JP7081456B2 - 覚醒支援装置、覚醒支援方法、および、覚醒支援プログラム - Google Patents

覚醒支援装置、覚醒支援方法、および、覚醒支援プログラム Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、覚醒支援装置、覚醒支援方法、および、覚醒支援プログラムに関する。
自動車等の移動体の運転者に眠気が発生した場合の対策として、例えば、運転者が着座する座席に設けられた振動装置によって、筋緊張を促進する周波数による振動刺激を運転者に付与することで覚醒支援を行う技術がある。この技術によれば、覚醒支援のある程度の効果は得られる。
特開2017-95017号公報 特開2016-153969号公報 特開2007-55321号公報
しかしながら、筋緊張を促進する周波数による同じ振動刺激を運転者に付与し続けると、順応(慣れ)によって覚醒支援の効果が減弱することが知られている。
そこで、本発明の課題の一つは、覚醒支援の効果を長続きさせることができる覚醒支援装置、覚醒支援方法、および、覚醒支援プログラムを提供することである。
本発明の実施形態にかかる覚醒支援装置は、移動体の運転者の眠気レベルを検出する検出部と、前記眠気レベルに基いて、前記運転者の覚醒支援が必要か否かを判定する判定部と、前記判定部によって前記覚醒支援が必要と判定された場合に、前記運転者が着座する座席に設けられた振動付与部を振動させることで前記運転者に振動刺激を付与する制御部と、を備える。前記制御部は、前記振動付与部を振動させる場合に、少なくとも一部の時間帯は、筋緊張を促進する第1の周波数による振動波形と、筋緊張を抑制する第2の周波数による振動波形と、を重畳した形の振動波形に基いて前記振動付与部を振動させる。この構成により、筋緊張を促進する第1の周波数による振動波形と、筋緊張を抑制する第2の周波数による振動波形と、を重畳した形の振動波形に基いて振動付与部を振動させることで、覚醒支援の効果を長続きさせることができる。
また、上記覚醒支援装置では、例えば、前記制御部は、前記振動付与部を振動させる場合に、まず、前記第1の周波数による振動波形に基いて前記振動付与部を振動させ、その後の所定のタイミングで、前記重畳した形の振動波形に基いて前記振動付与部を振動させるように切り替える。この構成により、振動刺激の付与のために、まずは第1の周波数による振動波形を用い、次に所定のタイミングで切り替えて前記重畳した形の振動波形を用いることで、それらの二種類の振動波形を効果的に使い分けることができる。
また、上記覚醒支援装置では、例えば、前記第1の周波数による振動波形における振幅よりも、前記第2の周波数による振動波形における振幅のほうが小さい。この構成により、第2の周波数による振動波形による影響を適切にすることができる。
また、上記覚醒支援装置では、例えば、前記第1の周波数は70~110Hzのいずれかの周波数であり、前記第2の周波数は50Hz以下のいずれかの周波数である。この構成により、第1の周波数と第2の周波数を具体的に設定することができる。
また、本発明の実施形態にかかる覚醒支援方法は、移動体の運転者の眠気レベルを検出する検出ステップと、前記眠気レベルに基いて、前記運転者の覚醒支援が必要か否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップによって前記覚醒支援が必要と判定された場合に、前記運転者が着座する座席に設けられた振動付与部を振動させることで前記運転者に振動刺激を付与する制御ステップと、を含む。前記制御ステップは、前記振動付与部を振動させる場合に、少なくとも一部の時間帯は、筋緊張を促進する第1の周波数による振動波形と、筋緊張を抑制する第2の周波数による振動波形と、を重畳した形の振動波形に基いて前記振動付与部を振動させる。この構成により、上述の覚醒支援装置と同様の効果を得ることができる。
また、本発明の実施形態にかかる覚醒支援プログラムは、コンピュータに、移動体の運転者の眠気レベルを検出する検出ステップと、前記眠気レベルに基いて、前記運転者の覚醒支援が必要か否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップによって前記覚醒支援が必要と判定された場合に、前記運転者が着座する座席に設けられた振動付与部を振動させることで前記運転者に振動刺激を付与する制御ステップであって、前記振動付与部を振動させる場合に、少なくとも一部の時間帯は、筋緊張を促進する第1の周波数による振動波形と、筋緊張を抑制する第2の周波数による振動波形と、を重畳した形の振動波形に基いて前記振動付与部を振動させる前記制御ステップと、を実行させる。この構成により、上述の覚醒支援装置と同様の効果を得ることができる。
図1は、第1実施形態の車両の車室の一部が透視された状態が示された例示的な斜視図である。 図2は、第1実施形態の振動装置の配置例を示す図である。 図3は、第1実施形態の振動装置の配置例を示す図である。 図4は、第1実施形態の覚醒支援システムの構成の例示的なブロック図である。 図5は、第1実施形態の覚醒支援装置としてのECUの機能的構成の例を示すブロック図である。 図6は、第1実施形態における第1の周波数と第2の周波数の例を示すグラフである。 図7は、第1実施形態における合成振動波形の例を示すグラフである。 図8は、第1実施形態の覚醒支援装置としてのECUによる処理を示すフローチャートである。 図9は、第1実施形態における覚醒維持時間の定義の説明図である。 図10は、第1実施形態における単純振動刺激を用いた場合と合成振動刺激を用いた場合のそれぞれの覚醒維持時間の実験結果例を示すグラフである。 図11は、第1実施形態における単純振動刺激を用いた場合と合成振動刺激を用いた場合のそれぞれの補足運動野の反応の経時的変化の様子を示すグラフである。 図12は、第2実施形態の覚醒支援装置としてのECUによる処理を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の覚醒支援装置、覚醒支援方法、および、覚醒支援プログラムに関する第1実施形態、第2実施形態について説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態では、移動体として車両の場合を例にとる。第1実施形態の車両は、例えば、不図示の内燃機関を駆動源とする自動車、すなわち内燃機関自動車であってもよいし、不図示の電動機を駆動源とする自動車、すなわち電気自動車や燃料電池自動車等であってもよい。また、それらの双方を駆動源とするハイブリッド自動車であってもよいし、他の駆動源を備えた自動車であってもよい。また、車両は、種々の変速装置を搭載することができるし、内燃機関や電動機を駆動するのに必要な種々の装置、例えばシステムや部品等を搭載することができる。また、車両における車輪の駆動に関わる装置の方式や、数、レイアウト等は、種々に設定することができる。
図1は、第1実施形態の車両1の車室の一部が透視された状態が示された例示的な斜視図である。車両1は、例えば、四輪自動車であり、左右二つの前輪3Fと、左右二つの後輪3Rとを有する。これら四つの車輪3は、いずれも転舵可能に構成され得る。なお、図1では、左側の前輪3Fおよび左側の後輪3Rを図示している。
車体2は、不図示の乗員が乗車する車室2aを備えている。車室2a内には、乗員としての運転者が着座する座席2bに臨む状態で、操舵部4、加速操作部5、制動操作部6、変速操作部7等が設けられている。
操舵部4は、例えば、ダッシュボード8から突出したステアリングホイールである。加速操作部5は、例えば、運転者の足下に位置されたアクセルペダルである。制動操作部6は、例えば、運転者の足下に位置されたブレーキペダルである。変速操作部7は、例えば、センターコンソールから突出したシフトレバーである。なお、操舵部4、加速操作部5、制動操作部6および変速操作部7は、これらに限定されない。
また、車室2a内には、表示画面9を有するモニタ装置10が設けられている。モニタ装置10は、例えば、ダッシュボード8の車幅方向の中央部に設けられている。表示画面9は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)またはOELD(Organic Electroluminescent Display)等である。運転者は、表示画面9に表示される画像を視認することができる。
なお、モニタ装置10は、例えば、タッチパネル、スイッチ、ダイヤル、ジョイスティック、または押しボタン等の、不図示の操作入力部を有する。また、モニタ装置10は、ナビゲーションシステムまたはオーディオシステムと兼用され得る。
座席2bには、運転者の身体に機械的な振動刺激を与える複数の振動装置20が設けられている。図2、図3は、第1実施形態の振動装置20の配置例を示す図である。図2は、運転者が着座した状態の座席2bの側面図である。図3は、座席2bの斜視図である。これらの図に例示されるように、ここでは、複数の振動装置20は、6つの振動装置20La、20Lb、20Lc、20Ra、20Rb、20Rcを含む。
振動装置20Laは、座席2bの背もたれ部2cの、乗員の左側の体幹側面に振動刺激を付与できる位置に埋め込まれている。振動装置20Raは、座席2bの背もたれ部2cの、乗員の右側の体幹側面に振動刺激を付与できる位置に埋め込まれている。ここでいう体幹側面とは、例えば広背筋の腱の位置である。
振動装置20Lbは、座席2bの背もたれ部2cの、乗員の左側の臀部側面に振動刺激を付与できる位置に埋め込まれている。振動装置20Rbは、座席2bの背もたれ部2cの、乗員の右側の臀部側面に振動刺激を付与できる位置に埋め込まれている。ここでいう臀部側面とは、例えば中臀筋の腱の位置である。
振動装置20Lcは、座席2bの座部2dの、乗員の左側の大腿外側面に振動刺激を付与できる位置に埋め込まれている。振動装置20Rcは、座席2bの座部2dの、乗員の右側の大腿外側面に振動刺激を付与できる位置に埋め込まれている。
なお、6つの振動装置20は、必ずしも座席2bに埋め込まれていなくてもよい。6つの振動装置20のうちの一部または全部は、座席2bを覆う座席カバー、または、座席2bと運転者との間に介在して配置されるクッションに具備されて提供され得る。また、座席2bに設けられる振動装置20の数は、6つに限定されない。また、各振動装置20の配置位置は、上記の例に限定されない。
これらの振動装置20のそれぞれは、第1実施形態の覚醒支援装置としてのECU(Electronic Control Unit)21(図4)によって制御される。
ここで、一般的な知見や本発明の発明者らの実験等によって、以下の事項がわかっている。まず、70~110Hzの範囲の周波数(筋緊張を促進する周波数)の振動刺激が被験者の筋肉の腱に与えられると、あたかもその筋肉を伸張しているかのような運動錯覚を被験者の脳内に誘起させることができる。これは、筋肉が伸張したときに信号を発する受容体である筋紡錘が、上述の範囲の周波数の振動刺激によって強制的に興奮させられ、信号を発してしまうことによる、とされている。
運動錯覚とは、被験者が、実際に運動を行っていなくても、その運動を行っているように脳が錯覚することである。運動錯覚中には、脳の補足運動野の活動性が高まる。補足運動野の活動性を高めることで、脳の覚醒度に関わる脳幹網様体への情報入力の増加を引き起こし、その結果、脳を覚醒状態にすることができると考えられる。
しかし、筋緊張を促進する周波数による同じ振動刺激を運転者に付与し続けると、順応(慣れ)によって覚醒支援の効果が減弱することが知られている。これは、そのような振動刺激の繰り返しによって筋緊張が亢進され、筋内センサである筋紡錘の活動性が高まりにくくなるからである。そこで、本実施形態では、そのような順応(慣れ)による覚醒支援の効果の減弱を抑制し、覚醒支援の効果を長続きさせることができる技術について説明する。
図4は、第1実施形態の覚醒支援システム100の構成の例示的なブロック図である。覚醒支援システム100は、モニタ装置10および6つの振動装置20のほかに、ECU21、操舵システム22、ブレーキシステム23、変速システム24、駆動源制御システム25、および車内ネットワーク26を備える。ECU21、操舵システム22、ブレーキシステム23、変速システム24、および駆動源制御システム25は、車内ネットワーク26に電気的に接続されている。車内ネットワーク26は、例えば、CAN(Controller Area Network)として構成されている。
操舵システム22は、運転者が操舵部4に与えるトルクを検出し、トルクの検出値をECU21に送る。また、操舵システム22は、ECU21等によって電気的に制御されて、車輪3を転舵する。操舵システム22は、例えば、電動パワーステアリングシステム、SBW(Steer By Wire)システム等である。操舵システム22は、一つの車輪3を転舵してもよいし、複数の車輪3を転舵してもよい。
ブレーキシステム23は、制動操作部6の可動部の位置を検出し、検出値をECU21に送る。また、ブレーキシステム23は、ECU21等によって電気的に制御されて、不図示のアクチュエータを介して、車輪3ひいては車両1に制動力を与える。ブレーキシステム23は、例えば、ブレーキのロックを抑制するABS(Anti-lock Brake System)、コーナリング時の車両1の横滑りを抑制する横滑り防止装置(ESC:Electronic Stability Control)、ブレーキ力を増強させる(ブレーキアシストを実行する)電動ブレーキシステム、BBW(Brake By Wire)等である。
変速システム24は、変速操作部7の可動部の位置を検出する。変速システム24は、変速操作部7の可動部としての、レバー、アーム、またはボタン等の位置を検出することができる。変速システム24は、検出値をECU21に送る。また、変速システム24は、ECU21等によって電気的に制御されて、不図示の変速機構の変速比を切り替える。
駆動源制御システム25は、加速操作部5の可動部の位置を検出し、検出値をECU21に送る。また、駆動源制御システム25は、ECU21等によって電気的に制御されて、駆動源の出力を増減させる。
ECU21は、例えば、CPU(Central Processing Unit)21a、ROM(Read Only Memory)21b、RAM(Random Access Memory)21c、SSD(Solid State Drive)21d等を有している。CPU21aは、プログラムを実行することができる演算装置である。ROM21b、RAM21c、および、SSD21dは、プログラムやデータを記憶することができる記憶装置である。すなわち、ECU21は、コンピュータと同様のハードウェア構成を備えている。
CPU21aは、車両1の制御等の各種の演算処理および制御を、所定のプログラムに基づいて実行することができる。また、CPU21aは、さらに、ROM21bにインストールされ記憶された覚醒支援プログラムを実行することによって、第1実施形態の覚醒支援装置としての機能を実現する。すなわち、ECU21は、第1実施形態の覚醒支援装置の例である。
RAM21cは、CPU21aでの演算で用いられる各種のデータを一時的に記憶する。SSD21dは、書き換え可能な不揮発性の記憶装置であって、ECU21の電源がオフされた場合にあってもデータを記憶することができる。CPU21a、ROM21b、RAM21c等は、同一パッケージ内に集積され得る。また、ECU21は、CPU21aに替えて、DSP(Digital Signal Processor)等の他の論理演算プロセッサまたは論理回路等が用いられる構成であってもよい。また、SSD21dに替えてHDD(Hard Disk Drive)が設けられてもよいし、SSD21dまたはHDDは、ECU21とは別に設けられてもよい。
また、覚醒支援プログラムは、ROM21bに替えてSSD21dにインストールされていてもよい。覚醒支援プログラムは、コンピュータにインストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)、またはフラッシュメモリ等の、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供され得る。
また、覚醒支援プログラムは、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、覚醒支援プログラムは、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布され得る。
図5は、第1実施形態の覚醒支援装置としてのECU21の機能的構成の例を示すブロック図である。ECU21は、CPU21aが所定のプログラムを実行することによって、検出部211、判定部212、制御部213として機能する。
検出部211は、車両1の運転者の眠気レベルを検出する。眠気レベルは、運転者の眠気の強度の指標である。例えば、検出部211は、不図示の撮影部によって取得した運転者の顔の画像に基いて瞼の動き等を特定することで、運転者の眠気レベルを検出する。なお、眠気レベルの検出手法は、これに限定されず、任意の手法であってよい。
判定部212は、検出部211によって検出された眠気レベルに基いて、運転者の覚醒支援が必要か否かを判定する。例えば、判定部212は、眠気レベルが所定の閾値以上か否かを判定することで、運転者の覚醒支援が必要か否かを判定する。
制御部213は、判定部212によって覚醒支援が必要と判定された場合に、運転者が着座する座席2bに設けられた振動装置20(振動付与部)を振動させることで運転者に振動刺激を付与する。例えば、制御部213は、振動装置20を振動させる場合に、少なくとも一部の時間帯は、筋緊張を促進する第1の周波数による振動波形と、筋緊張を抑制する第2の周波数による振動波形と、を重畳した形の振動波形(以下、「合成振動波形」ともいう。)に基いて振動装置20を振動させる。また、以下において、合成振動波形に基く振動装置20の振動による刺激を「合成振動刺激」ともいう。
この第1実施形態では、筋緊張を促進する第1の周波数による振動波形と、筋緊張を抑制する第2の周波数による振動波形と、を重畳した形の振動波形を用いて振動刺激を発生させることで、腱部への刺激と筋の緊張亢進抑制のバランスを保つことができる。そして、それにより、振動刺激に対する順応(慣れ)を抑制でき、覚醒支援の効果を長続きさせることができる。
また、例えば、第1の周波数による振動波形における振幅よりも、第2の周波数による振動波形における振幅のほうが小さいようにすることが好ましい。後者の振幅のほうが大きいと運転者に対して振動刺激時に刺激の変化による違和感を与えたりする可能性があるので、そのような事態を回避することができる。
また、例えば、第1の周波数は70~110Hzのいずれかの周波数であり、第2の周波数は50Hz以下のいずれかの周波数である。このように各範囲が明確なことで、第1の周波数と第2の周波数を具体的に設定することができる。以下では、第1の周波数が100Hzであり、第2の周波数が50Hzの場合を例にとる。
ここで、図6は、第1実施形態における第1の周波数と第2の周波数の例を示すグラフである。図6に示すように、第1の周波数として100Hzに急峻なピークがある周波数を用いる。また、第2の周波数として50Hzに急峻なピークがある周波数を用いる。
ここで、図7は、第1実施形態における合成振動波形の例を示すグラフである。図7に示す合成振動波形は、例えば、第1の周波数による振動波形と、第2の周波数による振動波形と、を重畳することで作成できる。しかし、合成振動波形の作成方法は、これに限定されず、例えば、第1の周波数による振動波形の振幅を交互に異ならせる二種類とすることで同等の波形を作成してもよい。また、合成振動波形は、実質的に同等の波形であれば、3種類目以上の振動波形がさらに重畳された形であってもよい。
次に、図8を参照して、ECU21による処理について説明する。図8は、第1実施形態の覚醒支援装置としてのECU21による処理を示すフローチャートである。
まず、ステップS1において、検出部211は、車両1の運転者の眠気レベルを検出する。次に、ステップS2において、判定部212は、ステップS1で検出された眠気レベルに基いて、運転者の覚醒支援が必要か否かを判定し、Yesの場合はステップS3に進み、Noの場合はステップS1に戻る。
ステップS3において、制御部213は、座席2bに設けられた振動装置20を振動させることで運転者に合成振動刺激を付与する。つまり、制御部213は、合成振動波形に基いて振動装置20を振動させる。
次に、ステップS4において、検出部211は、車両1の運転者の眠気レベルを検出する。次に、ステップS5において、判定部212は、眠気レベルに基いて、運転者の覚醒支援の継続が必要か否かを判定し、Yesの場合はステップS3に戻り、Noの場合はステップS6に進む。このステップS5では、例えば、判定部212は、眠気レベルが低い状態が所定時間(例えば10分)以上継続している場合にNoと判定する。
ステップS6において、制御部213は、振動装置20の振動を停止させる。ステップS6の後、ステップS1に戻る。
このように、第1実施形態の覚醒支援装置によれば、筋緊張を促進する第1の周波数による振動波形と、筋緊張を抑制する第2の周波数による振動波形と、を重畳した形の振動波形に基いて振動付与部を振動させることで、覚醒支援の効果を長続きさせることができる。
また、合成振動波形の振幅の成分のうち、第1の周波数による振動波形における振幅よりも、第2の周波数による振動波形における振幅のほうが小さいようにすることで、第2の周波数による振動波形による影響を適切にすることができる。
また、振動装置20を、従来のものから追加や変更する必要がなく、装置の大型化、コストアップ等を回避できる。
以下、第1実施形態の覚醒支援装置による作用効果等について、さらに詳細に説明する。図9は、第1実施形態における覚醒維持時間の定義の説明図である。ここで、眠気レベルは、1(眠くない)、2(少し眠い)、3(眠い)、4(非常に眠い)の4段階であるものとする。
実験として、ドライビングシミュレータを用いてユーザに単調運転を行ってもらった。そして、ユーザは、単調運転を行いながら、タッチパネルで眠気レベルを申告する。その場合に、図9に示すように、眠気レベルが最初に「3(眠い)」になって(時刻t0)から、「4(非常に眠い)」になる直前(時刻t1)までを覚醒維持時間と定義する。また、眠気レベルが最初に「3(眠い)」になったときに、振動付与を開始する。
図10は、第1実施形態における単純振動刺激を用いた場合と合成振動刺激を用いた場合のそれぞれの覚醒維持時間の実験結果例を示すグラフである。ここで、単純振動刺激とは、筋緊張を促進する第1の周波数による振動波形(単純振動波形)のみに基く振動装置20の振動による刺激を意味する。
単純振動刺激の場合の平均の覚醒維持時間は16.4分であった。一方、合成振動刺激の場合の平均の覚醒維持時間は28.4分であった。つまり、前者よりも後者のほうが有意に長い。
ここで、図11は、第1実施形態における単純振動刺激を用いた場合と合成振動刺激を用いた場合のそれぞれの補足運動野の反応の経時的変化の様子を示すグラフである。図11では、単純振動刺激を用いた場合と合成振動刺激を用いた場合のそれぞれの覚醒維持時間における前半の途中と後半の途中でのユーザの脳の補足運動野領域のα波帯域パワー値[μV/mm]を示す。
図11に示すように、単純振動刺激を用いた場合では、α波帯域パワー値が上昇しており、ユーザの眠気レベルが上昇していることがわかる。一方、合成振動刺激を用いた場合では、α波帯域パワー値が下降しており、ユーザの眠気レベルが下降していることがわかる。つまり、合成振動刺激を用いた場合は、筋緊張を促進する第1の周波数による振動波形だけでなく、筋緊張を抑制する第2の周波数による振動波形が含まれているので、順応(慣れ)による覚醒支援の効果の減弱を遅らせることができていると考えられる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。第1実施形態と同様の事項については、説明を適宜省略する。第2実施形態は、第1実施形態と比較して、覚醒支援の最初は単純振動刺激を用いて、途中で合成振動刺激に切り替える点で相違する。つまり、制御部213(図5)は、振動装置20を振動させる場合に、まず、第1の周波数による振動波形に基いて振動装置20を振動させ、その後の所定のタイミングで、合成振動波形に基いて振動装置20を振動させるように切り替える。
図12は、第2実施形態の覚醒支援装置としてのECU21による処理を示すフローチャートである。まず、ステップS11において、検出部211は、車両1の運転者の眠気レベルを検出する。次に、ステップS12において、判定部212は、ステップS11で検出された眠気レベルに基いて、運転者の覚醒支援が必要か否かを判定し、Yesの場合はステップS13に進み、Noの場合はステップS11に戻る。
ステップS13において、制御部213は、座席2bに設けられた振動装置20を振動させることで運転者に単純振動刺激を付与する。つまり、制御部213は、単純振動波形に基いて振動装置20を振動させる。
次に、ステップS14において、検出部211は、車両1の運転者の眠気レベルを検出する。次に、ステップS15において、判定部212は、眠気レベルに基いて、運転者の覚醒支援の継続が必要か否かを判定し、Yesの場合はステップS16に進み、Noの場合はステップS20に進む。
ステップS16において、制御部213は、切替タイミング(所定のタイミング)か否かを判定し、Yesの場合はステップS17に進み、Noの場合はステップS13に戻る。なお、この切替タイミングは、例えば、単純振動刺激の付与を開始してからの経過時間や振動回数であってもよいし、あるいは、眠気レベル等によって可変であってもよい。
ステップS17において、制御部213は、座席2bに設けられた振動装置20を振動させることで運転者に合成振動刺激を付与する。つまり、制御部213は、合成振動波形に基いて振動装置20を振動させる。
次に、ステップS18において、検出部211は、車両1の運転者の眠気レベルを検出する。次に、ステップS19において、判定部212は、眠気レベルに基いて、運転者の覚醒支援の継続が必要か否かを判定し、Yesの場合はステップS17に戻り、Noの場合はステップS20に進む。
ステップS20において、制御部213は、振動装置20の振動を停止させる。ステップS20の後、ステップS11に戻る。
このようにして、第2実施形態の覚醒支援装置によれば、運転者への振動刺激の付与のために、まずは単純振動刺激を付与し、次に所定のタイミングで切り替えて合成振動波形を付与することで、それらの二種類の振動刺激を効果的に使い分けることができる。つまり、まず、単純振動刺激で運転者を効果的に覚醒させ、その後、合成振動波形に切り替えることで順応(慣れ)による覚醒支援の効果の減弱を抑制することができる。
なお、第1実施形態および第2実施形態の説明では、覚醒支援装置としての機能は、ECU21、すなわち1つのコンピュータ、によって実現されるものとして説明した。これに限定されず、覚醒支援装置としての機能は、複数のコンピュータに分散して実現されてもよい。
また、以上では、覚醒支援装置としての機能は、CPU21aが覚醒支援プログラムを実行することによって実現されるものとして説明した。これに限定されず、覚醒支援装置としての機能の一部または全部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などのハードウェア回路によって実現されてもよい。
また、覚醒支援装置としての機能は、任意の携帯用の情報端末によって実現され得る。例えば、運転者は、予めスマートフォンに覚醒支援プログラムをダウンロードしておく。そして、運転者は、スマートフォンを、車内ネットワーク26および各振動装置20に無線または有線で接続し、覚醒支援プログラムを起動する。スマートフォンは、覚醒支援装置としての機能を開始し、ECU21から自動運転の予定動作を取得したり、各振動装置20に信号を送ることで各振動装置20を制御したりすることができる。
このように、第1実施形態および第2実施形態の覚醒支援装置としての機能は、種々のハードウェアによって実現され得る。
以上、本発明の実施形態を例示したが、上記実施形態および変形例はあくまで例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態や変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各実施形態や各変形例の構成や形状は、部分的に入れ替えて実施することも可能である。
例えば、移動体は、自動車に限定されず、ほかに、鉄道車両、飛行機、船舶等であってもよい。
また、図7では、合成振動波形は、周期や振幅が規則的に変化するものとして説明したが、これに限定されない。つまり、合成振動波形は、実質的に、筋緊張を促進する第1の周波数による振動波形と、筋緊張を抑制する第2の周波数による振動波形と、を重畳した形の振動波形であれば、周期や振幅は規則的でなくてもよい。
1…車両、2…車体、2a…車室、2b…座席、2c…背もたれ部、2d…座部、3…車輪、3F…前輪、3R…後輪、4…操舵部、5…加速操作部、6…制動操作部、7…変速操作部、8…ダッシュボード、9…表示画面、10…モニタ装置、20,20La,20Lb,20Lc,20Ra,20Rb,20Rc…振動装置、21…ECU、22…操舵システム、23…ブレーキシステム、24…変速システム、25…駆動源制御システム、26…車内ネットワーク、100…覚醒支援システム、211…検出部、212…判定部、213…制御部。

Claims (6)

  1. 移動体の運転者の眠気レベルを検出する検出部と、
    前記眠気レベルに基いて、前記運転者の覚醒支援が必要か否かを判定する判定部と、
    前記判定部によって前記覚醒支援が必要と判定された場合に、前記運転者が着座する座席に設けられた振動付与部を振動させることで前記運転者に振動刺激を付与する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記振動付与部を振動させる場合に、少なくとも一部の時間帯は、筋緊張を促進する第1の周波数による振動波形と、筋緊張を抑制する第2の周波数による振動波形と、を重畳した形の振動波形に基いて前記振動付与部を振動させる、
    覚醒支援装置。
  2. 前記制御部は、前記振動付与部を振動させる場合に、まず、前記第1の周波数による振動波形に基いて前記振動付与部を振動させ、その後の所定のタイミングで、前記重畳した形の振動波形に基いて前記振動付与部を振動させるように切り替える、請求項1に記載の覚醒支援装置。
  3. 前記第1の周波数による振動波形における振幅よりも、前記第2の周波数による振動波形における振幅のほうが小さい、請求項1または請求項2に記載の覚醒支援装置。
  4. 前記第1の周波数は70~110Hzのいずれかの周波数であり、
    前記第2の周波数は50Hz以下のいずれかの周波数である、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の覚醒支援装置。
  5. 移動体の運転者の眠気レベルを検出する検出ステップと、
    前記眠気レベルに基いて、前記運転者の覚醒支援が必要か否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップによって前記覚醒支援が必要と判定された場合に、前記運転者が着座する座席に設けられた振動付与部を振動させることで前記運転者に振動刺激を付与する制御ステップと、を含み、
    前記制御ステップは、前記振動付与部を振動させる場合に、少なくとも一部の時間帯は、筋緊張を促進する第1の周波数による振動波形と、筋緊張を抑制する第2の周波数による振動波形と、を重畳した形の振動波形に基いて前記振動付与部を振動させる、
    覚醒支援方法。
  6. コンピュータに、
    移動体の運転者の眠気レベルを検出する検出ステップと、
    前記眠気レベルに基いて、前記運転者の覚醒支援が必要か否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップによって前記覚醒支援が必要と判定された場合に、前記運転者が着座する座席に設けられた振動付与部を振動させることで前記運転者に振動刺激を付与する制御ステップであって、前記振動付与部を振動させる場合に、少なくとも一部の時間帯は、筋緊張を促進する第1の周波数による振動波形と、筋緊張を抑制する第2の周波数による振動波形と、を重畳した形の振動波形に基いて前記振動付与部を振動させる前記制御ステップと、を実行させるための覚醒支援プログラム。
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