JP7080437B2 - 連続抽出・乾燥装置 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、原料を連続的に大量に処理することが可能であるマイクロ波を利用した原料再資源化装置(101)が記載されている(図4参照)。
より具体的には、原料を投入するための投入口(102)と原料を排出するための排出口(103)を有する処理タンク(104)と、マイクロ波を発生するマイクロ波発生機(105)と、マイクロ波発生機により発生したマイクロ波を処理タンク内に導く導波管(106)と、マイクロ波による加熱により処理タンクから蒸発した原料の蒸気を冷却凝縮する冷却凝縮器(107)と、冷却凝縮器により凝縮された液体を回収する回収タンク(108)と、導波管(106)と処理タンク(104)外周面との接続部にマイクロ波を透過するマイクロ波透過材を備えており、処理タンクは、処理タンク内に投入した原料を投入口(102)側から排出口(103)側へ搬送するスクリューコンベア(108)を有し、マイクロ波透過材の接続位置は、処理タンク(104)本体内の原料の充填部に位置することを特徴とするマイクロ波を利用した再資源化装置(101)が記載されている。
しかしながら、このようなスクリューコンベヤ方式では、スクリューコンベヤに繊維が絡みついて搬送が困難な繊維質の多い植物原料や、処理タンク排出弁に付着して排出弁の開閉動作に支障をきたし故障を招く虞のある珈琲豆等の硬くて水分量が少ない植物原料の処理はできず、処理できる原料の種類が限られていた。
それゆえに、従来の再資源化装置よりも、処理できる原料の種類が多い、汎用性の優れた装置が求められている。
前記処理タンク内にマイクロ波を照射するマイクロ波照射部と、
前記マイクロ波による加熱により前記処理タンクから蒸発した前記原料の抽出成分を含む蒸気を冷却凝縮する冷却凝縮器と、
前記冷却凝縮器により凝縮された抽出成分を回収する回収タンクと、
前記処理タンク内を減圧にするための減圧手段とを備え、
前記処理タンクは、前記投入口から前記処理タンク内を通って前記排出口に前記原料を搬送するためのローラーコンベヤまたはコンベヤレールである搬送手段と、
前記搬送手段上で、前記原料を搬送するための容器とを備え、
前記原料は、液状物であり、前記容器に収容された状態で、前記搬送手段上を搬送されることを特徴とする、連続抽出・乾燥装置に関する。
前記処理タンクは、前記排出口と前記処理タンクとを連結する排出経路を有し、前記排出経路内の上流と下流にそれぞれ開閉式の第三シャッターと第四シャッターを配し、前記第三シャッターと前記第四シャッターの間に排出側予備室を備えていることを特徴とする請求項1に記載の装置に関する。
マイクロ波を発生するマイクロ波発生機と、
前記マイクロ波発生機により発生したマイクロ波を前記処理タンク内に導く導波管と、
前記導波管と前記処理タンク外周面との接続部にマイクロ波を透過するマイクロ波透過材とを備えていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の装置に関する。
前記導波管は、前記処理タンクと接続される端部にフランジを有し、
前記マイクロ波透過材は、前記処理タンクの外面側において前記フランジに当接していることを特徴とする、請求項3に記載の装置に関する。
加えて、容器に収容した状態で原料を処理するため、原料の原型を崩さずに原料を処理することができる。
また、この原料からの蒸気を冷却凝縮器に集めて冷却し、得られた精油等の抽出成分を回収タンクに回収することができる。
さらに、減圧下での原料の処理を可能にし、高温による原料成分の劣化・変質を防止することができる。
また、マイクロ波透過材が処理タンクの内面から外面に向かうにつれて大となる形状をなし、且つ導波管が処理タンクと接続される端部にフランジを有し、マイクロ波透過材が処理タンクの外面側においてフランジに当接しており、導波管とマイクロ波透過材を、フランジを介して接続することで、マイクロ波を効率よく原料へ照射するためのアンテナとしての機能、導波管への原料の浸入防止と、減圧時の気密窓としての機能を併せ持つことができる。
図1は、本発明に係る連続抽出・乾燥装置の全体構成図である。
抽出溶媒としては、原料の種類に応じて適当に選択すれば良く特に限定されないが、例えば水、メタノールやエタノール等のアルコール類、エーテル類、ヘキサン、アセトン、酢酸エチル、テトラヒドロフラン等を例示することができる。一般に、マイクロ波抽出の場合は抽出能力に優れており、原料単独で抽出可能な例が多いが、抽出溶媒を用いる場合は水が安全且つ安価であるために好適に用いられる。
処理タンク(4)は、長さ方向の一端(上流端)に原料(M)の投入口(2)を有し、他端(下流端)に原料(M)の排出口(3)を有している。
処理タンク(4)の内部には、原料(M)が収納された容器(10)を投入口(2)側から排出口(3)側へ搬送する搬送手段(9)が設けられている。
たとえば、搬送手段(9)として、具体的には、原料(M)が収納された容器(10)を載せて、または吊り下げて搬送できるコンベヤ等が挙げられる。
搬送手段(9)として用いるコンベアは、ローラーコンベヤまたはコンベヤレールであることが望ましい。
搬送手段(9)として、ローラーコンベヤまたはコンベヤレールを用いることにより、原料(M)を収容した容器(10)を大量且つ安定に搬送することができる。
また、搬送手段(9)として、コンベヤレールを用いることにより、レールの下方からマイクロ波を照射して、容器(10)の底側からも効果的にマイクロ波を照射することができる。
なお、搬送手段(9)は、自走式でなくても良い。例えば、レールやローラを設置して、原料(M)の収容された容器(10)を、押出シリンダー等の押出手段(図示せず)で押しながら搬送しても良い。
マイクロ波照射部(5)の構成は特に限定されず、処理タンク(4)内にマイクロ波を照射することができるものであればいかなるものでも用いることができる。
上記の通り、マイクロ波照射部(5)の構成は限定されないが、たとえば、マイクロ波照射部(5)は、マイクロ波を発生するマイクロ波発生機(51)と、マイクロ波発生機(51)により発生したマイクロ波を処理タンク(4)内に導く導波管(52)と、導波管(52)と処理タンク(4)外周面との接続部にマイクロ波を透過するマイクロ波透過材(53)とを備えている。
また、原料(M)の焦げ付きを防ぐため、原料(M)の搬送方向の上流側に設置されている連続照射用マイクロ波発生機(51)によりマイクロ波を連続照射し、下流側に設置されているパルス照射用マイクロ波発生機(51)によりマイクロ波をパルス照射することが好ましい。
含水率の低い排出側の原料(M)に対してマイクロ波をパルス照射することで、原料(M)の焦げ付きおよび精油の品質低下を防ぎながら、原料(M)を乾燥させることができる。
なお、原料(M)の種類や状態に応じて連続照射用マイクロ波発生機(51)とパルス照射用マイクロ波発生機(51)の配置は適宜変更することができる。
図2(A)に示す如く、マイクロ波透過材(53)は導波管(52)と処理タンク(4)外周面との接続部に配置されており、マイクロ波透過材(53)、フランジ(54)、導波管(52)、マイクロ波発生機(51)の順に処理タンク(4)に接続されている。
図2(B)に示す如く、マイクロ波透過材(53)の処理タンク(4)内面側の表面形状が処理タンク(4)の内面と凹凸なく接続する平面または曲面をなし、且つ処理タンク(4)の内面から外面に向かうにつれて大となる形状をなしている。
導波管(52)は処理タンク(4)と接続される端部にフランジ(54)を有する。
また、マイクロ波透過材(53)は処理タンク(4)の外面側においてフランジ(54)に当接している。
図2(B)に示す如く、マイクロ波透過材(53)と導波管(52)はフランジ(54)を介して接続される。
図3に示す如く、パルス照射用マイクロ波発生機(51)は、マイクロ波の照射位置を切り替えるためのマイクロ波切り替え機(55)を導波管(52)とマイクロ波発生機(51)の間に配することで、パルス照射を行うように構成されていることが望ましい。
これにより、パルス照射用マイクロ波発生機(51)の電源をオンオフしてパルス照射を行った場合と比較して、パルス照射用マイクロ波発生機(51)が持つ出力を有効活用でき、且つパルス照射用マイクロ波発生機(51)に大きな負荷を与えずにパルス照射を行うことができる。
より具体的には、図3に示す如く、導波管(52)は、一体としてまたは別体として二つに枝分かれしていても、それより多く枝分かれしているものであっても良い。
このように枝分かれした導波管(52)とマイクロ波発生機(51)の間にマイクロ波切り替え機(55)は配される。
導波管(52)が枝分かれしているため、一台のマイクロ波発生機につき複数の照射口へマイクロ波を照射するので、マイクロ波発生機の電源をオンオフしてパルス照射を行った場合と比較して、必要なマイクロ波発生機の台数が少なくてすむ。
その後、ある一定の時間が経過したらマイクロ波切り替え機(55)によってマイクロ波の照射位置が切り替えられ、別の枝にマイクロ波が照射される。
この動作を繰り返すことでマイクロ波発生機の電源を入れたり切ったりしなくても、マイクロ波のパルス照射を実現できる。
このようにマイクロ波切り替え機(55)を備えることで、マイクロ波発生機(51)が持つ出力を有効活用でき、且つマイクロ波発生機を連続運転状態にしたまま、電源の入/切操作を繰り返しているのと同様にパルス照射を、マイクロ波発生機(51)に大きな負荷をかけずに実現できる。
また、公知のマイクロ波切り替え機として、機械的機構を用いたものがある。具体的にはロータリースイッチ等が挙げられる。
排気ダクトの材質としてはいずれのものであっても良く、木材、金属、合成樹脂又はそれらの組み合わせを使用しても良いが、耐熱性を有する材質であることが望ましい。
通路の他端部は、冷却凝縮器(6)に接続されている。
通路(11)を通って処理タンク(4)の上方部分から冷却凝縮器(6)内に供給された抽出成分含有蒸気は、冷却装置(61)から供給される冷媒により冷却されて液化し、冷却凝縮器(6)の底部に連結された回収タンク(7)内に回収される。
特に限定されないが、安価であることから水が好適に冷媒として使用される。
回収タンク(7)の上方部分は、第一配管(12)を介して減圧手段である真空ポンプ(81)に接続されている。
真空ポンプ(81)を駆動すると、第一配管(12)、冷却凝縮器(6)および通路(11)を介して処理タンク(4)内が減圧される。
処理タンク(4)内を減圧することで沸点が下がることを利用して、香気成分等の抽出成分の品質を損なわずに低温で抽出することができる。
投入経路(21)内の上流と下流にそれぞれ開閉式の第一シャッター(22)および第二シャッター(23)を配し、第一シャッター(22)と第二シャッター(23)の間に投入側予備室(24)を備えている。
処理タンク(4)の排出口(3)は側方に向けて開口しており、排出口(3)と処理タンク(4)は排出経路(31)により連結されている。
排出経路(31)内の上流と下流にそれぞれ開閉式の第三シャッター(32)および第四シャッター(33)を配し、第三シャッター(32)と第四シャッター(33)の間に排出側予備室(34)を備えている。
第一乃至第四シャッターの開閉の様式は特に限定されず、上下開閉式や、左右開閉式、観音開き等が挙げられる。
そのため、処理タンク(4)内を一定の真空度に保持しつつ原料を連続的に処理することができる。
したがって、固形物だけでなく、液体の原料(M)の抽出や濃縮もできる。
なお、投入側予備室(24)は第二配管を介して、排出側予備室(34)は第三配管を介してそれぞれ真空ポンプ(81)に接続されていても良い。
真空ポンプ(81)および第二真空ポンプ(82)を駆動すると、処理タンク(4)、投入側予備室(24)および排出側予備室(34)内が減圧される。
真空ポンプ(81)の出力(真空度)は、原料の種類に応じて変更することができる。
処理タンク(4)、投入側予備室(24)および排出側予備室(34)の間にそれぞれ第一配管(12)、第二配管(13)、第三配管(14)を設けた場合、処理タンク(4)内、投入側予備室(24)内および排出側予備室(34)内を1つの真空ポンプ(81)で減圧することができる。
そのため、簡易な構成で制御性に優れたものとなり、処理タンク(4)内を一定の真空度に保持しつつ原料を連続的に処理することができる。
圧力センサは、特に限定されず、たとえば、ダイヤフラム式圧力センサを用いることができる。
また、本発明に係る連続抽出・乾燥装置(1)は、これらの圧力センサの検出結果に基づいて、真空ポンプ(81)および第二真空ポンプ(82)の駆動、第二配管(13)および第三配管(14)に配された電磁弁である大気開放弁および流路開放弁、第一シャッター(22)、第二シャッター(23)、第三シャッター(32)、第四シャッター(33)の開閉を制御する制御手段(図示せず)を有していても良い。
制御手段は、CPUおよびメモリ(RAM、ROM)等を備えたコンピュータからなる。
メモリには真空ポンプ(81)および第二真空ポンプ(82)の駆動、第二配管(13)および第三配管(14)に配された電磁弁である大気開放弁および流路開放弁、第一シャッター(22)、第二シャッター(23)、第三シャッター(32)、第四シャッター(33)の開閉を自動制御するためのプログラムが記憶されており、制御手段は当該プログラムを実行することにより上記自動制御を実現する。
制御手段のメモリには、搬送手段(9)およびマイクロ波発生機(51)の照射を自動制御するためのプログラムが記憶されており、制御手段は、温度センサの検出結果に基づいて、当該プログラムを実行することにより上記自動制御を実現する。
処理タンク(4)内の温度は通常、原料の含水率が高い場合は一定であり、含水率が低下すると上昇する。
処理タンク(4)内の温度が所定の温度を超える場合、制御手段は、原料の焦げ付きを防ぐための搬送手段(9)の搬送速度を上げ、処理タンク(4)内の温度を下げるためマイクロ波発生機(51)の照射を小さくするようにプログラムを実行する。
温度センサは特に限定されないが、安価で取り付けが容易という理由から熱電対、測温抵抗体等を使用するのが好ましい。
温度センサを用いて処理タンク(4)内の温度を制御することにより、温度上昇による原料の焦げ付きおよび抽出成分の品質低下を防ぎながら原料を乾燥させることができる。
このようにのぞき窓を備えることで、投入側予備室(24)、排出側予備室(34)および処理タンク(4)内の原料の状態を確認することができる。
前段階処理装置として、柑橘類等を搾汁した後、その搾汁残渣を排出する搾汁装置等が挙げられる。
以下に、自動送り前処理装置を用いて前段階処理装置から連続抽出・乾燥装置(1)の投入口(2)に配置された容器(10)に原料(M)を搬送する方法について説明する。
まず、前段階処理装置からベルトコンベア等で搬送された原料(M)は自動送り前処理装置の投入部に投入される。
ベルトコンベアでなくとも原料を搬送することができる別の機構を備えていても良く、前段階処理装置から直接投入部へ原料が投入されても良い。
投入された原料は第一自動送り装置によって粉砕機へ搬送される。
第一自動送り装置の原料を搬送する機構としてスクリューコンベア、ベルトコンベア等が挙げられるが、特に限定されない。
粉砕機によって粉砕された原料は第二自動送り装置によって投入口(2)に配置された容器(10)へ搬送される。
第二自動送り装置の原料を投入口(2)に配置された容器(10)へ搬送する機構としてモーノポンプ、スクリューコンベア等が挙げられるが、特に限定されない。
容器(10)の形状や材質は特に限定されず、原料(M)をその内部に収容することができるものであって、処理タンク(4)に搬入でき、且つマイクロ波の照射に耐性のあるものであればいかなるものでも用いることができる。
上記の通り、容器(10)の材質は特に限定されないが、例えば、電子レンジで使われるタッパ等のポリプロピレン樹脂は、マイクロ波を透過(発熱しない)し、かつ安価で割れにくいため、容器(10)の材質として好ましい。
また、容器(10)の形状や材質は、処理する原料(M)の種類や処理後に得たい原料(M)の状態に合わせて、適宜選択することができる。
原料(M)は、容器(10)に収容された状態で処理されるため、異なる原料を隣り合う容器に入れて混ざり合うことなく同時に処理することが可能となる。
加えて、原料(M)が処理タンク(4)の内壁や搬送手段(9)に付着する虞がないため、処理タンク(4)内の掃除等のメンテナンスが容易となる。
さらに、原料(M)は、原型を崩さずに乾燥状態とすることができるため、ドライフルーツ等の食品乾燥装置として使用することができる。この機能は、従来のスクリューコンベヤ式の装置ではなし得ない機能である。
まず、真空ポンプ(81)および/または第二真空ポンプ(82)を駆動し、第一シャッター(22)および第二シャッター(23)を閉じた状態で、第二配管(13)の大気開放弁を開き且つ流路開放弁を閉じることにより、投入側予備室(24)内を常圧にする。
次に、第一シャッター(22)を開け、第二シャッター(23)が閉じた状態で、投入口(2)から投入側予備室(24)に原料(M)を収容した容器(10)を投入する。
そして、第一シャッター(22)を閉じ、第二配管(13)の大気開放弁を閉じ且つ流路開放弁を開くことで投入側予備室(24)内を所定の負圧にする。
その後、第二シャッター(23)を開くことで原料を収容した容器(10)を所定の負圧になっている処理タンク(4)に投入する。
これにより、処理タンク(4)内の容器(10)に収容された原料(M)がマイクロ波により加熱され、投入口(2)側から排出口(3)側へ搬送される。
回収タンク(7)において、精油や香気成分等を含んだ芳香蒸留水が溜まる。
まず、真空ポンプ(81)および/または第二真空ポンプ(82)が駆動した状態で、第三シャッター(32)および第四シャッター(33)を閉じ、第三配管(14)の大気開放弁を閉じ且つ流路開放弁を開くことにより、排出側予備室(34)内を所定の負圧にする。
次に第三シャッター(32)を開いて処理タンク(4)内の原料を収容した容器(10)を排出側予備室(34)内に投入し、第三シャッター(32)を閉じる。
その後、第三配管(14)の大気開放弁を開き且つ流路開放弁を閉じることで、排出側予備室(34)内を常圧にする。
そして第四シャッター(33)を開くことで原料(M)を収容した容器(10)を排出口(3)から外に排出する。
加えて、容器に収容した状態で原料を処理するため、原料の原型を崩さずに原料を処理することができる。
液体から低沸点の蒸気を集めて回収したり、あるいは液体の高沸点の成分を濃縮することができる。
また、この原料からの蒸気を冷却凝縮器に集めて冷却し、得られた抽出成分を回収タンクに回収することができる。
さらに、減圧下での原料の処理を可能にし、高温による原料成分の劣化・変質を防止することができる。
2 投入口
3 排出口
4 処理タンク
5 マイクロ波照射部
6 冷却凝縮器
7 回収タンク
8 減圧手段
9 搬送手段
10 容器
M 原料
Claims (4)
- 原料の投入口と排出口とを有する処理タンクと、
前記処理タンク内にマイクロ波を照射するマイクロ波照射部と、
前記マイクロ波による加熱により前記処理タンクから蒸発した前記原料の抽出成分を含む蒸気を冷却凝縮する冷却凝縮器と、
前記冷却凝縮器により凝縮された抽出成分を回収する回収タンクと、
前記処理タンク内を減圧にするための減圧手段とを備え、
前記処理タンクは、前記投入口から前記処理タンク内を通って前記排出口に前記原料を搬送するためのローラーコンベヤまたはコンベヤレールである搬送手段と、
前記搬送手段上で、前記原料を搬送するための容器とを備え、
前記マイクロ波照射部は、マイクロ波を発生するマイクロ波発生機と、
前記マイクロ波発生機により発生したマイクロ波を前記処理タンク内に導く導波管と、
前記導波管と前記処理タンク外周面との接続部にマイクロ波を透過するマイクロ波透過材とを備え、
前記原料は、液状物であり、前記容器に収容された状態で、前記搬送手段上を搬送されることを特徴とする、連続抽出・乾燥装置。 - 前記投入口と前記処理タンクを連結する投入経路を有し、前記投入経路内の上流と下流にそれぞれ開閉式の第一シャッター及び第二シャッターを配し、前記第一シャッターと前記第二シャッターの間に投入側予備室を備え、
前記排出口と前記処理タンクとを連結する排出経路を有し、前記排出経路内の上流と下流にそれぞれ開閉式の第三シャッターと第四シャッターを配し、前記第三シャッターと前記第四シャッターの間に排出側予備室を備えていることを特徴とする請求項1に記載の装置。 - 前記マイクロ波透過材は、前記処理タンクの内面側の表面形状が前記処理タンクの内面と凹凸なく接続する平面または曲面をなし、且つ前記処理タンクの内面から外面に向かうにつれて大となる形状をなしており、
前記導波管は、前記処理タンクと接続される端部にフランジを有し、
前記マイクロ波透過材は、前記処理タンクの外面側において前記フランジに当接していることを特徴とする、請求項1又は2に記載の装置。 - 前記マイクロ波発生機は、前記原料の搬送方向の上流側においてマイクロ波を連続照射し、下流側においてマイクロ波をパルス照射することを特徴とする、請求項3に記載の装置。
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