JP7085494B2 - 体排液装置 - Google Patents

Description

本発明は一般的に、患者の体腔から余分な体液の排出のための排液装置及び方法に関する。より詳細には、本発明は、圧送装置及びその調整及び制御方法に関する。

現代の医療において、収集のための、体腔から別の地点への流体の移動は、日常的に必要であり、多くの方法で実施可能である。配管又は管路が移動中に流体を運ぶために使用される時に、重力又はポンプのいずれかが、流体をある点から別の地点に移動させるのに必要な吸引圧力を生成及び／又は維持するために利用される。

時々、体からの流体の移動は、穏やかでゆっくりとした安定した方法で実施されなければならない。その様な穏やかで、ゆっくりとした安定した方法は、「蠕動」と名付けることができる。蠕動圧送は、排他的ではないが、ハンドポンプ又は蠕動ポンプの使用を含む、多くの方法において実施されてもよい。

医療において、排液処置は一般的には、患者の体内の余分な流体を処分用の排液バッグ（袋）内への蠕動運動、あるいは実験室分析又は任意の別の医療用途のための注射器内への蠕動運動を達成するように、手動圧送することにより実施される。手動圧送は時間がかかり、更に常時随行する人を必要とする。更に、随行者は、蠕動運動を維持するために必要な手動圧送を手動で実行しなければならない。手動圧送を使用して一貫した吸引力を生成することは困難である。

排液処置のための別の既知の方法は、プラスチック真空吸引ボトル（瓶）及び壁／携帯吸引を具備する。これらの方法は一般的に、蠕動吸引よりむしろ一定の吸引を生じる。これらの方法はまた、プラスチックボトルを具備し、そのプラスチックボトルは、不適切な吸引を引き起こす、圧力下で真空に事前調整することにより予め組み立てられており； 嵩張っていて且つ保管と操作と輸送との困難さを引き起こし； 一般的には、処理工程の間に頻繁な変更を必要とする寸法において制限があり；特別な医療廃棄物処理方法を必要とし；更に使用中に粉砕されると、体液の汚染問題の危険性を生じる。一定の吸引のみを提供することに加えて、壁吸引は、全ての臨床現場において容易に利用可能ではない。壁ユニット（装置）は、通常の排液方法にとって安全であるものよりも大きな吸引力を生成する傾向がある。

一般的に、体液の収集のための装置及び方法が提供されており、この装置は、蠕動ポンプ装置を具備し、そしてこの方法は、蠕動ポンプの動き及び体液の収集の制御及び調整のための段階を具備する。

第１の形態によれば、排液装置が提供されており、排液装置は、
流入流れ接続部と、
患者の連絡口に接続可能な可撓性チューブと、そして、
蠕動ポンプと、を具備し、
可撓性チューブは、蠕動ポンプと協働するように構成されており、更に排液装置は、
開位置と閉位置にそれぞれ設定可能であって且つ閉じた時に蠕動機構に対して可撓性チューブを保持して最適な蠕動状態に寄与する、保持手段と、
前記流体の蠕動運動を調整する調整器と、を具備する。

本明細書に記載の装置により排出可能な体液は、血清、唾液、水、創傷液、リンパ液、血管外血液、腹水、タンパク質を含む流体又はそれらの組み合わせを含む。

第２の形態によれば、流体の蠕動輸送及び収集のための、調整された蠕動ポンプ、配管及び収集ユニットを利用する方法が提供されており、この方法は、
体腔から連絡口を介して体液を排出する段階と、
連絡口を通して体腔から流体を離れるように排出する段階と、
調整器を介して適用される蠕動吸引圧力を調整していて且つ蠕動運動指示器により案内される、調整段階と、
可撓性チューブにより連絡口から流体を離れるように排出する段階と、
蠕動方式において流体を圧送する段階と、そして
収集ユニット内に流体を受容する一方で、前記流体特性、例えばｐＨ及び乳酸等、が測定される段階と、を具備する。

第３の形態によれば、患者からの体液の排出に適した部品のキットが提供されており、 このキットは、
回転可能な蠕動機構及び排液配管のループのための第１の固定手段を有する、蠕動ポンプユニットと、
蠕動機構の周りで少なくとも部分的に適合するように構成された排液配管のループであって、圧送中に排液配管を所定位置に保持するために蠕動ポンプユニットの第１の固定手段と協働する、第２の固定手段を備える、排液配管のループ（輪）と、
排出された流体を収集するための収集ユニットと、を具備する。

本発明の上記の及び別の利点及び目的が達成される状態が容易に理解されるために、上記で簡潔に説明した本発明のより詳細な説明が、添付の図面に示される、それの特定の実施の形態を参照することにより提示される。

これらの図面は、本発明の一般的な実施の形態のみを示すものであり、従って、その範囲を限定するものと考えるべきではないことが理解されるはずであり、本発明は、添付の図面を使用することにより、追加的な具体性及び詳細により記載され且つ説明される。

図１ａは、本発明の一実施の形態による排液システムの排液ポンプユニットの正面図を示す。 図１ｂは、本発明の一実施の形態による排液システムの排液チューブ及び収集ユニットの概観を示す。 図２ａは、立方体機構カバーを有する排液装置の図式的側面図を、機構カバーの側面図及び上面図と共に示す。 図２ｂは、直方体機構カバーを有する排液装置の図式的側面図を、その機構カバーの側面図及び上面図と共に示す。 図２ｃは、摺動可能な機構カバーを有する排液装置の図式的側面図を、その機構カバーの側面図及び上面図と共に示す。 図２ｄは、ヒンジ（ちょうつがい）式機構カバーを有する排液装置の図式的側面図を、その機構カバーの側面図及び上面図と共に示す。 図３ａは、図２ｃの摺動可能な機構カバーの詳細を、ポンプ機構と共に示す。 図３ｂは、排液配管のループ及び第１の固定手段を示す。 図３ｃは、図３ｂの第１の固定手段を受容する、ポンプユニットの一部である第２の固定手段を示す。 図４は、蠕動機構の周りに設置された排液配管のチューブループを示す。 図５は、排液配管の９０度ループのための排液装置の固定手段を示す。

図１ａ及び１ｂは、本発明の一実施の形態による排液装置の正面図を示す。図１ａに示されるように、排液装置は、装置の主要構成要素を収容するためのハウジング１と、装置を患者の連絡口に接続するための接続部４と、可撓性チューブ（管）３と、蠕動機構２と、を具備してもよい。

排液装置を使用するために、患者の連絡口は、流入接続部４に接続される。可撓性チューブ３は、蠕動機構２を介して挿入されており、更に前記可撓性チューブ３の動作位置を確保していて且つ最適な動作蠕動条件を確保する、第１の固定手段６によりその動作位置に固定される。

従って、装置は、可撓性チューブ３を具備する、使い捨て可能な部分と、第１の固定手段６と、別の排液チューブ７ａ及び７ｂと、に分割される。排液チューブ第１の部分７ａは、第１の端部と第２の端部とを有する。排液第１の部分７ａの第１の端部は、流入流れ接続部４を具備する。排液第１の部分７ａの第２の端部は、第１の固定手段６に接続する。

排液装置の容易な操作を促進するために、ハウジング１は、装置が完全に装着されているかどうかをそれにより調べる検査が容易に実施される、電池指示器１３を、その外面に備える。

第１の固定手段６は、人の接近を可能にする開放位置に設置されており、更に可撓性チューブ３は、固定手段６により案内されるその動作位置に挿入され、そして次に第１の固定手段６を係合させることにより蠕動機構２内に固定される。

収集ユニット８は、設けられることが好ましく、流出接続部５に接続するべきである。可撓性チューブ３及び接続部４、５が所定位置にある時に、ハウジングは、電源ボタン１２を押すことにより作動されてもよい。ここで、装置は、患者の連絡口に接続する準備が整う。

蠕動調整器ボタン１１を押すことは、排液処置を作動させており、そして蠕動圧送は、蠕動運動指示器１０により指示される。体液が体腔から排出されると、体液は、接続部４と排液チューブ７の第１の部分７ａと可撓性チューブ３とに入り、蠕動機構２を通過し、そしてその後排液チューブ７の第２の部分７ｂを介して、流出接続部５及び収集ユニット８に流れる。

蠕動調整器
蠕動調整器１１は、「排液サイクル（一回りの処理）」と表わされてもよいものを実行するように、予めプログラムされた状態で蠕動モータを制御する。制御のこの予めプログラムされた状態を提供するために、蠕動調整器１１は、蠕動モータが、第１の所定の時間期間の間に、毎分ゼロ回転の回転数（ｒｐｍ）から所定の動作回転数まで加速するように制御される、加速フェーズ（段階）を具備するように構成される。

蠕動調整器１１は、第２の所定の時間期間の間に、所定の動作回転数を維持するようにモータをその後調整するように更に構成される。

蠕動調整器１１は、更に、第３の所定の時間期間の間に、蠕動モータを動作回転数から毎分ゼロ回転の回転数までその後減速させるように更に構成される。

第１の所定時間期間は、２０－４０秒の間隔で選択されることが好ましくてもよく、第２の所定時間期間は、１５０から２５０秒の間隔で選択されることが好ましくてもよく、更に第３の所定時間期間は、２０－４０秒の間隔で選択されることが好ましくてもよい。所定の時間期間は、それぞれ約３０，２００、及び３０秒として選択されることが最も好ましい。

装置は、蠕動指示器１０を更に備える。蠕動指示器１０は、使用された蠕動運動容量がどれだけかを、使用者に示すように構成される。蠕動機構は、回転し、調整器１１は、回転速度を制御する。もし電池電源が臨界値に達する場合には、電池電力指示器１３は、電池を再充電するように使用者に警告する。

吸引圧力
圧力調整器は、単純で且つ頑丈で且つ費用効果の良いタイプのものであることが好ましい。圧力調整器は、非フィードバック多様性であることが好ましい。工場で予め設定された回転数の限度は、有効であるがしかし安全な吸引圧力を確保する。

液体が流出接続部５を介して吐出され更に排液チューブ（管）７の第２の部分７ｂを介して輸送され更に収集ユニット８内に展開されると、液体は、液体特性指示器９と接触し、ｐＨ及び乳酸等の液体特性が、総蓄積体積と同様に、測定される。

円筒状の内面
様々な実施の形態において、システムは、円筒状又は部分的に円筒状の内面を具備し、可撓性チューブユニット３、６、７のループ（輪）は、回転可能な蠕動ポンプ機構において一方向のみにおいて設置されるように構成されており、回転可能な蠕動機構が可撓性チューブユニット（３、６、７）のポンプ部分（３）を、円筒状の内面に対して繰り返し圧縮して、所望の方向における効率的な圧送に寄与することを可能にする。円筒状の内面は、ハウジング１の一体部分であることが好ましいか、又は円筒状の内面は、取り外し可能な又は摺動可能な又はヒンジ（ちょうつがい）式のカバー（覆い）等の、カバーの一体部分であることがより好ましい。しかしながら、例え蠕動機構の円筒状ロール（回転体）に当接する円筒状の内面が存在しない場合でさえも、あるいはその様な円筒状の内面が壊れているか又は破損している場合において、固定手段６は、蠕動機構の動作の間に、可撓性チューブを所定の位置に保持するのに十分なほど頑丈であることが好ましい。

液体特性指示器
更に、装置は、排出された液体の特性を決定するためのように、液体特性指示器（単数又は複数）９を備えてもよい。液体の特性は、透明な収集バッグ８の内側に設けられた、化学指示剤（単数又は複数）の助けにより決定される。ｐＨ指示剤は、ハロクロム化学化合物であり得るので、従って酸性度又は塩基性度は、視覚的に決定可能である。

更に、前記液体特性指示器９は、代謝ストレスを反映する乳酸の存在を、固定された基質であるＬ－乳酸を含有していて且つその色強度により視覚的に決定される、試験紙を介して、決定してもよい。

体排液システムは、収集バッグの内面に設けられたｐＨセンサから信号を受信して処理する、電子回路を具備するシステムにより、排液流体のｐＨレベルを測定するように構成されてもよく、更に、ｐＨセンサは、印刷される。体排液システムは、収集バッグの内面に設けられた乳酸センサから信号を受信して処理する、電子回路を具備するシステムにより、排液流体の乳酸レベルを測定するように構成されてもよく、更に、乳酸センサは、印刷される。体排液システムは、表示ユニットを備えることが好ましく、システムは、ｐＨ及び／又は乳酸測定値を、表示ユニット上に表示するように構成される。表示ユニットは、ポンプユニット又はポンプケーシングの一体部分の上に又はそれらの一体部分として配置されてもよいか、あるいは排液流体のための収集バッグ用のハンガー（吊り材）に代替的に配置されてもよい。

更に、サンプル口１５は、収集ユニット／収集バッグの底端部に設けられて、使用者が、別の試験のために排出された流体からサンプル（標本）を収集することを可能にする。

本発明の前述の説明は、例示及び説明のために提示されている。本発明の前述の説明は、網羅的であること又は本発明を開示された正確な形態に限定することを意図するものでもなく、更に明らかに、多くの修正及び変形が可能である。当業者に明らかであってもよい、その様な修正及び変形は、添付の特許請求の範囲により規定されるような本発明の範囲内に含まれることが意図される。

図２ａは、立方体機構カバー２０１を有する、排液装置２００の図式的な側面図を、機構カバー２０１の側面図及び上面図と共に示す。立方体機構カバー２０１は、解放ボタン２１２を押すことにより、切り離されるように構成される。使用されていない時に、立方体機構カバー２０１は、ユニット２００の短端部に配置されることが好ましい、カバースタンド（立て台）２１０上に設置可能である。

立方体機構カバー２０１は、立方体機構カバー２０１が開かれた時に、ポンプを自動的に停止にするように構成された、スイッチを備えることが好ましくてもよい。スイッチは、立方体機構カバー２０１の端部における機械的レバーと、立方体機構カバー２０１のその縁部に近接して配置された接点と、により構成されることが好ましいので、立方体機構カバー２０１が機構上において正しく設置される場合に、接点は、閉じられており、そして立方体機構カバー２０１がその正しい位置から離れて移動する場合に、接点は開かれており、そしてポンプ回路が遮断されて、ポンプを自動的に停止させる。

図２ｂは、直方体機構カバーを有する、排液装置の図式的な側面図を、その機構カバーの側面図及び上面図と共に示す。直方体機構カバーは、排液チューブを支持する、１つ又は複数の支持部を備える。

図２ｃは、摺動可能な機構カバー２３１を有する排液装置の図式的な側面図を、その機構カバーの正面図及び上面図と共に示す。ハウジング１は、摺動機構カバーが摺動するための開口部２３３を備える。摺動可能な機構カバーロック（固定）機構２３５を解除するためのロック解除ボタン２３７がまた配置される。摺動可能な機構カバー２３１は、排液チューブのループを、機構のローラと半円筒状の内面との間において圧縮する（挟み込む）ことを可能にするように、半円筒状の内面を備える。

摺動可能な機構カバー２３１は、摺動可能な機構カバー２３１が開かれた時に、ポンプを自動的に停止させるように構成された、スイッチを備えることが好ましくてもよい。

図２ｄは、ヒンジ式機構カバー２４１を有する、排液装置２００の図式的な側面図を、その機構カバーの側面図及び上面図と共に示す。カバーロック機構を解除するための解除ボタン２４５が配置される。ヒンジ式機構カバー２４１は、カバー２４１の開閉を可能にするためのヒンジ２４２を備える。ヒンジ式機構カバー２４１は、排液チューブのループ３が機構のローラと半円筒状の内面との間において圧縮される（挟み込まれる）ことを可能にするように、半円筒状の内面を備える。

ヒンジ式機構カバー２４１は、ヒンジ式機構カバー２４１が開かれた時に、ポンプを自動的に停止するように構成された、スイッチを備えることが好ましくてもよい。スイッチは、ヒンジ式機構カバー２４１と同じヒンジにおいて旋回される、レバーと、レバー端部に近接して配置された接点と、により構成されることが好ましく、ヒンジ式機構カバー２４１が閉位置にある時に、例えば、ヒンジ式機構カバーが機構上に正しく設置される時に、接点は閉じられており、そしてヒンジ式機構カバー２４１がその正しい位置から離れて移動される時に、接点は開かれており、従ってスイッチは、ポンプ回路を遮断するように構成されて、カバーが開かれる時に、ポンプを自動的に停止させる。

図３ａは、図２ｃの摺動可能な機構カバー２３１の詳細を、蠕動ポンプ機構２と共に示す。ロック機構２３５のキャッチ（捕獲部）２３６は、カバーを、図面において右に滑らせた時に、所定位置にしっかりと固定するように構成される。ロック機構は、ロック機構解放ボタン２３７を押すことにより解放される。カバーは、排液配管のループが機構のローラと半円筒状の内面との間において圧縮される（挟み込まれる）ことを可能にするように、半円筒状の内面を備える。

図３ｂは、排液配管３、６、７ａ、７ｂのループ３と第１の固定手段６とを示す。チューブ３は、固定手段６にしっかりと取り付けられており、固定手段６の間において任意の滑動を可能にしない。第１の固定手段６は、ループが特定の位置のみに設置されることを可能にするように、機械的突起及び／又は窪みを備えることが好ましく、更に固定手段を、第２の固定手段２１において誤った方法で設置することを不可能にする。

図３ｃは、図３ｂの第１の固定手段６を受容するための、ポンプユニットの一部である、第２の固定手段２１を示す。第２の固定手段２１は、第１の固定手段及びループを特定の位置のみにおいて設置することを可能にするように、第１の固定手段６のものとは逆の機械的な突起及び／又は窪みを備えることが好ましく、第２の固定手段２１において間違った方法で、第１の固定手段６を設置することを不可能にする。これは、間違った方向における圧送を安全にし且つ防護し、そのことは、もし、排液システムがより深い医療的及び／又は技術的技能が不足してもよいか又は病気のためにしばしば少し混乱してもよい、患者により操作されつつある場合に有利である。

図４は、蠕動機構２の周りに設置された排液配管３、６、７のチューブループ３を示す。どのように良好に第１の固定手段６が、第２の固定手段２１に嵌合して、効率的な圧送のために排液チューブ３を所定位置に保持するかもまた分かる。円筒状の内面を有するカバーが所定位置に固定される場合に、排液配管のループが機構のローラと半円筒状の内面との間において圧縮される（挟み込まれる）ので、蠕動機構は、より効率的になる。

チューブの蠕動ポンプ部分の長さ
体排液システムにおいて、可撓性チューブユニット３、６、７のポンプ部分３は、蠕動ポンプのローラが、その動作の過程の間においてこのポンプ部分３を圧縮するように、蠕動機構の回転の８０から１９０度の円弧の長さに対応する長さのチューブの長さを具備する。

可撓性チューブユニット３、６、７のポンプ部分３は、好適には、蠕動機構の回転の８０から１４０度の円弧の長さに対応するチューブの長さ、又はより好適には８０から１００度、又は最も好適には８５から９５度、の円弧の長さに対応するチューブの長さを具備する。

図５は、排液配管の９０度ループのための排液装置の固定手段を示す。ポンプ機構の周りに配置されたフレーム（骨組み）１０５、１１５、１１７は、排液配管のポンプ部分１２２の９０度のループを形成するように、９０度の角度の、排液配管のための固定手段１１０、１１２を備える。

収集バッグハンガー（吊り具）
体排液システムは、排液流体用の収集バッグを吊るすための収集バッグハンガー（図示せず）を更に具備してもよく、更に、収集バッグハンガーは、収集された体積を測定するために、収集バッグ及びその内容物を秤量する秤量手段を具備し、更に、秤量手段は、ロードセル（荷重計）及び／又は歪ゲージを具備する。秤量手段は、ハンガーの吊り下げ部分の一部として構成されてもよく、即ち、ハンガーを伸長させる力を測定する。これとは別に、秤量手段は、ハンガーの起立部分の一部として構成されてもよく、即ち、圧縮力を測定する。

１ ハウジング
２ 蠕動機構
３ 可撓性配管
４ 流入流れ接続部
５ 流出流れ接続部
６ 可撓性チューブの第１の固定手段
７ 排液チューブ
７ａ 排液チューブ第１の部分
７ｂ 排液チューブ第２の部分
８ 収集ユニット
９ 液体特性指示器
１０ 蠕動運動指示器
１１ 蠕動調節器
１２ 電源ボタン
１３ 電池電力指示器
１４ 電池
１５ 収集ユニットのサンプル口
２１ ポンプユニットの第２の固定手段
１０５ フレーム
１１５ フレーム
１１７ フレーム
１１０ 固定手段
１１２ 固定手段
１２２ 排液チューブポンプ部分
１２４ 排液チューブ
２００ 排液装置
２０１ 立方体機構カバー
２０２ 蠕動機構
２１０ カバースタンド
２１２ カバー解放ボタン
２２１ 直方体機構カバー
２３１ 摺動可能な機構カバー
２３３ カバーの摺動のための開口部
２３５ ロック機構
２３６ ロック機構のキャッチ
２３７ ロック機構解放ボタン
２４１ ヒンジ式機構カバー
２４２ ヒンジ
２４５ ヒンジ式カバー解放ボタン

Claims (17)

1. 患者の体腔から流体を排出するための体排液システムであって、前記体腔が連絡口を備える、体排液システムであって、前記体排液システムは、
   回転可能な蠕動ポンプ機構（２）と、
   前記蠕動ポンプ機構の少なくとも一部分を収容するためのハウジング（１）と、
   連絡口端部において前記患者の連絡口に、及び収集ユニット端部において収集ユニット（８）に、接続するように構成された可撓性チューブユニット（３、６、７）と、
   前記蠕動ポンプ機構（２）の可動部を覆うカバーと、
   前記蠕動ポンプ機構の回転速度を調整するように構成された調整器ユニットと、を具備する、体排液システムにおいて、
   前記可撓性チューブユニット（３、６、７）は、所望の方向において圧送が生じるように、前記回転可能な蠕動ポンプ機構が前記可撓性チューブユニット（３、６）のポンプ部分（３）を繰り返し圧縮可能にする、蠕動ポンプ機構において一方向のみにおいて設置されるように構成されており、更に、
   前記調整器ユニットは、使用者指令に応じて排液サイクルを実行するように構成されており、
   前記排液サイクルは、
   その間に蠕動ポンプがゼロ回転数から第１の所定回転数まで加速する、加速段階と、
   前記蠕動ポンプが前記第１の所定回転数を維持するように制御される、動作段階と、
   その間に前記蠕動ポンプが前記第１の所定回転数からゼロ回転数まで減速する、減速段階と、を具備し、
   前記調整器ユニットは、前記加速段階の時間期間が２０～４０秒の間隔で選択されており且つ前記動作段階の時間期間が１５０～２５０秒の間隔で選択されており且つ減速段階の時間期間が２０～４０秒の間隔で選択されるように構成されていることを特徴とする体排液システム。
2. 前記体排液システムが、円筒状又は部分的に円筒状の内面を更に具備し、
   前記可撓性チューブユニット（３、６、７）のループは、前記回転可能な蠕動ポンプ機構が前記可撓性チューブユニット（３、６、７）のポンプ部分（３）を、所望の方向における効率的な圧送に寄与する、前記円筒状の内面に対して、繰り返し圧縮することを可能にする、前記回転可能な蠕動ポンプ機構において一方向のみにおいて設置されるように構成される、ことを特徴とする請求項１に記載の体排液システム。
3. それぞれ開放位置に設定可能であって且つ閉位置に設定可能な保持手段を更に具備し、更にその保持手段は、前記閉位置に設定された時に、前記蠕動ポンプ機構のために前記円筒状の内面を提供し、更に前記カバーを同時に構成する、ことを特徴とする請求項２に記載の体排液システム。
4. 前記加速段階の時間期間、前記動作段階の時間期間及び前記減速段階の時間期間は、それぞれ、３０、２００及び３０秒として選択されることを特徴とする請求項１～３のいずれか一項に記載の体排液システム。
5. 前記可撓性チューブユニット（３、６、７）は、排液チューブの第１の部分（７ａ）と排液チューブの第２の部分（７ｂ）とを有し、
   前記第２の部分（７ｂ）は、収集ユニット（８）に接続可能である出口端部を有し、
   前記収集ユニットは、前記収集ユニット内の流体の化学的パラメータに関する情報を使用者に提供するように化学的表示手段を備える、ことを特徴とする請求項１～４のいずれか一項に記載の体排液システム。
6. 前記化学的表示手段は、例えば、リトマス試験紙等の、色変移指示手段である、ことを特徴とする請求項５に記載の体排液システム。
7. 患者の体腔から流体を排出するための蠕動排液システムであって、
   体液が、血清、唾液、水、創傷液、リンパ液、血管外血液、タンパク質を含む腹水又はそれらの組み合わせの群から選択される、ことを特徴とする請求項１～６のいずれか一項に記載の体排液システム。
8. 前記体液が、水、創傷液、リンパ液、血管外血液の群から選択される、ことを特徴とする請求項７に記載の体排液システム。
9. 前記蠕動ポンプ機構（２）の可動部を覆うための前記カバーは、前記カバーが開かれた時に、前記蠕動ポンプを自動的に停止にするように構成された、スイッチに結合される、ことを特徴とする請求項１に記載の体排液システム。
10. 前記カバーは、ヒンジ式機構カバー（２４１）であって、前記ヒンジ式機構カバー（２４１）は、前記ヒンジ式機構カバー（２４１）が開かれた時に、前記蠕動ポンプを自動的に停止するように構成された、機械的に作動されるスイッチに結合される、ことを特徴とする請求項１又は９に記載の体排液システム。
11. 前記スイッチは、前記ヒンジ式機構カバー（２４１）と同じヒンジにおいて旋回するレバーの遠位端部において形成されており、更に前記ヒンジ式機構カバー（２４１）が閉じた位置にある時にそのレバー端部に近接して配置される接点を備えており、従って、前記ヒンジ式機構カバー（２４１）が前記蠕動ポンプ機構（２）上に正しく設置された時に、前記接点は閉じられており、前記ヒンジ式機構カバー（２４１）がその正しい位置から離れて移動する時に前記接点は開かれるので、従って、前記スイッチは、ポンプ回路を遮断するように構成されて、前記蠕動ポンプを自動的に停止させる、ことを特徴とする請求項１０に記載の体排液システム。
12. 前記体排液システムは、排液流体用の収集バッグを吊るすための収集バッグハンガーを更に具備し、
    前記収集バッグハンガーは、収集された体積を測定するために、前記収集バッグ及びその内容物の重量を測定するための秤量手段を具備し、更に、
    前記秤量手段は、ロードセル及び／又は歪ゲージを具備する、ことを特徴とする請求項１に記載の体排液システム。
13. 前記体排液システムは、前記収集バッグの内面に設けられた、ｐＨセンサからの信号を受信して処理する、電子回路を具備するシステムにより排液流体のｐＨレベルを測定するように構成されており、更に、
    前記ｐＨセンサは印刷される、ことを特徴とする請求項１２に記載の体排液システム。
14. 前記体排液システムは、前記収集バッグの内面に設けられた、乳酸センサからの信号を受信して処理する、電子回路を具備するシステムにより、排液流体の乳酸レベルを測定するように構成されており、更に、
    前記乳酸センサは印刷される、ことを特徴とする請求項１３に記載の体排液システム。
15. 前記体排液システムは、表示ユニットを備えており、前記体排液システムは、前記表示ユニット上にｐＨ及び／又は乳酸測定値を表示するように構成される、ことを特徴とする請求項１３又は１４に記載の体排液システム。
16. 前記可撓性チューブユニット（３、６、７）の前記ポンプ部分（３）は、前記蠕動ポンプ機構の回転の８０～１９０度の円弧の長さに対応するチューブの長さを具備する、ことを特徴とする請求項１に記載の体排液システム。
17. 前記可撓性チューブユニット（３、６、７）の前記ポンプ部分（３）は、前記蠕動ポンプ機構の回転の８０～１４０度の、又はより好適には８０～１００度の、又は最も好適には８５～９５度の、円弧長さに対応するチューブの長さを具備する、ことを特徴とする請求項１６に記載の体排液システム。

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