JP7081417B2 - 熱交換器 - Google Patents

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Description

本開示は、熱交換器に関する。
従来、特許文献1に記載の熱交換器がある。特許文献1に記載の熱交換器は、複数のチューブの積層構造からなる凝縮部と、複数のチューブの積層構造からなる蒸発部と、凝縮部の第1チューブ及び蒸発部の第2チューブの間に設けられる中間チューブとを一体的に有している。凝縮部のチューブ、蒸発部のチューブ、及び中間チューブのそれぞれの間には、冷媒と空気との間の熱交換を促進させるためのフィンが設けられている。
凝縮部では、その内部を流れる冷媒と、その外部を流れる空気との間で熱交換を行うことにより冷媒を凝縮させる。凝縮部にて凝縮された冷媒は、第1ヘッダタンクに集められた後、中間チューブを通じて第2ヘッダタンクに流入する。この際、中間チューブ、あるいは第2ヘッダタンクに設けられた減圧構造により、凝縮部を通過した冷媒が減圧される。第2ヘッダタンクは、減圧構造を通じて減圧された冷媒を蒸発部に分配する。蒸発部では、その内部を流れる冷媒と、その外部を流れる空気との間で熱交換を行うことにより、冷媒を蒸発させる。
特開2003-42597号公報
ところで、特許文献1に記載の熱交換器では、凝縮部と蒸発部とがフィン及び中間チューブを介して熱的に接続されているため、それらの間で熱交換が行われる可能性がある。凝縮部と蒸発部との間で熱交換が行われると、凝縮部及び蒸発部において熱的な損失が生じる。そのため、凝縮部における冷媒の凝縮能力、及び蒸発部における冷媒の蒸発能力が共に低下するおそれがある。
本開示は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、凝縮部及び蒸発部を一体的に有する構造であっても、凝縮能力及び蒸発能力の低下を抑制することの可能な熱交換器を提供することにある。
上記課題を解決する熱交換器(6)は、凝縮部(3)と、蒸発部(5)と、ヘッダタンク(20,30)と、中間チューブ(13)と、を備える。凝縮部は、複数の第1チューブ(11)の積層構造により構成され、第1チューブの内部を流れる冷媒と、第1チューブの外部を流れる冷媒との間で熱交換を行うことにより、第1チューブの内部を流れる冷媒を凝縮させる。蒸発部は、複数の第2チューブ(12)の積層構造により構成され、第2チューブの内部を流れる冷媒と、第2チューブの外部を流れる冷媒との間で熱交換を行うことにより、第2チューブの内部を流れる冷媒を蒸発させる。ヘッダタンクは、凝縮部、及び蒸発部が接続され、それらを一体的に組み付ける。中間チューブは、凝縮部と蒸発部との間に設けられるとともに、ヘッダタンクに接続され、凝縮部を通過した冷媒を蒸発部に流通させる。中間チューブは、凝縮部を通過し、且つ蒸発部に流入する前の冷媒を減圧させる減圧部(4)を有する。凝縮部と中間チューブとの間、及び蒸発部と中間チューブとの間には、それらの間の熱抵抗を、隣り合う第1チューブの間の熱抵抗、及び隣り合う第2チューブの間の熱抵抗よりも大きくする熱抵抗構造(60)が設けられている。
この構成によれば、熱抵抗構造により凝縮部と蒸発部との間の熱抵抗を増加させることができるため、それらの間で熱交換が行われ難くなる。そのため、凝縮部及び蒸発部を一体的に有する構造であっても、凝縮能力及び蒸発能力の低下を抑制することができる。
なお、上記手段、特許請求の範囲に記載の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
本開示によれば、凝縮部及び蒸発部を一体的に有する構造であっても、凝縮能力及び蒸発能力の低下を抑制することの可能な熱交換器を提供できる。
図1は、第1実施形態の熱交換器を含む冷凍サイクル装置の概略構成を示すブロック図である。 図2は、第1実施形態の熱交換器の正面構造を示す正面図である。 図3(A),(B)は、第1実施形態の第1チューブ、第2チューブ、及び中間チューブのそれぞれの断面構造を示す断面図である。 図4は、第1実施形態の熱交換器と送風機との位置関係を模式的に示す図である。 図5は、第1実施形態の第1変形例の熱交換器と送風機との位置関係を模式的に示す図である。 図6は、第1実施形態の第2変形例のチューブの正面構造を示す正面図である。 図7は、第1実施形態の第2変形例のチューブの正面構造を示す正面図である。 図8は、第1実施形態の第3変形例の熱交換器の正面構造を示す正面図である。 図9は、第1実施形態の第3変形例の熱交換器の正面構造を示す正面図である。 図10は、第1実施形態の第3変形例のチューブの断面構造を示す断面図である。 図11は、第2実施形態の熱交換器の正面構造を示す正面図である。 図12は、第2実施形態の変形例の熱抵抗部材の斜視構造を示す斜視図である。 図13は、第2実施形態の変形例の熱抵抗部材の斜視構造を示す斜視図である。 図14は、第2実施形態の変形例の熱抵抗部材の斜視構造を示す斜視図である。 図15は、第3実施形態の熱交換器の正面構造を示す正面図である。 図16は、第3実施形態のドロンカッププレートの平面構造を示す平面図である。 図17は、第3実施形態の第1変形例の熱交換器の正面構造を示す正面図である。 図18は、第3実施形態の第2変形例のドロンカッププレートの平面構造を示す平面図である。 図19は、図8のXIX-XIX線に沿った断面構造を示す断面図である。 図20は、第3実施形態の第3変形例のドロンカッププレートの平面構造を示す平面図である。 図21は、図20のXXI-XXI線に沿った断面構造を示す断面図である。 図22は、第4実施形態の熱交換器の正面構造を示す正面図である。 図23は、第4実施形態の絞り部の断面構造を示す断面図である。 図24は、第4実施形態の絞り部の断面構造を示す断面図である。 図25は、第5実施形態の熱交換器の正面構造を示す正面図である。 図26は、第6実施形態の熱交換器の正面構造を示す正面図である。
以下、熱交換器の実施形態について図面を参照しながら説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
<第1実施形態>
はじめに、第1実施形態の熱交換器について説明する。はじめに、本実施形態の熱交換器が用いられる冷凍サイクル装置の概略構成について説明する。
図1に示されるように、冷凍サイクル装置1は、基本的には、圧縮部2、凝縮部3、減圧部4、及び蒸発部5により構成されている。これらの要素は冷媒の流路により環状に接続されており、各要素を冷媒が循環している。
圧縮部2は、蒸発部5から冷媒を吸引して圧縮するとともに、圧縮した冷媒を凝縮部3に吐出する。凝縮部3は、圧縮部2により圧縮された高温の冷媒と空気との間で熱交換を行うことにより、高温の冷媒を冷却して凝縮させる。減圧部4は、凝縮部3にて冷却された冷媒を減圧する。蒸発部5は、減圧部4により減圧された冷媒と空気との間で熱交換を行うことにより冷媒を蒸発させるとともに、その蒸発潜熱により空気を冷却する。
この冷凍サイクル装置1では、凝縮部3、減圧部4、及び蒸発部5が熱交換器6として一体化されている。
次に、本実施形態の熱交換器6の構造について具体的に説明する。
図2に示されるように、熱交換器6は、複数のチューブ10と、ヘッダタンク20,30とを備えている。チューブ10及びヘッダタンク20,30は、アルミニウム等の金属材料により形成されるとともに、ろう付けにより互いに接合されている。なお、図2には、互いに直交する3軸方向がX軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向でそれぞれ示されている。
複数のチューブ10は、図中に矢印Xで示される方向に所定の間隔をあけて積層配置されている。複数のチューブ10の間に形成される隙間には、矢印Yで示される方向に空気が流れる。チューブ10は、矢印Zで示される方向に延びるように形成された管状の部材からなる。チューブ10の内部には、冷媒の流れる流路が矢印Zで示される方向に延びるように形成されている。チューブ10は、矢印Xで示される方向の幅が薄く、且つ矢印Yで示される方向の幅が長くなるように扁平状に形成されている。
以下では、便宜上、矢印Xで示される方向を「チューブ積層方向X」と称し、矢印Yで示される方向を「空気流れ方向Y」と称し、矢印Zで示される方向を「チューブ長手方向Z」と称する。
複数のチューブ10のうち、中央よりも右側に配置される複数の第1チューブ11は凝縮部3を構成している。また、複数のチューブ10のうち、中央よりも左側に配置される複数の第2チューブ12は蒸発部5を構成している。さらに、第1チューブ11及び第2チューブ12の間には中間チューブ13が配置されている。
以下では、便宜上、第1チューブ11において中央よりも右側に配置される複数のチューブを右側第1チューブ111と称し、第1チューブ11において中央よりも左側に配置される複数のチューブを左側第1チューブ112と称する。また、第2チューブ12において中央よりも右側に配置される複数のチューブを右側第2チューブ121と称し、第2チューブ12において中央よりも左側に配置される複数のチューブを左側第2チューブ122と称する。
図3(A)に示されるように、第1チューブ11及び第2チューブ12は、薄い外壁部を有する中空部材からなる。第1チューブ11及び第2チューブ12の内部空間は、冷媒の流れる冷媒流路101である。これに対し、図3(B)に示されるように、中間チューブ13は、第1チューブ11及び第2チューブ12の冷媒流路101よりも小さい流路断面積を有する細い冷媒流路102が内部に二本設けられる構造からなる、いわゆるキャピラリチューブである。図3(B)に示される中間チューブ13は、絞りチューブとも称される。中間チューブ13は、細い冷媒流路102に冷媒を通過させることにより冷媒を減圧させる。すなわち、本実施形態では、中間チューブ13が、図1に示される減圧部4を構成している。中間チューブ13は、凝縮部3としての第1チューブ11を通過した冷媒を、蒸発部5としての第2チューブ12に流通させる。
図2に示されるように、隣り合う第1チューブ11,11の間には、アウターフィン91がろう付けにより接合されている。アウターフィン91は、アルミニウム等の金属材料からなる薄い板材を波状に屈曲させることにより形成される、いわゆるコルゲートフィンである。アウターフィン91は、隣り合う第1チューブ11,11の間を流れる空気との接触面積を増加させることにより、第1チューブ11の内部を流れる冷媒と空気との間の熱交換を促進させる機能を有している。隣り合う第2チューブ12,12の間にも、同様にアウターフィン92がろう付けにより接合されている。
第1チューブ11と中間チューブ13との間には、アウターフィンが設けられておらず、隙間が形成されている。同様に、第2チューブ12と中間チューブ13との間にも、アウターフィンが設けられておらず、隙間が形成されている。
各ヘッダタンク20,30は、チューブ積層方向Xに延びるように形成された筒状の部材からなる。第1ヘッダタンク20は、第1チューブ11、第2チューブ12、及び中間チューブ13のそれぞれの上端部に接続されている。第2ヘッダタンク30は、第1チューブ11、第2チューブ12、及び中間チューブ13のそれぞれの下端部に接続されている。ヘッダタンク20,30は、凝縮部3としての第1チューブ11、蒸発部5としての第2チューブ12、及び中間チューブ13を一体的に組み付けている。
第1ヘッダタンク20の内部には、第1隔壁21及び第2隔壁22が設けられている。これらの第1隔壁21及び第2隔壁22は、第1ヘッダタンク20の内部通路を第1内部通路231、第2内部通路232、及び第3内部通路233に区画している。第1内部通路231は、右側第1チューブ111の上端部に接続されている。第2内部通路232は、左側第1チューブ112の上端部、及び中間チューブ13の上端部に接続されている。第3内部通路233は、右側第2チューブ121及び左側第2チューブ122のそれぞれの上端部に接続されている。第1ヘッダタンク20では、第1内部通路231及び第2内部通路232が、凝縮部3を流れる冷媒の通路となる凝縮部用内部通路に相当する。また、第3内部通路233が、蒸発部5を流れる冷媒の通路となる蒸発部用内部通路に相当する。第1ヘッダタンク20において第1内部通路231が設けられる部分の外面には、圧縮部2により圧縮された冷媒が流入する流入口40が設けられている。
図2に示されるように、第2ヘッダタンク30の内部には、第1隔壁31及び第2隔壁32が設けられている。これらの第1隔壁31及び第2隔壁32は、第2ヘッダタンク30の内部通路を第1内部通路331、第2内部通路332、及び第3内部通路333に区画している。第1内部通路331は、右側第1チューブ111及び左側第1チューブ112のそれぞれの下端部に接続されている。第2内部通路332は、中間チューブ13の下端部、及び右側第2チューブ121の下端部に接続されている。第3内部通路333は、左側第2チューブ122の下端部に接続されている。第2ヘッダタンク30では、第1内部通路331が、凝縮部3を流れる冷媒の通路となる凝縮部用内部通路に相当する。また、第2内部通路332及び第3内部通路333が、蒸発部5を流れる冷媒の通路となる蒸発部用内部通路に相当する。第2ヘッダタンク30において第3内部通路333が設けられる部分の外面には、圧縮部2に冷媒を吐出する流出口41が設けられている。
図4に示されるように、熱交換器6よりも空気流れ方向の上流側には、熱交換器6に空気を送風する送風機7が配置されている。送風機7と熱交換器6との間には、送風機7から送風される空気を熱交換器6に導くためのガイド壁8a,8bが設けられている。
熱交換器6には、第1チューブ11と中間チューブ13との間の隙間、及び第2チューブ12と中間チューブ13との間の隙間を閉塞する閉塞部材50が設けられている。閉塞部材50は、送風機7から送風される空気が第1チューブ11と中間チューブ13との間の隙間、及び第2チューブ12と中間チューブ13との間の隙間に流れることを防止する。このような構造により、送風機7から熱交換器6に送風される空気は、第1チューブ11,11の隙間、及び第2チューブ12,12の間の隙間のみを流れるようになっている。
次に、本実施形態の熱交換器6の動作例について説明する。
図2に示されるように、熱交換器6では、圧縮部2により圧縮された冷媒が流入口40を通じて第1ヘッダタンク20の第1内部通路231に流入する。第1ヘッダタンク20の第1内部通路231に流入した冷媒は、右側第1チューブ111、第2ヘッダタンク30の第1内部通路331、左側第1チューブ112を順に流れる。右側第1チューブ111及び左側第1チューブ112を冷媒が流れる際、それらの外部を流れる空気と冷媒との間で熱交換が行われることにより、冷媒が凝縮されて冷却される。このように、熱交換器6では、第1チューブ11が凝縮部3として機能する。
左側第1チューブ112を通過することにより冷却された冷媒は、第1ヘッダタンク20の第2内部通路232に集められた後、中間チューブ13に流入する。中間チューブ13を冷媒が流れる際、中間チューブ13の細い冷媒流路102を冷媒が流れることにより冷媒が減圧される。このように、熱交換器6では、中間チューブ13が減圧部4として機能する。
中間チューブ13において減圧された冷媒は、第2ヘッダタンク30の第2内部通路332に流入する。第2ヘッダタンク30の第2内部通路232に流入した冷媒は、右側第2チューブ121、第1ヘッダタンク20の第3内部通路233、左側第2チューブ122を順に流れる。右側第2チューブ121及び左側第2チューブ122を冷媒が流れる際、それらの外部を流れる空気と冷媒との間で熱交換が行われることにより、冷媒が蒸発するとともに、その際に発生する蒸発潜熱により空気が冷却される。このように、熱交換器6では、第2チューブ12が蒸発部5として機能する。
左側第2チューブ122を通過した冷媒は、第2ヘッダタンク30の第3内部通路333に集められた後、流出口41から圧縮部2に吐出される。
一方、図2に示されるように、熱交換器6では、隣り合う第1チューブ11,11の間にアウターフィン91が設けられている。そのため、隣り合う第1チューブ11,11の間では、空気を介して熱が伝達されるだけでなく、アウターフィン91を介して熱が伝達される。したがって、隣り合う第1チューブ11,11の間の熱抵抗は、アウターフィン91が存在しない場合よりも、アウターフィン91が存在した場合の方が小さくなる。隣り合う第2チューブ12,12の間の熱抵抗に関しても同様である。
この点、熱交換器6では、第1チューブ11と中間チューブ13との間の隙間に空間S11が形成されるとともに、第2チューブ12と中間チューブ13との間の隙間に空間S12が形成されている。したがって、第1チューブ11と中間チューブ13との間の熱抵抗、及び第2チューブ12と中間チューブ13との間の熱抵抗は、隣り合う第1チューブ11,11の間の熱抵抗、及び隣り合う第2チューブ12,12の間の熱抵抗よりも大きくなっている。このように、熱交換器6では、空間S11,S12が、第1チューブ11と第2チューブ12との間の熱抵抗を、隣り合う第1チューブ11,11の間の熱抵抗、及び隣り合う第2チューブ12,12の間の熱抵抗よりも大きくする熱抵抗構造60として機能している。
なお、熱交換器6の製造の際には、例えば第1チューブ11と中間チューブ13との間の隙間、及び第2チューブ12と中間チューブ13との間の隙間にカーボン製の治具を挟み込んでチューブ10、ヘッダタンク20,30、及びアウターフィン91,92が組み付けられた後、各部材がろう付けにより接合される。各部材がろう付けされた後、カーボン製の治具が取り外されることにより、第1チューブ11と中間チューブ13との間の隙間に空間S11が形成されるとともに、第2チューブ12と中間チューブ13との間の隙間に空間S12が形成される。
以上説明した本実施形態の熱交換器6では、以下の(1)~(4)に示される作用及び効果を得ることができる。
(1)熱抵抗構造60により、第1チューブ11と第2チューブ12との間の熱抵抗、換言すれば凝縮部3と蒸発部5との間の熱抵抗を増加させることができるため、それらの間で熱交換が行われ難くなる。そのため、凝縮部3及び蒸発部5を一体的に有する構造であっても、熱交換器6における凝縮能力及び蒸発能力の低下を抑制することができる。
(2)熱抵抗構造60は、凝縮部3と中間チューブ13との間に形成される隙間に設けられる空間S11、及び蒸発部5と中間チューブ13との間に形成される隙間に設けられる空間S12からなる。このような構成によれば、凝縮部3と蒸発部5との間の熱抵抗を増加させるための熱抵抗構造60を容易に実現することができる。
(3)図4に示されるように、熱交換器6は、凝縮部3と中間チューブ13との間に形成される隙間、及び蒸発部5と中間チューブ13との間に形成される隙間を閉塞する閉塞部材50を更に備えている。このような構成によれば、送風機7から送風される空気が、それらの隙間に流入することがないため、凝縮部3及び蒸発部5に流入する空気の流量を実質的に増加させることができる。そのため、熱交換器6の凝縮能力及び蒸発能力を向上させることができる。
(4)中間チューブ13は、細い冷媒流路102を有するキャピラリチューブからなる。中間チューブ13は、凝縮部3を通過し、且つ蒸発部5に流入する前の冷媒を冷媒流路102により減圧する減圧部4として機能する。このような構成によれば、凝縮部3及び蒸発部5だけでなく減圧部4を熱交換器6に一体的に設けることができるため、熱交換器6とは別に減圧部4が設けられている場合と比較すると、減圧部4の設置スペースを別途設ける必要がない。そのため、設置スペースを小さくすることができる。
(第1変形例)
次に、第1実施形態の熱交換器6の第1変形例について説明する。
図5に示されるように、本変形例では、熱交換器6よりも空気流れ方向の上流側に2つの送風機7a,7bが配置されている。
送風機7aは、熱交換器6の凝縮部3に対向するように配置されている。送風機7aと凝縮部3との間には、送風機7aから送風される空気を凝縮部3に導くためのガイド壁8c,8dが設けられている。
送風機7bは、熱交換器6の蒸発部5に対向するように配置されている。送風機7bと蒸発部5との間には、送風機7bから送風される空気を蒸発部5に導くためのガイド壁8e,8fが設けられている。
このような構成であっても、凝縮部3と中間チューブ13との間に形成される隙間、及び蒸発部5と中間チューブ13との間に形成される隙間に空気が流入することがないため、上記の(3)に示される作用及び効果と同一又は類似の作用及び効果を得ることができる。
(第2変形例)
次に、第1実施形態の熱交換器6の第2変形例について説明する。
本変形例では、中間チューブ13として、図3(A)に示される第1チューブ11及び第2チューブ12と同一の流路断面積を有している。但し、図6に示されるように、中間チューブ13の一部には、その内径が他の部分よりも小さくなるように潰された縮経部130が形成されている。この中間チューブ13では、冷媒が縮経部130を通過する際に減圧される。すなわち、縮経部130が減圧部4として機能する。
なお、中間チューブ13に縮経部130を形成するといった構成に代えて、例えば図7に示されるように、中間チューブ13を第1チューブ片13a及び第2チューブ片13bに分割した上で、それらの間に、冷媒を減圧することの可能な減圧機構131を別途設けるといった構成を採用してもよい。
図6及び図7に示されるいずれの構成であっても、中間チューブ13にて冷媒を減圧させることが可能である。
(第3変形例)
次に、第1実施形態の熱交換器6の第3変形例について説明する。
減圧部4における冷媒の減圧量を調整するための方法としては、例えば図8に示されるように、熱交換器6に2つの中間チューブ13c,13dを設けるといった方法を採用することができる。また、2つの中間チューブ13c,13dを設ける場合には、図8に示されるように、2つの中間チューブ13c,13dを冷媒の流れに対して平行に配置してもよい。また、図9に示されるように、第1ヘッダタンク20の内部に第3隔壁23を更に設けることにより、2つの中間チューブ13c,13dを冷媒の流れに対して直列に配置してもよい。
一方、減圧部4における冷媒の減圧量を調整するための方法としては、図10に示されるように、中間チューブ13に形成される冷媒流路102の本数を二本から三本に代える等、中間チューブ13に形成される冷媒流路102の本数を変更するといった方法を採用することもできる。
これらの構成によれば、減圧部4における冷媒の減圧量を容易に調整することが可能である。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態の熱交換器6について説明する。以下、第1実施形態の熱交換器6との相違点を中心に説明する。
図11に示されるように、本実施形態の熱交換器6では、凝縮部3と中間チューブ13との間の隙間に熱抵抗部材71が挟み込まれている。空気流れ方向Yに直交する熱抵抗部材71の断面形状は蛇腹状となっている。熱抵抗部材71は、隣り合う第1チューブ11,11の間に配置されるアウターフィン91よりも大きい熱抵抗を有している。熱抵抗部材71としては、ろう材を有していないベア材のフィンや、アウターフィン91よりも極端に大きいフィンピッチを有するフィン等を用いることができる。
蒸発部5と中間チューブ13との間にそれぞれ形成される隙間にも、同様に、熱抵抗部材72が挟み込まれている。熱抵抗部材72は、隣り合う第2チューブ12,12の間に配置されるアウターフィン92よりも大きい熱抵抗を有している。
なお、熱抵抗部材71,72は、同一の熱抵抗を有するものであってもよいし、互いに異なる熱抵抗を有するものであってもよい。
以上説明した本実施形態の熱交換器6によれば、上記の(1)、(3)、及び(4)に示される作用及び効果に加え、以下の(5)に示される作用及び効果を得ることができる。
(5)熱抵抗構造60は、凝縮部3と中間チューブ13との間に形成される隙間に設けられる熱抵抗部材71、及び蒸発部5と中間チューブ13との間に形成される隙間に設けられる熱抵抗部材72からなる。このような構成によれば、熱抵抗部材71,72の材質や形状等の変更により、熱抵抗を任意に変更することができるため、設計の自由度を向上させることができる。
(変形例)
次に、第2実施形態の熱交換器6の変形例について説明する。
熱抵抗部材71,72としては、図11に示される形状を有するものに限らず、例えば図12~図14に示されるような形状を有するものを採用することができる。図12に示される熱抵抗部材71,72は、平板状の部材からなる。図13に示される熱抵抗部材71,72は、チューブ長手方向Zに直交する断面形状が凹字状に形成された部材からなる。図14に示される熱抵抗部材71,72は、チューブ長手方向Zに直交する断面形状がL字状に形成された部材からなる。
図12~図14に示される熱抵抗部材71,72を、凝縮部3と中間チューブ13との間に形成される隙間、及び蒸発部5と中間チューブ13との間に形成される隙間にそれぞれ配置することにより、それらの隙間を閉塞することが可能である。よって、図4に示されるような閉塞部材50が不要となるため、熱交換器6の構造を簡素化することができる。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態の熱交換器6について説明する。以下、第1実施形態の熱交換器6との相違点を中心に説明する。
図15に示されるように、本実施形態の熱交換器6では、矢印Xで示される方向に積層配置される複数のドロンカッププレート81,82により構成されている。
具体的には、本実施形態の熱交換器6では、図16に示されるような一対のドロンカッププレート81,82が最中状に接合されることによりチューブ10を構成している。
図15に示されるように、ドロンカッププレート81,82のそれぞれの一端部には、X軸方向に突出するように連結部811,821が形成されている。各ドロンカッププレート81,82の連結部811,821はX軸方向に接合されている。各ドロンカッププレート81,82の連結部811,821の内部に形成される空間が、連結部811,821をX軸方向に貫通するように形成された貫通孔によりX軸方向に互いに連通されることで第1ヘッダタンク20が構成されている。
ドロンカッププレート81,82のそれぞれの他端部にも、X軸方向に突出するように連結部812,822が形成されている。各ドロンカッププレート81,82の連結部812,822はX軸方向に接合されている。各ドロンカッププレート81,82の連結部812,822の内部に形成される空間が、連結部812,822をX軸方向に貫通するように形成された貫通孔を通じてX軸方向に互いに連通されることで第2ヘッダタンク30が構成されている。
第1ヘッダタンク20における図中の部位P1の部分では、ドロンカッププレート81,82の連結部811,821を貫通する貫通孔が閉塞されている。すなわち、第1ヘッダタンク20の部位P1には、実質的に隔壁24が設けられている。この隔壁24により、第1ヘッダタンク20は第1内部通路251と第2内部通路252とに区画されている。
第2ヘッダタンク30における図中の部位P2の部分では、ドロンカッププレート81,82の連結部812,822を貫通する貫通孔が閉塞されている。すなわち、第2ヘッダタンク30の部位P2には、実質的に隔壁34が設けられている。この隔壁34により、第2ヘッダタンク30は第1内部通路351と第2内部通路352とに区画されている。
複数のチューブ10のうち、第1ヘッダタンク20の第1内部通路251及び第2ヘッダタンク30の第1内部通路351に接続されるチューブ10は、第1チューブ11を構成している。また、第1ヘッダタンク20の第2内部通路252及び第2ヘッダタンク30の第2内部通路352に接続されるチューブ10は、第2チューブ12を構成している。さらに、第1チューブ11と第2チューブ12との間に配置されて第1ヘッダタンク20の第2内部通路252及び第2ヘッダタンク30の第1内部通路351に接続されるチューブ10は、中間チューブ13を構成している。
中間チューブ13の内部には、その流路断面積を第1チューブ11及び第2チューブ12の流路断面積よりも小さくするための絞り構造が設けられている。
隣り合う第1チューブ11,11の間には、アウターフィン93がろう付けにより接合されている。隣り合う第2チューブ12,12の間にも、同様にアウターフィン94がろう付けにより接合されている。第1チューブ11と中間チューブ13との間には、アウターフィンが設けられておらず、隙間が形成されている。同様に、第2チューブ12と中間チューブ13との間にも、アウターフィンが設けられておらず、隙間が形成されている。
次に、本実施形態の熱交換器6の動作例について説明する。
この熱交換器6では、圧縮部2により圧縮された冷媒が、図示しない流入口を通じて第1ヘッダタンク20の第1内部通路251から第1チューブ11に流入する。第1チューブ11を冷媒が流れる際、第1チューブ11の外部を流れる空気と冷媒との間で熱交換が行われることにより、冷媒が凝縮されて冷却される。このように、熱交換器6では、第1チューブ11が凝縮部3として機能する。
第1チューブ11を通過することにより冷却された冷媒は、第2ヘッダタンク30の第1内部通路351に集められた後、中間チューブ13に流入する。中間チューブ13を冷媒が流れる際、その内部に設けられた絞り構造により冷媒が減圧される。このように、熱交換器6では、中間チューブ13が減圧部4として機能する。
中間チューブ13において減圧された冷媒は、第1ヘッダタンク20の第2内部通路252から第2チューブ12に流入する。第2チューブ12を冷媒が流れる際、第2チューブ12の外部を流れる空気と冷媒との間で熱交換が行われることにより、冷媒が蒸発するとともに、その際に発生する蒸発潜熱により空気が冷却される。このように、熱交換器6では、第2チューブ12が蒸発部5として機能する。
第2チューブ12を通過した冷媒は、第2ヘッダタンク30の第2内部通路352に集められた後、図示しない流出口から圧縮部2に吐出される。
以上説明した本実施形態の熱交換器6であっても、第1実施形態の熱交換器6と同一又は類似の作用及び効果を得ることができる。
(第1変形例)
次に、第3実施形態の熱交換器6の第1変形例について説明する。なお、本変形例では、X軸方向が鉛直方向となっている。
図17に示されるように、本変形例の熱交換器6の底部には、ドレンパン83が設けられている。蒸発部5では、冷媒と空気との間の熱交換により空気が冷却されることにより、ドロンカッププレート81,82の表面に凝縮水が生成される。この凝縮水は、ドロンカッププレート81,82の外周面から鉛直方向下方に落下することにより、ドレンパン83に貯められる。
熱交換器6の凝縮部3には、ドレンパン83に貯められた凝縮水が接触している。これにより、凝縮部3では、その内部を流れる冷媒と、ドレンパン83に貯められた凝縮水との間で熱交換が行われることにより、ドレンパン83に貯められた凝縮水が蒸発する。
このような構成によれば、蒸発部5において生成される凝縮水を、凝縮部3において効率的に蒸発させることができるため、凝縮水の排水性を向上させることができる。
(第2変形例)
次に、第2実施形態の熱交換器6の第3変形例について説明する。
図18に示されるように、本実施形態の凝縮部3を構成するドロンカッププレート81,82の外周部分810には、複数の凹状の溝815が形成されている。図19に示されるように、溝815は、ドロンカッププレート81,82の外周部分810をX軸方向に貫通するように形成されている。これにより、蒸発部5において生成される凝縮水は溝815を通じて鉛直方向下方に落下するようになっている。溝815を通じて鉛直方向下方に落下した冷却水は、熱交換器6の凝縮部3に接触することにより蒸発する。あるいは、溝815を通じて鉛直方向下方に落下した冷却水は、第2実施形態のドレンパン83に貯められることにより、凝縮部3と熱交換して蒸発する。
このように、ドロンカッププレート81,82の外周部分810に溝815が形成されていれば、蒸発部5における凝縮水の排出性を向上させることができる。
(第3変形例)
次に、第3実施形態の熱交換器6の第3変形例について説明する。
本変形例の熱交換器6では、ドロンカッププレート81,82が、図20に示されるような形状を有している。図20に示されるように、ドロンカッププレート81,82には、Z軸方向に平行な複数列の流路816a~816dが直列に接続されることにより、冷媒の流れる冷媒流路816が形成されている。冷媒流路816の一端部には連結部811,821が設けられている。冷媒流路816の他端部には連結部812,822が設けられている。
本実施形態の凝縮部3を構成するドロンカッププレート81,82の外周部分810には、第3変形例の熱交換器6と同様に、複数の凹状の溝815が形成されている。また、ドロンカッププレート81,82において流路816a~816dの間に形成される隙間の部分813には、貫通孔814が形成されている。図21に示されるように、貫通孔814は、流路816a~816dの間に形成される隙間の部分813をX軸方向に貫通するように形成されている。なお、貫通孔814の形状としては、図19に示されるような形状を採用することも可能である。
このような構成によれば、図20に示されるようなドロンカッププレート81,82を用いた場合であっても、蒸発部5において生成される凝縮水を溝815及び貫通孔814を通じて排出することができるため、凝縮水の排出性を向上させることができる。
<第4実施形態>
次に、第4実施形態の熱交換器6について説明する。以下、第1実施形態の熱交換器6との相違点を中心に説明する。
図22に示されるように、本実施形態の熱交換器6は、中間チューブ13に代えて、第1ヘッダタンク20に設けられる絞り部26が用いられている点で第1実施形態の熱交換器6と異なる。
具体的には、第1ヘッダタンク20には、第1隔壁21と、第2隔壁22と、絞り部26が設けられている。第1隔壁21、第2隔壁22、及び絞り部26により、第1ヘッダタンク20の内部通路は、第1内部通路271、第2内部通路272、第3内部通路273、及び第4内部通路274に区画されている。第2内部通路272、及び第3内部通路273は、絞り部26を通じて互いに連通されている。絞り部26としては、図23に示されるオリフィス260や、図24に示されるノズル261等を用いることができる。
第2ヘッダタンク30には、隔壁31が設けられている。隔壁31により、第2ヘッダタンク30の内部通路は、第1内部通路371、及び第2内部通路372に区画されている。
隣り合う第1チューブ11,11の間にはアウターフィン91が設けられている。同様に、隣り合う第2チューブ12,12の間にもアウターフィン92が設けられている。これに対し、第1チューブ11と第2チューブ12との間にはアウターフィンが設けられていない。
第1チューブ11と第2チューブ12との間の隙間には空間S10が形成されている。この空間S10は、第1チューブ11と第2チューブ12との間の熱抵抗を、隣り合う第1チューブ11,11の間の熱抵抗、及び隣り合う第2チューブ12,12の間の熱抵抗よりも大きくする熱抵抗構造60として機能している。
次に、本実施形態の熱交換器6の動作例について説明する。
本実施形態の熱交換器6では、流入口40から流入した冷媒が、第1ヘッダタンク20の第1内部通路271、右側第1チューブ111、第2ヘッダタンク30の第1内部通路371、左側第1チューブ112、及び第1ヘッダタンク20の第2内部通路272を順に流れる。右側第1チューブ111及び左側第1チューブ112のそれぞれの外部を流れる空気と冷媒との間で熱交換が行われることにより、冷媒が凝縮されて冷却される。
第1ヘッダタンク20の第2内部通路272に流入した冷媒は、絞り部26を通じて第1ヘッダタンク20の第3内部通路273に流入する際に、絞り部26により減圧される。このように本実施形態では、絞り部26が減圧部4として機能する。
第1ヘッダタンク20の第3内部通路273に流入した冷媒は、右側第2チューブ121、第2ヘッダタンク30の第2内部通路372、左側第2チューブ122、及び第1ヘッダタンク20の第4内部通路274を順に流れる。右側第2チューブ121及び左側第2チューブ122のそれぞれの外部を流れる空気と冷媒との間で熱交換が行われることにより、冷媒が蒸発するとともに、その際に発生する蒸発潜熱により空気が冷却される。
第1ヘッダタンク20の第4内部通路274に集められた冷媒は、流出口41から圧縮部2に吐出される。
以上説明した本実施形態の熱交換器6によれば、上記の(1)~(3)に示される作用及び効果に加え、以下の(6)に示される作用及び効果を得ることができる。
(6)絞り部26は、凝縮部3を通過し、且つ蒸発部5に流入する前の冷媒を減圧する減圧部4として機能する。このような構成によれば、減圧部4を熱交換器6に一体的に設けることができるため、熱交換器6とは別に減圧部4が設けられている場合と比較すると、減圧部4の設置スペースを別途設ける必要がない。そのため、設置スペースを小さくすることができる。
<第5実施形態>
次に、熱交換器6の第5実施形態について説明する。以下、第1実施形態の熱交換器6との相違点を中心に説明する。
図25に示されるように、本実施形態の第1ヘッダタンク20は、図2に示される第2隔壁22の部分において第1タンク部20aと第2タンク部20bとに分割されて構成されている。第1タンク部20aと第2タンク部20bとの間には空間S21が形成されている。第1タンク部20aの内部には隔壁21が設けられている。この隔壁21により、第1タンク部20aの内部は、第1内部通路231、及び第2内部通路232に区画されている。第2タンク部20bの内部空間は第3内部通路233を構成している。
図25に示されるように、第2ヘッダタンク30は、図2に示される第1隔壁31の部分において第1タンク部30aと第2タンク部30bとに分割されて構成されている。第1タンク部30aと第2タンク部30bとの間には空間S22が形成されている。第1タンク部30aの内部空間は第1内部通路331を構成している。第2タンク部30bの内部には隔壁32が設けられている。この隔壁32により、第2タンク部30bの内部は、第2内部通路332、及び第3内部通路333に区画されている。
以上説明した本実施形態の熱交換器6によれば、以下の(7)及び(8)に示される作用及び効果を更に得ることができる。
(7)第1ヘッダタンク20では、凝縮部3の冷媒が流れる第2内部通路232と、蒸発部5の冷媒が流れる第3内部通路233との間に空間S21が形成されているため、それらの間で熱伝達が行われ難くなる。これにより、凝縮部3の冷媒と蒸発部5の冷媒との間で熱交換が行われることによる熱的な損失を緩和することができる。同様に、第2ヘッダタンク30でも熱的な損失を緩和することができる。
(8)第1ヘッダタンク20では、第2内部通路232に高温の冷媒が流れる一方、第3内部通路233に低温の冷媒が流れている。そのため、第1実施形態の第1ヘッダタンク20のように、第2内部通路232と第3内部通路233とが第2隔壁22を介して接触している構造の場合、第2隔壁22の周辺に熱歪みが生じ易い。この点、本実施形態の熱交換器6では、第2内部通路232と第3内部通路233との間に空間S21が設けられることにより、それらを熱的に分離することができるため、第1ヘッダタンク20に熱歪みが生じ難くなる。同様に、第2ヘッダタンク30でも熱歪みが生じ難くなる。
<第6実施形態>
次に、熱交換器6の第6実施形態について説明する。以下、第1実施形態の熱交換器6との相違点を中心に説明する。
図26に示されるように、本実施形態の第1ヘッダタンク20では、第2隔壁22の内部に空気層S31が形成されている。第1ヘッダタンク20では、第2隔壁22が、凝縮部用内部通路である第2内部通路232と、蒸発部用内部通路である第3内部通路233とを区画する区画壁に相当する。
同様に、第2ヘッダタンク30では、第1隔壁31の内部にも空気層S32が形成されている。第2ヘッダタンク30では、第1隔壁31が、凝縮部用内部通路である第1内部通路331と、蒸発部用内部通路である第2内部通路332とを区画する区画壁に相当する。
このような構成によれば、空気層S31により第1ヘッダタンク20の第2内部通路232と第3内部通路233とを熱的に分離することができる。また、空気層S32により第2ヘッダタンク30の第1内部通路331と第2内部通路332とを熱的に分離することができる。よって、第5実施形態の上記の(7)及び(8)に示される作用及び効果と同一又は類似の作用及び効果を得ることができる。
<他の実施形態>
なお、各実施形態は、以下の形態にて実施することもできる。
・各実施形態の熱交換器6は、熱交換器6の外部に減圧部4を備えるものであってもよい。
・第3実施形態の熱交換器6、第5実施形態の熱交換器6、及び第6実施形態の熱交換器6では、第1チューブ11と中間チューブ13との間の隙間、及び第2チューブ12と中間チューブ13との間の隙間に、第2実施形態の熱抵抗部材が設けられていてもよい。第4実施形態の熱交換器6では、第1チューブ11と第2チューブ12との間の隙間に第2実施形態の熱抵抗部材が設けられていてもよい。
・第4実施形態の絞り部26としては、図19及び図20に示されるようなオリフィス260やノズル261に代えて、第1ヘッダタンク20の内部通路の内径を小さくすることの可能な適宜の構造を用いることができる。例えば第1ヘッダタンク20の一部を塑性変形させて内径の小さい縮経部を形成し、この縮経部を絞り部26として用いてもよい。この縮経部は、例えば第1ヘッダタンク20に内壁材を設けることによっても実現可能である。
・本開示は上記の具体例に限定されるものではない。上記の具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素、及びその配置、条件、形状等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
S10,S11,S12:空間
S31,S32:空気層
3:凝縮部
4:減圧部
5:蒸発部
6:熱交換器
11:第1チューブ
12:第2チューブ
13:中間チューブ
20,30:ヘッダタンク
22,31:隔壁(区画壁)
50:閉塞部材
60:熱抵抗構造
71,72:熱抵抗部材
130:縮経部

Claims (9)

  1. 複数の第1チューブ(11)の積層構造により構成され、前記第1チューブの内部を流れる冷媒と、前記第1チューブの外部を流れる冷媒との間で熱交換を行うことにより、前記第1チューブの内部を流れる冷媒を凝縮させる凝縮部(3)と、
    複数の第2チューブ(12)の積層構造により構成され、前記第2チューブの内部を流れる冷媒と、前記第2チューブの外部を流れる冷媒との間で熱交換を行うことにより、前記第2チューブの内部を流れる冷媒を蒸発させる蒸発部(5)と、
    前記凝縮部、及び前記蒸発部が接続され、それらを一体的に組み付けるヘッダタンク(20,30)と、
    前記凝縮部と前記蒸発部との間に設けられるとともに、前記ヘッダタンクに接続され、前記凝縮部を通過した冷媒を前記蒸発部に流通させる中間チューブ(13)と、を備え、
    前記中間チューブは、前記凝縮部を通過し、且つ前記蒸発部に流入する前の冷媒を減圧させる減圧部(4)を有し、
    前記凝縮部と前記中間チューブとの間、及び前記蒸発部と前記中間チューブとの間には、それらの間の熱抵抗を、隣り合う前記第1チューブの間の熱抵抗、及び隣り合う前記第2チューブの間の熱抵抗よりも大きくする熱抵抗構造(60)が設けられている
    熱交換器。
  2. 前記凝縮部と前記中間チューブとの間に隙間が形成されるとともに、前記蒸発部と前記中間チューブとの間に隙間が形成され、
    前記熱抵抗構造は、前記凝縮部と前記中間チューブとの間に形成される隙間、及び前記蒸発部と前記中間チューブとの間に形成される隙間に設けられる空間(S11,S12)からなる
    請求項に記載の熱交換器。
  3. 前記凝縮部と前記中間チューブとの間に隙間が形成されるとともに、前記蒸発部と前記中間チューブとの間に隙間が形成され、
    前記熱抵抗構造は、前記凝縮部と前記中間チューブとの間、及び前記蒸発部と前記中間チューブとの間にそれぞれ設けられる熱抵抗部材(71,72)からなる
    請求項に記載の熱交換器。
  4. 前記熱抵抗部材は、前記凝縮部と前記中間チューブとの間に形成される隙間、及び前記蒸発部と前記中間チューブとの間に形成される隙間を閉塞するように配置されている
    請求項に記載の熱交換器。
  5. 前記凝縮部と前記中間チューブとの間に形成される隙間、及び前記蒸発部と前記中間チューブとの間に形成される隙間を閉塞する閉塞部材(50)を更に備える
    請求項又はに記載の熱交換器。
  6. 前記中間チューブは、キャピラリチューブである
    請求項1~5のいずれか一項に記載の熱交換器。
  7. 前記中間チューブは、前記減圧部として、他の部分よりも内径の小さい縮経部(130)を有している
    請求項1~5のいずれか一項に記載の熱交換器。
  8. 前記ヘッダタンクには、前記凝縮部を通過した冷媒を減圧させる減圧部(4)が設けられている
    請求項1~のいずれか一項に記載の熱交換器。
  9. 前記ヘッダタンクには、その内部通路を、前記凝縮部を流れる冷媒の通路となる凝縮部用内部通路と、前記蒸発部を流れる冷媒の通路となる蒸発部用内部通路とに区画する区画壁が設けられ、
    前記区画壁(22,31)には、空気層(S31,S32)が形成されている
    請求項1~のいずれか一項に記載の熱交換器。
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