JP7087547B2 - 光センサ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、光センサ装置に関し、例えば、ドップラー効果を利用したレーザレーダとして用いるのに好適な光センサ装置に関する。
動くものの速度を測定する方法として、ドップラー効果を利用する光センサ装置が知られている。この光センサ装置では、光を対象物に当てて、対象物の速度に応じて変化する波長を測定する。
このドップラー効果を利用する光センサ装置の多くは、レンズ、プリズムなどの光学部品を組み合わせて構成されている。光センサ装置の小型化、及び、量産によるコスト低下を実現するために、光導波路の使用が考えられる。これまで、光導波路として、誘電体系や石英系の光導波路が主に取り上げられている(例えば、特許文献1~4参照)。
誘電体系や石英系の光導波路に対し、シリコンを光導波路材料として使用するシリコンフォトニクスを利用すると、光回路の大幅な小型化と、CMOS技術を用いることによる低コスト化が可能になる。
特表平10-503279号公報 特開2015-172540号公報 特開2004-109083号公報 特開2000-266853号公報
しかしながら、シリコンフォトニクスを利用する場合、非常に微細なシリコン導波路と外部との光のやり取りが必要になる。外部との光のやり取りを行う入出力部の構造として、グレーティングカプラが主流であるが、許容角度範囲が狭いという欠点がある。また、使い勝手の良い、入出力部を共通化した構成では、出力光と対象物で反射された検出光の分離を行う入出力部における、特に導波路の分岐構造に起因する反射の影響が大きいという欠点がある。
この発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、この発明の目的は、入出力部における、特に導波路の分岐構造に起因する反射の影響を抑制可能な入出力部の構造を有する光センサ装置を提供することにある。
上述した目的を達成するために、この発明の光センサ装置は、光源部と、SiOを材料として形成されたクラッドと、シリコンを材料として形成された第1導波路部と、クラッドよりも屈折率が大きく、かつ、第1導波路部よりも屈折率が小さい、SiON、SiO(0<x<2)、又は、光学ポリマーで形成された第2導波路部と、受光部とを備えて構成される。
光源部は、生成した出力光を第1出力光及び第2出力光に2分岐する。第1導波路部は、第1出力光を第2導波路部に送り、かつ、第2出力光及び検出光を受光部に送る。第2導波路部は、第1出力光を外部に出力し、かつ、対象物で反射された検出光を第1導波路部に送る。受光部は、第2出力光と検出光の周波数差の情報を含む干渉光を生成し、当該干渉光の光強度を測定する。
また、この発明の光センサ装置の好適実施例によれば、第2導波路部は、第1~第3サブ導波路を備えて構成される。第1サブ導波路の一方の端部が第1入出力端であり、第2サブ導波路の一方の端部が第2入出力端であり、第3サブ導波路の一方の端部が第3入出力端であり、第1~第3サブ導波路の他方の端部が接続されたY分岐構造である。第1導波路部から第2入出力端に入力される第1出力光が第1入出力端から外部に出力され、第1入出力端に入力される検出光が、第3入出力端から第1導波路部に出力される。
また、この発明の光センサ装置の他の好適実施例によれば、第2導波路部は、第1サブ導波路及び第2サブ導波路を備えて構成される。第1サブ導波路及び第2サブ導波路は、光結合領域において方向性結合器として機能する。
第1導波路部から、第1サブ導波路の一方の端部である第2入出力端に入力される第1出力光が、第1サブ導波路の他方の端部である第1入出力端から外部に出力され、第1入出力端に入力される検出光は、光結合領域で第2サブ導波路に移行し、第2サブ導波路の端部である第3入出力端から第1導波路部に出力される。
また、この発明の光センサ装置の他の好適実施例によれば、第2導波路部は、第1~第3サブ導波路を備えて構成される。第1サブ導波路は、一方の端部が第1入出力端であり、他方の端部が、幅が順次狭くなる第1幅テーパ部である。第2サブ導波路は、一方の端部が第2入出力端であり、他方の端部が、幅が順次狭くなる第2幅テーパ部である。第3サブ導波路は、一方の端部が第3入出力端であり、他方の端部が、幅が順次狭くなる第3幅テーパ部である。光結合領域において、第2幅テーパ部及び第3幅テーパ部は、第1幅テーパ部の両側に配置され、光結合領域では、第1幅テーパ部の幅が狭くなるにつれて、第2幅テーパ部及び第3幅テーパ部の幅が広くなる。
上述した、光センサ装置の実施に当たり、第1サブ導波路の他方の端部に向かって幅が狭くなり、かつ、第1サブ導波路に平行な幅テーパ部を有する分離用導波路を備えるのが良い。
この発明の光センサ装置によれば、第1導波路部を、シリコンを材料として形成することにより、全体として小型化が可能になる。また、外部との光のやり取りを行う第2導波路部を、シリコンより屈折率の小さい、SiON、SiO、又は、光学ポリマーを用いることで、第1出力光と検出光の分離を行う第2導波路部における、特に導波路の分岐構造に起因する反射を低減することができる。
第1光センサ装置の構造を模式的に示す概略平面図である。 第1光センサ装置の第2導波路部付近を拡大して示す概略図である。 第2光センサ装置の第2導波路部付近を拡大して示す概略図である。 第3光センサ装置の第2導波路部付近を拡大して示す概略図である。
以下、図を参照して、この発明の実施の形態について説明するが、各構成要素の形状、大きさ及び配置関係については、この発明が理解できる程度に概略的に示したものに過ぎない。また、以下、この発明の好適な構成例につき説明するが、各構成要素の材質及び数値的条件などは、単なる好適例にすぎない。従って、この発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、この発明の構成の範囲を逸脱せずにこの発明の効果を達成できる多くの変更又は変形を行うことができる。
(第1実施形態)
図1及び図2を参照して、この発明の第1実施形態の光センサ装置(以下、第1光センサ装置とも称する。)を説明する。図1は、第1光センサ装置の構造を模式的に示す概略平面図である。また、図2は、第1光センサ装置の第2導波路部付近を拡大して示す概略図である。図2(A)は、平面図であり、図2(B)は、図2(A)のI-I線で切り取った概略的端面図である。なお、図1及び図2(A)では、後述する支持基板及びクラッドを省略して示してある。
光センサ装置は、支持基板10、第1導波路部30、第2導波路部40、下部クラッド22、上部クラッド24、光源部50及び受光部60を備えて構成される。
支持基板10は、例えば単結晶Siを材料とした平板状体で構成されている。
下部クラッド22は、支持基板10上に設けられている。下部クラッド22は、支持基板10の上面を被覆して形成されている。下部クラッド22は、例えば二酸化シリコン(SiO)を材料として形成されている。
第1導波路部30は、下部クラッド22よりも大きい屈折率を有する、シリコン(Si)を材料として形成されている。第1導波路部30は、光の伝送路として機能し、第1導波路部30に入力された光は、第1導波路部30の平面形状に応じた伝播方向に伝播する。
第1導波路部30は、第1~第3光導波路31~33を備えて構成される。第1光導波路31は、光源部50と第2導波路部40を接続する。第2光導波路32は、光源部50と受光部60を接続する。また、第3光導波路33は、第2導波路部40と受光部60を接続する。
ここで、第1導波路部30を伝播する光が支持基板10へ逃げるのを防止するために、第1導波路部30は、支持基板10から少なくとも1μm以上離間して形成されているのが好ましい。
支持基板10、下部クラッド22及び第1導波路部30は、SOI(Silicon on Insulator)基板を材料として形成することができる。SOI基板の支持層が支持基板10を構成する。SOI基板の支持層上に設けられている埋め込み酸化膜(BOX:Buried Oxide)層が下部クラッド22を構成する。また、SOI層がドライエッチングによりパターニングされて第1導波路部30となる。
第2導波路部40は、下部クラッド22よりも大きく、かつ、第1導波路部30よりも小さい屈折率を有する、酸窒化シリコン(SiON)、酸化シリコン(SiO:0<x<2)、又は、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、SU8、ポリイミドなどの光学ポリマーを材料として形成されている。
第2導波路部40は、例えば、酸窒化シリコン(SiON)、酸化シリコン(SiO)を、化学気相成長(CVD:Chemical Vapor Depostion)法で、又は、光学ポリマーを塗布で堆積させた後、ドライエッチングなどによりパターニングして形成される。
第2導波路部40は、第1~第3サブ導波路41~43を備えて構成される。第1サブ導波路41の一方の端部が第1入出力端41aであり、第2サブ導波路42の一方の端部が第2入出力端42aであり、また、第3サブ導波路43の一方の端部が第3入出力端43aである。第2導波路部40は、第1~第3サブ導波路41~43の他方の端部が接続されたY分岐構造である。
上部クラッド24は、下部クラッド22上に、第1導波路部30及び第2導波路部40を覆うように設けられる。上部クラッド24は、例えば、CVD法で、例えば二酸化シリコン(SiO)を堆積させて形成されている。以下の説明では、下部クラッド22及び上部クラッド24を合わせて、単にクラッド20と称することもある。
光源部50は、光源52と、分岐素子54を備えて構成される。光源52として、例えば、半導体レーザ(LD)が用いられる。光源52は、出力光を生成する。出力光は、分岐素子54に送られる。分岐素子54は、出力光を、第1出力光及び第2出力光に2分岐する。第1出力光及び第2出力光は、第1導波路部30に送られる。分岐素子54は、出力光を1:1に分岐する、任意好適な従来公知の素子で構成することができる。
光源部50から送られた第1出力光は、第1光導波路31を伝播し、第2導波路部40に送られる。第1出力光は、第2導波路部40の第2入出力端42aに入力される。第1出力光は、第2サブ導波路42及び第1サブ導波路41を経て、第1入出力端41aから外部に出力される。
外部に出力された第1出力光は、レンズ70で平行光となり対象物に照射される。対象物で反射された検出光は、レンズ70で第2導波路部40の第1入出力端41aに集められて入力される。検出光は、第1サブ導波路41及び第3サブ導波路43を経て、第3入出力端43aから第1導波路部30に送られる。
第2導波路部40から第1導波路部30に送られた検出光は、第3光導波路33を伝播し、受光部60に送られる。
受光部60は、光ハイブリッド62と、第1~第4受光素子64a~64dとを備えて構成される。光ハイブリッド62は、検出光と、光源部50から第2光導波路32を伝搬した第2出力光とを合波して、第1~第4の干渉光を生成する。第1~第4受光素子64a~64dは、第1~第4の干渉光を受光し、干渉光の光強度を測定する。これら第1~第4受光素子64a~64dの出力から、検出光と第2出力光の周波数差が得られる。第1光センサ装置では、ドップラー効果に基づくこの周波数差から、対象物の速度を求めることができる。
第1導波路部30、すなわち、第1~第3光導波路31~33は、いわゆるSi細線導波路で構成される。Si細線導波路は、クラッドと、コアの屈折率差が大きいため、光の閉じ込めが強い。このため、曲げ半径を小さくできるなど、光回路を小型化することができる。
第2導波路部40、すなわち、第1~第3サブ導波路41~43のコア径は、第1導波路部30のコア径より大きい。第2導波路部40の、コアとクラッドの屈折率差は、第1導波路部30の、コアとクラッドの屈折率差よりも一桁以上小さいので、第2導波路部40のコア径を大きくしてもシングルモード導波路となる。第2導波路部40のコア径を大きくできれば、レンズ70と第1入出力端41aとの位置合わせが容易になるなど、量産によるコスト低下が実現できる。
また、第2導波路部40を、第1導波路部30と同様にSi細線導波路で構成すると、コアとクラッドの屈折率差の大きさにより、大きな反射が生じやすい。光源部50からの強い光が第2導波路部40で反射して受光部60に送られると、対象物からの検出光が、第2導波路部40で反射される光に埋もれてしまう。これに対し、第1光センサ装置では、第2導波路部40を、コアとクラッドの屈折率差が小さくなるように構成しているので、第2導波路部40での反射を低減できる。
一方、コアとクラッドの屈折率差が小さいため、曲げ半径を大きくしないとロスが大きい。従って、第2導波路部40は、できるだけ簡単な構成にするのがよい。このため、第1光センサ装置では、第2導波路部40は、例えば、Y分岐構造で構成される。
第1導波路部30の第2導波路部40と接続される部分、すなわち、第1光導波路31及び第3光導波路33の、第2導波路部40側の端部31a及び33aは、先端に向かって幅が順次に狭くなる幅テーパ構造で構成される。第1光導波路31の幅テーパ構造の周囲(例えば、側面及び上面を覆う位置)に、第2導波路部40(第2サブ導波路42)の第2入出力端42aが設けられ、第3光導波路33の幅テーパ構造の周囲(例えば、側面及び上面を覆う位置)に、第2導波路部40(第3サブ導波路43)の第3入出力端43aが設けられる。第1光導波路31及び第3光導波路33の幅が狭くなるにつれて等価屈折率が低下し、第2導波路部40の等価屈折率に近づくので、第1導波路部30と第2導波路部40との間で光を移行させることができる。
以上、説明したように、第1光センサ装置では、外部との光のやり取りを行う第2導波路部を、シリコンより屈折率の小さい、SiON、SiO、又は、光学ポリマーを材料として形成している。この結果、特に、第2導波路部における不要な反射を低減することができる。
(第2実施形態)
図3を参照して、この発明の第2実施形態の光センサ装置(以下、第2光センサ装置とも称する。)を説明する。図3は、第2光センサ装置の第2導波路部付近を拡大して示す概略的平面図である。第2光センサ装置は、第2導波路部の構成が第1光センサ装置と異なっている。他の構成は、第1光センサ装置と同様なので図示及び重複する説明を省略することもある。
第2光センサ装置では、第2導波路部140は、第1サブ導波路141及び第2サブ導波路142を備えて構成される。
第1サブ導波路141の2つの端部が、第1入出力141a端と第2入出力端142aとなる。また、第2サブ導波路142の一方の端部が、第3入出力端143aとなる。第1~第3入出力端141a~143aは、第1実施形態と同様に構成され、外部又は第1導波路部30と接続される。
第1サブ導波路141及び第2サブ導波路142は、方向性結合器として構成され、長さと間隔が3dBカプラとして動作するように設定された光結合領域145を有する。
第1導波路部30から、第2入出力端142aに入力された第1出力光は、第1サブ導波路141を経て、第1入出力端141aから外部に出力される。
対象物で反射された検出光は、第1入出力端141aに入力され、第1サブ導波路141を伝播する。その後、検出光は、光結合領域145において、第1サブ導波路141から第2サブ導波路142に移行し、第3入出力端143aから第1導波路部30に送られる。
第2サブ導波路142の、第3入出力端143aの反対側の端部は、先端に向かって幅が順次に狭くなる幅テーパ構造で構成される。この構成により、第1サブ導波路141を伝播した後、光結合領域145で第2サブ導波路142に移行した第1出力光は、第3入出力端143aの反対側の端部では反射されずに、支持基板やクラッド(以下、基板等とも称する。)に吸収される。
第2光センサ装置は、第2導波路部140が方向性結合器として構成される。このため、第1光センサ装置のY分岐のような、導波路にくさび状に切り込まれる構造(図2(A)中、Aで示す部分)がない。この結果、第2光センサ装置では、このくさび状の構造の先端で生じる反射を防止することができ、第1光センサ装置よりも、さらに、第2導波路部における、特に導波路の分岐構造に起因する反射を低減することができる。
(第3実施形態)
図4を参照して、この発明の第3実施形態の光センサ装置(以下、第3光センサ装置とも称する。)を説明する。図4は、第3光センサ装置の第2導波路部付近を拡大して示す概略的平面図である。図4(A)は、第3光センサ装置の第1構成例を示し、図4(B)は、第3光センサ装置の第2構成例を示す。
第3光センサ装置の第1構成例は、第2導波路部の構成が第1光センサ装置と異なっている。他の構成は、第1光センサ装置と同様なので図示及び重複する説明を省略することもある。
第3光センサ装置では、第2導波路部240は、第1~第3サブ導波路241~243を備えて構成される。第1サブ導波路241は、一方の端部が第1入出力端241aであり、他方の端部が、幅が順次狭くなる第1幅テーパ部241bである。第2サブ導波路242は、一方の端部が第2入出力端242aであり、他方の端部が、幅が順次狭くなる第2幅テーパ部242bである。また、第3サブ導波路243は、一方の端部が第3入出力端243aであり、他方の端部が、幅が順次狭くなる第3幅テーパ部243bである。
光結合領域245において、第2幅テーパ部242b及び第3幅テーパ部243bは、第1幅テーパ部241bの両側に、平行に配置される。また、光結合領域245では、第1幅テーパ部241bの幅が狭くなるにつれて、第2幅テーパ部242b及び第3幅テーパ部243bの幅が広くなるように配置される。
第1導波路部30から、第2導波路部240の第2入出力端242aに入力された第1出力光は、第2サブ導波路242を経て、結合領域245において、第1サブ導波路241に移行する。第1サブ導波路241に移行した第1出力光は、第1入出力端241aから外部に出力される。
対象物で反射された検出光は、第2導波路部240の第1入出力端241aに入力される。第1入出力端241aに入力された検出光は、第1サブ導波路241を伝播し、光結合領域245において、第3サブ導波路243に移行する。第3サブ導波路243に移行した検出光は、第3入出力端243aから第1導波路部30に送られる。
第3光センサ装置は、第2光センサ装置と同様に、導波路にくさび状に切り込まれる構造がない。この結果、このくさび状の構造の先端で生じる反射を防止することができ、第1光センサ装置よりも、さらに、第2導波路部240における反射を低減することができる。
また、第3光センサ装置では、第1~第3サブ導波路241~243が結合領域245において、それぞれ第1~第3幅テーパ部241b~243bを有していて、サブ導波路の幅が一致したところで、サブ導波路間の光の移行が行われる。このため、第2光センサ装置では、3dBカプラとするために精密な寸法設定が必要であるのに対し、第3光センサ装置では精密な寸法設定が必要ない。また、第3光センサ装置では、波長依存性も小さくなる。
ここで、第2サブ導波路242から第1サブ導波路241に移行した光は、第1サブ導波路241に基本モードだけでなく、1次モードも励起する。第1サブ導波路241をシングルモード導波路としても、第1入出力端241aから出力されるまでに1次モードを除去しきれない場合もある。そこで、分離用導波路250を備えるのが良い。分離用導波路250は、両端の幅が先端に向かって狭くなる、幅テーパ部を有する。
分離用導波路250は、一方の幅テーパ部250aが、第1サブ導波路241に平行に、かつ、第1サブ導波路241の第1幅テーパ部241bの幅が狭くなるにつれ、幅が狭くなるように配置される。また、他方の幅テーパ部250bに送られた光を第1サブ導波路241に移行させないようにするため、分離用導波路250は、他方の幅テーパ部250bが、第1サブ導波路241から離間する方向に配置される。
この、分離用導波路250を備えることで、不要な1次モードの光を取り除くことができる。
次に、図4(B)を参照して、第3光センサ装置の第2構成例を説明する。第2構成例では、分離用導波路の形状が、第1構成例と異なっている。
第2構成例では、分離用導波路252の第1サブ導波路241から遠い方の端部252bを、幅テーパ部とせずに、基板の端面に配置して、分離用導波路252を伝播する光を放射させる。この場合、基板の端面において、第1サブ導波路241に対して分離用導波路252を傾けて設けることで、第1サブ導波路241から出力された光に基づく検出光と、分離用導波路252から出力された光に基づく検出光が混ざることを防ぐことができる。また、分離用導波路252が端面に対して傾いて設けられることで、端面での反射を防ぐこともできる。
なお、第1サブ導波路241から出力された光と、分離用導波路252から出力された光が混ざることを防げる程度に、分離用導波路252と第1サブ導波路241の方向が異なっていれば良く、分離用導波路252の角度は、図示の例に限定されない。
また、図4(A)及び図4(B)を参照して説明した分離用導波路を、第1光センサ装置の第1サブ導波路に対し設けてもよい。
各図では、第1~第3光センサ装置が備える第1サブ導波路41、141、241は、基板の端面に直交するように配置される例を示しているが、基板の端面での反射の影響を抑制するには、第1サブ導波路41、141、241を、基板の端面に対して少し斜めにするのがより好適である。
また、各図では、第2導波路部40、140、240の第1入出力端40a、140a、240aが基板の端面において、平面状の端面となっている例を示しているが、先端に向けて幅が順次狭くなるテーパ形状にしても良い。
10 支持基板
20 クラッド
22 下部クラッド
24 上部クラッド
30 第1導波路部
31 第1光導波路
32 第2光導波路
33 第3光導波路
40、140、240 第2導波路部
41、141、241 第1サブ導波路
42、142、242 第2サブ導波路
43、243 第3サブ導波路
50 光源部
52 光源
54 分岐素子
60 受光部
62 光ハイブリッド
64 受光素子
70 レンズ
145、245 光結合領域
250、252 分離用導波路

Claims (7)

  1. 光源部と、
    SiOを材料として形成されたクラッドと、
    シリコンを材料として形成された第1導波路部と、
    前記クラッドよりも屈折率が大きく、かつ、前記第1導波路部よりも屈折率が小さい、SiON、SiO(0<x<2)、又は、光学ポリマーで形成された第2導波路部と、
    受光部と
    を備え、
    前記光源部は、生成した出力光を第1出力光及び第2出力光に2分岐し、
    前記第1導波路部は、
    前記光源部と前記第2導波路部を接続し、前記第1出力光を前記第2導波路部に送る第1光導波路と、
    前記光源部と前記受光部を接続し、前記第2出力光を前記受光部に送る第2光導波路と、
    前記第2導波路部と前記受光部を接続し、検出光を前記受光部に送る第3光導波路と
    を備え
    前記第2導波路部は、前記第1出力光を外部に出力し、かつ、対象物で反射された前記検出光を前記第1導波路部に送り、
    前記受光部は、前記第2出力光と前記検出光の周波数差の情報を含む干渉光を生成し、当該干渉光の光強度を測定する
    ことを特徴とする光センサ装置。
  2. 前記第2導波路部は、
    第1~第3サブ導波路を備え、
    前記第1サブ導波路の一方の端部が第1入出力端であり、
    前記第2サブ導波路の一方の端部が第2入出力端であり、
    前記第3サブ導波路の一方の端部が第3入出力端であり、
    前記第1~第3サブ導波路の他方の端部が接続されたY分岐構造であり、
    前記第1導波路部から前記第2入出力端に入力される前記第1出力光が第1入出力端から外部に出力され、
    前記前記第1入出力端に入力される前記検出光が、前記第3入出力端から前記第1導波
    路部に出力される
    ことを特徴とする請求項1に記載の光センサ装置。
  3. 前記第2導波路部は、
    第1サブ導波路及び第2サブ導波路を備え、
    前記第1サブ導波路及び第2サブ導波路は、光結合領域において方向性結合器として機能し、
    前記第1導波路部から、前記第1サブ導波路の一方の端部である第2入出力端に入力される前記第1出力光が、前記第1サブ導波路の他方の端部である第1入出力端から外部に出力され、
    前記第1入出力端に入力される前記検出光は、前記光結合領域で前記第2サブ導波路に移行し、前記第2サブ導波路の端部である第3入出力端から前記第1導波路部に出力される
    ことを特徴とする請求項1に記載の光センサ装置。
  4. 前記第2導波路部は、
    一方の端部が第1入出力端であり、他方の端部が、幅が順次狭くなる第1幅テーパ部である、第1サブ導波路と、
    一方の端部が第2入出力端であり、他方の端部が、幅が順次狭くなる第2幅テーパ部である、第2サブ導波路と、
    一方の端部が第3入出力端であり、他方の端部が、幅が順次狭くなる第3幅テーパ部である、第3サブ導波路と
    を備え、
    光結合領域において、前記第2幅テーパ部及び前記第3幅テーパ部は、前記第1幅テーパ部の両側に配置され、
    前記光結合領域では、前記第1幅テーパ部の幅が狭くなるにつれて、前記第2幅テーパ部及び第3幅テーパ部の幅が広くなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の光センサ装置。
  5. さらに、分離用導波路を備え、
    前記分離用導波路は、前記第1サブ導波路の他方の端部に向かって幅が狭くなり、かつ、前記第1サブ導波路に平行な幅テーパ部を有する
    ことを特徴とする請求項2又は4に記載の光センサ装置。
  6. 前記受光部は、
    前記第2出力光及び前記検出光が入力されて、第1~第4干渉光を生成する光ハイブリッド回路と、
    それぞれ前記第1~第4干渉光を受光する第1~第4受光素子と
    を備えることを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の光センサ装置。
  7. 前記光源部は、
    前記出力光を生成する光源と、
    前記出力光を前記第1出力光及び前記第2出力光に2分岐する分岐素子と
    を備えることを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の光センサ装置。
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