JP7087678B2 - 素線絶縁導体および素線絶縁導体の製造方法 - Google Patents
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Description
複数の絶縁素線および複数の裸素線により構成される複数の素線が撚り合せられ、断面扇形に圧縮成形されて設けられる複数のセグメントを有する素線絶縁導体であって、
前記複数のセグメントのそれぞれでの前記複数の素線の総本数に対する前記複数の絶縁素線の本数の比率は、50%以上90%以下であり、
前記複数のセグメントのそれぞれでの前記複数の裸素線は、互いに接しないよう配置され、
温度20℃で測定された直流導体抵抗および交流導体抵抗に基づいて日本電線工業会規格JCS0501に準拠して求められる分割導体係数をKS1としたときに、以下の式(1)から求められる実効絶縁処理率Rは、80%以上である
素線絶縁導体が提供される。
R=-400KS1+200 ・・・(1)
複数の絶縁素線および複数の裸素線により構成される複数の素線を撚り合せ、断面扇形に圧縮成形することで、複数のセグメントのそれぞれを形成する工程を有し、
前記複数のセグメントのそれぞれを形成する工程では、
前記複数のセグメントのそれぞれでの前記複数の素線の総本数に対する前記複数の絶縁素線の本数の比率を、50%以上90%以下とし、
前記複数のセグメントのそれぞれでの前記複数の裸素線を、互いに接しないよう配置し、
温度20℃で測定された直流導体抵抗および交流導体抵抗に基づいて日本電線工業会規格JCS0501に準拠して求められる分割導体係数をKS1としたときに、式(1)から求められる実効絶縁処理率Rが80%以上となるよう、前記複数の素線のそれぞれの張力を調整する
素線絶縁導体の製造方法が提供される。
まず、発明者等の得た知見について説明する。
(1)素線絶縁導体(素線絶縁分割導体、まだら素線絶縁導体)
本発明の一実施形態に係る素線絶縁導体10について、図1Aおよび図1Bを用いて説明する。図1Aは、本実施形態に係る素線絶縁導体の軸方向と直交する断面図である。なお、図1Aでは、一部の素線100を省略している。図1Bは、図1Aのセグメントを圧縮成形しない場合の断面図である。
次に、セグメント20を構成する素線100について説明する。
次に、素線絶縁導体10内の素線100の状態について説明する。
R=-400KS1+200 ・・・(1)
r=r0k1k2 (Ω/cm) ・・・(2-1)
ただし、k1は、常時許容温度の導体抵抗と20℃の導体抵抗の比である。k2は、交流導体抵抗と直流導体抵抗との比である。
k1={1+α(T1-20)} ・・・(2-2)
ただし、αは、抵抗温度係数(1/℃)である。素線100を構成する金属が銅である場合、αは0.00393であり、素線100を構成する金属がアルミニウムである場合、αは0.00403である。T1は、常時許容温度(℃)である。
k2=(1+λS+λP) ・・・(2-3)
ただし、λSは表皮効果係数であり、λPは近接効果係数である。
x’=(0.8)1/2x=0.894x ・・・(2-9)
R=-400KS1+200 ・・・(1)
本実施形態において、素線絶縁導体10に適用される公称電圧は、例えば、66kV以上500kV以下である。素線絶縁導体10の公称断面積は、例えば、800mm2以上3500mm2以下であり(以下、mm2をsqと略すことがある)、素線絶縁導体10の外径は、例えば、34mm以上73mm以下である。素線絶縁導体10を構成する各素線100の直径は、例えば、2mm以上3mm以下である。絶縁素線102の絶縁層の厚さは、例えば、0.005mm以上0.03mm以下である。なお、上記寸法等は、一例であって、これらの値に限定されるものではない。
本実施形態の素線絶縁導体10は、例えば、地中送電用の電力ケーブルに用いられる。本実施形態の電力ケーブルは、いわゆるCVケーブル(Crosslinked polyethylene insulated PVC sheathed cable、XLPEケーブルともいう)として構成され、例えば、中心から外周側に向けて、素線絶縁導体10、内部半導電層、絶縁層(ケーブル絶縁層)、外部半導電層、遮蔽層、押さえテープ層、およびシースを有している。なお、電力ケーブルの構成は、上記に限定されるものではなく、少なくとも絶縁層を有していればよい。
次に、図3および図4を用い、本実施形態の素線絶縁導体の製造方法について説明する。図3は、本実施形態に係る導体製造装置を示す概略図である。図4は、成形ロールを示す概略図である。以下、ステップを「S」と略す。
まず、セグメント形成工程S100において、導体製造装置40を用い、複数の絶縁素線102および複数の裸素線104により構成される複数の素線100を撚り合せ、断面扇形に圧縮成形することで、複数のセグメント20のそれぞれを形成する。
撚合工程S120では、少なくとも1つの素線100の外周を囲むように、複数の素線100を撚り合せる。ここで、複数の素線100を撚り合せるときに、内周側に位置する素線100を「内周側素線140」とし、外周側に位置する素線100を「外周側素線160」とする。
内周側素線140の外周を囲むように複数の外周側素線160を撚り合せたら、圧縮成形工程S140を行う。圧縮成形工程S140では、内周側素線140および複数の外周側素線160を圧縮成形する。ここで、内周側素線140および複数の外周側素線160により構成される複数の素線100の集合体(素線絶縁導体10の中間体)を「素線群30」とする。
以上の撚合工程S120および圧縮成形工程S140を行い、断面扇形の素線群30を形成したら、当該撚合工程S120および圧縮成形工程S140を含むサイクルを所定回数繰り返し行う。
セグメント20を形成したら、引取キャプスタン470を介して、ドラム480にセグメント20を巻き取る。
所定本数のセグメント20を形成したら、セグメント20を構成する側面同士を当接させ、所定本数のセグメント20を束ねる(集合させる、撚り合わせる)ことで、本実施形態の素線絶縁導体10を形成する。
本実施形態によれば、以下に示す1つ又は複数の効果を奏する。
上述の実施形態は、必要に応じて、以下に示す変形例のように変更することができる。以下、上述の実施形態と異なる要素についてのみ説明し、上述の実施形態で説明した要素と実質的に同一の要素には、同一の符号を付してその説明を省略する。
以上、本発明の実施形態および変形例について具体的に説明したが、本発明は上述の実施形態および変形例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
[実験1]
実験1では、参考例1、実施例1および比較例1のそれぞれの電力ケーブルを、以下のように製造した。
(共通する構成)
素線絶縁導体の断面積:2500sq
素線の本数:61本
素線の直径:約3.5mm
電力ケーブル構成:(中心側から外周側に向けて)素線絶縁導体、内部半導電層、絶縁層、外部半導電層
(参考例1)
導体種別:全素線絶縁導体
絶縁素線の金属線:銅線
絶縁素線の絶縁層の材料:ポリビニルホルマール
絶縁素線の絶縁層の厚さ:約0.01mm
製造方法:従来方法(個別ボビンブレーキ調整なし、革ロープなし、成形ロール導入時の張力差なし)
(実施例1)
導体種別:素線絶縁導体(まだら素線絶縁導体)
素線の配置:図1Aおよび表1
裸素線:銅線
絶縁素線の金属線:裸素線と同じ
絶縁素線の絶縁層の材料:ポリビニルホルマール
絶縁素線の絶縁層の厚さ:約0.01mm
製造方法:上述の実施形態の方法
・各撚合工程において、個別ボビンブレーキ調整あり、且つ、革ロープありとすることで、複数の外周側素線のそれぞれの張力のばらつきを±5%以内とした。
・各圧縮成形工程において、複数の外周側素線の合計の張力を内周側素線の(合計の)張力以上とした状態で、素線群を圧縮成形した。
(比較例1)
導体種別:素線絶縁導体(まだら素線絶縁導体)
素線の配置:図1Aおよび表1
裸素線および絶縁素線の構成:実施例1と同じ
製造方法:従来方法(個別ボビンブレーキ調整なし、革ロープなし、成形ロール導入時の張力差なし)
実験2では、参考例2、実施例2および比較例2のそれぞれの電力ケーブルを、以下のように製造した。
(共通する構成)
素線絶縁導体の断面積:2500sq
素線の本数:91本
素線の直径:約2.5mm
電力ケーブルの構成:実験1と同様
(参考例2)
種別:全素線絶縁導体
絶縁素線の構成:参考例1と同じ
製造方法:従来方法(参考例1と同様)
(実施例2)
種別:素線絶縁導体(まだら素線絶縁導体)
素線の配置:図5Aおよび表2
裸素線および絶縁素線の構成:実施例1と同じ
製造方法:上述の実施形態の方法(実施例1と同様)
(比較例2)
種別:素線絶縁導体(まだら素線絶縁導体)
素線の配置:図5Aおよび表2
裸素線および絶縁素線の構成:実施例1と同じ
製造方法:従来方法(比較例1と同様)
実験3では、参考例3、実施例3および比較例3のそれぞれの電力ケーブルを、以下のように製造した。
(共通する構成)
素線絶縁導体の断面積:2000sq
素線の本数:61本
素線の直径:約3.0mm
電力ケーブルの構成:実験1と同様
(参考例3)
種別:全素線絶縁導体
絶縁素線の構成:参考例1と同じ
製造方法:従来方法(参考例1と同様)
(実施例2)
種別:素線絶縁導体(まだら素線絶縁導体)
素線の配置:図1Aおよび表1
裸素線および絶縁素線の構成:実施例1と同じ
製造方法:上述の実施形態の方法(実施例1と同様)
(比較例2)
種別:素線絶縁導体(まだら素線絶縁導体)
素線の配置:図1Aおよび表1
裸素線および絶縁素線の構成:実施例1と同じ
製造方法:従来方法(比較例1と同様)
(導体抵抗の測定)
上述の参考例1~3、実施例1~3、比較例1~3のそれぞれの電力ケーブルについて、JIS C 3005:2014に基づいて、温度20℃で、直流導体抵抗および交流導体抵抗を測定した。なお、交流導体抵抗の測定では、周波数を60Hzとした。
(分割導体係数KS1の算出)
上述の参考例1~3、実施例1~3、比較例1~3のそれぞれの電力ケーブルについて、測定された直流導体抵抗、交流導体抵抗および測定時の周波数を簡易的な式(3)に代入することにより、分割導体係数KS1の実測値(算出値)を算出した。
(実効絶縁処理率Rの算出)
上述の実施例1~3、比較例1~3のそれぞれの電力ケーブルについて、分割導体係数KS1の実測値に基づいて、式(1)により実効絶縁処理率Rを算出した。
(断面の観察)
上述の実施例1および比較例1のそれぞれの電力ケーブルを、軸方向に直交する断面で切断し、当該断面の観察を行った。
表3、図6~図8を用い、上述の実験結果について説明する。以下の表3は、上述の参考例1~3、実施例1~3、比較例1~3のそれぞれの電力ケーブルについての実験結果を示す表である。図6は、実効絶縁処理率に対する分割導体係数を示す図である。図7は、実施例1の素線絶縁導体の軸方向と直交する断面図である。図8は、比較例1の素線絶縁導体の一部を拡大した断面図である。
表3および図6に示すように、比較例1~3では、実効絶縁処理率Rが80%未満であり、直流導体抵抗および交流導体抵抗に基づいて算出された分割導体係数KS1の実測値が0.3超であった。つまり、比較例1~3のそれぞれでは、分割導体係数KS1の実測値が、参考例1~3のそれぞれに係る全素線絶縁導体の分割導体係数KS1の実測値よりも大きく、また、JCS0501での全素線絶縁導体の分割導体係数KS1の規定値(0.3)超であった。この結果から、比較例1~3のそれぞれでは、各素線の実効的な絶縁処理状態が、全素線絶縁導体の状態よりも低下していたと考えられる。
表3および図6に示すように、実施例1~3では、実効絶縁処理率Rが80%以上であり、直流導体抵抗および交流導体抵抗に基づいて算出された分割導体係数KS1の実測値が0.3以下であった。つまり、実施例1~3のそれぞれでは、分割導体係数KS1の実測値が、参考例1~3のそれぞれに係る全素線絶縁導体の分割導体係数KS1の実測値とほぼ同等であり、また、JCS0501での全素線絶縁導体の分割導体係数KS1の規定値(0.3)以下であった。この結果から、実施例1~3のそれぞれでは、各素線の実効的な絶縁処理状態が、全素線絶縁導体の状態と同等以上であったことを確認した。
以下に、本発明の好ましい態様について付記する。
複数の絶縁素線および複数の裸素線により構成される複数の素線が撚り合せられ、断面扇形に圧縮成形されて設けられる複数のセグメントを有する素線絶縁導体であって、
前記複数のセグメントのそれぞれでの前記複数の素線の総本数に対する前記複数の絶縁素線の本数の比率は、50%以上90%以下であり、
前記複数のセグメントのそれぞれでの前記複数の裸素線は、互いに接しないよう配置され、
温度20℃で測定された直流導体抵抗および交流導体抵抗に基づいて日本電線工業会規格JCS0501に準拠して求められる分割導体係数をKS1としたときに、以下の式(1)から求められる実効絶縁処理率Rは、80%以上である
素線絶縁導体。
R=-400KS1+200 ・・・(1)
複数の絶縁素線および複数の裸素線により構成される複数の素線が撚り合せられ、断面扇形に圧縮成形されて設けられる複数のセグメントを有する素線絶縁導体であって、
前記複数のセグメントのそれぞれでの前記複数の素線の総本数に対する前記複数の絶縁素線の本数の比率は、50%以上90%以下であり、
前記複数のセグメントのそれぞれでの前記複数の裸素線は、互いに接しないよう配置され、
温度20℃で測定された直流導体抵抗および交流導体抵抗に基づいて日本電線工業会規格JCS0501に準拠して求められる分割導体係数KS1は、0.3以上である
素線絶縁導体。
前記素線絶縁導体の軸方向に直交する断面において、前記複数の素線のそれぞれの長手方向の長さに対する短手方向の長さの比率で求められる扁平率は、1/3以上である
付記1又は2に記載の素線絶縁導体。
前記素線絶縁導体の軸方向に直交する断面において、隣り合う前記複数の素線で囲まれる隙間の最大面積は、前記複数の素線のそれぞれの断面積の2/3倍以下である
付記1~3のいずれか1つに記載の素線絶縁導体。
前記複数のセグメントのそれぞれは、
裸素線を含まず、絶縁素線のみにより構成される絶縁素線層と、
前記絶縁素線層の外周に接し、前記絶縁素線層の周方向に隣り合う裸素線の間に少なくとも1本の絶縁素線が介在する複合素線層と、
を有する
付記1~4のいずれか1つに記載の素線絶縁導体。
付記1~5のいずれか1つに記載の素線絶縁導体と、
前記素線絶縁導体の外周を覆うように設けられる絶縁層と、
を有する
電力ケーブル。
複数の絶縁素線および複数の裸素線により構成される複数の素線を撚り合せ、断面扇形に圧縮成形することで、複数のセグメントのそれぞれを形成する工程を有し、
前記複数のセグメントのそれぞれを形成する工程では、
前記複数のセグメントのそれぞれでの前記複数の素線の総本数に対する前記複数の絶縁素線の本数の比率を、50%以上90%以下とし、
前記複数のセグメントのそれぞれでの前記複数の裸素線を、互いに接しないよう配置し、
温度20℃で測定された直流導体抵抗および交流導体抵抗に基づいて日本電線工業会規格JCS0501に準拠して求められる分割導体係数をKS1としたときに、以下の式(1)から求められる実効絶縁処理率Rが80%以上となるよう、前記複数の素線のそれぞれの張力を調整する
素線絶縁導体の製造方法。
R=-400KS1+200 ・・・(1)
前記複数のセグメントのそれぞれを形成する工程では、
少なくとも1つの内周側素線の外周を囲むように複数の外周側素線を撚り合せる工程と、
前記内周側素線および前記複数の外周側素線により構成される素線群を圧縮成形する工程と、
を含むサイクルを所定回数行い、
前記複数の外周側素線を撚り合せる工程では、
前記複数の外周側素線のそれぞれの張力のばらつきを±5%以内とする
付記7に記載の素線絶縁導体の製造方法。
前記複数の外周側素線を撚り合せる工程では、
前記複数の外周側素線を供給する複数のボビンのそれぞれに対してブレーキを働かせることで、前記複数の外周側素線のそれぞれの張力のばらつきを±5%以内とする
付記8に記載の素線絶縁導体の製造方法。
前記複数の外周側素線を撚り合せる工程では、
所定の撚合ダイスを用いて前記複数の外周側素線を撚り合せる前に、該複数の外周側素線の全体の外周を囲むように革ロープを巻き付けることで、前記複数の外周側素線のそれぞれの張力のばらつきを±5%以内とする
付記8又は9に記載の素線絶縁導体の製造方法。
前記複数のセグメントのそれぞれを形成する工程では、
少なくとも1つの内周側素線の外周を囲むように複数の外周側素線を撚り合せる工程と、
前記内周側素線および前記複数の外周側素線により構成される素線群を圧縮成形する工程と、
を含むサイクルを所定回数行い、
前記素線群を圧縮成形する工程では、
前記複数の外周側素線の合計の張力を前記内周側素線の張力以上とした状態で、前記素線群を圧縮成形する
付記7~10のいずれか1つに記載の素線絶縁導体の製造方法。
20 セグメント
22 絶縁紙
30 素線群
40 導体製造装置
100 素線
102 絶縁素線
104 裸素線
121~126 第1素線層~第6素線層
140 内周側素線
160 外周側素線
180 隙間
410,411~415 ボビン
420,422~425 回転ケージ
430,432~425 目板
440,442~445 革ロープ
450,452~455 撚合ダイス
460,462~465 成形ロール
460a 成形開口
470 引取キャプスタン
480 ドラム
Claims (6)
- 複数の絶縁素線および複数の裸素線により構成される複数の素線が撚り合せられ、断面扇形に圧縮成形されて設けられる複数のセグメントを有する素線絶縁導体であって、
前記複数のセグメントのそれぞれでの前記複数の素線の総本数に対する前記複数の絶縁素線の本数の比率は、50%以上90%以下であり、
前記複数のセグメントのそれぞれでの前記複数の裸素線は、互いに接しないよう配置され、
温度20℃で測定された直流導体抵抗および交流導体抵抗に基づいて日本電線工業会規格JCS0501に準拠して求められる分割導体係数をKS1としたときに、以下の式(1)から求められる実効絶縁処理率Rは、80%以上である
素線絶縁導体。
R=-400KS1+200 ・・・(1) - 複数の絶縁素線および複数の裸素線により構成される複数の素線が撚り合せられ、断面扇形に圧縮成形されて設けられる複数のセグメントを有する素線絶縁導体であって、
前記複数のセグメントのそれぞれでの前記複数の素線の総本数に対する前記複数の絶縁素線の本数の比率は、50%以上90%以下であり、
前記複数のセグメントのそれぞれでの前記複数の裸素線は、互いに接しないよう配置され、
温度20℃で測定された直流導体抵抗および交流導体抵抗に基づいて日本電線工業会規格JCS0501に準拠して求められる分割導体係数K S1 は、0.3以下である
素線絶縁導体。 - 前記素線絶縁導体の軸方向に直交する断面において、前記複数の素線のそれぞれの長手方向の長さに対する短手方向の長さの比率で求められる扁平率は、1/3以上である
請求項1又は請求項2に記載の素線絶縁導体。 - 前記素線絶縁導体の軸方向に直交する断面において、隣り合う前記複数の素線で囲まれる隙間の最大面積は、前記複数の素線のそれぞれの断面積の2/3倍以下である
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の素線絶縁導体。 - 複数の絶縁素線および複数の裸素線により構成される複数の素線を撚り合せ、断面扇形に圧縮成形することで、複数のセグメントのそれぞれを形成する工程を有し、
前記複数のセグメントのそれぞれを形成する工程では、
前記複数のセグメントのそれぞれでの前記複数の素線の総本数に対する前記複数の絶縁素線の本数の比率を、50%以上90%以下とし、
前記複数のセグメントのそれぞれでの前記複数の裸素線を、互いに接しないよう配置し、
温度20℃で測定された直流導体抵抗および交流導体抵抗に基づいて日本電線工業会規格JCS0501に準拠して求められる分割導体係数をKS1としたときに、以下の式(1)から求められる実効絶縁処理率Rが80%以上となるよう、前記複数の素線のそれぞれの張力を調整する
素線絶縁導体の製造方法。
R=-400KS1+200 ・・・(1) - 複数の絶縁素線および複数の裸素線により構成される複数の素線を撚り合せ、断面扇形に圧縮成形することで、複数のセグメントのそれぞれを形成する工程を有し、
前記複数のセグメントのそれぞれを形成する工程では、
前記複数のセグメントのそれぞれでの前記複数の素線の総本数に対する前記複数の絶縁素線の本数の比率を、50%以上90%以下とし、
前記複数のセグメントのそれぞれでの前記複数の裸素線を、互いに接しないよう配置し、
温度20℃で測定された直流導体抵抗および交流導体抵抗に基づいて日本電線工業会規格JCS0501に準拠して求められる分割導体係数K S1 が0.3以下となるよう、前記複数の素線のそれぞれの張力を調整する
素線絶縁導体の製造方法。
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