JP7084823B2 - 吸収性物品の製造方法、及び、吸収性物品 - Google Patents

吸収性物品の製造方法、及び、吸収性物品 Download PDF

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Description

本発明は、吸収性物品の製造方法、及び、吸収性物品に関する。
特許文献1には、周面が凹凸形状となっている第1のロールと、該第1のロールの凹凸形状と噛み合い形状となっている凹凸形状を周面に有する第2のロールとの間に、上層のシートを噛み込ませて凹凸賦形し、凹凸賦形された上層のシートに下層のシートを重ね合わせて接合することで、吸収性物品の表面シートを製造する方法が開示されている。
特開2004-174234号公報
上記のように、周面が凹凸形状となっている一対のロール間にシート(肌側シート)を通過させることで凹凸賦形する場合、シートは複数方向に伸ばされ、シートには繊維の疎密差が生じる。そのため、凹凸賦形されたシートの部位では、シートを搬送する張力の掛かり方にばらつきが生じ、シートが弛みやすくなる。その状態で、別のシート(中間シート)を接合すると、シートの接合部分に皺が生じるおそれがある。
そこで、本発明は、外周面に凸部が設けられた一対のロール間を通過することで凹凸賦形された肌側シートに中間シートを接合する吸収性物品において、皺が生じ難くなることを目的とする。
また、肌側シート上に残留する軟便の量を軽減して、着用者の肌への軟便の付着を抑制することを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、

吸収体と、前記吸収体よりも肌側に位置する肌側シートと、前記吸収体と前記肌側シートの間に位置する中間シートと、を有する吸収性物品の製造方法であって、
少なくとも一方のロールの外周面に凸部が設けられた一対のロール間に前記肌側シートを通過させることで、前記肌側シートの第1領域を凹凸形状に賦形し、前記肌側シートの搬送方向において前記第1領域に隣接する前記肌側シートの第2領域を凹凸形状に賦形しない工程と、
肌側面が平坦である中間シートと、前記肌側シートとを接合する工程において、前記肌側シートの前記第2領域に前記中間シートの一部を接合した後、前記肌側シートの前記第1領域に前記中間シートの別の一部を接合する工程と、
を有することを特徴とする吸収性物品の製造方法である。 本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、外周面に凸部が設けられた一対のロール間を通過することで凹凸賦形された肌側シートに中間シートを接合する吸収性物品において、皺を生じ難くなる。
おむつ1が展開かつ伸長された状態における平面図である。 図1に示す線A-Aでの断面図である。 おむつ1の製造装置20の一部を模式的に示す図である。 凹凸賦形部211,221の拡大図である。 図5Aは中間シート4の断面図であり、図5Bは肌側シート3の第1領域31の断面図であり、図5Cは肌側シート3の第2領域32の断面図である。 肌側シート3(連続体)に中間シート4が接合された状態を示す図である。 図7A~図7Cはおむつ1の折り工程の説明図である。 おむつ1の製造装置20にて製造されたおむつ1の概略平面図である。 肌側シート3の第1領域31と防漏壁部11の配置を示す図である。 変形例のおむつ1の概略平面図である。 図11A及び図11Bは尿の吸収の説明図である。 図12A~図12Cは軟便の吸収の説明図である。 図13A~図13Cは軟便の吸収の説明図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
吸収体と、前記吸収体よりも肌側に位置する肌側シートと、前記吸収体と前記肌側シートの間に位置する中間シートと、を有する吸収性物品の製造方法であって、少なくとも一方のロールの外周面に凸部が設けられた一対のロール間に前記肌側シートを通過させることで、前記肌側シートの第1領域を凹凸形状に賦形し、前記肌側シートの搬送方向において前記第1領域に隣接する前記肌側シートの第2領域を凹凸形状に賦形しない工程と、前記第1領域の凹凸形状に比べて肌側面が平坦である中間シートと、前記肌側シートとを接合する工程において、前記肌側シートの前記第2領域に前記中間シートの一部を接合した後、前記肌側シートの前記第1領域に前記中間シートの別の一部を接合する工程と、を有することを特徴とする吸収性物品の製造方法である。
このような吸収性物品の製造方法によれば、凹凸賦形されていない第2領域は、第1領域に比べてピンと張った状態で搬送されながら、中間シートが皺なく接合されやすい。それに連動し、第1領域もピンと張った状態で搬送されながら中間シートが皺なく接合されやすくなる。
かかる吸収性物品の製造方法であって、前記第2領域と前記中間シートの接合領域の前記搬送方向の長さを、前記第1領域と前記中間シートの接合領域の前記搬送方向の長さよりも長くすることを特徴とする吸収性物品の製造方法である。
このような吸収性物品の製造方法によれば、皺なく接合されやすい第2領域と中間シートの接合領域が搬送方向に長くなり、それに連動して第1領域と中間シートの接合領域も皺なく接合されやすくなる。
かかる吸収性物品の製造方法であって、前記第1領域と前記中間シートの接合領域よりも前記搬送方向の上流側の前記第1領域の部位に、前記中間シートを接合しない非接合領域を形成し、前記第1領域と前記中間シートの接合領域の前記搬送方向の長さを、前記非接合領域の前記搬送方向の長さよりも短くすることを特徴とする吸収性物品の製造方法である。
このような吸収性物品の製造方法によれば、皺が生じる恐れのある第1領域と中間シートの接合領域が搬送方向に短くなり、吸収性物品における皺の発生を軽減できる。
かかる吸収性物品の製造方法であって、前記第1領域と前記中間シートの接合領域よりも前記搬送方向の上流側の前記第1領域の部位に、前記中間シートを接合しない非接合領域を形成し、前記第2領域と前記中間シートの接合領域の前記搬送方向の長さを、前記非接合領域の前記搬送方向の長さよりも長くすることを特徴とする吸収性物品の製造方法である。
このような吸収性物品の製造方法によれば、皺なく接合されやすい第2領域と中間シートの接合領域が搬送方向に長くなり、それに連動して第1領域と中間シートの接合領域も皺なく接合されやすくなる。
かかる吸収性物品の製造方法であって、前記第2領域と前記中間シートの接合領域と前記搬送方向に重なる前記吸収性物品の位置において、前記吸収性物品を折る工程を有することを特徴とする吸収性物品の製造方法である。
このような吸収性物品の製造方法によれば、吸収性物品の折りにより第1領域の凹凸賦形が潰れてしまうことを抑制できる。
縦方向、及び、横方向を有し、吸収体と、前記吸収体よりも肌側に位置する肌側シートと、前記吸収体と前記肌側シートの間に位置する中間シートと、を有する吸収性物品であって、前記肌側シートは、凹凸形状を成す第1領域と、前記縦方向の腹側に前記第1領域に隣接する第2領域とを有し、前記第1領域の方が、前記第2領域に比べて、前記肌側シートの平面方向における繊維の疎密差が大きく、前記中間シートの肌側面は、前記第1領域の凹凸形状に比べて平坦であり、前記肌側シートは、前記第2領域に前記中間シートの一部が接合された第2接合領域と、前記第1領域に前記中間シートの別の一部が接合された第1接合領域とを有することを特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、ピンと張った状態で搬送されやすい第2領域に先に中間シートを皺なく接合でき、それに連動し、第1領域にもピンと張った状態で中間シートを皺なく接合できる。繊維の疎密差が小さい第2領域では、その全域において尿を素早く透過できる。第1領域では、繊維が疎の部分から軟便を肌側シートの内側に取り込むことができる。
かかる吸収性物品であって、前記第1領域の非肌側面は凹凸形状を成し、前記第2領域の非肌側面は前記第1領域の非肌側面に比べて平坦であることを特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、第1領域の非肌側に空間が設けられ、その空間に軟便を取り込むことができる。第2領域及び中間シートは、その平坦面同士が皺なく接合されやすくなる。
かかる吸収性物品であって、前記吸収性物品が展開かつ伸長された状態において、前記第2接合領域の前記縦方向の長さは、前記第1接合領域の前記縦方向の長さよりも長いことを特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、皺なく接合されやすい第2接合領域が縦方向に長くなり、それに連動して第1接合領域も皺なく接合されやすくなる。排尿に適した第2接合領域を縦方向に長く配置でき、尿漏れを抑制できる。
かかる吸収性物品であって、前記第1領域は、前記縦方向の背側に前記第1接合領域に隣接し、かつ、前記中間シートが接合されていない非接合領域を有し、前記吸収性物品が展開かつ伸長された状態において、前記第1接合領域の前記縦方向の長さは、前記非接合領域の前記縦方向の長さよりも短いことを特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、皺が生じる恐れのある第1接合領域が縦方向に短くなり、吸収性物品における皺の発生を軽減できる。軟便を肌側シートの内側に取り込みやすい非接合領域が縦方向に長くなり、肌側シート上に残留する軟便の量を軽減できる。
かかる吸収性物品であって、前記第1領域は、前記縦方向の背側に前記第1接合領域に隣接し、かつ、前記中間シートが接合されていない非接合領域を有し、前記吸収性物品が展開かつ伸長された状態において、前記第2接合領域の前記縦方向の長さは、前記非接合領域の前記縦方向の長さよりも長いことを特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、皺なく接合されやすい第2接合領域が縦方向に長くなり、それに連動して第1接合領域も皺なく接合されやすくなる。排尿に適した第2接合領域を縦方向に長く配置でき、尿漏れを抑制できる。
かかる吸収性物品であって、前記吸収性物品が展開かつ伸長された状態において、前記吸収性物品の前記縦方向の中心は、前記第2接合領域と前記縦方向に重なることを特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、排便に適した第1領域を縦方向の背側に配置できる。
かかる吸収性物品であって、前記第1領域では、肌側に突出した複数の凸部が前記横方向に並んでいることを特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、縦方向に延びる皺を凸部で分断でき、吸収性物品における皺の発生を軽減できる。凸部によって、縦方向の背側へ流れる軟便の速度を抑えることができる。
かかる吸収性物品であって、前記吸収性物品が展開かつ伸長された状態において、前記中間シートの前記横方向の長さは、前記第1領域の前記横方向の長さの半分よりも長いことを特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、皺なく接合されやすい第2接合領域に連動し、第1接合領域も横方向の広い範囲に亘り皺なく接合されやすくなる。横方向に広い第2接合領域において尿を素早く透過できる。
かかる吸収性物品であって、前記吸収性物品が展開かつ伸長された状態において、前記中間シートの前記横方向の長さは、前記第1領域の前記横方向の長さよりも長いことを特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、皺なく接合されやすい第2接合領域に連動し、第1接合領域も横方向の広い範囲に亘り皺なく接合されやすくなる。横方向に広い第2接合領域において尿を素早く透過できる。
かかる吸収性物品であって、前記吸収体の前記横方向の両側部において、肌側に起立する一対の防漏壁部を有し、前記吸収性物品が展開かつ伸長された状態において、前記横方向における前記防漏壁部の立ち上がり起点は、前記第1領域よりも前記横方向の外側に位置していることを特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、防漏壁部の起立が安定し、防漏壁部にて軟便を堰き止めることができる。
===実施形態===
本発明に係る吸収性物品として、乳幼児用のテープ型使い捨ておむつを例に挙げて実施形態を説明する。ただし、これに限らず、例えば、パンツ型やパッドタイプの使い捨ておむつ、大人用のテープ型使い捨ておむつ等にも本発明を適用できる。
===テープ型使い捨ておむつ1の基本構成===
図1はテープ型使い捨ておむつ1(以下「おむつ」ともいう)が展開かつ伸長された状態における平面図である。図2は図1に示す線A-Aでの断面図である。おむつ1を伸長させた状態とは、おむつ1に生じていた皺が実質的に視認されなくなる程に伸長させた状態であり、おむつ1を構成する各資材(例えば後述するサイドシート7等)の寸法がその資材単体の寸法と一致又はそれに近い長さになるまでおむつ1が伸長した状態である。
おむつ1は、互いに直交する縦方向及び横方向を有するとともに、背側胴回り域1A、股下域1B、腹側胴回り域1Cを縦方向に並んで有する。図2に示すように、おむつ1を構成する資材が積層された方向を厚さ方向という。厚さ方向において、着用者に接する側を肌側といい、その反対側を非肌側という。
図2に示すように、おむつ1は、排泄物を吸収する吸収体2と、吸収体2よりも肌側に位置する液透過性の肌側シート3と、吸収体2と肌側シート3の間に位置する液透過性の中間シート4と、吸収体2よりも非肌側に位置する液不透過性の防漏シート5と、防漏シート5よりも非肌側に位置する外装シート6と、肌側シート3の横方向の両側部に設けられた一対のサイドシート7とを有する。また、背側胴回り域1Aから横方向の両外側に一対のファスニングテープ8が延出している。
吸収体2としては、パルプ繊維等の液体吸収性繊維に高吸収性ポリマー(所謂SAP)を含有させたものを所定の形状に成形したものや、親水性のシートにSAP層を付着させたSAPシート等を例示できる。吸収体2の表面は、液透過性のティッシュペーパーや不織布等のコアラップシート2Aで構成されていてもよい。
背側胴回り域1Aには、横方向に伸縮する胴回り伸縮性部材9(例えば伸縮性フィルム等)が配置されており、おむつ1は着用者の胴回りにフィットする。また、おむつ1の横方向の両側部には、縦方向に伸縮する脚周り伸縮性部材10(例えば糸ゴム等)が配置されており、おむつ1は着用者の脚周りにフィットする。
また、おむつ1は、吸収体2の横方向の両側部において、肌側に起立する一対の防漏壁部11を有する。防漏壁部11は、サイドシート7の長手方向の両端部が肌側シート3に接合された端部接合部12と、端部接合部12よりも横方向の外側において、サイドシート7が縦方向の一端から他端に亘り肌側シート3に接合された縦接合部13とに囲まれて、ポケット状になっている。また、防漏壁部11の先端(横方向の内側端)には、縦方向に伸縮する防漏壁部伸縮性部材14(例えば糸ゴム等)が配置されている。よって、防漏壁部11は、縦接合部13の横方向の内側端13aを立ち上がり起点として、肌側に起立可能となっている。
===おむつ1の製造方法===
図3はおむつ1の製造装置20の一部を模式的に示す図である。図4は凹凸賦形部211,221の拡大図である。図5Aは中間シート4の断面図であり、図5Bは肌側シート3の第1領域31の断面図であり、図5Cは肌側シート3の第2領域32の断面図である。図6は肌側シート3(連続体)に中間シート4が接合された状態を示す図である。図7A~図7Cはおむつ1の折り工程の説明図である。
<<おむつ1の製造装置20>>
おむつ1の製造装置20は、一対の賦形ロール21,22と、接合ロール23とを有する。一対の賦形ロールの一方を第1賦形ロール21と呼び、他方を第2賦形ロール22と呼ぶ。おむつ1の製造装置20において、資材の搬送方向をMD方向とし、MD方向に直交し、資材の平面に沿う方向をCD方向とし、MD方向及びCD方向に直交する方向を上下方向とする。
一対の賦形ロール21,22,接合ロール23は、CD方向を軸方向として回転するロールである。上方から、第1賦形ロール21,第2賦形ロール22,接合ロール23が順に配置されており、第1賦形ロール21と第2賦形ロール22が対面配置され、第2賦形ロール22と接合ロール23が対面配置されている。
第1賦形ロール21及び第2賦形ロール22の各外周面には、その回転方向に間欠的に複数の凹凸賦形部211,221が設けられている。凹凸賦形部211,221には、複数の凸部21A,22Aの間に複数の凹部21B,22Bが設けられている。両ロール21,22の凹凸賦形部211,221は、両ロール21,22の対面位置において互いに噛み合うように配置されている。
<<おむつ1の製造方法>>
おむつ1の製造方法は、肌側シート3を凹凸形状に賦形する賦形工程と、中間シート4と肌側シート3を接合する接合工程と、包装用におむつ1を折る折り工程とを有する。
(賦形工程)
賦形工程では、一対の賦形ロール21,22の間に、肌側シート3の連続体が供給される(以下、肌側シート3の連続体を単に肌側シート3ともいう)。肌側シート3の連続方向が製造装置20のMD方向に対応し、肌側シート3の幅方向が製造装置20のCD方向に対応する。前述のように、一対の賦形ロール21,22の間では、両ロール21,22の凹凸賦形部211,221が互いに噛み合う。図4に示すように、第1賦形ロール21の凹部21Bに第2賦形ロール22の凸部22Aが入り込み、第2賦形ロール22の凹部22Bに第1賦形ロール21の凸部21Aが入り込む。そのため、一対の賦形ロール21,22の間を通過する肌側シート3は、その肌側面及び非肌側面が凹凸形状となる。
ただし、一対の賦形ロール21,22では、凹凸賦形部211,221が間欠的に配置されている。そのため、肌側シート3が一対の賦形ロール21,22の間を通過する際に、両ロール21,22の凹凸賦形部211,221が対面する場合、肌側シート3は凹凸形状に賦形される。両ロール21,22の凹凸賦形部211,221以外の部位が対面する場合、肌側シート3は凹凸形状に賦形されない。
つまり、賦形工程では、一対の賦形ロール21,22間に肌側シート3を通過させることで、肌側シート3の第1領域31(図5B)を凹凸形状に賦形し、MD方向(搬送方向)において第1領域31に隣接する肌側シート3の第2領域32(図5C)を凹凸形状に賦形しない。凹凸賦形されない第2領域32では、その肌側面及び非肌側面が第1領域31の凹凸形状に比べて平坦な形状となっている。
なお、一対の賦形ロール21,22が加熱されていたり、予め加熱された肌側シート3が一対の賦形ロール21,22の間に供給されたりすることが好ましい。そうすることで、肌側シート3の第1領域31の凹凸形状が維持されやすい。
(接合工程)
第1領域31が凹凸賦形された肌側シート3は、第2賦形ロール22の外周面に沿って連続して搬送される。一方、中間シート4は製品サイズに切断された後、接合ロール23の外周面に沿って搬送される。中間シート4は一対の賦形ロール21,22により凹凸賦形されない。そのため、中間シート4(図5A)は、肌側シート3の第1領域31の凹凸形状に比べて、その肌側面及び非肌側面が平坦である。また、図1に示すように、本実施形態では、おむつ1の縦方向の一部に中間シート4が配置されている。そのため、接合ロール23の外周面において、その回転方向に間欠的に複数の中間シート4が搬送される。
そして、肌側シート3及び中間シート4が第2賦形ロール22と接合ロール23の間を通過する際に、両シート3,4が両ロール22,23に挟圧され接合される。なお、接合方法は、接着剤、熱溶着、超音波溶着等の周知の接合方法を採用できる。
このとき、図3に示すように、肌側シート3の第2領域32に中間シート4の一部を接合した後、肌側シート3の第1領域31に中間シート4の別の一部を接合する。よって、図6に示すように、肌側シート3の第2領域32と中間シート4の接合領域である第2接合領域52の方が、肌側シート3の第1領域31と中間シート4の接合領域である第1接合領域51よりも搬送方向の下流側に位置している。
(折り工程)
その後、肌側シート3及び中間シート4の接合シートに吸収体2や防漏シート5等が接合されて、図1に示す展開状態のおむつ1が製造される。おむつ1の横方向が製造装置20のCD方向に対応し、おむつ1の縦方向が製造装置20のMD方向(搬送方向)に対応した状態で、おむつ1は図7A~図7Cに示すように折られる。まず、おむつ1は横方向(CD方向)の両側部が折り線FL1にて横方向の内側に折られた後に、おむつ1の縦方向(搬送方向)の中央CLの折り線FL2にて縦方向に二つ折りされる。その状態で、包装される。図7A~図7Cに示す包装用の折り方は一例であり、これに限定されない。
<<製造方法の特徴部>>
上記のように、一対の賦形ロール21,22の間にシートを通過させることで凹凸賦形する場合、シートは複数方向に引き伸ばされ、シートには繊維の疎密差が生じる。例えば、肌側シート3のうち賦形ロール21,22の凸部21A,22Aに当接する部位の間の部位は厚さ方向に引き伸ばされる。そのため、図5Bに示すように、第1領域31の凹凸の側壁部31Bでは繊維が疎となり、凹凸の頂部31Aでは繊維が密となる。つまり、凹凸賦形された第1領域31の方が、凹凸賦形されていない第2領域32に比べて、肌側シート3の平面方向における繊維の疎密差が大きくなる。
繊維の疎密差が大きい第1領域31では、肌側シート3を搬送する張力の掛かり方にばらつきが生じ、肌側シート3が弛みやすくなる。弛んでいる肌側シート3の第1領域31に中間シート4を接合すると、接合部分に皺が生じやすくなる。特に、肌側シート3及び中間シート4は、吸収体2に比べると剛性が低く弛みやすい。そのため、肌側シート3に吸収体2を接合する場合に比べて、弛みやすいシート3,4同士を接合する本実施形態では皺が生じやすくなってしまう。
そこで、本実施形態の製造方法のように、肌側シート3の第2領域32に中間シート4の一部を接合した後、肌側シート3の第1領域31に中間シート31の別の一部を接合するとよい。
凹凸賦形されておらず、繊維の疎密差が小さい肌側シート3の第2領域32には、肌側シート3を搬送する張力が均等に掛かりやすい。そのため、ピンと張った状態である第2領域32に、中間シート4の一部を皺なく接合しやすい。皺なく接合された第2領域32と中間シート4の接合部分では剛性が高まる。よって、その接合部分よりも上流側に位置する、肌側シート3の第1領域31と中間シート4の別の一部も、先に接合された部分のピンと張った状態に連動し、弛み難くなる。そのため、肌側シート3の第1領域31と中間シート4の別の一部とをピンと張った状態で接合でき、その接合部分に皺が生じ難くなる。
また、中間シート4は、肌側シート3と共に凹凸賦形されず、その肌側面は平坦である。同じく、肌側シート3の第2領域32も凹凸賦形されず、その肌側面は平坦である。よって、第2領域32及び中間シート4は、その平坦面同士が皺なくしっかりと接合される。それに連動し、第1領域31及び中間シート4も皺なく接合されやすくなる。
また、中間シート4を肌側シート3と共に凹凸賦形しないことで、凹凸賦形により繊維が密となる部分の密度が高まり過ぎることなく、剛性を下げられる。よって、凹凸賦形部(第1領域31)を柔らかくすることができ、おむつ1の着け心地を良くできる。
また、接合工程において、図6に示すように、肌側シート3の第2領域32と中間シート4の接合領域(第2接合領域52)の搬送方向の長さ(L2)を、肌側シート3の第1領域31と中間シート4の接合領域(第1接合領域51)の搬送方向の長さ(L1)よりも長くすることが好ましい(L2>L1)。そうすることで、ピンと張った状態で搬送されながら皺なく接合されやすい第2接合領域52が搬送方向に長くなり、それに連動して第1接合領域51も皺なく接合されやすくなる。
また、第1接合領域51よりも搬送方向の上流側の第1領域31の部位に、中間シート4を接合しない非接合領域53を形成してもよい。この場合も、第2接合領域52の搬送方向の長さ(L2)を、非接合領域53の搬送方向の長さ(L3)よりも長くすることが好ましい(L2>L3)。そうすることで、ピンと張った状態で搬送されながら皺なく接合されやすい第2接合領域52が搬送方向に長くなり、それに連動して第1接合領域51も皺なく接合されやすくなる。
また、非接合領域53には中間シート4が接合されず、剛性の高い吸収体2が直接接合される。そのため、非接合領域53は凹凸賦形された領域であるが、皺が生じ難い。そこで、第1接合領域51の搬送方向の長さ(L1)を、非接合領域53の搬送方向の長さ(L3)よりも短くすることが好ましい(L1<L3)。そうすることで、皺が生じる恐れのある第1接合領域51が搬送方向に短くなり、おむつ1における皺の発生をより軽減できる。
また、折り工程において、図7Bに示すように、第2接合領域52とおむつ1の縦方向(搬送方向)に重なるおむつ1の位置において、おむつ1を縦方向に折ることが好ましい。そうすることで、凹凸賦形された第1領域31に折り線が位置せず、凹凸賦形が潰れてしまうことを抑制できる。また、第2接合領域52には中間シート4が配置されており、第2接合領域52は比較的に剛性が高いため、おむつ1をしっかりと折ることができる。
===おむつ1の製造方法により製造されたおむつ1===
図8はおむつ1の製造装置20にて製造されたおむつ1の概略平面図である。図9は肌側シート3の第1領域31と防漏壁部11の配置を示す図である。図10は変形例のおむつ1の概略平面図である。図11A及び図11Bは尿の吸収の説明図である。図12A~図12C及び図13A~図13Cは軟便の吸収の説明図である。
前述のおむつ1の製造装置20におけるMD方向(資材の搬送方向)がおむつ1の縦方向に対応し、CD方向がおむつ1の横方向に対応するものとする。また、資材の搬送方向における上流側がおむつ1の縦方向の背側に対応し、下流側がおむつ1の縦方向の腹側に対応するものとする。
そうして製造されたおむつ1の肌側シート3は、一対の賦形ロール21,22により凹凸賦形されて凹凸形状を成す第1領域31と、第1領域31と縦方向の腹側に隣接し、凹凸賦形されていない第2領域32とを有する。そして、第1領域31の方が、第2領域32に比べて、肌側シート3の平面方向における繊維の疎密差が大きくなっている。さらに、肌側シート3は、第2領域32に中間シート4の一部が接合された第2接合領域52と、第1領域31に中間シート4の別の一部が接合された第1接合領域51とを有する。
このようなおむつ1によれば、製造時において、ピンと張った状態で搬送されやすい第2領域32に先に中間シート4を皺なく接合でき、それに連動し、凹凸賦形された第1領域31もピンと張った状態で中間シート4を皺なく接合できる。よって、肌側シート3及び中間シート4の接合領域に皺が生じ難く、おむつ1の品質が向上する。
また、中間シート4は、肌側シート3と共に凹凸賦形されないため、中間シート4の肌側面は、肌側シート3の第1領域31の凹凸形状に比べて平坦である。そのため、例えば肌側シート3と共に中間シート4も凹凸賦形される場合に比べて、凹凸賦形により繊維が密となる部分の密度が高まり過ぎることなく、剛性を下げられる。よって、凹凸賦形部(第1領域31)を柔らかくすることができ、おむつ1の着け心地を良くできる。
また、第2領域32(第2接合領域52)が縦方向の腹側、すなわち排尿領域に位置する。第2領域32では、繊維の疎密差が小さく、繊維の密度が高く尿が透過され難い部位がない。そのため、図11A及び図11Bに示すように、第2領域32では、その全域において尿を素早く透過でき、尿漏れを抑制できる。また、中間シート4が配置された第2接合領域52では、尿の吸収性が向上することに加えて、尿の逆戻りも抑制できる。
一方、第1領域31(第1接合領域51)が縦方向の背側の排便領域に位置する。本実施形態のおむつ1の着用対象者である乳幼児(特に低月齢の乳幼児)の便は、軟便である。そのため、第1領域31における繊維が疎の部分(図5Bに示す側壁部31B)から、軟便を肌側シート3の内側に取り込みやすくなる。よって、第1領域31では、表面に残留する軟便の量を軽減でき、着用者への軟便の付着量を軽減できる。
また、第1領域31の肌側面が凹凸形状であることで、例えば第2領域32のように肌側面が平坦である場合に比べて、軟便の流れを抑えることができる。よって、背側や脚周りからの軟便の漏れを抑制できる。
なお、中間シート4としては、吸収体2(コアラップシート2A)よりも目が粗く(繊維間の空隙が大きく)、液体の透過速度(吸収速度)が速いものを例示できる。例えば、中間シート4として、エアスルー不織布やスパンボンド不織布、架橋セルロース繊維を含むシート等を例示できる。液体の透過速度(吸収速度)の比較は周知の方法で行うことができる。例えば、吸収体2のみのサンプルと、吸収体2の上に中間シート4が配置されたサンプルとを取得する。そして、各サンプルの上に円筒を置き、円筒内に所定量の液体を入れ、液体を入れ始めてから、円筒内の液体が無くなるまでの時間を測定し、比較するとよい。その他、吸収体2及び中間シート4を厚さ方向に切った断面を電子顕微鏡等により20倍~100倍程度の倍率で拡大した画像を取得する。そして、画像解析ソフトを利用して、吸収体2(コアラップシート2A)の断面における一定面積当たりの空隙部の面積と、中間シート4の断面における一定面積当たりの空隙部の面積とを算出し、比較するとよい。
また、繊維の疎密差の比較は周知の方法で行うことができる。例えば、第1領域31及び第2領域32を厚さ方向に切った断面を電子顕微鏡等により20倍~100倍程度の倍率で拡大した画像を取得する。そして、第1領域31の断面において、繊維が密の部分(頂部31A)の一定面積当たりの繊維の本数と、繊維が疎の部分(側壁部31B)の一定面積当たりの繊維の本数との差を算出し、その差を第1領域31の繊維の疎密差とする。同様に、第2領域32の断面において、繊維が密の部分の一定面積当たりの繊維の本数と、繊維が疎の部分の一定面積当たりの繊維の本数との差を算出し、その差を第2領域32の繊維の疎密差とし、比較するとよい。その他、拡大した断面画像から目視で比較してもよい。
また、前述の製造装置20(図3)では、一対の賦形ロール21,22の両外周面に凸部21A,22Aが設けられているため、第1領域31の非肌側面は凹凸形状を成す。そのため、第1領域31では、肌側シート3と、肌側シート3と非肌側にて隣り合う資材(中間シート4又は吸収体2)との間に空間313が設けられる。この空間313に、より多くの軟便を取り込むことができ、肌側シート3上に残留する軟便の量をより軽減できる。
一方、凹凸賦形されない第2領域32の非肌側面は、第1領域31の非肌側面に比べて平坦である。そのため、第2領域32及び中間シート4は、その平坦面同士が皺なくしっかりと接合されやすくなる。それに連動し、第1接合領域51も皺なく接合されやすくなる。
また、おむつ1が展開かつ伸長された状態(図8)において、第2接合領域52の縦方向の長さ(L2)は、第1接合領域51の縦方向の長さ(L1)よりも長いことが好ましい(L2>L1)。そうすることで、ピンと張った状態で搬送されながら皺なく接合されやすい第2接合領域52を縦方向に長くすることができ、それに連動し、第1接合領域51も皺なく接合されやすくなる。また、排尿に適した第2接合領域52を縦方向の広い範囲に亘り配置できる。よって、軟便よりも流動性の高い尿を、縦方向に広い第2接合領域52において中間シート4へ素早く移行でき、尿漏れを抑制できる。
また、おむつ1が展開かつ伸長された状態(図8)において、おむつ1の縦方向の中心CLは、第2接合領域52と縦方向に重なることが好ましい。換言すると、凹凸賦形された第1領域31は、おむつ1の縦方向の中心CLよりも背側に位置していることが好ましい。そうすることで、おむつ1の縦方向の中心CLよりも腹側に、排尿に適した第2接合領域52を配置でき、それよりも背側に、排便に適した第1領域31を配置できる。よって、尿漏れを抑制しつつ、第1領域31に残留する軟便の量を軽減できる。
また、おむつ1は、包装状態において、図7Bに示すように、おむつ1の縦方向の中心CLにおいて縦方向に二つ折りされることが多い。そのため、おむつ1の縦方向の中心CLに第2接合領域52が位置することで、おむつ1は凹凸賦形された第1領域31にて折られ難く、凹凸賦形が潰れてしまうことを抑制できる。また、第2接合領域52には中間シート4が配置されており、第2接合領域52は比較的に剛性が高いため、おむつ1をしっかりと折ることができる。
また、図9に示すように、第1領域31では、肌側に突出した複数の凸部311が横方向に間隔を空けて並んでいることが好ましい。そのために、一対の賦形ロール21,22(図3)の外周面に、CD方向に並んだ複数の凸部21A,22Aを設けるとよい。そうすることで、MD方向(おむつ1の縦方向)に搬送される肌側シート3の第1領域31に生じやすい縦皺(MD方向に延びる皺)を、賦形ロール21,22の凸部21A,22Aにて分断できる。よって、第1接合領域51に皺が生じ難くなる。
また、横方向に並ぶ複数の凸部311によって、縦方向の背側へ流れる軟便の速度を抑えることができる。よって、背側からの軟便の漏れを抑制できる。
さらに、横方向に並んだ複数の凸部311が縦方向に並んでいることが好ましい。すなわち、複数の凸部311が縦方向にも間隔を空けて並んでいることが好ましい。そうすることで、横方向へ流れる軟便の速度を抑えることができる。よって、脚周り開口からの軟便の漏れを抑制できる。
なお、第1領域31の凹凸形状は図9に例示するものに限定されない。例えば、横方向に並ぶ複数の凸部311が一体化された、横方向に長い凸部が縦方向に複数並んでいてもよい。また、図9では縦方向に隣り合う凸部311の横方向の位置が同じであるが、ずれていてもよい。
また、おむつ1が展開かつ伸長された状態(図8)において、中間シート4の横方向の長さW1は、第1領域31の横方向の長さW2の半分よりも長いことが好ましい(W1>W2/2)。また、図10の変形例のように、おむつ1が展開かつ伸長された状態において、中間シート4の横方向の長さW1が、第1領域31の横方向の長さW2よりも長くてもよい(W1>W2)。
このように、中間シート4の横方向の長さW1を長くすることで、ピンと張った状態で搬送されながら皺なく接合されやすい第2接合領域52を横方向に長くすることができる。よって、第2接合領域52に連動し、第1接合領域51も、横方向の広い範囲に亘り皺なく接合されやすくなる。また、排尿に適した第2接合領域52を横方向に長く配置することで、横方向の広い範囲に亘り、尿を中間シート4へ素早く移行でき、尿漏れを抑制できる。
また、おむつ1が展開かつ伸長された状態において、図9に示すように、横方向における防漏壁部11の立ち上がり起点(縦接合部13の横方向の内側端13a)は、第1領域31よりも横方向の外側に位置していることが好ましい。つまり、凹凸形状を成し、繊維の疎密差が大きい第1領域31に、防漏壁部11の立ち上がり起点がないことが好ましい。そうすることで、防漏壁部11の起立が安定し、防漏壁部11にて軟便を堰き止めることができる。
また、肌側シート3の第1領域31は、縦方向の背側に第1接合領域51に隣接し、かつ、中間シート4が接合されていない非接合領域53を有してもよい。
前述のように、本実施形態のおむつ1の着用対象者である乳幼児(特に低月齢の乳幼児)の便は、軟便である。そこで、本願発明者は、第1接合領域51及び非接合領域53のそれぞれに軟便を模した人工便を載せて観察を行った。また、所定時間の経過後、人工便を載せた領域に人工皮膚を載せ、人工皮膚の上に重りを載せ(おむつ着用中の乳幼児の体圧程度の重りを載せ)、その後、人工皮膚への人工便の付着量を観察した。
その結果、第1接合領域51上に残留していた人工便の粘度が、非接合領域53上に残留していた人工便の粘度よりも高まっていた。また、第1接合領域51上に残留していた人工便の量(一定面積当たりの量)が、非接合領域53上に残留していた人工便の量(一定面積当たりの量)よりも多かった。よって、第1接合領域51に載せた人工皮膚への便の付着量が、非接合領域53に載せた人工皮膚への便の付着量よりも多かった。
上記の現象の理論は以下であると考えられる。
第1接合領域51では、図12A~図12Cに示すように、まず、肌側シート3の肌側に突出する凸部311の間の凹部312に軟便が入り込む。そうすると、凹部312に入り込んだ軟便の水分が、凹部312に接する中間シート4へ素早く移行し、軟便の粘度が高まる。また、軟便の水分の透過速度の方が、軟便全体が肌側シート3の内側に取り込まれる速度よりも速い。そのため、軟便全体が肌側シート3の内側に取り込まれる前に、軟便の粘度が高まる。粘度の高まった軟便は肌側シート3の内側に取り込まれ難い。そのため、第1接合領域51では、表面に残留する軟便の粘度が高く、また、軟便の残留量、及び、皮膚への付着量が比較的に多くなると考えられる。
一方、非接合領域53では、図13A~図13Cに示すように、肌側シート3の下層に中間シート4が位置しない。そのため、肌側シート3の凹部312に入り込んだ軟便の水分だけが先に移行することなく、軟便全体が肌側シート3の内側に取り込まれる。特に、肌側シート3の凹凸の側壁部31Aの繊維が疎であるため、軟便は、側壁部31Aから凸部311の内側の空間313に取り込まれる。そのため、非接合領域53では、表面に残留する軟便の粘度は高まることなく、また、軟便の残留量、及び、皮膚への付着量が少なくなると考えられる。
そのため、本実施形態のおむつ1のように、第1接合領域51の背側に非接合領域53を設けるとよい。そうすることで、まず、第1接合領域51に排泄された軟便、又は第1接合領域51に流れてきた軟便の水分を、中間シート4へ素早く移行できる。よって、軟便の流れ(速度)を抑えることができ、背側からの軟便の漏れを抑制できる。その後、粘度の高い軟便が残留している第1接合領域51を超えて背側の非接合領域53に流れてきた軟便を、肌側シート3の内側に取り込むことができる。よって、肌側シート3上に残留する軟便の量を軽減でき、着用者の肌への軟便の付着を抑制できる。
さらに、おむつ1が展開かつ伸長された状態(図8)において、第1接合領域51の縦方向の長さ(L1)は、非接合領域53の縦方向の長さ(L3)よりも短いことが好ましい(L1<L3)。そうすることで、軟便を肌側シート3の内側に取り込みやすい非接合領域53を、縦方向の広い範囲に亘り配置できる。よって、肌側シート3上に残留する軟便の量をより軽減できる。また、皺が生じる恐れのある第1接合領域51が縦方向に短くなり、肌側シート3に皺が生じ難くなる。
また、おむつ1が展開かつ伸長された状態(図8)において、第2接合領域52の縦方向の長さ(L2)は、非接合領域53の縦方向の長さ(L3)よりも長いことが好ましい(L2>L3)。より好ましくは、第2接合領域52の縦方向の長さ(L2)は、第1接合領域51の縦方向の長さ(L1)と非接合領域53の縦方向の長さ(L3)とを合計した長さよりも長いとよい(L2>L1+L3)。
そうすることで、排尿に適した第2接合領域52を縦方向の広い範囲に亘り配置でき、縦方向の広い範囲に亘り、尿を中間シート4へ素早く移行でき、尿漏れを抑制できる。また、ピンと張った状態で搬送されながら皺なく接合されやすい第2接合領域52を縦方向に長く配置でき、それに連動し、第1接合領域51も皺なく接合されやすくなる。
また、おむつ1が展開かつ伸長された状態(図8)において、第1接合領域51の縦方向の長さ(L1)は、おむつ1の縦方向の長さ(製品長L4)の半分の長さよりも短いとよい(L1<L4/2)。より好ましくは、第1接合領域51の縦方向の長さ(L1)と非接合領域53の縦方向の長さ(L3)との合計長さは、おむつ1の製品長(L4)の半分の長さよりも短いとよい(L1+L3<L4/2)。そうすることで、皺が生じる恐れのある第1接合領域51が縦方向に短くなり、肌側シート3に皺が生じ難くなる。また、おむつ1の縦方向の中心CLよりも背側の排便領域に、第1接合領域51及び非接合領域53を配置できる。
また、第1領域31が成す凹凸形状の凸部311は、比較的に繊維の密度が高く、剛性が高い。テープ型のおむつ1の場合、縦方向においてファスニングテープ8と重なる部位が、着用者の肌により強く密着する。そこで、図1に示すように、おむつ1が展開かつ伸長された状態において、第1領域31は、ファスニングテープ8の縦方向の中心8aよりも縦方向の腹側に位置していることが好ましい。そうすることで、第1領域31の剛性の高い部位がファスニングテープ8によって着用者の肌に強く密着せず、着け心地を良くできる。
同様に、テープ型のおむつ1の場合、縦方向において胴回り伸縮性部材9と重なる部位が、着用者の肌により強く密着する。そこで、図1に示すように、おむつ1が展開かつ伸長された状態において、第1領域31は、胴回り伸縮性部材9よりも縦方向の腹側に位置していることが好ましい。そうすることで、第1領域31の剛性の高い部位が胴回り伸縮性部材9によって着用者の肌に強く密着せず、着け心地を良くできる。
===肌側シート3の変形例===
<第1変形例>
第1領域31の肌側面及び非肌側面の一方が凹凸形状であり、他方が一方に比べて平坦な形状であってもよい(不図示)。このような第1領域31は、一対の賦形ロール20,21の一方の外周面にのみ凸部が設けられ、他方の外周面が平坦である一対の賦形ロール20,21によって形成される。この場合も、凹凸賦形されない第2領域32に中間シート4を先に接合することで、肌側シート3と中間シート4の接合領域において皺が生じ難くなる。
<第2変形例>
ここまで、第2領域32を平坦な形状としているが、これに限らない。肌側シート3を形成する資材の肌側面が凹凸形状を成す不織布(例えば繊維ウェブに流体を吹き付けることで凹凸形状を形成した不織布)であり、第2領域32の肌側面が凹凸形状であってもよい。この場合も、一対の賦形ロール21,22により凹凸賦形される第1領域31に比べて、第2領域32の方が繊維の疎密差が小さくなる。
また、第1領域31及び第2領域32に凹凸賦形を施した後、第1領域31にのみ更なる凹凸賦形を施してもよい。この場合も、第1領域31に比べて、第2領域32の方が繊維の疎密差が小さくなる。
よって、上記の場合にも、第2領域32に中間シート4を先に接合することで、肌側シート3と中間シート4の接合領域において皺が生じ難くなる。
<第3変形例>
上記の実施形態では、第1接合領域51の背側に非接合領域53が設けられているが、これに限らない。おむつ1の縦方向において、第1領域31の背側の端以上に中間シート4が背側に延びており、第1領域31の縦方向の全域に亘り中間シート4が接合され、非接合領域53が存在しなくてもよい。
以上、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更・改良され得ると共に、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。
例えば、第1接合領域51、第2接合領域52、非接合領域53、中間シート4の、縦方向(搬送方向)や横方向の長さの関係、第1領域31と防漏壁部11との位置関係等、上記に限定されないものとする。
1 テープ型使い捨ておむつ(吸収性物品)、
2 吸収体、3 肌側シート、4 中間シート、
5 防漏シート、6 外装シート、7 サイドシート、
8 ファスニングテープ、9 胴回り伸縮性部材、
10 脚周り伸縮性部材、11 防漏壁部、
20,21 賦形ロール(一対のロール)、20A,21A 凸部、
31 第1領域、31A 頂部、31B 側壁部、
311 凸部、312 凹部、313 空間、
32 第2領域、
51 第1接合領域、52 第2接合領域、53 非接合領域

Claims (15)

  1. 吸収体と、前記吸収体よりも肌側に位置する肌側シートと、前記吸収体と前記肌側シートの間に位置する中間シートと、を有する吸収性物品の製造方法であって、
    少なくとも一方のロールの外周面に凸部が設けられた一対のロール間に前記肌側シートを通過させることで、前記肌側シートの第1領域を凹凸形状に賦形し、前記肌側シートの搬送方向において前記第1領域に隣接する前記肌側シートの第2領域を凹凸形状に賦形しない工程と、
    肌側面が平坦である中間シートと、前記肌側シートとを接合する工程において、前記肌側シートの前記第2領域に前記中間シートの一部を接合した後、前記肌側シートの前記第1領域に前記中間シートの別の一部を接合する工程と、
    を有することを特徴とする吸収性物品の製造方法。
  2. 請求項1に記載の吸収性物品の製造方法であって、
    前記第2領域と前記中間シートの接合領域の前記搬送方向の長さを、前記第1領域と前記中間シートの接合領域の前記搬送方向の長さよりも長くすることを特徴とする吸収性物品の製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載の吸収性物品の製造方法であって、
    前記第1領域と前記中間シートの接合領域よりも前記搬送方向の上流側の前記第1領域の部位に、前記中間シートを接合しない非接合領域を形成し、
    前記第1領域と前記中間シートの接合領域の前記搬送方向の長さを、前記非接合領域の前記搬送方向の長さよりも短くすることを特徴とする吸収性物品の製造方法。
  4. 請求項1から3の何れか1項に記載の吸収性物品の製造方法であって、
    前記第1領域と前記中間シートの接合領域よりも前記搬送方向の上流側の前記第1領域の部位に、前記中間シートを接合しない非接合領域を形成し、
    前記第2領域と前記中間シートの接合領域の前記搬送方向の長さを、前記非接合領域の前記搬送方向の長さよりも長くすることを特徴とする吸収性物品の製造方法。
  5. 請求項1から4の何れか1項に記載の吸収性物品の製造方法であって、
    前記第2領域と前記中間シートの接合領域と前記搬送方向に重なる前記吸収性物品の位置において、前記吸収性物品を折る工程を有することを特徴とする吸収性物品の製造方法。
  6. 縦方向、及び、横方向を有し、
    吸収体と、前記吸収体よりも肌側に位置する肌側シートと、前記吸収体と前記肌側シートの間に位置する中間シートと、を有する吸収性物品であって、
    前記肌側シートは、凹凸形状を成す第1領域と、前記縦方向の腹側に前記第1領域に隣接する第2領域とを有し、
    前記第1領域の方が、前記第2領域に比べて、前記肌側シートの平面方向における繊維の疎密差が大きく、
    前記中間シートの肌側面は、平坦であり、
    前記肌側シートは、前記第2領域に前記中間シートの一部が接合された第2接合領域と、前記第1領域に前記中間シートの別の一部が接合された第1接合領域とを有し、
    前記第1領域は、前記縦方向の背側に、前記第1接合領域に隣接し且つ前記中間シートが接合されていない非接合領域を、有し、
    前記第1接合領域は、前記縦方向の中心よりも背側にのみ設けられていることを特徴とする吸収性物品。
  7. 請求項6に記載の吸収性物品であって、
    前記第1領域の非肌側面は凹凸形状を成し、前記第2領域の非肌側面は平坦であることを特徴とする吸収性物品。
  8. 請求項6又は7に記載の吸収性物品であって、
    前記吸収性物品が展開かつ伸長された状態において、前記第2接合領域の前記縦方向の長さは、前記第1接合領域の前記縦方向の長さよりも長いことを特徴とする吸収性物品。
  9. 請求項6から8の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記吸収性物品が展開かつ伸長された状態において、前記第1接合領域の前記縦方向の長さは、前記非接合領域の前記縦方向の長さよりも短いことを特徴とする吸収性物品。
  10. 請求項6から9の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記吸収性物品が展開かつ伸長された状態において、前記第2接合領域の前記縦方向の長さは、前記非接合領域の前記縦方向の長さよりも長いことを特徴とする吸収性物品。
  11. 請求項6から10の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記吸収性物品が展開かつ伸長された状態において、前記吸収性物品の前記縦方向の中心は、前記第2接合領域と前記縦方向に重なることを特徴とする吸収性物品。
  12. 請求項6から11の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記第1領域では、肌側に突出した複数の凸部が前記横方向に並んでいることを特徴とする吸収性物品。
  13. 請求項6から12の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記吸収性物品が展開かつ伸長された状態において、前記中間シートの前記横方向の長さは、前記第1領域の前記横方向の長さの半分よりも長いことを特徴とする吸収性物品。
  14. 請求項13に記載の吸収性物品であって、
    前記吸収性物品が展開かつ伸長された状態において、前記中間シートの前記横方向の長さは、前記第1領域の前記横方向の長さよりも長いことを特徴とする吸収性物品。
  15. 請求項6から14の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記吸収体の前記横方向の両側部において、肌側に起立する一対の防漏壁部を有し、
    前記吸収性物品が展開かつ伸長された状態において、前記横方向における前記防漏壁部の立ち上がり起点は、前記第1領域よりも前記横方向の外側に位置していることを特徴とする吸収性物品。
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