JP7080477B2 - カーボンナノチューブを成長させる方法 - Google Patents

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本発明は、基板上の所望の場所にカーボンナノチューブを成長させる方法に関する。
優れた電気的特性および機械的特性を有する単層カーボンナノチューブ(SWCNT)は、電子デバイスや分子ナノセンシングなどのナノデバイスへの適用が期待されている。
カーボンナノチューブをナノデバイスの所望の位置に配置することは難しく、現状は次のようなプロセスで行われる。基板上にカーボンナノチューブを配置するためのアライメントマークを付与する。このようなアライメントマークは、電子ビームリソグラフィを行い、金属蒸着やスパッタリング後、リフトオフによって付与される。次いで、カーボンナノチューブを成長させるための触媒膜を、同様に電子ビームリソグラフィを行い、アライメントマークに形成した後、化学的気相成長法(CVD)により、触媒膜からカーボンナノチューブを成長させる。しかしながら、このようなプロセスは煩雑であるだけでなく、精度にも問題があり、より高精度に簡便に所望の位置にカーボンナノチューブを成長させることが望まれている。
一方、集束イオンビーム(FIB)を用いて、所望の位置に絶縁体である二酸化ケイ素を形成できることが知られている(例えば、非特許文献1を参照)。非特許文献1によれば、二酸化ケイ素の前駆体としてテトラエトキシシラン(TEOS)を用い、これにGaのFIBを照射することにより、照射した位置に二酸化ケイ素が形成されることを報告している。
また、金属触媒を用いることなく、二酸化ケイ素上にカーボンナノチューブを生成する技術が知られている(例えば、非特許文献2を参照)。非特許文献2によれば、SiO層を有するSi基板を管状炉に配置し、Ar雰囲気中、900℃にて、CHおよびHを導入することによって、密で均一なSWCNTが得られることを報告している。
しかしながら、後述する例2に示すように、非特許文献1の技術と非特許文献2の技術とを組み合わせても、所望の位置にカーボンナノチューブを成長できないことが分かった。したがって、FIBを用い所望の位置にカーボンナノチューブを成長できる技術が開発されることが望まれている。
Richard J.Youngら,J.Vac.Sci.Technol.B 13(6),Nov/Dec 1995 Bilu Liuら,J.Am.Chem.Soc.2009,131,2082-2083
以上から、本発明の課題は、基板上の所望の位置に高精度にカーボンナノチューブを成長させる方法を提供することである。
本発明による基板上にカーボンナノチューブを成長させる方法は、前記基板上にシリカ前駆体を供給するステップと、集束イオンビーム(FIB)を前記シリカ前駆体が供給された基板に照射し、前記シリカ前駆体に基づくシリカからなるシートを形成するステップであって、前記シートは、3nmを超え500nm以下の厚さ、および、面内方向において、長手方向に2μm以上5μm以下、短手方向に2μm以上5μm以下の大きさを有し、前記FIBが照射された基板上に形成される、ステップと、前記シートが形成された基板を少なくとも酸素を含有する雰囲気中で熱処理するステップと、化学的気相成長法(CVD)により前記シートから1本のカーボンナノチューブを成長させるステップとを包含し、これにより上記課題を解決する。
前記シートは、5nm以上50nmm以下の範囲の厚さを有してもよい。
前記シリカ前駆体は、アルコキシシランであってもよい。
前記アルコキシシランは、テトラエトキシシラン(TEOS)、メトキシシラン、エトキシシラン、プロポキシシラン、イソプロポキシシラン、アリールオキシシラン、テトラメトキシシラン(TMOS)、テトラプロポキシシラン(TPOS)、またはアミノプロピルシラン、アミノエチルアミノプロピルシラン、ビニルトリメトキシシラン、3-クロロプロピルトリエトキシシラン、3-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、グリシドキシプロポキシルトリメトキシシラン、グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、メルカプトプロピルトリエトキシシラン、メルカプトプロピルトリメトキシシラン、アミノプロピルトリメトキシシラン、3-アミノプロピルトリエトキ
シシラン、3-(2-アミノエチルアミノ)プロピルトリメトキシシラン、3-[2-(2-アミノエチルアミノ)エチルアミノ]プロピルトリメトキシシラン、[2(シクロヘキセニル)エチル]トリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシランおよびビニルトリエトキシシランからなる群から少なくとも1種選択されてもよい。 前記熱処理するステップは、酸素を含有する雰囲気中、700℃以上1500℃以下の温度範囲で、前記シートが形成された基板を熱処理してもよい。
前記熱処理するステップは、酸素を含有する雰囲気中、800℃以上1200℃以下の温度範囲で、前記シートが形成された基板を熱処理してもよい。
前記熱処理するステップは、前記シートが形成された基板を、1分以上2時間以下の時間、熱処理してもよい。
前記酸素を含有する雰囲気は、酸素と不活性ガスとの混合ガスであってもよい。
前記酸素と前記不活性ガスとの混合比は、体積比で、酸素:不活性ガス=10~40:90~60を満たしてもよい。
前記熱処理するステップは、前記シートの端部にシリカからなる粒子を形成してもよい。
前記粒子は、0.7nm以上70nm以下の範囲の直径を有してもよい。
前記成長させるステップは、前記熱処理された基板上に、炭素原子(C)を含有するガスを供給し、不活性ガス雰囲気中で加熱してもよい。
前記Cを含有するガスは、メタン、エチレン、アセチレン、一酸化炭素およびアルコールガスからなる群から少なくとも1種選択されてもよい。 前記成長させるステップは、400℃以上1500℃以下の温度範囲で行ってもよい。
前記FIBのイオン源は、液体金属であってもよい。
前記液体金属は、ガリウムであってもよい。
前記基板は、シリコン基板、化合物半導体基板、金属基板、ガラス基板、石英基板、プラスチック基板およびセラミック基板からなる群から選択されてもよい。
前記カーボンナノチューブは、単層カーボンナノチューブ、二層カーボンナノチューブおよび多層カーボンナノチューブからなる群から選択されてもよい。
前記カーボンナノチューブは、0.7nm以上70nm以下の範囲の直径を有してもよい。
本発明の基板上にカーボンナノチューブを成長させる方法は、基板上にシリカ前駆体を供給するステップと、集束イオンビーム(FIB)をシリカ前駆体が供給された基板に照射し、シリカ前駆体に基づくシリカからなり、3nmを超え500nm以下の厚さ、および、面内方向において、長手方向に2μm以上5μm以下、短手方向に2μm以上5μm以下の大きさを有するシートを、FIBが照射された基板上に形成するステップと、シートが形成された基板を少なくとも酸素を含有する雰囲気中で熱処理するステップと、化学的気相成長法(CVD)によりシートから1本のカーボンナノチューブを成長させるステップとを包含する。ここで、シリカからなるシートは、FIBによって基板上の所望の位置に形成される。さらに、シートは、酸素を含有する雰囲気中で熱処理されることによって、カーボンナノチューブの触媒として機能するので、続くCVDによって、そのシートを起点としてカーボンナノチューブが成長する。この結果、基板上の所望の位置にFIBを照射することによって、カーボンナノチューブを高精度に成長させることができる。
本発明の基板上の所望の位置にカーボンナノチューブを成長させるステップを示すフローチャート 本発明の基板上の所望の位置にカーボンナノチューブを成長させるプロシージャを示す図 例1の試料のSEM像を示す図 例2の試料のSEM像を示す図 例3~10の試料のSEM像を示す図 例10の試料のSEM像を示す図 例11の試料のSEM像を示す図 例12の試料のSEM像を示す図 例13の試料のSEM像を示す図 例1の試料のAFM像(a~b)、ラマンスペクトル(c~d)およびKatauraプロット(e)を示す図 例1の試料のAFM像(a)、高さプロファイル(b)、および、ステップS130の熱処理前後のEDSプロファイル(c~d)を示す図 例2の試料のアルゴンガス処理前後のEDSプロファイル(a~b)を示す図
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。なお、同様の要素には同様の番号を付し、その説明を省略する。
図1は、本発明の基板上の所望の位置にカーボンナノチューブを成長させるステップを示すフローチャートである。
図2は、本発明の基板上の所望の位置にカーボンナノチューブを成長させるプロシージャを示す図である。
ステップS110:図2(A)に示すように、基板210上にシリカ前駆体220を供給する。基板210は、シリカ前駆体220が位置できれば、平板状であっても、湾曲していてもよい。また、基板210は、後述する熱処理(S130)およびカーボンナノチューブの成長(S140)において、温度を上昇させても反応性のないものであればよい。具体的には、基板210は、シリコン基板、化合物半導体基板、金属基板、ガラス基板、石英基板、プラスチック基板およびセラミック基板からなる群から選択される。これらの基板は、入手が容易であり、温度を上昇させてもカーボンナノチューブとの反応性が低い。当業者であれば、用途に応じて、基板210を選択できる。
シリカ前駆体220は、後述する集束イオンビーム(FIB)230の照射によって分解され、シリカとなるものであれば特に制限はないが、好ましくは、アルコキシシランである。アルコキシシランは容易にシリカとなる。アルコキシシランの中でも、より好ましくは、テトラエトキシシラン(TEOS)、メトキシシラン、エトキシシラン、プロポキシシラン、イソプロポキシシラン、アリールオキシシラン、テトラメトキシシラン(TMOS)、テトラプロポキシシラン(TPOS)、またはアミノプロピルシラン、アミノエチルアミノプロピルシラン、ビニルトリメトキシシラン、3-クロロプロピルトリエトキシシラン、3-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、グリシドキシプロポキシルトリメトキシシラン、グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、メルカプトプロピルトリエトキシシラン、メルカプトプロピルトリメトキシシラン、アミノプロピルトリメトキシシラン、3-アミノプロピルトリエトキシシラン、3-(2-アミノエチルアミノ)プロピルトリメトキシシラン、3-[2-(2-アミノエチルアミノ)エチルアミノ]プロピルトリメトキシシラン、[2(シクロヘキセニル)エチル]トリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシランおよびビニルトリエトキシシランからなる群から少なくとも1種選択されるアルコキシシランである。これらは、いずれも、入手可能であり、FIBの照射によって分解されてシリカとなる。中でも、TEOSは容易にシリカとなるため好ましい。なお、本願明細書において、シリカとは、ケイ素の酸化物を意図しており、二酸化ケイ素(SiO)であってもよいし、酸素欠損したSiO(x<2)であってもよい。
ステップS120:図2(B)に示すように、集束イオンビーム(FIB)230をシリカ前駆体220が供給された基板210に照射する。これにより、FIBが照射されたシリカ前駆体220は分解され、シリカとなり、図2(C)に示すように、FIB230が照射された基板210上にシリカ前駆体220に基づくシリカからなるシート240が形成される。ここで、シート240の厚さは、3nmを超える。シート240の厚さが3nm以下であると、シート240が触媒として機能せず、カーボンナノチューブが成長しない。
FIB230のイオン源には、液体金属を使用でき、中でも、ガリウムが好ましい。ガリウムをイオン源とするFIB230であれば、通常のFIB装置を使用できる。FIB230の例示的な条件は、加速電圧が10KeV以上50KeV以下の範囲であり、イオンビーム電流が150pA以上400pA以下の範囲である。これにより、シリカ前駆体220が効率的に分解される。
シート240の形状や厚さは、FIB230の走査および照射条件によって制御できるが、シート240は、好ましくは、シート240の面内方向において、長手方向の長さが1μm以上1000μm以下を満たし、短手方向の長さが1μm以上1000μm以下を満たす。これにより、シート240がカーボンナノチューブの触媒として機能し得る。シート240は、より好ましくは、シート240の面内方向において、長手方向の長さが1μm以上100μm以下を満たし、短手方向の長さが1μm以上100μm以下を満たす。これにより、シート240からカーボンナノチューブの成長が促進し得る。シート240は、なおさらに好ましくは、シート240の面内方向において、長手方向の長さが2μm以上15μm以下を満たし、短手方向の長さが2μm以上15μm以下を満たす。
また、シート240は、好ましくは5nm以上5μm以下の範囲の厚さを有する。これにより、シート240がカーボンナノチューブの良好な触媒として機能し得る。シート240は、より好ましくは5nm以上1μm以下の範囲の厚さを有する。これにより、シート240からカーボンナノチューブの成長が促進し得る。シート240は、なお好ましくは5nm以上500nm以下の範囲の厚さを有する。シート240の厚さは、FIB230の照射時間によって制御され得、例示的には、1秒以上60分以下の範囲である。シート240の厚さは、照射時間が長いほど厚くなり、照射時間が短いほど薄くなる。FIB230の照射時間は、シート240の大きさおよび厚さにもよるが、例えば、長手方向の長さが2μm以上15μm以下を満たし、短手方向の長さが2μm以上15μm以下を満たし、3nmを超えて1μm以下の厚さを有するシートを形成する場合、上述の加速電圧およびイオンビーム電流の範囲において、1秒以上300秒以下の範囲である。
図2においてシート240は矩形の形状を有するが、シート240の形状は矩形に限らない。シート240は、円形、楕円形、三角形等任意の形状であってよい。この場合も、長手方向および短手方向が上述の範囲を満たすことが好ましい。シート240の形状は、基板210上に所定の形状を有するマスクを配置したり、FIBの装置にビームの走査パターンを予め設定したりすることによって容易に制御できる。
ステップS120で得られたシリカからなるシート240は、上述したようにシリカからなるが、FIBによる金属やシリカ前駆体による炭素を含有していてもよい。この場合、金属の含有量は、好ましくは、0モル%を超えて20モル%以下の範囲であり、炭素の含有量は、好ましくは、0モル%を超えて40モル%以下の範囲である。この範囲であれば、後述する熱処理において、炭素は燃焼し、金属は揮発するため、カーボンナノチューブの成長に影響はない。
ステップS110およびS120は、シリカ前駆体を供給可能にした真空チャンバおよびビーム源を備えた集束イオンビーム(FIB)システムを用いて実施される。
ステップS130:シート240が形成された基板210を少なくとも酸素を含有する雰囲気中で熱処理する。これにより、図2(D)に示すように、シート240は、不純物の炭素や金属が除去された、カーボンナノチューブの触媒として機能し得るシート250となる。熱処理条件は、好ましくは、酸素を含有する雰囲気中、700℃以上1500℃以下の温度範囲である。700℃よりも低いと、シート240中に含有される金属が揮発しない場合がある。1500℃より高いと、シート240の品質が劣化する場合がある。熱処理条件は、より好ましくは、酸素を含有する雰囲気中、800℃以上1200℃以下の温度範囲である。この範囲であれば、シート240中の炭素および金属を効率的に除去される。
熱処理条件は、上述の温度条件に加えて、より好ましくは、1分以上2時間以下の時間である。1分より短い場合、金属の揮発あるいは不純物炭素の燃焼が十分ではない虞がある。シート240を2時間より長く熱処理しても、燃焼の効果は変化しないので、非効率である。熱処理条件は、さらに好ましくは、10分以上1時間以下の時間である。これにより効率的にシート240は熱処理される。熱処理条件は、さらに好ましくは、20分以上40分以下の時間である。
酸素を含有する雰囲気は、例示的には、酸素と、窒素やアルゴン等の不活性ガスとの混合ガスであってもよい。酸素と不活性ガスとの混合比は、好ましくは、体積比で、酸素:不活性ガス=10~40:90~60を満たす。また、このような混合ガスをフローしながら熱処理してもよい。
ステップS130で得られたシート250は、上述したように不純物の炭素や金属を含有しない。また、シート250は、好ましくは、シート250の端部にシリカからなる粒子260を有し、後述する化学的気相成長法(CVD)によって粒子260からカーボンナノチューブが成長し得る。このような粒子260は、0.7nm以上70nm以下の範囲の直径を有しており、この直径に基づいてカーボンナノチューブが成長する。好ましくは、粒子260は、0.7nm以上30nm以下を有する。例えば、粒子260nmの直径が1nm以上4nm以下の範囲を有すれば、1nm以上4nm以下の範囲の直径(チューブ径)を有する単層カーボンナノチューブの成長が促進する。なお、本明細書において、シート250が不純物の炭素や金属を含有しないとは、分析装置の検出限界以下であることを意図する。
ステップS140:図2の(E)に示すように、化学的気相成長法(CVD)によりシート250から(より詳細には、シート250の粒子260から)カーボンナノチューブ270を成長させる。CVDを用いたカーボンナノチューブの成長は既知の方法を採用できる。
例示的には、ステップS130で熱処理された基板210上に炭素原子(C)を含有するガスを供給し、窒素、アルゴン等の不活性ガス雰囲気中で加熱すればよい。Cを含有するガスは、好ましくは、メタン、エチレン、アセチレン、一酸化炭素およびアルコールからなる群から少なくとも1種選択されるガスである。これらは、カーボンナノチューブの原料となり得、入手が容易である。
好ましくは、成長温度は、400℃以上1500℃以下の温度範囲である。400℃を下回ると、カーボンナノチューブが成長しない場合がある。1500℃を超えると、良質なカーボンナノチューブが得られない場合がある。より好ましくは、成長温度は、600℃以上1200℃以下の温度範囲である。この範囲であれば、効率的にカーボンナノチューブが成長する。加熱時間は、成長するカーボンナノチューブの長さに依存するが、例示的に10分以上2時間以下の時間範囲である。
ステップS130やステップS140は、原料ガス等を供給可能であり、真空排気可能な通常の真空チャンバや管状炉を備えたCVD装置を用いて実施され得る。
このようにして得られたカーボンナノチューブ270は、単層カーボンナノチューブ、二層カーボンナノチューブ、多層カーボンナノチューブであってもよいが、上述の製造条件を調整することによって、単層カーボンナノチューブを得ることができる。また、カーボンナノチューブ270は、粒子260の直径に依存して、好ましくは、0.7nm以上70nm以下の範囲の直径(チューブ径)を有し、より好ましくは、0.7nm以上30nm以下の範囲の直径を有し、さらに好ましくは、1nm以上4nm以下の範囲の直径を有する。1nm以上4nm以下の範囲の直径を有する場合、カーボンナノチューブ270は、単層カーボンナノチューブであり得る。
本願発明者らは、上述のステップS110~S140によって、基板210のFIBを照射した位置にシート250を形成することにより、そのシート250を起点としてカーボンナノチューブ270を成長させることに成功した。また、驚くべきことに、シート250の大きさによって成長するカーボンナノチューブ270の量を制御できることが分かった。詳細には、シート250がシート面内方向に小さい場合、成長するカーボンナノチューブの本数は少なくなり、シート250がシート面内方向に大きい場合、成長するカーボンナノチューブの本数は多くなる。例えば、1本だけカーボンナノチューブを得たい場合には、シート250(あるいは、熱処理前のシート240)が、シート面内方向に、長手方向に2μm以上5μm以下、短手方向に2μm以上5μm以下の大きさを有すればよい。
次に具体的な実施例を用いて本発明を詳述するが、本発明がこれら実施例に限定されないことに留意されたい。
[例1~13]
例1~13では、基板210としてSiO自然酸化膜付シリコン基板(大きさ:5mm×5mm×0.5mm)を、シリカ前駆体220としてテトラエトキシシラン(TEOS:トリケミカル研究所株式会社)を用い、集束イオンビーム(FIB)システム(SIIナノテクノロジー株式会社製、SMI9800SE)により種々の大きさおよび厚さのシリカからなるシート240を基板上に製造した。その後、シート240を熱処理し、炭素原子を含有する原料としてメタン(CH)を用い、化学的気相成長法(CVD)によりカーボンナノチューブを成長させた。なお、液体金属にはガリウムを用いた。
基板上にTEOSを供給し、FIBの照射条件を表1のように設定し、種々の大きさのシート240を基板210上に形成した(図1のステップS110~S120)。なお、FIBは、3×10-3Paの真空下にて、2μm×2μm、5μm×5μm、5μm×10μmの3種類の大きさとなるよう走査した。例1~13で得られたシート240が、走査型電子顕微鏡(SEM、日立株式会社製、SU-70)により表1で設定した大きさおよび厚さを有することを確認した。
Figure 0007080477000001
次いで、後述する熱CVDで使用する石英からなる管状炉(アサヒ理化製作所製)にシート240が形成された基板210を設置し、表2に示す条件で熱処理し、カーボンナノチューブを成長させる触媒となるシート250を得た(図1のステップS130)。なお、管状炉は大気中、900℃で予加熱されており、基板210を室温から直接管状炉内に配置し、表2に示す酸素および/またはアルゴンの流量を流し、所定時間加熱した。
Figure 0007080477000002
次いで、熱CVDによりシート250からカーボンナノチューブを成長させた(図1のステップS140)。詳細には、炉内の温度を900℃に維持したまま、炉内を1Paまで排気し、1atmとなるまでアルゴンを注入し、次いで、水素(H)ガス(200sccm)を1分間フローした。その後、メタンガス(300sccm)と水素ガス(100sccm)とを同時に20分間フローし、カーボンナノチューブを成長させた。20分後、水素ガス(200sccm)をフローしながら炉を室温まで冷却した。
このようにして得られた例1~13の試料を、走査型電子顕微鏡(SEM、日立株式会社製、SU-70)により観察した。結果を図3~図9に示す。例1~13の合成物を原子間力顕微鏡(AFM、日立株式会社製、Nanocute)、ラマン分光器(Renishaw製、InVia)およびSEM付属のエネルギー分散型X線分光器(EDS、EDAX/AMETEX社製、Genesis APEX4)を用いて調べた。結果を図10~図12に示し、説明する。
図3は、例1の試料のSEM像を示す図である。
図4は、例2の試料のSEM像を示す図である。
図5は、例3~10の試料のSEM像を示す図である。
図6は、例10の試料のSEM像を示す図である。
図7は、例11の試料のSEM像を示す図である。
図8は、例12の試料のSEM像を示す図である。
図9は、例13の試料のSEM像を示す図である。
図3によれば、例1の試料は、シート面内方向に5μm×10μmの大きさを有し、厚さ10nmを有するシートから多数の線状の生成物が成長したことが分かった。同様に、例4~例13の試料は、シートの大きさによって、線状の生成物の数は異なるものの、いずれも、シートから線状の生成物が成長した。特に、例11~例13は、シート面内方向に、長手方向に2μm以上5μm以下、短手方向に2μm以上5μm以下の大きさのシートを有しており、シートから唯一1本の線状の生成物が成長した。一方、酸素を含有する雰囲気で熱処理をしていない例2、および、厚さ3nm以下を有するシートを用いた例3の試料は、シートから線状の生成物は成長しなかった。図6は、図5に示す例10の試料の結果を拡大して示す。
図10は、例1の試料のAFM像(a~b)、ラマンスペクトル(c~d)およびKatauraプロット(e)を示す図である。
図10(a)および(b)によれば、例1の試料の線状の生成物は、直径1.7nmを有していることが分かった。図10(c)によれば、波長532nmのレーザで検出されたG-バンド(炭素原子の6角格子内振動)のピークは、約1580cm-1近傍に現れ、アモルファスカーボン等のダングリングボンドを有する炭素原子に起因するD-バンドのピークは見られなかった。このことから、生成物は、欠陥を有しない単層カーボンナノチューブ(SWCNT)であることが分かった。
また、図10(d)によれば、波長633nmのレーザで検出されたRBMピークは、周波数ωRBM194cm-1に現れた。式d=248/ωRBMにこの値を代入し、カーボンナノチューブの直径を算出したところ、1.3nmと算出された。この値は、図10(b)から測定した値(1.7nm)に良好に一致した。なお、303cm-1のピークは基板のシリコンに基づく。図示しないが、例4~例13の試料の線状の生成物も同様のラマンスペクトルを示し、1~4nmの直径を有した。
さらに、図10(e)に示すように、Katauraプロットを用いて、単層カーボンナノチューブの螺旋度(カイラリティ)を求めた。単層カーボンナノチューブの光学エネルギー遷移とカーボンナノチューブの直径との関係を示すKatauraプロットには、波長633nmのレーザ(エネルギー1.96eV)からの入射フォトンの共鳴領域が示される。なお、図10(e)には50meVの共鳴窓を併せて示す。図10(e)において、丸および四角は、それぞれ、金属型および半導体型の単層カーボンナノチューブを表す。ここで、螺旋度(12,6)および直径1.26nmを有する金属型単層カーボンナノチューブは、RBMのピーク位置(194cm-1)に良好に一致した。このことから、例1の試料におけるカーボンナノチューブは、螺旋度(12,6)および直径1.26nmを有する金属型単層カーボンナノチューブであることが確認された。この結果は、図10(b)および図10(d)の結果に良好に一致した。図示しないが、例4~例13の試料の線状の生成物も同様に金属型単層カーボンナノチューブであることが分かった。
以上の結果から、図1に示す製造方法を実施することにより、カーボンナノチューブを、FIBを照射した位置に成長させることができることが分かった。特に、カーボンナノチューブの成長には、触媒として、3nmを超えるシリカからなるシートを用い、さらに、そのシートは少なくとも酸素を含有する雰囲気中で熱処理された後にCVDを実施する必要があることが示された。
図11は、例1の試料のAFM像(a)、高さプロファイル(b)、および、ステップS130の熱処理前後のEDSプロファイル(c~d)を示す図である。
図12は、例2の試料のアルゴンガス処理前後のEDSプロファイル(a~b)を示す図である。
図11(a)によれば、例1の試料は、シートの端部に粒子260が位置しており、その粒子260からカーボンナノチューブ270が成長していることが分かる。図11(b)によれば、粒子260の直径(2μm)は、カーボンナノチューブ270の直径(1.7nm)に匹敵していた。
図11(c)は、ステップS130の熱処理前の例1のシートのEDSスペクトルを示し、図11(d)は、ステップS130の熱処理後の例1のシートのEDSスペクトルを示す。なお、EDSは、5KeVの電子ビームエネルギーで実施された。
図11(c)によれば、ステップS130の熱処理前のシートは、酸素(O)、ケイ素(Si)、炭素(C)およびガリウム(Ga)を含有することが分かった。ここで、酸素およびケイ素は、TEOSが分解して生成したシリカに基づき、炭素は、TEOSの分解後に残留する不純物炭素であり、ガリウムは、FIBに基づく。一方、図11(d)によれば、ステップS130の熱処理後のシートは、酸素およびケイ素を含有し、炭素およびガリウムを検出限界レベルで含有しないことがわかった。このことから、ステップS130における酸素を含有する雰囲気中での熱処理によって、シート中の不純物の炭素は燃焼し、ガリウムは揮発することが示された。
図12(a)は、アルゴンガス処理前の例2のシートのEDSスペクトルを示し、図12(b)は、アルゴンガス処理後の例2のシートのEDSスペクトルを示す。図12(a)は、図11(c)と同様のスペクトルを示した。図12(b)によれば、アルゴンガス処理後のシートも、図12(a)と同様に、酸素、ケイ素、炭素およびガリウムを含有していた。このことから、アルゴンガスのみでシートを熱処理しても、不純物の炭素やガリウムを除去することはできないことが示された。また、例2の試料は、その後のCVDによるカーボンナノチューブの成長を行っても、カーボンナノチューブは成長しなかった。
以上の結果から、シートが、カーボンナノチューブの触媒として機能するためには、シートは、不純物の炭素やガリウムを含有しないシリカからなる必要があることが示された。また、図1に示す製造方法において、CVDによるカーボンナノチューブの成長に先立って、酸素を含有する雰囲気でシリカからなるシートを熱処理することが必須であることが示された。
以上の結果を簡便のため表3にまとめる。
Figure 0007080477000003
本発明の方法を採用すれば、所望の位置にカーボンナノチューブを成長させることができるので、電子デバイスや分子ナノセンシングなどのナノデバイスへの実装が容易となる。
210 基板
220 シリカ前駆体
230 集束イオンビーム(FIB)
240、250 シート
260 粒子
270 カーボンナノチューブ

Claims (19)

  1. 基板上にカーボンナノチューブを成長させる方法であって、
    前記基板上にシリカ前駆体を供給するステップと、
    集束イオンビーム(FIB)を前記シリカ前駆体が供給された基板に照射し、前記シリカ前駆体に基づくシリカからなるシートを形成するステップであって、前記シートは、3nmを超え500nm以下の厚さ、および、面内方向において、長手方向に2μm以上5μm以下、短手方向に2μm以上5μm以下の大きさを有し、前記FIBが照射された基板上に形成される、ステップと、
    前記シートが形成された基板を少なくとも酸素を含有する雰囲気中で熱処理するステップと、
    化学的気相成長法(CVD)により前記シートから1本のカーボンナノチューブを成長させるステップと
    を包含する、方法。
  2. 前記シートは、5nm以上50nm以下の範囲の厚さを有する、請求項1に記載の方法。
  3. 前記シリカ前駆体は、アルコキシシランである、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記アルコキシシランは、テトラエトキシシラン(TEOS)、メトキシシラン、エトキシシラン、プロポキシシラン、イソプロポキシシラン、アリールオキシシラン、テトラメトキシシラン(TMOS)、テトラプロポキシシラン(TPOS)、またはアミノプロピルシラン、アミノエチルアミノプロピルシラン、ビニルトリメトキシシラン、3-クロロプロピルトリエトキシシラン、3-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、グリシドキシプロポキシルトリメトキシシラン、グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、メルカプトプロピルトリエトキシシラン、メルカプトプロピルトリメトキシシラン、アミノプロピルトリメトキシシラン、3-アミノプロピルトリエトキシシラン、3-(2-アミノエチルアミノ)プロピルトリメトキシシラン、3-[2-(2-アミノエチルアミノ)エチルアミノ]プロピルトリメトキシシラン、[2(シクロヘキセニル)エチル]トリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシランおよびビニルトリエトキシシランからなる群から少なくとも1種選択される、請求項3に記載の方法。
  5. 前記熱処理するステップは、酸素を含有する雰囲気中、700℃以上1500℃以下の温度範囲で、前記シートが形成された基板を熱処理する、請求項1~4のいずれかに記載の方法。
  6. 前記熱処理するステップは、酸素を含有する雰囲気中、800℃以上1200℃以下の温度範囲で、前記シートが形成された基板を熱処理する、請求項5に記載の方法。
  7. 前記熱処理するステップは、前記シートが形成された基板を、1分以上2時間以下の時間、熱処理する、請求項5または6に記載の方法。
  8. 前記酸素を含有する雰囲気は、酸素と不活性ガスとの混合ガスである、請求項5~7のいずれかに記載の方法。
  9. 前記酸素と前記不活性ガスとの混合比は、体積比で、酸素:不活性ガス=10~40:90~60を満たす、請求項8に記載の方法。
  10. 前記熱処理するステップは、前記シートの端部にシリカからなる粒子を形成する、請求項1~9のいずれかに記載の方法。
  11. 前記粒子は、0.7nm以上70nm以下の範囲の直径を有する、請求項10に記載の方法。
  12. 前記成長させるステップは、前記熱処理された基板上に、炭素原子(C)を含有するガスを供給し、不活性ガス雰囲気中で加熱する、請求項1~11のいずれかに記載の方法。
  13. 前記Cを含有するガスは、メタン、エチレン、アセチレン、一酸化炭素およびアルコールガスからなる群から少なくとも1種選択される、請求項12に記載の方法。
  14. 前記成長させるステップは、400℃以上1500℃以下の温度範囲で行う、請求項1~13のいずれかに記載の方法。
  15. 前記FIBのイオン源は、液体金属である、請求項1~14のいずれかに記載の方法。
  16. 前記液体金属は、ガリウムである、請求項15に記載の方法。
  17. 前記基板は、シリコン基板、化合物半導体基板、金属基板、ガラス基板、石英基板、プラスチック基板およびセラミック基板からなる群から選択される、請求項1~16のいずれかに記載の方法。
  18. 前記カーボンナノチューブは、単層カーボンナノチューブ、二層カーボンナノチューブおよび多層カーボンナノチューブからなる群から選択される、請求項1~17のいずれかに記載の方法。
  19. 前記カーボンナノチューブは、0.7nm以上70nm以下の範囲の直径を有する、請求項18に記載の方法。
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