JP7084680B2 - インダイレクトスポット溶接の溶接点の評価方法 - Google Patents

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本発明は、インダイレクトスポット溶接により形成される溶接点を評価するための方法に関する。
自動車の組立工程では、金属板からなる複数の部品をスポット溶接で接合することにより車体が組み立てられる。スポット溶接としては、複数の金属板を一対の電極で挟み込んで通電するダイレクトスポット溶接が多く用いられる。しかし、部品の形状によっては、複数の金属板を一対の電極で挟み込むことができず、ダイレクトスポット溶接を適用することができないことがある。この場合、複数の金属板の接合予定部を溶接電極で加圧すると共に、接合予定部と異なる部位にアース電極を当接させた状態で両電極間に通電することにより溶接するインダイレクトスポット溶接が適用される。
しかし、インダイレクトスポット溶接では、溶接電極とアース電極とが離れて配置されることが多く、接合予定部以外の金属板同士の接触部(例えば、先に溶接された溶接点)を介して流れる電流(無効電流)が生じやすいため、良好なナゲットを形成することが困難であることが問題となっている。
例えば、下記の特許文献1には、金属板に予め座面を設け、この座面を溶接電極で押しつぶしながら加圧することにより、金属板同士の接触面積を小さくして電流密度を高めることで、ナゲットを形成しやすくする方法が示されている。
また、下記の特許文献2には、加圧力及び電流値を制御することにより、ナゲットを安定して得ることができるインダイレクトスポット溶接方法が示されている。
特開2002-239742号公報 特開2010-194609号公報
しかしながら、現状では、溶接点におけるナゲットのできやすさを定量的に評価する手法はないため、上記のような手法を試しながら試行錯誤を繰り返し、適切なナゲットが形成される溶接条件を探し出すしかなかった。
そこで、本発明は、インダイレクトスポット溶接において、溶接点の品質(ナゲットのできやすさ)を定量的に評価することを目的とする。
インダイレクトスポット溶接において、溶接に寄与しない無効電流は、溶接点の品質に影響を与える一つの要素として知られていたが、これを溶接点の定量的な評価に用いられることはなかった。
本発明者らは、溶接に寄与する有効電流経路の抵抗値と、溶接に寄与しない無効電流経路の抵抗値とに基づいて設定される有効電流率に基づいて、溶接点におけるナゲットのできやすさを評価することを試みた。具体的に、図4に示すような2枚の金属板(上板101及び下板102)の接合予定部P’を溶接電極110で加圧すると共に、既溶接点Q’にアース電極120を当接させてインダイレクトスポット溶接を施すにあたり、接合予定部P’(両金属板101,102の界面)を通って主に下板102を流れる電流経路C2’の抵抗値を有効電流経路の抵抗値Rとし、接合予定部P’を通らずに主に上板101を流れる電流経路C1’の抵抗値を無効電流経路の抵抗値Rとした。そして、これらの有効電流経路の抵抗値Rと無効電流経路の抵抗値Rとから、有効電流の流れやすさ(全電流に対する有効電流の比率)を表す指標である有効電流率を算出した。ここでは、有効電流経路の抵抗値Rと無効電流経路の抵抗値Rとの和を全体抵抗R(=R+R)とし、全体抵抗Rに対する無効電流経路の抵抗値Rの比率を有効電流率Kとした(K=R/R)。
そして、上板101あるいは下板102の形状を異ならせることで、有効電流率Kを異ならせた複数のワークを用意した。例えば、図5(A)に示すように、上板101を断面ハット形状とすると、無効電流経路C1’の経路長が長くなるため、無効電流経路の抵抗値Rが大きくなり、その結果、有効電流率Kが大きくなる。一方、図5(B)に示すように、下板102を断面ハット形状とすると、有効電流経路C2’の経路長が長くなるため、有効電流経路の抵抗値Rが大きくなり、その結果、有効電流率Kが小さくなる。
そして、有効電流率Kが異なる複数のワークに対して同一の溶接条件(加圧力及び電流値)でインダイレクトスポット溶接を行い、ナゲットの状態を観察した。その結果、有効電流率Kが小さい程、ナゲット径が小さく且つナゲットの溶け込み深さが浅くなっており、有効電流率Kが大きい程、ナゲット径が大きく且つナゲットの溶け込み深さが深くなっていることが明らかになった。すなわち、インダイレクトスポット溶接では、有効電流率Kと溶接点の品質(ナゲットのできやすさ)との間に強い相関関係があることが分かった。従って、インダイレクトスポット溶接を施すにあたり、有効電流経路の抵抗値R及び無効電流経路の抵抗値Rを測定あるいはシミュレーションにより取得し、これらから得られる有効電流率Kにより、溶接点の品質を定量的に評価することができる。
このような知見に基づいて、本発明は、複数の金属板の接合予定部を溶接電極で加圧すると共に、前記接合予定部と異なる部位にアース電極を当接させた状態で両電極間に通電するインダイレクトスポット溶接により形成される溶接点を評価するための方法であって、溶接に寄与する有効電流経路の抵抗値と溶接に寄与しない無効電流経路の抵抗値とに基づいて設定された有効電流率により溶接点を評価するインダイレクトスポット溶接の溶接点の評価方法を提供する。
有効電流率は、例えば、有効電流経路の抵抗値と無効電流経路の抵抗値との和(全体抵抗)と、無効電流経路の抵抗値との比で表すことができる。
例えば、複数の金属板のうち、溶接電極を当接させる金属板を「一方の金属板」とし、これに接合される金属板を「他方の金属板」としたとき、一方の金属板のうちの接合予定部又はその付近と、複数の金属板のうちのアース電極を当接させる部位との間の電流経路の抵抗値を測定し、この抵抗値を無効電流経路の抵抗値とすることができる。また、他方の金属板のうちの接合予定部又はその付近と、複数の金属板のうちのアース電極を当接させる部位との間の電流経路の抵抗値を測定し、この抵抗値を有効電流経路の抵抗値とすることができる。
以上のように、本発明によれば、インダイレクトスポット溶接の溶接点の品質(ナゲットのできやすさ)を、有効電流率により定量的に評価することができる。
ワークの無効電流経路の抵抗値を測定する様子を示す断面図である。 ワークの有効電流経路の抵抗値を測定する様子を示す断面図である。 ワークに対してインダイレクトスポット溶接を施す様子を示す断面図である。 インダイレクトスポット溶接における電流経路を示す断面図である。 (A)は、有効電流率の値の大きいワークの電流経路を示す断面図である。(B)は、有効電流率の値の小さいワークの電流経路を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本実施形態では、自動車の車体の組立工程において行われるインダイレクトスポット溶接方法を示し、具体的には、図1に示すようなワーク100(車体の骨格部品)を溶接する場合を示す。ワーク100は、紙面直交方向に延びるフレーム状の部品であり、略平板状を成した第1の金属板1と、断面ハット形状を成した第2の金属板2と、第1の金属板1と第2の金属板2とで構成される中空部に配された断面ハット形状を成した第3の金属板3とで構成される。金属板1~3としては、例えば鋼板が使用され、具体的には軟鋼板、高張力鋼板(引張強度490MPa以上)、超高張力鋼板(引張強度980MPa以上)等が使用される。
第1の金属板1と第2の金属板2のフランジ部2aとは、ダイレクトスポット溶接により予め溶接された既溶接点Q1を介して接合されている。第2の金属板2の底部2bと第3の金属板3のフランジ部3aとは、ダイレクトスポット溶接により予め溶接され既溶接点Q2を介して接合されている。第3の金属板3の天板部3bと第1の金属板1との接合予定部Pが、インダイレクトスポット溶接方法により接合される。第1の金属板1のうち、第3の金属板3との接合予定部P付近には、厚さ方向の貫通穴(図示例ではスリットS)が設けられている。
第1の金属板1と第3の金属板3の天板部3bとの接合予定部Pにインダイレクトスポット溶接を施す前に、当該接合予定部P(溶接点)におけるナゲットのできやすさを評価する。以下、溶接点の評価方法の手順を詳しく説明する。
まず、溶接に寄与しない無効電流経路の抵抗値Rを測定する。具体的には、図1に示すように、抵抗測定器30の一方の端子31を、ワーク100のうち、後のインダイレクトスポット溶接において溶接電極10(図3参照)を当接させる部位、すなわち第1の金属板1の接合予定部Pあるいはその付近に上方から当接させる。また、抵抗測定器30の他方の端子32を、ワーク100のうち、後のインダイレクトスポット溶接においてアース電極20(図3参照)を当接させる部位(接合予定部P以外の部位)に当接させる。本実施形態では、他方の端子32を、第2の金属板2の底部2bの既溶接点Q2に下方から当接させる。この状態で、ワーク100の接合予定部Pを加圧することなく、両端子31,32間の電流経路の抵抗値を測定する。
本発明者らは、上記の状態で、両金属板1,3の接合予定部Pを絶縁した場合と絶縁しない場合とで無効電流経路の抵抗値Rを測定した。その結果、何れの場合でも無効電流経路の抵抗値Rの値に大きな差はなかった。これは、接合予定部Pを加圧していないことで、両金属板1,3の接合予定部Pは実質的に接触しておらず、絶縁しなくても接合予定部Pにほとんど電流が流れないためと考えられる。従って、図1に示すように、両金属板1,3間を絶縁しない場合でも、一方の端子31→第1の金属板1→既溶接点Q1→第2の金属板2→他方の端子32という、接合予定部P(両金属板1,3の界面)を通らない電流経路C1が形成され、この電流経路C1を、溶接に寄与しない無効電流の電流経路とみなすことができる。このときの電流値及び電圧から電流経路C1の抵抗値を測定し、この抵抗値を無効電流経路の抵抗値Rとする。尚、両端子31,32間の抵抗値を測定することで、図1に示されていない既溶接点や金属板同士の接触部を介した他の電流経路を含めた全ての無効電流経路の合成抵抗値が測定され、その値が無効電流経路の抵抗値Rとなる。
次に、溶接に寄与する有効電流経路の抵抗値Rを測定する。具体的には、図2に示すように、抵抗測定器30の一方の端子31を、ワーク100のうち、第1の金属板1に接合される金属板(第3の金属板3の天板部3b)の接合予定部Pあるいはその付近に当接させる。本実施形態では、抵抗測定器30の一方の端子31を、第1の金属板1に設けられたスリットSに挿入して、第3の金属板3の天板部3bの接合予定部P付近に上方から当接させる。また、抵抗測定器30の他方の端子32を、第2の金属板2の底部2bの既溶接点Q2に下方から当接させる。これにより、一方の端子31→第3の金属板3→既溶接点Q2→第2の金属板2→他方の端子32という電流経路C2が形成され、この電流経路C2の抵抗値を測定する。この電流経路C2の抵抗値は、後述するインダイレクトスポット溶接(図3参照)において溶接電極10及びアース電極20をワーク100に接触させて通電したときに、接合予定部P(両金属板1,3の界面)を流れる有効電流の電流経路の抵抗値と略同様である。従って、この電流経路C2の抵抗値を、有効電流経路の抵抗値Rとみなすことができる。尚、両端子31,32間の抵抗値を測定することで、図1に示されていない既溶接点や金属板同士の接触部を介した他の電流経路を含めた全ての有効電流経路の合成抵抗値が測定され、その値が有効電流経路の抵抗値Rとなる。
こうして測定された無効電流経路の抵抗値R及び有効電流経路の抵抗値Rに基づいて、有効電流率Kを算出する。有効電流率Kは、有効電流の流れやすさを表す指標、すなわち、溶接時に両電極10,20間に流れる全電流に対する有効電流の比率を表す指標である。本実施形態は、有効電流経路の抵抗値Rと無効電流経路の抵抗値Rとの和を全体抵抗R(=R+R)とし、有効電流率Kを、全体抵抗Rに対する無効電流経路の抵抗値Rの比率とした(K=R/R)。
そして、有効電流率Kの値に基づいて、接合予定部Pにおけるナゲットのできやすさを評価する。これにより、インダイレクトスポット溶接の溶接点を定量的に評価することができるため、必要に応じて、溶接条件(加圧力及び/又は電流値)やワーク100の設計及び組立工程(溶接点の位置・数・溶接順序、金属板の形状等)を適切に調整することができる。
そして、第1の金属板1と第3の金属板3の天板部3bとの接合予定部Pを、インダイレクトスポット溶接により接合する。この溶接工程は、溶接電極10及びアース電極20(図3参照)を有するインダイレクトスポット溶接装置と、インダイレクトスポット溶接装置に接続され、溶接電極10の加圧力及び両電極10,20間の電流値を制御する制御装置(図示省略)とを備えた設備で行われる。インダイレクトスポット溶接装置は、溶接電極10を軸線方向に駆動して金属板を加圧する加圧手段(エアシリンダや電動シリンダ等)を備える。
溶接工程では、まず、ワーク100のうち、接合予定部Pと異なる部位にアース電極20を当接させる。図示例では、第2の金属板2の底部2b、特に、第2の金属板2の底部2bと第3の金属板3のフランジ部3aとの既溶接点Q2に、アース電極20を下方から当接させている。この状態で、制御装置からの指令により、第1の金属板1と第3の金属板3の天板部3bとの接合予定部Pを厚さ方向一方側(図中上側)から溶接電極10で加圧しながら、両電極10,20間に通電することにより、接合予定部Pを溶接する。本実施形態では、溶接電極10による加圧力及び両電極10,20間の電流値の一方又は双方を変化させながら、溶接が行われる。
以上により、金属板1と金属板3の天板部3bとの接合予定部Pに、所望の大きさ及び形状を有するナゲットが形成され、このナゲットを介して両金属板1,3が接合される。尚、ワーク100の複数箇所にインダイレクトスポット溶接を施す場合は、アース電極20をワーク100の所定箇所に当接させた状態のまま、溶接電極10のみを移動させて複数点の溶接を行ってもよい。
本発明は上記の実施形態に限られない。以下、本発明の他の実施形態を説明するが、上記の実施形態と同様の点については説明を省略する。
例えば、第1の金属板1にスリットSが設けられていない場合は、溶接点を評価する工程で、一方の端子31を差し込むための貫通穴を形成してもよい。具体的には、無効電流経路の抵抗値Rを測定した後、第1の金属板1の接合予定部Pに貫通穴を形成し、この貫通穴を利用して有効電流経路の抵抗値Rを測定することができる。その後、第1の金属板1の貫通穴を埋める補修作業を行って接合予定部Pを復元させ、その接合予定部Pにインダイレクトスポット溶接を施す。
また、上記の実施形態では、有効電流率Kを、全体抵抗Rに対する無効電流経路の抵抗値Rの比率とした場合を示したが、これに限られない。例えば、有効電流率Kを、有効電流経路の抵抗値Rに対する無効電流経路の抵抗値Rの比率(R/R)としてもよい。あるいは、ワーク100の接合予定部Pの溶接時における全電流経路の抵抗値をRTOTALとしたとき、有効電流率Kを、溶接時における全電流経路の合成抵抗値RTOTALに対する無効電流経路の抵抗値Rの比率(R/RTOTAL)とすることもできる。
ところで、通常、溶接する複数の金属板1,3の間には微小な隙間があるため、溶接時には、溶接電極10で第1の金属板1を加圧して両金属板1,3間の隙間を詰める必要がある。このため、溶接時における全電流経路の抵抗値RTOTALは、複数の金属板1,3の接合予定部Pを所定の加圧力で加圧しながら、溶接電極10及びアース電極20を当接させる部位にそれぞれ抵抗測定器の端子31,32を当接させた状態で測定する必要がある。しかし、溶接電極10による加圧力は非常に大きく、このような大きな加圧力で接合予定部Pを加圧しながら、その部位に抵抗測定器の一方の端子31を当接させることは極めて困難である。
そこで、全電流経路の抵抗値RTOTALを直接測定するのではなく、有効電流経路の抵抗値Rと無効電流経路の抵抗値Rとをそれぞれ測定した後、これらを用いて全電流経路の抵抗値RTOTALを算出してもよい(1/RTOTAL=1/R+1/R)。これにより、複数の金属板1,3の接合予定部Pを加圧しながら抵抗測定器の端子31を当接させるという困難な測定作業を要することなく、溶接時における全電流経路の抵抗値RTOTALを取得することができる。あるいは、上記の実施形態のように、有効電流経路の抵抗値Rと無効電流経路の抵抗値Rとの和で表される全体抵抗Rを用いて有効電流率Kを定義することで、有効電流率Kをより簡単に取得することができる。
また、上記の実施形態では、抵抗測定器30を用いて実際に有効電流経路の抵抗値R及び無効電流経路の抵抗値Rを測定した場合を示したが、これらをシミュレーションにより算出してもよい。これにより、自動車の設計段階で、有効電流率Kに基づいて溶接点ごとにナゲットのできやすさを評価することができるため、各溶接点に所望のナゲットが形成されるように、各溶接点の溶接条件(加圧力及び/又は電流値)やワーク100の設計及び組立工程(溶接点の位置・数・溶接順序、金属板の形状等)を調整することができる。また、シミュレーションでは、接合予定部Pを加圧しながら、両電極10,20間の全電流経路の抵抗値RTOTALを算出することができるため、有効電流経路の抵抗値Rを算出することなく、無効電流経路の抵抗値Rと全電流経路の抵抗値RTOTALとから有効電流率Kを算出することができる。
1 第1の金属板
2 第2の金属板
3 第3の金属板
10 溶接電極
20 アース電極
30 抵抗測定器
31,32 端子
P 接合予定部
Q1,Q2 既溶接点
S スリット
C1 無効電流経路
C2 有効電流経路
有効電流経路の抵抗値
無効電流経路の抵抗値
K 有効電流率

Claims (1)

  1. 複数の金属板の接合予定部を溶接電極で加圧すると共に、前記接合予定部と異なる部位にアース電極を当接させた状態で両電極間に通電するインダイレクトスポット溶接により形成される溶接点を評価するための方法であって、
    溶接に寄与する有効電流経路の抵抗値と溶接に寄与しない無効電流経路の抵抗値とに基づいて設定された有効電流率により溶接点を評価し、
    前記無効電流経路の抵抗値が、前記複数の金属板に含まれる一方の金属板と前記他方の金属板が前記接合予定部において実質的に接触していない状態で、前記複数の金属板のうち、前記溶接電極を当接させる一方の金属板の接合予定部あるいはその付近と、前記アース電極を当接させる部位とを通る電流経路の抵抗値であり、
    前記有効電流経路の抵抗値が、前記複数の金属板のうち、前記他方の金属板の前記接合予定部あるいはその付近と、前記アース電極を当接させる部位とを通り、前記一方の金属板を通らない電流経路の抵抗値であるインダイレクトスポット溶接の溶接点の評価方法。
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