3および差Δt4を算出するとともに、第1架橋工程、第2架橋工程および第3架橋工程で実施された延伸処理に対応するβ1,β2およびβ3を算出した。算出結果は、図4および図5に示したとおりであった。
製造した偏光フィルムの色ムラを実施例1と同様にして評価した。比較例3で製造した偏光フィルムの評価結果は「3」であった。
フィルム2として実施例2で使用したポリビニルアルコールフィルムを用いた点と、水溶液Cを用いて第1架橋工程および第2架橋工程を実施した点以外は、実施例1と同様にして偏光フィルムを製造した。偏光フィルムの製造中にフィルム2の破断が頻発し、安定して偏光フィルムを得ることができなかった。比較例4では、フィルム2の破断が生じた場合、原反ロールから再度フィルム2を繰り出し、次の破断が生じるまで偏光フィルムの製造を継続した。
実施例1と同様にして、各工程の前後でフィルム幅方向における中央部および両端部の3箇所で搬送中のフィルム2の厚みを測定した。染色工程、第1架橋工程、第2架橋工程および第3架橋工程それぞれにおける処理後のフィルム2の厚みの測定結果は図4に示したとおりであった。図4中の各工程の厚みが平均厚みであることは実施例1の場合と同様である。
実施例1と同様にして、第1架橋工程、第2架橋工程および第3架橋工程で実施された延伸処理に対応するα1,α2およびα3を算出した。算出されたα1,α2およびα3と、それらのうちの最大値であるαmaxは図5に示したとおりであった。
実施例1と同様にして、差Δt1、差Δt2、差Δt3および差Δt4を算出するとともに、第1架橋工程、第2架橋工程および第3架橋工程で実施された延伸処理に対応するβ1,β2およびβ3を算出した。算出結果は、図4および図5に示したとおりであった。
フィルム2の破断が生じるまでに製造された偏光フィルムの色ムラを実施例1と同様にして評価した。比較例4において製造された偏光フィルムの評価結果は「1」であった。
第1架橋工程および第2架橋工程における水溶液Aの温度を50℃に変更した点以外は、実施例1と同様にして偏光フィルムを製造した。偏光フィルムの製造中にフィルム2の破断が頻発し、安定して偏光フィルムを得ることができなかった。比較例5では、フィルム2の破断が生じた場合、原反ロールから再度フィルム2を繰り出し、次の破断が生じるまで偏光フィルムの製造を継続した。
実施例1と同様にして、各工程の前後でフィルム幅方向における中央部および両端部の3箇所で搬送中のフィルム2の厚みを測定した。染色工程、第1架橋工程、第2架橋工程および第3架橋工程それぞれにおける処理後のフィルム2の厚みの測定結果は図4に示したとおりであった。図4中の各工程の厚みが平均厚みであることは実施例1の場合と同様である。
実施例1と同様にして、第1架橋工程、第2架橋工程および第3架橋工程で実施された延伸処理に対応するα1,α2およびα3を算出した。算出されたα1,α2およびα3と、それらのうちの最大値であるαmaxは図5に示したとおりであった。
実施例1と同様にして、差Δt1、差Δt2、差Δt3および差Δt4を算出するとともに、第1架橋工程、第2架橋工程および第3架橋工程で実施された延伸処理に対応するβ1,β2およびβ3を算出した。算出結果は、図4および図5に示したとおりであった。
フィルム2の破断が生じるまでに製造された偏光フィルムの色ムラを実施例1と同様にして評価した。比較例5において製造された偏光フィルムの評価結果は「1」であった。
第1架橋工程および第2架橋工程における水溶液Aの温度を45℃に変更した点以外は、実施例1と同様にして偏光フィルムを製造した。偏光フィルムの製造中にフィルム2の破断が頻発し、安定して偏光フィルムを得ることができなかった。比較例6では、フィルム2の破断が生じた場合、原反ロールから再度フィルム2を繰り出し、次の破断が生じるまで偏光フィルムの製造を継続した。
実施例1と同様にして、各工程の前後でフィルム幅方向における中央部および両端部の3箇所で搬送中のフィルム2の厚みを測定した。染色工程、第1架橋工程、第2架橋工程および第3架橋工程それぞれにおける処理後のフィルム2の厚みの測定結果は図4に示したとおりであった。図4中の各工程の厚みが平均厚みであることは実施例1の場合と同様である。
実施例1と同様にして、第1架橋工程、第2架橋工程および第3架橋工程で実施された延伸処理に対応するα1,α2およびα3を算出した。算出されたα1,α2およびα3と、それらのうちの最大値であるαmaxは図5に示したとおりであった。
実施例1と同様にして、差Δt1、差Δt2、差Δt3および差Δt4を算出するとともに、第1架橋工程、第2架橋工程および第3架橋工程で実施された延伸処理に対応するβ1,β2およびβ3を算出した。算出結果は、図4および図5に示したとおりであった。
フィルム2の破断が生じるまでに製造された偏光フィルムの色ムラを実施例1と同様にして評価した。比較例6において製造された偏光フィルムの評価結果は「2」であった。
図5に示したように、実施例1~実施例4のαmaxに基づけば、実施例1~実施例4では、第1架橋工程、第2架橋工程および第3架橋工程で実施された延伸処理は、式(1)および式(2)を満たしながら実施された。そして、実施例1~実施例4では、偏光フィルムの製造中にフィルム2の破断が生じなかった。すなわち、実施例1~実施例4では、安定して偏光フィルムを製造できた。更に、実施例1~実施例4で製造された偏光フィルムにおいて、色ムラの評価では評価「1」または評価「2」であった。
一方、比較例1~比較例6のαmaxに基づけば、比較例1~比較例6における第1架橋工程、第2架橋工程および第3架橋工程で実施された延伸処理は、式(1)および式(2)を満たしていなかった。比較例1,3では、偏光フィルムの製造中にフィルム2の破断が生じなかったが、色ムラの評価は評価「3」であった。比較例2,4~6では、偏光フィルムの製造中にフィルム2の破断が生じ、安定して偏光フィルムを製造できなかった。
したがって、実施例1~実施例4および比較例1~比較例6の結果より、式(1)および式(2)を満たすようにN個の延伸処理を実施することによって、色ムラが抑制された偏光フィルム、すなわち良好な外観を有する偏光フィルムを安定して製造可能であることが理解され得る。
Claims (5)
- 膨潤工程、染色工程および架橋工程を含む偏光フィルムの製造方法であって、
前記架橋工程において、ポリビニルアルコール系フィルムに、N個の延伸処理(Nは2以上の整数)が施され、
前記N個の延伸処理は、式(1)および式(2)を満たす範囲内で実施する、
偏光フィルムの製造方法。
α=(a-b)/a・・・(1)
0.28≦αmax≦0.42・・・(2)
(式(1)において、aは、n番目(nは1~Nまでのいずれかの整数)の延伸処理前の前記ポリビニルアルコール系フィルムの幅方向における厚みの平均値[μm]を表し、bは前記n番目の延伸処理後の前記ポリビニルアルコール系フィルムの幅方向における厚みの平均値[μm]を表し、前記幅方向の厚みの平均値は、前記ポリビニルアルコール系フィルムの幅方向における中央部の厚みと両端部の厚みの平均値である。
式(2)において、αmaxは、前記N個の延伸処理に対して求められたN個のαの最大値である。) - 前記N個の延伸処理それぞれにおける延伸倍率は、1.001以上4.00以下である、
請求項1に記載の偏光フィルムの製造方法。 - 前記N個の延伸処理それぞれでは、各延伸処理の前後に配置されたニップロールにより前記ポリビニルアルコール系フィルムを延伸する、
請求項1または2に記載の偏光フィルムの製造方法。 - 前記N個の延伸処理が式(1)および式(2)を満たすか否かを監視する監視工程を有する、
請求項1~3の何れか一項に記載の偏光フィルムの製造方法。 - 前記N個の延伸処理のそれぞれを、下記式(3)を満たす範囲で実施する、
請求項1~4の何れか一項に記載の偏光フィルムの製造方法。
0.1≦Δa/Δb≦1.1・・・(3)
(式(3)中、Δaは、前記n番目の延伸処理前における前記ポリビニルアルコール系フィルムの幅方向における中央部および両端部における厚みの最大値と最小値との差を表し、Δbは、前記n番目の延伸処理後における前記ポリビニルアルコール系フィルムの幅方向における中央部および両端部における厚みの最大値と最小値との差を表す)
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