JP7082214B2 - 携帯端末装置及び携帯端末装置による無線送電方法 - Google Patents

携帯端末装置及び携帯端末装置による無線送電方法 Download PDF

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Description

本発明は、携帯端末装置及び携帯端末装置による無線送電方法に関する。
携帯端末装置への無線給電技術として、以下の技術が知られている。特許文献1は、マイクロ波エネルギーを経て電子電気デバイスに無線充電及び/又は主電力を供給するための無線電力送信システムを開示している。また、特許文献2は、無線電力の複数の受信機への送達を最適化するのに有益である送信機アセンブリを用いて、パルス無線電力を最適に送達するシステム及び方法を開示している。
特開2017-139954号公報 特表2016-512677号公報
特許文献1における無線給電装置から携帯端末装置への無線給電には、無線給電装置からの無線給電に限られ、無線給電装置から給電可能な距離以上に離れた携帯端末装置が無線給電を必要としている場合には、携帯端末装置に対して給電ができないことになる。また、特許文献1における無線給電装置から携帯端末装置への無線給電には、少なくとも一つの周波数の電磁波が用いられる。多数の携帯端末装置に給電が必要な場合には、特許文献2のように、送信位相、周波数、タイミング、振幅、方向のうち少なくとも1つを変更することでそれぞれの携帯端末装置に給電を行う。
しかしながら、一つの無線給電装置が使用できる、例えば周波数帯域の数は限られており、この数を上回る数の携帯端末装置に対する給電が要求される場合には、給電されない携帯端末装置が存在するという問題がある。無線給電専用の装置の数を増やすことによりこれに対処する場合には、無線給電装置のコストが嵩むという問題がある。特に近年、スマートフォンとそれに従属して動作する少なくとも一つのウエアラブル端末とを同一ユーザが使用することがあり、各携帯端末装置が同一の無線給電装置に対して給電要求をすると、無線給電装置の周波数帯域等のリソースが不足するという懸念がある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、携帯端末装置に対して無線給電をする際に、無線給電装置のリソースが特定ユーザに占有される時間をなるべく少なくし、リソースを複数人で共用しやすくすることである。
本発明の一例を挙げるならば、本発明は携帯端末装置であって、前記携帯端末装置からの制御に応じて動作する少なくとも1つ以上の従属携帯端末装置から、当該従属携帯端末装置に対する給電要求信号を受信する機器間通信機と、前記従属携帯端末装置に対して送電する送電制御回路と、バッテリと、前記機器間通信機及び前記送電制御回路の動作を制御する制御装置と、を備え、前記機器間通信機が前記給電要求信号を受信すると、前記制御装置は前記バッテリに充電されているバッテリ残量を検出し、前記バッテリ残量の検出結果に応じて前記送電制御回路及び前記機器間通信機に対して無線給電のための電磁波を出力させるための制御を行い、前記給電要求信号は、前記従属携帯端末装置が要求する要求電力量を含み、前記制御装置は、前記バッテリ残量及び前記要求電力量と、前記従属携帯端末装置に対する送電の可否を判断するための給電許容下限値との比較結果に基づいて、前記従属携帯端末装置への送電可否を判断し、可能と判断した場合に前記送電制御回路に対して送電指示信号を出力し、前記制御装置は、前記バッテリ残量及び前記要求電力量と、前記給電許容下限値との比較結果に基づいて、前記要求電力量を充たす送電が不可能と判断した場合に、前記要求電力量よりも小さい値からなり、前記従属携帯端末装置への送電を許容できる送電可能電力量を演算し、前記送電可能電力量の給電を前記従属携帯端末装置に給電するように制御する、ことを特徴とする。
本発明によれば、携帯端末装置に対して無線給電をする際に、無線給電装置のリソースが特定ユーザに占有される時間をなるべく少なくし、リソースを複数人で共用しやすくなる。上記した以外の目的・構成・効果については以下の説明で明らかにされる。
無線給電システムの概要を示す図 主携帯端末装置(A0)の機能ブロック図 従属携帯端末装置(A1)の概略構成図 A1における給電要求から充電までの処理の流れを示すフローチャート A0における給電要求から送電までの処理の流れを示すフローチャート A1からA0に対して給電要求及び充電を行うシーケンスを示す図 送電可能量を送電するシーケンスを示す図 A0が実行する無線給電装置探索処理を示すフローチャート 第2実施形態における給電態様を示す図 第2実施形態における給電態様を示す図 第2実施形態における給電要求及び充電のシーケンスを示す図 第2実施形態における給電要求及び充電のシーケンスを示す図 第3実施形態に係る給電態様を示す図 給電を要求するグループBの従属携帯端末装置B1の処理を示すフローチャート 給電を要求するグループBの主携帯端末装置B0の処理を示すフローチャート 給電を要求されたグループAの主携帯端末装置A0の処理を示すフローチャート グループA,B間の給電要求、応答処理のシーケンスを示す図 グループ間無線給電の各ケースにおける電力の流れを示す図 第3実施形態における給電態様を示す図 第3実施形態における給電態様を示す図 第3実施形態における給電態様を示す図 第4実施形態における各グループ及び無線給電装置の給電関係の概要を示す図 第4実施形態における給電シーケンスを示す図
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。全図を通じて同一の構成、工程には同一の符号を付し、重複説明を省略する。以下、本発明に係る携帯端末装置、及びそれによる無線送電方法に関する実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図1は無線給電システム1の概要を示す図である。無線給電システム1は、携帯端末装置のグループAを構成する主携帯端末装置(以下「A0」)と、A0との間で機器間通信を行う少なくとも1つ以上の従属携帯端末装置(以下「A1、A2」)とが1つのグループAを形成し、A0からA1、A2に対して電磁波(無線給電電波)41、42を送信し、A1、A2に給電(送電)するシステムである。
A0は、例えばスマートフォンやタブレット端末である。またA1は、例えばワイヤレスイヤフォンであり、A2はスマートウォッチである。従属携帯端末装置の他例として、スマートグラス等のウェアラブルデバイスでもよく、A0をマスターとし、A0からの制御信号を機器間通信31、32で受信し、動作するデバイスであればその種類を問わない。
機器間通信31、32の通信方式は、例えばBluetooth(登録商標)でもよい。更に、グループ関係の有無は、Bluetooth(登録商標)を介してA0とA1、A2其々との間でペアリングがされているか否かで判断してもよい。
専用無線給電装置51は、無線給電による電力供給が可能である。また、無線基地局52は、移動体通信システム、例えば第5世代移動体通信システム(5G)の無線基地局であり、専用無線給電装置51と同等の無線給電による電力供給が可能なものとする。A0は、専用無線給電装置51の他、無線基地局52など、少なくとも1つ以上の給電先から電磁波61、62を受信し、電力供給を受ける。又はACアダプタ115(図2参照)から電力供給を受けて充電してもよい。
グループAは、A0がグループA内の制御を担い、A1やA2はA0を通して通信するスター構造をとる。
図2は、A0の機能ブロック図である。A0は、第1通信機101、第2通信機102及び機器間通信機である第3通信機103と、ROM105a、RAM105b、センサ106、カメラ107、マイク108、スピーカ109、ディスプレイ110、LED111、受電制御回路112、送電制御回路113を備え、これら各要素が制御装置104に接続される。
第1通信機101、第2通信機102、第3通信機103の其々は、第1アンテナ101a、第2アンテナ102a、第3アンテナ103aの其々と、第1アンテナスイッチ(SW)101b、第2アンテナSW102b、第3アンテナSW103bの其々と、第1無線用IC101c、第2無線用IC102c、第3無線用IC103cの其々とを備える。
第1通信機101はミリ波帯の無線通信に用いられる。第2通信機102はマイクロ波帯の無線通信に用いられる。第3通信機103はマイクロ波帯の無線通信あるいはミリ波帯の無線通信に用いられる。第1通信機101及び第2通信機102は無線通信の中でも、例えば第5世代移動体通信システム(5G)といった移動体通信システムの基地局との無線通信を行うものである。従って、専用無線給電装置51は移動体通信システム通信機に相当する。また、第1通信機101及び第2通信機102は、その内部のアンテナスイッチを切り替えることにより、電磁波を用いた電力の受電もしくは送電を行う。よって、第1通信機101および第2通信機102は、電磁波(無線給電電波)を受信する外部通信機に相当する。第3通信機103は無線通信の中でもWi-Fi(登録商標)、WiGig(登録商標)、Bluetooth(登録商標)などの無線通信を行うものであり、複数あってもよい。よって、第3通信機103は、無線通信機として機能する。
第1通信機101、第2通信機102、第3通信機103の3つのハードウェアを用いて構成してもよい。また第2通信機102と第3通信機103のハードウェアを共通化し、制御ロジックを変えて動作させてもよい。この場合、A0は、第1通信機101及び第2通信機102の二つの通信機をハードウェアとして備え、制御ロジックとしては三つの通信機を用いて動作する。
A0は更にバッテリ114を備える。受電制御回路112はバッテリ114に充電する。また、受電制御回路112は、ACアダプタ115から商用電源を介して受電する。
送電制御回路113はバッテリ114から電力を取り出し、第1通信機101又は第2通信機102から電磁波(電波)を送信し、A1に対して電力を供給する。
制御装置104は、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いROM105aに記憶された制御プログラムをRAM105bにロードして実行することにより、下記機能要素を構成する。
制御装置104は、他の携帯端末装置との通信を制御する通信制御部104a、A0の電力を制御する電力制御部104b、通信制御部104aによる通信周波数等の情報に基づき第1アンテナSW101b、第2アンテナSW102b、及び第3アンテナSW103bを制御するアンテナ制御部104c、周囲にある専用無線給電装置51あるいは給電機能を有する携帯端末装置を探索する無線給電装置探索部104d、周囲にある専用無線給電装置51あるいは給電機能を有する携帯端末装置の位置情報を取得するとともに他の携帯端末装置に送信する端末位置情報取得部104e、A0自体が属するグループA内の無線端末のバッテリ容量や機能などの装置情報をはじめ、残存電力量、位置情報、使用周波数情報など、その時々の情報やグループ外の通信を行った無線端末に関する同様の情報を管理する端末グループ情報管理部104f、及び主携帯端末装置A0の全体の制御を行う制御管理部104gを備える。
図3は、A1の概略構成図である。A1は、受電機能を有するが送電機能は有しない携帯端末装置である。なお、後述する第2実施形態以降では、A1も送電機能を有する。
A1の基本的な構成はA0と同じであるが、送電制御回路113を持たない点で異なる。従って、A1は周囲にある専用無線給電装置51やA0から電力を受け取るのみであり、A0に対して電力を供給することはできない。
図4から図6を参照して、グループAを構成するA1の電力が不足し、A0から給電される処理について説明する。図4はA1における給電要求から充電までの処理の流れを示すフローチャートである。図5はA0における給電要求から送電までの処理の流れを示すフローチャートである。図6はA1からA0に対して給電要求及び充電を行うシーケンスを示す図である。
A1は制御装置204の端末グループ情報管理部204eに基づき、グループA内の制御を担うA0に対して給電要求通知、A1の位置情報、必要電力量P_A1を送信し(S401)、A0が受信する(S501)。
A0の端末グループ情報管理部104fは、A1の位置情報、必要電力量P_A1を、RAM106bに格納する。
次にA0は、給電要求通知の受信通知をA1に対して送信し(S502)、A1が受信する(S402)。
更にA0は、A1に対して待機命令を送信し(S503)、A1は受信して(S403)、待機状態に遷移する(S404)。
A0の電力制御部104bは、バッテリ残量PBを確認し(S504)、先にA1から受信した必要電力量P_A1の無線給電が可能かどうかを判定する。本例では、PBとP_A1との差がA0の動作に必要な電力量(給電許容下限値)Pthよりも高いかどうかを判定する(S505)。
給電許容下限値Pthは、A0の動作保証電力量であってもよいし、それ以上の値であってもよい。
A1に供給した後のA0の電力残量PB-P_A1が給電許容下限値Pthよりも高ければ(S505/Yes)、A1への無線給電が可能と判断し、給電可能通知をA1に対して送信し(S506)、A1が受信する(S405/Yes)。
次にA0は給電開始通知をA1に対して送信し(S507)、A1が受信する(S406)。
A0は送電を開始し(S508)、A1が受電を開始する(S407)。
A1の電力制御部204bは給電中にバッテリ端子電圧VBを定期的に読み取り(S408)、バッテリ端子電圧VBが必要な電圧値(充電判定閾値)Vthを超えたかどうかを判定する(S409)。充電判定閾値Vthを超えたら(S409/Yes)充電完了と判断し(S410)、充電完了通知をA0に対して送信(S411)する。
A0がA1から充電完了通知を受信すると(S509)、A0はA1に対する送電を終了し(S510)、充電プロセスを完了する(S412)。
一方、ステップS505において、A1に供給した後のA0の電力残量PB-P_A1が給電許容下限値Pth以下であれば(S505/No)、A1からの要求電力の全量を送電する処理はできないので、下記に示す送電可能量の送電処理又は無線給電装置探索処理からなる代替処理を実行する(S521)。
<送電可能量の送電処理>
図4~図6で示した処理では、送電元であるA0の送電可能電力量をA1が受電した段階で、A1は送電元であるA0に対して完了通知を送信している。
しかし、常にA0のバッテリ114の残量がA1からの要求電力を充たすとは限らない。そこで代替処理として、送電可能量だけを送電してもよい。
図7は送電可能量を送電するシーケンスを示す図である。図7に示すように、A1の要求電力の全量は送電できなくとも、送電可能電力を演算し、A0からの送電が完了すると充電プロセスを完了させてもよい。その場合、図5のステップS505で否定と判定されると、送電元であるA0が算出した送電可能電力、例えば、電力制御部104bは、(バッテリ残量PB―A1の要求電力量P_A1)を演算する。(バッテリ残量PB―A1の要求電力量P_A1)の値が給電許容下限値Pthを超えると、ステップS506において送電可能電力をA1に送電に通知し、送電開始通知を送信(S507)する。そして制御装置104は送電制御回路113に送電指示信号を出力し、送電を開始する(S508)。給電許容下限値Pthは、本実施形態では、端末A0の動作に必要な電力量である。
電力制御部104bは、送電可能電力相当の送電が完了すると送電完了通知をA1に送信する。そして充電プロセスを完了する。
<無線給電装置探索処理>
A0がA1への無線給電が可能かどうかを判定するプロセス(S505)において、PB-P_A1が給電許容下限値Pthよりも低い場合には、A0はA1を待機させたまま、別の無線給電装置を探してもよい(S521)。
図8は、A0が実行する無線給電装置探索処理を示すフローチャートである。
A0の無線給電装置探索部104dは、ペアリング可能な無線給電装置(専用無線給電装置)を探索する(S801)。例えば通信制御部104aによって第3通信機103のWi-Fi(登録商標)のアドホックモードを働かせて無線給電装置の探索を無線通信により行う。もしくは通信制御部104aによって第1通信機101又は第2通信機102を用いて5Gなどの移動体通信システム経由で無線給電装置の探索を行ってもよい。無線給電装置探索部104dが無線給電装置を発見できた場合(S801/Yes)は、発見した無線給電装置に対して給電要求を送信する(S802)。
一方、無線給電装置探索部104dが無線給電装置を探索できなかった場合(S801/No)は、無線基地局に給電要求を送信する(S807)。
アンテナ制御部104cは、無線基地局もしくは無線給電装置との無線給電で用いられる周波数を確認し、第1通信機101又は第2通信機102を選択し、第1アンテナスイッチ101b又は第2アンテナスイッチ102bを受電制御回路側に設定する(S803)。
電力制御部104bは、無線基地局又は発見された無線給電装置とのペアリングが完了すると第1アンテナ101a又は第2アンテナ102aから電磁波を受信し、受電制御回路112が受電する。受電した電力はバッテリ114に充電する(S804)。
電力制御部104bは、バッテリ114の残量を監視し、充電が完了したと判断すると(S805/Yes)、充電完了通知を無線基地局又は無線給電装置に送信し、受電を終了する(S806)。充電が完了するまでは(S805/No)、電磁波の受信を継続する。
5Gなどの移動体通信システム経由での受電は課金されることが想定されるため、課金を最小にするために下記の処理を行ってもよい。即ち、バッテリ残量が予め定められた受電開始閾値以下の場合にのみ受電を開始し、受電停止閾値に到達すると受電を停止してもよい。
受電開始閾値は、給電許容下限値Pthと同等又はそれよりも大きな値であってもよいが、受電停止閾値よりは小さい値である。また受電停止閾値は、バッテリ114の充電容量、すなわち、フル充電した場合の値よりも小さい値、例えば最大蓄電量の80%の値であってもよい。これにより、課金の恐れがある5G経由の給電をなるべく少なくすることができる。
一方、無線給電装置は例えば自宅にある場合は受電しても課金対象とならないので、必ずしも受電開始閾値や受電停止閾値を設けなくてもよい。
本実施形態によれば、A1に給電が必要になると、A0に給電要求を行い、A0からA1に給電する。A0とA1とは機器間通信を行っているので、A1の受電に際して無線給電装置との通信が不要となり、無線給電装置からの給電に用いる周波数帯域を占有することがなくなる。
例えば、スマートフォン、ワイヤレスイヤフォン、スマートウォッチといったウェアラブルデバイスを一人のユーザが複数所有する場合、各デバイスが5G基地局(移動体無線基地局に相当)や無線給電装置との間で個々に通信を行うとデバイスの数だけ周波数帯が必要となるが、本実施形態によれば、個人の所有する携帯端末装置がグループを形成し、その内部で無線電力伝送を行うことができることで有限な周波数帯を一人のユーザが複数占有することを抑止し、複数ユーザに対して無線給電装置や5G基地局から無線電力伝送がしやすくなる。
上記実施形態では、A0は、A1からの給電要求に応じた処理の一部として無線給電装置探索処理を実行したが、A0のバッテリ114の残量に応じて給電要求の有無に関係なく、無線給電装置探索処理を実行してもよい。
例えば、電力制御部104bがA0のバッテリ114の残量を監視し、バッテリ残量が受電開始を判断するための閾値(受電開始閾値)以下となったことを検知すると、無線給電装置探索処理を実行してもよい。
これにより、例えば外出中はフル充電ではなく必要十分な量の電池残量を主携帯端末装置AOに給電し、自宅ではフル充電をすることができる。
<第2実施形態>
第2実施形態は、A0のバッテリ残量ではA1の要求電力を充たせない場合に、グループAを形成する他のA0のバッテリ残量を用いて最終的にA1に給電する態様である。
図9A、図9Bは、第2実施形態における給電態様を示す図である。図10、図11は、第2実施形態における給電要求及び充電のシーケンスを示す図である。
図9Aは、A2からA0に対して無線送電を行い、その後はA0からA1への無線給電が可能の判定を経て(S505、S506)、A0からA1に給電する態様を示す。
あるいは、図9Bに示したように、A0はA0に対して、A0の端末グループ情報管理部104fのメモリに格納されていたA1の位置情報を送信し、A2から直接給電してもよい。
更には、図10に示したように、A1はA0からの給電だけでは不足する分を携帯端末装置A2から受電してもよい。
この場合、上記ステップS505において、PB-P_A1がPthより低い場合、A0はグループA内の携帯端末装置A2に対してバッテリ残量確認要求とA1の位置情報、更にはA0からA1に対する給電量の不足量を送信する。
それを受信したA0は、電力制御部204bによりA2のバッテリ残量を確認し、A0に通知する。
A0の電力制御部104bは、A2から受信したA2のバッテリ残量を基にA0からA1、及びA2からA1にそれぞれ供給可能な電力量を算出する。そして、A1に対してA2への給電量を通知する。
その後、A0からA1に対して給電を開始し、A1からA0が必要な電力量給電完了通知を受信、次いでA0はA1からの給電完了通知をA2に送信する。A0からA1への送電完了通知をA0から受信したA2は、A1に対して給電を開始する。
所定の電力量を受電したA1はA0に受電完了通知を送信する。A1からの受電完了通知を受信したA0はA2に完了通知を送信し、それをA2が受信すると、A2はA1への送電を開始し、完了する。
以上は、A1がA0から受電する場合はA1がA0に、A1がA2から受電する場合はA1がA2に対して、それぞれの送電可能電力量をA1が受電した段階で送電元に対して完了通知を送信している。
図10では、A1からA0に対して受電完了を通知し、A0からA2に対して送電完了通知を送信したが、図11に示すように、A0からA1に対して送電完了を通知し、A2に対してA0からの送電完了通知を送信してもよい。
また、A1に対する送電はA0からの送電に続き、A2が送電しているが、この順序は問わない。また、A0とA2が同時にA1に対して送電してもよい。
第2実施形態は、グループA内の通信ネットワークはA0を中心とするスター構造の場合であるが、グループA内の通信ネットワークはメッシュ構造、フルコネクト構造などでもよい。
以上のように、本実施形態によれば、携帯端末装置に対して、無線給電専用の無線給電装置のみならず他の携帯端末装置からも給電が可能となる。また、これにより、無線給電専用の無線給電装置の負荷が給電可能な携帯端末装置に分散され、無線給電専用の無線給電装置の低減が可能となる。
<第3実施形態>
第3実施形態は、携帯端末装置の複数のグループ間で給電する実施形態である。図12は、第3実施形態に係る給電態様を示す図である。
図12では、説明の便宜のため、2つのグループA、グループBの間での通信及び給電を図示する。グループBの構成は既述グループAと同様である。各グループA,B内の通信ネットワークはA0、B0を中心とするスター構造である。
グループBを構成する携帯端末装置のうち、主携帯端末装置(以下「B0」と記載する)に制御される従属携帯端末装置(以下「B1」と記載する)が給電要求をするものの、グループB内には電力の余裕がない場合、グループB外に電力を求めなければならない。
図13は、給電を要求するグループBの従属携帯端末装置B1の処理を示すフローチャートである。図14は、給電を要求するグループBの主携帯端末装置B0の処理を示すフローチャートである。図15は、給電を要求されたグループAの主携帯端末装置A0の処理を示すフローチャートである。図16は、グループA,B間の給電要求、応答処理のシーケンス図である。
B1は、まず機器間通信によりB0に給電要求を出し(S1301)、B0が受信する(S1401)。ステップS1402~S1421は第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
B0及びB2には、既にB1に供給するだけの電力の余裕がないため(S1422/No)、B0の無線給電装置探索部104dが端末グループ情報管理部104fの情報に基づきグループBの外部に無線給電装置を探しに行く。この時、例えば通信制御部104aによって第3通信機103のWi-Fi(登録商標)のアドホックモードを働かせて無線給電装置の探索を無線通信10abにより行う。
この探索によりグループA内の制御を行うA0が見つかると(S1422/Yes)、B0の端末位置情報取得部104eとA0の端末位置情報取得部104eとの間で、それぞれのもつ端末グループ情報管理部104fの情報を交換するとともに、B0はA0に対してB1の給電要求及び必要電力量を送信する(S1423、S1501)。
A0の電力制御部104bは、送電可能な電力量を計算し、端末位置情報取得部104eが取得した位置情報を基に端末グループ情報管理部104fが送電可能かどうかを判定する(S1502、S1503)。
送電可能であれば(S1424/Yes)、A0は送電可能通知、送電可能電力をB0に送信し、B0が受信する(S1504)。
B0はA0に対してB0及びB1の端末ID、位置情報を再送する(S1425、1505)。これにより、双方の相対的な位置関係を把握することが可能となる。
端末IDは例えば課金情報として利用することが可能となる。端末IDや端末の位置情報については、携帯端末装置の無線通信ネットワークの基地局(図示なし)から入手してもよい。この情報によりA0は送電承認依頼通知をB0へ送信し(S1506)、A0が受信する(S1426)。
B0はB1にA0からの送電承認通知を送信(S1427)し、B1が受信する(1306)。
B0は送電開始承諾通知を送信し(S1428)、AOが受信する(S1507)。送電開始承諾通知を受信したA0はB1に対して送電を開始する(S1307、S1508)。
B1はバッテリ端子電圧VBを読み取り、VBがB1の動作に必要な電圧値(充電判定閾値)Vthを超えるまで受電する(S1308、S1309)。VBがVthを超えると(S1309/Yes)、B1は充電を完了し(S1310)、充電完了通知をB0に送信し(S1311)、B0が受信する(S1429)。B1から充電完了通知を受信したB0は、A0に対してB1の充電完了の通知を送信し(S1430)、A0が受信し(S1509)、A0は送電を終了する(S1510)。
なお、B0による無線給電装置探索では、グループA内の制御を担うA0にアクセスし(S1423)、A0はA0からの送電可能な電力量をもとに送電可能かどうかを判定している(S1503)。判定方法はこれに限定されるものではなく、A0は、グループA内のA0以外の送電可能な携帯端末装置であるA1、A2から送電可能な電力量の総量で判定してもよい。
以上はB1がA0から送電される送電可能電力量をB1が受電した段階で送電元に対して完了通知を送信している。送電元の電力事情を鑑みると、送電元であるA0が算出した送電可能量を送電した時点でA0がB1に対する送電を停止してもよい。
図17はグループ間無線給電の各ケースにおける電力の流れを示す図である。図14から図16で説明したケースは図17におけるケース2-1に相当する。
ケース1、ケース3及びケース3-1はB0が給電要求を出し、ケース2、ケース2-1、ケース4、ケース4-1、ケース4-2及びケース4-3はB1が給電要求を出す場合である。
また、送電する携帯端末装置はケース1、ケース2及びケース2-1ではA0であり、それ以外のケースではA1である。通信ネットワークがスター構造である場合は、A1、B1の通信は必ずA0、B0を介してグループ外と通信することになるが、電力の流れは、必ずしもグループ内の制御を担うA0やB0を通す必要がない。携帯端末装置を間に介するほど電力の送電効率は低下するため、例えばケース4、ケース4-1、ケース4-2及びケース4-3で比較すると、ケース4-1のA1⇒B1のように直接送電するのが最も効率が良い。
また、B0の制御装置104の無線給電装置探索部104dが端末グループ情報管理部104fの情報に基づきグループ外部に無線給電装置を探しに行く場合には、図18Aに示したようなグループBの外部にある無線給電専用の無線給電装置1800であってもよい。グループBの外部にある無線給電専用の無線給電装置1800の場合には、グループB内の制御を担うB0が無線給電装置1800と通信1801bsを行い、B0が送電1802bsを受け、A0からグループA内の従属携帯端末装置A1に給電を行うこともできる。
又は図18Bに示すように、通信1801bsにおいて、B0から無線給電装置1800にB1の位置情報、必要電力量を送信し、無線給電装置1800による給電に関する情報をA0を介してB1が受信することにより、無線給電装置1800からB1に対して直接給電してもよい。
更には、B0の制御装置104の電力制御部104b、端末位置情報取得部104e及び端末グループ情報管理部104fが、グループAからの送電ではB1の要求電力を十分に満たすことができない(例えば要求電力の20%以下)と判定した場合には、B0はグループA以外に無線給電装置の探索を行う。例えば、図19に示したように、B0はグループC内の制御を担う携帯端末装置C0にアクセスし、グループC内に属する携帯端末装置C1からB1に送電してもよい。また、無線給電装置の探索は携帯端末装置の無線通信ネットワークの基地局(図示なし)を介して行ってもよい。
以上のように、本実施形態によれば、携帯端末装置に対して、無線給電専用の無線給電装置のみならず他の携帯端末装置からも給電が可能となる。また、これにより、無線給電専用の無線給電装置の負荷が給電可能な携帯端末装置に分散され、無線給電専用の無線給電装置の低減が可能となる。
<第4実施形態>
第4実施形態は、複数のグループが無線給電専用の無線給電装置から受電している時にグループ間送電を行う実施形態である。図20は、第4実施形態における各グループ及び無線給電装置の給電関係の概要を示す図である。図21は、第4実施形態における給電シーケンスを示す図である。
図20に示すように、携帯端末装置のグループA、グループB及びグループCと、無線給電専用の無線給電装置1800があり、グループA及びグループCは無線給電装置1800を挟んで、グループBとは反対側にある。
無線給電装置1800は、グループAのA0に対して周波数fAで、グループBの主携帯端末装置B0に対して周波数fBで送電しているものとする。この状態において、図21に示すように、C1が機器間通信10cを使ってC0に給電要求を送信する。
C1から給電要求を受信したC0は、機器間通信10cを使ってC1に対して給電要求受信通知、次いで待機命令を送信する。C0の無線給電装置探索部104dは、端末グループ情報管理部104fの情報に基づきグループ外部に無線給電装置を探しに行く。この時、例えば通信制御部104aによって第3通信機のWi-Fi(登録商標)のアドホックモードを働かせて無線給電装置の探索を行い、近接する無線給電装置1800を見出す。
C0と無線給電装置1800とは、無線通信10csを介して相互に端末グループ情報管理部に格納されている情報を交換する。
C0は無線給電装置1800に対して給電要求を行う。しかし、無線給電装置1800は、既にA0及びB0に対してそれぞれ周波数fA、fBで送電しているため、C0に対して送電の拒絶を返信する。
次にC0は、制御装置104の無線給電装置探索部104dが端末グループ情報管理部104fの情報に基づき、A0及びB0を見出す。A0、B0、C0のそれぞれが備える端末位置情報取得部104eは、それぞれが備える端末グループ情報管理部104fの情報を無線通信10ca、10bを介して、C0とA0、及びC0とB0との間で、交換する。同時に、C0は、A0及びB0の其々に対してC1の給電要求及び必要電力量を送信する。
A0及びB0はそれぞれの制御装置104の電力制御部104b、端末位置情報取得部104e及び端末グループ情報管理部104fにより、送電可能な電力量を計算し、使用できる周波数を決定して、送電可能かどうかを判定する。送電可能であれば、A0及びB0は送電可能通知、送電可能電力量、送電周波数を、他のグループ内の制御を担う携帯端末装置及び無線給電装置1800に送信する。
A0からC1への送電1802caには、グループA及びグループCは無線給電装置1800を挟んで、グループBとは反対側に位置しているため、無線給電装置1800からB0への送電1802bsで用いている周波数fBを用いれば、この送電1802bsとも、無線給電装置1800からA0への送電1802as(周波数fA)と干渉することもないため、携帯端末装置のグループA、グループB及びグループCと無線給電専用の無線給電装置1800が存在するエリアでの周波数利用効率が上がる。
図21には、簡単のため、A0が送信したものしか記していない。これを受信したC0はA0に対してC0及びC1の端末ID、位置情報を再送する。これにより、双方の相対的な位置関係を把握することが可能となり、端末IDは課金情報として利用することが可能となる。端末IDや端末の位置情報については、携帯端末装置の無線通信ネットワークの基地局(図示なし)から入手してもよい。この情報によりA0は送電承認依頼通知をC0へ送信し、C0はC1にA0からの送電承認通知を送信し、A0には送電開始承諾通知を送信する。送電開始承諾通知を受信したA0は、周波数fBの帯域のアンテナを第1アンテナスイッチ101b又は第2アンテナスイッチ102bにより送電制御回路113側に切り替える。また、C1は周波数fBの帯域のアンテナを第1アンテナスイッチ101b又は第2アンテナスイッチ102bにより受電制御回路112側に切り替える。その後、A0からC1への送電を開始する。
送電元であるA0が算出した送電可能量を送電した時点でA0はC1に対する送電を停止し、送電完了通知をC0に送信する。A0及びC1は周波数fBの帯域のアンテナスイッチを第1無線用IC101c側、又は第2無線用IC102c側に切り替える。
以上の説明は、グループ間送電を行う際に周波数干渉が発生しない場合について述べた。一方、グループ間送電を行う際に周波数干渉が発生する場合は、異なる制御を行うことができる。例えば、A0の電力制御部104b、端末位置情報取得部104e及び端末グループ情報管理部104fは、送電可能な電力量を計算し、使用できる周波数を決定して、送電可能通知、送電可能電力量、送電周波数を、他のグループ内の制御を担う携帯端末装置及び無線給電装置1800に送信する。この時点で、無線給電装置1800がB0へ送電する電力残量と、A0からC1への送電電力量を比較する。比較した結果、無線給電装置1800がB0へ送電する電力残量が、A0からC1への送電電力量より多ければ(例えば30%以上)、B0は周波数fBをC1への送電のために明け渡すように制御することも可能である。このような制御を行うことによって、より充電必要性の高い携帯端末装置又は従属携帯端末装置に無線給電を行うための周波数を確保することが可能となる。
本実施形態によれば、携帯端末装置に対して、無線給電専用の無線給電装置1800のみならず他の携帯端末装置からも給電が可能となる。また、これにより、無線給電専用の無線給電装置1800の負荷が給電可能な携帯端末装置に分散され、無線給電専用の無線給電装置1800の低減が可能となる。更に、複数グループの位置関係を利用することにより、複数グループの存在するエリアでの周波数利用効率を上げることも可能となる。
本発明は、上記各実施形態に限定して解釈されるものではない。本発明の思想ないし趣旨から逸脱しない範囲での具体的構成の変更態様は、本発明の技術的範囲に含まれる。
例えば、上記では簡単のため一つのグループあたり3つの携帯端末装置しか描かれていないが、グループあたりの携帯端末装置数は3つに限られない。一般に、グループXはグループX内の制御を担う携帯端末装置X0とそれに従う携帯端末装置Xi(i=1、2、・・・)とで構成され、グループX内はX0を中心とするスター構造のネットワークを構成する。もちろんグループは携帯端末装置X0単独で構成されてもよい。グループX内の制御を担う携帯端末装置は、例えばBluetooth(登録商標)のペアリング機能を用いてユーザが決めてもよいが、近距離にある携帯端末装置間で通信を行い、端末装置のIDをはじめ、電池容量、位置情報、残存電力量、受電機能、送電機能、送電効率、受電効率、などの情報を基に決めてもよい。例えば、送電機能と受電機能、多種の通信規格の無線を有し、電池容量が大きな携帯端末装置がグループ内の制御を担う携帯端末装置となるようにしてもよい。
1 :無線給電システム
31 :機器間通信
32 :機器間通信
41 :電磁波
42 :電磁波
51 :無線給電装置
52 :5G基地局
61 :電磁波
62 :電磁波
A0 :携帯端末装置
A1 :従属携帯端末装置
A2 :携帯端末装置

Claims (7)

  1. 携帯端末装置であって、
    前記携帯端末装置からの制御に応じて動作する少なくとも1つ以上の従属携帯端末装置から、当該従属携帯端末装置に対する給電要求信号を受信する機器間通信機と、
    前記従属携帯端末装置に対して送電する送電制御回路と、
    バッテリと、
    前記機器間通信機及び前記送電制御回路の動作を制御する制御装置と、を備え、
    前記機器間通信機が前記給電要求信号を受信すると、前記制御装置は前記バッテリに充電されているバッテリ残量を検出し、前記バッテリ残量の検出結果に応じて前記送電制御回路及び前記機器間通信機に対して無線給電のための電磁波を出力させるための制御を行い、
    前記給電要求信号は、前記従属携帯端末装置が要求する要求電力量を含み、
    前記制御装置は、前記バッテリ残量及び前記要求電力量と、前記従属携帯端末装置に対する送電の可否を判断するための給電許容下限値との比較結果に基づいて、前記従属携帯端末装置への送電可否を判断し、可能と判断した場合に前記送電制御回路に対して送電指示信号を出力し、
    前記制御装置は、前記バッテリ残量及び前記要求電力量と、前記給電許容下限値との比較結果に基づいて、前記要求電力量を充たす送電が不可能と判断した場合に、前記要求電力量よりも小さい値からなり、前記従属携帯端末装置への送電を許容できる送電可能電力量を演算し、前記送電可能電力量の給電を前記従属携帯端末装置に給電するように制御する、
    ことを特徴とする携帯端末装置。
  2. 携帯端末装置であって、
    前記携帯端末装置からの制御に応じて動作する少なくとも1つ以上の従属携帯端末装置から、当該従属携帯端末装置に対する給電要求信号を受信する機器間通信機と、
    前記従属携帯端末装置に対して送電する送電制御回路と、
    バッテリと、
    前記機器間通信機及び前記送電制御回路の動作を制御する制御装置と、を備え、
    前記機器間通信機が前記給電要求信号を受信すると、前記制御装置は前記バッテリに充電されているバッテリ残量を検出し、前記バッテリ残量の検出結果に応じて前記送電制御回路及び前記機器間通信機に対して無線給電のための電磁波を出力させるための制御を行い、
    前記給電要求信号は、前記従属携帯端末装置が要求する要求電力量を含み、
    前記制御装置は、前記バッテリ残量及び前記要求電力量と、前記従属携帯端末装置に対する送電の可否を判断するための給電許容下限値との比較結果に基づいて、前記従属携帯端末装置への送電可否を判断し、可能と判断した場合に前記送電制御回路に対して送電指示信号を出力し、
    無線給電電波を受信する外部通信機と、
    前記外部通信機を介して受信した電磁波により受電する受電制御回路を更に備え、
    前記制御装置は、前記要求電力量を充たす送電が不可能と判断した場合に、前記外部通信機を介して無線給電を行う無線給電装置を探索し、探索された無線給電装置から電磁波を受電し、前記受電制御回路は受電した電力を前記バッテリに充電し、前記送電制御回路は前記バッテリの電力を前記従属携帯端末装置に対して送電するように制御する、
    ことを特徴とする携帯端末装置。
  3. 請求項2記載の携帯端末装置であって、
    専用無線給電装置との通信を行う無線通信機を備え、
    前記外部通信機は、移動体通信システム通信機を含み、
    前記無線給電装置は、前記無線通信機を介して接続された専用無線給電装置及び前記移動体通信システム通信機を介して接続された移動体無線基地局であり、
    前記制御装置は、前記無線給電装置を探索した結果、前記専用無線給電装置及び前記移動体無線基地局の両方を見つけた場合は、前記専用無線給電装置に対して給電要求通知を送信するように制御する、
    ことを特徴とする携帯端末装置。
  4. 請求項記載の携帯端末装置であって、
    前記外部通信機は、移動体通信システム通信機であり、
    前記無線給電装置は、前記移動体通信システム通信機を介して接続された移動体無線基地局であり、
    前記制御装置は、前記バッテリの残量が受電を開始すると判断するための受電開始閾値以下であることを検知すると、前記移動体無線基地局に対して給電要求通知を送信し、前記バッテリの残量が受電を停止すると判断するための受電停止閾値以上となったことを検知すると、前記移動体無線基地局に対して充電完了通知を送信する、
    ことを特徴とする携帯端末装置。
  5. 請求項4記載の携帯端末装置であって、
    前記受電停止閾値は、前記バッテリの充電容量の全量よりも小さい値であって、かつ前記受電開始閾値よりも大きな値である、
    ことを特徴とする携帯端末装置。
  6. 制御装置及び送電制御回路を備えた携帯端末装置による無線送電方法であって、
    携帯端末装置からの制御に応じて動作する少なくとも1つ以上の従属携帯端末装置から、当該従属携帯端末装置に対する給電要求信号を前記携帯端末装置が受信するステップと、
    前記携帯端末装置に備えられたバッテリに充電されているバッテリ残量を前記携帯端末装置が検出するステップと、
    前記バッテリ残量の検出結果に応じて前記従属携帯端末装置に対して送電するための電磁波を前記携帯端末装置が出力する送電ステップと、
    を含み、
    前記給電要求信号は、前記従属携帯端末装置が要求する要求電力量を含み、
    前記制御装置は、前記バッテリ残量及び前記要求電力量と、前記従属携帯端末装置に対する送電の可否を判断するための給電許容下限値との比較結果に基づいて、前記従属携帯端末装置への送電可否を判断し、可能と判断した場合に前記送電ステップにおいて前記送電制御回路に対して送電指示信号を出力し、
    前記制御装置は、前記バッテリ残量及び前記要求電力量と、前記給電許容下限値との比較結果に基づいて、前記要求電力量を充たす送電が不可能と判断した場合に、前記要求電力量よりも小さい値からなり、前記従属携帯端末装置への送電を許容できる送電可能電力量を演算し、前記送電ステップにおいて前記送電可能電力量の給電を前記従属携帯端末装置に給電するように制御する、
    ことを特徴とする携帯端末装置による無線送電方法。
  7. 制御装置及び送電制御回路を備えた携帯端末装置による無線送電方法であって、
    携帯端末装置からの制御に応じて動作する少なくとも1つ以上の従属携帯端末装置から、当該従属携帯端末装置に対する給電要求信号を前記携帯端末装置が受信するステップと、
    前記携帯端末装置に備えられたバッテリに充電されているバッテリ残量を前記携帯端末装置が検出するステップと、
    前記バッテリ残量の検出結果に応じて前記従属携帯端末装置に対して送電するための電磁波を前記携帯端末装置が出力する送電ステップと、
    を含み、
    前記給電要求信号は、前記従属携帯端末装置が要求する要求電力量を含み、
    前記制御装置は、前記バッテリ残量及び前記要求電力量と、前記従属携帯端末装置に対する送電の可否を判断するための給電許容下限値との比較結果に基づいて、前記従属携帯端末装置への送電可否を判断し、可能と判断した場合に前記送電ステップにおいて前記送電制御回路に対して送電指示信号を出力し、
    無線給電電波を受信する外部通信機と、
    前記外部通信機を介して受信した電磁波により受電する受電制御回路を更に備え、
    前記制御装置は、前記要求電力量を充たす送電が不可能と判断した場合に、前記外部通信機を介して無線給電を行う無線給電装置を探索し、探索された無線給電装置から電磁波を受電し、前記受電制御回路は受電した電力を前記バッテリに充電し、前記送電制御回路は前記バッテリの電力を前記従属携帯端末装置に対して送電するように制御する、
    ことを特徴とする携帯端末装置による無線送電方法。
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