JP7087445B2 - 分析装置及び分析方法 - Google Patents

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本発明は、分析装置及び分析方法に関する。
電界非対称波形イオン移動度分光分析(Field Asymmetric Ion Mobility Spectrometry:FAIMS)システムによる化学物質の検出及び分析について種々の検討が行われている。FAIMSシステムは、非対称の交流信号が印加される1対の電極を備えたイオンフィルタを有しており、イオン化した化学物質をイオンフィルタに流すと、その移動度の差によって選別される。イオンフィルタを通過した化学物質をイオン検出電極に衝突させ、イオン検出電極で発生した電流を検出することで、化学物質を特定できる。
従来、FAIMSシステムに関し、分析性能の向上等を目的として種々の分析装置が提案されている。
しかしながら、従来のFAIMSシステムでは、大量の気体を用いなければ高精度の分析を行うことができない。従って、分析しようとする気体を大量に準備できない場合、適切な分析を行うことができない。
本発明は、微量の被分析気体の分析精度を向上することができる分析装置及び分析方法を提供することを目的とする。
分析装置の一態様は、筐体と、前記筐体内に気体を吸入する吸入部の第1の開閉手段と、前記筐体内から気体を排気する排気部の第2の開閉手段と、前記筐体内で前記第1の開閉手段と前記第2の開閉手段との間に設けられたイオン化部及びイオン検出装置と、前記第1の開閉手段と前記イオン化部との間の第1の空間と、前記イオン検出装置と前記第2の開閉手段との間の第2の空間と、を繋ぐ気体経路上に設けられた第3の開閉手段と、前記筐体内の記載の流量を測定する流量測定手段または気体の取り込み開始からカウントする時間計測手段と、前記第1の開閉手段、前記第2の開閉手段、および前記第3の開閉手段の開閉動作を制御する制御手段と、を有し、前記筐体内で被分析気体を循環させて、前記被分析気体の分析を行うときに、前記制御手段は、前記流量測定手段または前記時間計測手段の出力値に応じて、前記第1の開閉手段、前記第2の開閉手段、および前記第3の開閉手段を制御することを特徴とする。

本発明によれば、微量の被分析気体の分析精度を向上することができる。
イオン検出装置の一例におけるイオンの移動の軌跡を示す図である。 イオンの移動度の電界強度依存性を示す図である。 イオンフィルタで発生する電界波形の一例を示す図である。 参考例に係るFAIMSシステムの構成を示す模式図である。 第1の実施形態に係る分析装置の構成を示す模式図である。 第2の実施形態に係る分析装置の構成を示す模式図である。 第2の実施形態に係る分析装置の動作を示す模式図である。 第3の実施形態に係る分析装置の構成を示す模式図である。 第3の実施形態に係る分析装置の動作を示す模式図である。
(イオン検出装置)
先ず、FAIMSシステムに用いられるイオン検出装置の構成及び基本原理について説明する。図1は、イオン検出装置の一例におけるイオンの移動の軌跡を示す図である。図2は、イオンの移動度の電界強度依存性を示す図である。図3は、イオンフィルタで発生する電界波形の一例を示す図である。
図1に示すように、このイオン検出装置100は、互いに対向する第1の電極111及び第2の電極112を備えたイオンフィルタ110と、イオンフィルタ110を通過した通過イオンが衝突するイオン検出電極120と、イオン検出電極120を第1の電極111及び第2の電極112から電気的に絶縁する固体の絶縁材130とを有する。イオン検出装置100が絶縁材130を含まなくてもよい。
イオン検出装置100は、イオン検出電極120にイオン電流検出回路を接続して用いられる。イオン検出電極120に衝突したイオンの量に応じて電流が発生し、この電流がイオン電流検出回路により検出される。なお、ここでは、XYZ3次元直交座標系を用い、被分析分子の進行方向を+Z方向とし、第2の電極112から第1の電極111が見える方向を+Y方向とする。
イオンは、電界Eの環境下では次の(1)式で示される移動速度Vで移動する。ここで、Kは、該イオンの移動度である。
V=K×E ・・・ (1)
ところで、イオンの移動度には電界強度依存性がある。そして、この電界強度依存性は、イオンの種類によって異なっている。図2には、一例として、種類が異なる3つのイオン(イオン11、イオン12、イオン13)における移動度の電界強度依存性が示されている。なお、図2では、分かりやすくするため、各イオンの移動度が電界強度0で等しくなるように正規化されている。
3つのイオン(イオン11、イオン12、イオン13)の移動度は、電界強度が9kV/cm以下の低電界強度ではほぼ変化なしである。電界強度が約10kV/cmから増すにつれてイオンの種類固有の特性が移動度に現れる。イオン11の移動度は、電界強度が増加するに従って大きく増加し、正の高電界(Emax)で最大となる。イオン12の移動度は電界強度によらずほとんど変化しない。イオン13の移動度は、緩やかに減少する。このように三者三様の特性を示している。イオンフィルタ110は、低電界強度での移動度と高電界強度での移動度との違いを利用してイオンの選別を行う。
図1には、イオンフィルタ110の第1の電極111と第2の電極112との間における3つのイオン(イオン11、イオン12、イオン13)の移動の軌跡が示されている。なお、ここでは、分かりやすくするため、便宜的に、第1の電極111及び第2の電極112を導電体でできた平行平板としている。
第1の電極111と第2の電極112との間に発生する電界の波形を非対称電界波形とすることによって、任意のイオン(図1では、イオン12)のみをイオン検出電極120に到達させることができる。
図3には、第1の電極111と第2の電極112との間に発生させる電界波形の一例が示されている。この電界波形は、正の高電界(Emax)と負の低電界(Emin)を交互に繰り返している。そして、高電界の期間(t1)は低電界の期間(t2)よりも短く、t1とt2との比は1:3~1:5である。このように電界波形は、上下に関して非対称である。この非対称電界波形は、時間平均電界が零であり、次の(2)式が成り立つように設定されている。
|Emax|×t1=|Emin|×t2 ・・・ (2)
すなわち、図3における領域21の面積と領域22の面積が一致するように設定されている。
なお、以下では、次の(3)式に示されるように、|Emax|×t1の値、及び|Emin|×t2の値をβとする。
|Emax|×t1=|Emin|×t2=β ・・・ (3)
ところで、高電界の期間(t1)に、イオンがY軸方向に関して移動する速度(Vup)は、次の(4)式で示される。ここで、K(Emax)は、高電界(Emax)のときのイオンの移動度である。
Vup=K(Emax)×|Emax| ・・・ (4)
例えば、|Emax|が約10kV/cm以上の場合、3つのイオン(イオン11、イオン12、イオン13)では、イオン毎に移動度が異なるので、3つのイオンの移動速度(Vup)は三者三様に異なる。すなわち、図1に示されるように、高電界の期間(t1)では、3つのイオンの移動軌跡の傾斜は互いに異なっている。
そして、高電界の期間(t1)に、イオンがY軸方向に関して移動した距離である変位(yup)は、次の(5)式で示される。
yup=Vup×t1 ・・・ (5)
一方、低電界の期間(t2)に、イオンがY軸方向に関して移動する速度(Vdown)は、次の(6)式で示される。ここで、K(Emin)は、低電界(Emin)のときのイオンの移動度である。
Vdown=-K(Emin)×|Emin| ・・・ (6)
例えば、|Emin|が約5kV/cm以下の場合、3つのイオン(イオン11、イオン12、イオン13)では、移動度がほぼ同一であるので、3つのイオンの移動速度(Vdown)はほぼ同一である。すなわち、図1に示されるように、低電界の期間(t2)では、3つのイオンの移動軌跡の傾斜はほぼ同じである。
そして、低電界の期間(t2)に、イオンがY軸方向に関して移動した距離である変位(ydown)は、次の(7)式で示される。
ydown=Vdown×t2 ・・・ (7)
非対称電界波形の1周期(T)内では、イオンは、+Z方向に移動しつつ、期間(t1)の間に+Y方向に移動し、期間(t2)の間に-Y方向に移動する。
そこで、図1に示されるように、ジグザグ運動を繰り返しながら第1の電極111に向かうもの(イオン11)と、ジグザグ運動を繰り返しながら第2の電極112に向かうもの(イオン13)と、+Y方向の変位と-Y方向の変位とが釣り合い、イオン検出電極120に向かうもの(イオン12)とに分類される。
ところで、非対称電界波形における1周期(T)での、イオンのY軸方向に関する平均変位(ΔyRF)は、次の(8)式で表される。
ΔyRF=yup+ydown
=K(Emax)×|Emax|×t1-K(Emin)×|Emin|×t2
・・・ (8)
そして、上記(8)式は、上記(3)式を用いて次の(9)式のように表すことができる。
ΔyRF=β{K(Emax)-K(min)} ・・・ (9)
ここで、K(Emax)-K(min)をΔKとおくと、上記(9)式は次の(10)式のように表される。
ΔyRF=βΔK ・・・ (10)
βは第1の電極111と第2の電極112との間に印加される非対称電界で決まる定数である。そこで、非対称電界波形の1周期(T)あたりのイオンのY軸方向に関する変位は、低電界(Emin)での移動度と高電界(Emax)での移動度の差分であるΔKに依存する。
キャリアガスだけがイオンをZ軸方向に移送させると仮定すると、イオンが第1の電極111と第2の電極112との間に滞在しているときの、該イオンのY軸方向に関する変位(Y)は、次の(11)式で示される。ここで、tresは、イオンが第1の電極111と第2の電極112との間に滞在している平均時間(平均イオン滞在時間)である。
Figure 0007087445000001
平均イオン滞在時間tresは、次の(12)式で表される。ここで、Aはイオンフィルタ110におけるイオンパスの断面積、LはZ軸方向に関する電極の長さ(電極深さ)、Qはキャリアガスの容積流量である。Vはイオンフィルタ110の容積(=A×L)である。
Figure 0007087445000002
上記(11)式は、上記(12)式及び上記(3)式を用いて、次の(13)式のように表すことができる。ここで、Dは非対称電界波形のデューティであり、D=t1/Tである。
Figure 0007087445000003
非対称電界波形における高電界(Emax)、イオンフィルタ110におけるイオンパスの容積(V)、非対称電界波形のデューティ(D)、及びキャリアガスの容積流量(Q)について、すべてのイオン種に対して同一の値を用いると、上記(13)式から、変位(Y)は、イオン種固有の低電界(Emin)での移動度と高電界(Emax)での移動度との差分ΔKに比例することがわかる。
なお、図1ではイオン12の変位(Y)が最小であり、イオン12のみがイオン検出電極120に到達しているが、デューティ(D)を変化させることによってイオン12とは異なるΔKを有するイオンをイオン検出電極120に到達させることができる。さらに、デューティ(D)を小刻みに変化させていくことで、ΔKが異なる様々なイオンの有無や量を検出することができる。
デューティ(D)を一定としながら、高電界(Emax)と低電界(Emin)との差である分散電圧(VDF)を変化させることでも、ΔKが異なる様々なイオンの有無や量を検出することができる。
また、イオン検出装置100において、ΔKが異なる様々なイオン種を検出する方法として、非対称電界波形に低強度のDC電界を重畳する方法がある。この方法によると、期間(t1)及び期間(t2)でのY軸方向に関する変位量を変化させることができる。そこで、第1の電極111又は第2の電極112に接触せずにイオン検出電極120に到達することができるイオン種を連続的に変えることができる。なお、非対称電界波形に重畳するDC電界は補償電圧(compensation voltages:CV)とよばれている。この方法では、補償電圧を掃引してΔKが異なる様々なイオン種の有無や量を検出する。
前述の分散電圧(VDF)及び補償電圧(CV)を様々な値で組み合わせた条件でイオン検出量のデータを取ることによって、様々なイオン種の有無をより正確に分析することが可能となる。
ところで、イオン検出電極120に到達する前に第1の電極111又は第2の電極112に接触したイオンは、中和されてイオンでなくなり検出されない。
このようにして、イオン検出装置100により、イオンを選択的に検出することができる。
(参考例)
次に、FAIMSシステムの参考例について説明する。図4は、参考例に係るFAIMSシステムの構成を示す模式図である。
この参考例に係るFAIMSシステム900は、筐体901内に入れられたイオン化部920及びイオン検出装置100を含む。筐体901のイオン化部920側の端部に吸入部910が設けられ、イオン検出装置100側の端部に排気部930が設けられている。FAIMSシステム900は、更に、筐体901内の気流を制御するポンプ940を含む。
吸入部910は、被分析ガスを吸引する。イオン化部920はイオナイザ921を含んでおり、吸入部910が吸引した被分析ガスの分子をイオン化する。イオン化された被分析ガスのうちイオンフィルタ110を通過した分子がイオン検出装置100により検出される。ポンプ940は、吸入部910から被分析ガスを吸入し、排気部930に向かって一定流量で排気できるように筐体901内の気流を制御する。
ここで、FAIMSシステム900を用いた分析方法の例について説明する。この例では、図3の非対称電界波形の分散電圧(VDF)及び補償電圧(CV)の両方を変化させた二次元の条件でイオン検出量のデータを取ることとする。
例えば、分散電圧(VDF)は0V~250V範囲を10Vごとに変化させ、補償電圧(CV)は-6V~+6V範囲を0.1Vごとに変化させるとすると、分散電圧(VDF)は26値、補償電圧(CV)は121値となり、3146条件によるイオン検出量のデータが取れる。このデータを多変量解析等の手法を用いて気体分析を行うと、様々なイオン種の有無や同定をより正確に分析することが可能となる。
ところで、1条件を0.5秒で分析すると仮定すると、3146回データを分析するためには26分程度必要であり、被分析ガスは3146回の全条件で分析を完了するまで流し続けなければならない。一方、正確な分析を行うためには、被分析ガスをある程度の流量以上で流す必要があり、その値は非対称波形信号の周波数、分散電圧(VDF)の最大値、及びフィルタの電極間の間隔と気流方向の長さとで決まるアスペクト比に依存するが、ここでは、1L/分と仮定する。そうすると、26分間の分析を行うためには、26Lの被分析ガスが必要となる。例えば、シックハウス症候群対策の検査としてある建物の部屋の空気中に存在する揮発性有機化合物(VOC)を分析するといった場合は、被分析ガスとしての部屋内の空気は大量にあり、また時間によって構成成分が変化しにくいため、高精度で分析することができる。しかしながら、分析対象によっては、26Lもの被分析ガスが用意できない場合もある。また、仮に用意できるとしても、被分析ガスが生じる場所と分析装置の場所とが離れている場合には、被分析ガスの輸送運搬に伴う支障が生じる場合もある。
本発明者らはこのような知見に基づいて下記の種々の実施形態に想到した。
以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省くことがある。
(第1の実施形態)
次に、第1の実施形態について説明する。第1の実施形態は、FAIMSシステムを応用した分析装置に関する。図5は、第1の実施形態に係る分析装置の構成を示す模式図である。
第1の実施形態に係る分析装置200は、筐体201内に入れられたイオン化部220及びイオン検出装置100を含む。筐体201のイオン化部220側の端部に吸入部210が設けられ、イオン検出装置100側の端部に排気部230が設けられている。分析装置200は、更に、筐体201内の気流を制御するポンプ240を含む。
吸入部210は吸入弁としてバルブV1を含み、被分析ガスを筐体201内に吸引する。
イオン化部220はイオナイザ221を含んでおり、吸入部210が吸引した被分析ガスをイオン化する。イオナイザ221の構成は限定されず、63Ni等の放射性元素が用いられてもよく、コロナ放電機構又は紫外線光照射機構等が用いられてもよい。
イオン検出装置100では、上述のように、イオナイザ221によりイオン化された被分析ガスのうち、イオン検出電極120に衝突したイオンの量に応じて電流が発生し、この電流がイオン電流検出回路により検出される。
排気部230は排気弁としてバルブV2を含み、筐体201内の気体を排出する。
ポンプ240は、吸入部210から排気部230に向かって筐体201内を被分析ガスが一定流量で流れるように気流を制御する。
分析装置200は、更に、吸入部210内のバルブV1の後方の第1の空間215と、排気部230内のバルブV2の前方の第2の空間235とを繋ぐガス経路を有し、このガス経路上に排気吸引接続弁としてのバルブV3を含む。
このように構成された分析装置200では、バルブV3を閉じた状態でバルブV1及びV2を開き、筐体201内に被分析ガスを取り込む。そして、予め設定したある量の被分析ガスが筐体201内に取り込まれると、バルブV3を開き、バルブV1及びV2を閉じる。この状態でポンプ240を稼働させることによって、被分析ガスが筐体201内で循環する。筐体201の内部が循環部に相当する。例えば、設定は図示しない操作部を介して行われる。操作部は、分析装置200に設けられていてもよく、また、分析装置200と接続可能な外部機器であるパーソナルコンピュータ(PC)や、タブレット端末/スマートフォンなどの情報端末から操作することも可能である。この場合、wi-fi、Bluetooth(登録商標)、RFID、NFCなどの無線通信を利用することができる。
分析装置200によれば、筐体201の容積と同程度の量の被分析ガスが準備できれば、複数回の分析を行うことができる。この複数回の分析の間では種々の条件を変更することが可能であり、様々なデータを取得することができる。条件としては、例えば、分散電圧(VDF)又は補償電圧(CV)を変更することができる。非対称電界波形の周波数及びデューティ(D)を変更してもよい。被分析ガスの温度、気圧、流速又は流量を変更してもよい。更に、条件を一定に保ったまま複数回の分析を行い、分析結果を平均化することによってノイズや分析精度のばらつきなどを改善することも可能である。例えば、1回のみの分析に対して、N回の分析結果を平均化することで、分析ばらつきを1/√Nに改善することができる。
また、筐体201内に取り込まれた気体は筐体201内に密封されるため、その組成は変化せず一定である。従って、安定的に正確に分析することが可能である。
分析装置200が、下記の第2の実施形態に係る分析装置と同様に、除電装置を有していてもよい。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、FAIMSシステムを応用した分析装置に関する。図6は、第2の実施形態に係る分析装置の構成を示す模式図である。
近年、ヒトの呼気に含まれる微量な呼気ガス成分と疾病との関係が明らかになりつつあり、呼気中の濃度が疾病と相関をもつ呼気ガス成分はマーカ物質とよばれる。そして、マーカ成分の濃度は、吐き始めの呼気中よりも吐き終わりの呼気中で高くなる。これは、肺の中で吸い込んだ空気と肺の毛細血管との間でガス置換が行われており、マーカ成分の濃度が濃い呼気は肺の深い部分に存在するためである。第2の実施形態は、このような吐き終わりの呼気の分析に好適である。
第2の実施形態に係る分析装置300は、分析装置200の構成に加えて、バルブV1、V2及びV3の開閉を制御する制御部251、筐体201内の被分析ガスの流量を測定する流量センサ252、及びイオン化したガス分子を中和する除電装置260を含む。他の構成は分析装置200と同様である。
次に、分析装置300の動作について説明する。図7は、第2の実施形態に係る分析装置の動作を示す模式図である。
まず、制御部251が、制御信号S1をバルブV1に供給し、制御信号S2をバルブV2に供給し、制御信号S3をバルブV3に供給し、吸入弁であるバルブV1及び排気弁であるバルブV2を開き、排気吸入接続弁であるバルブV3を閉じる(ステップS201)。
次いで、吸入部210から筐体201内への呼気の挿入を開始する(ステップS202)。このとき、ポンプ240を稼働させずに、被験者が吸入部210から筐体201に呼気を吹き込む。吸入部210から吹き込まれた呼気は筐体201内を徐々に充満してゆき、それまで存在していた空気は呼気によって排気部230から押し出される。
被験者が呼気を吹き込み続けると、被験者の肺にあった呼気はやがて無くなり、被験者は吐き終わる。流量センサ252は筐体201内を流れる気体の流量を継続して測定し、流量センサ252が吐き終わりを検知すると(ステップS203)、そのことが制御部251に通知される。吐き終わりは、例えば、筐体201内を流れる気体の流量が第1の閾値を超えた後で第1の閾値未満の第2の閾値を下回ることで検知することができる。すなわち、呼気の吹き込みが開始されることで流量が第1の閾値を超え、呼気の吹き込みが終了すると流量が第2の閾値を下回る。第1の閾値及び第2の閾値は被験者の肺活量等に応じて設定すればよい。例えば、設定は図示しない操作部を介して行われる。操作部は、分析装置300に設けられていてもよく、また、分析装置300と接続可能な外部機器であるPCや、タブレット端末/スマートフォンなどの情報端末から操作することも可能である。この場合、wi-fi、Bluetooth(登録商標)、RFID、NFCなどの無線通信を利用することができる。
制御部251は、吐き終わりの通知を受けると、制御信号S1、S2及びS3を出力し、バルブV1及びバルブV2を閉じ、バルブV3を開く(ステップS204)。この結果、被験者の吐き終わりの呼気を被分析ガスとして筐体201内に封入することができる。上述のように、吐き終わりの呼気は吐き始めの呼気よりもマーカ物質を高濃度で含んでいるため、被験者が疾病を患っていれば、当該マーカ物質を検出しやすい。
その後、イオン検出装置100の初期設定として、分散電圧VDFを最小値VDF(min)に設定し(ステップS211)、補償電圧VCOMPを最小値VCOMP(min)に設定する(ステップS212)。
続いて、ポンプ240を稼働させ、筐体201内に封入した被分析ガスを一定の流量で循環させながら、イオン検出電極120に接続されたイオン電流検出回路にてイオン電流を測定する(ステップS213)。そして、第2の電極112に印加する電圧に関し、補償電圧VCOMPが所定の最大値VCOMP(max)を超えていなければ(ステップS214)、補償電圧VCOMPを電圧VSTEP1だけインクリメントする(ステップS215)。補償電圧VCOMPが最大値VCOMP(max)を超えるまで、ステップS213~S215の処理を継続する。
補償電圧VCOMPが所定の最大値VCOMP(max)を超えると(ステップS214)、分散電圧VDFを電圧VSTEP2だけインクリメントし、補償電圧VCOMPをVCOMP(min)に再設定する(ステップS216)。そして、分散電圧VDFが所定の最大値VDF(max)を超えるまで、ステップS213~S217の処理を継続する。
分散電圧VDFが所定の最大値VDF(max)を超えると、被分析ガスの分析を終了し、ポンプ240を停止し、バルブV1及びV2を開く。
イオン検出電極120を通過した被分析ガスはポンプ240を通過し、バルブV3を通じてイオナイザ221に再び供給される。イオン化された分子は、第1の電極111及び第2の電極112を備えたFAIMSフィルタ並びにイオン検出電極120によりほとんど中和される。また、イオン化されたままイオン検出電極120を通過した分子があっても、除電装置260により中和される。
第2の実施形態に係る分析装置300によっても分析装置200と同様の効果を得ることができる。例えば、筐体201の容積と同程度の量の呼気が準備できれば、複数回の分析を行うことができ、筐体201内に密閉した呼気をポンプ240によって一定の流量で循環させながら様々なデータを取って疾病との関係を分析することができる。すなわち、上述のように、分散電圧VDF及び補償電圧VCOMPを変化させながら種々のデータを取得することができる。また、温度、気圧等の条件を変えてデータを取ることで、より詳しく被験者の呼気を分析することも可能である。呼気は、シックハウス症候群対策の検査で用いられる室内の空気のように大量に準備することができないが、本実施形態によれば高精度で呼気の分析を行うことができる。また、分析期間中に被分析ガスの濃度が変動しないので、より正確な分析が可能となる。
更に、流量センサ252により測定される流量の変化に基づいてバルブV1~V3の開閉が制御されるため、被験者等の使用者自身の判断でバルブの開閉等による呼気の閉じ込めを行う場合と比較して、サンプリングのばらつきを低減することができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態は、FAIMSシステムを応用した分析装置に関する。図8は、第3の実施形態に係る分析装置の構成を示す模式図である。
近年、腸内の細菌フローラの状態と健康状態との関係が注目されている。ヒトの腸内には数百種類もの腸内細菌が住み着いており、善玉菌、悪玉菌及び日和見菌に大別されるという。また、これらの理想的な構成比(バランス)は「2:1:7」という説がある。これら腸内細菌のバランスはヒトによっても年齢によっても変わると言われ、健康状態のバロメータにもなりえる。食生活や生活習慣の乱れ、ストレス、便秘などは悪玉菌の増殖を促し、腐敗臭のするガスを発生させ、発がん性物質を生むこともあると言われる。
そこで、便が発する便臭ガスの成分を分析して細菌フローラの状態を調べ、健康状態の把握と病気の早期発見を行う研究が行われている。便が発する便臭ガスは微量であるため、大量の被分析ガスを準備することはできない。また、時間の経過に伴って便から揮発する成分量が変化し、その変化は減少傾向である。従って、呼気に含まれるマーカ成分の分析には吐き終わりの呼気が適しているのに対し、便臭ガスの分析には、排便直後の便が発するものが適している。第3の実施形態は、このような排便直後の便が発する便臭ガスの分析に好適である。
第3の実施形態に係る分析装置400は、分析装置200の構成に加えて、バルブV1、V2及びV3の開閉を制御する制御部351、タイマー352及び除電装置260を含む。他の構成は分析装置200と同様である。
次に、分析装置400の動作について説明する。図9は、第3の実施形態に係る分析装置の動作を示す模式図である。
まず、被験者の排便完了を検出すると(ステップS301)、タイマー352のカウントを開始する(ステップS302)。排便の完了は、例えば、被験者による入力操作により検出することができる。また、種々のセンサを用いて検出してもよい。タイマー352はカウントを開始すると、そのことが制御部351に通知される。
制御部351は、カウントの開始の通知を受けると、制御部251が、制御信号S1、S2及びS3を出力し、吸入弁であるバルブV1及び排気弁であるバルブV2を開き、排気吸入接続弁であるバルブV3を閉じる(ステップS303)。
制御部351は、更に、制御信号S4をポンプ240に供給し、ポンプ240を稼働させて、吸入部210から筐体201内への便臭ガスの吸入を開始する(ステップS304)。吸入部210から吸入された便臭ガスは筐体201内を徐々に充満してゆき、それまで存在していた空気は便臭ガスによって排気部230から押し出される。
タイマー352はカウントを継続し、カウント値tが満杯時間t1を超えると(ステップS305)、そのことが制御部351に通知される。満杯時間t1は筐体201が便臭ガスで満杯になる目安の時間であり、例えば筐体201の容積に応じて予め設定されていてもよく、タイマー352がその都度算出してもよい。例えば、設定は図示しない操作部を介して行われる。操作部は、分析装置400に設けられていてもよく、また、分析装置400と接続可能な外部機器であるPCや、タブレット端末/スマートフォンなどの情報端末から操作することも可能である。この場合、wi-fi、Bluetooth(登録商標)、RFID、NFCなどの無線通信を利用することができる。
制御部351は、カウント値が満杯時間t1を超えたことの通知を受けると、制御信号S1、S2及びS3を出力し、バルブV1及びバルブV2を閉じ、バルブV3を開く(ステップS306)。この結果、便臭ガスを被分析ガスとして筐体201内に封入することができる。上述のように、便臭ガスの分析には、排便直後の便が発するものが好適であるため、所望の成分を検出しやすい。
その後、第2の実施形態と同様にして、ステップS211~S217の処理を行う。
第3の実施形態に係る分析装置400によっても分析装置200と同様の効果を得ることができる。例えば、筐体201の容積と同程度の量の便臭ガスが準備できれば、複数回の分析を行うことができ、筐体201内に密閉した便臭ガスをポンプ240によって一定の流量で循環させながら様々なデータを取って健康状態や疾病との関係を分析することができる。すなわち、上述のように、分散電圧VDF及び補償電圧VCOMPを変化させながら種々のデータを取得することができる。また、温度、気圧等の条件を変えてデータを取ることで、より詳しく被験者の便臭ガスを分析することも可能である。便臭ガスは、シックハウス症候群対策の検査で用いられる室内の空気のように大量に準備することができないが、本実施形態によれば高精度で便臭ガスの分析を行うことができる。また、分析期間中に被分析ガスの濃度が変動しないので、より正確な分析が可能となる。
なお、第2の実施形態の構成で便臭ガスの取り込みを行うことも可能である。この場合は、例えば、流量センサの値を時間で積分することで筐体201内に便臭ガスが満杯になるタイミングの目安を検出し、サンプリング完了とすることでも実現できる。
第3の実施形態は、便臭の分析だけでなく、例えば口臭の分析にも好適である。口臭の原因となる物質の揮発性が高く、マーカ物質とは異なり、吐き始めの呼気において濃度が高くなりやすいからである。
第1~第3の実施形態において、複数の条件のうちの少なくとも一の条件で被分析ガスの分析を複数回行ってもよく、複数の条件毎に被分析ガスの分析を複数回行ってもよい。上述のように、条件には、例えば、非対称電界波形信号の周波数若しくはデューティ、若しくは、被分析ガスの温度、湿度、圧力若しくは流量、又はこれらの任意の組み合わせが含まれる。
第1~第3の実施形態において、被分析ガスを筐体201内に密閉した後で、イオン検出電極120を一時的に無効化させて被分析ガスを循環させ、この間にイオン化部220により被分析ガスのイオン化を複数回行ってもよい。このように被分析ガスのイオン化を複数回行うことで、イオン濃度を高めることができる。この場合、除電装置260もイオン検出電極120と同様に一時的に無効化させることが好ましく、除電装置260を設けなくてもよい。
100 イオン検出装置
110 イオンフィルタ
111 第1の電極
112 第2の電極
120 イオン検出電極
200、300、400 分析装置
201 筐体
210 吸入部
215 第1の空間
220 イオン化部
221 イオナイザ
230 排気部
235 第2の空間
240 ポンプ
251 制御部
252 流量センサ
260 除電装置
351 制御部
352 タイマー
V1、V2、V3 バルブ
特許第4802104号公報

Claims (10)

  1. 筐体と、
    前記筐体内に気体を吸入する吸入部の第1の開閉手段と、
    前記筐体内から気体を排気する排気部の第2の開閉手段と、
    前記筐体内で前記第1の開閉手段と前記第2の開閉手段との間に設けられたイオン化部及びイオン検出装置と、
    前記第1の開閉手段と前記イオン化部との間の第1の空間と、前記イオン検出装置と前記第2の開閉手段との間の第2の空間と、を繋ぐ気体経路上に設けられた第3の開閉手段と、
    前記筐体内の気体の流量を測定する流量測定手段、または気体の取り込み開始からカウントする時間計測手段と、
    前記第1の開閉手段、前記第2の開閉手段、および前記第3の開閉手段の開閉動作を制御する制御手段と、
    を有し、
    前記筐体内で被分析気体を循環させて、前記被分析気体の分析を行うときに、前記制御手段は、前記流量測定手段または前記時間計測手段の出力値に応じて、前記第1の開閉手段、前記第2の開閉手段、および前記第3の開閉手段を制御する
    ことを特徴とする分析装置。
  2. 前記イオン検出装置は、電界非対称波形イオン移動度分光分析システムのフィルタ及びイオン検出電極を有することを特徴とする請求項に記載の分析装置。
  3. 前記被分析気体の分析は、複数の条件下で行われ、前記条件は、
    前記フィルタに印加する非対称電界波形信号の周波数若しくはデューティ、若しくは、 前記被分析気体の温度、湿度、圧力若しくは流量、又は
    これらの任意の組み合わせを含むことを特徴とする請求項に記載の分析装置。
  4. 前記イオン検出電極を一時的に無効化させて前記被分析気体を循環させ、
    前記イオン検出電極を無効化させている間に前記イオン化部により前記被分析気体のイオン化を複数回行うことを特徴とする請求項2又は3に記載の分析装置。
  5. 前記イオン検出装置と前記第2の開閉手段との間に除電装置を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の分析装置。
  6. 前記筐体内を流れる気体の流量が第1の閾値を超えた後で前記第1の閾値未満の第2の閾値を下回ると前記第1の開閉手段及び前記第2の開閉手段を閉じることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の分析装置。
  7. 前記筐体内への前記被分析気体の取り込みを開始した後で、前記筐体が前記被分析気体で満たされたことに関する条件が満たされると前記第1の開閉手段及び前記第2の開閉手段を閉じることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の分析装置。
  8. 請求項1乃至7の分析装置は、呼気または便のにおいを測定し分析することを特徴とする分析測定装置。
  9. 筐体と、
    前記筐体内に気体を吸入する吸入部の第1の開閉手段と、
    前記筐体内から気体を排気する排気部の第2の開閉手段と、
    前記筐体内で前記第1の開閉手段と前記第2の開閉手段との間に設けられたイオン化部及びイオン検出装置と、
    前記第1の開閉手段と前記イオン化部との間の第1の空間と、前記イオン検出装置と前記第2の開閉手段との間の第2の空間と、を繋ぐ気体経路上に設けられた第3の開閉手段と、
    前記筐体内の気体の流量を測定する流量測定手段、または気体の取り込み開始からカウントする時間計測手段と、
    前記第1の開閉手段、前記第2の開閉手段、および前記第3の開閉手段の開閉動作を制御する制御手段と、
    を有する分析装置を用いた分析方法であって、
    前記筐体内で被分析気体を循環させて、複数の条件で前記被分析気体の分析を行うときに、前記制御手段は、前記流量測定手段または前記時間計測手段の出力値に応じて、前記第1の開閉手段、前記第2の開閉手段、および前記第3の開閉手段の制御する
    ことを特徴とする分析方法。
  10. 分析対象が呼気または便臭の気体であることを特徴とする請求項9の分析方法。
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