JP7086915B2 - リッド装置 - Google Patents

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Description

本開示は、車両のエネルギー補給部の開口を開閉するリッド装置、特に、プッシュ-プッシュ機構で開閉するリッドと、リッドの開閉状態に応じて作動するスイッチとを備えるリッド装置に関する。
給油口又は給電口等を収容するエネルギー補給部は、車両の車体に於いて内外方向の外方に向かって開口しており、リッド(蓋)によって開閉される。リッドは、ヒンジを介して車体に取り付けられ、閉位置に於いてはリッドの外面が車体本体の外面と面一になるように配置される。
リッドの開閉には、リッドに対してプッシュ操作を行うたびに内外方向に互いに離間した2つの位置に交互に変位するプッシュロッドを備えるプッシュリフタが用いられることがある。例えば、特許文献1には、給電口を収容するエネルギー補給部(インレットボックス)の開口を開閉するリッド(蓋部)と、プッシュロッド(押圧機構)と、給電口を照らす照明装置と、照明装置のスイッチとを備える装置が記載されている。この装置では、リッドが開位置にある時に照明が点灯し、リッドが閉位置にある時に照明が消灯するように、プッシュロッドがリッドの開方向に変位するとスイッチがオンになり、プッシュロッドがリッドの閉方向に変位するとスイッチがオフになる。
特開2012-240645号公報
ユーザーは、通常、プッシュロッドに対するプッシュ操作をリッドを介して行うが、リッドが開位置にあるときは、手でプッシュロッドを直接押すことによりプッシュロッドに対するプッシュ操作を行える。特許文献1に記載の装置では、ユーザーがプッシュロッドに対して直接プッシュ操作を行うと、リッドが開いているにもかかわらず、スイッチはリッドを閉じた時のように作動し、照明が消灯する。すなわち、スイッチは、リッドが閉位置にあると誤検知する。
このような問題に鑑み、本発明は、スイッチによるリッドの開閉状態の誤検知が防止されたリッド装置を提供することを目的とする。
本発明の少なくともいくつかの実施形態は、車両(V)の車体に於いて、内外方向の外方に向かって開いたエネルギー補給部(2)の開口(12)を開閉するリッド装置(1)であって、前記エネルギー補給部(2)の前記開口(12)を開閉するように開位置及び閉位置間で回動可能に車体本体側(3)に支持されたリッド(4)と、前記車体本体側(3)に取り付けられたハウジング(14)、前記ハウジング(14)により前記内外方向に変位可能に支持されたプッシュロッド(15)、及び前記リッド(4)の開閉動作により前記プッシュロッド(15)に対してプッシュ操作を行うたびに、前記プッシュロッド(15)を突出位置と没入位置との間で交互に変位させるプッシュ-プッシュ機構(16)を備えるプッシュリフタユニット(5)と、前記リッド(4)が前記閉位置にあるときに前記リッド(4)の内面に対向する開口を有するように前記車体本体側(3)に設けられた部材に形成されたガイド孔(6)と、前記ハウジング(14)に対する位置に於ける、前記内外方向の外端部が前記ガイド孔内(6)に没入する第1位置及び前記第1位置よりも前記外方に位置する第2位置間を、前記プッシュロッド(15)の前記内外方向の変位とは独立して変位可能なピン部材(7)と、前記ピン部材(7)を前記第1位置から前記第2位置に向けて付勢する付勢部材(8)と、前記リッド(4)の前記内面に設けられて、前記開位置では前記ガイド孔(6)から離脱しており、前記閉位置では前記ピン部材(7)を前記第1位置まで押し込む位置まで前記ガイド孔(6)に突入するべき突部(9)と、前記ピン部材(7)が前記第1位置まで押し込まれたときに作動するスイッチ(10)とを備えることを特徴とする。「スイッチ」という用語は、電気回路の開閉器及びセンサーを含む。
この構成によれば、突部がガイド孔に突入することによってピン部材が第2位置から第1位置に変位するため、ユーザーが直接ピン部材を第1位置まで変位させることが防止され、スイッチによるリッドの開閉状態の誤検知が防止される。
本発明の少なくともいくつかの実施形態は、上記構成に於いて、前記ガイド孔(6)が形成された前記部材は、前記プッシュロッド(15)であることを特徴とする。
この構成によれば、ピン部材がプッシュロッドに設けられたガイド孔に受容されるため、ユーザーがピン部材に触れ難くなり、見栄えよくスペースをとらずにピン部材を配置でき、他の部材のレイアウトの自由度が高くなる。
本発明の少なくともいくつかの実施形態は、上記構成に於いて、前記ガイド孔(6)が、前記プッシュロッド(15)の中心軸線に沿って設けられた貫通孔からなることを特徴とする。
この構成によれば、ピン部材7及びプッシュロッド15の変位方向が一致するため、リッド4の開閉にともなうピン部材7及びプッシュロッド15の変位がスムーズになるとともに、ガイド孔がプッシュロッドの中心軸線に沿って設けられた貫通孔からなるため、ピン部材及びスイッチは、プッシュロッドの中心軸線回りの回動の影響を受け難い。
本発明の少なくともいくつかの実施形態は、上記のガイド孔がプッシュロッドに設けられた構成の何れかに於いて、前記ガイド孔(6)が、外端部に於いて拡径された拡径部(6b)を有することを特徴とする。
この構成によれば、突部の直径が、拡径部の直径よりも小さければ、ガイド孔の中間部の直径よりも大きくともよいため、突部を太くして突部の破損を抑制できる。
本発明の少なくともいくつかの実施形態は、上記構成に於いて、前記第2位置に於ける前記ピン部材(7)の外端は、前記突出位置に於ける前記拡径部(6b)の底面と、前記没入位置に於ける前記拡径部(6b)の底面との間に位置することを特徴とする。
この構成によれば、ピン部材の外端が没入位置に於ける拡径部の底面よりも外方に位置するため、突部によってピン部材を第2位置から変位させることができる。また、ピン部材の外端が突出位置に於ける拡径部の底面よりも内方に位置するため、突部以外の物によってピン部材が押し込まれることが抑制される。
本発明の少なくともいくつかの実施形態は、上記構成の何れかに於いて、前記スイッチが、前記ピン部材の内端により操作されるべき位置に配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、スイッチがピン部材の下方に位置することにより、ピン部材の内端以外の物がスイッチに干渉することを抑制でき、また、他の部材のレイアウトの自由度が高くなる。
本発明によれば、スイッチがリッドの開閉状態を誤検知することが防止されたリッド装置を提供することができる。
実施形態に係るリッド装置が取り付けられた車両の斜視図 実施形態に係るリッド装置の斜視図(リッドが開位置にある状態) 実施形態に係るリッド装置の斜視図(リッド:閉位置にある状態) 実施形態に係るリッド装置のプッシュリフタユニットの斜視図(プッシュロッドが突出位置にある状態) 実施形態に係るリッド装置のプッシュリフタユニット周辺の縦断面図(プッシュロッドが突出位置にある状態) 実施形態に係るリッド装置のプッシュリフタユニットの斜視図(プッシュロッドが没入位置にある状態) 実施形態に係るリッド装置のプッシュリフタユニット周辺の縦断面図(プッシュロッドが没入位置にある状態)
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1に示すように、リッド装置1は、車両Vの車体の側面に取り付けられる。図示する例のリッド装置1は、車体の左側面に取り付けられているが、右側面に取り付けられてもよく、車体の後部やその他の部分に取り付けられてもよい。リッド装置1は、燃料給油口又は給電口等を収容するエネルギー補給部2(図2参照)を開閉する。以下、エネルギー補給部2が燃料給油口を収容している場合を例に説明するが、エネルギー補給部2が給電口を収容していてもよい。
図2及び図3に示すように、リッド装置1は、車体本体に固定されるベース3と、ベース3に回動可能に支持されたリッド4と、ベース3に固定されてリッド4の開閉のために使用されるプッシュリフタユニット5と、車体本体側に設けられた部材に形成されたガイド孔6と、ガイド孔6に摺動可能に受容されたピン部材7と、ピン部材7を外方に向けて付勢する付勢部材8と、リッド4の内面に設けられてピン部材7を内方に押し込み可能な突部9と、ピン部材7によって作動するスイッチ10とを備える。
ベース3の主要部は、側面が傾斜している筒形状をなし、大径側の外端部にフランジ11が形成されている。ベース3は、車体に取り付けられた時に、燃料タンクに連通した燃料給油口を小径側の内端側から内部に突入させるように構成されており、燃料給油口にはキャップが取り付けられる(図示せず)。
ベース3の外端部に形成された給油用の開口12を開閉するリッド4は、金属又は樹脂を素材とし、略円板状をなす部材であり、ヒンジ13を介してベース3と連結している。なお、リッド4の形状は、円板状に代えて、長方形等の他の平板形状であってもよい。ヒンジ13の回転軸線は略上下方向を向いていることが好ましい。リッド4は、ヒンジ13の回転軸線回りに回動することによって、開口12を開閉する。リッド4の外面は、開口12を閉じた閉位置に於いて、車体本体の外面に略面一となる。また、リッド4の縁部及びフランジ11は、リッド4が閉位置に配置された時、内外方向(開口12の方向、閉位置に於けるリッド4の外面に略直交する方向)に互いに近接した位置で対向し、互いの外縁は、内外方向から見て略整合する。
図2~図7に示すように、プッシュリフタユニット5は、ベース3に固定されたハウジング14と、内外方向に変位可能にハウジング14に支持されたプッシュロッド15、プッシュロッド15に対してプッシュ操作を行うたびに、プッシュロッド15を2つの位置の間で交互に変位させるプッシュ-プッシュ機構16と、ハウジング14に取り付けられて、没入位置に配置されたプッシュロッド15の変位を選択的に規制するロック装置17とを備える。
ハウジング14は、樹脂を素材とする成形品であり、概ね円筒形状をなすハウジング本体14aを備える。円筒形状の開口された両端部は、内外方向を向いている。ハウジング14は、円筒形状の内部にプッシュロッド15の内端側を受容し、摺動可能に支持している。
プッシュロッド15は、樹脂を素材とする成形品であって、概ね円柱形状をなし、その中心軸線が内外方向に沿って延在し、中心軸線に沿って貫通するように設けられたガイド孔6を有する。プッシュロッド15は、プッシュロッド15の外端側がハウジング14から大きく突出した突出位置と、突出位置よりも内外方向の内方に位置してプッシュロッド15の大部分がハウジング14内に没入した没入位置との間で変位する。
プッシュ-プッシュ機構16は、プッシュロッド15の外端部に対して内方に向かってプッシュ操作が行われる度に、プッシュロッド15を突出位置と没入位置との間で交互に変位させる。プッシュ-プッシュ機構16に於けるプッシュ操作によってプッシュロッド15を出没させる機能は、公知の機構を適用することによって実現でき、例えば、ハウジング14内に収容されプッシュロッド15を突出位置に向けて付勢する第1圧縮コイルばね18、プッシュ操作によって回転するカム19、カム19を外方に向けて付勢する第2圧縮コイルばね20、カム19と係合するハウジング14の内周面の形状等により構成される。
プッシュロッド15の外端部には、内外方向から見て楕円形又は陸上競技のトラック形の板状をなす係止片21が設けられている。また、リッド4の内面には、係止片21が係合及び離脱可能な被係止部22が設けられている。
係止片21の短径は、係止片21近傍のプッシュロッド15の外端側の直径と略一致し、係止片21は、長径方向に於いてプッシュロッド15に於ける係止片21の直下の部分に対して径方向に延出している。係止片21と一体のプッシュロッド15が、突出位置から没入位置に変位する際にその中心軸線回りに約90°回転し、没入位置から突出位置に移動する際に逆方向に約90°回転するように、プッシュロッド15の外周側面には突起23が設けられ、ハウジング本体14aの内周面には突起23をガイドするように受容する溝24が設けられている。溝24は、内外方向に延びるとともに、内端が外端に対して周方向に約90°ずれるように湾曲している。溝24は、略円筒形状のハウジング本体14aの内面に、溝24に対応する貫通した長孔を有する薄片14bを貼り付けることにより形成してもよい。
被係止部22は、リッド4の内面に対向する主板22aと、主板22aの側縁とリッド4の内面とを連結する側部22bとを備える。被係止部22に於けるリッド4の遊端側を向いた面には、側部22bは設けられておらず、開口している。主板22aには、リッド4の遊端側からU字状の切り込みが形成されており、この切りこみの形状は係止片21の長径側の形状に対応する。係止片21は、リッド4の内面に当接して状態に於いてリッド4の内方から見て、両端部に於いて主板22aに重なる係合位置と、係合位置から90°中心軸線回りに回動して両端部に於いて主板22aに重ならない離脱位置とに変位可能である。プッシュロッド15が没入位置にある時は、係止片21は係合位置にあり、プッシュロッド15が突出位置にある時は、係止片21は離脱位置にある。
また、プッシュロッド15の外周側面には凹部26が設けられている。さらに、ハウジング14の周壁には、プッシュロッド15が没入位置にある時に凹部26に整合する貫通孔27が設けられている。ロック装置17に設けられた係合部材28が貫通孔27を介して凹部26に係合することにより、プッシュロッド15の内外方向への変位が規制され、プッシュロッド15に対するプッシュ操作が実施不能となる。
プッシュリフタユニット5は、ハウジング本体14aの外端部に同軸に取り付けられ、プッシュロッド15を可動に嵌合させるリングカバー29を更に備える。リングカバー29は、樹脂を素材とする成形品であって、概ねリング状をなす。リングカバー29の内部にはOリング30が取り付けられており、プッシュロッド15とリングカバー29との間をシールする。また、リングカバー29の外径はフランジ11の貫通孔25の内径に一致しており、リングカバー29が貫通孔25に嵌合するように、プッシュリフタユニット5はベース3に取り付けられる。
プッシュリフタユニット5は、ハウジング本体14aの外周側面から貫通孔27を挟んで互いに平行に延出する2対の挟持片14cを備える。その延出方向は、プッシュロッド15の中心軸線から貫通孔27に向かう径方向に平行である。2対の挟持片14cは、ロック装置17を挟持する。
ロック装置17は、ロックハウジング31と、ロックハウジング31内に固定されて電源(図示せず)に電気的に接続された電動モータ32と、電動モータ32の回転軸に取り付けられたウォーム33と、ロックハウジング31に回転可能に支持されて、ウォーム33に噛み合うウォームホイール34と、ロックハウジング31に摺動可能に支持されて、ウォームホイール34によって押し引きされる係合部材28とを備える。
ロックハウジング31は、樹脂を素材とする成形品であって、挟持片14cに挟持される。
ウォームホイール34は略半円板状をなし、ウォームホイール34の歯は、周方向の約60°~90°の範囲にのみ形成されている。ウォームホイール34は、半円形の直径方向に延在する縁部に於いて係合部材28に摺動可能に係合している。電動モータ32及びウォーム33の回転に応じて回動するウォームホイール34が、係合部材28を押し引きして変位させる。なお、ウォームホイール34が係合部材28に摺動可能に係合する構成に代えて、ウォームホイール34に於ける半円形の直径方向に延在する縁部が係合部材28に摺接し、かつ係合部材28をプッシュロッド15から遠ざける方向に付勢するばねが設けられ、これにより、電動モータ32の回転に応じて係合部材28を変位させる構成としてもよい。
係合部材28は、樹脂を素材とする成形品であって、ウォームホイール34に摺動可能に係合する基部28aと、基部28aからプッシュロッド15に向かって突出する突出部28bとを備える。係合部材28は、突出部28bの突出方向に摺動可能にロックハウジング31に支持され、突出部28bの先端がプッシュロッド15の凹部26に突入した係合位置と、突出部28bの先端がプッシュロッド15の凹部26から離脱した離脱位置との間で変位する(図5及び図7では、離脱位置にある係合部材28を示している)。
プッシュリフタユニット5は、ハウジング本体14aから内外方向に直交するように突出して、主面が内外方向を向く締結片14dと、ロックハウジング31に設けられて、締結片14dの反対方向に突出して主面が内外方向を向く締結片31aとを介して、ねじ(図示せず)によってベース3に固定される。
ガイド孔6は、プッシュロッド15の中心軸線に沿って延在し、ピン部材7を受容してその内外方向への変位をガイドする。ピン部材7は、樹脂を素材とする成形品であって、プッシュロッド15の突出位置及び没入位置間の変位とは独立して変位可能であり、第1位置と、第1位置よりも外方に位置する第2位置との間で変位する。第1位置及び第2位置は、プッシュロッド15に対する位置ではなく、ハウジング14に対する位置を示す。ガイド孔6及びピン部材7は、横断面が円形をなすことが好ましい。ピン部材7の外端部はガイド孔6内に常に没入している。なお、ピン部材7の外端部は、ガイド孔6内に常に没入していることに代えて、第1位置ではガイド孔6内に没入し、第2位置では、第1位置及び第2位置間の変位長さよりも短い長さでガイド孔6の外端から突出していてもよい。ピン部材7の内端側はガイド孔6の内端から突出している。ピン部材7は、内端部に於いて中間部よりも拡径した拡径部7aを備える。
リッド装置1は、ハウジング14に固定されてハウジング14よりも内方に配置されたスイッチハウジング35を更に備える。付勢部材8及びスイッチ10は、スイッチハウジング35内に収容される。スイッチハウジング35に於ける内外方向の外側に配置された外壁35aには、ピン部材7の拡径部7aが挿通される貫通孔が設けられている。
付勢部材8は、一端側に於いてスイッチハウジング35及び/又はスイッチ10に固定され、他端側又は中間部に於いてピン部材7の内端に当接して、ピン部材7を外方に向けて付勢する板ばねを備える。ピン部材7の内端には、第2位置に於いてスイッチハウジング35の外壁35aの内面に係止されるストッパーフランジ7bが形成されている。
スイッチ10の内外方向の外側には、ピン部材7に向かって突出して伸縮可能な突出部10aが形成されている。突出部10a内には、突出部10aを伸長状態に付勢する圧縮コイルばね等の弾性体(図示せず)が配置されている。突出部10aは、収縮状態で第1位置にあるピン部材7の内端に当接し、伸長状態で第2位置にあるピン部材7の内端に当接する。付勢部材8には、突出部10aを挿通させる貫通孔8aが設けられている。なお、突出部10a内に弾性体を設けずに、伸縮しない突出部10aの先端が、第1位置にあるピン部材7の内端に当接し、第2位置にあるピン部材7の内端から離間してもよい。
スイッチ10は、ハウジング14内に設置されてスイッチ10に電気的に接続された照明装置36を点灯又は消灯させるための電気回路の開閉器であって、ピン部材7が第1位置にある時はオフ、ピン部材7が第2位置にある時はオンとなる開閉器でもよい。また、スイッチ10は、ピン部材7が第1位置にあるか否かを検知する圧電素子等を備え、ECU37に信号を送信可能なセンサーでもよい。
ガイド孔6は、所定の直径を有する中間部6aと、中間部6aに隣接する外端部に配置されて中間部6aよりも大きな所定の直径を有する拡径部6bとを有する。拡径部6bの直径は、人の指が拡径部6bに入らない程度である。リッド4の内面に設けられた突部9は、閉位置に於いて、内外方向から見てピン部材7に整合する位置に配置される。突部9の先端の直径は、中間部6aの直径よりも大きく、拡径部6bの直径よりも小さい。第2位置に於けるピン部材7の外端は、突出位置に於ける拡径部6bの底面と、没入位置に於ける拡径部6bの底面との間に位置することが好ましい。
次に、リッド装置1の作用効果について説明する。リッド4を閉位置に維持したいときは、ロック装置17の係合部材28をプッシュロッド15の凹部26に係合させる。これにより、プッシュロッド15の内外方向の変位が規制され、プッシュロッド15が没入位置から変位しない。また、プッシュロッド15が没入位置にある時は、係止片21が被係止部22に係止されているため、リッド4は閉位置に維持される。
リッド4を開く時は、まず、ユーザーは電動モータ32を作動させて係合部材28を凹部26から離脱させる。次いで、ユーザーがリッド4を介してプッシュロッド15に対してプッシュ操作を行う。すると、プッシュロッド15が突出位置まで変位することにより、プッシュロッド15に押し出されたリッド4が閉位置よりもわずかに開いた位置に変位するとともに、係止片21が回動して被係止部22による係止が解除される。また、この時、ピン部材7は、付勢部材8に付勢されて第1位置から第2位置に変位する。なお、プッシュロッド15の変位長さはピン部材7の変位長さよりも長いため、プッシュロッド15は、途中まではピン部材7とともに変位するが、ピン部材7が第2位置に到達した後は、ピン部材7が第2位置に配置された状態で突出位置まで変位する。次いで、ユーザーは、手でリッド4を開位置まで開く。
リッド4を閉じる時は、まず、ユーザーは、手でリッド4を開位置からプッシュロッド15に当接する位置まで閉方向に動かす。次いで、リッド4を介してプッシュロッド15に対してプッシュ操作を行う。すると、突部9がガイド孔6の拡径部6bの底面を押してプッシュロッド15が没入位置に変位することにより、リッド4が閉位置に変位し、係止片21が回動して被係止部22に係止される。この時、ピン部材7は、付勢部材8の付勢力に抗して第2位置から第1位置に変位する。ここで、第2位置に於けるピン部材7の外端は、突出位置に於けるガイド孔6の中間部6a内に没入しているため、プッシュ操作の初期の段階では、ピン部材7及びプッシュロッド15の2つの部材の内、プッシュロッド15のみが内方に変位する。突出位置と没入位置との中間の位置に於いて、突部9が拡径部6bの底面だけでなく、ピン部材7の外端にも当接するため、それ以後は、プッシュロッド15はピン部材7とともに変位する。次いで、ユーザーは電動モータ32を作動させて、係合部材28を凹部26に係合させてプッシュロッド15の内外方向の変位を規制する。
リッド4が開位置にある時、ユーザーの手や物がプッシュロッド15にぶつかって、プッシュロッド15が突出位置から没入位置に変位する可能性がある。このような場合でも、ピン部材7が、プッシュロッド15の変位に直接は連動しておらず、また、第2位置に於けるピン部材7の上端が没入位置に於けるプッシュロッド15のガイド孔6の上端よりも内方に位置するため、ピン部材7は内方に変位しない。このため、ピン部材7の位置によって作動するスイッチ10は、リッド4が開位置にある時と同じ状態に維持される。また、仮に、リッド4が開位置にある時にピン部材7が第1位置に押し込まれたとしても、押し込んでいた物が取り除かれれば、付勢部材8の付勢力によってピン部材7が第2位置まで戻るため、スイッチ10もリッド4が開位置にある時と同じ状態に戻る。
このように、スイッチ10の作動に関連するピン部材7は、プッシュロッド15の変位から独立して変位可能であり、リッド4の変位の影響を受けるため、リッド4が開位置にあるにもかかわらずリッド4が閉位置にあるとスイッチ10が誤検知することは抑制される。
ピン部材7が、プッシュロッド15に設けられたガイド孔6に受容されるため、ユーザーがピン部材7に触れ難くなり、見栄えよくスペースをとらずにピン部材7を配置でき、他の部材のレイアウトの自由度が高くなる。
ガイド孔6がプッシュロッド15の中心軸線に沿って設けられるため、ピン部材7及びプッシュロッド15の変位方向が一致し、リッド4の開閉にともなうピン部材7及びプッシュロッド15の変位がスムーズになる。また、ガイド孔6がプッシュロッド15の中心軸線に沿って設けられた貫通孔からなるため、ピン部材7及びスイッチ10は、プッシュロッド15の中心軸線回りの回動の影響を受け難い。
ガイド孔6が外端部に於いて拡径部6bを有するため、ガイド孔6に突入する突部9を太くすることができ、突部9の破損を抑制できる。また、第2位置に於けるピン部材7の外端は、突出位置に於ける拡径部6bの底面と、没入位置に於ける拡径部6bの底面との間に位置することにより、突部9によってピン部材7を第2位置から第1位置まで押し込むことができ、かつ突部9以外の物によってピン部材7が押し込まれることが抑制される。
スイッチ10が、ピン部材7の内端によって操作されるべき位置に配置されていることにより、ピン部材7の内端以外の物がスイッチ10に干渉することを抑制でき、また、他の部材のレイアウトの自由度が高くなる。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。ベースを設けずに、車体本体にエネルギー補給部の開口を設け、リッドを車体本体に回動可能に取り付けてもよい。ガイド孔をプッシュロッド以外の車体本体側の部材に設けてもよい。付勢部材は、板ばねに代えて、突出部に巻回された圧縮コイルばね等を用いてもよい。
1:リッド装置
2:エネルギー補給部
3:ベース(車体本体側)
4:リッド
5:プッシュリフタユニット
6:ガイド孔
6b:拡径部
7:ピン部材
8:付勢部材
9:突部
10:スイッチ
12:開口
14:ハウジング
15:プッシュロッド
16:プッシュ-プッシュ機構
V:車両

Claims (6)

  1. 車両の車体に於いて、内外方向の外方に向かって開いたエネルギー補給部の開口を開閉するリッド装置であって、
    前記エネルギー補給部の前記開口を開閉するように開位置及び閉位置間で回動可能に車体本体側に支持されたリッドと、
    前記車体本体側に取り付けられたハウジング、前記ハウジングにより前記内外方向に変位可能に支持されたプッシュロッド、及び前記リッドの開閉動作により前記プッシュロッドに対してプッシュ操作を行うたびに、前記プッシュロッドを突出位置と没入位置との間で交互に変位させるプッシュ-プッシュ機構を備えるプッシュリフタユニットと、
    前記リッドが前記閉位置にあるときに前記リッドの内面に対向する開口を有するように前記車体本体側に設けられた部材に形成されたガイド孔と、
    前記ハウジングに対する位置に於ける、前記内外方向の外端部が前記ガイド孔内に没入する第1位置及び前記第1位置よりも前記外方に位置する第2位置間を、前記プッシュロッドの前記内外方向の変位とは独立して変位可能なピン部材と、
    前記ピン部材を前記第1位置から前記第2位置に向けて付勢する付勢部材と、
    前記リッドの前記内面に設けられて、前記開位置では前記ガイド孔から離脱しており、前記閉位置では前記ピン部材を前記第1位置まで押し込む位置まで前記ガイド孔に突入するべき突部と、
    前記ピン部材が前記第1位置まで押し込まれたときに作動するスイッチと
    を備えることを特徴とするリッド装置。
  2. 前記ガイド孔が形成された前記部材は、前記プッシュロッドであることを特徴とする請求項1に記載のリッド装置。
  3. 前記ガイド孔が、前記プッシュロッドの中心軸線に沿って設けられた貫通孔からなることを特徴とする請求項2に記載のリッド装置。
  4. 前記ガイド孔が、外端部に於いて拡径された拡径部を有することを特徴とする請求項2又は3に記載のリッド装置。
  5. 前記第2位置に於ける前記ピン部材の外端は、前記突出位置に於ける前記拡径部の底面と、前記没入位置に於ける前記拡径部の底面との間に位置することを特徴とする請求項4に記載のリッド装置。
  6. 前記スイッチが、前記ピン部材の内端により操作されるべき位置に配置されていることを特徴とする請求項1~5の何れか一項に記載のリッド装置。
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